JP2019073208A - 走行支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両と物体とが衝突する可能性に基づいて車両を適切に制動することが可能な走行支援装置を提供する。【解決手段】走行支援装置(12)は、車両(1)と物体とが衝突する可能性に基づいて制動力を車両に付与する支援手段(121)と、アクセル開度が第1閾値より大きく且つ車両の加速度が第2閾値より大きい場合には、制動力の付与を禁止し、アクセル開度が第1閾値より大きく且つ車両の加速度が第2閾値より小さい場合には、制動力の付与を許可するように支援手段を制御する制御手段(122)とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、車両と物体とが衝突する可能性に基づいて車両を制動可能な走行支援装置の技術分野に関する。
特許文献1には、このような走行支援装置の一例として、車両と物体とが衝突する可能性が高いと判定された場合に、車両のブレーキ装置を制御して自動的に制動力を発生させることが可能な走行支援装置が記載されている。特許文献1に記載された走行支援装置は特に、ドライバによるアクセルペダルの操作に基づいて、自動的な制動力の発生を停止可能である。具体的には、特許文献1に記載された走行支援装置は、ドライバがアクセルペダルを相対的に深く踏み込んでいるか又はドライバが相対的に高い頻度でアクセルペダルを操作している場合には、ドライバが車両を加速させようとする意図を有していると判定し、自動的な制動力の発生を停止する。
特開2012−224119号公報
車両が相対的に大きなトルクを必要としている状況(例えば、車両が上り坂を走行している状況)では、ドライバが車両を加速させようとする意図を有していない場合であっても、ドライバによってアクセルペダルが相対的に深く踏み込まれる可能性がある。この場合、特許文献1に記載された走行支援装置は、ドライバが車両を加速させようとする意図を有していないにも関わらず、自動的な制動力の発生を停止してしまう。その結果、特許文献1に記載された走行支援装置は、車両と物体とが衝突する可能性に基づけば車両を制動することが好ましい状況であっても、車両を適切に制動することができない可能性がある。
本発明は、車両と物体とが衝突する可能性に基づいて車両を適切に制動することが可能な走行支援装置を提供することを課題とする。
本発明の走行支援装置の一態様は、車両と物体とが衝突する可能性に基づいて、前記車両と前記物体との衝突を回避可能な制動力を前記車両に付与する支援動作を行う支援手段と、(i)前記車両のアクセル開度が第1閾値より大きく且つ前記車両の加速度が第2閾値より大きい場合には、前記支援動作による前記制動力の付与を禁止し、(ii)前記アクセル開度が前記第1閾値より大きく且つ前記加速度が前記第2閾値より小さい場合には、前記支援動作による前記制動力の付与を許可するように前記支援手段を制御する制御手段とを備える。
図1は、本実施形態の車両の構成を示すブロック図である。 図2は、第1のPCS制御動作の流れを示すフローチャートである。 図3は、第2のPCS制御動作の流れを示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、走行支援装置の実施形態について説明する。以下では、走行支援装置の実施形態が搭載された車両1を用いて説明を進める。
(1)車両1の構成
図1を参照しながら、本実施形態の車両1の構成について説明する。図1に示すように、車両1は、周辺認識センサ111と、アクセル開度センサ112と、加速度センサ113と、上述した「走行支援装置」の一具体例であるECU(Electronic Control Unit)12と、ブレーキ装置13とを備える。
周辺認識センサ111は、車両1の周辺の状況を検出する。本実施形態では特に、周辺認識センサ111は、車両1の前方(ここでは、進行方向に沿った前方を意味する)に位置する物体(例えば、他の車両や、歩行者や、障害物等)を検出する。周辺認識センサ111は、例えば、カメラ(例えば、単眼カメラ及びステレオカメラの少なくとも一方)、レーダ(例えば、レーザレーダ及びミリ波レーダの少なくとも一方)及びライダー(LIDAR:Light Detection and Ranging)の少なくとも一つを含む。周辺認識センサ111は、周辺認識センサ111の検出結果を、ECU12に出力する。
アクセル開度センサ112は、車両1のアクセル開度を検出する。アクセル開度センサ112は、アクセル開度センサ112の検出結果を、ECU12に出力する。
加速度センサ113は、車両1の加速度を検出する。加速度センサ113は、加速度センサ113の検出結果を、ECU12に出力する。
