JP2019054593A - 異物の侵入を抑制する電動機 - Google Patents

異物の侵入を抑制する電動機 Download PDF

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Abstract

【課題】回転シャフトが高速にて回転する場合に効果的に異物の侵入を抑制するオイルシールを備える電動機を提供する。
【解決手段】電動機1は、回転シャフト13に対向する部分を含む対向部材22と、弾性を有するシール部材41と、シール部材41を支持する環状部材42とを備える。回転シャフト13の外周面には、磁石51が配置されている。環状部材42の内周面には、コイルユニット53が配置されている。回転シャフト13が回転すると、磁力により回転シャフト13と同じ向きに環状部材42が回転する。シール部材41は、環状部材42と共に、回転シャフト13の回転速度よりも小さい回転速度にて回転する。
【選択図】図3

Description

本発明は、異物の侵入を抑制する電動機に関する。
電動機は、異物が飛散する環境にて使用される場合がある。たとえば、工作機械の主軸ヘッドは、ワークを加工する加工室に配置される。主軸ヘッドは、切削した時に生じる切粉および切削液などの異物が飛散する環境にて使用される。主軸ヘッドは、主軸を回転する電動機を含む。電動機の内部に異物が侵入すると、巻線に絶縁不良が生じたり、又は軸受けの機能が損なわれたりする虞がある。
電動機は、他の部材に連結される回転シャフトを含むロータと、ロータを取り囲むハウジングとを備える。回転シャフトは回転軸の周りに回転する。ハウジングに回転シャフトを固定することはできないために、電動機は、ハウジングと回転シャフトとの間から異物が内部に侵入することを抑制する機構を備えることが好ましい。
従来から回転シャフトとハウジングとの間を通って異物が侵入することを抑制する構造が検討されている。従来の技術においては、回転シャフトとハウジングとの間に、オイルシールを配置することが知られている(例えば、特開2004−36798号公報)。オイルシールは、ハウジングに固定され、オイルシールの先端のリップ部が回転シャフトの外周面と摺動するように形成される。
また、回転シャフトが低速にて回転する場合にはオイルシールの機能を有し、回転シャフトが高速にて回転する場合には、ラビリンスシールの機能を有する密閉構造を備える電動機が知られている(例えば、特開平7−55012号公報および特開平9−28053号公報)。
また、オイルシールおよびラビリンスシールの他に、筐体の内部の液体が外部に流出することを抑制する構造として、メカニカルシールが知られている(例えば、特開2013−96568号公報)。
特開2004−36798号公報 特開平7−55012号公報 特開平9−28053号公報 特開2013−96568号公報
ハウジングと回転シャフトとの間にオイルシールを配置することにより、回転シャフトとハウジングとの間から異物の侵入を抑制することができる。しかしながら、オイルシールは、回転シャフトが回転している期間中に常に回転シャフトに接触する。このために、例えば毎分8000回転を超えるような高速にて回転シャフトが回転する場合に、回転シャフトに接触する部分が摩擦により発熱する場合がある。または、回転シャフトに接触する部分が摩耗する場合がある。この結果、オイルシールの密閉性能が低下したり、オイルシールが経年劣化したりする場合がある。
オイルシールの代わりに、部材同士の間隔を狭くして、空気が流れにくくするように形成されたラビリンスシールを採用することが考えられる。ところが、ラビリンスシールは、空気が流通する流路が狭いものの、空気の流路が存在するために、密閉性能が劣るという問題がある。特に、回転シャフトが低速にて回転する場合または回転シャフトが停止している場合には、密閉性能が低くなるという問題がある。
