JP2019057205A - 配送システム、配送方法及び配送プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の業者が共通の配送エリアに荷物を配送する場合と比較して、荷物の配送に関係する配送負荷量を抑制する。【解決手段】配送業者数で按分した共通配送エリア66−Cは、第1の配送業者部7−1と第2の配送業者部7−2との2つの配送業者の共通配送エリア66−Cを分割線66−S1で分割する。第1の配送業者部7−1には分割配送エリア66−CAが割り当てられ、第2の配送業者部7−2には分割配送エリア66−CAと同じ大きさの分割配送エリア66−CBが割り当てられる。このように、共通配送管理部が、共通配送エリア66−Cに対して複数の配送業者部7各々に公平に分割配送エリアを設定することで、配送負荷量が抑制される。【選択図】図5

Description

本発明は、配送システム、配送方法及び配送プログラムに関する。
従来より、顧客の荷物を配送する配送業者は、荷物を集荷し、集荷した荷物を配送先の配送エリアに分類し、配送エリア毎に分類された荷物を配送エリアを担当する配送車両に振り分ける配車処理を行って当該配送車両を用いて配送する。配車処理を行った配送車両を用いて配送する技術として、顧客の配車要求に応じて営業車の配車処理を行うシステムが知られている。例えば、タクシー会社の営業車の位置を監視し、顧客からの依頼を受け付けた場合、監視中の営業車に顧客からの依頼を通知することで、配車要求の受け付け処理および配車処理を一元的に運用する配車管理システムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−331394号公報
ところで、荷物を配送する配送業者は複数存在し、複数の配送業者は各々が荷物を配送するので、同じ地域が共通の配送エリアになり、共通の配送エリアに複数の配送業者各々が荷物を配送する場合がある。
本発明は、複数の業者が共通の配送エリアに荷物を配送する場合と比較して、荷物の配送に関係する配送負荷量を抑制することができる配送システム、配送方法及び配送プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の配送システムは、
配送エリア内の複数の配送先を対象として複数の荷物を配送する複数の配送業者各々を識別する配送業者識別情報、前記複数の荷物の各々を識別する荷物識別情報、及び前記複数の配送先の各々を識別する配送先識別情報を取得する取得部と、
前記取得部で取得した配送業者識別情報に基づいて、前記配送エリアを複数個に分割した複数の分割領域の各々に荷物を配送する配送業者を、前記複数の分割領域の各々に設定する設定部と、
前記取得部で取得した荷物識別情報及び配送先識別情報に基づいて、前記複数の分割領域の各々に配送する荷物の荷物識別情報を前記複数の分割領域毎に選別する選別部と、
前記選別部で選別した前記複数の分割領域毎の荷物識別情報を前記複数の配送業者の各々に通知する通知部と、
を備える。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の配送システムにおいて、
前記設定部は、前記配送業者識別情報に基づいて前記配送エリアを前記複数の配送業者の数で分割する。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の配送システムにおいて、
前記設定部は、前記荷物識別情報及び前記配送先識別情報に基づいて前記複数の配送業者の各々の配送負荷量に応じた大きさになるように前記配送エリアを分割する。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の配送システムにおいて、
前記配送負荷量は、前記荷物の個数、又は前記荷物の個数及び前記配送業者が前記荷物を配送する配送距離である。
請求項5記載の発明は、請求項1から請求項4の何れか1項に記載の配送システムにおいて、
前記通知部は、前記複数の配送業者の間で共通書式の伝票を前記荷物に付与することを示す伝票情報をさらに通知する。
請求項6記載の発明は、請求項1から請求項5の何れか1項に記載の配送システムにおいて、
前記設定部は、前記荷物識別情報及び前記配送先識別情報に基づいて、前記複数の配送業者各々に設定された分割領域に配送する荷物のうち他の配送業者が配送する荷物を受け取る場所をさらに設定し、
前記通知部は、前記設定部で設定した荷物を受け取る場所をさらに通知する。
請求項7記載の発明は、請求項1に記載の配送システムにおいて、
前記設定部は、前記複数の分割領域の2以上の分割領域を組み合わせた複合分割領域を設定すると共に、前記複合分割領域に、荷物を配送する1配送業者を設定する。
請求項8記載の発明は、請求項7に記載の配送システムにおいて、
前記取得部は、前記配送先へ前記荷物を配送をする予定配送時間を示す予定配送時間情報をさらに取得し、
前記設定部は、予定配送時間を含む予め定めた時間帯について前記複合分割領域を設定すると共に、前記複合分割領域に、荷物を配送する1配送業者を設定する。
請求項9記載の発明の配送方法は、
コンピュータに、
請求項1から請求項8の何れか1項に記載された配送システムの各部の処理を実行させることを含む。
請求項10記載の発明の配送プログラムは、
コンピュータを、請求項1から請求項8の何れか1項に記載された配送システムの各部として機能させる。
請求項1、13、14記載の発明によれば、複数の業者が共通の配送エリアに荷物を配送する場合と比べて、荷物の配送に関係する配送負荷量を抑制することができる、という効果を有する。
請求項2記載の発明によれば、配送業者数に無関係に配送エリアを分割する場合と比べて、複数の配送業者各々に分割領域を設定できる、という効果を有する。
請求項3、4記載の発明によれば、配送負荷量に無関係に配送エリアを分割する場合と比べて、複数の配送業者各々における配送負荷量を考慮した分割領域を設定できる、という効果を有する。
