JP2019056425A - 波動歯車装置及びロボット - Google Patents

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Abstract

【課題】摺動部へ潤滑剤を補充する期間を延ばすことでメンテナンス性を向上させることができる波動歯車装置を得る。【解決手段】波動歯車装置(200)は、有底円筒状の筐体(12)と、筐体(12)を貫通する入力軸(9)と、入力軸(9)の回転に連動して回転する回転機構(20)と、筐体(12)の溝(12a)に設けられ、入力軸(9)に固定され、溝(12a)に存在する潤滑剤(8)を回転機構(20)の摺動部へ搬送する潤滑剤搬送部(16)とを備える。【選択図】図2

Description

この発明は、潤滑剤を回転機構の摺動部へ搬送する波動歯車装置及びロボットに関する。
特許文献1に開示される歯車装置は、歯車と、歯車の軸穴に貫通する軸部とを備える。軸部には、螺旋状の溝部が形成される。溝部には、軸部と歯車との間の摺動部を潤滑するための潤滑剤が充填される。これにより、軸部と軸穴との潤滑状態が維持される。
特開2011−174577号公報
しかしながら特許文献1に開示される従来の歯車装置では、摺動部の下側に落下した潤滑剤が摺動部の潤滑に寄与しないため、短期間で摺動部へ潤滑剤を補充する必要がある。従って、潤滑剤の補充作業が頻繁に発生するため、メンテナンス性が低下するという課題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、摺動部の下側に潤滑剤が落下した場合でも摺動部へ潤滑剤を搬送できる波動歯車装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る波動歯車装置は、回転軸と、回転軸の回転に連動して回転する回転機構とを備える。波動歯車装置は、有底の筐体を備える。有底の筐体は、回転機構の下側に設けられ回転軸が貫通する開口部が形成される底面と、回転軸と同軸に設けられ底面から回転機構に向けて伸びる第1の部材と、第1の部材の内側に回転軸と同軸に設けられ底面から回転機構に向けて伸びる第2の部材とを有する。波動歯車装置は、第1の部材、第2の部材及び底面によって囲まれて形成される溝に存在する潤滑剤を、回転機構の摺動部へ搬送する潤滑剤搬送部を備えることを特徴とする。
本発明に係る波動歯車装置は、摺動部の下側に潤滑剤が落下した場合でも摺動部へ潤滑剤を搬送できる、という効果を奏する。
本発明の実施の形態に係る波動歯車装置を備えたロボットの斜視図 本発明の実施の形態に係る波動歯車装置の断面図 図2に示す波動歯車装置のIII−III矢視断面図 図2に示す筐体12の斜視図 図4に示す第2の部材の拡大図 図2に示す潤滑剤搬送部の斜視外観図 図2に示す潤滑剤搬送部を上側から見た平面図 図7に示す潤滑剤搬送部のVIII−VIII矢視断面図 図2に示す潤滑剤搬送部を下側から見た平面図 図9に示す潤滑剤搬送部のX−X矢視断面図 本発明の実施の形態に係る波動歯車装置の比較例の断面図
以下に、本発明の実施の形態に係る波動歯車装置及び波動歯車装置を備えたロボットを図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態.
図1は本発明の実施の形態に係る波動歯車装置を備えたロボットの斜視図である。図1に示すように本発明の実施の形態に係るロボット100は、3自由度の水平多関節型のロボットである。ロボット100は、ベース1と、第1アーム2と、第2アーム3とを備える。
ベース1は、本発明の実施の形態に係る波動歯車装置200と、入力軸9を介して波動歯車装置200に接続されるモータ300とを備える。
第1アーム2は、ベース1の上部に設けられる。第1アーム2は、ベース1の上部から水平に伸びる。第1アーム2の一端は、ベース1の鉛直軸線AX1の回転方向D3に揺動可能な状態で、波動歯車装置200へ連結される。具体的には、第1アーム2の一端は、出力軸10を介して波動歯車装置200に接続される。波動歯車装置200が差動回転することにより、モータ300の回転が減速されて第1アーム2に伝達される。これにより第1アーム2が水平面内で揺動する。
第2アーム3は、第1アーム2の上部に設けられる。第2アーム3は、第1アーム2の他端の鉛直軸線AX2の回転方向に揺動可能な状態で、第1アーム2へ連結される。図1では図示を省略しているが、第2アーム3は、ベース1が備える波動歯車装置200及びモータ300と同様の構造の、波動歯車装置及びモータを備える。また第2アーム3は、回転方向及び軸方向に移動可能な自在関節へ連結されたスプライン4を備える。
