JP2019068679A - アクチュエータ - Google Patents
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Abstract
【課題】小型化することができるアクチュエータを提供する。【解決手段】モータ40と、モータ40の駆動に伴って前後方向に直線運動するロッド52と、回転可能なスリーブ60と、ロッド52の直線運動を回転運動に変換してスリーブ60を回転させる回転機構80と、スリーブ60の回転量を検知する検知部90と、を具備し、回転機構80及び検知部90は、ロッド52の径方向外側に配置され、スリーブ60は、筒状に形成されてロッド52に外嵌される。【選択図】図3
Description
本発明は、モータと、モータの駆動に伴って軸方向に直線運動するロッドと、を具備するアクチュエータの技術に関する。
従来、モータと、モータの駆動に伴って軸方向に直線運動するロッドと、を具備するアクチュエータの技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1に記載されるアクチュエータは、センサ用シャフト、センサ用マグネット及び位置センサ等を具備する。センサ用シャフトは、ロッド(シャフト)の軸方向にロッドと並んで配置され、ロッドと一体的に軸方向に直線移動する。センサ用マグネットは、センサ用シャフトに固定され、センサ用シャフトと一体的に直線移動する。位置センサは、センサ用マグネットの直線移動に伴って変化する磁束密度を検出することで、ロッドの位置を検出する。
しかし、特許文献1に記載されるアクチュエータは、センサ用シャフト及びセンサ用マグネットを軸方向に直線移動させるためのスペースを確保する必要があるため、その軸方向幅(全長)が大きくなり易く、小型化することが困難となってしまう可能性があった。
本発明は、以上の如き状況を鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、小型化することが可能なアクチュエータを提供するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、モータと、前記モータの駆動に伴って軸方向に直線運動するロッドと、回転可能な回転体と、前記ロッドの直線運動を回転運動に変換して前記回転体を回転させる回転機構と、前記回転体の回転量を検知する検知部と、を具備するものである。
請求項2においては、前記回転機構及び前記検知部は、前記ロッドの径方向外側に配置されるものである。
請求項3においては、前記回転体は、筒状に形成されて前記ロッドに外嵌されるものである。
請求項4においては、前記回転機構は、前記回転体又は前記ロッドのいずれか一方に設けられ、前記回転体又は前記ロッドのいずれか他方に向けて突出する突起部と、前記他方に設けられると共に前記ロッドの軸線回りにねじれる螺旋状に形成され、前記突起部を案内可能な溝部と、をさらに具備するものである。
請求項5においては、前記突起部及び前記溝部は、それぞれ複数設けられるものである。
請求項6においては、前記検知部は、前記回転体と一体回転するように当該回転体に支持される磁性体と、前記磁性体の回転によって生じる磁束密度の変化量を検知するセンサと、をさらに有するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、小型化することができる。
請求項2においては、より小型化することができる。
請求項3においては、より小型化することができる。
請求項4においては、ロッドの直線運動を簡単に回転運動に変換することができる。
請求項5においては、突起部の耐久性を向上させることができる。
請求項6においては、より小型化することができる。
以下では、図中の矢印U、矢印D、矢印F、矢印B、矢印L及び矢印Rで示した方向を、それぞれ上方向、下方向、前方向、後方向、左方向及び右方向と定義して説明を行う。
以下では、本実施形態に係るアクチュエータ20について説明する。
まず、図1を用いて、本実施形態に係るアクチュエータ20が用いられるターボチャージャ10について説明する。
