JP2019072895A - フィラメントワインディング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】張力調整機構部の数を減らすことができ、生産コストの抑制を図ることができるフィラメントワインディング装置を提供する。【解決手段】本発明のフィラメントワインディング装置10は、複数の繊維束Fを束ねてワークWに巻き付けるものであり、各繊維束Fが個々に巻回された複数のボビンB1、B2、B3、B4と、複数のボビンB1、B2、B3、B4からそれぞれ引き出された各繊維束Fを集約して複数の繊維束Fが積層された複合繊維束FCを形成する繊維積層機構部13と、繊維積層機構部13で形成された複合繊維束FCの張力を調整する張力調整機構部とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の繊維束を束ねてワークに巻き付けるフィラメントワインディング装置に関する。
特許文献1には、複数のボビンを有する繊維束供給部と、複数のボビンに対応して設けられた複数の張力調整機構部と、樹脂含浸装置と、繊維束ガイドと、給糸ユニットとを備えたフィラメントワインディング装置の構成が開示されている。
特開2007−260973号公報
特許文献1に記載のフィラメントワインディング装置では、繊維束供給部の複数のボビンから個々に引き出された複数の繊維束が、各繊維束に対応して個々に設けられた張力調整機構部を介して繊維束ガイドに案内されて給糸ユニットに導かれ、給糸ユニットで一列に束ねられて、ワークに巻き付けられている。その結果、複数の繊維束がそれぞれのボビンから引き出されて給糸ユニットで一列に束ねられるまでに、繊維束の数に応じた分の張力調整機構部が必要となり、生産コストの抑制が困難となってしまうという問題がある。
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、繊維束の数に対して張力調整機構部の数を減らすことができ、生産コストの抑制を図ることができるフィラメントワインディング装置を提供することを課題とする。
本発明は、複数の繊維束を束ねてワークに巻き付けるフィラメントワインディング装置であって、各繊維束が個々に巻回された複数のボビンと、該複数のボビンからそれぞれ引き出された各繊維束を集約して複数の繊維束が積層された複合繊維束を形成する繊維積層機構部と、該繊維積層機構部で形成された複合繊維束の張力を調整する張力調整機構部と、を備えることを特徴とする。
本発明に係るフィラメントワインディング装置では、繊維積層機構部で複数の繊維束を積層して複合繊維束を形成しているので、その後の張力調整機構部で張力を調整しても各繊維束がばらけるのを抑制することができる。本発明によれば、各繊維束に対応して個々に設けられていた張力調整機構部を1つにまとめることができ、繊維束の数に対して張力調整機構部の数を減らすことができる。
本発明によれば、従来よりも張力調整機構部の数を減らすことができ、生産コストの抑制を図ることができるフィラメントワインディング装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係るフィラメントワインディング装置の構成を模式的に表した模式図。 本発明の第1実施形態に係るフィラメントワインディング装置の繊維積層機構部の斜視図。 本発明の第1実施形態に係るフィラメントワインディング装置により作製されるワークの斜視図であり、図3(a)は、複合繊維束をワークにヘリカル巻きにした状態を示し、図3(b)は、複合繊維束をワークにヘリカル巻きにし、さらにフープ巻きにした状態を示す。 本発明の第2実施形態に係るフィラメントワインディング装置の構成を模式的に表した模式図。
本発明に係るフィラメントワインディング装置を適用した第1実施形態に係るフィラメントワインディング装置10および第2実施形態に係るフィラメントワインディング装置100の構成について図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態では、複数の繊維束が4本である場合を例に説明するが、繊維束の数は4本に限定されるものではなく、複数であればよく、繊維束の数に応じて構成も適宜変わる。
