JP2019066833A - 画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 画像の視認性の低下を抑制できる画像表示装置を提供する。【解決手段】 画像表示装置1は、ディスプレイ20と、ディスプレイ20から出射された第1直線偏光L1を反射し、偏光方向が第1直線偏光L1の偏光方向と異なる第2直線偏光L2を透過する偏光部材30と、偏光部材30で反射された第1直線偏光L1を透過して円偏光L3に変換する位相差部材40と、円偏光L3を再帰反射する再帰反射面50S1が位相差部材40の側の外面の少なくとも一部に形成される再帰反射部材50と、を備える。位相差部材40は、再帰反射部材50の再帰反射面50S1のうち、少なくとも再帰反射領域55を覆って再帰反射部材50に取り付けられ、再帰反射部材50の再帰反射面50S1で再帰反射された円偏光L3は、位相差部材40を透過して第2直線偏光L2に変換され、偏光部材30を透過する。【選択図】 図1

Description

本発明は、画像表示装置に関し、特に、再帰反射部材を備える画像表示装置に関する。
従来から、入射した光を入射方向に反射させることができる性質を有する再帰反射部材が知られている。再帰反射部材は、例えば、交通標識、案内標識、車両用ナンバープレート、広告看板、車線分離標、視線誘導標などに利用されている。
また、再帰反射部材は、ディスプレイと偏光板などと組み合わせて画像表示装置に用いられることもある。例えば、特許文献1には、表示部と、偏光素子と、位相差板と、再帰反射部材と、を備える画像表示装置が記載されている。この画像表示装置では、表示部から出射する光が位相差板を透過して偏光素子で反射され、位相差板を透過して再帰反射部材で再帰反射され、位相差板を透過して偏光素子に到達する。このようにして偏光素子に到達する光は、位相差板を3回透過することで偏光素子を透過できる直線偏光に変換される。この変換された光が偏光素子を透過し、偏光素子に対して表示部と概ね面対称の位置の空中に表示部に表示される画像が結像される。
特開2017−32644号公報
ところで、再帰反射部材として、プリズム型再帰反射部材が知られている。このようなプリズム型再帰反射部材は、互いに直交する3つの反射面を有する複数の再帰反射素子を有している。このようなプリズム型再帰反射部材として、プリズム型再帰反射部材の内部に入射した光を当該プリズム型再帰反射部材における再帰反射素子の界面で再帰反射させる内部全反射型再帰反射部材と、プリズム型再帰反射部材の内部に光が入射することなく当該プリズム型再帰反射部材における再帰反射素子の面で光を再帰反射させる鏡面反射型再帰反射部材とが知られている。どちらの構成においても光を再帰反射させる再帰反射面は、再帰反射素子の反射面を含むため凹凸状となる。この凹凸状の再帰反射面は、内部全反射型再帰反射部材の場合では内部に位置し、鏡面反射型再帰反射部材の場合では外部に露出する。
上記特許文献1における画像表示装置では、上述した凹凸状の再帰反射面が外部に露出する鏡面反射型再帰反射部材が用いられている。このような鏡面反射型再帰反射部材では、当該鏡面反射型再帰反射部材の内部に光が入射しないため、上述の内部全反射型再帰反射部材で生じていた表面での反射や内部における光の減衰などが抑制されて、内部全反射型再帰反射部材と比較して再帰反射性能が良好になる場合がある。しかし、鏡面反射型再帰反射部材では、凹凸状の再帰反射面が外部に露出しているため、この凹凸状の再帰反射面上に埃などが溜まり易く、溜まった埃などが入射する光を遮るなどして再帰反射性能が低下する懸念がある。また、画像表示装置の取扱時に再帰反射面が傷付いて再帰反射部材の再帰反射性能が低下する懸念がある。このため、画像表示装置によって結像される画像の視認性が低下する虞がある。
そこで、本発明は、画像の視認性の低下を抑制できる画像表示装置を提供することを目的とする。
上記目的の達成のため、本発明の画像表示装置は、第1直線偏光を出射して表示を行うディスプレイと、前記ディスプレイから出射された前記第1直線偏光を反射し、偏光方向が前記第1直線偏光の偏光方向と異なる第2直線偏光を透過する偏光部材と、前記偏光部材で反射された前記第1直線偏光を透過して円偏光に変換する位相差部材と、前記円偏光を再帰反射する再帰反射面が前記位相差部材の側の外面の少なくとも一部に形成される再帰反射部材と、を備え、前記位相差部材は、前記再帰反射部材の前記再帰反射面のうち、少なくとも前記円偏光が再帰反射される再帰反射領域を覆って前記再帰反射部材に取り付けられ、前記再帰反射部材の前記再帰反射面で再帰反射された前記円偏光は、前記位相差部材を透過して前記第2直線偏光に変換され、前記偏光部材を透過することを特徴とする。
本発明の画像表示装置では、偏光部材で反射された第1直線偏光は位相差部材を透過して円偏光に変換され、この円偏光は再帰反射部材の再帰反射面で再帰反射されて位相差部材を透過して第2直線偏光に変換され、この第2直線偏光が偏光部材に到達する。このようにして偏光部材に到達する第2直線偏光が偏光部材を透過し、偏光部材の第1直線偏光を反射する反射面に対してディスプレイと概ね面対称の位置の空中にディスプレイに表示される画像が結像される。また、本発明の画像表示装置では、ディスプレイから出射された第1直線偏光は、位相差部材を2回透過して偏光部材に到達する。従って、上述の特許文献1に記載された画像表示装置と比較して、光が位相差部材を透過する回数が低減され、位相差部材における光の減衰などを抑制することができ、画像表示装置が結像する画像の視認性が低下することを抑制できる。
また、本発明の画像表示装置では、上述したように凹凸状である再帰反射面における再帰反射領域を少なくとも覆って位相差部材が再帰反射部材に取り付けられるので、再帰反射面における再帰反射領域が外部に露出することが抑制される。このため、再帰反射領域における再帰反射面上に埃などが溜まりにくくなり、溜まった埃などが入射する光を遮るなどして再帰反射部材の再帰反射性能が低下することを抑制できる。また、画像表示装置の取扱時に再帰反射領域における再帰反射面が傷付いて再帰反射部材の再帰反射性能が低下することを抑制できる。従って、画像表示装置が結像する画像の視認性が低下することを抑制できる。なお、本明細書において円偏光は楕円偏光も含むものである。
