JP2019059814A - 樹脂フィルム - Google Patents

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昭弘 市毛
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Abstract

【課題】バイオマス由来のエチレンを含む重合体を用いた樹脂フィルムの製膜工程において良好な製膜加工安定性を発現する樹脂フィルムを提供する。【解決手段】本発明の樹脂フィルムは、バイオマス由来のエチレンを主とするモノマーを重合してなるバイオマス由来のポリオレフィン単独からなる層、または、バイオマス由来のポリオレフィンを含んでなる層を少なくとも1層含み、当該層に少なくともアンチブロッキング剤を含み、任意で当該層にメヤニ抑制剤をさらに含む。【選択図】なし

Description

本発明は、バイオマス由来のポリオレフィンを含む樹脂フィルムに関する。より詳しくは、バイオマス由来のエチレンを含むモノマーを重合してなるバイオマス由来のポリオレフィン単独からなる層またはバイオマス由来のポリオレフィンを含んでなる層を有する樹脂フィルムであり、フィルム製造過程において安定的に生産可能な樹脂フィルムに関する。
近年、環境への配慮の高まりから、化石燃料からの脱却のためバイオマスの利用が注目されており、これを原料としたバイオマスプラスチックの実用化が行われている。特に、需要量の多いポリエチレン系樹脂の製造にバイオマス由来の原料を用いて、化石燃料の使用量を削減することが望まれており、バイオマス由来のエチレンを含む重合体を原料としたポリオレフィン樹脂フィルムが知られている(例えば特許文献1)。
特許第5862055号公報
しかしながら、バイオマス由来のエチレンを含む重合体は、モノマー純度の影響などにより、分子量分布および組成分布が従来の化石燃料由来のエチレンからなる重合体に比べ広くなるため、製膜加工安定性が劣るという問題があった。
本発明の目的は、バイオマス由来のエチレンを含む重合体を用いた樹脂フィルムの製膜工程において良好な製膜加工安定性を発現する樹脂フィルムを提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る樹脂フィルムは、バイオマス由来のエチレンを主とするモノマーを重合してなるバイオマス由来のポリオレフィン(好ましくは、バイオマス由来のエチレンと化石燃料由来のα-オレフィンとの共重合体であって、密度が0.900〜0.932g/cmであるバイオマス由来のポリオレフィン)からなる層を少なくとも1層含み、当該層に少なくともアンチブロッキング剤を含み、任意で、当該層にメヤニ抑制剤をさらに含むことを特徴とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る樹脂フィルムは、バイオマス由来のエチレンを主とするモノマーを重合してなるバイオマス由来のポリオレフィンと、化石燃料由来のエチレンを主とする単独重合体または共重合体(好ましくは、密度が0.910〜0.932g/cmである単独重合体または共重合体)と、からなる組成物からなる層を少なくとも1層含み、当該組成物におけるバイオマス由来のポリオレフィン濃度が50重量%以上であり、当該組成物の密度が0.919〜0.928g/cmであり、当該層に少なくともアンチブロッキング剤を含み、任意で、当該層にメヤニ抑制剤をさらに含むことを特徴とする。
本発明により、製膜加工安定性に優れたバイオマス由来のフィルム樹脂が提供される。
重合によって得られるエチレン共重合体が広い分子量分布を有する場合、含まれている低分子量成分が樹脂フィルムのアンチブロッキング性を悪化させる。そこで、本発明者は、アンチブロッキング剤を使用することで、バイオマス由来のポリオレフィンでもブロッキングによる製膜加工安定性不良を抑制することを見出し、本発明に至った。
さらに、重合によって得られるエチレン共重合体が広い組成分布を有する場合、低分量且つコモノマー量の多い成分が製膜加工時のメヤニを発生させやすい。そこで、本発明者は、メヤニ抑制剤を使用することで、バイオマス由来のポリオレフィンでもインフレーションフィルム製膜加工時のメヤニ発生を抑制することを見出した。
本発明の一態様(第1の態様)に係る樹脂フィルムは、バイオマス由来のエチレンを主とするモノマーを重合してなるバイオマス由来のポリオレフィンからなる層を少なくとも1層含み、当該層に少なくともアンチブロッキング剤を含むことを特徴とする。当該樹脂フィルムは、任意で、当該層にメヤニ抑制剤をさらに含んでいてもよい。
本発明において、バイオマス由来のポリオレフィンは、バイオマス由来のエチレンを主とするモノマーを重合してなる。「バイオマス由来のエチレンを主とする」とは、ポリオレフィンの原料であるモノマーのうち、割合(質量%)が最も多い成分がバイオマス由来のエチレンであることを指す。バイオマス由来のエチレンは、例えば、トウモロコシやサトウキビなどの植物から抽出・精製されたエタノールを原料として製造されたエチレンである。このようなバイオマス由来のエチレンを原料モノマーとして用いているため、重合してなるポリオレフィンは「バイオマス由来」となる。
