JP2019057566A - パーティクル除去方法および熱処理装置 - Google Patents

パーティクル除去方法および熱処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高い精度にてチャンバー内のパーティクルを除去することができるパーティクル除去方法および熱処理装置を提供する。【解決手段】熱処理装置1のメンテナンス等のためにチャンバー6を開放すると外部雰囲気とともに大量のパーティクルがチャンバー6内に流入する。メンテナンス作業完了後に密閉空間としたチャンバー6内を排気して減圧雰囲気とする。チャンバー6内を減圧雰囲気とした状態にて、チャンバー6内にフラッシュランプFLからフラッシュ光を複数回照射することによって、瞬間的な気体膨張とそれに続く気体収縮とが繰り返し生じ、それによってチャンバー6内に付着していたパーティクルが飛散する。そして、飛散したパーティクルをチャンバー6から排出することによってパーティクルを除去する。【選択図】図1

Description

本発明は、半導体ウェハー等の薄板状精密電子基板(以下、単に「基板」と称する)にフラッシュ光を照射することによって該基板を加熱する熱処理装置および該熱処理装置からパーティクルを除去するパーティクル除去方法に関する。
半導体デバイスの製造プロセスにおいて、極めて短時間で半導体ウェハーを加熱するフラッシュランプアニール(FLA)が注目されている。フラッシュランプアニールは、キセノンフラッシュランプ(以下、単に「フラッシュランプ」とするときにはキセノンフラッシュランプを意味する)を使用して半導体ウェハーの表面にフラッシュ光を照射することにより、半導体ウェハーの表面のみを極めて短時間(数ミリ秒以下)に昇温させる熱処理技術である。
キセノンフラッシュランプの放射分光分布は紫外域から近赤外域であり、従来のハロゲンランプよりも波長が短く、シリコンの半導体ウェハーの基礎吸収帯とほぼ一致している。よって、キセノンフラッシュランプから半導体ウェハーにフラッシュ光を照射したときには、透過光が少なく半導体ウェハーを急速に昇温することが可能である。また、数ミリ秒以下の極めて短時間のフラッシュ光照射であれば、半導体ウェハーの表面近傍のみを選択的に昇温できることも判明している。
このようなフラッシュランプアニールは、極短時間の加熱が必要とされる処理、例えば典型的には半導体ウェハーに注入された不純物の活性化に利用される。イオン注入法によって不純物が注入された半導体ウェハーの表面にフラッシュランプからフラッシュ光を照射すれば、当該半導体ウェハーの表面を極短時間だけ活性化温度にまで昇温することができ、不純物を深く拡散させることなく、不純物活性化のみを実行することができるのである。
フラッシュランプアニール装置では、メンテナンス等のために半導体ウェハーの加熱処理を行うチャンバーを開放して大気雰囲気に曝すことがある。一旦チャンバー内を大気雰囲気に曝すと、それに伴ってチャンバー内にパーティクルが流入し、メンテナンスが完了した後にもチャンバー内に多量のパーティクルが残留する。特に、フラッシュランプアニールでは、極めて照射時間が短くかつ強いエネルギーを有するフラッシュ光を照射して極短時間で半導体ウェハーの表面を昇温するため、表面近傍のみに急激な熱膨張が生じてチャンバー内で半導体ウェハーが割れることがある。半導体ウェハーの割れが発生した場合には、チャンバーを開放して割れた半導体ウェハーの破片を回収してチャンバー内を清掃したとしても、チャンバー内には微小なパーティクルが多量に残留することとなる。このような微小なパーティクルをチャンバーから除去することは非常に困難である。
このため、特許文献1には、メンテナンス終了後に、チャンバー内に半導体ウェハーが存在していない状態でフラッシュランプを点灯してチャンバー内の気体を瞬間的に膨張、収縮させてパーティクルを飛散させ、そのパーティクルを窒素ガスの気流によってチャンバー外に排出して簡易に除去する技術が提案されている。
特開2005−72291号公報
しかしながら、近年、半導体ウェハーに付着が許容されるパーティクル数への要求水準がますます厳しくなってきており、より高い精度にてチャンバーからパーティクルを除去して処理中に半導体ウェハーに付着するパーティクル数を低減することが求められている。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、高い精度にてチャンバー内のパーティクルを除去することができるパーティクル除去方法および熱処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、基板にフラッシュ光を照射することによって該基板を加熱する熱処理装置からパーティクルを除去するパーティクル除去方法において、前記熱処理装置のチャンバー内を排気して減圧雰囲気とした状態にて、前記チャンバー内にフラッシュランプからフラッシュ光を複数回照射することによって前記チャンバー内に飛散したパーティクルを排出することを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係るパーティクル除去方法において、前記チャンバー内に気体を供給しつつ排気を行って前記チャンバー内を前記減圧雰囲気とすることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明に係るパーティクル除去方法において、前記チャンバー内への基板の搬入を禁止した状態にて前記チャンバー内に前記フラッシュ光を照射することを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1または請求項2の発明に係るパーティクル除去方法において、前記チャンバー内に基板を保持した状態にて前記チャンバー内に前記フラッシュ光を照射することを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項1から請求項4のいずれかの発明に係るパーティクル除去方法において、少なくとも前記フラッシュ光を照射する前に、前記チャンバー内にハロゲンランプから光を照射して前記チャンバー内を加熱することを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項1から請求項5のいずれかの発明に係るパーティクル除去方法において、前記フラッシュ光のエネルギーは、処理対象となる基板に前記フラッシュランプから照射するフラッシュ光のエネルギー以上であることを特徴とする。
また、請求項7の発明は、請求項1から請求項6のいずれかの発明に係るパーティクル除去方法において、前記減圧雰囲気は前記チャンバー内が0.5Pa以上90000Pa以下であることを特徴とする。
また、請求項8の発明は、基板にフラッシュ光を照射することによって該基板を加熱する熱処理装置において、基板を収容するためのチャンバーと、前記チャンバー内を排気する排気部と、前記チャンバー内にフラッシュ光を照射するフラッシュランプと、を備え、前記排気部が前記チャンバー内を排気して減圧雰囲気とした状態にて、前記チャンバー内に前記フラッシュランプからフラッシュ光を複数回照射することによって前記チャンバー内に飛散したパーティクルを排出することを特徴とする。
また、請求項9の発明は、請求項8の発明に係る熱処理装置において、前記チャンバー内に気体を供給する気体供給部をさらに備え、前記気体供給部から前記チャンバー内に気体を供給しつつ、前記排気部が排気を行って前記チャンバー内を前記減圧雰囲気とすることを特徴とする。
また、請求項10の発明は、請求項8または請求項9の発明に係る熱処理装置において、前記チャンバー内への基板の搬入を禁止した状態にて、前記フラッシュランプが前記チャンバー内に前記フラッシュ光を照射することを特徴とする。
また、請求項11の発明は、請求項8または請求項9の発明に係る熱処理装置において、前記チャンバー内にて基板を保持する保持部をさらに備え、前記保持部に基板を保持した状態にて前記フラッシュランプが前記チャンバー内に前記フラッシュ光を照射することを特徴とする。
また、請求項12の発明は、請求項8から請求項11のいずれかの発明に係る熱処理装置において、前記チャンバー内に光を照射するハロゲンランプをさらに備え、少なくとも前記フラッシュランプが前記フラッシュ光を照射する前に、前記チャンバー内に前記ハロゲンランプから光を照射して前記チャンバー内を加熱することを特徴とする。
また、請求項13の発明は、請求項8から請求項12のいずれかの発明に係る熱処理装置において、前記フラッシュ光のエネルギーは、処理対象となる基板に前記フラッシュランプから照射するフラッシュ光のエネルギー以上であることを特徴とする。
また、請求項14の発明は、請求項8から請求項13のいずれかの発明に係る熱処理装置において、前記減圧雰囲気は前記チャンバー内が0.5Pa以上90000Pa以下であることを特徴とする。
