JP2019054436A - データ伝送装置およびデータ伝送方法 - Google Patents
データ伝送装置およびデータ伝送方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019054436A JP2019054436A JP2017177809A JP2017177809A JP2019054436A JP 2019054436 A JP2019054436 A JP 2019054436A JP 2017177809 A JP2017177809 A JP 2017177809A JP 2017177809 A JP2017177809 A JP 2017177809A JP 2019054436 A JP2019054436 A JP 2019054436A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- clock
- frequency
- signal
- data
- transmission
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Transceivers (AREA)
- Bidirectional Digital Transmission (AREA)
Abstract
【課題】半二重方式の通信において、伝送距離と伝送データ容量を両立することができるデータ伝送装置を得る。
【解決手段】データ伝送装置を、切替手段1と、変調手段2と、通信手段3と、復調手段4を備える構成とする。切替手段1は、少なくとも2段階の周波数のクロックうち半二重方式の通信環境に適したクロックを選択して選択クロックとして出力する。変調手段2は、入力されたデータを基に、選択クロックの周波数の伝送用の信号を生成し、変調信号として出力する。通信手段3は、変調信号を基に搬送波に変調を施した第1の高周波信号を送信し、第1の高周波信号の送信先から伝送される第2の高周波信号を受信する。復調手段4は、通信手段3が受信した第2の高周波信号を選択クロックに基づいて復調する。
【選択図】 図1
【解決手段】データ伝送装置を、切替手段1と、変調手段2と、通信手段3と、復調手段4を備える構成とする。切替手段1は、少なくとも2段階の周波数のクロックうち半二重方式の通信環境に適したクロックを選択して選択クロックとして出力する。変調手段2は、入力されたデータを基に、選択クロックの周波数の伝送用の信号を生成し、変調信号として出力する。通信手段3は、変調信号を基に搬送波に変調を施した第1の高周波信号を送信し、第1の高周波信号の送信先から伝送される第2の高周波信号を受信する。復調手段4は、通信手段3が受信した第2の高周波信号を選択クロックに基づいて復調する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、半二重方式の通信技術に関するものであり、特に、伝送距離と伝送するデータ容量を両立する技術に関するものである。
送信データと受信データの1組からなる1パケットのパケット長が固定の半二重方式の通信では、伝送データ容量、すなわち、送信データと受信データの合計が増えると、伝送を行う時間である伝送時間が短くなる。伝送時間は、伝送距離に比例するためデータ容量が増えると、伝送距離が短くなる。すなわち、伝送距離を長くしようとすると、伝送できるデータ容量を小さくする必要がある。しかし、データ伝送装置の用途によっては、伝送距離と伝送データ容量の両立が要求される。そのため、伝送距離や必要な伝送データ容量など通信環境等の状況に応じて、データ通信を行えることが望ましい。そのような、状況に応じてデータ通信を行う技術としては、例えば、特許文献1のような技術が開示されている。
特許文献1は、通信状況に応じて通信速度を切り替える無線機に関するものである。特許文献1の無線機は、通常時は高速クロックに基づいたデータ通信を行い、音声通話の受信時に低速クロックに基づいたデータ通信を行っている。特許文献1は、そのような構成とすることで、受信時のノイズを低減するとともにデータ通信の品質の維持を維持することが出来るとしている。
しかしながら、特許文献1の技術は次のような点で十分ではない。特許文献1では、通常のデータ通信とは異なる音声通信が発生ときに、低速クロックにすることによってデータ通信による音声通信への影響を抑制している。すなわち、特許文献1は、2つの異なる通信を両立する技術に関するものである。そのため、半二重方式の通信において伝送距離を広げた状態で伝送データ容量を維持したいような通信環境に用いる技術としては、特許文献1の技術は不十分である。
