JP2019064672A - 商品管理システム - Google Patents
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(1)商品P
図1及び図2は、包装用のフィルムFを含む商品Pの外観である。フィルムFに包装される物品は多岐にわたり、例えば食品である。ここでいう食品には、医薬品も含まれる。フィルムFは袋Bを形成している。図1は袋Bの第1面S1を示し、図2は袋Bの第2面S2を示す。第2面S2は、第1面S1の反対側に位置する。袋Bは、第2面S2の側に縦シール部XLを有する。袋Bは、対向する2辺に横シール部XTを有する。
図3は、包装用のフィルムFを示す。フィルムFは、縦方向Lに長く延び、縦方向Lと垂直な横方向Tに広がる一定の幅を有している。フィルムFには、1つの袋Bに相当する図柄PTが、寸法Dごとに反復的に印刷されている。すなわち、区画Z1、区画Z2、区画Z3、区画Z4はそれぞれ図柄PTを有し、1つの袋Bを形成するために使用される。フィルムFが最終的に袋Bに加工されるとき、寸法Dは、袋Bのデザインによって、袋Bの上辺と下辺の距離、又は袋Bの左辺と右辺の距離となる。
図4は、商品管理システム90を示す。商品管理システム90は、商品Pの管理を行うためのものである。商品管理システム90は、計量機10、製袋包装機20、検査部30、第1情報取得部41、第2情報取得部42、第3情報取得部43、コンピュータ50、振分部60、不良品貯留部70、箱詰部80、その他、特段参照符号を付していないベルトコンベアを有する。
計量機10は、一定重量の物品を取り分けて製袋包装機20に送るためのものである。計量機10は、例えば、組合せ計量機である。
製袋包装機20は、フィルムFを用いて商品Pを作る。フィルムFは、製袋包装機20にセットされる。図5は、製袋包装機20の構成を示す。製袋包装機20は、ロール保持部21、搬送機構22、印刷部23、印刷検査部24、フォーマ25、縦シール機構26、横シール機構27、切断機構28、光電センサ29を備える。
図4に戻り、検査部30は、商品Pの品質検査を行い、商品Pが良品であるか不良品であるかについて検査結果を出力するためのものである。検査部30は、例えば金属検出器又はX線異物検出器である。検査部30は、検査結果をコンピュータ50へ送信する。
第1情報取得部41は、検査部30の近くに配置され、商品Pの印刷面から個体識別情報Iを読み取る。第1情報取得部41に用いられる読取機器は、カメラ及び個体識別情報Iを認識するための画像処理部を含む。画像処理部は、ソフトウェア又はハードウェアにより構成される。画像処理部は、カメラに内蔵されていてもよいし、カメラとは別の機器に実装されていてもよい。第1情報取得部41は、商品Pから読み取った個体識別情報Iをコンピュータ50へ送信する。
図8に示すように、コンピュータ50は、検査部30、第1情報取得部41、第2情報取得部42、第3情報取得部43、振分部60等と接続されている。コンピュータ50は、記憶部51、不良品確認部52、良品確認部53を有する。
図4に戻り、振分部60は、検査部30から受け取った検査結果に応じて、商品Pの不良品を不良品貯留部70へ振り分けるとともに、商品Pの良品を箱詰部80へ振り分ける。
不良品貯留部70は、検査部30によって不良品と判定された商品Pを貯留し、廃棄の準備をするためのものである。不良品貯留部70には、音又は光で警報を発する警報部71が設けられている。
第2情報取得部42は、不良品貯留部70へ搬送された商品Pから個体識別情報Iを読み取るものである。第2情報取得部42の物理的構成は、第1情報取得部41と同様である。第2情報取得部42に読み取られた個体識別情報Iは、コンピュータ50の不良品確認部52へ送信される。不良品確認部52は、受信した個体識別情報Iを記憶部51に格納されている情報と照合し、その個体識別情報Iが商品Pの不良品に関するものであることを確認する。これにより、検査部30によって発見された不良品の全数が不良品貯留部70に格納されたか否かが確認できる。不良品の全数が不良品貯留部70に到達していない場合、警報部71が警報を発してもよい。さらに、第2情報取得部42に読み取られた個体識別情報Iが商品Pの良品に関するものであった場合、警報部71が警報を発してもよい。
箱詰部80は、複数の商品Pを取りまとめて、梱包箱に詰め込むためのものである。箱詰部80には、音又は光で警報を発する警報部81が設けられている。
第3情報取得部43は、箱詰部80へ搬送された商品Pから個体識別情報Iを読み取るものである。第3情報取得部43の物理的構成は、第1情報取得部41と同様である。第3情報取得部43に読み取られた個体識別情報Iは、コンピュータ50の良品確認部53へ送信される。良品確認部53は、受信した個体識別情報Iを記憶部51に格納されている情報と照合し、その個体識別情報Iが商品Pの良品に関するものであることを確認する。第3情報取得部43に読み取られた個体識別情報Iが商品Pの不良品に関するものであった場合、警報部71が警報を発してもよい。
(4−1)
検査結果は各商品Pに印刷された個体識別情報Iと関連づけられる。したがって、個体識別情報Iを読み取ることにより、商品Pが良品であるか不良品であるかを把握できる。
第1面S1と第2面S2のそれぞれに、複数の同じ個体識別情報Iが印刷される。したがって、第1情報取得部41が、第1面S1及び第2面S2のいずれを読み取る場合においても、個体識別が可能である。
印刷面の面積の20%以上、又は50%以上が個体識別情報Iである。したがって、第1情報取得部41が個体識別情報Iを読み取りやすい。
