JP2019055850A - 画像形成装置 - Google Patents

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耕 田邊
幸大 鈴木
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Abstract

【課題】給紙装置にセットされたロール紙の巻径及び巻取装置にセットされたロール紙の巻径に応じて、給紙装置にセットされたロール紙の巻径に基づく用紙残量あるいは巻取可能残量の算出方法と、巻取装置にセットされたロール紙の巻径に基づく用紙残量あるいは巻取可能残量の算出方法を切り替える。【解決手段】残量算出部30は、第1時点及び第2時点において、巻取側ロール紙22の巻径が給紙側ロール紙14の巻径よりも小さい場合に、巻取側ロール紙22の第1時点における巻径d’1及び第2時点における巻径d’2に基づく第1の方法で用紙残量を算出し、第1時点及び第2時点において、給紙側ロール紙14の巻径が巻取側ロール紙22の巻径よりも小さい場合に、給紙側ロール紙14の第1時点における巻径d1及び第2時点における巻径d2に基づく第2の方法で用紙残量を算出する。【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来、ロール紙を使用する印刷装置が知られている。ロール紙を使用する印刷装置においては、給紙装置にセットされたロール紙を巻取装置が巻き取ることで、ロール紙の紙面が連続的に搬送され、搬送されていく紙面に対して印刷処理が行われる。
一般に、ロール紙を使用する印刷装置においては、ロール紙の取外しあるいは取り付け作業に手間がかかる。ロール紙の取外しあるいは取り付け作業は、ロール紙の用紙残量が無くなった場合や、巻取装置側における巻取量が巻取可能限界に達した場合に必要となる。なお、巻取可能限界とは、巻取装置あるいはその周辺機構の構造上それ以上ロール紙を巻き取ることができなくなる状態を意味する。現在の状態から巻取可能限界までの間に巻取装置が巻き取ることができる量が巻取可能残量となる。ジョブの印刷中に、ロール紙の取外しあるいは取り付け作業が発生すると、ジョブの再入力などの手間がさらにかかってしまうことに鑑み、従来、ロール紙の用紙残量を算出する技術が提案されている(例えば特許文献1)。
特開2007−137634号公報
ロール紙の用紙残量あるいは巻取可能残量を算出する方法としては、種々の方法が考えられるが、その中に、ロール紙の巻径に基づいて用紙残量あるいは巻取可能残量を算出する方法がある。
給紙装置にセットされたロール紙の側面の面積が大きい程、用紙残量が多くなるという関係があるため、給紙装置にセットされたロール紙の巻径に基づいて用紙残量を算出することができる。詳しくは、給紙装置にセットされたロール紙の第1時点(例えばロール紙のセット時点)における巻径、第1時点以後の時点である第2時点(例えば現時点)における当該ロール紙の巻径、第1時点から第2時点までのロール紙の紙面の搬送量、当該ロール紙の現時点の巻径、及び、当該ロール紙の巻き終わり状態の巻径、に基づいて用紙残量を算出することができる。
図7を参照しながら詳細に説明する。図7(a)には、給紙装置にセットされた第1時点におけるロール紙が示されている。図7(a)に示される通り、第1時点におけるロール紙の巻径(ここでは直径)はdであり、トータルカウンタの検出値はDとする。なお、トータルカウンタとは、画像形成装置に備えられているカウンタであり、ロール紙の紙面の搬送量をカウントするものである。
同様に、図7(b)には、給紙装置にセットされた第2時点(例えば現時点)におけるロール紙が示されている。第2時点におけるロール紙の巻径はdであり、トータルカウンタの検出値はDとする。なお、第2時点のトータルカウンタの検出値Dから第1時点のトータルカウンタの検出値Dを差し引くことで、第1時点から第2時点までの紙面の搬送量を算出することができる。さらに、図7(c)には、給紙装置にセットされた巻き終わり状態のロール紙が示されている。巻き終わり状態におけるロール紙の巻径はdminであり、トータルカウンタの検出値はDとする。
上述の通り、ロール紙側面の面積と用紙残量の間には関係があるため、第1時点のロール紙側面の面積から第2時点のロール紙側面の面積を差し引いた値と、第1時点から第2時点までの紙面の搬送量、すなわち、トータルカウンタの検出値Dから検出値Dを差し引いた値との比は、現時点(ここでは第2時点とする)のロール紙側面の面積から巻き終わり状態のロール紙側面の面積を差し引いた値と、巻き終わり状態から第2時点までの紙面の搬送量、すなわちトータルカウンタの検出値Dから検出値Dを差し引いた値との比と同等になる。つまり、以下の式(1)が成立する。
Figure 2019055850
求めたい用紙残量は、(D−D)であるから、式(1)を変形すると以下の式(2)が得られる。
Figure 2019055850
式(2)のうち、巻き終わり状態のロール紙の巻径dminは、ロール紙の仕様書などから求められるために既知の値である。したがって、第1時点におけるロール紙の巻径d及びトータルカウンタの検出値D、並びに、第2時点におけるロール紙の巻径d及びトータルカウンタの検出値Dが分かれば、用紙残量を求めることができる。
なお、必ずしも第2時点が現時点である必要はない。その場合、現時点のロール紙の巻径をd、トータルカウンタの検出値をDとするならば、用紙残量(D−D)は以下の式(3)で算出される。
Figure 2019055850
