JP2019062458A - ファイバセンサおよびファイバセンサの光軸調整方法 - Google Patents

ファイバセンサおよびファイバセンサの光軸調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】従来よりも光軸調整を良化させやすいファイバセンサを提供すること。【解決手段】投光ファイバは第一発光素子から出力された光(検出光)を投光する。受光ファイバは光を受光する。受光ファイバの一端側には受光素子に加えて第二発光素子が設けられる。受光信号から求められる受光量Aiが最大値Amを超えると(S11)、光軸調整のための閾値である最大値Amが増加される(S12)。【選択図】図21

Description

本発明は、ファイバセンサおよびファイバセンサの光軸調整方法に関する。
工場において生産される製品(ワーク)はベルトコンベイヤーなどの搬送装置によって搬送され、光電スイッチによって所定の場所に到着したことを検知される。光電スイッチの一種としてファイバセンサが存在する。光電スイッチなどのファイバセンサでは投光ファイバの光軸と受光ファイバの光軸とを一致させる光軸調整が必要である。特許文献1によれば、ファイバセンサの光軸を調整する際に投光ファイバに対してワーク検出用の光と、安定動作表示灯の光とを同時に投光するファイバセンサが提案されている。
特開平6−085644号公報
特許文献1によれば投光ファイバを通じて二種類の光が投光される。たとえば、一方の光が赤色で、他方の光が緑色であったと仮定すると、投光ファイバの出射端ではオレンジ色の光になってしまう。つまり、検出用の光が邪魔となって安定動作表示灯の光を確認しにくくなってしまう。また、安定動作表示灯は受光量が基準値を超えたかどうかに応じて点灯/消灯するにすぎない。そのため、ユーザはファイバセンサにおいて光軸調整が開始されたかどうかを把握できない。さらに、基準値が固定されているため、ユーザはファイバセンサにおいて光軸調整が良化しているのかどうかを把握できない。
そこで、本発明は、従来よりも光軸調整を良化させやすいファイバセンサを提供することを目的とする。
本発明は、たとえば、
光を出力する第一発光素子と、
前記第一発光素子から出力された光をワークの通過領域に投光する投光ファイバと、
前記通過領域からの光を受光する受光ファイバと、
前記受光ファイバの一端側に設けられ、前記受光ファイバの他端側から入射して前記受光ファイバを伝搬してきた光を受光する受光素子と、
前記受光素子が出力する受光信号に基づき前記ワークの有無を示す情報を出力する出力部と、
光を出力し、前記受光ファイバの前記一端側に当該光を入射する第二発光素子と、
前記第二発光素子を制御する制御部と、
を有し、
前記制御部は、
前記受光信号から求められる受光量の最大値に応じて順次更新される光軸調整ための閾値を有し、前記受光量の最大値が更新されると当該閾値を増加させることを特徴とするファイバセンサを提供する。
本発明によれば、従来よりも光軸調整を良化させやすいファイバセンサが提供される。
光電スイッチを示す斜視図 連結された複数の光電スイッチを示す斜視図 光電スイッチを示す爆発図 光電スイッチを示す斜視図 カバー部材、表示器およびシールド部材の位置関係を示す斜視図 上ケースなどを説明する図 表示器と信号ケーブルとの関係を説明する図 スリットの位置を説明する図 スリットの位置を説明する図 一体化された信号ケーブルとシールド部材とを示す図 表示器と信号ケーブルとの関係を説明する図 光電スイッチの断面図 光電スイッチの断面の拡大図 ファイバセンサの種類を説明する図 透過型ファイバセンサのファイバケーブルの先端を説明する図 拡散部材を説明する図 拡散部材を説明する図 補助光の点灯/消灯を説明する図 発光素子モジュールと受光素子モジュールを説明する図 コントローラを説明する図 光軸調整を示すフローチャート
以下に本発明の一実施形態を示す。以下で説明される個別の実施形態は、本発明の上位概念、中位概念および下位概念など種々の概念を理解するために役立つであろう。また、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。
図1は光電スイッチを示す斜視図である。光電スイッチ1は略長方形の筐体を有している。ここでz軸は長手方向に対応している。x軸は短手方向に対応している。y軸は高さ方向に対応している。筐体は概ね六つの外面を有している。六つの外面は上面、底面、前面、背面、左側面および右側面を含む。図1においては上面、前面、右側面が見えている。筐体は下ケース2と上ケース3とを有している。下ケース2と上ケース3とを嵌合することで、制御基板などが収容される内部空間が形成される。上ケース3の一部は上面を形成している。上面には表示器5、モードボタン7、アクティブレシーバボタン8、調整ボタン9、スライドスイッチ10、セットボタン11、表示灯24、クランプモジュール14などが設けられている。表示器5は、OLEDなどのドットマトリクス表示器であり、閾値や受光量などを表示する。表示器5は上ケース3の外面とカバー部材4とによって挟持されて固定されている。表示器5は、上面の中心よりも、前面側にオフセットされて設けられている。調整ボタン9は、閾値を上下させたり、メニューを操作したりするためのボタンである。メニューとは、表示器5に表示され、光電スイッチ1の動作を設定するための各種の設定項目を有するメニューである。モードボタン7は、投光量などに関連した動作モードを切り替えるためのボタンである。アクティブレシーバボタン8は、光電スイッチ1から外部へ受光ファイバを通じて光を投光するための特殊なボタンである。光電スイッチ1はアクティブレシーバボタン8の押し下げを検知すると、受光ファイバを投光ファイバとして兼用し、外部から入射してくる光を受光しつつ、外部に向かって光を投光する。この光は、ワークを検出するための光ではなく、ユーザの光軸調整をアシストするための光である。なお、アシスト光を出力する発光素子は、たとえば、受光素子の中央に配置されてもよい。この場合、受光素子の受光面は発光素子の発光面よりも大きい。スライドスイッチ10は、複数ある設定パラメータのセットを選択するためのスイッチである。セットボタン11は、閾値の自動設定を開始するためのボタンである。光電スイッチ1はセットボタン11が押されたことを検知すると、受光量に応じて閾値を決定する。表示灯24は、たとえば、ワークを検知すると点灯または消灯する。クランプモジュール14は、投光ファイバと受光ファイバをクランプして保持するモジュールである。筐体の前面には投光ファイバが挿入される筒状の穴12と受光ファイバが挿入される筒状の穴13が設けられている。筐体の背面には出力ケーブルが取り付けられる。ケーブルブッシュ15は出力ケーブルを保持するためのブッシュである。
筐体の右側面にはコネクタ16aと、連結部17a、17bが設けられている。図2(A)は、複数の光電スイッチ1がそれぞれコネクタ16aと、連結部17a、17bによって相互に連結され、DINレール18に固定されていることを示している。DINはドイツ規格協会の略称である。投光ファイバ22の入射端が穴12に挿入され、受光ファイバ23の出射端が穴13に挿入されている。図2(A)においては、筐体の上面を覆う開閉可能な上カバー19も示されている。なお、図2(B)が示すように、上カバー19が透光性を有している場合、上カバー19の上面には穴が設けられていなくてもよい。これは、透光性を有している上カバー19であれば、上カバー19が閉じた状態であってもユーザは表示器5の表示内容を確認できるからである。上カバー19が透光性を有していない場合、図2(A)が示すように、上カバー19の上面には穴ないしは窓が設けられてもよい。上カバー19はダストカバーとして機能する。図2(A)、(B)が示すように複数の光電スイッチ1はそれぞれ横に連結可能であるため、連設型センサとも呼ばれる。