(第1実施形態)
第1実施形態に係るフィラメントワインディング装置10は、図1に示すように、各繊維束Fが個々に巻回された複数のボビンB1、B2、B3、B4と、複数のボビンB1、B2、B3、B4からそれぞれ引き出された各繊維束Fを集約して複数の繊維束Fが積層された複合繊維束FCを形成する繊維積層機構部13と、繊維積層機構部13で形成された複合繊維束FCの張力を調整する張力調整機構部と、張力調整機構部で張力を調整した複合繊維束FCをワークWに巻き取らせる繊維束巻取機構部19を備える。
より詳しくは、フィラメントワインディング装置10は、複数のボビンB1、B2、B3、B4を有する繊維巻出機構部11と、複数のボビンB1、B2、B3、B4からそれぞれ引き出された各繊維束Fの張力を制御する巻出側張力制御ダンサー部12と、繊維積層機構部13と、アクティブダンサー部14と、張力分断機構部15と、巻取側張力制御ダンサー部16と、ガイドロール17と、繊維束供給機構部18と、ワークWに複合繊維束FCを巻き取らせる繊維束巻取機構部19と、図示しない制御部とにより構成されている。
フィラメントワインディング装置10は、繊維巻出機構部11から繊維束を巻き出し、繊維束に掛かる張力を調整しつつ、各構成要素で繊維束を搬送し、繊維束巻取機構部19によりワークWに繊維束を巻き取らせる構成を有している。各構成要素は、制御部によって制御される。なお、フィラメントワインディング装置10におけるアクティブダンサー部14、張力分断機構部15および巻取側張力制御ダンサー部16は、本発明に係るフィラメントワインディング装置の張力調整機構部に対応する。
繊維巻出機構部11は、複数の繊維束の各繊維束がそれぞれ巻回されている4つのボビンB1、B2、B3、B4を有している。各ボビンは、それぞれ図示しない支持軸で回転自在に支持されている。
各ボビンに巻回されている繊維束は、カーボン繊維(Carbon Fiber)、ガラス繊維(Glass Fiber)やアラミド繊維(Aromatic Polyamide Fiber)などの繊維を有しており、数十本の単繊維を撚り合わせて1本の糸にした、いわゆるマルチフィラメントが、数千〜数万本程度束ねられた繊維束Fからなる。なお、本第1実施形態の繊維束Fは、本発明に係るフィラメントワインディング装置の繊維束に対応する。
各ボビンに巻回されている繊維束Fは、エポキシ樹脂(EP)、ポリエステル樹脂(PE)やポリアミド樹脂(PA)などの熱硬化性樹脂が含浸されており、ワークWに巻き取られた後に硬化処理が施されるようになっている。なお、各ボビンに巻回されている繊維束Fを、熱硬化性樹脂が未含浸のもので構成し、フィラメントワインディング装置10の搬送経路の途中に樹脂を含浸させる含浸装置を設け、搬送途中で樹脂を繊維束Fに含浸させる構成としてもよい。
巻出側張力制御ダンサー部12は、各ボビンに対応する4つの巻出側張力制御ダンサー部で構成されており、各巻出側張力制御ダンサー部は図示しない支持軸で回転自在に支持された複数のロール21を有している。各巻出側張力制御ダンサー部は、ボビンB1、B2、B3、B4からそれぞれ巻き出された繊維束Fの張力(N)の変動幅が、それぞれ小さくなるよう制御部で制御され、張力を一定に保つ機能を有している。各巻出側張力制御ダンサー部で張力調整がされた繊維束Fは、それぞれ繊維積層機構部13に向けて送り出される。
繊維積層機構部13は、図2に示すように、第1積層ロール31と、第1積層ロール31に対向して設けられている第2積層ロール32と、4つのガイドロール33、34、35、36を有している。4つのガイドロール33、34、35、36、第1積層ロール31および第2積層ロール32はそれぞれ図示しない支持軸で回転自在に支持されている。4つのガイドロール33、34、35、36は、4つの巻出側張力制御ダンサー部からそれぞれ送り出された4つの繊維束Fを第1積層ロール31および第2積層ロール32にそれぞれ案内するようになっている。
