JP2019067553A - 発光パネル - Google Patents

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Abstract

【課題】発光器具の存在を意識させない演出的発光を行う。【解決手段】この発光パネルは、照明光を透過させる出光面を備えた本体部と、本体部の側面から照明光を照射する光源部とを備える。出光面は、光源部に近接する第1領域と、第1領域よりも前記光源部から遠い位置にある第2領域とを備える。出光面の透過率は、少なくとも第2領域において、光源部から離れるに従って減少する。【選択図】図1

Description

本発明は、発光パネルに関する。
発光パネルとして、いわゆるエッジライト型の発光パネルが知られている(例えば、特許文献1参照)。エッジライト型の発光パネルは、例えば、光を反射する反射板を少なくとも一部に含む本体部を備え、本体部の側面からLEDなどの照明光を本体部の内部に導入するよう構成されている。
室内照明においては、電気的な効率のみならず、心理・生理的に望ましい効果を与える演出的発光が求められている。この演出的発光においては、発光器具の存在を意識させないことが望ましく、そのために光が出る部分と、光が出ない部分との境界において明るさの変化が少ないことが望まれる。
国際公開第2011/155537号公報
本発明の一実施形態に係る発光パネルは、照明光を透過させる出光面を備えた本体部と、本体部の側面から照明光を照射する光源部とを備える。出光面は、光源部に近接する第1領域と、第1領域よりも前記光源部から遠い位置にある第2領域とを備える。出光面の透過率は、少なくとも第2領域において、光源部から離れるに従って減少する。
本発明によれば、出光面の輝度が、光源部から離れた端部に向かうに従って減少するので、発光器具の存在を意識させない演出的発光を実現できる。
第1の実施の形態に係る発光パネル10の概略構成を示す。 出光面40の平面図の一例である。 開口率の距離による変化を示すグラフの一例である。 図3の開口率を有する出光面40の輝度の分布を示すグラフである。 出光面40の開口率の変化の例を示すグラフである。 出光面40の開口率の変化の例を示すグラフである。 出光面40の開口率の変化の例を示すグラフである。 出光面40の開口率の変化の例を示すグラフである。 図8の例に従った、具体的な出光面40の設計例を示している。 図9の設計例における、出光面40における光源部30からの距離と、その位置における輝度との関係を示すグラフである。 第2の実施の形態に係る発光パネル10の概略構成を示す。 第3の実施の形態に係る発光パネル10の概略構成を示す。
以下、添付図面を参照して本実施形態について説明する。添付図面では、機能的に同じ要素は同じ番号で表示される場合もある。なお、添付図面は本開示の原理に則った実施形態と実装例を示しているが、これらは本開示の理解のためのものであり、決して本開示を限定的に解釈するために用いられるものではない。本明細書の記述は典型的な例示に過ぎず、本開示の特許請求の範囲又は適用例を如何なる意味においても限定するものではない。
本実施形態では、当業者が本開示を実施するのに十分詳細にその説明がなされているが、他の実装・形態も可能で、本開示の技術的思想の範囲と精神を逸脱することなく構成・構造の変更や多様な要素の置き換えが可能であることを理解する必要がある。従って、以降の記述をこれに限定して解釈してはならない。
[第1の実施形態]
まず、第1の実施の形態に係る発光パネル10を、図1の概略斜視図を参照して説明する。
図1に示すように、この発光パネル10は、一例として、本体部20、光源部30、及び出光面40を有する。本実施形態に係る発光パネル1は、例えば、ベース照明(図示せず)とは別に空間演出用の照明として用いられる。そのため、発光パネル10の明るさはベース照明の明るさよりも低く設定されていてもよい。
本体部20は、後述する光源部30、及び出光面40とともに、例えば内部が中空である、矩形状のケースを形成する。すなわち、矩形状のケースを構成する6つの面のうち、4面が本体部20により提供され、残りの2面(前部側板、上板)が光源部30及び出光面40により提供される。本体部20の内部は、上記のように空気等の気体に満たされて中空であってもよいし、透明な樹脂等の固体に満たされていてもよい。