図3は光電スイッチ1の爆発図である。上カバー19の後端側には装飾部材20が設けられてもよい。上カバー19の後端側には回動ピン19aが設けられている。回動ピン19aは、上ケース3の後端側に設けられた保持穴19bに嵌合する。これにより、上カバー19は回動可能に上ケース3に連結される。上カバー19が閉じられている状態でもユーザが表示器5に表示されている情報を確認できるようにするために、上カバー19は透明部材により形成されていてもよい。上ケース3の中央付近には、表示器5を支持するための背骨部材36が設けられている。背骨部材36の左右には四つのフリンジ47が設けられている。四つのフリンジ47は上ケース3から上方に突出した突出部であり、表示器5を短手方向(x方向)において位置決めしている。なお、四つのフリンジ47はカバー部材4の凹部と嵌合する。また、背骨部材36の左右には二つの爪部48が設けられている。爪部48はカバー部材の中央脚の内側に設けられた凹部と嵌合し、カバー部材4を上ケース3に固定する。凹部は溝であってもよいし、貫通孔であってもよい。背骨部材36を中心とする表示器搭載部の後端側には開口部25が設けられている。開口部25は信号ケーブルを上ケース3の外面から内面側に通過させるための貫通孔や切欠きである。信号ケーブルは、表示器5に電力を供給する電源線と制御信号を供給する制御線とを含む。信号ケーブルは制御基板30に接続される。ここで制御基板30は一枚の基板であってもよい。x軸方向において二枚の基板を設けると、光電スイッチ1のx軸方向の長さが長くなってしまう。そこで、本実施例では、x軸方向においては一枚の制御基板30だけが設けられている。制御基板30にはCPU(中央演算処理装置)などのコントローラ6が搭載されている。コントローラ6は閾値や受光量を表示器5に表示させる。制御基板30には、調整ボタン9、モードボタン7、アクティブレシーバボタン8、スライドスイッチ10およびセットボタン11に対応するスイッチが実装されている。これらのボタンはPOM(ポリアセタール)などの樹脂により形成されていてもよい。なお、上カバー19やカバー部材4、筐体は基本的にポリカーボネートにより形成されていてもよい。また、表示灯24の光拡散部材に光を供給するLED(発光ダイオード)も制御基板30に実装されている。制御基板30には、隣接した別の光電スイッチ1と通信したり、電力を受給したりするためのコネクタ16aが設けられている。制御基板30の前面側には素子ホルダ26が設けられ、発光素子モジュール32と受光素子モジュール33とが取り付けられる。素子ホルダ26には、穴12から挿入された投光ファイバ22用の穴と、穴13から挿入された受光ファイバ23用の穴とを有している。素子ホルダ26の前面側にクランプモジュール14が配置され、投光ファイバ22と受光ファイバ23を保持する。下ケース2の底面には、DINレール18に固定するための固定具28と、金属カバー29とが取り付けられる。金属カバー29は放熱と電磁シールドの役割を果たしてもよい。
図4(A)はカバー部材4が上ケース3に固定された状態の光電スイッチ1の斜視図である。図4(B)はカバー部材4が上ケース3に固定されていない状態の光電スイッチ1の斜視図である。ここでは、上ケース3に対して各種のボタンや表示器5が固定され、さらに、上ケース3に対して制御基板30も固定されている。表示器5と制御基板30と電気的に接続する信号ケーブル51は開口部25を通過して筐体内部に進入し、制御基板30のコネクタに接続される。制御基板30の左側面にはコネクタ16bが設けられている。光電スイッチ1のコネクタ16bは、雌型のコネクタであり、光電スイッチ1の左隣に位置している別の光電スイッチ1の雄型のコネクタ16aと嵌合して電気的に接続する。
なお、図4(A)などからわかるように、アクティブレシーバボタン8の高さは、モードボタン7や調整ボタン9の高さよりも低い。
図5はカバー部材4を詳細に説明するための斜視図である。カバー部材4は二つの前脚42、二つの中央脚43、二つの後脚44を有している。カバー部材4の上面には窓部40が設けられている。ユーザは窓部40を通じて表示器5の表示面を見ることができる。窓部40は四つの枠により囲まれている。左枠41a、右枠41bは、前枠41dや後枠41cと比較して細い。これは、光電スイッチ1の短手方向における表示面積を確保するためである。後枠41cは、他の枠と比べて面積が大きい。これは、後枠41cが表示器5を制御するICなどを保護するためである。後枠41cには文字情報などが印刷されてもよい。また、後枠41cがある程度の面積を有しているため、ユーザが指で調整ボタン9を押したとしても、表示器5の表示情報が指で隠れにくい。つまり、後枠41は表示器5とボタンとの距離を十分に離すことができる。なお、前枠41での面積は小さいため、表示灯24と表示器5とを近接させることができる。これにより、ユーザによって注目される情報伝達機構を一か所に集約することができる。カバー部材4の右側面と左側面とには合計で四つの切欠き46が設けられている。四つの切欠き46は、上ケース3に設けられた四つのフリンジ47に嵌合し、カバー部材4を上ケース3に対して位置決めするとともに、固定する。二つの中央脚43の内面側にはそれぞれ凹部45が設けられている。凹部45は、上ケース3の右側面と左側面とにそれぞれ設けられた爪部48に嵌合する。表示器5の前面、底面、左側面、右側面を保護するために、シールド部材50が採用されてもよい。シールド部材50は、表示器5の前面を保護する前壁50d、表示器5の底面を保護する底部50a、表示器5の右側面を保護する右壁50b、表示器5の左側面を保護する左壁50cを有している。表示器5はシールド部材50に覆われた状態で、背骨部材36とカバー部材4とによって挟持される。シールド部材50はFPC(フレキシブルプリント回路基板)によって形成されていてもよい。
図6(A)は光電スイッチ1の上面を示す平面図である。図6(A)が示すように、表示器5の短手方向にはスイッチやボタンは設けられていない。そのため、表示器5の短手方向における寸法を十分に大きくすることができる。なお、カバー部材4の後枠は文字などを印刷可能な程度の面積を有している。
図6(B)は上ケース3の左側面を示している。図6(C)は制御基板30を取り付けられた上ケース3の左側面を示している。表示器5から延びる信号ケーブル51の端子52は、制御基板30に実装されたコネクタ16cに接続されて固定される。信号ケーブル51は筐体の外部から内部に進入して制御基板30に接続されるため、薄くかつ柔軟性を有するFPCケーブルなどにより形成される。
図6(D)は下ケース2を取り付けられた状態の光電スイッチ1を示している。下ケース2の左側面には、固定穴63a、63bが設けられている。光電スイッチ1の固定穴63a、63bには、左隣に位置する別の光電スイッチ1の連結部17a、17bがそれぞれ挿入される。なお、下ケース2の左側面にはコネクタ16bが露出する穴が設けられているが、図6(D)においてはフタ64が穴を保護している。
<表示器に対する信号ケーブルの配置>
図7(A)は表示器5の右側面を示している。表示器5は、透明部材70と、OLED層71と、透明基材72とが高さ方向に積層されて形成されている。透明部材70と透明基材72の素材はガラスや樹脂などを含む透明基板(第二基板)である。OLED層71の長辺から延びる透明電極と、短辺から延びる透明電極は透明部材70の底面に形成されており、駆動IC54に電気的に接続されている。駆動IC54は表示器5を駆動する集積回路である。駆動IC54は透明部材70の底面に接着剤73によって固定されている。駆動IC54の端子には制御基板30から延びる信号ケーブル51が電気的に接続されている。このように、表示器5の長手方向の端部、つまり、表示器5の短辺側に設けられた端子(接続部70a)に信号ケーブル51が接続されている。これは、表示器5の短手方向における表示面積を確保しやすくしている。ワークの製造・検査現場では、複数の光電スイッチ1が連結されて利用される。そのため、光電スイッチ1の短手方向の長さは、たとえば、5mm以上かつ14mm以下とされる。もし、表示器5の短手方向に駆動IC54や信号ケーブル51が取り付けられてしまうと、表示器5の表示領域が狭くなってしまう。つまり、表示器5に表示された文字が読み取りにくくなってしまう。そのため、表示器5の短手方向の端部(長辺側)には駆動IC54や信号ケーブル51が取り付けられないことが好ましい。
図7(B)は信号ケーブル51の途中に駆動IC54が設けられていることを示している。これは、透明部材70の長手方向の長さを短くすることに役立つであろう。OLED層71の長辺から延びる透明電極は、表示器5の短辺側に設けられた端子(接続部70a)として、信号ケーブル51に接続される。
図7(C)は透明基材72に代えて上ケース3の背骨部材36が基材として採用されていることを示している。これは、表示器5を薄くすることに役立つ。つまり、表示器5の高さを低くすることに役立つ。背骨部材36には開口部25が設けられており、信号ケーブル51は開口部25を通過して筐体の内部に進入する。駆動IC54は、信号ケーブル51の途中であり、かつ、筐体の内部に位置するように配置されている。なお、OLED層71の長辺から延び、透明部材70に設けられた透明電極は、表示器5の短辺側に設けられた端子(接続部70a)として、信号ケーブル51に接続される。
このように表示器5は表示層として機能するOLED層71と、透明部材70とを有している。透明電極は、OLED層71から信号ケーブル51に向かう信号線として機能している。透明電極は、OLED層71と透明部材70との界面近傍に設けられている。カバー部材4は、OLED層71と透明部材70との界面近傍の側面を覆っている。この界面近傍は破損しやすいため、カバー部材4が界面近傍を保護している。