同様の考え方に基づいて、巻取可能残量は、巻取装置にセットされたロール紙の第1時点における巻径、当該ロール紙の第2時点における巻径、第1時点から第2時点までのロール紙の紙面の搬送量、当該ロール紙の現時点の巻径、及び、当該ロール紙の巻取限界状態の巻径、に基づいて算出することができる。
図8(a)には、巻取装置にセットされた第1時点におけるロール紙が示されている。第1時点におけるロール紙の巻径はd’であり、トータルカウンタの検出値はDとする。図8(b)には、巻取装置にセットされた第2時点(例えば現時点)におけるロール紙が示されている。第2時点におけるロール紙の巻径はd’であり、トータルカウンタの検出値はDとする。図8(c)には、巻取装置にセットされた巻取限界状態におけるロール紙が示されている。巻取限界状態におけるロール紙の巻径はd’maxであり、トータルカウンタの検出値はDとする。
このとき、巻取可能残量(D−D)は、以下の式(4)で求められる。
Figure 2019055850
なお、ここでも必ずしも第2時点が現時点である必要はない。その場合、現時点のロール紙の巻径をd’、トータルカウンタの検出値をDとするならば、用紙残量(D−D)は以下の式(5)で算出される。
Figure 2019055850
ここで、ロール紙の巻径が大きい程、ロール紙の巻径の計測誤差に対する用紙残量あるいは巻取可能残量の誤差が大きくなるという問題がある。すなわち、ロール紙の巻径が小さい場合には、その円周長が短いために、巻径の計測誤差が生じても用紙残量あるいは巻取可能残量の誤差が比較的小さくなるが、ロール紙の巻径が大きい場合には、その円周長が長いために、巻径の計測誤差により生じる用紙残量あるいは巻取可能残量の誤差が比較的大きくなってしまう。したがって、上記の方法で用紙残量あるいは巻取可能残量を算出する場合、計測対象のロール紙の巻径が大きいと、算出される用紙残量あるいは巻取可能残量の誤差が大きくなってしまうという問題が生じ得る。
本発明の目的は、給紙装置にセットされたロール紙の巻径及び巻取装置にセットされたロール紙の巻径に応じて、給紙装置にセットされたロール紙の巻径に基づく用紙残量あるいは巻取可能残量の算出方法と、巻取装置にセットされたロール紙の巻径に基づく用紙残量あるいは巻取可能残量の算出方法とを切り替えることにある。
請求項1に係る発明は、給紙装置に取り付けられたロール紙を巻取装置が巻き取ることで前記ロール紙の紙面が搬送される画像形成装置であって、第1時点、及び、前記第1時点より後の時点であって現時点以前の時点である第2時点において、前記巻取装置に巻き取られた巻取側ロール紙の巻径が前記給紙装置に取り付けられた給紙側ロール紙の巻径よりも小さい場合に、前記巻取側ロール紙の前記第1時点における巻径、前記巻取側ロール紙の前記第2時点における巻径、前記第1時点から前記第2時点までの前記ロール紙の紙面の搬送量、前記給紙側ロール紙の現時点の巻径、及び、前記給紙側ロール紙の巻き終わり状態の巻径、に基づいて用紙残量を算出し、前記第1時点及び前記第2時点において、前記給紙側ロール紙の巻径が前記巻取側ロール紙の巻径よりも小さい場合に、前記給紙側ロール紙の前記第1時点における巻径、前記給紙側ロール紙の前記第2時点における巻径、前記第1時点から前記第2時点までの前記ロール紙の紙面の搬送量、前記給紙側ロール紙の現時点の巻径、及び、前記給紙側ロール紙の巻き終わり状態の巻径、に基づいて用紙残量を算出する用紙残量算出部、を備えることを特徴とする画像形成装置である。
請求項2に係る発明は、給紙装置に取り付けられたロール紙を巻取装置が巻き取ることで前記ロール紙の紙面が搬送される画像形成装置であって、前記巻取装置に巻き取られた巻取側ロール紙の第1時点における巻径、前記巻取側ロール紙の前記第1時点より後の時点であって現時点以前の時点である第2時点における巻径、前記第1時点から前記第2時点までの前記ロール紙の紙面の搬送量、前記給紙装置に取り付けられた給紙側ロール紙の現時点の巻径、及び、前記給紙側ロール紙の巻き終わり状態の巻径、に基づいて第1用紙残量参考値を算出し、前記給紙側ロール紙の前記第1時点における巻径、前記給紙側ロール紙の前記第2時点における巻径、前記第1時点から前記第2時点までの前記ロール紙の紙面の搬送量、前記給紙側ロール紙の現時点の巻径、及び、前記給紙側ロール紙の巻き終わり状態の巻径、に基づいて第2用紙残量参考値を算出し、前記第1用紙残量参考値及び前記第2用紙残量参考値に基づいて、用紙残量を算出する用紙残量算出部、を備えることを特徴とする画像形成装置である。
請求項3に係る発明は、給紙装置に取り付けられたロール紙を巻取装置が巻き取ることで前記ロール紙の紙面が搬送される画像形成装置であって、第1時点、及び、前記第1時点より後の時点であって現時点以前の時点である第2時点において、前記給紙装置に巻き取られた給紙側ロール紙の巻径が前記巻取装置に取り付けられた巻取側ロール紙の巻径よりも小さい場合に、前記給紙側ロール紙の前記第1時点における巻径、前記給紙側ロール紙の前記第2時点における巻径、前記第1時点から前記第2時点までの前記ロール紙の紙面の搬送量、前記巻取側ロール紙の現時点の巻径、及び、前記巻取側ロール紙の巻取限界状態の巻径、に基づいて巻取可能残量を算出し、前記第1時点及び前記第2時点において前記巻取側ロール紙の巻径が前記給紙側ロール紙の巻径よりも小さい場合は、前記巻取側ロール紙の前記第1時点における巻径、前記巻取側ロール紙の前記第2時点における巻径、前記第1時点から前記第2時点までの前記ロール紙の紙面の搬送量、前記巻取側ロール紙の現時点の巻径、及び、前記巻取側ロール紙の巻取限界状態の巻径、に基づいて巻取可能残量を算出する巻取可能残量算出部、を備えることを特徴とする画像形成装置である。
