JP2019065981A - 球面すべり軸受の製造方法 - Google Patents

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和樹 平松
松永 浩司
Koji Matsunaga
浩司 松永
浩弥 近藤
Hiroya Kondo
浩弥 近藤
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Abstract

【課題】製造コストを低減することが可能な球面すべり軸受の製造方法を提供する。【解決手段】一実施形態に係る球面すべり軸受の製造方法は、第1端と、第2端とを有する球面すべり軸受用外輪部材と、球面すべり軸受用内輪とを準備する工程と、球面すべり軸受用外輪部材の内周面が、球面すべり軸受用内輪の外周面と対向するように、球面すべり軸受用内輪を球面すべり軸受用外輪部材に挿入する工程と、球面すべり軸受用外輪部材の内周面が球面すべり軸受用内輪の外周面に沿うように、球面すべり軸受用外輪部材を加工する工程とを備える。球面すべり軸受用外輪部材は、第1端側に位置する第1部分と、第2端側に位置する第2部分とを備える。第1部分の内周面は、断面視において、直線状である。第2部分の内周面は、断面視において、曲線状である。第2部分の内径は、第2部分の第1端側の端から第2部分の第2端側の端に向かうにしたがって、小さくなる。【選択図】図1

Description

本発明は、球面すべり軸受の製造方法に関する。
従来から、特開2001−193741号公報(特許文献1)に記載の外輪が知られている。特許文献1に記載のアウターレースは、球面すべり軸受の外輪の製造に用いられる。特許文献1に記載のアウターレースは、円筒形状を有している。すなわち、特許文献1に記載のアウターレースは、中心軸方向における端である第1端と、第1端の反対側の端である第2端とを有している。特許文献1に記載のアウターレースの内径は、第1端から第2端にわたって、一定となっている。
特許文献1に記載のアウターレースには、インナーレースが挿入される。特許文献1に記載のアウターレースには、インナーレースが挿入された状態で、アウターレースの内周面がインナーレースの外周面に沿うように加工が行われる。
特開2001−193741号公報
特許文献1に記載のアウターレースは、上記のとおり、円筒形状である。そのため、アウターレースの内周面がインナーレースの外周面に沿うように加工が行われることにより、アウターレースの外周面は、中心軸方向に沿う断面視において、第1端から第2端にわたって、曲線状(円弧状)となる。球面すべり軸受においては、外輪の外周面が断面視において直線状となるように切削加工が行われる必要がある。そのため、特許文献1に記載のアウターレースを用いて球面すべり軸受を製造する場合には、当該切削加工に伴う取り代を大きく確保する必要がある。すなわち、特許文献1に記載のアウターレースを用いて球面すべり軸受を製造する場合、製造コストが増大する。
本発明は、上記の従来技術の問題点に鑑みてなされたものである。より具体的には、本発明は、製造コストを低減することが可能な球面すべり軸受の製造方法を提供する。
本発明の一態様に係る球面すべり軸受の製造方法は、中心軸と平行な方向における端である第1端と、第1端の反対側の端である第2端とを有する球面すべり軸受用外輪部材と、球面すべり軸受用内輪とを準備する工程と、球面すべり軸受用外輪部材の内周面が、球面すべり軸受用内輪の外周面と対向するように、球面すべり軸受用内輪を球面すべり軸受用外輪部材に挿入する工程と、球面すべり軸受用外輪部材の内周面が球面すべり軸受用内輪の外周面に沿うように、球面すべり軸受用外輪部材を加工する工程とを備える。球面すべり軸受用外輪部材は、第1端側に位置する第1部分と、第2端側に位置する第2部分とを備える。第1部分の内周面は、中心軸に沿った断面視において、直線状である。第2部分の内周面は、中心軸に沿った断面視において、曲線状である。第2部分の内径は、第2部分の第1端側の端から第2部分の第2端側の端に向かうにしたがって、小さくなる。
