JP2019064324A - エアバッグ取付用内装品及びその製造方法 - Google Patents

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Hiroshi Iwata
弘 岩田
一 高井
Hajime Takai
一 高井
俊太 朝熊
Shunta Asakuma
俊太 朝熊
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Abstract

【課題】リテーナ及びインストルメントパネルのリブ同士を効率的に加圧して溶着することが可能なエアバッグ取付用内装品及びその製造方法を提供する。【解決手段】エアバッグ取付用内装品は、エアバッグが収容されるケースが取り付けられ、エアバッグに対して展開側に配置された第1壁部を有するリテーナと、第1壁部に対してエアバッグの展開側に対向して配置された第2壁部を有するパネルと、を備える。第1壁部及び第2壁部はそれぞれ、リテーナとパネルとが溶着用組み付け時に相対移動される加圧方向に対して傾斜した傾斜面を有する。リテーナは、第1壁部の傾斜面からパネル側へ加圧方向に沿って突出する第1リブを有する。パネルは、第2壁の傾斜面からリテーナ側へ加圧方向に沿って突出する第2リブを有する。第1リブと第2リブとは、何れか一方の先端部が何れか他方の溶着端面の凹部に嵌った状態に溶着される。【選択図】図8

Description

本発明は、エアバッグ取付用内装品及びその製造方法に関する。
従来、車両用エアバッグ装置などに用いられるエアバッグ取付用内装品が知られている(例えば、特許文献1)。このエアバッグ取付用内装品は、エアバッグが収容される収容空間が形成されたケースが取り付けられる枠状のリテーナと、そのリテーナが取り付けられるインストルメントパネルと、を備えている。リテーナには、インストルメントパネル側に突出するリブが設けられている。また、インストルメントパネルのパネル本体には、リテーナ側に突出するリブが設けられている。そして、リテーナとインストルメントパネルとは、リブ同士が振動溶着にて接合されることにより一体化される。
特開2012−245859号公報
ところで、リテーナ側とインストルメントパネル側とのリブ同士の溶着では、治具を通して、両者のリブの溶着端面同士を加圧することが必要である。しかし、リテーナ及びインストルメントパネルそれぞれでリブが設けられる壁部が加圧方向に対して傾斜している構造において、リブの溶着端面が、リテーナ又はインストルメントパネルの壁部に平行に形成されており、加圧方向に対して傾斜しているものとすると、リブの溶着端面同士がその溶着端面に対して垂直な方向に加圧されない。このため、この構造では、大きな加圧力が溶着端面に作用せず、その溶着を適切に行うことができない、或いは、溶着端面に大きな加圧力が作用するように治具で発生させる力をより大きくすることが必要となる。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、リテーナ及びインストルメントパネルのリブ同士を効率的に加圧して溶着することが可能なエアバッグ取付用内装品及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、エアバッグが収容されるケースが取り付けられ、前記エアバッグに対して展開側に配置された第1壁部を有するリテーナと、前記リテーナの前記第1壁部に対して前記エアバッグの展開側に対向して配置された第2壁部を有し、前記リテーナに溶着されるパネルと、を備えるエアバッグ取付用内装品であって、前記第1壁部及び前記第2壁部はそれぞれ、前記リテーナと前記パネルとが溶着のための組み付け時に相対移動される加圧方向に対して傾斜した傾斜面を有し、前記リテーナは、前記第1壁部の前記傾斜面から前記パネル側へ前記加圧方向に沿って突出する第1リブを有し、前記パネルは、前記第2壁部の前記傾斜面から前記リテーナ側へ前記加圧方向に沿って突出する第2リブを有し、前記第1リブと前記第2リブとは、何れか一方の先端部が何れか他方の溶着端面に形成された凹部に嵌った状態に溶着される、エアバッグ取付用内装品である。
この構成によれば、リテーナには傾斜面からパネル側へ加圧方向に沿って突出する第1リブが設けられると共に、パネルには傾斜面からリテーナ側へ加圧方向に沿って突出する第2リブが設けられる。第1リブと第2リブとは、何れか一方の先端部が何れか他方の溶着端面に形成された凹部に嵌った状態に溶着される。かかる溶着構造では、第1リブ及び第2リブのうち何れか一方の先端部が他方の溶着端面の凹部に入り込んで、リブ同士の接触面積が大きくなり、一方のリブの先端が他方のリブで囲われるので、リブ同士の溶着強度或いは接合強度を高めることができる。従って、リテーナ及びパネルのリブ同士を効率的に加圧して溶着することができる。
また、本発明は、上記のエアバッグ取付用内装品の前記リテーナと前記パネルとを組み付ける製造方法であって、前記リテーナの前記第1リブ及び前記パネルの前記第2リブそれぞれの先端部を赤外線溶着機で溶融する第1工程と、治具を用いて前記リテーナと前記パネルとを互いに近づく前記加圧方向に相対移動させることで、前記第1リブと前記第2リブとを当接させて加圧することにより、前記一方の先端部を前記他方の前記凹部に嵌める第2工程と、を備える、エアバッグ取付用内装品の製造方法である。
