JP2019067923A - 固体電解コンデンサおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】固体電解コンデンサにおいて、コンデンサ素子と陰極側リード部材との接触面積を大きくする。【解決手段】固体電解コンデンサ20は、コンデンサ素子10と、コンデンサ素子とそれぞれ電気的に接続された陽極側リード部材7および陰極側リード部材8と、コンデンサ素子、陽極側リード部材の一部、および陰極側リード部材の一部を封止する外装部材11と、を備える。陰極側リード部材は、外装部材に封止される第1端部と、第1端部とは反対側の外装部材から露出する第2端部とを備える。陰極側リード部材は、第1端部にコンデンサ素子の第1側面を支持する支持部9aと、第1側面に隣接する2つの第2側面のうち少なくとも一方に接触する少なくとも1つの羽根部9bと、を備える。羽根部は、支持部と一体化し、かつ支持部の幅方向の端部から延出している。羽根部の幅w2の、支持部の幅w1に対する比:w2/w1は、0.12以上である。【選択図】図1

Description

本発明は、固体電解コンデンサおよびその製造方法に関する。
近年、電子機器の小型化および軽量化に伴って、小型かつ大容量の高周波用コンデンサが求められている。このようなコンデンサとして、等価直列抵抗(ESR)が小さく、周波数特性に優れている固体電解コンデンサの開発が進められている。固体電解コンデンサは、コンデンサ素子と、コンデンサ素子にそれぞれ電気的に接続された陽極側および陰極側のリード部材(リードフレームとも言う)と、コンデンサ素子およびリード部材の一部を封止する外装部材(外装樹脂)とを備える(特許文献1および2など)。
陰極側リード部材は、コンデンサ素子から陽極リードが突出する面を鉛直上方に配置したときに、通常、1つの側面に接触するようにコンデンサ素子と接続される(特許文献1および2など)。場合によっては、特許文献3のように、陰極側リード部材は、コンデンサ素子の隣接する複数の側面と接触するように接続されることもある。
特開2010−263235号公報 特開2007−005512号公報 特開2009−141209号公報
陰極側リード部材は、従来、金属板の打ち抜き加工により複数のリード部材が連なった状態で形成されるため、リード部材の幅が限定され、コンデンサ素子との接触面積を大きくすることが難しい。
本発明の一局面は、コンデンサ素子と、
前記コンデンサ素子とそれぞれ電気的に接続された陽極側リード部材および陰極側リード部材と、
前記コンデンサ素子、前記陽極側リード部材の一部、および前記陰極側リード部材の一部を封止する外装部材と、を備え、
前記陰極側リード部材は、前記外装部材に封止される第1端部と、前記第1端部とは反対側の前記外装部材から露出する第2端部とを備えており、
前記陰極側リード部材は、前記第1端部に前記コンデンサ素子の第1側面を支持する支持部と、前記第1側面に隣接する2つの第2側面のうち少なくとも一方に接触する少なくとも1つの羽根部と、を備え、
前記羽根部は、前記支持部と一体化し、かつ前記支持部の幅方向の端部から延出しており、
前記羽根部の幅w2の、前記支持部の幅w1に対する比:w2/w1は、0.12以上である、固体電解コンデンサに関する。
本発明の他の局面は、コンデンサ素子を準備する第1準備工程と、
陽極側リード部材を準備する第2準備工程と、
陰極側リード部材を準備する第3準備工程と、
前記コンデンサ素子と前記陽極側リード部材および前記陰極側リード部材とをそれぞれ電気的に接続する接続工程と、
前記コンデンサ素子、前記陽極側リード部材の一部、および前記陰極側リード部材の一部を封止して外装部材を形成し、固体電解コンデンサを得る工程と、を備え、
前記陰極側リード部材は、第1端部と、前記第1端部とは反対側の第2端部と、前記第1端部に設けられた支持部と、前記支持部と一体化し、かつ前記支持部の幅方向の端部から延出する少なくとも1つの羽根部と、を備えており、
前記第3準備工程は、前記陰極側リード部材の前記第1端部側の前記支持部および前記羽根部を含む領域のうち、少なくとも前記羽根部を圧延して、前記羽根部の幅w2の、前記支持部の幅w1に対する比:w2/w1を、0.12以上にする圧延工程を含み、
前記接続工程は、前記支持部が前記コンデンサ素子の第1側面を支持するように、前記陰極側リード部材と前記コンデンサ素子とを接触させる工程と、折り曲げられた状態の前記羽根部を前記第1側面と隣接する2つの第2側面のうち少なくとも一方に接触させる工程とを含み、
前記固体電解コンデンサを得る工程では、前記陰極側リード部材の前記第1端部を前記外装部材で封止して、前記第2端部を前記外装部材から露出させる、固体電解コンデンサの製造方法に関する。
固体電解コンデンサにおいて、陰極リード部材とコンデンサ素子との接触面積を大きくすることができる。
