JP2019061217A - レジスト材料及びパターン形成方法 - Google Patents

レジスト材料及びパターン形成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019061217A
JP2019061217A JP2018054115A JP2018054115A JP2019061217A JP 2019061217 A JP2019061217 A JP 2019061217A JP 2018054115 A JP2018054115 A JP 2018054115A JP 2018054115 A JP2018054115 A JP 2018054115A JP 2019061217 A JP2019061217 A JP 2019061217A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
carbon atoms
atom
resist material
bond
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018054115A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6866866B2 (ja
Inventor
畠山 潤
Jun Hatakeyama
畠山  潤
大橋 正樹
Masaki Ohashi
正樹 大橋
将大 福島
Masahiro Fukushima
将大 福島
敬之 藤原
Noriyuki Fujiwara
敬之 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to US16/130,271 priority Critical patent/US10871711B2/en
Priority to KR1020180112876A priority patent/KR102102540B1/ko
Priority to TW107133282A priority patent/TWI682243B/zh
Publication of JP2019061217A publication Critical patent/JP2019061217A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6866866B2 publication Critical patent/JP6866866B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Materials For Photolithography (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

【課題】ポジ型レジスト材料においてもネガ型レジスト材料においても、高感度かつLWRやCDUが小さいレジスト材料、及びこれを用いるパターン形成方法を提供する。【解決手段】ヨウ素原子を含むポリマーを含むベースポリマー、並びにヨウ素化ベンゼン環含有フルオロスルホン酸のスルホニウム塩及び/又はヨードニウム塩を含む酸発生剤を含むレジスト材料。【選択図】なし

