JP2019070569A - 管検査装置及び管検査方法 - Google Patents

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基文 伊藤
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Abstract

【課題】検査対象である管の延在方向によらず安定した姿勢にて検査を行うことが可能な管検査装置を提供する。【解決手段】管検査装置は、少なくとも一つの第1ローラと、前記少なくとも一つの第1ローラを回動自在に支持する第1フレームと、前記少なくとも一つの第1ローラに対向して配置される少なくとも一つの第2ローラと、前記第1フレームに取外し可能に連結され、前記少なくとも一つの第2ローラを回動自在に支持する第2フレームと、前記少なくとも一つの第2ローラと前記第2フレームとの間に設けられ、前記少なくとも一つの第2ローラを前記第1ローラに向けて付勢するように構成された少なくとも一つの付勢部材と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、管検査装置及び管検査方法に関する。
各種の設備で使用される管は、例えば高温高圧環境下で使用されることで劣化する。そのため、管の状態を検査して、必要に応じて補修等を行う必要がある。
管の状態を検査するための装置として、例えば、管の外表面に載置されて、管の軸方向に進退可能に構成された管の検査装置が知られている。この検査装置は、メインフレームと、メインフレームを管の軸方向へ進退させるメインフレーム駆動機構を備えている(特許文献1参照)。
国際公開第2014/098068号
しかしながら、特許文献1に記載の検査装置では、管軸方向の自走機構の追従は、管の曲げ変形に対応することが困難である。特に、検査対象とする配管の本数が多い場合には、検査装置が配管から外れる恐れもある。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも幾つかの実施形態の目的は、検査対象である管の延在方向によらず安定した姿勢にて検査を行うことが可能な管検査装置及び管検査方法を提供することである。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る管検査装置は、
少なくとも一つの第1ローラと、
前記少なくとも一つの第1ローラを回動自在に支持する第1フレームと、
前記少なくとも一つの第1ローラに対向して配置される少なくとも一つの第2ローラと、
前記第1フレームに取外し可能に連結され、前記少なくとも一つの第2ローラを回動自在に支持する第2フレームと、
前記少なくとも一つの第2ローラと前記第2フレームとの間に設けられ、前記少なくとも一つの第2ローラを前記第1ローラに向けて付勢するように構成された少なくとも一つの付勢部材と、
を備える。
上記(1)の構成では、第1ローラに対向して配置される第2ローラを第1ローラに向けて付勢する付勢部材を設けたので、管の検査時において、第1ローラと第2ローラとを検査対象の管に押し付けることで、管検査装置を管に対して安定して保持した状態で検査を行うことができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、前記付勢部材の付勢方向にのみ前記第2ローラの各々が前記第2フレームに対して相対的に移動可能となるように、前記第2ローラの各々を前記第2フレームに支持する少なくとも一つの直動ガイドを備える。
上記(2)の構成では、直動ガイドによって第2ローラの各々の上記付勢方向への移動方向が安定するので、管検査装置を管に対してより安定して保持した状態で検査を行うことができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(2)の構成において、前記少なくとも一つの直動ガイドは、前記第2ローラの各々の回動軸方向における前記付勢部材の両側に設けられる一対の直動ガイドを含むことを特徴とする。
上記(3)の構成では、直動ガイドが第2ローラの各々の回動軸方向における両側に設けられるので、第2ローラの各々の移動方向がより安定するので、管検査装置を管に対してより安定して保持した状態で検査を行うことができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(3)の何れかの構成において、前記第1ローラ又は前記第2ローラの少なくとも一方は、回動軸に沿った断面において、検査対象の管の半径よりも大きな曲率半径の湾曲した輪郭を有することを特徴とする。
上記(4)の構成では、検査対象の管の半径よりも大きな曲率半径の湾曲した輪郭を有する第1ローラ又は第2ローラが検査対象の管に押し付けられると、管との摩擦力は、ローラの幅方向における中央部が最も大きくなり、ローラの幅方向の端部側では小さくなる。これにより、検査対象の管が曲がっていてもローラが管に追従しやすくなる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(4)の構成において、前記第1ローラ又は前記第2ローラの少なくとも一方の前記輪郭は、検査対象の前記管の膨出変形後の推定最大半径よりも小さな曲率半径を有することを特徴とする。
上記(5)の構成では、検査対象の管の膨出変形後の推定最大半径よりも小さな曲率半径を有する第1ローラ又は第2ローラが検査対象の管の膨出変形部分を通過する際、ローラの管への押し付け力は、ローラの幅方向の両端部側で大きくなる。これにより、ローラの位置が管の周方向へずれることを抑制でき、管検査装置の姿勢を維持できる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(5)の何れかの構成において、前記第1ローラ又は前記第2ローラの少なくとも一方は、エラストマにより構成された管接触部を含むことを特徴とする。
上記(6)の構成では、エラストマにより構成された管接触部が検査対象の管の表面の凹凸になじみ易く、管との摩擦力が向上する。例えば検査対象の管が鋳物製である場合に、ローラが管表面の鋳肌の凹凸になじみ易く、管との摩擦力が向上する。
(7)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(6)の何れかの構成において、
前記少なくとも一つの第2ローラは、前記管検査装置の移動方向に配列された複数の第2ローラを含み、
前記少なくとも一つの付勢部材は、前記複数の第2ローラのそれぞれに対応して設けられた複数の付勢部材を含み、
前記複数の付勢部材は、それぞれ独立して付勢力を調整可能に構成されたことを特徴とする。
上記(7)の構成では、例えば検査対象の管が曲部を有していても、管検査装置が曲部を通過可能となる。すなわち、例えばある第2ローラについては付勢力を大きくすることで管との摩擦力を確保して管検査装置の落下を防止できる。そして、例えば他の第2ローラについては、付勢力を小さくすることで曲部への追従性を確保して管検査装置が曲部を通過可能とすることができる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(7)の何れかの構成において、
前記少なくとも一つの第2ローラは、前記管検査装置の移動方向に配列された複数の第2ローラを含み、
前記複数の第2ローラの回動軸間の距離は、前記第2ローラの直径をDとしたとき、1.5D以上3D以下であることを特徴とする。
上記(8)の構成では、第2ローラの回動軸間の距離を第2ローラの直径をDとしたとき、1.5D以上にすることで管検査装置の姿勢が安定する。また、第2ローラの回動軸間の距離を3D以下にすることで、第2ローラの回動軸間の距離を抑制でき、検査対象の管が曲部を有していても、管検査装置が曲部を通過可能となる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(8)の何れかの構成において、
前記第1ローラの幅方向中心と前記第2ローラの幅方向中心を結ぶ直線に交差する方向において互いに対向して配置された少なくとも一対の接触部と、
前記第1フレーム及び前記第2フレームを含むフレームユニットと前記接触部の各々との間に設けられる複数の弾性体と、
を備えることを特徴とする。
検査対象の管が膨出変形することで管の軸方向と直交する断面における形状が楕円形状になるように変形している場合、第1ローラと第2ローラとによる管の挟持力によって第1ローラ及び第2ローラには管の周方向の一方に回転させようとする力が作用する。
上記(9)の構成では、管軸方向から見たときに第1ローラ及び第2ローラとは管の周方向にずれた位置に一対の接触部が配置される。そして一対の接触部が複数の弾性体によって検査対象の管に押し付けられることで、一対の接触部には、第1ローラ及び第2ローラに作用する管の周方向に回転させようとする上記の力を減ずる力が作用する。これにより、ローラの位置が管の周方向へずれることを抑制でき、管検査装置の姿勢を維持できる。
(10)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(9)の何れかの構成において、前記第1フレーム及び前記第2フレームを含むフレームユニットから、前記第1ローラの幅方向中心と前記第2ローラの幅方向中心を結ぶ直線に交差する方向に外側へと延在する一対のサポート部材を備える。
上記(10)の構成では、第1ローラの幅方向中心と第2ローラの幅方向中心を結ぶ直線に交差する方向に外側へと延在する一対のサポート部材を検査対象の配管に隣接して配置される管に沿わせることで、管検査装置が管の周方向へずれることを抑制でき、管検査装置の姿勢を維持できる。
(11)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(10)の何れかの構成において、
前記第1フレーム及び前記第2フレームを含むフレームユニットに取り付けられる少なくとも一つのセンサと、
