JP2019057689A - 内燃機関用の点火コイル - Google Patents

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Abstract

【課題】充填樹脂のクラック発生を抑制することにより、二次コイルの線間の絶縁性を確保しやすい内燃機関用の点火コイルを提供すること。【解決手段】点火コイル1は、一次コイル11と二次スプール2と二次コイル12と外周コア3とケース4と充填樹脂5とを有する。二次スプール2は、複数の鍔部20を有する。ケース4は、内燃機関に対して固定されるフランジ44を有する。二次スプール2の複数の鍔部20のうち最も後方に位置する鍔部20を後端鍔部21と定義し、ケース4のうち、フランジ44が突出した壁部を後方側壁42と定義する。フランジ44は、少なくとも後方側壁42における外周コア3よりも上方の領域から形成されている。後端鍔部21の後面211と後方側壁42の前面421との少なくとも一方における、外周コア3よりも上方の領域には、充填樹脂5に対して剥離性を有する剥離材10が配されている。【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関用の点火コイルに関する。
特許文献1には、内燃機関用の点火コイルとして、一次コイル、二次コイル、二次スプール、ケース、及び充填樹脂を有するものが開示されている。
一次コイルと二次コイルとは、互いに磁気結合されている。二次コイルは、一次コイルの外周側に配されている。
二次スプールは、一次コイルの外周側に配されているとともに、二次コイルが巻回されている。二次スプールには、外周側に向かって突出した鍔部が、コイル軸方向に所定間隔をあけて複数形成されている。そして、二次スプールにおける隣り合う鍔部の間に、二次コイルが巻回されている。なお、二次スプールは、電気的絶縁性を有する樹脂からなる。
ケースは、一次コイル、二次コイル、及び二次スプールを内部に収容しており、ケース内のスペースには、充填樹脂が充填されている。ケースは、コイル軸方向に突出するフランジを有し、点火コイルはフランジにおいて内燃機関に固定される。また、フランジの反対側に、コネクタを有する。コネクタは、点火コイルを外部機器に接続するためのものである。
充填樹脂には、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂に、熱硬化性樹脂よりも線膨張係数の小さい無機物のフィラーを含有したものが用いられることがある。そして、液状の充填樹脂は、真空状態のケース内に注入される。これにより、充填樹脂が、二次コイルの線間等、ケース内の隅々まで浸透する。
特開2016−51789号公報
しかしながら、充填樹脂のフィラーは、二次コイルの線間よりも大きいため、充填樹脂が二次コイルの線間に浸透する際に二次コイルの線間には侵入せず、二次コイルの外周に堆積する。そして、液状の充填樹脂が硬化するまでの間に、二次コイルの上面以外に堆積したフィラーは重力で分散されるものの、二次コイルの上面に堆積したフィラーは、そのまま二次コイルの上面に堆積される。
そして、図18、図19に示すごとく、充填樹脂91が硬化した状態においては、二次コイル92の上面、ひいては二次スプール93の鍔部931の上部を覆うようにフィラーの堆積層94が形成される。これにより、二次スプール93の鍔部931の上部は、フィラーの堆積層94に食い込む形となる。
ここで、フィラーの堆積層94は、二次コイル92の周囲に浸透した熱硬化性樹脂や二次スプール93に比べて線膨張係数が小さい。それゆえ、点火コイル9が高温から低温に変化した際、フィラーの堆積層94は、二次コイル92の線間に浸透した熱硬化性樹脂及び二次スプール93に比べ、コイル軸方向Xの熱収縮が小さい。なお、以後、二次コイル92の線間に浸透した熱硬化性樹脂を、線間浸透樹脂ということもある。
フィラーの堆積層94に食い込んだ鍔部931の上部は、コイル軸方向Xの熱収縮が制限される一方、二次コイル92の周囲に浸透した熱硬化性樹脂はコイル軸方向Xに大きく熱収縮する。それゆえ、線間浸透樹脂と、二次スプール93の鍔部931の上部との間95には応力が集中しやすい。なお、図19において、このときに生じる応力を白抜きの矢印で示している。矢印の方向は、鍔部931を基準として生じる応力の向きであり、矢印の長さは、前記応力の大きさを示している。
さらに、近年、点火コイルの耐振性向上、小型化等の要請に伴い、図18に示すごとく、点火コイル9のケース96のフランジ961が、鉛直方向Zにおけるケース側面962の略全体から突出したものが用いられることがある。これに伴い、フランジ961と二次スプール93とが、外周コア97の上端位置BLの上方の領域に配された充填樹脂91のみを介して、比較的近い位置においてコイル軸方向Xに対向するよう配される。