本発明の一実施形態に係る固体電解コンデンサの断面模式図である。 コンデンサ素子と接続させる前の陰極側リード部材を模式的に示す上面図である。 陰極側リード部材とコンデンサ素子との接続状態の一例を説明するための概略斜視図である。 陰極側リード部材とコンデンサ素子との接続状態の他の例を説明するための概略斜視図である。 図1の固体電解コンデンサに含まれるコンデンサ素子の断面模式図である。
本発明の一実施形態に係る固体電解コンデンサは、コンデンサ素子と、コンデンサ素子とそれぞれ電気的に接続された陽極側リード部材(陽極リードフレームとも言う)および陰極側リード部材(陰極リードフレームとも言う)と、コンデンサ素子、陽極側リード部材の一部、および陰極側リード部材の一部を封止する外装部材と、を備える。陰極側リード部材は、外装部材に封止される第1端部と、第1端部とは反対側の外装部材から露出する第2端部とを備えている。陰極側リード部材は、第1端部にコンデンサ素子の第1側面を支持する支持部と、第1側面に隣接する2つの第2側面のうち少なくとも一方に接触する少なくとも1つの羽根部と、を備える。羽根部は、支持部と一体化し、かつ支持部の幅方向の端部から延出している。羽根部の幅w2の、支持部の幅w1に対する比:w2/w1は、0.12以上である。
陰極側リード部材とコンデンサ素子との接触面積を大きくする観点からは、陰極側リード部材のコンデンサ素子を支持する支持部から羽根部を延出させて、コンデンサ素子と支持部との接触だけでなく、コンデンサ素子と羽根部との接触を確保することが有利である。しかし、陰極側リード部材は、一般に、金属板の打ち抜き加工により複数のリード部材が連なった状態で形成される。そのため、リード部材の幅が限定されてしまい、従来のリード部材では、羽根部のサイズを大きくすることが難しい。
本実施形態では、陰極側リード部材の第1端部側の領域を圧延することで、羽根部の幅w2の、支持部の幅w1に対する比:w2/w1を0.12以上とする。つまり、羽根部のサイズを大きくすることができる。そのため、コンデンサ素子と陰極側リード部材との接触面積を大きくすることができる。コンデンサ素子と陰極側リード部材との接触抵抗が小さくなるため、ESRを低減することができる。また、コンデンサ素子の表面の多くの領域が陰極側リード部材で覆われることになるため、コンデンサ素子の耐湿性を向上することもできる。羽根部は支持部と一体化している(つまり、羽根部と支持部との間に接続部がない)ため、高い導電性を確保し易くなることに加え、陰極側リード部材が破損し難くなる。なお、同じ金属板から切り出された圧延前の陰極側リード部材は、部材全体において厚みがほぼ同じである。
なお、支持部の幅w1および羽根部の幅w2は、それぞれ、支持部および羽根部のそれぞれの主面において、陰極側リード部材の長さ方向と直交する方向(幅方向)に沿う方向の長さを言う。羽根部の幅w2にばらつきがあるときは、1つの羽根部において最大幅を幅w2とする。陰極側リード部材が支持部の幅方向の両端から延出する2つの羽根部を有する場合には、少なくとも一方の羽根部の幅w2が上記の範囲であればよく、2つの羽根部の各幅w2が上記の範囲であることが好ましい。
コンデンサ素子の第1側面とは、コンデンサ素子から陽極リードが突出する面を鉛直上方に配置したときの側面の1つである。第1側面に隣接する2つの側面をそれぞれ第2側面と言う。コンデンサ素子は、通常、角柱状であり、4つの側面と、これらの側面の両端に位置する2つの端面と、を備える。
陰極側リード部材は、支持部の第2端部側の位置に、支持部に隣接して、陰極側リード部材の幅方向に沿って折り曲げられた折り曲げ部を有しており、陰極側リード部材は、折り曲げ部またはその近傍において、段部(第1段部)を有することが好ましい。陰極側リード部材は、第1段部を境に、陰極側リード部材の厚みが第2端部側よりも第1端部側で小さくなっている。陰極側リード部材の、第1段部より第1端部側の領域を圧延することで、第1段部が形成される。この圧延により、羽根部のサイズを大きくすることができるため、陰極側リード部材とコンデンサ素子との接触面積をより大きくすることができる。また、支持部および羽根部の厚みが小さくなることで、コンデンサ素子の体積を大きくすることができ、体積容量率を高めることができる。さらに、陰極側リード部材の圧延していない部分では強度を確保することもできる。
陰極側リード部材は、支持部と羽根部との境界またはその近傍において、段部(第2段部)を有することが好ましい。陰極側リード部材は、第2段部を境に、陰極側リード部材の厚みが支持部側よりも羽根部側で小さくなっている。このような陰極側リード部材は、羽根部が圧延されることで、羽根部のサイズが大きくなり、陰極側リード部材とコンデンサ素子との接触面積を大きくすることができる。また、支持部および羽根部の厚みが小さくなることで、コンデンサ素子の体積を大きくすることができ、体積容量率を高めることができる。さらに、陰極側リード部材の圧延していない部分では強度を確保することもできる。
