JP2019068646A - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子機器の表示部に、対象電池の残容量情報を適切に表示させることが可能な技術を提供する。【解決手段】電子機器は、電池を装着可能な電池装着部と、電池装着部に装着されている対象電池の残容量を示す残容量情報を表示する表示部と、電池装着部に装着された前回電池の放電特性である前回特性を記憶する記憶部であって、前回特性は、前回電池からの前回入力電圧が所定の開始電圧から所定の終止電圧に至るまでの所要時間と、所要時間中の各タイミングにおける前回入力電圧の値と、の対応関係を含む、記憶部と、表示部に残容量情報を表示させる制御部であって、記憶部に記憶されている前回特性に含まれる特定タイミングにおける前回入力電圧の値を閾値電圧値として特定し、対象電池から入力される対象入力電圧の値が、閾値電圧値を上回る値から閾値電圧値を下回る値に移行する場合に、表示部に表示させる残容量情報の表示内容を変更する、制御部と、を備える。【選択図】図4

Description

本明細書で開示する技術は、電子機器に関する。
特許文献1には、電池を装着可能な電池ボックスと、電池ボックスに装着されている電池の残容量を示すアイコンを表示する表示部と、閾値電圧値を記憶するメモリと、表示部にアイコンを表示させる制御部と、を備えるバーコード読取装置が開示されている。制御部は、電池から入力される入力電圧が、閾値電圧値を上回る値から閾値電圧値以下の値に移行する場合に、表示部に表示させるアイコンの表示内容を変更する。
特開2016−36215号公報
ユーザによるバーコード読取装置の使用態様(即ちバーコード読取装置の動作パターン)に応じて、電池の放電特性は異なる。なお、放電特性とは、電池からの入力電圧が開始電圧から終止電圧に至るまでの所要時間と、所要時間中の各タイミングにおける前回入力電圧の値と、の対応関係である。このため、バーコード読取装置の動作パターンに応じて、開始電圧から閾値電圧値まで低下する時間と閾値電圧値から終止電圧まで低下する時間の比率が異なる。従って、放電特性が異なるにも関わらず、同じ閾値電圧値を利用して、表示部に表示させるアイコンが制御されると、ユーザに違和感を与え得る。
本明細書では、電子機器の表示部に、対象電池の残容量情報を適切に表示させることが可能な技術を提供する。
本明細書が開示する一の電子機器は、電池を装着可能な電池装着部と、前記電池装着部に装着されている対象電池の残容量を示す残容量情報を表示する表示部と、前記電池装着部に装着された前回電池の放電特性である前回特性を記憶する記憶部であって、前記前回特性は、前記前回電池からの前回入力電圧が所定の開始電圧から所定の終止電圧に至るまでの所要時間と、前記所要時間中の各タイミングにおける前記前回入力電圧の値と、の対応関係を含む、前記記憶部と、前記表示部に前記残容量情報を表示させる制御部であって、前記記憶部に記憶されている前記前回特性に含まれる特定タイミングにおける前記前回入力電圧の値を閾値電圧値として特定し、前記対象電池から入力される対象入力電圧の値が、前記閾値電圧値を上回る値から前記閾値電圧値を下回る値に移行する場合に、前記表示部に表示させる前記残容量情報の表示内容を変更する、前記制御部と、を備える。
上記の「前記閾値電圧値を上回る値から前記閾値電圧値を下回る値に移行する場合」は、前記閾値電圧値以上の値から前記閾値電圧値を下回る値に移行する場合を含んでもよい。また、前記閾値電圧値を上回る値から前記閾値電圧値以下の値に移行する場合を含んでもよい。
上記の電子機器は、前回電池の前回特性を記憶している。前回と同じ状況(例えば同じ動作パターン)で電子機器が使用される場合、対象電池の今回の放電特性は前回特性と近似している可能性が高い。このような場合、電子機器は、前回特性を利用することで、今回の放電特性に対応する適切な閾値電圧値を特定することができる。即ち、電子機器は、今回の放電特性に対応する閾値電圧値を適切に特定し得る。従って、電子機器は、対象電池の残容量情報を表示部に適切に表示させ得る。
記憶部に記憶されている前回特性は、電子機器が第1の動作パターンで動作する場合における第1の前回電池の放電特性である第1の前回特性と、電子機器が第1の動作パターンとは異なる第2の動作パターンで動作する場合における第2の前回電池の放電特性である第2の前回特性と、を含んでもよい。制御部は、電子機器が第1の動作パターンで動作する場合には、記憶部に記憶されている第1の前回特性に含まれる第1の特定タイミングにおける前回入力電圧の値を閾値電圧値として特定し、電子機器が第2の動作パターンで動作する場合には、記憶部に記憶されている第2の前回特性に含まれる第2の特定タイミングにおける前回入力電圧の値を閾値電圧値として特定してもよい。
電子機器が第1の動作パターンで動作する場合と第2の動作パターンで動作する場合で、電池の放電特性は異なる。上記の構成によると、電子機器は、電子機器が第1の動作パターンで動作している場合に、第1の前回特性を利用して、閾値電圧値を特定し、電子機器が第2の動作パターンで動作している場合に、第2の前回特性を利用して、閾値電圧値を特定する。このため、電子機器は、電子機器の今回の動作パターンに対応する閾値電圧値を適切に特定することができる。従って、電子機器は、対象電池の残容量情報を表示部に適切に表示させることができる。
電子機器は、所定の報知動作を行うための報知部をさらに備えてもよい。制御部は、さらに、記憶部に記憶されている前回特性と、所定の劣化状態の電池の放電特性を示す劣化特性と、を比較することにより、前回電池が劣化していたか否かを判断し、前回電池が劣化していたと判断される場合に、報知部に報知動作を行わせてもよい。
電池が2次電池である場合には、その電池が繰り返し利用されることが想定される。このような状況において、電池の劣化をユーザに知らせることは、ユーザにとって有益である。上記の構成によると、電子機器は、前回特性を利用して、前回電池が劣化していたのか否かを判断し、劣化していたと判断される場合に報知動作を行うことができる。従って、ユーザは、電子機器の報知動作により、前回電池が劣化していたことを知ることができる。
