JP2019060194A - ドア枠構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ストライカがドア枠内の通過の妨げになることを抑制する。【解決手段】ドア枠構造では、ドア枠に形成された受け部と、見込み方向に延在され、基端部が前記ドア枠に固定されると共に、先端部が受け部の第2受け面に対して見込み方向一方側へ突出され且つ受け部の第1受け面に対してドア枠の幅方向内側に離間して配置されているストライカと、ドア枠又はストライカに相対移動可能に設けられ、第1受け面と前記ストライカの先端部との間の隙間を詰める隙詰部を有するスペーサと、を備え、ドアの開状態では、スペーサが、隙詰部によって隙間を詰める隙詰め位置に配置されており、ドアが閉じるときに、スペーサが、ドアの開放端部によって押圧されて、ドアの閉位置への移動を許容する許容位置へ移動する。【選択図】図1

Description

本発明は、ドア枠構造に関する。
下記特許文献1に記載のドア装置では、フック(ストライカ)がドア枠に取付けられており、ドアには、フックと係脱可能に構成されたドアキャッチが設けられている。このドアキャッチは、水平方向を軸方向として回転可能に構成された係合部材を含んで構成されている。そして、ドアが閉じるときに係合部材が回転して、係合部材の係合部がフックと係合することで、ドアキャッチがフックとラッチする。
ここで、このドア装置では、フックがドア枠からドア枠の幅方向内側へ突出されている。このため、ドアを閉じた状態では、ドアの開放端面とドア枠との間の隙間から、フックを視認することができる。これにより、フックと係合部材との係合部分に対して、当該隙間から、不正なアクセスが行われる可能性がある。
これに対して、ドアに対する不正なアクセスが行われることを抑制するために、フックをドアの開放端面よりもドアの内側に配置する構造が考えられる。これにより、ドアの開放端面とドア枠との間の隙間から、フックを視認不能にすることができる。
特開2007−239235号公報
しかしながら、この場合には、以下に示す懸念事項が挙げられる。すなわち、この場合には、フックが、ドア枠からドア側(ドアの開く方向側)に突出されて、ドアの内部に侵入するようになる。このため、フックとドア枠との間に、隙間が形成される。これにより、例えば、ドア枠内を通過する通過者の荷物等が、当該隙間内に侵入して、フックに引っ掛かる可能性がある。このため、フックがドア枠内の通過の妨げになる虞がある。
本発明は、上記事実を考慮して、ストライカがドア枠内の通過の妨げになることを抑制できるドア枠構造を提供する。
形態1:本発明の1又はそれ以上の実施形態は、見込み方向一方側へ開くドアが取付けられるドア枠のドア枠構造であって、前記ドア枠に形成され、前記ドア枠の幅方向において前記ドアの開放端部と対向する第1受け面と、見込み方向において前記ドアの開放端部と対向する第2受け面と、を含んで構成され、前記ドアの閉位置において前記ドアの開放端部を受ける受け部と、見込み方向に延在され、基端部が前記ドア枠に固定されると共に、先端部が前記第2受け面に対して見込み方向一方側へ突出され且つ前記第1受け面に対して前記ドア枠の幅方向内側に離間して配置しているストライカと、前記ドア枠又は前記ストライカに相対移動可能に設けられ、前記第1受け面と前記ストライカの先端部との間の隙間を詰める隙詰部を有するスペーサと、を備え、前記ドアの開状態では、前記スペーサが、前記隙詰部によって前記隙間を詰める隙詰め位置に配置されており、前記ドアが閉じるときに、前記スペーサが、前記ドアの開放端部によって押圧されて、前記ドアの閉位置への移動を許容する許容位置へ移動することを特徴するドア枠構造である。
形態2:本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記ドア枠の前記第1受け面には、前記ドア枠の幅方向内側へ開放された凹状の収容部が形成され、前記スペーサは、前記収容部の内部において上下方向を軸方向したシャフトに回動可能に支持された支持部を有しており、前記ドアが閉じるときに、前記スペーサが、前記収容部側へ回動して、前記収容部の内部に収容されるドア枠構造である。
形態3:本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記支持部は、前記隙詰部の見込み方向一方側の端部から前記収容部側へ突出されており、前記隙詰部の外周面が、前記隙詰部の見込み方向一方側の面を構成し、前記ドアが閉じるときに前記ドアの開放端部によって押圧される押圧面と、前記押圧面に接続され、上側から見て前記シャフトの軸線を中心した円弧状を成す円弧面と、を含んで構成されているドア枠構造である。
形態4:本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記円弧面には、前記ドア枠の幅方向内側へ開放された溝部が形成されており、前記溝部内に、前記ストライカの先端部が配置されているドア枠構造である。
形態5:本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記押圧面が、前記ストライカの先端よりも見込み方向一方側に配置されているドア枠構造である。
形態6:本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記第2受け面には、前記ドアと前記第2受け面との間をシールするシール部材が設けられており、前記シール部材が、前記円弧面に接するように配置され、又は前記円弧面から離間して配置されているドア枠構造である。
形態7:本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記スペーサは、前記隙詰部に接続され且つ前記ストライカの先端部に前記ストライカの長手方向に相対移動可能に取付けられた取付部を有しており、前記ドアが閉じるときに、前記スペーサが前記隙詰め位置から見込み方向他方側へ移動して、前記ドアの閉位置への移動が許容されるドア枠構造である。