比:w2/w1は、2.6以下であることが好ましい。w2/w1比がこのような範囲である場合、重心が羽根部の下方(支持部側)に位置し易いため、安定した実装が可能になる。
本実施形態に係る固体電解コンデンサは、次のような製造方法により製造できる。
固体電解コンデンサの製造方法は、コンデンサ素子を準備する第1準備工程と、陽極側リード部材を準備する第2準備工程と、陰極側リード部材を準備する第3準備工程と、コンデンサ素子と陽極側リード部材および陰極側リード部材とをそれぞれ電気的に接続する接続工程と、コンデンサ素子、陽極側リード部材の一部、および陰極側リード部材の一部を封止して外装部材を形成し、固体電解コンデンサを得る工程と、を備える。陰極側リード部材は、上述のように、第1端部と、第1端部とは反対側の第2端部と、第1端部に設けられた支持部と、支持部と一体化し、かつ支持部の幅方向の端部から延出する少なくとも1つの羽根部と、を備えている。第3準備工程は、陰極側リード部材の第1端部側の支持部および羽根部を含む領域のうち、少なくとも羽根部を圧延して、羽根部の幅w2の、支持部の幅w1に対する比:w2/w1を、0.12以上にする圧延工程を含む。接続工程は、支持部がコンデンサ素子の第1側面を支持するように、陰極側リード部材とコンデンサ素子とを接触させる工程と、折り曲げられた状態の羽根部を第1側面と隣接する2つの第2側面のうち少なくとも一方に接触させる工程とを含む。固体電解コンデンサを得る工程では、陰極側リード部材の第1端部を外装部材で封止して、第2端部を外装部材から露出させる。
圧延工程では、支持部および羽根部を圧延することが好ましい。この場合、羽根部のサイズをさらに大きくし易いため、陰極側リード部材とコンデンサ素子との接触面積を向上する効果がさらに高まる。
第3準備工程は、さらに、圧延工程に先立って、金属板を打ち抜き加工して、支持部および羽根部を形成する打ち抜き工程を備えてもよい。打ち抜き加工すると、通常は、羽根部の幅が限定されるが、圧延工程との組合せにより、羽根部のサイズをより大きくすることができる。
以下、固体電解コンデンサおよび固体電解コンデンサの製造方法の構成についてより詳細に説明する。
[固体電解コンデンサ]
図1は、本実施形態に係る固体電解コンデンサの断面模式図である。図1では、コンデンサ素子およびリード部材の側面が概略的に示されている。図2は、コンデンサ素子と接続させる前の陰極側リード部材を模式的に示す上面図である。図2では、金属板の打ち抜き加工により複数の陰極側リード部材8が連なって形成された状態が示されている。
図1に示すように、固体電解コンデンサ20は、コンデンサ素子10と、コンデンサ素子10にそれぞれ電気的に接続された陽極側リード部材7および陰極側リード部材8と、コンデンサ素子10を封止する外装部材11と、を備える。陽極側リード部材7および陰極側リード部材8のそれぞれのコンデンサ素子10側の端部は、外装部材11で封止されており、それぞれの他方の端部は、外装部材11の外部に露出している。コンデンサ素子10は、角柱状の本体から陽極リード2が突出した形状を有しており、陽極リード2には、陽極側リード部材7の一方の端部が電気的に接続されている。各リード部材7、8の露出箇所は、固体電解コンデンサ20を搭載すべき基板(図示せず)との半田接続などに用いられる。
図1および図2に示されるように、陰極側リード部材8は、コンデンサ素子10側となる端部(第1端部)において、支持部9aと、支持部9aと一体化し、かつ支持部9aの幅方向の両端部からそれぞれ延出する2つの羽根部9bとを備えている。支持部9aは、コンデンサ素子10の第1側面(図1では下側の面)10aを支持した状態でコンデンサ素子10に接続されている。また、2つの羽根部9bは、コンデンサ素子10の第1側面10aに隣接する2つの第2側面(図1では手前側の面および奥側の面)10bとそれぞれ接触している。
陰極側リード部材8は、外装部材11に封止される端部(第1端部)側の領域を圧延することで、羽根部9bの幅w2の支持部9aの幅w1に対する比:w2/w1を0.12以上と、大きくすることができる。つまり、羽根部9bのサイズを大きくすることができるため、コンデンサ素子10と陰極側リード部材8との接触面積を大きくすることができる。よって、ESRを低減させるのに有効である。