本発明は、上記の課題を解決するため、半二重方式の通信において、伝送距離と伝送データ容量を両立することができるデータ伝送装置を得ることを目的としている。
上記の課題を解決するため、本発明のデータ伝送装置は、切替手段と、変調手段と、通信手段と、復調手段を備えている。切替手段は、少なくとも2段階の周波数のクロックうち半二重方式の通信環境に適したクロックを選択して選択クロックとして出力する。変調手段は、入力されたデータを基に、選択クロックの周波数の伝送用の信号を生成し、変調信号として出力する。通信手段は、変調信号を基に搬送波に変調を施した第1の高周波信号を送信し、第1の高周波信号の送信先から伝送される第2の高周波信号を受信する。復調手段は、通信手段が受信した第2の高周波信号を選択クロックに基づいて復調する。
本発明のデータ伝送方法は、少なくとも2段階の周波数のクロックうち半二重方式の通信環境に適したクロックを選択して選択クロックとして出力する。本発明のデータ伝送方法は、入力されたデータを基に選択クロックの周波数の伝送用の信号を生成し、変調信号として出力する。本発明のデータ伝送方法は、変調信号を基に搬送波に変調を施した第1の高周波信号を送信する。本発明のデータ伝送方法は、第1の高周波信号の送信先から伝送される第2の高周波信号を受信する。本発明のデータ伝送方法は、受信した第2の高周波信号を選択クロックに基づいて復調する。
本発明によると、半二重方式の通信において、伝送距離と伝送データ容量を両立することができる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について図を参照して詳細に説明する。図1は、本実施形態のデータ伝送装置の構成の概要を示したものである。本実施形態のデータ伝送装置は、切替手段1と、変調手段2と、通信手段3と、復調手段4を備えている。
本発明の第1の実施形態について図を参照して詳細に説明する。図1は、本実施形態のデータ伝送装置の構成の概要を示したものである。本実施形態のデータ伝送装置は、切替手段1と、変調手段2と、通信手段3と、復調手段4を備えている。
切替手段1は、少なくとも2段階の周波数のクロックうち半二重方式の通信環境に適したクロックを選択して選択クロックとして出力する。変調手段2は、入力されたデータを基に、選択クロックの周波数の伝送用の信号を生成し、変調信号として出力する。通信手段3は、変調信号を基に搬送波に変調を施した第1の高周波信号を送信し、第1の高周波信号の送信先から伝送される第2の高周波信号を受信する。復調手段4は、通信手段3が受信した第2の高周波信号を選択クロックに基づいて復調する。
本実施形態のデータ伝送装置は、切替手段1において半二重方式の通信環境に適した周波数のクロックを選択し、選択した周波数に基づいて送信用の信号の変調と、受信した信号の復調を行っている。そのため、本実施形態のデータ伝送装置は、伝送距離が長いような通信環境においても、高い周波数のクロックを選択することで伝送データの送信と受信に要する時間を短縮し、伝送データ容量を減らさずに伝送時間を確保することができる。その結果、本実施形態のデータ伝送装置を用いることで、半二重方式の通信において、伝送距離と伝送データ容量を両立することができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態について図を参照して詳細に説明する。図2は、本実施形態のデータ伝送システムの構成の概要を示したものである。本実施形態のデータ伝送システムは、2台のデータ伝送装置10の間で、半二重方式のデータ通信を行う通信システムである。
本発明の第2の実施形態について図を参照して詳細に説明する。図2は、本実施形態のデータ伝送システムの構成の概要を示したものである。本実施形態のデータ伝送システムは、2台のデータ伝送装置10の間で、半二重方式のデータ通信を行う通信システムである。
本実施形態のデータ伝送装置10の構成について説明する。図3は、本実施形態のデータ伝送装置10の構成を示すブロック図である。本実施形態のデータ伝送装置10は、信号生成部11と、変調部12と、送信部13と、空中線部14と、受信部15と、復調部16と、信号処理部17と、低速用クロック生成部18と、高速用クロック生成部19と、切替部20と、入力部21を備えている。
信号生成部11は、データ伝送装置10が備えられている装置や通信回線等か入力されたデータに冗長化等の処理を行って送信用のデータを生成し、変調部12に出力する。