<ケーブル通過部の配置>
図8(A)は上ケース3の概略断面図を示している。図8(B)ないし図8(E)は表示器搭載部の斜視図を示している。上ケース3は、セットボタン11が配置される第一上面38、第二上面(前壁37)、第三上面(背骨部材36)、第四上面(後壁35)、調整ボタン9などが配置される第六上面34などを含む。なお、第一上面38や第六上面34は上段と呼ばれ、背骨部材36は下段と呼ばれてもよい。このように上ケース3の上面は段差を有していてもよい。背骨部材36は載置部と呼ばれてもよい。載置部は、剛性を向上させる観点から中実であってもよい。図8(A)が示すように、筐体の長手方向において沿った断面において第二上面(前壁37)、第三上面(背骨部材36)、第四上面(後壁35)が凹部を形成している。表示器5は、凹部を形成している二つの壁面のうち第二面に近い側の壁面(前壁37)に押し当てられている。図8(A)や図8(B)によれば、開口部25は背骨部材36の後端側に設けられたスリット状の穴である。これは、開口部25が背骨部材36の前端側に設けられてもよいことを示唆している。図8(C)によれば、開口部25は後壁35の下側に設けられている。これは、開口部25が前壁37の下側に設けられてもよいことを示唆している。背骨部材36と後壁35(前壁37)との連結部に開口部25が設けられてもよい。つまり、背骨部材36と後壁35(前壁37)とにまたがってスリットが形成されてもよい。図8(D)は背骨部材36の中央に開口部25が設けられることを示している。ここで、開口部25の面積は、基本的に、表示器5の底面積よりも小さい。これは、表示器5の底面を背骨部材36により支持するためである。ただし、表示器5の底面は、背骨部材36の長手方向に延在する二つの長枠、または、背骨部材36の短手方向に延在する二つの短枠のどちらかによって支持されれば十分である。図8(E)は背骨部材36の右側に切欠き状の開口部25が設けられることを示している。これは、背骨部材36の左側に切欠き状の開口部25が設けられてもよいことを示唆している。信号ケーブル51がFPCケーブルのように柔軟性が高く、かつ、折り曲げ可能なケーブルであれば、開口部25の配置の自由度が増すであろう。なお、図8(E)のケースは、主に、表示器5の長辺側に信号ケーブル51が接続されるケースであろう。しかし、信号ケーブル51がFPCケーブルであれば、表示器5の短辺側から延在する信号ケーブル51を折り曲げることで、図8(E)に示された切欠き状の開口部25を通過させることも可能であろう。
図9(A)は背骨部材36の後端部に設けられた開口部25を示している。図9(A)が示すように、光電スイッチ1の筐体は細長い。また、背骨部材36に着目すると、筐体の縁まで表示器搭載部が存在していることが分かる。これは表示器5の表示面積を拡大することに役立っている。また、開口部25が背骨部材36の後端側に設けられていることも、表示器5の表示面積を拡大することに役立っている。図9(B)は開口部25を通過するために、折り曲げられた信号ケーブル51を示している。このように、信号ケーブル51は、上ケース3の外部から内部へ開口部25を介して延在している。
<信号ケーブルのシールドの一体化>
図10はFPC60により構成された信号ケーブル51を示している。ここでは、表示器5と駆動IC54とを含む表示モジュールも信号ケーブル51とともに図示されている。なお、信号ケーブル51はシールド部材50とFPC60によって一体化されている。シールド部材50は、銅などの金属層とベースフィルム層とを有している。折り目56cで直角にFPC60を折ることで、右壁50bが形成される。折り目56dで直角にFPC60を折ることで、左壁50cが形成される。折り目56eで直角にFPC60を折ることで、前壁50dが形成される。なお、FPC60を折りやすくするために、金属層には折り目56c、56d、56eに沿って複数の穴55が設けられていてもよい。金属層は信号ケーブル51のグランド線に接続されている。これによりシールド部材50は電気ノイズからOLED(表示器5)を保護することができる。
さらに、FPC60を折り目56aに沿って谷折りすることで、シールド部材50は表示器5の底面を覆う。図9(B)に示された信号ケーブル51のうちU字に折り曲げられた部分は、FPC60のうち信号配線部53aとシールド配線部53bとが重なり合って形成されている。つまり、折り目56aに沿ってFPC60を谷折りすることで信号配線部53aとシールド配線部53bとが重なる。さらに、開口部25に挿し通されると、信号配線部53aとシールド配線部53bとが重なり合った部分がU字に折り曲げられる。さらに、折り目56bで直角にFPC60を折り曲げることで、端子52の実装面が制御基板30と平行となる。
図11(A)ないし図11(E)は表示器5と信号ケーブル51との位置関係を示している。図11(A)は信号ケーブル51を接続された表示器5の平面図である。図11(B)は表示器5の左側面を示す図である。表示器5の後端側から延在する信号ケーブル51は、信号配線部53aとシールド配線部53bとが重なり合って形成された重ね合わせ部53でU字に折り曲げられている。さらに、信号ケーブル51を折り目56bで直角に折り曲げることで、端子52の実装面が制御基板30と平行となる。図11(C)ないし図11(E)は表示器5の斜視図である。端子52の実装面は制御基板30と平行となるが、表示器5の底面とは直交している。
端子52は、たとえば、8つのピンから構成されていてもよい。VCCピンは電力を駆動IC54に供給するピンである。VSSピンはグランドに接続された(接地電位を提供する)ピンである。RESピンは駆動IC54を起動したり、再起動したりするためのリセット信号を駆動IC54に供給するピンである。SCLKピンはシリアル通信用のクロックを供給するピンである。SDAピンはシリアル通信用のデータを伝送するためのピンである。IREFピンはOLED層71に流される電流を調整するためのピンである。VCOMHピンは駆動IC54の内部電源を安定化させるために外付けコンデンサと駆動IC54とを接続するためのピンである。VDDピンは駆動IC54のロジック動作用の電圧を供給するピンである。
なお、シールド部材50は、信号ケーブル51とは別部材により構成されたシールドシートであってもよい。
<シールド>
図12(A)は図6(D)のA−A切断線で光電スイッチ1を切断して得られるA−A断面図である。図12(B)は図6(D)のB−B切断線で光電スイッチ1を切断して得られるB−B断面図である。図13は、図12(A)の一部を拡大して表記した拡大図である。図12(A)や図13が示すように、カバー部材4の左右の中央脚43に設けられた凹部45に上ケース3の爪部48が嵌合している。図12(A)、図12(B)および図13が示すように、シールド部材50の右壁50bの高さと、左壁50cの高さとは、それぞれ表示器5のOLED層71と、透明基材72とを覆い、かつ、透明部材70の少なくとも一部を覆うような高さである。透明部材70と透明基材72はガラスなどである。ガラスは樹脂と比較して割れやすい。そのため、シールド部材50は衝撃などから透明部材70と透明基材72を保護する。また、OLED層71については、さらに、シールド部材50によって電気的ノイズからも保護される。表示器5の底面はシールド部材50の底部50aによって覆われている。背骨部材36は、制御基板30から発生する熱を表示器5に伝達しにくくしている。
図12(B)が示すように、カバー部材4の左右の前脚42の先端部は、下ケース2と上ケース3とによって挟持されている。これにより、カバー部材4が筐体にしっかりと固定される。
<光軸合わせ>
●透過型
図14(A)は透過型の光電スイッチ(ファイバセンサ)についての光軸調整を説明する図である。透過型のファイバセンサでは、投光ファイバ22と受光ファイバ23とが対向するように配置される。投光ファイバ22は検出領域80に向けて光を投光する。検出領域80にワーク81が存在しない場合、投光ファイバ22の出射端から射出された光は受光ファイバ23の入射端に入射する。検出領域80にワーク81が存在する場合、投光ファイバ22の出射端から射出された光はワーク81によって遮光されるため、光は受光ファイバ23の入射端に入射しない。コントローラ6は受光ファイバ23に光が入射していないかどうかに応じてワーク81の有無を検知する。
●反射型
図14(B)は反射型の光電スイッチ(ファイバセンサ)についての光軸調整を説明する図である。反射型のファイバセンサでは、投光ファイバ22から出力された光がワーク81で反射し、反射光が受光ファイバ23に入射するように、投光ファイバ22の光軸と受光ファイバ23の光軸とが調整される。検出領域80にワーク81が存在しない場合、投光ファイバ22の出射端から射出された光は受光ファイバ23の入射端に入射しない。検出領域80にワーク81が存在する場合、投光ファイバ22の出射端から射出された光はワーク81によって反射し、反射光が受光ファイバ23の入射端に入射する。コントローラ6は、受光ファイバ23に光が入射しているかどうかに応じてワーク81の有無を検知する。