形態8:本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記取付部は、前記ストライカの先端部を、上側、下側、及び前記ドア枠の幅方向内側から覆っており、前記取付部の見込み方向一方側の端部には、前記ストライカの先端部が挿通される挿通孔が形成されているドア枠構造である。
形態9:本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記スペーサを隙詰め位置側へ付勢する付勢部材を備えているドア枠構造である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態によれば、ストライカがドア枠内の通過の妨げになることを抑制できる。
図1(A)は、第1の実施の形態に係るドア枠構造におけるドアを開いたときのスペーサ装置の状態を説明するための上側から見た平面図であり、図1(B)は、ドアを閉じたときのスペーサ装置の状態を説明するための上側から見た平面図である。 図2は、第1の実施の形態に係るドア枠構造を示す斜視図である。 図3(A)は、図2に示されるドア枠構造を示す見込み方向一方側から見た正面図であり、図3(B)は、図3(A)に示されるドア枠構造を示すドア枠の幅方向内側から見た側面図である。 図4(A)は、図2に示されるスペーサ装置を示すドア枠の幅方向内側斜め上方から見た斜視図であり、図4(B)は、図4(A)に示されるスペーサ装置を示すドア枠の幅方向外側斜め上方から見た斜視図である。 図5(A)は、図4(A)に示されるスペーサ装置を示すドア枠の幅方向外側から見た側面図であり、図5(B)は、図5(A)に示されるスペーサ装置を示す下側から見た断面図(図5の5B−5B線断面図)である。 図6は、第2の実施の形態に係るドア枠構造を示す斜視図である。 図7(A)は、図6に示されるスペーサ装置を示す見込み方向一方側から見た正面図であり、図7(B)は、図7(A)に示されるスペーサ装置を示す上側から見た平面図であり、図7(C)は、図7(A)に示されるスペーサ装置を示すドア枠の幅方向内側から見た側面図であり、図7(D)は、図7(C)に示されるスペーサ装置を示す断面図(図7(C)の7D-7D線断面図)である。 図8(A)は、第2の実施の形態に係るドア枠構造におけるドアを開いたときのスペーサ装置の状態を説明するためのドア枠の幅方向内側から見た側面図であり、図8(B)は、ドアを閉じたときのスペーサ装置の状態を説明するためのドア枠の幅方向内側から見た側面図である。
(第1の実施の形態)
以下、図1〜図5を用いて、第1の実施の形態に係るドア枠構造S1について説明する。図2及び図3に示されるように、ドア枠構造S1は、建物のドア枠20に適用されている。なお、図面において適宜示される、矢印INは室内側を示し、矢印OUTは室外側を示しており、以下の説明では、矢印IN及び矢印OUTの方向を、見込み方向という。そして、室外側が、本発明の見込み方向一方側に対応しており、室内側が、本発明の見込み方向他方側に対応している。また、図面において適宜示される、矢印UPは、上側(垂直方向一方側)を示しており、矢印LHは、室外側から見た左側(ドア枠20の幅方向一方側)を示している。
ドア枠構造S1は、見込み方向一方側へ開くドア10が取付けられたドア枠20と、ドア枠20に固定されたストライカ40と、ドア枠20に取付けられたスペーサ装置50と、を含んで構成されている。以下、始めに、ドア枠20に取付けられたドア10について説明し、次いで、ドア枠構造S1の各構成について説明する。
(ドアについて)
ドア10の全体の図示は省略するが、ドア10は、閉位置(ドア10をドア枠20に対して閉じた状態の位置)において、見込み方向を厚み方向とし且つ上下方向を長手方向とする略矩形板状を成している。図2に示されるように、ドア10の右端部(基端部)は、図示しない位置において、上下方向を軸方向としてドア枠20に回動可能に連結されており、ドア10が、閉位置から見込み方向一方側へ開く構成になっている。
また、ドア10の開放端側(左端側)の部分には、ラッチ装置12が内蔵されている。そして、ドア10を閉じたときに、ラッチ装置12が、後述するストライカ40と係合して、ドア10の開閉を制限するようになっている。また、ドア10の見込み方向他方側の壁部には、ラッチ装置12を内蔵する位置において、挿入孔10Aが貫通形成されている。この挿入孔10Aは、上下方向を長手方向とする略矩形状に形成されている。そして、ドア10を閉じるときに、後述するストライカ40が、挿入孔10Aからドア10の内部に挿入されて、ラッチ装置12と係合する構成になっている。
(ドア枠について)
ドア枠20の全体の図示は省略するが、ドア枠20は、全体としてドア10の外形に対応する略矩形枠状に形成されている。そして、図1(B)に示されるように、ドア10を閉じた状態では、ドア10の開放端部10B(左端部)が、ドア枠20の受け部22に配置される設定になっている。この受け部22は、上側から見て、略逆L字形に切り欠かれた形状を成している。具体的には、受け部22は、上側から見て、見込み方向に延在された第1受け面22Aと、第1受け面22Aにおける見込み方向他方側の端部から右側(ドア枠20の幅方向内側)へ延出された第2受け面22Bと、を含んで構成されている。
そして、第1受け面22A及び第2受け面22Bによって形成された切欠き状の空間内に、ドア10の開放端部10Bが配置されるようになっている。具体的には、ドア10の閉位置において、ドア10の開放端面10Cが第1受け面22Aとドア枠20の幅方向に対向して配置され、ドア10の開放端部10Bにおける見込み方向他方側の面が、第2受け面22Bと見込み方向に対向して配置される構成になっている。また、ドア枠20は、後述するストライカ40を取付ける内周面20Aを有しており、内周面20Aは、上側から見て、第2受け面22Bの右端部から見込み方向他方側へ延出されている。