上記の球面すべり軸受の製造方法において、球面すべり軸受用外輪部材を加工する工程は、球面すべり軸受用外輪部材の外周面に対するローリング加工により行われてもよい。上記の球面すべり軸受の製造方法において、球面すべり軸受用外輪部材は、チタン合金により構成されていてもよい。
本発明の一態様に係る球面すべり軸受の製造方法によると、球面すべり軸受の製造コストを低減することができる。
球面すべり軸受用外輪部材1の中心軸1cに沿う断面における断面図である。 球面すべり軸受用外輪部材1の製造方法を示す工程図である。 鍛造工程S1におけるプレス加工の模式図である。 球面すべり軸受10の断面図である。 球面すべり軸受け10の製造方法を示す工程図である。 内輪挿入工程S51における球面すべり軸受10の中心軸に沿う断面における断面図である。 第1ローリング加工工程S52における球面すべり軸受10の中心軸に平行な断面図である。 第2ローリング加工工程S53における球面すべり軸受10の上面図である。 第2ローリング加工工程S53における球面すべり軸受10の中心軸に直交する断面における部分断面図である。 球面すべり軸受用外輪部材8の中心軸に沿う断面における断面図である。 球面すべり軸受用外輪部材8と球面すべり軸受用内輪2とを組み立てた状態での中心軸に沿う断面における断面図である。 球面すべり軸受用外輪部材9の中心軸に沿う断面における断面図である。 拡径工程における球面すべり軸受用外輪部材9の中心軸に沿う断面における断面図である。 縮径工程における球面すべり軸受用外輪部材9の中心軸に沿う断面における断面図である。
図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の図面において、同一又は相当する部分に同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さないものとする。
(実施形態に係る球面すべり軸受用外輪部材の構成)
以下に、実施形態に係る球面すべり軸受用外輪部材1の構成を説明する。
図1は、球面すべり軸受用外輪部材1の中心軸1cに沿う断面における断面図である。図1に示すように、球面すべり軸受用外輪部材1は、第1端1aと、第2端1bとを有している。第1端1a及び第2端1bは、球面すべり軸受用外輪部材1の中心軸1cと平行な方向における端である。第2端1bは、第1端1aの反対側の端である。
球面すべり軸受用外輪部材1は、第1部分11と、第2部分12とを有している。第1部分11は、第1端1a側に位置している。第2部分12は、第2端1b側に位置している。
第1部分11は、内周面11aと、外周面11bとを有している。内周面11aは、中心軸1cに沿う断面視において、直線状である。第1部分11は、内径D1を有している。内径D1は、第1部分11の第1端1a側の端から第1部分11の第2端1b側の端にかけて一定となっている。
外周面11bは、中心軸1cに沿う断面視において、曲線状である。第1部分11は、外径D2を有している。外径D2は、第1部分11の第2端1b側の端から第1部分11の第1端1a側の端に向かうにしたがって大きくなっている。具体的には、外周面11bは、中心軸1cに沿う断面視において、球面すべり軸受用内輪2(図4参照)の外周面の曲率の反転形状となっている。
第2部分12は、内周面12aと、外周面12bとを有している。内周面12aは、中心軸1cに沿う断面視において、曲線状である。具体的には、内周面12aは、中心軸1cに沿う断面視において、円弧状である。より具体的には、内周面12aは、中心軸1cに沿う断面視において、球面すべり軸受用内輪2(図4参照)の外周面に沿う形状を有している。
第2部分12は、内径D3を有している。内径D3は、第2部分12の第1端1a側の端から第2部分12の第2端1b側の端にかけて小さくなっている。内周面11aと内周面12aとは、中心軸1cに沿う方向における球面すべり軸受用外輪部材1の中央付近において、なめらかにつながっている。このことを別の観点からいえば、球面すべり軸受用外輪部材1の内周面(内周面11a及び内周面12a)には、第1端1aから第2端1bにかけて、アンダーカット部が設けられていない。