本開示の一態様の電動機は、回転シャフトを含むロータと、回転シャフトを支持するハウジングとを備える。電動機は、ハウジングに固定され、回転シャフトに対向する部分を含む対向部材を備える。電動機は、弾性を有し、環状に形成されたシール部材と、シール部材を支持する環状部材とを備える。シール部材は、径方向の内側の端部が回転シャフトに接触し、径方向の外側の端部が対向部材に接触している。環状部材は、回転シャフトと同一の回転軸にて回転するように形成されている。回転シャフトの外周面には、磁気を発生する第1の磁気発生部材が配置されている。環状部材の内周面には、磁気を発生する第2の磁気発生部材が第1の磁気発生部材に対向するように配置されている。第1の磁気発生部材および第2の磁気発生部材は、回転シャフトが回転すると、磁力により回転シャフトと同じ向きに環状部材が回転するように形成されている。シール部材は、回転シャフトの回転速度よりも小さい回転速度にて環状部材と共に回転する。
本開示の一態様によれば、回転シャフトが高速にて回転する場合に効果的に異物の侵入を抑制するオイルシールを備える電動機を提供することができる。
実施の形態における電動機の端部の断面図である。 実施の形態における電動機の概略正面図である。 実施の形態における電動機のシール部材の部分の拡大断面図である。 実施の形態におけるシール部材の斜視図である。 環状部材の概略斜視図である。 環状部材の内面に配置されるコイルユニットの概略平面図である。 回転シャフトおよびシール部材の表面の速度を説明する拡大平面図である。
図1から図7を参照して、実施の形態における電動機について説明する。本実施の形態の電動機は、異物が飛散する環境にて使用される。本実施の形態の電動機は、ワークに対して工具を相対的に動かすことによりワークを加工する工作機械に配置される。工作機械は、工具が取り付けられる主軸を回転させる主軸ヘッドを含む。本実施の形態の電動機は、主軸ヘッドに配置されている。
主軸ヘッドは、工作機械の加工室に配置される。主軸ヘッドの周りには、ワークを切削した時に生じる切粉および加工室に噴射される切削液の液滴などの異物が存在する。本実施の形態の電動機は、これらの異物が電動機の内部に侵入することを抑制する構造を有する。
図1は、本実施の形態の電動機の先端の部分の概略断面図である。図2は、本実施の形態の電動機の先端の部分の概略正面図である。図1および図2は、回転シャフトに他の部材が連結される側の端部を示している。なお、図2においては、シール部材41に斜線を付している。電動機1は、ロータ11と、ステータ12とを備える。ステータ12は、例えば、軸方向に積層された複数の磁性鋼板にて形成されるステータコアと、コイル16とを有する。ロータ11は、回転シャフト13と、回転シャフト13の外側に固定され、複数の磁石を有するロータコア17とを有する。回転シャフト13は、回転力を伝達する主軸などの他の部材に連結される。
回転シャフト13は、回転軸RAの周りに回転する。本実施の形態の軸方向とは、回転シャフト13の回転軸RAが延びる方向を示す。本実施の形態の径方向とは、回転軸RAを中心とする円の半径方向を示す。本実施の形態の周方向とは、回転軸RAを中心とする円の円周の方向を示す。また、電動機1において、回転シャフト13が他の部材に連結される側を前側と称する。また、前側と反対側を後側と称する。図1に示す例では、矢印81が電動機1の前側を示している。
電動機1は、前側の部分に配置されたハウジング21を含む。ハウジング21は、ロータ11を取り囲むように筒状に形成されている。ハウジング21には、ステータ12が固定されている。ハウジング21は、第1のベアリング14を支持する支持部材25を含む。ハウジング21は、ベアリング14を介してロータ11を回転可能に支持する。ベアリング14は、回転シャフト13の前側の端部を回転可能に支持している。
図3に、シール部材が配置されている部分の拡大断面図を示す。第1のベアリング14は、回転シャフト13を回転させるための軸受である。第1のベアリング14は、外輪31、内輪32、および外輪31と内輪32との間に配置された玉33を含む。内輪32は、回転シャフト13と共に回転する。ハウジング21の支持部材25は、ベアリング14の外輪31を支持している。
本実施の形態における電動機1は、回転シャフト13に対向する部分を有する対向部材22を備える。本実施の形態における対向部材22は、ハウジング21に固定されている。対向部材22は、板状に形成されている。対向部材22は、回転シャフト13を取り囲むように環状に形成されている。本実施の形態の対向部材22は、接着剤にてハウジング21に固定されているが、この形態に限られず、対向部材は、ボルト等の締結部材によりハウジングに固定されていても構わない。
