JP2019063919A - 動作補助装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】作業者の負担軽減効果を向上させることの可能な動作補助装置を提供する。【解決手段】動作補助装置1は、アーム部10と、アーム部10に支持された電動工具部50と、アーム部10の動作を制御部6と、を備える。電動工具部50と制御部6とが有線又は無線により通信可能である。制御部6は、電動工具部50の起動スイッチの操作に連動して、電動工具部50に対して作業方向への推力を印加する制御を行う。アーム部10と電動工具部50は、共通の電源であるバッテリ5からの電力供給により動作する。【選択図】図3
Description
本発明は、電動工具を用いた作業における動作を補助する動作補助装置に関する。
下記特許文献1は、電動工具、例えばコンクリート構造物等のはつり作業に用いられる重量の重い電動工具を用いる作業において、作業者の負担を軽減するために電動工具の重さを補助することを開示する。
特許文献1の装置は、電動工具を上方から吊り下げることで電動工具の重量が全て作業者にかからないようにするが、重量を支える以外の補助はできないため、作業者の負担軽減の点で改善の余地があった。
本発明はこうした状況を認識してなされたものであり、その目的は、作業者の負担軽減効果を向上させることの可能な動作補助装置を提供することにある。
本発明のある態様は、動作補助装置である。この動作補助装置は、
アーム部と、
前記アーム部に支持された工具部と、
前記アーム部の動作を制御する制御部と、を備え、
前記工具部と前記制御部とが有線又は無線により通信可能であり、
前記制御部は、前記工具部に対する作業者の所定の操作あるいは前記アーム部への前記工具部の取付けを検出した場合に、作業者の動作を補助するための補助力を印加する制御を行う。
アーム部と、
前記アーム部に支持された工具部と、
前記アーム部の動作を制御する制御部と、を備え、
前記工具部と前記制御部とが有線又は無線により通信可能であり、
前記制御部は、前記工具部に対する作業者の所定の操作あるいは前記アーム部への前記工具部の取付けを検出した場合に、作業者の動作を補助するための補助力を印加する制御を行う。
前記制御部は、前記工具部のスイッチの操作に連動して、作業者の動作を補助するための補助力を印加する制御を行ってもよい。
前記制御部は、前記工具部に設けられたセンサにより所定方向への押付け荷重を検出すると、作業者の動作を補助するための補助力を印加する制御を行ってもよい。
前記補助力は、前記工具部に対して印加する作業方向への推力を含んでもよい。
前記補助力は、前記工具部に対して印加する前記工具部の重力を支える力を含んでもよい。
前記アーム部は、複数のフレームと、前記複数のフレームを回動させる複数のアクチュエータと、を含み、前記複数のアクチュエータの動力により前記補助力を発生させてもよい。
前記複数のアクチュエータの動力により前記工具部の自重を支えてもよい。
前記アーム部は、直進運動用のアクチュエータを含み、前記アクチュエータの動力により前記工具部に対して作業方向への推力を発生させてもよい。
前記アーム部と前記工具部は、共通の電源からの電力供給により動作してもよい。
前記電源が、電動工具用バッテリであってもよい。
作業者の身体に装着される装着部を有し、前記電動工具用バッテリが前記装着部に設けられてもよい。
前記工具部の傾きを検出する傾斜センサを備え、
前記制御部は、前記工具部の作業方向が鉛直あるいは水平になるように前記アーム部を制御可能であってもよい。
前記制御部は、前記工具部の作業方向が鉛直あるいは水平になるように前記アーム部を制御可能であってもよい。
前記工具部が3Dコントローラを有し、
前記制御部は、前記3Dコントローラの操作に応じて前記アーム部を制御して前記工具部を3次元的に動かすことができてもよい。
前記制御部は、前記3Dコントローラの操作に応じて前記アーム部を制御して前記工具部を3次元的に動かすことができてもよい。
前記アーム部に着脱部を設け、前記工具部としてコードレスタイプの電動工具を前記着脱部に着脱自在に取付け可能であってもよい。