Description

本発明は、ヨウ素を有する繰り返し単位を含有するポリマーと、ヨウ素を有するフルオロスルホン酸のスルホニウム塩又はヨードニウム塩を含む酸発生剤を含むレジスト材料、及びこれを用いるパターン形成方法に関する。
LSIの高集積化と高速度化に伴い、パターンルールの微細化が急速に進んでいる。特に、スマートフォンなどに使われるロジックデバイスが微細化を牽引しており、ArFリソグラフィーによる複数露光(マルチパターニングリソグラフィー)プロセスを用いて10nmノードのロジックデバイスが量産されている。
その次の7nmノードや5nmノードのリソグラフィーは、複数露光によるコスト高や、複数露光における重ね合わせ精度の問題が顕在化しており、露光回数を減らすことができる極端紫外線(EUV)リソグラフィーの到来が期待されている。
波長13.5nmのEUVは、波長193nmのArFリソグラフィーに比べて波長が1/10以下と短いために、光のコントラストが高く、高解像が期待される。EUVは短波長でエネルギー密度が高いために、少量のフォトンに酸発生剤が感光してしまう。EUV露光におけるフォトンの数は、ArF露光の1/14と言われている。EUV露光では、フォトンのバラツキによってラインのエッジラフネス(LWR)やホールの寸法均一性(CDU)が劣化してしまう現象が問題視されている。
フォトンのバラツキを小さくするためには、レジストの吸収を上げてレジスト内に吸収されるフォトンの数を多くすることが提案されている。
以前からハロゲン原子で置換されたスチレン系の樹脂が検討されてきた(特許文献1)。特にハロゲン原子の中でもヨウ素原子は、波長13.5nmのEUV光に高い吸収を有するために、近年EUVレジスト材料としてヨウ素原子を有する樹脂を用いることが提案されている(特許文献2、3)。ただ、ヨウ素原子を含有すれば吸収されるフォトンの数が増えて高感度になるかと言えばそうではなく、EUV露光における酸発生効率では、ヨウ化スチレンはヒドロキシスチレンの14%しかない(非特許文献1)と報告されている。
特開平5−204157号公報 特開2015−161823号公報 国際公開第2013/024777号
Jpn. J. Appl. Physics Vol. 46, No. 7, pp. L142-L144, 2007
酸を触媒とする化学増幅レジストにおいて、高感度で、かつLWRやホールパターンのCDUを低減させることが可能なレジスト材料の開発が望まれている。
本発明は前記事情に鑑みなされたもので、ポジ型レジスト材料においてもネガ型レジスト材料においても、高感度かつLWRやCDUが小さいレジスト材料、及びこれを用いるパターン形成方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、前記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、ヨウ素原子を含むポリマー、及びヨウ素化ベンゼン環含有フルオロスルホン酸のスルホニウム塩及び/又はヨードニウム塩を含む酸発生剤を含むレジスト材料が、高感度かつLWR及びCDUが小さく、プロセスマージンが広いレジスト材料となることを見出し、本発明を完成させた。
したがって、本発明は、下記レジスト材料及びパターン形成方法を提供する。
1.ヨウ素原子を含むポリマーを含むベースポリマー、並びにヨウ素化ベンゼン環含有フルオロスルホン酸のスルホニウム塩及び/又はヨードニウム塩を含む酸発生剤を含むレジスト材料。
2.前記ヨウ素化ベンゼン環含有フルオロスルホン酸のスルホニウム塩及びヨードニウム塩が、それぞれ下記式(A−1)で表されるスルホニウム塩及び下記式(A−2)で表されるヨードニウム塩である1のレジスト材料。
Figure 2019061217
(式中、L1は、単結合、エーテル結合若しくはエステル結合、又はエーテル結合若しくはエステル結合を含んでいてもよい炭素数1〜6のアルキレン基である。
1は、ヒドロキシ基、カルボキシ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子若しくはアミノ基、若しくはフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヒドロキシ基、アミノ基若しくは炭素数1〜10のアルコキシ基を含んでいてもよい、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数2〜10のアルコキシカルボニル基、炭素数2〜20のアシロキシ基若しくは炭素数1〜20のアルキルスルホニルオキシ基、又は−NR8−C(=O)−R9若しくは−NR8−C(=O)−O−R9であり、R8は、水素原子、又はハロゲン原子、ヒドロキシ基、炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数2〜6のアシル基若しくは炭素数2〜6のアシロキシ基を含んでいてもよい炭素数1〜6のアルキル基であり、R9は、炭素数1〜16のアルキル基、炭素数2〜16のアルケニル基、又は炭素数6〜12のアリール基であり、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数2〜6のアシル基、又は炭素数2〜6のアシロキシ基を含んでいてもよい。
2は、pが1のときは単結合又は炭素数1〜20の2価の連結基であり、pが2又は3のときは炭素数1〜20の3価又は4価の連結基であり、該連結基は酸素原子、硫黄原子又は窒素原子を含んでいてもよい。
Rf1〜Rf4は、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子又はトリフルオロメチル基であるが、これらのうち少なくとも1つはフッ素原子又はトリフルオロメチル基である。また、Rf1とRf2とが合わさって、カルボニル基を形成してもよい。
3、R4、R5、R6及びR7は、それぞれ独立に、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1〜20の1価炭化水素基である。また、R3、R4及びR5のいずれか2つが、互いに結合してこれらが結合する硫黄原子と共に環を形成してもよい。
pは、1≦p≦3を満たす整数である。q及びrは、1≦q≦5、0≦r≦3、及び1≦q+r≦5を満たす整数である。)
3.前記ヨウ素原子を含むポリマーが、下記式(a1)又は(a2)で表される繰り返し単位を含むものである1又は2のレジスト材料。
Figure 2019061217
(式中、RAは、それぞれ独立に、水素原子又はメチル基である。R21は、単結合又はメチレン基である。R22は、水素原子、又は炭素数1〜4のアルキル基である。X1は、単結合、エーテル結合、エステル結合、アミド結合、−C(=O)−O−R23−、フェニレン基、−Ph−C(=O)−O−R24−)、又は−Ph−R25−O−C(=O)−R26−であり、Phはフェニレン基である。R23は、炭素数1〜10のアルキレン基であり、エーテル結合又はエステル結合を含んでいてもよい。R24、R25及びR26は、それぞれ独立に、単結合、又は直鎖状若しくは分岐状の炭素数1〜6のアルキレン基である。m及びnは、1≦m≦5、0≦n≦4、及び1≦m+n≦5を満たす整数である。)
4.nが、1〜3の整数である3のレジスト材料。
5.更に、有機溶剤を含む1〜4のいずれかのレジスト材料。
6.前記ヨウ素原子を含むポリマーが、更に下記式(b1)で表される繰り返し単位又は下記式(b2)で表される繰り返し単位を含むものである1〜5のいずれかのレジスト材料。
Figure 2019061217
(式中、RAは、それぞれ独立に、水素原子又はメチル基である。Y1は、単結合、フェニレン基若しくはナフチレン基、又はエステル結合若しくはラクトン環を含む炭素数1〜12の連結基である。Y2は、単結合又はエステル結合である。R31及びR32は、それぞれ独立に、酸不安定基である。R33は、フッ素原子、トリフルオロメチル基、シアノ基、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数2〜7のアシル基、炭素数2〜7のアシロキシ基、又は炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基である。R34は、単結合、又は炭素数1〜6のアルキレン基であり、その炭素原子の一部が、エーテル結合又はエステル結合で置換されていてもよい。tは1又は2、sは0〜4の整数であるが、1≦t+s≦5である。)
7.更に、溶解阻止剤を含む6のレジスト材料。
8.化学増幅ポジ型レジスト材料である6又は7のレジスト材料。
9.前記ヨウ素原子を含むポリマーが、酸不安定基を含まないものである1〜4のいずれかのレジスト材料。
10.更に、架橋剤を含む9のレジスト材料。
11.化学増幅ネガ型レジスト材料である9又は10のレジスト材料。
12.更に、クエンチャーを含む1〜11のいずれかのレジスト材料。
13.更に、界面活性剤を含む1〜12のいずれかのレジスト材料。
14.前記ヨウ素原子を含むポリマーが、更に、下記式(g1)〜(g3)で表される繰り返し単位から選ばれる少なくとも1種を含む1〜13のいずれかのレジスト材料。
Figure 2019061217
(式中、RAは、それぞれ独立に、水素原子又はメチル基である。
1は、単結合、フェニレン基、−O−Z12−、又は−C(=O)−Z11−Z12−であり、Z11は、−O−又は−NH−であり、Z12は、炭素数1〜6のアルキレン基若しくは炭素数2〜6のアルケニレン基、又はフェニレン基であり、カルボニル基、エステル結合、エーテル結合又はヒドロキシ基を含んでいてもよい。
2は、単結合、−Z21−C(=O)−O−、−Z21−O−又は−Z21−O−C(=O)−であり、Z21は、炭素数1〜12のアルキレン基であり、カルボニル基、エステル結合又はエーテル結合を含んでいてもよい。
Aは、水素原子又はトリフルオロメチル基である。
3は、単結合、メチレン基、エチレン基、フェニレン基、フッ素化フェニレン基、−O−Z32−又は−C(=O)−Z31−Z32−であり、Z31は、−O−又は−NH−であり、Z32は、炭素数1〜6のアルキレン基、フェニレン基、フッ素化フェニレン基、トリフルオロメチル基で置換されたフェニレン基、又は炭素数2〜6のアルケニレン基であり、カルボニル基、エステル結合、エーテル結合又はヒドロキシ基を含んでいてもよい。
41〜R48は、それぞれ独立に、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1〜20の1価炭化水素基である。また、R43、R44及びR45のいずれか2つが、又はR46、R47及びR48のいずれか2つが、互いに結合してこれらが結合する硫黄原子と共に環を形成してもよい。
-は、非求核性対向イオンを表す。)
15.1〜14のいずれかのレジスト材料を基板上に塗布し、加熱処理をしてレジスト膜を形成する工程と、前記レジスト膜を高エネルギー線で露光する工程と、現像液を用いて露光したレジスト膜を現像する工程とを含むパターン形成方法。
16.前記高エネルギー線が、波長193nmのArFエキシマレーザー又は波長248nmのKrFエキシマレーザーである15のパターン形成方法。
17.前記高エネルギー線が、電子線又は波長3〜15nmの極端紫外線である15のパターン形成方法。
ヨウ素原子を含むポリマーに加えて、ヨウ素化ベンゼン環含有フルオロスルホン酸の酸発生剤を添加したレジスト材料は、ヨウ素の分子量が大きいため、酸拡散が小さいという特徴を有する。更に、波長13.5nmのEUVのヨウ素による吸収は非常に大きいため、露光中にヨウ素から二次電子が発生し、ヨウ素原子を含むポリマーに、ヨウ素を有しないフルオロスルホン酸を発生する酸発生剤を添加した場合よりも高感度化される。これらによって、高感度、低LWRかつ低CDUのレジスト材料を構築することが可能となる。
[レジスト材料]
本発明のレジスト材料は、ヨウ素原子を含むポリマー、及びヨウ素化ベンゼン環含有フルオロスルホン酸のスルホニウム塩又はヨードニウム塩(これらを総称して、ヨウ素化ベンゼン環含有フルオロスルホン酸オニウム塩ともいう。)を含む酸発生剤を含む。前記スルホニウム塩及びヨードニウム塩は、光照射によって、ヨウ素化ベンゼン環含有フルオロスルホン酸を発生する酸発生剤である。本発明のレジスト材料には、これとは異なるスルホン酸、イミド酸又はメチド酸を発生させる酸発生剤を添加してもよいし、ベースポリマーに結合しているバウンド型の酸発生剤と組み合わせてもよい。
前記ヨウ素化ベンゼン環含有フルオロスルホン酸のスルホニウム塩と、これよりも弱酸のスルホン酸又はカルボン酸のスルホニウム塩を混合した状態で光照射を行うと、ヨウ素化ベンゼン環含有フルオロスルホン酸と、これよりも弱酸のスルホン酸又はカルボン酸が発生する。酸発生剤は全て分解しているわけではないので、近傍に分解していない酸発生剤が存在している。ここで、ヨウ素化ベンゼン環含有フルオロスルホン酸と、これよりも弱酸のスルホン酸及びカルボン酸のスルホニウム塩とが共存すると、ヨウ素化ベンゼン環含有フルオロスルホン酸と、弱酸のスルホン酸及びカルボン酸のスルホニウム塩とのイオン交換が起こり、ヨウ素化ベンゼン環含有フルオロスルホン酸のスルホニウム塩が生成し、弱酸のスルホン酸やカルボン酸がリリースされる。これは、酸としての強度が高いヨウ素化ベンゼン環含有フルオロスルホン酸塩の方が安定であるためである。一方、ヨウ素化ベンゼン環含有フルオロスルホン酸のスルホニウム塩と、弱酸のスルホン酸やカルボン酸とが存在していてもイオン交換は起こらない。この酸強度の序列によるイオン交換は、スルホニウム塩だけでなく、ヨードニウム塩の場合でも同様に起こる。フルオロスルホン酸の酸発生剤として組み合わせた場合、弱酸のスルホニウム塩やヨードニウム塩はクエンチャーとして機能する。また、ヨウ素は、波長13.5nmのEUVの吸収が極めて大きいので、露光中に二次電子が発生し、酸発生剤に二次電子のエネルギーが移動することによって分解が促進され、これによって高感度化する。特に、ヨウ素の置換数が3以上の場合、この効果が高い。