第1アーム2の他端は、第2アーム3が備える波動歯車装置の出力軸を介して第2アーム3に接続される。第2アーム3が備える波動歯車装置が差動回転することにより、第2アーム3が備えるモータの回転が減速されて第1アーム2に伝達される。これにより第2アーム3が水平面内で揺動する。
このように構成されたロボット100は、ベース1と第1アーム2との接続箇所と、第1アーム2と第2アーム3との接続箇所を動作させることにより、ベース1に対するスプライン4の先端の位置及び姿勢を制御できる。これにより、不図示の部材の高速高精度な搬送及び組立を実現できる。
次に、図2から図5を参照して波動歯車装置200の構成を説明する。図2は本発明の実施の形態に係る波動歯車装置の断面図である。図3は図2に示す波動歯車装置のIII−III矢視断面図である。図4は図2に示す筐体12の斜視図である。図5は図4に示す第2の部材の拡大図である。
図2に示すように波動歯車装置200は、入力軸9と、有底円筒状の筐体12と、有底円筒状の筐体11と、減速機構である回転機構20と、オイルシール13と、ウェーブジェネレータ5と、サーキュラスプライン7と、フレクスプライン6と、出力軸10と、潤滑剤搬送部16とを備える。
図2に示すように入力軸9は、筐体12の底面12bの径方向D1中心を貫通し、上下方向D2に伸びる回転軸である。
図2に示すように筐体12は、筐体11の下側に設けられ、筐体11に固定される。筐体11は、筐体12の上側に筐体12と対向して設けられる。筐体11の内側には、サーキュラスプライン7の径方向外側の部分が固定される。サーキュラスプライン7の構成の詳細は後述する。筐体12は、図4に示すように、環状の底面12bと、第1の部材12cと、第2の部材12dとを備える。底面12bは、図2に示す回転機構20の下側に設けられる。回転機構20は、筐体12の上側に設けられ、入力軸9の回転に連動して回転する。回転機構20の一部は、図2及び図3に示すウェーブジェネレータ5、フレクスプライン6及びサーキュラスプライン7によって構成される。図4に示す底面12bの径方向中心には開口部12b1が形成される。開口部12b1には、図2に示す入力軸9が挿入される。底面12bの径方向D1中心側には、開口部12b1を取り囲むように第2の部材12dが設けられる。底面12bの径方向D1外側には、第1の部材12cが設けられる。第1の部材12cは、図2に示す入力軸9と同軸に設けられる環状の部材である。第1の部材12cは、底面12bから図2に示す回転機構20に向けて伸びる。第1の部材12cが伸びる方向は上下方向D2に等しい。第2の部材12dは、第1の部材12cの内側において、図2に示す入力軸9と同軸に設けられる環状の部材である。第2の部材12dは、底面12bから図2に示す回転機構20に向けて伸びる。第2の部材12dが伸びる方向は上下方向D2に等しい。第1の部材12cの内周面と第2の部材12dの外周面とは互いに離間している。
第1の部材12cと第2の部材12dと底面12bとで囲まれる領域は、環状の溝12aを構成する。
第1の部材12cの上下方向D2の高さは、第2の部材12dの上下方向D2の高さよりも大きい。第1の部材12cの内径は、図2に示す円板部16bの外径よりも大きい。円板部16bの構成の詳細は後述する。第2の部材12dの外径は、図6に示される内壁部16dの内径よりも小さい。内壁部16dの構成の詳細は後述する。第1の部材12cと第2の部材12dとの上下方向D2の段差部には、図2に示す円板部16bが配置される。当該段差部は、上下方向D2において、第1の部材12cの上下方向D2の端部から、第2の部材12dの上下方向D2の端部に至るまでの、上下方向D2の空間に等しい。
図5に示すように第2の部材12dには、図4に示す底面12bに接する第1の端面12d2と、第2の端面12d3とが形成される。第2の端面12d3は、第2の部材12dの第1の端面12d2側とは逆側に設けられ、図2に示す円板部16bに対向する。また第2の部材12dには、第1の端面12d2寄りに設けられる第1の内周面12d4と、第2の端面12d3寄りに設けられる第2の内周面12d5と、段差部12d6とが形成される。
第1の内周面12d4の内径は、第2の内周面12d5の内径よりも狭い。段差部12d6は、第1の内周面12d4と第2の内周面12d5との境界部に相当する。段差部12d6には、図2に示すオイルシール13が設けられる。