第1積層ロール31と第2積層ロール32との間には、ガイドロール33、34、35、36によりそれぞれ案内された4つの繊維束Fが集約されて積層された状態で挟み込まれるようになっている。第1積層ロール31および第2積層ロール32は、挟み込んだ4つの繊維束Fを所定の圧力P(MPa)で押圧しつつ送り出すことで、4つの繊維束Fが積層された単一の複合繊維束FCを形成する。所定の圧力P(MPa)は、繊維束Fの材質、大きさ、含浸されている樹脂の材質などの設定諸元や実験値などのデータに基づいて適宜選択される。
この複合繊維束FCは、図2に示すように、各繊維束Fが互いに重なり合って積層されているので、繊維積層機構部13以降の搬送経路でばらけるのを抑制できる。各繊維束Fは、幅方向に完全に揃っていなくてもよく、幅方向にずれていても積層方向に少なくとも一部が重なり合っていれば良い。なお、本第1実施形態の複合繊維束FCは、本発明に係るフィラメントワインディング装置の繊維に対応する。
なお、繊維束Fを積層する構成及び方法は、上記のものに限定されるものではない。複数の繊維束Fを積層することができればよく、例えば、必ずしも2つのロールで強制的に重ね合わせて挟み込む必要はない。ロールに対して2箇所より重ね合わせるように繊維束Fが配置されることでもよい。また、図2では、4本の繊維束Fを縦(上下方向)に重ね合わせる場合を示しているが、ロール上で重ね合わせる構成であればよく、例えば横(左右方向)に重ね合わせる構成としてもよい。そして、重ね方についても、図2に示すように、4本を同時に重ねるだけでなく、1本ずつ順番に重ねたり、2本ずつ重ねてから4本に重ね合わせるなど、適宜設定可能である。
アクティブダンサー部14は、図示しない支持軸で回転自在に支持されている複数のロールで構成されており、繊維積層機構部13と張力分断機構部15との間に設けられている。アクティブダンサー部14は、繊維積層機構部13から送り出された複合繊維束FCの張力(N)の変動幅が、小さくなるよう制御部で制御され、繊維積層機構部13と張力分断機構部15との間で搬送される複合繊維束FCの張力を一定に保つ機能を有している。アクティブダンサー部14で張力調整がされた複合繊維束FCは、張力分断機構部15に向けて送り出される。
張力分断機構部15は、複数のロールを有している。張力分断機構部15は、アクティブダンサー部14から送り出された複合繊維束FCを、これら複数のロールの間に挟み込み、それぞれの回転により通過させ巻取側張力制御ダンサー部16に向けて送り出すようになっている。
張力分断機構部15は、複数のロールが複合繊維束FCを押え付けて通過させることで、搬送経路の上流の巻出側の複合繊維束FCの張力と、搬送経路の下流の巻取側の複合繊維束FCの張力とを分断する構成となっている。この構成により、複合繊維束FCに掛かる巻出側の張力と巻取側の張力とは、実質的に影響し合うことがなく、互いに独立した状態となる。したがって、巻出側においては、繊維巻出機構部11の各ボビンの回転と、巻出側張力制御ダンサー部12と、アクティブダンサー部14とにより張力調整が行われる。巻取側においては、巻取側張力制御ダンサー部16により張力調整が行われる。
巻取側張力制御ダンサー部16は、巻出側張力制御ダンサー部12と同様に、図示しない支持軸で回転自在に支持された複数のロールを有している。巻取側張力制御ダンサー部16は、張力分断機構部15から送り出された複合繊維束FCの張力(N)の変動幅が、小さくなるよう制御部で制御され、張力を一定に保つ機能を有している。巻取側張力制御ダンサー部16で張力調整がされた複合繊維束FCは、繊維束供給機構部18に向けて送り出される。
ガイドロール17は、巻取側張力制御ダンサー部16から送り出された複合繊維束FCを繊維束供給機構部18に案内する。