ターボチャージャ10は、エンジンの吸気通路R1の途中に設けられるコンプレッサハウジング11と、エンジンの排気通路R2の途中に設けられるタービンハウジング12と、を具備する。コンプレッサハウジング11には、コンプレッサホイール13が収容されると共に、コンプレッサ通路16が接続されている。また、タービンハウジング12には、タービンホイール14が収容されると共に、スクロール通路17が接続されている。
コンプレッサホイール13とタービンホイール14とは、シャフト15を介して連結されている。こうしたターボチャージャ10において、エンジンの燃焼室から排出される排気がスクロール通路17を通じてタービンホイール14に供給されると、タービンホイール14が回転する。そして、タービンホイール14とともにコンプレッサホイール13が回転することにより、吸気通路R1を流通する吸気が加圧され、コンプレッサ通路16を通じて燃焼室に送り込まれる。すなわち、吸入空気の過給が行われるようになる。
また、排気通路R2には、スクロール通路17から分岐し、タービンホイール14を迂回するバイパス通路18が設けられている。バイパス通路18には、このバイパス通路18を開閉するウェイストゲートバルブ19が設けられている。
このように構成されるターボチャージャ10において、コンプレッサ通路16における過給圧が上昇すると、これに伴ってスクロール通路17における排圧が上昇する。排圧が上昇した場合、ウェイストゲートバルブ19は、弁体を開方向(後方)へ移動させることで、バイパス通路18を開放する。これにより、過給圧を制御し、過回転を防止することができる。本実施形態に係るアクチュエータ20は、このようなウェイストゲートバルブ19を駆動させるのに用いられる。
次に、図2から図6までを用いて、アクチュエータ20の構成について説明する。なお、以下においては、ウェイストゲートバルブ19の弁体を全閉状態にしている(最も前方へ移動させている)場合を基準として、アクチュエータ20の構成を説明する。また、図2から図5までは、前記弁体を全閉状態にしているアクチュエータ20を示している。
アクチュエータ20は、入力された電気エネルギーを物理的運動に変換するものである。図2及び図3に示すように、アクチュエータ20は、フロントカバー31、ブラシホルダ32、エンドカバー33、ベアリング34、モータ40、ロッドSubASSY50、スリーブ60、ウェーブワッシャ70、回転機構80及び検知部90を具備する。
図3及び図4に示すように、フロントカバー31は、アクチュエータ20の前部を構成するものである。フロントカバー31は、軸線を前後方向へ向けた有底円筒状に形成される。フロントカバー31は、開放側を後方へ向けて配置される。フロントカバー31には、フランジ部31a、回り止め穴31b及び挿通孔31cが形成される。
フランジ部31aは、フロントカバー31の後端部に形成される。フランジ部31aは、フロントカバー31の外周面から外側に広がるように形成される。フランジ部31aは、後述するヨーク41の前端部に固定される。
回り止め穴31bは、後述するリードスクリュ51の前後方向への移動を許容すると共に、リードスクリュ51の回転を防止するためのものである。回り止め穴31bは、フロントカバー31の後部から内底面(前部の後方を向く面)にかけて形成される。
挿通孔31cは、後述するロッド52を挿通する孔である。挿通孔31cは、フロントカバー31の前部(底部)を前後方向に貫通するように形成される。
図3及び図5に示すように、ブラシホルダ32は、ヨーク41の後部に収容されるものである。ブラシホルダ32は、軸線を前後方向へ向けると共に、前後中途部において内径及び外径が変化する(前部が後部よりも大径に形成される)段付きの円筒状に形成される。
エンドカバー33は、アクチュエータ20の後部を構成するものである。エンドカバー33は、軸線を前後方向へ向けた有底円筒状に形成される。エンドカバー33は、開放側を前方へ向けて配置される。エンドカバー33は、その前端部がヨーク41の後端部に固定される。また、エンドカバー33内には、ブラシホルダ32の後部(外径が小さい部分)が配置される。
ベアリング34は、後述する回転シャフト45を支持するものである。ベアリング34は、フロントカバー31の後端部(回り止め穴31bの後方)及びブラシホルダ32の後部にそれぞれ設けられる。
図3に示すモータ40は、アクチュエータ20の駆動源である。モータ40は、ヨーク41、マグネット42、コイル43、コア44及び回転シャフト45を具備する。