オイルシール13は、入力軸9と同軸に、図4及び図5に示す第2の部材12dに設けられる。オイルシール13の形状は、入力軸9の外周部を取り囲む環状である。オイルシール13の内側にはリップ部13aが設けられ、リップ部13aは、入力軸9に摺動する。オイルシール13の外周部は、第2の内周面12d5の内周面に接する。
図3に示すようにウェーブジェネレータ5は、カム51と、カム51の外周部に設けられる環状のベアリング52とを備える。カム51の径方向中心には、入力軸9が貫通する。カム51は、入力軸9の外周部に固定され、入力軸9の回転に連動して回転する。ベアリング52は、カム51の外周部に設けられる環状の内輪52aと、内輪52aの径方向外側に設けられる外輪52bと、複数の球体52cとを備える。内輪52aはカム51の外周部に固定され、カム51の回転に連動して回転する環状の部材である。外輪52bは、複数の球体52cを介して、内輪52aの外周部を取り囲む環状の部材である。複数の球体52cのそれぞれは、内輪52aと外輪52bとの間に設けられる転動体である。複数の球体52cは、入力軸9の回転方向に離間して配列される。
図3に示すようにサーキュラスプライン7は、内周部に複数の歯7aが形成される環状の部材である。サーキュラスプライン7の歯7aは、フレクスプライン6の歯6aに噛み合う。歯6aはフレクスプライン6の外周部に設けられる。フレクスプライン6は、ベアリング52の外輪52bの外周部を取り囲む円筒形状の部材である。フレクスプライン6の内周部は、ベアリング52の外輪52bの外周部に嵌め合わされている。符号17で示される嵌合部は、フレクスプライン6の内周部とベアリング52の外輪52bの外周部との嵌め合い部分である。
図2に示すように出力軸10は、筐体11の上面11aの径方向D1中心を貫通し、上下方向D2に伸びる回転軸である。なお、入力軸9と出力軸10は、不図示のボールベアリング、アンギュラベアリング又はクロスローラベアリングにより、筐体12及び筐体11にそれぞれ回転自在に固定される。
図2に示すように潤滑剤搬送部16は、筐体12の溝12aに存在する潤滑剤8を、回転機構20の摺動部40へ搬送する部材である。回転機構20の摺動部40には、図3に示すように、内輪52aへの球体52cの接触面21と、外輪52bへの球体52cの接触面22と、嵌合部17と、歯6aへの歯7aの接触面23とが含まれる。なお図2及び図3において、隙間18は、歯6aと歯7aとの間の空間である。また図2において、フレクスプライン6の内周部へウェーブジェネレータ5を組み入れる前に、フレクスプライン6の内周部へ塗布される潤滑剤8を破線30で示す。
潤滑剤搬送部16は、入力軸9に固定される円板部16bと、円板部16bから筐体12の底面12bに向けて伸びる複数の羽16aとを備える。羽16aの一部は、筐体12の溝12aに設けられる。潤滑剤搬送部16の構成の詳細は後述する。
このように構成された波動歯車装置200の入力軸9にトルクが付与され、入力軸9が回転することにより、出力軸10は入力軸9の回転方向とは反対方向に回転する。また入力軸9が回転することにより、出力軸10には、減速比分増幅されたトルクが発生する。
次に、図6から図10を参照して、潤滑剤搬送部16の構成を詳細に説明する。図6は図2に示す潤滑剤搬送部の斜視外観図である。図7は図2に示す潤滑剤搬送部を上側から見た平面図である。図8は図7に示す潤滑剤搬送部のVIII−VIII矢視断面図である。図9は図2に示す潤滑剤搬送部を下側から見た平面図である。図10は図9に示す潤滑剤搬送部のX−X矢視断面図である。
潤滑剤搬送部16は、円板部16bと、複数の羽16aと、内壁部16dと、外壁部16eとを備える。
円板部16bは、図2に示す入力軸9に固定される。円板部16bは、入力軸9から、図4に示す第1の部材12cの内周面に向けて伸びる円板形状の部材である。円板部16bは、図4に示す第1の部材12cの内側に、入力軸9と同軸に配置される。円板部16bは、図4及び図5に示す第2の部材12dと図2に示す回転機構20との間に設けられる。円板部16bには、円板部16bを上下方向に貫通する穴部16cが形成される。穴部16cは、羽16aの上側の端部に繋がる。穴部16cは、複数の羽16aのそれぞれに対応して設けられる。