ECU12は、PCS(Pre Crash Safety)支援動作を行う。PCS支援動作は、周辺認識センサ111が検出した物体と車両1とが衝突する可能性に基づいて、車両1に自動的に(つまり、ドライバによるブレーキペダルの操作の有無に関わらずに)制動力を付与する動作である。具体的には、PCS支援動作は、物体と車両1とが衝突する可能性がある場合に、物体と車両1との衝突を回避することが可能な制動力を車両1に自動的に付与する動作である。PCS支援動作を行うために、ECU12は、ECU12の内部に論理的に実現される処理ブロックとして、上述した「支援手段」の一具体例であるPCS支援部121を備える。PCS支援部121は、PCS支援動作を行う。尚、PCS支援部121が行うPCS支援動作は、既存のPCS支援動作(例えば、特許文献1に記載された、自動的に制動力を発生させる動作)と同じであってもよいため、その詳細な説明は省略する。但し、参考までに、以下に、PCS支援動作の一例について簡単に説明する。PCS支援部121は、周辺情報に基づいて、車両1の前方に位置する物体を特定する。更に、PCS支援部121は、物体と車両1とが衝突する可能性があるか否かを判定する。例えば、PCS支援部121は、周辺情報に基づいて物体と車両1との間の相対距離及び物体に対する車両1の相対速度を特定し、特定した相対距離及び相対速度に基づいて一定時間以内に車両1が物体に到達するか否かを判定し、一定時間以内に車両1が物体に到達すると判定した場合に、物体と車両1とが衝突する可能性があると判定してもよい。物体と車両1とが衝突する可能性があると判定された場合には、PCS支援部121は、物体と車両1とが衝突しなくなる(例えば、車両1が物体に到達しなくなる)まで車両1を減速させることが可能な制動力を車両1に付与するように、ブレーキ装置13を制御する。
本実施形態では更に、ECU12は、PCS支援動作と並行して、PCS制御動作を行う。PCS制御動作は、PCS支援部121の状態を、PCS支援動作に起因した制動力を付与することが許可された許可状態と、PCS支援動作に起因した制動力を付与することが禁止された禁止状態との間で切り替える動作である。許可状態にあるPCS支援部121は、物体と車両1とが衝突する可能性があると判定された場合には、物体と車両1との衝突を回避させることが可能な制動力を車両1に付与する。一方で、禁止状態にあるPCS支援部121は、物体と車両1とが衝突する可能性があると判定された場合であっても、物体と車両1との衝突を回避させることが可能な制動力を車両1に付与することはない。
PCS制御動作を行うために、ECU12は、ECU12の内部に論理的に実現される処理ブロックとして、上述した「制御手段」の一具体例であるPCS制御部122を備える。PCS制御部122は、PCS制御動作を行う。特に、PCS制御部122は、アクセル開度センサ112が検出したアクセル開度及び加速度センサ113が検出した加速度に基づいて、PCS制御動作を行う。以下、PCS制御部122が行うPCS制御動作について更に詳細に説明する。
(2)PCS制御動作の流れ
本実施形態では、PCS制御部122は、第1のPCS制御動作及び第2のPCS制御動作の夫々を実行可能である。このため、以下では、第1のPCS制御動作と第2のPCS制御動作とを順に説明する。
(2−1)第1のPCS制御動作の流れ
初めに、図2を参照しながら、第1のPCS制御動作の流れについて説明する。図2は、第1のPCS制御動作の流れを示すフローチャートである。尚、図2に示す第1のPCS制御動作は、所定周期で繰り返し行われる。
図2に示すように、PCS制御部122は、アクセル開度センサ112が検出したアクセル開度が、所定の第1閾値よりも大きいか否かを判定する(ステップS11)。第1閾値は、車両1を加速させることができる(特に、平坦路において車両1を加速させることができる)程度にアクセル開度が大きい状態と、車両1を加速させることができるほどにはアクセル開度が大きくない状態とを、アクセル開度の大小から区別することができる適切な値に設定される。
ステップS11の判定の結果、アクセル開度が第1閾値よりも小さいと判定された場合には(ステップS11:No)、車両1のドライバがアクセルペダルを踏み込んでいない又はドライバによるアクセルペダルの踏み込み量が相対的に少ない。この場合、ドライバは、車両1を加速させようとする意図を有していない可能性が相対的に高いと推定される。このため、仮にPCS支援動作によって車両1に制動力が付与されたとしても、制動力の付与に対して、車両1を加速させようとする意図を有していないドライバが違和感を抱くことはないと想定される。そこで、この場合には、PCS制御部122は、PCS支援部121の状態を、許可状態に設定する(ステップS14)。