個体識別情報Iに関連づけられた検査結果に基づいて、振分部60が不良品を排出する。したがって、不良品が良品として扱われるリスクを抑制できる。
不良品貯留部70に不良品が搬送されたことが確認される。したがって、検査部30によって発見された不良品の全数が不良品貯留部70に格納されたか否かが確認できるので、不良品が良品として扱われるリスクをさらに抑制できる。
箱詰部80に良品が搬送されたことが確認される。したがって、不良品が箱詰部80に到達して出荷されることを抑制できる。
以下に上述の実施形態の変形例を記す。複数の変形例を組み合わせてもよい。
第1情報取得部41、第2情報取得部42、第3情報取得部43に用いられる読取機器としてはカメラ以外の様々なものが考えられる。読取機器は、前述の通り図9Aに示すようなカメラ201であってもよい。あるいは、読取機器は、図9Bに示すバーコードリーダー202であってもよい。あるいは、読取機器は、図9Cに示すスマートグラスのようなウェアラブル端末203であってもよい。
個体識別情報Iの印刷態様は、バーコード、2次元バーコード、ドットコードなどに代えて、人間の視覚で認識できない電子透かしであってもよい。
検査部30に含まれる検査機器は、1つに限られない。例えば、検査部30は、金属検出器及びX線異物検出器の両方を含んでいてもよい。金属検出器は、交流磁界を用いて、金属の異物が商品Pの包装内に混入しているか否かを判定するものである。X線異物検出器は、X線を用いて、金属又は樹脂などの多様な異物を検出するものである。さらに、検査部30は、金属検出器及びX線異物検出器以外の検査機を含んでいてもよい。
上記実施形態では、商品PはフィルムFから形成された袋Bによって包装される。これに代えて、商品Pの包装は紙、樹脂、その他の材料からなる箱であってもよい。当該箱の外表面が商品Pの印刷面である。印刷面には、上述の個体識別情報Iが印刷される。
(1)構成
第2実施形態に係る商品管理システム90’は、第1実施形態に係る商品管理システム90とは異なる対象を管理する。
個体識別情報Iは商品P’のラベルに印刷される。したがって、商品P’と個体識別情報Iが対応する。
第1実施形態の変形例を、本実施形態に適用してもよい。例えば、個体識別情報Iは、電子透かしの形態で商品P’の印刷面に印刷されてもよい。
(1)構成
第3実施形態に係る商品管理システム90”は、第1実施形態に係る商品管理システム90とは異なる対象を管理する。
個体識別情報Iは商品P”の外表面に印刷される。したがって、商品P”と個体識別情報Iが対応する。
第1実施形態の変形例を、本実施形態に適用してもよい。例えば、個体識別情報Iは、電子透かしの形態で商品P’の印刷面に印刷されてもよい。
20 :製袋包装機
30 :検査部
41 :第1情報取得部
42 :第2情報取得部
43 :第3情報取得部
50 :コンピュータ
51 :記憶部
52 :不良品確認部
53 :良品確認部
60 :振分部
70 :不良品貯留部
80 :箱詰部
90、90’、90” :商品管理システム
I :個体識別情報
P、P’、P” :商品
Claims (8)
- 食品であり、印刷面を有する商品を管理する商品管理システムであって、
前記商品の検査を行い、前記商品が良品であるか不良品であるかについての検査結果を出力する検査部と、
複数の同じ個体識別情報が前記印刷面に印刷された前記商品から前記個体識別情報を読み取る第1情報取得部と、
前記第1情報取得部が読み取った前記個体識別情報と、前記検査結果とを関連づけて記憶する記憶部と、
を備える、商品管理システム。 - 前記印刷面は、前記商品の外表面、前記商品の包装、又は前記商品のラベルである、
請求項1に記載の商品管理システム。 - 前記印刷面は、第1面及び前記第1面とは反対側の第2面を少なくとも有し、
前記第1面及び前記第2面のそれぞれに、複数の同じ前記個体識別情報が印刷されている、
請求項1又は請求項2に記載の商品管理システム。 - 前記印刷面の面積の20%以上に、複数の同じ前記個体識別情報が印刷されている、
請求項1から3のいずれか1つに記載の商品管理システム。 - 前記印刷面の面積の50%以上に、複数の同じ前記個体識別情報が印刷されている、
請求項4に記載の商品管理システム。 - 前記第1情報取得部が読み取った前記個体識別情報に関連づけられている前記検査結果に基づいて、前記不良品である前記商品を排出する振分部、
をさらに備える、
請求項1から5のいずれか1つに記載の商品管理システム。 - 前記不良品を貯留する不良品貯留部と、
前記不良品貯留部に搬送される前記商品から前記個体識別情報を読み取る第2情報取得部と、
前記第2情報取得部が読み取った前記個体識別情報と関連づけられている前記検査結果を前記記憶部に問い合わせて、前記不良品貯留部に搬送される前記商品が前記不良品であることを確認する不良品確認部と、
をさらに備える、
請求項1から6のいずれか1つに記載の商品管理システム。 - 前記良品を梱包箱に詰める箱詰部と、
前記箱詰部に搬送される前記商品から前記個体識別情報を読み取る第3情報取得部と、
前記第3情報取得部が読み取った前記個体識別情報と関連づけられている前記検査結果を前記記憶部に問い合わせて、前記箱詰部に搬送される前記商品が前記良品であることを確認する良品確認部と、
をさらに備える、
請求項1から7のいずれか1つに記載の商品管理システム。
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