JP2019072177A - 磁気治療具およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】安定して磁力をより遠くに届けることができる磁気治療具を提供する。【解決手段】長手方向に延びる軟質性紐状体10と、前記軟質性紐状体の内部に収容される複数個の磁石23と、前記軟質性紐状体の両端に形成されたクラスプ部34と、を有する磁気治療具1であって、前記軟質性紐状体が、複数個の前記磁石のそれぞれの少なくとも一部を支持固定する紐状磁石収容部材20と、一方の端部に前記紐状磁石収容部材と接合される接合部を備え、他方の端部にクラスプ部が形成されるクラスプ形成部を備える一対のクラスプ部形成部材と、前記紐状磁石収容部材の周囲を被覆する被覆部材とを含むことを特徴とする磁気治療具。【選択図】図1

Description

本発明は、首や腕などに掛けて使用され、磁気の作用により、血行促進などの効果が期待される磁気治療具およびその製造方法に関する。
磁石を有するネックレスやブレスレットを身に着けると、磁気の作用により、血行促進などの効果が得られることが知られている。例えば、柔軟で折り曲げ可能な軟質性紐状体と、その軟質性紐状体の内部に収容された磁石と、その軟質性紐状体の両端に備えられた連結具とを有する磁気治療具が知られている。
特許文献1には、シリコーンゴムに複数の磁石を収容した可撓性を有する長尺な磁性部(軟質性紐状体)を備えた磁気治療具が開示されている。この特許文献1には、磁気治療具の製造方法として、磁性部に対応する上型と下型とを備えた金型を用い、金型の磁性部に対応する部分にシリコーンゴムをセットし、そのセットしたシリコーンゴムに磁性体を配置した後、プレス成形する方法が開示されている。
特開2009−18060号公報
磁気治療具による磁気の作用を安定して得るためには、磁力を安定してより遠く(すなわち、人体の内部に深く)に届くようにすることが望ましい。磁気治療具の磁力を安定してより遠くに届けるためには、磁石の向きや間隔が不均一とならないように、磁石を軟質性紐状体の内部に精度よく配置することが必要となる。
しかしながら、特許文献1に開示されているプレス成形では、金型にセットした硬化前のシリコーンゴムに磁性体を配置しているため、磁石を精度よく配置することが煩雑である。また、磁石を配置した後、プレス成形するため、磁石の位置ずれが生じるおそれもある。
さらに、磁気治療具は、使用者の体格や用途によって最適な長さが異なるため、その使用者の体格や用途に応じた長さの磁気治療具を提供できれば望ましい。しかしながら、種々の長さの磁気治療具をプレス成形で製造するには、多数の大型の金型を用意することが必要となるため、製造コストが高くなるという問題があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、安定して磁力をより遠くに届けることができ、かつ比較的簡単な構成で長さの調整が容易な磁気治療具及びその製造方法を提供することにある。
本発明の発明者は、磁気治療具の軟質性紐状体を、複数個の磁石のそれぞれの少なくとも一部を支持固定する紐状磁石収容部材と、一方の端部に紐状磁石収容部材と接合される接合部を備え、他方の端部にクラスプが固定されるクラスプ固定部を備える一対のクラスプ部形成部材と、紐状磁石収容部材及びクラスプ形成部材の接合部の少なくとも一部を被覆する被覆部材とで構成することによって、複数個の磁石を軟質性紐状体の内部に精度よく配置することが可能となることを見出した。また、軟質性紐状体を、紐状磁石収容部材と一対のクラスプ部形成部材と被覆部材とで構成することによって、紐状磁石収容部材の長さ、あるいは紐状磁石収容部材とクラスプ部形成部材の接合部とを接合させる部分の長さを調節することによって、紐状磁石収容部材全体の長さを調整することが可能となり、大型の金型を複数用意しなくても比較的容易に軟質性紐状体の長さを調整できることを見出して、本発明を完成させた。