この構成によれば、リテーナ及びパネルを第1リブ及び第2リブのうち何れか一方の先端部が他方の溶着端面の凹部に嵌った状態に溶着することができる。従って、リテーナ及びパネルのリブ同士を効率的に加圧して溶着することができる。
本発明の参考形態に係るエアバッグ取付用内装品のインストルメントロアパネルの断面図である。 参考形態のエアバッグ取付用内装品のリテーナの縦断面図である。 参考形態のエアバッグ取付用内装品のエアバッグと、インフレータと、固定部材と、ケースのセットの縦断面図である。 参考形態のエアバッグ取付用内装品の組付状態を示す車両後方側から見た概略正面図である。 参考形態のエアバッグ取付用内装品の図4におけるV−V断面の断面図である。 本発明の一実施形態に係るエアバッグ取付用内装品の断面図である。 本実施形態のエアバッグ取付用内装品の要部の断面図である。 本実施形態の一例のエアバッグ取付用内装品の要部の溶着直前における断面図である。 図8に示すエアバッグ取付用内装品の要部の溶着完了時における断面図である。 本実施形態の別の例のエアバッグ取付用内装品の要部の溶着直前における断面図である。 図10に示すエアバッグ取付用内装品の要部の溶着完了時における断面図である。
以下、図1−図11を用いて、本発明に係るエアバッグ取付用内装品及びその製造方法の具体的な参考形態及び実施形態について図面を用いて説明する。なお、以下の各実施形態では、説明する時に使われる「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」の方向は、乗員が車両の前方に向いて座る時に、乗員の「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」の方向と一致しているものとする。
[参考形態]
参考形態のエアバッグ取付用内装品は、車両用ニーエアバッグ装置9に適用される内装製品である。車両用ニーエアバッグ装置9は、図5に示す如く、リテーナ2が車室の前部に設けられたインストルメントロアパネル基材1と一体になるように、設けられている。
このインストルメントロアパネル基材1は、車両の後方且つ上側から、車両の前方且つ車両下側へ傾斜するように取付けられている。
リテーナ2は、この傾斜しているインストルメントロアパネル基材1の前方側に接合されている。
構成部品:
インストルメントロアパネル:
図1及び図4に示す如く、インストルメントロアパネルは、インストルメントロアパネル基材1と、該インストルメントロアパネル基材1の後方側に接合されたクッション層7と表皮8を備え、該インストルメントロアパネル基材1には、後記のリテーナ2の後方に向かう蓋21のフラップ22、23の境界と対応する位置に形成される「日」字形のティアライン15、16、17、18、19により、画定される二つのドア12、13から成る開成部11及び、該開成部11を囲む外周部14を有する。
なお、インストルメントロアパネルは、クッション層7、表皮8がなく、インストルメントロアパネル基材1のみで構成されても良い。
リテーナ:
図2に示す如く、リテーナ2は、開成部11の裏面と平行して設けられる蓋21と、前方へ突出する枠部24と、枠部24の外周側に延び、前記インストルメントロアパネルと平行して設けられるフランジ部27により構成される。
前記蓋21は上フラップ22、下フラップ23から成り、フランジ部27は、前記蓋21の周囲に沿って形成される枠状なものである。上のフラップ22は、枠部24における後端にヒンジ部25を介して連結されている。また、下のフラップ23は、同様に、枠部24における後端にヒンジ部26を介して連結されている。
ヒンジ部25、26は、断面形状が、開口が略後方に向かう「U」字状を成すように形成されている。また、ヒンジ部25、26は、開口側へ湾曲するのと同時に、車室に向かって展開するフラップ22,23の展開量が一定の範囲内に規制されるように、その厚さや、材質や、形状等が設定されている。
それに、該蓋21の二つのフラップ22、23と該フランジ部27は共に、前記インストルメントロアパネル基材1と平行し、該インストルメントロアパネル基材1の前方側に向かうリテーナ2の固定板部28を構成する。
二つのフラップ22、23は、境界が前記ティアライン15、16、17、18、19と対応しているので、それぞれ上ドア12、下ドア13と略同じ大きさ及び形状で形成される。
枠部24は、フランジ部27の内側部から前方の略水平方向に沿って延びるように筒状に形成されるとともに、この枠部24のうち車両上下方向に対向する一対の側壁部24U,24Dには、その厚さ方向に貫通する係止孔24Hがそれぞれ形成されている。
溶着リブ群:
前記インストルメントロアパネルの前方側と、前記固定板部28の後方側との間(少なくとも、前記開成部11の前方側と前記蓋21の後方側との間)に、車幅方向に延設され、前記開成部11の前方側から前方に突出し、端部をその突出方向に直交する方向に広がる垂直面とされた第1の溶着リブ群10と、前記蓋21の後方側から後方に突出し、端部をその突出方向に直交する方向に広がる垂直面とされて、前記第1の溶着リブ群10に対応して溶着可能な第2の溶着リブ群20を設けられる。
ケース:
ケース3は、前記リテーナ2の蓋21の前方側に設けられており、図示していない固定部品を介して車体に固定されている。このケース3は、図3に示す如く、箱状に形成された本体部31を有している。この本体部31は、ドア12,13側に開口31Hを有すると共に、この開口31Hと反対側に底部31Bを有している。
