JP2019060633A - 振動測定装置及び振動測定評価システム - Google Patents

振動測定装置及び振動測定評価システム Download PDF

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Abstract

【課題】従来の振動測定装置では、モータが配設される海綿状弾性体は、モータよりも大きく、モータの振動を正確に測定し難いという問題がある。【解決手段】本発明の振動測定装置10では、主に、台座11と、台座11の上面11Aに固定される弾性部材12と、弾性部材12の上面に固定されるモータ固定部材13と、モータ固定部材13に配設される測定センサ14と、を有している。そして、振動測定装置10では、モータ15をモータ固定部材13の上面に固定し、モータ15を駆動させる。弾性部材12の形状により、モータ15の回転時の振動に起因し、モータ15は、あらゆる方向に揺れることで、その揺れに伴う加速度を測定センサ14にて測定する。この構造により、正確にモータ15の振動測定を行うことができ、モータ15をドローン等の飛翔体の駆動源として安全に使用することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、モータ等の被測定物の振動測定装置及び振動測定評価システムに関し、特に、人間による官能検査の評価に近い結果を得ることができる振動測定装置及び振動測定評価システムに関する。
従来の振動測定装置として、以下の装置が知られている。図5は、従来の振動測定装置の全体構成を説明する図である。
図5に示す如く、振動測定装置100は、主に、海綿状弾性体101と、海綿状弾性体101の上面に配設される取付座102と、モータを駆動させる駆動部103及び速度制御部104と、電力供給部105と、レーザドップラ振動計106と、レーザドップラ振動計106のレーザ照射ヘッド106aを固定するヘッド保持部107と、バンドパスフィルタ108と、判定部109と、を有している。
海綿状弾性体101は、例えば、スポンジ、発泡スチロール等の一体構造の面的弾性体により構成されている。面的弾性体とは、弾性と粘性を備え、被測定物110と直接面接触して被測定物110を弾性的に保持するものである。
被測定物110は、例えば、モータ110aと、モータ110aのステータ側に一体的に固定され、モータ110aを取り付けるための取付座102と、により構成されている。モータ110aは、その回転軸が回転自在となるように海綿状弾性体101上に配置されている。そして、モータ110aの振動の下限周波数以上の周波数帯域において、モータ110aの振動は、海綿状弾性体101からの抗力によって減衰することなく、モータ110aは自由に振動することができる。
レーザドップラ振動計106は、レーザ照射ヘッド106aから所定のレーザ光をモータ110aの回転軸と平行な方向で取付座102に照射する。この測定方法により、モータ110aの振動において、上記回転軸と平行な方向での変位、速度及び加速度の少なくとも1つの値が測定される(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11−72376号公報
上述したように、従来の振動測定装置100では、被測定物110であるモータ110aは、取付座102に取付けられた後、海綿状弾性体101の上面に配置されている。そして、海綿状弾性体101は、モータ110a及び取付座102よりも大きく、海綿状弾性体101とモータ110a及び取付座102との面接触する面積は、海綿状弾性体101の上面101aの表面積よりも小さい。
その状態にて、モータ110aが駆動され、モータ110aが振動することで、上記回転軸と平行な方向でのモータ110aの変位、速度及び加速度の少なくとも1つの値が測定されている。このとき、振動測定装置100では、レーザドップラ振動計106が、モータ110aの上方から上記測定を行う構造であるため、レーザドップラ振動計106は、海綿状弾性体101の厚み方向の振動のみ検出可能であると共に、海綿状弾性体101の厚み方向には容易に振動するが海綿状弾性体101の上面101aと水平方向には振動し難い構造のため、モータ110aの水平方向への振動は測定し難いという問題がある。
そして、モータ110aに回転変動が発生した場合、モータ110aは、取付座102に固定された状態にて、海綿状弾性体101の上面に配設されるため、上記回転変動に起因する振動が海綿状弾性体101の水平方向の振動となる。つまり、海綿状弾性体101を用いた振動測定装置100では、モータ110aに発生する振動が、水平方向の振動となるため、モータ110aの回転変動が検出し難いという問題がある。