陰極側リード部材8は、外装部材11から露出させる位置や固体電解コンデンサ20の質量バランスなどを調節する観点から、図1に示されるように、通常、外装部材11内において折り曲げられている。図示例では、支持部9aに最も近い折り曲げ部12において、陰極側リード部材8の幅方向に沿って陰極側リード部材8が折り曲げられている。この折り曲げ部12付近から第1端部側の領域のみを選択的に圧延することで、羽根部9bのサイズを大きくすることができるとともに、圧延していない領域ではある程度の厚みを確保することができるため、陰極側リード部材8の強度を確保することができる。また、陰極側リード部材8のコンデンサ素子10と接触させる領域が圧延されることで厚みが小さくなるため、その分、コンデンサ素子10のサイズを大きくすることもでき、体積容量率を向上する上で有利である。圧延により、折り曲げ部12またはその近傍において、第1段部が形成される。陰極側リード部材8の厚みは、第1段部を境に、第1端部側で第1端部とは反対側の第2端部側よりも小さくなっている。第1段部では、陰極側リード部材8の厚みは、第2端部側から第1端部側に向かって傾斜的に小さくなっていてもよい。このように傾斜的に厚みを小さくすることによって応力が集中することを抑制でき、破損の可能性を低減することができる。
圧延は、必ずしも支持部9aおよび羽根部9bの双方全体について行なう必要はなく、羽根部9bのサイズを大きくできる限り、例えば、支持部9aの一部または全部について行なってもよく、羽根部9bのみ行なってもよい。羽根部9bを圧延する場合、羽根部9b全体を圧延してもよく、一部(例えば、羽根部9bの幅方向における支持部9aとは反対側の部分)を圧延してもよい。羽根部9bのサイズを大きくする効果が高い観点からは、支持部9aおよび9bの双方全体を圧延したり、羽根部9b全体を圧延することが好ましい。支持部9aを圧延せずに、羽根部9bの全体を圧延する場合には、第2段部が、支持部9aと羽根部9bとの境界またはその近傍において形成される。陰極側リード部材8の厚みは、第2段部を境に、支持部9a側よりも羽根部9b側で小さくなっている。第2段部では、陰極側リード部材8の厚みは、支持部9a側から羽根部9b側に向かって傾斜的に小さくなっていてもよい。このように傾斜的に厚みを小さくすることによって応力が集中することを抑制でき、破損の可能性を低減することができる。
図3は、陰極側リード部材とコンデンサ素子との接続状態の一例を説明するための概略斜視図である。図4は、陰極側リード部材とコンデンサ素子との接続状態の他の例を説明するための概略斜視図である。
例えば、1つのコンデンサ素子10を支持部9aが支持しており、陰極側リード部材8が羽根部9bを2つ有する場合には、図3のように、2つの羽根部9bはそれぞれ第1側面10aと隣接する2つの第2側面10bに接触させる。また、2つのコンデンサ素子10を各第1側面10aに接触した状態で支持部9aが支持し、陰極側リード部材8が羽根部9bを2つ有する場合には、図4のように、一方の羽根部9bは一方のコンデンサ素子10の第2側面10bに接触させ、他方の羽根部9bは他方のコンデンサ素子10の一方のコンデンサ素子10とは反対側の第2側面10bに接触させてもよい。
図5は、図1の固体電解コンデンサに含まれるコンデンサ素子の断面模式図である。
コンデンサ素子10は、多孔質焼結体である陽極体1と、陽極リード2と、陽極体1の表面に形成された誘電体層3と、誘電体層の少なくとも一部を覆う固体電解質層5と、を有する。コンデンサ素子10は、さらに、固体電解質層5の表面を覆う陰極層6を有している。
陽極リード2の一端を含む埋設部2aは、陽極体1の一面から陽極体1の内部に埋設されている。陽極リード2の他端を含む延出部2bは、図1の陽極側リード部材7の一方の端部と、溶接等により電気的に接続される。一方、陰極層6は、図1の陰極側リード部材8の第1端部(つまり、支持部9aおよび羽根部9b)と、導電性接着材等を介して、電気的に接続される。
(陰極側リード部材8)
陰極側リード部材8は、例えば、導電性を有するシートから構成されている。陰極側リード部材8を構成する導電性材料としては、銅、銅合金などが挙げられる。
陰極側リード部材8は、コンデンサ素子10に接続される側の第1端部に、支持部9aと羽根部9bとを備えている。固体電解コンデンサ20において、陰極側リード部材8は、支持部9aの一方の主面をコンデンサ素子10の第1側面10aに接触させた状態で配置される。
羽根部9bは、支持部9aと一体化しており、支持部9aの幅方向の端部から延出している。羽根部9bと支持部9aとが一体化していることで、陰極側リード部材8の破損を抑制することができる。陰極側リード部材8は、必ずしも羽根部9を2つ有する必要はなく、少なくとも1つ有していればよい。固体電解コンデンサ20において、支持部9aをコンデンサ素子10の第1側面10aと接触させるとともに、コンデンサ素子10側に折り曲げた状態の羽根部9bを、第1側面10aに隣接する第2側面10bと接触させる。
