JP2019060194A - ドア枠構造 - Google Patents
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Abstract
Description
以下、図1〜図5を用いて、第1の実施の形態に係るドア枠構造S1について説明する。図2及び図3に示されるように、ドア枠構造S1は、建物のドア枠20に適用されている。なお、図面において適宜示される、矢印INは室内側を示し、矢印OUTは室外側を示しており、以下の説明では、矢印IN及び矢印OUTの方向を、見込み方向という。そして、室外側が、本発明の見込み方向一方側に対応しており、室内側が、本発明の見込み方向他方側に対応している。また、図面において適宜示される、矢印UPは、上側(垂直方向一方側)を示しており、矢印LHは、室外側から見た左側(ドア枠20の幅方向一方側)を示している。
ドア10の全体の図示は省略するが、ドア10は、閉位置(ドア10をドア枠20に対して閉じた状態の位置)において、見込み方向を厚み方向とし且つ上下方向を長手方向とする略矩形板状を成している。図2に示されるように、ドア10の右端部(基端部)は、図示しない位置において、上下方向を軸方向としてドア枠20に回動可能に連結されており、ドア10が、閉位置から見込み方向一方側へ開く構成になっている。
ドア枠20の全体の図示は省略するが、ドア枠20は、全体としてドア10の外形に対応する略矩形枠状に形成されている。そして、図1(B)に示されるように、ドア10を閉じた状態では、ドア10の開放端部10B(左端部)が、ドア枠20の受け部22に配置される設定になっている。この受け部22は、上側から見て、略逆L字形に切り欠かれた形状を成している。具体的には、受け部22は、上側から見て、見込み方向に延在された第1受け面22Aと、第1受け面22Aにおける見込み方向他方側の端部から右側(ドア枠20の幅方向内側)へ延出された第2受け面22Bと、を含んで構成されている。
図3にも示されるように、ストライカ40は、ドア枠20の幅方向を板厚方向とし且つ見込み方向を長手方向とする略矩形板状に形成されている。そして、ストライカ40の基端部(見込み方向他方側の端部)が、ドア枠20の内周面20Aに対して右側に隣接して配置されて、複数のネジSC1によってドア枠20に締結固定されている。なお、ストライカ40がドア枠20に固定された状態では、ネジSC1の頭部が、ストライカ40からドア枠20の幅方向内側へ突出しないように構成されている。
次に、本発明の要部であるスペーサ装置50について説明する。図4及び図5に示されるように、スペーサ装置50は、スペーサ装置50の骨格を構成するプレート52(広義には、「固定部材」として把握される要素である)と、上記隙間Gを詰めるためのスペーサ56と、スペーサ56を回動可能に支持するシャフト54と、「付勢部材」としての付勢バネ62と、を含んで構成されている。以下、スペーサ装置50の各構成について説明する。
プレート52は、ドア枠20の幅方向を板厚方向とし、且つ上下方向を長手方向とする略矩形板状に形成されている。そして、プレート52が、ドア枠20の第1受け面22Aに形成された収容部24を塞ぐように、第1受け面22Aの右側に隣接して配置されている(図3参照)。また、プレート52の上端部及び下端部は、収容部24よりも上側及び下側にそれぞれ配置されている。このプレート52の上端部及び下端部には、プレート52の幅方向(見込み方向)の略中央部において、円形状の固定孔52Aが貫通形成されている。そして、固定孔52A内にネジSC2が右側から挿入されて、ネジSC2によってプレート52がドア枠20に固定されている(図3参照)。なお、プレート52がドア枠20に固定された状態では、ネジSC2の頭部が、プレート52からドア枠20の幅方向内側へ突出しないように構成されている。
シャフト54は、上下方向を軸方向とした略円柱状に形成されている。このシャフト54の外径寸法は、プレート52の取付孔52Dの内径寸法と比べて若干小さく設定されている。また、シャフト54の下端部には、シャフト54の径方向外側へ突出されたフランジ54Aが形成されており、フランジ54Aは、取付孔52Dよりも大径の円形状に形成されている。そして、シャフト54が、プレート52における一対の取付孔52D内に下側から挿入されている。また、シャフト54の取付孔52Dへの挿入状態では、シャフト54の上端部が、上側の取付片52Cよりも上側に突出されており、当該上端部に止め輪ER(Eリング)が係止されている。これにより、シャフト54が一対の取付片52Cに取付けられている。
スペーサ56は、「隙詰め部」としてのスペーサ本体58と、上下一対の「支持部」としての支持片60と、を含んで構成されている。そして、スペーサ56では、一対の支持片60がシャフト54に回動可能に支持されて、スペーサ56が、ドア枠20に相対移動可能に連結された構成になっている。詳しくは、スペーサ本体58がドア枠20の第1受け面22Aとストライカ40との間の隙間Gを詰める隙詰め位置(図1(A)に示される位置)と、スペーサ本体58が隙詰め位置から回動方向一方側(図1(A)の矢印A方向側)へ回動されて収容部24内に収容される許容位置(図1(B)に示される位置)と、の間を、スペーサ56が回動する構成になっている。以下、スペーサ56の構成についての説明では、便宜上、スペーサ56が隙詰め位置に配置された状態として説明する。