●回帰反射型
図14(C)は回帰反射型の光電スイッチ(ファイバセンサ)についての光軸調整を説明する図である。回帰反射型のファイバセンサでは、投光ファイバ22から出力された光がリフレクタ83で反射し、反射光が受光ファイバ23に入射するように、投光ファイバ22の光軸と受光ファイバ23の光軸とが調整される。検出領域80にワーク81が存在しない場合、投光ファイバ22の出射端から射出された光はリフレクタ83で反射して、受光ファイバ23の入射端に入射する。検出領域80にワーク81が存在する場合、投光ファイバ22の出射端から射出された光はワーク81によって遮光されるため、反射光は受光ファイバ23の入射端に入射しない。コントローラ6は、受光ファイバ23に光が入射していないかどうかに応じてワーク81の有無を検知する。
●光軸調整の困難性
ファイバの直径は数mmほどであるが、投光ファイバ22の出射端から受光ファイバ23の入射端までの距離は数mに及ぶことがある。そのため、投光ファイバ22の光軸と受光ファイバ23の光軸とを合わせる作業は簡単ではない。とくに、光軸の状態を最良の状態に近づけることはユーザにとって難しい。光電スイッチ1の本体には表示灯24が設けられているが、光電スイッチ1の本体から投光ファイバ22の出射端や受光ファイバ23の入射端までの距離は数mも離れていることがあり、ユーザは表示灯24の点灯/消灯や表示器5の表示内容を確認することが困難なことがある。
そこで、本発明は受光ファイバ23の入射端から光軸調整を補助する補助光を出力することで、光軸調整を実行するユーザの負担を軽減する。これは受光ファイバ23の先端に表示灯を設けることで解決されよう。なお、補助光の色(波長)は投光ファイバ22から出力される検出光の色(波長)と異なってもよい。これによりユーザは容易に補助光を識別できるようになろう。さらに、本発明は、受光ファイバ23の入射端(補助光の出射端)に取り付けられ、補助光を拡散させる拡散部材(透光部材)を提供する。
●補助光の拡散部材
図15(A)は透過型ファイバセンサの投光ファイバ22と、拡散部材が取り付けられていない受光ファイバ23とを示す側面図である。図15(B)は受光ファイバ23の先端付近(ファイバヘッド)を示す斜視図である。図15(C)は投光ファイバ22のほうから受光ファイバ23を見たときの受光ファイバ23の先端付近を示す図である。受光ファイバ23の先端には、受光ファイバ23のファイバケーブルを保持する円筒型の保持部85が取り付けられている。保持部85のさらに先端付近には、拡散部材の取り付け部86が設けられている。取り付け部86の端面にはファイバコア部87が露出している。なお、取り付け部86の周面には拡散部材を螺後するためのねじ山が切られていてもよい。このように、保持部85や取り付け部86、ファイバコア部87はファイバヘッドを形成している。
図16(A)は透過型ファイバセンサの投光ファイバ22と、拡散部材88が取り付けられた受光ファイバ23とを示す側面図である。図16(A)は透過型ファイバセンサの投光ファイバ22と、拡散部材88が取り付けられた受光ファイバ23とを示す断面図である。受光ファイバ23のケーブル部84は被覆を有しているが、先端付近は被覆が剥がされ、ファイバコア部87が露出している。ファイバコア部87は円筒形状の保持部85の内部を挿し通されている。図16(C)は受光ファイバ23の先端付近を示す斜視図である。図16(C)は投光ファイバ22のほうから受光ファイバ23を見たときの受光ファイバ23の先端付近を示す図である。ファイバコア部87の端面から補助光は約60度の角度で放射状に出射する。そこで、受光ファイバ23の先端にキャップ状の拡散部材88を取り付けることで、ファイバコア部87の端面から拡散部材88に入射した補助光が拡散部材88で拡散し、拡散部材88が輝いて見える。つまり、拡散部材88は表示灯として機能する。たとえは、補助光の色が緑色であれば、拡散部材88は緑色に光る。したがって、ユーザは受光ファイバ23から補助光が出ているかどうかを容易に確認することができる。
コントローラ6が補助光を点灯させるタイミングはいくつか考えられる。たとえば、コントローラ6は、光軸の調整開始時に補助光を点滅させ、受光ファイバ23の受光量が所定値を超えると、補助光を連続点灯させてもよい。また、コントローラ6は、操作部を通じて特定の操作が実行されたときに、補助光を点灯させてもよい。これは受光ファイバ23の断線や接続不良を確認することに役立つ。コントローラ6は、操作部を通じて補助光の点灯を指示されると、補助光を点灯させる。拡散部材88が光っていれば、ユーザは受光ファイバ23が断線しておらず、接続不良も発生していないと判断できる。一方、拡散部材88が光っていなければ、ユーザは受光ファイバ23が断線しているか、接続不良が発生していると判断できる。コントローラ6は、光電スイッチ1の電源オン/オフと連動して補助光を点灯/消灯させてもよい。コントローラ6は、表示灯24の点灯/消灯と連動して補助光を点灯/消灯させてもよい。光電スイッチ1の本体と、受光ファイバ23の先端とが遠く離れており、受光ファイバ23の先端付近に居るユーザが表示灯24の点灯/消灯を確認できないことがある。この場合に、ユーザは、補助光を確認することで、表示灯24の点灯/消灯を認識することができる。
図16(B)が示す拡散部材88の断面から明らかなように、拡散部材88は略円筒形をしている。拡散部材88は、受光ファイバ23の他端側に設けられた筒状部材88aを有する。筒状部材88aは、取り付け部86の端面よりもさらに投光ファイバ22側へ延在している。これは、放射状に出射する補助光が筒状部材88aに侵入しやすくするためである。中実型の拡散部材88では、筒状部材88aの内側に透明部材88bが設けられてもよい。中空型の拡散部材88では、筒状部材88aの先端部にフタ88cが設けられていてもよい。このような中空型の拡散部材88では、工場内で発生したダストが中空部分に侵入しうる。そこで、フタ88cを設けることで、ダストの侵入を防ぐことが可能となる。なお、深刻なダストが発生しない環境ではこのようなフタ88cは省略されてもよい。フタ88cが省略されると、受光量が増加する。また、フタ88cはレンズであってもよい。これは、投光された光をファイバコア部87へ集光させることができる。拡散部材88は中実であってもよい。つまり、中空部分に透光性部材や拡散部材88と同様の透明部材88bが満たされていてもよい。受光量の低下を低減する観点からは、透明部材88bは透明度の高い(減衰率の小さい)部材であることが好ましいだろう。また、透明部材88bの屈折率はファイバコア部87のコアの屈折率と同程度であれば、無用な反射が発生せず、受光量の減少が低減されるだろう。
●反射型ファイバセンサ用の拡散部材
図17(A)は反射型ファイバセンサのファイバヘッドの側面図である。図17(B)は反射型ファイバセンサのB−B断面図である。図17(C)は、拡散部材88が取り付けられていない状態のファイバセンサの端面を示している。図17(D)は反射型ファイバセンサの斜視図である。保持部85は、投光ファイバ22と受光ファイバ23とを一体に保持している。投光ファイバ22のファイバコア部87aと受光ファイバ23とのファイバコア部87bとは円筒形状の保持部85の内部に挿し通されており、保持部85の端面まで延在している。保持部85の先端部には取り付け部86が設けられており、拡散部材88が螺合または嵌合される。このように、保持部85の先端部では投光ファイバ22のファイバコア部87aと受光ファイバ23とのファイバコア部87bとが隣接している。そのため、拡散部材88は投光ファイバ22のファイバコア部87aを覆わず、かつ、受光ファイバ23とのファイバコア部87bを覆うように形成されている。図17(C)が示すように、投光ファイバ22のファイバコア部87aから受光ファイバ23のファイバコア部87bに光が伝搬することを抑制するために、投光ファイバ22のファイバコア部87aと受光ファイバ23とのファイバコア部87bとの間に遮光板99が設けられていてもよい。遮光板99は、遮光可能な部材であればよい。遮光板99は、たとえば、金属製の板である。金属製の板は、樹脂の板と比較して剛性が高い。そのため、ファイバコア部87aとファイバコア部87bとの間に遮光板99を打ち込みやすくなる。