請求項1から請求項7の発明によれば、熱処理装置のチャンバー内を排気して減圧雰囲気とした状態にて、チャンバー内にフラッシュランプからフラッシュ光を複数回照射することによってチャンバー内に飛散したパーティクルを排出するため、高い精度にてチャンバー内のパーティクルを除去することができる。
特に、請求項2の発明によれば、チャンバー内に気体を供給しつつ排気を行ってチャンバー内を減圧雰囲気とするため、供給した気体の流れによってパーティクルを効率良くチャンバーから排出することができる。
特に、請求項3の発明によれば、チャンバー内への基板の搬入を禁止した状態にてチャンバー内にフラッシュ光を照射するため、フラッシュ光照射によって基板が割れて新たなパーティクルが発生するのを防止することができる。
特に、請求項4の発明によれば、チャンバー内に基板を保持した状態にてチャンバー内にフラッシュ光を照射するため、飛散したパーティクルを基板に付着させて除去することができる。
特に、請求項5の発明によれば、少なくともフラッシュ光を照射する前に、チャンバー内にハロゲンランプから光を照射してチャンバー内を加熱するため、チャンバー内に対流を生じさせてパーティクルを効率良く排出することができる。
特に、請求項6の発明によれば、フラッシュ光のエネルギーは、処理対象となる基板にフラッシュランプから照射するフラッシュ光のエネルギー以上であるため、処理対象となる基板の処理中に新たにパーティクルが飛散するのを抑制することができる。
請求項8から請求項14の発明によれば、チャンバー内を排気して減圧雰囲気とした状態にて、チャンバー内にフラッシュランプからフラッシュ光を複数回照射することによってチャンバー内に飛散したパーティクルを排出するため、高い精度にてチャンバー内のパーティクルを除去することができる。
特に、請求項9の発明によれば、気体供給部からチャンバー内に気体を供給しつつ、排気部が排気を行ってチャンバー内を減圧雰囲気とするため、供給した気体の流れによってパーティクルを効率良くチャンバーから排出することができる。
特に、請求項10の発明によれば、チャンバー内への基板の搬入を禁止した状態にて、フラッシュランプがチャンバー内にフラッシュ光を照射するため、フラッシュ光照射によって基板が割れて新たなパーティクルが発生するのを防止することができる。
特に、請求項11の発明によれば、チャンバー内の保持部に基板を保持した状態にてフラッシュランプがチャンバー内にフラッシュ光を照射するため、飛散したパーティクルを基板に付着させて除去することができる。
特に、請求項12の発明によれば、少なくともフラッシュランプがフラッシュ光を照射する前に、チャンバー内にハロゲンランプから光を照射してチャンバー内を加熱するため、チャンバー内に対流を生じさせてパーティクルを効率良く排出することができる。
特に、請求項13の発明によれば、フラッシュ光のエネルギーは、処理対象となる基板にフラッシュランプから照射するフラッシュ光のエネルギー以上であるため、処理対象となる基板の処理中に新たにパーティクルが飛散するのを抑制することができる。
本発明に係る熱処理装置の構成を示す縦断面図である。 保持部の全体外観を示す斜視図である。 サセプタの平面図である。 サセプタの断面図である。 移載機構の平面図である。 移載機構の側面図である。 複数のハロゲンランプの配置を示す平面図である。 排気部の構成を示す図である。 第1実施形態におけるチャンバー内の圧力変化を示す図である。 チャンバー内を減圧雰囲気とした状態でフラッシュ光を照射することによる効果を示す図である。 第2実施形態におけるチャンバー内の圧力変化を示す図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明に係る熱処理装置1の構成を示す縦断面図である。図1の熱処理装置1は、基板として円板形状の半導体ウェハーWに対してフラッシュ光照射を行うことによってその半導体ウェハーWを加熱するフラッシュランプアニール装置である。処理対象となる半導体ウェハーWのサイズは特に限定されるものではないが、例えばφ300mmやφ450mmである(本実施形態ではφ300mm)。なお、図1および以降の各図においては、理解容易のため、必要に応じて各部の寸法や数を誇張または簡略化して描いている。
熱処理装置1は、半導体ウェハーWを収容するチャンバー6と、複数のフラッシュランプFLを内蔵するフラッシュ加熱部5と、複数のハロゲンランプHLを内蔵するハロゲン加熱部4と、を備える。チャンバー6の上側にフラッシュ加熱部5が設けられるとともに、下側にハロゲン加熱部4が設けられている。また、熱処理装置1は、チャンバー6の内部に、半導体ウェハーWを水平姿勢に保持する保持部7と、保持部7と装置外部との間で半導体ウェハーWの受け渡しを行う移載機構10と、を備える。さらに、熱処理装置1は、ハロゲン加熱部4、フラッシュ加熱部5およびチャンバー6に設けられた各動作機構を制御して半導体ウェハーWの熱処理を実行させる制御部3を備える。
チャンバー6は、筒状のチャンバー側部61の上下に石英製のチャンバー窓を装着して構成されている。チャンバー側部61は上下が開口された概略筒形状を有しており、上側開口には上側チャンバー窓63が装着されて閉塞され、下側開口には下側チャンバー窓64が装着されて閉塞されている。チャンバー6の天井部を構成する上側チャンバー窓63は、石英により形成された円板形状部材であり、フラッシュ加熱部5から出射されたフラッシュ光をチャンバー6内に透過する石英窓として機能する。また、チャンバー6の床部を構成する下側チャンバー窓64も、石英により形成された円板形状部材であり、ハロゲン加熱部4からの光をチャンバー6内に透過する石英窓として機能する。
また、チャンバー側部61の内側の壁面の上部には反射リング68が装着され、下部には反射リング69が装着されている。反射リング68,69は、ともに円環状に形成されている。上側の反射リング68は、チャンバー側部61の上側から嵌め込むことによって装着される。一方、下側の反射リング69は、チャンバー側部61の下側から嵌め込んで図示省略のビスで留めることによって装着される。すなわち、反射リング68,69は、ともに着脱自在にチャンバー側部61に装着されるものである。チャンバー6の内側空間、すなわち上側チャンバー窓63、下側チャンバー窓64、チャンバー側部61および反射リング68,69によって囲まれる空間が熱処理空間65として規定される。
チャンバー側部61に反射リング68,69が装着されることによって、チャンバー6の内壁面に凹部62が形成される。すなわち、チャンバー側部61の内壁面のうち反射リング68,69が装着されていない中央部分と、反射リング68の下端面と、反射リング69の上端面とで囲まれた凹部62が形成される。凹部62は、チャンバー6の内壁面に水平方向に沿って円環状に形成され、半導体ウェハーWを保持する保持部7を囲繞する。チャンバー側部61および反射リング68,69は、強度と耐熱性に優れた金属材料(例えば、ステンレススチール)にて形成されている。
また、チャンバー側部61には、チャンバー6に対して半導体ウェハーWの搬入および搬出を行うための搬送開口部(炉口)66が形設されている。搬送開口部66は、ゲートバルブ185によって開閉可能とされている。搬送開口部66は凹部62の外周面に連通接続されている。このため、ゲートバルブ185が搬送開口部66を開放しているときには、搬送開口部66から凹部62を通過して熱処理空間65への半導体ウェハーWの搬入および熱処理空間65からの半導体ウェハーWの搬出を行うことができる。また、ゲートバルブ185が搬送開口部66を閉鎖するとチャンバー6内の熱処理空間65が密閉空間とされる。
さらに、チャンバー側部61には、貫通孔61aが穿設されている。チャンバー側部61の外壁面の貫通孔61aが設けられている部位には放射温度計20が取り付けられている。貫通孔61aは、後述するサセプタ74に保持された半導体ウェハーWの下面から放射された赤外光を放射温度計20に導くための円筒状の孔である。貫通孔61aは、その貫通方向の軸がサセプタ74に保持された半導体ウェハーWの主面と交わるように、水平方向に対して傾斜して設けられている。貫通孔61aの熱処理空間65に臨む側の端部には、放射温度計20が測定可能な波長領域の赤外光を透過させるフッ化バリウム材料からなる透明窓21が装着されている。
