JP2019064671A - 製袋包装用フィルム - Google Patents

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【課題】様々な用途に利用できる包装用フィルムを提供する。【解決手段】包装用フィルムFは、製袋包装機20にセットされる。包装用フィルムFには、図柄PTが反復的に印刷される。図柄PTは、それぞれ1つの袋Bに相当する。図柄PTはそれぞれ固有の個体識別情報Iを含む。個体識別情報Iは、例えば、バーコード、2次元バーコード、ドットコードなどの、光学的に読取可能なコードの形態で印刷されている。あるいは、個体識別情報Iは、例えば、電子透かしの形態で印刷されている。【選択図】図4

Description

本発明は、製袋包装用フィルムに関する。
特許文献1(特開2016−132454号公報)は、製袋包装機にセットされる包装用フィルムを開示している。包装用フィルムは、反復的に印刷された図柄を有する。1つの図柄は1つの袋に相当する。図柄は、袋詰めされる商品の種類を特定するための商品コードを含むことが多い。
包装用フィルムの図柄に、商品コードだけではなく、商品の個体識別を可能にする個体識別情報が含まれていれば、様々な用途に利用することができる。
本発明の課題は、様々な用途に利用できる包装用フィルムを提供することである。
本発明の第1観点に係る包装用フィルムは、製袋包装機にセットされる。包装用フィルムには、図柄が反復的に印刷される。図柄は、それぞれ1つの袋に相当する。図柄はそれぞれ固有の個体識別情報を含む。
この構成によれば、それぞれの袋は他の袋と重複しない固有の個体識別情報を有する。したがって、製造ラインの特定、製造ロットの特定、製造条件と商品品質との照合、製造工程における不良品の識別及び破棄、出荷及び流通におけるトレース、など様々な用途に個体識別情報を利用できる。
本発明の第2観点に係る包装用フィルムは、第1観点に係る包装用フィルムにおいて、図柄が、複数の同じ個体識別情報を含む。
この構成によれば、1つの袋には複数の同じ個体識別情報が印刷される。したがって、読取機器が個体識別情報を認識する確率が高まるので、商品の個体識別の効率が向上する。
本発明の第3観点に係る包装用フィルムは、第2観点に係る包装フィルムにおいて、袋が第1面及び第1面と反対側の第2面を有する。図柄は、第1面に相当する第1エリア及び第2面に相当する第2エリアを有する。第1エリア及び第2エリアは、それぞれ、複数の同じ個体識別情報を含む。
この構成によれば、第1面と第2面のそれぞれに、複数の同じ個体識別情報が印刷される。したがって、読取機器が、第1面及び第2面のいずれを読み取る場合においても、個体識別が可能である。
本発明の第4観点に係る包装用フィルムは、第1観点から第3観点のいずれか1つに係る包装用フィルムにおいて、包装用フィルムに印刷された複数の図柄に含まれる固有の個体識別情報が、連続する番号である。
この構成によれば、個体識別情報は連続する番号である。したがって、製造現場等において商品の管理を行いやすい。
本発明の第5観点に係る包装用フィルムは、第1観点から第4観点のいずれか1つに係る包装用フィルムにおいて、図柄における個体識別情報が占める面積の割合が20%以上である。
この構成によれば、図柄の面積の20%以上が個体識別情報である。したがって、読取機器が個体識別情報を読み取りやすい。
本発明の第6観点に係る包装用フィルムは、第5観点に係る包装用フィルムにおいて、図柄における個体識別情報が占める面積の割合が50%以上である。
この構成によれば、図柄の面積の50%以上が個体識別情報である。したがって、読取機器が個体識別情報をさらに読み取りやすい。
本発明の第7観点に係る包装用フィルムは、第1観点から第6観点のいずれか1つに係る包装用フィルムにおいて、個体識別情報が、電子透かしの形態で印刷されている。
この構成によれば、個体識別情報は電子透かしの形態で印刷される。したがって、個体識別情報を必要としない消費者等を煩わせるおそれが少ない。
本発明に係る包装用フィルムは、様々な用途に個体識別情報を利用できる。