請求項4に係る発明は、給紙装置に取り付けられたロール紙を巻取装置が巻き取ることで前記ロール紙の紙面が搬送される画像形成装置であって、前記給紙装置に取り付けられた給紙側ロール紙の第1時点における巻径、前記給紙側ロール紙の前記第1時点より後の時点であって現時点以前の時点である第2時点における巻径、前記第1時点から前記第2時点までの前記ロール紙の紙面の搬送量、前記巻取装置に巻き取られた巻取側ロール紙の現時点の巻径、及び、前記巻取側ロール紙の巻取限界状態の巻径、に基づいて第1巻取可能残量参考値を算出し、前記巻取側ロール紙の前記第1時点における巻径、前記巻取側ロール紙の前記第2時点における巻径、前記第1時点から前記第2時点までの前記ロール紙の紙面の搬送量、前記巻取側ロール紙の現時点の巻径、及び、前記巻取側ロール紙の巻取限界状態の巻径、に基づいて第2巻取可能残量参考値を算出し、前記第1巻取可能残量参考値及び前記第2巻取可能残量参考値に基づいて、巻取可能残量を算出する巻取可能残量算出部、を備えることを特徴とする画像形成装置である。
請求項1に係る発明によれば、給紙装置にセットされたロール紙の巻径及び巻取装置にセットされたロール紙の巻径に応じて、給紙装置にセットされたロール紙の巻径に基づく用紙残量の算出方法と、巻取装置にセットされたロール紙の巻径に基づく用紙残量の算出方法とを切り替えることができる。
請求項2に係る発明によれば、複数の方法で算出された複数の用紙残量参考値に基づいて用紙残量を算出することができる。
請求項3に係る発明によれば、給紙装置にセットされたロール紙の巻径及び巻取装置にセットされたロール紙の巻径に応じて、給紙装置にセットされたロール紙の巻径に基づく巻取可能残量の算出方法と、巻取装置にセットされたロール紙の巻径に基づく巻取可能残量の算出方法とを切り替えることができる。
請求項4に係る発明によれば、複数の方法で算出された複数の巻取可能残量参考値に基づいて巻取可能残量を算出することができる。
本実施形態に係る画像形成装置の構成概略図である。 各時点における給紙側ロール紙及び巻取側ロール紙の状態を示す図である。 第1の方法による巻径計測誤差に対する算出用紙残量を示すグラフと、第2の方法による巻径計測誤差に対する算出用紙残量を示すグラフを示す図である。 各時点における給紙側ロール紙及び巻取側ロール紙の状態を示す図である。 本実施形態に係る画像形成装置の用紙残量算出処理の流れを示すフローチャートである。 本実施形態に係る画像形成装置の巻取可能残量算出処理の流れを示すフローチャートである。 従来における用紙残量の計算方法を説明するための図である。 従来における巻取可能残量の計算方法を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1には、本実施形態に係る画像形成装置10の構成概略図が示されている。画像形成装置10は、連続紙プリンタであり、搬送されていく連続紙に対して順次印刷を行い、必要であれば印刷後に連続紙をカットするものである。
給紙装置12は、軸を含んで構成され、当該軸にロール紙が取り付けられる。本明細書では、給紙装置12に取り付けられたロール紙を給紙側ロール紙14と呼ぶ。給紙側ロール紙14から紙面16が引き出され、給紙装置12によって紙面16が印刷処理部18に向けて搬送される。
印刷処理部18は、ユーザから入力された印刷ジョブに対する印刷処理を実行する。印刷ジョブは、DFE(Digital Front End)(図1において不図示)が実行するラスタライズ処理によってラスタデータに変換され、印刷処理部18は当該ラスタデータに基づいて紙面16上に画像を形成する。
巻取装置20は、印刷処理部18により印刷処理され、搬送されてくる紙面16を巻き取る装置である。巻取装置20は、給紙装置12同様軸を含んで構成され、当該軸の周りにロール状に紙面16を巻き取る。本明細書では、巻取装置20が紙面16を巻き取ることで形成されるロール紙を巻取側ロール紙22と呼ぶ。
巻取装置20は巻取可能限界を有する。巻取可能限界とは、巻取装置20あるいはその周辺機構の構造上、それ以上紙面16を巻き取ることができなくなる状態を意味する。
給紙側巻径計測部24は、給紙側ロール紙14の巻径を計測する。本実施形態では、給紙側巻径計測部24は、巻径として直径を計測するが、可能であれば半径を計測するようにしてもよい。給紙側巻径計測部24は、例えばレーザ距離計などから構成されるが、給紙側ロール紙14の巻径を計測できる限りにおいてその他の構成であってもよい。
巻取側巻径計測部26は、巻取側ロール紙22の巻径を計測する。給紙側巻径計測部24同様、本実施形態では、巻取側巻径計測部26は、巻径として直径を計測するが、可能であれば半径を計測するようにしてもよい。また、巻取側巻径計測部26は、例えばレーザ距離計などから構成されるが、巻取側ロール紙22の巻径を計測できる限りにおいてその他の構成であってもよい。
トータルカウンタ28は、画像形成装置10が稼働を開始してからの(あるいはトータルカウンタ28がリセットされてからの)紙面16の搬送量(搬送距離)を検出するセンサである。トータルカウンタ28は、例えば紙面16の搬送速度と搬送時間に基づいて搬送量を算出するものであってもよいし、搬送させる紙面16をセンサなどで検出することで搬送量を検出するものであってもよい。
残量算出部30は、給紙側巻径計測部24の計測値、巻取側巻径計測部26の計測値、及びトータルカウンタ28の検出値に基づいて、給紙側ロール紙14の用紙残量を算出する。すなわち、残量算出部30は用紙残量算出部として機能する。また、残量算出部30は、給紙側巻径計測部24の計測値、巻取側巻径計測部26の計測値、及びトータルカウンタ28の検出値に基づいて、巻取装置20の巻取可能残量を算出する。すなわち、残量算出部30は巻取可能残量算出部としても機能する。残量算出部30の処理内容の詳細については後述する
