JP2001239478A - 脚式移動ロボット及び脚式移動ロボットのための可動脚ユニット連結構造 - Google Patents

脚式移動ロボット及び脚式移動ロボットのための可動脚ユニット連結構造

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JP2001239478A
JP2001239478A JP2000052376A JP2000052376A JP2001239478A JP 2001239478 A JP2001239478 A JP 2001239478A JP 2000052376 A JP2000052376 A JP 2000052376A JP 2000052376 A JP2000052376 A JP 2000052376A JP 2001239478 A JP2001239478 A JP 2001239478A
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actuator
unit
axis
movable leg
mobile robot
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Norihisa Ito
功久 井藤
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脚式移動ロボットの胴体ユニットと可動脚と
を連結する関節部分の優れた構造を提供する。 【解決手段】 股関節のアクチュエータをすべて可動脚
から外すことができるので、脚部ユニットを軽量化で
き、脚部におけるモーメントを低下させることができ
る。アクチュエータのような重量物を胴体中心付近に集
中するので、ロボットのモデルを単純化して、ロボット
の動作制御を簡素化することができる。また、股関節ア
クチュエータのための電源線や制御線などのハーネスが
股関節を通過させなくて済み、ハーネスの引き回しが容
易になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体のメカニズム
や動作を模した構造を有するリアリスティックなロボッ
トの構造に係り、特に、イヌやヒトなどの歩行型の身体
メカニズムを模した脚式移動ロボットの構造に関する。
【0002】更に詳しくは、本発明は、胴体ユニットと
複数の可動脚ユニットからなる脚式移動ロボットの構造
に係り、特に、脚式移動ロボットの胴体ユニットと可動
脚ユニットとを連結する関節部分の構造に関する。
【0003】
【従来の技術】電気的若しくは磁気的な作用を用いて人
間の動作に似せた運動を行う機械装置のことを「ロボッ
ト」という。ロボットの語源は、スラブ語のROBOT
A(奴隷機械)に由来すると言われている。わが国では、
ロボットが普及し始めたのは1960年代末からである
が、その多くは、工場における生産作業の自動化・無人
化などを目的としたマニピュレータや搬送ロボットなど
の産業用ロボット(industrial robot)であった。
【0004】最近では、イヌやネコのように4足歩行の
動物の身体メカニズムやその動作を模したペット型ロボ
ット、あるいは、ヒトやサルなどの2足直立歩行を行う
動物の身体メカニズムや動作を模した「人間形」若しく
は「人間型」のロボットなど、各種の脚式移動ロボット
が出現し、その安定歩行制御に関する研究開発が進展
し、実用化への期待も高まってきている。これら脚式移
動ロボットは、クローラ式ロボットに比し不安定で姿勢
制御や歩行制御が難しくなるが、階段の昇降や障害物の
乗り越え等、柔軟な歩行・走行動作を実現できるという
点で優れている。
【0005】アーム式ロボットのように、ある特定の場
所に植設して用いるような据置きタイプのロボットは、
部品の組立・選別作業など固定的・局所的な作業空間で
のみ活動する。これに対し、移動式のロボットは、作業
空間は非限定的であり、所定の経路上または無経路上を
自在に移動して、所定の若しくは任意の人的作業を代行
したり、ヒトやイヌあるいはその他の生命体に置き換わ
る種々のサービスを提供することができる。