LWR向上のためには、ポリマーや酸発生剤の凝集を抑えることが効果的である。ポリマーの凝集を抑えるためには、疎水性と親水性の差を小さくすること、ガラス転移点(Tg)を下げること、ポリマーの分子量を下げることのいずれかが効果的である。具体的には、疎水性の酸不安定基と親水性の密着性基との極性差を小さくすること、単環のラクトンのようなコンパクトな密着性基を用いてTgを下げること等が効果的である。酸発生剤の凝集を抑えるには、トリフェニルスルホニウムのカチオン部分に置換基を導入すること等が効果的である。特に、脂環族保護基とラクトンの密着性基とで形成されているArF用のメタクリレートポリマーに対しては、芳香族基だけで形成されているトリフェニルスルホニウムは異質な構造であり、相溶性が低い。トリフェニルスルホニウムに導入する置換基としては、ベースポリマーに用いられているものと同様の脂環族基かラクトンが考えられる。スルホニウム塩は親水性なため、ラクトンを導入した場合は親水性が高くなりすぎてポリマーとの相溶性が低下し、スルホニウム塩の凝集が起きる。疎水性のアルキル基を導入する方が、スルホニウム塩をレジスト膜内に均一分散することができる。国際公開第2011/048919号には、α位がフッ素化されたスルホンイミド酸が発生するスルホニウム塩にアルキル基を導入して、LWRを向上させる方法が提案されている。
前記ヨウ素化ベンゼン環含有フルオロスルホン酸オニウム塩は、アニオン部分に原子量が大きいヨウ素が導入されているために、拡散が小さく、更にはヨウ素を有するポリマーとの相溶性も高いために、分散性に優れ、これによってLWRやCDUが向上する。
前記ヨウ素化ベンゼン環含有フルオロスルホン酸オニウム塩によるLWRやCDUの向上効果は、アルカリ水溶液現像によるポジティブパターン形成やネガティブパターン形成においても、有機溶剤現像におけるネガティブパターン形成のどちらにおいても有効である。
[ヨウ素化ベンゼン環含有フルオロスルホン酸スルホニウム塩及びヨードニウム塩]
前記ヨウ素化ベンゼン環含有フルオロスルホン酸のスルホニウム塩及びヨードニウム塩は、それぞれ下記式(A−1)及び(A−2)で表されるものである。
Figure 2019061217
式(A−1)及び(A−2)中、L1は、単結合、エーテル結合若しくはエステル結合、又はエーテル結合若しくはエステル結合を含んでいてもよい炭素数1〜6のアルキレン基である。前記アルキレン基は、直鎖状、分岐状、環状のいずれでもよい。
1は、ヒドロキシ基、カルボキシ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子若しくはアミノ基、若しくはフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヒドロキシ基、アミノ基若しくは炭素数1〜10のアルコキシ基を含んでいてもよい、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数2〜10のアルコキシカルボニル基、炭素数2〜20のアシロキシ基若しくは炭素数1〜20のアルキルスルホニルオキシ基、又は−NR8−C(=O)−R9若しくは−NR8−C(=O)−O−R9であり、R8は、水素原子、又はハロゲン原子、ヒドロキシ基、炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数2〜6のアシル基若しくは炭素数2〜6のアシロキシ基を含んでいてもよい炭素数1〜6のアルキル基であり、R9は、炭素数1〜16のアルキル基、炭素数2〜16のアルケニル基、又は炭素数6〜12のアリール基であり、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数2〜6のアシル基、又は炭素数2〜6のアシロキシ基を含んでいてもよい。前記アルキル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アシロキシ基、アシル基及びアルケニル基は、直鎖状、分岐状、環状のいずれでもよい。
これらのうち、R1としては、ヒドロキシ基、−NR8−C(=O)−R9、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基、メトキシ基等が好ましい。
2は、pが1のときは単結合又は炭素数1〜20の2価の連結基であり、pが2又は3のときは炭素数1〜20の3価又は4価の連結基であり、該連結基は酸素原子、硫黄原子又は窒素原子を含んでいてもよい。
Rf1〜Rf4は、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子又はトリフルオロメチル基であるが、これらのうち少なくとも1つはフッ素原子又はトリフルオロメチル基である。また、Rf1とRf2とが合わさって、カルボニル基を形成してもよい。特に、Rf3及びRf4がともにフッ素原子であることが好ましい。
3、R4、R5、R6及びR7は、それぞれ独立に、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1〜20の1価炭化水素基である。また、R3、R4及びR5のいずれか2つが、互いに結合してこれらが結合する硫黄原子と共に環を形成してもよい。前記1価炭化水素基は、直鎖状、分岐状、環状のいずれでもよく、その具体例としては、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数2〜12のアルケニル基、炭素数2〜12のアルキニル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数7〜12のアラルキル基等が挙げられる。また、これらの基の水素原子の一部又は全部が、ヒドロキシ基、カルボキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、アミド基、ニトロ基、メルカプト基、スルトン基、スルホン基又はスルホニウム塩含有基で置換されていてもよく、これらの基の炭素原子の一部が、エーテル結合、エステル結合、カルボニル基、カーボネート基又はスルホン酸エステル結合で置換されていてもよい。
pは、1≦p≦3を満たす整数である。q及びrは、1≦q≦5、0≦r≦3、及び1≦q+r≦5を満たす整数である。qは、1≦q≦3を満たす整数が好ましく、2又は3がより好ましい。rは、0≦r≦2を満たす整数が好ましい。
式(A−1)で表されるスルホニウム塩のカチオンとしては、下記式(A−3)又は(A−4)で表されるものが好ましく、式(A−2)で表されるヨードニウム塩のカチオンとしては、下記式(A−5)で表されるものが好ましい。
Figure 2019061217
式中、R11〜R18は、それぞれ独立に、炭素数1〜14の1価炭化水素基である。前記1価炭化水素基としては、炭素数1〜14のアルキル基、炭素数2〜14のアルケニル基、炭素数6〜14のアリール基、炭素数7〜14のアラルキル基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、アミド基、ニトロ基、スルトン基、スルホン基又はスルホニウム塩含有基である。また、前記1価炭化水素基の水素原子の一部又は全部が、ヒドロキシ基、カルボキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、アミド基、ニトロ基、スルトン基、スルホン基又はスルホニウム塩含有基で置換されていてもよく、これらの基の炭素原子の一部が、エーテル結合、エステル結合、カルボニル基、カーボネート基又はスルホン酸エステル結合で置換されていてもよい。L2は、単結合、メチレン基、エーテル結合、チオエーテル結合、又はカルボニル基である。a〜hは、それぞれ独立に、0〜5の整数である。
式(A−1)で表されるスルホニウム塩のカチオンとしては、以下に示すものが挙げられるが、これらに限定されない。
Figure 2019061217
Figure 2019061217
Figure 2019061217
Figure 2019061217
Figure 2019061217
Figure 2019061217
Figure 2019061217
Figure 2019061217
Figure 2019061217
Figure 2019061217
式(A−2)で表されるヨードニウム塩のカチオンとしては、以下に示すものが挙げられるが、これらに限定されない。
Figure 2019061217
式(A−1)で表されるスルホニウム塩及び式(A−2)で表されるヨードニウム塩のアニオンとしては、以下に示すものが挙げられるが、これらに限定されない。
Figure 2019061217
Figure 2019061217
Figure 2019061217
Figure 2019061217
Figure 2019061217
Figure 2019061217
Figure 2019061217
Figure 2019061217
Figure 2019061217
Figure 2019061217
Figure 2019061217
Figure 2019061217
Figure 2019061217
Figure 2019061217
Figure 2019061217
Figure 2019061217
Figure 2019061217
Figure 2019061217
Figure 2019061217
Figure 2019061217
Figure 2019061217
Figure 2019061217
Figure 2019061217
式(A−1)で表されるスルホニウム塩及び式(A−2)で表されるヨードニウム塩の合成方法としては、ヨウ素化ベイゾイルオキシ基含有フッ素化スルホン酸よりも弱酸のスルホニウム塩又はヨードニウム塩とイオン交換をする方法が挙げられる。ヨウ素で置換されたベンゼンに結合するフッ素化スルホン酸よりも弱い酸としては、塩酸や炭酸等が挙げられる。また、ヨウ素で置換されたベンゼンに結合するフッ素化スルホン酸のナトリウム塩やアンモニウム塩をスルホニウムクロリド塩又はヨードニウムクロリド塩とイオン交換して合成することもできる。
本発明のレジスト材料において、前記ヨウ素化ベンゼン環含有フルオロスルホン酸オニウム塩の含有量は、後述するベースポリマー100質量部に対し、感度と酸拡散抑制効果の点から0.01〜1,000質量部が好ましく、0.05〜500質量部がより好ましい。前記ヨウ素化ベンゼン環含有フルオロスルホン酸オニウム塩は、1種単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
[ベースポリマー]
本発明のレジスト材料に含まれるベースポリマーは、ヨウ素原子を有するポリマー(以下、ポリマーAともいう。)を含むものである。ポリマーAとしては、下記式(a1)で表される繰り返し単位(以下、繰り返し単位a1ともいう。)又は下記式(a2)で表される繰り返し単位(以下、繰り返し単位a2ともいう。)を含むものが好ましい。
Figure 2019061217
式中、RAは、それぞれ独立に、水素原子又はメチル基である。R21は、単結合又はメチレン基である。R22は、水素原子、又は炭素数1〜4のアルキル基である。前記アルキル基としては、直鎖状又は分岐状のものが好ましい。X1は、単結合、エーテル結合、エステル結合、アミド結合、−C(=O)−O−R23−、フェニレン基、−Ph−C(=O)−O−R24−、又は−Ph−R25−O−C(=O)−R26−であり、Phはフェニレン基である。R23は、炭素数1〜10のアルキレン基であり、直鎖状、分岐状、環状のいずれでもよく、エーテル結合又はエステル結合を含んでいてもよい。R24、R25及びR26は、それぞれ独立に、単結合、又は直鎖状若しくは分岐状の炭素数1〜6のアルキレン基である。
m及びnは、1≦m≦5、0≦n≦4、及び1≦m+n≦5を満たす整数である。ヒドロキシ基が存在すると、二次電子の発生効率が高まり、より高感度化することから、nは、1≦n≦3を満たす整数が好ましい。mは、1≦m≦3を満たす整数が好ましい。
繰り返し単位a1を与えるモノマーとして、以下に示すものが挙げられるが、これらに限定されない。なお、下記式中、RAは、前記と同じである。
Figure 2019061217
Figure 2019061217
Figure 2019061217
Figure 2019061217
繰り返し単位a2を与えるモノマーとしては、以下に示すものが挙げられるが、これらに限定されない。なお、下記式中、RAは、前記と同じである。
Figure 2019061217
繰り返し単位a1及びa2は、1種単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
本発明のレジスト材料がポジ型である場合、ポリマーAは、更に酸不安定基を含む繰り返し単位を含むことが好ましい。前記酸不安定基を含む繰り返し単位としては、下記式(b1)で表される繰り返し単位(以下、繰り返し単位b1ともいう。)、又は式(b2)で表される繰り返し単位(以下、繰り返し単位b2ともいう。)が好ましい。なお、本発明のレジスト材料がネガ型である場合、ポリマーAは、酸不安定基を含む繰り返し単位を含まないことが好ましい。
Figure 2019061217
式中、RAは、それぞれ独立に、水素原子又はメチル基である。Y1は、単結合、フェニレン基若しくはナフチレン基、又はエステル結合若しくはラクトン環を含む炭素数1〜12の連結基である。Y2は、単結合又はエステル結合である。R31及びR32は、それぞれ独立に、酸不安定基である。R33は、フッ素原子、トリフルオロメチル基、シアノ基、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数2〜7のアシル基、炭素数2〜7のアシロキシ基、又は炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基である。R34は、単結合、又は炭素数1〜6のアルキレン基であり、その炭素原子の一部が、エーテル結合又はエステル結合で置換されていてもよい。tは1又は2、sは0〜4の整数であるが、1≦t+s≦5である。前記アルキル基、アルコキシ基、アシル基、アシロキシ基及びアルコキシカルボニル基は、直鎖状、分岐状、環状のいずれでもよい。また、炭素数1〜6のアルキレン基としては、直鎖状又は分岐状のものが好ましい。
