JP2019052955A - 測定装置、測定方法、及び、プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】外界センサを利用して移動体の姿勢角を検出する。
【解決手段】測定装置は、移動体に搭載される地物検知部による地物の検知結果に基づき、第1時刻における座標である第1座標セットを取得する。また、地物検知部による地物の検知結果に基づき、第2時刻における第1座標セットに対応する座標である第2座標セットを取得する。そして、測定装置は、第1座標セットと第2座標セットに基づいて、移動体の姿勢角の変化量を算出する。
【選択図】図10
【解決手段】測定装置は、移動体に搭載される地物検知部による地物の検知結果に基づき、第1時刻における座標である第1座標セットを取得する。また、地物検知部による地物の検知結果に基づき、第2時刻における第1座標セットに対応する座標である第2座標セットを取得する。そして、測定装置は、第1座標セットと第2座標セットに基づいて、移動体の姿勢角の変化量を算出する。
【選択図】図10
Description
本発明は、移動体の姿勢角を検出する技術に関する。
ジャイロセンサ、加速度センサなどの自律センサの出力に基づいて、移動体のロール角、ピッチ角などを検出する手法が知られている。特許文献1は、自律センサの出力に基づいて移動体の姿勢を示す四元数を算出し、ヨー軸成分をキャンセルする修正を行った後、移動体のロール角及びピッチ角を算出する手法を記載している。
しかし、特許文献1は、外界センサを利用して移動体の姿勢角を検出、補正することについては記載していない。
本発明の解決しようとする課題としては、上記のものが一例として挙げられる。本発明は、外界センサを利用して移動体の姿勢角を検出することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、測定装置であって、移動体に搭載される地物検知部による地物の検知結果に基づき、第1時刻における座標である第1座標セットを取得する第1取得部と、前記地物検知部による前記地物の検知結果に基づき、第2時刻における前記第1座標セットに対応する座標である第2座標セットを取得する第2取得部と、前記第1座標セットと前記第2座標セットに基づいて、前記移動体の姿勢角の変化量を算出する変化量算出部と、を備えることを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、測定装置によって実行される測定方法であって、移動体に搭載される地物検知部による地物の検知結果に基づき、第1時刻における座標である第1座標セットを取得する第1取得工程と、前記地物検知部による前記地物の検知結果に基づき、第2時刻における前記第1座標セットに対応する座標である第2座標セットを取得する第2取得工程と、前記第1座標セットと前記第2座標セットに基づいて、前記移動体の姿勢角の変化量を算出する変化量算出工程と、を備えることを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、コンピュータを備える測地装置によって実行されるプログラムであって、移動体に搭載される地物検知部による地物の検知結果に基づき、第1時刻における座標である第1座標セットを取得する第1取得部、前記地物検知部による前記地物の検知結果に基づき、第2時刻における前記第1座標セットに対応する座標である第2座標セットを取得する第2取得部、前記第1座標セットと前記第2座標セットに基づいて、前記移動体の姿勢角の変化量を算出する変化量算出部、として前記コンピュータを機能させることを特徴とする。
本発明の1つの好適な実施形態では、測定装置は、移動体に搭載される地物検知部による地物の検知結果に基づき、第1時刻における座標である第1座標セットを取得する第1取得部と、前記地物検知部による前記地物の検知結果に基づき、第2時刻における前記第1座標セットに対応する座標である第2座標セットを取得する第2取得部と、前記第1座標セットと前記第2座標セットに基づいて、前記移動体の姿勢角の変化量を算出する変化量算出部と、を備える。
上記の測定装置は、移動体に搭載される地物検知部による地物の検知結果に基づき、第1時刻における座標である第1座標セットを取得する。また、地物検知部による地物の検知結果に基づき、第2時刻における第1座標セットに対応する座標である第2座標セットを取得する。そして、測定装置は、第1座標セットと第2座標セットに基づいて、移動体の姿勢角の変化量を算出する。こうして、地物検知部による地物の検知結果を利用して、姿勢角の変化量を算出することができる。
上記の測定装置の一態様では、前記第1座標セット及び前記第2座標セットは、前記地物における2点の同一座標系における座標である。この態様では、地物における2点の座標に基づいて姿勢角の変化量を算出する。
上記の測定装置の他の一態様では、前記地物検知部は、当該地物検知部の現在位置を基準とした前記地物の距離及び方向を検出する。これにより、現在位置に対する地物の距離及び方向が得られる。
上記の測定装置の他の一態様では、前記第1取得部及び前記第2取得部は、前記地物の距離及び方向に基づき、それぞれ前記第1座標セット及び第2座標セットを算出する。この態様では、地物の距離及び方向に基づいて、第1座標セット及び第2座標セットが算出される。
上記の測定装置の他の一態様では、前記変化量算出部は、前記第1座標セットが示す2点の座標と、前記第2座標セットが示す2点の座標とのずれ量に基づいて前記姿勢角の変化量を算出する。この態様では、第1座標セットと第2座標セットが示す座標のずれ量に基づいて姿勢角の変化量が算出される。
好適な例では、前記2点は、1つの地物における2つの点である。また、他の好適な例では、前記2点は、1つの地物における1点と他の地物における1点である。