或いは、本発明の画像表示装置は、第1直線偏光を出射して表示を行うディスプレイと、前記ディスプレイから出射された前記第1直線偏光を透過し、偏光方向が前記第1直線偏光の偏光方向と異なる第2直線偏光を反射する偏光部材と、前記偏光部材を透過した前記第1直線偏光を透過して円偏光に変換する位相差部材と、前記円偏光を再帰反射する再帰反射面が前記位相差部材の側の外面の少なくとも一部に形成される再帰反射部材と、を備え、前記位相差部材は、前記再帰反射部材の前記再帰反射面のうち、少なくとも前記円偏光が再帰反射される再帰反射領域を覆って前記再帰反射部材に取り付けられ、前記再帰反射部材の前記再帰反射面で再帰反射された前記円偏光は、前記位相差部材を透過して前記第2直線偏光に変換され、前記偏光部材で反射されることを特徴とする。
この場合、偏光部材を透過した第1直線偏光は位相差部材を透過して円偏光に変換され、この円偏光は再帰反射部材の再帰反射面で再帰反射されて位相差部材を透過して第2直線偏光に変換され、この第2直線偏光が偏光部材に到達する。このようにして偏光部材に到達する第2直線偏光が偏光部材で反射され、偏光部材の第2直線偏光を反射する反射面に対してディスプレイと概ね面対称の位置の空中にディスプレイに表示される画像が結像される。この画像表示装置は上記画像表示装置と同様の効果を奏し、画像表示装置が結像する画像の視認性が低下することを抑制できる。
また、前記再帰反射面の少なくとも前記再帰反射領域を含む領域と前記位相差部材との間に間隙が形成されても良い。
位相差部材が再帰反射部材の再帰反射面に接して取り付けられた場合、再帰反射面は凹凸状であるため位相差部材は主に再帰反射部材の凸部に接触し、位相差部材と再帰反射部材との接触部が繰り返しパターンを形成するように点在する場合がある。このように繰り返しパターンを形成して点在する接触部とディスプレイに表示される画像とが干渉して、結像される画像に干渉縞であるモアレが生じる場合がある。従って、上記構成とされることで、位相差部材と再帰反射部材との接触が抑制され、画像表示装置が結像する画像にモアレが生じることを抑制できる。
この場合、前記位相差部材を前記再帰反射部材に接着する粘着剤層が前記再帰反射部材の前記再帰反射面における少なくとも前記再帰反射領域を囲うように前記位相差部材と前記再帰反射部材との間に介在することで、前記間隙が形成されることが好ましい。
このように構成することで、粘着剤層で囲われた再帰反射面における再帰反射領域と位相差部材との間の間隙に埃などが入り込みにくくなる。従って、再帰反射領域における再帰反射面上に埃などがより溜まりにくくなり、画像表示装置が結像する画像の視認性が低下することをより抑制できる。
或いは、前記位相差部材を前記再帰反射部材に接着する粘着剤層が前記再帰反射部材の前記再帰反射面における前記再帰反射領域を含む領域と前記位相差部材との間に介在していても良い。
このように構成することで、位相差部材を再帰反射部材に強固に接着できる。また、外力によって位相差部材と再帰反射部材が擦れ合って再帰反射領域における再帰反射面が傷付くことが抑制され、再帰反射部材の再帰反射性能が低下することを抑制できる。
また、前記再帰反射部材の前記再帰反射面と反対側の外面は、平坦とされ、前記再帰反射部材は、前記再帰反射面と反対側の外面が台座の平坦な接着面に接着されることが好ましい。
このように構成することで、再帰反射部材の再帰反射面が歪むことを容易に抑制でき、画像表示装置が結像する画像の視認性が低下することをより抑制できる。
以上のように、本発明によれば、画像の視認性の低下を抑制できる画像表示装置が提供される。
本発明の第1実施形態に係る画像表示装置の断面を概略的に示す図である。 位相差部材及び再帰反射部材の一部の厚さ方向に沿った断面を概略的に示す図である。 位相差部材及び再帰反射部材の構成を概略的に示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る画像表示装置の断面を概略的に示す図である。 変形例に係る位相差部材及び再帰反射部材の構成を概略的に示す斜視図である。 変形例に係る位相差部材及び再帰反射部材の一部の厚さ方向に沿った断面を概略的に示す図である。
以下、本発明に係る画像表示装置を実施するための形態が添付図面とともに例示される。以下に例示する実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、以下の実施形態から変更、改良することができる。
(第1実施形態)
図1は本実施形態における画像表示装置1の断面を概略的に示す図である。図1に示すように、本実施形態の画像表示装置1は、ハウジング10と、ディスプレイ20と、偏光部材30と、位相差部材40と、再帰反射部材50とを主な構成として備える。
本実施形態のハウジング10は、底壁11と枠壁12とで構成される箱状に形成される。ハウジング10の上部には、枠壁12の上端部によって規定される開口が形成され、この開口を閉塞するように、板状の偏光部材30が枠壁12の上端部に取り付けられる。ハウジング10と偏光部材30とによって囲われた空間には、ディスプレイ20と、位相差部材40と、再帰反射部材50とが収容される。なお、ハウジング10は内部空間にディスプレイ20と位相差部材40と再帰反射部材50とを収容できるものであれば良い。例えば、ハウジング10は側部に開口が形成された箱状とされ、当該開口を閉塞するように偏光部材30がハウジング10に取り付けられても良い。
ディスプレイ20は、画像F1を構成する光を出射する表示面20Sを有し、当該光は、光の進行方向に対して垂直な面内での当該光の軌跡が概ね直線となる第1直線偏光L1とされる。なお、図1では、ディスプレイ20が表示する画像F1が仮想的に破線で示されている。ディスプレイ20は、表示面20Sに対して概ね垂直方向に出射する第1直線偏光L1が偏光部材30のディスプレイ20側の外面30Sに斜めに入射するように配置される。
ディスプレイ20は、直線偏光を出射して表示を行うものであれば良く、例えば、液晶ディスプレイ、液晶プロジェクターなどをディスプレイ20として用いることができる。また、LED(Light Emitting Diode)ディスプレイ、OLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイ、プラズマディスプレイなどに例示される光の進行方向に対して垂直な面内での当該光の軌跡が概ね円や楕円となる偏光を出射して表示を行うディスプレイは、例えば表示面にこのような偏光を直線偏光に変換する位相差部材が取り付けられた構成とすることで、本実施形態のディスプレイ20として用いることができる。このように位相差部材が取り付けられたディスプレイでは、表示面から出射される光が位相差部材を透過して直線偏光に変換されて当該位相差部材から出射される。なお、このような偏光を直線偏光に変換する位相差部材は、例えば、後述する位相差部材40と同様の構成の光学部材とされ、ここでは位相差部材についての説明は省略する。