前記センサの各々の位置又は向きの少なくとも一方を調節するための調節部と、を備える。
上記(11)の構成では、検査対象の管に管検査装置が保持される姿勢に応じてセンサの各々の位置又は向きの少なくとも一方を調節することで、センサによる検査対象の管の検査精度を確保できる。
(12)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(11)の何れかの構成において、
前記第1ローラの幅方向中心と前記第2ローラの幅方向中心を結ぶ直線に交差する方向において互いに対向して配置され、前記第1フレーム又は前記第2フレームの一方のフレームから他方のフレームに向かってそれぞれ延在する一対の連結板と、
前記連結板の各々を前記他方のフレームに対して位置決めするための位置決めピンと、
を備えることを特徴とする。
上記(12)の構成では、連結板の各々を他方のフレームに対して位置決めすることで、第1フレームと第2フレームとの相対位置を保持できる。
(13)幾つかの実施形態では、上記(12)の構成において、前記第1フレームと前記第2フレームの組付け時に前記連結板の各々を案内するように前記他方のフレームに設けられた案内部を備えることを特徴とする。
上記(13)の構成では、第1フレームと第2フレームとの組付け時に、連結板の各々が案内部で案内されるので、第1フレームと第2フレームとを組付けし易くなる。
(14)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(13)の何れかの構成において、
前記第1ローラと前記第2ローラを結ぶ直線に直交する方向において互いに対向して配置され、前記第1フレーム又は前記第2フレームの一方のフレームから他方のフレームに向かってそれぞれ延在する一対の連結板を備え、
前記連結板の各々は、前記他方のフレームに対して係合可能な係合部を先端に有することを特徴とする。
上記(14)の構成では、連結板の各々が上記他方のフレームに対して係合部で係合されるので、第1フレームと第2フレームとの組付け後に外れてしまうのを防止できる。
(15)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(14)の何れかの構成において、前記第1フレーム及び前記第2フレームを含むフレームユニットに設けられ、検査対象の管の管厚を計測するように構成された少なくとも一つのタイヤ型超音波探触子を備えることを特徴とする。
上記(15)の構成では、管検査装置を検査対象の管の管軸方向に移動させながら検査対象の管の管厚を計測できる。
(16)幾つかの実施形態では、上記(15)の構成において、前記タイヤ型超音波探触子に接触媒質としての液体を供給するための液体供給部を備える。
上記(16)の構成では、タイヤ型超音波探触子と検査対象の管との間に接触媒質としての液体が介在するので、タイヤ型超音波探触子と検査対象の管との間で超音波が良好に伝達される。
(17)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(16)の何れかの構成において、前記第1フレーム及び前記第2フレームを含むフレームユニットに設けられ、検査対象の管の外径を計測するように構成された少なくとも一つのレーザセンサを備える。
上記(17)の構成では、管検査装置を検査対象の管の管軸方向に移動させながら検査対象の管の外径を計測できる。
(18)幾つかの実施形態では、上記(17)の構成において、
前記少なくとも一つのレーザセンサは、
前記第1ローラ及び前記第2ローラの幅方向中央部に対応する位置において、前記第1フレーム及び前記第2フレームにそれぞれ設けられる一対の拡散反射型レーザセンサと、
前記第1ローラ及び前記第2ローラの幅方向両端部にそれぞれ対応する位置において、前記第1フレーム及び前記第2フレームにそれぞれ設けられる一対の透過型レーザセンサと、を含むことを特徴とする。
例えば複数の管が並んだ管列における管を検査する際、隣接する管同士の間隔が狭い場合には、管列を挟む一方側と他方側から第1フレームと第2フレームとを検査対象の管に取り付けることとなる。検査対象の管と隣接する管との間が狭いと、双方の管の間に管の外径を計測するレーザセンサを設けることが難しい場合があるため、レーザセンサは第1フレーム及び第2フレームを含むフレームユニットに設けられる。
上記(18)の構成では、第1ローラ及び第2ローラの幅方向中央部に対応する位置に設けられる一対のレーザセンサを拡散反射型レーザセンサとすることで、それぞれのレーザセンサと検査対象の管との距離を容易に測定でき、一対のレーザセンサ間の離間距離から、第1ローラの幅方向中心と第2ローラの幅方向中心を結ぶ直線に沿った方向における検査対象の管の外径を容易に計測できる。
また、上記(18)の構成では、第1ローラ及び第2ローラの幅方向両端部にそれぞれ対応する位置に設けられる一対の透過型レーザセンサによってレーザ光が管によって遮られる位置を計測することで、第1ローラの幅方向中心と第2ローラの幅方向中心を結ぶ直線に交差する方向における検査対象の管の外径を計測できる。
(19)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(18)の何れかの構成において、前記第1フレームに取り付けられ、検査対象の管に沿って前記管検査装置が上下に移動するように前記第1ローラを回転駆動する駆動部を備えることを特徴とする。
上記(19)の構成では、駆動部の駆動力によって管検査装置を検査対象の管に沿って移動できる。
(20)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(19)の何れかの構成において、
前記管検査装置の移動方向の前方に設けられる接触子と、
前記接触子の変位量が規定値を超えると前記管検査装置の移動を停止させる移動停止装置と、を備える。
上記(20)の構成では、管検査装置の移動方向の前方に障害物が存在する場合に、管検査装置の移動を停止させることができる。
(21)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(20)の何れかの構成において、前記第1ローラ又は第2ローラの何れか一方の回転を停止させることで前記管検査装置の移動方向への移動を停止させるブレーキ装置を備える。
上記(21)の構成では、ブレーキ装置が第1ローラ又は第2ローラの何れか一方の回転を停止させるので、管検査装置を十分な制動力で停止できる。
(22)本発明の少なくとも一実施形態に係る管検査方法は、
上記(1)乃至(21)の何れか構成の管検査装置を検査対象の管に沿って上下に移動させるステップと、
前記管検査装置の移動中に、前記管検査装置の少なくとも一つのレーザセンサにより前記管の外径を計測するステップと、
前記管検査装置の移動中に、前記管検査装置の少なくとも一つの超音波探触子により前記管の管厚を計測するステップと、
を備える。
上記(22)の方法では、上記(1)で述べたように、管検査装置には第1ローラに対向して配置される第2ローラを第1ローラに向けて付勢する付勢部材が設けられているので、検査対象である管の延在方向によらず安定した姿勢にて管の外径及び管厚を計測でき、計測精度が高まる。
(23)幾つかの実施形態では、上記(22)の方法において、前記外径および前記管厚から算出される前記管の内径に基づいて、前記管の余寿命を評価するステップを備える。
上記(23)の方法では、計測精度の高い管の外径および管厚から算出される精度の高い管の内径に基づいて、管の余寿命を精度よく評価できる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、検査対象である管の延在方向によらず安定した姿勢にて検査を行うことが可能となる。
幾つかの実施形態に係る管検査装置の斜視図であり、検査対象の管に取り付けられた状態を示す。 幾つかの実施形態に係る管検査装置の斜視図である。 幾つかの実施形態に係る管検査装置の斜視図である。 幾つかの実施形態に係る管検査装置の斜視図である。 幾つかの実施形態に係る管検査装置の平面図である。 駆動ユニットの斜視図である。 第1ローラ及び第2ローラの外観を示す図であり、(a)は斜視図であり、(b)は第1ローラ及び第2ローラの軸方向に沿った断面を示す図である。 駆動ユニットの斜視図である。 従動ユニットの斜視図である。 第2ローラの支持構造を説明するための斜視図である。 拡散反射型レーザセンサ及び透過型レーザセンサの配置を示す平面図である。 調節部について説明するための模式的な図であり、(a)は調節部の斜視図である。(b)は1軸ゴニオステージの模式的な側面図である。(c)は1軸直動ステージ142の模式的な側面図である。 タイヤ型超音波探触子及びタイヤ型超音波探触子の支持部を示す図である。 管検査装置の制御に関するブロック図である。 局所的に膨出した管と、この管に接触する第1ローラを模式的に示した図である。 検査対象の管における楕円形状に変形した膨出部を通過する際の第1ローラ及び第2ローラに作用する力を模式的に示した図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、幾つかの実施形態に係る管検査装置の斜視図であり、検査対象の管に取り付けられた状態を示す。図2から図4は、幾つかの実施形態に係る管検査装置の斜視図であり、それぞれ異なる角度から見た図である。図5は、幾つかの実施形態に係る管検査装置の平面図である。
幾つかの実施形態に係る管検査装置100は、各種の設備で使用される管の検査を行うための装置である。
幾つかの実施形態に係る管検査装置100による検査対象の管を含む装置は多岐にわたるが、一例として例えば化学プラントにおけるリフォーマと呼ばれる装置における反応管が挙げられる。リフォーマのような装置では、例えば図5に示すように、装置内において複数の管6が並んだ管列7が形成されている。