上記の測定装置の他の一態様は、前記第1時刻又は前記第2時刻のいずれか一方において取得された前記移動体の姿勢角と、前記変化量とに基づいて、前記第1時刻又は前記第2時刻の他方における前記移動体の姿勢角を算出する姿勢角算出部を備える。この態様では、2つの時刻間の姿勢角の変化量と、一方の時刻における姿勢角とに基づいて、他方の時刻における姿勢角を算出することができる。
上記の測定装置の他の一態様では、前記変化量算出部が算出した変化量に基づいて、自律センサの出力に基づいて算出された前記移動体の姿勢角を補正する補正部を備える。この態様では、移動体の自律センサに基づいて算出された姿勢角を補正することができる。
好適な例では、前記姿勢角は、ロール角、ピッチ角及びヨー角の少なくとも1つを含む。また、好適な例では、前記地物検知部はライダである。
本発明の他の好適な実施形態では、測定装置によって実行される測定方法は、移動体に搭載される地物検知部による地物の検知結果に基づき、第1時刻における座標である第1座標セットを取得する第1取得工程と、前記地物検知部による前記地物の検知結果に基づき、第2時刻における前記第1座標セットに対応する座標である第2座標セットを取得する第2取得工程と、前記第1座標セットと前記第2座標セットに基づいて、前記移動体の姿勢角の変化量を算出する変化量算出工程と、を備える。この方法により、地物検知部による地物の検知結果を利用して、姿勢角を算出することができる。
本発明の他の好適な実施形態では、コンピュータを備える測地装置によって実行されるプログラムは、移動体に搭載される地物検知部による地物の検知結果に基づき、第1時刻における座標である第1座標セットを取得する第1取得部、前記地物検知部による前記地物の検知結果に基づき、第2時刻における前記第1座標セットに対応する座標である第2座標セットを取得する第2取得部、前記第1座標セットと前記第2座標セットに基づいて、前記移動体の姿勢角の変化量を算出する変化量算出部、として前記コンピュータを機能させる。このプログラムをコンピュータで実行することにより、上記の測定装置を実現することができる。このプログラムは、記憶媒体に記憶して取り扱うことができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。
[概要説明]
従来のカーナビゲーション装置においては、ジャイロセンサや加速度センサなどの自律センサの出力に基づいてロール角、ピッチ角などの姿勢角を推定し、GPS測位情報や地図情報を使用して姿勢角の補正を行っている。しかし、車両の姿勢は、道路形状と必ずしも一致せず、乗員の位置や動き、車両の加減速状態などにより変化するため、GPS測位情報や地図情報のみでは、姿勢角を精度良く補正することができない場合が多い。
[概要説明]
従来のカーナビゲーション装置においては、ジャイロセンサや加速度センサなどの自律センサの出力に基づいてロール角、ピッチ角などの姿勢角を推定し、GPS測位情報や地図情報を使用して姿勢角の補正を行っている。しかし、車両の姿勢は、道路形状と必ずしも一致せず、乗員の位置や動き、車両の加減速状態などにより変化するため、GPS測位情報や地図情報のみでは、姿勢角を精度良く補正することができない場合が多い。
そこで、以下に述べる実施例では、ライダなどの外界センサによる地物の計測結果や地図情報に基づいて車両の姿勢角を求め、ジャイロセンサや加速度センサなどを利用して推定した姿勢角の補正を行う。これにより、車両の姿勢角の検出精度を向上させることができる。
[基本原理]
図1(A)は、車両を中心としたボディ座標系を示す。原点に車両が存在するとし、車両の進行方向をx軸、車両の左右方向をy軸、車両の上下方向をz軸と規定する。ここで、x軸回りの角度は車両の「ロール角」と呼ばれ、y軸回りの角度は車両の「ピッチ角」と呼ばれ、z軸回りの角度は車両の「ヨー角」と呼ばれる。以下、ロール角、ピッチ角、ヨー角をまとめて車両の「姿勢角」と呼ぶ。
図1(A)は、車両を中心としたボディ座標系を示す。原点に車両が存在するとし、車両の進行方向をx軸、車両の左右方向をy軸、車両の上下方向をz軸と規定する。ここで、x軸回りの角度は車両の「ロール角」と呼ばれ、y軸回りの角度は車両の「ピッチ角」と呼ばれ、z軸回りの角度は車両の「ヨー角」と呼ばれる。以下、ロール角、ピッチ角、ヨー角をまとめて車両の「姿勢角」と呼ぶ。
図1(B)は、車両に搭載したライダ(LiDAR:Light Detection And Ranging)により計測対象物を計測する様子を示す。車両の自車位置をボディ座標系の原点とする。この場合、ライダは計測対象物の計測値として、自車位置から計測対象物までの距離L、並びに、自車位置を基準とした計測対象物の水平角α及び垂直角βを出力する。出力された距離L、水平角α及び垂直角βを以下の式でデカルト座標系に変換すると、計測対象物の座標(Lx、Ly、Lz)が得られる。
ここで、ボディ座標系における自車位置と計測対象物との各角度は、車両の各姿勢角と対応付けることができる。即ち、図1(A)に示すように、xy平面における自車位置と計測対象物との角度はヨー角に相当し、xz平面における自車位置と計測対象物との角度はピッチ角に相当し、yz平面における自車位置と計測対象物との角度はロール角に相当する。よって、各平面における自車位置と計測対象物との角度に基づいて、計測対象物を基準とした車両の姿勢角を得ることができる。
なお、以下の説明では、ワールド座標系(地図座標系)3軸を大文字の「X」、「Y」、「Z」で示し、ボディ座標系(車両座標系)の3軸を小文字の「x」、「y」、「z」で示すものとする。
[第1実施例]
(姿勢角の算出方法)
次に、ライダによる計測値を用いて姿勢角を算出する具体的な方法について説明する。なお、以下ではワールド座標系のYZ平面においてロール角を算出する例を説明するが、同様の方法により、XZ平面においてピッチ角を算出することができ、XY平面においてヨー角を算出することができる。第1実施例では、2つの方法により、姿勢角を算出することができる。
(姿勢角の算出方法)