本明細書が開示する他の電子機器は、電池を装着可能な電池装着部と、前記電池装着部に装着されている対象電池の残容量を示す残容量情報を表示する表示部と、前記電子機器の複数の動作状態のそれぞれに対応して予め定められた閾値電圧値を示す閾値情報を記憶する記憶部と、前記表示部に前記残容量情報を表示させる制御部であって、前記電子機器の現在の動作状態を特定し、特定された前記現在の動作状態と、前記記憶部に記憶されている前記閾値情報と、を利用して、前記現在の動作状態に対応する閾値電圧値である特定の閾値電圧値を特定し、前記対象電池から入力される対象入力電圧の値が、前記特定の閾値電圧値を上回る値から前記特定の閾値電圧値を下回る値に移行する場合に、前記表示部に表示させる前記残容量情報の表示内容を変更する、制御部と、を備える。
上記の「前記閾値電圧値を上回る値から前記閾値電圧値を下回る値に移行する場合」は、前記閾値電圧値以上の値から前記閾値電圧値を下回る値に移行する場合を含んでもよい。前記閾値電圧値を上回る値から前記閾値電圧値以下の値に移行する場合を含んでもよい。
電池の放電特性は、ユーザによる電子機器の使用態様、即ち電子機器の状態によって異なる。上記の電子機器は、電子機器の複数の状態のそれぞれに対応する閾値情報を記憶しており、電子機器の現在の動作状態を特定することができる。そして、電子機器は、特定された現在の動作状態と、記憶部に記憶されている閾値情報と、を利用して、現在の動作状態に対応する特定の閾値電圧値を適切に特定し得る。従って、電子機器は、対象電池の残容量情報を表示部に適切に表示させ得る。
制御部は、単位時間当たりの前記電子機器の消費電流を特定することによって、前記現在の動作状態を特定してもよい。
単位時間当たりの電子機器の消費電流によって、対象電池の放電特性は異なる。上記の構成によると、電子機器は、単位時間当たりの電子機器の消費電流によって特定された現在の動作状態と、記憶部に記憶されている前記閾値情報と、を利用して、特定の閾値電圧値を特定することができる。従って、電子機器は、対象電池の残容量情報を表示部に適切に表示させることができる。
制御部は、対象入力電圧の値が、第1の所定電圧から、前記第1の所定電圧よりも低い第2の所定電圧に低下するまでの時間である低下時間を特定することによって、現在の動作状態を特定してもよい。
対象電池の劣化度合いによって、対象電池の放電特性は異なる。上記の構成によると、電子機器は、対象入力電圧の値が第1の所定電圧から第2の所定電圧に低下するまでの低下時間を特定することで、対象電池の劣化度合いを特定することができる。そして、電子機器は、特定された劣化度合いに応じて、特定の閾値電圧値を特定することができる。従って、電子機器は、対象電池の残容量情報を表示部に適切に表示させることができる。
電子機器は、所定の報知動作を行うための報知部をさらに備えてもよい。制御部は、さらに、対象入力電圧の値が、第1の所定電圧から、第1の所定電圧よりも低い第2の所定電圧に低下するまでの時間である低下時間を特定し、低下時間に基づいて、対象電池が劣化しているのか否かを判断し、対象電池が劣化していると判断される場合に、報知部に報知動作を行わせてもよい。
電池が2次電池である場合には、その電池が繰り返し利用されることが想定される。このような状況において、電池の劣化をユーザに知らせることは、ユーザにとって有益である。上記の構成によると、電子機器は、対象入力電圧の値の低下時間を特定することで、対象電池が劣化しているのか否かを判断し、劣化していたと判断される場合に報知動作を行うことができる。従って、ユーザは、電子機器の報知動作により、前回電池が劣化していたことを知ることができる。
実施例の情報コード読取装置10の構成を模式的に示す図。 放電特性の一例を示す図。 第1実施例の記憶処理のフローチャート。 第1実施例の表示処理のフローチャート。 第1実施例において、棚卸業務が実行された場合の放電特性の一例を示す図。 第1実施例において、検品業務が実行された場合の放電特性の一例を示す図。 電池44の残容量を示すアイコン50〜56と、入力電圧Viと、の関係を表す表。 第2実施例の消費電流テーブル38aを示す図。 第2実施例の判定テーブル38bを示す図。 第2実施例の閾値テーブル38cを示す図。 第2実施例の劣化判定処理のフローチャート。 第2実施例の表示処理のフローチャート。
(第1実施例)
(情報コード読取装置10の構成)
図1に示す情報コード読取装置10は、バーコードなどの情報コードを読取可能な装置である。情報コード読取装置10は、操作部12と、表示部14と、スピーカ16と、発光部18と、受光部20と、制御部30と、メモリ32と、電源部40と、を備える。
操作部12は、1個以上のキーを有する。情報コード読取装置10のユーザは、操作部12を操作して、情報コード読取装置10に様々な指示を入力することができる。表示部14は、様々な情報を表示する。表示部14には、電源部40の電池ボックス42に装着されている電池44の残容量情報であるアイコン50〜56(図7参照)が表示される。スピーカ16は、制御部30からの指令に従って、ブザー音などを出力する。
発光部18は、読取対象の情報コードに光を照射する。受光部20は、情報コードからの反射光を受光する。
制御部30は、メモリ32内のプログラム34に従って様々な処理(図3、図4参照)を実行する。制御部30によって、情報コード読取装置10の各部の動作が制御される。制御部30は、電源部40から電力供給を受けて動作する。本実施例では、制御部30の終止電圧Veは3.0Vである。ここで「終止電圧」とは、制御部30が動作可能な最低動作電圧のことを意味する。電源部40から出力されて、制御部30に入力される電圧値(以下では、「入力電圧Vi」と呼ぶ)が3.0Vを下回る場合には、制御部30は動作を停止し、情報コード読取装置10が動作不可能となる。