本実施形態では、陰極側リード部材8の第1端部側の領域を圧延することで、羽根部9bのサイズを大きくすることができる。羽根部9bの幅w2の、支持部9aの幅w1に対する比:w2/w1は、0.12以上であり、好ましくは0.35以上であり、さらに好ましくは0.4以上である。w2/w1比がこのような範囲とすることで、コンデンサ素子10と陰極側リード部材8との接触面積を大きくすることができる。また、コンデンサ素子10の耐湿性を高めることができる。固体電解コンデンサ20を基板等に安定に実装する観点から、w2/w1比は、2.6以下であることが好ましい。
上記のw2/w1比を有する陰極側リード部材8は、特に、幅1.5mm以上3.5mm以下で、高さ0.45mm以上2.6mm以下のコンデンサ素子10に接続するのに適している。ここで、コンデンサ素子10の幅とは、第1側面の幅であり、高さとは第2側面の幅である。
陰極側リード部材8は、通常、第2端部を外装部材11の適当な位置から露出させ易いように、外装部材11内で折り曲げられている。折り曲げられた部分(折り曲げ部)は、陰極側リード部材8の1箇所に形成されていてもよく、2箇所以上に形成されていてもよい。折り曲げ部は、通常、陰極側リード部材8の幅方向に沿って折り曲げられることにより形成されるが、この場合に特に限定されるものではない。折り曲げ部のうち、陰極側リード部材8の第1端部側寄りのもの(第1折り曲げ部とも言う(図1では折り曲げ部12))付近かそれよりも第1端部側の領域を圧延すると、羽根部9bのサイズを大きくできるとともに、それ以外の領域では強度を確保し易くなるため好ましい。
圧延により第1折り曲げ部またはその近傍に形成される第1段部は、第1折り曲げ部よりも第1端部側に形成することが好ましい。この場合、陰極側リード部材を折り曲げた後に第1端部側のみ圧延することができるため、破損等を抑制しながら高い作業性を確保し易くなる。
支持部9aは圧延せずに、羽根部9bを圧延してもよい。この場合、羽根部9bに厚みが変化する第2段部が形成される。羽根部9bのサイズを大きくし易い観点からは、羽根部9bのできるだけ多くの領域を圧延することが好ましい。つまり、第2段部は、支持部9aと羽根部9bとの境界またはその近傍において形成することが好ましい。
圧延を多段階で行なうことで、複数の段部を形成してもよい。例えば、支持部9aおよび羽根部9b全体を圧延して第1段部を形成した後に、羽根部9bを圧延して第2段部を形成してもよい。圧延の順序は、特に限定されず、例えば、先に羽根部9bを圧延した後、支持部9aおよび羽根部9b全体を圧延して第1段部を形成してもよい。この場合、第2段部における厚みの変化は若干緩やかになる。
支持部9aの幅w1は、コンデンサ素子10のサイズおよび支持部9a上に配置するコンデンサ素子10の個数などに応じて選択できる。幅w1は、例えば、1mm以上4mm以下であり、特に1.5mm以上3.5mm以下であることが好ましい。
羽根部9bの厚みは、例えば、30μm以上100μm以下であり、特に50μm以上80μm以下であることが好ましい。このような厚みである場合、フレームの曲げ形成時に形状を保持することができる。
なお、圧延前の陰極側リード部材の厚みは、例えば、50μm以上150μm以下であり、80μm以上120μm以下であることが好ましい。
(陽極側リード部材7)
陽極側リード部材7は、例えば、導電性を有するシートから構成されている。陰極側リード部材8の場合のように、複数の陽極側リード部材7が連なった状態で形成されていてもよい。陽極側リード部材7を構成する導電性材料としては、後述の弁作用金属の他、銅、アルミニウム、アルミニウム合金などが挙げられる。陽極側リード部材7を構成する材料は、陽極体1を構成する材料および/または陽極リード2を構成する材料と、同種であってもよいし、異種であってもよい。
陽極側リード部材7の一方の端部は、コンデンサ素子10の陽極リード2と電気的に接続され、外装部材11により封止される。他方の端部は、陰極側リード部材8の第2端部と離した状態で外装部材11から露出される。
(コンデンサ素子10)
(陽極体1)
陽極体1を構成する材料としては、弁作用金属が好ましい。弁作用金属としては、例えば、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、ニオブ(Nb)などが挙げられる。陽極体1は、弁作用金属を一種含んでもよく、二種以上含んでもよい。弁作用金属の酸化物は、誘電率が高いため、陽極体1の構成材料として適している。なお、上記材料は、2種以上の金属からなる合金であってもよい。例えば、弁作用金属と、ケイ素、バナジウム、ホウ素などとを含む合金を用いることができる。弁作用金属の合金は、弁作用金属を主成分とすることが好ましく、例えば、弁作用金属を50原子%以上含むことが好ましい。また、弁作用金属と窒素などの典型元素とを含む化合物を上記の材料として用いてもよい。
陽極体1と接続する陽極リード2は、例えば、導電性を有するワイヤから構成されている。陽極リード2を構成する導電性材料としては、上記弁作用金属の他、銅、アルミニウム、アルミニウム合金などが挙げられる。陽極体1および陽極リード2を構成する材料は、同種であってもよいし、異種であってもよい。