ヨーク41は、軸線を前後方向へ向けた円筒状の部材である。ヨーク41は、フロントカバー31とブラシホルダ32との間に配置される。ヨーク41には、マグネット42と、コア44と、コア44に巻回されたコイル43と、が収容される。
図3及び図4に示すように、回転シャフト45は、軸線を前後方向へ向けた円筒状に形成される。回転シャフト45の内周面には、雌ねじ部45aが形成される。雌ねじ部45aは、回転シャフト45の前端部近傍から後部までに亘って形成される。このような回転シャフト45は、コア44に挿通されて、その前部及び後部がコア44から突出する。また、回転シャフト45の前端部及び後端部は、ベアリング34に支持される。これにより、回転シャフト45は、フロントカバー31、ブラシホルダ32及びエンドカバー33に対して軸線回りに回転可能に構成される。
このように構成されるモータ40は、コイル43に通電されることで、回転シャフト45を軸線回りに回転させることができる。
ロッドSubASSY50は、モータ40の駆動に伴って前後方向に直線移動するものである。ロッドSubASSY50は、リードスクリュ51、ロッド52、キャップ53、ばね54及びピン55を具備する。
リードスクリュ51は、回転シャフト45からモータ40の動力が伝達されるものである。リードスクリュ51は、軸線を前後方向へ向けた筒状に形成される。リードスクリュ51は、頭部51a、軸部51b、雄ねじ部51c及び貫通孔51dを具備する。
頭部51aは、リードスクリュ51の前部を構成する部分である。頭部51aは、フロントカバー31の回り止め穴31bに係合可能に形成される。頭部51aは、回転シャフト45の前方に配置され、回り止め穴31bに係合する。これにより、リードスクリュ51は、フロントカバー31、ブラシホルダ32及びエンドカバー33に対して回転不能、かつ前後方向に移動可能に構成される。
軸部51bは、リードスクリュ51の後部を構成する部分である。軸部51bは、頭部51aから後方へ突出するように形成される。軸部51bは、回転シャフト45の内径と略同一の外径を有する円筒状に形成される。軸部51bは、回転シャフト45に収容される。これにより、リードスクリュ51は、回転シャフト45と軸線が一致するように設けられる。
雄ねじ部51cは、軸部51bの外周面に形成される。雄ねじ部51cは、軸部51bの前端部近傍から後端部までに亘って形成される。雄ねじ部51cは、回転シャフト45の雌ねじ部45aと螺合している。
貫通孔51dは、リードスクリュ51を前後方向に貫通する正面視円状の孔である。貫通孔51dの前部(頭部51aの内側に形成される部分)の内径は、当該前部を除く部分(軸部51bの内側に形成される部分)の内径よりも大径に形成される。
ロッド52は、リードスクリュ51に対して前後方向に相対移動自在に連結されたものである。ロッド52は、その軸線を前後方向へ向けた略円柱状(棒状)に形成される。ロッド52は、リードスクリュ51の貫通孔51dに挿通され、リードスクリュ51と軸線が一致するように設けられる。また、ロッド52は、その前部がフロントカバー31の挿通孔31cに挿通され、フロントカバー31から前方へ突出する。また、ロッド52は、回転シャフト45から後方へ突出すると共に、その後端部がエンドカバー33の底部近傍まで延出する。図4及び図5に示すように、ロッド52は、フランジ部52a及び取付孔52bを具備する。
図4に示すフランジ部52aは、ロッド52の前後中途部において径方向外側に広がるように形成される。フランジ部52aは、リードスクリュ51の貫通孔51dの前部(頭部51aの内側)に配置され、貫通孔51dの前方を向いた面(貫通孔51dにおいて内径が変化する部分)と当接する。これにより、ロッド52は、リードスクリュ51に対する後方への相対移動が規制されている。
図5に示す取付孔52bは、後述するピン55が取り付けられる平面視円状の孔である。取付孔52bは、ロッド52の後端部に形成される。取付孔52bは、ロッド52を上下に貫通する。また、取付孔52bは、ロッド52の中心を通るように形成される。
このように構成されるロッド52は、その前端部に所定の連結部材が取り付けられ、当該連結部材を介してウェイストゲートバルブ19に接続される。ロッド52は、前後方向へ移動することで、ウェイストゲートバルブ19の弁体を開閉することができる。
