JP2019070780A - 調光フィルム、調光部材、車両 - Google Patents

調光フィルム、調光部材、車両 Download PDF

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川島 朋也
Tomoya Kawashima
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Abstract

【課題】二色性色素を有するゲストホスト型の液晶層を備える調光フィルムにおいて、虹状の色ムラを防止する。【解決手段】調光フィルム1は、第1基材6、第1電極11及び第1配向膜13が積層された第1積層体5Dと、第2基材15、第2電極16及び第2配向膜17が積層された第2積層体5Uと、第1積層体5Dと第2積層体5Uで挟持され、液晶組成物及び二色性色素を含む液晶層8とを備え、第1基材6の遅相軸方向L6は、第1配向膜13の液晶層8側の面の直上に位置する液晶組成物の配向方向L13に対して垂直又は平行であることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば窓に貼り付けて外来光の透過を制御する調光フィルムに関し、特にゲストホスト型の調光フィルムに関する。
従来、例えば窓に貼り付けて外来光の透過を制御する液晶パネルを用いた調光体に関する工夫が種々、提案されている。このような液晶パネルを用いた調光体に関して、特許文献1、2には、直線偏光板により液晶材料を挟持し、この液晶材料に印加する電界の変化により、透過光の光量を制御する構成が開示されている。
特許文献3には、2枚の透明導電性基材の間に光調整懸濁液を注入した構成が開示されている。特許文献4には、電場に応じて白濁と透明とで状態を変化させる高分子分散型液晶を使用した構成が開示されている。特許文献5には、一対の偏光子の間に1対の波長板を配置し、この1対の波長板の相対位置の変化により透過率を変化させる構成が開示されている。
特許文献6、7には、ゲストホスト型の液晶セルに関する工夫が提案されている。ゲストホスト型の液晶セルでは、長軸方向が液晶層の厚み方向となる向きに液晶組成物を配向させることによって二色性色素をこの厚み方向に配向させて入射光を透過させる。また長軸方向が液晶層の厚み方向と直交する方向となる向きに液晶組成物を配向させることによって二色性色素をこの直交する方向に配向させて入射光を遮光する。
特開平03−47392号公報 特開平08−184273号公報 特開2014−146051号公報 特開2013−130746号公報 特表2014−507676号公報 特開2013−139521号公報 特開2012−31384号公報
このようなゲストホスト型の液晶セルは、簡易な構成により透過光を制御することができる。このため、調光フィルムにおいて、ゲストホスト型の液晶セルを用いたものがある。
しかし、ゲストホスト型の液晶セルを用いた調光体(調光フィルム)を、偏光子の機能を有するサングラス等を介して観察した場合に、液晶セルを構成する基材の面内位相差が起因して、虹状の色ムラが観察される場合がある。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、二色性色素を有するゲストホスト型の液晶層を備える調光フィルムにおいて、虹状の色ムラを防止することができる調光フィルムを提供することを目的とする。
本発明は、以下のようなものを提供する。
(1) 第1基材、第1電極及び第1配向膜が積層された第1積層体と、
第2基材、第2電極及び第2配向膜が積層された第2積層体と、
前記第1積層体と前記第2積層体で挟持され、液晶組成物及び二色性色素を含む液晶層と、を備え、
前記第1基材の遅相軸方向は、前記第1配向膜の前記液晶層側の面の直上に位置する前記液晶組成物の配向方向に対して垂直又は平行であること、
を特徴とする調光フィルム。
(2) 第1基材、第1電極及び第1配向膜が積層された第1積層体と、
第2基材、第2電極及び第2配向膜が積層された第2積層体と、
前記第1積層体と前記第2積層体で挟持され、液晶組成物及び二色性色素を含む液晶層と、を備え、
前記第1基材は、面内位相差が10nm以下であること、
を特徴とする調光フィルム。
(3) (1)又は(2)において、
前記第1配向膜の前記液晶層側の面の直上に位置する前記液晶組成物の配向方向は、前記第2配向膜の前記液晶層側の面の直上に位置する前記液晶組成物の配向方向に平行であること、
を特徴とする調光フィルム。
(4) (1)から(2)において、
