JP6032017B2 - 運転制御装置および運転制御方法 - Google Patents

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本発明は、運転制御装置および運転制御方法に関する。
従来、自車両から対象物までの距離を測定し、経路上に自車両位置をマッチングして、このマッチングした経路に従って車両を走行させる技術がある。
例えば、特許文献1および特許文献2には、カメラやレーダを利用して車両前方の環境を認識して走路を決定し、この走路に従って走行するよう制御する技術や、環境認識ができない場合は経路情報に自車両位置をマッピングし、この経路に従って車両を制御する技術が開示されている。また、特許文献3には、異なる測定原理で測定を行う距離測定に基づき、カメラを用いた距離測定の誤差を補正する技術が開示されている。また、特許文献4には、距離測定によって自車両位置をマップマッチングし、GPSで検出された現在位置の補正を行う技術が開示されている。
特許第3848431号公報 特開平8−5388号公報 特開2007−24590号公報 特開2007−232690号公報
ところで、従来技術においては、マップマッチングをする場合に、距離測定装置に位置設定の不備や経年変化がある場合は、距離測定を正確に行う点で改善の余地があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、距離測定装置に位置設定の不備や経年変化があっても、補正によって距離測定が正確に行える運転制御装置および運転制御方法を提供することを目的とする。
本発明の運転制御装置は、自車両の走行先に存在する測距対象の地物の設定経路上における道程距離を取得する道程距離取得部と、前記自車両と前記測距対象の地物との間の測距距離を取得する測距距離取得部と、前記道程距離取得部により取得された前記道程距離と、前記測距距離取得部により取得された前記測距距離に基づいて、前記道程距離から前記測距距離を差し引いた前記設定経路上の位置に自車位置をマッチングする経路マッチング部と、カーブ走行時において、白線認識により前記自車両が車線に沿ってカーブを実際に走行した場合の走行経路上の実自車位置、および、前記経路マッチング部によりマッチングした前記設定経路上に沿って前記自車両がカーブを仮に走行したとする場合の前記設定経路上の仮自車位置に基づいて、前記走行経路上の前記実自車位置と前記設定経路上の前記仮自車位置との車両横方向における位置ずれ量を検出する位置ずれ量検出部と、前記位置ずれ量検出部により検出された前記位置ずれ量に基づいて、前記測距距離取得部により取得された前記測距距離を補正する測距距離補正部と、を備えることを特徴とする。
上記運転制御装置において、前記位置ずれ量検出部は、前記道程距離取得部により取得された前記道程距離と、前記測距距離取得部により複数の異なる測距点において取得された複数の前記測距距離とを用いて、前記経路マッチング部によりマッチングされた前記設定経路上に沿って、前記自車両がカーブを仮に走行したとする場合の前記設定経路上の複数の前記仮自車位置、ならびに、前記走行経路上の前記実自車位置に基づいて、前記走行経路上の前記実自車位置と前記設定経路上の前記複数の仮自車位置との車両横方向における位置ずれ量をそれぞれ検出し、前記測距距離補正部は、前記位置ずれ量検出部によりそれぞれ検出された前記位置ずれ量に基づいて、前記測距距離が取得された際に生じる各測距点における測距誤差を算出する測距誤差算出部と、前記測距誤差算出部により前記各測距点においてそれぞれ過去複数回算出された前記測距誤差に基づいて、前記各測距点における前記測距誤差の平均誤差を算出する平均誤差算出部と、前記測距距離取得部により前記各測距点において取得された前記複数の前記測距距離、および、前記平均誤差算出部により算出された前記各測距点における前記平均誤差に基づいて、前記測距距離と前記平均誤差の一次近似式を算出する一次近似式算出部と、前記一次近似式算出部により算出された前記一次近似式に基づいて、測距距離補正係数を算出する補正係数算出部と、前記測距距離取得部により取得された前記測距距離、および、前記補正係数算出部により算出された前記測距距離補正係数を、前記測距距離を補正する測距算出式に用いることで、前記測距距離を補正した補正測距距離を算出する補正測距距離算出部と、を更に備えることが好ましい。