本実施形態のディスプレイ20は、当該ディスプレイ20の表示面20Sとは反対側の外面が、上述のハウジング10の底壁11と枠壁12とに筋交い状に接続される板状の第1台座板13の接着面13Sに接着されてハウジングに10に取り付けられる。なお、ディスプレイ20は、例えば、ねじによって第1台座板13に取り付けられても良い。
本実施形態の偏光部材30は、ディスプレイ20から出射される第1直線偏光L1をディスプレイ20側の外面30Sで反射し、偏光方向が第1直線偏光L1の偏光方向と異なり当該偏光方向と概ね垂直な第2直線偏光L2を透過する板状部材とされる。
このような偏光部材30として、例えば、反射型偏光板が挙げられる。反射型偏光板として、例えば、3M社製の商品名DBEF、APFに代表される多層積層体から構成された反射型偏光板、旭化成イーマテリアルズ社製の商品名WGFTMに代表されるワイヤグリッド偏光子を備えた反射型偏光板等を用いることができる。また、反射型偏光板として、ヨウ素で染色したポリビニルアルコールから成るフィルム、このヨウ素で染色したポリビニルアルコールから成るフィルムの両面または片面にトリアセチルセルロースから成る保護フィルムなどを積層した吸収型偏光板に、上述の多層積層体から構成された反射型偏光板を積層したものを用いることができる。この場合、多層積層体から構成された反射型偏光板は、吸収型偏光板よりもディスプレイ20側に位置し、当該多層積層体から構成された反射型偏光板の透過軸が吸収型偏光板の透過軸と概ね平行となるように配置される。
本実施形態の位相差部材40は、偏光部材30におけるディスプレイ20側の外面30Sで反射された第1直線偏光L1を透過し、当該第1直線偏光L1を光の進行方向に対して垂直な面内での当該光の軌跡が概ね円となる円偏光L3に変換する板状部材とされる。なお、円偏光L3は、光の進行方向に対して垂直な面内での当該光の軌跡が概ね楕円となる楕円偏光であっても良い。本実施形態では、位相差部材40は、偏光部材30で反射された第1直線偏光L1が偏光部材30側の外面40Sに概ね垂直に入射するように配置されるのが好ましい。
このような位相差部材40として、例えば、透過する第1直線偏光L1に概ねλ/4の位相差を与えるλ/4波長板が挙げられる。なお、λは第1直線偏光L1の波長である。このようなλ/4波長板として、例えば、水晶や雲母の結晶などの複屈折材から成る基材板、この基材板の一面にガラス板等の保護部材を張り合わせた複合部材、この基材板を複数枚張り合わせた複合部材、樹脂フィルムを延伸してなる延伸フィルムなどを用いることができる。延伸フィルムに用いられる熱可塑性樹脂は、透明樹脂であれば特に制限されず、このような樹脂とし、例えば、ポリカーボネート樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリイミド樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ジアセチルセルロース、トリアセチルセルロース、ポリスチレン樹脂、ポリアクリル樹脂、脂環式オレフィンポリマーなどが挙げられる。なお、延伸フィルムに用いられる樹脂には、1種類の樹脂を単独で用いてもよく、2種類以上の樹脂を任意の比率で組み合わせて用いてもよい。λ/4板の市販品として、例えば、正波長分散タイプであるカネカ社製のエルメック(登録商標)R140、エルメック(登録商標)R40−#140、帝人社製のピュアエース(登録商標)GT−138、ピュアエース(登録商標)GR−138、ピュアエース(登録商標)TT−140、ピュアエース(登録商標)GS−120、ピュアエース(登録商標)GR−125、日本ゼオン社製のゼオノア(登録商標)ZD12、JSR社製のアートン(登録商標)RPM164等や、逆波長分散タイプである帝人社製のピュアエース(登録商標)WRS−148、ピュアエース(登録商標)WRW−142などが挙げられる。このように透過する第1直線偏光L1に概ねλ/4の位相差を与える位相差部材40は、その光軸(高速軸或いは低速軸)が、入射する第1直線偏光L1の偏光面に対して概ね45°傾くように配置される。このような位相差部材40は、当該位相差部材40を透過する光を円偏光L3に変換することができる。
本実施形態の再帰反射部材50は、当該再帰反射部材50の一方の外面の全面が入射する光を再帰反射させる再帰反射面50S1とされ、この再帰反射面50S1と反対側の外面50S2が平坦とされた板状部材とされる。再帰反射部材50には、再帰反射面50S1を覆うように上述の位相差部材40が取り付けられ、位相差部材40で変換された円偏光L3は再帰反射面50S1に入射する。
本実施形態の再帰反射部材50は、当該再帰反射部材50の再帰反射面50S1と反対側の平坦な外面50S2が上述のハウジング10の底壁11と枠壁12とに筋交い状に接続される板状の第2台座板14の平坦な接着面14Sに接着されてハウジング10に取り付けられる。なお、再帰反射部材50は、例えば、ねじによって第2台座板14に取り付けられても良い。
次に、再帰反射部材50について更に詳しく説明する。
図2は、位相差部材40及び再帰反射部材50の一部の厚さ方向に沿った断面を概略的に示す図である。図2に示すように、本実施形態の再帰反射部材50は、板状の基材層51と、金属による鏡面反射層52とを有する。
基材層51は、当該基材層51の位相差部材40側の面に形成される複数の再帰反射素子53を有し、当該基材層51の位相差部材40と反対側の面が上述の再帰反射部材50の外面50S2となる。複数の再帰反射素子53は、例えば、三角錐型再帰反射素子、フルキューブコーナー型再帰反射素子などとされる。本実施形態の再帰反射部材50において、複数の再帰反射素子53は基材層51の位相差部材40側とされる面に隙間なく形成されることが好ましい。