図6及び図9に示すように、複数の羽16aは、鉛直軸線AX1の回転方向D3に互いに離間して、円板部16bに固定される。図9に示すように、羽16aは、垂直面VF1に対して、面対称な位置に設けられている。垂直面VF1は、鉛直軸線AX1の軸線方向に平行であり、かつ、鉛直軸線AX1を含む平面である。また、羽16aは、垂直面VF2に対して、面対称な位置に設けられている。垂直面VF2は、鉛直軸線AX1の軸線方向に平行であり、鉛直軸線AX1を含み、さらに垂直面VF1と直交する平面である。
図8には、垂直面VF2に対して、面対称な位置に設けられる2つの羽16aが示される。2つの羽16aのそれぞれは、入力軸9の延伸方向、すなわち鉛直軸線AX1の軸線方向に対して傾斜している。具体的には、2つの羽16aは、円板部16bから、図2に示す筐体12の底面12bに向かうに従い、互いの離間距離が広がるよう傾斜している。羽16aの形状は、潤滑剤搬送部16の側面から平面視で湾曲している。
なお、羽16aの形状は、入力軸9の延伸方向に対して傾斜する羽であれば、図示例に限定されるものではない。すなわち、羽16aの形状は、図1に示す溝12aに存在する潤滑剤8を回転機構20の摺動部40へ搬送できる形状であれば、如何なる形状でもよい。また、羽16aの数は、溝12aに存在する潤滑剤8を回転機構20の摺動部40へ搬送できればよく、4つに限定されない。
図6、図8及び図9に示すように、内壁部16dは、円板部16bに固定され、円板部16bから筐体12の底面12bに向けて伸びる円筒状の部材である。内壁部16dは、図4に示す第2の部材12dの外周面を取り囲む円筒状の部材である。内壁部16dは、羽16aの径方向内側に設けられる。内壁部16dは、図2に示すように、オイルシール13と羽16aとの間に介在する。
図6、図9及び図10に示すように、外壁部16eは、円板部16bに固定され、円板部16bから筐体12の底面12bに向けて伸びる板状の部材である。外壁部16eは、羽16aの径方向外側に設けられる。外壁部16eは、羽16aから回転方向D3に伸びる形状である。外壁部16eは、羽16aと、図4に示す第1の部材12cの内周面との間に介在する。
図11は本発明の実施の形態に係る波動歯車装置の比較例の断面図である。図11に示す波動歯車装置200Aは、潤滑剤搬送部16の代わりに、潤滑剤ガイド15及び傘部品14を備える。
潤滑剤ガイド15は、筐体12の内側に固定される円板状の部材である。潤滑剤ガイド15は、サーキュラスプライン7から離間して、サーキュラスプライン7の下側に設けられる。傘部品14は、入力軸9に固定される円板状の部材である。傘部品14は、潤滑剤ガイド15とオイルシール13の間に設けられる。傘部品14の外径は、オイルシール13の外径よりも大きい。
波動歯車装置200Aでは、入力軸9の回転に伴い、図2の破線30で示す領域に存在する潤滑剤8、すなわちフレクスプライン6の内周部に塗布された潤滑剤8が潤滑剤ガイド15の上面に落下する。潤滑剤ガイド15の上面に落下した潤滑剤8の一部は、潤滑剤ガイド15とウェーブジェネレータ5の間を通り、潤滑剤ガイド15の下側に落下する。潤滑剤ガイド15の下側に落下した潤滑剤8は、傘部品14の上面に伝わり、筐体12の溝12aに落下する。これにより、波動歯車装置200Aの外部への潤滑剤8の漏れが抑制される。
しかしながら、波動歯車装置200Aでは、筐体12の溝12aに落下した潤滑剤8が、回転機構20の摺動部40の潤滑に寄与しない。そのため、短期間で潤滑剤8を補充する必要があり、すなわち潤滑剤8の補充作業が頻繁に発生するため、メンテナンス性が低下する。
これに対して実施の形態に係る波動歯車装置200は、潤滑剤搬送部16を備えるため、入力軸9が回転した際、筐体12の溝12aに落下した潤滑剤8が羽16aにより掬い上げられる。掬い上げられた潤滑剤8は、羽16a及び穴部16cを経由して、回転機構20の摺動部40へ搬送される。すなわち、波動歯車装置200では、摺動部40の下側に潤滑剤8が落下した場合でも、潤滑剤8が回転機構20の摺動部40へ搬送される。これにより、回転機構20の摺動部40へ潤滑剤8を補充する期間を延ばすことができ、波動歯車装置200のメンテナンス性を向上させることができる。
また実施の形態に係る波動歯車装置200の潤滑剤搬送部16は、オイルシール13と羽16aとの間に設けられる内壁部16dを備える。そのため、入力軸9の回転時に羽16aにより掬い上げられた潤滑剤8は、内壁部16dの外周面に当たり、オイルシール13へ搬送されることがない。これにより、波動歯車装置200の外部への潤滑剤8の漏れがより一層抑制される。