図18(A)は補助光が出力された状態を示している。拡散部材88に付与されたハッチングは補助光によって拡散部材88が光っている様子を表現している。投光ファイバ22のファイバコア部87aがハッチングされているのは、ファイバコア部87aから検出光が出力されていることを表現している。拡散部材88は、受光ファイバ23とのファイバコア部87bを覆い、投光ファイバ22のファイバコア部87aを覆っていない。そのため、検出光が拡散部材88によって減衰しない。なお、図17(B)が示すように、検出光の出射角はθである。θは約60度である。この断面扇型の空間と干渉しないように、拡散部材88は面取りされていてもよい。図18(B)は補助光が出力されていない状態を示している。補助光が点灯していないため、拡散部材88は光っていない。
反射型ファイバセンサの拡散部材88として、図16(B)などに示されたキャップ型の拡散部材88が採用されてもよい。この場合、拡散部材88によって検出光が二度にわたり減衰することになる。ただし、反射型ファイバセンサからワーク81またはリフレクタ83までの距離が十分に短ければ、検出光の減衰は問題とならないだろう。また、赤色の検出光と緑色の補助光とが同時に出力されると、キャップ型の拡散部材88はオレンジ色に光ることになろう。
<素子ホルダ>
図19は素子ホルダ26に実装された発光素子モジュール32と受光素子モジュール33とを示している。発光素子モジュール32は検出光を発光する第一発光素子91aと、第一発光素子91aの発光量をモニタするための受光素子92aとを有している。第一発光素子91から出力された検出光は投光ファイバ22の入射端に入射し、投光ファイバ22のコアを伝搬し、投光ファイバ22の出射端から出射する。コントローラ6はモードボタン7により選択された動作モードに関連付けられている発光量となるように、受光素子92aの受光量に応じて第一発光素子91aに流れる駆動電流の量を制御する。
受光素子モジュール33は、受光ファイバ23を伝搬し、出射端から出射して検出光を受光する受光素子92bと、補助光(表示光)を出力する第二発光素子91bとを有している。第二発光素子91bから出力された補助光は受光ファイバ23の出射端から入射し、受光ファイバ23のコアを伝搬し、受光ファイバ23の入射端から出射する。なお、受光ファイバ23の一端側は検出光の出射端であり、かつ、補助光の入射端である。受光ファイバ23の他端側は検出光の入射端であり、かつ、補助光の出射端である。
●コントローラ
図20はコントローラ6を説明するブロック図である。CPU100はメモリ110の一部であるROMに記憶されている制御プログラムにしたがって各種の機能を実現する。メモリ110はRAMやROMを含む記憶装置である。メモリ110には、たとえば、調整ボタン9により設定された閾値Thや最大値Amが記憶されている。最大値Amは光量調整の際に随時更新される受光量の最大値である。
発光素子モジュール32は、受光素子92aが受光量に応じて出力する受光信号を増幅する増幅回路94aを有している。駆動回路93aは、第一発光素子91aを駆動する駆動電流を第一発光素子91aに供給する。受光素子モジュール33は、受光素子92bが受光量に応じて出力する受光信号を増幅する増幅回路94bを有している。駆動回路93bは第二発光素子91bを駆動する駆動電流を第二発光素子91bに供給する。
I/O回路95は、ワーク81の検出結果を示す信号を外部機器(例:外部表示装置やPLCなど)に出力したり、外部機器から情報を入力したりする回路である。PLCはプログラマブルコントローラの略称である。駆動回路93cはLED96を駆動する回路である。LED96は表示灯24に光を供給する。
CPU100は、受光素子92bが受光した検出光の受光量を表示器5に表示したり、検出光の受光量と閾値Thとを比較して比較結果をI/O回路95に出力したり、比較結果に応じて駆動回路93b、93cに点灯指示を出力したりする検知部101を有している。更新部102は、光量調整が開始されると、受光素子92bにより受光された検出信号の受光量Aiを取得し、受光量Aiが規定値を超えると、規定値を増加させる。この規定値は、受光量Aiの最大値Amであってもよい。更新部102は、最大値Amを越えると、受光量Aiに最大値Amを代入して最大値Amを更新してもよい。点灯制御部103は、光量調整が開始されると、駆動回路93bを通じて第二発光素子91bを点灯制御する。点灯制御部103は複数の制御モードを有している。光量調整には、三つの制御モード(制御状態)が含まれている。第一モードは光量調整が開始されたことをユーザに示すように第二発光素子91bを点灯させるモードである。たとえば、第一モードにおいて第二発光素子91bは点滅してもよい。第二モードは光量調整において最大値Amが更新されたことをユーザに示すように第二発光素子91bを点灯させるモードである。たとえば、第二モードにおいて第二発光素子91bは連続点灯してもよい。第三モードは光軸調整が良化していないことを示すモードである。たとえば、第三モードは受光量Aiがk%以上低下したことをユーザに示すように第二発光素子91bを点灯または消灯させるモードであってもよい(例:k=5)。第三モードにおいて第二発光素子91bは消灯してもよい。点灯制御部103は更新部102が出力する受光量Aiの監視結果に応じて制御モードを選択し、選択した制御モードにしたがって第二発光素子91bを制御する。光量設定部104は、第一発光素子91aが出力する検出光の光量を駆動回路93aに設定する。たとえば、光量設定部104は、モードボタン7によって設定された動作モードに対応する光量(駆動電流)を駆動回路93aに設定する。
●光軸調整のフローチャート
CPU100は、アクティブレシーバボタン8が押されるたびに、第二発光素子91bの動作モードを切り替える。動作モードには、強制点滅モード(強制点灯モード)、光軸調整モード、および、出力連動モードなどが含まれてもよい。強制点滅モードは、第二発光素子91bを強制的に点滅させるモードである。強制点灯モードは、第二発光素子91bを強制的に連続点灯させるモードである。これらは、受光ファイバ23の断線検査の際に役立つであろう。光軸調整モードは、サブモードとして、上述した第一モード、第二モードおよび第三モードを有してもよい。出力連動モードは、ワーク81の検出結果と連動して第二発光素子91bを点灯/消灯させるモードである。なお、出力連動モードにおいて、第二発光素子91bは、表示灯24の消灯/点灯と連動して、消灯/点灯してもよい。
図21は光軸調整を示すフローチャートである。なお、第一発光素子91aは常に点灯しているものとする。
・S1でCPU100は光軸調整が開始されたかどうかを判定する。たとえば、アクティブレシーバボタン8が押されることで、光軸調整モードが選択されると、CPU100は光軸調整が開始されたと判定してS2に進む。
・S2でCPU100(更新部102)は受光素子92bを使用して初期受光量A0を取得する。初期受光量A0とは、光軸調整が開始された後で最初に取得される検出信号の受光量である。初期受光量A0は初期の閾値として利用される。
・S3でCPU100(点灯制御部103)は第一モードで第二発光素子91bを点滅制御する。これによりユーザは光量調整が開始されたことを容易に把握できるようになろう。特に、光電スイッチ1の本体とファイバヘッドとが遠く離れている場合に、ユーザは、ファイバヘッドの拡散部材88を通じて光量調整が開始されたことを把握できる。
・S4でCPU100(更新部102)は受光素子92bを使用して現在の受光量Aiを取得する。
・S5でCPU100(更新部102)は現在の受光量Aiが初期受光量A0から変化したかどうかを判定する。現在の受光量Aiが初期受光量A0と異なっていれば、CPU100はS6に進む。現在の受光量Aiが初期受光量A0と同じであれば、CPU100はS4に戻る。
・S6でCPU100(更新部102)は現在の受光量Aiが初期受光量A0を超えているかどうかを判定する。現在の受光量Aiが初期受光量A0を超えていれば、CPU100はS8に進む。一方、現在の受光量Aiが初期受光量A0未満であれば、CPU100はS7に進む。なお、現在の受光量Aiが初期受光量A0に対して+k%増加すると、CPU100はS8に進んでもよい。また、現在の受光量Aiが初期受光量A0に対して−k%減少すると、CPU100はS7に進んでもよい。
・S7でCPU100(点灯制御部103)は第三モードで第二発光素子91bを点灯制御する。たとえば、点灯制御部103は第二発光素子91bを消灯させる。これにより、ユーザは、受光ファイバ23の光軸と投光ファイバ22の光軸とが初期状態よりもさらにずれてしまったことを把握できるだろう。その後、CPU100はS4に戻る。
・S8でCPU100(更新部102)は現在の受光量Aiを最大値Amとしてメモリ110に保持する。これにより、受光量Aiと比較される閾値は初期受光量A0から最大値Amに更新される。
・S9でCPU100(点灯制御部103)は第二モードで第二発光素子91bを点灯制御する。たとえば、点灯制御部103は、第二発光素子91aを連続点灯させてもよい。れにより、ユーザは、受光ファイバ23の光軸と投光ファイバ22の光軸との一致度が改善したことを把握できるだろう。