上記三角錐型再帰反射素子は互いに概ね垂直の関係にある3つの三角形の反射面を有し、これらの反射面は、一つの頂点を共有し、互いに隣り合う反射面同士で一つの辺を共有している。また、上記フルキューブコーナー型再帰反射素子は、互いに概ね垂直の関係にある3つの四角形の反射面を有し、これらの反射面は、一つの頂点を共有し、互いに隣り合う反射面同士で一つの辺を共有している。
鏡面反射層52は、アルミニウム、銀などの金属から構成される。このような鏡面反射層52は、上記複数の再帰反射素子53が形成される基材層51の位相差部材40側の面に上述の金属を蒸着するなどして設けられる。この鏡面反射層52における基材層51と反対側の面が上述の再帰反射面50S1となる。従って、再帰反射面50S1は、複数の再帰反射素子53に応じた凹凸状である。鏡面反射層52の厚みは、十分に光を反射できる厚みであれば特に制限はなく、例えば80nm〜200nmである。
このような再帰反射部材50に入射する光は、それぞれの再帰反射素子53の3つの反射面において、当該反射面上に形成された鏡面反射層52によって順に反射されることによって、入射方向へ再帰反射する。
上述したように再帰反射部材50には、位相差部材40が取り付けられる。図3は位相差部材40及び再帰反射部材50の構成を概略的に示す斜視図である。なお、図3では位相差部材40が再帰反射部材50に取り付けられる前の状態が示されており、図3は再帰反射部材50の側から見た斜視図である。図3に示すように、本実施形態の位相差部材40及び再帰反射部材50の平面視における外形は、概ね同じ寸法の四角形状とされる。位相差部材40の再帰反射部材50側の外面には、位相差部材40の縁部の全周に沿って粘着剤層60が積層される。この粘着剤層60は、再帰反射部材50の再帰反射面50S1における再帰反射領域55に対応する領域56を囲っている。この再帰反射領域55は、上述の円偏光L3が再帰反射される領域であり、例えば図1に示すように上述のディスプレイ20の表示面20Sから当該表示面20Sに対して概ね垂直方向に出射する第1直線偏光L1が円偏光L3に変換されて再帰反射面50S1で再帰反射される領域とされる。
このように粘着剤層60が積層された位相差部材40と再帰反射部材50とを重ね合わせることで、位相差部材40が再帰反射部材50に取り付けられ、位相差部材40によって再帰反射部材50の再帰反射面50S1のうち少なくとも再帰反射領域55が覆われる。つまり、位相差部材40は、少なくとも再帰反射領域55を覆って再帰反射部材50に取り付けられる。また、本実施形態の位相差部材40及び再帰反射部材50はそれぞれ板状とされるため、上述のように再帰反射部材50に取り付けられた位相差部材40は、再帰反射部材50と概ね平行となるように配置される。
また、この粘着剤層60によって再帰反射面50S1における再帰反射領域55が囲われ、粘着剤層60は位相差部材40と再帰反射部材50との間に介在している。このため、図2に示すように、再帰反射面50S1における少なくとも再帰反射領域55を含む領域と位相差部材40との間に間隙61が形成される。なお、粘着剤層60は、再帰反射部材50の位相差部材40側の外面である再帰反射面50S1に、再帰反射領域55を囲うように再帰反射部材50の縁部の全周に沿って積層されても良い。
この粘着剤層60の材料として、例えば、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノール系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ニトリルゴム系樹脂、シリコーンゴム系樹脂などが挙げられる。粘着剤層60の厚みは、位相差部材40を再帰反射部材50に接着できる厚みであれば特に制限はなく、例えば10μm〜1000μmである。粘着剤層60によって形成される間隙61の幅は粘着剤層60の厚みと概ね同様となるため、粘着剤層60の厚みを調節することで、間隙61の幅を調節することができる。
次に、ディスプレイ20と、偏光部材30と、位相差部材40が取り付けられた再帰反射部材50との位置関係について更に詳しく説明する。本実施形態では、ディスプレイ20は、表示面20Sが斜め上方を向いて当該表示面20Sが偏光部材30の下面である外面30Sと所定の角度を有して対向するように配置されている。また、再帰反射面50S1における再帰反射領域55を覆う位相差部材40が取り付けられた再帰反射部材50は、再帰反射面50S1が斜め上方を向いて当該再帰反射面50S1がディスプレイ20の表示面20Sと所定の角度を有して対向するように配置されている。なお、再帰反射面50S1は上述したように凹凸状であるため、ここでの再帰反射面50S1は例えば複数の凸部の先端を通る平面とされる。本実施形態では、表示面20Sと偏光部材30の外面30Sとのなす角度θ1と、再帰反射面50S1と偏光部材30の外面30Sとのなす角度θ2とが概ね同じ角度となるように、ディスプレイ20と偏光部材30と再帰反射部材50とが配置されている。また、表示面20Sの中心と再帰反射面50S1の中心との距離や表示面20Sの中心と偏光部材30の外面30Sとの距離や再帰反射面50S1の中心と偏光部材30の外面30Sとの距離は、ディスプレイ20から出射されて偏光部材30の外面30Sで反射された第1直線偏光L1が再帰反射部材50に取り付けられた位相差部材40に入射するような距離とされている。
次に、画像表示装置1による画像の結像について説明する。
図1に示すように、ディスプレイ20から出射される第1直線偏光L1は、偏光部材30に到達する。第1直線偏光L1の偏光方向は、偏光部材30を透過できる第2直線偏光L2の偏光方向と概ね垂直であるため、偏光部材30に到達した第1直線偏光L1の殆どが偏光部材30のディスプレイ20側の外面30Sで反射される。偏光部材30で反射された第1直線偏光L1は、図2に示すように、位相差部材40を透過して円偏光L3に変換される。この円偏光L3は、例えば光の進行方向に対して垂直な面内での軌跡が当該光の進行方向側から見て時計回りに円を描く軌跡である右円偏光である。この右円偏光である円偏光L3は、再帰反射部材50の再帰反射面50S1で再帰反射され、光の進行方向に対して垂直な面内での軌跡が当該光の進行方向側から見て反時計回りに円を描く軌跡である左円偏光となる。この左円偏光である円偏光L3は、位相差部材40を透過して第2直線偏光L2に変換される。この第2直線偏光L2は、偏光部材30を透過し、偏光部材30の第1直線偏光を反射する外面30Sに対してディスプレイ20の表示面20Sと概ね面対称の位置の空中に、ディスプレイ20に表示される画像F1が画像F2として結像される。なお、図1では、画像表示装置1が結像する画像F2が仮想的に破線で示されている。