メモリ32には、棚卸業務に対応する棚卸放電特性36aと、検品業務に対応する検品放電特性36bと、が記憶され得る。棚卸放電特性36a、検品放電特性36bは、後述の記憶処理(図3参照)が実行されることによってメモリ32に記憶される。図2に示すように、放電特性は、入力電圧Viが開始電圧Vsから終止電圧Veに至るまでの所要時間trと、所要時間tr中の各タイミングにおける入力電圧Viと、が対応している特性である。開始電圧Vsは、電池44が新品状態の場合の電圧値である。棚卸放電特性36aは、入力電圧Viが開始電圧Vsから終止電圧Veに至るまでの間、棚卸業務が実行された場合の放電特性である(図5参照)。棚卸業務では、5秒の間に1回、情報コードの読取が実行される。検品放電特性36bは、入力電圧Viが開始電圧Vsから終止電圧Veに至るまでの間、検品業務が実行された場合の放電特性である(図6参照)。検品業務では、5秒の間に15回、情報コードの読取が実行される。即ち、棚卸業務と検品業務では、情報コードの読取が実行される頻度が異なる。また、メモリ32は、制御部30が処理を実行する際に生成される様々な情報を一時的に記憶するための領域(図示省略)も備えている。
電源部40は、情報コード読取装置10の電源を装着可能な部分である。電源部40は、情報コード読取装置10の各部に電力を供給する。電源部40には、電池44を備える電池ボックス42が装着されている。電池44は、2次電池の一種であるNi−MH電池である。本実施例では、電池ボックス42には、入力電圧値が1.5V〜0.9Vである電池を3本備えることができる。以下では、この3本の電池を合わせて電池44と呼ぶ場合がある。
(制御部30が実行する処理;図3、図4)
続いて、図3、図4を参照して、制御部30によって実行される処理について説明する。情報コード読取装置10の電源がONされると、制御部30は、図3の記憶処理と、図4の表示処理と、を並行して開始する。
(記憶処理;図3)
図3を参照して、記憶処理の内容を説明する。記憶処理は、棚卸放電特性36a又は検品放電特性36bをメモリ32に記憶させるための処理である。
S10において、制御部30は、業務選択画面を表示部14に表示させる。業務選択画面は、棚卸業務及び検品業務のうちのいずれの業務を実行するのかをユーザに選択させるための画面である。ユーザは、操作部12を操作することで、これから実行する業務を選択することができる。
S12において、制御部30は、棚卸業務がユーザによって選択されたのか否かを判断する。棚卸業務がユーザによって選択された場合、制御部30はS12でYESと判断し、S20に進む。一方、検品業務がユーザによって選択された場合、制御部30はNOと判断し、S30に進む。
S20において、制御部30は、現時点の入力電圧Viをメモリ32に記憶し、S22において、入力電圧Viが終止電圧Veに到達することを監視する。制御部30は、入力電圧Viが終止電圧Veに到達するまでの間、所定周期毎(例えば、1秒毎)に、S20において入力電圧Viをメモリ32に記憶させる。入力電圧Viが終止電圧Veに到達すると、制御部30はS22でYESと判断し、S24に進む。
S24において、制御部30は、複数回のS20のそれぞれでメモリ32に記憶させた記憶した入力電圧Viと、当該入力電圧Viを記憶させたタイミングと、が対応付けられた棚卸放電特性36a(図5参照)を生成し、メモリ32に記憶させる。S24を終えると、図3の処理が終了する。
S30、S32によって実行される処理は、ユーザによって実行される業務が検品業務である点を除いて、S20、S22によって実行される処理と同様である。S34において、制御部30は、S30で記憶した入力電圧Viと、当該入力電圧Viを記憶したタイミングと、が対応付けられた検品放電特性36b(図6参照)をメモリ32に記憶させる。S34を終えると、図3の処理が終了する。
(表示処理;図4)
続いて、図4を参照して、表示処理の内容を説明する。表示処理は、表示部14に複数のアイコン50、52、54、56(図7参照)のうちのいずれかのアイコンを表示させるための処理である。
S50において、制御部30は、ユーザによって棚卸業務が選択されたのか否かを判断する。上記の図3のS10で表示部14に表示された業務選択画面において棚卸業務が選択された場合には、制御部30はS50でYESと判断し、S60に進む。一方、検品業務がユーザによって選択された場合には、制御部30はS50でNOと判断し、S80に進む。
S60において、制御部30は、棚卸放電特性36aがメモリ32に記憶されているのか否かを判断する。制御部30は既に棚卸放電特性36aがメモリ32に記憶されている場合に、S60でYESと判断し、S62に進む。棚卸放電特性36aがメモリ32に記憶されている場合とは、電池44を利用して過去に棚卸業務が実行されるとともに、過去に図3のS24の処理が実行された実績がある場合である。以下では、過去に図3のS24の処理が実行された際に使用された電池44のことを「第1の前回電池」と呼ぶ場合がある。一方、棚卸放電特性36aがメモリ32に記憶されていない場合(即ち、過去に図3のS24の処理が実行された実績がない場合)に、制御部30はS60でNOと判断し、S68に進む。