図4に示すキャップ53は、リードスクリュ51の貫通孔51dの前端部を塞ぐものである。キャップ53は、リードスクリュ51に溶接等により固定されている。
ばね54は、ロッド52を後方へ付勢するものである。ばね54は、リードスクリュ51の貫通孔51dの前部に設置される。また、当該ばね54は、収縮(伸長)方向を前後方向へ向けて設置される。
図5に示すピン55は、ロッド52の取付孔52bに取り付けられる。なお、ピン55の構成については後述する。
スリーブ60は、ロッドSubASSY50に対して相対的に回転するものである。図5及び図6に示すように、スリーブ60は、軸線を前後方向へ向けた円筒状に形成される。スリーブ60は、フランジ部61、貫通孔62及び溝部63を具備する。
フランジ部61は、スリーブ60の前端部において径方向外側に広がるように形成される。フランジ部61の前端部には、切欠部61aが形成される。切欠部61aは、フランジ部61の前端部の外縁を切り欠いたような形状に形成され、フランジ部61の全周に亘って形成される。これにより、フランジ部61は、その前端部(切欠部61a)の外径が、当該前端部を除く部分の外径よりも小さくなるように形成される。このようなフランジ部61は、その前端部(切欠部61a)の外径がブラシホルダ32の後端部の内径よりも小さくなるように形成されると共に、前端部を除く部分の外径がブラシホルダ32の後端部の内径よりも大きくなるように形成される。
貫通孔62は、スリーブ60を前後方向に貫通する正面視円状の孔である。貫通孔62は、その内径がロッド52の外径よりも大きくなるように形成される。
溝部63は、貫通孔62に形成される溝である。なお、溝部63の構成については後述する。
このように構成されるスリーブ60は、エンドカバー33に収容されると共に、フランジ部61の前端部がブラシホルダ32の後端部に挿入される。これにより、スリーブ60は、ブラシホルダ32の後面と当接する。また、スリーブ60の貫通孔62には、ロッド52の後端部が挿通される。これにより、スリーブ60は、ロッド52に外嵌され、ロッド52と軸線が一致するように設けられる。
ウェーブワッシャ70は、スリーブ60を前方へ押圧するためのものである。ウェーブワッシャ70は、スリーブ60とエンドカバー33との間に圧縮された状態で設けられる。これにより、ウェーブワッシャ70は、スリーブ60を前方へ押圧してブラシホルダ32に押し付ける。これによって、ウェーブワッシャ70は、ブラシホルダ32との間でスリーブ60の前後方向への移動を規制すると共に、スリーブ60の軸線回りの回転を許容する。
図5に示す回転機構80は、ロッド52の前後方向の直線移動に伴ってスリーブ60を回転させるものである。回転機構80は、ピン55及び溝部63を具備する。
ピン55は、後述する溝部63を摺動するものである。ピン55は、軸線を上下方向に向けた略円柱状(棒状)に形成される。ピン55は、その上下方向幅がロッド52の取付孔52bの上下方向幅よりも大きくなるように形成される。ピン55は、取付孔52bに挿通され、当該取付孔52bに固定される。このようなピン55は、その上部及び下部がロッド52から突出する。以下においては、ピン55のロッド52から突出する部分(上部及び下部)を「突起部55a」と称する。
図5及び図6に示す溝部63は、突起部55a(ピン55)を案内する部分である。溝部63は、スリーブ60の貫通孔62の内周面に形成される。溝部63は、スリーブ60の軸線回りにねじれるような螺旋状に形成される。溝部63は、貫通孔62の前端部から後端部までに亘って形成される。溝部63は、その前端部から後端部までの間において貫通孔62の周方向に略90°変位するように形成される。このような溝部63は、上下の突起部55aをそれぞれ案内可能となるように(貫通孔62の周方向に互いに180°間隔をあけて)、貫通孔62に一対設けられる。
検知部90は、スリーブ60の回転量を検知するためのものである。検知部90は、マグネット91及びセンサ92を具備する。