以上説明したように、本実施形態の画像表示装置1は、ディスプレイ20と、偏光部材30と、位相差部材40と、再帰反射部材50とを備える。ディスプレイ20は、第1直線偏光L1を出射する。偏光部材30は、ディスプレイ20から出射された第1直線偏光L1を反射し、偏光方向が第1直線偏光L1の偏光方向と異なる第2直線偏光L2を透過する。位相差部材40は、偏光部材30で反射された第1直線偏光L1を透過して円偏光L3に変換する。再帰反射部材50は、位相差部材40側の外面の全面が円偏光L3を再帰反射する再帰反射面50S1とされる。また、位相差部材40は、再帰反射部材50の再帰反射面50S1のうち、少なくとも円偏光L3が再帰反射される再帰反射領域55を覆って再帰反射部材50に取り付けられる。また、再帰反射部材50の再帰反射面50S1で再帰反射された円偏光L3は、位相差部材40を透過して第2直線偏光L2に変換され、偏光部材30を透過する。
このような本実施形態の画像表示装置1によれば、偏光部材30の第1直線偏光L1を反射するディスプレイ20側の外面30Sに対してディスプレイ20の表示面20Sと概ね面対称の位置の空中に、ディスプレイ20に表示される画像F1が画像F2として結像される。
また、本実施形態の画像表示装置1では、ディスプレイ20から出射された第1直線偏光L1は、位相差部材40を2回透過して偏光部材30に到達する。従って、上述の特許文献1に記載された画像表示装置と比較して、光が位相差部材40を透過する回数が低減され、位相差部材40における光の減衰などを抑制することができ、画像表示装置1が結像する画像F2の視認性が低下することを抑制できる。
また、本実施形態の画像表示装置1では、凹凸状である再帰反射面50S1における再帰反射領域55を少なくとも覆って位相差部材40が再帰反射部材50に取り付けられるので、再帰反射面50S1における再帰反射領域55が外部に露出することが抑制される。このため、再帰反射領域55における再帰反射面50S1上に埃などが溜まりにくくなり、溜まった埃などが入射する光を遮るなどして再帰反射部材50の再帰反射性能が低下することを抑制できる。また、画像表示装置1の取扱時に再帰反射領域55における再帰反射面50S1が傷付いて再帰反射部材50の再帰反射性能が低下することを抑制できる。従って、画像表示装置1が結像する画像F2の視認性が低下することを抑制できる。
ところで、位相差部材40が再帰反射部材50の再帰反射面50S1に接して取り付けられた場合、上述したように位相差部材40は主に再帰反射部材50の凸部に接触し、位相差部材40と再帰反射部材50との接触部が繰り返しパターンを形成するように点在する場合がある。このように繰り返しパターンを形成して点在する接触部とディスプレイ20に表示される画像F1とが干渉して、結像される画像F2に干渉縞であるモアレが生じる場合がある。しかし、本実施形態の画像表示装置1では、再帰反射面50S1の少なくとも再帰反射領域55を含む領域と位相差部材40との間に間隙61が形成されているので、再帰反射面50S1の少なくとも再帰反射領域55を含む領域と位相差部材40との接触が抑制される。従って、画像表示装置1が結像する画像F2にモアレが生じることを抑制できる。
また、本実施形態の画像表示装置1では、位相差部材40を再帰反射部材50に接着する粘着剤層60が再帰反射部材50の再帰反射面50S1における少なくとも再帰反射領域55を囲うように位相差部材40と再帰反射部材50との間に介在している。このため、粘着剤層60で囲われた再帰反射面50S1における再帰反射領域55と位相差部材40との間の間隙61には、埃などが入り込みにくい。従って、再帰反射領域55における再帰反射面50S1上に埃などが溜まりにくく、画像表示装置1が結像する画像F2の視認性が低下することを抑制できる。
また、本実施形態の画像表示装置1では、円偏光L3が位相差部材40と再帰反射面50S1との間で他の光学部材を透過したり、他の光学部材で反射したりすることがない。従って、円偏光L3が位相差部材40と再帰反射面50S1との間で減衰しにくく、画像表示装置1が結像する画像F2の視認性が低下することを抑制できる。
また、本実施形態の画像表示装置1では、再帰反射部材50の再帰反射面50S1と反対側の平坦な外面50S2が第2台座板14の平坦な接着面14Sに接着されてハウジング10に取り付けられる。従って、再帰反射部材50の再帰反射面50S1が歪むことを容易に抑制でき、画像表示装置1が結像する画像F2の視認性が低下することをより抑制できる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図4を参照して詳細に説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については、特に説明する場合を除き、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。
図4は、本発明の第2実施形態に係る画像表示装置の断面を概略的に示す図である。図4に示すように、本実施形態の画像表示装置1は、位相差部材40が取り付けられる再帰反射部材50とディスプレイ20とが偏光部材30を挟んで互いに反対側に配置される点、及びディスプレイ20と位相差部材40と再帰反射部材50とが閉塞された空間に収容されない点において、第1実施形態の画像表示装置1と主に異なる。
本実施形態では、ディスプレイ20は、概ね水平方向に延在する板状の第1台座板13における上方側の面である接着面13Sに接着される。第1台座板13の接着面13S側には、支持部13Aが第1台座板13と一体に設けられている。偏光部材30は、第1台座板13よりも上方側に配置される。偏光部材30は、ディスプレイ20の表示面20Sに対して傾斜し、この偏光部材30における第1台座板13側の端部が支持部13Aに固定される。偏光部材30における第1台座板13側の端部は、例えば、ねじによって支持部13Aに固定されても良い。