また、この本体部31は、前記枠部24の内側に配置されており、この本体部31に形成された周壁部31Cのうち、車両上下方向に対向する一対の側壁部における開口31H側の端部には、係止部32がそれぞれ形成されている。組み付け時に、係止部32は、相応の前記係止孔24Hに係止される。
インフレータ:
インフレータ4は、固定部材5によりケース3の中に、固定されている。また、このインフレータ4は、図示しない制御装置から出力された信号が入力された場合には、エアバッグ6が膨張展開されるように、このエアバッグ6の内部にガスを供給する構成とされている。
エアバッグ:
エアバッグ6は、ケース3の内側に折畳みの状態で収容されており、その基端部6Eは、底部31Bに固定されている。
溶着と組付:
前記インストルメントロアパネル基材1の後方側の相応位置に、順にクッション層7、表皮材8を取り付け、インストルメントロアパネルを形成する。
このインストルメントロアパネル基材1の前方側と、前記リテーナ2の固定板部28の後方側の間の第1の溶着リブ群10の端部と、第2の溶着リブ群20の端部を、対応的に、赤外線溶着で溶着して、前記リテーナ2とインストルメントロアパネル基材1を確実に一体にして、特にフラップ22、23と相応のドア12、13を接合する。
この時、インストルメントロアパネルは固定具に固定され、またリテーナ2の枠部24の中に配置された押圧治具にて枠部24に沿った方向(即ち前後の略水平方向)に両フラップ22、23を、インストルメントロアパネル基材1に押圧する。なお、同時に、第1、第2の溶着リブ群10、20の周囲に配置された溶着リブLも互いに溶着される。
この時、各リブ10、20、Lは押圧方向、即ち前後の略水平方向に延びているとともに、その端部は押圧方向と直交した方向に広がる垂直面となっているので、確実に溶着される。
その後、インフレータ4と、固定部材5と、折畳みの状態のエアバッグ6が固定されたケース3に、図示しない固定装置を取り付けて、係止部32にリテーナ2の係止孔24Hを係止させ、ニーエアバッグ装置9を完成する。
動作と効果:
次に、本発明の参考形態の動作及び効果について説明する。
このニーエアバッグ装置9によれば、必要な時に、乗員を拘束するため、制御装置が、インフレータ4に信号を出力すると、インフレータ4は、前記エアバッグ6へ、ガスを供給し、エアバッグ6がガスの供給を受けて車室内に向けて膨張展開し始める。従って、リテーナ2のフラップ22、23が展開すると共に、フラップ22、23の裏面でエアバッグ6からの圧力を受け、ヒンジ部25,26の弾性変形によって、フラップ22、23がヒンジ部25,26まわりに回動し、車室側に向かって開く。
同時に該フラップ22、23と溶着されている開成部11の二つのドア12、13が、前記ティアライン15、16、17、18、19から開裂して、前記フラップ22、23と一緒に展開し、エアバッグ6がスムースに、車室内へ展開する。
尚、上記の参考形態においては、エアバッグ取付用内装品を車両用ニーエアバッグ装置9に適用することとしている。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、エアバッグ取付用内装品を対象乗員の上半身に対して前方に配置した車両用エアバッグ装置に適用することとしてもよいし、また、エアバッグ取付用内装品を対象乗員に対して側方に配置した車両用エアバッグ装置に適用することとしてもよい。
[実施形態]
一実施形態のエアバッグ取付用内装品100は、車両用エアバッグ装置に適用される内装製品である。エアバッグ取付用内装品100は、エアバッグ101を保持すると共に、エアバッグ101の展開時に開裂するパネル部材である。エアバッグ取付用内装品100は、図6に示す如く、ケース110と、リテーナ120と、インストルメントパネル130と、を備えている。
エアバッグ101は、車両シートに着座した乗員を保護するための袋状のシート部材である。エアバッグ101は、対象乗員に対して前方に配置されている。エアバッグ101の内部には、展開時にインフレータ102の発生するガスが供給される。インフレータ102には、外部の制御装置(図示せず)が電気的に接続されている。インフレータ102は、制御装置からエアバッグ101を膨張展開させるための展開信号が入力されることにより高圧のガスを発生してエアバッグ101の内部に供給する。エアバッグ101は、インフレータ102からのガス供給により後方に膨張展開することで乗員を保護する。
ケース110は、膨張展開前のエアバッグ101を収容する収容部材である。ケース110は、折り畳まれたエアバッグ101を収容できるように箱状に形成されている。ケース110は、底壁111aと、側壁111bと、開口111cと、からなる本体部111を有している。
側壁111bは、筒状に形成された筒部である。側壁111bの一端側は、底壁111aにより閉じられている。底壁111aと側壁111bとは、折り畳まれたエアバッグ101の全部又は一部が収容される収容空間112を形成している。エアバッグ101は、その基端部がケース110の本体部111の底壁111aに固定された状態で収容空間112に収容されている。また、インフレータ102は、固定部品を介してケース110に固定されている。