そして、点火コイル9が高温から低温に変化した際、フランジ961は内燃機関に締結固定されるため、点火コイル9内において、フランジ961側に引っ張られる力(以後、適宜、フランジ引張力という。)が発生する。特に、外周コア97の上方においては、フランジ961側へ向かって引っ張られる力が、外周コア97によって遮断されることなく、点火コイル9内におけるコイル軸方向Xの略全体に伝わりやすい。
ここで、一般に、二次スプール93は、ケース96のフランジ961と反対側に形成されたコネクタ98に、直接的又は間接的(例えば一次コイルを巻回する一次スプールを介して)に固定されている。そのため、フランジ引張力が二次スプール93に伝わっても、点火コイル9内における二次スプール93の変位は生じにくい。一方で、フランジ引張力が二次スプール93周囲の充填樹脂91、フィラーの堆積層94、及び線間浸透樹脂に作用した場合、点火コイル9内におけるこれらの変位量、変形量は大きい。
そのため、図19に示すごとく、点火コイル9が高温から低温に変化した際、固定されている二次スプール93と、変位量、変形量の大きい線間充填樹脂、及びフィラーの堆積層94との間には応力が生じる。なお、図19において、このときに生じる応力を黒塗りの矢印で示している。矢印の方向は、鍔部931を基準として生じる応力の向きであり、矢印の長さは、前記応力の大きさを示している。
ここで、鍔部931の先端側(図19における上側)は、鍔部931における根元側(図19における下側)に比べてコイル軸方向Xの変形が許容されやすい。根元側は、二次スプール93の本体部に接続されており、コイル軸方向Xの変形が制限されやすいが、先端側は、コイル軸方向Xの変形が許容されやすい。そのため、図19に示すごとく、鍔部931の根元側に向かうほど、フランジ引張力に起因して生じる応力が大きくなる。なお、図19において、フィラーの堆積層94と線間浸透樹脂との間は、これらの間の線膨張係数差によっても応力が生じる。この応力が追加されるため、図19に示すように、フィラーの堆積層94と線間浸透樹脂との間に生じる応力が、そこよりも鍔部931の根元側に隣接する部位に生じる応力よりも大きくなっている。
以上のように、フランジ引張力が加わることにより、鍔部931上部と線間浸透樹脂との間95に、応力が一層集中しやすい。これにより、これらの間95にクラックが形成されるおそれがある。そして、前記クラックを起点として、二次スプール93の鍔部931と、線間浸透樹脂との間の全体にクラックが進展するおそれがあり、二次コイル92の線間の絶縁性が低下するおそれがある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、充填樹脂のクラック発生を抑制することにより、二次コイルの線間の絶縁性を確保しやすい内燃機関用の点火コイルを提供しようとするものである。
本発明の一態様は、一次コイル(11)と
前記一次コイルの外周側に配された筒状の本体部(200)と、前記本体部から外周側に突出するとともに、コイル軸方向(X)に間隔をあけて配された複数の鍔部(20)と、を有する二次スプール(2)と、
前記二次スプールの隣り合う前記鍔部の間に巻回された二次コイル(12)と、
鉛直方向(Z)から見たとき、前記二次スプールを外側から囲むように形成された外周コア(3)と、
前記一次コイル、前記二次スプール、前記二次コイル、及び前記外周コアを収容するとともに、鉛直方向の上方に開口部(401)を有するケース(4)と、
前記ケース内に充填されるとともに、前記ケースの前記開口部から上方に向って露出する露出面(51)を有する充填樹脂(5)と、を有し、
前記ケースは、コイル軸方向の一方である後方に突出するとともに、内燃機関に対して固定されるフランジ(44)を有し、
前記充填樹脂は、熱硬化性樹脂と、前記熱硬化性樹脂よりも線膨張係数が小さいフィラーと、を有し、
前記二次スプールの複数の前記鍔部のうち最も後方に位置する前記鍔部を後端鍔部(21)と定義し、前記ケースのうち、前記フランジが突出した壁部を後方側壁(42)と定義したとき、
前記フランジは、少なくとも前記後方側壁における前記外周コアよりも上方の領域から形成されており、
前記後端鍔部の後面(211)と前記後方側壁の前面(421)との少なくとも一方における、前記外周コアよりも上方の領域には、前記充填樹脂に対して剥離性を有する剥離材(10)が配されている、内燃機関用の点火コイル(1)にある。