以下、幾つかの実施形態に係る管検査装置100における検査対象の管が、例えば設備において複数の管が並んだ管列を形成する管のそれぞれである場合を例に挙げて説明する。
なお、以下の説明では、管列7における各管6が鉛直方向に延在している場合を例に挙げて説明する。したがって、説明の便宜上、管軸方向に沿った一方を上とし、他方を下として説明する。また、管列7における各管6が並ぶ方向を管列方向とも呼ぶ。
幾つかの実施形態に係る管検査装置100は、駆動ユニット1と、従動ユニット2とを備える。
(駆動ユニット1について)
以下、図6から図8も参照して駆動ユニット1について説明する。
図6及び図8は、駆動ユニット1の斜視図であり、それぞれ異なる角度から見た図である。図7は、第1ローラ110及び後述する第2ローラ120の外観を示す図であり、図7(a)は斜視図であり、図7(b)は第1ローラ110及び第2ローラ120の軸方向に沿った断面を示す図である。
駆動ユニット1は、第1フレーム10を有する。第1フレーム10は、従動ユニット2の後述する第2フレーム20に取り外し可能に連結される構造体であり、第1ローラ110と、駆動部115と、ブレーキ装置118とが取り付けられている。
(第1ローラ110)
第1ローラ110は、検査対象の管6の外表面に接触して管6の管軸方向に沿って転動するローラである。第1フレーム10には、管軸方向に沿って離間して配置される2つの第1ローラ110が回動自在に取り付けられている。説明の便宜上、例えば図1における管軸方向に沿った図示上側の第1ローラ110を上側ローラ111と呼ぶことがあり、図示下側の第1ローラ110を下側ローラ112と呼ぶことがある。
図7(a)によく示すように、第1ローラ110は、第1ローラ110の幅方向の中央の直径が最も小さくなるように形成された湾曲した輪郭を有するローラである。すなわち、第1ローラ110は、管6との接触面(管接触部110a)が凹状に形成されている。
第1ローラ110は、少なくとも管接触部110aがエラストマによって形成されている。エラストマにより構成された管接触部110aは、検査対象の管6の表面の凹凸になじみ易く、管6との摩擦力が向上する。例えば検査対象の管6が鋳物製である場合に、第1ローラ110が管表面の鋳肌の凹凸になじみ易く、管6との摩擦力が向上する。
図7(b)に示すように、管接触部110aの曲率半径をrとする。なお、管接触部110aの形状の詳細については、後で説明する。
(駆動部115)
図8によく示すように、駆動部115は、第1ローラ110を回転駆動する駆動部であり、回転駆動力を発生するエアモータ116と、エアモータ116からの駆動力を2つの第1ローラに伝達する駆動力伝達機構117とを有する。エアモータ116に外部から圧縮空気が供給されると不図示の出力軸からの回転駆動駆動力がギヤやプーリ、不図示のベルト等を有する駆動力伝達機構117を介して2つの第1ローラ110に伝達される。
なお、エアモータ116への圧縮空気の供給及び供給の停止は、後述する電磁弁351によって制御される。
すなわち、幾つかの実施形態では、第1フレーム10に取り付けられ、検査対象の管6に沿って管検査装置100が上下に移動するように第1ローラ110を回転駆動する駆動部115を備える。これにより、駆動部115の駆動力によって管検査装置100を検査対象の管6に沿って移動できる。
(ブレーキ装置118)
ブレーキ装置118は、管検査装置の移動を停止させる移動停止装置である。ブレーキ装置118は、第1ローラ110の回転軸に固定されたブレーキディスク119を挟持することでブレーキ力を発生させる。なお、ブレーキ装置118は、上側ローラ111又は下側ローラ112の少なくとも何れか一方の回転軸に設けられたブレーキディスク119を挟持するように構成されていればよい。図8に示す幾つかの実施形態では、ブレーキディスク119は、下側ローラ112の回転軸に設けられており、ブレーキ装置118は、下側ローラ112の回転軸に設けられたブレーキディスク119を挟持することでブレーキ力を発生させる。
幾つかの実施形態において、ブレーキ装置118は、外部から圧縮空気が供給されるとブレーキディスク119を開放してブレーキを解除し、外部からの圧縮空気の供給が途絶えると、内蔵する不図示のばねの付勢力でブレーキディスク119を挟持して制動力を発生させる。
なお、ブレーキ装置118への圧縮空気の供給及び供給の停止は、後述する電磁弁352によって制御される。電磁弁352のソレノイドが励磁されると電磁弁352が開き、圧縮空気がブレーキ装置118へ供給され、電磁弁352のソレノイドが消磁されると電磁弁352が閉じ、圧縮空気のブレーキ装置118への供給が停止される。電磁弁352のソレノイドの制御は、後述する不図示の制御装置300によって行われる。
(連結板30)
また、第1フレーム10には、駆動ユニット1と従動ユニット2とを連結する連結板30が取り付けられている。連結板30は、第1フレーム10から従動ユニット2の後述する第2フレーム20に向かってそれぞれ延在する板状の部材であり、第1ローラ110の幅方向に離間して対を成す一対の連結板30が、上下の2カ所に設けられている。なお、幾つかの実施形態では、連結板30は、第1フレーム10の上部と下部にそれぞれ一対ずつ、計2対設けられているが、少なくとも1対設けられていればよい。
各連結板30は、後述する第2フレーム20との連結に際して、連結が容易となるように、駆動ユニット1から突出した先端側において、先端に向かうにつれて厚さが薄くなるように形成されるとともに、幅、すなわち、上下方向の大きさが小さくなるように形成されている。
各連結板30の先端部には、第2フレーム20に設けられた後述する係合爪部26と係合可能に構成された係合孔である係合部31と、後述する位置決めピン41が挿入可能に構成されたピン孔32とが形成されている。
(従動ユニット2について)
以下、図9及び図10も参照して従動ユニット2について説明する。図9は、従動ユニット2の斜視図である。図10は、従動ユニット2のうち、後述する第2ローラ120の支持構造を説明するための斜視図である。
従動ユニット2は、第2フレーム20を有する。第2フレーム20は、連結板30を介して第1フレーム10に取り外し可能に連結される構造体であり、第2ローラ120と、付勢部材125と、直動ガイド126とが取り付けられている。
なお、以下の説明では、第1フレーム10と第2フレーム20とを含めて、フレームユニット101と呼ぶこともある。
(第2ローラ120)
第2ローラ120は、第1ローラ110と同様に、検査対象の管6の外表面に接触して管6の管軸方向に沿って転動するローラである。第2フレーム20には、管軸方向に沿って離間して配置される2つの第2ローラ120が回動自在に取り付けられている。説明の便宜上、例えば図3や図9における管軸方向に沿った図示上側の第2ローラ120を上側ローラ121と呼ぶことがあり、図示下側の第2ローラ120を下側ローラ122と呼ぶことがある。第2ローラ120は従動ローラである。
図7に示すように、第2ローラ120の形状は、第1ローラ110と同じ形状を呈する。すなわち、第2ローラ120は、第2ローラ120の方向の中央の直径が最も小さくなるように形成された湾曲した輪郭を有するローラであり、管6との接触面(管接触部120a)が凹状に形成されている。
第2ローラ120は、少なくとも管接触部120aがエラストマによって形成されている。エラストマにより構成された管接触部120aは、第1ローラ110と同様に、検査対象の管6の表面の凹凸になじみ易く、管6との摩擦力が向上する。例えば検査対象の管6が鋳物製である場合に、第2ローラ120が管表面の鋳肌の凹凸になじみ易く、管6との摩擦力が向上する。
図3に示すように、第2ローラ120のそれぞれは、第1ローラ110のそれぞれと対向する位置に配置されている。すなわち、第1ローラ110の上側ローラ111と第2ローラ120の上側ローラ121とは互いに対向する位置に配置され、第1ローラ110の下側ローラ112と第2ローラ120の下側ローラ122とは互いに対向する位置に配置されている。
(第2ローラ120の支持構造)
第2ローラ120は、第1ローラ110の幅方向中心と第2ローラ120の幅方向中心とを結ぶ直線に沿って移動可能となるように第2フレーム20に対して、取り付けられている。具体的には、図10に示すように、上側ローラ121は、上側ローラ121の回転軸を回動可能に支持する上側ローラ支持フレーム21に回動可能に支持されており、下側ローラ122は、下側ローラ122の回転軸を回動可能に支持する下側ローラ支持フレーム22に回動可能に支持されている。なお、図10では、説明の便宜上、第2フレーム20については一部のみを記載し、他の部分の記載を省略している。
上側ローラ支持フレーム21及び下側ローラ支持フレーム22は、それぞれ、直動ガイド126を介して第2フレーム20に対して上記直線に沿って移動可能に取り付けられている。幾つかの実施形態では、直動ガイド126は、例えばリニアブッシュであるが、スライドレールなど他の種類の直動ガイドであってもよい。
また、上側ローラ支持フレーム21及び下側ローラ支持フレーム22は、第2ローラ120を第1ローラ110に向けて付勢するように構成された付勢部材125によって付勢されている。幾つかの実施形態では、付勢部材125は、例えばコイルばねであるが、板ばね等の他の種類のばねであってもよく、エラストマ等であってもよい。
幾つかの実施形態では、直動ガイド126は、第2ローラ120の各々の回動軸方向における付勢部材125の両側に設けられている。なお、幾つかの実施形態では、直動ガイド126は、上側ローラ支持フレーム21及び下側ローラ支持フレーム22のそれぞれにおいて、第2ローラ120の各々の回動軸方向における付勢部材125の両側に設けられた直動ガイド126の対が2対ずつ配置されているが、1対ずつ設けられていてもよい。また、直動ガイド126の案内方向とは異なる方向に関する剛性が十分であれば、直動ガイド126は、上側ローラ支持フレーム21及び下側ローラ支持フレーム22のそれぞれにおいて1つずつ設けられていればよい。