バイオマス由来のポリオレフィンは、バイオマス由来のエチレンの単独重合体であってもよいし、他のモノマーとの共重合体であってもよい。すなわち、バイオマス由来のポリオレフィンの原料であるモノマーは、化石燃料由来のエチレンおよび/または化石燃料由来のα-オレフィンをさらに含んでいてもよい。あるいは、バイオマス由来のポリオレフィンの原料であるモノマーは、バイオマス由来のα-オレフィンをさらに含んでいてもよい。α-オレフィンとしては、例えば、ブテン、ヘキセン、またはオクテンなどの炭素数3〜20のα-オレフィンが挙げられる。バイオマス由来のポリオレフィンは、バイオマス由来のエチレンと化石燃料由来のα-オレフィンとの共重合体であることが好ましい。
バイオマス由来のポリオレフィンは、例えば、高圧法によるエチレンの単独重合や、固体触媒またはメタロセン系触媒等を用いて、エチレンとブテン、ヘキセン、オクテンなどα-オレフィンコモノマーとを共重合することによって得ることができる。また、バイオマス由来のポリオレフィンとして、例えば、ブラスケム社の植物由来ポリエチレンなど市販品を用いることもできる。
バイオマス由来のポリオレフィンの密度は、特に限定されないが、0.900〜0.932g/cmであることが好ましく、0.910〜0.925g/cmであることがより好ましい。本書において、密度は、JIS K6760−1995に記載のアニーリングを行った後、JIS K7112−1980のうち、A法に規定された方法に従って測定される値である。バイオマス由来のポリオレフィンの密度が0.900g/cm以上の場合、アンチブロッキング性がより優れるという利点がある。また、バイオマス由来のポリオレフィンの密度が0.932g/cm以下の場合、柔軟性に優れるという利点がある。
バイオマス由来のポリオレフィンのメルトフローレート(MFR)は、特に限定されないが、0.1〜10g/10分であることが好ましく、0.5〜5g/10分であることがより好ましい。本書において、メルトフローレートは、JIS K7210−1995に規定された方法において、温度190℃、荷重21.18Nの条件で、A法により測定される値である。バイオマス由来のポリオレフィンのMFRが0.1g/10分以上の場合、フィルム製膜加工時の樹脂の発熱が少ないという利点がある。また、バイオマス由来のポリオレフィンのMFRが10g/10分以下の場合、インフレーションフィルム製膜加工時のバブル安定性に優れるという利点がある。
本発明において、バイオマス由来のポリオレフィンは、バイオマス由来のエチレンと化石燃料由来のα-オレフィンとの共重合体であり且つ密度が0.900〜0.932g/cmであることが、アンチブロッキング剤やメヤニ抑制剤の効果をより発現する観点から、好ましい。
上記層は、組成が異なる2種以上のバイオマス由来のポリオレフィンを含んでいてもよい。2種以上のバイオマス由来のポリオレフィンを含む場合は、「バイオマス由来のポリオレフィンの密度」は、加重平均で算出される値を指し、「バイオマス由来のポリオレフィンのMFR」は、対数加成則で算出される値を指す。
第1の態様に係る樹脂フィルムは、上記層がバイオマス由来のポリオレフィン単独で構成されるため、配合設計が容易であるという利点を有する。また、樹脂フィルムにおけるバイオマス由来成分の割合が高まるという利点を有する。
本発明において上記層はバイオマス由来のポリオレフィン単独で構成することも可能であるが、アンチブロッキング剤およびメヤニ抑制剤の効果をより発現させるために化石燃料由来のエチレンを主とする単独重合体または共重合体を混合することも可能である。
すなわち、本発明の別の一態様(第2の態様)に係る樹脂フィルムは、バイオマス由来のエチレンを主とするモノマーを重合してなるバイオマス由来のポリオレフィンと、化石燃料由来のエチレンを主とする単独重合体または共重合体と、からなる組成物からなる層を少なくとも1層含み、当該組成物におけるバイオマス由来のポリオレフィン濃度が50重量%以上であり、当該組成物の密度が0.919〜0.928g/cmであり、当該層に少なくともアンチブロッキング剤を含むことを特徴とする樹脂フィルムである。当該樹脂フィルムは、任意で、当該層にメヤニ抑制剤をさらに含んでいてもよい。
バイオマス由来のポリオレフィンについての説明は、上述のとおりである。
本発明において、化石燃料由来のエチレンを主とする単独重合体または共重合体は、原油等の化石燃料から得られたエチレン(化石燃料由来のエチレン)を主とするモノマーを重合してなる。「化石燃料由来のエチレンを主とする」とは、単独重合体または共重合体の原料であるモノマーのうち、割合(質量%)が最も多い成分が化石燃料由来のエチレンであることを指す。共重合体である場合、コモノマーとしては、例えば、化石燃料由来のα-オレフィンが挙げられる。α-オレフィンとしては、例えば、ブテン、ヘキセン、またはオクテンなどの炭素数3〜20のα-オレフィンが挙げられる。