S62において、制御部30は、メモリ32に記憶されている棚卸放電特性36aを利用して、今回の棚卸業務に利用する閾値電圧値V1〜V3(以下では、「棚卸閾値電圧値」と呼ぶ)を設定する。閾値電圧値V1〜V3は、後述のS70で利用される閾値であり、入力電圧Viの値に応じて、複数のアイコン50、52、54、56(図7参照)のうちのいずれのアイコンを表示部14に表示させるのかを決定するために利用される閾値である。図2を参照して、棚卸閾値電圧値の設定方法について説明する。まず、制御部30は、メモリ32内の棚卸放電特性36aを参照して、第1の前回電池が前回棚卸業務を行った際の開始電圧Vsから終止電圧Veに至るまでの所要時間trを特定する。そして、制御部30は、所要時間trを、期間t1〜t4の4区間に分割する。制御部30は、各期間t1〜t4のそれぞれの長さが、1:1:1:0.3の比率になるように分割する。そして、制御部30は、棚卸放電特性36aを参照し、期間t1が終了するタイミングの電圧値を第1の閾値電圧値V1に設定し、期間t2が終了するタイミングの電圧値を第2の閾値電圧値V2に設定し、期間t3が終了するタイミングの電圧値を第3の閾値電圧値V3に設定する。図5の場合、所要時間trは、13.2[h]であり、期間t1、t2、t3、t4は、それぞれ、4[h]、4[h]、4[h]、1.2[h]である。また、第1の閾値電圧値V1は3.8[V]であり、第2の閾値電圧値V2は3.75[V]であり、第3の閾値電圧値V3は3.6[V]である。これにより、棚卸閾値電圧値の設定が完了する。
S64において、制御部30は、メモリ32に記憶されている棚卸放電特性36aを利用して、棚卸放電特性36aに対応する第1の前回電池が劣化していたのか否かを判定する。図2を参照して、前回電池の劣化の判定方法について説明する。制御部30は、判定開始電圧Vds(例えば、3.7[V])から判定終了電圧Vde(例えば、3.3.6[V])に至るまでの低下時間tdを特定する。そして、制御部30は、メモリ32に予め記憶されている第1の劣化判定時間tdd1(図示省略)と、特定した低下時間tdと、を比較する。低下時間tdが第1の劣化判定時間tdd1よりも長い場合に、制御部30は前回電池が劣化していないと判断し(S64でNO)、S66をスキップしてS70に進む。一方、低下時間tdが第1の劣化判定時間tdd1未満の場合に、制御部30は前回電池が劣化していると判断し(S64でYES)、S66に進む。
S66において、制御部30は、表示部14、スピーカ16等に、第1の前回電池の劣化を検知したことを報知する報知動作を実行させる。報知動作は、表示部14に電池44の劣化を検知したことを示すメッセージを表示させるとともに、スピーカ16にブザー音などを出力させる動作である。他の例では、報知動作はこれ以外の動作であってもよい。これにより、ユーザは、第1の前回電池が劣化していたこと、及び、第1の前回電池の交換時期が到来したことを知ることができる。
一方、S68では、制御部30は、標準閾値電圧値を棚卸閾値電圧値として設定する。標準閾値電圧値は、情報コード読取装置10のベンダによって予め設定されてメモリ32に記憶されている(図示省略)。本実施例において、標準閾値電圧値の第1の閾値電圧値V1は3.9[V]であり、第2の閾値電圧値V2は3.6[V]であり、第3の閾値電圧値V3は3.3[V]である。
S70において、制御部30は、入力電圧Vi(即ち、今回の棚卸業務の実行に伴う入力電圧)と、S62又はS68で設定された閾値電圧値V1〜V3と、を利用して、アイコン表示処理を開始する。アイコン表示処理では、図7に示すように、制御部30は、入力電圧Viが第1の閾値電圧値V1より大きい場合には、3目盛分(最大目盛)の残容量を有する電池を示すアイコン50を表示部14に表示させる。また、制御部30は、入力電圧Viが第1の閾値電圧値V1以下であって第2の閾値電圧値V2より大きい場合には、2目盛分の残容量を有する電池を示すアイコン52を表示部14に表示させる。また、制御部30は、入力電圧Viが第2の閾値電圧値V2以下であって第3の閾値電圧値V3より大きい場合には、1目盛分の残容量を有する電池を示すアイコン54を表示部14に表示させる。また、制御部30は、入力電圧Viが第3の閾値電圧値V3以下である場合には、0目盛分の残容量を有する電池を示すアイコン56を表示部14に表示させる。情報コード読取装置10のユーザは、表示部14に表示されたアイコン50〜56を見ることで、電池44のおおよその残容量を把握することができる。制御部30は、情報コード読取装置10の電源がONからOFFに移行するまでの間、S70で開始させたアイコン表示処理を継続して実行する。制御部30は、S70でアイコン表示処理を開始させると、図4の処理を終了する。
一方、S80では、制御部30は、検品放電特性36bがメモリ32に記憶されているのか否かを判断する。制御部30は既に検品放電特性36bがメモリ32に記憶されている場合に、S80でYESと判断し、S82に進む。検品放電特性36bがメモリ32に記憶されている場合とは、電池44を利用して過去に検品業務が実行されるとともに、過去に図3のS34の処理が実行された実績がある場合である。以下では、過去に図3のS34の処理が実行された際に使用された電池44のことを「第2の前回電池」と呼ぶ場合がある。一方、検品放電特性36bがメモリ32に記憶されていない場合(即ち、過去に図3のS34の処理が実行された実績がない場合)には、制御部30はS80でNOと判断し、S88に進む。S88で実行される処理は、S68で実行される処理と同様である。
S82において、制御部30は、メモリ32に記憶されている検品放電特性36bを利用して、今回の検品業務に利用する閾値電圧値V1〜V3(以下では、「検品閾値電圧値」と呼ぶ)を設定する。検品閾値電圧値の設定方法は、検品放電特性36bが利用される点を除いて、棚卸閾値電圧値の設定方法(S62)と同様である。例えば、図6の場合、制御部30は、所要時間trを、4.95[h]と特定し、期間t1、t2、t3、t4を、それぞれ、1.5[h]、1.5[h]、1.5[h]、0.45[h]と特定する。そして、制御部30は、第1の閾値電圧値V1を3.7[V]に設定し、第2の閾値電圧値V2を3.6[V]に設定し、第3の閾値電圧値V3を3.35[V]に設定する。