従って、本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を提供する。
(1)本発明の一態様にかかる磁気治療具は、長手方向に延びる軟質性紐状体と、前記軟質性紐状体の内部に収容される複数個の磁石と、前記軟質性紐状体の両端に形成されたクラスプ部と、を有する磁気治療具であって、前記軟質性紐状体が、複数個の前記磁石のそれぞれの少なくとも一部を支持固定する紐状磁石収容部材と、一方の端部に前記紐状磁石収容部材と接合される接合部を備え、他方の端部にクラスプ部が形成されるクラスプ形成部を備える一対のクラスプ部形成部材と、前記紐状磁石収容部材の周囲を被覆する被覆部材とを含むことを特徴としている。
(2)上記(1)に記載の磁気治療具において、複数個の前記磁石は、前記軟質性紐状体の前記長手方向に沿って、前記紐状磁石収容部材に支持固定されていてもよい。
(3)上記(1)又は(2)に記載の磁気治療具において、複数個の前記磁石は、互いに反発する位置関係で配置されている一対の磁石対を2以上形成するように、前記紐状磁石収容部材に支持固定されていてもよい。
(4)上記(1)〜(3)のうちいずれか1つに記載の磁気治療具において、前記磁石は異方性磁石材であってもよい。
(5)本発明の一態様にかかる磁気治療具の製造方法は、複数個の磁石材と、複数個の前記磁石材のそれぞれの少なくとも一部を支持固定する紐状磁石収容部材とを有する紐状磁石材収容部材を作製する工程と、一方の端部に前記紐状磁石材収容部材と接合される接合部を備え、他方の端部にクラスプ部が形成されるクラスプ形成部を備える一対のクラスプ部形成部材を作製する工程と、前記紐状磁石材収容部材の両側端部のそれぞれに、前記クラスプ部形成部材の前記接合部を配置して、前記紐状磁石材収容部材の端部と前記クラスプ部形成部材の前記接合部とを接合するとともに、前記紐状磁石収容部材の周囲を被覆部材で被覆する工程と、前記磁石材を着磁させる工程と、を有することを特徴としている。
本発明によれば、安定して磁力をより遠くに届けることができ、かつ比較的簡単な構成で長さの調整が容易な磁気治療具及びその製造方法を提供すことが可能となる。
本発明の一実施形態にかかる磁気治療具の平面図である。 図1の磁気治療具の第1クラスプ部と第2クラスプ部を外した状態を示す平面図である。 図2のA部分の長手方向に沿った断面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 図3のV−V線断面図である。 図3のVI−VI線断面図である。 本発明の一実施形態にかかる磁気治療具において用いられる磁石周辺の磁束線を説明する概念図である。 本発明の一実施形態にかかる磁気治療具の製造方法を説明するフロー図である。 本発明の一実施形態にかかる磁気治療具の製造方法における紐状磁石材収容部材作製工程で用いる紐状磁石材収容部材作製用金型を説明する図であって、(a)は紐状磁石材収容部材作製用金型の横断面図であり、(b)は紐状磁石材収容部材作製用金型の第1金型(下型)の平面図である。 本発明の一実施形態にかかる磁気治療具の製造方法におけるクラスプ部形成部材作製工程で用いるクラスプ部形成部材作製用金型を説明する図であって、(a)はクラスプ部形成部材作製用金型の縦断面図であり、(b)は(a)の(b)−(b)線断面図である。 本発明の一実施形態にかかる磁気治療具の製造方法における被覆部材被覆接合工程で用いる軟質性紐状体作製用金型を説明する図であって、(a)は軟質性紐状体作製用金型の縦断面図であり、(b)は(a)の(b)−(b)線断面図である。
