JP2019071236A - 電流遮断装置及び蓄電装置 - Google Patents

電流遮断装置及び蓄電装置 Download PDF

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Ryuji Oide
竜二 大井手
幹也 栗田
Mikiya Kurita
幹也 栗田
俊昭 岩
Toshiaki Iwa
俊昭 岩
小川 義博
Yoshihiro Ogawa
義博 小川
淳 光安
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淳 光安
騎慎 秋吉
Norimitsu AKIYOSHI
騎慎 秋吉
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Abstract

【課題】蓄電装置の特性低下を抑制しながら、圧力上昇に対する応答性が高い電流遮断装置を提供する。【解決手段】電流遮断装置は、第1通電部材と、第2通電部材と、変形部材を備えている。第1通電部材は、電極端子に接続されている。第2通電部材は、接続部を介して電極に接続されている。第2通電部材は、第1通電部材と間隔をおいて第1通電部材に対向して配置されている。変形部材は、第1通電部材と第2通電部材の間に配置されている。第2通電部材は、変形部材が接合されている部分を囲む囲繞部上に設けられている溝部と、囲繞部の一部に沿って設けられている貫通孔を有している。貫通孔の長さは、囲繞部の中心に対して接続部側の第1領域と比較して、囲繞部の中心に対して接続部とは反対側の第2領域で長い。【選択図】図2

Description

本明細書に開示する技術は、電流遮断装置及び蓄電装置に関する。
蓄電装置が過充電されたり、内部で短絡が発生したときに、ケース内の圧力上昇を利用し、電極端子間(正極端子と負極端子)に流れる電流を遮断する電流遮断装置の開発が進められている。電流遮断装置は、電極端子と電極の間(正極端子と正極の間又は負極端子と負極の間)に配置される。特許文献1には、電極端子に接続されている第1通電部材と、電極に接続されている第2通電部材と、端部が第1通電部材に接合されているとともに中央部が第2通電部材に接合されている変形部材を備えた電流遮断装置が開示されている。特許文献1の第2通電部材は、変形部材が接合されている部分を囲む囲繞部上に溝部と貫通孔(スリット孔)を設けている。
特開2000−003702号公報
特許文献1は、第2通電部材に貫通孔を設け、第2通電部材の破断強度を調整(小さく)し、電流遮断装置の作動圧を低くしている。すなわち、特許文献1は、第2通電部材に貫通孔を設けることにより、ケース内の圧力上昇に対する電流遮断装置の応答性を高くしている。しかしながら、第2通電部材に貫通孔を設けると、通電経路が狭くなり、蓄電装置の内部抵抗(電子の移動抵抗)が大きくなる。内部抵抗が増大すると、蓄電装置の特性(出力特性等)が低下することがある。本明細書は、蓄電装置の特性低下を抑制しながら、圧力上昇に対する応答性が高い電流遮断装置を提供することを目的とする。
本明細書に開示する電流遮断措置は、蓄電装置のケース内の圧力が所定値を超えたときに電極端子と電極の導通を遮断する。この電流遮断装置は、電極端子に接続されている第1通電部材と、電極に接続されている第2通電部材と、第1通電部材と第2通電部材の間に配置されている変形部材を備えていてよい。第2通電部材は、第1通電部材と間隔をおいて第1通電部材に対向して配置されていてよい。また、第2通電部材は、端部に設けられている接続部を介して電極に接続されていてよい。変形部材は、端部が第1通電部材に接合され、中央部が第2通電部材に接合されていてよい。この電流遮断装置では、第2通電部材は、変形部材が接合されている部分を囲む囲繞部上に設けられている溝部と、囲繞部の一部に沿って設けられている貫通孔を有していてよい。また、貫通孔の長さが、囲繞部の中心に対して接続部側の第1領域と比較して、囲繞部の中心に対して接続部とは反対側の第2領域で長くてよい。