偏光部材30を基準としてディスプレイ20側と反対側には、偏光部材30に対して傾斜する板状の第2台座板14が配置される。本実施形態では、第2台座板14は偏光部材30よりも上方側に配置され、概ね水平方向に延在している。再帰反射部材50の平坦な外面50S2は、第2台座板14における偏光部材30側の平坦な面である接着面14Sに接着され、再帰反射部材50が第2台座板14に取り付けられる。位相差部材40は、第1実施形態と同様にして、粘着剤層60によって再帰反射部材50に取り付けられ、再帰反射面50S1における再帰反射領域55を少なくとも覆っている。また、粘着剤層60は、再帰反射面50S1における少なくとも再帰反射領域55を囲うように位相差部材40と再帰反射部材50との間に介在している。第2台座板14の接着面14S側には、支持部14Aが第2台座板14と一体に設けられており、偏光部材30における第2台座板14側の端部が支持部14Aに固定される。偏光部材30における第2台座板14側の端部は、例えば、ねじによって支持部14Aに固定されても良い。
このようにして再帰反射部材50が取り付けられる第2台座板14は、偏光部材30によって支持され、この偏光部材30は第1台座板13によって支持されている。このため、本実施形態の偏光部材30は第2台座板14を支持し得る強度を有している。また、本実施形態の偏光部材30は、ディスプレイ20から出射される第1直線偏光L1を透過し、偏光方向が第1直線偏光L1の偏光方向と異なり当該偏光方向と概ね垂直な第2直線偏光L2をディスプレイ20側と反対側の外面30Sで反射する板状部材とされる。このような偏光部材30として、例えば、ガラス板やアクリル板等の透光性を有する板状部材に第1実施形態における偏光部材30が張り合わされたものを用いることができ、この偏光部材30は、透光性を有する板状部材がディスプレイ20側に位置するように配置される。また、この偏光部材30の第1直線偏光L1に対する透過軸の向きは、第1実施形態における偏光部材30の第1直線偏光L1に対する透過軸の向きが概ね90度回転された向きとされる。
本実施形態では、ディスプレイ20の表示面20Sは再帰反射部材50の再帰反射面50S1と対向し、偏光部材30における再帰反射部材50側の面である外面30Sと表示面20Sとのなす角度θ1及び再帰反射面50S1と外面30Sとのなす角度θ2は、概ね45度とされている。なお、ディスプレイ20の表示面20Sは、再帰反射部材50の再帰反射面50S1に対して傾斜していても良い。また、外面30Sは表示面20Sに対して傾斜して入れてば良く、外面30Sと表示面20Sとのなす角度θ1及び再帰反射面50S1と外面30Sとのなす角度θ2は特に限定されるものではない。
また、本実施形態では、第1台座板13と第2台座板14とは所定の間隔をあけて離間しており、偏光部材30を基準としてディスプレイ20側における第1台座板13と第2台座板14との間には開口15が形成されている。一方、偏光部材30を基準として再帰反射部材50側における第1台座板13と第2台座板14との間には開口16が形成されている。なお、この開口15及び開口16は図4の紙面に垂直な方向にも開口してる。
本実施形態の画像表示装置1では、ディスプレイ20から出射される第1直線偏光L1は、偏光部材30に到達する。偏光部材30に到達した第1直線偏光L1の殆どは、偏光部材30を透過する。偏光部材30を透過した第1直線偏光L1は、図2に示すように、位相差部材40を透過して、例えば右円偏光である円偏光L3に変換される。この右円偏光である円偏光L3は、再帰反射部材50の再帰反射面50S1で再帰反射され、左円偏光となる。この左円偏光である円偏光L3は、位相差部材40を透過して第2直線偏光L2に変換される。この第2直線偏光L2は、図4に示すように、偏光部材30に到達し、偏光部材30に到達した第2直線偏光L2の殆どは、偏光部材30における再帰反射部材50側の面である外面30Sで反射されて開口16を介して画像表示装置1の外部に出射する。こうして、偏光部材30の外面30Sに対してディスプレイ20の表示面20Sと概ね面対称の位置の空中に、ディスプレイ20に表示される画像F1が画像F2として結像される。本実施形態では、画像表示装置1が結像する画像F2を正対して見る際に、画像F2の全体は開口15及び開口16の内側に位置している。なお、図4では、図1と同様に、ディスプレイ20に表示される画像F1と画像表示装置1が結像する画像F2とが仮想的に破線で示されている。
このような構成の画像表示装置1であっても、第1実施形態の画像表示装置1と同様の効果を奏し、画像表示装置1が結像する画像F2の視認性が低下することを抑制できる。また、本実施形態の画像表示装置1では、再帰反射部材50とディスプレイ20とが偏光部材30を挟んで互いに反対側に配置される。このため、画像表示装置1が結像する画像F2を正対して見る際に、画像F2が再帰反射部材50やディスプレイ20と重ならないようにし得る。また、本実施形態では、上記のように、画像表示装置1が結像する画像F2を正対して見る際に、画像F2の全体は開口15及び開口16の内側に位置している。このため、観測者は、画像F2とともに、開口15及び開口16を介して画像表示装置1の画像F2を結像する側と反対側を視認できる。従って、画像表示装置1の画像F2を結像する側と反対側に物、画像、映像等が配置されることで、結像される画像F2がこれらと重なって見えるようにし得る。
なお、画像F2を正対して見る際に、画像F2と開口15とは少なくとも一部が重なっていれば良い。また、画像表示装置1の画像F2を結像する側と反対側に配置される物、画像、映像等は、特に限定されない。例えば所定の色の板が開口15を覆うように配置され、画像F2を正対して見る際にこの板が画像F2と重なっていても良い。この板の色が例えば結像される画像F2とのコントラストを高める色とされる場合、結像される画像F2の視認性を向上させ得る。また、例えば、黒色の板が開口15を覆うように配置される場合、ディスプレイ20からの迷光や周辺光の影響を低減でき、結像される画像F2の視認性を向上させ得る。ディスプレイ20からの迷光や周辺光の影響をより低減させるには、黒色の板が開口15全体を閉塞するように配置されても良い。また、黒色の板は開口15全体とともに、開口16のうち位相差部材40の外面40Sと平行かつ偏光部材30の外面30Sと平行な方向に開口している部分、つまり、開口16のうち図4の紙面に垂直な方向に開口してる部分を閉塞するように配置されても良い。このように黒色の板が配置されることで画像F2の視認性をより向上させ得る。