また、上述したように、海綿状弾性体101が、モータ110aの振動が減衰し難い材質から形成されることで、上記振動の減衰の問題に対応することも可能である。しかしながら、特殊材料を用いて海綿状弾性体101を形成する必要があり、装置の価格を低減し難いという問題がある。更には、海綿状弾性体101が、モータ110a及び取付座102よりも大きい構造では、特に、モータ110aの小さい振動を測定し難いという問題がある。
尚、従来のモータの使用態様では、モータは、主に、地上に設置された状態や地上を走行する状態にて使用される場合が多く、ドローンのような飛翔体に用いられる場合は想定されていなかった。そのため、振動測定装置100のように、モータの水平方向の振動を測定し、良否評価することで対応可能であったが、モータが、上記飛翔体に用いられる場合には、モータの上下方向への振動が、慣性計測装置へ与える影響が大きく、モータの上下方向への振動も正確に把握し、モータの良否評価をすることは、上記飛翔体の安全飛行の観点からも重要となる。
最後に、従来のモータの振動測定方法の1つとして、官能検査が知られている。官能検査では、検査員が、手のひらの上にモータを乗せた状態にてモータを駆動させ、モータの振動を感じるか、否かにて、検査したモータを良否評価していた。また、被測定物がドローン用のDCブラシレスモータである場合、モータを駆動させるDuty信号をモータの制御部に与える必要がある。検査員が手動でこのDuty信号を変化させる場合、プロポという操作機器を使用する場合が多い。これらのことから、第1に、モータは高回転にて駆動するため、検査員の安全を確保し難いという問題がある。第2に、検査員間の感性のばらつきや検査時の体調のばらつき等により、検査員間での評価基準の統一化や製造元と納品元との評価基準の統一化が図り難いという問題がある。第3に、プロポの操作知識がない検査員では、モータの振動測定を行い難いという問題がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、断面円形状であると共に被測定物よりも小さい弾性部材上面に被測定物を固定した状態にて、被測定物の振動測定を行うことで、人間による官能検査による評価に近い結果を得ることができる振動測定装置及び振動測定評価システムを提供することにある。
本発明の振動測定装置では、台座と、前記台座上面に固定された弾性部材と、前記弾性部材の上面に固定され、振動測定時にモータを固定するモータ固定部材と、前記モータ固定部材に配設された測定センサと、を備え、前記モータの回転軸の中心が、前記弾性部材の軸中心と一致するように、前記モータは、前記モータ固定部材に固定され、前記台座上面と水平方向における前記弾性部材の断面は、円形状であると共に、前記弾性部材は、前記モータよりも小さいことを特徴とする。
また、本発明の振動測定装置では、前記弾性部材は、シリコーンゴムから形成され、前記弾性部材は、その上端面及び下端面にそれぞれ固定用のプレートが配設され、前記弾性部材は、前記上端面にて前記プレートを介して前記モータ固定部材に向けてボルト締結されると共に、前記下端面にて前記プレートを介して前記台座に向けてボルト締結されることを特徴とする。
また、本発明の振動測定装置では、前記測定センサは、1軸加速度センサであり、前記モータは、前記弾性部材が直立状態である前記モータの駆動前の位置を最頂部として、前記モータの振動により球面を描くように揺れることを特徴とする。
また、本発明の振動測定評価システムでは、前記振動測定装置と、前記振動測定装置と接続するコンピュータとを有し、前記振動測定装置の前記モータ固定部材上面に固定される前記モータの制御部に対して、前記コンピュータから駆動信号を入力すると共に、前記振動測定装置の前記測定センサが取得した測定データを前記コンピュータに入力し、前記コンピュータにて前記測定データを演算することで、前記モータの良否評価を行うことを特徴とする。
また、本発明の振動測定評価システムでは、前記駆動信号は、前記モータの1回の振動測定において、低回転から高回転まで変位する信号であることを特徴とする。
本発明の振動測定装置では、弾性部材が台座上面に配設され、弾性部材の上面にモータ固定部材が配設され、測定用のモータはモータ固定部材に固定される。モータ駆動時の振動により、モータは弾性部材を介して球面を描くように揺れる。そして、測定センサでは、モータが揺れる際の加速度データを測定するが、弾性部材の断面形状が円形であると共に、モータよりも小さい形状であることで、モータの小さい振動やモータの回転変動も正確に測定することができる。
また、本発明の振動測定装置では、弾性部材が、シリコーンゴムから形成されることで、優れた耐久性を有すると共に、優れた柔軟性を有している。そして、弾性部材は、その上下端面にて台座またはモータ固定部材に固定される。この構造により、モータは、駆動時の振動により、あらゆる方向にしなやかに揺れることができ、測定センサでは、精度の良い測定結果を得ることができる。