繰り返し単位b1を与えるモノマーとしては、以下に示すものが挙げられるが、これらに限定されない。なお、下記式中、RA及びR31は、前記と同じである。
Figure 2019061217
繰り返し単位b2を与えるモノマーとしては、以下に示すものが挙げられるが、これらに限定されない。なお、下記式中、RA及びR32は、前記と同じである。
Figure 2019061217
繰り返し単位b1及びb2中の、R31及びR32で表される酸不安定基としては、例えば、特開2013−80033号公報、特開2013−83821号公報に記載のものが挙げられる。
典型的には、前記酸不安定基としては、下記式(AL−1)〜(AL−3)で表されるものが挙げられる。
Figure 2019061217
式(AL−1)及び(AL−2)中、RL1及びRL2は、1価炭化水素基であり、酸素原子、硫黄原子、窒素原子、フッ素原子等のヘテロ原子を含んでいてもよい。前記1価炭化水素基としては、直鎖状、分岐状、環状のいずれでもよく、炭素数1〜40のアルキル基が好ましく、炭素数1〜20のアルキル基がより好ましい。式(AL−1)中、xは、0〜10の整数であり、1〜5の整数が好ましい。
式(AL−2)中、RL3及びRL4は、それぞれ独立に、水素原子、又は1価炭化水素基であり、酸素原子、硫黄原子、窒素原子、フッ素原子等のヘテロ原子を含んでいてもよい。前記1価炭化水素基としては、直鎖状、分岐状、環状のいずれでもよく、炭素数1〜20のアルキル基が好ましい。また、RL2、RL3及びRL4のいずれか2つが、互いに結合してこれらが結合する炭素原子又は炭素原子と酸素原子と共に炭素数3〜20の環を形成してもよい。前記環としては、炭素数4〜16の環が好ましく、特に脂環が好ましい。
式(AL−3)中、RL5、RL6及びRL7は、それぞれ独立に、1価炭化水素基であり、酸素原子、硫黄原子、窒素原子、フッ素原子等のヘテロ原子を含んでいてもよい。前記1価炭化水素基としては、直鎖状、分岐状、環状のいずれでもよく、炭素数1〜20のアルキル基が好ましい。また、RL5、RL6及びRL7のいずれか2つが、互いに結合してこれらが結合する炭素原子と共に炭素数3〜20の環を形成してもよい。前記環としては、炭素数4〜16の環が好ましく、特に脂環が好ましい。
ポリマーAは、更に、密着性基としてフェノール性ヒドロキシ基を含む繰り返し単位cを含んでもよい。繰り返し単位cは、1種単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
繰り返し単位cを与えるモノマーとしては、以下に示すものが挙げられるが、これらに限定されない。なお、下記式中、RAは、前記と同じである。
Figure 2019061217
ポリマーAは、更に、他の密着性基として、フェノール性ヒドロキシ基以外のヒドロキシ基、カルボキシ基、ラクトン環、エーテル結合、エステル結合、カルボニル基又はシアノ基を含む繰り返し単位dを含んでもよい。繰り返し単位dは、1種単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
繰り返し単位dを与えるモノマーとしては、以下に示すものが挙げられるが、これらに限定されない。なお、下記式中、RAは、前記と同じである。
Figure 2019061217
Figure 2019061217
Figure 2019061217
Figure 2019061217
Figure 2019061217
Figure 2019061217
Figure 2019061217
Figure 2019061217
ポリマーAは、更に、インデン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、アセナフチレン、クロモン、クマリン、ノルボルナジエン又はこれらの誘導体に由来する繰り返し単位eを含んでもよい。繰り返し単位eは、1種単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
繰り返し単位eを与えるモノマーとしては、以下に示すものが挙げられるが、これらに限定されない。
Figure 2019061217
ポリマーAは、更に、スチレン、ビニルナフタレン、ビニルアントラセン、ビニルピレン、メチレンインダン、ビニルピリジン又はビニルカルバゾールに由来する繰り返し単位fを含んでもよい。繰り返し単位fは、1種単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
ポリマーAは、更に、重合性オレフィンを含むオニウム塩に由来する繰り返し単位gを含んでもよい。特開2005−84365号公報には、特定のスルホン酸が発生する重合性オレフィンを含むスルホニウム塩やヨードニウム塩が提案されている。特開2006−178317号公報には、スルホン酸が主鎖に直結したスルホニウム塩が提案されている。
好ましい繰り返し単位gとしては、下記式(g1)で表される繰り返し単位(以下、繰り返し単位g1ともいう。)、下記式(g2)で表される繰り返し単位(以下、繰り返し単位g2ともいう。)、及び下記式(g3)で表される繰り返し単位(以下、繰り返し単位g3ともいう。)が挙げられる。なお、繰り返し単位g1〜g3は、1種単独で又は2種以上を組み合せて使用することができる。
Figure 2019061217
式中、RAは、それぞれ独立に、水素原子又はメチル基である。Z1は、単結合、フェニレン基、−O−Z12−、又は−C(=O)−Z11−Z12−であり、Z11は、−O−又は−NH−であり、Z12は、炭素数1〜6のアルキレン基若しくは炭素数2〜6のアルケニレン基、又はフェニレン基であり、カルボニル基、エステル結合、エーテル結合又はヒドロキシ基を含んでいてもよい。Z2は、単結合、−Z21−C(=O)−O−、−Z21−O−又は−Z21−O−C(=O)−であり、Z21は、炭素数1〜12のアルキレン基であり、カルボニル基、エステル結合又はエーテル結合を含んでいてもよい。Aは、水素原子又はトリフルオロメチル基である。Z3は、単結合、メチレン基、エチレン基、フェニレン基、フッ素化フェニレン基、−O−Z32−又は−C(=O)−Z31−Z32−であり、Z31は、−O−又は−NH−であり、Z32は、炭素数1〜6のアルキレン基、フェニレン基、フッ素化フェニレン基、トリフルオロメチル基で置換されたフェニレン基、又は炭素数2〜6のアルケニレン基であり、カルボニル基、エステル結合、エーテル結合又はヒドロキシ基を含んでいてもよい。
式(g1)〜(g3)中、R41〜R48は、それぞれ独立に、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1〜20の1価炭化水素基である。また、R43、R44及びR45のいずれか2つが、又はR46、R47及びR48のいずれか2つが、互いに結合してこれらが結合する硫黄原子と共に環を形成してもよい。式(g2)及び(g3)中のスルホニウムカチオンとしては、前述した式(A−3)又は(A−4)で表されるものが好ましく、その具体例としては、式(A−1)中のスルホニウムカチオンとして前述したものと同様のものが挙げられる。
式(g1)中、Q-は、非求核性対向イオンである。前記非求核性対向イオンとしては、塩化物イオン、臭化物イオン等のハライドイオン、トリフレートイオン、1,1,1−トリフルオロエタンスルホネートイオン、ノナフルオロブタンスルホネートイオン等のフルオロアルキルスルホネートイオン、トシレートイオン、ベンゼンスルホネートイオン、4−フルオロベンゼンスルホネートイオン、1,2,3,4,5−ペンタフルオロベンゼンスルホネートイオン等のアリールスルホネートイオン、メシレートイオン、ブタンスルホネートイオン等のアルキルスルホネートイオン、ビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミドイオン、ビス(パーフルオロエチルスルホニル)イミドイオン、ビス(パーフルオロブチルスルホニル)イミドイオン等のイミドイオン、トリス(トリフルオロメチルスルホニル)メチドイオン、トリス(パーフルオロエチルスルホニル)メチドイオン等のメチドイオンが挙げられる。
前記非求核性対向イオンとしては、更に、下記式(K−1)で表されるα位がフッ素原子で置換されたスルホン酸イオン、下記式(K−2)で表されるα及びβ位がフッ素原子で置換されたスルホン酸イオン等が挙げられる。
Figure 2019061217
式(K−1)中、R51は、水素原子、直鎖状、分岐状若しくは環状の炭素数1〜20のアルキル基若しくは炭素数2〜20のアルケニル基、又は炭素数6〜20のアリール基であり、エーテル結合、エステル結合、カルボニル基、ラクトン環又はフッ素原子を含んでいてもよい。
式(K−2)中、R52は、水素原子、直鎖状、分岐状若しくは環状の炭素数1〜30のアルキル基、炭素数2〜20のアシル基若しくは炭素数2〜20のアルケニル基、又は炭素数6〜20のアリール基若しくはアリールオキシ基であり、エーテル結合、エステル結合、カルボニル基又はラクトン環を含んでいてもよい。
繰り返し単位g1を与えるモノマーとしては、以下に示すものが挙げられるが、これらに限定されない。なお、下記式中、RA及びQ-は、前記と同じである。
Figure 2019061217
繰り返し単位g2を与えるモノマーとしては、以下に示すものが挙げられるが、これらに限定されない。なお、下記式中、RAは、前記と同じである。
Figure 2019061217
Figure 2019061217
Figure 2019061217
Figure 2019061217
Figure 2019061217
繰り返し単位g3を与えるモノマーとしては、以下に示すものが挙げられるが、これらに限定されない。なお、下記式中、RAは、前記と同じである。
Figure 2019061217
Figure 2019061217
ポリマー主鎖に酸発生剤を結合させることによって酸拡散を小さくし、酸拡散のぼけによる解像性の低下を防止できる。また、酸発生剤が均一に分散することによってエッジラフネスが改善される。
ポジ型レジスト材料用のポリマーAとしては、ヨウ素原子を含む繰り返し単位a1又はa2を含み、これに加えて酸不安定基を含む繰り返し単位b1又はb2も含む。この場合、繰り返し単位a1、a2、b1、b2、c、d、e、f及びgの含有比率は、0≦a1<1.0、0≦a2<1.0、0<a1+a2<1.0、0≦b1<1.0、0≦b2<1.0、0<b1+b2<1.0、0≦c≦0.9、0≦d≦0.9、0≦e≦0.8、0≦f≦0.8、及び0≦g≦0.5が好ましく、0≦a1≦0.9、0≦a2≦0.9、0.1≦a1+a2≦0.9、0≦b1≦0.9、0≦b2≦0.9、0.1≦b1+b2≦0.9、0≦c≦0.8、0≦d≦0.8、0≦e≦0.7、0≦f≦0.7、及び0≦g≦0.4がより好ましく、0≦a1≦0.8、0≦a2≦0.8、0.1≦a1+a2≦0.8、0≦b1≦0.8、0≦b2≦0.8、0.1≦b1+b2≦0.8、0≦c≦0.75、0≦d≦0.75、0≦e≦0.6、0≦f≦0.6、及び0≦g≦0.3が更に好ましい。なお、繰り返し単位gが繰り返し単位g1〜g3から選ばれる少なくとも1種である場合、g=g1+g2+g3である。また、a1+a2+b1+b2+c+d+e+f+g=1.0である。
一方、ネガ型レジスト材料用のポリマーAは、酸不安定基は必ずしも必要ではない。このようなベースポリマーとしては、ヨウ素原子を含む繰り返し単位a1又はa2及び繰り返し単位cを含み、必要に応じて更に繰り返し単位d、e、f及び/又はgを含むものが挙げられる。これらの繰り返し単位の含有比率は、0≦a1<1.0、0≦a2<1.0、0<a1+a2<1.0、0<c<1.0、0≦d≦0.9、0≦e≦0.8、0≦f≦0.8、及び0≦g≦0.5が好ましく、0≦a1≦0.8、0≦a2≦0.8、0.1≦a1+a2≦0.8、0.2≦c≦0.9、0≦d≦0.8、0≦e≦0.7、0≦f≦0.7、及び0≦g≦0.4がより好ましく、0≦a1≦0.7、0≦a2≦0.7、0.2≦a1+a2≦0.7、0.3≦c≦0.8、0≦d≦0.75、0≦e≦0.6、0≦f≦0.6、及び0≦g≦0.3が更に好ましい。なお、繰り返し単位gが繰り返し単位g1〜g3から選ばれる少なくとも1種である場合、g=g1+g2+g3である。また、a1+a2+c+d+e+f+g=1.0である。
ポリマーAを合成するには、例えば、前述した繰り返し単位を与えるモノマーを、有機溶剤中、ラジカル重合開始剤を加えて加熱重合を行えばよい。
重合時に使用する有機溶剤としては、トルエン、ベンゼン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジオキサン等が挙げられる。重合開始剤としては、2,2'−アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、2,2'−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、ジメチル−2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)、ベンゾイルパーオキシド、ラウロイルパーオキシド等が挙げられる。反応温度は、好ましくは50〜80℃であり、反応時間は、好ましくは2〜100時間、より好ましくは5〜20時間である。
ヒドロキシ基を含むモノマーを共重合する場合、重合時にヒドロキシ基をエトキシエトキシ基等の酸によって脱保護しやすいアセタール基で置換しておいて重合後に弱酸と水によって脱保護を行ってもよいし、アセチル基、ホルミル基、ピバロイル基等で置換しておいて重合後にアルカリ加水分解を行ってもよい。
ヒドロキシスチレンやヒドロキシビニルナフタレンを共重合する場合は、ヒドロキシスチレンやヒドロキシビニルナフタレンのかわりにアセトキシスチレンやアセトキシビニルナフタレンを用い、重合後前記アルカリ加水分解によってアセトキシ基を脱保護して、ヒドロキシスチレン単位やヒドロキシビニルナフタレン単位にしてもよい。