(誘電体層3)
誘電体層3は、陽極体1の表面を、化成処理等により陽極酸化することにより形成される。陽極酸化は、公知の方法により行えばよい。なお、誘電体層3はこれに限定されず、誘電体として機能する絶縁性の層であればよい。
(固体電解質層5)
固体電解質層5は、例えば、導電性高分子を含む。導電性高分子としては、例えば、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアニリンおよびこれらの誘導体などを用いることができる。固体電解質層5は、ドーパントを含んでもよい。より具体的には、固体電解質層9は、導電性高分子としてポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)(PEDOT)、およびドーパントとしてポリスチレンスルホン酸(PSS)を含むことができる。
(陰極層6)
陰極層6は、例えば、カーボン層と、カーボン層の表面に形成された金属(例えば、銀)ペースト層と、を有している(いずれも図示せず)。このような陰極層6は、カーボンペーストおよび銀ペーストを順次、塗布することにより形成される。なお、陰極層6の構成は、これに限られず、集電機能を有する構成であればよい。
(外装部材11)
固体電解コンデンサ20において、コンデンサ素子10と陽極側および陰極側のリード部材7および8の一部は、外装部材11により封止されている。これにより、コンデンサ素子10と外部とは電気的に絶縁される。外装部材11は、例えば、絶縁性の樹脂により形成される。絶縁性の樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、アルキド樹脂、ポリウレタン、ポリイミド、ポリアミドイミド、不飽和ポリエステル等が挙げられる。
[固体電解コンデンサの製造方法]
固体電解コンデンサ20は、例えば、コンデンサ素子10を準備する第1準備工程と、陽極側リード部材7を準備する第2準備工程と、陰極側リード部材8を準備する第3準備工程と、コンデンサ素子10と陽極側リード部材7および陰極側リード部材8とをそれぞれ電気的に接続する接続工程と、コンデンサ素子10、陽極側リード部材7の一部、および陰極側リード部材8の一部を封止して外装部材11を形成し、固体電解コンデンサ20を得る工程と、を備える製造方法により製造される。
(第1準備工程)
第1準備工程は、例えば、多孔質焼結体(陽極体1)を準備する工程と、多孔質焼結体を化成処理して、多孔質焼結体の表面に誘電体層3を形成する工程と、誘電体層3の少なくとも一部を覆うように、固体電解質層5を形成してコンデンサ素子10を得る工程と、を含む。
(多孔質焼結体(陽極体1)を準備する工程)
多孔質焼結体である陽極体1は、弁作用金属を含む粉末(例えば、弁作用金属の粉末、弁作用金属を含む合金もしくは化合物の粉末)を焼結することにより得ることができる。例えば、弁作用金属の粉末とともに、陽極体1と接続させる陽極リード2の埋設部を粉末中に埋め込むようにして型に入れ、加圧により成形し、焼結することにより陽極リード2の一部が植設された陽極体1を形成することができる。成形の際の圧力は特に限定されない。焼結は、減圧下で行なうことが好ましい。弁作用金属の粉末には、必要に応じて、ポリアクリルカーボネートなどのバインダを混合してもよい。
(誘電体層3を形成する工程)
本工程では、多孔質焼結体を化成処理することにより、多孔質焼結体の表面に、誘電体層3を形成する。化成処理により、多孔質焼結体が陽極酸化されることで誘電体層3が形成される。化成処理は、公知の方法により行えばよい。具体的には、電解水溶液(例えば、リン酸水溶液)が満たされた化成槽に、多孔質焼結体を浸漬し、電圧を印加して陽極酸化を行うことにより、多孔質焼結体の表面に弁作用金属の酸化被膜からなる誘電体層3を形成することができる。電解水溶液としては、リン酸水溶液に限らず、硝酸、酢酸、硫酸などの水溶液を用いることができる。
(固体電解質層5を形成する工程)
固体電解質層5は、例えば、原料モノマーを誘電体層上で化学重合および/または電解重合することにより形成される。また、固体電解質層5は、誘電体層3に、導電性高分子を含む処理液を付着させた後、乾燥させることにより形成してもよい。処理液は、さらにドーパントなどの他の成分を含んでもよい。処理液は、導電性高分子の分散液または溶液である。分散媒(溶媒)としては、例えば、水、有機溶媒、またはこれらの混合物が挙げられる。
(陰極層6の形成工程)
固体電解質層5の表面には、通常、陰極層6が形成される。陰極層6は、カーボン層と金属ペースト層とで構成され、カーボンペーストおよび銀ペーストを順次、塗布することにより、形成することができる。カーボン層は、黒鉛などの導電性炭素材料を含む組成物により構成される。金属ペースト層は、例えば、銀粒子と樹脂とを含む組成物により構成される。ただし、陰極層6の構成は、これに限られず、集電機能を有する構成であればよい。