なお、「囲繞部上に設けられている溝部」とは、変形部材が接合されている部分(接合部)を、溝部が連続して囲っている形態と、溝部が不連続に囲っている形態の双方を含む。すなわち、「溝部」は、「溝」が囲繞部の全体に設けられて接合部の周りを一巡する構成であってもよいし、複数の「溝」が囲繞部上に分散して設けられて全体として接合部の周りを囲む「溝部」が構成されたものであってもよい。また、「貫通孔が囲繞部の一部に沿って設けられている」とは、貫通孔が囲繞部上に設けられている形態と、貫通孔が囲繞部とは異なる位置で、囲繞部の形状に沿って非直線に伸びる形態の双方を含む。すなわち、溝部と貫通孔が囲繞部上に並んで設けられていてもよいし、囲繞部の内側及び/又は外側に囲繞部の形状に沿って接合部を部分的に囲う貫通孔が設けられていてもよい。「貫通孔の長さ」とは、貫通孔が囲繞部の形状に沿って伸びる方向の長さのことを意味する。
また、「囲繞部の中心に対して接続部側の第1領域」とは、囲繞部の中心(接合部の中心)と接続部を最短距離で結ぶ第1仮想線に直交するとともに、囲繞部の中心を含む第2仮想線を作成したときに、第2仮想線より接続部側に位置する範囲の第2通電部材のことを意味する。同様に、「囲繞部の中心に対して接続部とは反対側の第2領域」とは、第1領域を除く範囲の第2通電部材であり、第2仮想線より接続部とは反対側の範囲の第2通電部材のことを意味する。
第2通電部材は、接続部を介して電極に接続されている。そのため、電極端子と電極の間を流れる電流は、接続部から第1領域を経由して変形部材に移動しやすい。すなわち、第2通電部材において、電流は、第2領域よりも第1領域を移動しやすい。上記電流遮断装置では、貫通孔の長さが、第1領域より第2領域で長い。換言すると、電流が流れやすい第1領域では貫通孔の長さを短くして通電経路を確保し(内部抵抗の増加を抑制し)、電流が流れにくい第2領域で貫通孔の長さを長くして第2通電部材の破断強度を小さくしている。その結果、上記電流遮断装置は、蓄電装置の特性低下を抑制しながら、ケース内の圧力上昇に対する応答性を高くすることができる。
上記電流遮断装置では、囲繞部の中心と接続部を結ぶ方向を第1方向とし、その第1方向に直交する方向を第2方向としたときに、貫通孔の長さが、囲繞部の中心に対して第2方向の一方側と他方側で等しくてよい。また、貫通孔が、囲繞部の中心に対して第2方向の一方側と他方側で対称の位置に設けられていてもよい。いずれも場合も、第2通電部材の脆弱部(貫通孔)が、接合部(変形部材と第2通電部材が接合している部分)の周囲にバランス良く配置される。接合部の周囲の強度ばらつきが抑制され、電流遮断装置が作動するときに、接合部の周囲が部分的に破断せずに残存することを抑制することができる。その結果、ケース内の圧力上昇に伴って、確実に通電を遮断することができる。なお、「第1方向」は上記した「第1仮想線」が伸びる方向であり、「第2方向」は上記した「第2仮想線」が伸びる方向である。また、「貫通孔の長さが等しい」とは、第2方向の一方側と他方側の双方に複数の貫通孔が設けられている場合、各「側」に設けられている「貫通孔の合計の長さ」のことを意味する。
上記電流遮断装置では、貫通孔が、第2領域のみに設けられていてもよい。すなわち、貫通孔が、第1領域に設けられていなくてよい。内部抵抗の増加を一層抑制することができる。
上記したように、貫通孔は、囲繞部上に設けられていてもよいし、囲繞部とは異なる位置に設けられていてもよい。貫通孔が囲繞部上に設けられていると、溝部の端が貫通孔に露出する形態が実現され、ケース内の圧力が上昇したときに、溝部の端を起点として溝部が破断しやすい。ケース内の圧力上昇に対する電流遮断装置の応答性を、さらに高くすることができる。
上記電流遮断装置では、変形部材が、囲繞部の内側で第2通電部材に接合されているとともに、囲繞部の外側で第2通電部材に接触してよい。すなわち、変形部材が、溝部が設けられている囲繞部の内側でのみ第2通電部材に固定されており、囲繞部の外側では第2通電部材に固定されることなく接触していてよい。囲繞部の外側で変形部材と第2通電部材が接触することにより、蓄電装置の内部抵抗をさらに小さくすることができる。なお、囲繞部の外側では変形部材と第2通電部材が固定されていないので、変形部材と第2通電部材が接触していても電流遮断装置の作動圧は上昇しない。