また、チャンバー6の内壁上部には熱処理空間65に処理ガス(本実施形態では窒素ガス(N)またはアンモニア(NH)と窒素ガスとの混合ガス)を供給するガス供給孔81が形設されている。ガス供給孔81は、凹部62よりも上側位置に形設されており、反射リング68に設けられていても良い。ガス供給孔81はチャンバー6の側壁内部に円環状に形成された緩衝空間82を介してガス供給管83に連通接続されている。ガス供給管83は処理ガス供給源85に接続されている。処理ガス供給源85は、制御部3の制御下にて、窒素ガス、または、アンモニアと窒素ガスとの混合ガスを処理ガスとしてガス供給管83に送給する。また、ガス供給管83の経路途中には供給バルブ84および流量調整バルブ90が介挿されている。供給バルブ84が開放されると、処理ガス供給源85から緩衝空間82に処理ガスが送給される。ガス供給管83を流れて緩衝空間82に送給される処理ガスの流量は流量調整バルブ90によって調整される。流量調整バルブ90が規定する処理ガスの流量は制御部3の制御によって可変とされる。緩衝空間82に流入した処理ガスは、ガス供給孔81よりも流体抵抗の小さい緩衝空間82内を拡がるように流れてガス供給孔81から熱処理空間65内へと供給される。なお、処理ガスは窒素ガス、アンモニアに限定されるものではなく、アルゴン(Ar)、ヘリウム(He)などの不活性ガス、または、酸素(O)、水素(H)、塩素(Cl)、塩化水素(HCl)、オゾン(O)、一酸化窒素(NO)、亜酸化窒素(NO)、二酸化窒素(NO)などの反応性ガスであっても良い。
一方、チャンバー6の内壁下部には熱処理空間65内の気体を排気するガス排気孔86が形設されている。ガス排気孔86は、凹部62よりも下側位置に形設されており、反射リング69に設けられていても良い。ガス排気孔86はチャンバー6の側壁内部に円環状に形成された緩衝空間87を介してガス排気管88に連通接続されている。ガス排気管88は排気部190に接続されている。また、ガス排気管88の経路途中には排気バルブ89が介挿されている。排気バルブ89が開放されると、熱処理空間65の気体がガス排気孔86から緩衝空間87を経てガス排気管88へと排出される。なお、ガス供給孔81およびガス排気孔86は、チャンバー6の周方向に沿って複数設けられていても良いし、スリット状のものであっても良い。
図8は、排気部190の構成を示す図である。排気部190は、排気ポンプ191、流量調整バルブ196、3本のバイパスライン197,198,199、および、3つの排気バルブ192,193,194を備える。チャンバー6からの排気を導くガス排気管88と排気ポンプ191とは、3本のバイパスライン197,198,199によって接続されている。3本のバイパスライン197,198,199は並列に設けられている。3本のバイパスライン197,198,199は、その配管径が互いに異なる。バイパスライン197の径が最も小さく、バイパスライン199の径が最も大きく、バイパスライン198の径はそれらの間である。よって、通過可能な気体の流量はバイパスライン197,198,199の順に大きくなる。
3つの排気バルブ192,193,194は、それぞれ3本のバイパスライン197,198,199に設けられる。すなわち、バイパスライン197には排気バルブ192が介挿され、バイパスライン198には排気バルブ193が介挿され、バイパスライン199には排気バルブ194が介挿される。排気ポンプ191を作動させつつ、3つの排気バルブ192,193,194を開放すると、ガス排気管88によって導かれたチャンバー6からの排気が対応するバイパスライン197,198,199を通過して排気ポンプ191に吸引される。
3本のバイパスライン197,198,199は配管径が異なるため、排気能力が異なる。配管径が大きいほど排気能力も大きくなり、バイパスライン197,198,199の順に排気能力は大きくなる。従って、3つの排気バルブ192,193,194のうちのいずれを開閉するかによってチャンバー6からの排気流量を制御することができる。3つの排気バルブ192,193,194のいずれか1つのみを開放しても良いし、2つまたは3つを開放しても良い。例えば、排気バルブ193,194を閉止して排気バルブ192のみを開放した場合には、最も小さな排気流量での排気が行われる。また、3つの排気バルブ192,193,194の全てを開放した場合には、最も大きな排気流量での排気が行われる。
また、3本のバイパスライン197,198,199の合流部分と排気ポンプ191との間に流量調整バルブ196が介挿されている。ガス排気管88の排気流量は流量調整バルブ196によっても調整可能である。流量調整バルブ196が規定する排気流量は制御部3の制御によって可変とされる。3本のバイパスライン197,198,199が不連続かつ多段に排気流量を調整する機構であるのに対して、流量調整バルブ196は連続的に無段階で排気流量を調整する機構である。
ガス供給管83、ガス排気管88、および、3本のバイパスライン197,198,199は強度と耐食性に優れたステンレススチールによって構成されている。また、チャンバー6内には熱処理空間65の圧力を測定する圧力計180が設けられている。
図2は、保持部7の全体外観を示す斜視図である。保持部7は、基台リング71、連結部72およびサセプタ74を備えて構成される。基台リング71、連結部72およびサセプタ74はいずれも石英にて形成されている。すなわち、保持部7の全体が石英にて形成されている。
基台リング71は円環形状から一部が欠落した円弧形状の石英部材である。この欠落部分は、後述する移載機構10の移載アーム11と基台リング71との干渉を防ぐために設けられている。基台リング71は凹部62の底面に載置されることによって、チャンバー6の壁面に支持されることとなる(図1参照)。基台リング71の上面に、その円環形状の周方向に沿って複数の連結部72(本実施形態では4個)が立設される。連結部72も石英の部材であり、溶接によって基台リング71に固着される。
サセプタ74は基台リング71に設けられた4個の連結部72によって支持される。図3は、サセプタ74の平面図である。また、図4は、サセプタ74の断面図である。サセプタ74は、保持プレート75、ガイドリング76および複数の基板支持ピン77を備える。保持プレート75は、石英にて形成された略円形の平板状部材である。保持プレート75の直径は半導体ウェハーWの直径よりも大きい。すなわち、保持プレート75は、半導体ウェハーWよりも大きな平面サイズを有する。
保持プレート75の上面周縁部にガイドリング76が設置されている。ガイドリング76は、半導体ウェハーWの直径よりも大きな内径を有する円環形状の部材である。例えば、半導体ウェハーWの直径がφ300mmの場合、ガイドリング76の内径はφ320mmである。ガイドリング76の内周は、保持プレート75から上方に向けて広くなるようなテーパ面とされている。ガイドリング76は、保持プレート75と同様の石英にて形成される。ガイドリング76は、保持プレート75の上面に溶着するようにしても良いし、別途加工したピンなどによって保持プレート75に固定するようにしても良い。或いは、保持プレート75とガイドリング76とを一体の部材として加工するようにしても良い。
保持プレート75の上面のうちガイドリング76よりも内側の領域が半導体ウェハーWを保持する平面状の保持面75aとされる。保持プレート75の保持面75aには、複数の基板支持ピン77が立設されている。本実施形態においては、保持面75aの外周円(ガイドリング76の内周円)と同心円の周上に沿って30°毎に計12個の基板支持ピン77が立設されている。12個の基板支持ピン77を配置した円の径(対向する基板支持ピン77間の距離)は半導体ウェハーWの径よりも小さく、半導体ウェハーWの径がφ300mmであればφ270mm〜φ280mm(本実施形態ではφ270mm)である。それぞれの基板支持ピン77は石英にて形成されている。複数の基板支持ピン77は、保持プレート75の上面に溶接によって設けるようにしても良いし、保持プレート75と一体に加工するようにしても良い。
図2に戻り、基台リング71に立設された4個の連結部72とサセプタ74の保持プレート75の周縁部とが溶接によって固着される。すなわち、サセプタ74と基台リング71とは連結部72によって固定的に連結されている。このような保持部7の基台リング71がチャンバー6の壁面に支持されることによって、保持部7がチャンバー6に装着される。保持部7がチャンバー6に装着された状態においては、サセプタ74の保持プレート75は水平姿勢(法線が鉛直方向と一致する姿勢)となる。すなわち、保持プレート75の保持面75aは水平面となる。
チャンバー6に搬入された半導体ウェハーWは、チャンバー6に装着された保持部7のサセプタ74の上に水平姿勢にて載置されて保持される。このとき、半導体ウェハーWは保持プレート75上に立設された12個の基板支持ピン77によって支持されてサセプタ74に保持される。より厳密には、12個の基板支持ピン77の上端部が半導体ウェハーWの下面に接触して当該半導体ウェハーWを支持する。12個の基板支持ピン77の高さ(基板支持ピン77の上端から保持プレート75の保持面75aまでの距離)は均一であるため、12個の基板支持ピン77によって半導体ウェハーWを水平姿勢に支持することができる。