ドア枠20の第1受け面22Aには、後述するスペーサ56を収容するための収容部24が形成されており、収容部24は、ドア枠20の幅方向内側へ開放された凹状に形成されている。また、収容部24は、ドア枠20の幅方向内側から見て、上下方向を長手方向とする略矩形状に形成されている。
図2にも示されるように、ドア枠20の第2受け面22Bには、ドア10の閉位置において、ドア10と第2受け面22Bとの間をシールする「シール部材」としてのウェザーストリップ30が設けられている。ウェザーストリップ30は、上下方向に延在された略長尺状に形成されると共に、弾性を有する部材によって構成されている。このウェザーストリップ30は、基部30Aと、リップ部30Bと、を含んで構成されている。
基部30Aは、上側から見て、略平行四辺形状を成しており、基部30Aの見込み方向他方側の面が第2受け面22Bに貼着されている。リップ部30Bは、基部30Aに対して見込み方向一方側(閉位置における、ドア10側)に配置されている。リップ部30Bは、上側から見て、見込み方向一方側へ凸となる略半円状に湾曲された片として構成されており、リップ部30Bにおける右端部が、基部30Aの右端部に接続されている。そして、ドア10の閉位置では、リップ部30Bが、ドア10の開放端部10Bによって押圧されて、弾性変形する構成になっている。これにより、リップ部30Bが、ドア10の開放端部10Bに密着して、ドア10と第2受け面22Bとの間が、ウェザーストリップ30によってシールされる構成になっている。
(ストライカについて)
図3にも示されるように、ストライカ40は、ドア枠20の幅方向を板厚方向とし且つ見込み方向を長手方向とする略矩形板状に形成されている。そして、ストライカ40の基端部(見込み方向他方側の端部)が、ドア枠20の内周面20Aに対して右側に隣接して配置されて、複数のネジSC1によってドア枠20に締結固定されている。なお、ストライカ40がドア枠20に固定された状態では、ネジSC1の頭部が、ストライカ40からドア枠20の幅方向内側へ突出しないように構成されている。
また、ストライカ40がドア枠20に固定された状態では、ストライカ40の先端側(見込み方向一方側)の部分が、第2受け面22Bよりも見込み方向一方側へ突出されている。すなわち、ストライカ40の先端側の部分と、ドア枠20の第1受け面22Aと、の間には、見込み方向一方側へ開放された隙間G(図1(A)及び(B)参照)が形成されている。なお、ストライカ40は、前述したドア枠20の収容部24に対してドア枠20の幅方向内側に配置されると共に、前述したドア10の挿入孔10Aに対応する位置に配置されている。また、前述したウェザーストリップ30の一部は、隙間G内に配置されると共に、ストライカ40に対して、ドア枠20の幅方向外側に隣接して配置されている。
ストライカ40の先端側の部分には、略矩形状のストライカ孔40Aが貫通形成されている。また、ストライカ40の先端部(ストライカ孔40Aの周縁の一部を構成する部分)は、被係合部40Bとされており、被係合部40Bが上下方向に延在されている。そして、前述したように、ドア10の閉位置では、ストライカ40の先端側の部分が、ドア10の挿入孔10Aからドア10の内部に侵入して、ラッチ装置12と係合する構成になっている。具体的には、ラッチ装置12の図示しないラッチ部材が、ストライカ孔40A内に侵入して、ラッチ部材が、被係合部40Bと係合する構成になっている。つまり、ドア10の閉位置において、ストライカ40が、ドア10の開放端面10Cよりもドア10の基端側に配置されて、室外側(見込み方向一方側)から見て、ドア10(の開放端面10C)とドア枠20(の第1受け面22A)との間の隙間からストライカ40が視認できない構成になっている。
(スペーサ装置について)
次に、本発明の要部であるスペーサ装置50について説明する。図4及び図5に示されるように、スペーサ装置50は、スペーサ装置50の骨格を構成するプレート52(広義には、「固定部材」として把握される要素である)と、上記隙間Gを詰めるためのスペーサ56と、スペーサ56を回動可能に支持するシャフト54と、「付勢部材」としての付勢バネ62と、を含んで構成されている。以下、スペーサ装置50の各構成について説明する。
<プレートについて>
プレート52は、ドア枠20の幅方向を板厚方向とし、且つ上下方向を長手方向とする略矩形板状に形成されている。そして、プレート52が、ドア枠20の第1受け面22Aに形成された収容部24を塞ぐように、第1受け面22Aの右側に隣接して配置されている(図3参照)。また、プレート52の上端部及び下端部は、収容部24よりも上側及び下側にそれぞれ配置されている。このプレート52の上端部及び下端部には、プレート52の幅方向(見込み方向)の略中央部において、円形状の固定孔52Aが貫通形成されている。そして、固定孔52A内にネジSC2が右側から挿入されて、ネジSC2によってプレート52がドア枠20に固定されている(図3参照)。なお、プレート52がドア枠20に固定された状態では、ネジSC2の頭部が、プレート52からドア枠20の幅方向内側へ突出しないように構成されている。
プレート52の上下方向中間部には、略矩形状の連通孔52Bが貫通形成されている。この連通孔52Bは、ドア枠20の収容部24と対応する位置に配置されると共に、収容部24と相似形を成すように略矩形状に形成されている。これにより、受け部22の内部空間と収容部24の内部とが、連通孔52Bによって連通されている。
また、プレート52は、後述するシャフト54を取付けるための上下一対の取付片52Cを有している。この取付片52Cは、上下方向を板厚方向として、連通孔52Bの上端部及び下端部からドア枠20の幅方向外側へそれぞれ屈曲されて、収容部24の内部に配置されている。一対の取付片52Cの見込み方向一端部には、円形状の取付孔52D(図4(B)では、上側の取付孔52Dのみ図示している)が、それぞれ形成されており、これら取付孔52Dは、同軸上に配置されている。