開口111cは、側壁111bの他端側に設けられており、底壁111aに対してエアバッグ101が展開する側に対向している。ケース110は、本体部111において開口111cが車両乗員が着座する側(具体的には、後方側)に位置するようにすなわち収容したエアバッグ101がその開口111cを通じて車室内側に展開するように配置されている。
ケース110は、更に、係止部113を有している。係止部113は、本体部111に一体に形成されている。係止部113は、本体部111の側壁111bの開口111c側端部に、側壁111bの径方向外側に突出するように設けられた爪部である。係止部113は、本体部111に複数箇所(例えば上下それぞれ一箇所ずつ)設けられている。係止部113は、リテーナ120に係止されることでケース110をリテーナ120に取り付け固定するための部位である。
リテーナ120は、エアバッグ101を収容するケース110を保持する保持部材である。リテーナ120は、エアバッグ101をインストルメントパネル130に対して車室内側(すなわち後方側)の表面とは反対の裏面側に取り付けるための部材である。リテーナ120は、樹脂により形成されている。リテーナ120の材料は、例えばポリオレフィン系軟質樹脂(TPO)やフィラー入りポリプロピレン系硬質樹脂(PPF)などである。リテーナ120は、基部121と、筒部122と、蓋部123と、が射出成形などで一体的に形成された構造を有している。
基部121は、インストルメントパネル130の裏面に接合固定される固定部である。基部121は、枠状に形成されている。尚、基部121とインストルメントパネル130との固定の手法は、後に詳述する。筒部122は、基部121の裏面(すなわち前面)から前方へ延びるように枠状に形成されており、その内周側においてケース110を保持する。蓋部123は、枠状の基部121の枠内を覆うように形成されており、エアバッグ101の膨張展開時に押圧されることにより開くように回動する。
筒部122には、周壁に開けられた係止孔122aが設けられている。係止孔122aは、ケース110の係止部113の数に対応した数だけ設けられている。係止孔122aには、ケース110の係止部113が係止される。ケース110は、係止部113が筒部122の係止孔122aに係止されることによりリテーナ120に保持される。
蓋部123は、2つのフラップ123a,123bを有している。フラップ123a,123bはそれぞれ、例えば長方形状に形成された板状部材であり、両フラップ123a,123bの間に開口部123cが形成されるように配置されている。フラップ123aの上縁は、ヒンジ部124aを介して基部121の上枠部に連結されている。また、フラップ123bの下縁は、ヒンジ部124bを介して基部121の下枠部に連結されている。開口部123cは、水平に延びたスリット孔部である。尚、蓋部123は、両開きのものに限らず、フラップの数が一つである片開き式のものであってもよい。また、蓋部123のフラップの数は、3以上であってもよい。
ヒンジ部124aは、フラップ123aをその上縁を支点にして回動可能な状態で基部121の内縁に連結させている。また、ヒンジ部124bは、フラップ123bをその下縁を支点にして回動可能な状態で基部121の内縁に連結させている。ヒンジ部124a,124bはそれぞれ、左右方向に帯状に延びており、断面U字状に形成されている。ヒンジ部124a,124bはそれぞれ、フラップ123a,123bが後方側から前方側への押圧力によっては前方側に回動し難くかつ逆に前方側から後方側への押圧力によって後方側に回動し易くなるように、断面U字溝の開口を後方に向けた状態に配置されている。ヒンジ部124a,124bはそれぞれ、例えばエラストマーにより形成されている。
上記の蓋部123の構造において、リテーナ120に保持されているケース110に収容されているエアバッグ101が膨張展開すると、そのエアバッグ101の膨張展開により、フラップ123aが前方側から後方側へ押圧されてその上縁を軸にして回動されると共に、フラップ123bが前方側から後方側へ押圧されてその下縁を軸にして回動される。蓋部123は、フラップ123a,123bの回動により開口部123cを中心にして大きく開く。
すなわち、リテーナ120は、エアバッグ101が収容されるケース110の収容空間112のエアバッグ101が展開する側を画成する基部121及び蓋部123を有しており、その蓋部123の一部(具体的には、開口部123c)が開口するように形成されている。
インストルメントパネル130は、車両の車室(キャビン)の内装材として使用される板状の部材である。インストルメントパネル130は、例えば助手席に着座した乗員の上半身に対向する位置に設けられている。インストルメントパネル130の裏面(すなわち前面)には、リテーナ120が固定される。インストルメントパネル130は、パネル基材131を有している。尚、インストルメントパネル130は、パネル基材131のみからなるものに限定されず、クッション材及び表皮材を有するものであってもよい。
パネル基材131は、樹脂により形成された板状部材である。パネル基材131の材料は、例えばポリオレフィン系軟質樹脂(TPO)やフィラー入りポリプロピレン系硬質樹脂(PPF)などである。尚、パネル基材131の材料は、リテーナ120の材料とは異なっていてもよい。パネル基材131は、車室内側へ凸状に湾曲しており、前側上部から後側下部にかけて水平方向に対して傾斜するように形成されている。また、リテーナ120は、そのパネル基材131の湾曲形状に合わせて湾曲しており、前側上部から後側下部にかけて傾斜するように形成されている。パネル基材131は、リテーナ120の基部121及び蓋部123に対してエアバッグ101が展開する側において対向して配置されている。