【0006】人間型ロボット又はペット型ロボットのよ
うな脚式移動ロボットは、ヒト又はイヌなどの生体メカ
ニズムをモデルにしてデザインされる。例えば、現実の
脊椎動物が持つ関節自由度は、アクチュエータによって
表現され、骨格は各隣接アクチュエータ間を連結するフ
レームによって表現される。
【0007】図1には、イヌなどの4足歩行を行う脚式
移動ロボットの構成を模式的に図解している。同図に示
すように、脚式移動ロボットは、胴体フレームの前後各
縁端の左右に、それぞれ可動脚ユニットが取り付けられ
ている。
【0008】各可動脚ユニットは、胴体フレームと連結
する股関節と、大腿フレームと、下腿フレームと、大腿
及び下腿フレーム間を連結する膝関節と、足平とで構成
される。
【0009】膝関節は、大腿フレーム及び下腿フレーム
による屈伸運動により前後方向(すなわちロール軸方
向)の動きを実現するために、通常はピッチ軸まわりの
回転自由度を備えている。図1に示す例では、膝関節ピ
ッチ軸アクチュエータによってこの回転自由度が与えら
れている。
【0010】また、股関節は、可動脚ユニットによる前
後方向の歩行動作及び開脚動作を実現するために、通常
は、ロール軸及びピッチ軸双方の軸回りの回転自由度を
備えている。図1に示す例では、股関節ロール軸アクチ
ュエータ及び股関節ピッチ軸アクチュエータによってこ
れらの2種類の回転自由度が与えられている。
【0011】ところで、股関節のように単一の関節に対
して2軸の回転自由度を与えた場合、図1に示すような
従来例では、股関節ピッチ軸アクチュエータは胴体ユニ
ット側に搭載され、股関節ロール軸アクチュエータは可
動脚ユニット側に搭載されている。
【0012】図1に示す例では、股関節ピッチ軸アクチ
ュエータの回転シャフトが股関節ロール軸アクチュエー
タ本体(ステータ)を支持するような装置構造となって
いる。したがって、股関節ピッチ軸アクチュエータを回
転させると、これに連動して股関節ロール軸アクチュエ
ータ本体が回転してしまうことになる。
【0013】このような場合、股関節ピッチ軸アクチュ
エータは、大腿及び下腿フレーム、膝関節、足平だけで
なく、股関節ロール軸アクチュエータまで駆動させなけ
ればならない。アクチュエータはロボットの構成部品の
中では重量物であり、股関節ロール軸アクチュエータの
分だけ股関節ピッチ軸アクチュエータを高出力トルクに
設定しなければならず、消費電力が増大してしまうとと
もに、装置コストが高くなる。
【0014】また、股関節ロール軸アクチュエータの胴
体ユニットに対する相対位置や姿勢が変動するので、可
動脚の位置制御も難しくなってしまう。
【0015】また、股関節ロール軸アクチュエータに対
する電源線や制御線などのハーネスが関節部分を通過す
るので、ハーネスの引き回しすなわち配線設計も複雑に
なってしまう。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、イヌ
やヒトなどの歩行型の身体メカニズムを模した脚式移動
ロボットの優れた構造を提供することにある。
【0017】本発明の更なる目的は、胴体ユニットと複
数の可動脚ユニットからなる脚式移動ロボットの優れた
構造を提供することにある。
【0018】本発明の更なる目的は、脚式移動ロボット
の胴体ユニットと可動脚ユニットとを連結する関節部分
の優れた構造を提供することにある。
【0019】本発明の更なる目的は、胴体ユニットと可
動脚ユニットとを連結する関節が2以上の回転自由度を
有する場合であっても、関節アクチュエータの出力トル
クが少なくて済むとともに、アクチュエータ周辺のハー
ネスの引き回しが簡素化された、優れた関節構造を提供
することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を参
酌してなされたものであり、その第1の側面は、少なく
とも胴体ユニットと2以上の可動脚ユニットを含むタイ
プの脚式移動ロボットであって、前記胴体ユニット上に
搭載された、前記可動脚ユニットの前記胴体ユニットに
対する第1の軸回りの回転自由度を与える第1のアクチ
ュエータと、前記第1のアクチュエータの駆動を前記可
