JP2019057933A - 無線通信装置、無線通信方法、および無線通信プログラム - Google Patents

無線通信装置、無線通信方法、および無線通信プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】データの送受信の遅延時間を低減する。【解決手段】一実施形態の無線通信装置は、データを送信する送信部と、データの再送を完了するまでの時間がデータの送信遅延許容時間を超えない再送回数上限値を推定する推定部と、送信部における再送回数の上限値を推定部が推定した再送回数上限値に変更する再送上限回数変更部とを有する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、無線通信装置、無線通信方法、および無線通信プログラムに関する。
ネットワークでは、OSI(Open Systems Interconnection)参照モデルの7層モデルによってプロトコルが多層化され、その層(レイヤ)毎にプロトコル設計が行われている。このような階層化されたプロトコル設計に基づいて、アプリケーション層が要求するQoS(Quality of Service)等、上位層の情報を考慮して無線リソースの割当順序を決定する無線装置が開示されている(特許文献1を参照。)。しかしながら、アプリケーション層が要求するQoSが高い場合においては、例えば輻輳が発生しているときなどに、無線リソースの割当順序を変更するだけでは、データの送受信の遅延時間が低減できないことがある。
特開2009−224836号公報
上述したように、特許文献1に記載されている技術では、アプリケーション層が要求するQoSが高い場合においては、データの送受信の遅延時間が低減できないことがあるという課題がある。そこで、本発明は、データの送受信の遅延時間を低減することができる無線通信装置、無線通信方法、および無線通信プログラムを提供することを目的とする。
本発明の一実施形態は、データを送信する送信部と、前記データの再送を完了するまでの時間が前記データの送信遅延許容時間を超えない再送回数上限値を推定する推定部と、前記送信部における再送回数の上限値を前記推定部が推定した前記再送回数上限値に変更する再送上限回数変更部と、を有し、前記推定部は、前記データの送信回数に応じた送信完了時間の推定値を前記送信回数毎に求め、前記送信遅延許容時間を超える前記送信完了時間の推定値の前記送信回数に基づいて前記再送回数上限値を推定するものであって、前記推定部は、前記送信遅延許容時間を超える前記送信完了時間の推定値の前記送信回数である第1送信回数と、前記送信遅延許容時間以下である前記送信完了時間の推定値の前記送信回数である第2送信回数とに基づいて前記再送回数上限値を推定する、ことを特徴とする無線通信装置である。
また、本発明の一実施形態の無線通信装置は、前記再送回数上限値が、前記第2送信回数であることを特徴とする。
また、本発明の一実施形態は、データを送信する送信手順と、前記データの再送を完了するまでの時間が前記データの送信遅延許容時間を超えない再送回数上限値を推定する推定手順と、前記送信手順における再送回数の上限値を前記推定手順で推定した前記再送回数上限値に変更する再送上限回数変更手順と、を有し、前記推定手順は、前記データの送信回数に応じた送信完了時間の推定値を前記送信回数毎に求め、前記送信遅延許容時間を超える前記送信完了時間の推定値の前記送信回数に基づいて前記再送回数上限値を推定するものであって、前記推定手順は、前記送信遅延許容時間を超える前記送信完了時間の推定値の前記送信回数である第1送信回数と、前記送信遅延許容時間以下である前記送信完了時間の推定値の前記送信回数である第2送信回数とに基づいて前記再送回数上限値を推定する、ことを特徴とする無線通信方法である。
また、本発明の一実施形態は、無線通信装置が備えるコンピュータに、データを送信する送信手順と、前記データの再送を完了するまでの時間が前記データの送信遅延許容時間を超えない再送回数上限値を推定する推定手順と、前記送信手順における再送回数の上限値を前記推定手順で推定した前記再送回数上限値に変更する再送上限回数変更手順と、を実行させるための無線通信プログラムであり、前記推定手順は、前記データの送信回数に応じた送信完了時間の推定値を前記送信回数毎に求め、前記送信遅延許容時間を超える前記送信完了時間の推定値の前記送信回数に基づいて前記再送回数上限値を推定するものであって、前記推定手順は、前記送信遅延許容時間を超える前記送信完了時間の推定値の前記送信回数である第1送信回数と、前記送信遅延許容時間以下である前記送信完了時間の推定値の前記送信回数である第2送信回数とに基づいて前記再送回数上限値を推定する、無線通信プログラムである。
本発明によれば、データの送受信の遅延時間を低減することができる無線通信装置、無線通信方法、および無線通信プログラムを提供できる。
無線通信システム1の概要の一例を示す模式図である。 参考例の無線通信システムと本実施形態の無線通信システム1の再送信手順の比較の一例を示す図である。 無線通信システム1の動作の一例を示す流れ図である。 無線通信システム1の動作の一例を示す流れ図である。
以下、本発明の例示的な実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各図においては実施形態の説明に必要ではない構成要素については図から省略する。また、以下の実施形態は例示であり本発明を実施形態の内容に限定するものではない。
図1は、無線通信システム1の概要の一例を示す模式図である。この無線通信システム1は、無線通信装置10と、無線通信装置20とを含んで構成される。ただし、無線通信装置10および無線通信装置20は複数であってもよい。図1に示した無線通信システム1では、無線通信装置10は、ネットワークから受信したデータを無線通信によって無線通信装置20へ所定形式のフレームを単位として送信する。また、無線通信装置20は、無線通信装置10から1個のフレームFを受信すると、受信が完了したことを示すアクノリッジACKを無線通信装置10に送信する。ここで、Fはフレームの番号を表す。
なお、無線通信装置10は、例えば、動画や音声のデータを送信する基地局、ルータ等を構成する無線通信装置である。また、無線通信装置20は、例えば、動画や音声のコンテンツの再生が可能な携帯電話端末、情報処理端末等を構成する無線通信装置である。また、無線通信システム1では、OSI参照モデルの7層モデルによってプロトコルが多層化され、その層(レイヤ)毎にプロトコル設計が行われている。無線通信装置20には、動画や音声のコンテンツの再生アプリケーションなどが、OSI参照モデルのアプリケーション層として実装されている。
