JP2019055152A - 眼内レンズ - Google Patents

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Abstract

【課題】ワンピース型でフォールダブルな眼内レンズについて、眼内挿入時におけるレンズ周方向への不用意な回転変位が抑えられ得る、新規な構造の眼内レンズを提供する。【解決手段】眼内レンズ10において、光学部12が略長円形状とされており、短軸Yの方向で対向位置する両側の外周縁部が、光学部12の短軸半径(y/2)よりも大きな曲率半径r1を有する安定化外縁部22とされている。【選択図】図1

Description

本発明は、光学部と支持部とが軟質材で一体形成されたワンピース型でフォールダブルな眼内レンズに関するものである。
従来から白内障等の治療に用いられる眼内レンズが知られている。眼内レンズは、水晶体を除いた眼の内部に挿入されて使用されるものであり、所定の光学特性をもって眼光学系を構成する光学部と、かかる光学部を眼内で位置決め保持する支持部とを有している。
また、従来の眼内レンズは、硬質の光学部に対して、弾性線材からなる2本の支持部を後固着したスリーピース型であったが、近年では、光学部と支持部とを軟質材で一体形成したワンピース型でフォールダブルな眼内レンズが提供されている。このようなワンピース型の眼内レンズでは、光学部を折畳んだり巻き上げて小さくした状態で、小さな切開創から眼内に挿入することが可能であり、患者負担も軽減される。
具体的には、例えば特開2008−61677号公報(特許文献1)に示されている如き挿入器具を用い、眼球の切開創に差し入れられる挿入筒部を通じて、小さく折り畳んだ眼内レンズを眼内へ押し出して挿入することができる。
ところが、挿入器具を用いての眼内レンズの眼内挿入に際しては、押し出される眼内レンズが挿入筒部内で周方向に回転するなどして、眼内に挿入される眼内レンズの位置が安定し難いという問題があった。そのために、例えば眼内に挿入された眼内レンズについて支持部を広げて光学部を正常な位置にセットするための施術者の作業に悪影響が及ぼされるおそれもあった。
特開2008−61677号公報
ここにおいて、本発明は、上述の如き事情を背景として為されたものであって、その解決課題とするところは、ワンピース型でフォールダブルな眼内レンズであって、挿入器具を用いて眼内へ挿入する際に押し出される眼内レンズの位置の安定化が図られ得る、新規な構造の眼内レンズを提供することにある。
以下、このような課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の組み合わせで採用可能である。また、本発明の具体的態様乃至は技術的特徴は、以下の各態様および実施形態に記載のものに限定されることなく、明細書全体および図面に記載されたもの、或いはそれらの記載から当業者が把握することの出来る発明思想に基づいて認識されることが理解されるべきである。
本発明の第一の態様は、所定の光学特性が与えられた光学部と、該光学部から外周側に向かって延びだした支持部とが、折畳み又は巻き上げ可能な軟質材で一体形成された眼内レンズにおいて、前記光学部が、直交する2軸が長軸および短軸となる略長円形状とされることにより、該短軸方向で対向位置する両側の外周縁部が、該光学部の該短軸方向における半径寸法よりも大きな曲率半径を有する安定化外縁部とされていることを特徴とするものである。
本態様に従う構造とされた眼内レンズでは、フォールダブルタイプの眼内レンズにおいて光学部が略長円形状とされていることにより、挿入器具の挿入筒部の内周面に対する光学部の外周縁の当接作用を利用して、挿入器具内で押し出される眼内レンズの位置の安定化が図られ得る。具体的には、例えば眼内レンズを挿入筒部内で丸めるように小さくして押し出すに際して、眼内レンズの長軸方向を押し出し方向に向けることで、挿入筒部内での眼内レンズの回転が抑えられ得る。このことは、曲率半径の大きい両側外周縁部がそれぞれ押し出し方向に向かって延びることで案内作用が発揮され易くなることや、長軸よりも短い短軸を挿入筒部内の周方向に向けて湾曲させることで押し出し方向の投影面積を小さくできて、押し出しに際しての周縁部の摩擦や引っ掛かりも小さく抑えられることなどによる。
本発明の第二の態様は、第一の態様に係る眼内レンズにおいて、前記安定化外縁部が、該光学部の前記長軸方向における半径寸法よりも大きな曲率半径を有しているものである。