画像形成装置10の構成概略は以上の通りである。画像形成装置10としては、上記の他、例えばハードディスク、ROM(Read Only Memory)、あるいはRAM(Random Access Memory)などを含んで構成される記憶部を有している。当該記憶部には、画像形成装置10の各部を動作させるためのプログラム、あるいは、給紙側巻径計測部24の計測値、巻取側巻径計測部26の計測値、及びトータルカウンタ28の検出値が記憶される。
以下、図2を参照しつつ、残量算出部30における給紙側ロール紙14の用紙残量の算出方法について説明する。
図2(a)には、第1時点における給紙側ロール紙14及び巻取側ロール紙22の状態が示されている。本実施形態では、第1時点をロールが給紙装置12及び巻取装置20にセットされた時点としているが、第1時点としては現時点より前の時点である限りその他の時点であってもよい。給紙側巻径計測部24は、第1時点における給紙側ロール紙14の巻径を計測する。ここでは、第1時点における給紙側ロール紙14の巻径がdであるとする。また、巻取側巻径計測部26は、第1時点における巻取側ロール紙22の巻径を計測する。ここでは、第1時点における巻取側ロール紙22の巻径がd’であるとする。さらに、トータルカウンタ28は、第1時点における検出値(紙面16の搬送量)を検出する。ここでは、第1時点におけるトータルカウンタ28の検出値がDであるとする。巻径d、巻径d’、及び検出値Dは、記憶部に記憶される。
図2(b)には、第2時点における給紙側ロール紙14及び巻取側ロール紙22の状態が示されている。本実施形態では、第2時点を現時点としているが、第2時点としては、第1時点より後の時点であって現時点以前の時点である限り他の時点であってもよい。本実施形態では、給紙装置12及び巻取装置20にロール紙をセットした直後に、紙面16のたわみを解消するためなどの目的で、紙面16が巻取装置20側に少量搬送される。したがって、本実施形態では、給紙装置12に給紙側ロール紙14をセットした時点を第1時点とし、その後紙面16が少量搬送された後の時点である現時点を第2時点としている。
給紙側巻径計測部24は、第2時点における給紙側ロール紙14の巻径を計測する。ここでは、第2時点における給紙側ロール紙14の巻径がdであるとする。また、巻取側巻径計測部26は、第2時点における巻取側ロール紙22の巻径を計測する。ここでは、第2時点における巻取側ロール紙22の巻径がd’であるとする。さらに、トータルカウンタ28は、第2時点における検出値を検出する。ここでは、第2時点におけるトータルカウンタ28の検出値がDであるとする。巻径d、巻径d’、及び検出値Dの値は、記憶部に記憶される。
図2(c)には、給紙側ロール紙14の巻き終わり状態における給紙側ロール紙14及び巻取側ロール紙22の状態が示されている。巻き終わり状態における給紙側ロール紙14の巻径は既知のものであるとし、ここではその巻径がdminであるとする。なお、巻径dminの値も予め記憶部に記憶させておく。また、巻き終わり状態においてトータルカウンタ28が検出する検出値をDと定義する。
残量算出部30は、2通りの方法で用紙残量を算出することができる。
第1の方法は、給紙側ロール紙14の巻径及び巻取側ロール紙22の巻径の双方を考慮した方法である。第1の方法は、巻取側ロール紙22の第1時点における巻径d’、巻取側ロール紙22の第2時点における巻径d’、第1時点から第2時点までの紙面16の搬送量、給紙側ロール紙14の現時点(本実施形態では第2時点)の巻径d、及び、給紙側ロール紙14の巻き終わり状態の巻径dminに基づいて算出する方法である。
給紙装置12から送り出された紙面16が全て巻取装置20に巻き取られることを前提とするならば、第1時点から第2時点までの間における給紙側ロール紙14の側面の面積の減少分と、第1時点から第2時点までの間における巻取側ロール紙22の側面の面積の増加分が一致するはずである。したがって、第2時点の巻取側ロール紙22の側面の面積から第1時点の巻取側ロール紙22の側面の面積を差し引いた値(この値が、従来の算出方法における第1時点の給紙側ロール紙14の側面の面積から第2時点の給紙側ロール紙14側面の面積を差し引いた値と一致する)と、トータルカウンタ28の検出値Dから検出値Dを差し引いた値との比が、現時点(第2時点)の給紙側ロール紙14の側面の面積から巻き終わり状態の給紙側ロール紙14の側面の面積を差し引いた値と、トータルカウンタ28の検出値Dから検出値Dを差し引いた値との比と同等になるといえる。つまり、以下の式(6)が成立する。
Figure 2019055850
求めたい用紙残量は、(D−D)であるから、式(6)を変形すると以下の式(7)が得られる。
Figure 2019055850
式(7)のうち、巻き終わり状態の給紙側ロール紙14の巻径dminが既知であることから、第1時点における巻取側ロール紙22の巻径d’及びトータルカウンタ28の検出値D、第2時点における巻取側ロール紙22の巻径d’及びトータルカウンタ28の検出値D、並びに、本実施形態では第2時点である現時点における給紙側ロール紙14の巻径dが分かれば、用紙残量を求めることができる。
なお、ここでも、必ずしも第2時点が現時点である必要はない。その場合、現時点における給紙側ロール紙14の巻径をd、トータルカウンタ28の検出値をDとするならば、用紙残量(D−D)は以下の式(8)で算出される。
Figure 2019055850