また、プレート52は、後述する付勢バネ62を係止するための係止片52Eを有している。この係止片52Eは、見込み方向を板厚方向として、連通孔52Bの見込み方向一方側の端部における上下方向中間部からドア枠20の幅方向外側へ屈曲されて、収容部24の内部に配置されている。係止片52Eの下端部には、スリット状の係止溝52Fが形成されており、係止溝52Fは、ドア枠20の幅方向に延在されると共に、ドア枠20の幅方向外側へ開放されている。
<シャフトについて>
シャフト54は、上下方向を軸方向とした略円柱状に形成されている。このシャフト54の外径寸法は、プレート52の取付孔52Dの内径寸法と比べて若干小さく設定されている。また、シャフト54の下端部には、シャフト54の径方向外側へ突出されたフランジ54Aが形成されており、フランジ54Aは、取付孔52Dよりも大径の円形状に形成されている。そして、シャフト54が、プレート52における一対の取付孔52D内に下側から挿入されている。また、シャフト54の取付孔52Dへの挿入状態では、シャフト54の上端部が、上側の取付片52Cよりも上側に突出されており、当該上端部に止め輪ER(Eリング)が係止されている。これにより、シャフト54が一対の取付片52Cに取付けられている。
<スペーサについて>
スペーサ56は、「隙詰め部」としてのスペーサ本体58と、上下一対の「支持部」としての支持片60と、を含んで構成されている。そして、スペーサ56では、一対の支持片60がシャフト54に回動可能に支持されて、スペーサ56が、ドア枠20に相対移動可能に連結された構成になっている。詳しくは、スペーサ本体58がドア枠20の第1受け面22Aとストライカ40との間の隙間Gを詰める隙詰め位置(図1(A)に示される位置)と、スペーサ本体58が隙詰め位置から回動方向一方側(図1(A)の矢印A方向側)へ回動されて収容部24内に収容される許容位置(図1(B)に示される位置)と、の間を、スペーサ56が回動する構成になっている。以下、スペーサ56の構成についての説明では、便宜上、スペーサ56が隙詰め位置に配置された状態として説明する。
スペーサ56は、スペーサ本体58を主要部として構成されており、上下一対の支持片60が、スペーサ本体58の見込み方向一端部における上下端部から左側へ突出されている。すなわち、上下一対の支持片60が、スペーサ56の左端部を構成している。これら支持片60は、上下方向を板厚方向として配置されている。また、支持片60の略中央部には、円形状の支持孔60Aが、それぞれ貫通形成されており(図4(B)では、下側の支持孔60Aのみ図示している)、これら支持孔60Aは、同軸上に配置されている。さらに、支持孔60Aの外径は、シャフト54の外径よりも僅かに大きく設定されている。そして、一対の支持片60が、プレート52における一対の取付片52Cの間に配置されており、支持孔60A内にシャフト54が相対回動可能に挿入されている。これにより、スペーサ56がシャフト54に回動可能に支持されている。
スペーサ本体58は、上側から見て、略四分円形を成す柱状に形成されている。具体的には、スペーサ本体58の外周側面が、見込み方向に対して直交する面に沿って配置された押圧面58Aと、押圧面58Aの右端を基端として見込み方向他方側へ向かうに従い左側へ傾斜して延出された円弧面58Bと、ドア枠20の幅方向に対して直交する方向に沿って配置された内側面58Cと、を含んで構成されている。また、円弧面58Bは、シャフト54の軸線(すなわち、スペーサ56の回動中心となる軸線)を中心とする円弧状に形成されている。
スペーサ56の高さ寸法は、プレート52の上下一対の取付片52C間の距離よりも僅かに小さく設定されている。そして、スペーサ本体58の大半(左側端部を除く部分)が、プレート52の連通孔52Bからドア枠20の幅方向内側へ突出されて、ストライカ40と第1受け面22Aとの間の隙間Gを詰めるように配置されている(図1(A)参照)。
さらに、円弧面58Bの終端部には、見込み方向他方側へ突出されたストッパ部58Dが一体に形成されている。このストッパ部58Dは、収容部24内に配置されると共に、プレート52の連通孔52Bにおける見込み方向他方側の縁部に対して、左側へ隣接して配置されている。これにより、ストッパ部58Dがプレート52の当該縁部に当接することで、隙詰め位置におけるスペーサ56の回動方向他方側への回動が制限される構成になっている。
また、円弧面58Bの見込み方向一方側の端部には、上端部及び下端部を除く部分において、ドア枠20の幅方向内側へ開放された溝部58Eが形成されており、溝部58Eは、見込み方向に貫通されている。これにより、円弧面58Bの見込み方向一方側の端部には、溝部58Eの底面に対してドア枠20の幅方向内側へ突出された、上下一対のカバー壁58Fが形成されている。溝部58Eの幅寸法(上下方向の寸法)は、ストライカ40の幅寸法(上下方向の寸法)よりも僅かに大きく設定されている。そして、溝部58E内にストライカ40の先端部が収容されている。このストライカ40の収容状態では、カバー壁58Fがストライカ40に対してドア枠20の幅方向内側へ突出されており、押圧面58Aがストライカ40よりも見込み方向一方側へ突出されている。これにより、ストライカ40の先端部における上端面及び下端面が、上下一対のカバー壁58Fによって覆われる構成になっている(図2及び図3参照)。
また、前述したウェザーストリップ30のリップ部30Bの一部(具体的には、隙間G内に配置されたリップ部30B)が、円弧面58Bに接するように配置されている(図1(A)参照)。具体的には、円弧面58Bがリップ部30Bを押圧しない程度(弾性変形しない程度)に接するように配置されている。これにより、スペーサ56が隙詰め位置から許容位置へ回動されるときには、スペーサ本体58によってリップ部30Bが弾性変形しないため、円弧面58Bがリップ部30Bのシール性を阻害しない構成になっている。
