JP2019062453A - 偽造防止印刷物用データの作成方法、偽造防止印刷物用データの作成用ソフトウェア及び偽造防止印刷物の発給システム - Google Patents

偽造防止印刷物用データの作成方法、偽造防止印刷物用データの作成用ソフトウェア及び偽造防止印刷物の発給システム Download PDF

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Abstract

【課題】 カラーコピー機等の複写機の分解能に左右されることなく、複写時に連続階調を有する潜像画像が出現する偽造防止印刷物用データを作成する。【解決手段】 本発明は、複写機で再現される第1の要素によって連続階調を有する潜像画像のポジ画像が形成された潜像領域と、複写機で再現されないハーフトーン濃度の第2の要素によって潜像画像のネガ画像が形成されたカムフラージュ領域を有し、印刷物上では一定濃度として視認されるが、複写時に第2の要素が消失することで、連続階調を有する潜像画像が出現する偽造防止印刷物用データの作成方法、偽造防止印刷物用データの作成用ソフトウェア及び偽造防止印刷物の発給システムである。【選択図】 図4

Description

本発明は、パスポート、各種証明書、重要書類等の偽造及び改ざんの防止が求められるセキュリティ印刷物において、写真等の連続階調を有する画像を、画線又は網点を用いて構成されている模様内に、連続階調のイメージとして埋め込み、そのままのイメージ画像として出現することが可能な偽造防止印刷物用データの作成方法、偽造防止印刷物用データの作成用ソフトウェア及び偽造防止印刷物の発給システムに関するものである。
パスポート、各種証明書、重要書類等のセキュリティ印刷物において、偽造及び改ざん防止策は重要な要素である。これらのセキュリティ印刷物の偽造及び改ざん防止策は、従来から様々な技術が開発及び実施されてきている。
これらの偽造及び改ざん防止策の例として、従来から粗密な網点又は画線(面積率)を用いて、複写機で再生される領域と、再生されない領域を形成することで、複写牽制模様を形成する複写防止技術が数多く創出されてきている。
このような複写防止技術として、本出願人は、曲線状の集合模様を、潜像を施さない部分の線画を連続線、潜像を施した部分の線画を基本曲線方向に一定の間隔で配列された所定の形状の画線から成る定周期断絶線で構成し、潜像を施した部分の定周期断絶線のうち、基本曲線方向に連続した一つの画線部と非画線部から成る一周期に相当する部分の画線面積が、潜像を施さない部分の連続線のうち、一周期に相当する部分の画線面積と等しくなることを特徴とした複写防止模様を有する印刷物を出願している(特許文献1参照)。
また、本出願人は、複写機で再生される第1の大きさの画線と、複写機で再生されない第2の大きさの画線によって同一濃度の背景部を形成し、更には、複写機で再生されない第3の大きさの画線によって可視画像部を形成することで、印刷物を通常光源下で観察した場合には、背景部上に形成された可視画像部の濃度によって可視画像が観察されるが、印刷物をカラー複写機等の複写機で複写した場合、可視画像部を形成する第3の大きさの画線と、背景部を形成する第2の大きさの画線は再生されないことで、可視画像とは全く異なる潜像画像が出現するという画像のチェンジ効果を備えた複写及び改ざん防止印刷物を出願している(特許文献2参照)。
また、セキュリティ印刷物の偽造及び改ざん防止策は、前述した複写防止技術だけではなく、他にも様々な技術分野が存在している。その中で、前述の特許文献1記載の技術を始めとする本出願人が数多く開発してきた複写防止技術の主たる構成となっていた分断画線を用いて、本出願人は、複写防止技術ではなく、目には見えない情報をその模様内に埋め込む、いわゆる、電子すかしと呼ばれる技術分野において新たな技術を開発した。この電子すかしと呼ばれる技術は、振幅、周波数又は位相の各変調により識別情報を模様内に埋め込むことが一般的である。
この、新たに開発した技術とは、線画に含まれている画線の少なくとも一部を、画線の長手方向に対して直交する方向に分断した複数の分断線に対し、埋め込む情報に対応して画線間隔を設定したユニットを複数形成することで、線画による模様をデジタル画像にフーリエ変換し、フーリエ変換のパターンから分断線の間隔、位置及び配置による相関を分析して埋め込まれた情報により識別可能な印刷物である(特許文献3参照)。
さらに、本出願人は、証明書等に形成されることが多い顔画像等の連続階調画像を形成可能な複写防止技術を開発した(特許文献4参照)。この特許文献4に記載の技術は、複写機で再現される第1の画線を有する潜像領域と、複写機で再現されない第2の画線を有するカムフラージュ領域から成るユニットが複数配置され、各々のユニットにおける第1の画線と第2の画線の合計の面積が全て同一に形成され、第1の画線の面積の大小により連続階調を備えた潜像画像が形成される偽造防止用印刷物である。
特許第3268418号公報 特許第5692663号公報 特許第4082448号公報 特開2016−172340号公報
特許文献1に記載の技術については、従来からセキュリティ印刷物に多用されてきた偽造や変造の防止策としての幾何学模様に対して、肉眼では全くその存在を確認することができない潜像模様を、カムフラージュ模様を刷り重ねる必要もなく形成できる技術であり、また、特許文献2に記載の技術については、複写前の画像と複写後の画像の一部が重複して形成されても、どちらの画像も他方の画像に影響することなく、明瞭に入れ替わる技術ではあるが、いずれの技術も、連続階調を備えた画像ではなく、更には、複数の印刷物に対して全て同じ画像が形成され、可変情報として画像を形成するものではなかった。
また、特許文献3に記載の技術については、前述したセキュリティ印刷物に多用されている幾何学模様に、肉眼では視認できない情報を埋め込むことができ、真偽判別性が更に向上したところではあるが、情報を読み込むには、特殊な読取装置や対応するソフトウェアが必要となり、広く普及させるには環境を整える必要があった。
また、特許文献4記載の技術については、連続階調を有する潜像画像を形成することで、複写物を加工する行為に対して極めて高い複写防止効果を有しているが、潜像画像を形成する潜像画線及びカムフラージュ画線を「線」と「点」で構成していることから、潜像画像の視認性が複写機に搭載されたバンドパス・フィルタ等の画像処理性能に左右され、カムフラージュ画線が完全に消失しない場合がある。そのため、複写防止効果が十分ではないこと、また、連続階調画像を形成することが可能となったため、証明書等に形成される本人の顔画像等を形成することが可能となったが、基となる連続階調画像を複写機で再現可能な画線と再現不可能な画線の二つの画線により形成するには、高度な技術を要するものであった。