前記第1配向膜の前記液晶層側の面の直上に位置する前記液晶組成物の配向方向は、前記第2配向膜の前記液晶層側の面の直上に位置する前記液晶組成物の配向方向に垂直であること、
を特徴とする調光フィルム。
(5) (1)から(4)において、
前記第1配向膜は、水平配向膜であること、
を特徴とする調光フィルム。
(6) 透明部材と、
前記透明部材に配置される(1)から(5)までのいずれかの調光フィルムと、
を備える調光部材。
(7) (1)から(5)までのいずれかの調光フィルムが、外光が入射する部位に配置された車両。
本発明は、二色性色素を有するゲストホスト型の液晶層を備える調光フィルムにおいて、虹状の色ムラを防止することができる。
本発明の第1実施形態に係る調光フィルムを示す断面図である。 本発明の第1実施形態における第1基材と液晶組成物の関係を説明する略線図である。 本発明の第2実施形態における第1基材と液晶組成物の関係を説明する略線図である。 本発明の第3実施形態における第1基材と液晶組成物の関係を説明する略線図である。 本発明の第4実施形態における第1基材と液晶組成物の関係を説明する略線図である。
〔第1実施形態〕
〔調光フィルムの全体構成〕
調光フィルム1は、印加電圧を変化させることにより透過光の光量を制御することができるフィルムである。調光フィルム1は透明部材に配置され、調光部材として主に使用される。例えば、調光フィルム1は、透明樹脂板や、ガラス等の透明部材に粘着剤等により貼付されたり、合わせガラスの中間材とともに、又は中間材の代わりにガラス板(透明部材)間に挟持されたりする調光部材として使用される。
この調光フィルム1(調光部材)は、例えば、建築物の窓ガラスや、ショーケース、屋内の透明パーテーション、車両のウインドウ等の調光を図る部位(外光が入射する部位、例えば、フロントや、サイド、リア、ルーフ等のウインドウ)に配置され、建築物や車両等の内側への入射光の光量を制御することができる。
調光フィルム1は、液晶を利用して透過率を制御するフィルム状の部材である。本実施形態の調光フィルム1は、二色性色素を使用したゲストホスト方式による液晶セル4から構成されており、フィルム形状による第1積層体5D及び第2積層体5Uにより液晶層8を挟持して構成される。
第1積層体5Dは、第1基材6に、第1電極11、第1配向膜13、スペーサ12が積層されて形成されている。
第2積層体5Uは、第2基材15に、第2電極16、第2配向膜17が積層されて形成されている。
調光フィルム1は、この第1積層体5D及び第2積層体5Uに設けられた第1及び第2電極11、16の駆動により、液晶層8に設けられたゲストホスト液晶組成物による液晶材料及び二色性色素の配向を変化させ、入射した透過光の光量を変化させる。
〔基材〕
第1基材6、第2基材15は、種々の透明樹脂フィルムを適用することができる。
透明樹脂フィルムの材料としては、面内位相差を有する(例えば、面内位相差が10nmよりも大きい)樹脂フィルムを用いることができる。例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)や、位相差の高いポリカーボネート(PC)等の樹脂を挙げることができる。本実施形態の第1基材6、第2基材15は、PET樹脂により形成される。
〔透明電極〕
第1電極11、第2電極16は、上記透明樹脂フィルムに積層される透明導電膜から構成されている。
透明導電膜としては、この種の透明樹脂フィルムに適用される各種の透明電極材料を適用することができ、酸化物系の全光透過率が50%以上の透明な金属薄膜を挙げることができる。例えば、酸化錫系、酸化インジウム系、酸化亜鉛系が挙げられる。
酸化錫(SnO)系としてはネサ(酸化錫SnO)、ATO(Antimony Tin Oxide:アンチモンドープ酸化錫)、フッ素ドープ酸化錫が挙げられる。
酸化インジウム(In)系としては、酸化インジウム、ITO(Indium Tin Oxide:インジウム錫酸化物)、IZO(Indium Zinc Oxide)が挙げられる。
酸化亜鉛(ZnO)系としては、酸化亜鉛、AZO(アルミドープ酸化亜鉛)、ガリウムドープ酸化亜鉛が挙げられる。
本実施形態では、ITO(Indium Tin Oxide)により透明導電膜が形成される。
〔スペーサ〕