また、無線通信装置10がネットワークから受信したデータは、例えば、動画コンテンツのストリーミングデータである。以下の説明では一例として、無線通信装置10が、動画コンテンツのストリーミングデータを順次、ネットワークから受信して無線通信装置20に送信する場合について説明する。
上述したように、無線通信装置20は、無線通信装置10からフレームFを受信すると、受信が完了したことを示すアクノリッジACKを無線通信装置10に送信する。また、無線通信装置20は、新たなフレームFを受信しつつ、既に受信済みのフレームF−1等(ここでフレームF−1はフレームFの1つ前に無線通信装置10から送信されたフレームを示す。)に基づいて動画を生成する。この無線通信装置20は、動画の生成を開始する前に、この動画を生成するための新たなフレームFを受信することにより、途切れのない動画コンテンツを再生する。つまり、このフレームFは、所定の時間内に送受信が完了することを求められるデータである。換言すれば、このデータは、リアルタイム性が重視されるデータである。次に、無線通信装置10および無線通信装置20によるフレームFの送受信手順の概要について、図2を参照して説明する。
図2は、参考例の無線通信システムと図1に示した無線通信システム1の再送信手順の比較の一例を示す図である。図2(a)は、説明のための参考例としての無線通信システムの再送信手順の一例を示す図である。図2(b)は、図1に示した無線通信システム1の再送信手順の一例を示す図である。なお、送信側は、本実施形態の一例では無線通信装置10である。また、受信側は、本実施形態の一例では無線通信装置20である。また、図2(a)に示した参考例の無線通信システムは、無線通信装置10および無線通信装置20に対応する送信側および受信側の無線通信装置を備えているものとする。
図1に示した無線通信装置10においては、アプリケーション層が要求するQoSに基づいて、フレームFの許容遅延が定められている。ここで、許容遅延とは、無線通信装置10がフレームFの送信を開始してから、このフレームFの送信が完了するまでに許容される遅延時間である。また、フレームFの送信が完了するとは、無線通信装置10が送信したフレームFについて、無線通信装置20がこのフレームFを受信したことを示すアクノリッジACKを、無線通信装置10が受信することである。以下の説明において、この許容遅延を、送信遅延許容時間Taとも記載する。
このアプリケーション層が要求するQoSの一例には、アクセスカテゴリがある。このアクセスカテゴリには、遅延時間を重視するアクセスカテゴリと、スループットを重視するアクセスカテゴリとがある。遅延時間を重視するアクセスカテゴリのアプリケーションの一例として、動画ストリーミング、VoIP(Voice over Internet Protocol)などがある。また、スループットを重視するアクセスカテゴリのアプリケーションの一例として、メール、WebページにおけるHTML(Hyper Text Markup Language)で書かれたテキスト(HTML文)などがある。
図1に示した無線通信システム1においては、無線通信装置10が送信するデータには上位の通信プロトコルレイヤにおいて指定されたアクセスカテゴリが付与されていて、また、アクセスカテゴリ毎に送信遅延許容時間Taが定められている。無線通信装置10は、フレームFの送信を開始してから、このフレームFに対するアクノリッジACKを受信するまでの時間が、送信遅延許容時間Ta以下である場合に、フレームFが送信遅延許容時間Ta以内に送信が完了したと判定する。
ここで、無線通信路でフレームロスが生じた場合など、無線通信装置10が送信したフレームFを、無線通信装置20が受信できない場合がある。この場合には、無線通信装置10は、フレームFを再送信する。より具体的には、無線通信装置10は、フレームFを送信してから、アクノリッジ待ち時間Twが経過するまでに、フレームFに対するアクノリッジACKを受信したか否かを判定する。ここで、アクノリッジ待ち時間Twは、無線通信装置10がフレームFの送信を開始してから、このフレームFに対するアクノリッジACKを無線通信装置10が受信するまでの待ち時間である。無線通信装置10は、アクノリッジ待ち時間Twが経過するまでに、フレームFに対するアクノリッジACKを受信した場合には、送信が完了したと判定して、以降の再送信をしない。つまり、無線通信装置10は、フレームFを送信してから、このフレームFに対するアクノリッジACKを受信するまでの時間が、アクノリッジ待ち時間Twよりも短い場合に、送信が完了したと判定する。無線通信装置10は、この送信が完了したと判定した場合において、次に送るべき新たなフレームF+1がある場合には、この新たなフレームF+1の送信を開始する。また、無線通信装置10は、アクノリッジ待ち時間Twが経過するまでに、フレームFに対するアクノリッジACKを受信していない場合には、送信が完了していないと判定して、当該フレームFを再送信する。
図2(a)の送信手順では、フレームFを送信する場合、フレームFの送信が完了したと判定されない間は、再送回数が予め決められた再送回数の上限値に達するまで、フレームFが繰り返し再送される。図2(a)の例では、フレームFの再送信をk回行ったときに送信が完了し、その後、次のフレームF+1が送信されている。この場合、送信完了時間TMは、送信遅延許容時間Taを超えている。送信完了時間TMは、送信側がフレームFの送信を開始してから、このフレームFに対するアクノリッジACKを受信するまでの時間である。なお、以下では、送信完了時間TMの測定値を、送信完了時間の測定値TMとも記述する。
図2(a)の送信手順では、送信側は、初回に送信したフレームF(初回送信)について、アクノリッジ待ち時間Twが経過するまでに、このフレームFに対するアクノリッジACKを受信していない。これにより、送信側は、このフレームFを再送信する(再送信1)。また、送信側は、再送信したフレームF(再送信1)について、アクノリッジ待ち時間Twが経過するまでに、このフレームFに対するアクノリッジACKを受信していない。これにより、送信側は、このフレームFを再送信する(再送信2)。以降同様にして、送信側は、フレームFを繰り返し再送信し、k回目に再送信した送信したフレームF(再送信k)について、アクノリッジ待ち時間Twが経過するまでに、このフレームFに対するアクノリッジACKを受信する。これにより、送信側は、フレームFの送信が完了したと判定して、以降の再送信をしない。一方、受信側は、送信遅延許容時間Taを経過しても、フレームFの受信が完了しない場合、この未受信のフレームFを、既に受信済みの他のフレームや、予め定められている代替データなどによって補完する。また、受信側は、送信遅延許容時間Taを超過してフレームFを受信した場合には、受信したフレームFを破棄する。