前記態様の内燃機関用の点火コイルにおいて、フランジは、少なくとも後方側壁における外周コアよりも上方の領域から形成されている。それゆえ、点火コイルが高温から低温に変化したとき、外周コアよりも上方の領域において、ケース内部が、コイル軸方向のフランジ側に引っ張られ、二次コイルの周囲に浸透した熱硬化性樹脂と鍔部との間に応力が集中することが懸念される。
そこで、前記態様の内燃機関用の点火コイルにおいては、後端鍔部の後面と後方側壁の前面との少なくとも一方における、外周コアよりも上方の領域に、充填樹脂に対して剥離性を有する剥離材が配されている。それゆえ、点火コイルが高温から低温に変化したときであっても、外周コアよりも上方の領域においてフランジ側へ引っ張られる力が生じたとき、まず前述の位置に配された剥離材と充填樹脂とが剥離するため、フランジ側へ引っ張られる力がケース内における二次スプールの周囲に伝わりにくい。そのため、二次コイルの周囲に浸透した熱硬化性樹脂と鍔部との間に応力が集中することを抑制することができる。
以上のごとく、前記態様によれば、充填樹脂のクラック発生を抑制することにより、二次コイルの線間の絶縁性を確保しやすい内燃機関用の点火コイルを提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1における、フィラーの堆積層を模式化して記載した内燃機関用の点火コイルの横方向に直交する断面図。 実施形態1における、内燃機関用の点火コイルの斜視図。 実施形態1における、二次スプール、二次コイル、一次スプール、磁石体、及び外周コアの平面図。 実施形態1における、二次スプール及び剥離材の側面図。 実施形態1における、二次スプール及び剥離材の背面図。 実施形態1における、二次スプール及び剥離材の正面図。 実施形態2における、二次スプール及び剥離材の側面図。 実施形態2における、二次スプール及び剥離材の、後方剥離材(又は前方剥離材)周辺の拡大図。 実施形態2における、二次スプール及び剥離材の背面図(又は正面図)。 変形形態における、二次スプール及び剥離材の、後方剥離材(又は前方剥離材)周辺の拡大図。 実施形態3における、二次スプール及び剥離材の背面図(又は正面図)。 実施形態4における、フィラーの堆積層を模式化して記載した内燃機関用の点火コイルの横方向に直交する断面図。 実施形態4における、内燃機関用の点火コイルのコイル軸方向に直交する断面図。 実施形態5における、フィラーの堆積層を模式化して記載した内燃機関用の点火コイルの横方向に直交する断面図。 実施形態5における、内燃機関用の点火コイルのコイル軸方向に直交する断面図。 実施形態6における、フィラーの堆積層を模式化して記載した内燃機関用の点火コイルのコイル軸方向に直交する断面図。 実施形態7における、内燃機関用の点火コイルのコイル軸方向に直交する断面図。 比較例における、内燃機関用の点火コイルの横方向に直交する断面図。 比較例における、内燃機関用の点火コイルにおける、フィラーの堆積層周辺の拡大断面図。
(実施形態1)
内燃機関用の点火コイルの実施形態につき、図1〜図6を用いて説明する。
本実施形態の内燃機関用の点火コイル1は、図1に示すごとく、一次コイル11と二次スプール2と二次コイル12と外周コア3とケース4と充填樹脂5とを有する。二次スプール2は、一次コイル11の外周側に配された筒状の本体部200と、本体部200から外周側に突出するとともに、コイル軸方向Xに間隔をあけて配された複数の鍔部20と、を有する。二次コイル12は、二次スプール2の隣り合う鍔部20の間に巻回されている。図3に示すごとく、外周コア3は、鉛直方向Zから見たとき、二次スプール2を外側から囲むように形成されている。図1に示すごとく、ケース4は、一次コイル11、二次スプール2、二次コイル12、及び外周コア3を収容するとともに、鉛直方向Zの上方に開口部401を有する。図1、図2に示すごとく、充填樹脂5は、ケース4内に充填されるとともに、ケース4の開口部401から上方に向って露出する露出面51を有する。
ケース4は、コイル軸方向Xの一方である後方に突出するとともに、内燃機関に対して固定されるフランジ44を有する。充填樹脂5は、熱硬化性樹脂と、熱硬化性樹脂よりも線膨張係数が小さいフィラーと、を有する。
ここで、二次スプール2の複数の鍔部20のうち最も後方に位置する鍔部20を後端鍔部21と定義し、ケース4のうち、フランジ44が突出した壁部を後方側壁42と定義する。フランジ44は、少なくとも後方側壁42における外周コア3よりも上方の領域から形成されている。後端鍔部21の後面211と後方側壁42の前面421との少なくとも一方における、外周コア3よりも上方の領域には、充填樹脂5に対して剥離性を有する剥離材10が配されている。本実施形態においては、剥離材10は、少なくとも後端鍔部21の後面211に配されている。