本実施形態ではスペーサとして球形状のビーズスペーサ12を用いる。ビーズスペーサ12は、液晶層8の厚み(セルギャップ)を規定するために設けられる。ビーズスペーサ12は、シリカ等による無機材料による構成、有機材料による構成、これらを組み合わせたコアシェル構造の構成等を広く適用することができる。また球形状による構成の他、円柱形状、角柱形状等によるロッド形状により構成してもよい。なお、ビーズスペーサ12は、液晶セル4のシール材19で囲まれる領域だけでなく、シール材19に重なる位置や、液晶セル4のシール材19の外側に配置されるようにしてもよい。ビーズスペーサ12がシール材19に重なる位置に設けられる場合、シール部分においてもセルギャップを均一にすることができ、また、液晶セル4のシール材19の外側に設けられる場合、透明電極同士の接触を防ぐことができる。
ただし、液晶層8の厚みを規定する部材はビーズスペーサ12に限定されず、例えば、フォトレジストを第1基材6側に塗工して露光、現像することにより円柱形状に作製してもよい。
なお、上述の説明では、スペーサは、第1積層体5Dに設けられる例を示したが、これに限定されるものでなく、第1積層体5D、第2積層体5Uの両方、又は、第2積層体5Uにのみ設けられるようにしてもよい。
〔配向膜〕
第1配向膜13、第2配向膜17は、光配向層により形成される。光配向層に適用可能な光配向材料は、光配向の手法を適用可能な各種の材料を広く適用することができ、例えば、光分解型、光二量化型、光異性化型等を挙げることができる。
本実施形態では、光二量化型の材料を使用する。光二量化型の材料としては、例えば、シンナメート、クマリン、ベンジリデンフタルイミジン、ベンジリデンアセトフェノン、ジフェニルアセチレン、スチルバゾール、ウラシル、キノリノン、マレインイミド、又は、シンナミリデン酢酸誘導体を有するポリマー等を挙げることができる。中でも、配向規制力が良好である点で、シンナメート、クマリンの一方又は両方を有するポリマーが好ましく用いられる。このような光二量化型の材料の具体例としては、例えば特開平9−118717号公報、特表平10−506420号公報、特表2003−505561号公報及びWO2010/150748号公報に記載された化合物を挙げることができる。
なお、光配向層に代えてラビング処理により配向層を作製してもよく、微細なライン状凹凸形状を賦型処理して配向層を作製してもよい。
〔液晶層〕
液晶層8には、ホストであるネマチック液晶中にゲストとして二色性色素を溶解させた液晶組成物を用いる、いわゆるゲストホスト方式を用いる。二色性色素は、1軸の光吸収軸を有し、光吸収軸方向に振動する光のみを吸収する。電場による液晶の動きに合わせて、二色性色素の配向も変化することから、光吸収軸の向きを制御することにより、液晶セルの透過状態を変化させることができる。
ゲストホスト方式に使用される液晶組成物は、電界印加時における液晶組成物の長軸方向の相違により、ポジ型とネガ型とに大別される。
ポジ型のネマチック液晶は、誘電率が長軸方向に大きく長軸に垂直な方向に小さい誘電率異方性が正の液晶であり、電界印加時には液晶組成物の長軸方向が電場に対して平行となるものである。
一方、ネガ型のネマチック液晶は、誘電率が長軸方向に小さく長軸に垂直な方向に大きい誘電率異方性が負の液晶であり、電界印加時には液晶組成物の長軸方向が電場に対して垂直となるものである。
ここで、二色性色素が液晶組成物と同様にシート面(調光フィルム1の厚み方向に平行な面)内の所定の方向に配列している場合、液晶層は、特定の偏光を透過し、その他の偏光を吸収する偏光板として用いることができる。
また、二色性色素が液晶組成物と同様にシート面内に平行に配列されていても、液晶組成物の駆動方式をTN(Twisted Nematic)方式とした場合、液晶層は、偏光方向に関係なく入射した光を吸収することができ、シート面に垂直(液晶層の厚み方向に平行)な方向に配列させたときに、光透過性が向上する。
更に、液晶組成物の駆動方式VA(Vertical Alignment、垂直配向型)方式とし、液晶層内にカイラル剤を添加することにより、液晶層は、電圧印加時に液晶組成物及び二色性色素がツイストするため、遮光状態となる。
ここで、VA方式は、基板上に形成した透明電極の上に垂直方向に配向規制力を有する配向膜を設け、上下基板で液晶層8を挟む構成である。
TN方式は、基板上に形成した透明電極の上に、配向方向が90°異なるようなラビング処理等を行った配向膜を付け、上下基板で液晶層8を挟む構成である。
ゲストホスト方式に用いられる二色性色素としては、液晶に対して溶解性があり、二色性の高い色素、例えば、アゾ系、アントラキノン系、キノフタロン系、ペリレン系、インジゴ系、チオインジゴ系、メロシアニン系、スチリル系、アゾメチン系、テトラジン系等の二色性色素が挙げられる。
液晶層を偏光板として機能させる場合、液晶組成物及び二色性色素のオーダーパラメーター(S値)は、0.7以上であることが望ましい。