前記着脱部に、前記コードレスタイプの電動工具の電池装着部を着脱自在に取り付け可能であってもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法やシステムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、作業者の負担軽減効果を向上させることの可能な動作補助装置を提供することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を詳述する。なお、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理等には同一の符号を付し、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は発明を限定するものではなく例示であり、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
図1は、本発明の実施の形態1に係る動作補助装置(パワーアシストツール)1を作業者9が使用している状態を示す斜視図である。図2は、同平面図である。図3は、同側面図である。図4は、同正面図である。動作補助装置1において、作業者9の身体に装着される装着部2は、作業者9の胴体に身に着けられるベスト部3と、作業者9の要部に身に着けられるベルト部4と、を含む。ベルト部4の後部(背中側部分)には、電源となるバッテリ5が着脱可能に装着される。バッテリ5は、電動工具に着脱し電源として使用可能なバッテリであり、制御部6(図3及び図8)、アーム部10、及び電動工具部50の共通の電源である。制御部6は、ベルト部4の後部のバッテリ装着部の近傍に設けられる。ベスト部3の後部とベルト部4の後部との間を渡すように、固定フレーム7が設けられる。固定フレーム7の上端部に、アーム部10が設けられる。
アーム部10は、フレーム11〜15と、各フレームを回動させるアクチュエータ群20m(図8)と、各フレームに加わるトルクを検出するトルクセンサ群20s(図8)と、を含む。フレーム11は、固定フレーム7に支持され、回動軸(図3の回転軸a)を軸に略360度回動可能である。フレーム12は、フレーム11に支持され、回動軸(図3の回転軸b)を軸に略360度回動可能である。フレーム13は、フレーム12に支持され、回動軸(図3の回転軸c,d)を軸にそれぞれ略360度回動可能である。フレーム14は、フレーム13支持され、回動軸(図3の回転軸e,f)を軸にそれぞれ略360度回動可能である。フレーム15は、フレーム14に支持され、回動軸(図3の回転軸g,h)を軸にそれぞれ略360度回動可能である。工具部としての電動工具部50は、フレーム15に支持され、回動軸(図3の回転軸i)を軸に略360度回動可能である。このように、フレーム11〜15はそれぞれが略360度回動可能であることで、作業者9は電動工具部50を任意の空間位置に移動させることができる。なお、フレームの個数及び各関節部の回動軸を一軸とするか二軸とするか等は任意であり、電動工具部50を三次元的に任意に移動させることができる様々な関節構成を利用できる。二軸で回動可能な構成については図5で後述する。図8に示すアクチュエータ群20m及びトルクセンサ群20sは、図3に示す回転軸a〜iに対してそれぞれ設けられたサーボモータ及びトルクセンサである。
図5は、図1に示すアーム部10の要部拡大図である。図5により、一方のフレームを他方のフレームに対して二軸について回動可能とする構成の一例を説明する。図5に示す関節構造は、人間の肘関節と同様の働きをする。フレーム12には、アクチュエータ群20m(図8)に含まれるサーボモータ22mが設けられる。サーボモータ22mの出力軸が回転軸cであり、当該出力軸に対してトルクセンサ群20s(図8)に含まれるトルクセンサ22sが設けられる。また、当該出力軸と共に回転するようにフレーム12Aが設けられる。フレーム12Aには、アクチュエータ群20m(図8)に含まれるサーボモータ23mが設けられる。サーボモータ23mの出力軸が回転軸dであり、当該出力軸に対してトルクセンサ群20s(図8)に含まれるトルクセンサ23sが設けられる。また、当該出力軸と共に回転するようにフレーム13が設けられる。
図6は、図1に示す電動工具部50近傍の拡大図である。電動工具部50は、ここではインパクトドライバであり、内蔵するモータ及び回転打撃機構によりビット等の先端工具57を駆動してネジ締め等の作業を行うものである。トルクセンサ25sは、図8に示すトルクセンサ群20sに含まれるものであり、電動工具部50にかかる回転軸i回り方向のトルク(先端工具57の軸回り方向のトルク)を検出する。電動工具部50のハンドル部58には、作業者が電動工具部50の内蔵モータの駆動、停止を切り替えるトリガスイッチ(起動スイッチ)54が設けられる。