請求項5記載の発明によれば、複数の配送業者毎の書式の伝票を用いた場合と比べて、複数の配送業者間で情報を共通化できる、という効果を有する。
請求項6記載の発明によれば、複数の配送業者間で荷物を授受する場所を設定しない場合と比べて、荷物交換に関する作業負荷を軽減できる、という効果を有する。
請求項7記載の発明によれば、複数に分割した分割領域を維持した場合と比べて、配送業者の負担を軽減できる、という効果を有する。
請求項8記載の発明によれば、予定配送時間を考慮せずに荷物を配送する場合と比べて、配送が集中する予定配送時間における配送業者の負担を軽減できる、という効果を有する。
第1実施形態に係る配送システムの構成の一例を示すにブロック図である。 第1実施形態に係る配送伝票の一例を示すイメージ図である。 第1実施形態に係る配送情報の一例を示すイメージ図である。 第1実施形態に係る配送システムにおける配送エリアの一例を示すイメージ図である。 第1実施形態に係り、第1の分割条件に従って分割した共通配送エリアの一例を示すイメージ図である。 第1実施形態に係る通知情報の一例を示すイメージ図である。 第1実施形態に係り、第2の分割条件に従って分割した共通配送エリアの一例を示すイメージ図である。 第1実施形態に係り、第3の分割条件に従って分割した共通配送エリアの一例を示すイメージ図である。 第1実施形態に係る共通配送管理部で実行される抑制処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態に係る配送システムの構成の一例を示すにブロック図である。 第2実施形態に係る荷物の配送内容を含む情報の表示画面の一例を示すイメージ図である。 第2実施形態に係る共通配送管理部で実行される抑制処理の流れを示すフローチャートである。 第3実施形態にかかる配送システムにおける複数の配送業者部の配送エリアの一例を示すイメージ図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態に係る配送システムの一例を詳細に説明する。なお、作用、機能が同じ働きを担う構成要素及び処理には、全図面を通して同じ符合を付与し、重複する説明を適宜省略する場合がある。
(第1実施形態)
図1に、第1実施形態に係る配送システム1の構成の一例を示す。配送システム1は、依頼部2と、依頼部2から依頼された荷物10を配送先9へ配送する配送業者部7と、を備えている。また、配送システム1は、複数の配送業者の各々で配送する荷物の配送状況を管理する共通配送管理部8を備えている。なお、図1では、依頼者側の拠点を示す依頼部2と、荷物10が配送される拠点を示す配送先9とが相違する場合を一例として示している。依頼部2と、配送先9とが共通する場合は配送先9が省略される。
依頼部2は、配送先9へ荷物10の配送を依頼する依頼者側の拠点を示す。ここで、依頼者は、荷物10の配送を依頼する場合、インターネットやローカルエリアネットワーク等のネットワークを介して荷物10の配送を依頼したり、配送業者の配送伝票12を用いて荷物10の配送を依頼する。ネットワークを介して荷物10の配送を依頼する場合、依頼者は、依頼部2に備えたコンピュータ及び携帯電話などの制御装置20により配送業者へ荷物10の配送内容を通知し、配送業者による集荷又は配送業者へ持ち込んで荷物10の配送を依頼する。一方、配送業者の配送伝票12を用いて荷物10の配送を依頼する場合、依頼者は、荷物10の配送内容を含む配送伝票12を荷物10に貼り付けて配送業者へ荷物10の配送を依頼する。
図2に、第1実施形態に係る配送システム1で用いられる荷物10に貼り付けた配送伝票12の一例を示す。
配送伝票12は、荷物10の受付番号、配送先、依頼者、配送希望日時、荷物内容、及び配送共有の可否、の各々を示す記入欄を含んでいる。受付番号の記入欄には、荷物10を識別する識別番号(荷物識別情報の一例)と、配送業者を識別する業者ID(配送業者識別情報の一例)とが記入される。配送先の記入欄には、荷物10の配送先9を示す配送先情報(配送先識別情報の一例)が記入される。依頼者の記入欄には、荷物10の配送を依頼した依頼者を示す依頼者情報が記入される。配送希望日時の記入欄には、荷物10の配送を希望する配送希望日時を示す予定配送時間情報が記入される。荷物内容の記入欄には、荷物10の荷物内容を示す内容情報が記入される。配送共有の可否の記入欄には、荷物10を複数の配送業者で配送を共有することの可否を示す配送共有可否情報が記入される。
なお、第1実施形態に係る配送システム1により、複数の配送業者で荷物10の配送を共有し、何れか1つの配送業者が配送先へ荷物10を配送することは、依頼者の希望によるものであるため、配送伝票12に配送共有の可否を示す記入欄が含まれる。従って、配送伝票12の配送共有の可否を示す記入欄に承諾(図2ではOKのチェック)された場合に、第1実施形態に係る配送システム1により、複数の配送業者で荷物10の配送を共有し、何れか1つの配送業者が配送先へ荷物10を配送する。
図1に示す配送業者部7は、依頼部2より依頼された荷物10を配送先9への配送に関係する処理を行う複数の配送業者の各々に属する拠点を含む。第1実施形態では、配送業者部7は、複数の配送業者毎に、配送受付部4、配送センター部5、及び配送基地部6の各々の拠点を含んで構成した一例が示されている。
配送受付部4は、依頼部2より依頼された荷物10を受け付ける拠点であり、荷物10の受付に関連するデータを処理する制御装置を含んでいる。配送センター部5は、荷物10を配送先9で分類して仕分けする拠点であり、荷物10の仕分けに関連するデータを処理するコンピュータ等の制御装置を含んでいる。配送基地部6は、仕分けされた荷物10を配送先9へ配送する拠点であり、荷物10の配送に関連するデータを処理する制御装置を含んでいる。