変調部12は、信号生成部11から入力される送信用のデータと、切替部20から入力されるクロックを基に、伝送に適した信号、すなわち、搬送波に変調を施す際の信号に変換し、変調信号として送信部13に出力する。切替部20から入力されるクロックは、低速用クロック生成部18または高速用クロック生成部19のいずれかから入力されるクロックである。また、本実施形態の変調部12は、第1の実施形態の変調手段2に相当する。
送信部13は、変調部12から入力される変調信号を基に、搬送波に変調を施して高周波信号を生成し空中線部14に出力する。搬送波の周波数は、通信規格等に基づいてあらかじめ設定されている。
空中線部14は、送信部13から入力される高周波信号を無線信号として送信する。また、空中線部14は、対向するデータ伝送装置から無線信号を受信し、電気信号に変換して受信部15に出力する。
受信部15は、空中線部14から入力される高周波信号を検出して、復調部16に出力する。
復調部16は、低速用クロック生成部18または高速用クロック生成部19のいずれかから切替部20を介して入力されるクロックを基に受信部15から入力される信号を復調し、復調したデータを信号処理部17に送る。また、本実施形態の復調部16は、第1の実施形態の復調手段4に相当する。
信号処理部17は、復調部16から入力されるデータに誤り訂正処理等を行って、受信信号を基に生成したデータをデータ伝送装置10が備えられた装置や通信回線等に出力する。また、本実施形態の送信部13、空中線部14および受信部15の機能は、第1の実施形態の通信手段3に相当する。
低速用クロック生成部18は、低速用の周波数のクロックを生成し、切替部20に出力する。低速用クロック生成部18は、低速用として割り当てられた周波数のクロックを出力する発振器によって構成されている。
高速用クロック生成部19は、低速用のクロックよりも高周波の高速用の周波数のクロックを生成し、切替部20に出力する。高速用クロック生成部19は、高速用として割り当てられた周波数のクロックを出力する発振器によって構成されている。高速用クロック生成部19は、あらかじめ設定された周波数のクロックを出力する発振器によって構成されている。低速用の周波数と高速用の周波数は、低速時と高速時のそれぞれのデータの伝送速度の設定に基づいてあらかじめ設定されている。
切替部20は、低速用クロック生成部18から入力される低速用のクロックまたは高速用クロック生成部19から入力される高速用のクロックのうち、いずれか一方を変調部12および復調部16に出力する。切替部20は、入力部21から入力される速度選択信号S11を基に、低速用のクロックまたは高速用クロック生成部19から入力される高速用のクロックのいずれか一方を選択する。また、本実施形態の切替部20は、第1の実施形態の切替手段1に相当する。
入力部21は、作業者やデータ伝送装置10が備えられている装置等から低速用のクロックまたは高速用クロックのいずれを選択するのかを示す情報の入力を受け付ける。入力部21は、入力された情報を基に低速用のクロックまたは高速用クロックのいずれが選択されているかを判断し、選択されているクロックの出力を要求する信号を速度選択信号S11として切替部20に出力する。
本実施形態のデータ伝送システムの動作について説明する。始めにデータ伝送装置10が備えられている装置または作業者等によって、送信する信号の速度の情報が入力部21に入力される。送信する信号の速度は、高速または低速の2段階で設定され、いずれかを選択した情報が入力部21に入力される。また、対向するデータ伝送装置の入力部にも、同一の内容が入力される。
図4は、1パケット長が固定の半二重方式の通信における伝送データ容量、すなわち、送信データと受信データのデータ容量と伝送時間の関係を模式的に示した図である。同一の周波数のクロックに基づいて変調を施した場合には、図4に示す通り送信データと受信データのデータ量である伝送データ容量が大きくなると信号を伝送することができる伝送時間は減少する。そのため、伝送データ容量が大きい場合には、伝送可能な距離が短くなるので通信を行うデータ伝送装置10間の互いの距離を短くする必要がある。また、データ伝送装置10間の距離が一定の場合に、半二重方式の通信を成立させるためにはデータ伝送容量を小さくする必要がある。