次に、ライダによる計測値を用いて姿勢角を算出する具体的な方法について説明する。なお、以下ではワールド座標系のYZ平面においてロール角を算出する例を説明するが、同様の方法により、XZ平面においてピッチ角を算出することができ、XY平面においてヨー角を算出することができる。第1実施例では、2つの方法により、姿勢角を算出することができる。
(1)第1の方法
第1の方法は、1つの地物における2つの基準点の地図座標を利用する。なお、「基準点」とは、姿勢角の算出に用いられる、地物における点である。図2は、第1の方法により、ライダによる計測値を用いて車両のロール角を算出する方法を示す。この方法では、車両の姿勢が水平ではない(ロール角≠0)場合に、地物Aを、その実際の設置角度に加えて車両の姿勢角分だけさらに傾いているものとして計測する。
第1の方法は、1つの地物における2つの基準点の地図座標を利用する。なお、「基準点」とは、姿勢角の算出に用いられる、地物における点である。図2は、第1の方法により、ライダによる計測値を用いて車両のロール角を算出する方法を示す。この方法では、車両の姿勢が水平ではない(ロール角≠0)場合に、地物Aを、その実際の設置角度に加えて車両の姿勢角分だけさらに傾いているものとして計測する。
いま、地図データベース(DB)などに記憶されている地図情報中に、地物Aにおける2つの基準点として地物Aの下辺の2つの端点の座標が含まれているものとする。この場合、地物Aを特定することにより、地物Aの2つの基準点Al、Arの座標(以下、「地図座標」とも呼ぶ。)Al(yAl,zAl)及びAr(yAr,zAr)を地図情報から取得する。また、地図情報中に基準点Alと点Arとの間の距離Rが含まれており、これも地図情報から取得するものとする。
次に、ライダを用いて地物Aの下辺の2つの端点を計測する。前述のように、ライダを用いた計測により計測対象物である地物Aの2つの基準点までの距離L、水平角度α及び垂直角度βが得られるので、式(1)に基づいて2つの基準点の座標を算出する。こうして、ライダの計測により、地物Aの2つの基準点の座標(以下、「計測座標」とも呼ぶ。)が取得できる。但し、こうして得られた計測座標は、図1(B)に示すようにボディ座標系における座標であるので、これをワールド座標系における座標に変換する。
ここで、図2に示すように、地図情報から取得した地図座標Al(yAl,zAl)とライダの計測により取得した計測座標A’l(yA’l,zA’l)とが一致していると仮定する。この場合、地図座標Ar(yAr,zAr)と計測座標A’r(yA’r,zA’r)とは、距離rだけずれている。よって、地図情報に基づく地図座標Al(yAl,zAl)とAr(yAr,zAr)が作る線分AlArに対して、ライダによる計測で得られた計測座標A’l(yA’l,zA’l)とA’r(yA’r,zA’r)が作る線分A’lA’rは、角度φだけ傾いていることになる。即ち、ライダを搭載している車両は、地物Aに対して角度φだけ傾いていることになる。よって、この角度φを車両のロール角として算出する。
具体的には、地図座標Ar(yAr,zAr)と計測座標A’r(yA’r,zA’r)の距離rは以下のように求められる。
上記のように車両の姿勢が傾いており、線分A’lA’rが線分AlArに対して傾いていても、地物Aの2つの基準点間の距離Rは不変であり、三角形AlArA’rは二等辺三角形となる。よって、図2に示すように点Alから線分ArA’rの中点Mに垂線を下すと、頂角がφ/2の直角三角形AlMArができるので、以下の式によりロール角φを求めることができる。
なお、式(3−1)の代わりに、下記の弦の長さを求める公式を用いてもよい。
このように、1つの地物Aにおける2つの基準点についての地図情報中の地図座標とライダにより計測された計測座標とのずれ量を利用すれば、地物Aを基準とした車両のロール角を算出することができる。なお、上記の説明では、YZ平面においてロール角を求めているが、同様に、地物Aの2つの基準点の地図座標及び計測座標を利用して、XY平面においてヨー角を求めることができ、XZ平面においてピッチ角を求めることができる。
なお、上記の説明においては、ライダによる計測で得られた計測座標A’lが地図座標Alと一致しているものと仮定していた。しかし、実際には計測座標が必ずしも地図座標と一致しないことが多い。そこで、ライダによる計測で得られた2つの計測座標のうちの1つが、対応する地図座標と一致しない場合には、2つの計測座標のうちの1つを、それに対応する地図座標と一致させるように計測座標をシフトする処理が必要となる。
図3は、ライダによる計測により得られた計測座標A’l(yA’l,zA’l)を地図座標Al(yAl,zAl)と一致するように、計測座標をシフトする方法を示す。図3において、地図情報から取得した地物Aの下辺の端点の地図座標がAl(yAl,zAl)、Ar(yAr,zAr)であり、ライダによる計測で得られたそれら2点の計測座標がA’l(yA’l,zA’l)、A’r(yA’r,zA’r)であるとする。この場合、破線矢印91に示すように、計測座標A’l(yA’l,zA’l)を地図座標Al(yAl,zAl)と一致するようにY方向及びZ方向にシフトする。そして、破線矢印92に示すように、これと同じシフト量だけ計測座標A’r(yA’r,zA’r)をY方向及びZ方向にシフトすると、下記の式により、シフト後の計測座標A’’r(yA’’r,zA’’r)が得られる。
こうして、2つの計測座標のうちの1つを、対応する地図座標と一致させることができる。この処理を行った後、上記のように、点Al(yAl,zAl)、点Ar(yAr,zAr)、点A’’r(yA’’r,zA’’r)の座標を用いてロール角φを算出すればよい。
上記の例では、地物Aの下辺の2つの端点を基準点として利用しているが、地図情報に含まれる点の座標であれば、これ以外の点を基準点としても良い。即ち、地物Aについて、地図情報中に座標が含まれる任意の2点の地図座標と、ライダにより計測されたそれら2点の計測座標とのずれ量を利用して、地物Aを基準とした車両のロール角を算出することができる。