上記運転制御装置において、前記経路マッチング部は、前記補正係数算出部により前記測距距離補正係数が算出されている場合は、前記道程距離取得部により取得された前記道程距離と、前記補正測距距離算出部により前記測距距離補正係数および前記測距距離に基づいて算出された前記補正測距距離と、に基づいて、前記道程距離から前記補正測距距離を差し引いた前記設定経路上の位置に前記自車位置をマッチングし、前記運転制御装置は、前記経路マッチング部により前記道程距離から前記補正測距距離を差し引いた前記設定経路上の位置に前記自車位置をマッチングした場合は、前記白線認識と前記設定経路を利用した運転支援制御を実施する運転支援制御部、を更に備えることが好ましい。
上記運転制御装置において、前記位置ずれ量検出部は、前記経路マッチング部により前記道程距離から前記補正測距距離を差し引いた前記設定経路上の位置に前記自車位置をマッチングした状態で、前記自車両の走行先に次の測距対象の地物の存在を検出した場合は、当該次の測距対象の地物の存在を検出した検出時点以降のカーブ走行時における前記走行経路上の前記実自車位置と前記設定経路上の前記仮自車位置との位置ずれ量を検出し、前記測距誤差算出部は、前記位置ずれ量検出部により検出された、前記検出時点以降のカーブ走行時における前記位置ずれ量に基づいて、前記検出時点における測距誤差を算出し、前記測距距離補正部は、前記測距誤差算出部により算出された前記検出時点における前記測距誤差が、誤差量判定値よりも大きい場合は、前記補正係数算出部により算出された前記測距距離補正係数をリセットし、前記測距距離補正係数を再度算出することが好ましい。
本発明の運転制御方法は、運転制御装置において実行される運転制御方法であって、自車両の走行先に存在する測距対象の地物の設定経路上における道程距離を取得する道程距離取得工程と、前記自車両と前記測距対象の地物との間の測距距離を取得する測距距離取得工程と、前記道程距離取得工程にて取得された前記道程距離と、前記測距距離取得工程にて取得された前記測距距離に基づいて、前記道程距離から前記測距距離を差し引いた前記設定経路上の位置に自車位置をマッチングする経路マッチング工程と、カーブ走行時において、白線認識により前記自車両が車線に沿ってカーブを実際に走行した場合の走行経路上の実自車位置、および、前記経路マッチング工程にてマッチングした前記設定経路上に沿って前記自車両がカーブを仮に走行したとする場合の前記設定経路上の仮自車位置に基づいて、前記走行経路上の前記実自車位置と前記設定経路上の前記仮自車位置との車両横方向における位置ずれ量を検出する位置ずれ量検出工程と、前記位置ずれ量検出工程にて検出された前記位置ずれ量に基づいて、前記測距距離取得工程にて取得された前記測距距離を補正する測距距離補正工程と、を含むことが好ましい。
上記運転制御方法において、前記位置ずれ量検出工程において、前記道程距離取得工程にて取得された前記道程距離と、前記測距距離取得工程にて複数の異なる測距点において取得された複数の前記測距距離とを用いて、前記経路マッチング工程にてマッチングされた前記設定経路上に沿って、前記自車両がカーブを仮に走行したとする場合の前記設定経路上の複数の前記仮自車位置、ならびに、前記走行経路上の前記実自車位置に基づいて、前記走行経路上の前記実自車位置と前記設定経路上の前記複数の仮自車位置との車両横方向における位置ずれ量がそれぞれ検出され、前記測距距離補正工程は、前記位置ずれ量検出工程にてそれぞれ検出された前記位置ずれ量に基づいて、前記測距距離が取得された際に生じる各測距点における測距誤差を算出する測距誤差算出工程と、前記測距誤差算出工程にて前記各測距点においてそれぞれ過去複数回算出された前記測距誤差に基づいて、前記各測距点における前記測距誤差の平均誤差を算出する平均誤差算出工程と、前記測距距離取得工程にて前記各測距点において取得された複数の前記測距距離、および、前記平均誤差算出工程にて算出された前記各測距点における前記平均誤差に基づいて、前記測距距離と前記平均誤差の一次近似式を算出する一次近似式算出工程と、前記一次近似式算出工程にて算出された前記一次近似式に基づいて、測距距離補正係数を算出する補正係数算出工程と、前記測距距離取得工程にて取得された前記測距距離、および、前記補正係数算出工程にて算出された前記測距距離補正係数を、前記測距距離を補正する測距算出式に用いることで、前記測距距離を補正した補正測距距離を算出する補正測距距離算出工程と、を更に含むことが好ましい。