第1実施例の電流遮断装置を備えた蓄電装置の断面図を示す。 図1の破線IIで囲った範囲の拡大図を示す。 第1実施例の電流遮断装置を構成している破断板の平面図を示す。 破断板の変形例を示す。 破断板の変形例を示す。 破断板の変形例を示す。 第2実施例の電流遮断装置の断面図を示す。
(第1実施例)
図1を参照し、蓄電装置100について説明する。蓄電装置100は、二次電池であり、電流遮断装置10を備えている。蓄電装置100は、ケース1と、ケース1に収容された電極組立体3と、ケース1に固定された正極接続端子5及び負極接続端子7を備えている。なお、以下の説明では、正極接続端子5及び負極接続端子7を併せて、電極接続端子5,7と称することがある。ケース1は、金属製であり、略直方体形状の箱型部材である。ケース1の内部には、電極組立体3と電流遮断装置10が収容されている。電極組立体3は、電極接続端子5,7に電気的に接続されている。電流遮断装置10は、電極組立体3と負極接続端子7の間に配置されている。なお、ケース1の内部は、電解液が注入されており、大気が除去されている。また、電極組立体3は、電解液に浸漬している。
ケース1は、本体111と、本体111に固定された蓋部112を備えている。蓋部112は、本体111の上部を覆っている。蓋部112には、取付孔81,82が設けられている。正極接続端子5は、取付孔81を介してケース1の内外に通じている。負極接続端子7は、取付孔82を介してケース1の内外に通じている。
電極組立体3は、正極電極と負極電極とセパレータを備えている(図示省略)。セパレータは、正極電極と負極電極の間に配置されている。電極組立体3は、正極電極、負極電極及びセパレータからなる積層体(単位セル)が複数積層された構造を有している。複数の正極電極の各々は、正極集電部材と、正極集電部材上に形成されている正極活物質層を備えている。正極集電部材の一例として、アルミニウム箔が挙げられる。また、複数の負極電極の各々は、負極集電部材と、負極集電部材上に形成されている負極活物質層を備えている。負極集電部材の一例として、銅箔が挙げられる。また、電極組立体3は、正極電極毎に設けられた正極集電タブ51と、負極電極毎に設けられた負極集電タブ52を備えている。正極集電タブ51は、正極電極の上端部(電極組立体3の蓋部112側の端部)に設けられている。負極集電タブ52は、負極電極の上端部に設けられている。正極集電タブ51及び負極集電タブ52は、電極組立体3の上方(蓋部112側)に突出している。複数の正極集電タブ51は、1つに纏められて正極リード53に接続されている。複数の負極集電タブ52は、1つに纏められて負極リード54に接続されている。
正極リード53は、正極集電タブ51と正極接続端子5に接続されている。正極リード53を介して、正極集電タブ51と正極接続端子5が電気的に接続されている。正極リード53とケース1の間に、絶縁部材70が配置されている。絶縁部材70は、正極リード53とケース1(蓋部112)を絶縁している。
負極リード54は、負極集電タブ52と接続端子56に接続されている。接続端子56は、電流遮断装置10を介して負極接続端子7に電気的に接続されている。すなわち、負極リード54、接続端子56及び電流遮断装置10を介して、負極集電タブ52と負極接続端子7が電気的に接続されている。これにより、電極組立体3と負極接続端子7を接続する通電経路が形成されている。電流遮断装置10は、この通電経路を遮断することができる。電流遮断装置10の詳細については後述する。負極リード54とケース1の間に、絶縁部材71が配置されている。絶縁部材71は、負極リード54とケース1(蓋部112)を絶縁している。