マグネット91は、スリーブ60の回転に伴って、後述するセンサ92に対して磁束密度の変化を生じさせるためのもの(磁性体)である。マグネット91は、軸線を前後方向へ向けた略円筒状に形成される。マグネット91は、その内径がスリーブ60の外径と略同一となるように形成される。このようなマグネット91は、スリーブ60の前後中途部に固定され、その前端部がスリーブ60のフランジ部61と当接する。また、マグネット91は、スリーブ60と共にエンドカバー33に収容される。
センサ92は、マグネット91の磁束密度の変化を検知するものである。センサ92は、エンドカバー33の内側に設けられ、マグネット91の下方に配置される。センサ92は、例えば、リニアホールIC等によって構成される。
次に、図1、図3、図4及び図7を参照してアクチュエータ20の動作について説明する。
図3及び図4に示す状態において、モータ40は、コイル43に通電されると回転シャフト45を軸線回りに回転させる。回転シャフト45が軸線回りに回転すると、回転シャフト45と螺合されるリードスクリュ51に、その回転力が伝達される。しかし、リードスクリュ51の頭部51aがフロントカバー31の回り止め穴31bに係合しているため、リードスクリュ51の回転は防止される。すると、図7に示すように、回転シャフト45の回転運動がリードスクリュ51の直線運動に変換され、リードスクリュ51が前方へ直線移動する。
また、リードスクリュ51が前方へ直線移動すると、リードスクリュ51がロッド52のフランジ部52aを前方へ押圧する。これにより、ロッド52は、リードスクリュ51と一体的に前方へ直線移動する。また、ピン55は、ロッド52の移動に伴って前方へ直線移動する。アクチュエータ20は、このようにしてロッドSubASSY50を前方へ移動させることにより、図1に示すウェイストゲートバルブ19を開くことができる。
一方、図7に示す回転シャフト45がロッドSubASSY50を前方へ直線移動させた場合とは反対方向に回転したときは、リードスクリュ51は後方へ直線移動する。このとき、ロッド52は、キャップ53によって後方へ押圧され、リードスクリュ51と一体的に後方へ直線移動する。また、ピン55は、ロッド52の移動に伴って後方へ直線移動する。こうして、ロッドSubASSY50は、モータ40の駆動に伴って後方へ直線移動する。アクチュエータ20は、このようにしてロッドSubASSY50を後方へ移動させることにより、図1に示すウェイストゲートバルブ19を閉じることができる。
また、ロッド52は、リードスクリュ51に対して所定の範囲内で前後方向に相対移動自在に連結されている。具体的には、ロッド52は、フランジ部52aがリードスクリュ51の貫通孔51dの前方を向いた面に当接する位置(図4に示す位置)から、ばね54が最も収縮した状態となる位置まで、リードスクリュ51に対して前方へ相対移動可能とされている。よって、ロッド52が前方への負荷(荷重)を受けた場合、ロッド52はリードスクリュ51に対して前方へ相対移動することができる。よって、リードスクリュ51に対して前方への負荷がかかるのを回避することができ、ひいては回転シャフト45の雌ねじ部45aにかかる負荷を低減することができる。
次に、図3、図5、図7及び図8を参照してロッド52の移動量(変位量)を検知する流れについて説明する。なお、以下においては、図3及び図5に示すロッドSubASSY50が前方へ移動した場合の移動量(前方への移動量)を検知する場合を例に挙げて説明する。また、図8に白塗りで示す矢印は、ロッドSubASSY50の移動方向を示している。また、図8に黒塗りで示す矢印は、スリーブ60の回転を示している。
前述の如く、図3及び図5に示すピン55は、ロッド52の前方への直線移動に伴って前方へ直線移動する。ピン55が前方へ直線移動すると、スリーブ60には、突起部55a及び溝部63を介してロッド52の移動力が伝達される。しかし、スリーブ60は、ウェーブワッシャ70及びブラシホルダ32によって前後方向への移動が規制されているため、ピン55の移動に伴ったスリーブ60の前方への移動は防止される。また、ロッド52の移動力が伝達されるスリーブ60の溝部63は、螺旋状に形成されている。このような構成によれば、図7及び図8に示すように、ピン55が前方へ移動しようとすると、当該ピン55(突起部55a)を案内する溝部63を介してスリーブ60に回転力が付与されるようになる。回転機構80は、このようにしてロッド52の直線運動をスリーブ60の回転運動に変換し、スリーブ60を軸線回りに回転させる。