幾つかの実施形態では、それぞれの付勢部材125は、それぞれ独立して付勢力を調整可能に構成されている。具体的には、それぞれの付勢部材125には、第2ローラ120が検査対象の管6と接触していない状態、すなわち初期状態における、付勢部材125の縮み量を変更する縮み量調節機構127が第2フレーム20に設けられている。
上記初期状態における付勢部材125の縮み量を縮み量調節機構127によって調節することで、それぞれの付勢部材125による付勢力を独立して調整できる。
(案内部24)
第2フレーム20のうち、第2ローラ120の幅方向の両端側に位置する側板23のそれぞれには、第1フレーム10と第2フレーム20との組付け時に連結板30を案内する案内部24が設けられている。案内部24は、第1フレーム10と第2フレーム20との組付け時に側板23とともに連結板30を第2ローラ120の幅方向に沿った両側から案内する。また、上側の案内部24は、上側の連結板30の上端を案内し、下側の案内部24は、下側の連結板30の下端を案内する。
また、各側板23には、後述する位置決めピン41が挿入可能に構成されたピン孔29が形成されている。
(係合レバー25)
また、第2フレーム20には、連結板30の係合部31と係合する係合爪部26を有する係合レバー25が取り付けられている。係合レバー25は、第1フレーム10と第2フレーム20との組付けると、連結板30の係合部31に係合爪部26が係合するように第2フレーム20に取り付けられれている。係合レバー25は、2対の連結板30のそれぞれの係合部31に対応する4カ所に設けられている。各係合レバー25は、それぞれの係合爪部26が第2ローラ120の幅方向の外側に向かって突出するように不図示の付勢部材によって付勢されている。
第1フレーム10と第2フレーム20との組付けに際して、第1フレーム10と第2フレーム20とを近づけると、連結板30が案内部24に案内され、連結板30の先端部が上記不図示の付勢部材の付勢力に抗して係合レバー25の係合爪部26を第2ローラ120の幅方向の内側に向かって押圧する。さらに、第1フレーム10と第2フレーム20とを近づけて、連結板30の係合部31の位置と係合爪部26の位置とが重なると、上記不図示の付勢部材の付勢力によって係合爪部26と係合部31とが係合する。
係合爪部26と係合部31とが係合する状態まで第1フレーム10と第2フレーム20とを近づけると、各連結板30のピン孔32の位置と各側板23のピン孔29の位置とが重なる。この状態で位置決めピン41を各連結板30のピン孔32と各側板23のピン孔29とに挿通させることで、連結板30の各々を第2フレーム20に対して位置決めすることができる。
なお、幾つかの実施形態では、第2ローラ120の幅方向の一方側の2つの係合レバー25同士が連結部材27によって連結されており、第2ローラ120の幅方向の他方側の2つの係合レバー25同士が上記連結部材27とは別の連結部材27によって連結されている。幾つかの実施形態では、この連結部材27を操作することによって、上記不図示の付勢部材の付勢力に抗して係合レバー25の係合爪部26を第2ローラ120の幅方向の内側に向かって移動させることができるように構成されている。したがって、連結部材27を操作することによって、上記不図示の付勢部材の付勢力に抗して係合レバー25の係合爪部26を第2ローラ120の幅方向の内側に向かって移動させることで、係合爪部26と係合部31との係合を解除することができる。
(接触部51)
図2及び図3によく示すように、幾つかの実施形態に係る管検査装置100は、検査対象の管6の管軸方向に沿って見たときに、第1ローラ110の幅方向中心と第2ローラ120の幅方向中心を結ぶ直線に交差する方向において互いに対向して配置された一対の接触部51を備える。幾つかの実施形態では、接触部51は、検査対象の管6に対して、第1ローラ110の幅方向中心と第2ローラ120の幅方向中心を結ぶ直線に交差する方向から接触する従動ローラであり、弾性部材(板ばね)52を介して、下側の1対の連結板30のそれぞれに回動可能に取り付けられている。なお、幾つかの実施形態では、接触部51は、検査対象の管6に対して、第1ローラ110の幅方向中心と第2ローラ120の幅方向中心を結ぶ直線と90度の角度で交差する方向から接触している。しかし、上記交差の角度は、90度に限らず、例えば±30度程度のずれがあってもよい。
(サポート部材60)
図2及び図3によく示すように、幾つかの実施形態に係る管検査装置100は、第1フレーム10及び第2フレーム20を含むフレームユニット101から、第1ローラ110の幅方向中心と第2ローラ120の幅方向中心を結ぶ直線に交差する方向に外側へと延在する一対のサポート部材60を備える。
一対のサポート部材60は、第1ローラ110の幅方向中心と第2ローラ120の幅方向中心を結ぶ直線に交差する方向に外側へと延在する一対の支持部材61を有する。一対の支持部材61の先端には、弾性部材(板ばね)62を介して従動ローラ63が回動可能に取り付けられている。従動ローラ63は、管検査装置100を検査対象の管6に取り付けたときに、検査対象の管6に隣接する管の外周面に当接するように構成されている。
一対の支持部材61の一方は、第1フレーム10に対して固定されている。一対の支持部材61の他方は、第2フレーム20の上側ローラ支持フレーム21に対して固定されている。なお、幾つかの実施形態では、第1フレーム10及び第2フレーム20に対する支持部材61の延在方向に沿った位置が調節可能に構成されている。
(ハンドル部102)
図1乃至図3によく示すように、幾つかの実施形態では、第1フレーム10と第2フレーム20との組付けに際して作業員が把持するハンドル部102が第1フレーム10及び第2フレーム20にそれぞれ設けられている。
(管検査装置100が備える各種のセンサについて)
図1乃至図3によく示すように、幾つかの実施形態では、管検査装置100は、第1フレーム及び前記第2フレームを含むフレームユニットに設けられ、検査対象の管6の外径を計測するように構成された拡散反射型レーザセンサ131を2台備える。
図11は、拡散反射型レーザセンサ131及び後述する透過型レーザセンサ132の配置を示す平面図である。図11において、拡散反射型レーザセンサ131及び透過型レーザセンサ132から出力されるレーザ光を破線で模式的に示す。
(拡散反射型レーザセンサ131について)
拡散反射型レーザセンサ131は、第1ローラ110及び第2ローラ120の幅方向中央部に対応する位置に投光側の光軸が位置するように、調節部140を介して第1フレーム10及び第2フレーム20にそれぞれ取り付けられている。拡散反射型レーザセンサ131は、第1ローラ110の幅方向中心と第2ローラ120の幅方向中心とを結ぶ直線に沿った、拡散反射型レーザセンサ131と検査対象の管6との距離をそれぞれ計測する。
拡散反射型レーザセンサ131のそれぞれは、管検査装置100の後述する制御装置300に接続されており、計測結果を制御装置300に出力する。制御装置300は、それぞれの拡散反射型レーザセンサ131から出力された拡散反射型レーザセンサ131と検査対象の管6との距離と、予め記憶している2つの拡散反射型レーザセンサ131の離間距離とに基づいて、第1ローラ110の幅方向中心と第2ローラ120の幅方向中心とを結ぶ直線に沿った、検査対象の管6の外径を算出する。
(調節部140について)
調節部140は、センサの各々の位置及び向きを調節するための調節部である。図12は、調節部140について説明するための模式的な図である。幾つかの実施形態では、調節部140は、図12(a)に示すように、2基の1軸ゴニオステージ141と、2基の1軸直動ステージ142とが積層された構造を有する。図12(b)は、1軸ゴニオステージ141の模式的な側面図である。1軸ゴニオステージは、基部141aと、基部141aに対して揺動可能に構成されたテーブル141bとを有する。1軸ゴニオステージ141では、テーブル面141cの中央垂線上の回転中心oを中心とする円弧aに沿ってテーブル141bが基部141aに対して移動可能に構成されている。
幾つかの実施形態の調節部140では、回転中心oからテーブル面141cを見たときにテーブル141bの揺動方向が直交するように2基の1軸ゴニオステージ141の向きを互いに異ならせた状態で積層させている。1段目の1軸ゴニオステージ141のテーブル141bに2段目の1軸ゴニオステージ141の基部141aを固定することで、1段目の1軸ゴニオステージ141の基部141aに対して、2段目の1軸ゴニオステージ141のテーブル141bのテーブル面141cは、その揺動範囲内において任意の方向に向くことが可能となる。
図12(c)は、1軸直動ステージ142の模式的な側面図である。1軸直動ステージ142は、基部142aと、テーブル142bとを有し、基部142aに対してテーブル142bが移動可能に構成された単軸の直動ステージである。
幾つかの実施形態の調節部140では、テーブル142bの移動方向が直交するように2基の1軸直動ステージ142の向きを互いに異ならせた状態で積層させている。1段目の1軸直動ステージ142のテーブル142bに2段目の1軸直動ステージ142の基部142aを固定することで、1段目の1軸直動ステージ142の基部142aに対して、2段目の1軸直動ステージ142のテーブル142bのテーブル面142cは、その移動範囲内においてテーブル面142cと平行な任意の方向に移動可能となる。
このように構成された調節部140を介して拡散反射型レーザセンサ131が第1フレーム10及び第2フレーム20にそれぞれ取り付けられているので、拡散反射型レーザセンサ131は、第1フレーム10及び第2フレーム20に対して、調節部140の調節範囲内において位置及び向きが調節可能となる。これにより、各センサによる検査対象の管6の検査精度を確保できる。