以下、本発明について、図面を適宜参照しながら詳細に説明する。以下の説明で用いる図面は、本発明の特徴をわかりやすくするために便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などは実際とは異なっていることがある。
図1は、本発明の一実施形態にかかる磁気治療具の平面図である。図2は、図1の磁気治療具の第1クラスプ部34aと第2クラスプ部34bを外した状態を示す平面図である。図3は、図2のA部分の長手方向に沿った断面図であり、図4は、図3のIV−IV線断面図、図5は、図3のV−V線断面図、図6は、図3のVI−VI線断面図である。
図1〜6に示すように、本実施形態の磁気治療具1は、長手方向に延びる軟質性紐状体10と、軟質性紐状体10の内部に収容される複数個の異方性磁石23と、軟質性紐状体の両端に形成された第1クラスプ部34a及び第2クラスプ部34bとを有する。磁気治療具1は、第1クラスプ部34aと第2クラスプ部34bを係着させることによって、図1に示すようにリングを形成する。リングを形成している磁気治療具1は、例えば、磁気ネックレス、磁気ブレスレットとして使用される。
(軟質性紐状体)
軟質性紐状体10は、−60℃以上60℃以下の温度範囲で、折り曲げ可能な弾性体であることが好ましい。
軟質性紐状体10の断面形状は、本実施形態では円形であるが、折り曲げ可能であれば、特に制限はなく、例えば、楕円形、多角形としてもよい。軟質性紐状体10の径(図3〜6においてφ)は、特に限定されないが、例えば、0.3cm以上2cm以下の範囲である。また、軟質性紐状体10の長さ方向の長さは、特に限定されないが、例えばネックレスとして使用されるものは、30cm以上70cm以下の範囲であり、ブレスレットとして使用されるものは、10cm以上30cm以下の範囲である。
軟質性紐状体10は、紐状磁石収容部材20と、紐状磁石収容部材20の両側端部のそれぞれに接合されている一対のクラスプ部形成部材30(第1クラスプ部形成部材30a、第2クラスプ部形成部材30b)と、紐状磁石収容部材20の周囲を被覆する被覆部材40とを含む。
紐状磁石収容部材20は、複数個の異方性磁石23のそれぞれの少なくとも一部を支持固定する部材である。紐状磁石収容部材20は、異方性磁石23の一部を支持固定するための磁石支持固定孔21を有する。紐状磁石収容部材20によって異方性磁石23を支持固定することによって、異方性磁石23の向きや間隔が不均一とならないように異方性磁石23を軟質性紐状体10の内部に精度よく配置することが可能となる。
一対のクラスプ部形成部材30は、それぞれ一方の端部に紐状磁石収容部材20と接合される接合部31を備え、他方の端部にクラスプ部34が形成されるクラスプ形成部33を備える。クラスプ部形成部材30の接合部31には紐状磁石収容部材連結突起32が、紐状磁石収容部材20の両端にはクラスプ部形成部材連結孔22が設けられていて、紐状磁石収容部材連結突起32をクラスプ部形成部材連結孔22に挿入することによって、紐状磁石収容部材20とクラスプ部形成部材30とを連結させている。このため、本実施形態の磁気治療具1では、軟質性紐状体10の長さを、例えば、紐状磁石収容部材20の長さ(例えば図2、3のXの長さ)やクラスプ部形成部材30の長さ(例えば図2、3のXの長さ)を調節することによって調整できる。
被覆部材40は、紐状磁石収容部材20に支持固定されている異方性磁石23の周囲を被覆して、異方性磁石23が人体に直接接触しないようにするとともに、紐状磁石収容部材20とクラスプ部形成部材30との連結部分を被覆して、紐状磁石収容部材20とクラスプ部形成部材30とを接合させる。さらに、被覆部材40は、紐状磁石収容部材20のばりを被覆して、見栄えや装着感を向上させる効果も有する。