例えば、配送受付部4は、複数の配送業者に対応する複数の配送受付部4−1から4−m(m>1)を含んでいる。同様に、配送センター部5は、複数の配送センター部5−1から5−m(m>1)を含み、配送基地部6は、複数の配送基地部6−1から6−m(m>1)を含んでいる。例えば、配送業者部7のうち第1の配送業者に属する第1の配送業者部7−1は、制御装置40−1を備えた第1の配送受付部4−1、制御装置50−1を備えた配送センター部5−1、及び制御装置60−1を備えた第1の配送基地部6−1を含んで構成されている。第1の配送業者部7−1に含まれる制御装置40−1、50−1、60−1は、第1の配送業者部7−1が担当する荷物10に関連するデータを相互に授受可能にインターネットやローカルエリアネットワーク等のネットワークを介して接続可能に構成されている。なお、第1の配送業者部7−1に図示しない第1の管理センターを備え、配送受付部4−1、配送センター部5−1、及び配送基地部6−1に接続し、第1の管理センターで第1の配送業者部7−1で担当する荷物10に関連するデータを管理してもよい。
なお、配送業者部7のうち第2の配送業者以降の各々、すなわち、第2の配送業者部7−2から第mの配送業者部7−mは略同様の構成であるので、詳細な説明を省略する。
また、複数の配送受付部4−1から4−mは略同様の構成であるので、複数の配送受付部4−1から4−mの各々の区別が不要な場合には、以下の説明を簡単にするため、配送受付部4と総称して説明する場合がある。なお、複数の配送受付部4−1から4−mの各々を区別して説明する場合には、複数の配送受付部4−1から4−mの何れかの符号を付す。
同様に、複数の配送センター部5−1から5−m、及び複数の配送基地部6−1から6−mも、略同様の構成であるので、以下の説明を簡単にするため、配送センター部5及び配送基地部6と総称して説明する場合がある。そして、各々を区別して説明する場合には、複数の配送センター部5−1から5−m、及び複数の配送基地部6−1から6−mの何れかの符号を付す。
次に、図1に示す配送システム1における荷物10の配送について説明する。なお、以下の説明では、依頼部2として、依頼者により、配送先9が記入された配送業者の配送伝票12が貼り付けられた荷物10が配送業者に持ち込まれて配送が依頼された場合の一例を説明する。詳細には、第1の配送業者部7−1の配送業者及び第2の配送業者部7−2の配送業者各々に、荷物10が持ち込まれ、配送が依頼された場合の一例を説明する。
第1の配送業者部7−1の配送受付部4−1は、依頼された荷物10を受け付け、第1の配送業者部7−1の自社配送ルートを用いて配送センター部5−1へ配送する。配送センター部5−1では、荷物10を配送先9で分類する仕分けを行って、仕分けされた荷物10が自社配送ルートを用いて配送基地部6−1へ配送される。配送基地部6−1では、仕分けされた荷物10が配送先9を含む配送エリア内への配送を担当する配送車両62−1に積み込まれる。そして、配送車両62−1により配送エリア内の配送先9へ荷物10が配送される。なお、配送車両62−1はGPS(Global Positioning System)により配送車両62−1の現在位置を検出し、配送基地部6−1へ通知するようになっている。これによって、配送基地部6−1は、配送エリア内を配送中の配送車両62−1の位置を把握している。
また、第1の配送業者部7−1の配送受付部4−1、配送センター部5−1、及び配送基地部6−1の各々は、第1の配送業者部7−1で受け付けた荷物10に関する配送情報を共通配送管理部8へ送信する。また、配送基地部6−1は、配送エリア内を配送する配送車両62−1の位置を把握し、把握した配送車両62−1の位置を示す位置情報を共通配送管理部8へ送信する。
同様に、第2の配送業者部7−2では、依頼された荷物10を配送受付部4−2で受け付け、自社配送ルートを用いて配送センター部5−2、そして配送基地部6−2へ配送し、配送車両62−2(図4参照)で配送先9へ配送する。なお、配送車両62−2の現在位置は、配送基地部6−2で把握される。また、第2の配送業者部7−2の配送受付部4−2、配送センター部5−2、及び配送基地部6−2の各々は、第2の配送業者部7−2で受け付けた荷物10に関する荷物情報を共通配送管理部8へ送信する。
図3に、第1実施形態に係る配送システム1において、第1の配送業者部7−1及び第2の配送業者部7−2で共通配送管理部8へ送信する荷物10に貼り付けた配送伝票12に記入された情報を含む配送情報14の一例を示す。
配送情報14は、図2に示す配送伝票12に記入された各情報に対応する伝票番号、受付業者、配送先、配送希望日時、及び配送共有の各々を示す情報を含む。伝票番号は、荷物10の受付番号に対応し、受付業者は、その受付番号に含まれる業者IDに対応する。また、配送情報14は、配送エリア、及び配送車両の各情報を含む。配送エリアを示す情報は、配送先を示す情報が自社の配送エリアの何れであるかを第1の配送業者部7−1で判別し、判別結果を共通配送管理部8へ送信する情報である。
なお、配送エリアを示す情報は、配送先を示す情報で代替できるので、必ずしも必要ではない。また、配送エリアを示す情報は、地図上の大きさ及び位置を示す情報を含むことができる。これにより、共通配送管理部8は、第1の配送業者部7−1及び第2の配送業者部7−2の各々の配送エリアを把握することができ、第1の配送業者部7−1及び第2の配送業者部7−2に共通の共通配送エリアを把握することができる。
また、配送情報14は、配送車両を示す情報を含んでいる。配送車両を示す情報は、配送先9へ荷物10を積み込んで配送する車両に関する情報である。この配送車両を示す情報は、配送車両を識別する車両識別情報を含み、また配送車両の現在位置を示す情報を含むことができる。