第2の方法は、従来と同様の方法である。すなわち、給紙側ロール紙14の第1時点における巻径d、給紙側ロール紙14の第2時点における巻径d、第1時点から第2時点までの紙面16の搬送量、給紙側ロール紙14の現時点(本実施形態では第2時点)の巻径d、及び、給紙側ロール紙14の巻き終わり状態の巻径dminに基づいて算出する方法である。より具体的には、巻径dの2乗から巻径dの2乗を引いた差と、トータルカウンタ28の第2時点の検出値Dと第1時点の検出値Dとの差(D−D)と、巻径dの2乗から巻径dminの2乗を引いた差に基づいて算出する方法である。つまり、用紙残量である(D−D)を上記式(2)により算出する方法である。
なお、本実施形態においても、必ずしも第2時点が現時点である必要はない。第2時点と現時点が異なる場合、現時点の給紙側ロール紙14の巻径をd、トータルカウンタ28の検出値をDとするならば、用紙残量(D−D)は上記式(3)で算出される。
残量算出部30は、第1時点及び第2時点における、給紙側ロール紙14の巻径(すなわち給紙側ロール紙14の側面の面積)と、巻取側ロール紙22の巻径(すなわち巻取側ロール紙22の側面の面積)とに基づいて、上記第1の方法と第2の方法からいずれかの方法を選択して用紙残量を算出する。具体的には、第1時点及び第2時点において、巻取側ロール紙22の巻径が給紙側ロール紙14の巻径よりも小さい場合には第1の方法を用い、給紙側ロール紙14の巻径が巻取側ロール紙22の巻径よりも小さい場合には第2の方法を用いる。
まず、第1時点において巻取側ロール紙22の巻径d’が給紙側ロール紙14の巻径dよりも小さく、第2時点において巻取側ロール紙22の巻径d’が給紙側ロール紙14の巻径dよりも小さい場合を考える。なお、本実施形態では、第2時点は第1時点に近い時点であるから、巻取側ロール紙22の巻径d’が給紙側ロール紙14の巻径dよりも小さい場合、通常、第2時点における巻取側ロール紙22の巻径d’も給紙側ロール紙14の巻径dよりも小さくなるといえる。
ロール紙の巻径が大きい程、ロール紙の巻径の計測誤差に対する用紙残量の誤差が大きくなることから、この場合、巻径dあるいは巻径dの計測誤差に対する用紙残量の誤差よりも、巻径d’あるいは巻径d’の計測誤差に対する用紙残量の誤差の方が小さくなる。したがって、この場合は、残量算出部30は、巻取側ロール紙22の巻径d’及び巻径d’に基づく式(7)を用いて、すなわち第1の方法により用紙残量を算出する。これにより、式(2)を用いた第2の方法により用紙残量を算出した場合に比して用紙残量の誤差を低減することができる。
図3(a)には、第1時点及び第2時点において巻取側ロール紙22の巻径が給紙側ロール紙14の巻径よりも小さい場合に、式(7)を用いた第1の方法により用紙残量を算出した場合における巻径d(又はd)の計測誤差に対する算出用紙残量の値を示すグラフが示されている。図3(b)には、第1時点及び第2時点において巻取側ロール紙22の巻径が給紙側ロール紙14の巻径よりも小さい場合に、式(2)を用いた第2の方法により用紙残量を算出した場合における巻径d(又はd)の計測誤差に対する算出用紙残量の値を示すグラフが示されている。図3(a)及び(b)のグラフにおいて、用紙残量Rは、実際の(正しい)用紙残量である。図3(a)及び(b)を比較して分かるように、巻径の誤差がなければ、いずれの方法においても正しい用紙残量Rが算出されるが、巻径の計測誤差が生じたとき、第1時点及び第2時点において巻取側ロール紙22の巻径が給紙側ロール紙14の巻径よりも小さい場合においては、計測誤差に対する算出用紙残量の誤差は、第1の方法の方が第2の方法よりも小さくなっている。
次に、第1時点において給紙側ロール紙14の巻径dが巻取側ロール紙22の巻径d’よりも小さく、第2時点において給紙側ロール紙14の巻径dが巻取側ロール紙22の巻径d’よりも小さい場合を考える。
この場合は、巻径d’あるいは巻径d’の計測誤差に対する用紙残量の誤差よりも、巻径dあるいは巻径dの計測誤差に対する用紙残量の誤差の方が小さくなる。したがって、この場合は、残量算出部30は、給紙側ロール紙14の巻径d及び巻径dに基づく式(2)を用いて、すなわち第2の方法により用紙残量を算出する。これにより、式(7)を用いた第1の方法により用紙残量を算出した場合に比して用紙残量の誤差を低減することができる。
なお、第1時点及び第2時点において給紙側ロール紙14の巻径が巻取側ロール紙22の巻径よりも小さくなる場合は、例えば途中まで印刷済のロール紙を途中から使用する場合などにおいて生じ得る。
また、残量算出部30は、第1時点及び第2時点における給紙側ロール紙14の巻径と巻取側ロール紙22の巻径とに関わらず、式(7)を用いた第1の方法によって第1用紙残量参考値を算出すると共に、式(2)を用いた第2の方法によって第2用紙残量参考値を算出し、第1用紙残量参考値及び第2用紙残量参考値に基づいて、最終的な用紙残量を算出するようにしてもよい。例えば、ジョブの処理中に用紙残量が無くなってしまうことをより回避する観点から、第1用紙残量参考値と第2用紙残量参考値のうち、より小さい(短い)値を用紙残量とするようにしてもよい。また、第1用紙残量参考値と第2用紙残量参考値の平均値を用紙残量としてもよい。あるいは、巻取側ロール紙22の巻径d’(あるいはd’)に基づいて第1用紙残量参考値に重み付けをし(例えば巻径が小さい程大きな重みを付ける)、給紙側ロール紙14の巻径d(あるいはd)に基づいて第2用紙残量参考値に重み付けをすることで、両者の加重平均を用紙残量とするようにしてもよい。
以下、図4を参照しつつ、残量算出部30における巻取装置20の巻取可能残量の算出方法について説明する。