外周面12bは、中心軸1cに沿う断面視において、直線状である。外周面12bと外周面11bとは、中心軸1cに沿う方向における球面すべり軸受用外輪部材1の中央付近において、なめらかにつながっている。第2部分12は、外径D4を有している。外径D4は、第2部分12の第1端1a側の端から第2部分12の第2端1b側の端にかけて一定となっている。
球面すべり軸受用外輪部材1に用いられる材料は、例えばチタン(Ti)合金である。球面すべり軸受用外輪部材1に用いられるTi合金は、例えば、Ti−6Al−4V合金である。但し、球面すべり軸受用外輪部材1に用いられる材料は、これに限られるものではない。
(実施形態に係る球面すべり軸受用外輪部材の製造方法)
以下に、実施形態に係る球面すべり軸受用外輪部材1の製造方法を説明する。
図2は、球面すべり軸受用外輪部材1の製造方法を示す工程図である。図2に示すように、球面すべり軸受用外輪部材1の製造方法は、鍛造工程S1と、穴開け工程S2とを有している。
図3は、鍛造工程S1におけるプレス加工の模式図である。図3(A)に示すように、鍛造工程S1は、プレス装置3を用いて行われる。プレス装置3は、パンチ31と、エジェクタ32と、ダイス33と、ワーク押さえ34とを有している。
パンチ31は、柱状形状を有している。パンチ31は、第1端31aと、第2端31bとを有している。第1端31a及び第2端31bは、パンチ31の中心軸に平行な方向における端である。第2端31bは、第1端31aの反対側の端である。
パンチ31は、第1部分31cと、第2部分31dとを有している。第1部分31cは、第1端31a側に位置している。第2部分31dは、第2端31b側に位置している。第1部分31cの外周面は、パンチ31の中心軸に平行な方向に沿った断面視において、曲線状である。第1部分31cの外径は、第2端31b側から第1端31a側に向かうにしたがって小さくなっている。第2部分31dの外周面は、パンチ31の中心軸に平行な方向に沿った断面視において、直線状である。第2部分31dの外径は、第2端31b側から第1端31a側にわたって一定である。第1部分31cの外周面と第2部分31dの外周面とは、素材Wの軸方向長さの半分程度の位置で、なめらかにつながっている。
エジェクタ32は、柱状形状を有している。エジェクタ32は、第1端32aと、第2端32bとを有している。第1端32a及び第2端32bは、エジェクタ32の中心軸に平行な方向における端である。パンチ31とエジェクタ32とは、第1端31aと第1端32aとが互いに対向するように配置されている。パンチ31とエジェクタ32との間には、素材Wが配置されている。
ダイス33は、第1面33aと、第2面33bとを有している。第2面33bは、第1面33aの反対面である。ダイス33には、凹部33cが設けられている。凹部33cにおいて、ダイス33の第1面33a側は、第2面33b側に向かって窪んでいる。
凹部33cは、側壁33dと、底壁33eとを有している。側壁33dは、第1面33aに連なっている。底壁33eは、第2面33b側において、側壁33dに連なっている。側壁33dは、第1部分33daと、第2部分33dbとを有している。第1部分33daは、第1面33a側に位置している。第2部分33dbは、第2面33b側に位置している。
第1部分33daは、ダイス33の中心軸に沿った断面視において、曲線状である。第1部分33daの内径は、第1面33a側から第2面33b側に向かって小さくなっている。第2部分33dbは、ダイス33の中心軸に沿った断面視において、直線状である。第2部分33dbの内径は、第1面33a側から第2面33b側にかけて一定である。
ダイス33には、貫通穴33fが設けられている。貫通穴33fは、第2面33bから第1面33aに向かう方向にダイス33を貫通し、凹部33cの底壁33eに開口している。貫通穴33fは、凹部33cに連結されている。貫通穴33fには、エジェクタ32が挿入されている。エジェクタ32の第1端32a側の端面は、底壁33eと面一になっている。
ワーク押さえ34は、第1面34aと、第2面34bとを有している。第2面34bは、第1面34aの反対面である。ワーク押さえ34は、第1面34aが第1面33aと対向するようにダイス33上に配置されている。ワーク押さえ34には、貫通穴34cが設けられている。貫通穴34cは、第1面34aから第2面34bに向かう方向に、ワーク押さえ34を貫通している。貫通穴34cには、パンチ31が挿入されている。