本体部20は、左側板21、右側板22、後部側板23、及び底板24を備える。左側板21及び右側板22は、光源部30の発光部から射出される光の進行方向に沿うように配置されている。後部側板23は、光源部30の発光部の照明光の進行方向において、光源部30の発光部に対面するように配置されている。左側板21、右側板22、後部側板23、及び底板24のうち、少なくとも底板24は、光源部30の発光部から射出される光を所定値以上の反射率(例えば98%)で反射させる反射面を有する。これにより、出光面40からの光取出し効率を高めることができる。反射角度特性は、鏡面反射、拡散反射、あるいは両者の混合のいずれでもよい。左側板21、右側板22、後部側板23の反射率は、任意の値とすることができる。ただし、後部側板23の反射率は、出光面40の光源部30とは反対側の端部の輝度を低く抑えるため、底板24の反射率よりも低い値、例えば5%程度に設定してもよい。
光源部30は、例えば図1に示すように、プリント基板31上に横方向(Y方向)に配置された複数個の発光ダイオード(LED)32を備える。このプリント基板31が、本体部20の前部側面に取り付けられ、前述の矩形状のケースの一部を構成する。複数個の発光ダイオード32は、本体部20の中空部に向けて光を照射させる。なお、発光ダイオードに代えて、レーザダイオード、蛍光灯、EL(有機や無機のELであってもよい)など他の光源を用いることもできる。また、発光ダイオードを含む光源は、白色光を発光させるものであってもよいし、単色光を発光するものであってもよい。また、複数の発光ダイオード32が、それぞれ異なる波長の光を発するように構成されていてもよい。また、発光色や発光強度が可変できる光源を用いてもよい。
出光面40は、底板24と同様に、光源部30の発光ダイオード32から射出される光を所定値以上の反射率で反射させる反射面を有する。加えて、出光面40は、光源部30から射出させる光を通過(透過)させる開口部Apを備えている。なお、本実施形態では、光の通路として開口部Apを示しているが、これに限定されない。例えば、出光面40の開口部Apに対応する部分の透過率が、その残りの部分の透過率よりも高く設定され、光の通路として機能させる態様であってもよい。発光ダイオード32から射出される光は、出光面40(第1反射部)と、出光面40と対向する反射面である底板24(第2反射部)との間で反射を繰り返し、開口部Apを通過して出射光として外部に照射される。すなわち、開口部Apは、照明光を透過させる透過部として機能し、出光面40のその他の部分は、照明光を反射させる反射部として機能する。
この開口部Apが出光面40において占める面積の割合(開口率)は、後述するように、出光面40の位置によって異なる。この第1の実施の形態においては、開口部Apの開口率は、出光面40の単位面積当たりで開口部Apが占める割合により表現され得る。開口率が大きくなると、出光面40における光の透過率はこれに比例して大きくなる。すなわち、開口率を調整することは、光の透過率を調整することと同義であり、この第1の実施の形態は、開口率を場所によって異ならせることで、出光面40における透過率を場所によって異ならせるものである。ここで、「透過率」とは、出光面40の裏面の単位面積当たりに到達する光のうち、出光面40を通過して本体部20の外部に照射される光の割合である。透過率は、日本分光(株)社製の紫外可視近赤外分光光度計V−670を用い、垂直入射の条件において、380nm〜780nmの波長域における分光透過率を複数回測定し、それらの平均を算出した。
一例として、出光面40が第1領域R1、中間領域Rm、及び第2領域R2を備える場合(図1参照)、各領域で開口部Apの開口率(又は透過率)が異なっており、特に第2領域R2は、開口率(又は透過率)が光源部30から離れるに従って減少する。また、1つの領域の中においても、開口率を位置によって異なるものとすることができる。なお、複数の領域の境界に関して制限はない。第1領域R1は、光源部30と近接する領域であり、第2領域R2は、光源部30から最も離れた領域であり、中間領域Rmは、第1領域R1と第2領域R2の間に挟まれる領域である。これらの領域の名称はあくまでも例であり、領域の種類は3つに制限されず、3つより大きい数でも、小さい数(2)でもよい。また、3つの領域の境界や大きさ、形状などについても制限はない。
図2〜図4を参照してさらに詳しく説明する。
図2は、出光面40の平面図の一例である。前述のように、出光面40は、少なくとも底板24と対向する面において、光源部30から射出させる光を所定値以上の反射率で反射させる反射面を有する。