(第2準備工程)
第2準備工程では、陽極側リード部材7を準備する。陽極側リード部材7としては市販品を用いてもよい。また、陽極側リード部材7の構成材料で構成される金属板に、カットや打ち抜き加工などの加工を施すことで陽極側リード部材7を準備してもよい。
(第3準備工程)
第3準備工程は、陰極側リード部材8の第1端部側の支持部9aおよび羽根部9bを含む領域のうち、少なくとも羽根部9bを圧延する工程を含む。第3準備工程は、さらに、圧延工程に先立って、金属板を打ち抜き加工して、支持部および羽根部を形成する打ち抜き工程を備えていてもよい。また、打ち抜き加工に限らず、圧延前の陰極側リード部材を、金属板からカットすることにより準備してもよい。
(打ち抜き工程)
本工程では、陰極側リード部材8の材料で構成された金属板を、打ち抜き加工する。打ち抜き加工は、陰極側リード部材8が、複数連なった状態で形成される場合に適している。打ち抜き加工すると、通常は、羽根部9bの幅w2が制限されてしまうが、圧延工程との組合せにより、羽根部9bの幅w2を大きくすることができる。
打ち抜き加工は、公知の方法で行なえばよい。
(圧延工程)
圧延工程では、陰極側リード部材8の第1端部側の領域を圧延する。このとき、羽根部9bの幅w2の、支持部9aの幅w1に対する比:w2/w1を、上述の範囲とする。圧延工程では、w2/w1比が上記の範囲となるように圧延を行なえばよく、支持部9aおよび羽根部9bを圧延してもよいし、羽根部9bを圧延してもよい。
圧延は、公知の方法で行うことができる。例えば、陰極側リード部材8の該当箇所を厚みが小さくなるように(好ましくは羽根部9b側に向かって肉寄せしながら延ばすように)加圧することにより圧延を行なうことができる。圧延は、一段階で行なってもよく、多段階で行なってもよい。
陰極側リード部材8を折り曲げる場合には、折り曲げた後に圧延を行なってもよく、折り曲げ前に圧延してもよい。複数の折り曲げ部を形成する場合には、一部の折り曲げ部を形成した後に、圧延し、残りの折り曲げ部を形成してもよい。なお、圧延後の折り曲げのタイミングは特に制限されず、接続工程や封止する際に折り曲げ部を形成してもよい。
(接続工程)
接続工程では、コンデンサ素子10と陽極側リード部材7および陰極側リード部材8とをそれぞれ電気的に接続させる。
陽極側リード部材7とコンデンサ素子10とは、コンデンサ素子10から延出した陽極リード2の延出部2bと陽極側リード部材7の一方の端部とを溶接等により接合することで、電気的に接続させる。
陰極側リード部材8とコンデンサ素子10とを電気的に接続させる際には、支持部9aおよび羽根部9bをコンデンサ素子10の側面と接触させる。より具体的には、接続工程は、支持部9aがコンデンサ素子10の第1側面10aを支持するように、陰極側リード部材8とコンデンサ素子10とを接触させる工程と、折り曲げられた状態の羽根部9bを第1側面10aと隣接する第2側面9bに接触させる工程とを含む。羽根部9bが1つである場合には、1つの第2側面10bに羽根部9bを接触させる。羽根部9bが2つである場合には、第1側面10aと隣接する2つの第2側面10bに各羽根部9bを接触させる。なお、支持部9a上にコンデンサ素子10が複数配置される場合には、2つの羽根部9bは、それぞれ並んだ状態の複数のコンデンサ素子10の外側に位置する2つの第2側面10bに接触させればよい。
各接触工程では、支持部9aおよび羽根部9bとコンデンサ素子10の側面とが電気的に接続するように接触させる。具体的には、コンデンサ素子10の最外層の陰極層6と支持部9aおよび羽根部9bとの間に導電性接着材を介在させて、コンデンサ素子10と陰極側リード部材8とを接合することが好ましい。導電性接着材としては、例えば、熱硬化性樹脂と金属粒子との混合物などが用いられる。
(固体電解コンデンサ20を得る工程)
本工程では、コンデンサ素子10、陽極側リード部材7の一部、および陰極側リード部材8の一部を封止して外装部材11を形成し、固体電解コンデンサ20を得る。本工程では、陰極側リード部材8の第1端部を外装部材11で封止して、第2端部を外装部材11から露出させる。同様に、本工程では、陽極側リード部材7の一方の端部を外装部材11で封止して、他方の端部を外装部材11から露出させる。
外装部材11による封止は、例えば、陽極側リード部材7および陰極側リード部材8と接続したコンデンサ素子10と外装部材11の材料樹脂(例えば、未硬化の熱硬化性樹脂およびフィラー)とを金型に収容し、トランスファー成型法、圧縮成型法等により、コンデンサ素子10を樹脂で封止して外装部材11を形成する。このとき、コンデンサ素子10から引き出された陽極側リード部材7の他方の端部および陰極側リード部材の第2端部を、それぞれ金型から露出させる。成型の条件は特に限定されず、使用される熱硬化性樹脂の硬化温度等を考慮して、適宜、時間および温度条件を設定すればよい。