図5は、送信データまたは受信データと、低速クロックおよび高速クロックの対応を模式的に示したものである。同一の伝送データ容量の送信データ等を送信する場合には、クロックを高周波数化した場合の方が、高周波信号の送出に要する時間は短くなる。クロック数を高くすることで伝送時間を確保することができるので、伝送データ容量を維持したまま伝送距離を長くすることが可能になる。本実施形態のデータ伝送装置10は、伝送データ容量が大きい場合には高速用のクロック、伝送データ容量が小さい場合には低速用のクロックを用いることで、伝送データ容量と伝送距離を両立させつつ通信の品質を維持することができる。すなわち、伝送データ容量が基準より大きい場合には、高速用として低速用よりも高周波のクロックが用いられる。本実施形態において高速または低速のいずれの周波数のクロックを選択するかの基準は、伝送距離ごとに伝送データ容量を用いてあらかじめ設定されている。
送信する信号の速度の情報が入力されると、入力部21は、入力された情報を基にデータの速度を示す信号を速度選択信号S11として切替部20に送る。速度選択信号S11を受け取ると、切替部20は、低速用クロック生成部18から入力されるクロックまたは高速用クロック生成部19から入力されるクロックのうち、速度選択信号S11で指定されたクロックを変調部12および復調部16に出力する。
信号生成部11は、入力されたデータを基に冗長化等の処理を行って送信用のデータを生成し、変調部12に出力する。送信用のデータを受け取ると、変調部12は、信号生成部11から入力される送信用のデータと、切替部20から入力されるクロックを基に、伝送に適した信号、すなわち、搬送波に変調を施す際の信号に変換し、変調信号として送信部13に出力する。変調部12から変調信号が入力されると、送信部13は、変調部12から入力される信号を基に搬送波に変調を施して高周波信号を生成し、空中線部14に出力する。高周波信号が入力されると空中線部14は、高周波信号を無線送信する。
高周波信号の送信先、すなわち、無線空間を介して対向するデータ伝送装置は、高周波信号を受信すると受信した信号の処理を行う。また、対向するデータ伝送装置は、自装置で生成した高周波信号を無線送信する。
送信部13から入力される信号を送信した後、対向するデータ伝送装置から無線信号を受信すると、空中線部14は、受信した信号を受信部15に送る。受信部15は、空中線部14から送られてくる高周波信号を検出すると、検出した信号を復調部16に送る。
受信部15から信号が受け取ると、復調部16は、切替部20を介して入力されるクロックを基に受信した信号の復調を行い信号処理部17に送る。復調された信号が入力されると、信号処理部17は、受信した信号に誤り訂正処理等を施してデータ伝送装置10が備えられている装置等に受信信号から生成したデータを出力する。
本実施形態のデータ伝送システムは、2台のデータ伝送装置10を備えているが、システム内に3台以上のデータ伝送装置10が備えられていてもよい。そのような場合には、同じタイミングでは2台のデータ伝送装置10が1組となって、半二重方式の通信によってデータの送受信を行う。また、3台以上のときは、各データ伝送装置10は、互いの距離が設定されるクロックの周波数に適応した伝送距離内になるように設置される。
本実施形態のデータ伝送システムのデータ伝送装置10は、入力部21から入力された情報を基に切替部20が高速用または低速用のクロックのいずれか一方を選択して変調部12および復調部16に出力している。そのため、本実施形態のデータ伝送装置10は、データ伝送装置10間の距離、すなわち、無線信号の伝送距離に応じて高速用または低速用のクロックのいずれかに基づいてデータの通信を行うことができる。本実施形態のデータ伝送装置10は、伝送距離が長いとき高速用のクロックに基づいて変調を施した高周波信号の送受信を行うので、伝送データ容量を維持したまま長い伝送距離に対応することが可能になる。また、本実施形態のデータ伝送装置10は、伝送データ容量が大きいとき高速用のクロックに基づいて変調を施した高周波信号の送受信を行う。そのため、本実施形態のデータ伝送装置10は、伝送距離を維持したまま長い伝送距離に対応することが可能になる。以上より、本実施形態のデータ伝送装置10を用いることで、半二重方式の通信において、伝送距離と伝送データ容量を両立することができる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態について図を参照して詳細に説明する。図6は、本実施形態のデータ伝送システムの構成の概要を示したものである。本実施形態のデータ伝送システムは、第2の実施形態と同様に2台のデータ伝送装置30の間で、半二重方式のデータ通信を行う通信システムである。