なお、図1、図4〜図6において、鉛直方向Zにおける外周コア3の上端位置を、破線BLで表している。また、図4〜図6において、便宜上、剥離材10の形成領域にハッチングを施している。
コイル軸方向Xとは、一次コイル11及び二次コイル12の巻回軸方向である。コイル軸方向Xは、鉛直方向Zと直交する。また、コイル軸方向Xと鉛直方向Zとの双方に直交する方向を横方向Yとする。前方とは、コイル軸方向Xにおける後方と反対側である。また、本実施形態においては、複数の鍔部20のうち、最も前方に位置するものを前端鍔部22と定義する。
以後、本実施形態における内燃機関用の点火コイル1につき、詳説する。
図1に示すごとく、一次コイル11及び二次コイル12は、同心状に内外周に重なって配置されている。一次コイル11は、筒状の一次スプール13に巻回されている。一次スプール13は、電気的絶縁性を有する樹脂等からなる。
二次コイル12は、一次スプール13及び一次コイル11の外周側に配された二次スプール2に巻回されている。二次コイル12の一端が、スパークプラグに電気的に接続される。二次スプール2は、一次スプール13に固定されている。
図4に示すごとく、二次スプール2は、前述のごとく、本体部200と複数の鍔部20とを有する。本実施形態において、本体部200は、略矩形筒状を呈している。
図5に示すごとく、鍔部20は、本体部200の外周面から径方向の外周側に突出するよう、矩形環状に形成されている。図4に示すごとく、複数の鍔部20は、コイル軸方向Xに間隔をあけて、コイル軸方向Xに並ぶよう形成されている。
二次スプール2は、電気的絶縁性を有する樹脂等からなる。本実施形態において、二次スプール2は、PPE樹脂(すなわち、ポリフェニレンエーテル樹脂)からなる。
図5に示すごとく、後端鍔部21の後面211は、横方向Yに延在する2辺、及び、鉛直方向Zに延在する2辺を有する矩形環状を呈している。そして、後端鍔部21の後面211の上方の辺である後方上辺面211aには、剥離材10が配されている。以後、後方上辺面211aに配された剥離材10を、適宜、後方剥離材101という。本実施形態においては、後方上辺面211aの全面に、後方剥離材101が配されている。
図6に示すごとく、前端鍔部22の前面221は、後端鍔部21の後面211と同様に、横方向Yに延在する2辺、及び、鉛直方向Zに延在する2辺を有する矩形環状を呈している。そして、前端鍔部22の前面221の上方の辺である前方上辺面221aには、剥離材10が配されている。以後、前方上辺面221aに配された剥離材10を、適宜、前方剥離材102という。本実施形態においては、前方上辺面221aの全面に、前方剥離材102が配されている。
後方剥離材101及び前方剥離材102を含む剥離材10は、前述の充填樹脂5の熱硬化性樹脂(本実施形態においてはエポキシ樹脂)と接着しないPET(すなわちポリエチレンテレフタレート)テープや、シリコン、PP(すなわちポリプロピレン)等とすることができる。
図1に示すごとく、一次スプール13の内側には、軟磁性材料からなる略棒状の中心コア14が配されている。
図3に示すごとく、外周コア3は、二次スプール2を、コイル軸方向Xの両側及び横方向Yの両側から囲むよう形成されている。外周コア3は、鉛直方向Zの両側が開口した略矩形状の枠体であり、2辺がコイル軸方向X、他の2辺が横方向Yに延びるよう形成されている。外周コア3は、軟磁性材料からなる。そして、外周コア3は、中心コア14とともに、一次コイル11への通電及びその遮断によって発生する磁界の磁路を構成する。
図4〜図6に示すごとく、鉛直方向Zにおいて、外周コア3の上端の位置は、二次スプール2の前端鍔部22の前方上辺面221aの下端部の位置、及び後端鍔部21の後方上辺面211aの下端部の位置にある。すなわち、前方上辺面221a及び後方上辺面211aの略全体は、外周コア3の上端位置よりも上方にあり、コイル軸方向Xに外周コア3と重なっていない。一方、二次スプール2における、前方上辺面221a及び後方上辺面211aよりも下方の部位は、コイル軸方向Xに外周コア3と重なっている。
図1に示すごとく、中心コア14と外周コア3との間には、磁石体18が配されている。磁石体18は、点火コイル1の出力電圧の向上のため、中心コア14に磁気バイアスをかけ、一次コイル11への通電の遮断時の磁束の変化量を大きくして二次コイル12に誘起される電圧を高めている。
外周コア3の前方には、イグナイタ17が配されている。イグナイタ17は、一次コイル11への通電及び通電の遮断を行う。
ケース4は、側壁部40と底壁部400とを有する。