本発明に係る固体電解コンデンサは、コンデンサ素子と陰極側リード部材との接触面積を大きくすることができ、ESRを低減できるため、低ESRが求められる様々な用途に利用できる。
1:陽極体、2:陽極リード、2a:埋設部、2b:延出部、3:誘電体層、5:固体電解質層、6:陰極層、7:陽極側リード部材、8:陰極側リード部材、9a:支持部、9b:羽根部、10:コンデンサ素子、10a:第1側面、10b:第2側面、11:外装部材、12:折り曲げ部、20:固体電解コンデンサ

Claims (7)

  1. コンデンサ素子と、
    前記コンデンサ素子とそれぞれ電気的に接続された陽極側リード部材および陰極側リード部材と、
    前記コンデンサ素子、前記陽極側リード部材の一部、および前記陰極側リード部材の一部を封止する外装部材と、を備え、
    前記陰極側リード部材は、前記外装部材に封止される第1端部と、前記第1端部とは反対側の前記外装部材から露出する第2端部とを備えており、
    前記陰極側リード部材は、前記第1端部に前記コンデンサ素子の第1側面を支持する支持部と、前記第1側面に隣接する2つの第2側面のうち少なくとも一方に接触する少なくとも1つの羽根部と、を備え、
    前記羽根部は、前記支持部と一体化し、かつ前記支持部の幅方向の端部から延出しており、
    前記羽根部の幅w2の、前記支持部の幅w1に対する比:w2/w1は、0.12以上である、固体電解コンデンサ。
  2. 前記陰極側リード部材は、前記支持部の前記第2端部側の位置に、前記支持部に隣接して、前記陰極側リード部材の幅方向に沿って折り曲げられた折り曲げ部を有し、
    前記陰極側リード部材は、前記折り曲げ部またはその近傍において、第1段部を有し、前記第1段部を境に前記陰極側リード部材の厚みが前記第2端部側よりも前記第1端部側で小さくなる、請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
  3. 前記陰極側リード部材は、前記支持部と前記羽根部との境界またはその近傍において、第2段部を有し、前記第2段部を境に、前記陰極側リード部材の厚みが前記支持部側よりも前記羽根部側で小さくなる、請求項1または2に記載の固体電解コンデンサ。
  4. 前記比:w2/w1は、2.6以下である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の固体電解コンデンサ。
  5. コンデンサ素子を準備する第1準備工程と、
    陽極側リード部材を準備する第2準備工程と、
    陰極側リード部材を準備する第3準備工程と、
    前記コンデンサ素子と前記陽極側リード部材および前記陰極側リード部材とをそれぞれ電気的に接続する接続工程と、
    前記コンデンサ素子、前記陽極側リード部材の一部、および前記陰極側リード部材の一部を封止して外装部材を形成し、固体電解コンデンサを得る工程と、を備え、
    前記陰極側リード部材は、第1端部と、前記第1端部とは反対側の第2端部と、前記第1端部に設けられた支持部と、前記支持部と一体化し、かつ前記支持部の幅方向の端部から延出する少なくとも1つの羽根部と、を備えており、
    前記第3準備工程は、前記陰極側リード部材の前記第1端部側の前記支持部および前記羽根部を含む領域のうち、少なくとも前記羽根部を圧延して、前記羽根部の幅w2の、前記支持部の幅w1に対する比:w2/w1を、0.12以上にする圧延工程を含み、
    前記接続工程は、前記支持部が前記コンデンサ素子の第1側面を支持するように、前記陰極側リード部材と前記コンデンサ素子とを接触させる工程と、折り曲げられた状態の前記羽根部を前記第1側面と隣接する2つの第2側面のうち少なくとも一方に接触させる工程とを含み、
    前記固体電解コンデンサを得る工程では、前記陰極側リード部材の前記第1端部を前記外装部材で封止して、前記第2端部を前記外装部材から露出させる、固体電解コンデンサの製造方法。
  6. 前記圧延工程では、前記支持部および前記羽根部を圧延する、請求項5に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  7. 前記第3準備工程は、さらに、前記圧延工程に先立って、金属板を打ち抜き加工して、前記支持部および前記羽根部を形成する打ち抜き工程を備える、請求項5または6に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
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