なお、調節部140は、センサの位置又は向きの少なくとも一方を調節するように構成されていてもよい。
(透過型レーザセンサ132について)
幾つかの実施形態では、第1ローラ110及び第2ローラ120の幅方向両端部にそれぞれ対応する位置において、1対の透過型レーザセンサ132が調節部140を介して第1フレーム10及び第2フレーム20にそれぞれ取り付けられている。各透過型レーザセンサ132は、投光器133と受光器134とをそれぞれ有している。幾つかの実施形態では、例えば、1対の透過型レーザセンサ132のそれぞれの投光器133が調節部140を介して第1フレーム10に取り付けられ、1対の透過型レーザセンサ132のそれぞれの受光器134が調節部140を介して第2フレーム20に取り付けられている。
各透過型レーザセンサ132は、投光器133から射出された帯状のレーザ光を受光器134で受光する際に、帯状のレーザ光を検査対象の管6が遮る幅を計測する。
透過型レーザセンサ132のそれぞれは、管検査装置100の後述する制御装置300に接続されており、計測結果を制御装置300に出力する。制御装置300は、それぞれの透過型レーザセンサ132の受光器134から出力された帯状のレーザ光を検査対象の管6が遮る幅と、予め記憶している一対の透過型レーザセンサ132の受光器134の離間距離とに基づいて、第1ローラ110の幅方向中心と第2ローラ120の幅方向中心とを結ぶ直線と交差する方向に沿った、検査対象の管6の外径を算出する。
各投光器133及び各受光器134は、調節部140を介して第1フレーム10又は第2フレーム20にそれぞれ取り付けられている。これにより、各投光器133及び各受光器134は、第1フレーム10又は第2フレーム20に対して、調節部140の調節範囲内において位置及び向きが調節可能となる。
(撮像装置175について)
図1乃至図5によく示すように、幾つかの実施形態では、管検査装置100は、検査対象の管6の外周面を撮像する撮像装置175を備えている。幾つかの実施形態では、撮像装置175は、第1フレーム10及び第2フレーム20のそれぞれに取り付けられている。撮像装置175で撮像して得られた画像の情報は、外部のモニタや録画装置、又はコンピュータに出力される。
(タイヤ型超音波探触子150について)
図1乃至図3によく示すように、幾つかの実施形態では、管検査装置100は、第1フレーム10及び第2フレーム20を含むフレームユニット101に設けられ、検査対象の管6の管厚を計測するように構成されたタイヤ型超音波探触子150を備える。
図13は、タイヤ型超音波探触子150及びタイヤ型超音波探触子150の支持部160を示す図である。タイヤ型超音波探触子150は、検査対象の管6に接触するタイヤ部151と、タイヤ部151内の不図示の超音波探触子と、側板152と、軸部153とを有する。タイヤ部151は、例えばゴム等のエラストマによって形成されている。タイヤ部151は、その両側面が側板152によって支持されている。一対の側板152のそれぞれには、軸受け154を介して一対の軸部153のそれぞれが取り付けられている。そのため、側板152及びタイヤ部151は軸部153に対して回動可能に構成されている。
タイヤ型超音波探触子150は、支持部160を介して第1フレーム10及び第2フレーム20にそれぞれ取り付けられている。
支持部160は、基端部161から延在する一対の支持軸162の先端側に直動ガイド163及び付勢ばね164を介して一対の軸固定部165が支持軸162の延在方向に沿ってそれぞれ移動可能に取り付けられている。一対の軸固定部165のそれぞれには、タイヤ型超音波探触子150の一対の軸部153のそれぞれが固定されている。
付勢ばね164は、軸固定部165を基端部161から離間する方向に付勢している。
軸固定部165には、タイヤ部151と検査対象の管6との距離を保つための高さ保持冶具166が取り付けられている。
支持部160は、図3及び図4に示すように、基端部161が第1フレーム10及び第2フレーム20に固定される。
このように構成される支持部160は、第1フレーム10及び第2フレーム20を検査対象の管6に取り付けると、付勢ばね164の付勢力によってタイヤ型超音波探触子150のタイヤ部151を検査対象の管6の外周面に押し付ける。
このように構成されるタイヤ型超音波探触子150を用いることで、管検査装置100を検査対象の管6の管軸方向に移動させながら検査対象の管6の管厚を計測できる。
(液体供給部171について)
図1及び図2に示すように、幾つかの実施形態では、管検査装置100は、タイヤ型超音波探触子150に接触媒質としての液体を供給するための液体供給部171を備える。なお、図1及び図2以外の各図では、液体供給部171の記載を省略している。
幾つかの実施形態では、液体供給部171は、例えば、タイヤ型超音波探触子150のタイヤ部151の外周面と検査対象の管6の外周面との間に接触媒質としての液体を介在させるために設けられたノズル部であり、各タイヤ型超音波探触子150の上方にそれぞれ配置されている。液体供給部171は、後述する接触媒質供給ポンプ361から供給される液体を吐出することで、液体をタイヤ部151の外周面と検査対象の管6の外周面との間に介在させる。これにより、タイヤ型超音波探触子150と検査対象の管6との間で超音波が良好に伝達される。
(移動停止装置180について)
図1及び図2に示すように、幾つかの実施形態では、管検査装置100は、管検査装置100の移動方向の前方に設けられる接触子181と、接触子181の変位量が規定値を超えると管検査装置100の移動を停止させる移動停止装置180とを備える。移動停止装置180には、接触子181の変位量が規定値を超えたか否かを検出するセンサ182と、上述したブレーキ装置118と、後述する制御装置300とが含まれる。
なお、ここで、管検査装置100の移動方向の前方とは、検査対象の管6の管軸方向に沿った管検査装置100の移動方向に対して前方となる方向を指す。したがって、検査対象の管6が例えば鉛直方向に延在しており、管検査装置100の移動方向が鉛直上方であれば、管検査装置100の移動方向の前方は、管検査装置100の鉛直上方を指し、管検査装置100の移動方向が鉛直下方であれば、管検査装置100の移動方向の前方は、管検査装置100の鉛直下方を指す。
幾つかの実施形態では、管検査装置100の移動方向が、図1における図示上方であるものとして説明する。
幾つかの実施形態では、接触子181は、フレームユニット101の上部、例えば第2フレーム20の上部から上方に向かって突出するように取り付けられている。接触子181は、上方に向かってばね181aによって付勢されている。
センサ182は、例えばレーザセンサや近接スイッチ等であり、接触子181の下方で例えば第2フレーム20に取り付けられている。センサ182は、ばね181aによる付勢力に抗して接触子181が押し下げられて接触子181の変位量が規定値を超えると接触子181の下部が接近したことを検出する。
センサ182は後述する制御装置300に接続されている。制御装置300は、接触子181の変位量が規定値を超えたことをセンサ182が検出すると、後述する電磁弁352のソレノイドを消磁してブレーキ装置118への圧縮空気の供給を停止させる。これにより、ブレーキ装置118は、内蔵する不図示のばねの付勢力でブレーキディスク119を挟持して制動力を発生させる。
このように、幾つかの実施形態では、管検査装置100の移動方向の前方に設けられる接触子181と、接触子181の変位量が規定値を超えると管検査装置100の移動を停止させる移動停止装置180とを備える。
これにより、管検査装置100の移動方向の前方に障害物が存在する場合に、管検査装置100の移動を停止させることができる。例えば、管検査装置100の移動方向の前方に管6を有する装置の天井や床、壁等が存在している場合、装置の天井や床、壁等に接触子181が接触して、その変位量が規定値を超えると管検査装置100の移動が停止する。
また、幾つかの実施形態では、第1ローラ110の回転を停止させることで管検査装置100の移動方向への移動を停止させるブレーキ装置118を備える。
ブレーキ装置118が第1ローラ110の回転を停止させるので、管検査装置100を十分な制動力で停止できる。
(第1フレーム10と第2フレーム20との組付けについて)
上述したように構成される管検査装置100は、次のようにして検査対象の管6に取り付けられる。
まず、駆動ユニット1と従動ユニット2とを、装置内において複数の管6が並んだ管列7を挟んだ一方側と他方側とに持ち込む。以下、例えば、管列7を挟んだ一方側いる作業員と他方側にいる作業員とが協同して以下の作業を行う。
作業員は、検査対象の管6を挟んで駆動ユニット1の第1ローラ110と従動ユニットの第2ローラ120とが向き合うように駆動ユニット1と従動ユニット2とを向かい合わせる。なお、作業員は、第1フレーム10及び第2フレーム20にそれぞれ設けられたハンドル部102を把持することで、駆動ユニット1と従動ユニット2とを向かい合わせた状態に保持できる。
作業員は、向かい合わせた駆動ユニット1と従動ユニット2とを互いに接近させて、第1フレーム10に取り付けられている連結板30の先端を第2フレーム20の案内部24と側板23との間に差し入れる。その後、作業員が向かい合わせた駆動ユニット1と従動ユニット2とをさらに互いに接近させることで、連結板30の先端が第2フレーム20の案内部24と側板23との間で案内され、連結板30の先端部が上記不図示の付勢部材の付勢力に抗して係合レバー25の係合爪部26を第2ローラ120の幅方向の内側に向かって押圧する。さらに、第1フレーム10と第2フレーム20とを近づけて、連結板30の係合部31の位置と係合爪部26の位置とが重なると、上記不図示の付勢部材の付勢力によって係合爪部26と係合部31とが係合する。