上記運転制御方法において、前記経路マッチング工程において、前記補正係数算出工程にて前記測距距離補正係数が算出されている場合は、前記道程距離取得工程にて取得された前記道程距離と、前記補正測距距離算出工程にて前記測距距離補正係数および前記測距距離に基づいて算出された前記補正測距距離と、に基づいて、前記道程距離から前記補正測距距離を差し引いた前記設定経路上の位置に前記自車位置がマッチングされ、前記運転制御方法は、前記経路マッチング工程にて前記道程距離から前記補正測距距離を差し引いた前記設定経路上の位置に前記自車位置をマッチングした場合は、前記白線認識と前記設定経路を利用した運転支援制御を実施する運転支援制御工程、を更に含むことが好ましい。
上記運転制御方法において、前記位置ずれ量検出工程は、前記経路マッチング工程にて前記道程距離から前記補正測距距離を差し引いた前記設定経路上の位置に前記自車位置をマッチングした状態で、前記自車両の走行先に次の測距対象の地物の存在を検出した場合は、当該次の測距対象の地物の存在を検出した検出時点以降のカーブ走行時における前記走行経路上の前記実自車位置と前記設定経路上の前記仮自車位置との位置ずれ量を検出し、前記測距誤差算出工程において、前記位置ずれ量検出工程にて検出された、前記検出時点以降のカーブ走行時における前記位置ずれ量に基づいて、前記検出時点における測距誤差が算出され、前記測距距離補正工程において、前記測距誤差算出工程にて算出された前記検出時点における前記測距誤差が、誤差量判定値よりも大きい場合は、前記補正係数算出工程にて算出された前記測距距離補正係数がリセットされ、前記測距距離補正係数が再度算出されることが好ましい。
本発明にかかる運転制御装置および運転制御方法は、距離測定装置に位置設定の不備や経年変化があっても、補正によって距離測定が正確に行えるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係る運転制御装置が適用された車両の概略構成図である。 図2は、ステレオカメラによる測距の様子と距離の算出式の一例を示す図である。 図3は、単眼カメラによる測距の様子と距離の算出式の一例を示す図である。 図4は、白線認識による走路と経路情報との差分である位置ずれ量の一例を示す図である。 図5は、測距距離と平均誤差の一次近似式の一例を示す図である。 図6は、ステレオカメラによる地物測距の補正処理の一例を示すフローチャートである。 図7は、図6の測距補正係数算出処理の詳細の一例を示すフローチャートである。 図8は、運転支援制御処理の一例を示すフローチャートである。 図9は、図8の白線認識による運転支援制御処理の一例を示すフローチャートである。 図10は、図8の白線認識と経路情報を利用した運転支援制御処理の一例を示すフローチャートである。 図11は、測距距離補正係数リセット処理の一例を示すフローチャートである。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
本実施形態に係る運転制御装置の構成について図1〜図5を参照しながら説明する。図1は、実施形態に係る運転制御装置が適用された車両の概略構成図である。
図1に示すように、本実施形態の車両2は、GPS衛星から位置情報としてGPS情報を受信するGPS情報受信部10と、進行方向先に存在する地物等を撮影するカメラ11と、地物測距補正対応・経路マッチング処理部12と、車両2が走行する出発地から目的地までの設定経路を含む経路情報を記憶する経路情報記憶部13と、道路上の白線を認識する白線認識処理部14と、測距補正経路マッチング対応・車両走行制御処理部15と、車両2に搭載された各種センサにより車速やヨーレートを検出する車速・ヨーレート検出部16と、車両制御情報に基づいて車両制御装置を制御するアクチュエータ17と、車両2を動作させる車両制御装置としてのアクセル・ブレーキ・ステアリング18とを備える。本実施形態において、地物は、例えば、看板、標識、バス停行灯、反射板、路面ペイント、信号機、トンネル、橋脚、橋桁、および、歩道橋等を含むが、これらに限定されない。また、経路情報は、利用者により予め設定された出発地から目的地までの設定経路の他、地図データに含まれる道路に対応する車両2が走行可能な経路、および、道路に設置さされた地物の位置情報等を含む。