・S10でCPU100(更新部102)は受光素子92bを使用して現在の受光量Aiを取得する。
・S11でCPU100(更新部102)は現在の受光量Aiが最大値Amを超えているかどうかを判定する。現在の受光量Aiが最大値Amを超えていれば、CPU100はS12に進む。一方、現在の受光量Aiが最大値Amを超えていなければ、CPU100はS13に進む。
・S12でCPU100(更新部102)は現在の受光量Aiを最大値Amに代入することで、メモリ110に保持されている最大値Amを更新する。これにより、現在の受光量Aiと比較される閾値が増加されることになる。その後、CPU100はS9に戻る。
・S13でCPU100(更新部102)は現在の受光量Aiがk%以上低下したかどうかを判定する。現在の受光量Aiがk%以上低下していなければ、CPU100はS10に戻る。一方、現在の受光量Aiがk%以上低下していなければ、CPU100はS14に進む。
・S14でCPU100(点灯制御部103)は第三モードで第二発光素子91bを点灯制御する。たとえば、点灯制御部103は第二発光素子91bを消灯させる。これにより、ユーザは、受光ファイバ23の光軸と投光ファイバ22の光軸との一致度が低下してしまったことを把握できるだろう。その後、CPU100はS10に戻る。
なお、CPU100は、アクティブレシーバボタン8が押されることで、光軸調整モードから他のモードに遷移すると、このフローチャートにかかる処理を終了する。ここでは、受光量の最大値Amが閾値として用いられているが、これは一例に過ぎない。たとえば、CPU100はタイマーを用いて調整時間を計時し、一定期間ごとの極大値を最大値Amに代えて閾値として使用してもよい。また、CPU100は、受光量Aiの微分値を求め、微分値に基づき受光量Aiが増加傾向にあるのか、減少傾向にあるのかを判定してもよい。受光量Aiが増加傾向にあれば、CPU100は第二モードを選択する。受光量Aiが減少傾向にあれば、CPU100は第三モードを選択する。なお、現在の受光量Aiはある一点のデータである必要は無く、複数のサンプル値の平均値や積分値などであってもよい。
仮に、現在の受光量Aiが固定の閾値と比較されて、第二発光素子91bが点灯制御されたとすると、光軸調整の精度は低くなる。これは、受光量Aiが固定の閾値よりも多いのか、少ないのかといった二つの情報しかユーザに知らせることができないからである。一方で、本発明によれば、現在の受光量Aiは更新可能な最大値Amと比較されるため、光軸調整の精度が向上する。たとえば、光軸調整が良化し続けない限り第二発光素子91bは消灯してしまうため、ユーザは第二発光素子91bの点灯状態を確認しながら光軸調整を良化させやすい。
●受光素子の発熱
第二発光素子91bが点灯すると、第二発光素子91bが発熱する。第二発光素子91bが放出する熱は受光素子92bに伝搬してしまう。フォトダイオードやフォトトランジスタなどの受光素子は発熱すると受光量が低下する。つまり、光軸調整によって実際の受光量が増加しているにもかかわらず、受光素子92bにより取得された受光量が低下してしまうことがある。一方で、第二発光素子91bが消灯すると、受光素子92bの温度が低下して、取得された受光量が実際の受光量へと回復する。つまり、第二発光素子91bが点灯/消灯によって、受光素子92bによって検知される受光量が変化してしまう。
そこで、CPU100は、第二発光素子91bが消灯しているときは、受光素子92bの近傍に設けられた抵抗素子に電流を流して発熱させ、第二発光素子91bが点灯しているときは、この抵抗素子に電流を流さない。点灯している第二発光素子91bから受光素子92bが受ける熱量と、発熱しているときに抵抗素子から第二発光素子91bから受光素子92bが受ける熱量は同じである。これにより、受光素子92bにより検知される受光量がより正確となる。
<まとめ>
図1などを用いて説明したように光電スイッチ1は略直方体形状の筐体を有している。つまり、筐体は細長い。表示器5は筐体の外面であって第一面に取り付けられる表示部の一例である。従来は表示器が光電スイッチの筐体内部に収容されていたため、筐体の外面から表示器までに距離があり、表示情報が見にくかった。本実施例では、表示器5は筐体の外面に取り付けられているため、光電スイッチ1の外縁から表示器5までの距離が短くなり、表示器5の表示情報が見やすくなる。発光素子モジュール32と穴12などは第一面の隣に位置する第二面の近くに設けられる投光部の一例である。受光素子モジュール33と穴13は第一面の隣に位置する第二面の近くに設けられる受光部の一例である。調整ボタン9などは第一面または表示部上に設けられ、ユーザ操作を受け付ける受付部の一例である。コントローラ6は受付部を通じて調整された閾値と、受光部により受光された光の量を示す信号値とを表示部に表示させる表示制御部の一例である。制御基板30は筐体の内部に収容され、表示制御部が実装また接続される制御基板(第一基板)の一例である。信号ケーブル51は制御基板30と表示器5とを接続する信号ケーブルの一例である。図6(A)〜図6(C)が示すように、表示器5は、信号ケーブル51と接続される接続部を有している。表示器5の接続部は、筐体の長手方向において、表示領域と信号ケーブル51との間に配置されている。なお、図7(A)〜図7(C)や図10などが示すように表示器5は、二つの短辺と二つの長辺とを有し、二つの短辺のうち一方の短辺の側に信号ケーブル51が接続されていてもよい。これにより、光電スイッチ1における表示器5に関して十分な表示面積を確保可能な信号ケーブル51の接続構造が提供される。
表示部は、ドットマトリクスディスプレイと、当該ドットマトリクスディスプレイを駆動する駆動回路とを有していてもよい。表示器5はドットマトリクスディスプレイの一例である。駆動IC54は駆動回路の一例である。図7(A)などが示すように、駆動IC54は、表示器5の長手方向の端部に設けられ、信号ケーブル51が接続されている。つまり、駆動IC54は、筐体の長手方向において表示器5と接続部との間に設けられていてもよい。なお、表示器5と駆動IC54とは同一の部材上に配置されていてもよい。図7(A)によれば、表示器5のOLED層71と駆動IC54とが透明部材70上に配置されている。
図11(B)や図11(C)が示すように、信号ケーブル51は、表示器5と駆動IC54とを接続する第一部分と、駆動IC54と制御基板30とを接続する第二部分とを有していてもよい。図10が示すように、信号ケーブル51はFPCケーブルであってもよい。これにより筐体の外部に配置された表示器5と筐体の内部に配置された制御基板30とを接続しやすくなる。
筐体は上ケース3と下ケース2とを有していてもよい。この場合、第一面は上ケース3の上面である。
本発明によれば、開口部25が筐体の外面、とりわけ、上面に設けられている。開口部25は、信号ケーブル51を筐体の内部から外部へと配置することを可能とし、かつ、表示器5を筐体の外面に取り付けることを可能とする。つまり、信号ケーブル51は開口部25を介して制御基板30に接続されている。表示器5が筐体の外面に設けられているため、表示器5が奥まって配置された印象をユーザに対して与えにくい。よって、ユーザにとって表示器5が見やすくなる。信号ケーブル51が接続される表示器5の短辺の側は、表示器5の二つの短辺のうち、第二面(表示器5の前面)から遠いほうの短辺の側であってもよい。この場合に開口部25は背骨部材36の後端側などに設けられてもよい。信号ケーブル51が接続される表示器5の短辺の側は、表示器5の二つの短辺のうち、第二面(前面)から近いほうの短辺の側であってもよい。この場合に開口部25は背骨部材36の前端側などに設けられてもよい。なお、上ケース3の背骨部材36は、制御基板30によって支持されている。これは、筐体の剛性向上に役立っている。さらに、背骨部材36の厚みを、上ケース3の他の部分の厚みよりも厚くすることで、上ケース3自体の構成が向上している。とりわけ、背骨部材36の剛性を高くすることで、表示器5を保護しやすくなる。
図8(A)ないし図8(E)などを用いて説明したように上ケース3の第一面(上面)は開口部25を有している。開口部25は、信号ケーブル51を筐体の外部から内部に通すための穴状または切欠き状の通過部として機能する。図8(B)などが示すように、開口部25は、第一面の短手方向(x軸方向)に沿って設けられたスリットであってもよい。図8(E)などが示すように、開口部25は、第一面の長手方向(z軸方向)に沿って設けられたスリットであってもよい。図7(C)が示すように、駆動IC54は筐体の内部に収容されていてもよい。これは表示器5の搭載部の寸法を削減する。図1などが示すように、表示器5の長手方向と第一面の長手方向とは平行である。