なお、係合爪部26と係合部31とを係合させる過程では、駆動ユニット1側の作業員は、駆動ユニット1を押圧して第1ローラ110を管6に押し付ける。これにより、エラストマで形成されている第1ローラ110の管接触部110aは、管6の外周面の形状に沿って変形する。
また、係合爪部26と係合部31とを係合させる過程では、従動ユニット2側の作業員は、従動ユニット2を押圧して第2ローラ120を管6に押し付ける。このとき、従動ユニット2側の作業員は、第2ローラ120を付勢している付勢部材125の付勢力に抗して従動ユニット2を押圧することとなる。これにより、エラストマで形成されている第2ローラ120の管接触部120aは、管6の外周面の形状に沿って変形する。なお、付勢部材125の付勢力が大きく、従動ユニット2側の作業員が付勢部材125の付勢力に抗して従動ユニット2を押圧することが難しい場合、予め縮み量調節機構127によって付勢部材125の縮み量を変更することで付勢力を減ずるようにしてもよい。この場合、係合爪部26と係合部31とを係合させた後で縮み量調節機構127によって付勢部材125の縮み量を元の状態に戻す必要がある。
なお、ブレーキ装置118に圧縮空気が供給されていなければ、上述したようにブレーキ装置118がブレーキディスク119を挟持して制動力を発生させるので、第1ローラ110は、ブレーキ装置118によって回動しないように固定されている。そのため、係合爪部26と係合部31とを係合させた後は、第1ローラ110の摩擦力によって管検査装置100が検査対象の管6に固定され、管軸方向に移動することが防止される。
係合爪部26と係合部31とを係合させた後、位置決めピン41を各連結板30のピン孔32と各側板23のピン孔29とに挿通させることで、連結板30の各々を第2フレーム20に対して位置決めすることができる。
その後、各調節部140を適宜調節することで、各センサを位置合わせできる。また、サポート部材60の支持部材61の固定位置を適宜調節することで、検査対象の管6に隣接する管6に従動ローラ63を当接させる。
このようにして検査対象の管6に取り付けた幾つかの実施形態に係る管検査装置100は、第1ローラ110と第1ローラ110を回動自在に支持する第1フレーム10と、第1ローラ110に対向して配置される第2ローラ120と、第1フレーム10に取外し可能に連結され、第2ローラ120を回動自在に支持する第2フレーム20と、第2ローラと第2フレーム20との間に設けられ、第2ローラ120を第1ローラ110に向けて付勢するように構成された付勢部材125とを備える。
このように、幾つかの実施形態では、第1ローラ110に対向して配置される第2ローラ120を第1ローラ110に向けて付勢する付勢部材125を設けたので、管6の検査時において、第1ローラ110と第2ローラ120とを検査対象の管6に押し付けることで、管検査装置100を管6に対して安定して保持した状態で検査を行うことができる。
また、幾つかの実施形態に係る管検査装置100では、付勢部材125の付勢方向にのみ第2ローラ120の各々が第2フレーム20に対して相対的に移動可能となるように、第2ローラ120の各々を第2フレーム20に支持する少なくとも一つの直動ガイド126を備える。
これにより、直動ガイド126によって第2ローラ120の各々の付勢方向への移動方向が安定するので、管検査装置100を管に対してより安定して保持した状態で検査を行うことができる。
なお、幾つかの実施形態に係る管検査装置100では、直動ガイド126は、第2ローラ120の各々の回動軸方向における付勢部材125の両側に設けられる一対の直動ガイド126を含むので、第2ローラ120の各々の移動方向がより安定し、管検査装置100を管に対してより安定して保持した状態で検査を行うことができる。
幾つかの実施形態に係る管検査装置100では、付勢部材125は、第2ローラ120の上側ローラ121及び下側ローラ122のそれぞれに対応して設けられている。そして、各付勢部材125は、縮み量調節機構127によってそれぞれ独立して付勢力を調整可能に構成されている。
これにより、例えば検査対象の管6が曲部を有していても、管検査装置100が曲部を通過可能となる。すなわち、例えばある第2ローラ120については付勢力を大きくすることで管6との摩擦力を確保して管検査装置100の落下を防止できる。そして、例えば他の第2ローラ120については、付勢力を小さくすることで曲部への追従性を確保して管検査装置100が曲部を通過可能とすることができる。
幾つかの実施形態に係る管検査装置100では、検査対象の管6の管軸方向に沿って見たときに、第1ローラ110の幅方向中心と第2ローラ120の幅方向中心を結ぶ直線に交差する方向において互いに対向して配置され、第1フレーム10から第2フレーム20に向かってそれぞれ延在する連結板30を有する。
そして、幾つかの実施形態に係る管検査装置100は、連結板30の各々を第2フレーム20に対して位置決めするための位置決めピン41を備える。
これにより、連結板30の各々を第2フレーム20に対して位置決めすることで、第1フレーム10と第2フレーム20との相対位置を保持できる。
幾つかの実施形態に係る管検査装置100では、第1フレーム10と第2フレーム20の組付け時に連結板30の各々を案内するように第2フレーム20に設けられた案内部24を備える。
これにより、第1フレーム10と第2フレーム20との組付け時に、連結板30の各々が案内部24で案内されるので、第1フレーム10と第2フレーム20とを組付けし易くなる。
幾つかの実施形態に係る管検査装置100では、連結板30の各々は、第2フレーム20に対して係合可能な係合部31を先端に有する。
これにより、連結板30の各々が第2フレーム20に対して係合部31で係合されるので、第1フレーム10と第2フレーム20との組付け後に外れてしまうのを防止できる。
幾つかの実施形態に係る管検査装置100では、フレームユニット101に設けられ、検査対象の管6の外径を計測するように構成されたレーザセンサ131,132を備える。
これにより、管検査装置100を検査対象の管6の管軸方向に移動させながら検査対象の管6の外径を計測できる。
幾つかの実施形態におけるレーザセンサは、次のレーザセンサを含む。すなわち、幾つかの実施形態にかかるレーザセンサは、第1ローラ110及び第2ローラ120の幅方向中央部に対応する位置において、第1フレーム10及び第2フレーム20にそれぞれ設けられる一対の拡散反射型レーザセンサ131を含む。
また、幾つかの実施形態にかかるレーザセンサは、第1ローラ110及び第2ローラ120の幅方向両端部にそれぞれ対応する位置において、第1フレーム10及び第2フレーム20にそれぞれ設けられる一対の透過型レーザセンサ132を含む。
例えば複数の管6が並んだ管列7における管6を検査する際、隣接する管6同士の間隔が狭い場合には、管列7を挟む一方側と他方側から第1フレーム10と第2フレーム20とを検査対象の管6に取り付けることとなる。検査対象の管6と隣接する管6との間が狭いと、双方の管6の間に管6の外径を計測するレーザセンサを設けることが難しい場合があるため、レーザセンサは第1フレーム10及び第2フレーム20を含むフレームユニット101に設けられる。
上述した幾つかの実施形態では、第1ローラ110及び第2ローラ120の幅方向中央部に対応する位置に設けられる一対のレーザセンサを拡散反射型レーザセンサ131とすることで、それぞれのレーザセンサ131と検査対象の管6との距離を容易に測定でき、一対のレーザセンサ131間の離間距離から、第1ローラ110の幅方向中心と第2ローラ120の幅方向中心を結ぶ直線に沿った方向における検査対象の管6の外径を容易に計測できる。
また、上述した幾つかの実施形態では、第1ローラ110及び第2ローラ120の幅方向両端部にそれぞれ対応する位置に設けられる一対の透過型レーザセンサ132によってレーザ光が管によって遮られる位置を計測することで、第1ローラ110の幅方向中心と第2ローラ120の幅方向中心を結ぶ直線に交差する方向における検査対象の管6の外径を計測できる。
(検査対象の管6の検査について)
上述のようにして検査対象の管6に管検査装置100を取り付けた後、駆動部115の駆動力で管検査装置100を管軸方向に移動させながら各センサによる計測を行う。
すなわち、管検査装置100を検査対象の管6に沿って上下に移動させるステップと、管検査装置100の移動中にレーザセンサ131,132により管6の外径を計測するステップと、管検査装置100の移動中にタイヤ型超音波探触子150により管6の管厚を計測するステップとを実施する。
上述したように、管検査装置100には第1ローラ110に対向して配置される第2ローラ120を第1ローラ110に向けて付勢する付勢部材125が設けられているので、検査対象である管6の延在方向によらず安定した姿勢にて管6の外径及び管厚を計測でき、計測精度が高まる。
計測結果は、例えば、後述する制御装置300の記憶装置301に格納される。
記憶装置301に格納された計測結果のうち、レーザセンサ131,132の計測結果に基づいて、例えば外部のコンピュータなどによって、検査対象の管6の外径を求めることができる。また、記憶装置301に格納された計測結果のうち、タイヤ型超音波探触子150の計測結果に基づいて、検査対象の管6の肉厚を求めることができる。そして、求められた検査対象の管6の外径と肉厚とから、検査対象の管6の内径を算出できる。
例えば、検査対象の管6が化学プラントにおけるリフォーマと呼ばれる装置における反応管等のように、高温環境下で使用される管である場合、長期間の使用によってクリープ損傷が生じたり、局所的に加熱される部位においては局所的にクリープ損傷が生じたり管6の膨出、すなわち膨らみが生じたりするおそれがある。そこで、上述したように管6の外径および管厚から算出される管6の内径に基づいて、管6の余寿命を評価するようにしてもよい。