スリーブ60が回転すると、当該スリーブ60に固定されたマグネット91も一体的に回転する。マグネット91が回転すると、磁束密度が変化する。センサ92は、この磁束密度の変化量を検知する。検知部90は、当該変化量に基づいてスリーブ60の回転量を検知する。そして、検知部90は、当該回転量に基づいてロッド52の前方への移動量を検知する。
なお、ロッド52が後方へ直線移動した場合、当該直線移動に伴ってスリーブ60及びマグネット91は、ロッド52が前方へ直線移動した場合とは反対方向に回転する。検知部90は、このマグネット91の反対方向への回転によって生じる磁束密度の変化をセンサ92で検知することで、ロッド52の後方への移動量を検知する。
このように、本実施形態に係る検知部90は、スリーブ60の回転量に基づいてロッド52の移動量を検知することができる。これによれば、アクチュエータ20を小型化することができる。
具体的には、ロッド52の直線移動を変換してスリーブ60を回転させることで、ロッド52が直線移動してもスリーブ60及びマグネット91をその場に留めることができる(図3及び図7参照)。これによれば、スリーブ60及びマグネット91(ロッド52の移動量を検知するための部材)を設けるための前後方向に沿ったスペースを大きくなり難くすることができる。これにより、アクチュエータ20は、その前後方向幅(全長)を小さくし易くすることができるため、小型化することができる。
また、スリーブ60、回転機構80及び検知部90は、ロッド52の径方向外側(本実施形態では下方)に配置されている。これによれば、スリーブ60、回転機構80及び検知部90を設けてもアクチュエータ20の前後方向幅をより小さくし易くすることができるため、アクチュエータ20をより小型化することができる。
また、スリーブ60は、ロッド52に外嵌されている。これによれば、スリーブ60とロッド52とを前後方向や上下方向に並べなくて済む(例えば、ロッド52の後方等にスリーブ60を配置しなくて済む)ため、アクチュエータ20をより小型化することができる。
また、回転機構80は、突起部55aと溝部63とによりロッド52の直線運動をスリーブ60の回転運動に変換している。これによれば、ねじ溝が形成されたねじ軸及び前記ねじ溝を転動する複数のボールを有するボールねじ等を用いてロッド52の直線運動を変換する場合と比較して、その部品点数を削減して構成を簡素化することができる。このため、ロッド52の直線運動を簡単に回転運動に変換することができる。
また、突起部55a及び溝部63は、複数(本実施形態では2つ)設けられている。これによれば、ロッド52が直線運動したときに突起部55aに作用する荷重を複数箇所に分散させることができるため、突起部55aの耐久性を向上させることができる。
また、本実施形態に係る突起部55a及び溝部63は、180°間隔をあけて一対設けられている。これによれば、スリーブ60をバランスよく回転させることができる。
また、検知部90は、スリーブ60と一体的に回転するマグネット91を具備している。これによれば、ロッド52が直線運動しても、マグネット91をその場に留めた状態で磁束密度を変化させることができる。これにより、磁束密度の変化を生じさせるのに必要なスペース(前後方向に沿ったスペース)を大きくなり難くすることができる。これにより、アクチュエータ20は、その前後方向幅(全長)を小さくし易くすることができるため、より小型化することができる。
以上の如く、本実施形態に係るアクチュエータ20は、モータ40と、前記モータ40の駆動に伴って軸方向(前後方向)に直線運動するロッド52と、回転可能なスリーブ60(回転体)と、前記ロッド52の直線運動を回転運動に変換して前記スリーブ60を回転させる回転機構80と、前記スリーブ60の回転量を検知する検知部90と、を具備するものである。
このように構成することにより、アクチュエータ20は、ロッド52と一体的に直線移動しない(その場に留まる)スリーブ60の回転量に基づいてロッド52の変位量を検知することが可能となる。これにより、スリーブ60を設けるための前後方向に沿ったスペースを大きくなり難くすることができる。これによって、アクチュエータ20の軸方向幅(全長)を小さくし易くすることができるため、アクチュエータ20を小型化することができる。