蓋部112の上面(ケース1の外部)に、樹脂製のガスケット62,63が配置されている。ガスケット62,63は、絶縁性を有している。ガスケット62は、正極接続端子5に固定されている。また、正極外部端子(金属プレート)60が、ガスケット62の上面に配置されている。正極外部端子60には、貫通孔60aが形成されている。貫通孔60aは、上面側に比べ、下面側のサイズが大きくなっている。ガスケット62は、蓋部112と正極外部端子60を絶縁している。ボルト64が、貫通孔60aを通過している。具体的には、ボルト64の頭部が、貫通孔60a内に収容されている。また、ボルト64の軸部が、貫通孔60aを通って正極外部端子60の上方に突出している。正極接続端子5、正極外部端子60及びボルト64は、電気的に接続されており、正極端子を構成している。
ガスケット63は、負極接続端子7に固定されている。負極外部端子(金属プレート)61が、ガスケット63の上面に配置されている。負極外部端子61には、正極外部端子60の貫通孔60aと同様の貫通孔61aが形成されている。貫通孔61a内にボルト65の頭部が収容され、ボルト65の軸部が貫通孔61aを通って負極外部端子61の上方に突出している。ガスケット63、負極外部端子61及びボルト65の構成は、上述したガスケット62、正極外部端子60及びボルト64の構成と同様である。負極接続端子7、負極外部端子61及びボルト65は、電気的に接続されており、負極端子を構成している。
図2を参照して電流遮断装置10について説明する。電流遮断装置10は、負極接続端子7と、変形板20と、破断板30と、ホルダ80を備えている。負極接続端子7は第1通電部材の一例であり、変形板20は変形部材の一例であり、破断板30は第2通電部材の一例である。負極接続端子7は、蓋部112にかしめ固定されている。負極接続端子7は、かしめ部品(かしめ端子)である。負極接続端子7は、円筒部94、基部95及び固定部96を備えている。円筒部94は、取付孔82を通過している。また、円筒部94は、貫通孔97を備えている。基部95は環状であり、円筒部94の下端に固定されている。基部95は、ケース1の内部に配置されている。基部95は、蓋部112に沿って広がる平面を有している。基部95の面方向端部に、下方(電極組立体3側)に突出する突出部99が設けられている。また、基部95には、凹部98が形成されている。凹部98の中央に、貫通孔97が位置している。凹部98と貫通孔97は連通している。そのため、凹部98内の空間12は大気圧に保たれる。固定部96は、円筒部94の上端に固定されている。固定部96はケース1の外部に配置されている。負極接続端子7は、固定部96によってケース1(蓋部112)に固定されている。
変形板20は、導電性を有するダイアフラムである。変形板20は、負極接続端子7の下方に配置されている。具体的には、変形板20は、負極接続端子7(基部95)と破断板30の間に配置されている。変形板20は、中央部21及び端部(外周部)22を有している。ケース1内が通常圧力(所定値以下)の場合、変形板20の中央部21は、下方に凸となっており、破断板30の中央部31に接合されている。変形板20の端部22は、負極接続端子7(基部95)に接合されている。より具体的には、変形板20の中央部21が破断板30の中央部31に溶接され、端部22が負極接続端子7の突出部99に溶接されている。負極接続端子7の凹部98は、変形板20によって覆われている。そのため、凹部98内の空間12は、変形板20を介して反対側の空間(変形板20と破断板30の間の空間14)から分離されている。なお、空間14は、ケース1内の空間(ケース1内であって電流遮断装置10外の空間)と連通している。凹部98内の空間12は、貫通孔97を介してケース1外の空間と連通しており、ケース1内の空間から分離されている。変形板20は、ケース1外の空間とケース1内の空間(電流遮断装置10外の空間)を分離している。
破断板30は、導電性を有している。破断板30は、変形板20の下方に配置されている。なお、破断板30は、負極接続端子7(基部95)に対向する位置に配置されている。破断板30は、負極接続端子7に直接接しておらず、両者の間には間隔(隙間)が設けられている。破断板30は、中央部31及び外周部32を有している。変形板20の中央部21は、破断板30の中央部31に接合(溶接)されている。破断板30の外周部32には、接続端子56が接続されている。接続端子56は、外周部32の端部(面方向端面)に固定されている。接続端子56は、破断板30と負極リード54を接続している。すなわち、破断板30は、接続端子56を介して負極電極に接続されている。