動脚ユニットに伝達する第1の伝達手段と、前記胴体ユ
ニット上に搭載された、前記可動脚ユニットの前記胴体
ユニットに対する第2の軸回りの回転自由度を与える第
2のアクチュエータと、前記第2のアクチュエータの駆
動を前記可動脚ユニットに伝達する第2の伝達手段と、
を具備することを特徴とする脚式移動ロボットである。
【0021】本発明の第1の側面に係る脚式移動ロボッ
トにおいて、前記第1の軸及び前記第2の軸は直交する
が、前記第1のアクチュエータ及び前記第2のアクチュ
エータの回転軸同士は直交しないように配置してもよ
い。このような場合、前記第2の伝達手段は、第1の軸
と直交するように前記第2のアクチュエータの駆動方向
を変換すればよい。
【0022】また、前記第1の軸及び前記第2の軸は直
交するが、前記第1のアクチュエータ及び前記第2のア
クチュエータの回転軸同士は略平行に配置してもよい。
このような場合、前記第2の伝達手段は、傘歯車機構な
どを用いて前記第2のアクチュエータの駆動方向を第1
の軸と直交するように変換すればよい。
【0023】また、本発明の第2の側面は、少なくとも
胴体ユニットと2以上の可動脚ユニットを含む脚式移動
ロボットのための可動脚ユニット連結構造であって、前
記胴体ユニット上に搭載された、前記可動脚ユニットの
前記胴体ユニットに対する第1の軸回りの回転自由度を
与える第1のアクチュエータと、前記第1のアクチュエ
ータの駆動を前記可動脚ユニットに伝達する第1の伝達
手段と、前記胴体ユニット上に搭載された、前記可動脚
ユニットの前記胴体ユニットに対する第2の軸回りの回
転自由度を与える第2のアクチュエータと、前記第2の
アクチュエータの駆動を前記可動脚ユニットに伝達する
第2の伝達手段と、を具備することを特徴とする脚式移
動ロボットのための可動脚ユニット連結構造である。
【0024】本発明の第2の側面に係る可動脚ユニット
連結構造において、前記第1の軸及び前記第2の軸は直
交するが、前記第1のアクチュエータ及び前記第2のア
クチュエータの回転軸同士は直交しないように配置して
もよい。このような場合、前記第2の伝達手段は、第1
の軸と直交するように前記第2のアクチュエータの駆動
方向を変換すればよい。
【0025】また、前記第1の軸及び前記第2の軸は直
交するが、前記第1のアクチュエータ及び前記第2のア
クチュエータの回転軸同士は略平行に配置してもよい。
このような場合、前記第2の伝達手段は、傘歯車機構な
どを用いて前記第2のアクチュエータの駆動方向を第1
の軸と直交するように変換すればよい。
【0026】
【作用】本発明は、少なくとも胴体ユニットと2以上の
可動脚ユニットを含むタイプの脚式移動ロボットに対し
て適用され、とりわけ、ロール軸及びピッチ軸のように
可動脚ユニットが胴体ユニットに対して2種類の回転自
由度を有する場合に好適に作用効果を奏することができ
る。
【0027】本発明によれば、第1及び第2の軸回りの
回転自由度を与える第1及び第2のアクチュエータのい
ずれも胴体ユニット側に搭載される。第1のアクチュエ
ータによる駆動力は第1の伝達手段を介して可動脚ユニ
ット側に伝達され、また、第2のアクチュエータによる
駆動力は第2の伝達手段を介して可動脚ユニット側に伝
達されるようになっている。
【0028】例えば、第1の軸がロール軸であり、第2
の軸がピッチ軸として構成される。胴体ユニット上で第
1及び第2のアクチュエータを直交させて配設すると、
設置面積が大きくなってしまう。そこで、本発明では、
互いの回転軸が略平行となるように第1及び第2のアク
チュエータを配設することで、設置面積を節約した。ま
た、このような場合、第2の伝達手段は、例えば傘歯車
機構などを用いて、第2のアクチュエータの駆動方向を
第1の軸と直交するように変換するようにすればよい。
【0029】本発明によれば、可動脚ユニットの股関節
自由度を実現するアクチュエータをすべて可動脚ユニッ
ト側から外すことができる。この結果、脚部ユニットを
軽量化でき、脚部におけるモーメントを低下させること
ができる。アクチュエータのような重量物が胴体中心付
近に集中するので、ロボットのモデルを単純化して、ロ
ボットの動作制御を簡素化することができる。