パネル基材131には、ティアライン131aが形成されている。ティアライン131aは、パネル基材131に固定されたリテーナ120の蓋部123の各フラップ123a,123bの周縁に対応する位置に設けられている。ティアライン131aは、エアバッグ101の膨張展開時にパネル基材131を2つのドアに開裂させ易くするためのものである。
パネル基材131は、リテーナ120の基部121及び蓋部123に溶着されることによりそのリテーナ120に接合固定される。具体的には、リテーナ120とインストルメントパネル130のパネル基材131とは、互いに赤外線溶着される。赤外線溶着は、赤外線溶着機(図示せず)を用いて行われる。尚、赤外線溶着とは、赤外線溶着機から赤外線波長をリテーナ120及びパネル基材131に照射することで非接触で熱を伝達してリテーナ120及びパネル基材131を可塑化し、その溶融したリテーナ120及びパネル基材131同士を加圧した状態で再凝固して接合する溶着のことである。
リテーナ120の基部121及び蓋部123は、車室内側へ凸状に湾曲している。リテーナ120の基部121及び蓋部123は、前側上部から後側下部にかけて水平方向に対して傾斜した傾斜面120aを有している。尚、傾斜面120aの傾斜角度は、リテーナ120の部位によってその湾曲度合いに応じて変化するものであってよい。リテーナ120の基部121及び蓋部123は、全域に亘って略同じ厚さになるように形成されている。傾斜面120aは、その後面側(表面側)の法線が後方斜め上方に向きかつその前面側(裏面側)の法線が前方斜め下方に向くように形成されている。
リテーナ120とインストルメントパネル130のパネル基材131とは、溶着のための組み付け時に略水平方向に相対移動されて、互いに当接した状態で加圧される。リテーナ120とパネル基材131との組み付け時の加圧方向は、略水平方向である。そして、リテーナ120とパネル基材131とは、両者が略水平方向に加圧された加圧状態で溶着される。上記したリテーナ120の傾斜面120aは、リテーナ120とパネル基材131との組み付け時の加圧方向に対して傾斜している。
リテーナ120は、図7に示す如く、リブ120bを有している。リブ120bは、リテーナ120の基部121及び蓋部123の後面側(すなわち、表面側)に設けられている。リブ120bは、基部121及び蓋部123からパネル基材131側へ上記の加圧方向に沿って直線状に突出していると共に、その突出した状態で車幅方向に延設されている。リブ120bは、複数設けられており、基部121及び蓋部123の全域に亘って略均等に配置されている。リブ120bには、基部121及び蓋部123の傾斜面120aから突出するリブ(図6には4箇所のリブを示す。)もあれば、傾斜面120aでない面から突出するリブもある。各リブ120bは、法線が上記の加圧方向に延びる溶着端面120cを有している。溶着端面120cは、上記の加圧方向に対して垂直な方向に広がる面をなしている。
パネル基材131は、車室内側へ凸状に湾曲している。パネル基材131は、前側上部から後側下部にかけて水平方向に対して傾斜した傾斜面131bを有している。尚、傾斜面131bの傾斜角度は、パネル基材131の部位によってその湾曲度合いに応じて変化するものであってよい。パネル基材131は、全域に亘って略同じ厚さになるように形成されている。傾斜面131bは、その後面側(表面側)の法線が後方斜め上方に向きかつその前面側(裏面側)の法線が前方斜め下方に向くように形成されている。この傾斜面131bは、リテーナ120とパネル基材131との組み付け時の加圧方向に対して傾斜している。
パネル基材131は、図7に示す如く、リブ131cを有している。リブ131cは、パネル基材131の前面側(すなわち、裏面側)に設けられている。リブ131cは、パネル基材131からリテーナ120側へ上記の加圧方向に沿って直線状に突出していると共に、その突出した状態で車幅方向に延設されている。リブ131cは、リテーナ120のリブ120bに一対一で対応するように複数設けられており、パネル基材131の全域に亘って略均等に配置されている。リブ131cには、傾斜面131bから突出するリブ(図6には4箇所示す。)もあれば、傾斜面131bでない面から突出するリブもある。各リブ131cは、法線が上記の加圧方向に延びる溶着端面131dを有している。溶着端面131dは、上記の加圧方向に対して垂直な方向に広がる面をなしている。
リテーナ120のリブ120bの溶着端面120cとインストルメントパネル130のパネル基材131のリブ131cの溶着端面131dとは、互いに平行に対面している。この溶着端面120c,131d同士が対面する方向は、リテーナ120とパネル基材131とが組み付け時に相対移動されることで互いに当接されて加圧される加圧方向に一致している。
本実施形態のエアバッグ取付用内装品100の製造方法について説明する。