破断板30の上面(変形板20側の表面)は、ほぼ平坦である。それに対して、破断板30の下面(変形板20と反対側の表面)は、外周部32に対して中央部31が窪んでいる。中央部31の厚みは、外周部32の厚みより薄い。破断溝33が、破断板30の下面に設けられている。破断溝33は、破断板30の中央部31と外周部32の間(中央部31の外縁)に設けられている。そのため、破断板30では、破断溝33より外側(外周部32)の厚みが、破断溝33より内側(中央部31)の厚みより厚い。破断溝33は、変形板20の中央部21と破断板30が接合(溶接)されている部分(破断板30の中央部31)より外側に設けられている。すなわち、変形板20の中央部21は、破断溝33より内側の範囲(接合部40)で破断板30の上面に溶接されている。なお、破断板30の上面において、変形板20の中央部21は、破断板30の中央部31から、破断溝33を超えて、破断板30の外周部32の一部まで接している。破断板30には、貫通孔35が設けられている。貫通孔35については後述する。
破断板30は、ホルダ80に支持されている。ホルダ80は、ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂で形成されている。ホルダ80は、負極接続端子7の基部95を囲むように、ケース1内に配置されている。ホルダ80は、上部79及び下部78を有している。上部79は、ケース1の蓋部112に沿って広がる平面を有している。上部79の中央に貫通孔79aが設けられている。負極接続端子7の円筒部94は、貫通孔79aを通過している。上部79は、ケース1の蓋部112と、負極接続端子7の基部95の間に配置されている。ホルダ80は、負極接続端子7とともに、ケース1に固定されている。すなわち、ホルダ80は、負極接続端子7に固定されている。ホルダ80は、絶縁性を有している。ホルダ80は、ケース1(蓋部112)と負極接続端子7(基部95)を絶縁している。
ホルダ80の下部78は、上部79の外周縁から下方に伸びている。ホルダ80の下部78は、基部95の下端(突出部99の破断板30側の端)より下方まで伸びている。基部95は、下部78の内側に配置されている。破断板30は、下部78の端面に設けられている接続層75を介してホルダ80に支持されている。接続層75は、破断板30とホルダ80の双方に溶着している。破断板30をホルダ80の下端に固定することにより、負極接続端子7(基部95)と破断板30は、直接接触することなく接続される。すなわち、ホルダ80は、負極接続端子7と破断板30を、両者の間隔を維持した状態で接続している。また、ホルダ80は、下端の一部が窪んでおり、破断板30の一部と接触していない。そのため、ホルダ80と破断板30の間の一部に、連通孔77が形成される。連通孔77は、変形板20と破断板30の間の空間14と、ケース1内の空間(電流遮断装置10外の空間)を連通している。
図3を参照し、破断板30について詳細に説明する。図3は、破断板30の下面を示している。上記したように、変形板20は、破断溝33より内側の接合部40で破断板30に溶接されている。換言すると、破断溝33は、接合部40を囲む囲繞部34上に設けられている。電流遮断装置10では、囲繞部34は、破断板30の中央部31と外周部32の境界(中央部31の外縁)である。囲繞部34上には、複数の貫通孔35(貫通孔35a〜35d)も設けられている(図2も参照)。電流遮断装置10では、囲繞部34上において、貫通孔35が設けられていない部分には、破断溝33が設けられている。そのため、破断溝33の端部は、貫通孔35に露出している。