図7は、アーム部10と電動工具部50との接続方法を示す斜視図である。電動工具部50は、フレーム15に対して着脱可能である。具体的には、フレーム15に設けられたコネクタ30と、電動工具部50に設けられたコネクタ60とが、互いに接続されることで、フレーム15に対して電動工具部50が機械的に固定されると共に、制御部6及びバッテリ5に至る配線に電動工具部50が電気的に接続される。これにより、電動工具部50と制御部6とが有線により通信可能となり、かつバッテリ5から電動工具部50に電源を供給可能となる。なお、電動工具部50と制御部6との通信は、無線による通信であってもよい。
図8は、動作補助装置1の機能ブロック図である。スイッチ8は、動作補助装置1の起動、停止を指示する操作スイッチである。制御部6は、アクチュエータ群20mを構成する各サーボモータ及びトルクセンサ群20sを構成する各トルクセンサ、並びに、電動工具部50に含まれる水平垂直アシスト切替スイッチ51、傾斜センサとしてのジャイロセンサ52、圧力センサ53、及びトリガスイッチ54にそれぞれ電気的に接続される。
制御部6は、トルクセンサ群20sを構成する各トルクセンサからの信号、水平垂直アシスト切替スイッチ51からの信号、ジャイロセンサ52からの信号、圧力センサ53からの信号、及びトリガスイッチ54からの信号を受信し、それら信号に基づいてアクチュエータ群20mを構成する各サーボモータの駆動を制御する。また、制御部6は、各サーボモータからの信号により、フレーム11〜15の回動位置(アーム部10の各関節部の角度)及び電動工具部50の位置を検出(演算)する。
制御部6は、アクチュエータ群20mを制御することで電動工具部50の自重をアーム部10で保持する自重保持機能を有する。自重保持機能により、電動工具部50を作業ポイント(ネジ締めポイント)まで移動させる過程においても常に電動工具部50の自重と同じ大きさの保持力がアーム部10より電動工具部50に働き力を打ち消し合っていることから、作業者はどの方向に電動工具部50を移動させるとしても、あたかも電動工具部50が無重力空間にあるような電動工具部50の重量による影響をほとんど受けない状態で極めて小さい力で電動工具部50を移動させることができる。また、制御部6は、アクチュエータ群20mを制御することで電動工具部50による作業時にアーム部10から電動工具部50に作業方向への推力を印加する推力アシスト機能を有する。推力アシスト機能は、例えば、電動工具部50によるネジ締め作業において先端工具57をネジに押し付けるといった作業における作業者9の負荷を軽減する。
水平垂直アシスト切替スイッチ51は、電動工具部50の作業方向(図6では先端工具57の延出方向)が水平又は垂直(鉛直)となるようにアクチュエータ群20mが補助する水平垂直アシスト機能のオンオフを作業者が切り替えるための操作部である。水平垂直アシスト機能がオンの場合、制御部6は、ジャイロセンサ52からの信号をモニタしながら、電動工具部50の作業方向が水平又は垂直に対して所定角度以内になると、電動工具部50の作業方向が水平又は垂直になるようにアクチュエータ群20mを制御する。
圧力センサ53は、図10のパターンcに示すように電動工具部50のハンドル部58の後部に設けられ、作業者による電動工具部50の作業方向への押付け荷重を検出し、制御部6に送信する。あるいは、圧力センサ53は、図10のパターンdに示すように先端工具57の後方(基部側)に設けられ、先端工具57がネジに押し付けられた反力による押付け荷重(反作業方向の押付け荷重)を検出し、制御部6に送信する。制御部6は、圧力センサ53からの信号を、前述の推力アシスト機能を作動する契機とすることができる。
トリガスイッチ54は、作業者がモータ制御部55に対して、モータ打撃部56を駆動制御させるための操作部である。モータ打撃部56は、モータや減速機構、回転打撃機構を含むものであり、モータ制御部55の制御により動作し、先端工具57に回転打撃力を与える。制御部6は、トリガスイッチ54からの信号を、前述の推力アシスト機能を作動する契機とすることができる。この場合、トリガスイッチ54は、推力スイッチ兼回転打撃機構スイッチとして機能する。