軟質性紐状体10を構成する紐状磁石収容部材20、クラスプ部形成部材30及び被覆部材40は、軟質樹脂から形成されていることが好ましい。軟質樹脂としては、ゴム及びエラストマーを用いることができる。ゴムの例としては、シリコーンゴム、ウレタンゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、アクリルゴム、クロロプレンゴム、フッ素ゴムが挙げられる。エラストマーの例としては、スチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、塩化ビニル系エラストマー、ウレタン系エラストマー、アミド系エラストマーが挙げられる。紐状磁石収容部材20、クラスプ部形成部材30及び被覆部材40は、それぞれ異なる軟質樹脂から形成されていてもよいが、接合強度の観点から同一種の軟質樹脂によって形成されていることが好ましい。本実施形態では、紐状磁石収容部材20、クラスプ部形成部材30及び被覆部材40は全てシリコーンゴムを用いている。シリコーンゴムを用いることによって、軟質性紐状体10は、軽量で柔軟性が高くなるとともに、生体親和性に優れたものとなる。
(異方性磁石)
異方性磁石23は、軟質性紐状体10の長手方向に沿って、紐状磁石収容部材20に支持固定されている。また、2個の異方性磁石23aと異方性磁石23bが互いに反発する位置関係、すなわち、それぞれ同じ磁極が同じ側を向き、かつ互いに隣接する位置関係で配置されている。この2個の異方性磁石23aと異方性磁石23bからなる一対の磁石対は、磁力発生部24を構成する。一対の磁石対(磁力発生部24)は、2以上形成されていることが好ましい。
異方性磁石23は、図3〜6に示すように、磁化方向が目視で判別できるように長方体にすることが望ましい。本実施形態では、幅方向(Y方向)の長さW、高さ方向(Z方向)の長さH、長手方向(X方向)の長さLが、1:2:4とされている。
また、異方性磁石23の高さ方向の長さHは、軟質性紐状体10の径φに対して、50%以上80%以下の範囲にあることが好ましい。Hがこの範囲にあると、異方性磁石23を紐状磁石収容部材20で安定して支持固定することができ、異方性磁石23の配置位置がずれにくくなるとともに、高さ方向の軟質性紐状体10の厚さが薄くなり過ぎず、折り曲げなどによる軟質性紐状体10の割れや破損が生じにくくなる。
さらに、異方性磁石23の角および辺は、面取りまたはR加工されていることが好ましい。これによって、例えば、軟質性紐状体10が過剰に折り曲げられたとき、あるいは軟質性紐状体10に過度に圧力が負荷されたときでも異方性磁石23に微細な割れや欠けが生じにくくなる。
異方性磁石23の材料としては、希土類磁石、異方性フェライト磁石、異方性ラバー磁石など磁気治療具用の磁石として通常、使用されているものを利用することができる。本実施形態では、異方性磁石23として希土類磁石を用いている。
上述のとおり、本実施形態の磁気治療具1では、2個の異方性磁石23a、23bは互いに反発する位置関係で支持固定されていて、これにより磁力発生部24を形成している。磁力発生部24は、単独の異方性磁石23と比較して、遠く離れた位置に磁気を届けることが可能な強い磁力を発生させることができる。この理由を、図7を参照しながら説明する。
図7(a)は、異方性磁石23を単独で配置したときの異方性磁石23の周りに分布する磁束線の状態を表す概念図である。図7(a)において破線で表されるように、異方性磁石23を単独で配置した場合、近くに他の磁石が配置されていないため、異方性磁石23の周辺は、異方性磁石23のN極から磁束が出て、同じ異方性磁石23のS極に戻り、異方性磁石23から近い領域に磁束が集中する磁気回路が形成される。そのため、異方性磁石23の磁束は、異方性磁石23から遠くへ及ばない。