図3に示すように、囲繞部34の中心34cより接続端子56側に設けられている貫通孔35(貫通孔35a,35b)のサイズと比較して、中心34cより接続端子56とは反対側に設けられている貫通孔35(貫通孔35c、35d)のサイズの方が大きい(囲繞部34の周方向に沿って伸びる長さが長い)。より具体的にいうと、囲繞部34の中心34cを通過するとともに中心34cと接続端子56を最短距離で結ぶ第1方向(X軸方向)に伸びる直線を第1仮想線47とし、中心34cを通過するとともに第1仮想線47に直交する第2方向(Y軸方向)を第2仮想線45とする。このときに、第2仮想線45に対して接続端子56側の第1領域A1に設けられている貫通孔35のサイズ(貫通孔35a,35bの長さの合計)と比較して、第2仮想線45に対して接続端子56の反対側の第2領域A2に設けられている貫通孔35のサイズ(貫通孔35c,35dの長さの合計)の方が大きい。
なお、貫通孔35aと貫通孔35bの長さは等しく、貫通孔35aと貫通孔35bは第1仮想線47に対して対称に設けられている。また、貫通孔35cと貫通孔35dの長さは等しく、貫通孔35cと貫通孔35dは第1仮想線47に対して対称に設けられている。そのため、貫通孔35の長さ(合計長さ)は、中心34c(第1仮想線47)に対してY軸方向(第2仮想線45が伸びる方向)の一方側の第3領域A3と他方側の第4領域A4で等しい。また、貫通孔35は、中心34c(第1仮想線47)に対して対称の位置に設けられている。
電流遮断装置10の動作について説明する。蓄電装置100は、ケース1内の圧力が所定値以下のときは、負極接続端子7と負極集電タブ52が電流遮断装置10を介して電気的に接続している。すなわち、負極接続端子7と負極電極の間が導通している。ケース1内の圧力が所定値を超えると、電流遮断装置10が、負極接続端子7と負極集電タブ52の導通を遮断し、蓄電装置100に電流が流れることを防止する。上記したように、変形板20は、ケース1外の空間とケース1内の空間を分離している。そのため、変形板20の上面には大気圧が作用し、下面にはケース1内の圧力が作用する。ケース1内の圧力が上昇すると、変形板20の下面に作用する圧力が増大する。ケース1内の圧力が増大し、所定値を超えると、変形板20が反転し、中央部21が上方に移動し、変形板20が上方に凸の状態に変化する。変形板20の反転に伴い、破断板30が破断溝33を起点して破断し、破断板30の中央部31が変形板20とともに上方に移動する。その結果、変形板20と破断板30の間の通電経路が遮断され、負極接続端子7と負極集電タブ52が非導通となる。すなわち、電流遮断装置10が作動し、蓄電装置100が非導通状態となる。
電流遮断装置10の利点について説明する。上記したように、破断板30は、接合部40の周り(囲繞部34上)に破断溝33を備えている。破断溝33が設けられている部分は、破断板30の強度が低下する。そのため、変形板20が反転するときに、破断溝33を起点して破断板30が破断するので、変形板20と破断板30の接合強度に係らず、変形板20が反転する圧力(電流遮断装置10の作動圧)が設計値からずれることを抑制することができる。また、破断板30は、接合部40の周り(囲繞部34上)に貫通孔35を備えている。貫通孔35を設けることにより、破断板30の強度(破断強度)をさらに小さくすることができる。なお、破断溝33の深さを深くすると、破断板30の破断強度は小さくなる。しかしながら、破断溝33の深さを過度に深くすると、内部抵抗が増大し、蓄電装置100の特性が低下する。破断溝33と貫通孔35を併用することにより、内部抵抗の増大を抑制しつつ(破断溝33を過度に深くすることなく)、破断板30の破断強度を小さくすることができ、電流遮断装置10の作動圧(変形板20の反転圧)に与える影響を小さくすることができる。
また、破断板30では、第1領域A1に設けられている貫通孔35のサイズ(囲繞部34に沿った方向の長さ)が、第2領域A2に設けられている貫通孔35のサイズより小さい。電流遮断装置10は、電流が流れやすい第1領域A1では貫通孔35のサイズを小さくして通電を確保(内部抵抗の増大を抑制)し、電流が流れにくい第2領域A2では貫通孔35のサイズを大きくして破断板の破断強度を低下させている。電流遮断装置10は、第1領域A1の貫通孔35のサイズと第2領域A2の貫通孔35のサイズを変えることにより、さらに内部抵抗の増大を抑制している。
