JP2019064305A - 鞍乗り型車両のウインドスクリーン構造 - Google Patents

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太 宮川
Futoshi Miyagawa
太 宮川
克幸 小西
Katsuyuki Konishi
克幸 小西
康元 門脇
Yasumoto Kadowaki
康元 門脇
洋平 永幡
Yohei Nagahata
洋平 永幡
翔平 佐々木
Shohei Sasaki
翔平 佐々木
純平 三代
Jumpei Mishiro
純平 三代
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Abstract

【課題】運転者が走行風をより受けにくい鞍乗り型車両のウインドスクリーン構造を提供する。【解決手段】自動二輪車は、車体の前上部を覆うカウリングと、このカウリングの上部から車体後方斜め上方に延びて傾斜角が調整自在とされた可動ウインドスクリーン81とを備える。可動ウインドスクリーン81は、ミラーステイ83に支持され、低位置から車両前方斜め上方に向かって移動可能且つ傾斜角増加可能であり、第1スクリーン88と、第1スクリーン88の後方に配置された第2スクリーン89とから構成されている。【選択図】図7

Description

本発明は、鞍乗り型車両のウインドスクリーン構造に関する。
従来、移動機構によって高さ及び傾斜角を調整自在にしたウインドスクリーン構造が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
移動機構は、ガイドレールと、ガイドレールに移動自在に支持された可動部とを備え、可動部にウインドスクリーンが支持されている。
特許第5149112号公報
特許文献1では、ウインドスクリーンが、カウリングに後上がりに取付けられたガイドレールに沿って移動するため、ウインドスクリーンを最も高い位置に移動させた場合、ウインドスクリーンが運転者に近づくので、運転者が走行風を受けにくい範囲が狭くなる。これによって、運転者の乗車姿勢が制限される。
本発明の目的は、運転者が走行風をより受けにくい鞍乗り型車両のウインドスクリーン構造を提供することにある。
本発明は、車体の前上部を覆うカウリング(51)と、このカウリング(51)の上部から車体後方斜め上方に延びて傾斜角が調整自在とされた可動ウインドスクリーン(81)とを備える鞍乗り型車両のウインドスクリーン構造において、前記可動ウインドスクリーン(81)は、ミラーステイ(83)に支持され、低位置から車両前方斜め上方に向かって移動可能且つ傾斜角増加可能であり、第1スクリーン(88)と、前記第1スクリーン(88)の後方に配置された第2スクリーン(89)とから構成されていることを特徴とする。
上記発明において、前記可動ウインドスクリーン(81)は、前記ミラーステイ(83)にリンク機構(90)を介して支持され、前記可動ウインドスクリーン(81)への前記リンク機構(90)の連結部は、車両側面視で、前記第1スクリーン(88)の上下寸法中央よりも下側に設けられていても良い。
また、上記発明において、前記第1スクリーン(81)は、前記リンク機構(90)に連結され、前記第2スクリーン(89)は、前記第1スクリーン(88)に固定されていても良い。
また、上記発明において、前記可動ウインドスクリーン(81)の移動を作動スイッチ(102)により行うポジション調整装置(107)が設けられ、前記作動スイッチ(102)は、ハンドル(33)に設けられるようにしても良い。
また、上記発明において、前記ポジション調整装置(107)は、前記可動ウインドスクリーン(81)を駆動するスクリーンアクチュエータ(105)を備え、前記スクリーンアクチュエータ(105)は、前記可動ウインドスクリーン(81)と前記ミラーステイ(83)の近傍に配置されたメータ(103)との間に設けられるようにしても良い。