図3(B)に示すように、パンチ31は、第1端31aと第1端32aとが近づくように、エジェクタ32に向かって移動する。パンチ31の移動により、素材Wは、パンチ31の外周面、ダイス33の側壁33d及び底壁33e、エジェクタ32の第1端32a側の端面並びにワーク押さえ34の第1面34aにより画される空間内を埋めるように塑性変形する。これにより、球面すべり軸受用外輪部材1の第1部分11及び第2部分12が形成される。
この段階においては、球面すべり軸受用外輪部材1の第2端1b側に、素材Wが残存している。この素材Wは、穴開け工程S2において除去される。以上により、実施形態に係る球面すべり軸受用外輪部材1が製造される。なお、穴開け工程S2が行われた後に、球面すべり軸受用外輪部材1に対する熱処理が行われてもよい。また、球面すべり軸受用外輪部材1に対する旋削加工、熱処理が行われた後に、球面すべり軸受用外輪部材1の内周面に対して、旋削による仕上げ加工が行われてもよい。
(実施形態に係る球面すべり軸受の構成)
以下に、実施形態に係る球面すべり軸受10の構成を説明する。
図4は、球面すべり軸受10の断面図である。図4に示すように、球面すべり軸受10は、球面すべり軸受用外輪4と、球面すべり軸受用内輪2と、ライナー材7とを有している。
球面すべり軸受用外輪4の内周面は、球面すべり軸受10の中心軸に沿う断面において、球面すべり軸受用内輪2の外周面に沿っている。球面すべり軸受用外輪4は、球面すべり軸受用外輪部材1に加工を行うことにより得られる。球面すべり軸受用外輪部材1に対する加工については、後述する。
球面すべり軸受用外輪4の内周面には、ライナー材7が貼り付けられている。ライナー材7は、球面すべり軸受用外輪4の内周面と球面すべり軸受用内輪2との摺動性を確保するための部材である。ライナー材7には、例えばフッ素樹脂が用いられる。但し、ライナー材7に用いられる材料は、これに限られるものではない。
球面すべり軸受用内輪2は、外周面を有している。球面すべり軸受用内輪2の外周面は、球面すべり軸受10の中心軸に沿う断面において、円弧状となっている。球面すべり軸受用内輪2には、例えばチタン合金が用いられる。但し、球面すべり軸受用内輪2に用いられる材料は、これに限られるものではない。
(実施形態に係る球面すべり軸受の製造方法)
以下に、実施形態に係る球面すべり軸受10の製造方法を説明する。
図5は、球面すべり軸受け10の製造方法を示す工程図である。図5に示すように、球面すべり軸受10の製造方法は、準備工程S3と、ライナー材貼付工程S4と、組立工程S5と、仕上工程S6とを有している。
準備工程S3においては、球面すべり軸受用外輪部材1及び球面すべり軸受用内輪2の準備が行われる。球面すべり軸受用外輪部材1の準備については、上記のとおりである。球面すべり軸受用内輪2の準備は、従来公知の方法により行われる。ライナー材貼付工程S4においては、従来公知の方法により、ライナー材7が球面すべり軸受用外輪部材1の内周面に貼付される。
組立工程S5は、内輪挿入工程S51と、第1ローリング加工工程S52とを有している。組立工程S5は、第2ローリング加工工程S53を有していてもよい。
図6は、内輪挿入工程S51における球面すべり軸受10の中心軸に沿う断面における断面図である。図6に示すように、内輪挿入工程S51においては、球面すべり軸受用内輪2が、球面すべり軸受用外輪部材1に挿入される。具体的には、球面すべり軸受用内輪2は、球面すべり軸受用内輪2の外周面と球面すべり軸受用外輪部材1の内周面とが対向するように、球面すべり軸受用外輪部材1に挿入される。
球面すべり軸受用内輪2は、第1端1a側から、球面すべり軸受用外輪部材1に挿入される。上記のとおり、第1部分11の内周面11aは、中心軸1cに沿う断面において直線状であるため、球面すべり軸受用内輪2は、第1端1a側から球面すべり軸受用外輪部材1に容易に挿入することができる。内輪挿入工程S51が完了した時点で、第2部分12の内周面12aは、球面すべり軸受用内輪2の外周面に沿っているが、第1部分11の内周面11aは、球面すべり軸受用内輪2の外周面に沿っていない。
