JP2019056731A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】生産性を低下させずにキャリア循環系内のキャリア液量を調整可能な画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置は、キャリア液回収手段34によって、像担持体13から記録材に転写されなかったキャリア液を回収してキャリア液補充手段32に供給するように構成されている。キャリア液補充手段32に貯留されたキャリア液は、キャリア液排出手段54,55によって、キャリア液循環系外に排出することができる。【選択図】図2
Description
本発明は、液体現像方式の画像形成装置に関する。
一般に、キャリア液にトナーが分散された現像液を用いて画像形成を行う液体現像方式の画像形成装置が広く知られている。例えば、このような液体現像方式の画像形成装置として、従来、ケーシング部内に設けられた現像ローラと、ケーシング部にて使用される現像液が収容される現像液タンクと、を備えた現像装置を有するものがある(特許文献1参照)。この現像装置は、現像液供給手段により現像液タンクの現像液が現像ローラに対して供給され、現像ローラの回転によって感光ドラムと現像ローラとが対向する現像部に対して現像液が供給されるようになっている。
また、上記特許文献1記載の現像装置は、現像液タンクにコンクトナーを供給するためのコンクトナーボトルと、現像液タンクにキャリア液を補給するためのキャリアボトルとを備えている。現像液タンク内の現像液は、これらコンクトナーボトル及びキャリアボトルからコンクトナー及びキャリアが補給されることによって、一定の濃度に保たれている。
更に、画像比率が高い画像が多数枚連続して印刷されて、多量のコンクトナーが現像液タンクに供給されると、現像液タンク内の現像液が増加することがある。このため、上記特許文献1記載の画像形成装置は、トナーを消費せずにキャリア液のみを消費する白紙プリントモードを実行可能に構成されており、この白紙プリントモードを所定のタイミングで実行することで、現像液タンクの現像液の増加を抑制している。
しかしながら、上記白紙プリントモードは、画像を形成されることのない状態でキャリア液が消費されるためランニングコスト低減の妨げとなってしまう。また、所定のタイミングで白紙をプリントする必要があり、この白紙プリントの分だけ生産性の向上の妨げともなっていた。
そこで、本発明は、生産性を低下させずにキャリア循環系内のキャリア液量を調整可能な画像形成装置を提供する、ことを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置は、像担持体と、トナーとキャリア液とを含む現像液により前記像担持体上に形成された静電潜像を現像する現像部と、前記現像部にて使用される現像液を貯留する現像液貯留手段と、前記現像液貯留手段に貯留されている現像液よりもトナー濃度の高い現像液を前記現像液貯留手段に対して供給するトナー補充手段と、前記現像液貯留手段に対してキャリア液を供給するキャリア液補充手段と、前記像担持体から記録材に転写されなかったキャリア液を回収して前記キャリア液補充手段に供給し、キャリア液が循環するキャリア液循環系の一部を形成するキャリア液回収手段と、前記キャリア液補充手段に貯留されたキャリア液を前記キャリア液循環系外に排出するキャリア液排出手段と、を備えた、ことを特徴とする。
本発明によると、キャリア液排出手段により、キャリア液補充手段に貯留されたキャリア液を、キャリア液循環系外に排出することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る画像形成装置について、図面に基づいて説明をする。なお、以下の説明において記録材とは、例えば、用紙、OHPシートなどのシート材のことをいう。また、本実施の形態では、画像形成装置の一例としてプリンタについて説明をするが、例えば、プリンタ以外にも、複写器、FAX、複合機などにも本発明は適用することが出来る。
[プリンタの全体構成]
[プリンタの全体構成]
図1に示すように、プリンタ100は、トナー画像を形成する電子写真方式のデジタルプリンタである。プリンタ100は、画像信号に基づいて動作し、カセット11a、11bから順次搬送される記録材としてのシートSに、画像形成部12で形成したトナー像を転写し、その後、定着することで画像を得ている。画像信号は、不図示のスキャナやパーソナルコンピュータなどの外部端末などからプリンタ100に送られる。
画像形成部12は、像担持体としての感光ドラム13、帯電器14、レーザ露光装置15、現像器16、およびドラムクリーナ19を備えている。帯電器14により表面が帯電された感光ドラム13上に、画像信号に応じてレーザ露光装置15からレーザ光Eが照射され、感光ドラム13上に静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像器16によりトナー像として現像される。本実施の形態では、現像器16には、分散媒であるキャリア液に分散質である粉体のトナーを分散させた液体材料としての液体現像剤Dが収容されており、この液体現像剤Dを用いて現像を行う。即ち、本実施の形態において、上記現像器16は、トナーとキャリア液とを含む現像液により前記像担持体上に形成された静電潜像を現像する現像部となっている。なお、液体現像剤Dは、以下、単に現像液ともいうものとする。
液体現像剤Dは、ミキサー31において、キャリア液CにトナーTを所定の比率で混合、分散させて生成され、現像器16へ供給される。キャリア液Cはキャリアタンク32に、トナーTはトナータンク33にそれぞれ収容されている。そして、ミキサー31内のキャリア液CとトナーTの混合状態に応じて、それぞれのタンクからキャリア液C又はトナーTがミキサー31へ供給される。ミキサー31は、不図示のモータにより駆動される攪拌羽根が収容されており、供給されたキャリア液とトナーTとを攪拌することで混合し、キャリア液中にトナーを分散させている。なお、本実施の形態において、上記ミキサー31は、現像器16にて使用される現像液を貯留する現像液貯留手段を構成している。また、キャリアタンク32は、現像液貯留手段に対してキャリア液を供給するキャリア液補充手段を構成している。更に、トナータンク33は、現像液貯留手段に貯留されている現像液よりもトナー濃度の高い現像液を現像液貯留手段に対して供給するトナー補充手段を構成している。
ミキサー31から現像器16へ供給された液体現像剤Dは、現像器16の供給区画16aにおいてコートローラ17によって、現像ローラ18にコートされ(供給され)、現像に使用される。現像ローラ18は、表面に液体現像剤を担持して搬送し、感光ドラム13上(像担持体上)に形成された静電潜像をトナーで現像する。現像後に現像ローラ18に残留したキャリア液CとトナーTは、現像器16の回収区画16bへ回収される。ここで、コートローラ17から現像ローラ18への液体現像剤Dのコート、及び、現像ローラ18から感光ドラム13上の静電潜像への現像は、それぞれ電界を用いて行う。
感光ドラム13上に形成されたトナー像は、電界を用いて転写装置としての中間転写ローラ20に転写され、中間転写ローラ20と転写装置としての転写ローラ21とで形成されたニップ部へ搬送される。中間転写ローラ20へのトナー像転写後に感光ドラム13上に残留したトナーTとキャリア液Cはドラムクリーナ19によって回収される。なお、中間転写ローラ20と転写ローラ21とは、少なくともいずれかが無端状のベルトであっても良い。