また、本発明の振動測定装置では、モータは、弾性部材を介して球面を描くように揺れるため、測定センサとして1軸加速度センサを用いることができる。この構造により、振動測定装置の安価に形成することができる。
また、本発明の振動測定評価システムでは、上記振動測定装置がコンピュータに接続し、コンピュータからモータを駆動する駆動信号を送信することで、モータの振動測定が行われる。このシステムにより、プロポの操作知識がない検査員でも容易にモータの振動測定を行うことができると共に、検査員間での測定結果のばらつきを防止することができる。
また、本発明の振動測定評価システムでは、予め設定された出力値の駆動信号がコンピュータからモータへと送信されることで、モータの低回転から高回転までにおいて段階的または連続的に振動測定を行うことができる。
本発明の一実施形態である振動測定装置を説明する斜視図である。 本発明の一実施形態である振動測定装置を説明する(A)断面図、(B)断面図である。 本発明の他の実施形態である振動測定評価システムの構成を説明する説明図である。 本発明の他の実施形態である振動測定評価システムの測定結果を説明する図であり、(A)良評価の説明図、(B)否評価の説明図である。 従来の振動測定装置の全体構成を説明する図である。
以下、本発明の一実施形態に係る振動測定装置を図面に基づき詳細に説明する。尚、本実施形態の説明の際には、同一の部材には原則として同一の符番を用い、繰り返しの説明は省略する。
図1は、本実施形態の振動測定装置10を説明するための斜視図である。図2(A)及び図2(B)は、本実施形態の振動測定装置10を説明するための断面図である。
図1に示す如く、振動測定装置10は、主に、台座11と、台座11の上面11Aに固定される弾性部材12と、弾性部材12の上面に固定されるモータ固定部材13と、モータ固定部材13に配設される測定センサ14と、を有している。そして、振動測定装置10は、モータ性能の1つである振動測定を行う装置であり、例えば、被測定物としてのモータ15をモータ固定部材13の上面に固定し、その振動測定を行う。モータ15の駆動時に振動が発生する場合には、モータ15を含めて弾性部材12があらゆる方向に揺れるため、振動測定装置10では、その揺れに伴う加速度を測定し、演算することで、モータ15の回転軸15Aから発生した振動に起因する変位量を算出することができる。
台座11は、例えば、ステンレスの板状体であり、その裏面側の4つのコーナー部にゴム脚部11B、11C、11D、11Eが取付けられている。そして、モータ15の振動測定時において、振動測定装置10は、安定した状態にてテーブル(図示せず)上に固定されている必要がある。そのため、台座11は、ある程度の重みを有すると共に、4つのゴム脚部11B〜11Eを有することで、モータ15に大きなトルクが掛かった場合でも、振動測定装置10が、テーブル上にて倒れ、あるいは、テーブル上を移動したりすることが防止される。
弾性部材12は、振動測定装置10の可動部分となり、例えば、シリコーンゴムから形成され、優れた耐久性を有すると共に、優れた柔軟性を有している。そして、振動測定装置10では、長年に渡り、繰り返しモータ15の振動測定が行われる。詳細は後述するが、モータ15の振動測定時には、弾性部材12は、モータ15の振動に伴いあらゆる方向に繰り返し揺れるが、シリコーンゴムの上記特性により、弾性部材12は劣化し難くなり、精度の良い測定結果を得ることができる。
また、弾性部材12は、例えば、円柱形状であり、台座11の上面11Aと水平方向の断面が円形状となる。この構造により、弾性部材12の外周面には、上記測定時の揺れの抵抗となる角部を有さないため、弾性部材12は、モータ15の振動に対してあらゆる方向に揺れることが可能となる。その結果、従来の検査員の手のひらを用いた官能検査と近似した測定結果を得ると共に、モータ15の回転軸15Aの振動に起因するあらゆる方向の振動、変位量等を同時に把握することができる。尚、弾性部材12の形状としては、円柱形状に限定されるものではなく、図2(A)に示すように、円錐形状のように、上方に向かう程、断面積が小さくなる形状や、あるいは、上方に向かう程、断面積が大きくなる形状でも良い。
モータ固定部材13は、弾性部材12にボルト締結される受け部13Aと、その受け部13A上面に固定される取付け部13Bと、を有している。図示したように、受け部13Aでは、左右方向における断面が略コの字形状であり、その左右方向の両端部に取付け部13Bと固定するための平坦領域が形成されている。