本態様に従う構造とされた眼内レンズでは、短軸方向で対向位置する両側の外周縁部が大きな曲率半径を設定されることで、挿入器具内で押し出される眼内レンズの位置の更なる安定化が図られ得る。
本発明の第三の態様は、第一又は第二の態様に係る眼内レンズであって、前記光学部において、前記長軸方向の直径寸法に対する前記短軸方向の直径寸法の割合が60〜95%の範囲内に設定されているものである。
本態様に従う構造とされた眼内レンズでは、眼内レンズを埋入措置された後の見え方や眼内位置の安定性の向上も図られ得る。
本発明の第四の態様は、第一〜三の何れかの態様に係る眼内レンズにおいて、前記安定化外縁部が、前記長軸方向に1.0mm以上の長さを有しているものである。
本態様に従う構造とされた眼内レンズでは、曲率半径の大きい安定化外縁部が1.0mm以上の長さとされることで、挿入筒部内を押し出される際の眼内レンズの安定化外縁部による案内作用の向上ひいては眼内レンズの周方向位置の安定化の向上が図られ得る。
本発明の第五の態様は、前記第一〜四の何れかの態様に係る眼内レンズにおいて、前記支持部が、前記光学部から前記長軸方向の両側部分から外周側に向かって延びだして一対設けられているものである。
本態様に従う構造とされた眼内レンズでは、光学部の外周縁から外方に向かって突出する支持部を、光学部の長軸方向の両側部分から延びださせたことにより、例えば光学部の長軸を挿入筒部での押し出し方向に向けた状態で、両側の支持部が光学部から挿入筒部の長さ方向に延びるように配することが可能になる。これにより、両側の支持部が押し出しに際して邪魔になることが軽減されると共に、両側の支持部の挿入筒部への当接作用によっても、挿入筒部内での眼内レンズの位置安定性の向上が図られ得る。
本発明の第六の態様は、前記第一〜五の何れかの態様に係る眼内レンズにおいて、前記光学部の外周縁からの前記支持部の延びだし位置が、該光学部の外周縁における前記長軸の位置から周方向で一方の側に偏倚しており、該支持部の基端において該長軸を越えて周方向に延びる外周縁部が、該光学部の該長軸方向における半径寸法よりも大きな曲率半径を有しており、該長軸方向における半径寸法を有する円弧よりも外周側にまで張り出す張出部が設けられているものである。
本態様に従う構造とされた眼内レンズでは、例えば光学部の長軸を挿入筒部での押し出し方向に向けた状態で、後方側に位置する支持部の基端部分に設けられた張出部によって、眼内レンズを押し出すプランジャなどの操作部材が押し当てられて押出操作力が及ぼされる押圧面が構成され得る。
本発明の第七の態様は、前記第六の態様に係る眼内レンズにおいて、前記光学部の後面側の外周縁部を周方向に連続して延びるエッジ部が形成されていると共に、該エッジ部から外周側に広がるように前記張出部が設けられているものである。
本態様に従う構造とされた眼内レンズでは、光学部において外周側へ部分的に張り出す張出部の外周縁の曲率半径が小さくなった場合でも、張出部の内周側にエッジ部を設けたことにより、レンズを嚢内に埋植した状態下でエッジ部が押し付けられる嚢への局所的な当接力の集中やそれに伴う皺の発生が回避され得る。
本発明の第八の態様は、前記第一〜七の何れかの態様に係る眼内レンズにおいて、前記支持部が略J字状の湾曲形状で前記光学部から延びだしており、該支持部の根元部分において一定幅寸法で延びる根元側湾曲部が設けられていると共に、該根元側湾曲部から先端に向かって次第に幅寸法が大きくなる中間湾曲部が設けられており、且つ該中間湾曲部の曲率が該根元側湾曲部の曲率よりも小さくされているものである。
本態様に従う構造とされた眼内レンズにおいて、根元側湾曲部分では、一定幅寸法とされることで全体に亘って応力が分散されて強度特性の向上が図られると共に、中間湾曲部では、幅寸法が先端に向かって大きくされることで、眼内挿入状態での当接反力による変形を抑えることができると共に、眼内挿入後に支持部の先端を操作して眼内レンズを広げたり位置合わせするなどの施術者の操作性の向上が図られ得る。
本発明の第九の態様は、前記第八の態様に係る眼内レンズにおいて、前記根元側湾曲部では、内周縁と外周縁とが同心の湾曲形状とされている一方、前記中間湾曲部では、内周縁と外周縁とが同じ曲率半径で非同心の湾曲形状とされているものである。
本態様に従う構造とされた眼内レンズでは、根元側湾曲部が一定幅寸法をもって且つ一定の曲率半径で延びることから、長さ方向の全体に亘る応力分散ひいては耐強度特性の更なる向上が図られ得る。また、中間湾曲部の内外周縁が同じ曲率半径とされることで基端から先端に向かう幅寸法の広がりを容易に設定することが可能になる。