アルカリ加水分解時の塩基としては、アンモニア水、トリエチルアミン等が使用できる。また、反応温度は、好ましくは−20〜100℃、より好ましくは0〜60℃であり、反応時間は、好ましくは0.2〜100時間、より好ましくは0.5〜20時間である。
ポリマーAは、溶剤としてテトラヒドロフラン(THF)を用いたゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によるポリスチレン換算重量平均分子量(Mw)が、好ましくは1,000〜500,000、より好ましくは2,000〜30,000である。Mwが前記範囲であると、耐熱性やアルカリ溶解性が良好である。
更に、ポリマーAにおいて分子量分布(Mw/Mn)が広い場合は、低分子量や高分子量のポリマーが存在するために、露光後、パターン上に異物が見られたり、パターンの形状が悪化したりするおそれがある。パターンルールが微細化するに従って、Mwや分子量分布の影響が大きくなりやすいことから、微細なパターン寸法に好適に用いられるレジスト材料を得るには、前記ベースポリマーの分子量分布は、1.0〜2.0、特に1.0〜1.5と狭分散であることが好ましい。
前記ベースポリマーは、組成比率、Mw、分子量分布が異なる2つ以上のポリマーAを含んでもよい。また、本発明の効果を損なわない範囲で、ポリマーAとは異なるポリマーを含んでもよいが、含まないことが好ましい。
[その他の成分]
前述したヨウ素化ベンゼン環含有フルオロスルホン酸オニウム塩及びベースポリマーを含むレジスト材料に、有機溶剤、前記ヨウ素化ベンゼン環含有フルオロスルホン酸オニウム塩以外の酸発生剤、界面活性剤、溶解阻止剤、架橋剤等を目的に応じて適宜組み合わせて配合してポジ型レジスト材料及びネガ型レジスト材料を構成することによって、露光部では前記ベースポリマーが触媒反応により現像液に対する溶解速度が加速されるので、極めて高感度のポジ型レジスト材料及びネガ型レジスト材料とすることができる。この場合、レジスト膜の溶解コントラスト及び解像性が高く、露光余裕度があり、プロセス適応性に優れ、露光後のパターン形状が良好でありながら、特に酸拡散を抑制できることから粗密寸法差が小さく、これらのことから実用性が高く、超LSI用レジスト材料として非常に有効なものとすることができる。特に、酸触媒反応を利用した化学増幅ポジ型レジスト材料とすると、より高感度のものとすることができると共に、諸特性が一層優れたものとなり極めて有用なものとなる。
前記有機溶剤としては、特開2008−111103号公報の段落[0144]〜[0145]に記載の、シクロヘキサノン、シクロペンタノン、メチル−2−n−ペンチルケトン等のケトン類、3−メトキシブタノール、3−メチル−3−メトキシブタノール、1−メトキシ−2−プロパノール、1−エトキシ−2−プロパノール等のアルコール類、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル類、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、乳酸エチル、ピルビン酸エチル、酢酸ブチル、3−メトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、酢酸tert−ブチル、プロピオン酸tert−ブチル、プロピレングリコールモノtert−ブチルエーテルアセテート等のエステル類、γ−ブチロラクトン等のラクトン類、及びこれらの混合溶剤が挙げられる。これらの溶剤は、1種単独で又は2種以上を混合して使用することができる。
本発明のレジスト材料において、前記有機溶剤の含有量は、ベースポリマー100質量部に対し、100〜10,000質量部が好ましく、200〜8,000質量部がより好ましい。
本発明のレジスト材料は、本発明の効果を損なわない範囲で、前記ヨウ素化ベンゼン環含有フルオロスルホン酸オニウム塩以外の酸発生剤(以下、その他の酸発生剤ともいう。)を含んでもよい。その他の酸発生剤としては、活性光線又は放射線に感応して酸を発生する化合物(光酸発生剤)が挙げられる。光酸発生剤の成分としては、高エネルギー線照射により酸を発生する化合物であればいずれでも構わないが、スルホン酸、イミド酸又はメチド酸を発生する酸発生剤が好ましい。好適な光酸発生剤としてはスルホニウム塩、ヨードニウム塩、スルホニルジアゾメタン、N−スルホニルオキシイミド、オキシム−O−スルホネート型酸発生剤等がある。酸発生剤の具体例としては、特開2008−111103号公報の段落[0122]〜[0142]に記載されている。その他の酸発生剤は、1種単独で又は2種以上を混合して使用することができる。その他の酸発生剤の含有量は、ベースポリマー100質量部に対し、0〜200質量部が好ましく、0.1〜100質量部がより好ましい。
前記界面活性剤としては、特開2008−111103号公報の段落[0165]〜[0166]に記載されたものが挙げられる。界面活性剤を添加することによって、レジスト材料の塗布性を一層向上あるいは制御することができる。界面活性剤は、1種単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。本発明のレジスト材料において、前記界面活性剤の含有量は、ベースポリマー100質量部に対し、0.0001〜10質量部が好ましい。
ポジ型レジスト材料の場合は、溶解阻止剤を配合することによって、露光部と未露光部との溶解速度の差を一層大きくすることができ、解像度を一層向上させることができる。ネガ型レジスト材料の場合は、架橋剤を添加することによって、露光部の溶解速度を低下させることによりネガティブパターンを得ることができる。
前記溶解阻止剤としては、分子量が好ましくは100〜1,000、より好ましくは150〜800で、かつ分子内にフェノール性ヒドロキシ基を2つ以上含む化合物の該フェノール性ヒドロキシ基の水素原子を酸不安定基によって全体として0〜100モル%の割合で置換した化合物、又は分子内にカルボキシ基を含む化合物の該カルボキシ基の水素原子を酸不安定基によって全体として平均50〜100モル%の割合で置換した化合物が挙げられる。具体的には、ビスフェノールA、トリスフェノール、フェノールフタレイン、クレゾールノボラック、ナフタレンカルボン酸、アダマンタンカルボン酸、コール酸のヒドロキシ基、カルボキシ基の水素原子を酸不安定基で置換した化合物等が挙げられ、例えば、特開2008−122932号公報の段落[0155]〜[0178]に記載されている。
本発明のレジスト材料がポジ型レジスト材料の場合、前記溶解阻止剤の含有量は、ベースポリマー100質量部に対し、0〜50質量部が好ましく、5〜40質量部がより好ましい。前記溶解阻止剤は、1種単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
前記架橋剤としては、メチロール基、アルコキシメチル基及びアシロキシメチル基から選ばれる少なくとも1つの基で置換された、エポキシ化合物、メラミン化合物、グアナミン化合物、グリコールウリル化合物又はウレア化合物、イソシアネート化合物、アジド化合物、アルケニルエーテル基等の二重結合を含む化合物等が挙げられる。これらは、添加剤として用いてもよいが、ポリマー側鎖にペンダント基として導入してもよい。また、ヒドロキシ基を含む化合物も架橋剤として用いることができる。架橋剤は、1種単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
前記エポキシ化合物としては、トリス(2,3−エポキシプロピル)イソシアヌレート、トリメチロールメタントリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、トリエチロールエタントリグリシジルエーテル等が挙げられる。
前記メラミン化合物としては、ヘキサメチロールメラミン、ヘキサメトキシメチルメラミン、ヘキサメチロールメラミンの1〜6個のメチロール基がメトキシメチル化した化合物又はその混合物、ヘキサメトキシエチルメラミン、ヘキサアシロキシメチルメラミン、ヘキサメチロールメラミンのメチロール基の1〜6個がアシロキシメチル化した化合物又はその混合物等が挙げられる。
グアナミン化合物としては、テトラメチロールグアナミン、テトラメトキシメチルグアナミン、テトラメチロールグアナミンの1〜4個のメチロール基がメトキシメチル化した化合物又はその混合物、テトラメトキシエチルグアナミン、テトラアシロキシグアナミン、テトラメチロールグアナミンの1〜4個のメチロール基がアシロキシメチル化した化合物又はその混合物等が挙げられる。
グリコールウリル化合物としては、テトラメチロールグリコールウリル、テトラメトキシグリコールウリル、テトラメトキシメチルグリコールウリル、テトラメチロールグリコールウリルのメチロール基の1〜4個がメトキシメチル化した化合物又はその混合物、テトラメチロールグリコールウリルのメチロール基の1〜4個がアシロキシメチル化した化合物又はその混合物等が挙げられる。ウレア化合物としてはテトラメチロールウレア、テトラメトキシメチルウレア、テトラメチロールウレアの1〜4個のメチロール基がメトキシメチル化した化合物又はその混合物、テトラメトキシエチルウレア等が挙げられる。
イソシアネート化合物としては、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、シクロヘキサンジイソシアネート等が挙げられる。
アジド化合物としては、1,1'−ビフェニル−4,4'−ビスアジド、4,4'−メチリデンビスアジド、4,4'−オキシビスアジド等が挙げられる。
アルケニルエーテル基を含む化合物としては、エチレングリコールジビニルエーテル、トリエチレングリコールジビニルエーテル、1,2−プロパンジオールジビニルエーテル、1,4−ブタンジオールジビニルエーテル、テトラメチレングリコールジビニルエーテル、ネオペンチルグリコールジビニルエーテル、トリメチロールプロパントリビニルエーテル、ヘキサンジオールジビニルエーテル、1,4−シクロヘキサンジオールジビニルエーテル、ペンタエリスリトールトリビニルエーテル、ペンタエリスリトールテトラビニルエーテル、ソルビトールテトラビニルエーテル、ソルビトールペンタビニルエーテル、トリメチロールプロパントリビニルエーテル等が挙げられる。
本発明のレジスト材料がネガ型レジスト材料の場合、架橋剤の含有量は、ベースポリマー100質量部に対し、0.1〜50質量部が好ましく、1〜40質量部がより好ましい。
本発明のレジスト材料には、クエンチャーを配合してもよい。前記クエンチャーとしては、従来型の塩基性化合物が挙げられる。従来型の塩基性化合物としては、第1級、第2級、第3級の脂肪族アミン類、混成アミン類、芳香族アミン類、複素環アミン類、カルボキシ基を有する含窒素化合物、スルホニル基を有する含窒素化合物、ヒドロキシ基を有する含窒素化合物、ヒドロキシフェニル基を有する含窒素化合物、アルコール性含窒素化合物、アミド類、イミド類、カーバメート類等が挙げられる。特に、特開2008−111103号公報の段落[0146]〜[0164]に記載の第1級、第2級、第3級のアミン化合物、特にはヒドロキシ基、エーテル結合、エステル結合、ラクトン環、シアノ基、スルホン酸エステル結合を有するアミン化合物あるいは特許第3790649号公報に記載のカーバメート基を有する化合物等が好ましい。このような塩基性化合物を添加することによって、例えば、レジスト膜中での酸の拡散速度を更に抑制したり、形状を補正したりすることができる。
また、前記クエンチャーとして、特開2008−158339号公報に記載されているα位がフッ素化されていないスルホン酸及びカルボン酸の、スルホニウム塩、ヨードニウム塩、アンモニウム塩等のオニウム塩が挙げられる。α位がフッ素化されたスルホン酸、イミド酸又はメチド酸は、カルボン酸エステルの酸不安定基を脱保護させるために必要であるが、α位がフッ素化されていないオニウム塩との塩交換によってα位がフッ素化されていないスルホン酸又はカルボン酸が放出される。α位がフッ素化されていないスルホン酸及びカルボン酸は脱保護反応を起こさないために、クエンチャーとして機能する。
更に、下記式(1)で表されるカルボン酸オニウム塩もクエンチャーとして好適に使用できる。
Figure 2019061217
式(1)中、R101は、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1〜40の1価炭化水素基である。前記1価炭化水素基は、直鎖状、分岐状、環状のいずれでもよく、その具体例としては、炭素数1〜40のアルキル基、炭素数2〜40のアルケニル基、炭素数2〜40のアルキニル基、炭素数6〜40のアリール基、炭素数7〜40のアラルキル基等が挙げられる。また、これらの基の水素原子の一部又は全部が、ヒドロキシ基、カルボキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、アミド基、ニトロ基、メルカプト基、スルトン基、スルホン基又はスルホニウム塩含有基で置換されていてもよく、これらの基の炭素原子の一部が、エーテル結合、エステル結合、カルボニル基、カーボネート基又はスルホン酸エステル結合で置換されていてもよい。
式(1)中、MA +は、オニウムカチオンを表す。前記オニウムカチオンとしては、スルホニウムカチオン、ヨードニウムカチオン、アンモニウムカチオン等が挙げられるが、前述した式(A−3)若しくは(A−4)で表されるスルホニウムカチオン、又は式(A−5)で表されるヨードニウムカチオンが好ましい。
前記カルボン酸オニウム塩のアニオン部分としては、下記式(2)で表されるものが好ましい。
Figure 2019061217