図7(b)は、異なる磁極が同じ側を向く2個の異方性磁石23a、23bを、互いに隣接するように配置したときの異方性磁石23a、23bの周りに分布する磁束線の状態を表す概念図である。図7(b)において破線で表されるように、異なる磁極が同じ側を向く2個の異方性磁石23a、23bを、互いに隣接するように配置した場合、一方の異方性磁石のN極と他方の異方性磁石のS極とが接近して配置されているため、異方性磁石23a、23bのN極から出た磁束は、近接する他の異方性磁石のS極か、又は同じ異方性磁石のS極へ戻る。従って、異方性磁石23a、23bから近い領域に磁束が集中する磁気回路が形成される。そのため、異方性磁石23a、23bの磁束は、異方性磁石23a、23bから遠くへ及ばない。
図7(c)は、同じ磁極が同じ側を向く2個の異方性磁石23a、23bを、互いに隣接するように配置したときの異方性磁石23a、23bの周りに分布する磁束線の状態を表す概念図である。図7(c)において破線で表されるように、同じ磁極が同じ側を向く2個の異方性磁石23a、23bを、互いに隣接するように配置した場合、一方の異方性磁石のN極(又はS極)と他方の異方性磁石のN極(又はS極)とが接近して配置されているため、異方性磁石23a、23bのN極から出た磁束は、近接する他の異方性磁石のN極の影響により、異方性磁石に近接する領域を通過してS極へ戻ることが阻害される。従って、異方性磁石23a、23bから遠い領域に磁束が集中する磁気回路が形成される。そのため、異方性磁石23a、23b(磁力発生部24)から遠く離れた位置に磁気を届けることができる。
本実施形態では、磁力発生部24を構成する2個の異方性磁石23a、23bを揃えて(平行)に並べる必要がある。着磁の際、磁界を印加する方向は一定のため、磁石材の向きが揃っていないと規定の磁界を得られない場合がある。従って、着磁をさせる前の磁石材を軟質性紐状体の内部に精度よく配置することが必要となる。
(クラスプ部)
一対のクラスプ部34(第1クラスプ部34a、第2クラスプ部34b)はそれぞれ、図3〜4に示すように、一方の端部が開口し、他方の端部が閉じた筒状の外装体35と、外装体35に収容された永久磁石36とを有し、外装体35の開口にクラスプ部形成部材30のクラスプ形成部33の端部が挿入されている。第1クラスプ部34aの永久磁石36と第2クラスプ部34bの永久磁石36とが引き合うことによって、第1クラスプ部34aと第2クラスプ部34bが係着する。
(磁気治療具の製造方法)
次に、本実施形態の磁気治療具1の製造方法について、図8〜図11を参照して説明する。
本実施形態の磁気治療具1の製造方法は、図8に示すように、紐状磁石材収容部材作製工程S01と、クラスプ部形成部材作製工程S02と、被覆部材被覆接合工程S03と、着磁工程S04とを有する。
(紐状磁石材収容部材作製工程)
紐状磁石材収容部材作製工程S01では、複数個の異方性磁石材25と、複数個の異方性磁石材25のそれぞれの少なくとも一部を支持固定し、両端にクラスプ部形成部材連結孔22が設けられている紐状磁石収容部材20とを有する紐状磁石材収容部材26を作製する。
異方性磁石材25は着磁によって、異方性磁石23を生成する部材である。異方性磁石材25は長方体であり、角および辺は面取りまたはR加工されている。これによって、異方性磁石材25を後述の金型に設置する際の作業を円滑に行うことが可能となる。異方性磁石材25は、例えば、磁界を印加しながら、磁石材料の粉体を固めることにより作製することができる。これにより磁化容易軸が揃った異方性磁石材25を得ることができる。