本発明の第十の態様は、前記第一〜九の何れかの態様に係る眼内レンズにおいて、前記光学部の外周縁における前記短軸の位置に対して周方向の一方の側には、周方向の他方の側よりも大きな曲率半径で外周に広がる拡幅部が、前記支持部の基端に一体的に形成されているものである。
本態様に従う構造とされた眼内レンズでは、拡幅部が設けられたことによって安定化外縁部について、長軸とより平行に近い傾斜にしたり、長軸方向により長く設定したりすることも可能になる。これにより、安定化外縁部によるレンズ押出方向へ案内作用の向上が図られて、レンズ押出時における不用意なレンズ周方向の回転変位をより効果的に防止することも可能になる。
上述の説明から明らかなように、本発明に従う構造とされたワンピース型でフォールダブルな眼内レンズでは、挿入器具の挿入筒部の内周面に対する光学部の外周縁の当接作用を利用して、挿入器具内で押し出される眼内レンズの位置の安定化が図られ得る。
本発明の一実施形態としての眼内レンズを示す正面図である。 図1に示された眼内レンズの背面図である。 図1に示された眼内レンズを下方から見た側面図である。 図1に示された眼内レンズの断面図であって、図1におけるZ軸断面に相当する図である。 図1に示された眼内レンズの正面側の斜視図である。 図1に示された眼内レンズの背面側の斜視図である。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
図1〜図6には、本発明の一実施形態としての眼内レンズ10が示されている。この眼内レンズ10は、光学部12と一対の支持部14,14を含んで一体成形されたワンピース型とされている。
なお、このように光学部12と支持部14,14を有する眼内レンズ10は、フォールダブルタイプの眼内レンズを与えるのに十分な可視光線の透過率を備えていることに加えて、優れた軟質性と或る程度の弾性を備えた各種の材料によって形成され得る。好ましくは、ガラス転移温度が30℃以下で、且つ、屈折率が1.51以上である軟質材料で形成される。このような軟質材料では、常温下で眼内レンズ10を容易に折り畳んだり巻き上げたりして、一層コンパクトにすることが可能となり、例えば埋植時における嚢内への挿入を一層容易に行うことが出来る。
具体的には、特開平10−24097号公報や特開平11−56998号公報等に記載されているものが、本発明に係る眼内レンズ10の成形材料として好適に採用される。その中でも、形状回復性に優れた眼内レンズを得るために、以下(i)に示す如き(メタ)アクリル酸エステルを、一種又は二種以上含むモノマーを採用することが望ましい。また、以下(ii)に示す如き任意モノマーが適宜に配合される。更に、必要に応じて、以下(iii)に示す如き添加物が必要に応じて加えられる。
(i)含有モノマー
以下の如き、直鎖状,分岐鎖状又は環状のアルキル(メタ)アクリレート類;
メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート等
以下の如き、水酸基含有(メタ)アクリレート類;
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート等
以下の如き、芳香環含有(メタ)アクリレート類;
フェノキシエチル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、フェニルエチル(メタ)アクリレート等
以下の如き、シリコン含有(メタ)アクリレート類;
トリメチルシロキシジメチルシリルメチル(メタ)アクリレート、トリメチルシロキシジメチルシリルプロピル(メタ)アクリレート等
なお、「(メタ)アクリレート」とは、「・・・アクリレート」並びに「・・・メタクリレート」の二つの化合物を総称するものであり、後述するその他の(メタ)アクリル誘導体についても同様とする。
(ii)任意モノマー
以下の如き、(メタ)アクリルアミドまたはその誘導体;
(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド等
以下の如き、N−ビニルラクタム類;
N−ビニルピロリドン等
スチレンまたはその誘導体
以下の如き、架橋性モノマー;
ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート
(iii)添加物
熱重合開始剤、光重合開始剤、光増感剤等
色素等
紫外線吸収剤等