また、上記発明において、前記リンク機構(90)は、前記ミラーステイ(83)に取付けられる左右一対のベース部(91)と、前記左右のベース部(91)の前後にそれぞれ揺動可能に支持された左右一対の前リンク(92)及び左右一対の後リンク連結体(93)とから構成され、前記左右の後リンク連結体(93)は、前記ベース部(91)に揺動可能に支持された後第1リンク(97)と、前記後第1リンク(97)の先端部に揺動可能に連結された後第2リンク(98)とから構成され、前記左右の前リンク(92)及び前記左右の後第2リンク(98)の先端部が前記可動ウインドスクリーン(81)に揺動可能に連結されるようにしても良い。
本発明の可動ウインドスクリーンは、ミラーステイに支持され、低位置から車両前方斜め上方に向かって移動可能且つ傾斜角増加可能であり、第1スクリーンと、第1スクリーンの後方に配置された第2スクリーンとから構成されているので、可動ウインドスクリーンを車両前方斜め上方に移動させつつ傾斜角を増加させることにより、運転者が走行風を受けにくい範囲をより広くすることができ、運転者が走行風をより受けにくくなる。また、第2スクリーンを設けることで、第1スクリーン後方の走行風の制御が可能になり、運転者が走行風をより一層受けにくくなる。
上記発明において、可動ウインドスクリーンは、ミラーステイにリンク機構を介して支持され、可動ウインドスクリーンへのリンク機構の連結部は、車両側面視で、第1スクリーンの上下寸法中央よりも下側に設けられているので、可動ウインドスクリーンへのリンク機構の連結部をより下方に設けることで、可動ウインドスクリーンの車両前方斜め上方への移動量をより長くすることができる。
また、上記発明において、第1スクリーンは、リンク機構に連結され、第2スクリーンは、第1スクリーンに固定されているので、第2スクリーンを第1スクリーンに固定することで、第1スクリーンに対する第2スクリーンの取付精度を高めることができる。
また、上記発明において、可動ウインドスクリーンの移動を作動スイッチにより行うポジション調整装置が設けられ、作動スイッチは、ハンドルに設けられるので、可動ウインドスクリーンの移動を容易に行うことができ、また、ハンドルに作動スイッチ102を設けることで、使い勝手を向上させることができる。
また、上記発明において、ポジション調整装置は、可動ウインドスクリーンを駆動するスクリーンアクチュエータを備え、スクリーンアクチュエータは、可動ウインドスクリーンとミラーステイの近傍に配置されたメータとの間に設けられるので、スクリーンアクチュエータを可動ウインドスクリーンとメータとの間に設けることで、空いているスペースを有効活用することができる。
また、上記発明において、リンク機構は、ミラーステイに取付けられる左右一対のベース部と、左右のベース部の前後にそれぞれ揺動可能に支持された左右一対の前リンク及び左右一対の後リンク連結体とから構成され、左右の後リンク連結体は、ベース部に揺動可能に支持された後第1リンクと、後第1リンクの先端部に揺動可能に連結された後第2リンクとから構成され、左右の前リンク及び左右の後第2リンクの先端部が可動ウインドスクリーンに揺動可能に連結されるので、前リンクよりも後リンク連結体を長くすることができ、可動ウインドスクリーンを車両前方斜め上方に移動させることができる。
本発明の第1実施形態のウインドスクリーン構造を備える自動二輪車を示す左側面図である。 自動二輪車の前部を示す斜視図である。 運転者の乗車姿勢と左右のハンドル及び可動ウインドスクリーンの状態とを示す左側面図であり、図3(A)は左右のハンドル及び可動ウインドスクリーンのローポジション状態を示す作用図、図3(B)は左右のハンドル及び可動ウインドスクリーンのハイポジション状態を示す作用図である。 車体フレーム、トップブリッジ及び左右のハンドルを示す図である。 左右のハンドルの取付け状態を示す斜視図である。 ハンドルのトップブリッジへの取付構造を示す図であり、図6(A)はハンドルの要部を示す側面図、図6(B)はトップブリッジに取付けられるハンドルを示す要部側面図である。 左右のハンドル及び可動ウインドスクリーンのハイポジション状態を示す斜視図である。 ハイポジション状態のリンク機構を示す斜視図である。 ローポジション状態のリンク機構を示す斜視図である。 第2実施形態のウインドスクリーン構造を備える自動二輪車の車体前部を示す断面図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。なお、説明中、前後左右及び上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示している。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態のウインドスクリーン構造を備える自動二輪車10を示す左側面図である。