また、上記の説明では、地図座標Al(yAl,zAl)とAr(yAr,zAr)との間の距離Rが地図情報中に含まれているものとしているが、地図情報中に含まれていない場合には、それらの地図座標から下記の式により距離Rを求めることができる。
(2)第2の方法
第2の方法は、1つの地物における1つの基準点の地図座標と、別の地物における1つの基準点の地図座標とを利用する。図4は、第2の方法により、ライダによる計測値を用いて車両のロール角を算出する方法を示す。この方法でも、車両の姿勢が水平ではない(ロール角≠0)場合に、地物A、Bを、その実際の設置角度に加えて車両の姿勢角の分だけさらに傾いているものとして計測する。
第2の方法は、1つの地物における1つの基準点の地図座標と、別の地物における1つの基準点の地図座標とを利用する。図4は、第2の方法により、ライダによる計測値を用いて車両のロール角を算出する方法を示す。この方法でも、車両の姿勢が水平ではない(ロール角≠0)場合に、地物A、Bを、その実際の設置角度に加えて車両の姿勢角の分だけさらに傾いているものとして計測する。
いま、地図DBなどに記憶されている地図情報中に地物Aの基準点である中央点の地図座標と、別の地物Bの基準点である中央点の地図座標とが含まれているものとする。この場合、地物Aを特定することにより地図情報から地物Aの基準点の地図座標A(yA,zA)を取得し、地物Bを特定することにより地図情報から地物Bの基準点の地図座標B(yB,zB)を取得する。また、地図情報中に基準点Aと基準点Bとの間の距離Rが含まれており、これも地図情報から取得するものとする。
次に、ライダを用いて地物Aの基準点Aと地物Bの基準点Bをそれぞれ計測する。前述のように、ライダを用いた計測により計測対象物である地物Aの基準点A及び地物Bの基準点Bまでの距離L、水平角度α及び垂直角度βがそれぞれ得られるので、式(1)に基づいて2つの基準点の座標を算出することができる。こうして、ライダの計測により、地物A、Bの基準点の計測座標が取得できる。但し、こうして得られた計測座標は、図1(B)に示すようにボディ座標系における座標であるので、これをワールド座標系における座標に変換する。こうして、図4に示すように、ワールド座標系における計測座標A’(yA’,zA’)及びB’(yB’,zB’)を取得する。
ここで、図4に示すように、地図情報から取得した地図座標A(yA,zA)とライダの計測により取得した計測座標A’(yA’,zA’)とが一致していると仮定する。一方、地図座標B(yB,zB)と計測座標B’(yB’,zB’)とは、距離rだけずれている。この場合、地図情報に基づく地図座標A(yA,zA)とB(yB,zB)が作る線分ABに対して、ライダによる計測で得られた計測座標A’(yA’,zA’)とB’(yB’,zB’)が作る線分A’B’は、角度φだけ傾いていることになる。即ち、ライダを搭載している車両は、地物A、Bに対して角度φだけ傾いていることになる。よって、この角度φを車両のロール角として算出することができる。
具体的には、地図座標B(yB,zB)と計測座標B’(yB’,zB’)の距離rは以下のように求められる。
上記のように車両の姿勢が傾いており、線分A’B’が線分ABに対して傾いていても、地物Aの基準点Aと地物Bの基準点Bとの間の距離Rは不変であり、三角形ABB’は二等辺三角形となる。よって、図4に示すように点Aから線分BB’の中点Mに垂線を下すと、頂角がφ/2の直角三角形AMBができるので、以下の式によりロール角φを求めることができる。
なお、式(8−1)の代わりに、前述の式(4)を用いてもよい。
上記の例では、基準点として、地物Aと地物Bの中央点の座標を基準点として利用しているが、地図情報中に含まれる点の座標であれば、中央点以外の点を基準点としても良い。即ち、地物AとBの各々について、地図情報中に座標が含まれる任意の1点の地図座標と、ライダにより計測されたその1点の計測座標とのずれ量を利用して、地物A、Bを基準とした車両のロール角を算出することができる。
また、上記の説明では、地図座標A(yA,zA)とB(yB,zB)との間の距離Rが地図情報中に含まれているものとしているが、地図情報中に含まれていない場合には、それら地図座標から前述の式(6)により求めることができる。
(測定装置の構成)
図5は、第1実施例に係る測定装置の構成を示す。測定装置10は、ライダ11と、自律センサ12と、地図DB13と、制御部14と、補正部15とを備える。
図5は、第1実施例に係る測定装置の構成を示す。測定装置10は、ライダ11と、自律センサ12と、地図DB13と、制御部14と、補正部15とを備える。
ライダ11は、移動体としての車両に搭載され、周囲の計測対象物として地物を計測する。具体的には、ライダ11は、図1(B)に示すように、自己の位置、即ち車両の位置を基準として地物の距離L、地物の水平角α及び垂直角βを計測する。ライダ11の計測結果は制御部14に送られる。自律センサ12は、例えばジャイロセンサ、加速度センサなどであり、車両の姿勢角、即ち、ロール角、ピッチ角、ヨー角などを計測して補正部15へ供給する。
地図DB13は、地図情報を記憶する。前述のように、地図情報は、地物毎に記憶され、各地物における1点又は複数の点の地図座標を記憶している。また、1つの地物について2点以上の地図座標を記憶している場合、それらの点の間の距離を記憶していても良い。なお、地図座標は、ワールド座標系における座標として記憶されている。
制御部14は、CPU、ROM、RAMなどを備え、予め用意されたプログラムを実行することにより、測定装置10の全体を制御する。また、制御部14は、前述のように、地図DB13内の地図情報と、ライダ11により計測された情報とに基づいて、ライダ11の姿勢角、即ち、ライダ11を搭載した車両の姿勢角を算出する。算出された姿勢角は補正部15へ送られる。