化石燃料由来のエチレンを主とする単独重合体または共重合体は、例えば、高圧法によるエチレンの単独重合や、固体触媒またはメタロセン系触媒等を用いて、エチレンとブテン、ヘキセン、オクテンなどコモノマーとを共重合することによって得ることができる。また、市販品を用いることもできる。
化石燃料由来のエチレンを主とする単独重合体または共重合体の密度は、特に限定されないが、0.910〜0.932g/cmであることが好ましく、0.913〜0.930g/cmであることがより好ましい。化石燃料由来のエチレンを主とする単独重合体または共重合体の密度が0.910/cm以上の場合、アンチブロッキング性がより優れるという利点がある。また、化石燃料由来のエチレンを主とする単独重合体または共重合体の密度が0.932g/cm以下の場合、柔軟性に優れるという利点がある。
化石燃料由来のエチレンを主とする単独重合体または共重合体のMFRは、特に限定されないが、0.1〜10g/10分であることが好ましく、0.5〜5g/10分であることがより好ましい。また、バイオマス由来のポリオレフィンのMFRより低いものであることが表面特性発現の目的からより好ましい。化石燃料由来のエチレンを主とする単独重合体または共重合体のMFRが0.1g/10分以上の場合、フィルム製膜加工時の樹脂の発熱が少ないという利点がある。また、化石燃料由来のエチレンを主とする単独重合体または共重合体のMFRが10g/10分以下の場合、インフレーションフィルム製膜加工時のバブル安定性に優れるという利点がある。
第2の態様において、組成物におけるバイオマス由来のポリオレフィン濃度は、バイオ由来成分の割合を高める観点から、50重量%以上であり、70重量%以上であることが好ましく、90重量%以上であることがより好ましい。
第2の態様において、組成物の密度は、製膜加工安定性を発現することができる観点から、0.919〜0.928g/cmであり、0.920〜0.925g/cmであることが好ましい。
上記層は、組成が異なる2種以上のバイオマス由来のポリオレフィンを含んでいてもよい。また、上記層は、組成が異なる2種以上の化石燃料由来のエチレンを主とする単独重合体または共重合体を含んでいてもよい。2種以上のバイオマス由来のポリオレフィンを含む場合は、「バイオマス由来のポリオレフィンの密度」は、加重平均で算出される値を指し、「バイオマス由来のポリオレフィンのMFR」は、対数加成則で算出される値を指す。2種以上の化石燃料由来のエチレンを主とする単独重合体または共重合体を含む場合は、「化石燃料由来のエチレンを主とする単独重合体または共重合体の密度」は、加重平均で算出される値を指し、「化石燃料由来のエチレンを主とする単独重合体または共重合体のMFR」は、対数加成則で算出される値を指す。
本発明で用いるアンチブロッキング剤としては、ポリスチレンやポリメチルメタアクリレートなどの架橋樹脂ビーズ、シリカ、クレー、タルク、珪藻土、長石、カオリン、ゼオライト、カオリナイト、ウォラストナイト、セリサイト、無定形アルミノシリケート、無定形カルシウムシリケート等が挙げられる。特に、バイオマス由来のポリオレフィンのアンチブロッキング性を発現させるために、ポリメチルメタアクリレートの架橋樹脂ビーズや無定形アルミノシリケート、およびこれらの混合物が製膜加工安定性の観点から好ましい。
上記層におけるアンチブロッキング剤の量は、特に限定されないが、0.01〜5質量%であることが好ましく、0.05〜3質量%であることがより好ましい。
本発明で任意で用いるメヤニ防止剤は、バイオマス由来のポリオレフィンの主に低分子量成分による熱劣化物による加工安定性不良を抑制する目的で用いられ得る。熱劣化を抑制するためにフェノール系熱安定剤、リン系熱安定剤およびフェノール系とリン系との複合安定剤などが挙げられる。また、押出成形時のダイリップへの付着を防止する目的で、フッ素系組成物、シリコン系組成物などが挙げられる。メヤニ防止剤としては、特にフッ素樹脂などのフッ素系組成物が加工安定性の観点から好ましい。
上記層におけるメヤニ防止剤の量は、特に限定されないが、0〜5質量%であることが好ましく、0.01〜3質量%であることがより好ましい。
上記層には、その特性が損なわれない範囲において、各種の添加剤が添加されていてもよい。添加剤としては、例えば、酸化防止剤、可塑剤、紫外線安定化剤、着色防止剤、艶消し剤、消臭剤、難燃剤、耐候剤、帯電防止剤、糸摩擦低減剤、スリップ剤、離型剤、イオン交換剤、および着色顔料等が挙げられる。これら添加剤の量は、層全体に対して、例えば0〜10質量%とすることができる。