図1は、フィルムFで包装された商品Pの第1面S1を示す図である。 図2は、フィルムFで包装された商品Pの第2面S2を示す図である。 図3は、本発明の第1実施形態に係るフィルムFの反復的な図柄PTを示す概略図である。 図4は、フィルムFがセットされる製袋包装機20の構成を示す図である。 図5は、フィルム筒FTを示す図である。 図6は、フィルム筒FTを示す図である。 図7Aは、カメラ201を示す図である。 図7Bは、バーコードリーダー202を示す図である。 図7Cは、ウェアラブル端末203を示す図である。 図7Dは、キーボード204を示す図である。 図8は、本発明の第2実施形態に係るフィルムF’の反復的な図柄PTを示す概略図である。 図9は、フィルム筒FT’を示す図である。 図10は、フィルム筒FT’を示す図である。
以下、本発明に係る包装用フィルムの実施形態について、図面を用いて説明する。なお、本発明に係る包装用フィルムの具体的な構成は、下記の実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
<第1実施形態>
(1)フィルムFで包装された商品P
図1及び図2は、包装用のフィルムFによって包装された商品Pの外観である。フィルムFに包装される物品は多岐にわたり、例えば食品である。ここでいう食品には、医薬品も含まれる。フィルムFは袋Bを形成している。図1は袋Bの第1面S1を示し、図2は袋Bの第2面S2を示す。第2面S2は、第1面S1の反対側に位置する。袋Bは、第2面S2の側に縦シール部XLを有する。袋Bは、対向する2辺に横シール部XTを有する。
(2)フィルムF
図3は、本発明の第1実施形態に係る包装用のフィルムFを示す。フィルムFは、縦方向Lに長く延び、縦方向Lと垂直な横方向Tに広がる一定の幅を有している。フィルムFには、1つの袋Bに相当する図柄PTが、寸法Dごとに反復的に印刷されている。すなわち、区画Z1、区画Z2、区画Z3、区画Z4はそれぞれ図柄PTを有し、1つの袋Bを形成するために使用される。フィルムFが最終的に袋Bに加工されたとき、寸法Dは、袋Bのデザインによって、袋Bの上辺と下辺の距離、又は袋Bの左辺と右辺の距離となる。
各区画は第1エリアA1と第2エリアA2を有する。第1エリアA1は、袋Bの第1面S1に相当する部分である。第2エリアA2は、袋Bの第2面S2に相当する部分である。
図柄PTは、基準マークMを含む。基準マークMは、後述する製袋包装機20の光電センサ29によって読みとられるためのものである。基準マークMは、第1エリアA1及び第2エリアA2のいずれにあってもよい。
図柄PTは、固有の個体識別情報Iを含む。すなわち、それぞれの袋Bは異なる個体識別情報Iを持つ。1つの袋Bの第1エリアA1には、複数の同じ個体識別情報Iが印刷されている。1つの袋Bの第2エリアA2には、複数の同じ個体識別情報Iが印刷されている。1つの袋Bの第1エリアA1に印刷された複数の個体識別情報Iと、同じ袋Bの第2エリアA2に印刷された複数の個体識別情報Iとは、同じものである。
個体識別情報Iは、バーコード、2次元バーコード、ドットコードなどの、光学的に読取可能なコードの形態で印刷されている。隣接する個体識別情報Iは、実質的に隙間なく配置されている。図柄PTにおいて個体識別情報Iが占める面積の割合は20%以上であり、好ましくは50%以上である。
個体識別情報Iは、番号であってもよい。さらには、反復的な図柄PTに含まれる個体識別情報Iは、連続する番号であってもよい。例えば、区画Z1、区画Z2、区画Z3、区画Z4に含まれるそれぞれの個体識別情報Iは、この順に1ずつ増加する。
図柄PTは、コードの形態で印刷された個体識別情報Iに加え、個体識別情報Iの数字又は文字による表記を含んでいることが好ましい。
(3)製袋包装機20
図4は、フィルムFを用いて商品Pを作る製袋包装機20である。フィルムFは、製袋包装機20にセットされる。
製袋包装機20は、ロール保持部21、搬送機構22、印刷部23、印刷検査部24、フォーマ25、縦シール機構26、横シール機構27、切断機構28、光電センサ29を備える。
ロール保持部21は、フィルムロールFRを保持する。フィルムロールFRは、心材と、心材に巻かれたフィルムFを有する。
