JP2019070262A - 目地プレート及び床用目地装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 目地部を塞ぐことができると共に、目地プレート同士の当接部分から雨水等が下方へ落下することを確実に防止できる目地プレート及び床用目地装置を提供すること。【解決手段】 一方と他方の躯体間の目地部を塞ぐ床用目地装置に用いられる目地プレートにおいて、該目地プレートの前後方向の少なくとも一側面に左右方向に延在する外向きの凹所を形成したことを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は目地部を介して設けられた躯体の間の目地部を塞ぐ目地プレート及びこの目地プレートを用いた床用目地装置に関する。
従来、雨水等を排水処理等することができる目地プレートを備える目地部を塞ぐ床用目地装置としては、「目地部を介して設けられた左右の床躯体の少なくとも一方の目地部側の床躯体に、反目地部側が傾斜面に形成された目地プレートスライド支持凹部と、この目地プレートスライド支持凹部を覆う目地プレート下地カバーと、前記目地プレートスライド支持凹部にスライド移動可能で、かつ前記目地部を覆う浅皿状の皿部材を備える複数の目地プレートと、この目地プレートの上面の水を前記目地プレート下地カバー上あるいは、前記目地部の近傍部位へ排水する、該目地プレートに埋設された排水パイプと、前記目地プレート下地カバー上あるいは前記目地部の近傍部位に排水された水を受けられるように、前記一方の目地部側の床躯体に取付けられた樋とからなることを特徴とする床用目地装置」が知られている(特許文献1)。
しかしながら、このような床用目地装置では、目地プレート上面に溜まった雨水等を排水することはできるものの、互いに隣り合う目地プレート同士の当接部分から下方へ流れ落ちる雨水等を所定の部位へ排出することはできなかった。
特許第5390459号公報
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、目地部を塞ぐことができると共に、目地プレート同士の当接部分から雨水等が下方へ落下することを確実に防止できる目地プレート及び床用目地装置を提供することを目的としている。
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、本発明の目地プレートは、一方と他方の躯体間の目地部を塞ぐ床用目地装置に用いられる目地プレートにおいて、該目地プレートの前後方向の少なくとも一側面に左右方向に延在する外向きの凹所を形成したことを特徴とする。
また、本発明の床用目地装置は、一方と他方の躯体間の目地部を塞ぐ床用目地装置において、前記一方の躯体に設けられた第1の目地プレート支持部と、前記他方の躯体に設けられた第2の目地プレート支持部と、前記第1の目地プレート支持部に一端部が支持されるとともに、前記第2の目地プレート支持部に他端部が支持され、かつ、前後方向の少なくとも一側面に左右方向に延在する外向きの凹所を形成した目地プレートとで構成され、前記目地プレートは前後方向に複数個設けられ、隣り合う目地プレートの凹所が対向するように設けられており、前記対向する凹所にはシール部材が充填されていることを特徴とする。
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
(1)請求項1及び請求項3に記載の各発明においては、凹所にシール部材が充填され又は充填することができるので、複数個の目地プレートの隙間から目地部の下部等に雨水が落下することを確実に防止することができる。
(2)目地プレートの前後方向の少なくとも一側面に前後方向に延在する凹所を備え、この凹所にシール部材を充填するので、目地プレートをメンテナンスする際に、カッター等でシール部材を切断すれば隣り合う目地プレートとの結合が解除されるので、容易に目的の目地プレートをメンテナンスすることができる。
また、メンテナンス後は、再度凹所にシール部材を充填することにより、目地プレートの隙間から目地部の下部等に雨水が落下することを確実に防止することができる。
(3)請求項2に記載の発明においても、前記(1)〜(2)と同様な効果が得られるとともに、凹所が上端部付近に形成されているので、シール部材を容易に充填することができる。
(4)請求項4に記載の発明においても、前記(1)〜(3)と同様な効果が得られるとともに、他方の躯体の床面との段差を少なくすることができる。
図1乃至図8は本発明の第1の実施形態を示す説明図である。
図9乃至図12は本発明の第2の実施形態を示す説明図である。