側壁部40は、一次コイル11、二次コイル12、一次スプール13、二次スプール2、中心コア14、外周コア3、磁石体18、イグナイタ17等の点火コイル1の構成部品の周囲を、コイル軸方向X及び横方向Yから囲むと共に上方に開口部401を有する。図2から分かるように、鉛直方向Zから見たとき、側壁部40は、コイル軸方向Xに長尺な略矩形筒状を呈している。側壁部40は、コイル軸方向Xに対向する前方側壁41及び前述の後方側壁42と、横方向Yに対向する一対の横側壁43とを有する。後方側壁42は、前方側壁41の後方に位置している。
底壁部400は、側壁部40の下端を閉塞している。
本実施形態において、ケース4は、PBT樹脂(すなわち、ポリブチレンテレフタレート樹脂)からなる。
図1、図2に示すごとく、側壁部40の後方側壁42から後方に向かってフランジ44が突出している。フランジ44は、フランジ本体部441とリブ部442とを有する。
フランジ本体部441は、後方側壁42における、鉛直方向Zの下端から略中央部までの部位から、後方に突出している。フランジ本体部441には、鉛直方向Zに貫通するフランジ貫通穴443が形成されているとともに、フランジ貫通穴443に金属を筒状に形成してなるブッシュ444が挿入嵌合されている。ブッシュ444内に、点火コイル1を内燃機関に取り付けるためのボルトが挿入される。
図2に示すごとく、リブ部442は、横方向Yにおける外側に向かうほど、後方への突出量が大きくなる形状を有する。また、リブ部442は、下方ほど、後方への突出量が大きくなる形状を有する。
リブ部442は、後方側壁42におけるフランジ本体部441の上端位置から、後方側壁42の上端位置まで形成されている。図1に示すごとく、リブ部442は、少なくとも後方側壁42における外周コア3よりも上方の領域から突出している。そして、鉛直方向Zにおけるリブ部442が形成された領域に、二次スプール2の後方上辺面211a及び前方上辺面221aが位置している。
前方壁部から、前方にコネクタ45が突出している。コネクタ45は、点火コイル1を、図示しない外部機器に電気的に接続するためのものである。コネクタ45は、一次スプール13と一体的に成形されている。
図1に示すごとく、底壁部400は、鉛直方向Zから見たときの中央部に、鉛直方向Zに貫通する底壁貫通穴46が形成されている。そして、底壁貫通穴46には、金属からなる出力端子15が嵌合されている。これにより、底壁貫通穴46は、出力端子15で閉塞されている。
また、底壁貫通穴46の周囲から、下方に向かって、筒状の高圧タワー部47が形成されている。高圧タワー部47には、点火コイル1をスパークプラグに接続するためのジョイントが嵌合される。
ケース4内には、電気絶縁性を有する充填樹脂5が充填されている。前述のごとく、底壁貫通穴46は出力端子15で閉塞されているため、ケース4内への充填樹脂5の充填時において、底壁貫通穴46から下側に充填樹脂5が漏出しないようになっている。
充填樹脂5は、ケース4の開口部401まで、すなわち側壁部40の上端位置まで充填されている。これにより、充填樹脂5の露出面51は、ケース4の開口部401位置、すなわち側壁部40の上端位置に形成されている。
充填樹脂5は、ケース4内において、一次コイル11、二次コイル12、一次スプール13、二次スプール2、中心コア14、外周コア3、磁石体18、イグナイタ17等の点火コイル1の構成部品を封止している。これに伴い、二次スプール2の後方上辺面211aとケース4の後方側壁42との間の空間にも、充填樹脂5が充填されている。
本実施形態において、充填樹脂5は、熱硬化性樹脂であるエポキシ樹脂と、エポキシ樹脂よりも線膨張係数が小さいシリカとを有する。
ここで、ケース4内へ充填樹脂5が充填される様子につき説明する。なお、二次スプール2における、本体部200の外周面と、隣り合う鍔部20の間の領域を巻回領域16と定義する。巻回領域16には、二次コイル12の導線が巻回されている。
充填樹脂5は、まず、液体の状態でケース4内に充填される。具体的には、充填樹脂5は、点火コイル1の構成部品をケース4内に配置するとともに、真空引きした状態で、ケース4の開口部401からケース4内に充填される。
充填樹脂5がケース4内に充填される際、充填樹脂5は、巻回領域16にも充填される。すなわち、充填樹脂5は、巻回領域16に巻回された二次コイル12の導線間にも浸透する。このとき、充填樹脂5におけるフィラーは、二次コイル12の導線間よりも大きいため、二次コイル12の導線間には侵入できず、濾されて二次コイル12の外周表面に堆積される。
そして、充填樹脂5を硬化させるが、充填樹脂5が硬化するまでの時間に、二次コイル12の外周表面のうち、二次コイル12の上面以外の表面に堆積されたフィラーは、重力により分散される。一方、二次コイル12の上面に堆積されたフィラーは、分散されないため、充填樹脂5が硬化した状態において、図1に示すごとく、二次コイル12の上面にはフィラーの堆積層52が形成される。