自動二輪車10は、車体フレーム11の前端部にフロントフォーク12を介して操舵可能に支持された前輪13と、車体フレーム11の下部にスイングアーム14を介して揺動可能に支持された後輪16と、車体フレーム11の上部に設けられたシート17とを備える。自動二輪車10は、運転者がシート17に跨って乗車する鞍乗り型車両である。
車体フレーム11は、ヘッドパイプ21、左右一対のメインフレーム22、左右一対のセンターフレーム23及び左右一対のシートフレーム24を備える。
ヘッドパイプ21は、車体フレーム11の前端部を構成している。左右のメインフレーム22は、ヘッドパイプ21から後方斜め下方に延びている。左右のセンターフレーム23は、左右のメインフレーム22の後端からそれぞれ下方に延びている。左右のシートフレーム24は、左右のメインフレーム22から後方斜め上方にそれぞれ延びてシート17を支持している。
フロントフォーク12は、左右一対のフォークチューブ26、トップブリッジ27、ボトムブリッジ28を備える。
左右のフォークチューブ26は、テレスコピック型の緩衝器であり、左右のフォークチューブ26の下端部に車軸31を介して前輪13が支持されている。トップブリッジ27及びボトムブリッジ28は、左右のフォークチューブ26の上部を連結する部材である。トップブリッジ27、ボトムブリッジ28間には、上下に延びるステムパイプ29(図4参照)が渡され、ステムパイプ29は、ヘッドパイプ21に回動可能に支持される。
トップブリッジ27には、高さ調整可能な左右一対のハンドル33が取付けられる。
左右のメインフレーム22及び左右のセンターフレーム23には、エンジン35が支持されている。エンジン35は、クランクケース36を備え、クランクケース36には変速機37が一体に設けられている。変速機37の出力は、チェーン41を介して後輪16に伝達される。
左右のメインフレーム22の上部には、シート17の前方に配置された燃料タンク43が取付けられている。シート17の後方には同乗者用シート44が配置されている。
スイングアーム14は、左右のセンターフレーム23に渡されたピボット軸46に前端部が揺動可能に支持され、後端部に車軸47を介して後輪16が支持されている。
自動二輪車10の前部及び下部は、カウリング51で覆われている。カウリング51は、アッパーカウル52、ミドルカウル53、ロアカウル54から構成される。
アッパーカウル52は、ヘッドライト56の周囲を覆うとともに上部中央にウインドスクリーン58が設けられる。アッパーカウル52の一部は、左右のハンドル33の高さ調整に伴って高さを変更可能とされている。
ミドルカウル53は、アッパーカウル52の車幅方向外側から後方及び下方に延びて車体前部を両側方から覆う。ロアカウル54は、エンジン35を含む車体下部を覆う。
前輪13は、上方からフロントフェンダー61で覆われ、後輪16は、上方からリアフェンダー62で覆われている。
図2は、自動二輪車10の前部を示す斜視図である。
フロントフォーク12のトップブリッジ27には、左右一対のハンドル33が取付けられている。また、トップブリッジ27の前部中央にはメインスイッチ70が設けられている。
左側のハンドル33には、運転者が左手で握るハンドルグリップ71と、ヘッドライト切換スイッチ等が設けられた左スイッチケース72と、クラッチレバー73とが設けられている。
右側のハンドル33には、運転者が右手で握ってスロットル開度を調整するスロットルグリップ76と、スタータースイッチ等が設けられた右スイッチケース77と、前輪用ブレーキレバー78と、前輪ブレーキ用リザーバータンク79とが設けられている。