すなわち、図2(a)の送信手順では、フレームFの送信が完了しない場合には、フレームFの再送信の回数が再送回数の上限値に達するまで、フレームFの再送信を繰り返す。なお、図2(a)に示した例では、再送回数の上限値はkより大きな値に設定されているものとしている。そして、この例では、送信側が、e+1回目の再送信のフレームFの再送信に対してのアクノリッジACKを受信しなかったところで送信遅延許容時間Taを経過している。また、e+1回よりも後のk回目のフレームFの再送信に対してのアクノリッジACKを受信したときも、当然、送信遅延許容時間Taを経過している。つまり、再送回数の上限値が、送信遅延許容時間Ta内にフレームFを再送信できる回数よりも大きい。このように再送回数の上限値が送信遅延許容時間Ta内にフレームFを再送信できる回数よりも大きい場合には、フレームFは無駄になると共に後に続くフレームF+1の送信も遅延することになる。
一方、図2(b)の送信手順では、フレームFを送信する場合、フレームFの送信が完了したと判定されない間は、再送回数が、無線通信装置10が推定した再送回数上限値eに達するまで、フレームFが繰り返し再送される。図2(b)の例では、フレームFの再送回数が再送回数上限値eに達したときに再送信が中止され、その後、次のフレームF+1が送信されている。本実施形態において、再送回数上限値eは、e回再送した場合でも送信完了時間TMが送信遅延許容時間Taを上回ることがなく、かつ、できるだけ送信遅延許容時間Taに近い値となるように推定された値であり、フレームFの転送時間、フレーム間の待機時間、アクノリッジACKの転送時間、キャリアセンスの待機時間等に基づいて推定される。再送回数上限値eは無線環境に応じて変化する値であり、無線通信装置10は過去の送信完了時間TMを計時することで適応的に再送回数上限値eを推定する。再送回数上限値eの算出の仕方については後述する。
以上のように、図2(b)の送信手順では、送信側は、フレームFの送信が完了していない場合であっても、再送信の回数nが再送回数上限値eに達した場合には、それを超える回数の再送信をしない。送信側は、この再送信回数が再送回数上限値eに達した場合において、次に送るべき新たなフレームF+1がある場合には、次の送信からこの新たなフレームF+1の送信を開始する。なお、受信側は、送信遅延許容時間Taを経過しても、フレームFの受信が完了しない場合、この未受信のフレームFを、既に受信済みの他のフレームや、予め定められている代替データなどによって補完する。また、受信側は、送信遅延許容時間Taを超過してフレームFを受信した場合には、受信したフレームFを破棄する。
すなわち、本発明の無線通信システム1では、フレームFの再送信の回数を送信遅延許容時間Ta以下となるように調整する。図2(b)に示した例においては、無線通信装置10は、フレームFの再送信を、送信遅延許容時間Taを経過する前のe回で終了させている。これにより、無駄なフレームFが再送信されることを抑え、後に続くフレームF+1を早く送信することが可能となる。
図2(a)に示したように、送信側が送信遅延許容時間Taを超えてフレームFを再送信した場合、このフレームFが受信側に受信されたとしても、受信側は、この送信遅延許容時間Taを超過して受信したフレームFを破棄する。したがって、送信側が送信遅延許容時間Taを超えてフレームFを再送信した場合には、受信側で利用されない無駄なフレームFが送信されることになる。そこで、本実施形態の無線通信装置10は、最適な再送回数上限値eを推定することにより、再送回数を過度に減らすこと無くかつ無駄なフレームFが再送信される程度を低減する。以下、この無線通信システム1の具体的な構成について説明する。
図1に戻り、本実施形態の無線通信装置10は、制御部100と記憶部110とを備えている。この制御部100は、CPU(Central Processing Unit)を備えており、種々の演算を行う。記憶部110は、例えば、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、レジスタなどの記憶装置を備えている。この記憶部110には、制御部100のCPUが実行するプログラム(ファームウェア)が予め記憶されている。また、記憶部110には、CPUが演算処理を行った演算結果や、ネットワークから供給されるデータなどが一時的に記憶される。
制御部100は、その機能部としての、計時部101と、送信部102と、推定部103と、再送上限回数変更部104と、受信部105と、を備えている。なお、以下の説明において、送信部102および受信部105は、いずれも制御部100のCPUによって実現される機能であるとして説明するが、これに限られない。例えば、送信部102および受信部105の一部または全部は、CPUから独立したLSI(Large Scale Integration)等からなる無線モジュールによって実現される機能であってもよい。
計時部101は、送信完了時間TMを計時する。ここで、送信完了時間TMとは、送信部102がフレームFの送信を開始してから、初回の送信または1もしくは複数回の再送信後に、このフレームFに対するアクノリッジACKを受信部105が受信するまでの時間である。
送信部102は、フレームFを送信する。すなわち、送信部102は、上位の通信プロトコルレイヤにおいて指定されたアクセスカテゴリを付与されたデータを所定の通信プロトコルに従ったフレームを単位として送信する。ここで、アクセスカテゴリは、上位のアプリケーション層が要求するQoSを示す。
また、送信部102は、フレームFの再送信の要否を判定する。具体的には、送信部102は、フレームFの送信を開始してから、アクノリッジ待ち時間Twが経過するまでに、このフレームFに対するアクノリッジACKを受信部105が受信したか否かを判定する。送信部102は、アクノリッジ待ち時間Twが経過するまでに、このフレームFに対するアクノリッジACKを受信した場合には、フレームFの再送信が不要であると判定する。また、送信部102は、アクノリッジ待ち時間Twが経過するまでに、このフレームFに対するアクノリッジACKを受信部105が受信しなかった場合には、フレームFの再送信が必要であると判定する。送信部102は、フレームFの再送信が必要であると判定した場合には、再送上限回数変更部104から通知された再送回数の上限値に達するまで、フレームFを再送信する。