対向部材22は、回転シャフト13の外周面に対向する部分としての対向部22aを有する。対向部22aは、面状に形成されている。対向部22aは、回転シャフト13の外周面と平行に延びるように形成されている。すなわち、回転シャフト13の外周面と、対向部22aの内周面との間隔は、周方向において一定である。
本実施の形態の対向部材は、板状に形成されているが、この形態に限られない。対向部材は、回転シャフトに対向する部分を有するように任意の形状にて形成することができる。また、対向部材の対向部は、シール部材を押圧する方向に弾性を有していても構わない。
図4に、本実施の形態におけるシール部材の斜視図を示す。図2から図4を参照して、対向部材22と回転シャフト13とに挟まれる領域には、オイルシールとしてのシール部材41が配置されている。シール部材41は、弾性を有する部材にて形成されている。シール部材41は、環状に形成されている。シール部材41は、基部41aと、基部41aから回転シャフト13の外周面に向かって延びる内側リップ部41bと、基部41aから対向部22aに向かって延びる外側リップ部41cとを有する。内側リップ部41bは、回転シャフト13の外周面と摺動する。外側リップ部41cは、対向部材22の対向部22aの表面と摺動する。
内側リップ部41bおよび外側リップ部41cは、径方向に変形するように弾性を有する。内側リップ部41bおよび外側リップ部41cは、例えば、ニトリルゴムまたはフッ素ゴム等のゴムにより形成することができる。内側リップ部41bは、弾性力により回転シャフト13に押し付けられる。外側リップ部41cは、弾性力により対向部材22の対向部22aに押し付けられる。
シール部材は、内側リップ部および外側リップ部を有する任意の構成を有することができる。例えば、シール部材41の基部41aの内部には、基部41aの形状を維持するための金属環が配置されていても構わない。また、内側リップ部41bおよび外側リップ部41cには、接触する部材に向かって押圧されるように、ばねを含んでいても構わない。
本実施の形態におけるシール部材41は、回転シャフト13の回転軸RAと同軸状に回転するように形成されている。電動機1は、シール部材41を回転させる為の軸受としての第2のベアリング44を含む。第2のベアリング44は、第1のベアリング14と同軸状に配置されている。ベアリング44は、外輪45、内輪46、および外輪45と内輪46との間に配置された玉47を含む。ベアリング44の外輪45は、支持部材26に固定されている。支持部材26は、支持部材25に固定されている。ベアリング44は、支持部材26を介してハウジング21に支持されている。
電動機1は、第2のベアリング44に固定された環状部材42を含む。環状部材42は、ベアリング44の内輪46に固定されている。環状部材42は、回転シャフト13と同一の回転軸RAにて回転するように形成されている。シール部材41の基部41aは、環状部材42に固定されている。シール部材41は、環状部材42およびベアリング44の内輪46と一体的に回転する。
本実施の形態における電動機1は、シール部材41を回転軸RAの周りに回転させる駆動機構を備える。駆動機構は、回転シャフト13の外周面に配置された第1の磁気発生部材を含む。第1の磁気発生部材は、磁気を発生するように形成されている。また、駆動機構は、環状部材42の内周面に配置された第2の磁気発生部材を含む。第2の磁気発生部材は、磁気を発生するように形成されている。第2の磁気発生部材は、第1の磁気発生部材に対向するように配置されている。
本実施の形態における駆動機構は、磁力によりシール部材41を回転させる。駆動機構は、回転シャフト13と同じ向きに環状部材42を回転させる。駆動機構は、回転シャフト13の回転速度よりも小さい回転速度にて環状部材42を回転させるように形成されている。
本実施の形態の第1の磁気発生部材は、回転シャフト13の外周面に配置された複数の磁石51を含む。本実施の形態の磁石51は、永久磁石である。複数の磁石51は、周方向に互いに離れて配置されている。複数の磁石51は、互いに等間隔になるように配置されている。本実施の形態においては、外側がS極になる磁石51と、外側がN極になる磁石51が、周方向に沿って交互に配置されている。すなわち、複数の磁石51は、隣り合う磁石の磁極が異なるように配置されている。
