JP2019072930A - ブロー成形品の開口部の形成装置 - Google Patents
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Abstract
Description
熱可塑性合成樹脂製の中空体の製造は、中空体を成形することの容易性からブロー成形方法が多く用いられてきた。ブロー成形方法では、溶融した熱可塑性合成樹脂部材のパリソンを円筒状にしてブロー成形機のダイスから押出して、そのパリソンを金型で挟みパリソン中に空気を吹き込み、自動車用燃料タンク等の中空体であるブロー成形品を製造していた。
ブロー成形品の開口部の形成装置は、ブロー成形金型とブロー成形金型に取付けられるブローピン打分けユニットを有し、
ブロー成形金型は、ブロー成形品の開口部を形成する部分に孔開けピン挿入孔を有し、
ブローピン打分けユニットは、ブローピン打分けユニットをブロー成形金型に取付けるブローピン取付台と、ブローピン取付台に取付けられ、且つ、孔開けピン挿入孔方向に摺動自在に並行して取り付けられる孔開けブローピンと孔閉じブローピンを有し、
孔開けブローピンは、ブロー成形金型のキャビティー面に当接したパリソンに孔を開けるようにブロー成形金型の孔開けピン挿入孔からブロー成形金型のキャビティー内に進退自在に摺動し、
孔閉じブローピンは、ブロー成形金型のキャビティー面に当接したパリソンがブロー成形金型の孔開けピン挿入孔から進入しないように、孔開けピン挿入孔を塞いでブロー成形金型の孔開けピン挿入孔で摺動が止まるように取付けられ、
孔開けブローピンと孔閉じブローピンは、孔開けピン挿入孔に対して相互に位置することができるように横方向に移動可能に取付けられたことを特徴とするブロー成形品の開口部構造の形成装置である。
ブロー成形金型は、ブロー成形品の開口部を形成する部分に孔開けピン挿入孔を有しているため、孔開けピン挿入孔から孔開けブローピンを挿入して、ブロー成形品の所定の場所に開口部を形成することができる。
孔閉じブローピンの先端は平坦面が形成されたため、ブロー成形金型内の孔開けピン挿入孔に接する部分のブロー成形品の表面を平坦にすることができる。
本発明の実施の形態では、燃料タンク1は、図8に示すように、その本体にホース等を取り付けるホース取付部6が複数個形成され、燃料を注入する燃料注入パイプ取付部5が形成されている。また、燃料ポンプ(図示せず)等の燃料タンク1の内部に取付ける部品を出し入れするためにポンプ用開口部4が形成されている。
ホース取付部6や燃料注入パイプ取付部5は、燃料タンク1のタンク本体外壁2に開口部である孔が形成され、その孔の部分にホース取付部材等が取り付けられて、燃料タンク1の内部と連通している。
図1と図2に示すように、燃料タンク1を成形するブロー成形金型10のキャビティー面15には、ブロー成形中にパリソン8が押圧されている。パリソン8は、ブロー成形後には、燃料タンク1のタンク本体外壁2になる。
ブロー成形金型10のブローピン打分けユニット20が取付けられる部分には、後述する孔開けブローピン21と孔閉じブローピン22の先端部分が保持される第1ピン保持室11と第2ピン保持室12が形成されている。第1ピン保持室11と第2ピン保持室12は、連続して形成されている。
第1ピン保持壁14には、キャビティー面15と連通する孔開けピン挿入孔13が形成されて、後述する孔開けブローピン21が出入りする。
図1〜図7に示すように、ブローピン打分けユニット20は、ブローピン打分けユニット20をブロー成形金型10に取付けるブローピン取付台24と、ブローピン取付台24に2本が並行して取付けられ、且つ、摺動自在に取り付けられる孔開けブローピン21と孔閉じブローピン22を有している。
このため、1個のブロー成形金型10において、孔開けブローピン21と孔閉じブローピン22をスライドさせて、孔開けピン挿入孔13の場所にそれぞれ位置させることができる。
図1に示すように、孔開けピン挿入孔13の場所に位置した孔開けブローピン21は、ブロー成形金型10のキャビティー面15に当接したパリソン8に孔を開けるようにブロー成形金型10の孔開けピン挿入孔13からブロー成形金型10のキャビティー内に進退自在に摺動する。
孔閉じブローピン22の先端部22bは平坦面が形成されているため、ブロー成形金型19内の孔開けピン挿入孔13に接する部分のタンク本体外壁2の表面を平坦にすることができる。
