JP2019063961A - ゴム切断用カッター刃 - Google Patents
ゴム切断用カッター刃 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019063961A JP2019063961A JP2017194140A JP2017194140A JP2019063961A JP 2019063961 A JP2019063961 A JP 2019063961A JP 2017194140 A JP2017194140 A JP 2017194140A JP 2017194140 A JP2017194140 A JP 2017194140A JP 2019063961 A JP2019063961 A JP 2019063961A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- blade
- rubber
- flat surface
- cutting
- cutter blade
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Nonmetal Cutting Devices (AREA)
Abstract
【課題】ゴムカスの付着を抑制することができるゴム切断用カッター刃を提供する。【解決手段】刃先10から押し当てて長尺のシート状のゴム部材を幅方向に切断するためのゴム切断用カッター刃1であって、刃先10まで延びる第1平坦面11と、第1平坦面11と平行に刃先側へ延びる第2平坦面12と、第2平坦面12の刃先側の端部12aから傾斜して刃先まで延びるテーパ面13とを有し、第1平坦面11の刃先側には、刃幅方向D1に沿って複数の開口4が形成されており、少なくとも一つの開口4は、ゴム部材の厚みよりも刃先から離れている位置まで配置されている。【選択図】図2
Description
本発明は、刃先から押し当てて長尺のシート状のゴム部材を幅方向に切断するためのゴム切断用カッター刃に関する。
一般的に、空気入りタイヤを製造する場合には、インナーライナー、サイドウォール、トレッドなどの各ゴム部材を未加硫の状態で貼り合わせて未加硫タイヤを成形し、これを加硫成形することで製造するようにしている。
サイドウォールは、例えば、押出成形されたシート状のゴム部材を必要な長さに切り出し、その端部同士を成形ドラム上で接合することで成形される。このとき、接合部にエアが含まれると、加硫成形後にサイドウォールの外表面が膨らむ、いわゆるエア入りという外観不良が生じることがある。接合部にエアが含まれる原因として、シート状のゴム部材を切断する際、カッターの表面にゴムカスが付着して切断性能が低下することが挙げられる。下記特許文献1には、押出成形されたゴムの帯状部品を切断するための回転可能なナイフ刃が開示されているが、ゴムカスの付着による切断性能の低下については考慮されていない。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、その目的は、ゴムカスの付着を抑制することができるゴム切断用カッター刃を提供することである。
本発明は、上記目的を達成するために、次のような手段を講じている。
すなわち、本発明のゴム切断用カッター刃は、刃先から押し当てて長尺のシート状のゴム部材を幅方向に切断するためのゴム切断用カッター刃であって、
刃先まで延びる第1平坦面と、前記第1平坦面と平行に刃先側へ延びる第2平坦面と、前記第2平坦面の刃先側の端部から傾斜して刃先まで延びるテーパ面とを有し、
前記第1平坦面の刃先側には、刃幅方向に沿って複数の開口が形成されており、少なくとも一つの前記開口は、前記ゴム部材の厚みよりも刃先から離れている位置まで配置されているものである。
すなわち、本発明のゴム切断用カッター刃は、刃先から押し当てて長尺のシート状のゴム部材を幅方向に切断するためのゴム切断用カッター刃であって、
刃先まで延びる第1平坦面と、前記第1平坦面と平行に刃先側へ延びる第2平坦面と、前記第2平坦面の刃先側の端部から傾斜して刃先まで延びるテーパ面とを有し、
前記第1平坦面の刃先側には、刃幅方向に沿って複数の開口が形成されており、少なくとも一つの前記開口は、前記ゴム部材の厚みよりも刃先から離れている位置まで配置されているものである。
本発明において、前記開口は、刃幅方向に垂直な刃先方向の長さが、刃幅方向の長さよりも長いことが好ましい。
本発明において、刃幅方向に隣り合う前記開口同士の間隔は5mm以上であることが好ましい。
本発明において、前記複数の開口は、前記刃先から離れている位置が互いに異なっていてもよい。
本発明において、前記開口は、刃先方向の長さが15〜25mm、刃幅方向の長さが5〜15mmであることが好ましい。
本発明において、前記開口は、前記第1平坦面に形成されたディンプルの開口部であり、前記ディンプルの最深部は、前記開口の刃先方向の長さの中心よりも刃先側に位置することが好ましい。
本発明によれば、刃先側の表面に複数の開口が形成されていることで、カッター刃とゴム部材の接触面積が減るため、カッター刃の表面にゴムカスが残りにくい。その結果、ゴムカスの付着を抑制することができ、切断性能の低下を防止できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
カッター刃1(ゴム切断用カッター刃に相当)は、長尺のシート状のゴム部材2を幅方向に切断するためのものである。シート状のゴム部材2は、例えばサイドウォールである。カッター刃1は、先端に刃先10を有し、刃先10から図1の矢印方向に押し当てられることでゴム部材2を切断する。この例では、カッター刃1は、ゴム部材2の表面に対して傾斜する方向にゴム部材2を切断する。