本発明の樹脂フィルムは、上記層(第1の態様における層または第2の態様における層)を少なくとも1層含んでいる。本発明の樹脂フィルムは、上記層を1層のみ含み且つ他の層を含まない単層フィルムであってもよいし、上記層を1層のみ含み且つ上記層に該当しない層を1層以上含む多層フィルムであってもよいし、上記層を2層以上含み且つ上記層に該当しない層を含まない多層フィルムであってもよいし、上記層を2層以上含み且つ上記層に該当しない層を1層以上含む多層フィルムであってもよい。一例において、本発明の樹脂フィルムは、3層からなる多層フィルムであり得、そのうち1層もしくは2層または3層全てが上記層(第1の態様における層または第2の態様における層)であり得る。本発明の樹脂フィルムが上記層を1層以上含む場合、当該層は互いに同じ組成を有していてもよいし、異なる組成を有していてもよい。
本発明の樹脂フィルムの厚みは、用途に応じて適宜設定すればよいが、例えば、5〜500μmであり得る。各層の厚みは、用途に応じて適宜設定すればよいが、例えば、1〜490μmであり得る。樹脂フィルムが3層構造である場合、内層と中間層と外層との比は、用途に応じて適宜設定すればよいが、例えば、1〜98%:1〜98%:1〜98%であり得る。
本発明の樹脂フィルムの製造方法は、特に限定されず、例えば、従来公知の方法で製造することができる。本発明の樹脂フィルムは、押出成形されてなることが好ましく、押出成形が、Tダイ法またはインフレーション法により行われることがより好ましい。
本発明の樹脂フィルムをシーラントとして、その一方の面に基材フィルムを積層してもよい。基材フィルムとしては、積層体の用途に応じて任意の樹脂フィルムまたはシートを使用することができる。詰め替えパウチに適用する場合は、引張強度、屈曲強度、衝撃強度等の機械的強度に優れるとともに、印刷適性に優れることが好ましく、例えば、二軸延伸ナイロンフィルム、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムなどの二軸延伸ポリエステルフィルム、二軸延伸ポリプロピレンフィルム等を好適に使用できるほか、合成紙なども使用することができる。これらは単独で使用してもよく、また、複数を組み合わせて使用してもよい。
本発明の樹脂フィルムと基材フィルムとの接着は、例えば、接着層を介して押出ラミネート法(所謂サンドイッチラミネート法)により貼り合わせることができる。この場合は、接着層として、ポリオレフィン系の熱接着性樹脂、例えば、LDPE、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、アイオノマー等の単体、またはこれらにハードレジン等の接着性向上剤をブレンドした樹脂等を使用することができる。
また、基材フィルム上に、本発明の樹脂フィルムを構成するポリオレフィンまたは組成物を押出コーティングすることにより積層することもできる。
さらに、接着剤を介して、ドライラミネート法で貼り合わせることもできる。使用する接着剤としては、例えば、ドライラミネート用の二液硬化型ポリウレタン系接着剤等が挙げられる。
本発明の樹脂フィルムと基材フィルムとの間に、バリア層を設けてもよい。
バリア層としては、例えば、アルミニウム箔などの金属箔のほか、アルミニウムなどの金属やアルミニウム酸化物などの金属酸化物、珪素酸化物などの無機酸化物を二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムなどの基材フィルムに蒸着した蒸着フィルム、ポリアクリロニトリルフィルム、エチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム等を使用することができる。
基材フィルムとバリア層との接着は、例えば、上記の基材フィルムとシーラントとの接着と同様に、押出ラミネート法またはドライラミネート法で貼り合わせることができる。
本発明の樹脂フィルムとバリア層との接着は、例えば、上記と同様に、押出ラミネート法またはドライラミネート法で貼り合わせることができる。または、バリア層上に本発明の樹脂フィルムを構成するポリオレフィンまたは組成物を押出コーティングすることにより積層してもよい。
いずれの場合も、積層面にアンカーコート剤を予め塗布しておくか、コロナ処理等の前処理を施しておくことにより、層間の接着強度を高めることができる。
本発明の樹脂フィルムは、例えば、容器や袋等の包装製品、化粧シートやトレー等のシート成形品、積層フィルム、光学フィルム、樹脂板、各種ラベル材料、蓋材、およびラミネートチューブ等の各種用途に好適に使用することができ、包装製品およびシート成形品に使用することが好ましく、包装製品用シーラントフィルムに使用することがさらに好ましい。
このように、本発明は少なくとも以下のものを提供する。
(1)バイオマス由来のエチレンを主とするモノマーを重合してなるバイオマス由来のポリオレフィンからなる層を少なくとも1層含み、当該層に少なくともアンチブロッキング剤を含む、樹脂フィルム。
(2)バイオマス由来のエチレンを主とするモノマーを重合してなるバイオマス由来のポリオレフィンからなる層を少なくとも1層含み、当該層に少なくともアンチブロッキング剤およびメヤニ抑制剤を含む、樹脂フィルム。