カセット11a、11bに収容されたシートSは、搬送ローラなどにより構成される給送部22a、22bによりレジスト搬送部23へ向けて搬送される。レジスト搬送部23は、中間転写ローラ20に転写されたトナー像のタイミングに合わせて、中間転写ローラ20と転写ローラ21とのニップ部へシートSを搬送する。
中間転写ローラ20と転写ローラ21とのニップ部では、通過するシートSにトナー像が転写され、トナー像が転写されたシートSは、搬送ベルト24によって定着装置25へ搬送され、シートSに転写されたトナー像を定着する。トナー像が定着したシートSは、機外へ排出され、画像工程が完了する。
中間転写ローラ20と転写ローラ21には、それぞれ、残留したトナーTとキャリア液Cを回収する中間転写ローラクリーナ26、転写ローラクリーナ27が設けられている。
[液体現像剤の搬送]
[液体現像剤の搬送]
次に、本実施形態における液体現像剤Dの搬送について、図2ないし図4を用いて説明する。まず、上述のようにドラムクリーナ19、中間転写ローラクリーナ26、および、転写ローラクリーナ27などの画像形成部12で回収した現像剤は、分離抽出装置34でトナーとキャリア液とを分離して、キャリア液を再利用する。なお、現像後に現像ローラ18上に残留し、現像器16の回収区画16bへ回収した現像剤は、ミキサー31に戻されるが、分離抽出装置34に搬送するようにしても良い。本実施の形態では、分離抽出装置34にて不純物と分離されたキャリア液は、キャリアタンク32へと戻される。即ち、キャリアタンク32からミキサー31へと供給されたキャリア液は、ミキサー31、現像器16、感光ドラム13、各種クリーナ装置19,26,27、及び分離抽出装置34などを介して画像形成装置内を循環するようになっている。別の言い方をすれば、これらミキサー31、現像器16、感光ドラム13、各種クリーナ装置19,26,27、及び分離抽出装置34などの部材によってキャリア液の循環経路が形成されており、画像形成装置内にキャリア液が循環する循環系が形成されている。このキャリア液の循環系において、分離抽出装置34は、感光ドラム13から記録材に転写されなかったキャリア液を回収してキャリアタンク32に供給するキャリア液回収手段となっていると共に、上記キャリア液循環系の一部を形成している。
分離抽出装置34は、詳しくは後述するが、キャリア液とトナーとを分離する際に、再利用可能なキャリア液と、トナー及び紙粉などの不純物を含む廃液Wとを分離し、分離された廃液Wは廃液回収容器35に回収される。
より具体的に説明する。キャリアタンク32とトナータンク33からミキサー31への輸送管には、それぞれ、電磁弁41,42が設けられ、ミキサー31へのキャリア液CとトナーTの供給量を調整する。ミキサー31からは、ポンプ44を用いて現像に必要な液体現像剤Dが現像器16へ供給される。
現像器16の回収区画16bへ回収した現像剤は、ポンプ43によってミキサー31に戻される。回収区画16bで回収された現像剤は、現像などに使用されておらず殆ど劣化していないためである。
ドラムクリーナ19、中間転写ローラクリーナ26、および、転写ローラクリーナ27で回収した残留キャリア液およびトナーは、それぞれ、ポンプ48,49,50によって、分離抽出装置34に搬送される。
分離抽出装置34で分離された再利用可能なキャリア液は、電磁弁45によってキャリアタンク32へ搬送される。一方、分離抽出装置34で分離された廃液は自重落下で輸送管に設けられた電磁弁47によって廃液回収容器35へ適宜搬送される。なお、詳しくは後述するが、補給装置38Aによりキャリア液がキャリアタンク32に適宜補給される。補給装置38Aは、補給キャリア液貯留手段としての補給キャリアタンク38と、補給キャリアタンク38とキャリアタンク32とを連通する連通管に設けられた電磁弁53とを備える。なお、液体現像剤などの搬送は、ポンプを用いる以外に、例えば、自重落下で搬送できる場合はポンプを設けず自重を用いた搬送方式としても良い。
図3に示すように、上述のポンプ43,44,48,49,50,54,55及び電磁弁41,42,45,47,53は、制御部としてのCPU200により、それぞれポンプドライバ201、電磁弁ドライバ202を介して制御されている。CPU200は、後述する剤量検出装置160、固形成分濃度検出装置310、キャリア液濃度検出装置34a、フロートセンサ320、キャリア液抵抗検出装置321の検出値に基づいて、各ポンプなどを制御している。
このような液体現像剤の搬送動作について、図2、3を参照しつつ図4を用いて説明する。まず、図2、3に示すように、現像器16には、剤量検出装置160が設けられ、剤量検出装置160によって、現像器16内の液体現像剤の量を検出している。また、ミキサー31には、濃度検出手段としての固形成分濃度検出装置310が設けられ、ミキサー31内のトナーなどの固形成分の濃度を検出している。固形成分濃度検出装置310としては、例えば、発光部と受光部とを備え、ミキサー31内の液体が通過する部分に発光部から光を照射し、この部分を透過した光を受光部により受光する。この部分の固形成分の量によって受光部で受光する光量が変化するため、この光量の変化によりミキサー31内の固形成分の濃度を検出できる。
図4に示すように、現像器16内の現像剤量を剤量検出装置160により検出する(S1)。そして、現像器16内の現像剤量が所定量(例えば200±10cc)以下である場合には、CPU200がポンプ44を駆動し(S2)、現像器16内の液体現像剤量の調整を行う。調整後は、ポンプ44の駆動を停止する(S3)。
次いで、ミキサー31内の固形成分の濃度を固形成分濃度検出装置310により検出する(S4)。ミキサー31内の固形成分の濃度の所定の範囲(例えば10±0.5%)から外れる場合には、固形成分の濃度が10.5%以上であるか否かを判断する(S5)。そして、固形成分の濃度が10.5%以上である場合には、電磁弁41を開き、キャリアタンク32からミキサー31内にキャリア液を供給する(S6)。一方、固形成分の濃度が10.5%以上ではない、即ち、9.5%以下である場合には、電磁弁42を開き、トナータンク33からミキサー31内にトナーを供給する(S7)。これにより、ミキサー31内の液体現像剤の濃度調整が行われる。
即ち、トナー濃度(固形成分の濃度)が高い場合には、キャリアタンク32からキャリア液が電磁弁41によってミキサー31に供給される。また、トナー濃度が低い場合には、トナータンク33からミキサー31で用いる液体現像剤よりもトナー濃度が高い液体現像剤が電磁弁42によってミキサー31に供給される。なお、本実施の形態においては、トナータンク33内部には、トナーが40%程度、キャリア液が60%程度の現像液(ミキサー31内部に貯留されている現像液よりもトナー濃度の高い現像液)が充填されている。また、補給キャリアタンク内部にはほぼ100%のキャリア液が充填されている。ここで、トナータンク内部にキャリア液が60%充填されている理由は、トナーの比率が高すぎると現像液の粘度が上昇し、ポンプで移送できなくなるためである。
ミキサー31内の固形成分の濃度が所定の範囲になると、必要に応じてポンプ44を駆動し、ミキサー31から現像器16に濃度調整がなされた液体現像剤を供給する(S8)。そして、画像形成が開始されると共に(S9)、各ポンプ43、48、49、50の駆動も開始され(S10)、分離抽出装置34の駆動も開始される(S11)。なお、分離抽出装置34は、トナーとキャリア液との分離、抽出処理可能な装置であればよく、後に詳細に説明する方式、構成でなくても構わない。
[分離抽出装置]
[分離抽出装置]
次に図5ないし図11を用いて、分離装置としての分離抽出装置34について詳細に説明する。分離抽出装置34は、電界を用いて、液体現像剤をトナーとキャリア液とに分離し、キャリア液とトナーとを別々に抽出する装置である。