さらに、特許文献4記載の技術のように、連続階調を有する潜像画像を形成する場合、印刷物を出力する出力手段の特徴が潜像画像を付与する上で極めて重要であるため、偽造防止印刷物の発給を想定した場合、確実に潜像画像を付与することができる偽造防止印刷物用データの作成用プログラムを作成する必要があった。したがって、そのようなプログラムが存在しなかったことから、連続階調を有する画像を備えた個人情報等の可変情報に対し、インターネット等の公共ネットワークを用いて発給するシステムが望まれていた。
本発明は、前述した課題の解決を目的とするものであり、複写機に搭載されたバンドパス・フィルタ等の画像処理性能に左右されることなく、確実に複写防止効果を再現することができる偽造防止印刷物を対象とした作成方法として、写真画像等の連続階調画像を肉眼では視認できない情報として印刷模様内に埋め込む際に、振幅、周波数又は位相の各変調によるものではなく、画像(イメージ)そのものとして簡単に読み取れるための不可視情報の形成技術を、誰もが簡単に作成可能とするための偽造防止印刷物用データの作成方法及びその作成用ソフトウェアを提供するとともに、当該ソフトウェアを用いた偽造防止印刷物の発給システムを提供する。
本発明の偽造防止印刷物用データの作成方法は、少なくとも連続階調を有する画像のデータを入力する入力手段と、入力されたデータを基に、肉眼では不可視、かつ、特定の観察方法では可視となる潜像模様を生成する編集手段を少なくとも備えた偽造防止印刷物用データを作成する方法であって、入力手段を用いて、潜像模様の基となる連続階調を有する画像を外部から入力するか、又はあらかじめ登録したデータベースから取り込んで潜像模様の基画像を設定するステップと、編集手段を用いて、潜像模様の基画像を多階調画像に変換し、第1の多階調画像及び第2の多階調画像を準備するステップと、編集手段を用いて、第1の多階調画像及び第2の多階調画像に対して濃度の異なる2つのトーンカーブをそれぞれ適用し、潜像模様の基画像よりも濃度の低いポジ状の第1aの多階調画像と、ネガ状の第2aの多階調画像を生成するステップと、編集手段を用いて、第1aの多階調画像にスポット関数を適用し、潜像模様のポジ画像を生成し、第2aの多階調画像にプロファイルを適用し、潜像模様のネガ画像を生成するステップと、編集手段を用いて、潜像模様のポジ画像及びネガ画像を合成した合成画像を生成するステップを少なくとも備えたことを特徴とする偽造防止印刷物用データの作成方法である。
また、本発明の偽造防止印刷物用データの作成方法における潜像模様の基画像を設定するステップでは、更に可視模様の基となる画像を外部から入力するか、又はあらかじめ登録したデータベースから取り込んで可視模様の基画像を設定し、多階調画像を準備するステップでは、更に可視模様の基画像を多階調画像に変換し、第3の多階調画像を準備し、多階調画像を生成するステップでは、更に第3の多階調画像に対してトーンカーブを適用し、可視模様の基画像よりも濃度の低いポジ状の第3aの多階調画像を生成し、合成画像を生成するステップでは、潜像模様のネガ画像と重畳する位置に可視画像を合成することを特徴とする偽造防止印刷物用データの作成方法である。
また、本発明の偽造防止印刷物用データの作成方法は、合成画像に対して、カラー印刷機用にCMYKの多チャンネル画像への変換を行うステップを備えることを特徴とする偽造防止印刷物用データの作成方法である。
また、本発明の偽造防止印刷物用データの作成用ソフトウェアは、少なくとも連続階調を有する画像のデータを入力する入力手段と、入力されたデータを基に、肉眼では不可視、かつ、特定の観察方法では可視となる潜像模様を生成する編集手段を備えたコンピュータに実行させる偽造防止印刷物用データの作成用ソフトウェアであって、入力手段を用いて、潜像模様の基となる連続階調を有する画像を外部から入力するか、又はあらかじめ登録したデータベースから取り込んで潜像模様の基画像を設定するステップと、編集手段を用いて、潜像模様の基画像を多階調画像に変換し、第1の多階調画像及び第2の多階調画像を準備するステップと、編集手段を用いて、第1の多階調画像及び第2の多階調画像に対して濃度の異なる2つのトーンカーブをそれぞれ適用し、潜像模様の基画像よりも濃度の低いポジ状の第1aの多階調画像と、ネガ状の第2aの多階調画像を生成するステップと、編集手段を用いて、第1aの多階調画像にスポット関数を適用し、潜像模様のポジ画像を生成し、第2aの多階調画像にプロファイルを適用し、潜像模様のネガ画像を生成するステップと、編集手段を用いて、潜像模様のポジ画像及びネガ画像を合成した合成画像を生成するステップを備えることを特徴とする偽造防止印刷物用データの作成用ソフトウェアである。
また、本発明の偽造防止印刷物用データの作成用ソフトウェアにおける潜像模様の基画像を設定するステップでは、更に可視模様の基となる画像を外部から入力するか、又はあらかじめ登録したデータベースから取り込んで可視模様の基画像を設定し、多階調画像を準備するステップでは、更に可視模様の基画像を多階調画像に変換し、第3の多階調画像を準備し、多階調画像を生成するステップでは、更に第3の多階調画像に対してトーンカーブを適用し、可視模様の基画像よりも濃度の低いポジ状の第3aの多階調画像を生成し、合成画像を生成するステップでは、潜像模様のネガ画像と重畳する位置に可視画像を合成することを特徴とする偽造防止印刷物用データの作成用ソフトウェアである。
また、本発明の偽造防止印刷物用データの作成用ソフトウェアは、合成画像に対して、カラー印刷機用にCMYKの多チャンネル画像への変換を行うステップを備えることを特徴とする偽造防止印刷物用データの作成用ソフトウェアである。
また、本発明の偽造防止印刷物用の発給システムは、少なくとも連続階調を有する画像を受信する特定情報受信サーバと、連続階調を有する画像を、肉眼では不可視、かつ、特定の観察方法では可視の潜像模様として形成する偽造防止印刷物用データの作成用ソフトウェアを有するデータ変換サーバと、潜像模様を少なくとも有する偽造防止印刷物を出力する出力デバイスを有する偽造防止印刷物の発給システムであって、特定情報受信サーバを用いて、少なくとも潜像模様の基となる連続階調を有する画像を、通信回線を介して受信するか、又はあらかじめ登録したデータベースから取り込んで潜像模様の基画像を設定し、データ変換サーバに配信するステップと、データ変換サーバにおける偽造防止印刷物用データの作成用ソフトウェアを用いて、少なくとも潜像模様が形成された偽造防止印刷物の画像データに変換するステップと、出力デバイスを用いて、偽造防止印刷物を出力するステップを有することを特徴とする偽造防止印刷物の発給システムである。