さらに、スペーサ本体58の内側面58Cには、ドア枠20の幅方向外側へ開放された凹部58Gが形成されている、この凹部58Gは、上下方向から見た断面視で、シャフト54(支持孔60A)の軸線を中心とする扇形状に形成されている。具体的には、凹部58Gは、ドア枠20の幅方向内側へ向かうに従い見込み方向他方側へ傾斜された傾斜面58G1(図5(B)参照)と、傾斜面58G1の先端から円弧状に湾曲された湾曲面58G2(図5(B)参照)と、を含んで構成されている。また、凹部58Gの見込み方向一方側の開口部は、後述する付勢バネ62を配置するために、ドア枠20の幅方向内側へ一段下がって形成されている。
<付勢バネについて>
付勢バネ62は、トーションスプリングとして構成されている。この付勢バネ62は、シャフト54に装着されると共に、スペーサ56の上下一対の支持片60の間に配置されている。付勢バネ62の一端部は、スペーサ56の傾斜面58G1に係止されており、付勢バネ62の他端部は、プレート52の係止溝52F内に挿入されて係止片52Eに係止されている。そして、付勢バネ62は、スペーサ56を回動方向他方側(すなわち、隙詰め位置側)へ付勢している。これにより、スペーサ56のストッパ部58Dがプレート52に当接して、スペーサ56が隙詰め位置に保持されている。
そして、詳細については、後述するが、ドア10が閉じられるときには、ドア10の開放端部10Bがスペーサ56の押圧面58Aを押圧して、スペーサ56が回動方向一方側へ回動する構成になっている。これにより、ドア10の閉位置側への回動を許容するようになっている。また、ドア10が閉位置に配置された状態では、スペーサ本体58の大半が収容部24に収容されて、ドア10の開放端面10Cとプレート52との間の隙間に押圧面58Aが配置される設定になっている。
(作用効果)
次に、図1(A)及び(B)を用いてスペーサ装置50の作動を説明しつつ、第1の実施の形態の作用及び効果について説明する。なお、図1(B)では、便宜上、スペーサ本体58を実線にて図示している。
図1(A)に示されるように、ドア10が開いた状態では、スペーサ56が付勢バネ62の付勢力によって隙詰め位置に配置されている。すなわち、スペーサ56のスペーサ本体58が、ドア枠20の第1受け面22Aとストライカ40の先端部との間の隙間Gに配置されている。
この状態からドア10を閉位置側へ回動させると、ドア10の開放端部10Bが、スペーサ56の押圧面58Aに当接して、スペーサ56を見込み方向他方側へ押圧する。この状態からドア10を閉位置側へさらに回動させると、スペーサ56が付勢バネ62の付勢力に抗して隙詰め位置から回動方向一方側へ回動される。具体的には、ドア10の開放端面10Cにおける見込み方向他方側の端部が、押圧面58A上を摺動しながら閉位置側へ回動する。また、このときには、スペーサ56の円弧面58Bがウェザーストリップ30のリップ部30Bを摺接しながら、スペーサ56が回転方向一方側へ回動される。これにより、スペーサ56のスペーサ本体58が徐々に収容部24内に収容される。
そして、図1(B)に示されるように、ドア10が閉位置に配置されると、スペーサ56が許容位置に配置されて、スペーサ本体58の大半が収容部24内に収容される。このときには、スペーサ56の押圧面58Aが、付勢バネ62の付勢力によって、ドア10の開放端面10Cに当接された状態に保持されている。また、このときには、ドア10の開放端部10Bがウェザーストリップ30のリップ部30Bを見込み方向他方側へ押圧して、リップ部30Bがドア10の開放端部10Bに密着する。これにより、ドア10の開放端部10Bとドア枠20の第2受け面22Bとの間がウェザーストリップ30によってシールされる。
このように、第1の実施の形態では、スペーサ56がドア枠20に相対移動可能に設けられている。また、スペーサ56は、スペーサ本体58を有している。そして、ドア10が開いた状態では、スペーサ56が隙詰め位置に配置されて、ドア枠20の第1受け面22Aとストライカ40の先端部との間の隙間Gを、スペーサ本体58によって詰めている。このため、ドア10が開いた状態では、例えば、ドア枠20内を通過する通過者の荷物等が隙間G内に侵入することを抑制できる。これにより、当該荷物等がストライカ40に引っ掛かることを抑制できる。したがって、ストライカ40をドア枠20の第2受け面22Bから見込み方向一方側(ドア10の開く方向)へ突出させた構成にしても、ストライカ40が通過者に対する通過の妨げになることを抑制できる。
しかも、ドア10を閉じるときには、スペーサ56の押圧面58Aが、ドア10の開放端部10Bによって押圧され、スペーサ56が、隙詰め位置から回動方向一方側へ回動して、許容位置に配置される。具体的には、スペーサ56が、隙詰め位置からドア枠20の幅方向外側へ回動して、ドア10の開放端部10Bに対してドア枠20の幅方向外側へ退避するようになる。これにより、ストライカ40とドア枠20の第1受け面22Aとの間の隙間Gをスペーサ56によって詰める構成にしても、ドア10の閉位置側への回動を許容することができる。すなわち、ドア10の閉位置側への回動を許容しつつ、ストライカ40が通過者に対する通過の妨げになることを抑制できる。
また、スペーサ装置50では、スペーサ56が、上下方向を軸方向としたシャフト54に回動可能に支持されている。そして、スペーサ56が隙詰め位置から許容位置に回動するときには、スペーサ56におけるスペーサ本体58の大半が、ドア枠20の収容部24内に収容される。これにより、ドア10の開閉位置に応じて、スペーサ本体58を隙間G内に出没させて、隙間Gを詰めることができる。
また、スペーサ56のスペーサ本体58の外周面は、ドア10の開放端部10Bによって押圧される押圧面58Aと、押圧面58Aの右端部を起点とした円弧面58Bと、を含んで構成されており、これら押圧面58A及び円弧面58Bが、隙間G内に配置されている。また、円弧面58Bは、上側から見て、スペーサ56の回動中心であるシャフト54の軸線を中心とした円弧状に形成されている。このため、スペーサ56が隙詰め位置と許容位置との間を回動するときには、ドア枠20の受け部22内(隙間G内)における円弧面58Bの位置が一定の位置となる。これにより、スペーサ56の回動軌跡を含めたスペーサ56の省スペース化を図ることができる。