図4(a)には、第1時点における給紙側ロール紙14及び巻取側ロール紙22の状態が示されている。給紙側巻径計測部24は、第1時点における給紙側ロール紙14の巻径を計測する。ここでは、第1時点における給紙側ロール紙14の巻径がdであるとする。また、巻取側巻径計測部26は、第1時点における巻取側ロール紙22の巻径を計測する。ここでは、第1時点における巻取側ロール紙22の巻径がd’であるとする。さらに、トータルカウンタ28は、第1時点における検出値を検出する。ここでは、第1時点におけるトータルカウンタ28の検出値がDであるとする。巻径d、巻径d’、及び検出値Dは、記憶部に記憶される。
図4(b)には、第2時点における給紙側ロール紙14及び巻取側ロール紙22の状態が示されている。給紙側巻径計測部24は、第2時点における給紙側ロール紙14の巻径を計測する。ここでは、第2時点における給紙側ロール紙14の巻径がdであるとする。また、巻取側巻径計測部26は、第2時点における巻取側ロール紙22の巻径を計測する。ここでは、第2時点における巻取側ロール紙22の巻径がd’であるとする。さらに、トータルカウンタ28は、第2時点における検出値を検出する。ここでは、第2時点におけるトータルカウンタ28の検出値がDであるとする。巻径d、巻径d’、及び検出値Dの値は、記憶部に記憶される。
図4(c)には、巻取側ロール紙22の巻取限界状態における給紙側ロール紙14及び巻取側ロール紙22の状態が示されている。巻取限界状態における巻取側ロール紙22の巻径は既知のものであるとし、ここではその巻径がd’maxであるとする。なお、巻径dmaxの値も予め記憶部に記憶させておく。また、巻取限界状態においてトータルカウンタ28が検出する検出値をDと定義する。
残量算出部30は、用紙残量の算出同様に、2通りの方法で巻取可能残量を算出することができる。
第1の方法は、給紙側ロール紙14の巻径及び巻取側ロール紙22の巻径の双方を考慮した方法である。第1の方法は、給紙側ロール紙14の第1時点における巻径d、給紙側ロール紙14の第2時点における巻径d、第1時点から第2時点までの紙面16の搬送量、巻取側ロール紙22の現時点(本実施形態では第2時点)の巻径d’、及び、巻取側ロール紙22の巻取限界状態の巻径d’maxに基づいて算出する方法である。
上述したように、給紙装置12から送り出された紙面16が全て巻取装置20に巻き取られることを前提とするならば、第1時点の給紙側ロール紙14の側面の面積から第2時点の給紙側ロール紙14側面の面積を差し引いた値(この値が、従来の算出方法における第2時点の巻取側ロール紙22の側面の面積から第1時点の巻取側ロール紙22の側面の面積を差し引いた値と一致する)と、トータルカウンタ28の検出値Dから検出値Dを差し引いた値との比が、巻取限界状態の巻取側ロール紙22の側面の面積から現時点(第2時点)の巻取側ロール紙22の側面の面積を差し引いた値と、トータルカウンタ28の検出値Dから検出値Dを差し引いた値との比と同等になるといえる。つまり、以下の式(9)が成立する。
Figure 2019055850
求めたい巻取可能残量は、(D−D)であるから、式(9)を変形すると以下の式(10)が得られる。
Figure 2019055850
式(10)のうち、巻取限界状態の巻取側ロール紙22の巻径dmaxが既知であることから、第1時点における給紙側ロール紙14の巻径d及びトータルカウンタ28の検出値D、第2時点における給紙側ロール紙14の巻径d及びトータルカウンタ28の検出値D、並びに、本実施形態では第2時点である現時点における巻取側ロール紙22の巻径d’が分かれば、巻取可能残量を求めることができる。
なお、ここでも、必ずしも第2時点が現時点である必要はない。その場合、現時点における巻取側ロール紙22の巻径をd’、トータルカウンタ28の検出値をDとするならば、巻取可能残量(D−D)は以下の式(11)で算出される。
Figure 2019055850
第2の方法は、従来と同様の方法である。すなわち、巻取側ロール紙22の第1時点における巻径d’、巻取側ロール紙22の第2時点における巻径d’、第1時点から第2時点までの紙面16の搬送量、巻取側ロール紙22の現時点(本実施形態では第2時点)の巻径d’、及び、巻取側ロール紙22の巻取限界状態の巻径d’maxに基づいて算出する方法である。より具体的には、巻径d’の2乗から巻径d’の2乗を引いた差と、第2時点のトータルカウンタ28の検出値Dと第1時点のトータルカウンタ28の検出値Dとの差(D−D)と、巻径d’maxの2乗から巻径d’の2乗を引いた差に基づいて算出する方法である。つまり、巻取可能残量である(D−D)を上記式(4)により算出する方法である。
なお、本実施形態においても、必ずしも第2時点が現時点である必要はない。第2時点と現時点が異なる場合、現時点の巻取側ロール紙22をd’、トータルカウンタ28の検出値をDとするならば、巻取可能残量(D−D)は上記式(5)で算出される。
残量算出部30は、用紙残量算出の場合と同様に、第1時点及び第2時点における、給紙側ロール紙14の巻径(すなわち給紙側ロール紙14の側面の面積)と、巻取側ロール紙22の巻径(すなわち巻取側ロール紙22の側面の面積)とに基づいて、上記第1の方法と第2の方法からいずれかの方法を選択して巻取可能残量を算出する。具体的には、第1時点及び第2時点において、給紙側ロール紙14の巻径が巻取側ロール紙22の巻径よりも小さい場合には第1の方法を用い、巻取側ロール紙22の巻径が給紙側ロール紙14の巻径よりも小さい場合には第2の方法を用いる。
まず、第1時点において給紙側ロール紙14の巻径dが巻取側ロール紙22の巻径d’よりも小さく、第2時点において給紙側ロール紙14の巻径dが巻取側ロール紙22の巻径d’よりも小さい場合を考える。