ところで、荷物10の配送の依頼は増加傾向にあり、配送業者では、配送する荷物10の個数等の配送負荷量が増加傾向にある。配送負荷量とは、荷物10を配送する際の作業負担に対応する物理量であり、荷物10の個数と、荷物10各々の重量及び大きさと、荷物10を配送する際の配送車両の走行距離(以下、配送距離という。)と、が一例として挙げられる。一方、複数の配送業者は、配送業者間の連携が不十分であり、複数の配送業者の各々で同じ地域、すなわち、複数の配送業者間で共通する配送エリア(以下、共通配送エリアという。)を巡回して配送先9へ荷物10を配送している。このため、荷物10の配送の依頼の増加に伴って単純に荷物10の配送負荷量は増加し、最終的には配送車両による荷物10を配送する際の作業負担が増加する。例えば、共通配送エリアでは複数の配送業者の配送車両62の各々で配送が行われ、荷物10の依頼の増加に伴って複数の配送業者の業者数に応じて配送個数や配送距離等の配送負荷量が増加する。
そこで、第1実施形態では、複数の配送業者の各々で配送する荷物10の配送状況を管理し、荷物10を配送する際の作業負担を抑制する抑制処理を実行する。抑制処理は、共通配送管理部8において実行される。共通配送管理部8は、複数の配送業者の各々で配送する荷物の配送状況を管理する拠点である。なお、第1実施形態は、複数の配送業者の各々を管理するのではなく、複数の配送業者の各々で配送する荷物10の配送状況を管理するものである。
図4に、第1実施形態にかかる配送システム1における第1の配送業者部7−1と第2の配送業者部7−2との配送エリアの一例を示す。
図4に示すように、第1の配送業者部7−1では、配送基地部6−1で担当する配送エリア66−1に配送する荷物10が自社配送ルートにより配送基地部6−1へ集荷される。集荷された荷物10は、配送車両62−1に積み込まれ、配送エリア66−1内の配送先へ配送される。また、第2の配送業者部7−2でも、配送基地部6−2で担当する配送エリア66−2に配送する荷物10が自社配送ルートにより配送基地部6−2へ集荷される。集荷された荷物10は、配送車両62−2に積み込まれ、配送エリア66−2内の配送先へ配送される。
また、図4に示すように、第1の配送業者部7−1の配送エリア66−1と、第2の配送業者部7−2の配送エリア66−2とは、共通する共通配送エリア66−Cが形成される。共通配送エリア66−Cでは、第1の配送業者部7−1の配送車両62−1による配送と、第2の配送業者部7−2の配送車両62−2による配送とが行われ、各々の配送ルートが重複する場合がある。このため、荷物の数量増加に伴って複数の配送業者部7各々で配送負荷量が増加する。
そこで、第1実施形態の共通配送管理部8は、複数の業者間で共通する配送エリアを、複数に分割し、分割した配送エリア(以下、分割配送エリアという。)ごとに、分割配送エリアへの配送を担当する配送業者部7を定め、荷物10の配送を行わせる制御を行う。すなわち、共通配送エリア66−Cの分割、及び担当する配送業者部7の設定は、共通配送管理部8で行われる。これによって、分割配送エリアでは1つの配送業者が荷物10の配送を行うことができ、配送負荷量を抑制できる。なお、分割配送エリアは、分割領域の一例である。
次に、共通配送管理部8で行われる共通配送エリア66−Cを分割する場合の分割条件について説明する。
第1の分割条件は、共通配送エリア66−Cの配送を担当する配送業者数で按分、すなわち、同じ大きさの分割配送エリアが業者数(配送業者の個数)になるように共通配送エリア66−Cを単純に業者数で分割することである。 第2の分割条件は、共通配送エリア66−Cの配送を担当する配送業者数で分割する際に、荷物10の個数で按分、すなわち、荷物10の個数に応じた比率の大きさで分割配送エリアが業者数になるように共通配送エリア66−Cを分割することである。 第3の分割条件は、共通配送エリア66−Cの配送を担当する配送業者数で分割する際に、荷物10の個数及び配送距離で按分、すなわち、荷物10の個数及び配送距離に応じた比率の大きさで分割配送エリアが業者数になるように共通配送エリア66−Cを分割することである。
第1の分割条件は、共通配送エリア66−Cの配送を担当する配送業者部7の各々に均等に分割配送エリアが割り当てられるので、共通配送エリア66−Cを自己の配送エリアに含む配送業者部7に公平に分割配送エリアが設定される。ところが、複数の配送業者部7に荷物10の個数等の配送負荷量の相違が存在する場合、複数の配送業者部7の間で、公平性が不十分となる場合がある。
第2の分割条件は、配送業者部7毎に荷物10の個数を反映して配送業者部7の各々に分割配送エリアが割り当てられるので、共通配送エリア66−Cを配送エリアに含む配送業者部7に荷物10の個数を反映した状態で公平に分割配送エリアが設定される。ところが、少ない配送先9への荷物10の個数が大量に存在する場合、個数による配送負荷量は見かけ上大きくなるが、同じ荷物の個数で、多くの配送先9へ配送する配送負荷量が大きくなる場合、複数の配送業者部7の間で、公平性が不十分となる場合がある。
第3の分割条件は、配送業者部7毎に荷物10の個数及び配送距離を反映して配送業者部7の各々に分割配送エリアが割り当てられるので、共通配送エリア66−Cを配送エリアに含む配送業者部7に荷物10の個数及び配送距離を反映した状態で公平に分割配送エリアが設定される。従って、少ない配送先9への荷物10の個数が大量に存在する場合、又は同じ荷物の個数で、多くの配送先9へ配送する配送負荷量が大きくなる場合であっても、複数の配送業者部7の間で、公平性が不充分になることを抑制して共通配送エリア66−Cが分割される。
図5に、第1の分割条件に従って配送業者部7の業者数で按分した共通配送エリア66−Cの一例を示す。図5に示す例では、第1の配送業者部7−1と第2の配送業者部7−2との2つの配送業者の共通配送エリア66−Cを分割線66−S1で分割した場合を示している。図5の例では、第1の配送業者部7−1には分割配送エリア66−CAが割り当てられている。また、第2の配送業者部7−2には分割配送エリア66−CAと同じ大きさの分割配送エリア66−CBが割り当てられている。このように、第1の分割条件に従って、共通配送管理部8は、共通配送エリア66−Cに対して複数の配送業者部7各々に公平に分割配送エリアを設定する。