上述のようにドラムクリーナ19などの画像形成部12で回収された液体現像剤は、図5及び図6に矢印で示すように、分離抽出装置34の入口34bから液体収容容器346内に搬送される。そして、液体収容容器346内のバッファ容器348に供給される。本実施形態では、バッファ容器348を分離抽出装置34に備えさせているが、容器単体で設けても良い。バッファ容器348に供給された液体現像剤は、ポンプ34cにより搬送され、フィルタ34dを通過する。
フィルタ34dを通過した液体現像剤は、図6に示すように、供給部としての供給トレイ346aに投入される。詳しくは後述するように、供給トレイ346aに投入された液体現像剤は、分離抽出装置34においてトナーとキャリア液に分けられる。そして、抽出されたトナーは廃液回収容器35に送られ、抽出されたキャリア液はキャリアタンク32へ搬送される。
次に、このような分離抽出装置34におけるトナーとキャリア液との分離、抽出の構成について詳しく説明する。図6及び図7に示すように、液体収容容器346内には、外部電極部材としてのコート電極部材341、導電性のローラとしての電極ローラ342、トナー回収装置350などが配置されている。液体収容容器346は、液体現像剤を収容可能な容器であって、上述の供給トレイ346aと、後述するように再利用可能となったキャリア液が排出される排出部346bと、廃液となった現像剤の回収部354とを有している。
電極ローラ342は、例えば中実ステンレスによって外径がφ40mmに形成された芯金表層にウレタンゴム弾性層を一体成型により形成した導電性のローラである。図3に示すように、電極ローラ342は、駆動モータ205によって外部から駆動が入力され、所定方向(図6、7の矢印方向)に回転する。本実施形態では、駆動モータ205の回転速度は2000rpmとしている。そして、電極ローラ342は、駆動モータ205の回転を減速機により減速させて、例えば、400rpmの回転速度で回転する。なお、電圧印加装置345は高圧ドライバ204を介して、駆動モータ205は、モータドライバ203を介して、それぞれCPU200により制御される。
コート電極部材341は、図7及び図8に示すように、電極ローラ342の一部と隙間347を介して配置される。隙間347の電極ローラ342の回転方向上流端部347aには、供給トレイ346aが接続されている。そして、上述のように供給トレイ346aに投入された液体現像剤は、上流端部347aから隙間347内に供給される。隙間347の電極ローラ342の回転軸線方向両端部は封止されており、隙間347に供給された液体現像剤は、電極ローラ342の回転に伴って隙間347内を回転方向下流側に搬送される。隙間347の電極ローラ342の回転方向下流端部347bには、排出部346bが接続されている(図6参照)。そして、隙間347を通過した液体現像剤が排出部346bから輸送管346cを介してキャリアタンク32に送られる(図2、6参照)。
なお、輸送管346cは、排出された液体現像剤を再度、分離抽出装置34に戻す経路にも接続されている。排出部346bには、キャリア液濃度検出装置34aが設けられ、排出部346b内に送られた液体現像剤のキャリア液中のトナー濃度を検出するようにしている。キャリア液濃度検出装置34aの構成は、前述の固形成分濃度検出装置310と同じである。そして、排出部346bに送られた液体現像剤のトナー濃度が所定値(例えば、0.02%)よりも大きい場合には、再度、分離抽出装置34に戻して、トナーとキャリア液との分離を行うようにしている。
これは、例えば、分離抽出装置34の作動中に電源が落とされるなどの異常事態が生じ、分離抽出装置34で十分にキャリア液とトナーとを分離できない場合を想定しているためである。このような場合、排出部346bに送られる液体現像剤のトナー濃度は所定値よりも大きくなるので、この場合には、分離抽出装置34に戻す。通常は、後述するように、液体現像剤が隙間347を通過することでトナーとキャリア液とが分離され、抽出されたキャリア液が排出部346bに送られる。したがって、排出部346bに送られた液体現像剤のトナー濃度は所定値以下であり、分離抽出装置34に戻されることなく、キャリアタンク32に送られる。なお、このように分離抽出装置34に戻す経路は、省略しても良い。
上述のように、電極ローラ342と隙間347を介して配置されるコート電極部材341は、少なくとも液体が通過する部分341xの表面が導電性素材によって形成されていている。また、コート電極部材341は、例えば中実ステンレスによって幅400mmに形成されている。また、液体が通過する部分341xは、電極ローラ342の一部を収容する形状を有し、この部分341xの電極ローラ342と対向する面は、電極ローラ342の表面と所定距離(即ち、隙間347)を保つように湾曲した形状となっている。この所定距離は、例えば0.2mmである。
図3に示すように、コート電極部材341と電極ローラ342とには、電圧印加手段としての電圧印加装置345に接続されている。そして、コート電極部材341と電極ローラ342との間に、電圧印加装置345によってトナーが電極ローラ342側(ローラ側)に移動する電界が生じるように電圧が印加される。即ち、隙間347には、トナーが電極ローラ342に引き寄せられるような電界が生じるような電圧が印加されている。
本実施形態では、荷電制御剤によりトナーがマイナス帯電するため、例えば、電極ローラ342にはマイナス300V、コート電極部材341にはマイナス1000Vを印加する。そして、隙間347を通過している液体現像剤中のトナーがコート電極部材341から電極ローラ342へ移動するようにしている。この結果、液体現像剤が隙間347を通過している間に、トナーが電極ローラ342に担持され、トナーとキャリア液とが分離される。分離されたキャリア液は、隙間347の下流端部347bに接続される排出部346bに排出され、上述のように回収容器としてのキャリアタンク32に送られる。
トナー回収装置350は、電極ローラ342の回転方向に関してコート電極部材341の下流側に位置し、電極ローラ342に担持されたトナーを回収する。トナー回収装置350は、回収ローラ351と、回収電圧印加手段としての電圧印加装置345と、掻き取り部材としてのブレード部材352とを有する。
回収ローラ351は、例えば中実ステンレスによって外径がφ20に形成された導電性のローラであり、電極ローラ342に当接するように配置されている。そして、回収ローラ351は、電極ローラ342に接触して、図6、7の矢印方向に従動回転する。なお、回収ローラ351の回転速度は、例えば、800rpmである。
電極ローラ342及び回収ローラ351は、図9及び図10に示すように、互いに略平行に配置されて回転軸線方向両端部を、液体収容容器346を構成するフレーム346eに回転自在に支持されている。また、回収ローラ351の両端部には、バネなどの付勢機構353が設けられている。回収ローラ351は、付勢機構353により電極ローラ342に向けて付勢され、電極ローラ343を弾性変形させている。付勢機構353による回収ローラ351の電極ローラ342への押圧力は、例えば、3kgf(29.4N)である。
なお、コート電極部材341及び回収ローラ351は、電極ローラ342を基準に位置決めされており、電極ローラ342はこれらの部材の位置基準となっている。