図7は、第1ローリング加工工程S52における球面すべり軸受10の中心軸に平行な断面図である。図7に示すように、第1ローリング加工工程S52においては、球面すべり軸受用外輪部材1に対する加工が行われる。第1ローリング加工工程S52は、ローラ装置6aを用いて行われる。
ローラ装置6aは、ローラ61と、チャック62とを有している。ローラ61の外周面は、球面すべり軸受用外輪部材1の外周面と接している。なお、ローラ61の数は、複数であってもよい。球面すべり軸受用内輪2の内周面には、チャック62が挿入される。チャック62が回転することにより、球面すべり軸受用外輪部材1及び球面すべり軸受用内輪2は、中心軸1c周りに回転する。ローラ61は、角部を有している。角部は、ローラ61の上面と外周面との稜線により構成されている。角部は、曲面形状を有していてもよい。
図7中において、第1ローリング加工工程S52が行われる前の球面すべり軸受用外輪部材1の形状は、点線により示されている。ローラ61は、第2端1b側から第1端1aへと球面すべり軸受用外輪部材1に対して相対的に移動する。この移動に伴い、ローラ61の角部が、第1部分11と接触する。これにより、第1部分11が中心軸1cに近づくように変形する。その結果、第1部分11の内周面11aが、球面すべり軸受用内輪2の外周面に沿うようになる。つまり、第1ローリング加工工程S52により、球面すべり軸受用外輪部材1の内周面の全体が、球面すべり軸受用内輪2の外周面に沿うようになる。
なお、第1部分11の外周面11bは、中心軸1cに沿う断面において曲線状であるため、第1ローリング加工工程S52において第1部分11が中心軸1cに近づくように変形することにより、球面すべり軸受用外輪部材1の外周面11bは、中心軸1cに沿う断面視において、直線状に近くなる。
図8は、第2ローリング加工工程S53における球面すべり軸受10の上面図である。図8に示すように、第2ローリング加工工程S53は、ローラ装置6bを用いて行われる。ローラ装置6bは、第1駆動ローラ63と、第2駆動ローラ64と従動ローラ65とを有している。第1駆動ローラ63、第2駆動ローラ64及び従動ローラ65の外周面は、球面すべり軸受用外輪部材1の外周面と接している。
第2ローリング加工工程S53は、第1工程と、第2工程とを有している。図9は、第2ローリング加工工程S53における球面すべり軸受10の中心軸に直交する断面における部分断面図である。図9(A)に示すように、第1工程においては、従動ローラ65が球面すべり軸受用外輪部材1の中心軸1cに近づくように移動する。この従動ローラ65の移動により、球面すべり軸受用外輪部材1が変形する。球面すべり軸受用外輪部材1の変形により、球面すべり軸受用外輪部材1の内周面と球面すべり軸受用内輪2の外周面との間に、隙間Gが形成される。第1工程の終了後、従動ローラ65の位置は、元の位置に戻される。すなわち、第1工程の終了後には、第1駆動ローラ63の中心軸と球面すべり軸受用外輪部材1の中心軸1cとの距離、第2駆動ローラ64の中心軸と球面すべり軸受用外輪部材1の中心軸1cとの距離及び従動ローラ65と球面すべり軸受用外輪部材1の中心軸1cとの距離が互いに等しい状態に戻る。
図9(B)に示すように、第2工程においては、球面すべり軸受用外輪部材1の成型が行われる。第2工程においては、第1駆動ローラ63及び第2駆動ローラ64を同一方向に回転する。第1駆動ローラ63及び第2駆動ローラ64の回転により、球面すべり軸受用外輪部材1が中心軸周りに回転する。球面すべり軸受用外輪部材1の中心軸周りの回転により、従動ローラ65が回転する。第1駆動ローラ63、第2駆動ローラ64、従動ローラ65及び球面すべり軸受用外輪部材1の回転により、球面すべり軸受用外輪部材1の平面視における形状が真円となるように加工されるとともに、隙間Gが周方向に沿って均一化される。上記の例においては、第1ローリング加工工程S52と第2ローリング加工工程S53とは、異なるローラ装置を用いて行う例を示したが、第1ローリング加工工程S52は、ローラ装置6bを用いて行ってもよい。
仕上工程S6においては、球面すべり軸受用外輪部材1の外周面に対して、旋削による仕上げ加工が行われる。以上により、球面すべり軸受用外輪部材1が球面すべり軸受用外輪4となり、球面すべり軸受10の製造が完了する。