推定部103は、前記送信完了時間TMの値を元に、送信完了時間TMが送信遅延許容時間Taを超えずに送信遅延許容時間Taに最も近い送信時間となる再送回数上限値eを推定する。この送信遅延許容時間Taは、アクセスカテゴリ毎に予め定められている。具体的には、例えば、動画コンテンツのストリーミングデータを送信するためのアクセスカテゴリであるアクセスカテゴリVSには、送信遅延許容時間Ta1が予め定められている。また、VoIPのデータを送信するためのアクセスカテゴリであるアクセスカテゴリVOには、送信遅延許容時間Ta2が予め定められている。
推定部103では、再送回数0回からn回まで再送が行われた場合における送信完了時間の推定値T0〜Tnを算出する。ここで、推定値T0は、無線通信装置10がフレームFの送信を開始してから、再送を行うことなく、初回送信のフレームFに対するアクノリッジACKを受信するまでの時間の推定値である。また、推定値Tnは、無線通信装置10がフレームFの送信(すなわち初回送信)を開始してから、n回の再送を行って、このn回目の再送信のフレームFに対してアクノリッジACKを受信するまでの時間の推定値である。また、送信完了時間の推定値Tnは送信遅延許容時間Taを超え、送信完了時間の推定値Tn−1は送信遅延許容時間Ta以下であるとする。この場合、再送回数上限値eは、n−1となる。例えば、送信遅延許容時間Taが20msであり、再送回数8回の送信完了時間の推定値T8が19ms、再送回数9回の送信完了時間の推定値T9が21msである場合、再送回数上限値eは8となる。
すなわち、推定部103は、フレームFの送信回数に応じた送信完了時間の推定値T0〜Tnを再送信の回数(すなわち再送回数0回からn回までの回数)毎に求め、送信遅延許容時間Taを超える送信完了時間の推定値Tnの送信回数nに基づいて再送回数上限値eを推定する。その際、推定部103は、送信遅延許容時間Taを超える送信完了時間の推定値Tnの送信回数であるn(第1送信回数)と、送信遅延許容時間Ta以下である送信完了時間の推定値Tn−1の送信回数であるn−1(第2送信回数)とに基づいて再送回数上限値eを推定する。この場合、再送回数上限値eは、n−1(第2送信回数)である。
なお、各フレームに対する再送制御は、送信部102によって行われる。その際、例えば送信部102および受信部105がCPUから独立した無線モジュールによって実現される機能である場合、無線モジュールの仕様によっては、実行した再送回数の情報を、送信部102または受信部105が推定部103へ提供するときと、提供しないときとがある。この仕様の違いに対する推定部103による対応については後述する。
再送上限回数変更部104は、推定部103が推定した再送回数上限値eが変化した場合、送信部102において適用される再送回数の上限値を推定部103から通知された最新の再送回数上限値eに変更する。
そして、受信部105は、送信部102が送信したフレームFに対して無線通信装置20が送信したアクノリッジACKを受信し、受信したときにその旨を示す信号を計時部101へ出力する。
なお、上記に説明した無線通信装置10の各機能は、無線通信装置20も有しても良い。また、図1に示した制御部100においては、各機能ブロックを統合したり、あるいは分割したりすることができる。例えば、計時部101の機能を、受信部105に持たせたり、あるいは推定部103に持たせたりしてもよい。推定部103においてフレームFの送信を完了(アクノリッジACK受領)までにかかる時間を示す情報が得られるようになっていればよい。
次に、2種類の無線方式を例に挙げて推定部103による送信完了時間の推定値T0〜Tnの算出と、再送回数上限値eの推定の仕方について説明する。
[例1:無線LAN(Local Area Network)]
まず、無線通信装置10および無線通信装置20がIEEE802.11準拠の無線LANである場合の推定部103による送信完了時間の推定値Tnの算出方法について説明する。この場合、MAC(Medium Access Control)レイヤでは、アクセス方式としてCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)が採用されている。このCSMA/CAでは、各無線通信装置は、他の無線通信装置が無線信号を送信しているか否かを検出し(すなわちキャリアセンスを行い)、送信されていない場合に通信を開始する。以下、このキャリアセンスにともなう待機時間をキャリアセンス待ち時間と呼ぶ。送信完了時間TMはこのキャリアセンス待ち時間を含むので、送信完了時間TMはキャリアセンス待ち時間に応じて変化する。したがって、送信完了時間TMは他の無線通信装置の通信状態などに応じて変化する。
n回の再送を伴う送信完了時間の推定値Tnは、一定の待ち時間DIFS(Distributed Inter Frame Space)と、i回目の再送におけるバックオフ時間の推定値Biと、i回目の再送におけるデータ転送時間Diと、キャリアセンス待ち時間の合計値CSと、一定の待ち時間SIFS(Short Inter Frame Space)と、アクノリッジACKのフレームサイズAK(bytes)と、ACKフレーム転送レートRackとを用いて式(1)により計算する。
Figure 2019057933
なお、厳密には空気中をフレームが飛んでくるフライトタイム時間を含めることも考えられるが、フライトタイム時間は極短時間であるため、式(1)には含めていない。また、式(1)のSIFS+(AK・8)/Rackは短時間であるため、計算を簡単化して省くことも考えられる。
また、キャリアセンス待ち時間の合計値CSは、初回および各再送回におけるキャリアセンス待ち時間の合計値であり、再送回数に依存しない値である。キャリアセンス待ち時間は通信環境に応じて変化する未知の値である。そこで、推定部103では、送信完了時間が含むキャリアセンス待ち時間を複数の送信回数にわたる合計値として算出するとともに、推定精度を向上させるため、後述するようにして送信完了時間の測定値TMに基づいて適応的に変化させている。
また、前記バックオフ時間の推定値Biは、CW(コンテンション・ウィンドウ。乱数発生範囲)の最小値CWminと、CWの最大値CWmaxと、一定時間のスロットタイムSTと、0から1の範囲の固定値FVとを用いて式(2)により計算する。
Figure 2019057933
ここで、FVが0.5の時はBiがバックオフ時間の期待値、FVが1の時はBiがバックオフ時間の最大値となるが、これらに限らずFVは0から1の範囲の任意の値をとり得る。