電圧印加装置345は、図3に示すように、電極ローラ342と回収ローラ351とに接続されており、回収ローラ351と電極ローラ342との間に、回収ローラ側にトナーが移動する電界が生じるように電圧を印加する。本実施形態では、電極ローラ342と回収ローラ351とに接続する電圧印加装置と、電極ローラ342とコート電極部材341とに接続する電圧印加装置とを共通にしているが、別にしても良い。本実施形態では、例えば、電極ローラ342にはマイナス300V、回収ローラ351にはマイナス200Vを印加する。そして、電極ローラ342に担持され、回収ローラ351まで搬送されたトナーが、電極ローラ342から回収ローラ351に移動するようにしている。
ブレード部材352は、回収ローラ351に接触して回収ローラ上のトナーを掻き取る。ブレード部材352は、電極ローラ342と回収ローラ351とが接触している位置に対して回収ローラ351の回転方向下流側で、回収ローラ351に対してカウンター方向に接触するように配置されている。なお、カウンター方向とは、ブレード部材352の回収ローラ351に接触する先端部分が向かう方向が、回収ローラ351の回転方向に沿う接線方向と逆方向になる方向である。また、ブレード部材352は、回収ローラ351の長手方向(回転軸線方向)に沿って延びる板状の部材で、例えばステンレスが用いられる。
上述のように電極ローラ342から回収ローラ351に移動したトナーは、ブレード部材352により掻き取られ、回収部354に送られる。回収部354により回収されたトナーは、上述したように、廃液回収容器35に送られる。なお、回収ローラ351からトナーを掻き取る掻き取り部材は、ブレード部材に限らない。例えば、ブレード状以外の構成、或いは、ブラシなどであっても良い。
[隙間の両端部の位置関係]
[隙間の両端部の位置関係]
本実施形態の場合、上述のように画像形成部12で回収され、供給トレイ346aから隙間347に供給された液体現像剤は、この隙間347を通過することで、トナーとキャリア液とに分離される。ここで、液体は重力方向に沿って上方から下方へ流れる。このため、隙間347の液体現像剤が供給される上流端部347a(入口)よりも隙間347を通過した液体現像剤が排出される下流端部347b(出口)の方が重力方向上方に位置することは好ましくない。
特に、キャリア液の再利用率を上げるためには、トナーを掻き取り部分(ブレード部材352の接触位置)の現像剤のT/D比(トナーとキャリア液との混合比、以下、トナー濃度ともいう)を極力高くすることが好ましい。しかしながら、T/D比の高い液体現像剤は、より高粘度になり、現像剤の搬送性が低下するため、隙間347の入口よりも出口の方が重力方向上方に位置すると、リサイクル効率が低下してしまう。
そこで、本実施形態では、図7に示すように、隙間347の上流端部347aを、電極ローラ342の中心Oと重力方向上端部とを通る線αを0°とした場合に、電極ローラ342の回転方向に0°以上180°未満の範囲に位置させている。言い換えれば、隙間347の上流端部347aと中心Oとを通る線βと線αとのなす角度をθとした場合、θが0°以上180°未満となるように、上流端部347aを位置させている。より好ましくは、隙間347の上流端部347aは、電極ローラ342の回転方向に60°以上120°以下の範囲に位置させる。本実施形態では、上流端部347aを電極ローラ342の回転方向に90°から120°の範囲に位置させている。
また、隙間347の下流端部347bは、上流端部347aより重力方向下方に位置させている。より好ましくは、隙間347の下流端部347bは、電極ローラ342の回転方向に関して180°以下の範囲に位置させる。即ち、下流端部347bを180°の位置を含み、この位置よりも電極ローラ342の回転方向上流に位置させることが好ましい。これにより、隙間347を通過する液体現像剤が重力に逆らって搬送されることがなく、より効率を高めることができる。本実施形態では、下流端部347bを電極ローラ342の回転方向に180°の位置としている。
なお、隙間347の長さ、即ち、上流端部347aから下流端部347bまでの電極ローラ342に沿った長さは、電極ローラ342の外周面の周長の1/5以上とすることが好ましい。この隙間347の長さは、電極ローラ342の回転速度に応じて設定しても良い。例えば、電極ローラ342の回転速度が遅い場合には、隙間347の長さを短くできる。要は、液体現像剤が隙間347を通過する間に、トナーとキャリア液とが分離されるだけの長さが確保されていれば良い。
[液体現像剤の分離、抽出の動作の制御フロー]
[液体現像剤の分離、抽出の動作の制御フロー]
次に、上述のように構成される本実施形態における液体現像剤の分離、抽出の動作の制御フローについて、図11を用いて説明する。まず、各ポンプ48、49、50が駆動されることで、ドラムクリーナ19、中間転写ローラクリーナ26、および、転写ローラクリーナ27で回収した現像剤が分離抽出装置34に搬送される。そして、所定量の現像剤が分離抽出装置34に送られた後、ポンプ48、49、50は停止される(S21)。
次いで、駆動モータ205の駆動を開始して、電極ローラ342を回転させる(S22)。これにより、液体現像剤が電極ローラ342の回転に伴って搬送される。この際、回収ローラ351が電極ローラ342に従動して回転する。また、電圧印加装置345をONする(S23)。これにより、コート電極部材341と電極ローラ342との間にトナーが電極ローラ342側に移動する電界が、回収ローラ351と電極ローラ342との間にトナーが回収ローラ側に移動する電界が生じるように電圧が印加される。このために、液体現像剤中のトナーは、まず電極ローラ342側に移動した後、回収ローラ351側に移動する。電荷を有さないキャリア液はコート電極部材341側に残留する。
即ち、隙間347を通過する液体現像剤中のトナーは、電極ローラ342に電気的に引き寄せられると共にコート電極部材341から電気的な反発力を受ける。これにより、トナーは、電極ローラ342側に電気的に付勢される。また、隙間347を通過して電極ローラ342により回収ローラ351まで搬送された液体現像剤中のトナーは、回収ローラ351に電気的に引き寄せられると共に電極ローラ342から電気的な反発力を受ける。これにより、トナーは、電極ローラ342に対して離れる方向、即ち回収ローラ351側に電気的に付勢される。
回収ローラ351に電気的に付着したトナーは、ブレード部材352によって掻き取られる。ここで、電磁弁47を開放させておく(S24)。これにより、ブレード部材352によって掻き取られたトナーは、自重落下して回収部354より廃液回収容器35へ回収される。なお、トナーは廃棄しても良いし、再利用しても良い。
また、隙間347の下流端部347bから排出部346bに排出されたキャリア液は、キャリア液濃度検出装置34aによりトナー濃度が検出され、検出されたトナー濃度が所定値(例えば、0.02%)以下であるか否かが判断される(S25)。トナー濃度が所定値以下であれば、電磁弁45を開放し、キャリア液をキャリアタンク32に送る(S26)。
そして、分離抽出装置34内からのキャリア液の分離抽出が完了すると(S27)、電磁弁45、47が閉鎖され(S28)、電圧印加装置345及び駆動モータ205も順次停止される(S29、S30)。
次いで、ポンプ48、49、50により所定量の残留現像剤が再び分離抽出装置34に搬送されて、次の分離処理が行われる。そして、このような動作が繰り返し行われる。
なお、本実施形態の分離抽出装置34では、液体現像剤100.0cc(キャリア液90.0cc、トナー10.0cc含有)から88.0ccのキャリア液を抽出することができる。また、1回の分離処理における所要時間は例えば30秒であり、この場合、800mm/sのプロセススピードまで対応することが可能である。
[キャリアタンクへの補給]
[キャリアタンクへの補給]