(3)上記バイオマス由来のポリオレフィンが、バイオマス由来のエチレンと化石燃料由来のα-オレフィンとの共重合体であって、密度が0.900〜0.932g/cmである、上記(1)または(2)に記載の樹脂フィルム。
(4)バイオマス由来のエチレンを主とするモノマーを重合してなるバイオマス由来のポリオレフィンと、化石燃料由来のエチレンを主とする単独重合体または共重合体と、からなる組成物からなる層を少なくとも1層含み、当該組成物におけるバイオマス由来のポリオレフィン濃度が50重量%以上であり、当該組成物の密度が0.919〜0.928g/cmであり、当該層に少なくともアンチブロッキング剤を含む、樹脂フィルム。
(5)バイオマス由来のエチレンを主とするモノマーを重合してなるバイオマス由来のポリオレフィンと、化石燃料由来のエチレンを主とする単独重合体または共重合体と、からなる組成物からなる層を少なくとも1層含み、当該組成物におけるバイオマス由来のポリオレフィン濃度が50重量%以上であり、当該組成物の密度が0.919〜0.928g/cmであり、当該層に少なくともアンチブロッキング剤およびメヤニ抑制剤を含む、樹脂フィルム。
(6)上記化石燃料由来のエチレンを主とする単独重合体または共重合体が、密度0.910〜0.932g/cmである、上記(4)または(5)に記載の樹脂フィルム。
以下に実施例を示し、本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。もちろん、本発明は以下の実施例に限定されるものではなく、細部については様々な態様が可能であることはいうまでもない。さらに、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、それぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。また、本明細書中に記載された文献の全てが参考として援用される。
〔製膜加工安定性の評価方法〕
はじめに、以下の実施例および比較例における製膜加工安定性の評価方法を説明する。
(1)アンチブロッキング性
インフレーションフィルム成形中に、チューブ状フィルムの耳部をトリミングし、2枚に分ける時の剥離し易さを評価した。剥離し易ければ、アンチブロッキング性は良好であるといえる。
(2)メヤニ抑制効果
インフレーションフィルム成形を2時間実施した後、ダイリップに付着したメヤニの発生程度を評価した。メヤニの発生量が少なければ、メヤニ抑制効果は良好であるといえる。
〔添加剤マスターバッチの作製〕
(1)化石燃料由来のエチレン単独重合体(住友化学(株)製スミカセン(登録商標) F200−0、MFR(190℃)=2g/10分、密度=0.923g/cm)98重量%と、メヤニ防止剤としてフッ素樹脂2重量%とをバンバリーミキサーで溶融混練し、造粒機を通してペレット化することにより、マスターバッチ(以下、OMB-1と表記)を作製した。
(2)化石燃料由来のエチレン単独重合体(住友化学(株)製スミカセン F200−0、MFR(190℃)=2g/10分、密度=0.923g/cm)94重量%と、滑剤としてエルカ酸アミド(日本精化(株)製ニュートロンS)2重量%と、アンチブロッキング剤として無定形アルミノシリケート(水澤化学工業(株)製シルトンAMT−25)4重量%とをバンバリーミキサーで溶融混練し、造粒機を通してペレット化することにより、マスターバッチ(以下、OMB-2と表記)を作製した。
(3)化石燃料由来のエチレン単独重合体(住友化学(株)製スミカセン F200−0、MFR(190℃)=2g/10分、密度=0.923g/cm)90重量%と、アンチブロッキング剤としてポリメチルメタアクリレートの架橋樹脂ビーズ((株)日本触媒製エポスターMA1010)10重量%とをバンバリーミキサーで溶融混練し、造粒機を通してペレット化することにより、マスターバッチ(以下、OMB-3と表記)を作製した。
(4)化石燃料由来のエチレン−ヘキセン−1共重合体(住友化学(株)製スミカセンE FV402、MFR(190℃)=3.8g/10分、密度=0.913g/cm)98重量%と、酸化防止剤(住友化学(株)スミライザーGP)2重量%とをバンバリーミキサーで溶融混練し、造粒機を通してペレット化することにより、マスターバッチ(以下、OMB-4と表記)を作製した。
(5)バイオマス由来のエチレンと化石燃料由来のブテン−1と化石燃料由来のヘキセン−1との共重合体(ブラスケム社製SLH118、MFR(190℃)=1g/10分、密度=0.916g/cm)98重量%と、メヤニ防止剤としてフッ素樹脂2重量%とをバンバリーミキサーで溶融混練し、造粒機を通してペレット化することにより、マスターバッチ(以下、BMB-1と表記)を作製した。
(6)バイオマス由来のエチレンと化石燃料由来のブテン−1と化石燃料由来のヘキセン−1との共重合体(ブラスケム社製SLH118、MFR(190℃)=1g/10分、密度=0.916g/cm)94重量%と、滑剤としてエルカ酸アミド(日本精化(株)製ニュートロンS)2重量%と、アンチブロッキング剤として無定形アルミノシリケート(水澤化学工業(株)製シルトンAMT−25)4重量%とをバンバリーミキサーで溶融混練し、造粒機を通してペレット化することにより、マスターバッチ(以下、BMB-2と表記)を作製した。