アッパーカウル52は、ミドルカウル53と一体に設けられた固定カウル部52aと、固定カウル部52aに対して移動可能とされた可動カウル部52bとから構成される。
可動カウル部52bにはウインドスクリーン58が取付けられ、可動カウル部52bと、ウインドスクリーン58とは、可動ウインドスクリーン81を構成する。
ヘッドパイプ21(図1参照)の前部には、前側に延びるミラーステイ83が取付けられ、ミラーステイ83に左右一対のバックミラー84が支持されている。左右のバックミラー84の前部には、それぞれフロントウインカ85が取付けられている。
図3は、運転者80の乗車姿勢と左右のハンドル33及び可動ウインドスクリーン81の状態とを示す左側面図である。
図3(A)は左右のハンドル33を低くするとともに可動ウインドスクリーン81を下降させた状態(この状態を、以下「ローポジション状態」と記す。)を示す作用図、図3(B)は左右のハンドル33を高くするとともに可動ウインドスクリーン81を上昇させた状態(この状態を、以下「ハイポジション状態」と記す。)を示す作用図である。
図3(A)に示すように、ローポジション状態では、運転者80の乗車姿勢は前傾した状態となり、運転者80の空気抵抗の低減、低重心化等によるスポーツ走行時の自動二輪車10の運動性能が向上し、運転者80のドライビングの快感が高められる。
図3(B)に示すように、ハイポジション状態では、運転者80の乗車姿勢は起き上がった状態となり、運転者80に負担の少ないツーリングに適する姿勢となる。このため、運転者80は、長距離ドライブにおいて快適に走行することができる。
また、ハイポジション状態では、可動ウインドスクリーン81によって運転者80の頭部及び肩部の風当たりを緩和することができる。また、可動ウインドスクリーン81に後で詳述する第2スクリーン89(図7参照)を設けることで、更に、頭部及び肩部の風当たりを緩和するとともに、腕部の防風域を拡大することができる。
上記の図3(A),(B)に示したように、本実施形態の自動二輪車10では、スポーツ走行時及びツーリング走行時のような走行目的に応じて、ローポジション状態とハイポジション状態とに切り換えることができる。
図4は、車体フレーム11、トップブリッジ27及び左右のハンドル33を示す図であり、フロントフォーク12を構成するステムパイプ29の軸方向上方から見た図である。
図5は、左右のハンドル33の取付け状態を示す斜視図である。
図4に示すように、ヘッドパイプ21から左右一対のメインフレーム22が後方斜め側方に延び、ヘッドパイプ21に回動可能にステムパイプ29が支持され、ステムパイプ29の上端部がトップブリッジ27に取付けられている。
トップブリッジ27の両端部には、左右のフォークチューブ26(図1参照)が嵌合される左右一対のチューブ嵌合穴27aが開けられている。左右のチューブ嵌合穴27aの前方のトップブリッジ27の前部には、前方に突出する左右一対のハンドル取付け部27bが一体に形成されている。ハンドル取付け部27bには、ハンドル33が嵌合されるハンドル嵌合穴27cが開けられている。
また、トップブリッジ27の前部の中央には、前方に突出するスイッチ取付け部27gが一体に形成され、スイッチ取付け部27gに、メインスイッチ70(図2参照)が挿入されるスイッチ挿入穴27hが開けられている。
図5には、ローポジション状態の左右のハンドル33を実線で示し、ハイポジション状態の左右のハンドル33を二点鎖線で示している。
ハンドル33は、トップブリッジ27のハンドル嵌合穴27cにスライド可能に嵌合されて縦に延びる縦バー33aと、縦バー33aの上端から屈曲するように設けられたL字状のL字バー33bと、L字バー33bの端部から横に延びる横バー33cとから構成されている。
ハンドル33は、丸パイプから形成されている。
縦バー33aは、真直で、フォークチューブ26(図1参照)に平行になるようにトップブリッジ27に取付けられる。
L字バー33b及び横バー33cは、縦バー33aの上端から車幅方向外側方よりも斜め後方に延びる。