出光面40は、光源部30からの光を通過させる開口部Apを備えているが、その開口部Apが占める面積は各領域で異なっている。図3は、開口率の距離による変化を示すグラフの一例である。図3のグラフは、光源部30からの距離と、開口率との関係を示している。この図3の例では、第1領域R1においては、開口率は光源部30から離れるに従って徐々に増加する。中間領域Rmにおいては、第1領域R1における開口率の傾きよりも小さく、例えば、第1領域R1で増加した開口率が、位置によらず略一定とされる。第2領域R2においては、光源部30から離れるに従って開口率は減少する。
開口率は、本体部20の内部を導光する光のうち、開口部Apを通って外部へ放出される光の比率に比例する。従って、開口率が大きい箇所は出光面40の輝度が高まるとともに、本体部20の内部での導光量が減少する。従って、この図3の開口部Apの構成によれば、出光面40の輝度(相対輝度)の分布は、例えば図4のようになる。第1領域R1においては、光源部30側の端部付近で輝度が最も大きい一方で、光源部30から離れるに従って輝度は減少する。このとき開口率は増加しているため、光源に近い側での導光量の減衰を抑えるとともに放出効率を増加するため、出光面40の輝度の減少を抑える、すなわち発光領域を延ばす効果がある。図3に、開口率の増加がなく場所によらず一定である比較例1を示す。図4に示すように、この比較例1では、出光面40の輝度の減少カーブ(傾き)が大きくなるが、本実施の形態の場合、傾きが小さく、発光領域を延ばすことができる。
中間領域Rmにおいても光源部30から離れるに従って輝度は減少する。また、第2領域R2においては、開口率は光源部30から離れるに従って減少するため、その輝度も、光源から離れるに従ってより減少し、第2領域R2の光源部30とは反対側の端部付近では、輝度はゼロに近づく(グラフの横軸に漸近する)。図3に、中間領域Rm以降において開口率の減少のない比較例2を示す。図4に示すように、この比較例2では、第2領域R2の光源部30とは反対側の端部付近でも、輝度はゼロとならない。このように、第2領域R2において、開口率を光源部30から離れるに従って減少させる構成は、出光面40での輝度を自然に減少させ、発光器具の存在を意識させない演出的発光を実現することができるという効果を与える。
このように、第1の実施の形態の発光パネル10は、その出光面40における輝度が、光源部30から離れるに従って比較的小さな減少率で減少し、光源部30の反対側の端部(第2領域R2の端部)では非常に小さい値(例えばゼロ)になるように、開口部Apの開口率が設定されている。このような輝度調整が行われることにより、出光面40が与える照明は、光源部30から反対側の端部に向かうに従って徐々に(段階的に)暗くなる照明とされる(換言すれば、グラデーションを与えられた照明となる)。このような照明は、発光器具の存在を意識させない演出的発光となり得る。
従来、このような発光パネルを例えば室内照明の光源として使用する場合、発光パネルの出光面の輝度を出光面全体に亘り均一にすることが一般に求められていた(例えば、上記特許文献1参照)。しかし、そのような輝度が出光面全体に亘り均一である発光パネルは、照明の下にいる人間にとって、必要以上に意識させ、心理的又は精神的なストレスとなることがあり得る。
これに対し、本実施の形態の発光パネル10は、光源部30とは反対側の第2領域R2において徐々にその輝度が小さくなり、その端部では例えばゼロとなる。これにより、発光パネル10の照明下にいる人間は、発光パネル10の輪郭を視認せず、光の明暗の境界を明確には認識しないことになる。このような照明は発光器具の存在を意識させない演出的発光となり、特に夜間などにおいて、人に与える心理的又は精神的ストレスを軽減することができる。
なお、図2の例では、1つの開口部Apの直径Dapを配置位置によって異ならせることにより、開口率に変化を与えている。これに替えて、1つの開口部Apの直径自体は、配置位置にかかわらず同一とし、単位面積当たりの開口部Apの数に変化を与えることにより、開口率を変化させることも可能である。
図5〜図8は、出光面40の開口率の変化の例を示すグラフである。なお、図5〜8のグラフでは、輝度を規格化した規格化輝度を縦軸に表示している。この図5〜図8での規格化輝度は、光源部30近傍の出光面40の端部における輝度を基準とした相対的な輝度を示すものである。また、この図5〜図8は、出光面40の長さ(光の進行方向に沿った長さ)が200mmであると想定した場合のグラフを示している。