補正部15は、制御部14により算出された姿勢角を利用して、自律センサ12により計測された姿勢角を補正し、出力する。出力された姿勢角は、車両の運転制御などに利用される。
上記の構成において、ライダ11は本発明の地物検知部の一例であり、制御部14は本発明の第1取得部、第2取得部、変化量算出部及び姿勢角算出部の一例であり、補正部15は本発明の補正部の一例である。また、時刻tにおける計測座標は本発明の第1座標セットに相当し、時刻t+1における計測座標は本発明の第2座標セットに相当する。
(姿勢角補正処理)
次に、第1実施例に係る姿勢角補正処理について説明する。図6は、姿勢角補正処理のフローチャートである。この処理は、測定装置10により実行される。
次に、第1実施例に係る姿勢角補正処理について説明する。図6は、姿勢角補正処理のフローチャートである。この処理は、測定装置10により実行される。
まず、ライダ11は、車両の周囲の地物を走査し(ステップS11)、走査結果を基に、1つ又は複数の地物における2つの基準点に対する距離及び角度を取得する(ステップS12)。これにより、第1の例では、地物Aの下辺の2つの端点までの距離L及び角度α、βが得られる。また、第2の例では、地物Aの中央点までの距離L及び角度α、βと、地物Bの中央点までの距離L及び角度α、βが得られる。
次に、制御部14は、地図DB13を参照し、ライダ11で検出した地物における2つの基準点の地図座標を取得する(ステップS13)。具体的には、制御部14は、車両の自車位置と、ステップS12で得られた地物までの距離Lと、地物に対する角度α、βに基づいて、地図情報に含まれる複数の地物のうちからライダ11で検出した地物を特定し、その地物について記憶されている地図座標を取得する。これにより、第1の例では、地物Aの下辺の2つの端点の地図座標Al(yAl,zAl)、Ar(yAr,zAr)が取得される。また、第2の例では、地物Aの中央点の地図座標A(yA,zA)と、地物Bの中央点の地図座標B(yB,zB)が取得される。なお、制御部14は、地図情報中に地物における2つの基準点間の距離Rが含まれている場合には、距離Rも取得する。
次に、制御部14は、ステップS12で取得した地物の距離L及び角度α、βに基づいて、図1(B)を参照して説明したように式(1)を用いて、地物における2つの基準点のボディ座標系における計測座標を取得する(ステップS14)。具体的に、第1の例では、地物Aの下辺の2つの端点の計測座標が取得される。また、第2の例では、地物Aの中央点の計測座標と、地物Bの中央点の計測座標とが取得される。
次に、制御部14は、ステップS12で取得したボディ座標系における計測座標を、ワールド座標系における計測座標に変換する(ステップS15)。これにより、第1の方法では、地物Aの下辺の2つの端点の計測座標A’l(yA’l,zA’l)、A’r(yA’r,zA’r)が得られる。また、第2の方法では、地物Aの中央点の計測座標A’(yA’,zA’)と地物Bの中央点の計測座標B’(yB’,zB’)とが得られる。
こうして、2つの基準点の地図座標と、それらに対応する計測座標が得られると、制御部14は、上記の第1の方法又は第2の方法により、車両の姿勢角、より詳しくは車両に搭載されたライダ11の姿勢角を算出する(ステップS16)。具体的には、制御部14は、車両のロール角、ピッチ角及びヨー角の少なくとも1つを算出する。
次に、補正部15は、算出した姿勢角に基づいて、ジャイロセンサなどの自律センサにより得られた姿勢角を補正し、補正後の姿勢角を出力する(ステップS17)。具体的には、ステップS16で算出されたロール角、ピッチ角、又は、ヨー角に基づいて、自律センサにより得られたロール角、ピッチ角、又は、ヨー角を補正し、出力する。
このように、第1実施例の姿勢角補正処理では、1つ又は複数の地物における2つの基準点の地図座標と計測座標とを用いて姿勢角を算出し、算出した姿勢角を用いて、自律センサにより得られた姿勢角を補正することができる。
(変形例)
上記の姿勢角補正処理では、ライダ11により地物を検出し、その地物における2つの基準点の地図座標を地図DB13から取得している。しかし、車両が既知の所定位置に停車したときなどには、そのときに検出される地物は既知であるので、ライダ11により毎回計測をしなくても地物の基準点の地図座標を取得することができる。例えば、図7に示すように、車両30が自宅の駐車場などの所定位置Pxに停車したとき、車両の前方には壁や弊などの地物32が存在すると仮定する。この場合には、ライダ11により計測を行うことなく、車両の自車位置が駐車場の所定位置Pxと一致したときに、地物32の基準点P1、P2の地図座標を地図DB13から読み出すようにすればよい。これにより、例えば運転手が毎日車両に乗車したときに、上記の姿勢角補正処理を実行し、自律センサにより得られる姿勢角を補正することができる。
上記の姿勢角補正処理では、ライダ11により地物を検出し、その地物における2つの基準点の地図座標を地図DB13から取得している。しかし、車両が既知の所定位置に停車したときなどには、そのときに検出される地物は既知であるので、ライダ11により毎回計測をしなくても地物の基準点の地図座標を取得することができる。例えば、図7に示すように、車両30が自宅の駐車場などの所定位置Pxに停車したとき、車両の前方には壁や弊などの地物32が存在すると仮定する。この場合には、ライダ11により計測を行うことなく、車両の自車位置が駐車場の所定位置Pxと一致したときに、地物32の基準点P1、P2の地図座標を地図DB13から読み出すようにすればよい。これにより、例えば運転手が毎日車両に乗車したときに、上記の姿勢角補正処理を実行し、自律センサにより得られる姿勢角を補正することができる。