図9は、動作補助装置1の概略的な制御フローチャートである。スイッチ8がオンになると、制御部6は、トルクセンサ群20sからの信号により、アーム部10に取り付けられた電動工具部50の重量を検出(演算)する(S1)。制御部6は、トルクセンサ群20sからの信号を監視しながら(S2)、電動工具部50の自重を保持するようにアクチュエータ群20mを制御する(S3)。作業者が電動工具部50のハンドル部58を握り電動工具部50を移動させる時も、先に計測した電動工具部50の重量を基に、トルクセンサ群20sによる計測及びアクチュエータ群20mによる保持力の発生を継続し、極めて小さい力で電動工具部50を移動させることができる。尚、作業ポイントまで移動終了した際はハンドル部58に軽く手を添えているだけで電動工具部50はその位置に保持されたままとなる。
制御部6は、水平垂直アシスト切替スイッチ51がオンの場合(S4)、ジャイロセンサ52からの信号により、電動工具部50の傾き(水平面に対する先端工具57の傾き)を検出する(S5)。制御部6は、アクチュエータ群20mを構成する各サーボモータからのアーム部10の各関節部の角度信号やジャイロセンサ52からの信号を監視しながら(S6)、電動工具部50の作業方向が水平又は垂直になるように誘導力を発生するようにアクチュエータ群20mを制御し(S7)、作業性を高める。なお、この角度情報等をアーム部10もしくは電動工具部50に設けられた図示しない表示部に示し、使用者に角度情報等を知らせる情報伝達機能を追加すればより利便性が増す。
制御部6は、推力スイッチ兼回転打撃機構スイッチであるトリガスイッチ54がオンされると(S8のYES)、各種異常が検出されなければ(S9のNO)、トルクセンサ群20sからの信号を監視しながら(S10)、電動工具部50に作業方向への推力を印加するようにアクチュエータ群20mを制御する(S11)。これにより、先端工具57の回転によるネジの回転と同時に電動工具部50に推力が印加されるため、作業者はハンドル部58を軽く支えているだけでネジ締め作業が行うことができる。なお、推力発生のパターンは、トリガスイッチ54のオン以外にも複数あり、これについては図10で説明する。
図10は、動作補助装置1における推力起動パターンを示す説明図である。パターンaは、トリガスイッチ54のオン操作により推力アシスト機能を起動するパターンである。パターンaでは、先端工具57の回転駆動と同時に推力を発生させることができ、操作が簡便になるというメリットがある。パターンbは、トリガスイッチ54とは別にタクトスイッチ等の推力スイッチ(推力起動スイッチ)54aを設け、推力スイッチ54aの操作により推力アシスト機能を起動するパターンである。パターンbでは、先端工具57の駆動前から推力を発生させたり、推力の強弱を変更させたりして微妙な調整ができるというメリットがある。
パターンcは、ハンドル部58の上端後部に設けられた圧力センサ53により、電動工具部50を作業方向に押す力を検出した場合に、推力アシスト機能を起動するパターンである。パターンdは、先端工具57の後方に設けられた圧力センサ53により、先端工具57がネジに押し付けられた反力を検出した場合に、推力アシスト機能を起動するパターンである。パターンc、dでは、推力の調整を感覚的に行え、かつ微調整がしやすくなり、動作補助の無い既存の電動工具による作業に近い作業を行うことができ、作業者は違和感なくネジ締め作業が行えるというメリットがある。
パターンeは、電動工具部50の作業方向回りのトルクを検出するトルクセンサ25sにより、電動工具部50に加わる作業方向回りのひねり荷重を検出した場合に、推力アシスト機能を起動するパターンである。パターンeでは、回転反動をセンシングし抑制アシストできるというメリットがある。なお、上記パターンa〜eの各条件のいずれかが満たされた場合に推力アシスト機能を作動してもよいし、複数が満たされた場合に推力アシスト機能を作動してもよい。また、モード設定によって条件を選択できるようにしたり、取り付ける電動工具部50によってパターンを変えたりしてもよい。
図11は、推力を発生させるリニアアクチュエータ28を備える動作補助装置を作業者9が使用している状態を示す側面図であって、推力アシスト前後の状態をそれぞれ示す側面図である。推力アシスト機能による推力は、フレーム11〜15のうちの複数の回動を組み合わせることにより発生させてもよいし、図11に示すように、フレーム15と電動工具部50との間に直進運動用のアクチュエータであるリニアアクチュエータ28を取り付けられる電動工具部50の作業方向と略同一となるように設け、制御部6によるリニアアクチュエータ28の駆動により作業方向に推力を発生させてもよい。