ブロー成形金型10は、通常、ブロー成形金型10の上部に位置するブロー成形機(図示せず)のノズルから溶融状態で下方へ出される合成樹脂のパリソン8を挟み、ブロー成形して、内部のキャビティーで成形するように、左右2つに分かれたブロー成形金型本体(図示せず)で形成されている。
パリソン8の開口部を成形する部分では、図1に示すように、孔開けブローピン21がブローピン打込み用シリンダ23により下方(図1に示す下方)摺動して、孔開けブローピン21の先端部21bは、第1ピン保持室11を通り、孔開けピン挿入孔13からブロー成形金型10のキャビティー内部に進入する。
この時、孔閉じブローピン22は、第2ピン保持室12の部分に保持されるため、孔開けブローピン21の摺動には妨げとならない。
そうすると、孔開けブローピン21は、第1ピン保持室11の左側に移動して、孔開けブローピン21の先端部21bは、第1ピン保持壁14の部分に保持される。
その後、ブローピン打込み用シリンダ23により孔閉じブローピン22は、下方(図2に示す下方)に摺動して、孔開けピン挿入孔13に進入するが、孔開けピン挿入孔13のキャビティー面15と同一の位置で止まる。
孔閉じブローピン22の先端部22bは平坦面が形成されているため、ブロー成形金型10内の孔開けピン挿入孔13に接する部分のタンク本体外壁2の表面を平坦にすることができる。
2 タンク本体外壁
10 ブロー成形金型
13 孔開けピン挿入孔
20 ブローピン打分けユニット
21 孔開けブローピン
22 孔閉じブローピン
23 ブローピン打込み用シリンダ
24 ブローピン取付台
25 ブローピン切換用シリンダ
26 ブローピン切換部材
Claims (5)
- ブロー成形により形成された合成樹脂の成形品の開口部を形成するブロー成形品の開口部の形成装置において、
該ブロー成形品の開口部の形成装置は、ブロー成形金型と該ブロー成形金型に取付けられるブローピン打分けユニットを有し、
該ブロー成形金型は、上記ブロー成形品の開口部を形成する部分に孔開けピン挿入孔を有し、
上記ブローピン打分けユニットは、上記ブローピン打分けユニットを上記ブロー成形金型に取付けるブローピン取付台と、該ブローピン取付台に取付けられ、且つ、上記孔開けピン挿入孔方向に摺動自在に並行して取り付けられる孔開けブローピンと孔閉じブローピンを有し、
上記孔開けブローピンは、上記ブロー成形金型のキャビティー面に当接したパリソンに孔を開けるように上記ブロー成形金型の上記孔開けピン挿入孔から上記ブロー成形金型のキャビティー内に進退自在に摺動し、
上記孔閉じブローピンは、上記ブロー成形金型のキャビティー面に当接したパリソンが上記ブロー成形金型の上記孔開けピン挿入孔から進入しないように、上記孔開けピン挿入孔を塞いで上記ブロー成形金型の孔開けピン挿入孔で摺動が止まるように取付けられ、
上記孔開けブローピンと上記孔閉じブローピンは、上記孔開けピン挿入孔に対して相互に位置することができるように横方向に移動可能に取付けられたことを特徴とするブロー成形品の開口部の形成装置。 - 上記孔開けブローピンと上記孔閉じブローピンの上記孔開けピン挿入孔に対して横方向に移動は、上記ブローピン取付台をブローピン切換シリンダにより横方向に移動することにより行う請求項1に記載のブロー成形品の開口部の形成装置。
- 上記孔開けブローピンと上記孔閉じブローピンの上記ブロー成形金型の孔開けピン挿入孔方向への摺動は、上記孔開けブローピンと上記孔閉じブローピンの上部に設けられたブローピン打込み用シリンダにより駆動される請求項1または請求項2に記載のブロー成形品の開口部の形成装置。
- 上記ブローピン打込み用シリンダは、上記孔開けブローピンと上記孔閉じブローピンの上端を保持するブローピン切換部材が設けられて、該ブローピン切換部材が上記孔開けブローピンの上端と上記孔閉じブローピンの上端を交互に保持する請求項3に記載のブロー成形品の開口部の形成装置。
- 上記孔開けブローピンの先端は、切削刃が形成され、上記孔閉じブローピンの先端は平坦面が形成された請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のブロー成形品の開口部の形成装置。
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