本実施形態において、堆積層52は、二次コイル12及び二次スプール2の鍔部20の上部を、上方から覆うよう形成されている。また、コイル軸方向Xにおいて、堆積層52は、二次コイル12全体の一端から他端までの領域に形成されている。
なお、本実施形態における各部の線膨張係数を以下に示す。
充填樹脂5:40ppm/℃
フィラーの堆積層52:18ppm/℃
巻回領域16(すなわち、二次コイル12及びそこに浸透した熱硬化性樹脂):47ppm/℃
二次スプール2:43ppm/℃
ケース4:60ppm/℃
次に、本実施形態の作用効果につき説明する。
本実施形態の内燃機関用の点火コイル1において、フランジ44は、少なくとも後方側壁42における外周コア3よりも上方の領域から形成されている。それゆえ、点火コイル1が高温から低温に変化したとき、外周コア3よりも上方の領域において、ケース4内部が、コイル軸方向Xのフランジ44側に引っ張られ、二次コイル12の周囲に浸透した熱硬化性樹脂と鍔部20との間に応力が集中することが懸念される。以後、二次コイル12の周囲に浸透した熱硬化性樹脂を、線間浸透樹脂という。
そこで、本実施形態の点火コイル1においては、後端鍔部21の後面211と後方側壁42の前面421との少なくとも一方における、外周コア3よりも上方の領域に、充填樹脂5に対して剥離性を有する剥離材10が配されている。それゆえ、点火コイル1が高温から低温に変化したときであっても、外周コア3よりも上方の領域においてフランジ44側へ引っ張られる力が生じたとき、まず前述の位置に配された剥離材10と充填樹脂5とが剥離するため、フランジ44側へ引っ張られる力がケース4内における二次スプール2の周囲に伝わりにくい。そのため、線間浸透樹脂と鍔部20との間に応力が集中することを抑制することができる。
また、剥離材10は、少なくとも後端鍔部21の後面211に配されている。それゆえ、二次スプール2及び二次コイル12の近くにおいて、充填樹脂5と剥離材10との間の剥離を生じさせることができる。そのため、二次スプール2の後方の領域に配された充填樹脂5における熱収縮が、二次スプール2及び二次コイル12に伝わりにくい。それゆえ、線間浸透樹脂と鍔部20との間に応力が集中することを防止しやすい。
以上のごとく、本実施形態によれば、充填樹脂のクラック発生を抑制することにより、二次コイルの線間の絶縁性を確保しやすい内燃機関用の点火コイルを提供することができる。
(実施形態2)
本実施形態は、図7〜図9に示すごとく、実施形態1に対して、二次スプール2の形状を変更した実施形態である。
本実施形態において、後端鍔部21の後面211には、後方剥離材101の下側に隣接する位置から、後方剥離材101よりも後方に突出した鍔部側突起23が形成されている。図9に示すごとく、鍔部側突起23は、後端鍔部21の後方上辺面211aの下端縁から突出している。鍔部側突起23は、横方向Yにおける後方上辺面211aの一端から他端までの領域にわたって連続的に形成されている。
図8に示すごとく、鍔部側突起23は、その上面231が上方を向いた平面状に形成されており、その突出側端面232(後端面)が、突出側(後方)に凸の曲面状に形成されている。本実施形態において、コイル軸方向Xにおける鍔部側突起23の上面231の長さは、後方剥離材101の下面の長さと同等又はそれ以上に形成されている。そして、突出側端面232が、後方剥離材101よりも後方に位置している。
前端鍔部22の前面221には、前方剥離材102の下側に隣接する位置から、前方剥離材102よりも前方に突出した前方突起24が形成されている。前方突起24は、前端鍔部22の前方上辺面221aの下端縁から突出している。前方突起24は、横方向Yにおける前方上辺面221aの一端から他端までの領域にわたって連続的に形成されている。
前方突起24は、その上面241が上方を向いた平面状に形成されており、その突出側端面242(前端面)が、突出側(前方)に凸の曲面状に形成されている。本実施形態において、コイル軸方向Xにおける前方突起24の上面241の長さは、前方剥離材102の下面の長さと同等又はそれ以上に形成されている。そして、突出側端面242が、前方剥離材102よりも前方に位置している。
その他は、実施形態1と同様である。
なお、実施形態2以降において用いた符号のうち、既出の実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
本実施形態においては、後端鍔部21の後面211に、剥離材10の下側に隣接する位置から、剥離材10よりも後方に突出した鍔部側突起23が形成されている。それゆえ、点火コイル1が高温から低温に変化した場合において、後方剥離材101の下端縁を起点として、下側、すなわち一次コイル11側へクラックが形成されることを防止することができる。これにより、点火コイル1の絶縁信頼性を確保しやすい。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