まず、エアバッグ101が収容されるケース110の収容空間112のエアバッグ101が展開する側を画成する基部121及び蓋部123を有するリテーナ120を用意すると共に、そのリテーナ120に溶着されるインストルメントパネル130のパネル基材131を用意する。そして、それらのリテーナ120及びパネル基材131のリブ120b,131cの先端部を赤外線溶着機で所定温度まで昇温させて溶融する。次に、治具を用いて、それぞれ先端部が溶融されたリテーナ120及びパネル基材131を互いに近づく水平方向(加圧方向)に相対移動させることで、リブ120b,131cの溶着端面120c,131d同士をその溶着端面120c,131dに垂直な方向に当接させて加圧する。この手法でリテーナ120及びインストルメントパネル130のリブ120b,131c同士が赤外線溶着されたエアバッグ取付用内装品100を製造する。
次に、本実施形態のエアバッグ取付用内装品100の動作について説明する。
エアバッグ取付用内装品100において、エアバッグ101がインフレータ102からのガス供給により膨張展開すると、まず、リテーナ120の蓋部123が裏面側から表面側に向けて押圧されることで開くように回動する。そして、この蓋部123の回動が生じると、その回動によりインストルメントパネル130がパネル基材131のティアライン131aに沿って開裂されることで、その開裂した隙間からエアバッグ101が車室内側に膨出する。これにより、車室内側に膨出したエアバッグ101により車両乗員を保護することができる。
本実施形態のエアバッグ取付用内装品100において、エアバッグ101が収容されるケース110を保持するリテーナ120と、そのリテーナ120を取り付けるインストルメントパネル130と、は赤外線溶着により互いに接合される。この赤外線溶着は、リテーナ120のリブ120bの溶着端面120cとインストルメントパネル130のパネル基材131のリブ131cの溶着端面131dとが互いに平行に対面しかつその対面方向がリテーナ120とパネル基材131との組み付け時の相対移動による加圧方向に一致した状態で行われる。
この構造においては、リテーナ120及びパネル基材131の傾斜面120a,131bに形成されたリブ120b,131cを含むすべてのリブ120b,131cが、リテーナ120とパネル基材131との組み付け時の相対移動による加圧方向に向いた溶着端面120c,131dを有する。すなわち、すべてのリブ120b,131cの溶着端面120c,131dがリテーナ120とパネル基材131との組み付け時の加圧方向に対して垂直な方向に広がる面をなしている。このため、リブ120b,131c(特に、傾斜面120a,131bに形成されたリブ120b,131c)の溶着端面120c,131dが上記の加圧方向に対して傾斜して広がる面では無いので、溶着端面120c,131d同士が溶着時にその溶着端面120c,131dに対して傾斜した方向に加圧されるのを防止することができ、その加圧を溶着端面120c,131dに対して垂直な方向に向けて行うことができる。
従って、本実施形態のエアバッグ取付用内装品100によれば、リテーナ120及びインストルメントパネル130の溶着用のリブ120b,131cが、鉛直方向に対して傾斜する角度が大きい傾斜面120a,131bに形成されたものであっても、リテーナ120とインストルメントパネル130とを溶着するうえで必要な加圧力を溶着端面120c,131d間に効率的に作用させることができ、リブ120b,131c同士の溶着を適切な加圧状態で確実に行うことができる。すなわち、リテーナ120及びインストルメントパネル130の傾斜面120a,131bにおけるものを含むリブ120b,131c同士を効率的に加圧して溶着することができる。
また、リテーナ120とインストルメントパネル130のパネル基材131とが赤外線溶着により接合されるので、リテーナ120とパネル基材131とを確実に一体化することができる。
尚、本実施形態においては、リテーナ120の基部121及び蓋部123が特許請求の範囲に記載した「第1壁部」に、インストルメントパネル130のパネル基材131が特許請求の範囲に記載した「第2壁部」に、リテーナ120のリブ120bが特許請求の範囲に記載した「第1リブ」に、インストルメントパネル130のパネル基材131のリブ131cが特許請求の範囲に記載した「第2リブ」に、それぞれ相当している。
ところで、本実施形態においては、リテーナ120とインストルメントパネル130とを赤外線溶着により接合することとしている。しかしながら、本発明は、リテーナ120のリブ120bとインストルメントパネル130のパネル基材131のリブ131cとを接合可能な溶着であれば、赤外線溶着に限定されず、超音波溶着や高周波溶着,レーザー溶着,振動溶着などの他の溶着であってもよい。
また、本実施形態においては、それぞれ赤外線で溶融したリテーナ120のリブ120bとインストルメントパネル130のパネル基材131のリブ131cとを、溶着端面120c,131d同士をその溶着端面120c,131dに垂直な方向に当接させた状態に加圧することにより溶着することとしている。仮にリブ120b,131cのリブ幅同士に差が無くかつリブ120b,131cの先端形状が尖っていない構造(対比構造)では、上記の如く赤外線溶着が行われる際に、溶着端面120c,131d同士が当接面全域に亘って略均一な圧力で押圧される。当接面全域が略均一な圧力で押される場合は、リブ120b,131cの一方の先端が他方の溶着端面120c,131dに入り込んでその他方に凹部を形成することは困難である。このため、上記の対比構造では、リブ120b,131cの先端同士の接触面積が確保されず、一方のリブ120b,131cの先端が他方のリブ120b,131cに囲まれないので、リブ120b,131c同士の溶着強度或いは接合強度が小さいままである。