また、上記の例では、ライダ11の計測により得られた計測座標をボディ座標系からワールド座標系に変換し、ワールド座標系において姿勢角を算出しているが、その代わりに、地図座標をワールド座標系からボディ座標系に変換し、ボディ座標系において姿勢角を算出してもよい。
[第2実施例]
次に、第2実施例について説明する。第2実施例では、地図座標を利用せず、1つ又は複数の地物における2つの基準点の異なる時刻における計測座標を利用する。即ち、ある時刻における2つの基準点の計測座標と、別の時刻における同じ2つの基準点の計測座標とを用いて姿勢角の変化量を算出する。
次に、第2実施例について説明する。第2実施例では、地図座標を利用せず、1つ又は複数の地物における2つの基準点の異なる時刻における計測座標を利用する。即ち、ある時刻における2つの基準点の計測座標と、別の時刻における同じ2つの基準点の計測座標とを用いて姿勢角の変化量を算出する。
図8は、第2実施例により、ライダによる計測値を用いて車両のロール角の変化量を算出する方法を示す。いま、基準点として、地物Aの中央点と地物Bの中央点とを使用する。時刻tにおいて、ライダにより地物Aの基準点Atの計測座標At(yAt,zAt)と、地物Bの基準点Btの計測座標Bt(yBt,zBt)を取得する。また、別の時刻t+1において、ライダにより地物Aの基準点At+1の計測座標At+1(yAt+1,zAt+1)と、地物Bの基準点Bt+1の計測座標Bt+1(yBt+1,zBt+1)を取得する。なお、これらの計測座標はボディ座標系における座標である。
ここで、図8に示すように、時刻tにおける計測座標At(yAt,zAt)と、時刻t+1における計測座標At+1(yAt+1,zAt+1)とが一致していると仮定する。一方、時刻tにおける計測座標Bt(yBt,zBt)と、時刻t+1における計測座標Bt+1(yBt+1,zBt+1)とは、距離rだけずれている。この場合、計測座標At(yAt,zAt)と計測座標Bt(yBt,zBt)が作る線分AtBtに対して、計測座標At+1(yAt+1,zAt+1)と計測座標Bt+1(yBt+1,zBt+1)が作る線分At+1Bt+1は、角度φだけ傾いていることになる。即ち、ライダを搭載している車両は、時刻tから時刻t+1の間に、地物A、Bに対して角度φだけ傾いたことになる。よって、この角度φを車両のロール角の変化量として算出する。
具体的に、基準点Atと基準点Btの距離Rは、基準点Atと基準点Btの計測座標から以下の式により算出することができる。
また、基準点Btと基準点Bt+1の距離rは、基準点Btと基準点Bt+1の計測座標から以下の式により算出することができる。
上記のように車両の姿勢が傾いており、線分At+1Bt+1が線分AtBtに対して傾いていても、2つの基準点間の距離Rは不変であり、三角形AtBtBt+1は二等辺三角形となる。よって、図8に示すように点Atから線分BtBt+1の中点Mに垂線を下すと、頂角がφ/2の直角三角形AtMBtができるので、以下の式によりロール角の変化量Δφを求めることができる。
なお、上記の例では、地物Aの1つの基準点Aと地物Bの1つの基準点Bを用いているが、その代わりに、1つの地物における2つの基準点を用いてもよい。即ち、1つの地物における2つの基準点について、時刻tと時刻t+1における計測座標をそれぞれ求め、それらに基づいてロール角の変化量を求めても良い。
このように、第2実施例によれば、地図情報が無い場合や地図情報中に地物の基準点の地図座標が含まれていない場合でも、1つ又は複数の地物における2つの基準点について異なる時刻において計測された計測座標のずれ量を利用して、車両の相対的なロール角、即ちロール角の変化量を算出することができる。
さらには、地図情報に含まれる地図座標を利用して求めたロール角を基準とすることにより、地図情報に地図座標が含まれない区間においてもロール角を算出することができる。例えば、第1実施例の方法により時刻tにおいて任意の地物の地図座標を用いてロール角φtが算出でき、さらに第2実施例の方法により別の地物の計測座標を用いて時刻tと時刻t+1の間のロール角変化量Δφが算出できたとすると、時刻t+1におけるロール角φt+1は、
φt+1=φt+Δφ
と求めることができる。
φt+1=φt+Δφ
と求めることができる。
なお、上記の説明では、YZ平面においてロール角を求めているが、同様に、XY平面においてヨー角の変化量を求めることができ、XZ平面においてピッチ角の変化量を求めることができる。
(測定装置の構成)
図9は、第2実施例に係る測定装置の構成を示す。測定装置20は、ライダ21と、自律センサ22と、制御部24と、補正部25とを備える。図示のように、第2実施例に係る測定装置20は、第1実施例に係る測定装置10と比較して、地図DB13を有しない点以外は同一である。よって、各構成要素についての説明は省略する。
図9は、第2実施例に係る測定装置の構成を示す。測定装置20は、ライダ21と、自律センサ22と、制御部24と、補正部25とを備える。図示のように、第2実施例に係る測定装置20は、第1実施例に係る測定装置10と比較して、地図DB13を有しない点以外は同一である。よって、各構成要素についての説明は省略する。
(姿勢角補正処理)
次に、第2実施例に係る姿勢角補正処理について説明する。図10は、姿勢角補正処理のフローチャートである。この処理は、測定装置20により実行される。
次に、第2実施例に係る姿勢角補正処理について説明する。図10は、姿勢角補正処理のフローチャートである。この処理は、測定装置20により実行される。
まず、ライダ21は、車両の周囲の地物を走査し(ステップS21)、走査結果を基に、1つ又は複数の地物における2つの基準点に対する距離及び角度を取得する(ステップS22)。これにより、図8の例では、時刻tにおける地物A、Bの基準点までの距離L及び角度α、βが得られる。
次に、制御部24は、ステップS22で取得した地物の距離L及び角度α、βに基づいて、式(1)を用いて、地物における2つの基準点のボディ座標系における計測座標を取得する(ステップS23)。これにより、図8の例では、時刻tにおける地物Aの基準点の計測座標At(yAt,zAt)と、地物Bの基準点Btの計測座標Bt(yBt,zBt)とが取得される。