また、本発明の偽造防止印刷物用の発給システムにおける偽造防止印刷物の画像データに変換するステップは、出力デバイスにより出力したテストチャートから出力デバイスの特徴を抽出するか、又はあらかじめ登録された出力デバイスの特徴を加味したトーンカーブに補正するステップを有することを特徴とする偽造防止印刷物の発給システムである。
また、本発明の偽造防止印刷物用の発給システムは、少なくとも連続階調を有する画像及び出力デバイスの特徴データを、通信回線を介して配信する特定情報配信サーバと、連続階調を有する画像を、肉眼では不可視、かつ、特定の観察方法では可視の潜像模様として形成する偽造防止印刷物用データの作成用ソフトウェアを有するデータ変換サーバと、データ変換サーバによって変換された偽造防止印刷物の画像データを出力デバイスに配信する画像データ配信サーバと、偽造防止印刷物を出力する出力デバイスを有する偽造防止印刷物の発給システムであって、特定情報配信サーバを用いて、少なくとも潜像模様の基となる連続階調を有する画像と前記出力デバイスにより出力したテストチャートの特徴又はあらかじめ登録された出力デバイスの特徴をデータ変換サーバに配信するステップと、データ変換サーバにおける偽造防止印刷物用データの作成用ソフトウェアを用いて、少なくとも潜像模様が形成された偽造防止印刷物の画像データに変換するステップと、画像データ配信サーバを用いて、通信回線を介して偽造防止印刷物の画像データを出力デバイスに配信するステップと、出力デバイスを用いて、偽造防止印刷物を出力するステップを有することを特徴とする偽造防止印刷物の発給システムである。
本発明により、複写機に搭載されたバンドパス・フィルタ等の画像処理性能に左右されることなく、確実に複写防止効果を再現することができる偽造防止印刷物の作成方法として、写真画像等の連続階調画像が一般的な複写機を用いて再現できるように印刷模様内に埋め込む技術を、誰もが同様、かつ、容易に行うことが可能である。
また、本発明の偽造防止印刷物用データの作成用ソフトウェアを用いることで、連続階調画像の個人情報、いわゆる顔写真を簡単に印刷物に付与可能となるため、個人情報を保有する市役所、印刷及び印刷用ドキュメントファイル生成を生業とする公共組織等、各自治体での証明書類の印刷及び発行やパスポートにおける個人情報としての顔写真の印刷が可能である。
本発明が対象とする偽造防止印刷物の例が示された図。 本発明が対象とする偽造防止印刷物が複写された例が示された図。 偽造防止印刷物用のデータの作成手段を構成する組織図。 偽造防止印刷物用のデータの作成用プログラムの処理フローが示された図。 潜像画像の基画像が示された図。 第1の多階調画像と、第2の多階調画像が示された図。 1系統目のポジ状の8bitグレースケール画像である第1の画像と、2系統目のネガ状の8bitグレースケール画像である第2の画像とが示された図。 第1の画像と第2の画像の合成模様が示された図。 可視模様の基画像が示された図。 第3の多階調画像が示された図。 3系統目の8bitグレースケール画像である第3の画像が示された図。 第1の画像、第2の画像及び第3の画像の合成模様が示された図。 本発明のテストチャート画像が示された図。 本発明のテストチャート画像が各種異なる出力デバイスにおいて出力された結果が示された図。 プロファイルに適用されるトーンカーブが示された図。 第1の偽造防止印刷物発給システムが示された図。 第2の偽造防止印刷物発給システムが示された図。 第3の偽造防止印刷物発給システムが示された図。
本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。しかしながら、本発明は、以下に述べる実施するための形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲記載における技術的思想の範囲内であれば、その他の様々な実施の形態が含まれる。
図1は、本発明が対象とする偽造防止印刷物(以下「印刷物」という。)(1)の例である。図1の例では、身分証明書において、基材(2)上に顔写真(4)と複写防止機能を有する印刷模様(3)と可視模様(9)とが形成された印刷物(1)である。図1に示すように、印刷模様(3)には、複写すると出現する潜像模様(6)が形成された潜像領域(5)を備えている。この潜像領域(5)を形成している印刷模様(3)の画線構成は、図1の拡大図に示すように、図中の縦方向に延びており、連続的に画線太さが異なり、複写すると再現される第1の要素(7)と、複写すると再現されない高精細な網点等から成るハーフトーン濃度の第2の要素(8)と、可視模様(9)を形成する複写すると再現されない高精細な網点等から成るハーフトーン濃度の第3の要素(10)を備えている。
この印刷物(1)を複写機で複写すると、図2に示すように、高精細な網点等から成る第2の要素(8)及び第3の要素(10)が再現されず、画線太さに対応した連続階調を表している潜像模様(6)である顔画像が出現する。なお、本発明では、より複雑な構成である顔画像等の連続階調を有する画像を潜像画像として付与する構成に基づき説明するが、第1の要素(7)と第2の要素(8)によって2階調の画像を形成しても、複写すると再現されない高精細な網点等から成るハーフトーン濃度で形成された第2の要素(8)を確実に消失させ、確実に複写防止効果が得られることから、2階調の画像を潜像画像として用いる印刷物についても本発明の作成方法の対象である。
(偽造防止印刷物の作成装置)
本発明は、写真等の連続階調を有する画像を、画線を用いて構成されている模様内に、連続階調のイメージとして埋め込み、そのままのイメージ画像として出現することが可能な印刷物用のデータの作成方法及びその作成用プログラムに関するものであり、その印刷物用のデータを作成するための作成装置の構成を図3に示す。本実施の形態における印刷物用のデータの作成装置は、図3のブロック図に示すように、入力手段(M1)、編集手段(M2)、出力手段(M3)、表示手段(M4)、通信インターフェース(M5)及びデータベース(M6)を備えている。
入力手段(M1)は、潜像模様入力手段(M1a)と可視模様入力手段(M1b)と情報入力手段(M1c)とで構成され、潜像模様入力手段(M1a)における潜像模様(6)の入力及び可視模様入力手段(M1b)における可視模様(9)の入力は、デジタルカメラ、スキャナ等、特に限定されるものではない。また、データベース(M6)又は通信インターフェース(M5)によってあらかじめ登録されたデータベースサーバから画像、テキスト等を得ることができる。