また、前記データ転送時間Diは、フレームサイズFS(bytes)と、i回目の再送におけるフレーム転送レートRiとを用いて式(3)により計算する。ここで、フレーム転送レートRiは、例えば使用する変調方式と誤り訂正符号化率の組み合わせ(以下、MCS(Modulation and Coding Scheme)の組み合わせと記す)が変更された場合に変化する。MCSの組み合わせは無線通信のデータレートを定義する。このMCSの組み合わせに対しては、固有の番号であるMCSインデックスが、送信ストリーム数毎に定義されている。例えばインデックス1のMCS(以下、MCS1の形式と記す)は1送信ストリームのQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)で誤り訂正符号化率が1/2である。また、例えばMCS6は1送信ストリームの64QAM(Quadrature Amplitude Modulation )で誤り訂正符号化率が3/4である。また、再送時には、再送回数に応じてMCSの組み合わせを変化させることができる。また、再送回数の上限値は、MCSの組み合わせ毎に予め定義することができる。すなわち、再送の場合のデータレートは、MCSの組み合わせをどのように定義するか(この定義を送信計画と呼ぶ)により決定される。例えば、MCS6で6回、MCS4で4回、MCS2で3回、MCS1で2回の順序で最大15回の送信(内再送は14回)が行われるといった定義をすることができる。MCSの組み合わせ毎の再送回数の上限値は例えば制御部100のCPUが実行する所定のプログラムが、アプリケーション層が指定するアクセスカテゴリ等のQoSに基づいて定義することができる。そして、送信部102は、予め定義されたMCSの組み合わせとMCSの組み合わせ毎の再送回数の上限値とに基づいてフレームFの送信を実行する。なお、推定部103は、送信部102に指示された送信計画についての情報を送信部102または他の機能部から取得することができるものとする。
Figure 2019057933
前記送信完了時間の推定値Tnの算出において、キャリアセンス待ち時間の合計値CSは無線通信装置10にとって未知の値であり、一方、その他のパラメータは既知の値となる。また、キャリアセンス待ち時間の合計値CSは、無線環境に応じて大きく変動し得るパラメータである。そこで、本実施形態では、リアルタイムの送信完了時間の測定値TMを元にキャリアセンス待ち時間の合計値CSの値を変更する。すなわち現実の送信完了時間の測定値TMを元にキャリアセンス待ち時間の合計値CSを補正することで送信完了時間の推定値Tnをより精度良く算出(すなわち推定)している。
例えば、キャリアセンス待ち時間の合計値CSは、送信完了時間の測定値TMと、再送回数上限値eまで再送が行われた時の送信完了時間の推定値Teとを用いて式(4)により変更する。なお、右辺のCSは現在の値、左辺のCSが変更後の値である。また、推定値Teは、式(1)でn=eとした場合の値である。
Figure 2019057933
ここで、送信完了時間の測定値TMに対応する再送回数mが取得できる場合は、キャリアセンス待ち時間の合計値CSは、送信完了時間の測定値TMと、再送回数mまで再送が行われた時の送信完了時間の推定値Tmとを用いて、式(4)の代わりに式(5)により変更しても良い。ここで、推定値Tmは、式(1)でn=mとした場合の値である。
Figure 2019057933
なお、送信完了時間の測定値TMを測定する前の初回ではキャリアセンス待ち時間の合計値CSの合計値がわからないため、初期値は0とし、送信完了時間の測定値TMが送信遅延許容時間Taより短い一定遅延を超えた際に変更することも望ましい。例えば、送信遅延許容時間Taが20msで、送信完了時間の測定値TMが15msを超えた際にキャリアセンス待ち時間の合計値CSを変更する。
式(4)乃至式(5)によりキャリアセンス待ち時間の合計値CSが変更になった際には、その変更値を反映させて、式(1)によりn回の再送を伴う送信完了時間の推定値Tnを変更する。例えば、推定部103が、計時部101が計時した送信完了時間の値TMと送信完了時間の推定値Tmとを元に、送信完了時間の推定値Tmに含むキャリアセンス待ち時間の合計値CSを更新する。
上記により、無線環境の悪化や他の無線通信装置との輻輳が起きた場合もそれを反映させてキャリアセンス待ち時間を長くすることで、無線環境に応じた送信完了時間の推定値Tnを算出することが可能となる。
一方、無線環境が改善した場合は、それを反映させてキャリアセンス待ち時間を短縮することが望ましい。例えば、キャリアセンス待ち時間の合計値CSが送信完了時間の測定値TMよりも大きい場合には、キャリアセンス待ち時間の合計値CSを変更する。
キャリアセンス待ち時間の合計値CSは、送信完了時間の測定値TMと、一定の待ち時間DIFSと、CWの最小値CWminと、一定時間のスロットタイムSTと、固定値FVと、フレームサイズFSと、初送におけるフレーム転送レートR0と、一定の待ち時間SIFSと、ACKのフレームサイズAKと、ACKフレーム転送レートRackとを用いて式(6)により変更する。
Figure 2019057933
なお、式(6)のSIFS+(AK・8)/Rackは短時間であるため、計算を簡単化して省くことも考えられる。
ここで、送信完了時間の測定値TMに対応する再送回数mが取得できる場合は、キャリアセンス待ち時間の合計値CSは、送信完了時間の測定値TMと、再送回数の測定値mと、一定の待ち時間DIFSと、i回目の再送におけるバックオフ時間の推定値Biと、i回目の再送におけるデータ転送時間Diと、一定の待ち時間SIFSと、ACKのフレームサイズAKと、ACKフレーム転送レートRackとを用いて、式(6)の代わりに式(7)により変更しても良い。
Figure 2019057933
式(6)乃至式(7)によりキャリアセンス待ち時間の合計値CSが変更になった際には、前記と同様、その変更値を反映させて、式(1)によりn回の再送を伴う送信完了時間の推定値Tnを変更する。
以上の処理により、無線環境の品質が悪化した場合、改善した場合の双方において、その品質状況を反映させた送信完了時間の推定値Tnを算出することが可能となる。そして、推定部103は、上述の通り、送信完了時間の推定値Tnが送信遅延許容時間Taを超え、送信完了時間の推定値Tn−1が送信遅延許容時間Ta以下となる、n−1を再送回数上限値eに決定する。
[例2:ZigBee(登録商標)]
次に、無線通信装置10および無線通信装置20がIEEE802.15.4準拠のZigBeeである場合の推定部103による送信完了時間の推定値Tnの算出方法について説明する。