次に、制御部24は、同一の2つの基準点について、別の時刻の計測座標が取得できているか否かを判定する(ステップS24)。別時刻の計測座標が取得できていない場合(ステップS24:No)、処理はステップS21へ戻り、ステップS21〜S23を繰り返す。これにより、別の時刻における計測座標が取得される。図8の例では、時刻t+1における地物Aの基準点の計測座標At+1(yAt+1,zAt+1)と、地物Bの基準点の計測座標Bt+1(yBt+1,zBt+1)が取得される。
そして、異なる時刻における2つの基準点の計測座標が取得されると(ステップS24:Yes)、制御部24は、図8を参照して説明した方法により、車両の姿勢角の変化量を算出する(ステップS26)。具体的には、制御部24は、車両のロール角の変化量、ピッチ角の変化量及びヨー角変化量の少なくとも1つを算出する。
次に、補正部25は、算出した姿勢角の変化量に基づいて、ジャイロセンサなどの自律センサにより得られた姿勢角を補正し、補正後の姿勢角を出力する(ステップS26)。具体的には、ステップS25で算出されたロール角の変化量、ピッチ角の変化量、又は、ヨー角の変化量に基づいて、自律センサにより検出されたロール角、ピッチ角、又は、ヨー角を補正し、出力する。
こうして、第2実施例の姿勢角補正処理では、1つ又は複数の地物における2つの基準点についての、異なる時刻における計測座標を用いて姿勢角の変化量を算出し、算出した変化量を用いて、自律センサが検出した姿勢角を補正することができる。
[変形例]
以下、上記の実施例についての各種の変形例について説明する。以下の変形例は、適宜組み合わせて適用することができる。
以下、上記の実施例についての各種の変形例について説明する。以下の変形例は、適宜組み合わせて適用することができる。
(変形例1)
第1実施例の第1の方法では、地物の基準点として地物の下辺の2つの端点を用いている。この場合、地物の典型例としては道路標識看板などが挙げられ、その下辺の2つの端点を用いることができる。但し、三角形や四角形の道路標識看板の場合には、下辺に限らず他の辺の2つの端点を用いてもよい。また、地図座標が用意されていれば、地物の外周上に存在する点に限らず、地物の内側に存在する点を用いてもよい。第2実施例において1つの地物における2つの基準点を用いる場合も同様である。
第1実施例の第1の方法では、地物の基準点として地物の下辺の2つの端点を用いている。この場合、地物の典型例としては道路標識看板などが挙げられ、その下辺の2つの端点を用いることができる。但し、三角形や四角形の道路標識看板の場合には、下辺に限らず他の辺の2つの端点を用いてもよい。また、地図座標が用意されていれば、地物の外周上に存在する点に限らず、地物の内側に存在する点を用いてもよい。第2実施例において1つの地物における2つの基準点を用いる場合も同様である。
また、第1実施例の第2の方法では、基準点として2つの地物それぞれの中央点を使用しているが、これに限らず、地物の上端、下端など、各平面において地物の外周上に存在する点を用いてもよい。また、地図座標が用意されていれば、中央点以外の地物の内側に存在する点を用いてもよい。第2実施例において2つの地物でそれぞれ1つの基準点を用いる場合も同様である。
(変形例2)
地物の計測に用いるライダは、典型的には図11(A)に示すように、車両30の上下方向(Z方向)に延びる円筒状のスキャンエリア31aを有するため、YZ平面上でロール角を求める場合、及び、XZ平面上でピッチ角を求める場合に適している。しかし、例えば、図11(B)に示すように球状のスキャンエリア31bを有するライダや、図11(C)に示すように車両の進行方向(X方向)に延びる円筒状のスキャンエリア31cを有するライダを用いて車両の上下方向に存在する地物の基準点、例えば高架の床や道路の白線を計測すれば、XY平面上でのヨー角の算出も適切に行うことができる。
地物の計測に用いるライダは、典型的には図11(A)に示すように、車両30の上下方向(Z方向)に延びる円筒状のスキャンエリア31aを有するため、YZ平面上でロール角を求める場合、及び、XZ平面上でピッチ角を求める場合に適している。しかし、例えば、図11(B)に示すように球状のスキャンエリア31bを有するライダや、図11(C)に示すように車両の進行方向(X方向)に延びる円筒状のスキャンエリア31cを有するライダを用いて車両の上下方向に存在する地物の基準点、例えば高架の床や道路の白線を計測すれば、XY平面上でのヨー角の算出も適切に行うことができる。
(変形例3)
上記の実施例では、外界センサとしてライダを用いているが、本発明の適用はこれには限られず、カメラなどの他の外界センサを用いても良い。
上記の実施例では、外界センサとしてライダを用いているが、本発明の適用はこれには限られず、カメラなどの他の外界センサを用いても良い。
(変形例4)
第1実施例においては地図DB中の地図情報から地物の基準点の地図座標を取得しているが、地図DB自体のデータ構造は特定のものに限定されるものではない。即ち、基準点の地図座標を取得可能であれば、各種のデータ構造の地図情報を利用することができる。
第1実施例においては地図DB中の地図情報から地物の基準点の地図座標を取得しているが、地図DB自体のデータ構造は特定のものに限定されるものではない。即ち、基準点の地図座標を取得可能であれば、各種のデータ構造の地図情報を利用することができる。
10、20 測定装置
11、21 ライダ
12、22 自律センサ
13 地図データベース
14、24 制御部
15、25 補正部
11、21 ライダ
12、22 自律センサ
13 地図データベース
14、24 制御部
15、25 補正部
Claims (14)