図5は、第1領域R1及び中間領域Rmでは開口率を略一定(図5では50%)とし、第2領域R2において開口率が端部に向かうに従って減少し、最後にはゼロとなる例を示している。第2領域R2において開口率が光源部30から離れるに従って減少する点は図3の例と同一であるが、第1領域R1においても開口率が略一定とされている点で、図3の例とは異なっている。
この図5の構成によれば、第1領域R1において開口率が略一定とされているため、出光面40の輝度は、第1領域R1においては、光源部30側の端部で高い輝度である一方、中間領域Rmに向かうに従って急激に減少する。中間領域Rmでは、第1領域R1と中間領域Rmの境界付近でも輝度は非常に低くなっており、更に第2領域R2に向かうに従ってさらに低下する。第2領域R2でも同様に、光源部30から離れるに従って出光面40の輝度は低下し、光源部30と反対側の端部ではゼロに近づく。
この図5の例では、第1領域R1において開口率が略一定にされていることから、出光面40における輝度は第1領域R1においても急激に低下する。しかし、図3の例と同様に、第2領域R2で開口率が徐々に低下するため、出光面40の輝度は、第2領域R2において徐々にゼロに近い値に近づいていく。このため、この図5の例は、図3の例と同様に、発光器具の存在を意識させない演出的発光を提供することができる。
図6は、第1領域R1において、開口率が低い値(図6の例ではゼロ)から光源部30から離れるに従って増加し、中間領域Rmでも同様に光源部30から離れるに従って増加し、第2領域R2においては開口率が端部に向かうに従って減少し、最後にはゼロとなる例を示している。なお、中間領域Rmにおける開口率の変化は、第1領域R1における開口率の変化よりも大きくてもよいし、等しくてもよいし、小さくてもよい。第2領域R2において開口率が光源部30から離れるに従って減少する点は図3及び図5の例と同一であるが、中間領域Rmにおいても開口率が光源部30から離れるに従って増加している点で、図3及び図5の例とは異なっている。
この図6の構成によれば、第1領域R1及び中間領域Rmの両方において開口率が光源部30から離れるに従って増加する。このため、出光面40の輝度(図6では、規格化輝度)は、第1領域R1においては、光源部30側の端部近くではいったん増加してピーク(P)に達し、その後下降に転じる。しかし、開口率が第1領域R1及び中間領域Rmの全体に亘り増加する構成であるため、第1領域R1における出光面40の輝度の下降の程度(傾き)は、図5の例に比べ緩やかである(傾きが小さい)。
中間領域Rmでも同様に、開口率が中間領域Rmの全体に亘って光源部30から離れるに従って増加する構成とされているため、中間領域Rmにおける輝度も、その低下の程度(傾き)は、図5の例に比べ緩やかにされている。中間領域Rmと第2領域R2との境界付近での輝度が高くされているため、第2領域R2の輝度も、図5の例に比べ高い。
この図6の例では、第1領域R1及び中間領域Rmにおいて開口率が光源部30から離れるに従って増加する構成とされていることから、第1領域R1及び中間領域Rmにおいて輝度の低下の程度が低く抑えられ、このため、輝度の高い部分を図5の例に比べ長く延ばすことが可能とされている。具体的には、図5の例では、出光面40の規格化輝度が0.5になるのが光源部30から20mmの位置と短いのに対し、図6の例では、出光面40の規格化輝度が0.5になるのが光源部30から90mmの位置であり、輝度の高い部分の長さを長くすることができる。
図3及び図5の例と同様に、第2領域R2で開口率が徐々に低下するため、出光面40の輝度は、第2領域R2において徐々にゼロに近い値に近づいていく。このため、この図6の例は、図3の例と同様に、発光器具の存在を意識させない演出的発光を提供することができる。
図7は、図6と同様に、第1領域R1及び中間領域Rmの両方で開口率が光源部30から離れるに従って増加し、第2領域R2においては開口率が端部に向かうに従って減少し、最後にはゼロとなる例を示している。ただし、この図7の例では、第1領域R1の光源部30側の端部(グラフのY軸切片の値)においても、開口率はゼロよりも大きい値(例えば10%)とされている。