S84において、制御部30は、検品放電特性36bを利用して、第2の前回電池が劣化していたのか否かを判断する。第2の前回電池の劣化の判断方法は、第1の劣化判定時間tdd1の代わりに、メモリ32に予め記憶されている第2の劣化判定時間tdd2(図示省略)が使用される点を除いて、S64で実行される方法と同様である。第2の劣化判定時間tdd2は、第1の劣化判定時間tdd1よりも短い時間である。低下時間tdが第2の劣化判定時間tdd2よりも長い場合に、制御部30は第2の前回電池が劣化していないと判断し(S84でNO)、S86をスキップしてS90に進む。一方、低下時間tdが第2の劣化判定時間tdd2未満の場合に、制御部30は第2の前回電池が劣化していると判断し(S84でYES)、S86に進む。S86で実行される処理は、S66で実行される処理と同様である。
S90において、制御部30は、入力電圧Viと、S82又はS88で設定された閾値電圧値V1〜V3と、を利用して、アイコン表示処理を開始する。表示部14に表示されるアイコンの決定方法は、S50と同様である。制御部30は、情報コード読取装置10の電源がONからOFFに変更されるまでの間、S90で開始させたアイコン表示処理を継続して実行する。制御部30は、S90でアイコン表示処理を開始させると、図4の処理を終了する。
上述のように、電池44の放電特性は、情報コード読取装置10のユーザによって実行される業務に応じて異なる。しかしながら、例えば、前回実施された業務が棚卸業務であり、今回実施される業務が棚卸業務である場合、メモリ32内の棚卸放電特性36aと今回の放電特性は近似している可能が高い。そこで、本実施例では、制御部30は、メモリ32内の棚卸放電特性36aから閾値電圧値V1〜V3を特定する(図4のS62)。そして、制御部30は、入力電圧Viと、特定された閾値電圧値V1〜V3を利用して、表示部14に表示させるアイコンを変更する。従って、制御部30は、アイコンを表示部14に適切に表示させることができる。
また、情報コード読取装置10は、ユーザによって棚卸業務を実行することが選択される場合(図4のS52でYES)、棚卸放電特性36aを利用して、棚卸閾値電圧値を特定する(図4のS62)。一方、情報コード読取装置10は、ユーザによって検品業務を実行することが選択される場合(図4のS52でNO)、検品放電特性36bを利用して、検品閾値電圧値を特定する(図4のS82)。従って、制御部30は、ユーザによって実行される今回の業務に対応する閾値電圧値を適切に特定することができる。従って、制御部30は、アイコンを表示部14に適切に表示させることができる。
また、制御部30は、棚卸放電特性36aを利用して、前回電池が劣化していたのか否かを判断し(図4のS64)、前回電池が劣化していたと判断する場合(S64でYES)に、表示部14及びスピーカ16に報知動作を実行させる。従って、情報コード読取装置10のユーザは、情報コード読取装置10の報知動作により、前回電池が劣化していたことを知ることができる。
(対応関係)
情報コード読取装置10、電池ボックス42、メモリ32、電池44が、それぞれ、「電子機器」、「電池装着部」、「記憶部」、「対象電池」の一例である。棚卸放電特性36a、検品放電特性36bが、「前回特性」の一例である。開始電圧Vs、終止電圧Veが、それぞれ、「所定の開始電圧」、「所定の終止電圧」の一例である。アイコン50〜56が、「残容量情報」の一例である。棚卸業務、棚卸放電特性36a、検品業務、検品放電特性36bが、それぞれ、「第1の動作パターン」、「第1の前回特性」、「第2の動作パターン」「第2の前回特性」の一例である。表示部14、スピーカ16が、「報知部」の一例である。
(第2実施例)
図1を参照して、第2実施例の情報コード読取装置10について説明する。第2実施例の情報コード読取装置10のメモリ32には、棚卸放電特性36a、検品放電特性36bに代えて、消費電流テーブル38a(図8参照)、判定テーブル38b(図9参照)、及び、閾値テーブル38c(図10参照)が記憶されている。各テーブル38a〜38cは、情報コード読取装置10のベンダによって予め作成されてメモリ32に記憶されている。
図8に示すように、消費電流テーブル38aは、情報コード読取装置10の各部の動作状態と、各動作状態における単位時間(本実施例では1秒間)当たりの消費電流との対応関係を示すテーブルである。なお、図8の例では、消費電流テーブル38aは、情報コードの読取(以下では、「読取処理」と呼ぶ)が実行される場合における消費電流、表示部14が動作する場合における消費電流、及び、制御部30が動作する場合における消費電流のみを表示している。例えば、ユーザによって読取処理が実行される場合、毎秒300[mA]が消費される。また、表示部14が、最も明るい第3レベルで動作する場合、毎秒30[mA]が消費され、2番目に明るい第2レベルで動作する場合、毎秒30[mA]が消費され、最も暗い第1レベルで動作する場合、毎秒5[mA]が消費される。また、制御部30のCPUクロック周波数が、400MHzである場合、毎秒150[mA]が消費され、100MHzである場合、毎秒75[mA]が消費され、32kHzである場合、毎秒5[mA]が消費される。なお、消費電流テーブル38aには、表示部14、制御部30以外の構成要素が動作する場合の消費電流も記憶されている。
図9に示すように、判定テーブル38bは、電池44の劣化度合いを判定するためのテーブルである。判定テーブル38bは、第1の平均消費電流C1、及び、低下時間tdを利用して、電池44の劣化度合いを判定するためのテーブルである。低下時間tdは、入力電圧Viが判定開始電圧Vdsから判定終了電圧Vdeに低下するまでの時間である(図2参照)。本実施例において、判定開始電圧Vdsは4.0[V]であり、判定終了電圧Vdeは3.8[V]である。また、第1の平均消費電流C1は、入力電圧Viが判定開始電圧Vdsから判定終了電圧Vdeに低下するまでの間(即ち低下時間tdの間)の情報コード読取装置10の消費電流の平均値である。図9では、第1の平均消費電流C1と、低下時間tdを利用して電池44の劣化度合いを判定するための時間範囲(即ち、判定時間D11〜D13、D21〜D23、D13〜D33、D41〜D43)と、が対応付けられている。