調光フィルム1は、液晶層8を囲むように、シール材19が配置され、このシール材19により第2積層体5U、第1積層体5Dが一体に保持され、液晶材料の漏出が防止される。シール材19は、例えばエポキシ樹脂、アクリル樹脂等の熱硬化性樹脂や紫外線硬化性樹脂等を適用することができる。
〔調光フィルムの詳細構成〕
図2は、第1基材6と液晶組成物8aの関係を説明する略線図である。
調光フィルム1は、第1積層体5Dが観察者側の面となるように、例えば窓等に貼り付けられている。観察者は、矢印L1により示すように、第1積層体5Dの第1基材6を介して液晶層8からの出射光L2を視認する。
図2に示すように、本実施形態の調光フィルム1は、第2配向膜17の液晶層8側の面の直上に位置する液晶組成物8aの配向方向L17が、第1配向膜13の液晶層8側の面の直上に位置する液晶組成物8aの配向方向L13に対して平行である。例えば、各配向膜13、17を、ともに同じ方向に水平配向(液晶組成物8aが厚み方向に垂直な方向に配向)させる配向規制力を有する水平配向膜とすることにより、各配向膜13、17の液晶層8側の面の直上に位置する液晶組成物8aを互いに平行にすることができる。
これにより、調光フィルム1の厚み方向に存在する液晶組成物8aは、図2に示すように、長手方向が、各配向膜の液晶層8側の面の直上に位置する液晶組成物と同様の方向に沿うようにして整列するため、所定の一方向(L13(L17)に平行な方向)に配列する。
なお、第2配向膜17の液晶層8側の面の直上に位置する液晶組成物8aの配向方向(長軸方向)L17が、第1配向膜13の液晶層8側の面の直上に位置する液晶組成物8aの配向方向L13に対して平行であるとは、厚み方向から見た平面視で、配向方向L17が配向方向L13に対して完全に平行な状態だけでなく、配向方向L17が配向方向L13に対して±10度傾斜した状態も含むものをいう。
このように、液晶組成物8aが一方向に水平配向していると、液晶組成物8aに倣って二色性色素も一方向に水平配向するため、調光フィルム1は、上述したように、特定の偏光を透過し、その他の偏光を吸収する偏光板として機能するため、特定の偏光が液晶層8を透過して、第1基材6を透過して出射光L2として出射される。
ここで、第1基材6は、上述のようにPET樹脂により形成されており、面内位相差が大きいため(約3000nm)、偏光子の機能を有するサングラス等によって第1基材6から出射する出射光L2を観察した場合に、虹状の色ムラが観察されてしまう場合がある。
そこで、本実施形態の調光フィルム1では、図2に示すように、第1基材6の遅相軸方向L6が、第1配向膜13の液晶層8側の面の直上に位置する液晶組成物8aの配向方向L13に対して垂直になるように配置している。
これにより、本実施形態の調光フィルム1は、第1基材6の面内位相差による影響を緩和し、上述の虹状の色ムラが観察されてしまうのを抑制することができる。
また、第1基材6に汎用性の高いPET樹脂等により調光フィルム1を形成することができるので、調光フィルムの生産コストを低減することができる。
なお、第1基材6の遅相軸方向L6が、第1配向膜13の液晶層8側の面の直上に位置する液晶組成物8aの配向方向L13に対して垂直であるとは、平面視で、遅相軸方向L6が配向方向L13に対して完全に垂直な状態だけでなく、垂直に対して±10度傾斜した状態も含むものをいう。
なお、液晶組成物8aは、液晶層8に対して電界が印加された場合に、水平配向するようにしてもよく、また、液晶層8に対して電界が印加されていない場合に、水平配向するようにしてもよい。
〔第2実施形態〕
図3は、本発明の第2実施形態にかかる調光フィルム21を示す図である。
なお、以下の説明及び図面において、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
本実施形態の調光フィルム21は、第1基材6の遅相軸方向L6が、図3に示すように、第1配向膜13の液晶層8側の面の直上に位置する液晶組成物8aの配向方向L13に対して平行である点を除いて、第1実施形態と同様に構成される。
この場合においても、第1基材6の遅相軸方向L6と第1配向膜13の液晶層8側の面の直上に位置する液晶組成物8aの配向方向L13との配置関係を規定していない場合、第1基材6が上述のようにPET樹脂により形成されており、面内位相差が大きいため(約3000nm)、偏光子の機能を有するサングラス等によって第1基材6から出射する出射光L2を観察したときに、虹状の色ムラが観察されてしまう場合がある。