この図7の例では、出光面40の輝度の変化は、図6の例と略同一であるが、開口率が第1領域R1の光源部30側の端部でもゼロよりも大きい値とされ、このため、第1領域R1及び中間領域Rmでの開口率の増加の度合(傾き)は、図6の場合に比べ小さい。このため、出光面40の輝度のグラフは、第1領域R1においても終始その傾きは負であり、この点、一旦輝度が光源部30から離れるに従って増加するカーブを描く図6とは異なっている(ピークPはない)。ピークPがない分、出光面40の輝度のグラフは、第2領域R2においては、図6の場合に比べ緩やかにゼロ近くの値に向け収束するカーブとなる(横軸に漸近する)。ピークPの存在は、出光面40の発光の見栄えを劣化させることがあるが、図7の例では、ピークPをなくして出光面40の輝度の変化を少なくすることができ、出光面40の見栄えを向上させることができる。このため、この図7の例は、図6の例に比べ、出光面40における自然な輝度分布を与えることができ、一層、発光器具の存在を意識させない演出的発光を提供することができる。
図8は、第1領域R1において、開口率が低い値(図8の例では10%)から光源部30から離れるに従って増加し、中間領域Rmは略一定値に維持され、第2領域R2においては開口率が端部に向かうに従って減少し、最後にはゼロとなる例を示している。第2領域R2において開口率が光源部30から離れるに従って減少する点は図3、図5、図6、及び図7の例と同一であり、第1領域R1において開口率が光源部30から離れるに従って増加する点は図6及び図7の例と同一である。ただし、中間領域Rmにおいて開口率が略一定に維持されている点で、図6及び図7の例とは異なっている。
この図8の例では、第1領域R1において開口率が光源部30から離れるに従って増加し、中間領域Rmでも下降せず略一定値に維持される構成とされていることから、図7の例と同様に、第1領域R1、中間領域Rmにおいて輝度の低下の程度が低く抑えられ、このため、輝度の高い部分を図5の例に比べ長く延ばすことが可能とされている。また、前述の例と同様に、第2領域R2で開口率が徐々に低下するため、出光面40の輝度は、第2領域R2において徐々にゼロに近い値に近づいていく。このため、この図8の例は、図7の例と同様に、発光器具の存在を意識させない演出的発光を提供することができる。
なお、図8の例において、開口率の変化曲線の縦軸との切片の値をゼロにすることも可能である。
図9は、図8の例に従った、具体的な出光面40の設計例を示している。この設計例では、出光面40の寸法は、600mm×200mm×5mmを想定する。また、開口部Apは円形であり、その配列ピッチは配置位置に拘わらず5mmであり、その直径が配置位置により異なるものと想定する。この場合、開口率は5mm角の正方形の面積に対する開口部Apの円の面積で与えられる。開口部Apの直径が変更されることにより、開口率に変化が与えられる。
出光面40の開口率は、図9に示すように、第1領域R1の光源部30側の端部で20%であり、光源部30から離れるほど増加し、中間領域Rmとの境界では50%に達する。中間領域Rm内では、開口率は位置に拘わらず50%で略一定に維持される。また、第2領域R2では、中間領域Rmとの境界付近では開口率は50%であるが、光源部30から離れるほど開口率は減少し、光源部30と反対側の端部では0%とされる。
この図9の設計例における、出光面40における光源部30からの距離と、その位置における輝度との関係を、図10のグラフに示す。出光面40の輝度は、図8の例の場合と同様に、光源部30側の第1領域R1の端部から単調に減少し、第2領域R2では光源部30から離れるほど減少し、徐々にゼロに近づき端部ではゼロとなる。このような輝度の変化を与えることにより、発光パネル10の照明は、発光器具の存在を意識させない演出的発光となり得る。
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態の発光パネルについて、図11を参照して説明する。この第2の実施の形態は、出光面40の構成が第1の実施の形態とは異なっており、その他の構成は第1の実施の形態と同一である。
第2の実施の形態の出光面40は、図11に示すように、開口部Apの代わりに、Y軸方向に延びる多数のスリットSLを備える。そして、このスリットSLの幅や配列ピッチを配置位置によって異ならせることにより、スリットSLの開口率を変化させ、これにより出光面40の透過率が、少なくとも第2領域R2において徐々に減少するようにしている。この構成によれば、第1の実施の形態と同等の効果を得ることができる。
[第3の実施の形態]
次に、第3の実施の形態の発光パネルについて、図12を参照して説明する。この第3の実施の形態は、出光面40の構成が第1の実施の形態とは異なっており、その他の構成は第1の実施の形態と同一である。