繊維束供給機構部18は、矢印dで示すトラバース方向に往復移動し、ワークWに複合繊維束FCを供給するトラバース61と、トラバース61に設けられた図示しない張力計とにより構成されている。トラバース61は、トラバース方向に速やかに往復移動するよう、各構成要素の軽量化が図られており、ワークWの長手方向は比較的に高速度で、長手方向の両端部分は比較的に低速度で移動するように制御部により制御される。
張力計は、トラバース61を通る複合繊維束FCの張力を測定し、図示しない制御部に測定信号を送るようになっている。送られた測定信号に基づき、制御部により、巻出側張力制御ダンサー部12、アクティブダンサー部14、張力分断機構部15、巻取側張力制御ダンサー部16などの構成要素が制御される。
繊維束巻取機構部19は、ワークWを長手方向の両端部で支持する支持部81と、ワークWをワークWの軸心周りに回転させる回転駆動部82とにより構成されている。繊維束巻取機構部19は、繊維束供給機構部18から供給される複合繊維束FCのトラバース方向への往復移動と、繊維束巻取機構部19におけるワークWの回転との協働により、ワークWに複合繊維束FCを巻き取らせるようになっている。即ち、繊維束巻取機構部19は、繊維束供給機構部18から供給される複合繊維束FCをワークWに巻き付けるようになっている。
繊維束巻取機構部19は、繊維束供給機構部18による複合繊維束FCのトラバース方向の移動速度(m/sec)と、繊維束巻取機構部19によるワークWの回転速度(rpm)とを制御部により制御することで、ワークWの複合繊維束FCの巻き取り方をヘリカル巻きやフープ巻きに変化できるようになっている。
ヘリカル巻きは、図3(a)に示すように、複合繊維束FCの巻回軌跡がワークWの軸線CLに対して、例えば10°〜30°程度の低角度θで交差する巻き付け方で、複合繊維束FCがワークWの長手方向の円筒部および両端部の全体に亘って螺旋状に繰り返し巻回される。このヘリカル巻きでは、繊維束供給機構部18が、トラバース方向に平行移動するとともに、繊維束巻取機構部19の回転駆動部82がワークWを軸心周りに回転させることで、ワークWに複合繊維束FCのヘリカル層が形成される。
フープ巻きは、図3(b)に示すように、複合繊維束FCの巻回軌跡がワークWの軸線CLに対して、例えば90°程度の直角に近い角度θで交差する巻き付け方で、ワークWの長手方向の円筒部に繰り返し巻回される。このヘリカル巻きにおいても、繊維束供給機構部18が、トラバース方向に平行移動するとともに、繊維束巻取機構部19の回転駆動部82がワークWを軸心周りに回転させることで、ワークWに複合繊維束FCのフープ層が形成される。
次いで、第1実施形態に係るフィラメントワインディング装置10の動作について図面を参照して簡単に説明する。
まず、第1実施形態に係るフィラメントワインディング装置10で作製されるワークWが繊維束巻取機構部19にセットされ、各ボビンB1、B2、B3、B4がセットされて各繊維束Fが各ボビンB1、B2、B3、B4から引き出される。各繊維束Fは、巻出側張力制御ダンサー部12の各ロールを介して繊維積層機構部13にセットされ、繊維積層機構部13により各繊維束Fが積層され複合繊維束FCが形成される。次いで、複合繊維束FCが、アクティブダンサー部14、張力分断機構部15、巻取側張力制御ダンサー部16、ガイドロール17、繊維束供給機構部18に順にセットされる。
セットが完了すると、図示しない制御部により繊維束供給機構部18から複合繊維束FCがワークWに供給されて繊維束巻取機構部19によりワークWへの複合繊維束FCの巻き付けが開始する。繊維束巻取機構部19による巻き付けの開始と同時に、張力計により繊維束供給機構部18から供給される複合繊維束FCに掛かる張力が測定され制御部に送信される。
制御部が、受信した測定張力や設定諸元に基づいて、繊維巻出機構部11、巻出側張力制御ダンサー部12、繊維積層機構部13、アクティブダンサー部14、張力分断機構部15、巻取側張力制御ダンサー部16、及びガイドロール17を制御し、搬送経路における繊維束Fおよび複合繊維束FCの張力が調整される。張力が調整されて、ワークWへの複合繊維束FCの巻き付けが完了すると、次のワークWが繊維束巻取機構部19にセットされる。