本実施形態の調光フィルム1では、上述のように、第1基材6の遅相軸方向L6が、第1配向膜13の液晶層8側の面の直上に位置する液晶組成物8aの配向方向L13に対して平行になるように配置しているため、第1基材6の面内位相差による影響を緩和し、上述の虹状の色ムラが観察されてしまうのを抑制することができる。
なお、第1基材6の遅相軸方向L6が、第1配向膜13の液晶層8側の面の直上に位置する液晶組成物8aの配向方向L13に対して平行であるとは、平面視で、遅相軸方向L6が配向方向L13に対して完全に平行な状態だけでなく、遅相軸方向L6が配向方向L13に対して±10度傾斜した状態も含むものをいう。
〔第3実施形態〕
図4は、本発明の第3実施形態にかかる調光フィルムを示す図である。
なお、以下の説明及び図面において、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
本実施形態の調光フィルム31は、第2配向膜17の液晶層8側の面の直上に位置する液晶組成物8aの配向方向L17が、第1配向膜13の液晶層8側の面の直上に位置する液晶組成物8aの配向方向L13に対して垂直に配置されている点で、上述の第1実施形態の調光フィルム1と相違する。例えば、各配向膜13、17を、それぞれ90度異なる水平面内の方向に配向規制力を有する水平配向膜とすることにより、各配向膜13、17の液晶層8側の面の直上に位置する液晶組成物8aを互いに垂直にすることができる。
これにより、調光フィルム1の厚み方向に存在する液晶組成物8aは、図3に示すように、各配向膜13、17の液晶層8側の面の直上においては互い直交する方向に配列され、各配向膜13、17から離れるにつれて、対向する配向膜側の液晶組成物8aの配向方向に沿うように配向方向が旋回(ツイスト)する。なお、液晶組成物8aの旋回の角度θは、例えば、90度以上に設定される。
また、本実施形態の調光フィルム31は、上述の第1実施形態と同様に、第1基材6の遅相軸方向L6が、第1配向膜13の液晶層8側の面の直上に位置する液晶組成物8aの配向方向L13に対して垂直になるように配置されている。
上述のように、液晶組成物8aが水平配向状態において、液晶層8の厚み方向で旋回している場合、上述の第1実施形態の場合(液晶組成物8aが一方向に水平配向している場合)に比して、調光フィルム31から出射する出射光L2の光量は低減する。しかし、この場合においても、第1基材6が上述のようにPET樹脂により形成され、面内位相差が大きいため(約3000nm)、偏光子の機能を有するサングラス等によって第1基材6から出射する出射光L2を観察した場合に、虹状の色ムラが観察されてしまう場合がある。
そこで、本実施形態の調光フィルム31は、上述のように、第1基材6の遅相軸方向L6が、第1配向膜13の液晶層8側の面の直上に位置する液晶組成物8aの配向方向L13に対して垂直になるように配置している。
これにより、本実施形態の調光フィルム31は、第1基材6の面内位相差による影響を緩和し、上述の虹状の色ムラが観察されてしまうのを抑制することができる。
なお、第2配向膜17の液晶層8側の面の直上に位置する液晶組成物8aの配向方向L17が、第1配向膜13の液晶層8側の面の直上に位置する液晶組成物8aの配向方向L13に対して垂直であるとは、平面視で、配向方向L17が配向方向L13に対して完全に垂直な状態だけでなく、垂直に対して±10度傾斜した状態も含むものをいう。
〔第4実施形態〕
図5は、本発明の第4実施形態にかかる調光フィルムを示す図である。
なお、以下の説明及び図面において、前述した第3実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
本実施形態の調光フィルム41は、図5に示すように、第1基材6の遅相軸方向L6が、第1配向膜13の配向方向L13に対して平行である点を除いて、第3実施形態と同様に構成される。
この場合においても、第1基材6の遅相軸方向L6と第1配向膜13の液晶層8側の面の直上に位置する液晶組成物8aの配向方向L13との配置関係を規定していない場合、第1基材6が上述のようにPET樹脂により形成されており、面内位相差が大きいため(約3000nm)、偏光子の機能を有するサングラス等によって第1基材6から出射する出射光L2を観察したときに、虹状の色ムラが観察されてしまう場合がある。
本実施形態の調光フィルム41では、上述のように、第1基材6の遅相軸方向L6が、第1配向膜13の液晶層8側の面の直上に位置する液晶組成物8aの配向方向L13に対して平行になるように配置しているため、第1基材6の面内位相差による影響を緩和し、上述の虹状の色ムラが観察されてしまうのを抑制することができる。