(7)バイオマス由来のエチレンと化石燃料由来のブテン−1と化石燃料由来のヘキセン−1との共重合体(ブラスケム社製SLH118、MFR(190℃)=1g/10分、密度=0.916g/cm)90重量%と、アンチブロッキング剤としてポリメチルメタアクリレートの架橋樹脂ビーズ((株)日本触媒製エポスターMA1010)10重量%とをバンバリーミキサーで溶融混練し、造粒機を通してペレット化することにより、マスターバッチ(以下、BMB-3と表記)を作製した。
(8)バイオマス由来のエチレンと化石燃料由来のブテン−1と化石燃料由来のヘキセン−1との共重合体(ブラスケム社製SLH118、MFR(190℃)=1g/10分、密度=0.916g/cm)98重量%と、酸化防止剤(住友化学(株)スミライザーGP)2重量%とをバンバリーミキサーで溶融混練し、造粒機を通してペレット化することにより、マスターバッチ(以下、BMB-4と表記)を作製した。
〔樹脂フィルムの製造〕
<実施例1>
化石燃料由来のエチレン−ヘキセン−1共重合体(住友化学(株)製スミカセンE FV104(以下、OLL-1と表記)、MFR(190℃)=1g/10分、密度=0.915g/cm)と、OMB-1と、OMB-2と、OMB-3と、OMB-4とを、95重量%、0.5重量%、2重量%、1.5重量%、1重量%の比率になるようペレット混合機により混合した内層組成物を口径65mmの内層押出機へ投入し、バイオマス由来のエチレンと化石燃料由来のブテン−1と化石燃料由来のヘキセン−1との共重合体(ブラスケム社製SLH118(以下、BLL-1と表記)、MFR(190℃)=1g/10分、密度=0.916g/cm)と、BMB-2と、BMB-4とを、96重量%、2重量%、2重量%の比率になるようペレット混合機により混合した中間層組成物を口径75mmの中間層押出機へ投入し、化石燃料由来のエチレン−ヘキセン−1共重合体(住友化学(株)製スミカセンE FV101(以下、OLL-2と表記)、MFR(190℃)=1.5g/10分、密度=0.923g/cm)と、OMB-1と、OMB-2と、OMB-3と、OMB-4とを、95重量%、0.5重量%、2重量%、1.5重量%、1重量%の比率になるようペレット混合機により混合した外層組成物を口径65mmの外層押出機へ投入し、ダイ径400mmの3層環状ダイを備えたプラコー(株)製インフレーションフィルム成形機に供給した。環状ダイから押し出されたチューブ状フィルムの内面側が内層、外面側が外層になるよう、上記中間層組成物の両面に内層組成物、外層組成物を積層し、ダイ温度190℃、折巾1,010mm、引取速度19m/分でインフレーション成形することにより、全厚さが100μm、内層/中間層/外層の厚さ比が5%/90%/5%の樹脂フィルムを製造した。得られた樹脂フィルムの評価結果を表1に示す。
<実施例2>
内層/中間層/外層の厚さ比を35%/30%/35%に変えたこと以外は、実施例1と同様にして、全厚さが100μmの樹脂フィルムを製造した。得られた樹脂フィルムの評価結果を表1に示す。
<実施例3>
内層/中間層/外層の厚さ比を45%/10%/45%に変えたこと以外は、実施例1と同様にして、全厚さが100μmの樹脂フィルムを製造した。得られた樹脂フィルムの評価結果を表1に示す。
<実施例4>
中間層組成物に用いたバイオマス由来のエチレンと化石燃料由来のブテン−1と化石燃料由来のヘキセン−1との共重合体BLL-1を、バイオマス由来のエチレンと化石燃料由来のブテン−1と化石燃料由来のヘキセン−1との共重合体(ブラスケム社製SLH0820/30AF(以下、BLL-2と表記)、MFR(190℃)=0.8g/10分、密度=0.920g/cm)に変えたこと以外は、実施例2と同様にして、全厚さが100μmの樹脂フィルムを製造した。得られた樹脂フィルムの評価結果を表1に示す。
<実施例5>
中間層組成物に用いたバイオマス由来のエチレンと化石燃料由来のブテン−1と化石燃料由来のヘキセン−1との共重合体BLL-1を、バイオマス由来のエチレンと化石燃料由来のブテン−1との共重合体(ブラスケム社製SLL118(以下、BLL-3と表記)、MFR(190℃)=1g/10分、密度=0.916g/cm)に変えたこと以外は、実施例2と同様にして、全厚さが100μmの樹脂フィルムを製造した。得られた樹脂フィルムの評価結果を表1に示す。
<実施例6>
内層組成物を、バイオマス由来のエチレンと化石燃料由来のブテン−1と化石燃料由来のヘキセン−1との共重合体BLL-1と、BMB-1、BMB-2、BMB-3と、BMB-4とを、94重量%、0.5重量%、2重量%、1.5重量%、2重量%の比率になるようペレット混合機により混合して得て、内層/中間層/外層の厚さ比を30%/50%/20%に変えたこと以外は、実施例2と同様にして、全厚さが100μmの樹脂フィルムを製造した。得られた樹脂フィルムの評価結果を表2に示す。