式(2)中、R102及びR103は、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子又はトリフルオロメチル基である。R104は、水素原子、ヒドロキシ基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1〜35の1価炭化水素基である。前記前記1価炭化水素基は、直鎖状、分岐状、環状のいずれでもよく、その具体例としては、炭素数1〜35のアルキル基、炭素数2〜35のアルケニル基、炭素数2〜35のアルキニル基、炭素数6〜35のアリール基、炭素数7〜35のアラルキル基等が挙げられる。また、これらの基の水素原子の一部又は全部が、ヒドロキシ基、カルボキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、アミド基、ニトロ基、メルカプト基、スルトン基、スルホン基又はスルホニウム塩含有基で置換されていてもよく、これらの基の炭素原子の一部が、エーテル結合、エステル結合、カルボニル基、カーボネート基又はスルホン酸エステル結合で置換されていてもよい。
前記クエンチャーとしては、更に、特開2008−239918号公報に記載のポリマー型のクエンチャーが挙げられる。これは、コート後のレジスト表面に配向することによってパターン後のレジストの矩形性を高める。ポリマー型クエンチャーは、液浸露光用の保護膜を適用したときのパターンの膜減りやパターントップのラウンディングを防止する効果もある。
本発明のレジスト材料において、前記クエンチャーの含有量は、ベースポリマー100質量部に対し、0〜5質量部が好ましく、0〜4質量部がより好ましい。クエンチャーは、1種単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
本発明のレジスト材料には、スピンコート後のレジスト表面の撥水性を向上させるために撥水性向上剤を配合してもよい。撥水性向上剤は、トップコートを用いない液浸リソグラフィーに用いることができる。撥水性向上剤としては、フッ化アルキル基を含む高分子化合物、特定構造の1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール残基を含む高分子化合物等が好ましく、特開2007−297590号公報、特開2008−111103号公報等に例示されている。前記撥水性向上剤は、有機溶剤現像液に溶解する必要がある。前述の特定の1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール残基を有する撥水性向上剤は、現像液への溶解性が良好である。撥水性向上剤として、アミノ基やアミン塩を含む繰り返し単位を含む高分子化合物は、PEB中の酸の蒸発を防いで現像後のホールパターンの開口不良を防止する効果が高い。撥水性向上剤は、1種単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。本発明のレジスト材料において、撥水性向上剤の含有量は、ベースポリマー100質量部に対し、0〜20質量部が好ましく、0.5〜10質量部がより好ましい。
本発明のレジスト材料には、アセチレンアルコール類を配合することもできる。前記アセチレンアルコール類としては、特開2008−122932号公報の段落[0179]〜[0182]に記載されたものが挙げられる。本発明のレジスト材料において、アセチレンアルコール類の含有量は、ベースポリマー100質量部に対し、0〜5質量部が好ましい。
[パターン形成方法]
本発明のレジスト材料を種々の集積回路製造に用いる場合は、公知のリソグラフィー技術を適用することができる。
例えば、本発明のポジ型レジスト材料を、集積回路製造用の基板(Si、SiO2、SiN、SiON、TiN、WSi、BPSG、SOG、有機反射防止膜等)あるいはマスク回路製造用の基板(Cr、CrO、CrON、MoSi2、SiO2等)上にスピンコート、ロールコート、フローコート、ディップコート、スプレーコート、ドクターコート等の適当な塗布方法により塗布膜厚が0.01〜2.0μmとなるように塗布する。これをホットプレート上で、好ましくは60〜150℃、10秒〜30分間、より好ましくは80〜120℃、30秒〜20分間プリベークする。次いで、紫外線、遠紫外線、EB、EUV、X線、軟X線、エキシマレーザー、γ線、シンクロトロン放射線等の高エネルギー線で、目的とするパターンを所定のマスクを通じて又は直接露光を行う。露光量は、1〜200mJ/cm2程度、特に10〜100mJ/cm2程度、又は0.1〜100μC/cm2程度、特に0.5〜50μC/cm2程度となるように露光することが好ましい。次に、ホットプレート上で、好ましくは60〜150℃、10秒〜30分間、より好ましくは80〜120℃、30秒〜20分間PEBする。
更に、0.1〜10質量%、好ましくは2〜5質量%のテトラメチルアンモニウムヒドロキシド(TMAH)、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド(TEAH)、テトラプロピルアンモニウムヒドロキシド(TPAH)、テトラブチルアンモニウムヒドロキシド(TBAH)等のアルカリ水溶液の現像液を用い、3秒〜3分間、好ましくは5秒〜2分間、浸漬(dip)法、パドル(puddle)法、スプレー(spray)法等の常法により現像することにより、光を照射した部分は現像液に溶解し、露光されなかった部分は溶解せず、基板上に目的のポジ型のパターンが形成される。ネガレジストの場合はポジレジストの場合とは逆であり、即ち光を照射した部分は現像液に不溶化し、露光されなかった部分は溶解する。なお、本発明のレジスト材料は、特に高エネルギー線の中でもKrFエキシマレーザー、ArFエキシマレーザー、EB、EUV、X線、軟X線、γ線、シンクロトロン放射線による微細パターニングに最適である。
酸不安定基を含むベースポリマーを含むポジ型レジスト材料を用いて、有機溶剤現像によってネガティブパターンを得るネガティブ現像を行うこともできる。このときに用いる現像液としては、2−オクタノン、2−ノナノン、2−ヘプタノン、3−ヘプタノン、4−ヘプタノン、2−ヘキサノン、3−ヘキサノン、ジイソブチルケトン、メチルシクロヘキサノン、アセトフェノン、メチルアセトフェノン、酢酸プロピル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸ペンチル、酢酸ブテニル、酢酸イソペンチル、ギ酸プロピル、ギ酸ブチル、ギ酸イソブチル、ギ酸ペンチル、ギ酸イソペンチル、吉草酸メチル、ペンテン酸メチル、クロトン酸メチル、クロトン酸エチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸プロピル、乳酸ブチル、乳酸イソブチル、乳酸ペンチル、乳酸イソペンチル、2−ヒドロキシイソ酪酸メチル、2−ヒドロキシイソ酪酸エチル、安息香酸メチル、安息香酸エチル、酢酸フェニル、酢酸ベンジル、フェニル酢酸メチル、ギ酸ベンジル、ギ酸フェニルエチル、3−フェニルプロピオン酸メチル、プロピオン酸ベンジル、フェニル酢酸エチル、酢酸2−フェニルエチル等が挙げられる。これらの有機溶剤は、1種単独で又は2種以上を混合して使用することができる。
現像の終了時には、リンスを行う。リンス液としては、現像液と混溶し、レジスト膜を溶解させない溶剤が好ましい。このような溶剤としては、炭素数3〜10のアルコール、炭素数8〜12のエーテル化合物、炭素数6〜12のアルカン、アルケン、アルキン、芳香族系の溶剤が好ましく用いられる。
具体的に、炭素数3〜10のアルコールとしては、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、1−ブチルアルコール、2−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、1−ペンタノール、2−ペンタノール、3−ペンタノール、tert−ペンチルアルコール、ネオペンチルアルコール、2−メチル−1−ブタノール、3−メチル−1−ブタノール、3−メチル−3−ペンタノール、シクロペンタノール、1−ヘキサノール、2−ヘキサノール、3−ヘキサノール、2,3−ジメチル−2−ブタノール、3,3−ジメチル−1−ブタノール、3,3−ジメチル−2−ブタノール、2−エチル−1−ブタノール、2−メチル−1−ペンタノール、2−メチル−2−ペンタノール、2−メチル−3−ペンタノール、3−メチル−1−ペンタノール、3−メチル−2−ペンタノール、3−メチル−3−ペンタノール、4−メチル−1−ペンタノール、4−メチル−2−ペンタノール、4−メチル−3−ペンタノール、シクロヘキサノール、1−オクタノール等が挙げられる。
炭素数8〜12のエーテル化合物としては、ジ−n−ブチルエーテル、ジイソブチルエーテル、ジ−sec−ブチルエーテル、ジ−n−ペンチルエーテル、ジイソペンチルエーテル、ジ−sec−ペンチルエーテル、ジ−tert−ペンチルエーテル、ジ−n−ヘキシルエーテルから選ばれる1種以上の溶剤が挙げられる。
炭素数6〜12のアルカンとしては、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、ウンデカン、ドデカン、メチルシクロペンタン、ジメチルシクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ジメチルシクロヘキサン、シクロヘプタン、シクロオクタン、シクロノナン等が挙げられる。炭素数6〜12のアルケンとしては、ヘキセン、ヘプテン、オクテン、シクロヘキセン、メチルシクロヘキセン、ジメチルシクロヘキセン、シクロヘプテン、シクロオクテン等が挙げられる。炭素数6〜12のアルキンとしては、ヘキシン、ヘプチン、オクチン等が挙げられる。
芳香族系の溶剤としては、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、イソプロピルベンゼン、tert−ブチルベンゼン、メシチレン等が挙げられる。
リンスを行うことによってレジストパターンの倒れや欠陥の発生を低減させることができる。また、リンスは必ずしも必須ではなく、リンスを行わないことによって溶剤の使用量を削減することができる。
現像後のホールパターンやトレンチパターンをサーマルフロー、RELACS技術あるいはDSA技術でシュリンクすることもできる。ホールパターン上にシュリンク剤を塗布し、ベーク中のレジスト層からの酸触媒の拡散によってレジストの表面でシュリンク剤の架橋が起こり、シュリンク剤がホールパターンの側壁に付着する。ベーク温度は、好ましくは70〜180℃、より好ましくは80〜170℃であり、時間は、好ましくは10〜300秒であり、余分なシュリンク剤を除去しホールパターンを縮小させる。
以下、合成例、実施例及び比較例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に限定されない。
レジスト材料に用いた酸発生剤PAG1〜PAG21の構造を以下に示す。PAG1〜PAG21は、それぞれ下記アニオンを与えるヨウ素化ベンゼン環含有フルオロスルホン酸のアンモニウム塩と、下記カチオンを与えるスルホニウムクロリド又はヨードニウムクロリドとのイオン交換によって合成した。
Figure 2019061217
Figure 2019061217
Figure 2019061217
[合成例]ベースポリマー(ポリマー1〜9、比較ポリマー1、2)の合成
各々のモノマーを組み合わせてTHF溶剤中で共重合反応を行い、メタノールに晶出し、更にヘキサンで洗浄を繰り返した後に単離、乾燥して、以下に示す組成のベースポリマー(ポリマー1〜9、比較ポリマー1、2)を得た。得られたベースポリマーの組成は1H−NMRにより、Mw及び分散度(Mw/Mn)はGPC(溶剤:THF、標準:ポリスチレン)により確認した。
Figure 2019061217
Figure 2019061217
Figure 2019061217
Figure 2019061217
[実施例、比較例]
界面活性剤としてスリーエム社製FC-4430を100ppm溶解させた溶剤に、表1及び2に示される組成で各成分を溶解させた溶液を、0.2μmサイズのフィルターで濾過してレジスト材料を調製した。
表1、2中、各成分は、以下のとおりである。
有機溶剤:PGMEA(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)
GBL(γ−ブチロラクトン)
CyH(シクロヘキサノン)
PGME(プロピレングリコールモノメチルエーテル)
DAA(ジアセトンアルコール)
比較酸発生剤:比較PAG1、2(下記構造式参照)
Figure 2019061217
クエンチャー1、2(下記構造式参照)
Figure 2019061217
[EUV露光評価]
[実施例1〜29、比較例1〜4]
表1及び2に示す各レジスト材料を、信越化学工業(株)製ケイ素含有スピンオンハードマスクSHB-A940(ケイ素の含有量が43質量%)を20nm膜厚で形成したSi基板上にスピンコートし、ホットプレートを用いて105℃で60秒間プリベークして膜厚60nmのレジスト膜を作製した。これに、ASML社製EUVスキャナーNXE3300(NA0.33、σ0.9/0.6、クアドルポール照明、ウエハー上寸法がピッチ46nm、+20%バイアスのホールパターンのマスク)を用いて露光し、ホットプレート上で表1及び2記載の温度で60秒間PEBを行い、2.38質量%TMAH水溶液で30秒間現像を行って、実施例1〜28と比較例1〜3はポジ型レジストパターン(寸法23nmのホールパターン)を、実施例29と比較例4ではネガ型レジストパターン(寸法23nmのドットパターン)を形成した。
(株)日立ハイテクノロジーズ製の測長SEM(CG5000)を用いて、ホール又はドットが23nmで形成されるときの露光量を測定してこれを感度とし、また、このときのホール又はドット50個の寸法を測定し、CDU(寸法バラツキ3σ)を求めた。
結果を表1及び2に併記する。
Figure 2019061217
Figure 2019061217
表1及び2に示した結果より、ヨウ素原子を含むポリマー、及びヨウ素化ベンゼン環含有フルオロスルホン酸オニウム塩を酸発生剤として含む本発明のレジスト材料は、高感度であり、CDUが良好であることがわかった。