本発明の第3の実施形態について図を参照して詳細に説明する。図6は、本実施形態のデータ伝送システムの構成の概要を示したものである。本実施形態のデータ伝送システムは、第2の実施形態と同様に2台のデータ伝送装置30の間で、半二重方式のデータ通信を行う通信システムである。
第2の実施形態のデータ伝送装置10では、入力部から入力された情報に基づいて高速用または低速用の周波数のクロックの選択を行っている。本実施形態のデータ伝送装置30は、そのような構成に代えて、変調部が伝送データ容量に基づいて高速用または低速用の周波数のクロックの選択を行うことを特徴とする。
本実施形態のデータ伝送装置30の構成について説明する。図7は、本実施形態のデータ伝送装置30の構成を示すブロック図である。本実施形態のデータ伝送装置30は、信号生成部31と、変調部32と、送信部33と、空中線部34と、受信部35と、復調部36と、信号処理部37と、低速用クロック生成部38と、高速用クロック生成部39と、切替部40を備えている。
本実施形態の信号生成部31、送信部33、空中線部34、受信部35、復調部36、信号処理部37、低速用クロック生成部38および高速用クロック生成部39の構成と機能は、第2の実施形態の同名称の部位と同様である。
変調部32は、第2の実施形態の変調部12と同様の機能に加え、伝送データ容量を検出し、高速と低速の伝送速度のいずれかを選択する機能を有する。変調部32は、入力される送信用のデータのデータ量、すなわち、伝送データ容量が基準を超えたとき、高速の伝送速度による通信を選択する。また、変調部32は、伝送データ容量が基準以下のとき、低速の伝送速度による通信を選択する。変調部32は、選択結果に基づいて、高速用と低速用のクロックのいずれを選択するかを示す信号を速度選択信号S31として切替部40に送る。
切替部40は、変調部32から入力される速度選択信号S31に基づいて、低速用クロック生成部38から入力される低速用のクロックまたは高速用クロック生成部39から入力される高速用のクロックの一方を変調部32および復調部36に出力する。
本実施形態のデータ伝送システムの動作について説明する。始めに、互いに通信を行う2台のデータ伝送装置30は、変調および復調に用いるクロックの周波数の情報をあらかじめ定められた制御信号の送受信によって交換する。また、変調および復調に用いるクロックの周波数を変更する際に、互いに通信を行う2台のデータ伝送装置30は、変調および復調に用いるクロックの周波数の情報をあらかじめ定められた制御信号の送受信によって交換する。
信号生成部31は、入力されたデータを基に冗長化等を行って送信用のデータを生成し、変調部32に出力する。変調部32は、入力される送信用のデータの容量、すなわち、伝送データ容量を監視し、伝送データ容量をあらかじめ設定された基準と比較する。
伝送データ容量が基準を超えているとき、変調部32は、伝送速度として高速を選択する。また、伝送データ容量が基準以下のとき、変調部32は、伝送速度として低速を選択する。変調部32は、伝送速度を選択すると、選択した伝送速度に対応するクロックの情報を速度選択信号S31として切替部40に出力する。伝送速度が高速のときは、高速用のクロック、すなわち、低速用に比べて高周波のクロックが選択される。また、伝送速度が低速のときは、低速用のクロック、すなわち、高速用に比べて低周波のクロックが選択される。伝送速度を判断する際の基準となる伝送データ容量の値は、伝送距離ごとにあらかじめ設定されている。通信先のデータ伝送装置との距離、すなわち、伝送距離の情報は、作業者またはデータ伝送装置30が備えられている装置等によって変調部32にあらかじめ設定されている。
速度選択信号S31を受け取ると、切替部40は、低速用クロック生成部38から入力されるクロックまたは高速用クロック生成部39から入力されるクロックのうち、速度選択信号S31で指定されたクロックを変調部32および復調部36に出力する。
高速用または低速用のクロックと、送信用のデータを受け取ると、変調部32は、信号生成部31から入力される送信用のデータを、切替部40から入力されるクロックを基に搬送波に変調を施す際の信号に変換し、変調信号として送信部33に出力する。
変調部32から変調信号が入力されると、送信部33は、変調部32から入力される変調信号を基に搬送波に変調を施して高周波信号を生成し、生成した高周波信号を空中線部34に出力する。