次に、上述した補給装置38Aによるキャリアタンク32へのキャリア液の補給について、図2、図3及び図12を用いて説明する。上述したように、本実施形態では、補給用のキャリア液をキャリアタンク32に補給する補給装置38Aを有する。補給装置38Aは、補給キャリアタンク38と、補給キャリアタンク38とキャリアタンク32とを連通する連通管に設けられた電磁弁53とを備える。
補給キャリアタンク38内に収容されている補給用のキャリア液は、新しいキャリア液又は体積抵抗率が高いキャリア液である。このような補給用のキャリア液は、分離抽出装置34で分離、抽出されキャリアタンク32に送られるキャリア液よりも体積抵抗率が高い。また、補給用のキャリア液は、画像形成部12で使用されるキャリア液よりも体積抵抗率が高い。
ここで、補給装置38Aを設ける理由について説明する。キャリア液はリサイクル処理を繰り返し行うことにより、キャリア液中に体積抵抗率の低い物質(低抵抗キャリア、主として荷電制御剤)が蓄積する。すると、液体現像剤全体の抵抗が下がり、画像不良が発生する恐れがある。特に、ベタ画像(感光ドラムの画像形成可能領域の全面に形成したトナー像であり、画像比率(印字率)が100%の場合を言う)のような高濃度の画像を形成した場合、出力画像に占めるキャリア液の割合が少ないため、特に抵抗が下がり易い。本実施形態では、このようなキャリア液の体積抵抗率の低下を抑制すべく、補給装置38Aを設けている。
具体的には、キャリアタンク32内に収容されているキャリア液や分離抽出装置34で分離されたキャリア液、更には画像形成部12で使用されるキャリア液を形成する物質中には、上述のように荷電制御剤が含まれている。荷電制御剤の体積抵抗率(例えば、1.0E+9Ωcm)は、荷電制御剤以外の物質の体積抵抗率(例えば、1.0E+12Ωcm)に比べて低い。したがって、このようなキャリア液の体積抵抗率は、例えば、1.0E+12Ωcm未満となる。
このため、本実施形態では、補給用のキャリア液として、例えば、体積抵抗率が1.0E+12Ωcm以上の体積抵抗率が高いキャリア液を使用している。なお、荷電制御剤を除いたキャリア液の体積抵抗率は、例えば、1.0E+14Ωcmである。このため、補給用のキャリア液として、例えば、体積抵抗率が1.0E+14Ωcm以上の新しいキャリア液を使用しても良い。
また、キャリアタンク32内には、キャリアタンク32内のキャリア液の液量を検出する液量検出手段としてのフロートセンサ320が設けられている。フロートセンサ320は、液面に浮かべた浮き(フロート)の位置(液位)を検知することで、キャリアタンク32内の液量を検知するものである。フロートセンサ320としては、例えば、マグネットを有する浮きと、リードスイッチとを有し、浮きの位置をリードスイッチにより検知するものが挙げられる。なお、液量検出手段は、このようなフロートセンサ以外の構成であっても良い。
また、キャリアタンク32内には、キャリアタンク32内のキャリア液の体積抵抗率を検出する抵抗検出手段としてのキャリア液抵抗検出装置321を設けている。キャリア液抵抗検出装置321は、例えば、キャリア液中に1対の電極を配置して電流を流し、その時の抵抗を検知することで検出する。
補給装置38Aは、フロートセンサ320及びキャリア液抵抗検出装置321の検出結果に基づいてキャリアタンク32内(キャリア容器内)に補給用のキャリア液を補給する。この動作について、図12を用いて説明する。まず、キャリアタンク32内のキャリア液の体積抵抗率をキャリア液抵抗検出装置321により検出する(S101)。検出結果が所定値(例えば、1.0E+11Ωcm)未満である場合、電磁弁53が開放され、補給キャリアタンク38からキャリアタンク32に補給用のキャリア液が補給される(S102)。
次に、フロートセンサ320によって、キャリアタンク32内のキャリア液の液位が所定の位置以下(例えば、5000cc以下)となったことが検出されると(S103)、電磁弁53が開放される。そして、補給キャリアタンク38からキャリアタンク32に補給用のキャリア液が補給される(S102)。キャリアタンク32内の体積抵抗率が所定値以上且つ液位が所定の位置よりも高くなった場合に、電磁弁53が閉じられ(S104)、制御が終了する。このような制御は、CPU200(図3)により行う。即ち、フロートセンサ320及びキャリア液抵抗検出装置321の検出結果がCPU200に送られ、CPU200は、この検出結果に基づいて電磁弁53を制御する。
なお、補給装置38Aからの補給用のキャリア液の補給は、フロートセンサ320とキャリア液抵抗検出装置321とのいずれかの検出結果に基づいて行っても良い。この場合、使用しないセンサを省略しても良い。
このように本実施形態の場合、補給装置38Aから分離抽出装置34で分離されたキャリア液よりも体積抵抗率が高い補給用のキャリア液を補給している。このため、再利用するキャリア液中の体積抵抗率の低下を抑制でき、画像不良の発生も抑制できる。
即ち、分離抽出装置34でトナーと分離されたキャリア液は、体積抵抗率が低い荷電制御剤が含まれているため、キャリアタンク32内のキャリア液の抵抗が低くなる可能性がある。このように抵抗が低いキャリア液をミキサー31に供給し、液体現像剤として使用した場合、画像不良が発生する可能性がある。そこで、本実施形態では、分離抽出装置34で分離されたキャリア液よりも体積抵抗率が高い補給用のキャリア液を補給装置38Aからキャリアタンク32内に補給することで、キャリアタンク32内のキャリア液の抵抗が低くなることを抑制している。これにより、キャリアタンク32からミキサー31にキャリア液を供給しても、液体現像剤の抵抗の低下を抑制でき、画像不良の発生を抑制できる。
また、本実施形態の場合、キャリアタンク32内のキャリア液量が所定量以下、或いはキャリア液の体積抵抗率が所定値以下の場合には、自動的に新しいキャリア液或いは体積抵抗率の高いキャリア液を補給することができる。また、キャリアタンク32内に所定の量以上、且つ、キャリア液の体積抵抗率が所定値以上のキャリア液が存在する間、補給用のキャリア液は補給されない。この間は、分離抽出装置34から分離、抽出したリサイクル用のキャリア液を優先的に使用することができ、補給用のキャリア液の補給サイクルを延ばすことができる。
[高濃度画像連続通紙時のキャリア液増加メカニズム]
[高濃度画像連続通紙時のキャリア液増加メカニズム]
ついで、高濃度の画像を連続で通紙した際に、キャリア循環経路内部のキャリア液が増加するメカニズムを説明する。上述したように液体現像方式の画像形成装置において画像形成を行う場合、記録材上に形成する画像の画像比率(画像濃度)に応じた量のトナーが感光ドラム13及び記録材上に転写される。一方で、キャリア液は、記録材上に形成する画像の濃度によらず、所定量が感光ドラム13及び記録材上にほぼ均一に転写される。
ここで、画像形成によりトナーおよびキャリア液が消費されると、ミキサー31における現像液の量及びトナー濃度を一定範囲に保つために、上述したトナータンク33およびキャリアタンク32から、トナーおよびキャリア液が補給される。このような構成において、トナー消費量が多い画像がプリントされると、シートへ転写する現像液中のトナー濃度は80%程度まで上昇する。
この時、上記画像形成にて消費されるトナーとキャリア液の割合である消費現像液のトナー濃度が、トナータンク内の現像液のトナー濃度を超える場合、画像形成と同時に補給されるキャリア液の量が消費されるキャリア液の量を上回る。このため、キャリア液の循環系内に存在するキャリア液量が増加し、キャリア液の循環経路上のいずれかの箇所にてキャリア液が増加する。そして、このようなトナー消費量が多い画像が連続で印刷し続けられると、上記キャリア液の循環経路上のいずれかの箇所にてキャリア液がいずれは溢れてしまう。