Claims (17)

  1. ヨウ素原子を含むポリマーを含むベースポリマー、並びにヨウ素化ベンゼン環含有フルオロスルホン酸のスルホニウム塩及び/又はヨードニウム塩を含む酸発生剤を含むレジスト材料。
  2. 前記ヨウ素化ベンゼン環含有フルオロスルホン酸のスルホニウム塩及びヨードニウム塩が、それぞれ下記式(A−1)で表されるスルホニウム塩及び下記式(A−2)で表されるヨードニウム塩である請求項1記載のレジスト材料。
    Figure 2019061217
    (式中、L1は、単結合、エーテル結合若しくはエステル結合、又はエーテル結合若しくはエステル結合を含んでいてもよい炭素数1〜6のアルキレン基である。
    1は、ヒドロキシ基、カルボキシ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子若しくはアミノ基、若しくはフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヒドロキシ基、アミノ基若しくは炭素数1〜10のアルコキシ基を含んでいてもよい、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数2〜10のアルコキシカルボニル基、炭素数2〜20のアシロキシ基若しくは炭素数1〜20のアルキルスルホニルオキシ基、又は−NR8−C(=O)−R9若しくは−NR8−C(=O)−O−R9であり、R8は、水素原子、又はハロゲン原子、ヒドロキシ基、炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数2〜6のアシル基若しくは炭素数2〜6のアシロキシ基を含んでいてもよい炭素数1〜6のアルキル基であり、R9は、炭素数1〜16のアルキル基、炭素数2〜16のアルケニル基、又は炭素数6〜12のアリール基であり、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数2〜6のアシル基、又は炭素数2〜6のアシロキシ基を含んでいてもよい。
    2は、pが1のときは単結合又は炭素数1〜20の2価の連結基であり、pが2又は3のときは炭素数1〜20の3価又は4価の連結基であり、該連結基は酸素原子、硫黄原子又は窒素原子を含んでいてもよい。
    Rf1〜Rf4は、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子又はトリフルオロメチル基であるが、これらのうち少なくとも1つはフッ素原子又はトリフルオロメチル基である。また、Rf1とRf2とが合わさって、カルボニル基を形成してもよい。
    3、R4、R5、R6及びR7は、それぞれ独立に、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1〜20の1価炭化水素基である。また、R3、R4及びR5のいずれか2つが、互いに結合してこれらが結合する硫黄原子と共に環を形成してもよい。
    pは、1≦p≦3を満たす整数である。q及びrは、1≦q≦5、0≦r≦3、及び1≦q+r≦5を満たす整数である。)
  3. 前記ヨウ素原子を含むポリマーが、下記式(a1)又は(a2)で表される繰り返し単位を含むものである請求項1又は2記載のレジスト材料。
    Figure 2019061217
    (式中、RAは、それぞれ独立に、水素原子又はメチル基である。R21は、単結合又はメチレン基である。R22は、水素原子、又は炭素数1〜4のアルキル基である。X1は、単結合、エーテル結合、エステル結合、アミド結合、−C(=O)−O−R23−、フェニレン基、−Ph−C(=O)−O−R24−、又は−Ph−R25−O−C(=O)−R26−であり、Phはフェニレン基である。R23は、炭素数1〜10のアルキレン基であり、エーテル結合又はエステル結合を含んでいてもよい。R24、R25及びR26は、それぞれ独立に、単結合、又は直鎖状若しくは分岐状の炭素数1〜6のアルキレン基である。m及びnは、1≦m≦5、0≦n≦4、及び1≦m+n≦5を満たす整数である。)
  4. nが、1〜3の整数である請求項3記載のレジスト材料。
  5. 更に、有機溶剤を含む請求項1〜4のいずれか1項記載のレジスト材料。
  6. 前記ヨウ素原子を含むポリマーが、更に下記式(b1)で表される繰り返し単位又は下記式(b2)で表される繰り返し単位を含むものである請求項1〜5のいずれか1項記載のレジスト材料。
    Figure 2019061217
    (式中、RAは、それぞれ独立に、水素原子又はメチル基である。Y1は、単結合、フェニレン基若しくはナフチレン基、又はエステル結合若しくはラクトン環を含む炭素数1〜12の連結基である。Y2は、単結合又はエステル結合である。R31及びR32は、それぞれ独立に、酸不安定基である。R33は、フッ素原子、トリフルオロメチル基、シアノ基、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数2〜7のアシル基、炭素数2〜7のアシロキシ基、又は炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基である。R34は、単結合、又は炭素数1〜6のアルキレン基であり、その炭素原子の一部が、エーテル結合又はエステル結合で置換されていてもよい。tは1又は2、sは0〜4の整数であるが、1≦t+s≦5である。)
  7. 更に、溶解阻止剤を含む請求項6記載のレジスト材料。
  8. 化学増幅ポジ型レジスト材料である請求項6又は7記載のレジスト材料。
  9. 前記ヨウ素原子を含むポリマーが、酸不安定基を含まないものである請求項1〜4のいずれか1項記載のレジスト材料。
  10. 更に、架橋剤を含む請求項9記載のレジスト材料。
  11. 化学増幅ネガ型レジスト材料である請求項9又は10記載のレジスト材料。
  12. 更に、クエンチャーを含む請求項1〜11のいずれか1項記載のレジスト材料。
  13. 更に、界面活性剤を含む請求項1〜12のいずれか1項記載のレジスト材料。
  14. 前記ヨウ素原子を含むポリマーが、更に、下記式(g1)〜(g3)で表される繰り返し単位から選ばれる少なくとも1種を含む請求項1〜13のいずれか1項記載のレジスト材料。
    Figure 2019061217
    (式中、RAは、それぞれ独立に、水素原子又はメチル基である。
    1は、単結合、フェニレン基、−O−Z12−、又は−C(=O)−Z11−Z12−であり、Z11は、−O−又は−NH−であり、Z12は、炭素数1〜6のアルキレン基若しくは炭素数2〜6のアルケニレン基、又はフェニレン基であり、カルボニル基、エステル結合、エーテル結合又はヒドロキシ基を含んでいてもよい。
    2は、単結合、−Z21−C(=O)−O−、−Z21−O−又は−Z21−O−C(=O)−であり、Z21は、炭素数1〜12のアルキレン基であり、カルボニル基、エステル結合又はエーテル結合を含んでいてもよい。
    Aは、水素原子又はトリフルオロメチル基である。
    3は、単結合、メチレン基、エチレン基、フェニレン基、フッ素化フェニレン基、−O−Z32−又は−C(=O)−Z31−Z32−であり、Z31は、−O−又は−NH−であり、Z32は、炭素数1〜6のアルキレン基、フェニレン基、フッ素化フェニレン基、トリフルオロメチル基で置換されたフェニレン基、又は炭素数2〜6のアルケニレン基であり、カルボニル基、エステル結合、エーテル結合又はヒドロキシ基を含んでいてもよい。
    41〜R48は、それぞれ独立に、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1〜20の1価炭化水素基である。また、R43、R44及びR45のいずれか2つが、又はR46、R47及びR48のいずれか2つが、互いに結合してこれらが結合する硫黄原子と共に環を形成してもよい。
    -は、非求核性対向イオンを表す。)
  15. 請求項1〜14のいずれか1項記載のレジスト材料を基板上に塗布し、加熱処理をしてレジスト膜を形成する工程と、前記レジスト膜を高エネルギー線で露光する工程と、現像液を用いて露光したレジスト膜を現像する工程とを含むパターン形成方法。
  16. 前記高エネルギー線が、波長193nmのArFエキシマレーザー又は波長248nmのKrFエキシマレーザーである請求項15記載のパターン形成方法。
  17. 前記高エネルギー線が、電子線又は波長3〜15nmの極端紫外線である請求項15記載のパターン形成方法。
JP2018054115A 2017-09-25 2018-03-22 レジスト材料及びパターン形成方法 Active JP6866866B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US16/130,271 US10871711B2 (en) 2017-09-25 2018-09-13 Resist composition and patterning process
KR1020180112876A KR102102540B1 (ko) 2017-09-25 2018-09-20 레지스트 재료 및 패턴 형성 방법
TW107133282A TWI682243B (zh) 2017-09-25 2018-09-21 光阻材料及圖案形成方法