また、半導体ウェハーWは複数の基板支持ピン77によって保持プレート75の保持面75aから所定の間隔を隔てて支持されることとなる。基板支持ピン77の高さよりもガイドリング76の厚さの方が大きい。従って、複数の基板支持ピン77によって支持された半導体ウェハーWの水平方向の位置ずれはガイドリング76によって防止される。
また、図2および図3に示すように、サセプタ74の保持プレート75には、上下に貫通して開口部78が形成されている。開口部78は、放射温度計20が半導体ウェハーWの下面から放射される放射光(赤外光)を受光するために設けられている。すなわち、放射温度計20が開口部78およびチャンバー側部61の貫通孔61aに装着された透明窓21を介して半導体ウェハーWの下面から放射された光を受光して当該半導体ウェハーWの温度を測定する。さらに、サセプタ74の保持プレート75には、後述する移載機構10のリフトピン12が半導体ウェハーWの受け渡しのために貫通する4個の貫通孔79が穿設されている。
図5は、移載機構10の平面図である。また、図6は、移載機構10の側面図である。移載機構10は、2本の移載アーム11を備える。移載アーム11は、概ね円環状の凹部62に沿うような円弧形状とされている。それぞれの移載アーム11には2本のリフトピン12が立設されている。移載アーム11およびリフトピン12は石英にて形成されている。各移載アーム11は水平移動機構13によって回動可能とされている。水平移動機構13は、一対の移載アーム11を保持部7に対して半導体ウェハーWの移載を行う移載動作位置(図5の実線位置)と保持部7に保持された半導体ウェハーWと平面視で重ならない退避位置(図5の二点鎖線位置)との間で水平移動させる。水平移動機構13としては、個別のモータによって各移載アーム11をそれぞれ回動させるものであっても良いし、リンク機構を用いて1個のモータによって一対の移載アーム11を連動させて回動させるものであっても良い。
また、一対の移載アーム11は、昇降機構14によって水平移動機構13とともに昇降移動される。昇降機構14が一対の移載アーム11を移載動作位置にて上昇させると、計4本のリフトピン12がサセプタ74に穿設された貫通孔79(図2,3参照)を通過し、リフトピン12の上端がサセプタ74の上面から突き出る。一方、昇降機構14が一対の移載アーム11を移載動作位置にて下降させてリフトピン12を貫通孔79から抜き取り、水平移動機構13が一対の移載アーム11を開くように移動させると各移載アーム11が退避位置に移動する。一対の移載アーム11の退避位置は、保持部7の基台リング71の直上である。基台リング71は凹部62の底面に載置されているため、移載アーム11の退避位置は凹部62の内側となる。なお、移載機構10の駆動部(水平移動機構13および昇降機構14)が設けられている部位の近傍にも図示省略の排気機構が設けられており、移載機構10の駆動部周辺の雰囲気がチャンバー6の外部に排出されるように構成されている。
図1に戻り、チャンバー6の上方に設けられたフラッシュ加熱部5は、筐体51の内側に、複数本(本実施形態では30本)のキセノンフラッシュランプFLからなる光源と、その光源の上方を覆うように設けられたリフレクタ52と、を備えて構成される。また、フラッシュ加熱部5の筐体51の底部にはランプ光放射窓53が装着されている。フラッシュ加熱部5の床部を構成するランプ光放射窓53は、石英により形成された板状の石英窓である。フラッシュ加熱部5がチャンバー6の上方に設置されることにより、ランプ光放射窓53が上側チャンバー窓63と相対向することとなる。フラッシュランプFLはチャンバー6の上方からランプ光放射窓53および上側チャンバー窓63を介して熱処理空間65にフラッシュ光を照射する。
複数のフラッシュランプFLは、それぞれが長尺の円筒形状を有する棒状ランプであり、それぞれの長手方向が保持部7に保持される半導体ウェハーWの主面に沿って(つまり水平方向に沿って)互いに平行となるように平面状に配列されている。よって、フラッシュランプFLの配列によって形成される平面も水平面である。複数のフラッシュランプFLが配列される領域は半導体ウェハーWの平面サイズよりも大きい。
キセノンフラッシュランプFLは、その内部にキセノンガスが封入されその両端部にコンデンサーに接続された陽極および陰極が配設された棒状のガラス管(放電管)と、該ガラス管の外周面上に付設されたトリガー電極とを備える。キセノンガスは電気的には絶縁体であることから、コンデンサーに電荷が蓄積されていたとしても通常の状態ではガラス管内に電気は流れない。しかしながら、トリガー電極に高電圧を印加して絶縁を破壊した場合には、コンデンサーに蓄えられた電気がガラス管内に瞬時に流れ、そのときのキセノンの原子あるいは分子の励起によって光が放出される。このようなキセノンフラッシュランプFLにおいては、予めコンデンサーに蓄えられていた静電エネルギーが0.1ミリセカンドないし100ミリセカンドという極めて短い光パルスに変換されることから、ハロゲンランプHLの如き連続点灯の光源に比べて極めて強い光を照射し得るという特徴を有する。すなわち、フラッシュランプFLは、1秒未満の極めて短い時間で瞬間的に発光するパルス発光ランプである。なお、フラッシュランプFLの発光時間は、フラッシュランプFLに電力供給を行うランプ電源のコイル定数によって調整することができる。また、当該ランプ電源のコンデンサーに充電する電圧によってフラッシュランプFLから照射されるフラッシュ光のエネルギーを調整することができる。
また、リフレクタ52は、複数のフラッシュランプFLの上方にそれら全体を覆うように設けられている。リフレクタ52の基本的な機能は、複数のフラッシュランプFLから出射されたフラッシュ光を熱処理空間65の側に反射するというものである。リフレクタ52はアルミニウム合金板にて形成されており、その表面(フラッシュランプFLに臨む側の面)はブラスト処理により粗面化加工が施されている。
チャンバー6の下方に設けられたハロゲン加熱部4は、筐体41の内側に複数本(本実施形態では40本)のハロゲンランプHLを内蔵している。ハロゲン加熱部4は、複数のハロゲンランプHLによってチャンバー6の下方から下側チャンバー窓64を介して熱処理空間65への光照射を行って半導体ウェハーWを加熱する。
図7は、複数のハロゲンランプHLの配置を示す平面図である。40本のハロゲンランプHLは上下2段に分けて配置されている。保持部7に近い上段に20本のハロゲンランプHLが配設されるとともに、上段よりも保持部7から遠い下段にも20本のハロゲンランプHLが配設されている。各ハロゲンランプHLは、長尺の円筒形状を有する棒状ランプである。上段、下段ともに20本のハロゲンランプHLは、それぞれの長手方向が保持部7に保持される半導体ウェハーWの主面に沿って(つまり水平方向に沿って)互いに平行となるように配列されている。よって、上段、下段ともにハロゲンランプHLの配列によって形成される平面は水平面である。
また、図7に示すように、上段、下段ともに保持部7に保持される半導体ウェハーWの中央部に対向する領域よりも周縁部に対向する領域におけるハロゲンランプHLの配設密度が高くなっている。すなわち、上下段ともに、ランプ配列の中央部よりも周縁部の方がハロゲンランプHLの配設ピッチが短い。このため、ハロゲン加熱部4からの光照射による加熱時に温度低下が生じやすい半導体ウェハーWの周縁部により多い光量の照射を行うことができる。
また、上段のハロゲンランプHLからなるランプ群と下段のハロゲンランプHLからなるランプ群とが格子状に交差するように配列されている。すなわち、上段に配置された20本のハロゲンランプHLの長手方向と下段に配置された20本のハロゲンランプHLの長手方向とが互いに直交するように計40本のハロゲンランプHLが配設されている。
ハロゲンランプHLは、ガラス管内部に配設されたフィラメントに通電することでフィラメントを白熱化させて発光させるフィラメント方式の光源である。ガラス管の内部には、窒素やアルゴン等の不活性ガスにハロゲン元素(ヨウ素、臭素等)を微量導入した気体が封入されている。ハロゲン元素を導入することによって、フィラメントの折損を抑制しつつフィラメントの温度を高温に設定することが可能となる。したがって、ハロゲンランプHLは、通常の白熱電球に比べて寿命が長くかつ強い光を連続的に照射できるという特性を有する。すなわち、ハロゲンランプHLは少なくとも1秒以上連続して発光する連続点灯ランプである。また、ハロゲンランプHLは棒状ランプであるため長寿命であり、ハロゲンランプHLを水平方向に沿わせて配置することにより上方の半導体ウェハーWへの放射効率が優れたものとなる。