【0030】また、股関節アクチュエータのための電源
線や制御線などのハーネスが股関節を通過させなくて済
み、ハーネスの引き回しが容易になる。
【0031】本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、
後述する本発明の実施例や添付する図面に基づくより詳
細な説明によって明らかになるであろう。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施例を詳解する。
【0033】図2には、本実施例に係る脚式移動ロボッ
トにおける、胴体ユニットと可動脚との連結部分すなわ
ち股関節及びその周辺部分の構造を示している。
【0034】同図に示すように、股関節の自由度を与え
る股関節ピッチ軸アクチュエータ1及び股関節ロール軸
アクチュエータ2は、いずれも胴体ユニット(図2には
図示しない)側に搭載されている。
【0035】股関節ピッチ軸アクチュエータ1の回転シ
ャフト10には、これと同軸をなす平歯車11が取り付
けられている。
【0036】また、股関節ロール軸アクチュエータ2の
回転シャフト20は、平歯車12及び傘歯車13を素通
しした後、可動軸側のシャフト30と連結して略T字形
状を形成している。平歯車12と傘歯車13とは、同軸
となるように一体的に形成されている。
【0037】回転シャフト20の回転軸は、この可動脚
ユニットの股関節ロール軸を定義する。
【0038】可動脚ユニットの構成部品である大腿フレ
ーム3の上端は略U字状に形設されており、該U字はシ
ャフト30の両端を固持している。したがって、股関節
ロール軸アクチュエータ2が駆動してT字形状のシャフ
トが回転すると、これに伴って大腿フレーム3はシャフ
ト20が回転することによって、股関節ロール軸回りの
回転自由度が実現する。
【0039】また、シャフト30の回転軸は、この可動
脚ユニットの股関節ピッチ軸を定義する。
【0040】傘歯車14は、シャフト30に対して同軸
状に取り付けられている。傘歯車13は、傘歯車14と
噛合している。さらに、平歯車12は、平歯車11と噛
合している。傘歯車13と平歯車12とは、互いに同軸
をなすとともに、一体的に形成されている。したがっ
て、股関節ピッチ軸アクチュエータ1の回転駆動は、回
転シャフト10及び平歯車11、平歯車12及び傘歯車
13、傘歯車14という順番で、大腿フレーム3側に伝
達される。この結果、股関節ピッチ軸回りの回転自由度
が実現する。
【0041】なお、平歯車11、平歯車12、傘歯車1
3、及び傘歯車14は、股関節ピッチ軸アクチュエータ
1における減速比を定義している。
【0042】以上のような股関節構造を備えることによ
り、胴体ユニット側に搭載された2つのアクチュエータ
1及び2を駆動制御することによって、可動脚における
股関節ピッチ軸及びロール軸の2軸まわりの自由度を実
現することができる。
【0043】また、可動脚ユニット側には、傘歯車14
のみを配設するだけで股関節自由度を実現することがで
きるので、可動脚の機械構造やハーネスの引き回しは簡
素化される。
【0044】また、図2に示すように、股関節ピッチ軸
アクチュエータ1及び股関節ロール軸アクチュエータ2
は、互いの回転シャフト10及び20が略平行となるよ
うに胴体ユニット上に配設することで、設置面積を節約
している。
【0045】ロール軸及びピッチ軸は、本来、直交す
る。そこで、図2に示すように、傘歯車13及び傘歯車
14の組み合わせにより、股関節ピッチ軸アクチュエー
タ1にによる回転軸方向を180度変換して、股関節ピ
ッチ軸回りの自由度を実現するようにした。
【0046】図3には、図2に示した股関節及びその周
辺部分の断面構造を図解している。
【0047】同図に示すように、股関節の自由度を与え
る股関節ピッチ軸アクチュエータ1及び股関節ロール軸
アクチュエータ2は、いずれも胴体ユニット(図2には
図示しない)側に搭載されている。
【0048】股関節ピッチ軸アクチュエータ1の回転シ
ャフト10には、これと同軸をなす平歯車11が取り付
けられている。
【0049】また、股関節ロール軸アクチュエータ2の