高周波信号が入力されると空中線部34は、高周波信号を無線送信する。高周波信号の送信先、すなわち、無線空間を介して対向するデータ伝送装置は、高周波信号を受信すると受信した信号の処理を行う。また、対向するデータ伝送装置は、自装置で生成した高周波信号を無線送信する。
送信部33から入力される信号を送信した後、対向するデータ伝送装置から無線信号を受信すると、空中線部34は、受信した信号を受信部35に送る。受信部35は、空中線部34から送られてくる高周波信号を検出すると、検出した信号を復調部36に送る。
受信部35から信号が受け取ると、復調部36は、切替部40を介して入力されるクロックを基に受信した信号の復調を行い信号処理部37に送る。復調された信号が入力されると、信号処理部37は、受信した信号に誤り訂正処理等を施してデータ伝送装置30が備えられている装置等に受信信号から生成したデータを出力する。
本実施形態のデータ伝送システムは、2台のデータ伝送装置30を備えているが、システム内に3台以上のデータ伝送装置30が備えられていてもよい。そのような場合には、同じタイミングでは2台のデータ伝送装置30が1組となって、半二重方式の通信によってデータの送受信を行う。また、3台以上のときは、各データ伝送装置30は、通信相手となるデータ伝送装置ごとにクロックの周波数を変えることで通信相手ごとに適した伝送速度で通信を行ってもよい。
本実施形態のデータ伝送システムのデータ伝送装置30を用いることで第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、本実施形態のデータ伝送装置30は、変調部32が伝送データ容量を基に伝送速度を判断してクロックの周波数を選択しているので、作業者等によるクロックの周波数の情報の入力を必要としない。そのため、伝送データ容量が変化する場合でも、作業者等がクロックの周波数の情報の入力を行わなくてもデータ伝送を継続することができる。また、異なるタイミングにおいて複数のデータ伝送装置との間でデータの伝送を行う場合にも、通信相手ごとにクロックの周波数の設定を変更して伝送速度を設定することができる。
第2および第3の実施形態のデータ伝送装置は、2段階で設定された周波数のクロックを基に変調および復調を行っているが、周波数の設定は3段階以上で設定されていてもよい。3段階以上とする場合には、それぞれに対応する伝送データ容量の基準が設定される。3段階以上とすることで、伝送データ容量や伝送距離に基づいたより最適な条件で通信を行うことができる。
第2および第3の実施形態のデータ伝送装置は、低速用と高速用に対応する周波数のクロックをそれぞれ出力する発振器を備えているが、周波数の設定が可変な1台の発振器を共通の発信器として用いてもよい。そのような構成とする場合には、切替部からの制御信号によって発振器から出力されるクロックの周波数を制御し、変調部および復調部に設定に基づいた周波数のクロックが入力される。また、周波数が可変な発振器を用いる場合にも、クロックの周波数の設定を3段階以上としてもよい。周波数が可変な発振器を用いることで、周波数の設定の変更が容易になるので、データ伝送装置の設置状況等に応じてより最適な伝送速度となるクロックの周波数を設定することができる。
第2のおよび第3の実施形態のデータ伝送装置は、無線信号の送受信を行っているが、有線回線を介して電気信号の送受信を行ってもよい。そのような構成とする場合には、伝送距離には通信回線の実際の経路上での距離に基づいた値が用いられる。
1 切替手段
2 変調手段
3 通信手段
4 復調手段
10 データ伝送装置
11 信号生成部
12 変調部
13 送信部
14 空中線部
15 受信部
16 復調部
17 信号処理部
18 低速用クロック生成部
19 高速用クロック生成部
20 切替部
21 入力部
30 データ伝送装置
31 信号生成部
32 変調部
33 送信部
34 空中線部
35 受信部
36 復調部
37 信号処理部
38 低速用クロック生成部
39 高速用クロック生成部
40 切替部
S11 速度選択信号
S31 速度選択信号
2 変調手段
3 通信手段
4 復調手段
10 データ伝送装置
11 信号生成部
12 変調部
13 送信部
14 空中線部
15 受信部
16 復調部
17 信号処理部
18 低速用クロック生成部
19 高速用クロック生成部
20 切替部
21 入力部
30 データ伝送装置
31 信号生成部
32 変調部
33 送信部
34 空中線部
35 受信部
36 復調部
37 信号処理部
38 低速用クロック生成部
39 高速用クロック生成部