ところで、第1の配送業者部7−1の配送車両62−1に、分割配送エリア66−CBへ配送する荷物10が積み込まれている場合がある。また、第2の配送業者部7−2の配送車両62−2に、分割配送エリア66−CAへ配送する荷物10が積み込まれている場合がある。そこで、第1実施形態の共通配送管理部8は、荷物授受部66−Cxは、配送車両62−1及び配送車両62−2の位置等に基づいて、配送車両62−1及び配送車両62−2の各々に積載した荷物10を交換する荷物授受部66−Cxを共通配送エリア66−C内に設定する。すなわち、荷物授受部66−Cxは、第1の配送業者部7−1と第2の配送業者部7−2との間で荷物10を交換する拠点である。例えば、荷物授受部66−Cxでは、第1の配送業者部7−1の配送車両62−1に積み込まれ、かつ第2の配送業者部7−2を担当する分割配送エリア66−CBへ配送する荷物10と、第2の配送業者部7−2の配送車両62−2に積み込まれ、かつ第1の配送業者部7−1を担当する分割配送エリア66−CAへ配送する荷物10と、を交換する。
共通配送管理部8は、複数の配送業者部7からの配送情報に基づいて、共通配送エリア66−Cを分割する。そして、分割した共通配送エリア66−Cの分割配送エリア毎に、配送業者を設定し、かつ分割配送エリア毎に配送する荷物10を分類し、複数の配送業者部7の各々に通知する。
図6に、第1実施形態に係る配送システム1において、第1の配送業者部7−1及び第2の配送業者部7−2へ共通配送管理部8から通知する通知情報16の一例を示す。
通知情報16は、図3に示す配送情報14を第1配送情報として、共通配送エリア66−Cに関連する情報を第2配送情報として追加したものである。なお、図3に示す配送情報14は、第1の配送業者部7−1及び第2の配送業者部7−2から受け取ったものであるため、全ての情報が必須な情報ではなく、荷物10を識別するために、少なくとも伝票番号を含めばよい。すなわち、通知情報16は、伝票番号と、共通配送エリア66−Cに関連する情報を含めばよい。共通配送エリア66−Cに関連する情報は、配送担当、配送車両、分割エリア、配送状態、授受拠点、及び授受時間の各情報を含む。配送担当を示す情報は、共通配送エリア66−C内の分割配送エリアを担当する配送業者部7を示す情報であり、業者IDが値として格納される。配送車両を示す情報は、分割配送エリアを担当する配送業者部で荷物10を配送する配送車両を識別するための情報である。分割エリアを示す情報は、伝票番号による荷物10に該当する分割エリアを示す情報である。配送状態を示す情報は、伝票番号による荷物10の配送が完了したか否かを示す情報である。授受拠点を示す情報は、配送車両間で荷物10を交換する授受拠点を示す情報である。授受時間を示す情報は、荷物10を交換する時間を示す情報である。
このように、第1の配送業者部7−1及び第2の配送業者部7−2へ共通配送管理部8から通知情報16を通知することで、第1の配送業者部7−1及び第2の配送業者部7−2の各々は、各々の担当する分割配送エリアを把握できる。これと共に、第1の配送業者部7−1及び第2の配送業者部7−2の各々は、荷物を交換する場所、及び時間、そして、どの荷物を交換すればよいかを把握することができる。
上述のように、共通配送エリア66−Cを複数の分割配送エリアに分割し、配送業者を設定した場合、交換する荷物10の個数が足りない場合がある。例えば、第1の配送業者部7−1では荷物10の配送が存在するが、第2の配送業者部7−2では荷物10の配送がない場合、荷物10の交換をすることができない。この場合、第1の配送業者部7−1及び第2の配送業者部7−2の間で、荷物10の交換に関する授受条件を予め定めておけばよい。
次に、一例として、第1の配送業者部7−1及び第2の配送業者部7−2の間で荷物10を交換する場合における授受条件を説明する。
授受条件は、荷物10の交換の場合は等価な配送コストとし、一方の配送業者から他方の配送業者へ荷物10を授ける場合は配送コストを一方の配送業者から他方の配送業者へ譲渡することにする。この場合、例えば年間で授受する荷物10の授受比率を予め定めておき、定められた授受比率に基づいて、配送コストに係数を付してもよい。このようにすることで、荷物10の個数の相違に関係なく、荷物10を授受することができる。
図7に、第2の分割条件に従って荷物10の個数を含む配送負荷量を反映して配送業者部7の配送業者数で按分した共通配送エリア66−Cの一例を示す。
図7に示す例では、共通配送エリア66−C内に20個の荷物10(図7の例では黒四角の図形で荷物10を示した。)を配送する場合に、荷物10の個数を考慮した結果、共通配送エリア66−Cを分割線66−S2で分割した場合を示している。図7の例では、第1の配送業者部7−1には分割配送エリア66−CA2が割り当てられ、第2の配送業者部7−2には分割配送エリア66−CB2が割り当てられる。分割配送エリア66−CA2、及び分割配送エリア66−CB2の各々に配送される荷物10の個数は同じ10個である。このように、共通配送管理部8は、第2の分割条件に従って共通配送エリア66−Cに対して荷物10の個数を考慮して複数の配送業者部7各々に公平に分割配送エリアを設定する。
図8に、第3の分割条件に従って荷物10の個数及び配送距離を含む配送負荷量を反映して配送業者部7の配送業者数で按分した共通配送エリア66−Cの一例を示す。
図8に示す例では、図7に示した共通配送エリア66−C内に20個の荷物10を配送する場合を一例として示されている。20個の荷物10各々は、共通配送エリア66−C内に分散されている。
ところで、図7に示す例では、第2の配送業者部7−2が担当する分割配送エリア66−CB2における荷物10の配送距離に比べて、第1の配送業者部7−1が担当する分割配送エリア66−CA2における荷物10の配送距離が長くなる。このことは、配送負荷量の観点では、第2の配送業者部7−2より第1の配送業者部7−1が配送負荷量が大きくなることを意味している。そこで、第3の分割条件では、共通配送エリア66−Cを配送業者数で按分する際に、荷物10の個数及び配送距離を含む配送負荷量をパラメータとして反映させる。