また、取付け部13Bは、板状体であり、その上面にモータ15が固定されると共に、コーナーの4箇所にて蝶螺子16により受け部13Aに対して固定される。取付け部13Bは、モータ15が取付けられた状態にて、蝶螺子16により受け部13Aに対して簡単に着脱自在に固定されることで、取付け作業性が向上される。
測定センサ14は、例えば、1軸加速度センサであり、モータ固定部材13の受け部13Aの前方側の端部近傍に配設されている。測定センサ14は、モータ15の回転軸15Aから出来る限り離れた位置に配設されることで、モータ15の振動に起因し、モータ15等が揺れた際の加速度を測定することができる。特に、モータ15等の小さい揺れに対する加速度も測定し易くなる。
詳細は後述するが、測定センサ14が配設されるモータ固定部材13は、モータ15の振動により、モータ15と一緒に球面を描くように揺れる。そして、モータ15の回転変動や振動は、その球面の法線方向の力として表れ、1軸加速度センサにて検出することができる。尚、測定センサ14として1軸加速度センサを用いることで、安価な振動測定装置10を実現できる。
図2(A)では、図1に示す振動測定装置10のA−A線方向の断面を示し、図2(B)では、図1に示す振動測定装置10のB−B線方向の断面を示している。尚、図2(A)及び図2(B)では、説明の都合上、モータ15のみ側面図として図示している。
図2(A)及び図2(B)に示すように、モータ15の回転軸15Aの中心が、弾性部材12の上下方向における軸中心に対して一致するように、モータ15は、振動測定装置10に配設される。そして、一点鎖線21は、弾性部材12の上記軸中心を上下方向に延在した線であるが、振動測定装置10の構成部材は、一点鎖線21に対して軸対称に配設されている。
具体的には、弾性部材12の上下端部面には、それぞれボルト締結用のプレート12A、12Bが固定されている。そして、台座11の中心及び弾性部材12の軸中心が、一点鎖線21上に位置するように、弾性部材12は、台座11に対してボルト締結されている。一方、モータ固定部材13の受け部13Aの中心が、一点鎖線21上に位置するように、受け部13Aは、弾性部材12に対してボルト締結されている。
また、取付け部13Bの中心とモータ15の回転軸15Aとが一致するように、モータ15は、予め、取付け部13Bに対して4つの蝶螺子17により固定されている。上述したように、取付け部13Bは、蝶螺子16を介して受け部13Aに対して固定されるが、蝶螺子16を介して固定することで、モータ15の回転軸15Aが、弾性部材12の上記軸中心と一致する設計となっている。この構造により、検査員は、モータ15の回転軸15Aと弾性部材12の上記軸中心とを一致させる作業を行うことなく、振動測定装置10にモータ15を設置できるので、取付け作業性が向上される。
次に、弾性部材12は、モータ15及びモータ固定部材13よりも小さい形状となることで、モータ固定部材13は、弾性部材12の上部に不安定な状態にて固定されている。そして、モータ固定部材13の上面には、モータ15及びモータ固定部材13が配置されることで、弾性部材12に加わる重量は重くなり、更に、上記不安定な状態となる。この不安定な状態にて、モータ15を駆動させることで、モータ15の小さな振動においても、モータ15等は、あらゆる方向に揺れ易くなる。その結果、モータ15の小さな振動も測定することができ、モータ15の良否を精度良く評価することができる。
矢印22、23にて示すように、モータ15は、弾性部材12が直立状態である場合を最頂部として、モータ15の振動により、球面を描くように揺れる。モータ15に回転変動がある場合、弾性部材12が捻じれる方向に変動し、遠心力が発生し、測定センサ14がその遠心力を検出することで、モータの回転変動を検出することができる。上述したように、弾性部材12の外周面は、角部を有さない曲面になることで、弾性部材12は、モータ15の振動に応じてあらゆる方向に揺れることが可能となる。尚、従来の海綿状弾性体101を用いた振動測定装置100では、水平方向の振動が検出し難く、この回転変動を検出し難かった。
このとき、弾性部材12は、その上下端部のプレート12A、12Bを介して台座11またはモータ固定部材13にボルト締結され、その中間部にはボルト等の金属部材は挿入されていない。この構造により、モータ15等は、弾性部材12の下端側のボルト固定箇所を回動中心として、球面を描くようにしなやかに揺れることができる。
本実施形態の振動測定装置10では、モータ15は、モータ固定部材13の取付け部13Bの上面の水平方向に対して揺れるのではなく、球面を描くように揺れることで、取付け部13Bの上面の垂直方向に対する振動も測定することができる。この構造により、モータ15が、ドローン等の飛翔体の駆動源として用いられる場合には、モータ15の上下方向への振動が、ジャイロセンサや加速度計等にて構成された慣性計測装置へ与える影響が大きくなるが、予め、モータ15の上下方向の振動も把握することで、飛翔体の安全飛行も実現することができる。