図13乃至図16は本発明の第3の実施形態を示す説明図である。
第1の実施形態の目地プレートの斜視図。 図1の2−2線に沿う断面図。 図1の3−3線に沿う断面図。 第1の実施形態の床用目地装置の平面図。 図4の5−5線に沿う断面図。 図4の6−6線に沿う断面図。 地震で目地部が狭くなった場合の正面視側からの動作説明図。 地震で目地部が広くなった場合の正面視側からの動作説明図。 第2の実施形態の目地プレートの斜視図。 図9の10−10線に沿う断面図。 第2の実施形態の床用目地装置の平面図。 図11の12−12線に沿う断面図。 第3の実施形態の目地プレートの斜視図。 図13の14−14線に沿う断面図。 第3の実施形態の床用目地装置の平面図。 図15の16−16線に沿う断面図。
以下、図面に示す本発明を実施するための形態により、本発明を詳細に説明する。
図1乃至図9に示す本発明を実施するための第1の形態において、1は目地部2を介して設けられた一方の躯体3及び他方の躯体4間に設置された床用目地装置5に用いられる目地プレートである。
なお、左右方向とは図4(平面視)における左右方向であり、前後方向とは図4における上下方向、上下方向とは図5における上下方向をいう。
また、本発明において躯体とは、建物、道路、スラブ、エレベーターシャフト等の目地プレートを設置可能な建造物をいい、出入口とはドアや扉の設けられた出入口だけではなく、人や車両等が通行できる通路も含むものである。
本実施形態の目地プレート1は、図1乃至図3に示すように、目地プレート1の前後方向の少なくとも一側面1aに左右方向に凹所6を形成している。
この凹所6は、本実施形態においては、例えば図1に示すように、目地プレート1の一端部1bから他端部1bまで連通するように形成されているが、例えば床用目地装置5に設置した際に、目地部2が位置する部位にのみ凹所6を形成してもよい。
また、この凹所6は、本実施形態では目地プレート1の前後方向の側面1aの略上端部付近に形成されており、その形状は、図3に示すように、外向き(内側に凸)で弧状となっている。この凹所6の断面形状は、弧状だけでなく、三角形状、四角形状(多角形状)、楕円形状等に形成してもよい。
凹所6は、目地部2の前後方向の端部に設置される目地プレート1については隣り合う目地プレート1と対向する一側面1aのみに形成され、中間に位置する(前後方向の両隣に目地プレート1が存在する)目地プレート1については両方の側面1aに凹所6が形成されている。
この目地プレート1は、本実施形態では、浅皿状で前後方向の側面に凹所6が形成された目地プレート本体7と、この目地プレート本体7の一端部側の両端部に設けられたピンボックス8と、目地プレート本体7の内部に充填されるモルタルやコンクリート等の充填部材9と、この充填部材9の上面に設けられた化粧板10と、目地プレート本体7の他端部側にヒンジ部材11を介して設けられたカバープレート12とで構成されている。
なお、本実施形態のような浅皿状の目地プレート1ではなく、一枚板の目地プレートを用いて、その前後方向の側面に凹所を形成してもよい。
本実施形態の床用目地装置1は、図4乃至図6に示すように、一方の躯体3に設けられた第1の目地プレート支持部13と、他方の躯体4に設けられた第2の目地プレート支持部14と、前記第1の目地プレート支持部13に一端部1bが支持されるとともに、前記第2の目地プレート支持部14に他端部1cが支持された複数個の前記目地プレート1とで構成されている。
この複数個の目地プレート1は、前後方向に複数個、略当接する状態で設けられており、例えば図6に示すように、隣り合う目地プレート1の凹所6が対向するように形成され、前記対向する凹所6にはシール部材15が充填されている。
なお、略当接するとは、目地プレート同士がぴったりと当接している状態及びわずかな隙間を介して隣り合っている状態を含むものであり、本実施形態では隣り合う目地プレート1は2〜8mm程度の僅かな隙間を有して配置されている。
目地プレート1の前後方向の側面は、凹所6が形成されているものの、クランク状等の折れ曲がった形状になっていないので、目地プレート1や床用目地装置5をメンテナンスする際に、カッター等でシール部材15を容易に切断することができ、切断すれば隣り合う目地プレートとの結合が解除されるので、容易に目的の目地プレート1等をメンテナンスすることができる。
また、メンテナンス後は、再度凹所6にシール部材15を充填することにより、目地プレート1の隙間から目地部2の下部等に雨水が落下することを確実に防止することができる。