例えば、荷物各々に対して配送距離を重みづけする。具体的には、次の(1)式に一例を示す配送負荷量演算式を用いて、配送負荷量を演算する。(1)式では、荷物の個数分について配送距離を積算するものである。(1)式では、同一の配送先に複数配送する際は、2番目以降の荷物10の配送距離が零となり、配送距離は積算されない。
配送負荷量=Σ{(配送先)・(配送距離)} ・・・(1)
図8に示す例では、共通配送エリア66−C内に20個の荷物10を配送する場合に、荷物10の個数及び配送距離を含む配送負荷量を考慮した結果、共通配送エリア66−Cを分割線66−S3で分割した場合を示している。図8の例では、第1の配送業者部7−1には分割配送エリア66−CA3が割り当てられ、第2の配送業者部7−2には分割配送エリア66−CB3が割り当てられる。分割配送エリア66−CA3には、荷物10が9個配送され、分割配送エリア66−CB3には、荷物10が11個配送され、荷物10の個数は相違するが、配送負荷量は均等になる。このように、共通配送管理部8は、第2の分割条件に従って共通配送エリア66−Cに対して配送負荷量を考慮して複数の配送業者部7各々に公平に分割配送エリアを設定する。
上記説明した荷物10を配送する際の作業負担を抑制する抑制処理は、図1に示す共通配送管理部8で実行される。図1に示す例では、共通配送管理部8において処理を実行する実行装置をコンピュータで構成したコンピュータ80の一例が示されている。
図1に示すように、コンピュータ80は、CPU(Central Processing Unit)82、ROM(Read Only Memory)84、RAM(Random Access Memory)86、及び入出力インターフェース(I/O)88がバス89を介して各々接続された構成であり、I/O88には配送業者部7が接続されている。具体的には、I/O88には配送業者部7に含まれる複数の配送業者各々の単位で、配送受付部4、配送センター部5、及び配送基地部6の各々に接続される。
ROM84には、コンピュータ80に実行させる荷物10の配送に関する制御プログラム84Pが格納されている。CPU80が制御プログラム84PをROM84から読み取りRAM86に展開し、制御プログラム84Pによる処理を実行する。CPU82が制御プログラム84Pによる処理を実行することで、コンピュータ80は共通配送管理部8において処理を実行する実行装置として動作する。なお、制御プログラム84Pは、CD−ROM等の記録媒体により提供するようにしても良い。
共通配送管理部8は、開示の技術における取得部、設定部、選別部及び通知部の一例である。配送システム1は、開示の技術における配送システムの一例である。
次に、第1実施形態に係る配送システム1において、共通配送管理部8として動作するコンピュータ80による、荷物10を配送する際の作業負担を抑制する抑制処理について詳細に説明する。なお、ここでは、上記の第1の分割条件が予め定められていることとする。
図9に、荷物10を配送する際の作業負担を抑制する抑制処理の流れを示す。抑制処理の流れを示す制御プログラム84Pは、コンピュータ80への電源投入された際にCPU82により実行される。
まず、ステップS100では、複数の配送業者部7の各々から荷物10の配送情報を取得する。また、ステップS100では、複数の配送業者部7の各々の配送エリアを示す情報に含まれる地図上の大きさ及び位置を示す情報も取得する。
次に、ステップS102では、ステップS100で取得した配送エリアを示す情報に含まれる地図上の大きさ及び位置を示す情報を用いて、複数の配送業者部7に共通する共通配送エリアを設定する。ここでは、第1の配送業者部7−1及び第2の配送業者部7−2に共通する共通配送エリア66−Cが設定される。
次のステップS104では、共通配送エリア内で配送を共有する配送情報を抽出する。すなわち、図3に示す配送共有を示す情報がOKの値である伝票番号による配送情報が抽出される。
次のステップS106では、共通配送エリアを分割条件に従って分割する。ここでは、共通配送エリア66−Cを第1の分割条件に従って分割する(図5参照)。
次に、ステップS108では、分割配送エリア毎に配送業者を設定する。ここでは、図5に示すように、共通配送エリア66−Cが分割線66−S1で分割された分割配送エリア66−CAに第1の配送業者部7−1が設定され、また、分割配送エリア66−CBに第2の配送業者部7−2が設定される。
次のステップS110では、共通配送エリア内の荷物を分割配送エリア毎に分類し、分割配送エリア毎に選別する。ここでは、共通配送エリア66−Cに配送先9が含まれる荷物10が分割配送エリア66−CA又は66−CBに分類され、分割配送エリア66−CA又は66−CBに選別される。
次に、ステップS112では、配送車両の配送ルート及び現在位置を取得する。ここでは、配送車両62−1及び62−2の配送ルート及び現在位置が配送基地部6−1及び6−2から送信されており、ステップS112では、これらの配送車両62−1及び62−2の配送ルート及び現在位置が配送基地部6−1及び6−2を取得する。
次のステップS114で、荷物10の授受位置及び時間を設定する。ここでは、配送車両62−1及び配送車両62−2の配送ルート現在位置に基づいて、配送車両62−1及び配送車両62−2の各々に積載した荷物10を交換する荷物授受部66−Cxを共通配送エリア66−C内に設定する。
次に、ステップS116では、上記のようにして設定した共通配送エリアに配送先9が属する荷物10に関係する情報による通知情報16(図6参照)を生成し、複数の配送業者各々に通知する。ここでは第1の配送業者部7−1及び第2の配送業者部7−2に通知情報16を通知し、本処理ルーチンを終了する。