「新品」、「標準」、「やや劣化」、「劣化」は、電池44の劣化の進行度合いを示している。電池44の劣化が進行しているほど低下時間tdは短くなる。従って、判定時間D11、D12、D13、D14の関係は、D11>D12>D13>D14となる。判定時間D21〜D24、D31〜D34、及び、D41〜D44の関係についても同様である。また、第1の平均消費電流C1が大きいほど、低下時間tdは短くなる。従って、判定時間D11、D21、D31、D41の関係は、D11>D21>D31>D41である。判定時間D12、D22、D32、D42、及び、判定時間D13、D23、D33、D43の関係についても同様である。例えば、第1の平均消費電流C1が30[mA]である場合の電池44の劣化度合いの判定について説明する。低下時間tdが判定時間D11以上の場合、電池44の劣化度合いは「新品」と判定される。また、低下時間tdが判定時間D11未満であって判定時間D12以上の場合、電池44の劣化度合いは「標準」と判定される。また、低下時間tdが判定時間D12未満であって判定時間D13以上の場合、電池44の劣化度合いは「やや劣化」と判定される。低下時間tdが判定時間D13未満の場合、電池44の劣化度合いは「劣化」と判定される。
閾値テーブル38cは、複数のアイコン50、52、54、56のうちのいずれのアイコンを表示部14に表示させるのかを決定するために利用される閾値電圧値V1〜V3が記憶されているテーブルである。図10に示すように、閾値テーブル38cは、4個の閾値テーブル38c1〜38c4で構成されている。閾値テーブル38c1〜38c4は、判定テーブル38bで決定される電池44の複数の劣化度合いのそれぞれに対応するテーブルである。閾値テーブル38c1は「新品」に対応し、閾値テーブル38c2は「標準」に対応し、閾値テーブル38c3は「やや劣化」に対応し、閾値テーブル38c4は「劣化」に対応するテーブルである。閾値テーブル38c1では、第2の平均消費電流C2と、閾値電圧値V1〜V3と、が対応付けられている。第2の平均消費電流C2は、情報コード読取装置10の1分間の消費電流の平均値である。閾値テーブル38c2〜38c4についても、第2の平均消費電流C2と、閾値電圧値V1〜V3と、が対応付けられている。
(制御部30が実行する処理;図11、図12)
続いて、図11、図12を参照して、制御部30によって実行される処理について説明する。情報コード読取装置10の電源がONされると、制御部30は、図11の劣化判定処理と、図12の表示処理と、を並行して開始する。
(劣化判定処理;図11)
図11を参照して、劣化判定処理の内容を説明する。劣化判定処理は、電池ボックス42に現在装着されている電池44の劣化度合いを判定するための処理であるとともに、表示処理(図12)で利用する閾値テーブル38cを決定するための処理である。以下では、表示処理で利用する閾値テーブル38cのことを、「対象閾値テーブル」と呼ぶ。
S110において、制御部30は、入力電圧Viが判定開始電圧Vds(本実施例では4[V])未満になることを監視する。制御部30は、入力電圧Viが判定開始電圧Vds未満になると、S110でYESと判断し、S112において、タイマーのカウントを開始する。
S114において、制御部30は、入力電圧Viが判定終了電圧Vde(本実施例では3.9[V])未満になることを監視する。入力電圧Viが判定終了電圧Vde未満になると、制御部30は、S114でYESと判断し、S116に進む。
S116において、制御部30は、タイマーを利用して、入力電圧Viが判定開始電圧Vdsから判定終了電圧Vdeに低下するまでの低下時間tdを特定する。
S118において、制御部30は、入力電圧Viが判定開始電圧Vdsから判定終了電圧Vdeに低下するまでの間の情報コード読取装置10の消費電流の平均値である第1の平均消費電流C1を算出する。制御部30は、低下時間tdの間における情報コード読取装置10の各部の状態をメモリ32に一時的に記憶させている。例えば、制御部30は、低下時間tdにおいて、表示部14が第1レベルで30秒間動作していた、等の情報をメモリ32に記憶させている。制御部30は、メモリ32に記憶されている各部の動作状態と、消費電流テーブル38a(図8参照)と、を利用して低下時間tdの間における全消費電流(即ち合計値)を算出する。そして、制御部30は、算出した全消費電流を低下時間tdで除算することで、第1の平均消費電流C1を算出する。
S120において、制御部30は、低下時間tdと、第1の平均消費電流C1と、判定テーブル38b(図9参照)と、を利用して、電池44の劣化度合いを特定する。例えば、第1の平均消費電流C1が30[mA]であり、かつ、低下時間tdが時間D11よりも長い場合、制御部30は、電池44の劣化度合いを「新品」と特定する。
S122において、制御部30は、電池44の劣化度合いが「劣化」と特定されたのか否かを判断する。劣化度合いが「劣化」と特定された場合に、制御部30はS122でYESと判断し、S124に進む。一方、電池44の劣化度合いが「新品」、「標準」、又は、「やや劣化」と特定された場合に、制御部30はS122でNOと判断し、S124を省略して、S126に進む。
S124において、制御部30は、表示部14、スピーカ16等に、電池44の劣化を検知したことを報知するための報知動作を実行させる。これにより、ユーザは電池44が劣化していること、及び、電池44の交換時期が到来したことを知ることができる。
S126において、制御部30は、表示処理(図12)で利用する対象閾値テーブルを決定する。制御部30は、4個の閾値テーブル38c1〜38c4のうち、S120で特定した電池44の劣化度合いに対応する閾値テーブル38cを、対象閾値テーブルに決定する。例えば、S120において電池44の劣化度合いが「新品」と特定された場合、制御部30は、S126において、閾値テーブル38c1を対象閾値テーブルとして決定する。
(表示処理;図12)