また、振動測定装置10では、モータ15は、検査員の手のひら上ではなく、振動測定装置10のモータ固定部材13上にて駆動することで、確実に検査員の安全性が実現される。
尚、本実施形態では、測定センサ14として、1軸加速度センサを用いる場合について説明したが、この場合に限定するものではない。例えば、測定センサ14として3軸加速度センサを用いる場合でも良い。この場合には、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向の加速度を合成することで、上述した測定結果を得ることができる。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲にて種々の変更が可能である。
次に、本発明の他の実施形態に係る振動測定評価システムを図面に基づき詳細に説明する。尚、本実施形態の説明の際には、同一の部材には原則として同一の符番を用い、繰り返しの説明は省略する。
図3は、本実施形態の振動測定評価システム30の構成を説明するための説明図である。図4(A)及び図4(B)は、本実施形態の振動測定評価システムの測定結果を説明するための説明図である。尚、振動測定評価システム30では、図1及び図2を用いて上述した振動測定装置10を用いて構成されるため、振動測定装置10の説明の際には、同一の部材には原則として同一の符番を用い、繰り返しの説明は省略する。
図3に示す如く、振動測定評価システム30は、主に、コンピュータ31と、コンピュータ31と接続する信号入出力装置32と、信号入出力装置32と接続する振動測定装置10と、振動測定装置10に設置されたモータ15と接続するバッテリー33と、を有している。
コンピュータ31には、測定センサ14により取得した測定データからモータ15の良否評価を行うソフトウエアが設定されている。コンピュータ31として、例えば、ノート型のコンピュータを用いることで、振動測定評価システム30を測定場所へと簡単に持ち運ぶことが可能となる。
信号入出力装置32は、コンピュータ31と接続すると共に、振動測定装置10の測定センサ14及びモータ15に接続している。信号入出力装置32は、アナログ信号の入出力と、デジタル信号の入出力と、5Vの電源供給機能を有している。そして、信号入出力装置32は、コンピュータ31での操作により、例えば、40%、60%、80%、100%と、モータ15を駆動させるDuty信号をモータ15の制御部に段階的に出力することができる。尚、モータ15を低回転から高回転まで連続的に駆動させながら測定する場合でも良い。
その一方、信号入出力装置32には、モータ15の駆動中における測定センサ14により取得した測定データが入力され、その測定データをコンピュータ31へと出力する。尚、信号入出力装置32は、モータ15の制御部及び測定センサ14に対して電源供給を行う。
振動測定装置10は、図1及び図2を用いて上述したように、モータ15の振動に伴う加速度を測定センサ14にて測定する。そして、モータ15は、バッテリー33から電力供給を受けることで、低回転から高回転まで段階的に駆動し、モータ15の回転変動、振動や変位量等が測定される。
本実施形態の振動測定評価システム30では、上述したように、コンピュータ31に設定された上記段階的なDuty信号をモータ15の制御部に入力し、モータ15を駆動させる。このシステムにより、検査員によるプロポのスティック操作が不要となり、プロポのスティック操作の知識がない検査員でも簡単にモータ15の振動測定を行うことができる。また、モータ15を駆動させるDuty信号の値も捜査員毎にばらつく事もなく、精度良く測定結果を取得することができる。
また、振動測定評価システム30では、モータ15の起動後、モータ15の振動が安定する3秒〜10秒までの7秒間の測定データを用いて解析を行うことで、短時間でのモータ15の振動測定評価を実現することができる。
図4(A)及び図4(B)に示す如く、振動測定評価システム30では、コンピュータ31において、振動測定装置10の測定センサ14にて測定した加速度データから変位データを算出し、Duty信号の各出力値毎に表示を行う。
図4(A)に示す如く、良評価が判定されたモータ15では、Duty信号の各出力値において、モータ15の変位量が全て閾値内に収まっており、画面の右上にてOKの表示が成されている。一方、図4(B)に示す如く、否評価が判定されたモータ15では、Duty信号の40%及び100%の出力値において、モータ15の変位量が閾値内に収まってなく、画面の右上にてNGの表示が成されている。尚、Duty信号の60%及び80%の出力値においては、モータ15の変位量が閾値内に収まっており、画面の右上にてOKの表示が成されている。その結果、例えば、図4(A)の測定結果のモータ15は納品され、図4(B)の測定結果のモータ15は製造元へと返品される。