カッター刃1は、側面視で刃先10まで延びる第1平坦面11と、第1平坦面11と平行に刃先側へ延びる第2平坦面12と、第2平坦面12の刃先側の端部12aから傾斜して刃先10まで延びるテーパ面13とを有する。
図2に示すように、刃先10が延びる方向を刃幅方向D1とし、刃幅方向D1に垂直かつ第1平坦面11及び第2平坦面12に平行で刃先10へ向かう方向を刃先方向D2とする。刃先10の刃幅方向D1の長さは、例えば200mmである。
第1平坦面11の刃先側には、刃幅方向D1に沿って複数のディンプル3が形成されている。これにより、第1平坦面11の刃先側には、刃幅方向D1に沿って複数の開口4が形成されている。この例では、12個のディンプル3が形成されている。
開口4は、楕円形をしている。開口4は、楕円の長径が刃先方向D2、楕円の短径が刃幅方向D1に沿うように形成されている。すなわち、開口4は、刃先方向D2の長さL2が、刃幅方向D1の長さL1よりも長くなっている。刃先方向D2の長さL2が15〜25mm、刃幅方向D1の長さL1が5〜15mmであることが好ましい。
開口4は、刃先10に最も近い位置、具体的には刃先方向D2の先端縁4aが刃先10から10mm以下の領域に位置する。また、開口4の先端縁4aは、刃先10からテーパ面13に沿ってテーパ面13の幅Wの40〜60%の範囲に位置している。好ましくは、開口4の先端縁4aは、刃先10からテーパ面13に沿ってテーパ幅Wの50%の位置に位置している。
開口4は、刃先10から最も離れた位置、具体的には刃先方向D2の後端縁4bが刃先10から20mm以上の領域に位置する。また、開口4の後端縁4bは、ゴム部材2の厚みtよりも刃先10から離れた領域に位置する。ここで、ゴム部材2の厚みtは、カッター刃1の刃先方向D2に沿った厚みである。言い換えると、開口4は、ゴム部材2の厚みtよりも刃先10から離れている位置まで配置されており、これにより、ゴム部材2を切断する際、ゴム部材2の切断面によって開口4が覆われることがない。
刃幅方向D1に隣り合う開口4同士の間隔dは5mm以上であることが好ましい。間隔dは、隣り合う開口4の刃幅方向D1の側端縁同士の刃幅方向D1における距離である。間隔dが5mmより小さいとカッター刃1の強度が低下するおそれがある。
ディンプル3の最深部3aは、開口4の刃先方向D2の長さL1の中心よりも刃先側に位置することが好ましい。これにより、ゴム部材2を切断する際、ゴム部材2の切断面が変形してディンプル3の底部に接触することを防止し、カッター刃1とゴム部材2の接触面積が増加するのを抑制できる。
また、ディンプル3の最深部3aは、第1平坦面11からカッター刃1の厚みH(第1平坦面11から第2平坦面12までの距離)の10〜30%の範囲に位置する。好ましくは、最深部3aは、第1平坦面11からカッター刃1の厚みHの20%の位置に位置する。これにより、ゴム部材2を切断する際、ゴム部材2の切断面が変形してディンプル3の底部に接触することを防止し、カッター刃1とゴム部材2の接触面積が増加するのを抑制できる。
開口4は、第1平坦面11の刃幅方向D1の端縁から10mm以上離して配置される。これにより、カッター刃1の強度を保つことができる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明だけではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
上記の各実施形態で採用している構造を他の任意の実施形態に採用することは可能である。各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
<他の実施形態>
(1)複数の開口4は、刃先10から離れている位置が互いに異なっていてもよい。具体的には、図5に示すように、複数の開口4は、刃先10から後端縁4bまでの距離が互いに異なっていてもよい。これにより、厚みの異なるゴム部材2を切断する際にも、複数のカッター刃1を用いる必要がない。また、図5では、同一形状の開口4を刃先方向D2の位置が互いに異なるように配置しているが、開口4の刃先方向D2の長さL2を互いに異ならせるようにしてもよい。
(1)複数の開口4は、刃先10から離れている位置が互いに異なっていてもよい。具体的には、図5に示すように、複数の開口4は、刃先10から後端縁4bまでの距離が互いに異なっていてもよい。これにより、厚みの異なるゴム部材2を切断する際にも、複数のカッター刃1を用いる必要がない。また、図5では、同一形状の開口4を刃先方向D2の位置が互いに異なるように配置しているが、開口4の刃先方向D2の長さL2を互いに異ならせるようにしてもよい。
(2)複数の開口4は、図6に示すように、カッター刃1を貫通する貫通孔5の開口部であってもよい。
(3)開口4の形状は、前述した楕円に限定されず、長穴、長方形等でもよい。
1 カッター刃
2 ゴム部材
3 ディンプル
4 開口
4b 開口の後端縁
10 刃先
11 第1平坦面
12 第2平坦面
13 テーパ面
2 ゴム部材
3 ディンプル
4 開口
4b 開口の後端縁
10 刃先
11 第1平坦面
12 第2平坦面
13 テーパ面
Claims (6)
- 刃先から押し当てて長尺のシート状のゴム部材を幅方向に切断するためのゴム切断用カッター刃であって、
刃先まで延びる第1平坦面と、前記第1平坦面と平行に刃先側へ延びる第2平坦面と、前記第2平坦面の刃先側の端部から傾斜して刃先まで延びるテーパ面とを有し、
前記第1平坦面の刃先側には、刃幅方向に沿って複数の開口が形成されており、少なくとも一つの前記開口は、前記ゴム部材の厚みよりも刃先から離れている位置まで配置されている、ゴム切断用カッター刃。 - 前記開口は、刃幅方向に垂直な刃先方向の長さが、刃幅方向の長さよりも長い、請求項1に記載のゴム切断用カッター刃。