一方、情報入力手段(M1c)は、対象とする個人の情報や各要素の設計値等をキーボード等からの入力、また、データベース(M6)と同じパソコン内に登録されている数値情報、通信インターフェース(M5)によって、あらかじめ入力された外部のデータベースサーバから数値情報を得ることもできる。この数値情報とは、後述する第1の画像、第2の画像及び第3の画像に関わる出力解像度等である。
編集手段(M2)は、第1の画像生成手段(M2a)と、第2の画像生成手段(M2b)と、第3の画像生成手段(M2c)と、画像合成手段(M2d)で構成されている。通信インターフェース(M5)又はデータベース(M6)から得られた潜像模様、可視模様、数値情報、パターンファイル等に基づき、第1の画像生成手段(M2a)では第1の画像が生成され、第2の画像生成手段(M2b)では第2の画像が生成され、第3の画像生成手段(M2c)では必要に応じて第3の画像が生成され、画像合成手段(M2d)では、第1の画像と第2の画像が合成され、必要に応じて第1の画像と第2の画像と第3の画像とが合成される。
出力手段(M3)は、カラー・レーザープリンタ、カラー・インクジェットプリンタ等のコンピュータからの画像を印刷可能な印刷装置等であり、特に限定されるものではない。表示手段(M4)は、パソコンのモニタ、専用のモニタ等、特に限定されるものではない。また、通信インターフェース(M5)は、RS−232C、IEEE1394等、特に限定されるものではない。
(印刷物の作成方法)
次に、前述した印刷物(1)の作成装置を用いて印刷物用のデータを作成する方法及び作成用ソフトウェアについて詳細に説明する。図4に示すソフトウェアの処理フローは、実線で囲われたメイン処理フローと、点線に囲われたサブ処理フローによって構成される。
(メイン処理フロー)
図4の実線で囲われたメイン処理フローについて説明する。まず、潜像模様(6)を設定するStep1は、作成者が希望する潜像模様(6)の基となる画像を外部から入力するか、又はあらかじめ登録されているデータベースから取り込み、作成者がソフトウェアに表示して確認し、ソフトウェアが入力手段を用いて基画像(11)を設定する。例えば、デジタルカメラ等から入力された24bitRGB画像又は8bitグレースケール画像を設定する。本実施の形態では、図5に示された24bitRGB画像の顔写真が基画像(11)であり、画像解像度を300dpi、画像サイズを500×600pixlとした。
次に、グレースケール画像を準備するStep2について説明する。ソフトウェアは、Step1で設定した潜像模様(6)から2系統の画像をコンピュータのメモリ上に確保し、それぞれ2系統を並列で処理する。ソフトウェアは、Step1で設定した潜像模様(6)が24bitRGB画像であった場合は、8bitグレースケール画像に変換してから2系統の第1の多階調画像(12)及び第2の多階調画像(15)を準備する。また、Step1で設定された潜像模様(6)が8bitグレースケール画像の場合は、そのまま第1の多階調画像(12)及び第2の多階調画像(15)を準備する。
次に、Step3について説明する。ソフトウェアは、Step2でメモリ上に準備した第1の多階調画像(12)及び第2の多階調画像(15)において、それぞれにトーンカーブを適用する。本実施の形態では、図6(a)に示したように、ソフトウェアは、第1の多階調画像(12)に、第1のトーンカーブ(13)を適用する。なお、本実施の形態では、説明の都合上、画線面積率で表記している。すなわち、8bitグレースケール画像の濃度値255を画線面積率0%と表記し、濃度値0を画線面積率100%と表記している。ソフトウェアは、画線面積率0%を画線面積率0%とし、画線面積率100%を画線面積率20%とし、リニアな連続性を持ったトーンカーブとしている。この結果、トーンカーブ(13)を適用後の第1aの多階調画像(14)は、一見してコントラストの低いポジ状となって生成される。
また、図6(b)に示したように、ソフトウェアは、第2の多階調画像(15)に、第2のトーンカーブ(16)を適用する。ソフトウェアは、画線面積率0%を画線面積率20%とし、画線面積率100%を画線面積率0%とし、リニアな連続性を持ったトーンカーブとしている。この結果、トーンカーブ(16)を適用後の第2aの多階調画像(17)は、一見してコントラストの低いネガ状となって生成される。
次に、Step4について説明する。ソフトウェアは、Step3で生成された1系統目のポジ状の第1aの多階調画像(14)において、スクリーン線数50Line/インチ、スクリーン角度45度の万線パターンを構築するため、例えば、ポストスクリプト言語で定義されたスポット関数(トランスファ関数)(A)を埋め込むか、又は最終的に出力解像度で変換された1bitモノクロ画像を生成する。対する2系統目のネガ状の第2aの多階調画像(17)においては、潜像模様をカムフラージュするプロファイル(B)を適用する。なお、プロファイル(B)の詳細については後述するが、後述する出力デバイスの特性に応じた補正値を加味する機能を備えていてもよい。
本実施の形態では、図7(a)に示したように、1系統目の第1aの多階調画像(14)は、スポット関数(A)が適用される。スポット関数(A)は、図1で示した、複写すると再現される第1の要素(7)が創出されるものである。この結果、スポット関数(A)が埋め込まれた、又は最終的に出力解像度で変換された1bitモノクロ画像は、一見して万線状となって生成される。これを第1の画像(18)と称する。
また、図7(b)に示したように、2系統目のネガ状の第2aの多階調画像(17)は、プロファイル(B)が適用される。プロファイル(B)は、図1で示した、後述する出力デバイスに適する階調として、複写すると再現されない高精細な網点等から成る第2の要素(8)が設定されるものである。この結果、プロファイル(B)が埋め込まれた、又は最終的に出力解像度で変換された8bitグレースケール画像は、一見して写真階調となって生成される。これを第2の画像(19)と称する。
なお、本実施の形態では、スポット関数(A)が埋め込まれた、又は最終的に出力解像度で変換された1bitモノクロ画像、いわゆる、第1の画像(18)及びプロファイル(B)を適用した8bitグレースケール画像、いわゆる、第2の画像(19)を、プリンタ・ドライバは1200dpiとして処理している。これは、本実施の形態で用いられている最終的な出力デバイスのカラー・レーザープリンタの出力解像度に合わせたものであり、これに限定されるものではない。したがって、作成者が出力デバイスの解像度に適宜合わせて設定し、演算処理すればよい。