また、このようなモノマー材料を用いて、図示されている如き眼内レンズ10を一体成形するに際しては、従来から公知の各種手法が何れも採用可能であり、例えば切削加工成形法やモールド成形法、或いはレーザー加工や打抜きによる外周の形成方法などを適宜に組み合わせることによって目的とする眼内レンズ10を得ることが出来る。切削加工成形法によれば、上述の如きモノマー材料からなる所定の重合成分を重合して棒状やブロック状,板状等の適当な形状のレンズブランクスを成形した後、旋盤等を用いて、かかるレンズブランクスに対して切削加工を施すことにより、所望形状の眼内レンズ10を得ることが出来る。また、モールド成形法によれば、目的とする眼内レンズ10の形状に対応した成形キャビティを有する成形型を用いて、上述の如きモノマー材料からなる所定の重合成分を、その成形キャビティ内に導入し、そこで適当な重合操作を実施することによって、所望形状の眼内レンズ10を得ることが出来る。なお、モノマー材料の重合方法としては、モノマー材料に応じて、従来から公知の熱重合方法や光重合方法、或いはそれらを組み合わせた重合方法等が適宜に採用される。
上述の如くして一体成形された眼内レンズ10において、光学部12は、正面視が全体として略長円形状とされている。この光学部12の略全体の領域、特に中央の領域が、人眼の光学系を構成して人の眼の水晶体の代替機能を果たす光学特性を備えたレンズ領域とされている。なお、光学部12のレンズ面(光学部前面18および光学部後面20)は、要求される光学特性に応じて各種形状とされ得、その両面18,20の形状が、凹面や凸面,平面等を任意に組み合わせて設定され得る。本実施形態では、光学部前面18と光学部後面20が何れも球状凸面とされた凸レンズ形状の光学部12が採用されている。
ここにおいて、光学部12は、幾何中心Oを通る径方向線について、最長外径を長軸X、最小外径を短軸Yとし、長軸X上の長径xを直径とする参考大円Aと、短軸Y上の短径yを直径とする参考小円Bと、互いに直交する長径xと短径yを有する参考楕円Cとに対して、特徴的な関係を有する。
先ず、図1において、光学部12を与える参考楕円Cは、楕円率(F=y/x)の値が0.60≦F≦0.95の範囲内に設定されることが好ましい。このような楕円率の参考楕円Cを採用して、光学部12の長径xと短径yを設定することにより、眼光学系に必要とされる有効光学系を確保しつつ、後述の如き本発明の効果を一層有利に享受することができる。
特に、短径yは、4mm≦y≦6mmの範囲内に設定されることが好ましく、長径xは、5mm≦x≦7mmの範囲内に設定されることが好ましい。なお、短径yが4mmよりも小さくと、短軸方向でのエッジグレアが発生しやすくなって、見え方の不具合を生ずる可能性が高まる。また、長径xが7mmよりも大きいと、両支持部14,14の最外周端間の全長が一般に12〜14mmとされる条件下で支持部14,14用のエリアが狭くなり過ぎて、水晶体嚢内での安定性や収納性が悪くなるおそれがあり、見え方の不具合や後発白内障を引き起こす可能性も高くなると考えられる。
また、図1に示されているように、光学部12において短軸Yの方向で対向位置する両側の外周縁部は、それぞれ、参考小円Bの半径寸法y/2よりも大きな曲率半径r1をもって略長軸Xと平行な方向に延びる安定化外周縁22とされている。特に本実施形態では、各安定化外周縁22の曲率半径r1が、参考大円Aの半径寸法x/2よりも大きくされており、長軸Xに対してより平行に近くされている。
なお、少なくとも参考小円Bの半径寸法よりも大きな曲率半径を有し、短軸Yよりも長軸Xに対する傾斜角度の方が小さくされて長軸Xの方向に延びる安定化外周縁22の領域は、長軸X方向において長径xの1/5以上とされることが望ましく、より好適には長径xの1/3以上に亘って設けられる。具体的に、水晶体嚢内へ埋植される一般的な眼内レンズにおいて、安定化外周縁22の長軸X方向の長さは、1mm以上とされることが望ましい。これにより、後述する位置安定性効果の更なる向上が図られ得る。
一方、光学部12において長軸Xの方向で対向位置する両側の外周縁部についても、それぞれ、参考小円Bの半径寸法y/2よりも大きな曲率半径r2をもって形成されている。