回転シャフト20は、先端がT字形状をなしている。こ
のT字の頭部両端は、大腿フレーム3に固設されている
ので、股関節ロール軸アクチュエータ2を駆動させるこ
とにより、大腿フレーム3すなわち可動脚を股関節ロー
ル軸回りに回転させることができる。この結果、股関節
ロール軸回りの回転自由度が実現する。
【0050】平歯車12と傘歯車13は、互いに同軸と
なるように一体的に形成されているが、これらの回転中
央部に穿設された開口において回転シャフト20のT字
脚部が貫挿されている。したがって、平歯車12及び傘
歯車13は、略同軸をなす回転シャフト20に対して回
転自在である。
【0051】傘歯車14は、シャフト30に対して同軸
状に取り付けられている。傘歯車13は、傘歯車14と
噛合している。さらに、平歯車12は、平歯車11と噛
合している。したがって、股関節ピッチ軸アクチュエー
タ1の回転駆動は、回転シャフト10及び平歯車11、
平歯車12及び傘歯車13、傘歯車14という順番で、
大腿フレーム3に伝達される。この結果、股関節ピッチ
軸回りの回転自由度が実現する。平歯車12及び傘歯車
13は、これらの回転中央部に穿設された開口において
回転シャフト20を素通しにしているので、股関節ロー
ル軸まわりの回転を干渉することはない。
【0052】以上説明してきたように、本実施例に係る
可動脚の股関節構造によれば、アクチュエータのような
重量物を胴体中心付近に集中して配置することができる
ので、ロボット全体のモーメントが低下する。この結
果、ロボットのモデル(例えば質点モデル)を単純化す
ることができるので、ロボットの運動方程式を少ない計
算量で解くことができ、ロボットの動作制御を簡素化す
ることができる。
【0053】また、本実施例に係る構造によれば、可動
脚の股関節部分のアクチュエータをすべて可動脚から外
すことができるので、脚部ユニットを軽量化でき、脚部
におけるモーメントを低下させることができる。この結
果、少ないエネルギで脚部を駆動させることができる。
また、モーメントが小さい分だけ制御が容易になるとと
もに、脚部の回転始動時の立ち上がりが早まる。また、
回転始動のために要するインラッシュ電流を低減するこ
とができる。
【0054】また、股関節アクチュエータのための電源
線や制御線などのハーネスが股関節を通過させなくて済
むので、ハーネスの引き回しすなわち配線設計が容易に
なる。また、アクチュエータを胴体に設置することによ
りロボット専用のケーブルなど特殊なハーネスを使用せ
ずに済むので、装置コストの削減にもつながる。
【0055】[追補]以上、特定の実施例を参照しなが
ら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発
明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や
代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示とい
う形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈
されるべきではない。本発明の要旨を判断するために
は、冒頭に記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきで
ある。
【0056】
【発明の効果】以上詳記したように、本発明によれば、
胴体ユニットと複数の可動脚ユニットからなる脚式移動
ロボットの優れた構造を提供することができる。
【0057】また、本発明によれば、脚式移動ロボット
の胴体ユニットと可動脚ユニットとを連結する関節部分
の優れた構造を提供することができる。
【0058】また、本発明によれば、胴体ユニットと可
動脚ユニットとを連結する関節が2以上の回転自由度を
有する場合であっても、関節アクチュエータの出力トル
クが少なくて済むとともに、アクチュエータ周辺のハー
ネスの引き回しが簡素化された、優れた関節構造を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】イヌなどの4足歩行を行う脚式移動ロボットの