他方で、ステップS11の判定の結果、アクセル開度が第1閾値よりも大きいと判定された場合には(ステップS11:Yes)、ドライバによるアクセルペダルの踏み込み量が相対的に多いはずである。この場合、ドライバは、車両1を加速させようとする意図を有している可能性が相対的に高いと推定される。このため、仮にPCS支援動作によって車両1に制動力が付与されると、制動力の付与に対して、車両1を加速させようとする意図を有しているドライバが違和感を抱く可能性が高い。更には、ドライバが車両1を加速させようとする意図を有しているがゆえに、ドライバは、車両1の周囲の状況を適切に把握しているはずである。つまり、物体と車両1とが衝突する可能性があるとPCS支援部121が判定している場合であっても、ドライバは、当該物体を認識した上で(つまり、物体との衝突を避けつつ)車両1を加速させようとする意図を有している可能性が高い。そこで、この場合には、ドライバの違和感を解消することを優先するために、PCS支援部121の状態は、禁止状態に設定されることが好ましい。
しかしながら、アクセル開度が第1閾値よりも大きい場合であっても、ドライバが、必ずしも車両1を加速させようとする意図を有しているとは限らない。具体的には、車両1が相対的に大きなトルクを必要としている状況(例えば、車両1が上り坂を走行している状況や、車両1が他の車両をけん引している状況や、車両1が相対的に大重量の荷物を積載している状況等)では、ドライバが車両1を加速させようとする意図を有していない場合であっても、ドライバによってアクセルペダルが相対的に深く踏み込まれる可能性がある。その結果、ドライバが車両1を加速させようとする意図を有していないにも関わらず、アクセル開度が第1閾値よりも大きいと判定される可能性がある。この場合、PCS支援動作による制動力の付与に対してドライバが違和感を抱く可能性は低いにも関わらず、アクセル開度が第1閾値よりも大きいと判定されたことだけを理由にPCS支援部121の状態が禁止状態に設定されると、PCS支援動作によって制動力が車両1に付与される機会が必要以上に制限されてしまう。つまり、PCS支援部121は、車両1と物体とが衝突する可能性があると判定されているがゆえに車両1に制動力を付与することが好ましい状況であっても、車両1を適切に制動することができない可能性がある。
そこで、本実施形態では、PCS制御部122は、アクセル開度が第1閾値よりも大きいと判定された場合には、そのことだけを理由にドライバが車両1を加速させようとする意図を有していると推定することなく、車両1の加速度が相対的に小さいか否かを判定する。その上で、PCS制御部122は、車両1の加速度が相対的に小さいと判定された場合に初めて、ドライバが車両1を加速させようとする意図を有していないと推定する。逆に言えば、PCS制御部122は、車両1の加速度が相対的に大きいと判定された場合に初めて、ドライバが車両1を加速させようとする意図を有していると推定する。
具体的には、アクセル開度が第1閾値よりも大きいと判定された場合には(ステップS11:Yes)、PCS制御部122は、アクセル開度が第1閾値よりも大きいと第1所定時間以上継続的に判定されているか否かを判定する(ステップS12)。第1所定時間は、ドライバがアクセルペダルを踏み込んでから、当該アクセルペダルの踏み込みに応答して車両1が実際に加速し始めるまでに必要な時間に相当する。
ステップS12の判定の結果、アクセル開度が第1閾値よりも大きいと第1所定時間以上継続的に判定されていないと判定された場合には(ステップS12:No)、ドライバによるアクセルペダルの踏み込みに応答して車両1が未だに加速し始めていないと推定される。つまり、アクセルペダルを踏み込んだドライバの意図が車両1の加速度に反映されていない可能性が相対的に高いと推定される。この場合には、PCS制御部122は、車両1の加速度が相対的に大きいか否かを判定したとしても、ドライバが車両1を加速させようとする意図を有しているか否かを相対的に正確に推定することが困難である。そこで、この場合には、アクセル開度が第1閾値よりも大きいと判定されている(つまり、ドライバが車両1を加速させようとする意図を有していると暫定的には推定される)ことを踏まえて、PCS制御部122は、PCS支援部121の状態を、暫定的に禁止状態に設定する(ステップS15)。
