JPS6032284Y2

JPS6032284Y2 - 床板の端部仕舞装置

Info

Publication number: JPS6032284Y2
Application number: JP18515479U
Authority: JP
Inventors: 善裕藤見
Original assignee: 三菱樹脂株式会社
Priority date: 1979-12-29
Filing date: 1979-12-29
Publication date: 1985-09-26
Also published as: JPS56100938U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、ベランダ、バルコニー等に敷設した床板の端
部から、雨漏れや飛散を防ぐための仕舞装置、特に、床
板上に降った雨水が建物側に侵入するのを防止するため
の床板の端部仕舞装置に関するものである。

従来より床板の端部からの雨漏れ防止の対策として種々
提案されているが、いずれも雨漏れを完全に防ぐことが
できなく、また施工面においても満足すべきものがなか
った。

本考案は、特殊な構造の水切材本体と被覆体とを床板の
端部に使用することにより、雨漏防止と施工性を改良し
たものであり、その要旨とするところは、樋状体の一方
の側端部を外方へ折曲して横架材支持用の支持片を設け
、更に該樋状体の他方の側端部を上方に延設して立上り
片を形成すると共に、該立上り片の内側壁で、かつ、上
記床板の略同−高さの位置に係合溝を設けて水切材本体
とし、該水切材本体の支持片を横架材に固定して該横架
材に床板を載置し、一方、前記係合溝に係合する係止部
を備えた被覆体の係止部を係合溝に嵌合して被覆体を床
板端部上に位置するようにした床板の端部仕舞装置にあ
る。

次に本考案の実施例を添附の図面において説明する。

第１図は、分解斜視図で、水切材本体１と、床板２と、
被覆体３と、横架材４とを例示しである。

この水切材本体１は上方に開口した樋状体５を有し、該
樋状体５の一方の側端部を外方へ折曲して横架材４に支
持するための支持片６を設けである。

また、樋状体５の他方め側端部はこれを上方に延設して
立上り片７を形威しである。

この立上り片７の内側壁で、かつ、床板２と略同−高さ
の位置に係合溝８を設けて長尺状の水切材本体１を構成
している。

床板２は門型の開口部９とＵ字溝１０を交互に有する断
面略角波状の長尺体である。

また、被覆体３は一方端の長手方向に、水切材本体１の
係合溝８に係合する係止部１１を備えている。

更に、横架材４は断面コ字状の長尺体である。

第２図は、水切材本体１と床板２等との取付状態を示し
、建物１２に固定した桁１３に横架材４を渡し、水切材
本体１の立上り片７を建物１２に当接すると共に、その
支持片６を横架材４に載置してビス等の固定具１４によ
って固定する。

この支持片６上に床板２の長手方向の端部を載置するよ
うにして、床板２を横架材４に載置・固定する。

一方、被覆体３は、その係止部１１を上記水切材本体１
の係合溝８に嵌合して、該被覆体３を上記床板２の手方
向の端部上面に位置せしめである。

このようにすると、床板２上の雨水は、床板２上面と被
覆体３裏面との隙間を通って樋状体５内に流入し、建物
１２側への侵入は防止される。

第３図は、建物側以外の床板端部の取付状態を示し、床
板２はその短手方向の端部が樋状体５に臨むようにして
載置したものを例示しである。

この場合は、図示していないが、ビス等の固定具によっ
て水切材本体１の支持片６及び床板２を同時に固定する
とよい。

また、図示していないが、水切材本体１の立上り片７を
建物に当接するようにして取付けるものであってもよい
。

第３図のようにすると、床板１上の雨水は主にＵ字溝１
０から樋状体５内に流入する。

また、床板２の短手方向の端部が、立上り片７と被覆体
３とで覆われるようになるから施工後の外観も良好とな
る。

水切材本体１、床板２、被覆体３及び横架材４等は、前
記各図に例示した形状に限定されない。

例えば、水切材本体はその立上り片を建物壁に沿って延
設しておくと、密着し易くなって好ましい。

また、立上り片を床板の上面より十分高い位置まで延設
し、更には水返部を設けておくと、雨水が建物側に飛散
するのを防ぎ得て好ましい。

また、床板は簡素な断面溝型の長尺体であってもよい。

更に、水切材本体の係合溝と被覆体の係合は被覆体が床
板端部上に位置するようになり、かつ、双方が係合する
形状のものであれば良い。

なお、水切材本体、床板等の材質はポリエチレン等の合
成樹脂であってもよいし、アルミニウム等の耐蝕性金属
によって形成してもよいものである。

以上のように本考案は、敷設すべき床板と樋状体等を有
する特殊な構造の水切材本体を当接し固定しているので
、雨水は床板の上面またはそのＵ字溝から下方に流下し
ても、立上り片で遮断されて樋状体に流入する。

従って、床板の端部の雨漏れや飛散を防ぐことができる
ことや、雨水が建物側に侵入するのを防止できる。

また、床板の端部とその上面は、水切材本体の立上り片
と被覆体で覆われるようになるから、外観と安全性が優
れるばかりでなく、床板の長さ調節も可能である。

更に、特殊な施工作業を行なう必要もなく、容易に取付
けることができるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は分解斜視図、
第２図は取付状態の断面図、第３図は取付状態の他の例
を示す斜視図である。図中１は水切材本体、２は床板、３は被覆体、４は横架
材、５は樋状体、６は支持片、７は立上り片、８は係合
溝、１１は係止部、１４は固定具を示す。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

樋状体の一方の側端部を外方へ折曲して横架材支持用の
支持片を設け、更に該樋状体の他方の側端部を上方に延
設して立上り片を形成すると共に、該立上り片の内側壁
で、かつ、上記床板と略同−高さの位置に保合溝を設け
て水切材本体とし、該水切材本体の支持片を固定具によ
って横架材に固定して該横架材に床板を載置し、一方、
前記係合溝に係合する係止部を備えた被覆体の係止部を
係合溝に嵌合して被覆体を床板端部上に位置するように
してなる床板の端部仕舞装置。