また、出力デバイスの解像度への適合は、どのStepで行われても構わない。例えば、コンピュータのメモリの節約を図るため、第1の画像(18)と第2の画像(19)は、それぞれ8bitグレースケールのマルチチャンネル画像の一つのファイルとし、スポット関数(A)とプロファイル(B)とを埋め込み、出力デバイス上のRIP(ラスター・イメージ・プロセッサ)において1200dpiの出力用画像に展開してもよい。なお、スポット関数(A)及びプロファイル(B)の詳細については後述する。
次に、Step5について説明する。ソフトウェアは、1bitモノクロ画像である第1の画像(18)と8bitグレースケール画像である第2の画像(19)の合成を行う。すなわち、図7に示した、スポット関数(A)を適用した1bitモノクロ画像の第1の画像(18)と、プロファイル(B)を適用した8bitグレースケール画像の第2の画像(19)とを合成し、図8に示した一つの8bitグレースケール画像となって生成する。これを合成画像(20)と称する。
次に、ソフトウェアは、必要に応じてStep6の32bitCMYK画像への変換を実行する。これは、カラー・レーザープリンタ等の各種出力デバイスの適性に応じて実行するものである。本実施の形態では、図8に示された8bitグレースケールの合成画像(20)を、CMYKチャンネルのうちのC(シアン)チャンネルに置換した。
以上が、本発明の印刷物のメインの処理フローであるが、ここまででは、図8に示した一様の模様となっているが、通常の環境において視認可能となる可視模様(9)を形成する場合について、以下、図4の点線で囲われたサブ処理フローについて説明する。
(サブ処理フロー)
潜像模様(6)を設定するStep1と並列して、可視模様(9)を設定するStep1−2は、作成者が希望する可視模様(9)の基となる画像を外部から入力するか、又はあらかじめ登録されているデータベースから取り込み、作成者がソフトウェアに表示して確認し、ソフトウェアが入力手段を用いて可視模様の基画像(21)を設定する。例えば、デジタルカメラ等から入力した24bitRGB画像又は8bitグレースケール画像を設定する。本実施の形態では、図9に示された24bitRGB画像の可視模様の基画像(21)であり、顔写真(4)と同じく画像解像度を400dpi、画像サイズを500×600pixlとした。
次に、図4の点線囲い内のサブ処理フローにおけるグレースケール画像を準備するStep2−2について説明する。ソフトウェアは、3系統目のグレースケール画像をコンピュータのメモリ上に確保し、Step1−2で設定した可視模様(9)が24bitRGB画像であった場合は、8bitグレースケール画像に変換してから第3の多階調画像(22)を準備する。また、ソフトウェアは、Step1−2で設定した可視模様(9)が8bitグレースケール画像の場合は、そのまま第3の多階調画像(22)を準備する。
次に、図4の点線囲い内のサブ処理フローに示したStep3−2について説明する。ソフトウェアは、Step2−2でメモリ上に準備された第3の多階調画像(22)においてトーンカーブの適用を行う。本実施の形態では、図10に示したように、第3の多階調画像(22)に第3のトーンカーブ(23)を適用する。前述したように、本実施の形態では、説明の都合上、画線面積率で表記している。すなわち、8bitグレースケール画像の濃度値255を画線面積率0%と表記し、濃度値0を画線面積率100%と表記している。ソフトウェアは、画線面積率0%を画線面積率0%、画線面積率100%を画線面積率9%とし、リニアな連続性をもったトーンカーブとしている。この結果、第3のトーンカーブ(23)を適用後の第3aの多階調画像(24)は、一見してコントラストの低いポジ状となって生成される。
生成された第3aの多階調画像(24)は、Step4に移行し、潜像模様(6)が形成された領域内に可視模様(9)を形成するためのプロファイル(B)を適用して複写すると再現されない高精細な網点等から成る第3の要素(10)で形成された8bitグレースケール画像が生成される。この8bitグレースケール画像を第3の画像(25)と称する。
次に、Step5に移行し、第1の画像(18)と第2の画像(19)に合わせて、第3の画像(25)を合成する。すなわち、図7に示したスポット関数(A)を適用した1bitモノクロ画像である第1の画像(18)と、プロファイル(B)を適用した8bitグレースケール画像である第2の画像(19)と、図11に示した8bitグレースケール画像である第3の画像(25)とを合成し、図12に示した一つの8bitグレースケール画像となって生成される。これを合成画像(26)と称する。
(出力デバイスによる印刷)
図4に示した処理フローによって生成した1bitモノクロ画像又は32bitCMYK画像の合成画像(20、26)は、カラー・レーザープリンタ等の各種出力デバイスにて出力可能である。出力する色は何色でも構わないが、より効果を高める色としてはシアン単色、あるいはパステルカラーと呼ばれる中間色であることが望ましい。これらの設定については、各種出力デバイスによって適時調整されるものであり、本実施の形態で示した構成に限定されない。
(スポット関数(トランスファ関数))
ここで、既にStep4で説明したスポット関数(A)について詳細に説明する。本発明でいうスポット関数(トランスファ関数)は、汎用のコンピュータ言語の1種であるページ記述言語であり、例えば、ポストスクリプト言語によるスクリーン生成方法を用いることができる。このポストスクリプト言語及びポストスクリプト言語によるスクリーン生成方法は、アドビシステムズ社に帰属する技術である。このポストスクリプト言語及びポストスクリプト言語によるスクリーンの生成は、広く公開された技術であり、その詳細な内容は、市販の書籍、例えば、ポストスクリプトリファレンスマニュアル(アスキー出版)等により、容易に入手可能である。よって、スポット関数(A)は、第1aの多階調画像(14)の濃度値に従って第1の要素(7)の画線幅を形成できる位置に、ポストスクリプト言語によるスクリーン生成方法によって万線パターンを設けるように設定されている。
(プロファイルとテストチャート)
ここで、既にStep4の説明で記載したプロファイル(B)について詳細に説明する。このプロファイル(B)は、図6(b)に示された、2系統目の第2の多階調画像(15)に、第2のトーンカーブ(16)を適用する際に、必要に応じて置き換えられるトーンカーブの設定ファイルである。なお、プロファイル(B)に格納される設定値は、本実施の形態で用いられる出力デバイスのカラー・レーザープリンタで、図13に示すテストチャート画像(27)を出力するか、又はあらかじめ設定された出力デバイスの特性によって求められる。すなわち、出力デバイスの特性に従った補正値がトーンカーブに加味されている。テストチャート画像(27)を用いた具体的な補正方法を以下に説明する。