n回の再送を伴う送信完了時間の推定値Tnは、i回目の再送におけるランダムバックオフ時間の推定値RBiと、i回目の再送における重なり時間OLiと、データ転送時間Dと、キャリアセンス待ち時間の合計値CSと、ACK待ち時間WAと、アクノリッジACKのフレームサイズAK(bytes)と、フレーム転送レートRzbとを用いて式(8)により計算する。ここで、i回目の再送における重なり時間OLiは、ランダムバックオフ時間経過後にビーコン送信タイミングやデータの送信を行わないインアクティブ期間に重なり、追加で待ちが生じる場合の時間を示す。なお、式(8)のWA+(AK・8)/Rzbは短時間であるため、計算を簡単化して省くことも考えられる。
Figure 2019057933
また、前記ランダムバックオフ時間の推定値RBiは、最少バックオフ指数BEminと、最大バックオフ指数BEmaxと、バックオフピリオドBP(bits)と、フレーム転送レートRzbと、0から1の範囲の固定値FVとを用いて式(9)により計算する。
Figure 2019057933
また、前記データ転送時間Dは、フレームサイズFS(bytes)と、フレーム転送レートRzbとを用いて式(10)により計算する。なお、ZigBeeでは、無線LANと異なり、各再送でフレームレートが固定である。
Figure 2019057933
式(8)のキャリアセンス待ち時間の合計値CSは、送信完了時間の測定値TMが一定遅延を超えた際に上述した式(4)乃至式(5)により変更する。ただし、この場合、式(4)の推定値Teは式(8)でn=eとした場合の値であり、式(5)の推定値Tmは式(8)でn=mとした場合の値である。
また、式(8)のキャリアセンス待ち時間の合計値CSは、送信完了時間の測定値TMよりも大きい場合には、送信完了時間の測定値TMと、最少バックオフ指数BEminと、バックオフピリオドBP(bits)と、固定値FVと、フレーム転送レートRzbと、フレームサイズFSと、ACK待ち時間WAと、ACKのフレームサイズAKとを用いて式(11)により変更する。
Figure 2019057933
なお、式(11)のWA+(AK・8)/Rzbは短時間であるため、計算を簡単化して省くことも考えられる。
ここで、送信完了時間の測定値TMに対応する再送回数mが取得できる場合は、キャリアセンス待ち時間の合計値CSは、送信完了時間の測定値TMと、再送回数の測定値mと、i回目の再送におけるランダムバックオフ時間の推定値RBiと、i回目の再送における重なり時間OLiと、データ転送時間Dと、ACK待ち時間WAと、ACKのフレームサイズAK(bytes)と、フレーム転送レートRzbとを用いて、式(11)の代わりに式(12)により変更しても良い。
Figure 2019057933
以上の処理により、無線通信装置10および無線通信装置20がZigBeeの場合も無線環境の品質が悪化した場合、改善した場合の双方において、その品質状況を反映させた送信完了時間の推定値Tnを算出することが可能となる。
そして、上述の通り、送信完了時間の推定値Tnが送信遅延許容時間Taを超え、送信完了時間の推定値Tn−1は送信遅延許容時間Ta以下となる、n−1を再送回数上限値eに決定する。
なお、本発明の無線LANやZigBeeへの適用は例として提示したものであり、送信完了時間の推定値Tnを元に再送回数の上限値eに変更する本発明は、上記の例に限らず様々な無線通信装置に適用可能である。
次に図3および図4を参照して、無線通信システム1の動作の一例について説明する。図3および図4は、図1および図2(b)を参照して説明した無線通信システム1の動作の一例を示す流れ図である。なお、図3および図4は、無線方式を上記で例1として説明した無線LANであって、推定部103が送信部102から送信完了時間の測定値TMに対応する再送回数mを取得できない場合の流れ図を示している。
無線通信装置10の推定部103は、MCSの組み合わせに変更があるか否かを判定する(ステップS10)。ステップS10では、推定部103が、このMCSの組み合わせが前回の送信と同じか変更があるかの判定を行う。MCSの組み合わせが前回の送信と同じ場合(ステップS10;NO)には、処理をステップS30に進める。一方、MCSの組み合わせに変更があった場合(ステップS10:YES)には、処理をステップS20に進める。ステップS20では、推定部103が、MCS変更後の値を反映させて後述するサブルーチンにより再送回数上限値eを変更する。
ステップS30では、推定部103が、送信完了時間の測定値TMが送信遅延許容時間Taより短い一定遅延を超えているか否かを判定する。送信完了時間の測定値TMが一定遅延以下の場合(ステップS30;NO)には、処理をステップS60に進める。一方で、送信完了時間の測定値TMが一定遅延を超えていた場合(ステップS30;YES)には、処理をステップS40に進める。ステップS40では、推定部103が、上記の式(4)によりキャリアセンス待ち時間の合計値CSの再計算を行う。また、この後、ステップS50では、推定部103が、変更後のキャリアセンス待ち時間の合計値CSの値を反映させて後述するサブルーチンにより再送回数上限値eを変更する。
ステップS60では、推定部103が、キャリアセンス待ち時間の合計値CSが送信完了時間の測定値TMを超えているか否かを判定する。キャリアセンス待ち時間の合計値CSが送信完了時間の測定値TM以下の場合(ステップS60;NO)には、処理をステップS90に進める。一方で、キャリアセンス待ち時間の合計値CSが送信完了時間の測定値TMを超えていた場合(ステップS60;YES)には、処理をステップS70に進める。ステップS70では、推定部103が、上記の式(6)によりキャリアセンス待ち時間の合計値CSの再計算を行う。また、この後、ステップS80では、推定部103が、変更後のキャリアセンス待ち時間の合計値CSの値を反映させて後述するサブルーチンにより再送回数上限値eを変更する。
ステップS90では、再送上限回数変更部104が送信部102に対して推定部103が推定した再送回数上限値eを再送回数の上限値に変更するよう指示を出し、再送上限回数変更部104の指示に応じて無線通信装置10の送信部102は、フレームFを無線通信装置20に送信する。