他方で、ステップS12の判定の結果、アクセル開度が第1閾値よりも大きいと第1所定時間以上継続的に判定されていると判定された場合には(ステップS12:Yes)、ドライバによるアクセルペダルの踏み込みに応答して車両1が既に加速し始めていると推定される。つまり、ドライバの意図が車両1の加速度に反映されている可能性が相対的に高いと推定される。この場合には、PCS制御部122は、車両1の加速度が相対的に大きいか否かを判定することで、ドライバが車両1を加速させようとする意図を有しているか否かを正確に推定することが可能である。そこで、この場合には、PCS制御部122は、加速度センサ113が検出した車両1の加速度が第2閾値よりも小さいか否かを判定する(ステップS13)。第2閾値は、アクセルペダルの踏み込み量に応じた加速度で車両1が加速している状態と、アクセルペダルの踏み込み量に応じた加速度で車両1が加速していない状態(具体的には、例えば、アクセルペダルの踏み込み量から期待される加速度よりも小さい加速度で車両1が加速している状態又は車両1が加速していない状態)とを、車両1の加速度から区別することができる適切な値に設定される。従って、第2閾値は、アクセル開度センサ113が検出したアクセル開度に応じて値が変わる可変値であることが好ましい。具体的には、第2閾値は、アクセル開度センサ113が検出したアクセル開度が大きくなるほど大きくなる可変値であることが好ましい。
ステップ13の判定の結果、加速度が第2閾値よりも小さいと判定された場合には(ステップS13:Yes)、アクセルペダルの踏み込み量に応じた加速度で車両1が加速していないがゆえに、ドライバは、車両1を加速させようとする意図を有していない可能性が相対的に高いと推定される。そこで、この場合には、PCS制御部122は、PCS支援部121の状態を、許可状態に設定する(ステップS14)。
他方で、ステップ13の判定の結果、加速度が第2閾値よりも大きいと判定された場合には(ステップS13:No)、アクセルペダルの踏み込み量に応じた加速度で車両1が加速しているがゆえに、ドライバは、車両1を加速させようとする意図を有している可能性が相対的に高いと推定される。そこで、この場合には、PCS制御部122は、PCS支援部121の状態を、禁止状態に設定する(ステップS15)。
尚、ステップS13において、加速度が第2閾値と一致する場合には、加速度が第2閾値よりも小さいと判定された場合に行われる処理(つまり、ステップS14の処理)が行われてもよいし、加速度が第2閾値よりも大きいと判定された場合に行われる処理(つまり、ステップS15の処理)が行われてもよい。同様に、ステップS11において、アクセル開度が第1閾値と一致する場合には、アクセル開度が第1閾値よりも小さいと判定された場合に行われる処理(つまり、ステップS14の処理)が行われてもよいし、アクセル開度が第1閾値よりも大きいと判定された場合に行われる処理(つまり、ステップS12の処理)が行われてもよい。
このように、本実施形態の第1のPCS制御動作によれば、アクセル開度だけでなく車両1の加速度にも基づいて、PCS支援動作による制動力の付与が許可又は禁止される。このため、アクセル開度だけに基づいてPCS支援動作による制動力の付与が許可又は禁止される比較例と比較して、PCS支援部121は、車両1と物体とが衝突する可能性に基づいて車両1を適切に制動することができる。
(2−2)第2のPCS制御動作の流れ
続いて、図3を参照しながら、第2のPCS制御動作の流れについて説明する。図3は、第2のPCS制御動作の流れを示すフローチャートである。尚、上述した第1のPCS制御動作で行われる処理と同一の処理に対しては、同一のステップ番号を付してその詳細な説明を省略する。また、図3に示す第2のPCS制御動作もまた、所定周期で繰り返し行われる。
図3に示すように、PCS制御部122は、アクセル開度が第1閾値よりも大きいか否かを判定する(ステップS11)。
ステップS11の判定の結果、アクセル開度が第1閾値よりも小さいと判定された場合には(ステップS11:No)、上述したように、ドライバは、車両1を加速させようとする意図を有していない可能性が相対的に高いと推定される。そこで、この場合には、PCS制御部122は、PCS支援部121の状態を、許可状態に設定する(ステップS14)。
他方で、ステップS11の判定の結果、アクセル開度が第1閾値よりも大きいと判定された場合には(ステップS11:Yes)、PCS制御部122は、上述した加速度が第2閾値よりも小さいか否かを判定することに代えて、アクセル開度が第1閾値よりも大きいと第2所定時間以上継続的に判定されているか否かを判定する(ステップS22)。第2所定時間は、平坦路において、車両1が、PCS支援動作を実行可能な車速の下限値(つまり、それ以下の車速ではPCS支援動作が行われなくなる車速)から、アクセルペダルの踏み込み量に応じた要求出力で車両1が定常走行可能な(つまり、更に加速することなく走行可能な)車速にまで加速するために必要な時間に相当する。