(実施形態に係る球面すべり軸受用外輪部材及び球面すべり軸受の効果)
以下に、実施形態に係る球面すべり軸受用外輪部材1及び球面すべり軸受10の効果を、比較例と対比することにより説明する。
図10は、球面すべり軸受用外輪部材8の中心軸に沿う断面における断面図である。図10に示すように、第1比較例に係る球面すべり軸受用外輪部材8は、円筒形状を有している。すなわち、球面すべり軸受用外輪部材8の内周面及び外周面は、中心軸に沿う断面において、直線状である。
図11は、球面すべり軸受用外輪部材8と球面すべり軸受用内輪2とを組み立てた状態での中心軸に沿う断面における断面図である。図11に示すように、球面すべり軸受用外輪部材8は、球面すべり軸受用外輪部材8の内周面が球面すべり軸受用内輪2の外周面に沿うように加工される。この際に、球面すべり軸受用外輪部材8の外周面は、中心軸に沿う断面において曲線形状となる(加工後の球面すべり軸受用外輪部材8の形状は、図11中において点線で示されている)。そのため、球面すべり軸受用外輪部材8に対して旋削による仕上げ加工を行って球面すべり軸受用外輪4とする際の取り代が大きくなってしまう。
図12は、球面すべり軸受用外輪部材9の中心軸に沿う断面における断面図である。図12に示すように、第2比較例に係る球面すべり軸受用外輪部材9の内周面は、球面すべり軸受用内輪2の外周面に沿う形状を有している。すなわち、第2比較例に係る球面すべり軸受用外輪部材9の内周面は、アンダーカット部を含んでいる。
このアンダーカット部を旋削により形成しようとすると、旋削に伴う取り代が大きくなる。このアンダーカット部を鍛造により形成しようとすると、パンチを抜き出すために割型が必要となる。また、割型のための動作機構も必要となる。そのため、金型の構造及びプレス装置の構造が複雑となる。
図13は、拡径工程における球面すべり軸受用外輪部材9の中心軸に沿う断面における断面図である。図14は、縮径工程における球面すべり軸受用外輪部材9の中心軸に沿う断面における断面図である。上記のとおり、球面すべり球面すべり軸受用外輪部材9の内周面は、球面すべり軸受用内輪2の外周面に沿う形状となっている。そのため、球面すべり軸受用内輪2を球面すべり軸受用外輪部材9に挿入するために、拡径工程を行う必要がある。拡径工程においては、図13に示すように、球面すべり軸受用外輪部材9の内径が、鋼球51を押し込むことにより拡げられる。また、拡径工程によって拡がった球面すべり軸受用外輪部材9の内径を縮めるために、縮径工程を行う必要がある。縮径工程においては、図14に示すように、球面すべり軸受用内輪2が挿入された球面すべり軸受用外輪部材9をパンチ52で金型53に押し込むことにより、球面すべり軸受用外輪部材9の内径が縮径される。
球面すべり軸受用外輪部材1においては、第1部分11の内周面11aが中心軸1cに沿う断面における断面視において直線状であるため、球面すべり軸受用内輪2を挿入する際に、球面すべり軸受用外輪部材1の内径を広げる必要がない(拡径工程を行う必要がない)。球面すべり軸受用外輪部材1の内径を広げる必要がない以上、縮径工程を行う必要もない。そのため、金型費及び工数を削減できる。
球面すべり軸受用外輪部材1においては、第1部分11の外周面11bが中心軸1cに沿う断面において曲線状であり、内周面11aが中心軸1cに沿う断面において直線状であり、かつ外径D2が第2端1b側から第1端1a側に向かって大きくなっている。
球面すべり軸受用外輪部材1においては、第2部分12の外周面12bが中心軸1cに沿う断面において直線状であり、第2部分12の内周面12aが中心軸1cに沿う断面において曲線状であり、かつ内径D3が第1端1a側から第2端1b側に向かって小さくなっている。
そのため、球面すべり軸受用内輪2との組み立ての後における球面すべり軸受用外輪部材1の外周面は、中心軸1cに沿う断面において直線状に近い。したがって、球面すべり軸受用外輪部材1は、仕上げ加工時の取り代が削減できる。