また、ハロゲン加熱部4の筐体41内にも、2段のハロゲンランプHLの下側にリフレクタ43が設けられている(図1)。リフレクタ43は、複数のハロゲンランプHLから出射された光を熱処理空間65の側に反射する。
制御部3は、熱処理装置1に設けられた上記の種々の動作機構を制御する。制御部3のハードウェアとしての構成は一般的なコンピュータと同様である。すなわち、制御部3は、各種演算処理を行う回路であるCPU、基本プログラムを記憶する読み出し専用のメモリであるROM、各種情報を記憶する読み書き自在のメモリであるRAMおよび制御用ソフトウェアやデータなどを記憶しておく磁気ディスクを備えている。制御部3のCPUが所定の処理プログラムを実行することによって熱処理装置1における処理が進行する。また、制御部3は、供給バルブ84、排気バルブ89、流量調整バルブ90、流量調整バルブ196、排気ポンプ191、および、3つの排気バルブ192,193,194を制御してチャンバー6内の熱処理空間65の圧力、給気流量および排気流量を調整する。
上記の構成以外にも熱処理装置1は、半導体ウェハーWの熱処理時にハロゲンランプHLおよびフラッシュランプFLから発生する熱エネルギーによるハロゲン加熱部4、フラッシュ加熱部5およびチャンバー6の過剰な温度上昇を防止するため、様々な冷却用の構造を備えている。例えば、チャンバー6の壁体には水冷管(図示省略)が設けられている。また、ハロゲン加熱部4およびフラッシュ加熱部5は、内部に気体流を形成して排熱する空冷構造とされている。また、上側チャンバー窓63とランプ光放射窓53との間隙にも空気が供給され、フラッシュ加熱部5および上側チャンバー窓63を冷却する。
次に、上記構成を有する熱処理装置1における処理動作について説明する。まずメンテナンス等を行ったときのチャンバー6内のパーティクル除去処理について説明した後、熱処理装置1における半導体ウェハーWの処理手順について説明する。熱処理装置1に対しては、定期的に或いは不定期にメンテナンスが実行される。定期的なメンテナンスは熱処理装置1の点検および機能保全のために行われ、不定期なメンテナンスは半導体ウェハーWの割れ等の不具合が発生したときに行われる。いずれの場合であってもメンテナンス作業はチャンバー6を開放して行われる。チャンバー6を開放したときに、外部雰囲気とともに大量のパーティクルがチャンバー6内に流入する。
メンテナンス作業が完了すると、チャンバー6が再び閉じられて熱処理空間65が密閉空間とされるものの、チャンバー6内には多量のパーティクルが残留したままとなる。特に、フラッシュ光照射によって半導体ウェハーWが微細に粉砕した場合には、チャンバー6に相当に多量のパーティクルが残留することとなる。チャンバー6内に多量のパーティクルが残留したまま半導体ウェハーWの処理を行うと、その半導体ウェハーWにパーティクルが付着して処理不良となるおそれがある。そこで、本実施形態では、以下のようにしてチャンバー6内のパーティクルを除去している。以下に説明する熱処理装置1における処理手順は、制御部3が熱処理装置1の各動作機構を制御することにより進行する。
第1実施形態では、まず、ダミーウェハーが熱処理装置1のチャンバー6に搬入される。ダミーウェハーは、処理対象となる半導体ウェハーWと同じサイズを有するシリコンウェハーであり、パターン形成のなされていないベアウェハーである。ダミーウェハーの搬入時には、ゲートバルブ185が開いて搬送開口部66が開放され、装置外部の搬送ロボットにより搬送開口部66を介してダミーウェハーがチャンバー6内の熱処理空間65に搬入される。
搬送ロボットによって搬入されたダミーウェハーは保持部7の直上位置まで進出して停止する。そして、移載機構10の一対の移載アーム11が退避位置から移載動作位置に水平移動して上昇することにより、リフトピン12が貫通孔79を通ってサセプタ74の保持プレート75の上面から突き出てダミーウェハーを受け取る。このとき、リフトピン12は基板支持ピン77の上端よりも上方にまで上昇する。
ダミーウェハーがリフトピン12に載置された後、搬送ロボットが熱処理空間65から退出し、ゲートバルブ185によって搬送開口部66が閉鎖される。そして、一対の移載アーム11が下降することにより、ダミーウェハーは移載機構10から保持部7のサセプタ74に受け渡されて水平姿勢にて下方より保持される。ダミーウェハーは、保持プレート75上に立設された複数の基板支持ピン77によって支持されてサセプタ74に保持される。複数の基板支持ピン77によって支持されたダミーウェハーの下面と保持プレート75の保持面75aとの間には所定の間隔が形成される。サセプタ74の下方にまで下降した一対の移載アーム11は水平移動機構13によって退避位置、すなわち凹部62の内側に退避する。
ダミーウェハーがチャンバー6に収容され、ゲートバルブ185によって搬送開口部66が閉鎖された後、チャンバー6内を大気圧よりも低い気圧に減圧する。図9は、第1実施形態におけるチャンバー6内の圧力変化を示す図である。同図の横軸には時刻を示し、縦軸にはチャンバー6内の圧力を示す。ダミーウェハーがチャンバー6に収容されて搬送開口部66が閉鎖されることによって、チャンバー6内の熱処理空間65が密閉空間となる。この時点では、チャンバー6内の圧力は大気圧Ps(=約101325Pa)である。この状態にて、時刻t1に、給気のための供給バルブ84を閉止しつつ、排気バルブ89を開放する。また、制御部3は、排気ポンプ191を作動させつつ、3本のバイパスライン197,198,199のうち最も配管径が小さいバイパスライン197に設けられた排気バルブ192を開放する。他の排気バルブ193,194は閉止されている。これにより、チャンバー6内に対してはガス供給が行われることなく排気が行われることとなり、チャンバー6内の熱処理空間65が減圧される。減圧の初期段階では、3本のバイパスライン197,198,199のうち最も配管径が小さいバイパスライン197のみを使用しているため、排気流量が小さく排気速度も比較的遅い。
次に、チャンバー6内が気圧P1(例えば、20000Pa)にまで減圧された時刻t2に制御部3が3つの排気バルブ192,193,194の全てを開放する。これにより、チャンバー6からの排気流量が増大し、排気速度も速くなる。そして、時刻t3にチャンバー6の圧力(真空度)が気圧P2に到達する。気圧P2は、例えば約100Paである。すなわち、減圧の初期段階では小さな排気流量で排気を行った後に、それよりも大きな排気流量に切り換えて排気を行っているのである。なお、本実施形態では、流量調整バルブ196の流量は一定である。
チャンバー6内の圧力が気圧P1に到達した時刻t3に、排気バルブ89および排気バルブ192,193,194を開放しつつ、供給バルブ84を開放して処理ガス供給源85からチャンバー6内の熱処理空間65に窒素ガスを供給する。チャンバー6内に窒素ガスが供給されることによって、チャンバー6内の圧力が気圧P2から上昇して時刻t4に気圧P3に到達する。気圧P3は、気圧P2より高く、かつ、大気圧Psよりも低く、例えば約5000Paである。チャンバー6内の圧力が気圧P3に復圧した時刻t4以降は、チャンバー6に対する窒素ガスの供給流量とチャンバー6からの排気流量とを概ね等しくしてチャンバー6内の圧力を気圧P3に維持する。
また、チャンバー6内の圧力が気圧P3に復圧した時刻t4以降にハロゲン加熱部4の40本のハロゲンランプHLが点灯してチャンバー6内に光照射を行ってダミーウェハーを加熱する。ハロゲンランプHLから出射されたハロゲン光は、石英にて形成された下側チャンバー窓64およびサセプタ74を透過してダミーウェハーの下面に照射される。ハロゲンランプHLからの光照射を受けることによってダミーウェハーの温度が上昇する。そして、ダミーウェハーの温度が上昇することによってチャンバー6内が間接的に加熱される。
次に、ハロゲンランプHLによる光照射を開始してから所定時間が経過した時刻t5にフラッシュ加熱部5のフラッシュランプFLがフラッシュ光照射を行う。フラッシュランプFLから出射されたフラッシュ光は上側チャンバー窓63を透過してダミーウェハーの上面に照射される。フラッシュランプFLから照射されるフラッシュ光は、予めコンデンサーに蓄えられていた静電エネルギーが極めて短い光パルスに変換された、照射時間が0.1ミリセカンド以上100ミリセカンド以下程度の極めて短く強い閃光である。このため、フラッシュランプFLからダミーウェハーにフラッシュ光を照射することによって、ダミーウェハーの上面を瞬間的に昇温することができる。そして、フラッシュ光照射後のダミーウェハーの上面温度はただちに急速に下降する。
また、極めて強度の強く照射時間の短いフラッシュ光がチャンバー6内に照射されるため、チャンバー6内に瞬間的な気体膨張とそれに続く気体収縮とが生じ、それによってチャンバー6内に付着していたパーティクル(特に、下側チャンバー窓64に堆積していたパーティクル)が巻き上がって熱処理空間65に飛散することとなる。