- 移動体に搭載される地物検知部による地物の検知結果に基づき、第1時刻における座標である第1座標セットを取得する第1取得部と、
前記地物検知部による前記地物の検知結果に基づき、第2時刻における前記第1座標セットに対応する座標である第2座標セットを取得する第2取得部と、
前記第1座標セットと前記第2座標セットに基づいて、前記移動体の姿勢角の変化量を算出する変化量算出部と、
を備えることを特徴とする測定装置。 - 前記第1座標セット及び前記第2座標セットは、前記地物における2点の同一座標系における座標であることを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
- 前記地物検知部は、当該地物検知部の現在位置を基準とした前記地物の距離及び方向を検出することを特徴とする請求項1又は2に記載の測定装置。
- 前記第1取得部及び前記第2取得部は、前記地物の距離及び方向に基づき、それぞれ前記第1座標セット及び第2座標セットを算出することを特徴とする請求項3に記載の測定装置。
- 前記変化量算出部は、前記第1座標セットが示す2点の座標と、前記第2座標セットが示す2点の座標とのずれ量に基づいて前記姿勢角の変化量を算出することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の測定装置。
- 前記2点は、1つの地物における2つの点であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の測定装置。
- 前記2点は、1つの地物における1点と他の地物における1点であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の測定装置。
- 前記第1時刻又は前記第2時刻のいずれか一方において取得された前記移動体の姿勢角と、前記変化量とに基づいて、前記第1時刻又は前記第2時刻の他方における前記移動体の姿勢角を算出する姿勢角算出部を備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の測定装置。
- 前記変化量算出部が算出した変化量に基づいて、自律センサの出力に基づいて算出された前記移動体の姿勢角を補正する補正部を備えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の測定装置。
- 前記姿勢角は、ロール角、ピッチ角及びヨー角の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の測定装置。
- 前記地物検知部はライダであることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の測定装置。
- 測定装置によって実行される測定方法であって、
移動体に搭載される地物検知部による地物の検知結果に基づき、第1時刻における座標である第1座標セットを取得する第1取得工程と、
前記地物検知部による前記地物の検知結果に基づき、第2時刻における前記第1座標セットに対応する座標である第2座標セットを取得する第2取得工程と、
前記第1座標セットと前記第2座標セットに基づいて、前記移動体の姿勢角の変化量を算出する変化量算出工程と、
を備えることを特徴とする測定方法。 - コンピュータを備える測地装置によって実行されるプログラムであって、
移動体に搭載される地物検知部による地物の検知結果に基づき、第1時刻における座標である第1座標セットを取得する第1取得部、
前記地物検知部による前記地物の検知結果に基づき、第2時刻における前記第1座標セットに対応する座標である第2座標セットを取得する第2取得部、
前記第1座標セットと前記第2座標セットに基づいて、前記移動体の姿勢角の変化量を算出する変化量算出部、
として前記コンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。 - 請求項13に記載のプログラムを記憶した記憶媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017177616A JP2019052955A (ja) | 2017-09-15 | 2017-09-15 | 測定装置、測定方法、及び、プログラム |
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ID=66014785
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JP2017177616A Pending JP2019052955A (ja) | 2017-09-15 | 2017-09-15 | 測定装置、測定方法、及び、プログラム |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN114236585A (zh) * | 2021-12-09 | 2022-03-25 | 国网思极神往位置服务(北京)有限公司 | 基于北斗导航卫星系统的目标运动监测方法及存储介质 |
-
2017
- 2017-09-15 JP JP2017177616A patent/JP2019052955A/ja active Pending
Cited By (2)
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CN114236585A (zh) * | 2021-12-09 | 2022-03-25 | 国网思极神往位置服务(北京)有限公司 | 基于北斗导航卫星系统的目标运动监测方法及存储介质 |
CN114236585B (zh) * | 2021-12-09 | 2023-04-14 | 国网思极位置服务有限公司 | 基于北斗导航卫星系统的目标运动监测方法及存储介质 |
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