図12は、電動工具部50の他の構成例であって、既存電動工具50A及びそれをアーム部10に取り付けるためのアタッチメント70A、70Bの斜視図である。図13は、図12に示す電動工具部50をアーム部10に取り付けた動作補助装置を作業者9が使用している状態を示す斜視図である。アタッチメント70Bは、トリガスイッチ54と同様の機能を有する回転打撃起動スイッチ71を有すると共に、ジャイロセンサを内包し、既存電動工具50Aの3次元的な移動と推力を誘導する3Dコントローラー72を有する。アタッチメント70Aは、コードレスタイプの既存電動工具50Aのバッテリ差込口59に差し込まれ既存電動工具50Aと電気的に接続される。アタッチメント70A、70Bにより既存電動工具50Aが挟持された構成を持つ電動工具部50が、アタッチメント70Bに設けられた接合部73によりアーム部10と接合(機械的に連結及び電気的に接続)される。この方式を採用すればバッテリ駆動の既存電動工具50Aのほとんどに対して動作補助が可能となり経済的である。ハンマによるコンクリートへの破砕作業等のデリケートな位置決め作業が不要で何度も繰り返し行われる往復作業においては、よりスピーディーに作業ができる図12及び図13の構成(3Dコントローラータイプ)が適している。
図14は、動作補助装置のバリュエーションを示す図であって、ショルダータイプを示す側面図である。図14の構成では、作業者の体幹によって推力と自重が支えられるため取り回しが良く移動しやすい。図15は、動作補助装置のバリュエーションを示す図であって、ショルダー+脚部タイプを示す側面図である。図15の構成では、作業者の足部に支柱80を固定することにより重量を分散させやすい。また足裏の地面まで支柱を延長しそれぞれの支柱関節を固定する構造にすれば、ハンマードリルといった大型の電動工具においてもより楽にパワーアシストすることができるようになる。
図16は、動作補助装置のバリュエーションを示す図であって、三脚タイプを示す側面図である。図16の構成では、三脚85により動作補助装置の重量を支えるため、作業者への重量負担が軽減される。図17は、動作補助装置のバリュエーションを示す図であって、台車タイプを示す側面図である。図17の構成は、図16の三脚85にタイヤ87を設けたもので、移動を容易にできる。
図18は、動作補助装置を用いて住宅建設現場の石膏ボードのネジ締め作業をしている様子示す斜視図である。この動作補助装置は、図1等に示した構成では、ベスト部3の背中中央(体幹上部)よりアーム部10が延在しており、取り回しの機動性が良く、比較的軽い電動工具部の場合に適し、上向き作業が行い易い。これに対し、図18に示した構成では、ベルト部4の腰(体幹下部)よりアーム部10が延在しており、取り回しの俊敏性には欠けるが、比較的重い電動工具部の場合に適し、下向き作業が行い易い。なお、図示は省略するが、ベルト部4のお腹方向(前方)よりアーム部10を延ばせば不使用時に邪魔になるというデメリットはあるもののアクチュエータ数を減らすことができシンプルな構造になるというメリットがある。あるいは、左右どちらかの肩の前方もしくは胸よりアーム部10を延ばせば作業者の筋力で推力を付け加えることができるため動作補助装置を小型にできるというメリットがある。
本実施の形態によれば、下記の効果を奏することができる。
(1) 制御部6とアーム部10、及び制御部6と電動工具部50が、互いに通信可能に構成されるため、制御部6は、電動工具部50から推力アシスト機能の作動指示や水平垂直アシスト機能の作動指示を受信して、各機能に応じてアーム部10を制御することができ、電動工具部50の自重を保持するだけの場合と比較して作業者の負担軽減効果を向上させることができる。
(2) 制御部6は、電動工具部50による作業時にアーム部10から電動工具部50に作業方向への推力を印加する推力アシスト機能を有するため、電動工具部50によるネジ締め作業において先端工具57をネジに押し付ける負荷が軽減される。推力アシスト機能を、作業者による電動工具部50に対する操作を契機として行うことで、例えば、電動工具部50の位置決めの際に、不要な推力アシストが発生することがなく、作業者の作業の妨げにならない。
(3) 制御部6は、電動工具部50の作業方向が水平又は垂直(鉛直)となるように誘導力を発生させる水平垂直アシスト機能を有するため、電動工具部50の作業方向を水平又は垂直(鉛直)に合わせる負荷が軽減される。
(4) アーム部10と電動工具部50を接続させる一方でアーム部10と作業者の腕は接続しない構成としたことにより、電動工具部50を保持するために強く握る必要が無いため、作業者の握力の負担が軽減できる。また、アクチュエータ群20mを構成する各サーボモータの配置位置と腕の関節位置との関連性を持たせるといった制約が無くなり、各サーボモータの配置位置を使いやすさを最優先に配慮しながら決定することができる。