なお、電流の流れやすさは、第3領域A3と第4領域A4でほぼ等しい。破断板30では、第3領域A3に設けられている貫通孔35のサイズと第4領域A4に設けられている貫通孔35のサイズが等しい。そのため、第3領域A3の破断強度と第4領域A4の破断強度は等しい。また、第3領域A3と第4領域A4で貫通孔35が設けられている位置が対称である。そのため、電流遮断装置10は、変形板20が反転するときに、破断板30の第3領域A3と第4領域A4をバランスよく破断することができる。また、破断板30では、破断溝33の端部が、貫通孔35に露出している。破断板30は、破断溝33の露出部分を起点として破断する。貫通孔35を第3領域A3と第4領域A4にバランスよく分散して配置することにより、第3領域A3と第4領域A4でほぼ同時に破断を開始させることができる。
以下、図4から図6を参照し、破断板30の変形例(破断板30a〜30c)について説明する。破断板30a〜30cについて、破断板30と共通する特徴は、破断板30と同じ参照番号を付し、破断板30の説明を援用することによって説明を省略することがある。なお、破断板30a〜30cは、破断板30に代えて、電流遮断装置10の破断板として用いることができる。
図4に示すように、破断板30aは、第2領域A2のみに貫通孔35が設けられており、第1領域A1には貫通孔が設けられていない。破断板30aは、蓄電装置100の内部抵抗の増加をより抑制することができる。なお、破断板30aにおいても、第3領域A3に設けられている貫通孔35(貫通孔35d)のサイズと第4領域A4に設けられている貫通孔35(貫通孔35c)のサイズは等しく、貫通孔35cと貫通孔35dは第1仮想線47に対して対称に設けられている。
図5に示すように、破断板30bでは、囲繞部34上に、3個の貫通孔35(貫通孔35e,35f,35g)が等間隔に設けられている。各貫通孔35e〜35gの形状(囲繞部34に沿った方向の長さ)は等しい。なお、破断板30bでは、貫通孔35が、第1仮想線47に対して対称に設けられていない。また、第3領域A3に設けられている貫通孔35のサイズ(貫通孔35e,35gの合計)と第4領域A4に設けられている貫通孔35(貫通孔35f)のサイズも異なる。しかしながら、破断板30bにおいても、第1領域A1に設けられている貫通孔35のサイズ(貫通孔35fの一部と貫通孔35eの合計)は、第2領域A2に設けられている貫通孔のサイズ(貫通孔35fの一部と貫通孔35gの合計)より小さい。そのため、破断板30bも、蓄電装置100の内部抵抗の増加を抑制することができる。
図6に示すように、破断板30cでは、貫通孔35が、囲繞部34上に設けられていない。貫通孔35は、囲繞部34の内側に設けられている。また、破断板30cでは、破断溝33が、囲繞部34の全体に設けられている。すなわち、破断溝33が、接合部40を一巡している。破断板30cは、破断溝33と貫通孔35を別の位置に設けるため、寸法精度のよい破断溝33及び貫通孔35を形成することができる。なお、破断板30cは、破断板30と同様に、第1領域A1に設けられている貫通孔35のサイズ(貫通孔35h,35iの長さの合計)と比較して第2領域A2に設けられている貫通孔35のサイズ(貫通孔35j,35kの長さの合計)の方が大きい。また、貫通孔35hと貫通孔35iの長さは等しく、貫通孔35hと貫通孔35iは第1仮想線47に対して対称に設けられている。貫通孔35jと貫通孔35kの長さは等しく、貫通孔35jと貫通孔35kは第1仮想線47に対して対称に設けられている。
(第2実施例)
図7を参照し、電流遮断装置110について説明する。電流遮断装置110は、電流遮断装置10の変形例である。電流遮断装置110について、電流遮断装置10と同一の構成については、電流遮断装置10と同一の参照番号を付すことにより、説明を省略することがある。