振動測定評価システム30では、予め、Duty信号の各出力値における閾値を決定した後、納品されたモータ15の振動測定を行うことが可能となり、検査員間の評価基準の統一化や製造元と納品元との評価基準の統一化を図ることができる。その結果、モータ15の製品品質の安定化を実現すると共に、モータ15の良否評価をめぐる製造元と納品元との見解の相違やトラブルを解消することができる。
また、振動測定評価システム30では、加速度データから変位データを算出し、変位データにてモータ15の良否評価を行うことで、従来の検査員の手のひらを用いた官能検査による測定結果に近似した測定結果を得ることができる。官能検査では、モータ15の振動により手のひらが受ける圧力や変位を感じ取っていると考えられる。そこで、振動測定評価システム30では、変位量、つまり、モータ15の移動量にて良否評価を行うことで、手のひらが受ける圧力や変位が再現され、官能検査により近似した結果が得られるものと推測される。
尚、本実施形態では、モータ15の制御部には、信号入出力装置32からDuty信号が入力される場合について説明したが、この場合に限定するものではない。例えば、検査員が、プロポのスティック操作になれている場合には、プロポのスティック操作によりモータ15の制御部にDuty信号を入力する場合でも良い。この場合には、ドローン等の飛翔体の飛行シミュレーションに合わせてモータ15の振動測定をすることができる。
また、弾性部材12は、その上下端部のプレート12A、12Bを介して台座11またはモータ固定部材13にボルト締結される場合について説明したが、この場合に限定するものではない。例えば、弾性部材12の上下端部が、接着剤を介して台座11またはモータ固定部材13に接着固定される場合でも良い。
また、振動測定評価システム30では、加速度データを測定し、その加速度データから変位データを算出し、変位データにてモータ15の良否評価を行う場合について説明したが、この場合に限定するものではない。例えば、振動測定評価システム30では、測定した加速度データのままモータ15の良否評価を行う場合でも良い。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲にて種々の変更が可能である。
10 振動測定装置
11 台座
12 弾性部材
13 モータ固定部材
14 測定センサ
15 モータ
16、17 蝶螺子
30 振動測定評価システム
31 コンピュータ
32 信号入出力装置
33 バッテリー

Claims (5)

  1. 台座と、
    前記台座上面に固定された弾性部材と、
    前記弾性部材の上面に固定され、振動測定時にモータを固定するモータ固定部材と、
    前記モータ固定部材に配設された測定センサと、を備え、
    前記モータの回転軸の中心が、前記弾性部材の軸中心と一致するように、前記モータは、前記モータ固定部材に固定され、
    前記台座上面と水平方向における前記弾性部材の断面は、円形状であると共に、前記弾性部材は、前記モータよりも小さいことを特徴とする振動測定装置。
  2. 前記弾性部材は、シリコーンゴムから形成され、
    前記弾性部材は、その上端面及び下端面にそれぞれ固定用のプレートが配設され、
    前記弾性部材は、前記上端面にて前記プレートを介して前記モータ固定部材に向けてボルト締結されると共に、前記下端面にて前記プレートを介して前記台座に向けてボルト締結されることを特徴とする請求項1に記載の振動測定装置。
  3. 前記測定センサは、1軸加速度センサであり、
    前記モータは、前記弾性部材が直立状態である前記モータの駆動前の位置を最頂部として、前記モータの振動により球面を描くように揺れることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の振動測定装置。
  4. 請求項1から請求項3に記載した前記振動測定装置と、前記振動測定装置と接続するコンピュータとを有し、
    前記振動測定装置の前記モータ固定部材上面に固定される前記モータの制御部に対して、前記コンピュータから駆動信号を入力すると共に、前記振動測定装置の前記測定センサが取得した測定データを前記コンピュータに入力し、前記コンピュータにて前記測定データを演算することで、前記モータの良否評価を行うことを特徴とする振動測定評価システム。
  5. 前記駆動信号は、前記モータの1回の振動測定において、低回転から高回転まで変位する信号であることを特徴とする請求項4に記載の振動測定評価システム。
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