構成(従来例)を模式的に示した図である。
【図2】本実施例に係る脚式移動ロボットにおける、胴
体ユニットと可動脚との連結部分すなわち股関節及びそ
の周辺部分の構造を示した図である。
【図3】図2に示した股関節及びその周辺部分の断面構
造を示した図である。
【符号の説明】
1…股関節ピッチ軸アクチュエータ 2…股関節ロール軸アクチュエータ 3…大腿フレーム 10…回転シャフト 11…平歯車 12…平歯車 13…傘歯車 14…傘歯車 20…回転シャフト 30…シャフト

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも胴体ユニットと2以上の可動脚
    ユニットを含むタイプの脚式移動ロボットであって、 前記胴体ユニット上に搭載された、前記可動脚ユニット
    の前記胴体ユニットに対する第1の軸回りの回転自由度
    を与える第1のアクチュエータと、 前記第1のアクチュエータの駆動を前記可動脚ユニット
    に伝達する第1の伝達手段と、 前記胴体ユニット上に搭載された、前記可動脚ユニット
    の前記胴体ユニットに対する第2の軸回りの回転自由度
    を与える第2のアクチュエータと、 前記第2のアクチュエータの駆動を前記可動脚ユニット
    に伝達する第2の伝達手段と、を具備することを特徴と
    する脚式移動ロボット。
  2. 【請求項2】前記第1の軸及び前記第2の軸は直交する
    が、前記第1のアクチュエータ及び前記第2のアクチュ
    エータの回転軸同士は直交しないように配置され、 前記第2の伝達手段は、第1の軸と直交するように前記
    第2のアクチュエータの駆動方向を変換する、ことを特
    徴とする請求項1に記載の脚式移動ロボット。
  3. 【請求項3】前記第1の軸及び前記第2の軸は直交する
    が、前記第1のアクチュエータ及び前記第2のアクチュ
    エータの回転軸同士は略平行に配置され、 前記第2の伝達手段は、傘歯車機構を用いて前記第2の
    アクチュエータの駆動方向を第1の軸と直交するように
    変換する、ことを特徴とする請求項1に記載の脚式移動
    ロボット。
  4. 【請求項4】少なくとも胴体ユニットと2以上の可動脚
    ユニットを含む脚式移動ロボットのための可動脚ユニッ
    ト連結構造であって、 前記胴体ユニット上に搭載された、前記可動脚ユニット
    の前記胴体ユニットに対する第1の軸回りの回転自由度
    を与える第1のアクチュエータと、 前記第1のアクチュエータの駆動を前記可動脚ユニット
    に伝達する第1の伝達手段と、 前記胴体ユニット上に搭載された、前記可動脚ユニット
    の前記胴体ユニットに対する第2の軸回りの回転自由度
    を与える第2のアクチュエータと、 前記第2のアクチュエータの駆動を前記可動脚ユニット
    に伝達する第2の伝達手段と、を具備することを特徴と
    する脚式移動ロボットのための可動脚ユニット連結構
    造。
  5. 【請求項5】前記第1の軸及び前記第2の軸は直交する
    が、前記第1のアクチュエータ及び前記第2のアクチュ
    エータの回転軸同士は直交しないように配置され、 前記第2の伝達手段は、第1の軸と直交するように前記
    第2のアクチュエータの駆動方向を変換する、ことを特
    徴とする請求項4に記載の脚式移動ロボットのための可
    動脚ユニット連結構造。
  6. 【請求項6】前記第1の軸及び前記第2の軸は直交する
    が、前記第1のアクチュエータ及び前記第2のアクチュ
    エータの回転軸同士は略平行に配置され、 前記第2の伝達手段は、傘歯車機構を用いて前記第2の
    アクチュエータの駆動方向を第1の軸と直交するように
    変換する、ことを特徴とする請求項4に記載の脚式移動
    ロボットのための可動脚ユニット連結構造。
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Cited By (18)

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