この第3の実施の形態の出光面40は、前述の実施の形態とは異なり、透明な基板、例えばガラス基板41を備え、そのガラス基板41上に、多数の遮光部Shを備えている。遮光部Shは、その裏面(内側の面)において、所定値以上の反射率を有する。
そして、単位面積当たりの遮光部Shの占有面積を変化させることにより、出光面40の透過率を変化させている。この図では非遮光部の中に遮光部Shが島状に並べられているが、逆に遮光部の中に非遮光部が島状に並べられていてもよく、両者の混合であってもよい。
以上、本発明のいくつかの実施の形態を説明したが、これらの実施の形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施の形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、上記の実施の形態では、矩形状のケースの上板のみを、開口部を有する出光面とする例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、出光面は複数面に設けることも可能である。
以上、本体部が中空の場合を説明したが、本体部の内側にアクリル樹脂などの透明体が設けられていてもよい。出光面は、この透明体から離して設けられていてもよく、また表面に直接設けられていてもよい。
出光面は、非遮光部と遮光部の組み合わせで説明したが、透過率の異なる二種類以上の領域の組合せでもよい。たとえば、透過率が20%と80%の膜をパターニングしてもよい。また、一種類の材料による膜の厚みを変えることにより透過率を変えてもよい。例えばグレイのインクを厚みを変えて印刷してもよい。
10…発光パネル、20…本体部、21…左側板、22…右側板、23…後部側板、24…底板、30…光源部、31…プリント基板、40…出光面、41…ガラス基板、Ap…開口部、32…発光ダイオード、P…ピーク、R1…第1領域、R2…第2領域、Rm…中間領域、SL…スリット、Sh…遮光部。

Claims (12)

  1. 照明光を透過させる出光面を備えた本体部と、
    前記本体部の側面から照明光を照射する光源部と、
    を備え、
    前記出光面は、
    前記光源部に近接する第1領域と、
    前記第1領域よりも前記光源部から遠い位置にある第2領域と、
    を備え、
    前記出光面の透過率は、
    少なくとも前記第2領域において、前記光源部から離れるに従って減少する
    ことを特徴とする発光パネル。
  2. 前記出光面の透過率は、前記第1領域において、前記光源部から離れるに従って増加する、請求項1記載の発光パネル。
  3. 前記出光面の透過率は、前記第1領域の前記光源部の側の端部においてゼロよりも大きい値である、請求項2記載の発光パネル。
  4. 前記第1領域と前記第2領域との間に位置する中間領域を更に備え、
    前記中間領域での前記出光面の透過率は位置に拘わらず略一定である、請求項2又は3に記載の発光パネル。
  5. 前記出光面の透過率は、前記第1領域の前記光源部の側の端部においてゼロよりも大きい値である、請求項4記載の発光パネル。
  6. 前記出光面は、前記照明光を透過させる透過部と、前記照明光を反射させる第1反射部とを備える、請求項1記載の発光パネル。
  7. 前記本体部は、前記出光面と対向して配置され前記照明光を反射させる第2反射部を更に備える、請求項6記載の発光パネル。
  8. 前記本体部は、前記照明光の進行方向に配置される後部側板を更に備え、前記後部側板の反射率は前記第2反射部の反射率よりも小さい、請求項7記載の発光パネル。
  9. 前記出光面の透過率は、前記第1領域において、前記光源部から離れるに従って増加する、請求項6〜8のいずれか1項に記載の発光パネル。
  10. 前記出光面の透過率は、前記第1領域の前記光源部の側の端部においてゼロよりも大きい値である、請求項9記載の発光パネル。
  11. 前記第1領域と前記第2領域との間に位置する中間領域を更に備え、
    前記中間領域での前記出光面の透過率は位置に拘わらず略一定である、請求項9又は10に記載の発光パネル。
  12. 前記出光面の透過率は、前記第1領域の前記光源部の側の端部においてゼロよりも大きい値である、請求項11記載の発光パネル。
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