また、スペーサ56の円弧面58Bの見込み方向一方側の端部には、ドア枠20の幅方向内側へ開放された溝部58Eが形成されており、溝部58E内にストライカ40の先端部が配置されている。このため、スペーサ56の隙詰め位置において、ストライカ40の先端部における上端面及び下端面が、スペーサ56のカバー壁58Fによって、上側及び下側から覆われる。これにより、例えば、ドア枠20内を通過者が通過するときに、通過者の荷物等がストライカ40の先端部における上端部及び下端部に引っ掛かることを抑制できる。したがって、ストライカ40が通過者に対して通過の妨げになることを一層抑制できる。
さらに、ストライカ40の先端部の上端面及び下端面が、スペーサ56のカバー壁58Fによって、上側及び下側から覆われることで、通過者が、ストライカ40の先端部における上端面及び下端面に触れることを抑制できる。これにより、ドア枠20内を通過する通過者に対する保護性能向上に寄与することができる。
また、スペーサ56の隙詰め位置では、押圧面58Aがストライカ40の先端よりも見込み方向一方側に配置されている。換言すると、スペーサ56の隙詰め位置において、ストライカ40の先端部が、押圧面58Aよりも見込み方向他方側に配置されて、押圧面58Aに対して見込み方向一方側に突出されていない。このため、例えば、ドア枠20内を通過者が通過するときに、通過者の荷物等がストライカ40の先端部に引っ掛かることを効果的に抑制できる。したがって、ストライカ40が通過者に対して通過の妨げになることを効果的に抑制できる。
さらに、ストライカ40の先端部が、押圧面58Aよりも見込み方向他方側に配置されていることで、通過者が、ストライカ40の先端部に触れることも抑制できる。これにより、ドア枠20内を通過する通過者に対する保護性能向上に寄与することができる。
また、ドア枠20の第2受け面22Bには、ウェザーストリップ30が設けられており、ウェザーストリップ30の一部が隙間G内に配置されている。そして、スペーサ56の円弧面58Bがウェザーストリップ30のリップ部30Bに接するように配置されており、円弧面58Bは、上述のように、上側から見て、スペーサ56の回動中心であるシャフト54の軸線を中心とした円弧状に形成されている。このため、スペーサ56の回動時に、円弧面58Bがウェザーストリップ30を押圧することを抑制しつつ、スペーサ本体58とウェザーストリップ30の一部とを隙間G内に配置することができる。換言すると、ウェザーストリップ30のシール性を阻害することなく、隙間G内におけるウェザーストリップ30の配置スペースを確保することができる。したがって、ドア10とドア枠20との間のシール性を確保しつつ、ドア枠20に対して相対移動するスペーサ56を隙間G内に配置することができる。
また、スペーサ装置50は、スペーサ56を隙詰め位置側へ付勢する付勢バネ62を有している。このため、ドア10を開いた状態において、スペーサ56を付勢バネ62の付勢力によって隙詰め位置に保持させて、スペーサ56によって隙間Gを詰めることができる。さらに、スペーサ56が許容位置に配置された状態では、付勢バネ62の付勢力によってスペーサ56がドア10の開放端部10Bに当接した状態に維持される。このため、ドア10の閉じた状態において、スペーサ56による異音の発生を抑制できる。
しかも、付勢バネ62はトーションスプリングとして構成されて、シャフト54に装着されている。また、付勢バネ62の一端部が、スペーサ56の凹部58G内に配置されて、凹部58Gの傾斜面58G1に係止されている。これにより、付勢バネ62の省スペース化を図ることができると共に、スペーサ装置50の小型化に寄与することができる。
なお、ドア枠構造S1を小型化するという観点からすると、スペーサ56の円弧面58Bを、ウェザーストリップ30のリップ部30Bに接するように配置することが望ましいが、ウェザーストリップ30をドア枠20の幅方向内側へ若干ずらして、ウェザーストリップ30のリップ部30Bをスペーサ56の円弧面58Bに対して離間させてもよい。この場合においても、円弧面58Bとウェザーストリップ30のリップ部30Bとの干渉を抑制しつつ、スペーサ56をドア枠20に対して相対移動させることができる。
また、第1の実施の形態では、付勢バネ62がトーションスプリングとして構成されているが、付勢バネ62の構成はこれに限らない。例えば、付勢バネ62を圧縮コイルスプリングとして構成してもよいし、引張コイルスプリングとして構成してもよい。
(第2の実施の形態)
以下、図6〜図8を用いて、第2の実施の形態のドア枠構造S2について説明する。第2の実施の形態のドア枠構造S2では、第1の実施の形態のスペーサ装置50と、ストライカ40の一部、及びドア枠20の一部を除いて、第1の実施の形態と同様に構成されている。以下、第2の実施の形態のドア枠20、ストライカ40、及びスペーサ装置70について説明する。
第2の実施の形態では、後述するように、スペーサ装置70のスペーサ72が、ストライカ40に相対移動可能に設けられた構成になっている。このため、図6に示されるように。第2の実施の形態では、ドア枠20における収容部24が省略されている。すなわち、ドア枠20の第1受け面22Aがフラットな面として構成されている。
図7(C)及び(D)に示されるように、ストライカ40には、ストライカ孔40Aの見込み方向他方側の位置において、後述する付勢バネ78を係止するための係止部40Cが形成されており、係止部40Cは、略円柱状に形成されて、ストライカ40に対してドア枠20の幅方向内側へ突出されている。
図7に示されるように、スペーサ装置70は、スペーサ72と、「付勢部材」としての付勢バネ78と、を含んで構成されている。