図5などが示すように、筐体の外面に設けられた表示器5を保持する保持部材としてカバー部材4が採用されている。これにより、筐体の外面に表示器5を配置することが可能となり、ユーザにとって表示器5に表示された情報が見やすくなる。このようにカバー部材4を筐体の外側に配置することで、表示器5の表示領域を大きくすることができる。ただし、表示器5を筐体の外面に設けると、表示器5は外部からの衝撃を受けやすくなる。そこで、カバー部材4は表示器5を保護する役割を有している。さらに、図5や図10などが示すように、シールド部材50は表示器5の側面の少なくとも一部に設けられたシールド部材の一例である。図13などが示すように、カバー部材4は、表示器5の側面との間でシールド部材50を挟み込み、少なくとも表示器5の側面の少なくとも一部をカバーするカバー部材の一例である。このようにシールド部材50も表示器5を衝撃から保護する役割を有している。
図5が示すように、カバー部材4は、表示器5の表示領域を露出させる窓部40を有していてもよい。カバー部材4は、表示器5の非表示領域を覆うように構成されていてもよい。非表示領域は、表示器5の上面のうち情報を表示しない部分である。
カバー部材4における窓部40の周囲に位置する四つの枠のうち窓部40の長手方向の端部に位置する一つの枠(例:右枠41b、左枠41a)の太さは、窓部40の短手方向の両端に位置する二つの枠(例:前枠41d、後枠41c)の太さよりも太い。これは、表示器5の短手方向における表示面積を確保しやすくしている。カバー部材4は、第一面から突出した突出部と係合するように構成されていてもよい。たとえば、カバー部材4の切欠き46に対して、上ケース3の上面から突出した突出部(フリンジ47)が係合してもよい。
シールド部材50は信号ケーブル51のグランド線と電気的に接続していてもよい。これによりシールド部材50は電気ノイズが表示器5に与える影響を軽減する。
図13が示すように上ケース3の第一面の短辺の長さは、表示器5の短辺の長さと、カバー部材4の短手方向の両端に位置する側面(中央脚43)の厚みと、シールド部材50(右壁50b、左壁50c)の厚みとの和にほぼ等しい。これにより、表示器5をシールド部材50で保護しつつ、表示器5の短手方向の長さを、光電スイッチ1の上面の短手方向の長さに近づけることが可能となる。つまり、表示器5に表示可能な文字のサイズを大きくしやすくなる。
図10に示したように、信号ケーブル51とシールド部材50とは一体化されたFPCケーブルであってもよい。これにより部品点数を削減することが可能となる。また、シールド部材50へのグランド線を信号ケーブル51と一体化しやすくなる。
図10や図11(B)などが示すように、FPCケーブルは少なくとも一か所で折り曲げられていてもよい。さらに、シールド部材50の一部と信号ケーブル51の一部とが折り重なっていてもよい。
シールド部材50は、表示器5の底面を覆う第一領域(底部50a)と、表示器5の第一側面を保護する第二領域(右壁50b)と、表示器5の第二側面を保護する第三領域(左壁50c)と、表示器5の第三側面を保護する第四領域(前壁50d)とを有していてもよい。図10が示すように、第二領域、第三領域および第四領域は前記第一領域とつながっていてもよい。
上カバー19は、受付部と、カバー部材4によりカバーされた表示器5とを覆う開閉式のフタの一例である。これにより、調整ボタン9や表示器5に工場で発生した油滴などが付着しにくくなる。また、調整ボタン9や表示器5の破損も生じにくくなろう。カバー部材4は表示器5の一部を覆うカバーであり、筐体の第一面の外側に設けられている。図6(B)や図9(B)が示すように、筐体の高さ方向においてカバー部材4の上面の高さと第一面のうち受付部が設けられている面の高さとは略同一であってもよい。
図1などが示すように、開口部25は、カバー部材4または表示器5によって覆われていてもよい。これにより、異物が開口部25を通じて筐体の内部に侵入しにくくなる。
窓部40の長手方向の端部に位置する一つの枠(例:後枠41c)の表面には文字が記載されていてもよい。たとえば、透過型のファイバを用いた場合、ワークが検出されたときに表示灯24が点灯するD−ON(ダークオン)や、ワークが検出されたときに表示灯24が消灯するL−ON(ライトオン)といった動作モードが存在する。この場合に、後枠41cに印刷された「L−ON」と「D−ON」とのどちらかを指し示すようなマーク(例:矢印マークなど)を表示器5が表示してもよい。表示器5の後端と後枠41cとは隣接しているため、後枠41cに表示された情報と連携した表示情報を表示器5が表示してもよい。
図7(A)が示すように、表示器5は、透明部材(透明部材70)と、透明部材の下面側に設けられたOLED(OLED層71)と、OLEDの下面側に設けられた基材(透明基材72、背骨部材36)とを有していてもよい。カバー部材4は少なくともOLED層71を保護するように設けられている。これにより、OLED層71の破損や電気ノイズの影響が軽減される。
図13が示すように、カバー部材4の厚みは筐体(上ケース3や下ケース2)の厚みよりも薄い。これにより、表示器5の短手方向の長さをできる限り長くすることが可能となる。また、表示器5の表示面積を大きくすることが可能となり、表示される文字の大きさを大きくすることが可能となる。
図3が示すように、下ケース2は、面が開放された断面凹状の下ケースである。上ケース3は、下ケース2の上面をふたするように構成された上ケースである。上ケース3と下ケース2とによって光電スイッチ1の筐体が形成されている。制御基板30は第一基板の一例であり、第一面および第二面の隣に位置する第三面を向くように下ケース2に収容される。ここで、第一面は上ケース3の上面である。第三面は、たとえば、連結部17a、17bである。より厳密には、第三面は下ケース2を形成する内面の一つである。
図14が示すように、投光ファイバ22は第一発光素子91aから出力された光(検出光)をワーク81の通過領域(検出領域80)に投光するファイバモジュールである。受光ファイバ23は通過領域からの光を受光するファイバモジュールである。図19が示すように、受光素子92bは受光ファイバ23の一端側に設けられ、受光ファイバ23の他端側から入射して受光ファイバ23を伝搬してきた光を受光する。コントローラ6や表示灯24は受光素子92bが出力する受光信号に基づきワーク81の有無を示す情報を出力する出力部の一例である。第二発光素子91bは光(補助光)を出力し、受光ファイバ23の一端側に当該光を入射する発光素子の一例である。拡散部材88は受光ファイバ23のヘッドに設けられた表示灯として機能する。拡散部材88は受光ファイバ23の他端側に設けられ、第二発光素子91bから出力され、受光ファイバ23を伝搬してきた光を拡散する。これにより補助光(表示光)をユーザに見やすくすることができる。
拡散部材88は、受光ファイバ23の取り付け部86に対して着脱可能に螺合していてもよいし、嵌合していてもよい。これは、拡散部材88が汚れたり、破損したりしたときに容易に拡散部材88を交換できるといったメリットをもたらす。また、拡散部材88は、受光ファイバ23の取り付け部86にビス止めされていてもよい。また、拡散部材88は、受光ファイバ23の取り付け部86に接着されていてもよい。
図16(B)などが示すように、拡散部材88は、受光ファイバ23の他端側を覆うように設けられたキャップであってもよい。キャップは、中空であってもよいし、中実であってもよい。キャップは、受光ファイバ23の他端側に設けられた筒状部材88aと、筒状部材88aの内側に設けられた透明部材88bとを有してもよい。また、筒状部材88aの先端部にはフタ88cが設けられていてもよい。フタ88cはダスト除けとして機能する。
図14(A)が示すように、投光ファイバ22の光の出射端と、投光ファイバ22の出射端から出力された光が入射する受光ファイバ23の入射端とが対向するように、投光ファイバ22と受光ファイバ23とが配置されてもよい。このような光電スイッチ1は透過型ファイバセンサと呼ばれる。図14(B)および図14(C)が示すように、投光ファイバ22の出射端から出力された光がワークまたは反射部材で反射して受光ファイバ23の他端側に入射するように、投光ファイバ22と受光ファイバ23とが配置されてもよい。このような光電スイッチ1は反射型ファイバセンサと呼ばれる。
図17(B)や図18(A)などが示すように、投光ファイバ22と受光ファイバ23とが単一のファイバケーブルを形成していてもよい。この場合、図17(C)が示すように、投光ファイバ22の出射端と受光ファイバ23の他端側とは隣接して配置される。投光ファイバ22と受光ファイバ23との間には遮光板99が設けられてもよい。これにより、投光ファイバ22を伝搬する検出光が受光ファイバ23へ漏れにくくなろう。図17(D)や図18(A)などが示すように、拡散部材88は、投光ファイバ22の出射端を覆っておらず、受光ファイバ23の他端側を覆うように、ファイバケーブルに固定されていてもよい。