次に、図4を参照して、再送回数上限値eを変更するサブルーチンの動作について説明する。ステップS110では、推定部103がnに初期値として0を代入する。ステップS120では、推定部103が上記の式(1)により送信完了時間の推定値Tnの計算を行う。ステップS130では、推定部103が送信完了時間の推定値Tnが送信遅延許容時間Ta以内に収まっているか否かの判定を行う。送信完了時間の推定値Tnが送信遅延許容時間Taを超えていた場合(ステップS130;NO)には、処理をステップS150に進める。一方で、送信完了時間の推定値Tnが送信遅延許容時間Ta以内の場合(ステップS130;YES)には、処理をステップS140に進める。ステップS140では推定部103がnをインクリメントし、再度ステップS120の処理に進める。ステップS150では、推定部103がn−1を再送回数上限値eに代入する。
図4に示したサブルーチンでは、推定部103は、0を初期値としてnを1ずつ増加させながら、送信完了時間の推定値Tnがアクセスカテゴリ毎に定められた送信遅延許容時間Taを超える最も小さい値(すなわち最初の値)であるnを検索する。そして、推定部103は、このときのn−1を再送回数上限値eに決定する。
図3および図4に示した処理によって、推定部103は、送信完了時間TMの値を元にアクセスカテゴリ毎に定められる送信遅延許容時間Taを超えずに送信遅延許容時間Taに最も近い送信時間となる再送回数を、再送回数上限値eに推定する。
なお、図3は、推定部103が、送信部102から送信完了時間の測定値TMに対応する再送回数mを取得できない場合の流れ図であるが、推定部103が再送回数mを取得できる場合には、次のような変更が可能である。すなわち、ステップS40では式(4)に代えて式(5)を用いることができる。また、ステップS70では式(6)に代えて式(7)を用いることができる。
以上のように、本実施形態によれば、データの再送を完了するまでの時間が送信遅延許容時間を超えない再送回数上限値eを推定することで無線環境に応じて適応的に再送回数の上限値を変更するので、再送回数の上限値を、データの再送を完了するまでの時間が送信遅延許容時間を超えない適切な値に設定することができる。これによれば、受信側で破棄されことになる無駄なフレームの再送信の回数を減少させることができる。よって、データの送受信の遅延時間を低減することができる。なお、データの再送を完了するまでの時間が送信遅延許容時間を超えない再送回数上限値eを推定する際には、データの再送を完了するまでの時間が送信遅延許容時間を超えない最大の再送回数の値を再送回数上限値eとすることが望ましい。この場合、データの再送を完了するまでの時間が送信遅延許容時間を超えないようにした上で、送信遅延許容時間を最大限に利用してデータの再送を試みることができる。
また、本実施形態によれば、計時部101は、送信部が前記データの送信を開始してから当該データの送信が完了するまでの送信完了時間TMを計時する。推定部103が、計時部101が計時した送信完了時間TMの値と前記送信完了時間の推定値Tnとを元に、送信完了時間の推定値Tnに含むキャリアセンス待ち時間の合計値CSを更新する。これにより、送信完了時間の推定値Tnに含むキャリアセンス待ち時間の合計値CSを推定することができ、推定したキャリアセンス待ち時間の合計値CSを用いて再送回数上限値eを推定することが可能になる。
また、本実施形態によれば、推定部103は、前記データの送信回数に応じた送信完了時間の推定値Tnを送信回数毎に求め、送信遅延許容時間Taを超える送信完了時間の推定値Tnの送信回数に基づいて再送回数上限値eを推定する。これにより、送信遅延許容時間Taを超える送信完了時間の推定値Tnの送信回数に基づいて再送回数上限値eを推定することが可能になる。
また、本実施形態によれば、推定部103は、前記データの送信回数に応じた送信完了時間の推定値Tnを送信回数毎に求め、送信遅延許容時間Taを超える送信完了時間の推定値Tnの送信回数に基づいて再送回数上限値eを推定する。これにより、送信遅延許容時間Taを超える送信完了時間の推定値Tnの送信回数に基づいて再送回数上限値eを推定することが可能になる。
また、本実施形態によれば、推定部103が、計時部101が計時した送信完了時間TMの値を元にキャリアセンス待ち時間の合計値CSの値を算出して、算出したキャリアセンス待ち時間の合計値CSを用いて再送回数上限値eを推定する。これにより、未知のキャリアセンス待ち時間の合計値CSを推定することができ、推定したキャリアセンス待ち時間の合計値CSを用いて再送回数上限値eを推定することが可能になる。
また、本実施形態によれば、推定部103は、送信完了時間の測定値TMが送信遅延許容時間Taより短い一定遅延を超えている場合に、キャリアセンス待ち時間の合計値CSの再計算を行う。これにより、キャリアセンス待ち時間の合計値CSの再計算を行う頻度を調整することができ、キャリアセンス待ち時間の合計値CSを推定する演算処理の負荷を低減することができるとともに、キャリアセンス待ち時間の合計値CSの推定値の変動を少なくすることが可能になる。
また、本実施形態によれば、推定部103は、キャリアセンス待ち時間の合計値CSが変更になった際には、データの送信回数に応じた送信完了時間の推定値Tnを変更する。これにより、キャリアセンス待ち時間の合計値CSが変更になった際に限り、データの送信回数に応じた送信完了時間の推定値Tnを変更するように制御することが可能になる。
また、本実施形態では、送信遅延許容時間を超えない再送回数上限値eを推定し、その推定した再送回数上限値eに基づいて実際の再送回数の上限値を変更する。これによって次の効果を得ることができる。例えば再送回数上限値eを推定せずに実際の再送回数の上限値を変更するとした場合、次のような課題が生じるが、本実施形態の構成ではその課題は生じない。すなわち、再送回数上限値eを推定しない場合でも、例えば、送信完了時間が送信遅延許容時間を超えた場合に再送回数上限値を減少させるという手順を繰り返すことで、再送回数の上限値を、送信完了時間が送信遅延許容時間を超えない値に変更することはできる。ただし、この構成では送信遅延許容時間内にフレームを再送信できる回数が未知であるままで再送回数上限値を変更している。したがって送信遅延許容時間で送信を完了する最適な再送回数上限値に達するまでに、同じ手順を複数回実行することになり、時間を要する場合が発生する。さらに、無線環境が変動する場合は、再送回数上限値の変更が無線環境の変動に追随し切れない可能性がある。しかしながら、本実施形態では、送信遅延許容時間を超えない再送回数上限値eを推定し、その推定した再送回数上限値eに基づいて実際の再送回数の上限値を変更するので、これらの課題を解決し、より適切に再送回数の上限値を変更することができる。