L字バー33bは、横バー33cの高さをトップブリッジ27と同じ高さかトップブリッジ27よりも低くしたときに、トップブリッジ27と干渉しないように設けられている。左右の横バー33cには、図2に示したハンドルグリップ71、左スイッチケース72、クラッチレバー73、スロットルグリップ76、右スイッチケース77、前輪用ブレーキレバー78、前輪ブレーキ用リザーバータンク79が取付けられる。
図6は、ハンドル33のトップブリッジ27への取付構造を示す図である。
図6(A)はハンドル33の要部を示す側面図、図6(B)はトップブリッジ27に取付けられるハンドル33を示す要部側面図である。
図6(A)に示すように、ハンドル33の縦バー33aの前面には、上下に隔てて一対の切欠き33d,33eが形成されている。また、縦バー33aの下端部には、トップブリッジ27のハンドル嵌合穴27c(図4参照)から縦バー33aが抜けないようにする抜け止めフランジ87が設けられている。
一対の切欠き33d,33eは、側面視円弧状に窪んだ部分である。上側の切欠き33dは、トップブリッジ27にハンドル33を低く固定する(ローポジション状態にする)ための部分であり、下側の切欠き33eは、トップブリッジ27にハンドル33を高く固定する(ハイポジション状態にする)ための部分である。
図4及び図6(B)に示すように、トップブリッジ27の左右のハンドル取付け部27bは、それぞれ車幅方向に二分割され、ハンドル取付け部27bの二分割された部分の間の隙間は、ハンドル嵌合穴27cまで延びている。
左右のハンドル取付け部27bには、それぞれ上下一対のボルト挿通穴27d,27eが開けられている。一対のボルト挿通穴27d,27eは、ハンドル取付け部27bの二分割された部分の一側(例えば、車幅方向外側)に形成されている。ハンドル取付け部27bの二分割された部分の他側(例えば、車幅方向内側)には、一対のボルト挿通穴27d,27eに対応してボルト挿通穴27d,27eと同軸にねじ穴(不図示)が形成されている。従って、ボルト86を車幅方向一側(車幅方向外側)からボルト挿通穴27d,27eにそれぞれ通し、ボルト86の先端部をそれぞれねじ穴にねじ結合することで、ハンドル嵌合穴27cに挿入されたハンドル33の縦バー33aが締め付けられ、ハンドル33が固定される。
上側のボルト挿通穴27d及びボルト挿通穴27dに同軸のねじ穴は、縦バー33aの前面33fから前方に離れた位置に形成されている。下側のボルト挿通穴27e及びボルト挿通穴27eに同軸のねじ穴は、側面視で縦バー33aの前面33fに形成された上側の切欠き33dと重なるように形成されている。従って、ボルト挿通穴27eに通してねじ穴にねじ結合されたボルトは、上側の切欠き33d内に通されているため、トップブリッジ27に対する縦バー33aのスライドが規制される。即ち、ハンドル33が、低い状態(ローポジション状態)に位置決めされた状態で固定される。
同様に、図6(A),(B)において、下側のボルト挿通穴27e及びボルト挿通穴27eに同軸のねじ穴は、側面視で縦バー33aの前面33fに形成された下側の切欠き33eと重なるように形成されている。従って、ボルト86をボルト挿通穴27eと切り欠き33eとに通し、ボルトの先端部をねじ穴にねじ結合すれば、ハンドル33が、高い状態(ハイポジション状態)に位置決めされた状態で固定される。
図7は、左右のハンドル33及び可動ウインドスクリーン81のハイポジション状態を示す斜視図である。
ヘッドパイプ21の前部から前側にミラーステイ83が延び、ミラーステイ83にリンク機構90を介して可動ウインドスクリーン81が取付けられている。
可動ウインドスクリーン81は、可動カウル部52bと、可動カウル部52bに取付けられたウインドスクリーン58とから構成される。
ウインドスクリーン58は、可動カウル部52bに直接に取付けられた第1スクリーン88と、第1スクリーン88に取付けられた第2スクリーン89とからなる。
第1スクリーン88は、可動ウインドスクリーン81の防風機能を担う主体であり、第2スクリーン89は、第1スクリーン88の後方の走行風の流れを制御するとともに第1スクリーン88の後方に生じる負圧を制御する。