例えば、1枚当たり1000mgのトナーを使用する画像を印刷する場合におけるキャリア液の増減について、図2を参照しながら説明をする。まず、現像器16とミキサー31との間におけるキャリア液の増減について説明をする。なお、以下の説明においては、ミキサー31及び現像器16に貯留された現像液のトナー濃度を10%、トナータンク33に貯留されている現像液のトナー濃度を40%とする。
1枚当たり1000mgのトナーを使用する画像が印刷される場合、本実施例においては、現像器16から感光ドラム13上に1000mgのトナーと、3000mgのキャリア液と、が移動することとなる。また、ミキサー31から現像器16には、トナー10000mg及びキャリア90000mgが供給され、現像器16からミキサー31には、トナー9000mg、キャリア87000mgが移動する。
更に、現像器16にてトナーが1000mg使用されたため、ミキサー31には、トナータンク33からトナー1000mgとキャリア液1500mgが補給される。また、ミキサー31内の現像液の濃度を10%に保つために、キャリアタンク32からミキサー31内にキャリア液が1500mg補給される。従って、現像器16とミキサー31との間においては、キャリア液の増減は±0となる。
ついで、キャリアタンク32におけるキャリア液の増減について考えると、上述したようにキャリアタンク32は、ミキサー31に対してキャリア液を1500mg排出している。一方で、分離抽出装置34を介して、キャリアタンク32にリサイクルされて循環して来るキャリア液の量は、3000mgの内、2000mgであり、キャリアタンク32内のキャリア液は、差し引き500mg増加する。
このように、上述した例では、画像形成にあたり、シート上に乗ったり、分離抽出装置34において廃棄されたりしてキャリア液が1000mg消費され、かつ、トナーの消費量は1000mgであるから、消費現像液のトナー濃度は50%となる。一方で、トナータンク33内の現像液のトナー濃度は40%であることから、消費現像液のトナー濃度>トナータンク33内の現像液のトナー濃度となり、キャリア液の循環経路上におるキャリアタンク32内のキャリア液が500mg増加したことが分かる。
本実施の形態では、トナー消費量の多い画像が形成されると、まず、キャリア液の循環経路上におけるキャリアタンク32内のキャリア液量が増加する。また、上述した例よりも消費現像液のトナー濃度が高くなって行くと、キャリアタンク32のみならず、例えば、ミキサー31の現像液量も増加することとなる。
[キャリア液移送制御]
[キャリア液移送制御]
上述したように、トナー消費量の多い画像が形成されると、キャリアタンク32内部のキャリア液量が増加する。このため、本実施の形態では、図2に示すように、キャリアタンク32を、輸送管552を介して、キャリア液を貯留可能な余剰キャリア液貯留手段としての余剰キャリアタンク39と接続している。そして、ポンプ54によってキャリアタンク32から余剰キャリアタンク39へキャリア液を排出可能に構成されている。以下、このキャリアタンク32から余剰キャリアタンク39へキャリア液を移送するキャリア液移送制御について図13及び図14に基づいて説明をする。
図13に示すように、制御部としてのCPU200は、フロートセンサ390からの検出信号に基づいて、余剰キャリアタンク39内のキャリア液量が所定量以上かを判断している(図13のS301)。ここで、余剰キャリアタンク39のキャリア液量が所定量よりも少ないと判断した場合(S301のNo)、ついで、CPU200は、フロートセンサ320からの検出信号に基づいて、キャリアタンク32内のキャリア液量が所定量以上かを判断する(S303)。そして、上記キャリアタンク32に貯留されているキャリア液が、所定量以上の場合(S303のYes)、ポンプ54を所定時間駆動してキャリアタンク32内のキャリア液を余剰キャリアタンク39へと移送させる。
なお、CPU200は、余剰キャリアタンク39に貯留されているキャリア液量が所定量以上であることを検出した場合には(S301のYes)、余剰キャリアタンク満タンエラーを操作部600に出力する。そして、余剰キャリアタンク39が満タンである旨を報知する(S302)。また、余剰キャリアタンク39及びキャリアタンク32のいずれもが所定量よりも少ない場合には(S303のNo)、CPU200は、キャリアタンク32から余剰キャリアタンク39へのキャリア液の移送を行わずにキャリア液移送制御を終了する。
なお、図13に示した例は、余剰キャリアタンク39内に、フロートセンサ390を設置した構成におけるキャリア液移送モードのフローチャート図である。ここで、キャリア液補充手段に貯留されているキャリア液の液面の高さを検知するフロートセンサ(液面センサ)390のような、余剰キャリアタンク39内のキャリア液量を検出するセンサを設けない構成の場合、キャリア液移送制御は以下のように実行される。
図14に示すように、CPU200は、メモリに記憶されている、余剰キャリアタンク39が空になった状態から現在に至るまでのポンプ54の駆動回数(以下、総補給回数という)を参照し、この駆動回数が所定回数以上であるかを判断する(S401)。上記ポンプ54の1回の駆動におけるキャリア液の輸送量は略一定であり、このポンプ54の駆動回数が所定回数よりも少ない場合は、余剰キャリアタンク39に貯留されているキャリア液は、所定量よりも少ないと判断することができる。また、所定回数以上の場合には、余剰キャリアタンク39が満タンであると判断するようになっている。
このため、ポンプ54の駆動回数が所定回数よりも少ない場合は(S401のNo)、図13の例と同様に、CPU200は、フロートセンサ320からの検出信号に基づいて、キャリアタンク32内のキャリア液量が所定量以上かを判断する(S403)。そして、上記キャリアタンク32に貯留されているキャリア液が、所定量以上の場合(S403のYes)、ポンプ54を所定時間駆動してキャリアタンク32内のキャリア液を余剰キャリアタンク39へと移送させる(S404)。また、この時、CPU200は、メモリに記憶されている総補給回数に1を加算し、そして、キャリア液移送制御を終了する。
一方、総補給回数が所定回数以上の場合には(S401のYes)、図13の例と同様に、余剰キャリアタンク満タンエラーを操作部600に出力してキャリア液移送制御を終了する(S402)。また、総補給回数が所定回数よりも少なくかつ、キャリアタンク32のキャリア液量が所定量よりも少ない場合には(S403のNo)、キャリアタンク32から余剰キャリアタンク39へのキャリア液の移送を行わずにキャリア液移送制御を終了する。
上述したようにキャリア液移送制御は、キャリアタンク32におけるキャリア液の液量が所定の液量以上となった場合に、キャリアタンク32に貯留されているキャリア液を余剰キャリアタンク39に排出する制御となっている。そして、このキャリア液移送制御を行うことで、トナー消費量の多い画像を連続して印刷する場合であっても、キャリアタンク32からキャリア液が溢れることを防止している。
なお、本実施の形態では、余剰キャリアタンク39と補給キャリアタンク38を同一の構成にしており、これら余剰キャリアタンク39と補給キャリアタンク38を交換可能に構成している。このため、画像比率の高い画像を連続して印刷する際に増加するキャリア液を余剰キャリアタンク39に保管しておき、例えば、画像比率の低い画像の印刷時などに、この余剰キャリアタンク39を補給キャリアタンク38として利用することができる。これにより、キャリア液を廃棄することなく有効に活用することができる。