40 切替部
S11 速度選択信号
S31 速度選択信号
Claims (10)
- 少なくとも2段階の周波数のクロックうち半二重方式の通信環境に適したクロックを選択して選択クロックとして出力する切替手段と、
入力されたデータを基に、前記選択クロックの周波数の伝送用の信号を生成し、変調信号として出力する変調手段と、
前記変調信号を基に搬送波に変調を施した第1の高周波信号を送信し、前記第1の高周波信号の送信先から伝送される第2の高周波信号を受信する通信手段と、
前記通信手段が受信した前記第2の高周波信号を前記選択クロックに基づいて復調する復調手段と
を備えること特徴とするデータ伝送装置。 - 前記少なくとも2段階の周波数のクロックうちいずれを選択するかの情報が入力され、選択されたクロックを示す情報を速度選択信号として出力する入力部をさらに備え、
前記切替手段は、前記速度選択信号に基づいた周波数のクロックを選択して前記選択クロックとして出力することを特徴とする請求項1に記載のデータ伝送装置。 - 前記変調手段は、送信するデータ容量に基づいて前記少なくとも2段階の周波数からクロックの周波数を選択して、選択したクロックの情報を速度選択信号として出力し、
前記切替手段は、前記速度選択信号に基づいた周波数のクロックを選択して前記選択クロックとして出力することを特徴とする請求項1に記載のデータ伝送装置。 - 前記変調手段は、前記データ容量があらかじめ設定された基準以下の場合に、第1のクロックを選択し、前記データ容量が前記あらかじめ設定された基準を超える場合に、前記第1のクロックよりも周波数が高い第2のクロックを選択することを特徴とする請求項3に記載のデータ伝送装置。
- 少なくとも2段階の周波数のクロックを出力するクロック出力手段をさらに備え、
前記切替手段は、前記クロック出力手段が出力するクロックの周波数を制御して前記選択クロックを前記変調手段および前記復調手段に出力することを特徴とする請求項1から4いずれかに記載のデータ伝送装置。 - 請求項1から5いずれかに記載のデータ伝送装置からなる第1の伝送装置と、
前記第1の伝送装置と同一の構成の前記データ伝送装置からなる第2の伝送装置と
を備え、
前記第1の伝送装置が送信した前記第1の高周波信号を前記第2の伝送装置が受信し、前記第2の伝送装置が送信した前記第2の高周波信号を前記第1の伝送装置が受信することで半二重方式の通信を行うことを特徴とするデータ伝送システム。 - 少なくとも2段階の周波数のクロックうち半二重方式の通信環境に適したクロックを選択して選択クロックとして出力し、
入力されたデータを基に前記選択クロックの周波数の伝送用の信号を生成し、変調信号として出力し、
前記変調信号を基に搬送波に変調を施した第1の高周波信号を送信し、
前記第1の高周波信号の送信先から伝送される第2の高周波信号を受信し、
受信した前記第2の高周波信号を前記選択クロックに基づいて復調することを特徴とするデータ伝送方法。 - 前記少なくとも2段階の周波数のクロックうちいずれを選択するかの情報を入力し、
選択されたクロックを示す情報を速度選択信号として出力し、
前記速度選択信号に基づいた周波数のクロックを選択して前記選択クロックとして出力することを特徴とする請求項7に記載のデータ伝送方法。 - 送信するデータ容量に基づいて前記少なくとも2段階の周波数からクロックの周波数を選択して、選択したクロックの情報を速度選択信号として出力し、
前記速度選択信号に基づいた周波数のクロックを選択して前記選択クロックとして出力することを特徴とする請求項7に記載のデータ伝送方法。 - 前記データ容量があらかじめ設定された基準以下の場合に、第1のクロックを選択し、前記データ容量が前記あらかじめ設定された基準を超える場合に、前記第1のクロックよりも周波数が高い第2のクロックを選択することを特徴とする請求項9に記載のデータ伝送方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017177809A JP2019054436A (ja) | 2017-09-15 | 2017-09-15 | データ伝送装置およびデータ伝送方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017177809A JP2019054436A (ja) | 2017-09-15 | 2017-09-15 | データ伝送装置およびデータ伝送方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019054436A true JP2019054436A (ja) | 2019-04-04 |