付勢バネ62は、トーションスプリングとして構成されている。この付勢バネ62は、シャフト54に装着されると共に、スペーサ56の上下一対の支持片60の間に配置されている。付勢バネ62の一端部は、スペーサ56の傾斜面58G1に係止されており、付勢バネ62の他端部は、プレート52の係止溝52F内に挿入されて係止片52Eに係止されている。そして、付勢バネ62は、スペーサ56を回動方向他方側(すなわち、隙詰め位置側)へ付勢している。これにより、スペーサ56のストッパ部58Dがプレート52に当接して、スペーサ56が隙詰め位置に保持されている。
次に、図1(A)及び(B)を用いてスペーサ装置50の作動を説明しつつ、第1の実施の形態の作用及び効果について説明する。なお、図1(B)では、便宜上、スペーサ本体58を実線にて図示している。
以下、図6〜図8を用いて、第2の実施の形態のドア枠構造S2について説明する。第2の実施の形態のドア枠構造S2では、第1の実施の形態のスペーサ装置50と、ストライカ40の一部、及びドア枠20の一部を除いて、第1の実施の形態と同様に構成されている。以下、第2の実施の形態のドア枠20、ストライカ40、及びスペーサ装置70について説明する。
10A 挿入孔
10B 開放端部
10C 開放端面
12 ラッチ装置
20 ドア枠
20A 内周面
22 受け部
22A 第1受け面
22B 第2受け面
24 収容部
30 ウェザーストリップ(シール部材)
30A 基部
30B リップ部
40 ストライカ
40A ストライカ孔
40B 被係合部
40C 係止部
50 スペーサ装置
52 プレート
52A 固定孔
52B 連通孔
52C 取付片
52D 取付孔
52E 係止片
52F 係止溝
54 シャフト
54A フランジ
56 スペーサ
58 スペーサ本体(隙詰め部)
58A 押圧面
58B 円弧面
58C 内側面
58D ストッパ部
58E 溝部
58F カバー壁
58G 凹部
58G1 傾斜面
58G2 湾曲面
60 支持片(支持部)
60A 支持孔
62 付勢バネ(付勢部材)
70 スペーサ装置
72 スペーサ
74 カバー部(取付部)
74A スライド溝
74B 挿通孔
74C 凹部
74D ストッパ部
76 スペーサ部(隙詰部)
78 付勢バネ(付勢部材)
ER 止め輪
G 隙間
S1 ドア枠構造
S2 ドア枠構造
SC1 ネジ
SC2 ネジ
Claims (9)
- 見込み方向一方側へ開くドアが取付けられるドア枠のドア枠構造であって、
前記ドア枠に形成され、前記ドア枠の幅方向において前記ドアの開放端部と対向する第1受け面と、見込み方向において前記ドアの開放端部と対向する第2受け面と、を含んで構成され、前記ドアの閉位置において前記ドアの開放端部を受ける受け部と、
見込み方向に延在され、基端部が前記ドア枠に固定されると共に、先端部が前記第2受け面に対して見込み方向一方側へ突出され且つ前記第1受け面に対して前記ドア枠の幅方向内側に離間して配置しているストライカと、
前記ドア枠又は前記ストライカに相対移動可能に設けられ、前記第1受け面と前記ストライカの先端部との間の隙間を詰める隙詰部を有するスペーサと、
を備え、
前記ドアの開状態では、前記スペーサが、前記隙詰部によって前記隙間を詰める隙詰め位置に配置されており、
前記ドアが閉じるときに、前記スペーサが、前記ドアの開放端部によって押圧されて、前記ドアの閉位置への移動を許容する許容位置へ移動することを特徴するドア枠構造。 - 前記ドア枠の前記第1受け面には、前記ドア枠の幅方向内側へ開放された凹状の収容部が形成され、
前記スペーサは、前記収容部の内部において上下方向を軸方向したシャフトに回動可能に支持された支持部を有しており、
前記ドアが閉じるときに、前記スペーサが、前記収容部側へ回動して、前記収容部の内部に収容される請求項1に記載のドア枠構造。 - 前記支持部は、前記隙詰部の見込み方向一方側の端部から前記収容部側へ突出されており、
前記隙詰部の外周面が、
前記隙詰部の見込み方向一方側の面を構成し、前記ドアが閉じるときに前記ドアの開放端部によって押圧される押圧面と、
前記押圧面に接続され、上側から見て前記シャフトの軸線を中心した円弧状を成す円弧面と、
を含んで構成されている請求項2に記載のドア枠構造。 - 前記円弧面には、前記ドア枠の幅方向内側へ開放された溝部が形成されており、
前記溝部内に、前記ストライカの先端部が配置されている請求項3に記載のドア枠構造。 - 前記押圧面が、前記ストライカの先端よりも見込み方向一方側に配置されている請求項3又は請求項4に記載のドア枠構造。
- 前記第2受け面には、前記ドアと前記第2受け面との間をシールするシール部材が設けられており、
前記シール部材が、前記円弧面に接するように配置され、又は前記円弧面から離間して配置されている請求項3〜請求項5の何れか1項に記載のドア枠構造。 - 前記スペーサは、前記隙詰部に接続され且つ前記ストライカの先端部に前記ストライカの長手方向に相対移動可能に取付けられた取付部を有しており、
前記ドアが閉じるときに、前記スペーサが前記隙詰め位置から見込み方向他方側へ移動して、前記ドアの閉位置への移動が許容される請求項1に記載のドア枠構造。 - 前記取付部は、前記ストライカの先端部を、上側、下側、及び前記ドア枠の幅方向内側から覆っており、
前記取付部の見込み方向一方側の端部には、前記ストライカの先端部が挿通される挿通孔が形成されている請求項7に記載のドア枠構造。 - 前記スペーサを隙詰め位置側へ付勢する付勢部材を備えている請求項1〜請求項8の何れか1項に記載のドア枠構造。
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