<実施例7>
内層組成物に用いたバイオマス由来のエチレンと化石燃料由来のブテン−1と化石燃料由来のヘキセン−1との共重合体BLL-1を、BLL-2に変えたこと以外は、実施例6と同様にして、全厚さが100μmの樹脂フィルムを製造した。得られた樹脂フィルムの評価結果を表2に示す。
<実施例8>
外層組成物を、化石燃料由来のエチレン−ヘキセン−1共重合体OLL-2と、バイオマス由来のエチレン単独重合体(ブラスケム社製SEB853(以下、BLD-1と表記)、MFR(190℃)=2.7g/10分、密度=0.923g/cm)と、OMB-1と、OMB-2と、OMB-3と、OMB-4とを、92.5重量%、3重量%、0.5重量%、1.5重量%、1.5重量%、1重量%の比率になるようペレット混合機により混合して得て、内層/中間層/外層の厚さ比を5%/90%/5%に変えたこと以外は、実施例6と同様にして、全厚さが100μmの樹脂フィルムを製造した。得られた樹脂フィルムの評価結果を表2に示す。
<実施例9>
内層/中間層/外層の厚さ比を30%/50%/20%に変えたこと以外は、実施例8と同様にして、全厚さが100μmの樹脂フィルムを製造した。得られた樹脂フィルムの評価結果を表2に示す。
<実施例10>
内層/中間層/外層の厚さ比を45%/10%/45%に変えたこと以外は、実施例8と同様にして、全厚さが100μmの樹脂フィルムを製造した。得られた樹脂フィルムの評価結果を表2に示す。
<実施例11>
中間層組成物に用いたバイオマス由来のエチレンと化石燃料由来のブテン−1と化石燃料由来のヘキセン−1との共重合体BLL-1をBLL-2に変え、BMB-2をOMB-2に変え、BMB-4をOMB-4に変え、外層組成物を、化石燃料由来のエチレン−ヘキセン−1共重合体OLL-2と、バイオマス由来のエチレン単独重合体BLD-1と、OMB-1と、OMB-2と、OMB-3と、OMB-4とを、92重量%、3重量%、0.5重量%、2重量%、1.5重量%、1重量%の比率になるようペレット混合機により混合して得たこと以外は、実施例1と同様にして、全厚さが100μmの樹脂フィルムを製造した。得られた樹脂フィルムの評価結果を表3に示す。
<実施例12>
内層/中間層/外層の厚さ比を35%/30%/35%に変えたこと以外は、実施例11と同様にして、全厚さが100μmの樹脂フィルムを製造した。得られた樹脂フィルムの評価結果を表3に示す。
<実施例13>
内層/中間層/外層の厚さ比を45%/10%/45%に変えたこと以外は、実施例11と同様にして、全厚さが100μmの樹脂フィルムを製造した。得られた樹脂フィルムの評価結果を表3に示す。
<実施例14>
内層組成物に用いた化石燃料由来のエチレン−ヘキセン−1共重合体OLL-1をBLL-2に変え、外層組成物の化石燃料由来のエチレン−ヘキセン−1共重合体OLL-2と、バイオマス由来のエチレン単独重合体BLD-1と、OMB-1と、OMB-2と、OMB-3と、OMB-4との比率を、92.5重量%、3重量%、0.5重量%、1.5重量%、1.5重量%、1重量%に変えたこと以外は、実施例11と同様にして、全厚さが100μmの樹脂フィルムを製造した。得られた樹脂フィルムの評価結果を表3に示す。
<実施例15>
内層/中間層/外層の厚さ比を30%/50%/20%に変えたこと以外は、実施例14と同様にして、全厚さが100μmの樹脂フィルムを製造した。得られた樹脂フィルムの評価結果を表3に示す。
<実施例16>
内層/中間層/外層の厚さ比を45%/10%/45%に変えたこと以外は、実施例14と同様にして、全厚さが100μmの樹脂フィルムを製造した。得られた樹脂フィルムの評価結果を表3に示す。
<実施例17>
内層組成物を、バイオマス由来のエチレンと化石燃料由来のブテン−1と化石燃料由来のヘキセン−1との共重合体BLL-2と、化石燃料由来のエチレン−ヘキセン−1共重合体(住友化学(株)製スミカセンE FV102(以下、OLL-3と表記)、MFR(190℃)=0.8g/10分、密度=0.926g/cm)と、OMB-1と、OMB-2と、OMB-3と、OMB-4とを、47重量%、47重量%、0.5重量%、2重量%、1.5重量%、2重量%の比率になるようペレット混合機により混合して得たこと以外は、実施例15と同様にして、全厚さが100μmの樹脂フィルムを製造した。得られた樹脂フィルムの評価結果を表4に示す。
<実施例18>
内層組成物に用いた化石燃料由来のエチレン−ヘキセン−1共重合体OLL-3を、化石燃料由来のエチレン−ヘキセン−1共重合体(住友化学(株)製スミカセンE FV407(以下、OLL-4と表記)、MFR(190℃)=3.2g/10分、密度=0.930g/cm)に変えたこと以外は、実施例17と同様にして、全厚さが100μmの樹脂フィルムを製造した。得られた樹脂フィルムの評価結果を表4に示す。
<実施例19>