ステップS22の判定の結果、アクセル開度が第1閾値よりも大きいと第1所定時間以上継続的に判定されていると判定された場合には(ステップS22:Yes)、車両1の車速は、既に、アクセルペダルの踏み込み量に応じた要求出力で車両1が定常走行可能な車速に到達している可能性が高い。この場合、現状のドライバによるアクセルペダルの踏み込み量に応答して車両1が更に加速する必要がないと推定される。つまり、ドライバは、車両1を加速させようとする意図を有していない可能性が相対的に高いと推定される。そこで、この場合には、PCS制御部122は、PCS支援部121の状態を、許可状態に設定する(ステップS14)。
他方で、ステップS22の判定の結果、アクセル開度が第1閾値よりも大きいと第1所定時間以上継続的に判定されていないと判定された場合には(ステップS22:No)、車両1の車速は、未だ、アクセルペダルの踏み込み量に応じた要求出力で車両1が定常走行可能な車速に到達していない可能性が高い。この場合、現状のドライバによるアクセルペダルの踏み込み量に応答して車両1が更に加速する必要があると推定される。つまり、ドライバは、車両1を加速させようとする意図を未だ有している可能性が相対的に高いと推定される。そこで、この場合には、PCS制御部122は、PCS支援部121の状態を、禁止状態に設定する(ステップS15)。
このように、本実施形態の第2のPCS制御動作によれば、アクセル開度だけでなく、アクセル開度が第1閾値よりも大きいと判定されてからの経過時間にも基づいて、PCS支援動作による制動力の付与が許可又は禁止される。このため、アクセル開度だけに基づいてPCS支援動作による制動力の付与が許可又は禁止される比較例と比較して、PCS支援部121は、車両1と物体とが衝突する可能性に基づいて車両1を適切に制動することができる。
尚、PCS支援動作と並行して第2のPCS制御動作を行うECU12は、車両と物体とが衝突する可能性に基づいて、前記車両と前記物体との衝突を回避可能な制動力を前記車両に付与する支援動作を行う支援手段と、(i)前記車両のアクセル開度が第1閾値より大きく且つ前記アクセル開度が前記第1閾値より大きいと継続的に判定されている継続時間が所定時間(例えば、上述した第2所定時間)よりも短い場合には、前記支援動作による前記制動力の付与を禁止し、(ii)前記アクセル開度が前記第1閾値より大きく且つ前記継続時間が前記所定時間よりも長い場合には、前記支援動作による前記制動力の付与を許可するように前記支援手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする走行支援装置の一具体例である。
(3)変形例
上述した説明では、第1のPCS制御動作において、PCS制御部122は、加速度センサ113が検出した加速度が第2閾値よりも小さいか否かを判定している。しかしながら、PCS制御部122は、車両1が備える車速センサ(例えば、車輪速センサ)が検出した車速から車両1の加速度を算出し、算出した加速度が第2閾値よりも小さいか否かを判定してもよい。PCS制御部122は、車両1が備える車速センサが検出した車速の変化量(典型的には、単位時間当たりの変化量)が第2閾値又は第2閾値に基づいて設定される他の閾値よりも小さいか否かを判定してもよい。PCS制御部122は、車両1が備えるGPSセンサが検出した車両1の位置の時間推移から車両1の加速度を算出し、算出した加速度が第2閾値よりも小さいか否かを判定してもよい。
尚、本発明は、請求の範囲及び明細書全体から読み取るこのできる発明の要旨又は思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う走行支援装置もまた本発明の技術思想に含まれる。
1 車両
111 周辺認識センサ
112 アクセル開度センサ
113 加速度センサ
12 ECU
121 PCS支援部
122 PCS制御部
13 ブレーキ装置

Claims (1)

  1. 車両と物体とが衝突する可能性に基づいて、前記車両と前記物体との衝突を回避可能な制動力を前記車両に付与する支援動作を行う支援手段と、
    (i)前記車両のアクセル開度が第1閾値より大きく且つ前記車両の加速度が第2閾値より大きい場合には、前記支援動作による前記制動力の付与を禁止し、(ii)前記アクセル開度が前記第1閾値より大きく且つ前記加速度が前記第2閾値より小さい場合には、前記支援動作による前記制動力の付与を許可するように前記支援手段を制御する制御手段と
    を備えることを特徴とする走行支援装置。
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