図5に、本実施の形態における環状部材の概略斜視図を示す。図3および図5を参照して、環状部材42は、回転シャフト13を取り囲むように環状に形成されている。第2の磁気発生部材は、環状部材42の内周面に配置された複数のコイルユニット53を含む。複数のコイルユニット53は、周方向に互いに離れて配置されている。コイルユニット53は、環状部材42の内周面に沿って等間隔に配置されている。コイルユニット53は、回転シャフト13に配置された磁石51に対向するように配置されている。
図6に、本実施の形態におけるコイルユニットの概略正面図を示す。コイルユニット53は、導線が巻回されたコイル54と、導線に接続された抵抗素子55とを有する。本実施の形態におけるコイルユニット53は、コイル54の平面形状が四角形になるように形成されている。抵抗素子55は、コイル54の導線の一方の先端と他方の先端とに接続されている。
コイル54に流れる電流値は、抵抗素子55の抵抗値に応じて定まる。抵抗素子55は、コイル54の導線に流れる電流の大きさを調整する機能を有する。コイルユニット53は、この形態に限られず、コイルにより磁気を発生できる任意の形態を採用することができる。
本実施の形態におけるシール部材41は、駆動機構により、回転シャフト13が回転すると磁力の作用により回転する。図2および図3を参照して、回転シャフト13が矢印83に示す方向に回転する。磁石51が回転シャフト13と共に回転する。磁石51が生成する磁束は、磁石51に対向するコイルユニット53を横切る。コイルユニット53のコイル54には誘導電流が流れる。そして、コイルユニット53から誘導電流による磁気が発生する。磁石51が発生する磁気とコイルユニット53が生成する磁気との作用により、コイルユニット53には磁力が作用する。磁力は、磁石51が移動する方向に作用する。この結果、環状部材42は、回転シャフト13が回転する方向と同じ方向に回転する。そして、シール部材41は、矢印84に示すように、環状部材42と共に回転する。
シール部材41が回転すると、内側リップ部41bは、回転シャフト13の外周面に摺動する。また、外側リップ部41cは、対向部22aに摺動する。このように、シール部材41が、回転シャフト13の外周面および対向部材22の対向部22aと接触しながら回転することにより、ハウジング21の内部の密閉が維持される。換言すると、シール部材41により、回転シャフト13の周りの密閉構造を形成することができる。ハウジング21と回転シャフト13との間の部分から異物が電動機1の内部に侵入することを抑制することができる。
駆動機構は、シール部材41の回転速度(角速度)が、回転シャフト13の回転速度(角速度)よりも遅くなるように形成されている。シール部材41の回転速度は、コイルユニット53の抵抗素子55を変更することにより、調整することができる。抵抗値の大きな抵抗素子55を選定することにより、コイル54に流れる電流値を小さくすることができる。コイルユニット53から発生する磁束密度を小さくすることができる。この結果、シール部材41の回転速度を小さくすることができる。
一方で、抵抗値の小さな抵抗素子55を選定することにより、シール部材41の回転速度を大きくすることができる。すなわち、抵抗素子55の抵抗値が小さくなるほど、シール部材41の回転速度を回転シャフト13の回転速度に近づけることができる。このように、コイルユニット53が抵抗素子55を含むことにより、適切な抵抗値を有する抵抗素子55を選定して、所望の回転速度にてシール部材41を回転させることができる。
次に、シール部材の回転速度について詳細に説明する。図7は、本実施の形態における回転シャフト、シール部材、および対向部材の拡大概略正面図である。ここでの例では、回転シャフト13の回転速度を角速度ω1とする。また、シール部材41の回転速度を角速度ω2とする。角速度ω1は、角速度ω2よりも大きい(ω1>ω2)。回転シャフト13は、半径aを有する。シール部材41は、径方向の幅bを有する。幅bは、対向部材22と回転シャフト13との間隔に対応する。
図3および図7を参照して、角速度ω1にて回転している回転シャフト13の外周面における周方向の速度は、aω1になる。速度aω1は、矢印85にて示している。また、シール部材41の内側リップ部41bの接触部における周方向の速度は、aω2になる。速度aω2は、矢印86にて示している。