なお、光学部12の光軸方向(図4中の上下方向)の厚さ寸法:dは、最大値で0.10〜2.00mmとされることが望ましく、より好適には最大値で0.20〜1.50mmとされる。蓋し、光学部12の肉厚寸法の最大値が0.10mmに満たないと埋植状態下での光学部12の形状保持性能が安定して発揮され得ないおそれがある一方、光学部12の肉厚寸法の最大値が2.00mmを越えると嚢内挿入に際して光学部12を十分に小さく折り畳んだり巻き上げたりすることが難しくなる場合がある。なお、本実施形態では、両凸形の光学部12とされており、幾何中心である光軸上で最大肉厚寸法を有するようになっている。また、かかる最大肉厚寸法:dの具体的な値は、採用する材料の特性(軟質性や屈折率等)や、光学部12の形状,大きさ等を総合的に考慮して設計される。
さらに、光学部12の外周縁には、外周側に向かって所定の長さで延びる一対の支持部14,14が一体的に設けられている。これら支持部14,14は、光学部12における長軸X方向の両側部分となる、図1中の左右方向の両側で略上下方向に延びる外周部分から左右両側に向かって且つそれぞれ同じ周方向に湾曲した触覚状に突出形成されている。
各支持部14は、全体として略J字状の湾曲形状で光学部12の外周に向かって延びだしている。そして、J字の下部に相当する支持部14の根元部分は、同心的な内周縁24と外周縁26とを有することで一定の幅寸法Lをもって所定長さで延びる根元側湾曲部28とされている。特に本実施形態では、内周縁24と外周縁26が何れも円弧形状とされており、根元側湾曲部28が一定幅の円弧板形状をもって半周に満たない長さで形成されている。
また、支持部14において根元側湾曲部28から先端側に向かって延びだす、J字の縦線部分に相当する支持部14の中間から先端にわたる部分は、根元側湾曲部28よりも小さな曲率で延びる中間部湾曲部30とされている。なお、根元側湾曲部28と中間部湾曲部30の接続点は、同じ幅寸法で且つ共通接線をもって接続されることで段差や角部のない滑らかな面をもって接続されている。また、根元側湾曲部28と中間部湾曲部30は全体に略一定の厚さ寸法とされている。
かかる中間部湾曲部30は、根元側湾曲部28から先端に向かって次第に且つ連続して幅寸法が大きくなっている。特に本実施形態では、中間部湾曲部30の内周縁32と外周縁34とが何れも円弧形状とされており、内周縁32の曲率半径cと外周縁34の曲率半径が同じとされているが、曲率中心を異ならされることで先端側に向かって次第に幅寸法の大きくなる形状が実現されている。
なお、支持部14の最先端には、中間部湾曲部30の先端が曲率半径eの略半円形状をもって内周側に拡幅されることによって最先端部38が設けられている。この最先端部38の外周縁によって、中間部湾曲部30の内周縁32と外周縁34の各先端が滑らかに接続されている。なお、最先端部38の曲率半径eは、中間部湾曲部30の先端部分の幅寸法よりも僅かに大きくされている。
ところで、本実施形態では、光学部12の外周縁における一対の支持部14,14の各基端の中心位置が、光学部12の長軸Xから周方向に角度θだけ周方向一方の側(図1中で右回りの側)に偏倚している。換言すれば、光学部12からの一対の支持部14,14の突出位置の対向方向Zが、長軸Xに対して角度θだけ傾斜している。
また、支持部14の根元側湾曲部28では、円弧状の内周縁24が、光学部12の外周縁に対して略長軸X上で略接線方向に滑らかに接続されている。一方、支持部14の根元側湾曲部28の円弧状の外周縁26は、根元側湾曲部28の周方向の中間部分に設定された変曲点において、根元側湾曲部28と反対側に曲率中心を移されることで逆アール状とされることで、曲率半径fの外周凹形の円弧形状をもって光学部12に向かって延びる基端側外周縁26′とされている。
なお、本実施形態では、曲率半径fが、根元側湾曲部28の内外周縁の曲率半径a,bに対して、f>b>aとされている。また、支持部14の根元側湾曲部28において逆アール状の円弧形状とされた基端側外周縁26′は、光学部12の外周縁における長軸X上の点と短軸Y上の点との略中間部分(θ≒45度付近)にまで延びており、光学部12の外周縁に対して略接線方向で滑らかに接続されている。
支持部14の根元側湾曲部28の基端部分に対して、このような内外周縁24,26の形状が設定されることにより、中間部湾曲部30の基端側から略一定の幅寸法で光学部12側に向かって延びる根元側湾曲部28の基端部分が、図1の正面視において光学部12に向かって周方向両側に拡幅されたような形状となっており、かかる部分によって支持部14の光学部12に対する連結部40が構成されている。
さらに、光学部12の外周縁において、支持部14の内周縁24が略X軸上で接しているが、かかる接点を挟んで支持部14と周方向反対側には、光学部12の外周縁が外周側に張り出した張出部42が設けられている。この張出部42は、前述の参考楕円Cの曲率半径よりも大きな曲率半径や更には参考大円Aの曲率半径よりも大きな曲率半径をもって、X軸に略直交する方向に向かって、支持部14と反対の周方向に延びる外周縁44を有している。