図12を参照して、表示処理の内容について説明する。表示処理は、表示部14に複数のアイコン50、52、54、56(図4参照)のうちのいずれかのアイコンを表示させるための処理である。なお、以下では、図11のS120において電池44の劣化度合いが「新品」と特定され、S126において対象閾値テーブルが閾値テーブル38c1と決定された場合を例として説明する。
S130において、制御部30は、対象閾値テーブルが決定されることを監視する。対象閾値テーブルが決定される(即ち図11のS126が実行される)と、制御部30はS130でYESと判断し、S132に進む。なお、制御部30は、電源がONされてから対象閾値テーブルが決定されるまでの間、即ち、入力電圧Viが開始電圧Vs(本実施例では4.0[V])から判定終了電圧Vde(本実施例では3.9[V])に低下するまでの間、アイコン50(図7)を表示部14に表示させる。
S132において、制御部30は、タイマーのカウントを開始する。そして、S134において、制御部30は、タイマーのカウントを開始してから1分が経過することを監視する。タイマーのカウントを開始してから1分が経過すると、制御部30はS134でYESと判断し、S140に進む。
S140において、制御部30は、メモリ32に記憶されている消費電流テーブル38aを利用して、情報コード読取装置10の直近の1分間(即ち、S132でカウントが開始され、S134でYESと判断されるまでの1分間)の消費電流の平均値である第2の平均消費電流C2を算出する。第2の平均消費電流C2の算出方法は、平均消費電流を算出する期間が1分間である点を除いて、第1の平均消費電流C1の算出方法(図11のS118)と同様である。
S142において、制御部30は、図11のS126で決定された対象閾値テーブルと、S140で算出された第2の平均消費電流C2と、を利用して閾値電圧値V1〜V3を設定する。例えば、対象閾値テーブルとして閾値テーブル38c1が決定されていた場合において、第2の平均消費電流C2が30[mA]である場合、制御部30は、閾値テーブル38c1を利用して、第1の閾値電圧値V1、第2の閾値電圧値V2、第3の閾値電圧値V3を、それぞれ、3.82[V]、3.76[V]、3.58[V]に設定する。
S144において、制御部30は、入力電圧Viと、S142で設定された閾値電圧値V1〜V3と、を利用して、アイコン表示処理を実行する。S144で実行される処理は、図4のS70で実行される処理と同様である。制御部30は、S144を終えると、S132に戻って新たにタイマーのカウントを開始する。制御部30は、情報コード読取装置10の電源がONからOFFに変更されるまでの間、S132〜S144の処理を繰り返し実行する。即ち、制御部30は、第2の平均消費電流C2の変化に応じて、閾値電圧値V1〜V3を変更する。
電池44の放電特性は、情報コード読取装置10の第2の平均消費電流C2に応じて異なる。そこで、本実施例では、制御部30は、第2の平均消費電流C2を特定し(図12のS140)、特定された第2の平均消費電流C2と対象閾値テーブルを利用して、閾値電圧値V1〜V3を特定する。そして、制御部30は、特定した閾値電圧値V1〜V3を利用して、表示部14に表示させるアイコンを変更する。従って、制御部30は、アイコンを表示部14に適切に表示させることができる。
また、制御部30は、入力電圧Viが判定開始電圧Vds(4.0[V])から判定終了電圧Vde(3.9[V])に低下するまでの時間である低下時間tdを特定し(図11のS116)、電池44の劣化度合いを特定する(図11のS120)。そして、制御部30は、特定された電池44の劣化度合いに応じて、閾値電圧値V1〜V3を特定する(図11のS126)。従って、制御部30は、アイコンを表示部14に適切に表示させることができる。
また、制御部30は、入力電圧Viが判定開始電圧Vdsから判定終了電圧Vdeに低下するまでの時間である低下時間tdを特定し(図11のS116)、電池44が劣化しているのか否かを判断し(図11のS122)、電池44が劣化していると判断する場合(図11のS122でYES)に、表示部14及びスピーカ16に報知動作を実行させる(図11のS124)。これにより、情報コード読取装置10のユーザは、電池44が劣化していることを知ることができる。
(対応関係)
閾値テーブル38cが、「閾値情報」の一例である。第2の平均消費電流C2が、「単位時間当たりの電子機器の消費電流」の一例である。判定開始電圧Vds、判定終了電圧Vdeが、それぞれ、「第1の所定電圧」、「第2の所定電圧」の一例である。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
(変形例1)電池44は、乾電池、ボタン型電池などの1次電池であってもよい。また、電池44は、リチウムイオン2次電池以外の2次電池であってもよい。
(変形例2)第1実施例において、情報コード読取装置10で実行される業務が1個に限定されている場合、制御部30のメモリ32には、当該業務に対応する放電特性のみを記憶可能であればよい。例えば、情報コード読取装置10で実行される業務が、棚卸業務のみに限定されている場合、メモリ32には、棚卸放電特性36aのみが記憶可能であればよい。
(変形例3)第1実施例において、制御部30は、制御部30のメモリ32に、電池44の複数の劣化度合いのそれぞれに対応する放電特性が記憶されていてもよい。そして、制御部30は、メモリ32内の前回電池の放電特性と、メモリ32内の複数の劣化度合いに対応する放電特性を比較して、前回電池が劣化しているのか否かを判断してもよい。
(変形例4)第1実施例において、制御部30は、前回電池が劣化していたのか否かを判断しなくてもよい。即ち、図4のS64、S66、S84、S86が省略されてもよい。また、第2実施例において、制御部30は、電池44が劣化しているのか否かを判断しなくてもよい。この場合、図11のS122、S124が省略されてもよい。