搬送機構22は、ロール保持部21から取り出したフィルムFを搬送する。搬送機構22は、参照符号を付していない複数のローラ、プルダウンベルト22a、排出コンベア22b等を有する。
印刷部23は、搬送中のフィルムFの適切な位置に製造年月日などの所定の情報を文字の形態で印刷する。印刷検査部24は、カメラからなる。印刷検査部24は、印刷部23が印刷した所定の情報が、正しい態様でフィルムFに印刷されているか否かを検査する。
フォーマ25は、平面の状態で搬送されてきたフィルムFを丸め、当該フィルムFの2つの縦辺を重ね合わせるためのものである。フォーマ25は、筒状部材を有する。この筒状部材の内部空間は、包装されるべき物品をフィルムFで形成される袋Bに充填するための充填経路として用いられる。
縦シール機構26は、フォーマ25によって重ね合わされたフィルムFの2つの縦辺を固着させるものである。縦シール機構26は、ヒータを有する。ヒータの発する熱がフィルムFの当該重なり部分を一時的に軟化させることにより、固着が行われる。これにより、図5に示すように、フィルムFに縦シール部XLが形成され、筒の形状を有するフィルム筒FTが作られる。
図4に戻り、横シール機構27は、フィルム筒FTにおいて対向する2つの部分を固着させるものである。横シール機構27は、搬送経路を介して対向する第1部材27aと第2部材27bとを有する。第1部材27aと第2部材27bは、図示しないモータによって互いに接近したり、互いから離間したりすることが可能である。第1部材27aと第2部材27bが接近する時、フィルム筒FTの対向部分が互いに接触する。第1部材27aと第2部材27bは、いずれも、ヒータを有する。ヒータの発する熱がフィルム筒FTの当該接触部分を一時的に軟化させることにより、固着が行われる。これにより、図6に示すように、フィルム筒FTに横シール部XTが形成される。横シール機構27の動作が終わるたびに、フィルム筒FTには、フォーマ25の内部空間を介して、1袋分の物品が充填される。
図4に戻り、切断機構28は、横シール機構27に設けられている。切断機構28は、刃28aと、受容部28bを有する。刃28aは、第1部材27aに設けられており、延出及び退避することができる。受容部28bは、第2部材27bに設けられており、延出した刃28aを受容することができる。切断機構28の切断動作においては、刃28aが受容部28bに向かって延出する。これにより、個別の商品Pが切り離される。図6に示すように、切断機構28が切断する切断位置CPは、横シール部XTにある。
図4に戻り、光電センサ29は、フィルムFに設けられた基準マークMを読み取るためのものである。光電センサ29の出力信号は、横シール機構27、及び切断機構28の動作タイミングの決定に用いられる。
(4)読取機器
個体識別情報Iを読み取るための読取機器としては様々なものが考えられる。例えば、読取機器は、図7Aに示すカメラ201であってもよい。あるいは、読取機器は、図7Bに示すバーコードリーダー202であってもよい。あるいは、読取機器は、図7Cに示すスマートグラスのようなウェアラブル端末203であってもよい。これらの読取機器は、例えば、画像から個体識別情報Iを抽出する画像処理部を有する。画像処理部は、ソフトウェアまたはハードウェアにより構成される。画像処理部は、読取機器と異なる機器に実装されてもよい。
さらに、読取機器による読み取りが失敗した場合に備えて、読取機器は、図7Dに示すように数字又は文字で表記された個体識別情報Iを入力するためのキーボード204を併せ持っていてもよい。
(5)特徴
(5−1)
それぞれの袋Bは他の袋Bと重複しない固有の個体識別情報Iを有する。したがって、製造ラインの特定、製造ロットの特定、製造条件と商品品質との照合、製造工程における不良品の識別及び破棄、出荷及び流通におけるトレース、など様々な用途に個体識別情報Iを利用できる。
(5−2)
1つの袋Bには複数の同じ個体識別情報Iが印刷される。したがって、読取機器が個体識別情報Iを認識する確率が高まるので、商品Pの個体識別の効率が向上する。
(5−3)