また実施の形態に係る波動歯車装置200の潤滑剤搬送部16は、羽16aの径方向外側に設けられる外壁部16eを備える。そのため、入力軸9の回転時に羽16aにより掬い上げられた潤滑剤8は、潤滑剤搬送部16に作用する遠心力により、外壁部16e側へ移動し、外壁部16eの内側面に当たり、外壁部16eの内側面に沿って、穴部16cへ搬送される。このように、潤滑剤搬送部16に遠心力が作用した状態でも、潤滑剤8を回転機構20の摺動部40へ供給可能である。従って、外壁部16eがない場合に比べて、回転機構20の摺動部40へ潤滑剤8の供給量が増加し、摺動部40の摩耗がより一層低減される。
また回転方向に隣接する2つの羽16aは、穴部16cから遠ざかるにつれて、互いの離間距離が広がるよう傾斜している。これにより、羽16aが、円板部16bの延伸方向と直交する方向に伸びる形状である場合に比べて、入力軸9の回転時に羽16aが掬い上げる潤滑剤8の量が向上し、回転機構20の摺動部40へ潤滑剤8の供給量が増加し、摺動部40の摩耗がより一層低減される。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 ベース、2 第1アーム、3 第2アーム、4 スプライン、5 ウェーブジェネレータ、6 フレクスプライン、6a,7a 歯、7 サーキュラスプライン、8 潤滑剤、9 入力軸、10 出力軸、11,12 筐体、11a 上面、12a 溝、12b 底面、12b1 開口部、12c 第1の部材、12d 第2の部材、12d2 第1の端面、12d3 第2の端面、12d4 第1の内周面、12d5 第2の内周面、12d6 段差部、13 オイルシール、13a リップ部、14 傘部品、15 潤滑剤ガイド、16 潤滑剤搬送部、16a 羽、16b 円板部、16c 穴部、16d 内壁部、16e 外壁部、17 嵌合部、18 隙間、20 回転機構、21,22,23 接触面、40 摺動部、51 カム、52 ベアリング、52a 内輪、52b 外輪、52c 球体、100 ロボット、200,200A 波動歯車装置、300 モータ。

Claims (5)

  1. 回転軸と、
    前記回転軸の回転に連動して回転する回転機構と、
    前記回転機構の下側に設けられ前記回転軸が貫通する開口部が形成される底面と、前記回転軸と同軸に設けられ前記底面から前記回転機構に向けて伸びる第1の部材と、前記第1の部材の内側に前記回転軸と同軸に設けられ前記底面から前記回転機構に向けて伸びる第2の部材とを有する、有底の筐体と、
    前記第1の部材、前記第2の部材及び前記底面によって囲まれて形成される溝に存在する潤滑剤を、前記回転機構の摺動部へ搬送する潤滑剤搬送部と
    を備えることを特徴とする波動歯車装置。
  2. 前記潤滑剤搬送部は、
    前記第2の部材と前記回転機構との間に設けられ、前記回転軸に固定され、前記回転軸から前記第1の部材の内周面に向けて伸びる円板部と、
    前記溝に設けられ、前記円板部から前記底面に向けて伸びる羽と、
    前記回転軸と同軸に前記第2の部材に設けられ、前記回転軸の外周部を取り囲む環状のオイルシールと、
    前記オイルシールと前記羽との間に設けられ、前記円板部から前記底面に向けて伸びる円筒状の内壁部と
    を備え、
    前記円板部には、前記円板部を上下方向に貫通し、前記羽の上側の端部と繋がる穴部が形成されることを特徴とする請求項1に記載の波動歯車装置。
  3. 前記潤滑剤搬送部は、
    前記第2の部材と前記回転機構との間に設けられ、前記回転軸に固定され、前記回転軸から前記第1の部材の内周面に向けて伸びる円板部と、
    前記溝に設けられ、前記円板部から前記底面に向けて伸びる羽と、
    前記羽の径方向外側に設けられる外壁部と
    を備え、
    前記円板部には、前記円板部を上下方向に貫通し、前記羽の上側の端部と繋がる穴部が形成され、
    前記外壁部は、前記羽から前記回転軸の回転方向に伸び、かつ、前記円板部から前記筐体の底面に向けて伸びる形状であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の波動歯車装置。
  4. 前記回転軸の回転方向に隣接する2つの前記羽は、前記円板部から前記底面に向かうに従い、互いの離間距離が広がるよう傾斜していることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の波動歯車装置。
  5. 請求項1から請求項4の何れか一項に記載の波動歯車装置を備えたことを特徴とするロボット。
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