本実施形態では、表示面20Sの中心と偏光部材30の外面30Sとの距離や、外面30Sと表示面20Sとのなす角度θ1を調節することで、画像表示装置1が結像する画像F2の位置を調整することができる。
本実施形態の画像表示装置1では、第1台座板13には、第2台座板14に連結する補強部材が設けられても良く、補強部材が設けられた第1台座板13が第2台座板14を支持しても良い。このような構成にすることで、偏光部材30は強度を高めるための透光性を有する板状部材を有さなくても良く、偏光部材30の構成を簡単な構成にし得る。また、本実施形態の画像表示装置1では、画像表示装置1の外部に画像F1が画像F2として結像されていた。しかし、ディスプレイ20の表示面20Sと偏光部材30との距離が短くて画像表示装置1の内部に画像F2が結像されても良い。このような場合、観測者は開口16を介して結像される画像F2を視認する。また、本実施形態の画像表示装置1では、ディスプレイ20と、位相差部材40と、再帰反射部材50とは、上記第1実施形態と同様に、閉塞された空間に収容されていても良い。このような構成として、例えば、透光性を有し開口15全体及び開口16全体を閉塞する閉塞部材を更に備える構成が挙げられる。なお、再帰反射部材50の再帰反射面50S1上、ディスプレイ20の表示面20S上、位相差部材40の外面40S上に埃などが溜まることを抑制する観点では、ディスプレイ20、位相差部材40、及び再帰反射部材50は、閉塞された空間に収容されていることが好ましい。また、本実施形態の画像表示装置1の向きは特に限定されるものではない。例えば、画像表示装置1は、偏光部材30の外面30Sで反射された第2直線偏光が上方へ向かうように配置されても良い。
以上、本発明について、実施形態を例に説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、板状の基材層51と、金属による鏡面反射層52とを有する再帰反射部材50を例に説明したが、特に限定されない。例えば、再帰反射部材50は、基材層51がアルミニウム、銀などの光の反射率が高い材料から構成される場合には、基材層51が鏡面反射層52を兼ねる構成とされても良い。
また、上記実施形態では、位相差部材40側の外面の全面が再帰反射面50S1とされた再帰反射部材50を例に説明したが、特に限定されない。再帰反射部材50は、位相差部材40側の外面における第2円偏光が再帰反射される領域である再帰反射領域55が少なくとも再帰反射面50S1とされれば良い。例えば、再帰反射面50S1は、位相差部材40側の外面における再帰反射領域55が含まれる一部に形成されても良い。
また、上記実施形態では、平面視における外形が概ね同じ寸法の四角形状とされる位相差部材40及び再帰反射部材50を例に説明したが、特に限定されない。例えば、位相差部材40及び再帰反射部材50の平面視における外形は円形状とされても良く、位相差部材40の平面視における外形の寸法は再帰反射部材50の平面視における外形の寸法よりも小とされても良い。
また、上記実施形態では、間隙61は、粘着剤層60が再帰反射部材50の再帰反射面50S1における少なくとも再帰反射領域55を囲うように位相差部材40と再帰反射部材50との間に介在することで形成されていた。しかし、粘着剤層60は再帰反射領域55を囲わなくても良い。例えば、再帰反射部材50の再帰反射面50S1における再帰反射領域55を囲う領域と位相差部材40との間に粘着剤層60が不連続に介在することで間隙61が形成されても良い。このような構成であっても、上述した様に画像表示装置1が結像する画像F2にモアレが生じることを抑制できる。
また、上記実施形態では、再帰反射部材50の再帰反射面50S1における再帰反射領域55を囲う領域と位相差部材40との間に粘着剤層60が介在することで間隙61が形成されていた。しかし、間隙61は、再帰反射部材50の再帰反射面50S1における再帰反射領域55を囲う領域と位相差部材40との間にスペーサーが介在することで形成されても良い。スペーサーによって間隙61を形成する場合には、例えば、スペーサーと位相差部材40との間及びスペーサーと再帰反射部材50との間に粘着剤層60が介在され、スペーサーが位相差部材40と再帰反射部材50とのそれぞれに接着される。また、このようなスペーサーは、位相差部材40と一体に形成されても良く、再帰反射部材50と一体に形成されても良い。このような構成であっても、上述した様に画像表示装置1が結像する画像F2にモアレが生じることを抑制できる。なお、スペーサーの板厚を変更することで間隙61の幅を容易に調節することができる。
また、上記実施形態では、間隙61を形成するために再帰反射部材50の再帰反射面50S1における再帰反射領域55を囲う領域と位相差部材40との間に粘着剤層60が介在していた。しかし、粘着剤層60は、再帰反射部材50の再帰反射面50S1における再帰反射領域55を含む領域と位相差部材40との間に介在していても良い。図5は変形例に係る位相差部材40及び再帰反射部材50の構成を概略的に示す斜視図であり、図6は変形例に係る位相差部材40及び再帰反射部材50の一部の厚さ方向に沿った断面を概略的に示す図である。なお、図5では位相差部材40が再帰反射部材50に取り付けられる前の状態が示されており、図5は再帰反射部材50の側から見た斜視図である。図5、図6に示す位相差部材40は、再帰反射部材50側の外面の全面に粘着剤層60が積層される点において、上記実施形態の位相差部材40と異なる。
本変形例の位相差部材40では、再帰反射部材50の再帰反射面50S1における再帰反射領域55に対応する領域56を含む再帰反射部材50側の外面の全面に、粘着剤層60が積層される。このように粘着剤層60が積層された位相差部材40と再帰反射部材50とを重ね合わせることで、位相差部材40が再帰反射部材50に取り付けられる。従って、本変形例の粘着剤層60は、再帰反射部材50の再帰反射面50S1における再帰反射領域55を含む領域と位相差部材40との間に介在している。このような構成にすることで、位相差部材40を再帰反射部材50に強固に接着できる。また、外力によって位相差部材40と再帰反射部材50が擦れ合って再帰反射領域55における再帰反射面50S1が傷付くことが抑制され、再帰反射部材50の再帰反射性能が低下することを抑制できる。また、粘着剤層60を位相差部材に容易に積層することができ、位相差部材40を再帰反射部材50に容易に取り付けられる。なお、本変形例における粘着剤層60を構成する材料として、例えば上述した粘着剤層60の材料であって透光性を有する材料を用いることができる。