スペーサ72は、「取付部」としてのカバー部74と、「隙詰部」としてのスペーサ部76と、を含んで構成されている。このカバー部74は、ドア枠20の幅方向を板厚方向とする略正方形板状に形成されており、カバー部74の一辺の長さが、ストライカ40の幅寸法(上下方向の寸法)よりも大きく設定されている。また、スペーサ72では、スペーサ部76が、カバー部74の見込み方向一方側の端部からドア枠20の幅方向内側へ延出されて、上下方向を長手方向とする略直方体ブロック状に形成されている。すなわち、スペーサ72が、上方側から見て、略逆L字形状に形成されている。
カバー部74におけるドア枠20の幅方向外側の面には、ドア枠20の幅方向外側へ開放されたスライド溝74Aが形成されており、スライド溝74Aは見込み方向に延在されている。また、スライド溝74Aは、見込み方向に貫通されており、スライド溝74Aの幅寸法がストライカ40の幅寸法よりも僅かに大きく設定されている。これにより、カバー部74の見込み方向一方側の端部には、スライド溝74Aの内部とカバー部74の外部とを連通する挿通孔74Bが貫通形成されている。
そして、ストライカ40の先端部が、スペーサ72のスライド溝74Aの内部に見込み方向他方側から挿入されて、スペーサ72(のカバー部74)が、ストライカ40の先端部に、見込み方向にスライド可能に組付けられている(図8(A)に示される位置であり、以下、スペーサ72のこの位置を「隙詰め位置」という)。これにより、スペーサ56の先端部が、カバー部74によって、上下方向、及びドア枠20の幅方向内側から覆われている。
また、スペーサ72が隙詰め位置から見込み方向他方側へスライドすることで、ストライカ40の先端側の部分が、スペーサ72の挿通孔74Bから突出されて、ストライカ40とラッチ装置12との係合を許容するようになっている(図8(B)に示される位置であり、以下、スペーサ72のこの位置を「許容位置」という)。
さらに、スライド溝74Aの底面には、後述する付勢バネ78を収容するための、ドア枠20の幅方向内側へ一段下がった凹部74Cが形成されている。そして、前述したストライカ40の係止部40Cが凹部74C内に配置されている。また、凹部74Cの見込み方向他方側の壁部は、ストッパ部74D(図7(D)参照)とされている。そして、隙詰め位置では、ストッパ部74Dがストライカ40の係止部40Cに当接されて、スペーサ72の見込み方向一方側への移動が制限される構成になっている。換言すると、スペーサ72がストライカ40から見込み方向一方側へ抜け出ることを、ストッパ部74Dによって制限する構成になっている。
また、前述のようにスペーサ72のスペーサ部76は、カバー部74からドア枠20の幅方向外側へ突出されている。このため、スペーサ72の隙詰め位置では、スペーサ部76が、ストライカ40の先端部とドア枠20の第1受け面22Aとの間の隙間G内に配置されて、隙間Gを詰めるようになっている。
図7(C)に示されるように、付勢バネ78は、ピアノ線等の線材を所定形状に屈曲させて、スペーサ72のカバー部74における凹部74C内に収容されている。具体的には、付勢バネ78は、ドア枠20の幅方向から見て、略ジグザク状に屈曲されている。また、付勢バネ78の一端部が、ストライカ40の係止部40Cに係止されており、付勢バネ78の他端部が、スペーサ72の凹部74Cの見込み方向他方側の壁部に係止されている。そして、付勢バネ78が、スペーサ72を見込み方向一方側へ付勢している。これにより、凹部74Cのストッパ部74Dが、ストライカ40の係止部40Cに当接して、スペーサ72が、隙詰め位置に保持されている。
そして、図8(A)に示されるように、ドア10が開いた状態では、スペーサ72が付勢バネ78の付勢力によって隙詰め位置に配置されている。すなわち、スペーサ72のスペーサ部76が、ドア枠20の第1受け面22Aとストライカ40の先端部との間の隙間Gに配置されている。
この状態からドア10を閉位置側へ回動させると、ドア10の開放端部10Bが、スペーサ72に当接して、スペーサ72を見込み方向他方側へ押圧する。この状態からドア10を閉位置側へさらに回動させると、スペーサ72が、付勢バネ78の付勢力に抗して、隙詰め位置から見込み方向他方側へスライドする。これにより、スペーサ72がストライカ40に対して見込み方向他方側へ相対移動して、ストライカ40の先端部がスペーサ72の挿通孔74Bから突出される。
そして、図8(B)に示されるように、ドア10が閉位置に配置されると、スペーサ72が許容位置に配置されて、ストライカ40が、スペーサ72の挿通孔74Bから突出して、ドア10のラッチ装置12と係合する。なお、ドア10の閉位置(すなわち、スペーサ72の許容位置)では、スペーサ部76がウェザーストリップ30のリップ部30Bを押圧した状態に、スペーサ72が配置されている。
このように、第2の実施の形態では、スペーサ72がストライカ40に相対移動可能に設けられている。また、スペーサ72が、スペーサ部76を有している。そして、ドア10が開いた状態では、スペーサ部76が、隙詰め位置に配置されて、ドア枠20の第1受け面22Aとストライカ40の先端部との間の隙間Gを詰めている。このため、ドア10が開いた状態では、例えば、ドア枠20内を通過する通過者の荷物等が隙間G内に侵入することを抑制できる。これにより、当該荷物等がストライカ40に引っ掛かることを抑制できる。したがって、ストライカ40をドア枠20の第2受け面22Bから見込み方向一方側(ドア10の開く方向)へ突出させた構成にしても、ストライカ40が通過者に対する通過の妨げになることを抑制できる。
しかも、ドア10を閉じるときには、スペーサ72が、ドアの開放端部10Bによって押圧されて、隙詰め位置から見込み方向他方側へスライドして、許容位置に配置される。これにより、ストライカ40とドア枠20の第1受け面22Aとの間の隙間Gをスペーサ72によって詰める構成にしても、ドア10の閉位置側への回動を許容することができる。
また、第2の実施の形態では、スペーサ72のカバー部74が、ストライカ40の先端部を、上側、下側、及びドア枠20の幅方向内側から覆っている。このため、ドア枠20を通過する通過者の荷物等がストライカ40の先端部に引っ掛かることを効果的に抑制することができる。