また、前記回転機構80及び前記検知部90は、前記ロッド52の径方向外側に配置されるものである。
このように構成することにより、アクチュエータ20の軸方向幅をより小さくし易くすることができるため、アクチュエータ20をより小型化できる。
また、前記スリーブ60は、筒状に形成されて前記ロッド52に外嵌されるものである。
このように構成することにより、スリーブ60とロッド52とを前後方向に並べなくて済むため、アクチュエータ20をより小型化できる。
また、前記回転機構80は、前記スリーブ60又は前記ロッド52のいずれか一方に設けられ、前記スリーブ60又は前記ロッド52のいずれか他方に向けて突出する突起部55aと、前記他方に設けられると共に前記ロッド52の軸線回りにねじれる螺旋状に形成され、前記突起部55aを案内可能な溝部63と、をさらに具備するものである。
このように構成することにより、ロッド52の直線運動を簡単に回転運動に変換することができる。
また、前記突起部55a及び前記溝部63は、それぞれ複数設けられるものである。
このように構成することにより、突起部55aに作用する荷重を複数箇所に分散させることができるため、突起部55aの耐久性を向上させることができる。
また、前記検知部90は、前記スリーブ60と一体回転するように当該スリーブ60に支持されるマグネット91(磁性体)と、前記マグネット91の回転によって生じる磁束密度の変化に基づいて前記スリーブ60の回転量を検知するセンサ92と、をさらに有するものである。
このように構成することにより、マグネット91をその場に留めた状態で磁束密度を変化させることができる。これにより、磁束密度の変化を生じさせるのに必要なスペース(前後方向に沿ったスペース)を大きくなり難くすることができるため、アクチュエータ20より小型化することができる。
なお、本実施形態に係るスリーブ60は、本発明に係る回転体の実施の一形態である。
また、本実施形態に係るマグネット91は、本発明に係る磁性体の実施の一形態である。
本実施形態における前後方向は、本発明に係るロッドの軸方向に対応する。
また、本実施形態に係るマグネット91は、本発明に係る磁性体の実施の一形態である。
本実施形態における前後方向は、本発明に係るロッドの軸方向に対応する。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、アクチュエータ20は、ウェイストゲートバルブ19を駆動させる用途に用いられるものとしたが、アクチュエータ20の用途はこれに限定されるものではなく、他の装置を駆動させる用途に用いることができる。
また、スリーブ60は、ロッド52の直線運動に伴って回転可能であれば、必ずしもロッド52に外嵌される必要はない。スリーブ60は、例えば、ロッド52の下方に配置されるものであってもよい。スリーブ60は、ロッド52に外嵌されない場合、その外周面がロッド52と当接し、ロッド52の直線運動に伴ってその軸線回りに回転するものであってもよい。
また、スリーブ60、回転機構80及び検知部90は、ロッド52の後端部に配置されるものとしたが、スリーブ60、回転機構80及び検知部90の前後位置は、これに限定されるものではなく、任意の位置に配置することができる。スリーブ60、回転機構80及び検知部90は、例えば、ロッド52の前後中途部に配置されていてもよい。
また、本実施形態においては、突起部55aがロッド52に設けられると共に、溝部63がスリーブ60に設けられるものとしたが、突起部55a及び溝部63が設けられる部材は、これに限定されるものではない。例えば、突起部55aがスリーブ60に設けられると共に、溝部63がロッド52に設けられるものであってもよい。
また、突起部55a及び溝部63の個数は、2つに限定されるものではない。突起部55a及び溝部63の個数は、例えば、1つであっても、3つ以上であってもよい。
また、回転機構80は、ロッド52の直線運動をスリーブ60の回転運動に変換可能であれば、その構成は特に限定されるものではない。回転機構80は、例えば、ロッド52の直線運動に伴って直線運動するラックと、ラックと歯合されるピニオン(回転体)によって、ロッド52の直線運動をスリーブ60の回転運動に変換してもよい。