以上の図1及び図7に示したように、鞍乗り型車両としての自動二輪車10は、車体の前上部を覆うカウリング51と、このカウリング51の上部から車体後方斜め上方に延びて傾斜角が調整自在とされた可動ウインドスクリーン81とを備える。
可動ウインドスクリーン81は、ミラーステイ83に支持され、低位置から車両前方斜め上方に向かって移動可能且つ傾斜角増加可能であり、第1スクリーン88と、第1スクリーン88の後方に配置された第2スクリーン89とから構成されている。
この構成によれば、可動ウインドスクリーン81を車両前方斜め上方に移動させつつ傾斜角を増加させることにより、運転者が走行風を受けにくい範囲をより広くすることができ、運転者が走行風をより受けにくくなる。また、第2スクリーン89を設けることで、第1スクリーン88の後方の走行風の制御が可能になり、運転者が走行風をより一層受けにくくなる。
また、可動ウインドスクリーン81は、ミラーステイ83にリンク機構90を介して支持され、可動ウインドスクリーン81へのリンク機構90の連結部は、車両側面視で、第1スクリーン88の上下寸法中央よりも下側に設けられている。
この構成によれば、可動ウインドスクリーン81へのリンク機構90の連結部をより下方に設けることで、可動ウインドスクリーン81の車両前方斜め上方への移動量をより長くすることができる。
また、第1スクリーン88は、リンク機構90に連結され、第2スクリーン89は、第1スクリーン88に固定されている。
この構成によれば、第2スクリーン89を第1スクリーン88に固定することで、第1スクリーン88に対する第2スクリーン89の取付精度を高めることができる。
図8は、リンク機構90を示す第1斜視図、図9は、リンク機構90を示す第2斜視図である。
図8は、ハイポジション状態のリンク機構90を示している。
リンク機構90は、ミラーステイ83(図7参照)に取付けられた左右一対のベース板91と、左右のベース板91にそれぞれ揺動可能に連結された前リンク92及び後リンクアッシー93とを備える。
ベース板91は、前部及び後部にそれぞれ前リンク連結部91a及び後リンク連結部91bを備える。また、ベース板91には、ミラーステイ83にボルト止めするためにボルトを通す複数のボルト挿通穴91cが開けられている。
前リンク92は、一端部が、ベース板91の前リンク連結部91aに支軸95を介して上下揺動可能に連結され、他端部に図7に示した可動ウインドスクリーン81の可動カウル部52bが取付用プレート(不図示)を介して揺動可能に取付けられる。
図8において、後リンクアッシー93は、一端部がベース板91の後リンク連結部91bに支軸95を介して上下揺動可能に連結された下リンク97と、下リンク97の他端部に一端部が支軸95を介して上下揺動可能に連結された上リンク98とから構成される。上リンク98の他端部には、図7に示した可動ウインドスクリーン81の可動カウル部52bが取付用プレート(不図示)を介して揺動可能に取付けられている。
図8において、下リンク97及び上リンク98には、支軸95で連結される下リンク連結部97a及び上リンク連結部98aが設けられ、下リンク連結部97a及び上リンク連結部98aにボルト挿通穴97b,98bが開けられている。
ボルト挿通穴97b,98bに連結ボルト96を通し、連結ボルト96の先端部にナット99をねじ結合すると、下リンク97と上リンク98とを連結ボルト96・ナット99で締結することができる。これにより、下リンク97に対する上リンク98の揺動を規制することができ、リンク機構90のハイポジション状態を維持することができる。
以上の図7及び図8に示すように、リンク機構90は、ミラーステイ83に取付けられる左右一対のベース部としてのベース板91と、左右のベース板91の前後にそれぞれ揺動可能に支持された左右一対の前リンク92及び左右一対の後リンク連結体としての後リンクアッシー93とから構成される。左右の後リンクアッシー93は、ベース板91に揺動可能に支持された後第1リンクとしての下リンク97と、下リンク97の先端部に揺動可能に連結された後第2リンクとしての上リンク98とから構成される。左右の前リンク92及び左右の上リンク98の先端部は、可動ウインドスクリーン81に揺動可能に連結される。