ところで、このように位相差部材40が再帰反射部材50に取り付けられる場合には、図6に示すように、再帰反射部材50の再帰反射素子53の位相差部材40側の先端部は、粘着剤層60に突き刺さることになる。再帰反射素子53の位相差部材40側の先端部は、再帰反射性能にあまり寄与していないものの、再帰反射素子53の粘着剤層60に突き刺さる部位の深さDは、再帰反射素子53の高さHの1%以上、50%以下とすることが好ましい。深さDが高さHの1%より小さくされると、位相差部材40を再帰反射部材50に接着させる十分な接着力が得られにくくなる。一方、深さDが高さHの50%より大きくされると、粘着剤層60によって覆われる再帰反射素子53の反射面上の鏡面反射層52の範囲が大きくなり、再帰反射部材50の再帰反射性能が大きく低下し、画像表示装置1が結像する画像F2の視認性が低下する。
また、上記実施形態では、板状部材の第1台座板13及び板状部材の第2台座板14を例に説明したが、特に限定されない。第1台座板13はディスプレイ20を取り付けることができれば良く、第2台座板14は再帰反射部材50を取り付けることができればよい。例えば、上記第1実施形態における画像表示装置1では、第1台座板13及び第2台座板14は、ハウジング10の枠壁12と一体に形成されも良い。また、枠壁12の一部が第1台座板13や第2台座板14とされも良い。
また、上記第1実施形態における画像表示装置1では、ディスプレイ20、位相差部材40、及び再帰反射部材50は、ハウジング10と偏光部材30とによって囲われた空間に収容されていた。しかし、上記第1実施形態において、ディスプレイ20、位相差部材40、再帰反射部材50は、上記第2実施形態と同様に、閉塞された空間に収容されなくても良い。なお、上記のように、再帰反射部材50の再帰反射面50S1上、ディスプレイ20の表示面20S上、位相差部材40の外面40S上に埃などが溜まることを抑制する観点では、ディスプレイ20、位相差部材40、及び再帰反射部材50は、閉塞された空間に収容されていることが好ましい。
また、上記実施形態では、再帰反射面50S1と反対側の外面50S2が平坦とされた再帰反射部材50を例に説明したが、特に限定されない。例えば、再帰反射面50S1と反対側の外面50S2に凸部や凹部が形成され、当該外面50S2が凹凸状とされも良い。
本発明によれば、画像の視認性の低下を抑制できる画像表示装置が提供され、本発明の画像表示装置は、例えば、各種看板、情報表示装置、情報入力装置、アミューズメント機器に好適に用いられる。
1・・・画像表示装置
10・・・ハウジング
14・・・第2台座板(台座)
14S・・・接着面
20・・・ディスプレイ
30・・・偏光部材
40・・・位相差部材
50・・・再帰反射部材
50S1・・・再帰反射面
50S2・・・再帰反射面と反対側の外面
55・・・再帰反射領域
60・・・粘着剤層
61・・・間隙
L1・・・第1直線偏光
L2・・・第2直線偏光
L3・・・円偏光

Claims (6)

  1. 第1直線偏光を出射して表示を行うディスプレイと、
    前記ディスプレイから出射された前記第1直線偏光を反射し、偏光方向が前記第1直線偏光の偏光方向と異なる第2直線偏光を透過する偏光部材と、
    前記偏光部材で反射された前記第1直線偏光を透過して円偏光に変換する位相差部材と、
    前記円偏光を再帰反射する再帰反射面が前記位相差部材の側の外面の少なくとも一部に形成される再帰反射部材と、
    を備え、
    前記位相差部材は、前記再帰反射部材の前記再帰反射面のうち、少なくとも前記円偏光が再帰反射される再帰反射領域を覆って前記再帰反射部材に取り付けられ、
    前記再帰反射部材の前記再帰反射面で再帰反射された前記円偏光は、前記位相差部材を透過して前記第2直線偏光に変換され、前記偏光部材を透過する
    ことを特徴とする画像表示装置。
  2. 第1直線偏光を出射して表示を行うディスプレイと、
    前記ディスプレイから出射された前記第1直線偏光を透過し、偏光方向が前記第1直線偏光の偏光方向と異なる第2直線偏光を反射する偏光部材と、
    前記偏光部材を透過した前記第1直線偏光を透過して円偏光に変換する位相差部材と、
    前記円偏光を再帰反射する再帰反射面が前記位相差部材の側の外面の少なくとも一部に形成される再帰反射部材と、
    を備え、
    前記位相差部材は、前記再帰反射部材の前記再帰反射面のうち、少なくとも前記円偏光が再帰反射される再帰反射領域を覆って前記再帰反射部材に取り付けられ、
    前記再帰反射部材の前記再帰反射面で再帰反射された前記円偏光は、前記位相差部材を透過して前記第2直線偏光に変換され、前記偏光部材で反射される
    ことを特徴とする画像表示装置。
  3. 前記再帰反射面の少なくとも前記再帰反射領域を含む領域と前記位相差部材との間に間隙が形成される
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像表示装置。
  4. 前記位相差部材を前記再帰反射部材に接着する粘着剤層が前記再帰反射部材の前記再帰反射面における少なくとも前記再帰反射領域を囲うように前記位相差部材と前記再帰反射部材との間に介在することで、前記間隙が形成される
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像表示装置。
  5. 前記位相差部材を前記再帰反射部材に接着する粘着剤層が前記再帰反射部材の前記再帰反射面における前記再帰反射領域を含む領域と前記位相差部材との間に介在している
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像表示装置。
  6. 前記再帰反射部材の前記再帰反射面と反対側の外面は、平坦とされ、
    前記再帰反射部材は、前記再帰反射面と反対側の外面が台座の平坦な接着面に接着される
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像表示装置。

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