また、検知部90は、回転体の回転に伴って磁束密度を変化させることができる磁性体を具備していればよく、当該磁性体が必ずしもマグネット91である必要はない。すなわち、検知部90は、マグネット91に替えて磁化された金属部材等を具備していてもよい。
また、検知部90は、必ずしも磁束密度の変化に基づいてスリーブ60の回転量を検知する必要はない。
また、検知部90は、少なくともスリーブ60の回転量を検知するものであればよく、必ずしも本実施形態のようにロッド52の移動量まで検知する必要はない。このような場合においては、例えば、検知部90が検知したスリーブ60の回転量に基づいて、アクチュエータ20とは別に設けられた制御部がロッド52の移動量を検知してもよい。
20 アクチュエータ
40 モータ
52 ロッド
60 スリーブ(回転体)
80 回転機構
90 検知部
40 モータ
52 ロッド
60 スリーブ(回転体)
80 回転機構
90 検知部
Claims (6)
- モータと、
前記モータの駆動に伴って軸方向に直線運動するロッドと、
回転可能な回転体と、
前記ロッドの直線運動を回転運動に変換して前記回転体を回転させる回転機構と、
前記回転体の回転量を検知する検知部と、
を具備する、
アクチュエータ。 - 前記回転機構及び前記検知部は、
前記ロッドの径方向外側に配置される、
請求項1に記載のアクチュエータ。 - 前記回転体は、
筒状に形成されて前記ロッドに外嵌される、
請求項1又は請求項2に記載のアクチュエータ。 - 前記回転機構は、
前記回転体又は前記ロッドのいずれか一方に設けられ、前記回転体又は前記ロッドのいずれか他方に向けて突出する突起部と、
前記他方に設けられると共に前記ロッドの軸線回りにねじれる螺旋状に形成され、前記突起部を案内可能な溝部と、
をさらに具備する、
請求項3に記載のアクチュエータ。 - 前記突起部及び前記溝部は、
それぞれ複数設けられる、
請求項4に記載のアクチュエータ。 - 前記検知部は、
前記回転体と一体回転するように当該回転体に支持される磁性体と、
前記磁性体の回転によって生じる磁束密度の変化量を検知するセンサと、
をさらに有する、
請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載のアクチュエータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017194261A JP2019068679A (ja) | 2017-10-04 | 2017-10-04 | アクチュエータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017194261A JP2019068679A (ja) | 2017-10-04 | 2017-10-04 | アクチュエータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019068679A true JP2019068679A (ja) | 2019-04-25 |
Family
ID=66338527
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017194261A Pending JP2019068679A (ja) | 2017-10-04 | 2017-10-04 | アクチュエータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019068679A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE112020001608T5 (de) | 2019-03-29 | 2021-12-16 | Tdk Corporation | Verbindung, harzzusammensetzung und polymerisationsprodukt |
-
2017
- 2017-10-04 JP JP2017194261A patent/JP2019068679A/ja active Pending
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