なお、本実施形態において、鍔部側突起23及び前方突起24の突出側端面232、242は、曲面としたが、図10に示すごとく、突出側端面232、242を平面状に形成してもよい。
(実施形態3)
本実施形態は、図11に示すごとく、鍔部側突起23及び前方突起24の形成範囲を、実施形態2に対して変更した実施形態である。
本実施形態において、鍔部側突起23は、後端鍔部21の後方上辺面211aの外周端縁の全周から後方へ突出している。そして、鍔部側突起23の内側に、後方剥離材101が配されている。
また、前方突起24は、前端鍔部22の前方上辺面221aの外周端縁の全周から前方へ突出している。そして、前方突起24の内側に、前方剥離材102が配されている。
その他は、実施形態2と同様である。
本実施形態においては、剥離材10を配する際、剥離材10の外周端縁の位置を鍔部側突起23あるいは前方突起24の位置となるよう配すればよいので、剥離材10の配置を容易にしやすい。また、剥離材10の上端縁を起点としてクラックが発生し、当該クラックが充填樹脂5の露出面51まで進展することによる外観不良を防止することができる。
その他、実施形態2と同様の作用効果を有する。
(実施形態4)
本実施形態は、図12、図13に示すごとく、剥離材10を、ケース4の後方側壁42の前面421に形成した実施形態である。以後、後方側壁42の前面421に形成した剥離材10を、適宜、壁部側剥離材103という。
壁部側剥離材103は、鉛直方向Zにおいて、後方側壁42の前面421における外周コア3よりも上方、かつ、ケース4の開口部401及び充填樹脂5の露出面51よりも下側に形成されている。図13に示すごとく、壁部側剥離材103は、横方向Yにおいて、後方側壁42の前面421における略全体に形成されているが、両端までは形成されていない。すなわち、横方向Yにおいて、壁部側剥離材103とケース4との間には間隔がある。
壁部側剥離材103は、コイル軸方向Xから見たとき、横方向Yに長尺な長方形状を呈している。図12に示すごとく、壁部側剥離材103は、二次スプール2の後端鍔部21の後方上辺面211aとコイル軸方向Xに対向している。
なお、本実施形態においては、二次スプール2に剥離材は形成されていないが、二次スプール2に剥離材が形成されていてもよい。
その他は、実施形態1と同様である。
本実施形態においては、壁部側剥離材103は、後方側壁42の前面421に形成されている。すなわち、壁部側剥離材103は、フランジ44近傍の、後方側壁42の前面421に形成されている。それゆえ、点火コイル1が高温から低温に変化したとき、外周コア3よりも上方の領域において、充填樹脂5がフランジ44側に引っ張られることを抑制しやすい。これにより、点火コイル1が高温から低温に変化したとき、外周コア3よりも上方の領域において、線間浸透樹脂と鍔部20との間に応力が集中することを防止することができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
(実施形態5)
本実施形態は、図14、図15に示すごとく、実施形態4に対して、後方側壁42の形状を変更した実施形態である。
本実施形態において、後方側壁42の前面421には、壁部側剥離材103の上方に隣接する位置から、壁部側剥離材103よりも前方に突出した壁部側突起48が形成されている。壁部側突起48は、後方側壁42の前面421の上端縁よりも若干下側に形成されている。また、壁部側突起48は、充填樹脂5の露出面51よりも若干下側に形成されている。図15に示すごとく、横方向Yにおいて、壁部側突起48は、壁部側剥離材103の一方にはみ出た部位から、他方にはみ出た部位までにわたり、連続的に形成されている。
壁部側突起48は、その下面が下側を向いた平面状に形成されており、その突出側端面(前端面)が、突出側(前方)に凸の曲面状に形成されている。本実施形態において、コイル軸方向Xにおける壁部側突起48の下面の長さは、壁部側剥離材103の上面の長さと同等又はそれ以上に形成されている。そして、突出側端面が、壁部側剥離材103よりも前方に位置している。すなわち、壁部側突起48は、実施形態2で示した鍔部側突起23及び前方突起24と同様の形状である。
その他は、実施形態4と同様である。