中間層組成物に用いたバイオマス由来のエチレンと化石燃料由来のブテン−1と化石燃料由来のヘキセン−1との共重合体BLL-2を、バイオマス由来のエチレン単独重合体BLD-1に変えたこと以外は、実施例12と同様にして、全厚さが100μmの樹脂フィルムを製造した。得られた樹脂フィルムの評価結果を表4に示す。
<実施例20>
内層組成物を、バイオマス由来のエチレン単独重合体BLD-1と、OMB-1と、OMB-2と、OMB-3と、OMB-4とを、95重量%、0.5重量%、2重量%、1.5重量%、1重量%の比率になるようペレット混合機により混合して得て、中間層組成物に用いたバイオマス由来のエチレンと化石燃料由来のブテン−1と化石燃料由来のヘキセン−1との共重合体BLL-2を、バイオマス由来のエチレン単独重合体BLD-1に変えたこと以外は、実施例15と同様にして、全厚さが100μmの樹脂フィルムを製造した。得られた樹脂フィルムの評価結果を表4に示す。
<比較例1>
中間層組成物を、バイオマス由来のエチレンと化石燃料由来のブテン−1と化石燃料由来のヘキセン−1との共重合体BLL-1と、BMB-4とを、98重量%、2重量%の比率になるようペレット混合機により混合して得たこと以外は、実施例2と同様にして、全厚さが100μmの樹脂フィルムを製造した。得られた樹脂フィルムの評価結果を表5に示す。
<比較例2>
内層組成物を、バイオマス由来のエチレンと化石燃料由来のブテン−1と化石燃料由来のヘキセン−1との共重合体BLL-1と、BMB-4とを、98重量%、2重量%の比率になるようペレット混合機により混合して得て、中間層組成物を、バイオマス由来のエチレンと化石燃料由来のブテン−1と化石燃料由来のヘキセン−1との共重合体BLL-1と、BMB-4とを、98重量%、2重量%の比率になるようペレット混合機により混合して得たこと以外は、実施例9と同様にして、全厚さが100μmの樹脂フィルムを製造した。得られた樹脂フィルムの評価結果を表5に示す。
<比較例3>
中間層組成物を、バイオマス由来のエチレンと化石燃料由来のブテン−1と化石燃料由来のヘキセン−1との共重合体BLL-2と、OMB-4とを、98重量%、2重量%の比率になるようペレット混合機により混合して得たこと以外は、実施例12と同様にして、全厚さが100μmの樹脂フィルムを製造した。得られた樹脂フィルムの評価結果を表5に示す。
<比較例4>
内層組成物を、バイオマス由来のエチレンと化石燃料由来のブテン−1と化石燃料由来のヘキセン−1との共重合体BLL-2と、OMB-4とを、98重量%、2重量%の比率になるようペレット混合機により混合して得て、中間層組成物を、バイオマス由来のエチレンと化石燃料由来のブテン−1と化石燃料由来のヘキセン−1との共重合体BLL-2と、OMB-4とを、98重量%、2重量%の比率になるようペレット混合機により混合して得たこと以外は、実施例15と同様にして、全厚さが100μmの樹脂フィルムを製造した。得られた樹脂フィルムの評価結果を表5に示す。
<比較例5>
内層組成物を、バイオマス由来のエチレンと化石燃料由来のブテン−1と化石燃料由来のヘキセン−1との共重合体BLL-2と、化石燃料由来のエチレン−ヘキセン−1共重合体OLL-1と、OMB-1と、OMB-2と、OMB-3と、OMB-4とを、47重量%、47重量%、0.5重量%、2重量%、1.5重量%、2重量%の比率になるようペレット混合機により混合して得たこと以外は、実施例15と同様にして、全厚さが100μmの樹脂フィルムを製造した。得られた樹脂フィルムの評価結果を表5に示す。
Figure 2019059814
Figure 2019059814
Figure 2019059814
Figure 2019059814
Figure 2019059814

Claims (2)

  1. バイオマス由来のエチレンを主とするモノマーを重合してなるバイオマス由来のポリオレフィン(好ましくは、バイオマス由来のエチレンと化石燃料由来のα-オレフィンとの共重合体であって、密度が0.900〜0.932g/cmであるバイオマス由来のポリオレフィン)からなる層を少なくとも1層含み、
    当該層に少なくともアンチブロッキング剤を含み、
    任意で、当該層にメヤニ抑制剤をさらに含む、樹脂フィルム。
  2. バイオマス由来のエチレンを主とするモノマーを重合してなるバイオマス由来のポリオレフィンと、化石燃料由来のエチレンを主とする単独重合体または共重合体(好ましくは、密度が0.910〜0.932g/cmである単独重合体または共重合体)と、からなる組成物からなる層を少なくとも1層含み、
    当該組成物におけるバイオマス由来のポリオレフィン濃度が50重量%以上であり、
    当該組成物の密度が0.919〜0.928g/cmであり、
    当該層に少なくともアンチブロッキング剤を含み、
    任意で、当該層にメヤニ抑制剤をさらに含む、樹脂フィルム。
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