ところで、このシール部材15は、防水のために用いられるシリコーン、ウレタン等の公知のシール部材15を用いることができる。
第1の目地プレート支持部13は、例えば図5に示すように、一方の躯体3の目地部側の端部に凹所状に形成されている。本実施形態では、一方の躯体3に一体的に第1の目地プレート支持部5を形成しているが、例えば、一方の躯体3の目地部側の壁面にアングル状、クランク状等の金具を固定して、この金具を第1の目地プレート支持部5としてもよい。
この第1の目地プレート支持部13には、目地プレート1のピンボックス8に挿入される枢支ピン16が固定されている。
第2の目地プレート支持部14は、例えば図5に示すように、他方の躯体4の目地部2側の床面上に形成されており、目地部2と反対側の端部には傾斜面17が形成されている。
地震で躯体3、4が左右方向に揺れ動き目地部2が狭くなると、図7に示すように、目地プレート1は第2の目地プレート支持部14の傾斜面17に乗り上げ、地震による揺れ動きを吸収する。
地震で躯体3、4が左右方向に揺れ動き目地部2が広くなると、図8に示すように、目地プレート1は第2の目地プレート支持部14を左右方向にスライド移動し、地震による揺れ動きを吸収することができる。
[発明を実施するための異なる形態]
次に、図9乃至図16に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
図9乃至図12に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明を実施するための第1の形態と主に異なる点は、上下方向の略中間部位に凹所6Aを形成した点で、このような目地プレート1A及びこの目地プレート1Aを用いた床用目地装置5Aにしても、前記本発明を実施するための第1の形態と同様の作用効果を得ることができる。
図13乃至図16に示す本発明を実施するための第3の形態において、前記本発明を実施するための第2の形態と主に異なる点は、断面形状略三角形の凹所6Bにした点で、このような目地プレート1B及びこの目地プレート1Bを用いた床用目地装置5Bにしても、前記本発明を実施するための第2の形態と同様の作用効果を得ることができる。
本発明は目地プレートや床用目地装置を製造する産業で利用される。
1、1A、1B:目地プレート、 2:目地部、
3:一方の躯体、 4:他方の躯体、
5、5A、5B:床用目地装置、 6、6A、6B:凹所、
7:目地プレート本体、 8:ピンボックス、
9:充填部材、 10:化粧板、
11:ヒンジ部材、 12:カバープレート、
13:第1の目地プレート支持部、 14:第2の目地プレート支持部、
15:シール部材、 16:枢支ピン、
17:傾斜面。

Claims (4)

  1. 一方と他方の躯体間の目地部を塞ぐ床用目地装置に用いられる目地プレートにおいて、該目地プレートの前後方向の少なくとも一側面に左右方向に延在する外向きの凹所を形成したことを特徴とする目地プレート。
  2. 前記凹所は、目地プレートの前後方向の側面の略上端部付近に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の床用目地装置。
  3. 一方と他方の躯体間の目地部を塞ぐ床用目地装置において、前記一方の躯体に設けられた第1の目地プレート支持部と、前記他方の躯体に設けられた第2の目地プレート支持部と、前記第1の目地プレート支持部に一端部が支持されるとともに、前記第2の目地プレート支持部に他端部が支持され、かつ、前後方向の少なくとも一側面に左右方向に延在する外向きの凹所を形成した目地プレートとで構成され、
    前記目地プレートは前後方向に複数個設けられ、隣り合う目地プレートの凹所が対向するように設けられており、前記対向する凹所にはシール部材が充填されていることを特徴とする床用目地装置。
  4. 前記目地プレートは、その他端部側にヒンジ部材を介してカバープレートを更に備えることを特徴とする請求項3に記載の床用目地装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021075853A (ja) * 2019-11-06 2021-05-20 ドーエイ外装有限会社 目地プレート及び床用目地装置
JP7441561B1 (ja) 2023-02-13 2024-03-01 ドーエイ外装有限会社 目地プレート及び床用目地装置
JP7474529B1 (ja) 2023-04-03 2024-04-25 ドーエイ外装有限会社 壁面用目地装置

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