上述したように、本実施形態では、推定部103が推定した再送回数上限値eに変更があった場合、再送上限回数変更部104によって、送信部102において適用される再送回数の上限値が、推定部103が推定した再送回数上限値eに変更される。すなわち、再送回数上限値eが変化した場合、送信部102は再送回数の上限値を変化させる。上述したようにMCSの組み合わせを変化させながら再送信を行う場合、MCSの組み合わせ毎に再送回数の上限値を設定することができる。この場合、複数のMCSの組み合わせ全体に対する再送回数上限値を変化させるときに、どのMCSの組み合わせに対する再送回数の上限値を変化させるのかは任意に選択することができる。例えばまずMCS6で6回を上限として送信を行い、次にMCS4で4回を上限として送信し、次にMCS2で3回を上限として送信し、そしてMCS1で2回を上限として送信するという順序で送信計画が作成されていたとする。この例において再送回数上限値eの変更に伴い再送回数の上限値を減らす場合、例えば、最後(MCS1)から昇順に再送回数を削減してもよいし、最初(MCS6)から降順に再送回数を削減してもよい。すなわち、この例のMCS6で6回、MCS4で4回、MCS2で3回、そしてMCS1で2回の順序の送信計画を、例えば、MCS6で6回、MCS4で4回、MCS2で3回、そしてMCS1で1回の順序の送信計画に変更しても構わないし、あるいは、MCS6で5回、MCS4で4回、MCS2で3回、そしてMCS1で2回の順序の送信計画に変更しても構わない。あるいは、例えば中間のMCS4やMCS2の上限回数から変化させてもよい。なお、再送回数を変更することでフレーム転送レートが変更になる場合、送信完了時間の推定値Tnの算出に再計算を繰り返す必要がある。
また、送信計画は、ノイズ耐性が高い最低レートのMCS(この例の場合のMCS1)を最後に設けることが多い。このため、最後(MCS1)から昇順に再送回数を削減する場合に、当該削減後の再送回数の上限値に一致する回数目の再送を最後としてその最後から1回以上の再送は、フレーム転送レートの設定範囲の最低レートでの再送とする工夫を行うことも望ましい。例えば、図3のフローチャートにおいて、ステップS90を実行する前に、再送上限回数変更部104によって、再送上限回数を削減する際に、最後から1回以上の再送は、フレーム転送レートの設定範囲の最低レートでの再送とすることとするように送信計画を変更するステップを追加することができる。あるいは、送信部102が、再送上限回数変更部104によって再送上限回数を削減する指示を受けた際に、最後から1回以上の再送は、フレーム転送レートの設定範囲の最低レートでの再送とすることとするように送信計画を変更するようにしてもよい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同時に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
なお、上述の各装置は内部にコンピュータを有している。そして、上述した各装置の各処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしてもよい。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
1…無線通信システム、10…無線通信装置、100…制御部、101…計時部、102…送信部、103…推定部、104…再送上限回数変更部、105…受信部、110…記憶部、20…無線通信装置

Claims (4)

  1. データを送信する送信部と、
    前記データの再送を完了するまでの時間が前記データの送信遅延許容時間を超えない再送回数上限値を推定する推定部と、
    前記送信部における再送回数の上限値を前記推定部が推定した前記再送回数上限値に変更する再送上限回数変更部と、を有し、
    前記推定部は、前記データの送信回数に応じた送信完了時間の推定値を前記送信回数毎に求め、前記送信遅延許容時間を超える前記送信完了時間の推定値の前記送信回数に基づいて前記再送回数上限値を推定するものであって、
    前記推定部は、前記送信遅延許容時間を超える前記送信完了時間の推定値の前記送信回数である第1送信回数と、前記送信遅延許容時間以下である前記送信完了時間の推定値の前記送信回数である第2送信回数とに基づいて前記再送回数上限値を推定する、
    ことを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記再送回数上限値が、前記第2送信回数である
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. データを送信する送信手順と、
    前記データの再送を完了するまでの時間が前記データの送信遅延許容時間を超えない再送回数上限値を推定する推定手順と、
    前記送信手順における再送回数の上限値を前記推定手順で推定した前記再送回数上限値に変更する再送上限回数変更手順と、を有し、
    前記推定手順は、前記データの送信回数に応じた送信完了時間の推定値を前記送信回数毎に求め、前記送信遅延許容時間を超える前記送信完了時間の推定値の前記送信回数に基づいて前記再送回数上限値を推定するものであって、
    前記推定手順は、前記送信遅延許容時間を超える前記送信完了時間の推定値の前記送信回数である第1送信回数と、前記送信遅延許容時間以下である前記送信完了時間の推定値の前記送信回数である第2送信回数とに基づいて前記再送回数上限値を推定する、
    ことを特徴とする無線通信方法。
  4. 無線通信装置が備えるコンピュータに、
    データを送信する送信手順と、
    前記データの再送を完了するまでの時間が前記データの送信遅延許容時間を超えない再送回数上限値を推定する推定手順と、
    前記送信手順における再送回数の上限値を前記推定手順で推定した前記再送回数上限値に変更する再送上限回数変更手順と、を実行させるための無線通信プログラムであり、
    前記推定手順は、前記データの送信回数に応じた送信完了時間の推定値を前記送信回数毎に求め、前記送信遅延許容時間を超える前記送信完了時間の推定値の前記送信回数に基づいて前記再送回数上限値を推定するものであって、
    前記推定手順は、前記送信遅延許容時間を超える前記送信完了時間の推定値の前記送信回数である第1送信回数と、前記送信遅延許容時間以下である前記送信完了時間の推定値の前記送信回数である第2送信回数とに基づいて前記再送回数上限値を推定する、
    無線通信プログラム。
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