以上のように構成された第1実施形態に係るフィラメントワインディング装置10の効果について説明する。
フィラメントワインディング装置10によれば、繊維積層機構部13が、アクティブダンサー部14よりも巻出側(繊維巻出機構部11側)に設けられており、繊維積層機構部13により4つの繊維束Fを集約して、4つの繊維束Fが積層された単一の複合繊維束FCを形成する。この繊維積層機構部13により積層された複合繊維束FCは、各繊維束Fが互いに重なり合っているので、繊維積層機構部13以降の搬送経路でばらけるのを抑制できるという効果が得られる。また、4つの繊維束Fが積層されて単一の複合繊維束FCとされるので、ワークWで複合繊維束FCを巻き取る際に、繊維束Fの1束だけの滑りの発生が防止されるという効果が得られる。
そして、従来のフィラメントワインディング装置では、搬送経路の途中で繊維束がばらけないよう、ワークWに繊維束を供給するアイクチガイド部などの繊維束供給機構部で複数の繊維束を集約していた。したがって、張力調整機構部を繊維束の数だけ設けることが必要となり、生産コストの抑制が困難となっていた。
この従来のフィラメントワインディング装置に対して、第1実施形態に係るフィラメントワインディング装置10は、アクティブダンサー部14よりも巻出側(繊維巻出機構部11側)に繊維積層機構部13が設けられており、複数の繊維束Fを積層して複合繊維束FCを形成することで、複合繊維束FCの各繊維束がばらけるのを抑制している。したがって、各繊維束Fに対応して個々に設けられていた張力調整機構部を1つにまとめることができ、繊維束の数に対して張力調整機構部の数を減らすことができる。つまり、従来は繊維束の数だけ設ける必要があったアクティブダンサー部14、張力分断機構部15、巻取側張力制御ダンサー部16およびガイドロール17を単一のもので構成することができるという効果が得られる。
第1実施形態に係るフィラメントワインディング装置10によれば、アクティブダンサー部14、張力分断機構部15、巻取側張力制御ダンサー部16およびガイドロール17からなる構成要素の数を減らすことで設備コストを低減することができ、生産コストの抑制を図ることができるという効果が得られる。また、構成要素の数を減らすことができるので、繊維束Fおよび複合繊維束FCを各構成要素にセットする段取り、作業工数および清掃やロールなどの構成要素の保守に掛かる工数を大幅に低減することができるという効果が得られる。また、複合繊維束FCの送り速度(m/sec)は、単一の張力分断機構部15で一括して制御することができ、制御が簡素化されるという効果が得られる。また、繊維あたりのローラ数が減ることから、繊維束のダメージも抑制できる。
(第2実施形態)
第2実施形態に係るフィラメントワインディング装置100について、図面を参照して説明する。フィラメントワインディング装置100は、繊維積層機構部13が第1実施形態とは異なる位置に設けられていること以外は、フィラメントワインディング装置10と同様に構成されている。したがって、第1実施形態に係るフィラメントワインディング装置10と同様な構成については、図1〜図3に示した各構成要素の符号と同一の符号を用いて説明を省略し、フィラメントワインディング装置10と相違する点について詳しく説明する。
フィラメントワインディング装置100は、図4に示すように、第1実施形態に係るフィラメントワインディング装置10と同様、繊維巻出機構部11と、巻出側張力制御ダンサー部12と、繊維積層機構部13と、アクティブダンサー部14と、張力分断機構部15と、巻取側張力制御ダンサー部16と、ガイドロール17と、繊維束供給機構部18と、ワークWに繊維束を巻き取らせる繊維束巻取機構部19と、図示しない制御部とにより構成されている。
繊維積層機構部13は、第1実施形態に係るフィラメントワインディング装置10においては、巻出側張力制御ダンサー部12とアクティブダンサー部14との間に設けられていた。これに対して、第2実施形態に係るフィラメントワインディング装置100においては、繊維積層機構部13が張力分断機構部15と巻取側張力制御ダンサー部16との間に設けられている。