- 刃幅方向に隣り合う前記開口同士の間隔は5mm以上である、請求項1又は2に記載のゴム切断用カッター刃。
- 前記複数の開口は、前記刃先から離れている位置が互いに異なる、請求項1〜3の何れか1項に記載のゴム切断用カッター刃。
- 前記開口は、刃先方向の長さが15〜25mm、刃幅方向の長さが5〜15mmである、請求項2に記載のゴム切断用カッター刃。
- 前記開口は、前記第1平坦面に形成されたディンプルの開口部であり、前記ディンプルの最深部は、前記開口の刃先方向の長さの中心よりも刃先側に位置する、請求項1〜5の何れか1項に記載のゴム切断用カッター刃。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017194140A JP2019063961A (ja) | 2017-10-04 | 2017-10-04 | ゴム切断用カッター刃 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017194140A JP2019063961A (ja) | 2017-10-04 | 2017-10-04 | ゴム切断用カッター刃 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019063961A true JP2019063961A (ja) | 2019-04-25 |
Family
ID=66340178
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017194140A Pending JP2019063961A (ja) | 2017-10-04 | 2017-10-04 | ゴム切断用カッター刃 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019063961A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024043639A1 (ko) * | 2022-08-23 | 2024-02-29 | 주식회사 엘지에너지솔루션 | 나이프, 및 이를 포함하는 이차 전지 제조 장치 |
-
2017
- 2017-10-04 JP JP2017194140A patent/JP2019063961A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024043639A1 (ko) * | 2022-08-23 | 2024-02-29 | 주식회사 엘지에너지솔루션 | 나이프, 및 이를 포함하는 이차 전지 제조 장치 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20170246820A1 (en) | Stiffeners for sipe-molding members | |
USD879018S1 (en) | Tire tread | |
US10029433B1 (en) | Tire vulcanization mold and tire manufacturing method using the same | |
USD879017S1 (en) | Tire tread | |
JP2005193858A (ja) | 空気入りタイヤ及びタイヤ金型 | |
US20090205770A1 (en) | Method Of Manufacturing A Pneumatic Tire | |
JP6646434B2 (ja) | タイヤ加硫成型金型 | |
JP2019063961A (ja) | ゴム切断用カッター刃 | |
CN103946002A (zh) | 包括用于在花纹沟中模制封闭装置的空腔的模具 | |
JP2008284872A (ja) | サイプブレード及びそれを用いて成形したタイヤ | |
JP6690927B2 (ja) | モールドピン及び空気入りタイヤ | |
JP6117564B2 (ja) | ゴム部材ジョイント部押さえ用ローラーおよびゴム部材ジョイント方法 | |
JP5559808B2 (ja) | 切込み及び凹部を備えたタイヤトレッド | |
US9944033B2 (en) | Rigid core for forming tire and tire manufacturing method using the same | |
JP2014136415A (ja) | タイヤ成形用金型 | |
US9815250B2 (en) | Tire mold | |
JP2013159083A (ja) | サイドウォール部材用カッター、サイドウォール部材のカット方法、サイドウォール部材およびサイドウォール部材のジョイント構造 | |
WO2020129502A1 (ja) | 加硫成形用金型および同金型により製造された空気入りタイヤ | |
JP6165596B2 (ja) | タイヤの製造方法及びトレッドゴム部材 | |
JP2017105094A (ja) | 空気入りタイヤの製造方法、及び、ゴムストリップ | |
EP3083221B1 (en) | Moulding element comprising cutting means for moulding and vulcanizing a tyre tread | |
JP6299978B2 (ja) | 自動車用ドアウエザストリップ | |
JP2005324477A (ja) | タイヤ成型用金型及びそれにより成型された空気入りタイヤ | |
US11554611B2 (en) | Pneumatic tire | |
JP5544225B2 (ja) | 非空気入りタイヤ |