本実施形態においては、後方側壁42の前面421に、壁部側剥離材103の上方に隣接する位置から、剥離材10よりも前方に突出した壁部側突起48が形成されている。それゆえ、点火コイル1が高温から低温に変化した場合において、壁部側剥離材103の上端縁を起点として、上方、すなわち充填樹脂5の露出面51に向かってクラックが形成されることを防止することができる。これにより、点火コイル1の絶縁信頼性を確保しやすいとともに、充填樹脂5の露出面51にクラックが形成されることによる外観不良を防止することができる。
その他、実施形態4と同様の作用効果を有する。
(実施形態6)
本実施形態は、図16に示すごとく、壁部側突起48の形成範囲を、実施形態5に対して変更した実施形態である。
本実施形態において、壁部側突起48は、実施形態5と同様に壁部側剥離材103の上方に形成されているとともに壁部側剥離材103における横方向Yの両側にも形成されている。すなわち、壁部側剥離材103は、コイル軸方向Xから見たとき、下側に開口するU字状を呈している。
その他は、実施形態5と同様である。
本実施形態においては、壁部側剥離材103の横方向Yの両端を基端としてクラックが発生して当該クラックが充填樹脂5の露出面51へ向かうことを確実に防止することができる。
その他、実施形態5と同様である。
(実施形態7)
本実施形態も、実施形態5に対して、壁部側突起48の形成範囲を変更した実施形態である。
本実施形態において、壁部側突起48は、壁部側剥離材103の外周の全周に隣接する位置に形成されている。すなわち、コイル軸方向Xから見たとき、壁部側突起48は、横方向Yに長い環状の長方形状である。そして、壁部側突起48の内側に、壁部側剥離材103が配されている。
その他は、実施形態5と同様である。
本実施形態においては、壁部側剥離材103を、その外周端縁の位置が壁部側突起48の位置となるよう配すればよいので、壁部側剥離材103の配置を容易にしやすい。
その他は、実施形態5と同様である。
本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。
1 内燃機関用の点火コイル
10 剥離材
12 二次コイル
2 二次スプール
211 後端鍔部の後面
3 外周コア
4 ケース
421 後方側壁の前面
44 フランジ
5 充填樹脂

Claims (5)

  1. 一次コイル(11)と
    前記一次コイルの外周側に配された筒状の本体部(200)と、前記本体部から外周側に突出するとともに、コイル軸方向(X)に間隔をあけて配された複数の鍔部(20)と、を有する二次スプール(2)と、
    前記二次スプールの隣り合う前記鍔部の間に巻回された二次コイル(12)と、
    鉛直方向(Z)から見たとき、前記二次スプールを外側から囲むように形成された外周コア(3)と、
    前記一次コイル、前記二次スプール、前記二次コイル、及び前記外周コアを収容するとともに、鉛直方向の上方に開口部(401)を有するケース(4)と、
    前記ケース内に充填されるとともに、前記ケースの前記開口部から上方に向って露出する露出面(51)を有する充填樹脂(5)と、を有し、
    前記ケースは、コイル軸方向の一方である後方に突出するとともに、内燃機関に対して固定されるフランジ(44)を有し、
    前記充填樹脂は、熱硬化性樹脂と、前記熱硬化性樹脂よりも線膨張係数が小さいフィラーと、を有し、
    前記二次スプールの複数の前記鍔部のうち最も後方に位置する前記鍔部を後端鍔部(21)と定義し、前記ケースのうち、前記フランジが突出した壁部を後方側壁(42)と定義したとき、
    前記フランジは、少なくとも前記後方側壁における前記外周コアよりも上方の領域から形成されており、
    前記後端鍔部の後面(211)と前記後方側壁の前面(421)との少なくとも一方における、前記外周コアよりも上方の領域には、前記充填樹脂に対して剥離性を有する剥離材(10)が配されている、内燃機関用の点火コイル(1)。
  2. 前記剥離材は、少なくとも前記後端鍔部の前記後面に配されている、請求項1に記載の内燃機関用の点火コイル。
  3. 前記後端鍔部の前記後面には、前記剥離材の下側に隣接する位置から、前記剥離材よりも後方に突出した鍔部側突起(23)が形成されている、請求項2に記載の内燃機関用の点火コイル。
  4. 前記剥離材は、少なくとも前記後方側壁の前記前面に形成されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関用の点火コイル。
  5. 前記後方側壁の前記前面には、前記剥離材の上方に隣接する位置から、前記剥離材よりもコイル軸方向の後方と反対側である前方に突出した壁部側突起(48)が形成されている、請求項4に記載の内燃機関用の点火コイル。
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