チャンバー6に対する窒素ガスの供給流量と排気流量とを概ね等しくしてチャンバー6内を大気圧未満の減圧雰囲気とした状態にて、チャンバー6内にフラッシュ光を照射してパーティクルを飛散させることにより、ガス排気孔86からガス排気管88へと飛散したパーティクルを排出することができる。
また、時刻t5にフラッシュランプFLから照射されるフラッシュ光のエネルギーは、後述する処理対象となる半導体ウェハーWにフラッシュランプFLから照射するフラッシュ光のエネルギー以上である。具体的には、コンデンサーに充電する電圧を実際の半導体ウェハーWに対するフラッシュ光照射時よりも大きくしている。このため、より効果的にチャンバー6内のパーティクルが巻き上がってチャンバー6から排出されることとなる。
フラッシュ光照射後の時刻t6に、制御部3が供給バルブ84を閉止してチャンバー6内を再び気圧P2にまで減圧する。続いて、チャンバー6内が気圧P2にまで到達した時刻t7に、制御部3が排気バルブ89を閉止して供給バルブ84を開放し、処理ガス供給源85からチャンバー6内に窒素ガスを供給して大気圧Psにまで復圧する。また、ハロゲンランプHLも消灯し、これによってダミーウェハーがさらに降温する。そして、時刻t8にチャンバー6内が大気圧Psにまで復圧した後、移載機構10の一対の移載アーム11が再び退避位置から移載動作位置に水平移動して上昇することにより、リフトピン12がサセプタ74の上面から突き出てダミーウェハーをサセプタ74から受け取る。続いて、ゲートバルブ185により閉鎖されていた搬送開口部66が開放され、リフトピン12上に載置されたダミーウェハーが装置外部の搬送ロボットにより搬出される。
続いて、新たなダミーウェハーがチャンバー6に搬入され、時刻t9に再び最も配管径が小さいバイパスライン197のみを用いた排気を開始してチャンバー6内を減圧する。その後の時刻t9以降の熱処理装置1における処理手順は、上述した時刻t1以降の手順と同様である。そして、時刻t1から時刻t8までの処理手順が複数枚のダミーウェハーに対して行われる。すなわち、時刻t1から時刻t8までの処理手順が複数回繰り返されるのである(本実施形態では例えば25回繰り返される)。
熱処理装置1のチャンバー6に対する窒素ガスの供給流量と排気流量とを概ね等しくしてチャンバー6内を大気圧未満の減圧雰囲気とした状態にて、チャンバー6内にフラッシュ光を複数回照射してパーティクルを飛散させて排出することにより、メンテナンス時等に混入したチャンバー6内のパーティクルを除去することができる。特に、本発明に係る技術では、チャンバー6内を減圧状態としてフラッシュ光を複数回照射しているため、効率良くパーティクルをチャンバー6から排出することができる。
また、チャンバー6に窒素ガスを供給しつつもチャンバー6内を減圧雰囲気に維持してフラッシュ光を照射しているため、飛散したパーティクルを供給された窒素ガスの流れとともに効率良くチャンバー6から排出することができる。
さらに、第1実施形態においては、チャンバー6内にダミーウェハーを搬入してサセプタ74に保持させ、フラッシュ光照射前にハロゲンランプHLからの光照射によってダミーウェハーを加熱し、間接的にチャンバー6内を加熱している。このため、チャンバー6内の温度上昇に起因した対流がチャンバー6内に発生し、フラッシュ光照射時には、瞬間的な気体膨張・収縮に加えて、熱対流によってより効果的にパーティクルがチャンバー6内に飛散して排出されることとなる。また、飛散したパーティクルはダミーウェハーに付着するため、ダミーウェハーをチャンバー6から搬出することによってパーティクルを除去することができる。さらに、サセプタ74にダミーウェハーを保持した状態でフラッシュランプFLからフラッシュ光を照射すれば、フラッシュ光はダミーウェハーによって遮られ、フラッシュ光がハロゲンランプHLに直接照射されてダメージを与えるのを防止することができる。
次に、上述したパーティクル除去によるクリーニング処理が終了した後、処理対象となる半導体ウェハーWが熱処理装置1によって処理される。以下、処理対象となる半導体ウェハーWの処理手順について説明する。まず、処理対象となる半導体ウェハーWが熱処理装置1のチャンバー6に搬入される。半導体ウェハーWの搬入動作は、上述したダミーウェハーの搬入動作と同じである。処理対象となる半導体ウェハーWの搬入時には、供給バルブ84を開放して処理ガス供給源85からチャンバー6内に窒素ガスを供給し続けることによって搬送開口部66から窒素ガス流を流出させ、装置外部の雰囲気がチャンバー6内の流入するのを最小限に抑制するようにしても良い。さらに、ゲートバルブ185の開放時には、排気バルブ89を閉止してチャンバー6からの排気を停止するのが好ましい。これにより、チャンバー6内に供給された窒素ガスは搬送開口部66のみから流出することとなるため、外部雰囲気の流入をより効果的に防ぐことができる。
半導体ウェハーWがチャンバー6に収容されてサセプタ74に保持され、ゲートバルブ185によって搬送開口部66が閉鎖された後、チャンバー6内を大気圧よりも低い気圧に減圧する。減圧を開始した後のチャンバー6内の圧力変化は、上述したパーティクル除去処理のときと概ね同様である(図9参照)。換言すれば、処理対象となる半導体ウェハーWについてと同じ減圧パターンにてパーティクル除去処理時のチャンバー6内の減圧を行っているのである。すなわち、減圧の初期段階では小さな排気流量で排気を行った後に、それよりも大きな排気流量に切り換えて排気を行う。これは、減圧の開始時から大きな排気流量にて急速に排気を行うと、チャンバー6内に大きな気流変化が生じてチャンバー6の構造物(例えば、下側チャンバー窓64)に僅かに残留していたパーティクルが巻き上げられて半導体ウェハーWに再付着して汚染するおそれがあるためである。減圧の初期段階では小さな排気流量で静かに排気を行った後に、大きな排気流量に切り換えて排気を行うようにすれば、そのようなチャンバー6内のパーティクルの巻き上げを抑制することができる。
やがてチャンバー6の圧力が気圧P2に到達した時点で、給気のための供給バルブ84を開放し、処理ガス供給源85からチャンバー6内の熱処理空間65に処理ガスを供給する。処理ガスとしては、半導体ウェハーWの処理目的に応じたものを使用することができ、例えばアンモニアと窒素ガスとの混合ガスを供給して熱処理空間65にアンモニア雰囲気を形成するようにしても良い。
チャンバー6内に処理ガスが供給されることによって、チャンバー6内の圧力が気圧P2から上昇して気圧P3にまで復圧する。そして、チャンバー6内の圧力が気圧P3に復圧した時点で、チャンバー6に対する処理ガスの供給流量とチャンバー6からの排気流量とを概ね等しくしてチャンバー6内の圧力を気圧P3に維持する。
また、チャンバー6内の圧力が気圧P3に復圧した後、ハロゲン加熱部4の40本のハロゲンランプHLが一斉に点灯して半導体ウェハーWの予備加熱(アシスト加熱)が開始される。ハロゲンランプHLからの光照射を受けることによって半導体ウェハーWが予備加熱されて温度が上昇する。ハロゲンランプHLによる予備加熱を行うときには、半導体ウェハーWの温度が放射温度計20によって測定されている。すなわち、サセプタ74に保持された半導体ウェハーWの下面から開口部78を介して放射された赤外光を透明窓21を通して放射温度計20が受光して昇温中のウェハー温度を測定する。測定された半導体ウェハーWの温度は制御部3に伝達される。制御部3は、ハロゲンランプHLからの光照射によって昇温する半導体ウェハーWの温度が所定の予備加熱温度T1に到達したか否かを監視しつつ、ハロゲンランプHLの出力を制御する。すなわち、制御部3は、放射温度計20による測定値に基づいて、半導体ウェハーWの温度が予備加熱温度T1となるようにハロゲンランプHLの出力をフィードバック制御する。
このようなハロゲンランプHLによる予備加熱を行うことによって、半導体ウェハーWの全体を予備加熱温度T1に均一に昇温している。ハロゲンランプHLによる予備加熱の段階においては、より放熱が生じやすい半導体ウェハーWの周縁部の温度が中央部よりも低下する傾向にあるが、ハロゲン加熱部4におけるハロゲンランプHLの配設密度は、基板Wの中央部に対向する領域よりも周縁部に対向する領域の方が高くなっている。このため、放熱が生じやすい半導体ウェハーWの周縁部に照射される光量が多くなり、予備加熱段階における半導体ウェハーWの面内温度分布を均一なものとすることができる。なお、予備加熱時のチャンバー6内の圧力は気圧P3に維持されている。