なお、張出部42の外周縁44は、光学中心軸側に曲率中心を有する正アール形状の他、直線形状や逆アール形状などであっても良い。また、張出部42は、光学部12の外周部分に一体形成されたものであるが、光学部12のから外周に張り出していることから、張出部42に対して眼光学系に要求される光学特性は必ずしも設定されている必要がない。
一方、支持部14の基端部分において逆アール状とされた外周縁26′が接続される光学部12の外周部分は、外周縁26′が光学部12の外周縁に対してより滑らかに繋がるように、僅かに外径寸法が大きい拡大径部46とされている。即ち、図1において、X軸より上方に位置する安定化外周縁22では、Y軸より左側に位置して支持部14の外周縁26′が接続される部分の方が、反対のY軸より右側に位置する部分よりも曲率半径が大きくされて全体的に大径の拡大径部46とされている。同様に、図1において、X軸より下方に位置する安定化外周縁22では、Y軸より右側に位置して支持部14の外周縁26′が接続される部分の方が、反対のY軸より左側に位置する部分よりも曲率半径が大きくされて全体的に大径の拡大径部46とされている。
そして、本実施形態では、光学部12における各安定化外周縁22において、周方向一方の側に張出部42が設けられると共に他方の側に拡大径部46が設けられることにより、かかる安定化外周縁22の周方向長さがより有利に確保されていると共に、曲率半径も一層大きくされている。その結果、安定化外周縁22,22が、それぞれ、X軸に対してより平行に近い傾斜角度で且つより長い領域に亘って設けられている。
さらに、各支持部14は、表裏両面が光軸直角方向に広がる略平坦面をもって形成されているが、図3,4に示されているように、光学部12に対して、光軸方向で一方の側(光学部前面18側)に僅かに偏倚して各支持部14が設けられている。なお、各支持部14の連結部40では、光軸方向における一方の側(光学部前面18側)の面が外周側に行くに従って次第に光軸方向前面側に向かう傾斜面をもって形成されている。
これにより、眼内埋植された際に嚢内に当接される支持部14,14の外周縁34,34の当接反力が、光学部12に対して中心軸方向に偏倚して作用せしめられ、光学部12を後嚢側に押圧する分力が及ぼされるようになっている。その結果、光学部12の後面20が後嚢に対して押し付けられて安定するようになっている。
また、光学部12の後面20の外周縁には、略直角断面の角からなるエッジ部50が設けられている。エッジ部50は、光学部12を取り囲むようにして周方向全周に亘って連続して滑らかに延びている。なお、本実施形態におけるエッジ部50は、全周に亘って、光軸直角方向で広がる同一平面に形成されている。
なお、エッジ部50が滑らかに延びているとは、関数曲線、若しくは複数の曲線又は直線(これらの適当な組合せの全ての態様を含む)の接続により、全周に亘って折れ点や折れ線を含まないように形成されることである。特に本実施形態では、光学部12の外周縁において最も曲率半径の小さい部分である張出部42について、外周縁ではなく張出部42の内周側を延びるようにエッジ部50が形成されており、それによって、エッジ部50の周方向における最小曲率半径が大きく設定されている。因みに、エッジ部50の周方向の最小曲率半径を大きくすることは、埋植状態での後嚢の皺を抑えて、後発白内障の発生を軽減するなどの目的から好ましい。
上述の如き構造とされた眼内レンズ10は、光学部12と支持部14,14を含む全体が適当な方向に折り畳まれ、或いは巻き上げられることにより、全体のサイズを小さくすることが可能とされる。そして、良く知られているように、人の眼の一部を切開して、そこから水晶体を吸引等で除去せしめた後、かかる切開創を通じて、小サイズ化した眼内レンズ10を、嚢内に挿し入れる。この挿し入れの操作は、一般に手動操作可能な挿入器具を利用し、切開創を通じて眼内に先端を差し入れられた小径の挿入筒部を通じて、眼内レンズ10を嚢内へ挿入することによって行われる。