(5) 共通の電動工具用バッテリ5により、制御部6、アーム部10及び電動工具部50に電源を供給するため、電源が別々である場合と比較して構成がシンプルで作業性が良い。なお、商用電源よりコード配線によって電源供給を受ける構成としてもよく、その場合も制御部6、アーム部10及び電動工具部50が同一電源から電力供給を受けるようにすることで、構造がシンプルでコードが1本にまとめられ作業の邪魔にならない。
(6) 既存電動工具には端部に電動工具用バッテリを装着するタイプがあるが、本実施の形態の動作補助装置では電動工具用バッテリ5を電動工具部50に装着するのではなく、体幹に近いベルト部4に取り外し可能としたことで、電動工具部50を動作可能な状態で軽量にできることで取り回し性を向上でき、且つアーム部10に設けられたアクチュエータ群20mへの負担を低減できる。
(7) アーム部10に対して電動工具部50が着脱可能なため、種々の電動工具部をアーム部10に装着することができ、一つの動作補助装置で複数の電動工具部を使うことができ経済的である。また、作業が変わるごと動作補助装置を取り替える手間が省け効率も良い。さらに、既存電動工具50Aを、そのバッテリ差込口59を利用してアタッチメント70A、70Bを介してアーム部10に装着できるため、電動工具部50として種々の既存電動工具50Aを利用でき経済的である。
電動工具、空気工具及びエンジン工具作業は常に作業者が工具の自重を支えながら工具を移動させ、特に各々の工具で定められた任意軸方向へ大きな推力を発生させなければならないという問題がある。ネジ締め工具と穴開け工具は回転軸方向、大型穴開け工具は回転方向及び回転軸方向、破砕工具は前方ランダム方向、研磨工具は摺動面垂直方向、切断工具は回転もしくは摺動方向、釘打ち工具は打ち込み方向への推力が必要である。自重を支えることが必要な全ての電動工具、空気工具及びエンジン工具において、中でも特に推力を必要とする電動工具、空気工具及びエンジン工具において本発明を適用することが有効である。
以上、実施の形態を例に本発明を説明したが、実施の形態の各構成要素や各処理プロセスには請求項に記載の範囲で種々の変形が可能であることは当業者に理解されるところである。以下、変形例について触れる。
アクチュエータは、抵抗変動装置であるサーボモータに限らず、エアチューブや油圧ピストン等であってもフィードバック制御し補完トルクを発生させることができる。工具部は、電動工具部に限定されず、空気工具部あるいはエンジン工具部であってもよい。
アーム部10において、関節の個数を減らしたり、各関節における回動軸の数を減らしたりすることで、動作補助装置1の自由度を減らしてもよく、この場合、アクチュエータ及びトルクセンサの数を減らすことができ、作業方向へ推力を印加する制御を容易にすることができる。
1 動作補助装置(パワーアシストツール)、2 装着部、3 ベスト部、4 ベルト部、5 バッテリ、6 制御部、7 固定フレーム、8 スイッチ、9 人体、10 アーム部、11〜15 フレーム(可動フレーム)、28 リニアアクチュエータ、30 コネクタ、50 電動工具部、50A 既存電動工具、54 トリガスイッチ(起動スイッチ)、54a 推力スイッチ(推力起動スイッチ)、60 コネクタ、70A、70B アタッチメント
Claims (15)
- アーム部と、
前記アーム部に支持された工具部と、
前記アーム部の動作を制御する制御部と、を備え、
前記工具部と前記制御部とが有線又は無線により通信可能であり、
前記制御部は、前記工具部に対する作業者の所定の操作あるいは前記アーム部への前記工具部の取付けを検出した場合に、作業者の動作を補助するための補助力を印加する制御を行う、動作補助装置。 - 前記制御部は、前記工具部のスイッチの操作に連動して、作業者の動作を補助するための補助力を印加する制御を行う、請求項1に記載の動作補助装置。
- 前記制御部は、前記工具部に設けられたセンサにより所定方向への押付け荷重を検出すると、作業者の動作を補助するための補助力を印加する制御を行う、請求項1に記載の動作補助装置。
- 前記補助力は、前記工具部に対して印加する作業方向への推力を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の動作補助装置。