〔第5実施形態〕
第5実施形態の調光フィルムは、上述の第1実施形態から第4実施形態の調光フィルムと同様の層構成により形成されているが、第1基材6に用いられる材料が相違している。
本実施形態の第1基材6は、面内位相差が小さい透明樹脂フィルムが適用される。具体的には、第1基材6の面内位相差は、10nm以下であることが望ましく、例えば、低位相のポリカーボネート(PC)や、シクロオレフィンポリマー(COP)、アクリル等の樹脂を用いることができる。
このように、第1基材6に面内位相差が10nm以下の樹脂フィルムを適用することによって、偏光子の機能を有するサングラス等によって調光フィルムの第1基材6から出射する出射光L2を観察した場合に、第1基材6の面内位相差による影響を極力緩和することができ、虹状の色ムラが観察されてしまうのを抑制することができる。
〔他の実施形態〕
以上、本発明の実施に好適な具体的な構成を詳述したが、本発明は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述の実施形態を種々に組み合わせ、さらには上述の実施形態を種々に変更することができる。
例えば、上述の実施形態では、液晶層8の一方の側に配置される第1基材6について説明したが、これに限定されるものでなく、液晶層8の他方の側に配置される第2基材15についても同様に遅相軸の方向を、液晶組成物8aが水平配向状態における第2配向膜の液晶層8側の面の直上に位置する液晶組成物8aの配向方向L17に対して垂直又は平行に配置するか、又は、第2基材15の面内位相差を10nm以下とするようにしてもよい。これにより、調光フィルムの第2基材15側から出射する出射光を、偏光子の機能を有するサングラス等を通して観察した場合に、虹状の色ムラが観察されてしまうのを抑制することができる。
1,21,31,41 調光フィルム
4 液晶セル
5D 第1積層体
5U 第2積層体
6 第1基材
8 液晶層
8a 液晶組成物
11 第1電極
12 スペーサ
13 第1配向膜
15 第2基材
16 第2電極
17 第2配向膜
19 シール材

Claims (7)

  1. 第1基材、第1電極及び第1配向膜が積層された第1積層体と、
    第2基材、第2電極及び第2配向膜が積層された第2積層体と、
    前記第1積層体と前記第2積層体で挟持され、液晶組成物及び二色性色素を含む液晶層と、を備え、
    前記第1基材の遅相軸方向は、前記第1配向膜の前記液晶層側の面の直上に位置する前記液晶組成物の配向方向に対して垂直又は平行であること、
    を特徴とする調光フィルム。
  2. 第1基材、第1電極及び第1配向膜が積層された第1積層体と、
    第2基材、第2電極及び第2配向膜が積層された第2積層体と、
    前記第1積層体と前記第2積層体で挟持され、液晶組成物及び二色性色素を含む液晶層と、を備え、
    前記第1基材は、面内位相差が10nm以下であること、
    を特徴とする調光フィルム。
  3. 前記第1配向膜の前記液晶層側の面の直上に位置する前記液晶組成物の配向方向は、前記第2配向膜の前記液晶層側の面の直上に位置する前記液晶組成物の配向方向に平行であること、
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の調光フィルム。
  4. 前記第1配向膜の前記液晶層側の面の直上に位置する前記液晶組成物の配向方向は、前記第2配向膜の前記液晶層側の面の直上に位置する前記液晶組成物の配向方向に垂直であること、
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の調光フィルム。
  5. 前記第1配向膜は、水平配向膜であること、
    を特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の調光フィルム。
  6. 透明部材と、
    前記透明部材に配置される請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の調光フィルムと、
    を備える調光部材。
  7. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の調光フィルムが、外光が入射する部位に配置された車両。
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