特に本実施形態では、図1中のX軸と略平行な線を折線又は巻中心線とする等して、一対の支持部14,14の対向方向と略直交する方向で眼内レンズ10の折畳み乃至は巻上げ(丸めやロール等を含む)を行い、全体として支持部14,14の突出方向に長い長手状とすることにより、小径の挿入筒部を通じて押し出し可能なように、眼内レンズ10の小サイズ化を有利に実現することが出来るのである。即ち、本実施形態では、かかる一対の支持部14,14が突出形成されている光学部12の径方向一方向において、一対の連結部40,40が突出形成されているが、上述の折畳み乃至は巻上げの方向では、光学部12の外周側に突出する連結部40,40が形成されておらず、サイズが小さく維持されている。それ故、連結部40,40を設けても、折畳み或いは巻上げによって、眼内挿入方向となる一対の支持部14,14の突出方向への投影面積を充分に小さくすることが出来るのであり、嚢内への挿入時における切開創を小さく抑えることが可能となる。
ここにおいて、上述の如き眼内レンズ10では、光学部12の外周縁部に設けられた安定化外周縁22,22が、眼内挿入のために小サイズ化する際の折線等となるX軸と略平行に延びている。特に本実施形態では、各安定化外周縁22の曲率半径r1が、参考大円Aの半径寸法x/2よりも大きくされており、長軸Xに対してより平行に近くされている。それ故、これらの安定化外周縁22,22が、挿入筒部において、押し出し方向となる中心軸に沿って延びる状態で、眼内レンズ10が収容されるのであり、挿入筒部内での押し出しに際して、安定化外周縁22,22の挿入筒部内面に対する摩擦力や当接反力が案内作用を発揮することで、挿入筒部内での眼内レンズ10の意図しない傾き(例えばレンズ周方向の回転変位)が抑えられて、押し出し方向の安定性の向上が図られ得るのである。
更に本実施形態では、光学部12の外周部分において、外周側に延びだした構造をもって張出部42や拡大径部46が設けられることにより、安定化外周縁22がより一層X軸に沿って延びる形状をもって形成されていることから、上述の如き眼内レンズ10の押出操作時における安定化外周縁22,22による案内作用の更なる向上が図られている。
また、上述の眼内レンズ10では、一対の支持部14,14が、光学部12の外周縁においてX軸を周方向に外れて偏倚した位置に設けられていると共に、支持部14の偏倚方向に対してX軸を挟んだ反対側に張出部42が設けられており、これによってX軸の近くから支持部と反対側に向かってX軸と略直交する方向に延びる外周縁44が形成されている。それ故、挿入器具において挿入筒部内に収容された眼内レンズ10を押し出すためのプランジャ(押出軸部材)の先端を当接させて押出力を及ぼす押圧面を、かかる外周縁44の外周面によって有利に構成することができる。そして、かかる外周縁44に対して、眼内レンズ10の押出力を作用せしめることにより、眼内レンズ10に対して押出力を容易且つ効率的に安定して及ぼすことができ、施術者の負担軽減も図られ得る。
なお、本実施形態では、上述の張出部42が、光学部12のエッジ部50よりも外周側に広がって設けられている。これにより、エッジ部50の周方向の曲率半径が張出部42を設けることで小さくなり過ぎてしまうことを回避しつつ、張出部42によってY軸と平行に近い傾斜で周方向に延びる押圧面としての外周縁44をより有利に設定することができる。また、本実施形態では、張出部42の外周面が軸方向に拡幅されている(張出部42の内周縁の厚さ寸法よりも外周縁の厚さ寸法が大きくされている)ことにより、眼内への埋植状態下における嚢内面への当接面積が大きくされて当接圧が軽減されていると共に、張出部42の内周縁に設けられたエッジ部50の湾曲部分に対する嚢の当接圧が張出部42の外周面によって分散緩和されて、エッジ部50の当接部位における嚢の皺の発生の更なる軽減も図られ得る。
また、本実施形態では、支持部14の根元側湾曲部28が所定長さに亘って略一定の幅寸法とされていることから、その略全体に亘って応力の分散が図られて座屈状の折れ曲がりが防止されている。更にまた、支持部14の中間部湾曲部30は、根元側湾曲部28よりも幅広とされていると共に、嚢への当接反力が直接的に作用する先端に向かって次第に幅広形状とされていることにより、支持部14における嚢への当接反力の分散乃至は緩衝が図られている。
そして、このような根元側湾曲部28と中間部湾曲部30との相互作用に加えて、支持部14の光学部12への接続部分である連結部40が幅広とされて歪の発生を抑制されていると共に、支持部14が光学部12に対して軸方向前方側に偏倚せしめられて光学部12との接続部位が薄肉とされている(図4参照)ことにより、支持部14から光学部12への応力や歪の伝達を軽減して、かかる歪みに伴う乱視等の光学特性の乱れの発生を効果的に防ぐことも出来る。