拡散部材88は、受光ファイバ23の先端付近に設けられた取り付け部86に接着されていてもよい。一方で、拡散部材88は、受光ファイバ23の先端付近に設けられた取り付け部86に着脱可能に取り付けられていてもよい。拡散部材88は、取り付け部86に着脱可能に螺合または嵌合されていてもよい。拡散部材88を着脱可能とすることで、汚れたり、破損したりした拡散部材88を容易に交換できるようになる。
本発明によれば透過型ファイバセンサや反射型ファイバセンサに使用される受光ファイバ23が提供される。さらに、ファイバセンサ用の拡散部材88も提供される。
本発明によれば、CPU100は第二発光素子91bを制御する制御部の一例である。CPU100は受光信号から求められる受光量の最大値に応じて順次更新される光軸調整ための閾値を有し、受光量の最大値が更新されると当該閾値を増加させる。これにより、ユーザはファイバセンサの光軸調整をより精度よく実行できるようになる。CPU100の点灯制御部103は投光ファイバ22の光軸と受光ファイバ23の光軸とのうち少なくとも一方を調整する光軸調整が開始されると、第二発光素子91bを第一モードで点灯制御してもよい。さらに、点灯制御部103は受光素子92bの受光信号から求められる受光量Aiが、更新可能な閾値(例:最大値Am)を超えると当該閾値を増加させ、第二発光素子91bを第二モードで点灯制御する。
第一モードは第二発光素子91bが点滅するモードであり、第二モードは第二発光素子91bが連続点灯するモードであってもよい。反対に、第一モードは第二発光素子91bが連続点灯するモードであり、第二モードは第二発光素子91bが点滅するモードであってもよい。このように第一モードと第二モードではユーザが視覚的に第一モードと第二モードを区別可能なように第二発光素子91bを点灯制御するモードであればよい。
CPU100は、受光信号から求められる受光量Aiが閾値(例:初期受光量A0、最大値Am)を超えると、当該受光量を閾値に代入して閾値を更新する更新部102を有していてもよい。これにより、受光量Aiが増加傾向にあるときに限り、第二モードが継続するため、ユーザは光軸調整を良化させやすくなる。なお、閾値を増加させる手法として、受光量を閾値に代入する手法が採用されているが、これは一例に過ぎない。たとえば、閾値(基準値)は所定値ずつ増加されてもよい。いずれにしても、CPU100は、光軸調整が良化するにつれて閾値を増加すればよい。
点灯制御部103は、受光信号から求められる受光量Aiが閾値未満になると、第二発光素子91bを第三モードで点灯制御してもよい。第三モードは、たとえば、第二発光素子91bが消灯するモードである。これにより、ユーザは受光量Aiが減少傾向にあることを知ることができる。
点灯制御部103は、光軸調整が開始され、かつ、受光信号から求められる受光量Aiが初期閾値(例:初期受光量A0)を超えると、第二発光素子91bの点滅を開始させてもよい。これによりユーザは光軸調整が開始されたことを視覚的に理解できるようになろう。
受光ファイバ23の他端側には、第二発光素子91bから出力され、受光ファイバ23の一端側から入射し、受光ファイバ23の他端側から出射する光を拡散する拡散部材88が設けられていてもよい。これによりユーザは現在の光軸の調整状態を確認しやすくなろう。
アクティブレシーバボタン8は、光軸調整の開始指示を受け付ける受付部の一例である。表示灯24は、第二発光素子91bの点灯および消灯と連動して点灯および消灯する表示灯の一例である。なお、表示灯24の点灯および消灯と連動して、第二発光素子91bが点灯および消灯してもよい。ユーザが表示灯24を視認できない位置で、かつ、第二発光素子91bが点灯および消灯を視認できる位置にいることがある。この場合に、ユーザは、拡散部材88を視認することで、表示灯24の点灯および消灯を確認できるようになる。
CPU100は、初期化条件が満たされると閾値を初期化してもよい。初期化により、閾値は所定値(例:ゼロ)に設定される。初期化条件は、たとえば、ファイバセンサの電源オフ、光軸調整を完了して通常モードへ移行すること、他の動作モードから光軸調整モードに移行することなどである。

Claims (12)

  1. 光を出力する第一発光素子と、
    前記第一発光素子から出力された光をワークの通過領域に投光する投光ファイバと、
    前記通過領域からの光を受光する受光ファイバと、
    前記受光ファイバの一端側に設けられ、前記受光ファイバの他端側から入射して前記受光ファイバを伝搬してきた光を受光する受光素子と、
    前記受光素子が出力する受光信号に基づき前記ワークの有無を示す情報を出力する出力部と、
    光を出力し、前記受光ファイバの前記一端側に当該光を入射する第二発光素子と、
    前記第二発光素子を制御する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、
    前記受光信号から求められる受光量の最大値に応じて順次更新される光軸調整ための閾値を有し、前記受光量の最大値が更新されると当該閾値を増加させることを特徴とするファイバセンサ。
  2. 前記制御部は、
    前記投光ファイバの光軸と前記受光ファイバの光軸とのうち少なくとも一方を調整する光軸調整が開始されると、前記第二発光素子を第一モードで点灯制御し、
    前記受光信号から求められる受光量が前記閾値を超えると当該閾値を増加させ、前記第二発光素子を第二モードで点灯制御することを特徴とする請求項1に記載のファイバセンサ。
  3. 前記第一モードは前記第二発光素子が点滅するモードであり、
    前記第二モードは前記第二発光素子が連続点灯するモードである
    ことを特徴とする請求項2に記載のファイバセンサ。
  4. 前記第一モードは前記第二発光素子が連続点灯するモードであり、
    前記第二モードは前記第二発光素子が点滅するモードである
    ことを特徴とする請求項2に記載のファイバセンサ。
  5. 前記制御部は、前記受光信号から求められる受光量が前記閾値を超えると、当該受光量を前記閾値に代入して前記閾値を更新する更新部を有していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載のファイバセンサ。
  6. 前記制御部は、前記受光信号から求められる受光量が前記閾値未満になると、前記第二発光素子を消灯させることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載のファイバセンサ。
  7. 前記制御部は、
    前記光軸調整が開始され、かつ、前記受光信号から求められる受光量が初期閾値を超えると、前記第二発光素子の点滅を開始させることを特徴とする請求項3に記載のファイバセンサ。
  8. 前記受光ファイバの他端側には、前記第二発光素子から出力され、前記受光ファイバの前記一端側から入射し、前記受光ファイバの前記他端側から出射する光を拡散する拡散部材が設けられていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一項に記載のファイバセンサ。
  9. 前記光軸調整の開始指示を受け付ける受付部をさらに有していることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一項に記載のファイバセンサ。
  10. 前記第二発光素子の点灯および消灯と連動して点灯および消灯する表示灯をさらに有することを特徴とする請求項1ないし9のいずれか一項に記載のファイバセンサ。
  11. 前記制御部は、初期化条件が満たされると前記閾値を初期化することを特徴とする請求項1ないし10のいずれか一項に記載のファイバセンサ。
  12. 光を出力する第一発光素子と、
    前記第一発光素子から出力された光をワークの通過領域に投光する投光ファイバと、
    前記通過領域からの光を受光する受光ファイバと、
    前記受光ファイバの一端側に設けられ、前記受光ファイバの他端側から入射して前記受光ファイバを伝搬してきた光を受光する受光素子と、
    前記受光素子が出力する受光信号に基づき前記ワークの有無を示す情報を出力する出力部と、
    光を出力し、前記受光ファイバの前記一端側に当該光を入射する第二発光素子と、
    前記第二発光素子を制御する制御部と、を有するファイバセンサの光軸調整方法であって、
    前記制御部は、前記受光信号から求められる受光量の最大値に応じて順次更新される光軸調整ための閾値を有し、前記受光量の最大値が更新されると当該閾値を増加させることを特徴とするファイバセンサの光軸調整方法。
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