ロール紙の巻径が大きい程、ロール紙の巻径の計測誤差に対する巻取可能残量の誤差が大きくなることから、この場合、巻径d’あるいは巻径d’の計測誤差に対する巻取可能残量の誤差よりも、巻径dあるいは巻径dの計測誤差に対する巻取可能残量の誤差の方が小さくなる。したがって、この場合は、残量算出部30は、給紙側ロール紙14の巻径d及び巻径dに基づく式(10)を用いて、すなわち第1の方法により巻取可能残量を算出する。これにより、式(4)を用いた第2の方法により巻取可能残量を算出した場合に比して巻取可能残量の誤差を低減することができる。
次に、第1時点において巻取側ロール紙22の巻径d’が給紙側ロール紙14の巻径dよりも小さく、第2時点において巻取側ロール紙22の巻径d’が給紙側ロール紙14の巻径dよりも小さい場合を考える。
この場合は、巻径dあるいは巻径dの計測誤差に対する巻取可能残量の誤差よりも、巻径d’あるいは巻径d’の計測誤差に対する巻取可能残量の誤差の方が小さくなる。したがって、この場合は、残量算出部30は、巻取側ロール紙22の巻径d及び巻径dに基づく式(4)を用いて、すなわち第2の方法により巻取可能残量を算出する。これにより、式(10)を用いた第1の方法により巻取可能残量を算出した場合に比して巻取可能残量の誤差を低減することができる。
また、残量算出部30は、第1時点及び第2時点における給紙側ロール紙14の巻径dと巻取側ロール紙22の巻径d’とに関わらず、式(10)を用いた第1の方法によって第1巻取可能残量参考値を算出すると共に、式(4)を用いた第2の方法によって第2巻取可能残量参考値を算出し、第1巻取可能残量参考値及び第2巻取可能残量参考値に基づいて、最終的な巻取可能残量を算出するようにしてもよい。例えば、ジョブの処理中に巻取装置20が紙面16を巻き取れなくなってしまうことをより回避する観点から、第1巻取可能残量参考値と第2巻取可能残量参考値のうち、より小さい(短い)値を巻取可能残量とするようにしてもよい。また、第1巻取可能残量参考値と第2巻取可能残量参考値の平均値を巻取可能残量としてもよい。あるいは、給紙側ロール紙14の巻径d(あるいはd)に基づいて第1巻取可能残量参考値に重み付けをし(例えば巻径が小さい程大きな重みを付ける)、巻取側ロール紙22の巻径d’(あるいはd’)に基づいて第2巻取可能残量参考値に重み付けをすることで、両者の加重平均を巻取可能残量とするようにしてもよい。
以下、図5に示すフローチャートに従って、画像形成装置10における用紙残量算出処理の流れを説明する。
ステップS10において、給紙装置12及び巻取装置20にロール紙がセットされたタイミング(第1時点)において、給紙側巻径計測部24は給紙側ロール紙14の巻径dを計測し、巻取側巻径計測部26は巻取側ロール紙22の巻径d’を計測し、トータルカウンタ28は検出値Dを検出する。
ステップS12において、紙面16が巻取装置20側へ少量搬送されたタイミング(第2時点)において、給紙側巻径計測部24は給紙側ロール紙14の巻径dを計測し、巻取側巻径計測部26は巻取側ロール紙22の巻径d’を計測し、トータルカウンタ28は検出値Dを検出する。
ステップS14において、残量算出部30は、ステップS10及びS12でトータルカウンタ28が検出した検出値Dと検出値Dに基づいて、第1時点から第2時点までの紙面16の搬送量(D−D)を算出する。
ステップS16において、残量算出部30は、ステップS10及びS12で計測された巻径d、d、d’、及びd’に基づいて、第1時点及び第2時点において、給紙側ロール紙14の巻径と巻取側ロール紙22の巻径のいずれが小さいかを判定する。
第1時点及び第2時点において、巻取側ロール紙22の巻径の方が給紙側ロール紙14よりも小さい場合、ステップS18において、残量算出部30は、上記式(7)を用いた第1の方法により用紙残量を算出する。なお、本実施形態では第2時点を現時点としているが、第2時点と現時点が異なる場合には、ステップS18において、給紙側巻径計測部24が現時点における給紙側ロール紙14の巻径dを計測し、残量算出部30は、上記式(8)によって用紙残量を算出する。
第1時点及び第2時点において、給紙側ロール紙14の巻径の方が巻取側ロール紙22よりも小さい場合、ステップS20において、残量算出部30は、上記式(2)を用いた第2の方法により用紙残量を算出する。なお、第2時点と現時点が異なる場合には、ステップS20において、給紙側巻径計測部24が現時点における給紙側ロール紙14の巻径dを計測し、残量算出部30は、上記式(3)によって用紙残量を算出する。
以下、図6に示すフローチャートに従って、画像形成装置10における巻取可能残量算出処理の流れを説明する。
ステップS30〜ステップS34までの処理は、図5に示すフローチャートにおけるステップS10〜S14までの処理と同様の内容なので、ここでは説明を省略する。
ステップS36において、残量算出部30は、ステップS30及びS32で計測された巻径d、d、d’、及びd’に基づいて、第1時点及び第2時点において、給紙側ロール紙14の巻径と巻取側ロール紙22の巻径のいずれが小さいかを判定する。
第1時点及び第2時点において、給紙側ロール紙14の巻径の方が巻取側ロール紙22よりも小さい場合、ステップS38において、残量算出部30は、上記式(10)を用いた第1の方法により用紙残量を算出する。なお、第2時点と現時点が異なる場合には、ステップS38において、巻取側巻径計測部26が現時点における巻取側ロール紙22の巻径d’を計測し、残量算出部30は、上記式(11)によって用紙残量を算出する。