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017183795 2017-09-25
JP2017183795 2017-09-25

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019061217A true JP2019061217A (ja) 2019-04-18
JP6866866B2 JP6866866B2 (ja) 2021-04-28

Family

ID=66177352

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018054115A Active JP6866866B2 (ja) 2017-09-25 2018-03-22 レジスト材料及びパターン形成方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6866866B2 (ja)
TW (1) TWI682243B (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019094323A (ja) * 2017-11-20 2019-06-20 ローム アンド ハース エレクトロニック マテリアルズ エルエルシーRohm and Haas Electronic Materials LLC ヨウ素含有光酸発生剤及びそれを含む組成物
JP2020181064A (ja) * 2019-04-24 2020-11-05 Jsr株式会社 感放射線性樹脂組成物、レジストパターン形成方法、感放射線性酸発生剤及び化合物
WO2021029395A1 (ja) * 2019-08-09 2021-02-18 三菱瓦斯化学株式会社 化合物、重合体、組成物、膜形成用組成物、パターン形成方法、絶縁膜の形成方法及び化合物の製造方法、並びにヨウ素含有ビニルポリマーおよびそのアセチル化誘導体の製造方法
CN113238457A (zh) * 2020-05-21 2021-08-10 台湾积体电路制造股份有限公司 光致抗蚀剂组合物和形成光致抗蚀剂图案的方法
WO2021157551A1 (ja) * 2020-02-06 2021-08-12 三菱瓦斯化学株式会社 リソグラフィー用組成物及びパターン形成方法
CN113359391A (zh) * 2020-06-18 2021-09-07 台湾积体电路制造股份有限公司 光致抗蚀剂组合物和形成光致抗蚀剂图案的方法
WO2022138670A1 (ja) * 2020-12-21 2022-06-30 三菱瓦斯化学株式会社 化合物、重合体、組成物、膜形成用組成物、パターンの形成方法、絶縁膜の形成方法及び化合物の製造方法
WO2023157456A1 (ja) * 2022-02-21 2023-08-24 Jsr株式会社 感放射線性組成物及びレジストパターン形成方法
WO2023162907A1 (ja) * 2022-02-24 2023-08-31 東京応化工業株式会社 レジスト組成物、レジストパターン形成方法、化合物、及び、酸発生剤
JP7354986B2 (ja) 2019-11-20 2023-10-03 信越化学工業株式会社 レジスト材料及びパターン形成方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7240301B2 (ja) 2019-11-07 2023-03-15 信越化学工業株式会社 レジスト組成物及びパターン形成方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003330191A (ja) * 2002-05-16 2003-11-19 Fuji Photo Film Co Ltd ネガ型レジスト組成物
JP2015161823A (ja) * 2014-02-27 2015-09-07 富士フイルム株式会社 パターン形成方法、電子デバイスの製造方法、及び、電子デバイス、並びに、感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物、及び、レジスト膜
CN107703716A (zh) * 2016-08-08 2018-02-16 信越化学工业株式会社 抗蚀剂材料和图案形成方法
US20190079399A1 (en) * 2017-09-13 2019-03-14 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Monomer, polymer, resist composition, and patterning process

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5387181B2 (ja) * 2009-07-08 2014-01-15 信越化学工業株式会社 スルホニウム塩、レジスト材料及びパターン形成方法
JP6249664B2 (ja) * 2013-07-31 2017-12-20 東京応化工業株式会社 レジスト組成物、酸発生剤、及びレジストパターン形成方法
JP6028716B2 (ja) * 2013-11-05 2016-11-16 信越化学工業株式会社 レジスト材料及びパターン形成方法
JP6125468B2 (ja) * 2014-07-04 2017-05-10 信越化学工業株式会社 光酸発生剤、化学増幅型レジスト材料及びパターン形成方法
KR102024614B1 (ko) * 2015-03-31 2019-09-24 후지필름 가부시키가이샤 패턴 형성 방법, 포토마스크의 제조 방법 및 전자 디바이스의 제조 방법

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003330191A (ja) * 2002-05-16 2003-11-19 Fuji Photo Film Co Ltd ネガ型レジスト組成物
JP2015161823A (ja) * 2014-02-27 2015-09-07 富士フイルム株式会社 パターン形成方法、電子デバイスの製造方法、及び、電子デバイス、並びに、感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物、及び、レジスト膜
CN107703716A (zh) * 2016-08-08 2018-02-16 信越化学工业株式会社 抗蚀剂材料和图案形成方法
US20190079399A1 (en) * 2017-09-13 2019-03-14 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Monomer, polymer, resist composition, and patterning process
JP2019052294A (ja) * 2017-09-13 2019-04-04 信越化学工業株式会社 重合性単量体、重合体、レジスト材料、及びパターン形成方法

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019094323A (ja) * 2017-11-20 2019-06-20 ローム アンド ハース エレクトロニック マテリアルズ エルエルシーRohm and Haas Electronic Materials LLC ヨウ素含有光酸発生剤及びそれを含む組成物
JP2020186240A (ja) * 2017-11-20 2020-11-19 ローム アンド ハース エレクトロニック マテリアルズ エルエルシーRohm and Haas Electronic Materials LLC ヨウ素含有光酸発生剤及びそれを含む組成物
JP7361820B2 (ja) 2017-11-20 2023-10-16 ローム アンド ハース エレクトロニック マテリアルズ エルエルシー ヨウ素含有光酸発生剤及びそれを含む組成物
JP2022081608A (ja) * 2017-11-20 2022-05-31 ローム アンド ハース エレクトロニック マテリアルズ エルエルシー ヨウ素含有光酸発生剤及びそれを含む組成物
JP7041204B2 (ja) 2017-11-20 2022-03-23 ローム アンド ハース エレクトロニック マテリアルズ エルエルシー ヨウ素含有光酸発生剤及びそれを含む組成物
JP2020181064A (ja) * 2019-04-24 2020-11-05 Jsr株式会社 感放射線性樹脂組成物、レジストパターン形成方法、感放射線性酸発生剤及び化合物
JP7247732B2 (ja) 2019-04-24 2023-03-29 Jsr株式会社 感放射線性樹脂組成物、レジストパターン形成方法、感放射線性酸発生剤及び化合物
US11592746B2 (en) 2019-04-24 2023-02-28 Jsr Corporation Radiation-sensitive resin composition, resist pattern-forming method, compound and method of generating acid
CN114245792A (zh) * 2019-08-09 2022-03-25 三菱瓦斯化学株式会社 化合物、聚合物、组合物、膜形成用组合物、图案形成方法、绝缘膜的形成方法及化合物的制造方法、以及含碘乙烯基聚合物及其乙酰化衍生物的制造方法
WO2021029395A1 (ja) * 2019-08-09 2021-02-18 三菱瓦斯化学株式会社 化合物、重合体、組成物、膜形成用組成物、パターン形成方法、絶縁膜の形成方法及び化合物の製造方法、並びにヨウ素含有ビニルポリマーおよびそのアセチル化誘導体の製造方法
JP7354986B2 (ja) 2019-11-20 2023-10-03 信越化学工業株式会社 レジスト材料及びパターン形成方法
WO2021157551A1 (ja) * 2020-02-06 2021-08-12 三菱瓦斯化学株式会社 リソグラフィー用組成物及びパターン形成方法
CN113238457A (zh) * 2020-05-21 2021-08-10 台湾积体电路制造股份有限公司 光致抗蚀剂组合物和形成光致抗蚀剂图案的方法
CN113359391A (zh) * 2020-06-18 2021-09-07 台湾积体电路制造股份有限公司 光致抗蚀剂组合物和形成光致抗蚀剂图案的方法
WO2022138670A1 (ja) * 2020-12-21 2022-06-30 三菱瓦斯化学株式会社 化合物、重合体、組成物、膜形成用組成物、パターンの形成方法、絶縁膜の形成方法及び化合物の製造方法
WO2023157456A1 (ja) * 2022-02-21 2023-08-24 Jsr株式会社 感放射線性組成物及びレジストパターン形成方法
WO2023162907A1 (ja) * 2022-02-24 2023-08-31 東京応化工業株式会社 レジスト組成物、レジストパターン形成方法、化合物、及び、酸発生剤

Also Published As

Publication number Publication date
TWI682243B (zh) 2020-01-11
TW201921109A (zh) 2019-06-01
JP6866866B2 (ja) 2021-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6648726B2 (ja) レジスト材料及びパターン形成方法
JP6743781B2 (ja) レジスト材料及びパターン形成方法
JP6720926B2 (ja) レジスト材料及びパターン形成方法
JP7238743B2 (ja) レジスト材料及びパターン形成方法
JP6702264B2 (ja) レジスト材料及びパターン形成方法
JP6645464B2 (ja) レジスト材料及びパターン形成方法
JP6866866B2 (ja) レジスト材料及びパターン形成方法
JP6028716B2 (ja) レジスト材料及びパターン形成方法
KR102102540B1 (ko) 레지스트 재료 및 패턴 형성 방법
JP6973279B2 (ja) レジスト材料及びパターン形成方法
JP6459989B2 (ja) レジスト材料及びパターン形成方法
JP2019003176A (ja) レジスト材料及びパターン形成方法
JP7147707B2 (ja) 化学増幅レジスト材料及びパターン形成方法
JP2019074731A (ja) レジスト材料及びパターン形成方法
JP2020046662A (ja) レジスト材料及びパターン形成方法
JP2018197853A (ja) レジスト材料及びパターン形成方法
JP2020046661A (ja) レジスト材料及びパターン形成方法
JP2021081708A (ja) レジスト材料及びパターン形成方法
JP2018155902A (ja) レジスト材料及びパターン形成方法
JP7400658B2 (ja) レジスト材料及びパターン形成方法
JP2019074588A (ja) レジスト材料及びパターン形成方法
JP2018136527A (ja) レジスト材料及びパターン形成方法
JP2019008280A (ja) レジスト材料及びパターン形成方法
JP2019117373A (ja) レジスト材料及びパターン形成方法
JP2019074592A (ja) レジスト材料及びパターン形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210309

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210322

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6866866

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150