紐状磁石材収容部材26は、例えば、インサート成形によって作製することができる。具体的には、図9に示すように、第1金型51(下型)と第2金型52(上型)を組み合わせることによって、内部に紐状磁石材収容部材26の形状を形成する紐状磁石材収容部材作製用金型50を用意する。第1金型51及び第2金型52はそれぞれ、表面に異方性磁石材25を支持固定する空間を形成する磁石材収容凹部53と、紐状磁石収容部材20の形状を形成する紐状磁石収容部材形成凹部54とを有する。磁石材収容凹部53は、ばね55と磁石材固定具56とが収容されている。磁石材固定具56は、異方性磁石材25に接触して異方性磁石材25を支持固定する磁石材接触面57と、紐状磁石収容部材20の形成を形成する紐状磁石収容部材形成面58とを有する。ばね55の弾性力により、磁石材固定具56の磁石材接触面57を異方性磁石材25に押し付けることよって異方性磁石材25が支持固定される。磁石材収容凹部53の開口部には、第1金型51及び第2金型52の表面を平坦にするために蓋部材59が配置されている。磁石材収容凹部53は、2個の異方性磁石材25a、25bは、着磁によって互いに反発する位置に2個の異方性磁石23a、23bが配置されている。
先ず、紐状磁石材収容部材作製用金型50の第1金型51と第2金型52の間に、複数個の異方性磁石材25と、紐状磁石収容部材20を構成する軟質樹脂材料、例えば、未硬化のシリコーンゴムとを配置する。次いで、紐状磁石材収容部材作製用金型50を加熱して、未硬化のシリコーンゴムを硬化させる。これにより、紐状磁石収容部材20が生成し、紐状磁石材収容部材26が形成される。このとき、異方性磁石材25は磁石材固定具56により紐状磁石材収容部材作製用金型50の内壁面に押し付けられるため、異方性磁石材25の公差による金型とのガタを吸収することができる。このため、異方性磁石材25を紐状磁石材収容部材作製用金型50に精度よく配置することができる。
(クラスプ部形成部材作製工程)
クラスプ部形成部材作製工程S02では、一方の端部に紐状磁石材収容部材26と接合する紐状磁石収容部材連結突起32を設けた接合部31を備え、他方の端部にクラスプ部34が形成されるクラスプ形成部33を備える一対のクラスプ部形成部材30を成形によって作製することができる。
具体的には、図10に示すように、第1金型61(下型)と第2金型62(上型)を組み合わせることによって、内部にクラスプ部形成部材30の形状を形成するクラスプ部形成部材作製用金型60を用意する。先ず、このクラスプ部形成部材作製用金型60の第1金型61と第2金型62の間に、クラスプ部形成部材30を構成する軟質樹脂材料、例えば、未硬化のシリコーンゴムとを配置する。次いで、クラスプ部形成部材作製用金型60を加熱して、未硬化のシリコーンゴムを硬化させる。これにより、クラスプ部形成部材30が形成される。
(被覆部材被覆接合工程)
被覆部材被覆接合工程S03では、紐状磁石材収容部材作製工程S01で作製した紐状磁石材収容部材26の両側端部のそれぞれに、クラスプ部形成部材作製工程S02で作製したクラスプ部形成部材30の接合部31を配置して、紐状磁石材収容部材26の端部とクラスプ部形成部材30の接合部31とを接合するとともに、紐状磁石材収容部材26の周囲を被覆部材で被覆する。被覆部材40は、例えば、インサート成形によって形成することができる。
具体的には、図11に示すように、第1金型71(下型)と第2金型72(上型)を組み合わせることによって、内部に軟質性紐状体10の形状を形成する軟質性紐状体作製用金型70を用意する。先ず、この軟質性紐状体作製用金型70の第1金型71と第2金型72の間に、紐状磁石材収容部材26とクラスプ部形成部材30とを配置する。このとき、クラスプ部形成部材30の接合部31の紐状磁石収容部材連結突起32を、紐状磁石収容部材20のクラスプ部形成部材連結孔22に挿入して、紐状磁石収容部材20とクラスプ部形成部材30とを連結させる。次いで、被覆部材40を構成する軟質樹脂材料、例えば、未硬化のシリコーンゴムを配置する。そして、軟質性紐状体作製用金型70を加熱して、硬化させることによって、被覆部材40を生成させるとともに、紐状磁石材収容部材26と被覆部材40とを接合させる。これにより、紐状磁石材収容部材26の周囲が被覆部材40で被覆された接合体(軟質性紐状体10)が形成される。