- 前記補助力は、前記工具部に対して印加する前記工具部の重力を支える力を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の動作補助装置。
- 前記アーム部は、複数のフレームと、前記複数のフレームを回動させる複数のアクチュエータと、を含み、前記複数のアクチュエータの動力により前記補助力を発生させる、請求項2から5のいずれか一項に記載の動作補助装置。
- 前記複数のアクチュエータの動力により前記工具部の自重を支える、請求項6に記載の動作補助装置。
- 前記アーム部は、直進運動用のアクチュエータを含み、前記アクチュエータの動力により前記工具部に対して作業方向への推力を発生させる、請求項1から7のいずれか一項に記載の動作補助装置。
- 前記アーム部と前記工具部は、共通の電源からの電力供給により動作する、請求項1から8のいずれか一項に記載の動作補助装置。
- 前記電源が、電動工具用バッテリである、請求項9に記載の動作補助装置。
- 作業者の身体に装着される装着部を有し、前記電動工具用バッテリが前記装着部に設けられる、請求項10に記載の動作補助装置。
- 前記工具部の傾きを検出する傾斜センサを備え、
前記制御部は、前記工具部の作業方向が鉛直あるいは水平になるように前記アーム部を制御可能である、請求項1から11のいずれか一項に記載の動作補助装置。 - 前記工具部が3Dコントローラを有し、
前記制御部は、前記3Dコントローラの操作に応じて前記アーム部を制御して前記工具部を3次元的に動かすことができる、請求項1から12のいずれか一項に記載の動作補助装置。 - 前記アーム部に着脱部を設け、前記工具部としてコードレスタイプの電動工具を前記着脱部に着脱自在に取付け可能である、請求項1から13のいずれか一項に記載の動作補助装置。
- 前記着脱部に、前記コードレスタイプの電動工具の電池装着部を着脱自在に取り付け可能である、請求項14に記載の動作補助装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017191588A JP2019063919A (ja) | 2017-09-29 | 2017-09-29 | 動作補助装置 |
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JP2019063919A true JP2019063919A (ja) | 2019-04-25 |
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ID=66337093
Family Applications (1)
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JP (1) | JP2019063919A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
RU226848U1 (ru) * | 2024-04-11 | 2024-06-26 | Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Уральский государственный лесотехнический университет" | Экзоскелет вальщика |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102009046068A1 (de) * | 2009-10-28 | 2011-05-12 | Robert Bosch Gmbh | Stützvorrichtung |
US20170119132A1 (en) * | 2015-10-30 | 2017-05-04 | Ekso Bionics, Inc. | Human Exoskeleton Devices for Heavy Tool Support and Use |
JP2018176389A (ja) * | 2017-04-19 | 2018-11-15 | 株式会社マキタ | 作業補助具 |
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2017
- 2017-09-29 JP JP2017191588A patent/JP2019063919A/ja active Pending
Patent Citations (3)
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