さらに、カバー部74が、ストライカ40の先端部を、上側、下側、及びドア枠20の幅方向内側から覆うことで、通過者が、ストライカ40の先端部における上端面及び下端面に触れることを抑制できる。これにより、ドア枠20内を通過する通過者に対する保護性能向上に寄与することができる。
また、スペーサ72のカバー部74には、ストライカ40の先端部が挿通される挿通孔74Bが形成されている。このため、スペーサ72を隙詰め位置から許容位置へスライドさせることで、ストライカ40の先端部を挿通孔74Bから見込み方向一方側へ突出させて、ラッチ装置12を係合させることができる。
また、スペーサ72の凹部58G内には、付勢バネ78が収容されており、付勢バネ78によってスペーサ72が見込み方向一方側(すなわち、隙詰め位置側)へ付勢している。このため、スペーサ72を隙詰め位置に保持することができる。
なお、第2の実施の形態では、上述のように、スペーサ72のスペーサ部76が略直方体ブロック状に形成されているが、スペーサ部76におけるウェザーストリップ30のリップ部30Bと対向する面に、リップ部30Bを配置するための凹部を形成してもよい。これにより、ドア10の閉位置において、スペーサ部76によってウェザーストリップ30のリップ部30Bを押圧することを軽減できる。
10 ドア
10A 挿入孔
10B 開放端部
10C 開放端面
12 ラッチ装置
20 ドア枠
20A 内周面
22 受け部
22A 第1受け面
22B 第2受け面
24 収容部
30 ウェザーストリップ(シール部材)
30A 基部
30B リップ部
40 ストライカ
40A ストライカ孔
40B 被係合部
40C 係止部
50 スペーサ装置
52 プレート
52A 固定孔
52B 連通孔
52C 取付片
52D 取付孔
52E 係止片
52F 係止溝
54 シャフト
54A フランジ
56 スペーサ
58 スペーサ本体(隙詰め部)
58A 押圧面
58B 円弧面
58C 内側面
58D ストッパ部
58E 溝部
58F カバー壁
58G 凹部
58G1 傾斜面
58G2 湾曲面
60 支持片(支持部)
60A 支持孔
62 付勢バネ(付勢部材)
70 スペーサ装置
72 スペーサ
74 カバー部(取付部)
74A スライド溝
74B 挿通孔
74C 凹部
74D ストッパ部
76 スペーサ部(隙詰部)
78 付勢バネ(付勢部材)
ER 止め輪
G 隙間
S1 ドア枠構造
S2 ドア枠構造
SC1 ネジ
SC2 ネジ

Claims (9)

  1. 見込み方向一方側へ開くドアが取付けられるドア枠のドア枠構造であって、
    前記ドア枠に形成され、前記ドア枠の幅方向において前記ドアの開放端部と対向する第1受け面と、見込み方向において前記ドアの開放端部と対向する第2受け面と、を含んで構成され、前記ドアの閉位置において前記ドアの開放端部を受ける受け部と、
    見込み方向に延在され、基端部が前記ドア枠に固定されると共に、先端部が前記第2受け面に対して見込み方向一方側へ突出され且つ前記第1受け面に対して前記ドア枠の幅方向内側に離間して配置しているストライカと、
    前記ドア枠又は前記ストライカに相対移動可能に設けられ、前記第1受け面と前記ストライカの先端部との間の隙間を詰める隙詰部を有するスペーサと、
    を備え、
    前記ドアの開状態では、前記スペーサが、前記隙詰部によって前記隙間を詰める隙詰め位置に配置されており、
    前記ドアが閉じるときに、前記スペーサが、前記ドアの開放端部によって押圧されて、前記ドアの閉位置への移動を許容する許容位置へ移動することを特徴するドア枠構造。
  2. 前記ドア枠の前記第1受け面には、前記ドア枠の幅方向内側へ開放された凹状の収容部が形成され、
    前記スペーサは、前記収容部の内部において上下方向を軸方向したシャフトに回動可能に支持された支持部を有しており、
    前記ドアが閉じるときに、前記スペーサが、前記収容部側へ回動して、前記収容部の内部に収容される請求項1に記載のドア枠構造。
  3. 前記支持部は、前記隙詰部の見込み方向一方側の端部から前記収容部側へ突出されており、
    前記隙詰部の外周面が、
    前記隙詰部の見込み方向一方側の面を構成し、前記ドアが閉じるときに前記ドアの開放端部によって押圧される押圧面と、
    前記押圧面に接続され、上側から見て前記シャフトの軸線を中心した円弧状を成す円弧面と、
    を含んで構成されている請求項2に記載のドア枠構造。
  4. 前記円弧面には、前記ドア枠の幅方向内側へ開放された溝部が形成されており、
    前記溝部内に、前記ストライカの先端部が配置されている請求項3に記載のドア枠構造。
  5. 前記押圧面が、前記ストライカの先端よりも見込み方向一方側に配置されている請求項3又は請求項4に記載のドア枠構造。
  6. 前記第2受け面には、前記ドアと前記第2受け面との間をシールするシール部材が設けられており、
    前記シール部材が、前記円弧面に接するように配置され、又は前記円弧面から離間して配置されている請求項3〜請求項5の何れか1項に記載のドア枠構造。
  7. 前記スペーサは、前記隙詰部に接続され且つ前記ストライカの先端部に前記ストライカの長手方向に相対移動可能に取付けられた取付部を有しており、
    前記ドアが閉じるときに、前記スペーサが前記隙詰め位置から見込み方向他方側へ移動して、前記ドアの閉位置への移動が許容される請求項1に記載のドア枠構造。
  8. 前記取付部は、前記ストライカの先端部を、上側、下側、及び前記ドア枠の幅方向内側から覆っており、
    前記取付部の見込み方向一方側の端部には、前記ストライカの先端部が挿通される挿通孔が形成されている請求項7に記載のドア枠構造。
  9. 前記スペーサを隙詰め位置側へ付勢する付勢部材を備えている請求項1〜請求項8の何れか1項に記載のドア枠構造。
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