また、本実施形態では、光学部12の後面20に比して前面18が曲率半径の小さい球冠状の凸形湾曲面とされている。それ故、前後面18,20により光学部12に要求される光学特性を実現しつつ、後面20の曲率半径を大きくすることで、光学部後面20の外周縁部において略光軸と平行に広がる光学部外周面との間に形成されるエッジ部50の角を、後発白内障の抑制などに有効なように、より直角に近い形状に設定することが出来る。
また、本実施形態では、支持部14,14の内外周縁の具体的形状について、根元側湾曲部28の内外周縁24,26や中間部湾曲部30の内外周縁32,34において、円弧形状を多く採用することで、設計や製造の容易化も図られ得る。
以上、本発明の実施形態について詳述してきたが、本発明はかかる実施形態の具体的構造によって限定されるものでない。例えば、張出部42や拡大径部46などは、必ずしも必要なものではないし、それらの一方だけを採用することも可能である。
また、支持部14の具体的形状や数などは特に限定されるものでなく、公知の各種形状の支持部も本発明において採用可能である。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもない。
10:眼内レンズ、12:光学部、14:支持部、18:光学部前面、20:光学部後面、22:安定化外周縁(安定化外縁部)、24:内周縁(根元部分の)、26:外周縁(根元部分の)、28:根元側湾曲部(根元部分)、30:中間部湾曲部、32:内周縁(中間部湾曲部の)、34:外周縁(中間部湾曲部の)、38:最先端部、40:連結部(支持部の基端)、42:張出部、44:外周縁(張出部の)、46:拡大径部、50:エッジ部

Claims (10)

  1. 所定の光学特性が与えられた光学部と、該光学部から外周側に向かって延びだした支持部とが、折畳み又は巻き上げ可能な軟質材で一体形成された眼内レンズにおいて、
    前記光学部が、直交する2軸が長軸および短軸となる略長円形状とされることにより、該短軸方向で対向位置する両側の外周縁部が、該光学部の該短軸方向における半径寸法よりも大きな曲率半径を有する安定化外縁部とされていることを特徴とする眼内レンズ。
  2. 前記安定化外縁部が、該光学部の前記長軸方向における半径寸法よりも大きな曲率半径を有している請求項1に記載の眼内レンズ。
  3. 前記光学部において、前記長軸方向の直径寸法に対する前記短軸方向の直径寸法の割合が60〜95%の範囲内に設定されている請求項1又は2に記載の眼内レンズ。
  4. 前記安定化外縁部が、前記長軸方向に1.0mm以上の長さを有している請求項1〜3の何れか一項に記載の眼内レンズ。
  5. 前記支持部が、前記光学部から前記長軸方向の両側部分から外周側に向かって延びだして一対設けられている請求項1〜4の何れか一項に記載の眼内レンズ。
  6. 前記光学部の外周縁からの前記支持部の延びだし位置が、該光学部の外周縁における前記長軸の位置から周方向で一方の側に偏倚しており、該支持部の基端において該長軸を越えて周方向に延びる外周縁部が、該光学部の該長軸方向における半径寸法よりも大きな曲率半径を有しており、該長軸方向における半径寸法を有する円弧よりも外周側にまで張り出す張出部が設けられている請求項1〜5の何れか一項に記載の眼内レンズ。
  7. 前記光学部の後面側の外周縁部を周方向に連続して延びるエッジ部が形成されていると共に、該エッジ部から外周側に広がるように前記張出部が設けられている請求項6に記載の眼内レンズ。
  8. 前記支持部が略J字状の湾曲形状で前記光学部から延びだしており、該支持部の根元部分において一定幅寸法で延びる根元側湾曲部が設けられていると共に、該根元側湾曲部から先端に向かって次第に幅寸法が大きくなる中間湾曲部が設けられており、且つ該中間湾曲部の曲率が該根元側湾曲部の曲率よりも小さくされている請求項1〜7の何れか一項に記載の眼内レンズ。
  9. 前記根元側湾曲部では、内周縁と外周縁とが同心の湾曲形状とされている一方、前記中間湾曲部では、内周縁と外周縁とが同じ曲率半径で非同心の湾曲形状とされている請求項8に記載の眼内レンズ。
  10. 前記光学部の外周縁における前記短軸の位置に対して周方向の一方の側には、周方向の他方の側よりも大きな曲率半径で外周に広がる拡幅部が、前記支持部の基端に一体的に形成されている請求項1〜9の何れか一項に記載の眼内レンズ。
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