この構成によれば、前リンク92よりも後リンクアッシー93を長くすることができ、可動ウインドスクリーン81を車両前方斜め上方に移動させることができる。これにより、運転者が走行風を受けにくい範囲をより広くすることができ、運転者が走行風をより一層受けにくくなる。
図9は、ローポジション状態のリンク機構90を示している。
前リンク92は、図8の状態から車両前方に揺動した状態にある。後リンクアッシー93では、下リンク97は、図8の状態から車両後方に揺動し、上リンク98は、図8の状態から車両前方に揺動した状態にある。即ち、下リンク97と上リンク98とは前後方向逆に揺動し、揺動が完了した後は、ほぼ左右に重なっている。
図8に示したように、前リンク92よりも後リンクアッシー93を長くすることで、可動ウインドスクリーン81をローポジション状態から前方斜め上方に移動させることができる。これにより、運転者に風が当たりにくい範囲を広げることができる。
<第2実施形態>
図10は、第2実施形態のウインドスクリーン構造を備える自動二輪車100の車体前部を示す断面図である。
第1実施形態に示したミラーステイ83は、ヘッドパイプ21から前方斜め上方に延びる傾斜延出部83aと、傾斜延出部83aの前端部から一体に上方斜め後方に延びる支持部83bとを備える。
支持部83bの左右端部には、左右のバックミラー84が取付けられ、支持部83bのバックミラー84を支持する部分より中央部側には、リンク機構90の左右のベース板91が取付けられる。
自動二輪車100は、図1、図2に示した第1実施形態の自動二輪車10に対して、自動で左右のハンドル33及び可動ウインドスクリーン81をローポジション状態とハイポジション状態とに切り換えることが可能である。左右のハンドル33及び可動ウインドスクリーン81を作動させる場合は、第1実施形態のボルト86(図6(B)参照)及び連結ボルト96(図8参照)・ナット99(図8参照)は使用しない。
フロントフォーク12のトップブリッジ27とボトムブリッジ28との間には、左右のハンドル33をワイヤー(不図示)を介して駆動する電動式のハンドルアクチュエータ101が設けられている。ハンドルアクチュエータ101は、左右のハンドル33のいずれかに設けられた作動スイッチ102により作動する。なお、作動スイッチ102を、図2に示した左スイッチケース72又は右スイッチケース77に設けても良い。
図10において、ミラーステイ83の上方には、ミラーステイ83に支持されたメータ103が配置されている。
ミラーステイ83の前部には、リンク機構90を駆動して可動ウインドスクリーン81をローポジション状態とハイポジション状態とに切り換える電動式のスクリーンアクチュエータ105が取付けられている。スクリーンアクチュエータ105は、リンク機構90にワイヤーを介して接続され、メータ103と、ローポジション状態の可動ウインドスクリーン81との間に配置される。スクリーンアクチュエータ105は、作動スイッチ102により作動する。
上記したハンドルアクチュエータ101、作動スイッチ102及びスクリーンアクチュエータ105は、ポジション調整装置107を構成する。
以上に示したように、自動二輪車10には、可動ウインドスクリーン81の移動を作動スイッチ102により行うポジション調整装置107が設けられ、作動スイッチ102は、ハンドル33に設けられる。この構成によれば、可動ウインドスクリーン81の移動を容易に行うことができ、また、ハンドル33に作動スイッチ102を設けることで、使い勝手を向上させることができる。
また、ポジション調整装置107は、可動ウインドスクリーン81を駆動するスクリーンアクチュエータ105を備え、スクリーンアクチュエータ105は、可動ウインドスクリーン81とミラーステイ83の近傍に配置されたメータ103との間に設けられる。
この構成によれば、スクリーンアクチュエータ105を可動ウインドスクリーン81とメータ103との間に設けることで、空いているスペースを有効活用することができる。