そこで、本実施形態においては、リテーナ120及びパネル基材131のリブ120b,131c同士の溶着強度或いは接合強度を向上させるため、両リブ120b,131cを、何れか一方の先端部が何れか他方の溶着端面120c,131dに形成される凹部に嵌った状態に溶着することとしてもよい。
例えば、図8に示す如く、リテーナ120及びインストルメントパネル130のパネル基材131をそれぞれ、リテーナ120のリブ120bのリブ幅W1に比してパネル基材131のリブ131cのリブ幅W2が小さくなるように形成する。尚、リブ幅W1,W2とは、リブ120b,131cの突出方向に対して垂直な方向における寸法のことであり、具体的には、リブ120b,131cの上下方向寸法のことである。また例えば、リブ幅W1は、1.5mm程度であり、リブ幅W2は、2.5mm程度であり、リブ幅W1とリブ幅W2との差は、1mm程度であってよい。
そして次に、リテーナ120及びパネル基材131のリブ120b,131cの先端部を赤外線溶着機で溶融し、次に、治具を用いて、それぞれ先端部が溶融されたリテーナ120及びパネル基材131を互いに近づく水平方向(加圧方向)に相対移動させることで、リブ120b,131cの溶着端面120c,131d同士をその溶着端面120c,131dに垂直な方向に当接させて加圧する。
かかるリブ120b,131c同士の加圧が行われると、リブ幅の小さいパネル基材131のリブ131cがリブ幅の大きいリテーナ120のリブ120bの溶着端面120cの一部を押圧することで応力が集中するので、図9に示す如く、溶融したリブ120bの溶着端面120cに凹部120dが形成されつつ、その凹部120dにリブ131cの先端部が入り込んで嵌る。この場合、リブ120bとリブ131cとは、リブ131cの先端部がリブ120bの溶着端面120cに形成される凹部120dに嵌った状態に溶着される。このため、この例の構造によれば、リブ120b,131cの先端同士の接触面積を大きくし、一方のリブ120b,131cの先端を他方のリブ120b,131cで囲うことができるので、リブ120b,131c同士の溶着強度或いは接合強度を向上させることができる。従って、リブ120b,131c同士を更に効率的に加圧して溶着することができる。
また例えば、図10に示す如く、インストルメントパネル130のパネル基材131を、そのリブ131cがその先端に尖った尖端部131eを有するように形成する。そして、リテーナ120及びパネル基材131のリブ120b,131cの先端部を赤外線溶着機で溶融し、次に、治具を用いて、それぞれ先端部が溶融されたリテーナ120及びパネル基材131を互いに近づく水平方向(加圧方向)に相対移動させることで、リブ120bの溶着端面120cとリブ131cの尖端部131eの外面とを溶着端面120cに垂直な方向に当接させて加圧する。
かかるリブ120b,131c同士の加圧が行われると、リブ131cの尖端部131eが尖った状態でリブ120bの溶着端面120cを不均一に押圧することで応力が集中するので、図11に示す如く、溶融したリブ120bの溶着端面120cに凹部120eが形成されつつ、その凹部120eにリブ131cの尖端部131eが入り込んで嵌る。この場合、リブ120bとリブ131cとは、リブ131cの尖端部131eがリブ120bの溶着端面120cに形成される凹部120eに嵌った状態に溶着される。このため、この例の構造でも、リブ120b,131cの先端同士の接触面積を大きくし、一方のリブ120b,131cの先端を他方のリブ120b,131cで囲うことができるので、リブ120b,131c同士の溶着強度或いは接合強度を向上させることができる。従って、リブ120b,131c同士を更に効率的に加圧して溶着することができる。
尚、上記した図10及び図11に示す例の形態は、リテーナ120のリブ120bとパネル基材131のリブ131cとでリブ幅に差を設けたものではない。しかし、この図10及び図11に示す例の形態を上記した図8及び図9に示す例の形態と組み合わせて、リブ120bとリブ131cとのリブ幅に差を設けることで、リブ120b,131cの溶着強度或いは接合強度の更なる向上を図ることとしてもよい。
また、リテーナ120及びパネル基材131のリブ120b,131cを、何れか一方の先端部が何れか他方の溶着端面120c,131dに形成される凹部に嵌った状態に溶着するうえで、上記図8−図11に示した二つの形態の如く、リテーナ120のリブ120bの先端部をパネル基材131のリブ131cの溶着端面131dの凹部に嵌めることに限らず、逆に、パネル基材131のリブ131cの先端部をリテーナ120のリブ120bの溶着端面120cの凹部に嵌めることとしてもよい。