Family
ID=66015375
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017177809A Pending JP2019054436A (ja) | 2017-09-15 | 2017-09-15 | データ伝送装置およびデータ伝送方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019054436A (ja) |
-
2017
- 2017-09-15 JP JP2017177809A patent/JP2019054436A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN109845371B (zh) | 下行数据接收方法、发送方法、装置和存储介质 | |
EP3163762A1 (en) | Wireless communication method and system, and full-duplex wireless transceiver | |
RU2011101563A (ru) | Система беспроводной связи и беспроводное терминальное устройство | |
JPH06244791A (ja) | 移動無線通信システム | |
US20130225175A1 (en) | Radio communication method, relay station, mobile station, and mobile communication system | |
KR20030019136A (ko) | 통신 채널 설정 방법, 통신 제어 장치 및 무선 통신 시스템 | |
CN111466093A (zh) | Bwp的跳频配置方法及网络设备、终端 | |
CN109952806B (zh) | Sr配置的确定方法、装置及存储介质 | |
EP2235855B1 (en) | Report mechanism in a radio system reusing one time-slot | |
US20210298002A1 (en) | Control information sending method, receiving method and apparatus, and storage medium | |
JP2008098973A (ja) | 無線通信装置、iqインバランス検出回路モジュール、iqインバランス検出方法、および、無線通信装置の制御方法 | |
JP2019054436A (ja) | データ伝送装置およびデータ伝送方法 | |
JP5858161B2 (ja) | 無線通信システム及びその制御方法 | |
JP4938509B2 (ja) | 無線装置、無線通信システム、モジュール、送信方法、および受信方法 | |
EP3079270A1 (en) | Network management control information transmission method and microwave device | |
KR101832971B1 (ko) | 무전기 시스템 및 그 무전기 시스템의 채널 설정 방법 | |
US20170374540A1 (en) | Method and device for selecting terminal capable of using vamos | |
JPH1141310A (ja) | 通信方法 | |
JP6077688B1 (ja) | 制御局、基地局、通信システムおよびハンドオーバ方法 | |
JP2006270254A (ja) | 無線通信装置および無線通信システム | |
CN116961790A (zh) | 通信信号的传输方法、装置、电子设备和存储介质 | |
JP5482751B2 (ja) | 無線フレーム可変制御による最適な無線通信システム,送信装置,及び受信装置 | |
US20200304360A1 (en) | Technique for Coherent Data Communication | |
JPH1095336A (ja) | 上下線制御用atc地上装置 | |
JP2008283483A (ja) | 電力線通信システム、電力線通信装置、電力線送信機及び電力線受信機 |