(着磁工程)
着磁工程S04では、上記被覆部材被覆接合工程S03で得られた接合体(軟質性紐状体10)の異方性磁石材25を着磁させる。異方性磁石材25を着磁させる方法としては、一般に磁石材を着磁させるために使用されている着磁器を用いることができる。このとき、着磁の磁界方向と異方性磁石材25の向きを揃えて着磁を行う。特に異方性磁石材の場合には、磁化容易軸が揃っているので異方性磁石材の向きが揃っていないと、一定方向の磁界を印加して着磁を行った時に、それぞれの磁石において十分な磁力が発現しないおそれがある。本実施形態の場合には、異方性磁石材25の向きや間隔が不均一とならないように、異方性磁石材25を精度よく配置することができるので、着磁工程S04により十分な磁力を得ることができる。
以上のようにして、長手方向に延びた軟質性紐状体10と、軟質性紐状体10の内部に収容されている異方性磁石23a、23bとを有する磁気治療具が得られる。この磁気治療具の軟質性紐状体10の両側端部に、第1クラスプ部34aと第2クラスプ部34bを形成することによって、本実施形態の磁気治療具1が完成する。第1クラスプ部34aと第2クラスプ部34bは、着磁工程S04の前に取り付けてもよいし、着磁工程S04の後に取り付けてもよい。なお、紐状磁石材収容部材作製工程S01と、クラスプ部形成部材作製工程S02は、どちらを先に実施してもよい。
以上のように構成された本実施形態の磁気治療具1においては、複数個の異方性磁石23がそれぞれ紐状磁石収容部材20で支持固定されているので、紐状磁石収容部材20とクラスプ部形成部材30と被覆部材40とを一体化した軟質性紐状体10の内部に、異方性磁石23の向きや間隔が不均一とならないように、異方性磁石23を精度よく配置することができる。また、本実施形態の磁気治療具1では、軟質性紐状体10の長さを、例えば、紐状磁石収容部材20の長さ(例えば図2、3のXの長さ)やクラスプ部形成部材30の長さ(例えば図2、3のXの長さ)を調節することによって調整できるので、大型の金型を複数用意しなくても比較的容易に軟質性紐状体10の長さを調整することが可能となる。
さらに、本実施形態の磁気治療具1においては、2個の異方性磁石23a、23bがそれぞれ互いに反発する位置関係で配置されることによって、磁力発生部24を構成しているので、異方性磁石を1個単独で使用するよりも磁力をより遠くに届けることが可能となる。
本実施形態の磁気治療具の製造方法では、紐状磁石材収容部材作製工程S01で用いる異方性磁石材25は、磁石材固定具56により紐状磁石材収容部材作製用金型50の内壁面に押し付けられるため、異方性磁石材25の公差による金型とのガタを吸収することができる。よって、異方性磁石材25を精度よく配置することができる。従って、本実施形態の磁気治療具の製造方法によれば、異方性磁石23を軟質性紐状体10の内部に精度よく配置することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して説明したが、本実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。
例えば、本実施形態の磁気治療具1では、磁力発生部24は、2個の異方性磁石23a、23bを含む構成とされているが、異方性磁石を3個以上含む構成であってもよい。具体的には、異方性磁石23aまたは異方性磁石23bの隣に別の異方性磁石を配置してもよい。この場合、別の異方性磁石と異方性磁石23aまたは異方性磁石23bとは互いに反発する位置関係で支持固定されていることが必要である。なお、2個の異方性磁石23a、23bで磁力発生部24を構成させずに、複数個の磁石を互いに反発しないように軟質性紐状体10の内部に配置してもよい。