従来の技術によるオイルシールの構造では、シール部材が静止している。このために、シール部材のリップ部に対する回転シャフトの周方向の相対速度は、速度aω1になる。これに対して、本実施の形態の構造では、内側リップ部41bに対する回転シャフト13の周方向の相対速度は、a(ω1−ω2)になる。本実施の形態における内側リップ部41bに対する回転シャフト13の相対速度は、従来の技術のオイルシールのリップ部の相対速度よりも小さくなる。すなわち、本実施の形態の電動機1は、オイルシールと回転シャフトとが摺動する部分における相対速度を小さくすることができる。このため、オイルシールにおいて、回転シャフトと摺動する部分の発熱および摩耗を抑制することができる。
次に、シール部材41の外側リップ部41cの接触部の周方向の速度は、(a+b)ω2になる。速度(a+b)ω2は、矢印87にて示されている。対向部材22は、静止しているために、この周方向の速度は、対向部材22に対する外側リップ部41cの周方向の相対速度になる。この速度(a+b)ω2は、回転シャフトの外周面における周方向の速度aω1よりも小さいことが好ましい。この構成により、従来のオイルシールのリップ部の相対速度よりも、本実施の形態における外側リップ部の相対速度を遅くすることができる。シール部材の外側リップ部の発熱および摩耗を抑制することができる。
コイルユニット53の抵抗素子55の抵抗値は、上記の条件を満たすように選定することが好ましい。すなわち、電動機は、シール部材の回転速度が回転シャフトの回転速度よりも小さくなり、かつ、外側リップ部の周方向の速度が、回転シャフトの表面における周方向の速度よりも小さくなるように形成されることが好ましい。
また、回転シャフト13に配置された磁石51が発生する磁束密度、磁石51の個数、磁石51同士の間隔、コイル54の大きさ、コイル54の形状、コイル54の巻き数、コイルユニット53同士の間隔等は、上記の条件を満たすように選定することが好ましい。
このように、本実施の形態の電動機1は、シール部材41の内側リップ部41bおよび外側リップ部41cにおいて、従来の技術におけるオイルシールのリップ部よりも相対速度を小さくすることができる。このため、シール部材のリップ部における発熱および摩耗を抑制することができる。本実施の形態の電動機は、長期間にわたって、シール部材の信頼性を維持することができる。
特に、回転シャフトが高速にて回転すると、シール部材の発熱および劣化が生じやすくなる。このために、本実施の形態の密閉構造は、回転シャフトが高速にて回転する電動機に好適である。高速で回転する電動機としては、回転シャフト13の回転数が8,000rpm以上の電動機を例示することができる。
ここで、工作機械の主軸を回転させる主軸モータは、高速にて回転する。また、主軸モータを含む主軸ヘッドは、異物が飛散する加工室の内部に配置される。主軸ヘッドは、異物が電動機の内部に侵入しない構造が必要である。このために、本発明の密閉構造を有する電動機は、工作機械の主軸モータに好適である。
また、電動機の回転数の上限値は、シール部材の材質に依存する。それぞれのシール部材には、回転数の上限値が定められている。また、回転数の上限値は、電動機の回転シャフトの直径にも依存する。本実施の形態における電動機は、シール部材の発熱および摩耗を抑制することができるために、従来の技術における電動機の回転数の上限値よりも大きな回転数にて回転シャフトを回転させることができる。
本実施の形態の電動機では、コイルの誘導電流を利用した電磁力にて、シール部材が回転する。磁力を用いた駆動機構としては、この形態に限られず、磁力を利用した任意の形態を採用することができる。本実施の形態の第1の磁気発生部材は、複数の永久磁石であり、第2の磁気発生部材は、複数のコイルユニットであるが、この形態に限られない。第1の磁気発生部材および第2の磁気発生部材は、環状部材が回転するように磁気を発生する任意の部材を採用することができる。例えば、第1の磁気発生部材として回転シャフトの外周面に外側がN極になるように複数の永久磁石を配置し、第2の磁気発生部材として環状部材の内周面に内側がS極になるように複数の永久磁石を配置することができる。この構成によっても、回転シャフトの回転に伴ってシール部材を回転させることができる。また、回転シャフトおよび環状部材のうち少なくとも一方に、磁気発生部材として電磁石が配置されていても構わない。