(変形例5)第2実施例において、判定テーブル38bが、第1の平均消費電流C1に応じて、分割されていなくてもよいし、閾値テーブル38cが、第2の平均消費電流C2に応じて、分割されていなくてもよい。例えば、情報コード読取装置10の平均消費電流の変動幅が小さい場合である。この場合、図11のS118、図12のS140が省略されてもよい。
(変形例6)第2実施例において、メモリ32には、劣化度合いが「新品」に対応する閾値テーブル38c(即ち閾値テーブル38c1)のみが記憶されていてもよい。例えば、電池44が1次電池の場合、電池44の入力電圧Viが終止電圧Veまで低下すると、電池44はユーザによって交換される。従って、制御部30は、電池44の劣化度合いを特定しなくてもよい。この場合、図11の劣化判定処理、及び、図12のS130の処理が省略されてもよい。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10 :情報コード読取装置
12 :操作部
14 :表示部
16 :スピーカ
18 :発光部
20 :受光部
30 :制御部
32 :メモリ
34 :プログラム
36a :棚卸放電特性
36b :検品放電特性
38a :判定テーブル
38b :閾値テーブル
40 :電源部
42 :電池ボックス
44 :電池
50、52、54、56:アイコン

Claims (7)

  1. 電子機器であって、
    電池を装着可能な電池装着部と、
    前記電池装着部に装着されている対象電池の残容量を示す残容量情報を表示する表示部と、
    前記電池装着部に装着された前回電池の放電特性である前回特性を記憶する記憶部であって、前記前回特性は、前記前回電池からの前回入力電圧が所定の開始電圧から所定の終止電圧に至るまでの所要時間と、前記所要時間中の各タイミングにおける前記前回入力電圧の値と、の対応関係を含む、前記記憶部と、
    前記表示部に前記残容量情報を表示させる制御部であって、
    前記記憶部に記憶されている前記前回特性に含まれる特定タイミングにおける前記前回入力電圧の値を閾値電圧値として特定し、
    前記対象電池から入力される対象入力電圧の値が、前記閾値電圧値を上回る値から前記閾値電圧値を下回る値に移行する場合に、前記表示部に表示させる前記残容量情報の表示内容を変更する、
    前記制御部と、を備える、電子機器。
  2. 前記記憶部に記憶されている前記前回特性は、
    前記電子機器が第1の動作パターンで動作する場合における第1の前回電池の放電特性である第1の前回特性と、
    前記電子機器が前記第1の動作パターンとは異なる第2の動作パターンで動作する場合における第2の前回電池の放電特性である第2の前回特性と、
    を含み、
    前記制御部は、
    前記電子機器が前記第1の動作パターンで動作する場合には、前記記憶部に記憶されている前記第1の前回特性に含まれる第1の特定タイミングにおける前記前回入力電圧の値を前記閾値電圧値として特定し、
    前記電子機器が前記第2の動作パターンで動作する場合には、前記記憶部に記憶されている前記第2の前回特性に含まれる第2の特定タイミングにおける前記前回入力電圧の値を前記閾値電圧値として特定する、
    請求項1に記載の電子機器。
  3. 所定の報知動作を行うための報知部をさらに備え、
    前記制御部は、さらに、
    前記記憶部に記憶されている前記前回特性と、所定の劣化状態の電池の放電特性を示す劣化特性と、を比較することにより、前記前回電池が劣化していたか否かを判断し、
    前記前回電池が劣化していたと判断される場合に、前記報知部に前記報知動作を行わせる、
    請求項1又は2に記載の電子機器。
  4. 電子機器であって、
    電池を装着可能な電池装着部と、
    前記電池装着部に装着されている対象電池の残容量を示す残容量情報を表示する表示部と、
    前記電子機器の複数の動作状態のそれぞれに対応して予め定められた閾値電圧値を示す閾値情報を記憶する記憶部と、
    前記表示部に前記残容量情報を表示させる制御部であって、
    前記電子機器の現在の動作状態を特定し、
    特定された前記現在の動作状態と、前記記憶部に記憶されている前記閾値情報と、を利用して、前記現在の動作状態に対応する閾値電圧値である特定の閾値電圧値を特定し、
    前記対象電池から入力される対象入力電圧の値が、前記特定の閾値電圧値を上回る値から前記特定の閾値電圧値を下回る値に移行する場合に、前記表示部に表示させる前記残容量情報の表示内容を変更する、
    前記制御部と、を備える、
    電子機器。
  5. 前記制御部は、単位時間当たりの前記電子機器の消費電流を特定することによって、前記現在の動作状態を特定する、請求項4に記載の電子機器。
  6. 前記制御部は、前記対象入力電圧の値が、第1の所定電圧から、前記第1の所定電圧よりも低い第2の所定電圧に低下するまでの時間である低下時間を特定することによって、前記現在の動作状態を特定する、請求項4又は5に記載の電子機器。
  7. 所定の報知動作を行うための報知部をさらに備え、
    前記制御部は、さらに、
    前記対象入力電圧の値が、第1の所定電圧から、前記第1の所定電圧よりも低い第2の所定電圧に低下するまでの時間である低下時間を特定し、
    前記低下時間に基づいて、前記対象電池が劣化しているのか否かを判断し、
    前記対象電池が劣化していると判断される場合に、前記報知部に前記報知動作を行わせる、
    請求項4から6のいずれか一項に記載の電子機器。
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CN117033953A (zh) * 2023-10-10 2023-11-10 深圳蓝锂科技有限公司 基于bms实现退役电池的梯次利用分析方法及系统
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