なお、画像比率の高い画像を連続印刷している際は、トナータンク33に含まれる体積抵抗率が高いキャリア液が次々と補給される。このため、キャリア液循環経路内のキャリア液体積抵抗率が高い状態で維持され、余剰キャリアタンク39には体積抵抗率の高いキャリア液が移送される。従って、高い体積抵抗率が必要とされる補給キャリア液として用いても問題はない。
[キャリア液強制移送制御]
[キャリア液強制移送制御]
ついで、キャリアタンク32から余剰キャリアタンク39へキャリア液を強制的に移送するキャリア液強制移送制御について図15及び図16に基づいて説明をする。CPU200は、キャリア液移送制御の他にもこのキャリア液強制移送制御を実行可能に構成されており、図15に示すように、ユーザーもしくはサービスマンは、操作部600を操作してこのキャリア液強制移送制御を開始させる。キャリア液強制移送制御が開始されると、CPU200は、フロートセンサ390からの信号に基づいて、余剰キャリアタンク39内のキャリア液量が所定量以上かを判断する(図15のS501)。余剰キャリアタンク内のキャリア液量が所定量よりも少ないと判断した場合には(S501のNo)、キャリアタンク32内のキャリア液量に係わらずポンプ54を所定時間駆動させて余剰キャリアタンク39へキャリア液を移送して(S503)制御を終了する。また、余剰キャリアタンク39内のキャリア液量が所定量以上と判断した場合には(S501のYes)、余剰キャリアタンク満タンエラーを操作部に表示して報知した後(S502)、制御を終了する。
なお、余剰キャリアタンク39内にキャリア液量検出センサを設置しない構成の場合、キャリア液強制移送制御は、以下のように実行される。図16に示すように、ユーザーもしくはサービスマンが操作部600を操作してキャリア液強制移送制御を実行すると、CPU200は、ポンプ54の総補給回数が所定回数以上かを判断する(S601)。そして、ポンプ54の総補給回数が所定回数よりも少ない場合には(S601のNo)、ポンプ54を所定時間駆動させて余剰キャリアタンク39へキャリア液を移送しかつ、総補給回数に1加算して制御を終了する(S603)。一方、ポンプ54の総補給回数が所定回数以上の場合には(S601のYes)、余剰キャリアタンク満タンエラーを操作部に表示して報知した後(S602)、制御を終了する。
このように、キャリア液強制移送制御は、キャリアタンク32におけるキャリア液の液量に係わらず、キャリアタンク32に貯留されているキャリア液をユーザー操作により強制的に余剰キャリアタンク39に排出する制御となっている。ユーザーもしくはサービスマンは、このキャリア液強制移送制御を実行することによって、キャリアタンク32内のキャリア液を余剰キャリアタンク39に任意のタイミングで移送することができる。このため、任意のタイミングで余剰キャリアタンク39を満タンにした上で交換することができ、印刷実行中に余剰キャリアタンク39が満タンになり、本体の動作を止めることで生じるダウンタイムを低減することができる。
[余剰キャリアタンク交換時期予測制御]
[余剰キャリアタンク交換時期予測制御]
ついで、余剰キャリアタンク39の交換時期の予測制御について、図17を用い説明する。図17に示すように、CPU200は、画像形成ジョブが予約されると(受け付けると)画像データから画像形成で消費される予測消費トナー量および予測消費キャリア液量を算出する(S701)。また、これら予測消費トナー量および予測消費キャリア液量から、キャリアタンク32内の予測キャリア液変化量を算出し(S702)、かつ、キャリアタンク32および余剰キャリアタンク39の空き容量を加算した総空き容量を算出する(S703)。
なお、キャリアタンク32の空き容量は、キャリアタンク32の総容量の情報と、フロートセンサ320からの検出信号もしくはキャリア液移送制御及びキャリア液強制移送制御の総実行回数とに基づいて求める。また、余剰キャリアタンク39の空き容量は、余剰キャリアタンク39の総容量の情報と、フロートセンサ390の検出信号もしくはキャリア液移送制御及びキャリア液強制移送制御の総実行回数と、で算出した総補給回数とに基づいて求める。
そして、上記予測キャリア液変化量と総空き容量とが算出されると、これら予測キャリア液変化量及び総空き容量を比較して、予測キャリア液変化量と総空き容量とのどちらの量が多いかを判断する(S704)。ここで、キャリア液量が総空き容量よりも多く増加すると予測される場合(S704のYes)、CPU200は、予約された画像形成ジョブ中のどの時期で余剰キャリアタンク39が満タンになるかを算出する(S705)。そして、操作部600に、余剰キャリアタンク39が満タンになる時期を表示して(S706)、制御を終了する。
また、キャリア液量の増加分が総空き容量よりも少ないと予測された場合(S704のNo)、過去のジョブ履歴からキャリアタンク32の単位時間当たりのキャリア液変化履歴を算出する(S707)。そして、CPU200は、上記過去のジョブ履歴を用いて、余剰キャリアタンク39の交換時期を算出し(S708)、操作部600に、余剰キャリアタンク39が満タンになる時期を表示する(S706)。具体的には、CPU200は、総空き容量から予測キャリア液変化量を減算した値を予測ジョブ後総空き容量とし、単位時間当たりのキャリア液変化履歴から、予測ジョブ後総空き容量がゼロになる時期を算出する。
このように、余剰キャリアタンク交換時期予測制御は、入力された画像形成ジョブに基づいて、キャリア液循環系におけるキャリア液の変化量を予測演算する。そして、この予測されたキャリア液の変化量に基づいて、余剰キャリアタンク39の容量が最大貯留量となる時期を演算して報知する制御である。余剰キャリアタンク39の交換時期を予測することができると、余剰キャリアタンク39の交換タイミングが分かるので、ユーザーおよびサービスマンが、計画的に余剰キャリアタンク39の交換を行うことが可能となる。また、交換すべきかどうかの判断が正確にできるので、無駄な交換を避けて余剰キャリアタンク39の交換によるダウンタイムを低減することができる。
[キャリア液強制排出制御]
[キャリア液強制排出制御]
ついで、キャリアタンク32内のキャリア液を、画像形成装置100の外部に排出するキャリア液強制排出制御について説明をする。図2に示すように、キャリアタンク32には、上記輸送管552の他に輸送管551と接続されている。この輸送管551は、キャリアタンク32に貯留されたキャリア液を装置外に排出する輸送管となっている。この輸送管551は、輸送管551に設けられたポンプ55、輸送管552及び輸送管552に設けられたポンプ54と共に、キャリアタンク32に貯留されたキャリア液をキャリア液循環系外に排出するキャリア液排出手段550を構成している。
キャリア液強制排出制御を実行するにあたり、まず、サービスマンもしくはユーザーは、画像形成装置100内部に収容されている輸送管551を引き出し、輸送管551から排出されるキャリア液を受け取る容器をセットする。ここで、キャリア液を受け取る容器は、空の補給キャリアタンク38もしくは空の余剰キャリアタンク39が望ましいが、他の容器でも良い。例えば、空のペットボトルや、キャリア液が残っている補給キャリアタンク38でも良い。補給キャリアタンク38で余剰キャリア液を回収した場合は、そのまま画像形成装置100内部の補給装置38Aに補給キャリアタンクをセットし、回収したキャリア液を再利用するのが望ましい。