第1時点及び第2時点において、巻取側ロール紙22の巻径の方が給紙側ロール紙14よりも小さい場合、ステップS40において、残量算出部30は、上記式(4)を用いた第2の方法により用紙残量を算出する。なお、第2時点と現時点が異なる場合には、ステップS40において、巻取側巻径計測部26が現時点における巻取側ロール紙22の巻径d’を計測し、残量算出部30は、上記式(5)によって用紙残量を算出する。
以上、本発明に係る実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
10 画像形成装置、12 給紙装置、14 給紙側ロール紙、16 紙面、18 印刷処理部、20 巻取装置、22 巻取側ロール紙、24 給紙側巻径計測部、26 巻取側巻径計測部、28 トータルカウンタ、30 残量算出部。

Claims (4)

  1. 給紙装置に取り付けられたロール紙を巻取装置が巻き取ることで前記ロール紙の紙面が搬送される画像形成装置であって、
    第1時点、及び、前記第1時点より後の時点であって現時点以前の時点である第2時点において、前記巻取装置に巻き取られた巻取側ロール紙の巻径が前記給紙装置に取り付けられた給紙側ロール紙の巻径よりも小さい場合に、前記巻取側ロール紙の前記第1時点における巻径、前記巻取側ロール紙の前記第2時点における巻径、前記第1時点から前記第2時点までの前記ロール紙の紙面の搬送量、前記給紙側ロール紙の現時点の巻径、及び、前記給紙側ロール紙の巻き終わり状態の巻径、に基づいて用紙残量を算出し、前記第1時点及び前記第2時点において、前記給紙側ロール紙の巻径が前記巻取側ロール紙の巻径よりも小さい場合に、前記給紙側ロール紙の前記第1時点における巻径、前記給紙側ロール紙の前記第2時点における巻径、前記第1時点から前記第2時点までの前記ロール紙の紙面の搬送量、前記給紙側ロール紙の現時点の巻径、及び、前記給紙側ロール紙の巻き終わり状態の巻径、に基づいて用紙残量を算出する用紙残量算出部、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 給紙装置に取り付けられたロール紙を巻取装置が巻き取ることで前記ロール紙の紙面が搬送される画像形成装置であって、
    前記巻取装置に巻き取られた巻取側ロール紙の第1時点における巻径、前記巻取側ロール紙の前記第1時点より後の時点であって現時点以前の時点である第2時点における巻径、前記第1時点から前記第2時点までの前記ロール紙の紙面の搬送量、前記給紙装置に取り付けられた給紙側ロール紙の現時点の巻径、及び、前記給紙側ロール紙の巻き終わり状態の巻径、に基づいて第1用紙残量参考値を算出し、前記給紙側ロール紙の前記第1時点における巻径、前記給紙側ロール紙の前記第2時点における巻径、前記第1時点から前記第2時点までの前記ロール紙の紙面の搬送量、前記給紙側ロール紙の現時点の巻径、及び、前記給紙側ロール紙の巻き終わり状態の巻径、に基づいて第2用紙残量参考値を算出し、前記第1用紙残量参考値及び前記第2用紙残量参考値に基づいて、用紙残量を算出する用紙残量算出部、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  3. 給紙装置に取り付けられたロール紙を巻取装置が巻き取ることで前記ロール紙の紙面が搬送される画像形成装置であって、
    第1時点、及び、前記第1時点より後の時点であって現時点以前の時点である第2時点において、前記給紙装置に巻き取られた給紙側ロール紙の巻径が前記巻取装置に取り付けられた巻取側ロール紙の巻径よりも小さい場合に、前記給紙側ロール紙の前記第1時点における巻径、前記給紙側ロール紙の前記第2時点における巻径、前記第1時点から前記第2時点までの前記ロール紙の紙面の搬送量、前記巻取側ロール紙の現時点の巻径、及び、前記巻取側ロール紙の巻取限界状態の巻径、に基づいて巻取可能残量を算出し、前記第1時点及び前記第2時点において前記巻取側ロール紙の巻径が前記給紙側ロール紙の巻径よりも小さい場合は、前記巻取側ロール紙の前記第1時点における巻径、前記巻取側ロール紙の前記第2時点における巻径、前記第1時点から前記第2時点までの前記ロール紙の紙面の搬送量、前記巻取側ロール紙の現時点の巻径、及び、前記巻取側ロール紙の巻取限界状態の巻径、に基づいて巻取可能残量を算出する巻取可能残量算出部、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  4. 給紙装置に取り付けられたロール紙を巻取装置が巻き取ることで前記ロール紙の紙面が搬送される画像形成装置であって、
    前記給紙装置に取り付けられた給紙側ロール紙の第1時点における巻径、前記給紙側ロール紙の前記第1時点より後の時点であって現時点以前の時点である第2時点における巻径、前記第1時点から前記第2時点までの前記ロール紙の紙面の搬送量、前記巻取装置に巻き取られた巻取側ロール紙の現時点の巻径、及び、前記巻取側ロール紙の巻取限界状態の巻径、に基づいて第1巻取可能残量参考値を算出し、前記巻取側ロール紙の前記第1時点における巻径、前記巻取側ロール紙の前記第2時点における巻径、前記第1時点から前記第2時点までの前記ロール紙の紙面の搬送量、前記巻取側ロール紙の現時点の巻径、及び、前記巻取側ロール紙の巻取限界状態の巻径、に基づいて第2巻取可能残量参考値を算出し、前記第1巻取可能残量参考値及び前記第2巻取可能残量参考値に基づいて、巻取可能残量を算出する巻取可能残量算出部、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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