球面すべり軸受用外輪部材1においては、第1部分11の内周面11aが中心軸1cに沿う断面において直線状であり(内径D1が一定であり)、内径D3が第1端1a側から第2端1b側に向かって小さくなっている。つまり、球面すべり軸受用外輪部材1の内周面には、アンダーカット部が存しない。したがって、パンチを抜き出す際の割型は不要であり、構造が単純で安価な金型及びプレス装置を用いて球面すべり軸受用外輪部材1を形成することができる。また、球面すべり軸受用外輪部材1は鍛造により形成することができるため、球面すべり軸受用外輪部材1の形成時における取り代を削減することができる。
以上のように、球面すべり軸受用外輪部材1及び球面すべり軸受用外輪部材1を用いた球面すべり軸受の製造方法によると、各比較例において必要となる工程を不要とすることができる。また、球面すべり軸受用外輪部材1及び球面すべり軸受用外輪部材1を用いた球面すべり軸受の製造方法によると、仕上げ加工時及び球面すべり軸受用外輪部材1の形成時の取り代を削減することができる。したがって、球面すべり軸受用外輪部材1及び球面すべり軸受用外輪部材1を用いた球面すべり軸受の製造方法によると、製造コストを低減が可能となる。
以上のように本発明の実施形態について説明を行ったが、上述の実施形態を様々に変形することも可能である。また、本発明の範囲は上述の実施形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むことが意図される。
上記の実施形態は、球面すべり軸受用外輪部材及びそれを用いた球面すべり軸受に特に有利に適用される。
1,8,9 球面すべり軸受用外輪部材、10 球面すべり軸受、1a 第1端、1b 第2端、1c 中心軸、11 第1部分、11a 内周面、11b 外周面、12 第2部分、12a 内周面、12b 外周面、2 球面すべり軸受用内輪、3 プレス装置、31 パンチ、31a 第1端、31b 第2端、31c 第1部分、31d 第2部分、32 エジェクタ、32a 第1端、32b 第2端、33 ダイス、33a 第1面、33b 第2面、33c 凹部、33d 側壁、33da 第1部分、33db 第2部分、33e 底壁、33f 貫通穴、34 ワーク押さえ、34a 第1面、34b 第2面、34c 貫通穴、4 球面すべり軸受用外輪、51 鋼球、52 パンチ、53 金型、6a,6b ローラ装置、61 ローラ、62 チャック、63 第1駆動ローラ、64 第2駆動ローラ、65 従動ローラ、7 ライナー材、D1,D3 内径、D2,D4 外径、G 隙間、S1 鍛造工程、S2 穴開け工程、S3 準備工程、S4 ライナー材貼付工程、S5 組立工程、S51 内輪挿入工程、S52 第1ローリング加工工程、S53 第2ローリング加工工程、S6 仕上工程、W 素材。

Claims (3)

  1. 中心軸に平行な方向における端である第1端と、前記第1端の反対側の端である第2端とを有する球面すべり軸受用外輪部材と、球面すべり軸受用内輪とを準備する工程と、
    前記球面すべり軸受用外輪部材の内周面が、前記球面すべり軸受用内輪の外周面と対向するように、前記球面すべり軸受用内輪を前記球面すべり軸受用外輪部材に挿入する工程と、
    前記球面すべり軸受用外輪部材の内周面が前記球面すべり軸受用内輪の外周面に沿うように、前記球面すべり軸受用外輪部材を加工する工程とを備え、
    前記球面すべり軸受用外輪部材は、前記第1端側に位置する第1部分と、前記第2端側に位置する第2部分とを備え、
    前記第1部分の内周面は、前記中心軸に沿った断面視において直線状であり、
    前記第2部分の内周面は、前記中心軸に沿った断面視において曲線状であり、
    前記第2部分の内径は、前記第2部分の前記第1端側の端から前記第2部分の前記第2端側の端に向かうにしたがって、小さくなる、球面すべり軸受の製造方法。
  2. 前記球面すべり軸受用外輪部材を加工する工程は、前記球面すべり軸受用外輪部材の外周面に対するローリング加工により行われる、請求項1に記載の球面すべり軸受の製造方法。
  3. 前記球面すべり軸受用外輪部材は、チタン合金により構成されている、請求項1又は2に記載の球面すべり軸受の製造方法。
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