以上説明したように第1実施形態によれば、複数の配送業者部に共通する共通配送エリアを業者数等で複数に分割し、分割した分割配送エリア毎に配送業者を設定するので、配送業者部各々において荷物10を配送する際の作業負担が抑制される。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態は第1実施形態と略同様の構成のため、同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
第2実施形態は、荷物10の予定配送時間を、依頼部2から解除された場合に開示の技術を適用したものである。
図10に、第2実施形態に係る配送システム1Aの構成の一例を示す。配送システム1Aは、商品を販売し、かつ商品を購入した依頼部2からの配送依頼を受けて、商品の発送を配送業者へ依頼する販売業者部3を含む。詳細には、配送システム1Aは、依頼部2と、販売業者部3と、販売業者部3から依頼された荷物10を配送先9へ配送する配送業者部7と、を備えている。
第2実施形態では、依頼部2は、販売業者部3で商品を購入し、購入した商品を荷物10として配送を依頼する。また、依頼部2は、販売業者部3で商品を購入し、購入した商品を荷物10として配送を依頼するため、インターネットやローカルエリアネットワーク等のネットワークを介して販売業者部3に接続可能なコンピュータ及び携帯電話などの制御装置20を備えている。
また、販売業者部3は、依頼部2により購入された商品を配送先9へ配送することを示す配送内容を含む配送伝票12を用いて荷物10の配送を配送業者部へ依頼する。なお、第2実施形態では、販売業者部3は、荷物10の配送内容を含む配送伝票12に示される配送内容を示す情報を、配送業者へ通知する場合を説明する。
図11に、販売業者部3が配送業者へ通知した依頼部2により購入された商品を配送先9へ配送することを示す配送内容を含む配送伝票12を示す情報をコンピュータ等の画面に表示した場合の一例を示す。
表示画面18は、荷物10の受付番号、配送先、依頼者、配送希望日時、荷物内容、及び配送共有の可否、の各々を示す表示欄を含んでいる。なお、配送希望日時の表示欄には、指定されるとマークが表示される領域18Aを含んでいる。この配送希望日時の指定されるとマークが表示される領域は、依頼部2の解除指定に応じてマークが非表示にされる。
次に、第2実施形態に係る荷物10を配送する際の作業負担を抑制する抑制処理を説明する。
図12に、第2実施形態に係る抑制処理の流れを示す。抑制処理の流れを示す制御プログラム84Pは、コンピュータ80への電源投入された際にCPU82により実行される。
まず、ステップS100では、複数の配送業者部7の各々から荷物10の配送情報を取得する。また、ステップS100では、複数の配送業者部7の各々の配送エリアを示す情報に含まれる地図上の大きさ及び位置を示す情報も取得する。
次に、ステップS200では、取得した配送情報と、前回取得した配送情報とを比較して、配送希望日時を示す情報について、設定が解除、すわわち、領域18Aにマークが表示された状態からマークが非表示にされた状態になった配送情報が有るかを判断する。ステップS200で否定判断の場合には、図9に示すステップS102からステップS116の処理と同様にして通知情報を生成し、複数の配送業者各々に通知した後に、本処理ルーチンを終了する。
一方、ステップS200で肯定判断の場合は、ステップS202で、配送希望日時が解除された荷物10を分割配送エリア毎に分類し、分割配送エリア毎に選別する。
次に、ステップS204で、配送車両の配送ルート及び現在位置を取得し、次のステップS206で、荷物10の授受位置及び時間を設定する。そして、次のステップS208で、配送希望日時が解除された荷物10の配送情報を含む通知情報16を生成し、複数の配送業者各々に通知した後、本処理ルーチンを終了する。
以上説明したように第2実施形態によれば、荷物10の配送希望日時が解除された場合に、迅速に複数の配送業者部の何れかの配送車両によって、例えば余裕がある日時に荷物10を配送できるので、配送業者部各々において荷物10を配送する際の作業負担が抑制される。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。なお、第3実施形態は第1実施形態と略同様の構成のため、同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
第3実施形態は、配送業者の個数が3以上の場合に開示の技術を適用したものである。
図13に、第3実施形態にかかる配送システムにおける第1の配送業者部7−1、第2の配送業者部7−2、第3の配送業者部7−3、及び第4の配送業者部7−4の配送エリアの一例を示す。
図13に、第1の分割条件に従って配送業者部7の業者数で按分した共通配送エリア66−Cの一例を示す。図13に示す例では、第1の配送業者部7−1、第2の配送業者部7−2、第3の配送業者部7−3、及び第4の配送業者部7−4の4つの配送業者に共通する共通配送エリア66−Cを4分割した場合を示している。図13の例では、第1の配送業者部7−1には分割配送エリア66−CA4が割り当てられている。また、第2の配送業者部7−2には分割配送エリア66−CAと同じ大きさの分割配送エリア66−CB4が割り当てられている。同様に、第3の配送業者部7−3には分割配送エリア66−CC4が割り当てられ、第4の配送業者部7−4には分割配送エリア66−CD4が割り当てられている。このように、共通配送管理部8は、共通配送エリア66−Cを複数の配送業者部7各々に公平に4分割した分割配送エリアを設定する。