第1面S1と第2面S2のそれぞれに、複数の同じ個体識別情報Iが印刷される。したがって、読取機器が、第1面S1及び第2面S2のいずれを読み取る場合においても、個体識別が可能である。
(5−4)
個体識別情報Iは連続する番号とすることができる。したがって、製造現場等において商品Pの管理を行いやすい。
(5−5)
図柄PTの面積の20%以上、又は50%以上が個体識別情報Iである。したがって、読取機器が個体識別情報Iを読み取りやすい。
<第2実施形態>
(1)フィルムF’
図8は、本発明の第2実施形態に係る包装用のフィルムF’を示す。フィルムF’は、第1実施形態に係るフィルムFと同様に、製袋包装機20にセットされるものである。
フィルムF’は、個体識別情報Iが電子透かしの形態で印刷されている点において、第1実施形態に係るフィルムFとは異なっている。
図柄PTは、人間の視覚によって認識できる絵、写真、文字、図形等からなる。個体識別情報Iは、画素の階調、又はその他の何らかの形態で図柄PTの中に含まれている。個体識別情報Iは、人間の視覚によって認識できなくともよい。個体識別情報Iの1つの表記は、例えば1cmの辺を有する正方形である。以上説明したものに限られず、電子透かしの仕様としてはあらゆるものが採用可能である。
図柄PTは、固有の個体識別情報Iを含む。すなわち、それぞれの袋Bは異なる個体識別情報Iを持つ。第1エリアA1には、複数の同じ個体識別情報Iが印刷されている。第2エリアA2には、複数の同じ個体識別情報Iが印刷されている。1つの袋Bの第1エリアA1に印刷された複数の個体識別情報Iと、同じ袋Bの第2エリアA2に印刷された複数の個体識別情報Iとは、同じものである。
隣接する個体識別情報Iは、実質的に隙間なく配置されている。図柄PTにおいて個体識別情報Iが占める面積の割合は20%以上であり、好ましくは50%以上である。
図9及び図10は、フィルムF’から形成されたフィルム筒FT’である。
(2)読取機器
第1実施形態について言及した読取機器及びキーボードを、フィルムF’についても使用することができる。
(3)特徴
個体識別情報Iは電子透かしの形態で印刷される。したがって、個体識別情報Iを必要としない消費者等を煩わせるおそれが少ない。
20 :製袋包装機
201 :カメラ
202 :バーコードリーダー
203 :ウェアラブル端末
204 :キーボード
A1 :第1エリア
A2 :第2エリア
B :袋
D :寸法
F :フィルム
F’ :フィルム
FR :フィルムロール
FT :フィルム筒
FT’ :フィルム筒
I :個体識別情報
P :商品
PT :図柄
S1 :第1面
S2 :第2面
特開2016−132454号公報

Claims (7)

  1. 製袋包装機にセットされる、それぞれ1つの袋に相当する図柄が反復的に印刷されている包装用フィルムであって、
    前記図柄はそれぞれ固有の個体識別情報を含む、
    包装用フィルム。
  2. 前記図柄は、複数の同じ前記個体識別情報を含む、
    請求項1に記載の包装用フィルム。
  3. 前記袋は第1面及び前記第1面と反対側の第2面を有し、
    前記図柄は、前記第1面に相当する第1エリア及び前記第2面に相当する第2エリアを有し、
    前記第1エリア及び前記第2エリアは、それぞれ、複数の同じ前記個体識別情報を含む、
    請求項2に記載の包装用フィルム。
  4. 前記包装用フィルムに印刷された複数の前記図柄に含まれる固有の前記個体識別情報は、連続する番号である、
    請求項1から3のいずれか1つに記載の包装用フィルム。
  5. 前記図柄における前記個体識別情報が占める面積の割合は20%以上である、
    請求項1から4のいずれか1つに記載の包装用フィルム。
  6. 前記図柄における前記個体識別情報が占める面積の割合は50%以上である、
    請求項5に記載の包装用フィルム。
  7. 前記個体識別情報は、電子透かしの形態で印刷されている、
    請求項1から6のいずれか1つに記載の包装用フィルム。
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