上述したように、幾つかの実施形態に係る管検査装置100により、管6の外径及び管厚の計測精度が高まるので、計測精度の高い管6の外径および管厚から算出される精度の高い管6の内径に基づいて、管6の余寿命を精度よく評価できる。
(管検査装置100のブロック図について)
図14は、管検査装置100の制御に関するブロック図である。管検査装置100は、管検査装置100の全体を制御する制御装置300を備えている。制御装置300には、各種の演算を行うための不図示のCPUやメモリ、各センサの計測結果を格納する記憶装置301等を有する。
制御装置300は、エアモータ116への圧縮空気の供給を制御する電磁弁351と、ブレーキ装置118への圧縮空気の供給を制御する電磁弁352と、電磁弁353の不図示のソレノイドの励磁状態を制御することで各電磁弁の開閉を制御する。電磁弁353は、液体供給部171に液体を供給する接触媒質供給ポンプ361を駆動する圧縮空気の供給を制御する電磁弁である。接触媒質供給ポンプ361は、例えば圧縮空気で駆動されるダイヤフラムポンプである。
なお、圧縮空気は、外部の圧縮空気の供給源331から、例えばエアフィルタ、レギュレータ、ルブリケータをまとめたFRLユニット332を介して管検査装置100の各部に供給される。
制御装置300には、拡散反射型レーザセンサ131と、透過型レーザセンサ132の投光器133及び受光器134と、センサ182とが接続されており、これら各センサからの出力が制御装置300に入力される。
制御装置300は、拡散反射型レーザセンサ131及び透過型レーザセンサ132の計測結果を記憶装置301に格納させる。
制御装置300は、上述したように、接触子181の変位量が規定値を超えたことをセンサ182が検出すると、電磁弁352のソレノイドを消磁してブレーキ装置118への圧縮空気の供給を停止させる。
また、制御装置300には、撮像装置175が接続されている。制御装置300は、撮像装置175の撮像開始や撮像終了などを制御する。上述したように、撮像装置175で撮像して得られた画像の情報は、外部のモニタや録画装置、又はコンピュータに出力される。図14に示す例では、撮像装置175で撮像して得られた画像の情報は、コンピュータ341に出力される。
制御装置300には、超音波探傷器342が接続されている。制御装置300は、超音波探傷器342による超音波の発振の開始や発振の停止などを制御する、とともに、タイヤ型超音波探触子150による探傷結果を記憶装置301に格納させる。
(管接触部110a,120aの形状について)
図7に示すように、第1ローラ110及び第2ローラ120は、凹状に形成された管接触部110a,120aを有する。なお、管接触部110aと管接触部120aは同形状であるため、以下の説明では、管接触部110aの形状について説明し、管接触部120aについての説明を省略する。
図7(b)に示すように、第1ローラ110の軸方向に沿った断面において、管接触部110aは曲率半径rの円弧形状を呈する。
幾つかの実施形態では、管接触部110aの曲率半径rは、検査対象の管6の半径よりも大きい。すなわち、幾つかの実施形態では、第1ローラ110は、回動軸に沿った断面において、検査対象の管6の半径よりも大きな曲率半径rの湾曲した輪郭を有する。
例えば、検査対象の管6は、高温環境下で使用されることで延在方向に対して歪んでしまい、管6が曲がってしまうおそれがある。
しかし、上述のように管接触部110aの曲率半径rを検査対象の管6の半径よりも大きくしておくことで、第1ローラ110が検査対象の管6に押し付けられると、管6との摩擦力は、ローラの幅方向における中央部が最も大きくなり、ローラの幅方向の端部側では小さくなる。そのため、上述したように検査対象の管6が曲がってしまっても、検査対象の管6が曲がっていても第1ローラ110が管6に追従しやすくなる。
また、例えば、検査対象の管6は、上述したように、局所的に加熱される部位においては局所的に管6の膨出、すなわち膨らみが生じたりするおそれがある。
図15は、局所的に膨出した管6と、この管6に接触する第1ローラ110を模式的に示した図であり、説明の便宜上、管6の変形を極端に表している。
検査対象の管6は、局所的に加熱される部位においては局所的に管6が膨出して、楕円形状に変形するおそれがある。
そこで、幾つかの実施形態では、管接触部110aの曲率半径rを検査対象の管6の膨出変形後の推定最大半径よりも小さくしている。すなわち、幾つかの実施形態では、第1ローラの回動軸に沿った断面における輪郭は、検査対象の管6の膨出変形後の推定最大半径よりも小さな曲率半径rを有する。
検査対象の管6の膨出変形後の推定最大半径よりも小さな曲率半径rを有する第1ローラ110が検査対象の管6の膨出変形部分を通過する際、ローラの管への押し付け力は、図15から明らかであるように、ローラの幅方向の両端部側で大きくなる。これにより、ローラの位置が管6の周方向へずれることを抑制でき、管検査装置100の姿勢を維持できる。
(第1ローラ110の回動軸間の距離及び第2ローラ120の回動軸間距離について)
幾つかの実施形態では、2つの第1ローラ110の回動軸間距離、及び、2つの第2ローラ120の回動軸間距離は、各ローラの幅方向の両端部における直径をDとしたとき、1.5D以上3D以下である。
2つの第1ローラ110の回動軸間距離、及び、2つの第2ローラ120の回動軸間距離を1.5D以上にすることで検査対象の管6に取り付けた管検査装置100の姿勢が安定する。また、2つの第1ローラ110の回動軸間距離、及び、2つの第2ローラ120の回動軸間距離を3D以下にすることで、それぞれの回動軸間の距離を抑制でき、検査対象の管6が曲部を有していても、管検査装置100が曲部を通過可能となる。
(管検査装置100の姿勢維持について)
上述したように、検査対象の管6は、局所的に加熱される部位においては局所的に管6が膨出して、楕円形状に変形するおそれがある。そのため、このような変形部分を管検査装置100を通過する際、図16に示すように、管検査装置100には、管6の周方向に沿って回転させようとする力F1が作用する。
なお、図16は、検査対象の管6における楕円形状に変形した膨出部を通過する際の第1ローラ110及び第2ローラ120に作用する力を模式的に示した図である。
すなわち、検査対象の管6が膨出変形することで管6の軸方向と直交する断面における形状が楕円形状になるように変形している場合、第1ローラ110と第2ローラ120とによる管6の挟持力によって第1ローラ110及び第2ローラ120には管の周方向の一方に回転させようとする力F1が作用する。
そのため、幾つかの実施形態では、上述したように、管接触部110a,120aの曲率半径rを検査対象の管6の膨出変形後の推定最大半径よりも小さくすることで、管6の周方向に沿って回転させようとする力F1を抑制している。
幾つかの実施形態では、図2及び図3によく示すように、さらに、接触部51によって管6の周方向に沿って回転させようとする力F1を減ずるようにしている。具体的には、図16に示すように、幾つかの実施形態では、管軸方向から見たときに第1ローラ110及び第2ローラ120とは管の周方向にずれた位置に一対の接触部51が配置される。そして一対の接触部51が図2及び図3に示す板ばね52によって検査対象の管6に押し付けられることで、一対の接触部51には、上記の力F1を減ずる力F2が作用する。これにより、ローラの位置が管の周方向へずれることを抑制でき、管検査装置100の姿勢を維持できる。
さらに、幾つかの実施形態では、図2及び図3によく示すように、フレームユニット101から、第1ローラ110の幅方向中心と第2ローラ120の幅方向中心を結ぶ直線に交差する方向に外側へと延在する一対のサポート部材60を備える。
一対のサポート部材60を検査対象の管6に隣接して配置される管6に沿わせることで、管検査装置100が管6の周方向へずれることを抑制でき、管検査装置100の姿勢を維持できる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
例えば、上述した幾つかの実施形態では、連結板30は、第1フレーム10に固定されているが、第2フレーム20に固定されていてもよい。
上述した幾つかの実施形態では、第1ローラ110及び第2ローラ120の双方が回動軸に沿った断面において、検査対象の管6の半径よりも大きな曲率半径rの湾曲した輪郭を有する。しかし、第1ローラ110又は第2ローラ120の少なくとも一方が回動軸に沿った断面において、検査対象の管6の半径よりも大きな曲率半径rの湾曲した輪郭を有することでもよい。
また、上述した幾つかの実施形態では、第1ローラ110及び第2ローラ120の双方が回動軸に沿った断面において、検査対象の管6の膨出変形後の推定最大半径よりも小さな曲率半径rの湾曲した輪郭を有する。しかし、第1ローラ110又は第2ローラ120の少なくとも一方が回動軸に沿った断面において、検査対象の管6の膨出変形後の推定最大半径よりも小さな曲率半径rの湾曲した輪郭を有することでもよい。
上述した幾つかの実施形態に係る管6の検査内容は一例であり、管6の探傷検査等、上述した実施形態に係る検査内容以外の検査であってもよい。
上述の説明では特に言及していないが、管検査装置100が管6に沿って移動する移動距離を測長するようにしてもよい。また、撮像装置175で管6を撮像するための照明装置を管検査装置100に設けてもよい。
上述した幾つかの実施形態では、第1ローラ110及び第2ローラ120は2つずつ設けられているが、例えば、第1ローラ110及び第2ローラ120の何れか一方が複数設けられていれば、他方は少なくとも1つでもよい。また、第1ローラ110の数が3以上であってもよく、第2ローラ120の数が3以上であってもよい。
1つの第2ローラ120に対して複数の付勢部材125を設けてもよい。
第1ローラ110の管接触部110aがエラストマにより構成されていれば、第2ローラ120の管接触部120aは、管接触部110aのエラストマよりも硬質な樹脂や金属から構成されていてもよい。