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。
本発明は、自動二輪車10,100に適用する場合に限らず、自動二輪車以外も含む鞍乗り型車両にも適用可能である。なお、鞍乗り型車両とは、車体に跨って乗車する車両全般を含み、自動二輪車(原動機付き自転車も含む)のみならず、ATV(不整地走行車両)に分類される三輪車両や四輪車両を含む車両である。
10 自動二輪車(鞍乗り型車両)
33 ハンドル
51 カウリング
81 可動ウインドスクリーン
83 ミラーステイ
88 第1スクリーン
89 第2スクリーン
90 リンク機構
91 ベース板(ベース部)
92 前リンク
93 後リンクアッシー(後リンク連結体)
97 下リンク(後第1リンク)
98 上リンク(後第2リンク)
100 自動二輪車(鞍乗り型車両)
102 作動スイッチ
103 メータ
105 スクリーンアクチュエータ
107 ポジション調整装置

Claims (6)

  1. 車体の前上部を覆うカウリング(51)と、このカウリング(51)の上部から車体後方斜め上方に延びて傾斜角が調整自在とされた可動ウインドスクリーン(81)とを備える鞍乗り型車両のウインドスクリーン構造において、
    前記可動ウインドスクリーン(81)は、ミラーステイ(83)に支持され、低位置から車両前方斜め上方に向かって移動可能且つ傾斜角増加可能であり、第1スクリーン(88)と、前記第1スクリーン(88)の後方に配置された第2スクリーン(89)とから構成されていることを特徴とする鞍乗り型車両のウインドスクリーン構造。
  2. 前記可動ウインドスクリーン(81)は、前記ミラーステイ(83)にリンク機構(90)を介して支持され、前記可動ウインドスクリーン(81)への前記リンク機構(90)の連結部は、車両側面視で、前記第1スクリーン(88)の上下寸法中央よりも下側に設けられていることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両のウインドスクリーン構造。
  3. 前記第1スクリーン(81)は、前記リンク機構(90)に連結され、前記第2スクリーン(89)は、前記第1スクリーン(88)に固定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両のウインドスクリーン構造。
  4. 前記可動ウインドスクリーン(81)の移動を作動スイッチ(102)により行うポジション調整装置(107)が設けられ、前記作動スイッチ(102)は、ハンドル(33)に設けられることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両のウインドスクリーン構造。
  5. 前記ポジション調整装置(107)は、前記可動ウインドスクリーン(81)を駆動するスクリーンアクチュエータ(105)を備え、前記スクリーンアクチュエータ(105)は、前記可動ウインドスクリーン(81)と前記ミラーステイ(83)の近傍に配置されたメータ(103)との間に設けられることを特徴とする請求項4に記載の鞍乗り型車両のウインドスクリーン構造。
  6. 前記リンク機構(90)は、前記ミラーステイ(83)に取付けられる左右一対のベース部(91)と、前記左右のベース部(91)の前後にそれぞれ揺動可能に支持された左右一対の前リンク(92)及び左右一対の後リンク連結体(93)とから構成され、前記左右の後リンク連結体(93)は、前記ベース部(91)に揺動可能に支持された後第1リンク(97)と、前記後第1リンク(97)の先端部に揺動可能に連結された後第2リンク(98)とから構成され、前記左右の前リンク(92)及び前記左右の後第2リンク(98)の先端部が前記可動ウインドスクリーン(81)に揺動可能に連結されることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両のウインドスクリーン構造。
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