電流遮断装置110では、破断板30の上面において、変形板20の中央部21は、破断板30の中央部31(囲繞部34の内側)のみに接している。上記したように、破断板30を用いることにより、蓄電装置100の内部抵抗の増大を抑制することができる。そのため、つつ、電流遮断装置10の作動圧を小さくすることができる。そのため、変形板20が囲繞部34の外側(破断板30の外周部32)に接していなくても、通電経路が確保され、蓄電装置100の内部抵抗の増加を抑制することができる。
上記実施例では、囲繞部上、あるいは、囲繞部の内側に貫通孔を設けた電流遮断装置について説明した。しかしながら、貫通孔は、囲繞部の外側に設けてもよい。また、上記実施例では、囲繞部上に貫通孔又は破断溝を設けた電流遮断装置について説明した。しかしながら、囲繞部上に貫通孔及び破断溝のどちらも設けられていない部分が存在してもよい。例えば、破断溝33(図3を参照)において、破断溝33と貫通孔35の間に隙間が設けられ、破断溝33の端部が貫通孔35に露出していなくてもよい。また、破断板30c(図6を参照)において、囲繞部34上に破断溝33が設けられていない部分が存在してもよい。
なお、接続端子は、破断板とは別に形成され破断板に固定された部品であってもよいし、破断板と一体成型された破断板の一部(接続部)であってもよい。
また、上記実施例では、負極電極と負極端子の通電経路上に電流遮断装置を配置する例について説明した。しかしながら、電流遮断装置は、正極電極と正極端子の通電経路上に配置してもよいし、負極電極と負極端子の通電経路上及び正極電極と正極端子の通電経路上の双方に配置してもよい。
以上、本明細書に開示の技術の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。
1:ケース
7:第1通電部材
10:電流遮断装置
20:変形部材
30:第2通電部材
33:溝部
34:囲繞部
35:貫通孔
56:接続部
100:蓄電装置
A1:第1領域
A2:第2領域

Claims (8)

  1. 蓄電装置のケース内の圧力が所定値を超えたときに電極端子と電極の導通を遮断する電流遮断装置であって、
    前記電極端子に接続されている第1通電部材と、
    前記第1通電部材と間隔をおいて前記第1通電部材に対向して配置されているとともに、端部に設けられている接続部を介して前記電極に接続されている第2通電部材と、
    前記第1通電部材と前記第2通電部材の間に配置されているとともに、端部が前記第1通電部材に接合されており、中央部が前記第2通電部材に接合されている変形部材と、
    を備えており、
    前記第2通電部材は、前記変形部材が接合されている部分を囲む囲繞部上に設けられている溝部と、前記囲繞部の一部に沿って設けられている貫通孔を有し、
    前記貫通孔の長さが、前記囲繞部の中心に対して前記接続部側の第1領域と比較して、前記中心に対して前記接続部とは反対側の第2領域で長い電流遮断装置。
  2. 前記中心と前記接続部を結ぶ方向を第1方向とし、その第1方向に直交する方向を第2方向としたときに、
    前記貫通孔の長さが、前記中心に対して第2方向の一方側と他方側で等しい請求項1に記載の電流遮断装置。
  3. 前記貫通孔が、前記中心に対して第2方向の一方側と他方側で対称の位置に設けられている請求項1又は2に記載の電流遮断装置。
  4. 前記貫通孔が、前記第2領域のみに設けられている請求項1から3のいずれか一項に記載の電流遮断装置。
  5. 前記貫通孔が、前記囲繞部上に設けられている請求項1から4のいずれか一項に記載の電流遮断装置。
  6. 前記変形部材が、前記囲繞部の内側で前記第2通電部材に接合されているとともに、前記囲繞部の外側で前記第2通電部材に接触している請求項1から5のいずれか一項に記載の電流遮断装置。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の電流遮断装置を備える蓄電装置。
  8. 前記蓄電装置は、二次電池である請求項7に記載の蓄電装置。
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