ところで、第1の配送業者部7−1から第4の配送業者部7−4の何れか1つの配送業者部が、荷物10の配送が困難な場合、例えば、第2の配送業者部7−2が荷物10の配送が困難な場合がある。この場合、例えば、第1の配送業者部7−1が、第2の配送業者部7−2の担当を代替すればよい。すなわち、分割配送エリア66−CA4と分割配送エリア66−CB4とを合成した分割配送エリアを第1の配送業者部7−1が担当すればよい。この場合、第1実施形態で説明した荷物10の交換に関する授受条件に従って、第1の配送業者部7−1と、第2の配送業者部7−2との間で、例えば配送コストを授受すればよい。
このように、第3実施形態では、複数の配送業者の業者数で分割した分割配送エリアを合成することができるので、複数の配送業者に共通する配送エリアを、有効に利用することが期待できる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態について説明する。なお、第4実施形態は第3実施形態と略同様の構成のため、同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
第4実施形態は、配送希望日時に応じて配送業者が担当する分割配送エリアを変更する場合に開示の技術を適用したものである。
複数の荷物10の配送が、或る日時に集中する場合がある。一方、複数の配送業者部7のうち何れかの配送業者部7で或る日時に荷物10の配送に余裕がある場合がある。そこで、荷物10の配送に余裕がある配送業者部7の或る日時に、他の配送業者部7の担当を代替する。例えば、配送車両への荷物10の積載量が50%未満である状況等のように、第1の配送業者部7−1が午前中に荷物10の配送に余裕がある場合、図13に示すように、分割配送エリア66−CA4と分割配送エリア66−CB4とを合成した分割配送エリアを第1の配送業者部7−1が担当すればよい。
このように、第4実施形態では、複数の配送業者の業者数で分割した分割配送エリアを日時に応じて合成することができるので、複数の配送業者部における配送能力を発揮させ、配送の集中を分散させることが期待できる。
以上、各実施の形態を用いて説明したが、開示の技術の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に多様な変更または改良を加えることができ、当該変更または改良を加えた形態も開示の技術の技術的範囲に含まれる。
また、上記実施形態では、抑制処理を、フローチャートを用いた処理によるソフトウエア構成によって実現した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば抑制処理をハードウェア構成により実現する形態としてもよい。
1 配送システム
1A 配送システム
2 依頼部
3 販売業者部
4 配送受付部
5 配送センター部
6 配送基地部
7 配送業者部
8 共通配送管理部
9 配送先
10 荷物
12 配送伝票
14 配送情報
16 通知情報
20、40、50、60 制御装置
62−1、62−2 配送車両
66−1、66−2 配送エリア
66−C 共通配送エリア
66−Cx 荷物授受部
66−CA、66−CB 分割配送エリア

Claims (10)

  1. 配送エリア内の複数の配送先を対象として複数の荷物を配送する複数の配送業者各々を識別する配送業者識別情報、前記複数の荷物の各々を識別する荷物識別情報、及び前記複数の配送先の各々を識別する配送先識別情報を取得する取得部と、
    前記取得部で取得した配送業者識別情報に基づいて、前記配送エリアを複数個に分割した複数の分割領域の各々に荷物を配送する配送業者を、前記複数の分割領域の各々に設定する設定部と、
    前記取得部で取得した荷物識別情報及び配送先識別情報に基づいて、前記複数の分割領域の各々に配送する荷物の荷物識別情報を前記複数の分割領域毎に選別する選別部と、
    前記選別部で選別した前記複数の分割領域毎の荷物識別情報を前記複数の配送業者の各々に通知する通知部と、
    を備えた配送システム。
  2. 前記設定部は、前記配送業者識別情報に基づいて前記配送エリアを前記複数の配送業者の数で分割する
    請求項1に記載の配送システム。
  3. 前記設定部は、前記荷物識別情報及び前記配送先識別情報に基づいて前記複数の配送業者の各々の配送負荷量に応じた大きさになるように前記配送エリアを分割する
    請求項2に記載の配送システム。
  4. 前記配送負荷量は、前記荷物の個数、又は前記荷物の個数及び前記配送業者が前記荷物を配送する配送距離である
    請求項3に記載の配送システム。
  5. 前記通知部は、前記複数の配送業者の間で共通書式の伝票を前記荷物に付与することを示す伝票情報をさらに通知する
    請求項1から請求項4の何れか1項に記載の配送システム。
  6. 前記設定部は、前記荷物識別情報及び前記配送先識別情報に基づいて、前記複数の配送業者各々に設定された分割領域に配送する荷物のうち他の配送業者が配送する荷物を受け取る場所をさらに設定し、
    前記通知部は、前記設定部で設定した荷物を受け取る場所をさらに通知する
    請求項1から請求項5の何れか1項に記載の配送システム。
  7. 前記設定部は、前記複数の分割領域の2以上の分割領域を組み合わせた複合分割領域を設定すると共に、前記複合分割領域に、荷物を配送する1配送業者を設定する
    請求項1に記載の配送システム。
  8. 前記取得部は、前記配送先へ前記荷物を配送をする予定配送時間を示す予定配送時間情報をさらに取得し、
    前記設定部は、予定配送時間を含む予め定めた時間帯について前記複合分割領域を設定すると共に、前記複合分割領域に、荷物を配送する1配送業者を設定する
    請求項7に記載の配送システム。
  9. コンピュータに、
    請求項1から請求項8の何れか1項に記載された配送システムの各部の処理を実行させる
    ことを含む配送方法。
  10. コンピュータを、請求項1から請求項8の何れか1項に記載された配送システムの各部として機能させるための配送プログラム。
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