図13(a)に示すテストチャート画像(27)は、第1の画像(18)の基本を成す万線パターンと、第2の画像(19)の基本を成すグレースケール画像の階調とで構成されたドキュメントファイルである。テストチャート画像(27)はビットマップ形式であり、最終的な出力デバイスの出力解像度と同じである。本実施の形態では1200dpiとした。
図13(b)に示すテストチャート画像(27´)は、第1の画像(18)の基本を成す万線パターンのみを示したものである。領域(c1)は、画線面積率20%の万線パターンである。領域(c2)は、向かって左に示す画線面積率0%から画線面積率20%までを10段階で設定した万線パターンである。領域(c3)には画線が存在しない。
また、図13(c)に示すテストチャート画像(27´´)は、第2の画像(19)の基本を成すグレースケール画像の階調のみを示したものである。領域(c1)には要素が存在しない。領域(c2)は、向かって右に示す画線面積率0%から画線面積率20%までを10段階で設定した。領域(c3)は、画線面積率20%である。テストチャート画像(27´)と、テストチャート画像(27´´)とが画像上で合成されているのがテストチャート画像(27)である。
図14は、図13(a)に示すテストチャート画像(27)を各種異なる出力デバイスにおいて出力された結果を示したものである。例えば、出力デバイスAで出力したテストチャート画像(27)を図14(a)に示す。この場合、領域(c1)、領域(c2)、領域(c3)が全て画線面積率20%となって出力されているので、プロファイルに補正値を加味しない。すなわち、図6(b)で示された第2の多階調画像(15)に、第2のトーンカーブ(16)を適用する場合、プロファイル(B)に設定されたトーンカーブは、図15(a)に示されたトーンカーブ(16´)のように、第2のトーンカーブ(16)と同じとなっている。
次に、出力デバイスBで出力したテストチャート画像(27)を図14(b)に示す。この場合、領域(c1)の画線面積率20%に対し、領域(c3)の画線面積率が6%となり、領域(c2)の画線面積率がリニアに低くなって出力されている。この場合、プロファイルに補正値を加味する必要がある。すなわち、図6(b)で示された第2の多階調画像(15)に、第2のトーンカーブ(16)を適用する場合、プロファイル(B)に設定されたトーンカーブは、図15(b)の実線に示されたトーンカーブ(16´)のように、点線で示された第2のトーンカーブ(16)に対してリニアに面積率を上げている。このプロファイル(B)を用いることによって出力デバイスBは、出力デバイスAのように適正な画線面積率となった出力が得られる。
次に、出力デバイスCで出力したテストチャート画像(27)を図14(c)に示す。この場合、領域(c1)の画線面積率20%に対し、領域(c3)の画線面積率が35%となり、領域(c2)の画線面積率がリニアに高くなって出力されている。この場合、プロファイルに補正値を加味する必要がある。すなわち、図6(b)で示された第2の多階調画像(15)に、第2のトーンカーブ(16)を適用する場合、プロファイル(B)に設定されたトーンカーブは、図15(c)の実線に示されたトーンカーブ(16´)のように、点線で示された第2のトーンカーブ(16)に対してリニアに面積率を下げている。このプロファイル(B)を用いることによって出力デバイスBは、出力デバイスAのように適正な画線面積率となった出力が得られる。
次に、出力デバイスDで出力したテストチャート画像(27)を図14(d)に示す。この場合、領域(c1)の画線面積率20%に対し、領域(c3)の画線面積率が6%となり、領域(c2)の画線面積率が一部低くなって出力されている。この場合、プロファイルに補正値を加味する必要がある。すなわち、図6(b)で示された第2の多階調画像(15)に、第2のトーンカーブ(16)を適用する場合、プロファイル(B)に設定されたトーンカーブは、図15(d)の実線に示されたトーンカーブ(16´)のように、点線で示された第2のトーンカーブ(16)に対して一部の面積率を上げている。このプロファイル(B)を用いることによって出力デバイスDは、出力デバイスAのように適正な画線面積率となった出力が得られる。
次に、出力デバイスEで出力したテストチャート画像(27)を図14(e)に示す。この場合、領域(c1)、領域(c3)が画線面積率20%となっているが、領域(c2)の画線面積率が一部高くなって出力されている。この場合、プロファイルに補正値を加味する必要がある。すなわち、図6(b)で示された第2の多階調画像(15)に、第2のトーンカーブ(16)を適用する場合、プロファイル(B)に設定されたトーンカーブは、図15(e)の実線に示されたトーンカーブ(16´)のように、点線で示された第2のトーンカーブ(16)に対して一部の面積率を下げている。このプロファイル(B)を用いることによって出力デバイスEは、出力デバイスAのように適正な画線面積率となった出力が得られる。
これにより、高精細な網点等から成る第2の要素(8)の階調を調整するため、各々の出力デバイスに応じたプロファイル(B)を適用することによって、図1に示された偽造防止印刷物において、第1の要素(7)と第2の要素(8)が同じ画線面積率となり、潜像模様(6)を完全に不可視の状態にすることができる。
(第1の偽造防止印刷物発給システム)
次に、本発明のソフトウェアを用いた偽造防止印刷物の発給システムについて、各種システムフロー図を用いて詳細に説明する。
図16は、第1の偽造防止印刷物発給システムの例を示したものであり、個人情報を保有する市役所等の公共組織(S1)にて保管されている個人情報データ(30)群を基に、印刷を生業とする公共組織(S2)で、各々の個人情報に合致した印刷物(1)を印刷し、市役所等の公共組織(S1)に納品する例である。まず、印刷を生業とする公共組織(S2)は、自らが所有する出力デバイス(28)において、あらかじめテストチャート画像(27)を出力することによって得たプロファイル(B)を有し、これが印刷物(1)の最適な印刷条件となる。
次に、個人情報を保有する市役所等の公共組織(S1)は、自ら保管する個人情報データ(30)群を、セキュリティ対策を講じた任意の手段にて公共組織(S2)に渡す。個人情報データ(30)群を受け取った公共組織(S2)は、特定情報受信サーバに個人情報データ(30)群を格納し、図4の処理フローのソフトウェアがインストールされているデータ変換サーバ(29)において、個人情報データ(30)群に備わる顔写真(4)を潜像として付与した印刷物(1)のドキュメントファイルを自動生成し、出力デバイス(28)で各々の個人情報に合致した印刷物(1)を印刷し、印刷された印刷物(1)は、市役所等の公共組織(S1)に納品される。