次に、サービスマンもしくはユーザーは、操作部600を操作して、キャリア液強制排出制御を実行する。図18に示すように、CPU200は、キャリア液強制排出制御が実行されると、このキャリア液強制排出制御の実行から所定時間経過するまで、ポンプ55を駆動させて輸送管551からキャリア液を排出する(S801、S803、S804)。また、このキャリア液強制排出制御は、キャリア液の排出を上記所定時間経過前に中断することが可能に構成されている(S801のYes)。なお、本実施の形態において、CPU200は、キャリア液排出手段550を制御する制御部となっている。
具体的には、CPU200は、キャリア液強制排出制御が実行されると、終了命令の有無を判断し(S801)、終了命令が無い場合には(S801のNo)、スタートから所定時間を経過したかを判断する(S803)。そして、所定時間内の場合には(S803のNo)、ポンプ55を駆動させて(S804)、ステップS801へと戻る。
上記ステップが、終了命令が有るか(S801のYes)、所定時間が経過する(S803のNo)まで繰り返し実行されることによって、キャリア液強制排出制御が実行される。このため、終了命令を出すか所定時間が経過するまで輸送管551からキャリア液が装置外へと排出される。所定時間内に排出されるキャリア液は、略一定であるため、サービスマンもしくはユーザーは、セットした容器の空き容量に応じて、キャリア液強制排出制御を複数回行うことで、所望量のキャリア液を排出することが可能となる。
このように、上記キャリア液強制排出制御は、輸送管551からキャリア液を装置外へと排出する外部排出制御となっている。このため、キャリア液強制排出制御を実行することによって、サービスマンもしくはユーザーは、任意のタイミングにてキャリアタンク32内のキャリア液を装置外に排出することができる。特に、画像形成装置100が、余剰キャリア満タンエラーで停止し、空の余剰キャリアタンク39が無い場合は、サービスコールを行うが、サービスマンが来るまでにダウンタイムが生じてしまう。その際に、上記キャリア液強制排出制御を用い、空きが有る容器にキャリア液を移送することで、本体の画像形成を再開し、ダウンタイムを低減することができる。具体的には、本体内に設置されている補給キャリアタンク38を一旦取り外してキャリア液を移送するケースや、ペットボトル等の容器にキャリア液を移送するケースなどが考えられる。
また、小型化の為、本体内部に余剰キャリアタンク39を持たない構成を採用した場合でも、キャリア液強制排出制御を定期的に行うことで、ダウンタイムを低減することができる。更に、キャリア液強制排出制御を1回実行した際に排出される最大キャリア液量は、S803の所定時間で規定される。これにより、キャリア液を排出しすぎてしまう事を防止している。また、上記所定時間が経過する前に終了命令を出してキャリア液の排出を停止することができるため、最大キャリア液量に満たない任意のキャリア液量を排出することができるようになっている。
なお、上述した実施の形態では、輸送管551にポンプ54を取り付けてキャリアタンク32に貯留されたキャリア液を装置外に排出するように構成したが、本発明は、これに限られない。例えば、駆動源を伴う上記ポンプ54ではなく、輸送管551にバルブやコックなどの流量調整手段を設け、ユーザーやサービスマンがバルブやコックを操作することによって、キャリアタンク32に貯留されたキャリア液を装置外に排出できるようにしても良い。加えて、上述した実施の形態に記載されている発明は、どのように組み合わされても良い。
13:像担持体(感光ドラム)、16:現像部(現像器)、31:現像液貯留手段(ミキサー)、32:キャリア液補充手段、33:トナー補充手段(トナータンク)、34:キャリア液回収手段、54,55:キャリア液排出手段(ポンプ)
Claims (9)
- 像担持体と、
トナーとキャリア液とを含む現像液により前記像担持体上に形成された静電潜像を現像する現像部と、
前記現像部にて使用される現像液を貯留する現像液貯留手段と、
前記現像液貯留手段に貯留されている現像液よりもトナー濃度の高い現像液を前記現像液貯留手段に対して供給するトナー補充手段と、
前記現像液貯留手段に対してキャリア液を供給するキャリア液補充手段と、
前記像担持体から記録材に転写されなかったキャリア液を回収して前記キャリア液補充手段に供給し、キャリア液が循環するキャリア液循環系の一部を形成するキャリア液回収手段と、
前記キャリア液補充手段に貯留されたキャリア液を前記キャリア液循環系外に排出するキャリア液排出手段と、を備えた、
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記キャリア液排出手段は、前記キャリア液補充手段に貯留されたキャリア液を装置外に排出する輸送管を備えている、
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記キャリア液排出手段を制御する制御部を備え、
前記制御部は、前記輸送管からキャリア液を装置外へと排出する外部排出制御を実行可能に構成されている、
ことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。 - 前記キャリア液補充手段に接続されていると共にキャリア液を貯留可能な余剰キャリア液貯留手段を備え、
前記キャリア液排出手段は、前記キャリア液補充手段に貯留されたキャリア液を前記余剰キャリア液貯留手段に排出可能に構成されている、
ことを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。 - 前記キャリア液排出手段を制御する制御部と、
前記キャリア液補充手段に貯留されているキャリア液の液量を検知するセンサと、を備え、
前記制御部は、前記キャリア液補充手段における前記キャリア液の液量が所定の液量以上となった場合に、前記キャリア液補充手段に貯留されているキャリア液を前記余剰キャリア液貯留手段に排出するキャリア液移送制御を実行可能である、
ことを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。 - 前記キャリア液補充手段に接続されていると共にキャリア液を貯留可能な余剰キャリア液貯留手段と、
前記キャリア液補充手段に貯留されているキャリア液の液量を検知するセンサと、を備え、
前記制御部は、前記キャリア液補充手段における前記キャリア液の液量が所定の液量以上となった場合に、前記キャリア液補充手段に貯留されているキャリア液を前記余剰キャリア液貯留手段に排出するキャリア液移送制御を実行可能である、
ことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、前記キャリア液補充手段における前記キャリア液の液量に係わらず、前記キャリア液補充手段に貯留されているキャリア液を前記余剰キャリア液貯留手段に排出する強制移送制御を実行可能である、
ことを特徴とする請求項5又は6記載の画像形成装置。 - 前記キャリア液補充手段に補給されるキャリア液を貯留する補給キャリア液貯留手段を備え、
前記余剰キャリア液貯留手段は、前記補給キャリア液貯留手段と交換可能に構成されている、
ことを特徴とする請求項4乃至7のいずれか1項記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、入力された画像形成ジョブに基づいて、前記キャリア液循環系におけるキャリア液の変化量を予測演算し、この予測されたキャリア液の変化量に基づいて、前記余剰キャリア液貯留手段の容量が最大貯留量となる時期を報知する、
ことを特徴とする請求項5乃至8のいずれか1項記載の画像形成装置。
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