上述した幾つかの実施形態では、2つの付勢部材125の付勢力が縮み量調節機構127によってそれぞれ独立して調節可能であったが、1つの縮み量調節機構127によって2つの付勢部材125の付勢力を同時に調節するように構成されていてもよく、何れか1つの付勢部材125の付勢力だけが縮み量調節機構127によって調節可能に構成されていてもよい。
上述した幾つかの実施形態では、接触部51は、下側の1対の連結板30に取り付けられていたが、上側の1対の連結板30にだけ取り付けてもよく、上側の1対の連結板30と下側の1対の連結板30とに取り付けてもよい。
上述した幾つかの実施形態では、一対のサポート部材60は、上側ローラ111,121の上方に配置されているが、下側ローラ112,122の下方に配置してもよく、上側ローラ111,121の上方及び下側ローラ112,122の下方に配置してもよい。
上述の説明では、液体供給部171は、タイヤ型超音波探触子150の上方に配置されたノズルであり、このノズルから液体を吐出するように構成されている。しかし、例えば、液体を含ませたスポンジ状の物体をタイヤ型超音波探触子150のタイヤ部151の外周面に接触させるように液体供給部171を構成してもよい。また、タイヤ型超音波探触子150のタイヤ部151の下方に液体を満たした無蓋のタンクを配置し、該タンクに満たした液体にタイヤ部151が浸かるように液体供給部171を構成してもよい。
1 駆動ユニット
2 従動ユニット
6 管
10 第1フレーム
20 第2フレーム
24 案内部
30 連結板
31 係合部
41 位置決めピン
51 接触部
52 弾性部材(板ばね)
60 サポート部材
62 弾性部材(板ばね)
100 管検査装置
101 フレームユニット
110 第1ローラ
110a,120a 管接触部
115 駆動部
118 ブレーキ装置
120 第2ローラ
125 付勢部材
126 直動ガイド
127 縮み量調節機構
131 拡散反射型レーザセンサ
132 透過型レーザセンサ
140 調節部
150 タイヤ型超音波探触子
171 液体供給部
180 移動停止装置
181 接触子
182 センサ
300 制御装置

Claims (23)

  1. 少なくとも一つの第1ローラと、
    前記少なくとも一つの第1ローラを回動自在に支持する第1フレームと、
    前記少なくとも一つの第1ローラに対向して配置される少なくとも一つの第2ローラと、
    前記第1フレームに取外し可能に連結され、前記少なくとも一つの第2ローラを回動自在に支持する第2フレームと、
    前記少なくとも一つの第2ローラと前記第2フレームとの間に設けられ、前記少なくとも一つの第2ローラを前記第1ローラに向けて付勢するように構成された少なくとも一つの付勢部材と、
    を備える管検査装置。
  2. 前記付勢部材の付勢方向にのみ前記第2ローラの各々が前記第2フレームに対して相対的に移動可能となるように、前記第2ローラの各々を前記第2フレームに支持する少なくとも一つの直動ガイド
    を備える請求項1に記載の管検査装置。
  3. 前記少なくとも一つの直動ガイドは、前記第2ローラの各々の回動軸方向における前記付勢部材の両側に設けられる一対の直動ガイドを含む
    ことを特徴とする請求項2に記載の管検査装置。
  4. 前記第1ローラ又は前記第2ローラの少なくとも一方は、回動軸に沿った断面において、検査対象の管の半径よりも大きな曲率半径の湾曲した輪郭を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の管検査装置。
  5. 前記第1ローラ又は前記第2ローラの少なくとも一方の前記輪郭は、検査対象の前記管の膨出変形後の推定最大半径よりも小さな曲率半径を有する
    ことを特徴とする請求項4に記載の管検査装置。
  6. 前記第1ローラ又は前記第2ローラの少なくとも一方は、エラストマにより構成された管接触部を含む
    ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の管検査装置。
  7. 前記少なくとも一つの第2ローラは、前記管検査装置の移動方向に配列された複数の第2ローラを含み、
    前記少なくとも一つの付勢部材は、前記複数の第2ローラのそれぞれに対応して設けられた複数の付勢部材を含み、
    前記複数の付勢部材は、それぞれ独立して付勢力を調整可能に構成された
    ことを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の管検査装置。
  8. 前記少なくとも一つの第2ローラは、前記管検査装置の移動方向に配列された複数の第2ローラを含み、
    前記複数の第2ローラの回動軸間の距離は、前記第2ローラの直径をDとしたとき、1.5D以上3D以下であることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の管検査装置。
  9. 前記第1ローラの幅方向中心と前記第2ローラの幅方向中心を結ぶ直線に交差する方向において互いに対向して配置された少なくとも一対の接触部と、
    前記第1フレーム及び前記第2フレームを含むフレームユニットと前記接触部の各々との間に設けられる複数の弾性体と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の管検査装置。
  10. 前記第1フレーム及び前記第2フレームを含むフレームユニットから、前記第1ローラの幅方向中心と前記第2ローラの幅方向中心を結ぶ直線に交差する方向に外側へと延在する一対のサポート部材
    を備える請求項1乃至9の何れか一項に記載の管検査装置。
  11. 前記第1フレーム及び前記第2フレームを含むフレームユニットに取り付けられる少なくとも一つのセンサと、
    前記センサの各々の位置又は向きの少なくとも一方を調節するための調節部と、
    を備える請求項1乃至10の何れか一項に記載の管検査装置。
  12. 前記第1ローラの幅方向中心と前記第2ローラの幅方向中心を結ぶ直線に交差する方向において互いに対向して配置され、前記第1フレーム又は前記第2フレームの一方のフレームから他方のフレームに向かってそれぞれ延在する一対の連結板と、
    前記連結板の各々を前記他方のフレームに対して位置決めするための位置決めピンと、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至11の何れか一項に記載の管検査装置。
  13. 前記第1フレームと前記第2フレームの組付け時に前記連結板の各々を案内するように前記他方のフレームに設けられた案内部
    を備えることを特徴とする請求項12に記載の管検査装置。
  14. 前記第1ローラと前記第2ローラを結ぶ直線に直交する方向において互いに対向して配置され、前記第1フレーム又は前記第2フレームの一方のフレームから他方のフレームに向かってそれぞれ延在する一対の連結板を備え、
    前記連結板の各々は、前記他方のフレームに対して係合可能な係合部を先端に有する
    ことを特徴とする請求項1乃至13の何れか一項に記載の管検査装置。
  15. 前記第1フレーム及び前記第2フレームを含むフレームユニットに設けられ、検査対象の管の管厚を計測するように構成された少なくとも一つのタイヤ型超音波探触子
    を備えることを特徴とする請求項1乃至14の何れか一項に記載の管検査装置。
  16. 前記タイヤ型超音波探触子に接触媒質としての液体を供給するための液体供給部
    を備える請求項15に記載の管検査装置。
  17. 前記第1フレーム及び前記第2フレームを含むフレームユニットに設けられ、検査対象の管の外径を計測するように構成された少なくとも一つのレーザセンサ
    を備える請求項1乃至16の何れか一項に記載の管検査装置。
  18. 前記少なくとも一つのレーザセンサは、
    前記第1ローラ及び前記第2ローラの幅方向中央部に対応する位置において、前記第1フレーム及び前記第2フレームにそれぞれ設けられる一対の拡散反射型レーザセンサと、
    前記第1ローラ及び前記第2ローラの幅方向両端部にそれぞれ対応する位置において、前記第1フレーム及び前記第2フレームにそれぞれ設けられる一対の透過型レーザセンサと、
    を含む
    ことを特徴とする請求項17に記載の管検査装置。
  19. 前記第1フレームに取り付けられ、検査対象の管に沿って前記管検査装置が上下に移動するように前記第1ローラを回転駆動する駆動部
    を備えることを特徴とする請求項1乃至18の何れか一項に記載の管検査装置。
  20. 前記管検査装置の移動方向の前方に設けられる接触子と、
    前記接触子の変位量が規定値を超えると前記管検査装置の移動を停止させる移動停止装置と、
    を備える請求項1乃至19の何れか一項に記載の管検査装置。
  21. 前記第1ローラ又は第2ローラの何れか一方の回転を停止させることで前記管検査装置の移動方向への移動を停止させるブレーキ装置
    を備える請求項1乃至20の何れか一項に記載の管検査装置。
  22. 請求項1乃至21の何れか一項に記載の管検査装置を検査対象の管に沿って上下に移動させるステップと、
    前記管検査装置の移動中に、前記管検査装置の少なくとも一つのレーザセンサにより前記管の外径を計測するステップと、
    前記管検査装置の移動中に、前記管検査装置の少なくとも一つの超音波探触子により前記管の管厚を計測するステップと、
    を備える管検査方法。
  23. 前記外径および前記管厚から算出される前記管の内径に基づいて、前記管の余寿命を評価するステップ
    を備える請求項22に記載の管検査方法。
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