なお、第1の偽造防止印刷物発給システムでは、印刷を生業とする公共組織(S2)により自動生成した印刷物(1)を印刷し、印刷物を市役所等の公共組織(S1)に納品する例で説明したが、自動生成したドキュメントファイルを市役所等の公共組織(S1)に送付し、市役所等の公共組織(S1)に設置されたカラープリンター等の出力デバイスを用いて印刷物(1)を出力することも可能であり、その場合、市役所等の公共組織(S1)で使用する出力デバイスの特性データを個人情報データ(30)とあわせて公共組織(S2)に送付することで、出力デバイスの特性を加味したプロファイルを適用し、ドキュメントファイルを生成することができる。
(第2の偽造防止印刷物発給システム)
図17は、第2の偽造防止印刷物発給システムを示したものであり、個人情報を入力する入力端末(31)を所有する個人又は法人(S3)にて入力される個人情報データ(30)を基に、印刷を生業とする公共組織(S2)で、個人情報に合致した印刷物(1)を印刷し、個人又は法人(S3)に納品する例である。まず、印刷を生業とする公共組織(S2)は、自らが所有する出力デバイス(28)において、あらかじめテストチャート画像(27)を出力することによって得たプロファイル(B)を有し、印刷物(1)の最適な印刷条件となっている。
次に、個人又は法人(S3)は、自ら保管する個人情報データ(30)を、インターネット等の公共ネットワークを経由し、セキュリティ対策を講じた通信手段にて公共組織(S2)に送信する。個人情報データ(30)を受け取った公共組織(S2)は、図4の処理フローのソフトウェアがインストールされているデータ変換サーバ(29)において、個人情報データ(30)に備わる顔写真(4)を潜像として付与した印刷物(1)のドキュメントファイルを自動生成し、出力デバイス(28)で個人情報に合致した印刷物(1)を印刷し、印刷された印刷物(1)は、個人又は法人(S3)に納品される。
なお、第1の偽造防止印刷物発給システムと同様に、個人又は法人が保有する出力デバイスにおいて印刷物(1)を出力することも可能である。
(第3の偽造防止印刷物発給システム)
図18は、第3の偽造防止印刷物発給システムを示したものであり、個人情報を入力する入力端末(31)と出力デバイス(28)とを所有する公共窓口(S4)にて、個人又は法人(S3)から入力される個人情報データ(30)を基に、印刷用ドキュメントファイルの生成を生業とする公共組織(S5)で、個人情報に合致した印刷物(1)の印刷用ドキュメントファイル(32)を生成し、公共窓口(S4)に送信する例である。
まず、出力デバイス(28)を所有する公共窓口(S4)は、自らが所有する出力デバイス(28)において、あらかじめテストチャート画像(27)を出力し、出力済みテストチャート画像(27)のスキャニング画像を、印刷用ドキュメントファイル生成を生業とする公共組織(S5)に送信し、印刷用ドキュメントファイルの生成を生業とする公共組織(S5)においてテストチャート画像(27)から得たプロファイル(B)を保管する。これにより、印刷用ドキュメントファイルの生成を生業とする公共組織(S5)は公共窓口(S4)における印刷物(1)の最適な印刷条件を保有していることになる。
次に、個人又は法人(S3)は、自ら保管する個人情報データ(30)を入力端末(31)と出力デバイス(28)とを所有する公共窓口(S4)にて入力し、インターネット等の公共ネットワークを経由し、セキュリティ対策を講じた特定情報配信サーバにて印刷用ドキュメントファイルの生成を生業とする公共組織(S5)に送信する。個人情報データ(30)を受け取った印刷用ドキュメントファイルの生成を生業とする公共組織(S5)は、図4の処理フローのソフトウェアがインストールされているデータ変換サーバ(29)において、個人情報データ(30)に備わる顔写真(4)を潜像として付与した印刷物(1)の印刷用ドキュメントファイル(32)を自動生成し、セキュリティ対策を講じた配信サーバにて、出力デバイス(28)を所有する公共窓口(S4)に送信する。公共窓口(S4)は出力デバイス(28)を用いて、個人情報に合致した印刷物(1)を印刷する。個人又は法人(S3)は印刷物(1)をその場で受け取る。
なお、本実施の形態では、公共窓口(S4)における入力端末(31)は、出力デバイス(28)の制御用コンピュータを兼ねているが、入力端末(31)と出力デバイス(28)の制御用コンピュータが別であってもよい。
1 偽造防止印刷物
2 基材
3 印刷模様
4 顔写真
5 潜像領域
6 潜像模様
7 第1の要素
8 第2の要素
9 可視模様
10 第3の要素
11 基画像
12 第1の多階調画像
13 第1のトーンカーブ
14 第1aの多階調画像
15 第2の多階調画像
16 第2のトーンカーブ
16´ プロファイル(B)が適用された第2のトーンカーブ
17 第2aの多階調画像
18 第1の画像
19 第2の画像
20、26 合成画像
21 可視模様の基画像
22 第3の多階調画像
23 第3のトーンカーブ
24 第3aの多階調画像
25 第3の画像
27、27´、27´´ テストチャート画像
28 出力デバイス
29 データ変換サーバ
30 個人情報データ
31 入力端末
32 印刷用ドキュメントファイル
A スポット関数
B プロファイル
c1、c2、c3 テストチャート画像の領域
M1 入力手段
M1a 潜像模様入力手段
M1b 可視模様入力手段
M1c 情報入力手段
M2 編集手段
M2a 第1の画像生成手段
M2b 第2の画像生成手段
M2c 第3の画像生成手段
M2d 画像合成手段
M3 出力手段
M4 表示手段
M5 通信インターフェース
M6 データベース
S1 個人情報を保有する市役所等の公共組織
S2 印刷を生業とする公共組織
S3 個人又は法人
S4 入力端末(31)と出力デバイス(28)とを所有する公共窓口
S5 印刷用ドキュメントファイル生成を生業とする公共組織

Claims (9)

  1. 少なくとも連続階調を有する画像のデータを入力する入力手段と、入力された前記データを基に、肉眼では不可視、かつ、特定の観察方法では可視となる潜像模様を生成する編集手段を少なくとも備えた偽造防止印刷物の作成装置を用いて偽造防止印刷物用データを作成する方法であって、
    前記入力手段を用いて、前記潜像模様の基となる前記連続階調を有する画像を外部から入力するか、又はあらかじめ登録したデータベースから取り込んで前記潜像模様の基画像を設定するステップと、
    前記編集手段を用いて、前記潜像模様の基画像を多階調画像に変換し、第1の多階調画像及び第2の多階調画像を準備するステップと、
    前記編集手段を用いて、前記第1の多階調画像及び前記第2の多階調画像に対して濃度の異なる二つのトーンカーブを各々適用し、前記潜像模様の基画像よりも濃度の低いポジ状の第1aの多階調画像と、ネガ状の第2aの多階調画像を生成するステップと、