この構成により、巻出側張力制御ダンサー部12、アクティブダンサー部14および張力分断機構部15は、4つの繊維束に対応してそれぞれ4つの構成要素で構成されている。したがって、ボビンB1、B2、B3、B4からそれぞれ引き出された繊維束Fは、張力分断機構部15に搬送されるまでは、それぞれ別個に搬送され張力が調整される。
4つの張力分断機構部15からそれぞれ送り出された4つの繊維束Fは、繊維積層機構部13で積層され単一の複合繊維束FCとして送り出される。繊維積層機構部13から送り出された複合繊維束FCは、第1実施形態の複合繊維束FCと同様に、単一の巻取側張力制御ダンサー部16およびガイドロール17を搬送され繊維束供給機構部18から供給され、繊維束巻取機構部19でワークWに巻き付けられる。
第2実施形態に係るフィラメントワインディング装置100は、第1実施形態に係るフィラメントワインディング装置10とほぼ同様に動作し、同様の効果が得られる。即ち、
第2実施形態に係るフィラメントワインディング装置100は、繊維積層機構部13が、巻取側張力制御ダンサー部16よりも巻出側(繊維巻出機構部11側)に設けられており、繊維積層機構部13により4つの繊維束Fが積層されて単一の複合繊維束FCが形成される。フィラメントワインディング装置10と同様、繊維積層機構部13により積層された複合繊維束FCは、各繊維束Fが互いに重なり合っているので、繊維積層機構部13以降の搬送経路でばらけるのを抑制できるという効果が得られる。
また、第2実施形態に係るフィラメントワインディング装置100は、巻取側張力制御ダンサー部16の巻出側に繊維積層機構部13が設けられている。その結果、従来、複数の機構を設ける必要があった巻取側張力制御ダンサー部16およびガイドロール17を単一の機構で構成することができるという効果が得られる。
したがって、第2実施形態に係るフィラメントワインディング装置100によれば、巻取側張力制御ダンサー部16およびガイドロール17からなる構成要素の数を減らすことで設備コストを低減することができ、生産コストの抑制を図ることができるという効果が得られる。また、構成要素の数を減らすことができるので、繊維束Fおよび複合繊維束FCを各構成要素にセットする段取り、作業工数および清掃やロールなどの構成要素の保守に掛かる工数を低減することができるという効果が得られる。また、繊維あたりのローラ数が減ることから、繊維束のダメージも抑制できる。
以上、本発明の第1実施形態および第2実施形態について詳述したが、本発明は、前記の第1実施形態および第2実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。
10、100・・・フィラメントワインディング装置、11・・・繊維巻出機構部、12・・・巻出側張力制御ダンサー部、13・・・繊維積層機構部、14・・・アクティブダンサー部(張力調整機構部)、15・・・張力分断機構部(張力調整機構部)、16・・・巻取側張力制御ダンサー部(張力調整機構部)、17・・・ガイドロール、18・・・繊維束供給機構部、19・・・繊維束巻取機構部、31・・・第1積層ロール、32・・・第2積層ロール、61・・・トラバース、81・・・支持部、82・・・回転駆動部、B1、B2、B3、B4・・・ボビン、F・・・繊維束、FC・・・複合繊維束、W・・・ワーク

Claims (1)

  1. 複数の繊維束を束ねてワークに巻き付けるフィラメントワインディング装置であって、
    各繊維束が個々に巻回された複数のボビンと、
    該複数のボビンからそれぞれ引き出された各繊維束を集約して複数の繊維束が積層された複合繊維束を形成する繊維積層機構部と、
    該繊維積層機構部で形成された複合繊維束の張力を調整する張力調整機構部と、
    を備えることを特徴とするフィラメントワインディング装置。
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