半導体ウェハーWの温度が予備加熱温度T1に到達して所定時間が経過した時点にてフラッシュ加熱部5のフラッシュランプFLがサセプタ74に保持された半導体ウェハーWの表面にフラッシュ光照射を行う。このときにフラッシュランプFLから照射されるフラッシュ光のエネルギーは上述したパーティクル除去処理時に照射されるフラッシュ光のエネルギー以下である。従って、このフラッシュ光照射によって新たにチャンバー6内にパーティクルが飛散することはほとんど無い。
フラッシュ加熱は、フラッシュランプFLからのフラッシュ光照射により行われるため、半導体ウェハーWの表面温度を短時間で上昇することができる。すなわち、半導体ウェハーWの表面にフラッシュランプFLからフラッシュ光を照射することによって、半導体ウェハーWの表面は瞬間的に処理温度T2にまで昇温し、その後ただちに急速に降温する。フラッシュランプFLからの照射時間は0.1ミリセカンド以上100ミリセカンド以下程度の短時間であるため、半導体ウェハーWの表面温度が予備加熱温度T1から処理温度T2にまで昇温するのに要する時間も1秒未満の極めて短時間である。
フラッシュ加熱処理が終了して所定時間が経過した時点にて、供給バルブ84を閉止してチャンバー6内を再び気圧P2にまで減圧する。これにより、処理ガスとしてアンモニアと窒素ガスとの混合ガスを使用している場合には、チャンバー6内の熱処理空間65から有害なアンモニアを排出することができる。続いて、チャンバー6内が気圧P2にまで到達した時点にて、排気バルブ89を閉止して供給バルブ84を開放し、処理ガス供給源85からチャンバー6内に不活性ガスである窒素ガスを供給して大気圧Psにまで復圧する。また、ハロゲンランプHLも消灯し、これによって半導体ウェハーWが予備加熱温度T1からも降温する。降温中の半導体ウェハーWの温度は放射温度計20によって測定され、その測定結果は制御部3に伝達される。制御部3は、測定結果より半導体ウェハーWの温度が所定温度まで降温したか否かを監視する。そして、チャンバー6が窒素雰囲気に置換されて大気圧Psにまで復圧し、半導体ウェハーWの温度が所定以下にまで降温した後、移載機構10の一対の移載アーム11が再び退避位置から移載動作位置に水平移動して上昇することにより、リフトピン12がサセプタ74の上面から突き出て熱処理後の半導体ウェハーWをサセプタ74から受け取る。続いて、ゲートバルブ185により閉鎖されていた搬送開口部66が開放され、リフトピン12上に載置された半導体ウェハーWが装置外部の搬送ロボットにより搬出され、熱処理装置1における半導体ウェハーWの加熱処理が完了する。
第1実施形態においては、熱処理装置1のチャンバー6内を排気して減圧雰囲気とした状態にて、チャンバー6内にフラッシュランプFLからフラッシュ光を複数回照射することによってチャンバー6内に飛散したパーティクルを排出しているため、高い精度にてチャンバー6内のパーティクルを除去することができる。図10は、チャンバー6内を減圧雰囲気とした状態でフラッシュ光を照射することによる効果を示す図である。同図には、本実施形態のようにしてパーティクルを除去したチャンバー6に処理対象となる半導体ウェハーWを搬入して処理したときに当該半導体ウェハーWに付着したパーティクル数を示している。また、同図には比較例として、常圧のチャンバー6にフラッシュ光を複数回照射した後に当該チャンバー6に半導体ウェハーWを搬入して処理したときに半導体ウェハーWに付着したパーティクル数を示している。図10に示すように、本実施形態のようにチャンバー6内を減圧雰囲気とした状態にてフラッシュ光を複数回照射してチャンバー6からパーティクルを排出することにより、常圧でのフラッシュ光照射に比較して、処理後の半導体ウェハーWに付着する26nm以上の微小パーティクルを顕著に少なくすることができている。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態の熱処理装置1の構成は第1実施形態と全く同じである。また、第2実施形態の熱処理装置1における半導体ウェハーWの処理手順も第1実施形態と概ね同様である。第2実施形態が第1実施形態と相違するのは、パーティクル除去処理時における処理動作である。
第2実施形態では、ダミーウェハーを使用しない。すなわち、チャンバー6内にウェハーが存在しない状態でフラッシュランプFLからチャンバー6内にフラッシュ光を照射してパーティクルを飛散させるのである。
図11は、第2実施形態におけるチャンバー6内の圧力変化を示す図である。第2実施形態では、パーティクル除去処理時にチャンバー6内へのウェハーの搬入を禁止している。すなわち、チャンバー6へは処理対象となる半導体ウェハーWもダミーウェハーも搬入されない。
ゲートバルブ185によって搬送開口部66が閉鎖されてチャンバー6内が密閉空間とされた状態(チャンバー6内の圧力は大気圧Ps)にて、時刻t11に給気のための供給バルブ84を閉止しつつ、排気バルブ89を開放して排気を開始する。3本のバイパスライン197,198,199は適宜に開放される。これにより、チャンバー6内に対してはガス供給が行われることなく排気が行われることとなり、チャンバー6内の熱処理空間65が減圧される。
チャンバー6内が気圧P4(例えば、5000Pa)にまで減圧された時刻t12に、供給バルブ84を開放して処理ガス供給源85からチャンバー6内の熱処理空間65に窒素ガスを供給し、チャンバー6に対する窒素ガスの供給流量とチャンバー6からの排気流量とを概ね等しくしてチャンバー6内の圧力を気圧P4に維持する。
また、チャンバー6内の圧力が気圧P4に復圧した時刻t12以降にハロゲン加熱部4のハロゲンランプHLが点灯してチャンバー6内に対する光照射を行う。第2実施形態ではチャンバー6内にダミーウェハーが存在していないのであるが、ハロゲンランプHLからチャンバー6内に光照射を行うことによってチャンバー6内の構造物が直接に光照射を受けて加熱されることとなる。
次に、ハロゲンランプHLによる光照射を開始してから所定時間が経過した時刻t13にフラッシュ加熱部5のフラッシュランプFLからチャンバー6内にフラッシュ光を照射する。チャンバー6内にダミーウェハーは存在しないものの、極めて強度の強く照射時間の短いフラッシュ光がチャンバー6内に照射されることによって、第1実施形態と同様にチャンバー6内に瞬間的な気体膨張とそれに続く気体収縮とが生じる。そして、その結果、チャンバー6内に付着していたパーティクルが巻き上がって熱処理空間65に飛散することとなる。
チャンバー6に対する窒素ガスの供給流量と排気流量とを概ね等しくしてチャンバー6内を大気圧未満の減圧雰囲気とした状態にて、チャンバー6内にフラッシュ光を照射してパーティクルを飛散させることにより、ガス排気孔86からガス排気管88へと飛散したパーティクルを排出することができる。
また、時刻t13にフラッシュランプFLから照射されるフラッシュ光のエネルギーは、処理対象となる半導体ウェハーWにフラッシュランプFLから照射するフラッシュ光のエネルギー以上である。このため、より効果的にチャンバー6内のパーティクルが巻き上がってチャンバー6から排出されることとなる。
また、第2実施形態ではチャンバー6内にダミーウェハーが存在しないものの、ハロゲンランプHLからの光照射によってチャンバー6内の構造物が直接に加熱され、その結果チャンバー6内に弱い対流が生じることとなる。これにより、パーティクルの排出効率を僅かに高めることができる。
その後、所定時間が経過した時刻t14に再びフラッシュランプFLからチャンバー6内にフラッシュ光照射を行う。これによって、チャンバー6内にパーティクルが巻き上がって飛散し、そのパーティクルがチャンバー6から排出される。なお、ハロゲンランプHLは継続してチャンバー6に光照射を行っている。以降、一定間隔(次回は時刻t15)でフラッシュランプFLがチャンバー6内にフラッシュ光を複数回照射し(例えば25回)、その都度チャンバー6内にパーティクルが飛散して排出される。
第2実施形態においても、熱処理装置1のチャンバー6内を排気して減圧雰囲気とした状態にて、チャンバー6内にフラッシュランプFLからフラッシュ光を複数回照射することによってチャンバー6内に飛散したパーティクルを排出しているため、高い精度にてチャンバー6内のパーティクルを除去することができる。
また、チャンバー6に窒素ガスを供給しつつもチャンバー6内を減圧雰囲気に維持してフラッシュ光を照射しているため、飛散したパーティクルを供給された窒素ガスの流れとともに効率良くチャンバー6から排出することができる。
また、第2実施形態では、チャンバー6内へのダミーウェハーを含む基板の搬入を禁止した状態にてチャンバー6内にフラッシュ光を照射しているため、パーティクル除去処理中にフラッシュ光照射によってダミーウェハーが割れて新たなパーティクルが発生する懸念が無い。その一方、チャンバー6内に強い対流を生じさせてパーティクルの排出効率を高める観点からは、第1実施形態のようにチャンバー6内にダミーウェハーを保持した状態にてチャンバー6内にフラッシュ光を照射する方が好ましい。また、ダミーウェハーを用いることにより、飛散したパーティクルをダミーウェハーに付着させて除去することができる。