    前記編集手段を用いて、前記第1aの多階調画像にスポット関数を適用し、前記潜像模様のポジ画像を生成し、前記第2aの多階調画像にプロファイルを適用し、前記潜像模様のネガ画像を生成するステップと、
    前記編集手段を用いて、前記潜像模様のポジ画像及びネガ画像を合成した合成画像を生成するステップを少なくとも備えたことを特徴とする偽造防止印刷物用データの作成方法。
  2. 前記潜像模様の基画像を設定するステップでは、更に可視模様の基となる画像を外部から入力するか、又はあらかじめ登録したデータベースから取り込んで前記可視模様の基画像を設定し、
    前記多階調画像を準備するステップでは、更に前記可視模様の基画像を多階調画像に変換し、第3の多階調画像を準備し、
    前記多階調画像を生成するステップでは、更に前記第3の多階調画像に対してトーンカーブを適用し、前記可視模様の基画像よりも濃度の低いポジ状の第3aの多階調画像を生成し、
    前記合成画像を生成するステップでは、前記潜像模様のネガ画像と重畳する位置に前記可視模様を合成することを特徴とする請求項1記載の偽造防止印刷物用データの作成方法。
  3. 前記合成画像に対して、カラー印刷機用にCMYKの多チャンネル画像への変換を行うステップを備えることを特徴とする請求項1又は2記載の偽造防止印刷物用データの作成方法。
  4. 少なくとも連続階調を有する画像のデータを入力する入力手段と、入力された前記データを基に、肉眼では不可視、かつ、特定の観察方法では可視となる潜像模様を生成する編集手段を備えたコンピュータに実行させる偽造防止印刷物用データの作成用ソフトウェアであって、
    前記入力手段を用いて、前記潜像模様の基となる前記連続階調を有する画像を外部から入力するか、又はあらかじめ登録したデータベースから取り込んで前記潜像模様の基画像を設定するステップと、
    前記編集手段を用いて、前記潜像模様の基画像を多階調画像に変換し、第1の多階調画像及び第2の多階調画像を準備するステップと、
    前記編集手段を用いて、前記第1の多階調画像及び前記第2の多階調画像に対して濃度の異なる二つのトーンカーブを各々適用し、前記潜像模様の基画像よりも濃度の低いポジ状の第1aの多階調画像と、ネガ状の第2aの多階調画像を生成するステップと、
    前記編集手段を用いて、前記第1aの多階調画像にスポット関数を適用し、前記潜像模様のポジ画像を生成し、前記第2aの多階調画像にプロファイルを適用し、前記潜像模様のネガ画像を生成するステップと、
    前記編集手段を用いて、前記潜像模様のポジ画像及びネガ画像を合成した合成画像を生成するステップを備えることを特徴とする偽造防止印刷物用データの作成用ソフトウェア。
  5. 前記潜像模様の基画像を設定するステップでは、更に可視模様の基となる画像を外部から入力するか、又はあらかじめ登録したデータベースから取り込んで前記可視模様の基画像を設定し、
    前記多階調画像を準備するステップでは、更に前記可視模様の基画像を多階調画像に変換し、第3の多階調画像を準備し、
    前記多階調画像を生成するステップでは、更に前記第3の多階調画像に対してトーンカーブを適用し、前記可視模様の基画像よりも濃度の低いポジ状の第3aの多階調画像を生成し、
    前記合成画像を生成するステップでは、前記潜像模様のネガ画像と重畳する位置に前記可視模様を合成することを特徴とする請求項4記載の偽造防止印刷物用データの作成用ソフトウェア。
  6. 前記合成画像に対して、カラー印刷機用にCMYKの多チャンネル画像への変換を行うステップを備えることを特徴とする請求項4又は5記載の偽造防止印刷物用データの作成用ソフトウェア。
  7. 少なくとも連続階調を有する画像を受信する特定情報受信サーバと、前記連続階調を有する画像を、肉眼では不可視、かつ、特定の観察方法では可視の潜像模様として形成する請求項4から6までのいずれか1項に記載の偽造防止印刷物用データの作成用ソフトウェアを有するデータ変換サーバと、前記潜像模様を少なくとも有する偽造防止印刷物を出力する出力デバイスを有する偽造防止印刷物の発給システムであって、
    前記特定情報受信サーバを用いて、少なくとも前記潜像模様の基となる前記連続階調を有する画像を、通信回線を介して受信するか、又はあらかじめ登録したデータベースから取り込んで前記潜像模様の基画像を設定し、前記データ変換サーバに配信するステップと、
    前記データ変換サーバにおける前記偽造防止印刷物用データの作成用ソフトウェアを用いて、少なくとも前記潜像模様が形成された前記偽造防止印刷物の画像データに変換するステップと、
    前記出力デバイスを用いて、前記偽造防止印刷物を出力するステップを有することを特徴とする偽造防止印刷物の発給システム。
  8. 前記偽造防止印刷物の画像データに変換するステップは、前記出力デバイスにより出力したテストチャートから前記出力デバイスの特徴を抽出するか、又はあらかじめ登録された前記出力デバイスの特徴を加味したトーンカーブに補正するステップを有することを特徴とする請求項7記載の偽造防止印刷物の発給システム。
  9. 少なくとも連続階調を有する画像及び出力デバイスの特徴データを、通信回線を介して配信する特定情報配信サーバと、前記連続階調を有する画像を、肉眼では不可視、かつ、特定の観察方法では可視の潜像模様として形成する請求項4から6までのいずれか1項に記載の偽造防止印刷物用データの作成用ソフトウェアを有するデータ変換サーバと、前記データ変換サーバによって変換された偽造防止印刷物の画像データを前記出力デバイスに配信する画像データ配信サーバと、前記偽造防止印刷物を出力する前記出力デバイスを有する偽造防止印刷物の発給システムであって、
    前記特定情報配信サーバを用いて、少なくとも前記潜像模様の基となる前記連続階調を有する画像と前記出力デバイスにより出力したテストチャートの特徴又はあらかじめ登録された前記出力デバイスの特徴を前記データ変換サーバに配信するステップと、
    前記データ変換サーバにおける前記偽造防止印刷物用データの作成用ソフトウェアを用いて、少なくとも前記潜像模様が形成された前記偽造防止印刷物の画像データに変換するステップと、
    前記画像データ配信サーバを用いて、通信回線を介して前記偽造防止印刷物の画像データを前記出力デバイスに配信するステップと、
    前記出力デバイスを用いて、前記偽造防止印刷物を出力するステップを有することを特徴とする偽造防止印刷物の発給システム。
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