尚、リテーナ120及びパネル基材131のリブ120b,131c同士の溶着を適切に行ううえでは、リブ幅が小さい或いは先端が尖っているリブ120b,131cとして加圧時における材料自体の硬度が大きいリブ120b,131cを用い、かつ、リブ幅が大きい或いは先端面が平坦であるリブ131c,120bとして加圧時における材料自体の硬度が小さいリブ131c,120bを用いることが有効である。これは、加圧時における材料自体の硬度が大きいリブ120b,131cが、加圧時における材料自体の硬度が小さいリブ131c,120bの溶着端面131d,120cに入り込み易くなるので、リブ120b,131c同士が接合し易くなるからである。例えば、硬度が大きい材料としては、フィラー入りポリプロピレン系硬質樹脂(PPF)などがあり、硬度が小さい材料としては、ポリオレフィン系軟質樹脂(TPO)などがある。
また、上記図8−図11に示した二つの例の形態の如く、リテーナ120及びパネル基材131のリブ120b,131c同士の溶着強度或いは接合強度を向上させるため、両リブ120b,131cを、何れか一方の先端部が何れか他方の溶着端面120c,131dに形成される凹部に嵌った状態に溶着する手法を、上記参考形態の構成に適用することとしてもよい。
また、上記の実施形態においては、乗員に対して前方に存在するインストルメントパネル130に対して前方側にエアバッグ101を収容し、すなわち、エアバッグ101を対象乗員に対して前方に配置し、エアバッグ101の後方(車室内側)への膨張展開により対象乗員を保護する車両用エアバッグ装置に適用することとしている。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、車体左右のドアトリムパネルに対して側方側にエアバッグを収容し、エアバッグの側方(車室内側)への膨張展開により対象乗員を保護する車両用エアバッグ装置などに適用することとしてもよい。
尚、本発明は、上述した実施形態や変形形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を施すことが可能である。
1:インストルメントロアパネル、10:第1の溶着リブ群、11:開成部、12:上ドア、13:下ドア、14:外周部、15:上ティアライン、16:下ティアライン、17:左ティアライン、18:右ティアライン、19:中ティアライン、2:リテーナ、20:第2の溶着リブ群、21:蓋、22:上フラップ、23:下フラップ、24:枠部、24U:上壁部、24D:下壁部、24H:係止孔、25:上ヒンジ部、26:下ヒンジ部、27:フランジ、28:固定板部、3:ケース、31:ケース本体、31H:開口、31B:底部、31C:周壁部、32:係止部、4:インフレータ、5:固定部材、6:エアバッグ、6E:基端部、7:クッション層、8:表皮、9:ニーエアバッグ装置、100:エアバッグ取付用内装品、101:エアバッグ、110:ケース、120:リテーナ、120a:傾斜面、120b:リブ、120c:溶着端面、120d,120e:凹部、121:基部、122:筒部、123:蓋部、130:インストルメントパネル、131:パネル基材、131b:傾斜面、131c:リブ、131d:溶着端面、131e:尖端部。

Claims (6)

  1. エアバッグが収容されるケースが取り付けられ、前記エアバッグに対して展開側に配置された第1壁部を有するリテーナと、
    前記リテーナの前記第1壁部に対して前記エアバッグの展開側に対向して配置された第2壁部を有し、前記リテーナに溶着されるパネルと、
    を備えるエアバッグ取付用内装品であって、
    前記第1壁部及び前記第2壁部はそれぞれ、前記リテーナと前記パネルとが溶着のための組み付け時に相対移動される加圧方向に対して傾斜した傾斜面を有し、
    前記リテーナは、前記第1壁部の前記傾斜面から前記パネル側へ前記加圧方向に沿って突出する第1リブを有し、
    前記パネルは、前記第2壁部の前記傾斜面から前記リテーナ側へ前記加圧方向に沿って突出する第2リブを有し、
    前記第1リブと前記第2リブとは、何れか一方の先端部が何れか他方の溶着端面に形成される凹部に嵌った状態に溶着される、エアバッグ取付用内装品。
  2. 前記第1リブと前記第2リブとは、赤外線溶着により接合される、請求項1に記載されたエアバッグ取付用内装品。
  3. 前記第1リブ及び前記第2リブの前記一方は、前記他方のリブ幅に比して小さいリブ幅を有する、請求項1又は2に記載されたエアバッグ取付用内装品。
  4. 前記第1リブ及び前記第2リブの前記一方は、先端に尖った尖端部を有する、請求項1乃至3の何れか一項に記載されたエアバッグ取付用内装品。
  5. 前記第1リブ及び前記第2リブの前記一方の材料は、フィラー入りポリプロピレン系硬質樹脂(PPF)であり、
    前記第1リブ及び前記第2リブの前記他方の材料は、ポリオレフィン系軟質樹脂(TPO)である、請求項1乃至4の何れか一項に記載されたエアバッグ取付用内装品。
  6. 請求項1乃至5の何れか一項に記載されたエアバッグ取付用内装品の前記リテーナと前記パネルとを組み付ける製造方法であって、
    前記リテーナの前記第1リブ及び前記パネルの前記第2リブそれぞれの先端部を赤外線溶着機で溶融する第1工程と、
    治具を用いて前記リテーナと前記パネルとを互いに近づく前記加圧方向に相対移動させることで、前記第1リブと前記第2リブとを当接させて加圧することにより、前記一方の先端部を前記他方の前記凹部に嵌める第2工程と、
    を備える、エアバッグ取付用内装品の製造方法。
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