<変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、この発明はその趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、第1実施形態では複数枚のダミーウェハーを使用していたが、ダミーウェハーを使用することなく熱処理装置1が第1実施形態と同様の動作を行ってパーティクル除去処理を実行するようにしても良い。すなわち、実際にはダミーウェハーを使用しないのであるが、あたかも仮想のダミーウェハーを使用しているかの如くゲートバルブ185や移載機構10が駆動するとともに、図9のようにチャンバー6内の圧力を変化させて減圧状態のチャンバー6内にフラッシュランプFLからフラッシュ光を複数回照射する。このようにしてもチャンバー6内にパーティクルを飛散させ、そのパーティクルを排出して除去することができる。この場合、第2実施形態と同様に、パーティクル除去処理中にダミーウェハーが割れて新たなパーティクルが発生する懸念は無くなるものの、パーティクルの排出効率は第1実施形態よりも低下せざるを得ない。
また、上記実施形態においては、チャンバー6に窒素ガスを供給しつつチャンバー6内を減圧雰囲気に維持してフラッシュ光を照射していたが、供給バルブ84を閉止してチャンバー6にガス供給を行うことなくチャンバー6を減圧雰囲気とした状態にてフラッシュ光を照射してパーティクルを排出するようにしても良い。
また、上記各実施形態においては、減圧状態のチャンバー6内にフラッシュ光を25回照射していたが、これに限定されるものではなく、フラッシュ光の照射回数は適宜のものとすることができる。パーティクルの排出効率と処理時間とのバランスの観点からは、チャンバー6内へのフラッシュ光の照射回数を25回以上50回以下とするのが好ましい。
また、上記各実施形態においては、チャンバー6内を5000Paの減圧雰囲気とした状態でフラッシュ光を複数回照射していたが、これに限定されるものではなく、パーティクル除去処理のためのフラッシュ光を照射するときのチャンバー6内の気圧は0.5Pa以上90000Pa以下であれば良い。チャンバー6内を0.5Pa以上90000Pa以下の減圧雰囲気とした状態にて、チャンバー6内にフラッシュ光を複数回照射することにより、飛散したパーティクルを効率良くチャンバー6から排出することができる。
また、ハロゲンランプHLからの光照射によってチャンバー6内を加熱する際のチャンバー6内の温度は室温〜500℃とするのが好ましい。チャンバー6内を500℃にまで加熱するためには、第1実施形態のようにチャンバー6内にダミーウェハーを保持し、ハロゲンランプHLからの光照射によってダミーウェハーを500℃以上に加熱する必要がある。一方、チャンバー6内を室温とする場合には、必ずしもハロゲンランプHLからの光照射を行わなくても良い。
また、上記実施形態においては、フラッシュ加熱部5に30本のフラッシュランプFLを備えるようにしていたが、これに限定されるものではなく、フラッシュランプFLの本数は任意の数とすることができる。また、フラッシュランプFLはキセノンフラッシュランプに限定されるものではなく、クリプトンフラッシュランプであっても良い。また、ハロゲン加熱部4に備えるハロゲンランプHLの本数も40本に限定されるものではなく、任意の数とすることができる。
また、熱処理装置1によって処理対象となる基板は半導体ウェハーに限定されるものではなく、液晶表示装置や有機EL(Electroluminescence)などのフラットパネルディスプレイに用いるガラス基板や太陽電池用の基板であっても良い。
1 熱処理装置
3 制御部
4 ハロゲン加熱部
5 フラッシュ加熱部
6 チャンバー
7 保持部
10 移載機構
65 熱処理空間
74 サセプタ
75 保持プレート
77 基板支持ピン
84 供給バルブ
85 処理ガス供給源
88 ガス排気管
89 排気バルブ
180 圧力計
190 排気部
191 排気ポンプ
192,193,194 排気バルブ
197,198,199 バイパスライン
FL フラッシュランプ
HL ハロゲンランプ
W 半導体ウェハー

Claims (14)

  1. 基板にフラッシュ光を照射することによって該基板を加熱する熱処理装置からパーティクルを除去するパーティクル除去方法であって、
    前記熱処理装置のチャンバー内を排気して減圧雰囲気とした状態にて、前記チャンバー内にフラッシュランプからフラッシュ光を複数回照射することによって前記チャンバー内に飛散したパーティクルを排出することを特徴とするパーティクル除去方法。
  2. 請求項1記載のパーティクル除去方法において、
    前記チャンバー内に気体を供給しつつ排気を行って前記チャンバー内を前記減圧雰囲気とすることを特徴とするパーティクル除去方法。
  3. 請求項1または請求項2記載のパーティクル除去方法において、
    前記チャンバー内への基板の搬入を禁止した状態にて前記チャンバー内に前記フラッシュ光を照射することを特徴とするパーティクル除去方法。
  4. 請求項1または請求項2記載のパーティクル除去方法において、
    前記チャンバー内に基板を保持した状態にて前記チャンバー内に前記フラッシュ光を照射することを特徴とするパーティクル除去方法。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のパーティクル除去方法において、
    少なくとも前記フラッシュ光を照射する前に、前記チャンバー内にハロゲンランプから光を照射して前記チャンバー内を加熱することを特徴とするパーティクル除去方法。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載のパーティクル除去方法において、
    前記フラッシュ光のエネルギーは、処理対象となる基板に前記フラッシュランプから照射するフラッシュ光のエネルギー以上であることを特徴とするパーティクル除去方法。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載のパーティクル除去方法において、
    前記減圧雰囲気は前記チャンバー内が0.5Pa以上90000Pa以下であることを特徴とするパーティクル除去方法。
  8. 基板にフラッシュ光を照射することによって該基板を加熱する熱処理装置であって、
    基板を収容するためのチャンバーと、
    前記チャンバー内を排気する排気部と、
    前記チャンバー内にフラッシュ光を照射するフラッシュランプと、
    を備え、
    前記排気部が前記チャンバー内を排気して減圧雰囲気とした状態にて、前記チャンバー内に前記フラッシュランプからフラッシュ光を複数回照射することによって前記チャンバー内に飛散したパーティクルを排出することを特徴とする熱処理装置。
  9. 請求項8記載の熱処理装置において、
    前記チャンバー内に気体を供給する気体供給部をさらに備え、
    前記気体供給部から前記チャンバー内に気体を供給しつつ、前記排気部が排気を行って前記チャンバー内を前記減圧雰囲気とすることを特徴とする熱処理装置。
  10. 請求項8または請求項9記載の熱処理装置において、
    前記チャンバー内への基板の搬入を禁止した状態にて、前記フラッシュランプが前記チャンバー内に前記フラッシュ光を照射することを特徴とする熱処理装置。
  11. 請求項8または請求項9記載の熱処理装置において、
    前記チャンバー内にて基板を保持する保持部をさらに備え、
    前記保持部に基板を保持した状態にて前記フラッシュランプが前記チャンバー内に前記フラッシュ光を照射することを特徴とする熱処理装置。
  12. 請求項8から請求項11のいずれかに記載の熱処理装置において、
    前記チャンバー内に光を照射するハロゲンランプをさらに備え、
    少なくとも前記フラッシュランプが前記フラッシュ光を照射する前に、前記チャンバー内に前記ハロゲンランプから光を照射して前記チャンバー内を加熱することを特徴とする熱処理装置。
  13. 請求項8から請求項12のいずれかに記載の熱処理装置において、
    前記フラッシュ光のエネルギーは、処理対象となる基板に前記フラッシュランプから照射するフラッシュ光のエネルギー以上であることを特徴とする熱処理装置。
  14. 請求項8から請求項13のいずれかに記載の熱処理装置において、
    前記減圧雰囲気は前記チャンバー内が0.5Pa以上90000Pa以下であることを特徴とする熱処理装置。
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