本実施の形態のコイルユニット53においては、コイル54の導線に抵抗素子55が接続されているが、この形態に限られず、コイル54を構成する導線として抵抗を有する導線が用いられていても構わない。
更に、本実施の形態におけるコイルユニット53の抵抗素子55は、抵抗値が変化しないが、この形態に限られない。抵抗素子として、抵抗値を変化させることができる可変抵抗器を採用することができる。可変抵抗器の抵抗値を変化させることにより、シール部材の回転速度を調整することができる。例えば、電動機の組立て工程において、シール部材が設計の回転速度にて回転するように可変抵抗器の抵抗値を調整することができる。
また、外部からの信号により抵抗値を変化させることができる可変抵抗器を採用することができる。この構成により、電動機を組み立てた後においても、容易にシール部材の回転速度を調整することができる。シール部材を高速で回転させる場合に、抵抗値を小さくすることができる。例えば、ワークの加工内容に応じて工具および主軸モータの回転速度が設定される。そして、主軸モータの回転速度に対応して、シール部材の回転速度を調整することができる。
本実施の形態における電動機は、工作機械の主軸を回転させる電動機であるが、この形態に限られず、異物が侵入する虞のある環境に配置される任意の電動機に本発明を適用することができる。
上記の実施の形態は、適宜組み合わせることができる。上述のそれぞれの図において、同一または相等する部分には同一の符号を付している。なお、上記の実施の形態は例示であり発明を限定するものではない。また、実施の形態においては、特許請求の範囲に示される実施の形態の変更が含まれている。
1 電動機
11 ロータ
13 回転シャフト
14 ベアリング
21 ハウジング
22 対向部材
22a 対向部
41 シール部材
41b 内側リップ部
41c 外側リップ部
42 環状部材
44 ベアリング
46 内輪
51 磁石
53 コイルユニット
54 コイル
55 抵抗素子

Claims (4)

  1. 回転シャフトを含むロータと、
    前記回転シャフトを支持するハウジングと、
    前記ハウジングに固定され、前記回転シャフトに対向する部分を含む対向部材と、
    弾性を有し、環状に形成されたシール部材と、
    前記シール部材を支持する環状部材とを備え、
    前記シール部材は、径方向の内側の端部が前記回転シャフトに接触し、径方向の外側の端部が前記対向部材に接触し、
    前記環状部材は、前記回転シャフトと同一の回転軸にて回転するように形成されており、
    前記回転シャフトの外周面には、磁気を発生する第1の磁気発生部材が配置されており、
    前記環状部材の内周面には、磁気を発生する第2の磁気発生部材が前記第1の磁気発生部材に対向するように配置されており、
    前記第1の磁気発生部材および前記第2の磁気発生部材は、前記回転シャフトが回転すると、磁力により前記回転シャフトと同じ向きに前記環状部材が回転するように形成されており、
    前記シール部材は、前記回転シャフトの回転速度よりも小さい回転速度にて前記環状部材と共に回転する、電動機。
  2. 前記第1の磁気発生部材は、周方向に互いに離れて配置された複数の永久磁石であり、
    前記第2の磁気発生部材は、前記永久磁石に対向するように、周方向に互いに離れて配置された複数のコイルユニットである、請求項1に記載の電動機。
  3. 前記コイルユニットは、導線が巻回されたコイルと、前記導線に接続された抵抗素子とを含む、請求項2に記載の電動機。
  4. 前記回転シャフトの端部を支持するように形成され、前記ハウジングに支持された第1のベアリングと、
    前記ハウジングに支持され、前記第1のベアリングと同軸状に配置された第2のベアリングとを備え、
    前記環状部材は、前記第2のベアリングの内輪に固定されており、
    前記第2のベアリングの内輪、前記環状部材、および前記シール部材が一体的に回転する、請求項1から3のいずれか一項に記載の電動機。
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