また、本実施形態の磁気治療具1では、磁石として長方体の異方性磁石23を用いているが、これに限定されるものではない。具体的には、磁石として等方性磁石を用いてもよい。また磁石の形状は、楕円柱状、多角柱状などの柱状とすることができる。
また、本実施形態の磁気治療具1では、クラスプ部形成部材30の接合部31の紐状磁石収容部材連結突起32を、紐状磁石収容部材20のクラスプ部形成部材連結孔22に挿入することによって、紐状磁石収容部材20とクラスプ部形成部材30とを連結させているが、これに限定されるものではない。例えば、紐状磁石収容部材20の両端に設けた突起を、クラスプ部形成部材30の接合部31に設けた孔に挿入することによって紐状磁石収容部材20とクラスプ部形成部材30とを連結させてもよい。また、接着剤を用いて紐状磁石収容部材20とクラスプ部形成部材30とを連結させてもよい。
1…磁気治療具、10…軟質性紐状体、20…紐状磁石収容部材、21…磁石支持固定孔、22…クラスプ部形成部材連結孔、23、23a、23b…異方性磁石、24…磁力発生部、25、25a、25b…異方性磁石材、26…紐状磁石材収容部材、30…クラスプ部形成部材(30a…第1クラスプ部形成部材、30b…第2クラスプ部形成部材)、31…接合部、32…紐状磁石収容部材連結突起、33…クラスプ形成部、34…クラスプ部(34a…第1クラスプ部、34b…第2クラスプ部)、35…外装体、36…永久磁石、40…被覆部材、50…紐状磁石材収容部材作製用金型、51…第1金型、52…第2金型、53…磁石材収容凹部、54…紐状磁石収容部材形成凹部、55…ばね、56…磁石材固定具、57…磁石材接触面、58…紐状磁石収容部材形成面、59…蓋部材、60…クラスプ部形成部材作製用金型、61…第1金型、62…第2金型、70…軟質性紐状体作製用金型、71…第1金型、72…第2金型

Claims (5)

  1. 長手方向に延びる軟質性紐状体と、前記軟質性紐状体の内部に収容される複数個の磁石と、前記軟質性紐状体の両端に形成されたクラスプ部と、を有する磁気治療具であって、
    前記軟質性紐状体が、複数個の前記磁石のそれぞれの少なくとも一部を支持固定する紐状磁石収容部材と、一方の端部に前記紐状磁石収容部材と接合される接合部を備え、他方の端部にクラスプ部が形成されるクラスプ形成部を備える一対のクラスプ部形成部材と、前記紐状磁石収容部材の周囲を被覆する被覆部材とを含むことを特徴とする磁気治療具。
  2. 複数個の前記磁石が、前記軟質性紐状体の前記長手方向に沿って、前記紐状磁石収容部材に支持固定されている請求項1に記載の磁気治療具。
  3. 複数個の前記磁石が、互いに反発する位置関係で配置されている一対の磁石対を2以上形成するように、前記紐状磁石収容部材に支持固定されている請求項1又は2に記載の磁気治療具。
  4. 前記磁石が異方性磁石材である請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の磁気治療具。
  5. 複数個の磁石材と、複数個の前記磁石材のそれぞれの少なくとも一部を支持固定する紐状磁石収容部材とを有する紐状磁石材収容部材を作製する工程と、
    一方の端部に前記紐状磁石材収容部材と接合される接合部を備え、他方の端部にクラスプ部が形成されるクラスプ形成部を備える一対のクラスプ部形成部材を作製する工程と、
    前記紐状磁石材収容部材の両側端部のそれぞれに、前記クラスプ部形成部材の前記接合部を配置して、前記紐状磁石材収容部材の端部と前記クラスプ部形成部材の前記接合部とを接合するとともに、前記紐状磁石収容部材の周囲を被覆部材で被覆する工程と、
    前記磁石材を着磁させる工程と、を有することを特徴とする磁気治療具の製造方法。
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