実施形態にかかる運転制御装置1は、各種処理を実行するECUとして、地物測距補正対応・経路マッチング処理部12と、測距補正経路マッチング対応・車両走行制御処理部15と、を備えて構成される。なお、地物測距補正対応・経路マッチング処理部12は、後述する道程距離取得部、測距距離取得部、経路マッチング部、位置ずれ量検出部、測距距離補正部としての機能を有する。ここで、測距距離補正部は、測距誤差算出部、平均誤差算出部、一次近似式算出部、補正係数算出部、補正測距距離算出部を更に含む。また、測距補正経路マッチング対応・車両走行制御処理部15は、後述の運転支援制御部としての機能を有する。
ここで、地物測距補正対応・経路マッチング処理部12は、カメラ11により撮影された画像に基づいて進行方向先の地物までの距離を測定し、経路情報記憶部13に記憶された経路情報の設定経路上に、車両2の位置情報をマッチングさせる手段である。本実施形態において、地物測距補正対応・経路マッチング処理部12は、進行方向先に地物が存在する場合には、地物までの距離を測定し、自車両位置を設定経路にマッチングさせる。ここで、進行方向先の地物の位置情報は、GPS情報受信部10で得られる大まかな位置や経路情報記憶部13から取得される。また、自車両位置が設定経路にマッチングされ、設定経路上を走行しているか、または、設定経路から離れてどのくらいの誤差が発生しているかについては、車速・ヨーレート検出部16により検出される車速やヨーレート等の車両情報を利用して算出される。本実施形態において、一時的に設定経路に自車位置をマッチングさせて設定経路上をそのまま走行したとする位置と、実際に走行した位置とで生じた誤差を利用して、距離算出結果の補正式(補正係数)が算出される。
また、測距補正経路マッチング対応・車両走行制御処理部15は、補正式で補正した地物までの距離を利用してマッチングした設定経路を含む経路情報を利用して車両制御を行う手段である。本実施形態において、測距補正経路マッチング対応・車両走行制御処理部15は、測距補正が完了して経路マッチングが行われている場合には、白線認識処理部14と経路マッチングした経路情報を利用して車両制御を行う。測距補正経路マッチング対応・車両走行制御処理部15により出力される車両制御情報は、アクチュエータ17を介してブレーキ・アクセル・ステアリング18を動作させる。
ここで、図2および図3を参照して、車両2に搭載されたカメラ11による測距の様子と距離の算出式の一例について説明する。図2は、ステレオカメラによる測距の様子と距離の算出式の一例を示す図である。図3は、単眼カメラによる測距の様子と距離の算出式の一例を示す図である。
図2に示すように、車両2から地物までの距離Dを算出するためのステレオカメラ用距離算出式「D=f・B/F(Xb−Xa)」(式中、f:カメラ11の焦点距離、B:基線長、F:画素ピッチ、Xa,Xb:画像中の横方向座標値)は、測距誤差を考慮していない。同様に、図3に示すように、式「H/D=yn−1/f」と式「H/(D−ΔD)=y/f」から導かれる、車両2から地物までの距離Dを算出するための単眼カメラ用距離算出式「D=y/(yn−1−y)ΔD」(式中、f:カメラ11の焦点距離、yn−1,y:画像中の縦方向座標値、ΔD:移動距離)も、測距誤差を考慮していない。
そこで、測距誤差を考慮すると、距離の真値Dに対して実測の測距距離Dmは、実測測距距離算出式「Dm=(1+a)D+b+c(t)」と表される。式中、「a,b,c」は、測距距離Dmの補正係数(測距距離補正係数)である。補正係数aは、カメラ11の焦点距離fや基線長B、画像ピッチF、車速パルス(移動距離ΔD)の誤差の影響分を表す係数である。つまり、補正係数aは、距離に比例する誤差(準動的誤差)となる。また、補正係数bは、カメラ11の取り付け位置と測距基準位置(車両位置を経路情報にマッチングするときの基準位置)とのずれの影響分を表す係数である。つまり、補正係数bは、一定値の誤差(静的誤差)となる。また、補正係数c(t)は、車両2の挙動やカメラ振動の影響分を表す係数である。つまり、補正係数c(t)は、走行や時間でランダムに変動する誤差(動的誤差)となる。
ここで、測距誤差を「dx」とすると、測距誤差dxは、実測の測距距離Dmから距離の真値Dを差し引いた値「dx=Dm−D」となり、実測測距距離算出式から「D=(Dm−b−c(t))/(1+a)」を代入すると、測距誤差算出式「dx=(aDm+b+c(t))/(1+a)」が得られる。
一方、図4に示すように、地物と車両2との測距距離Dm(測定距離)を元に車両位置を経路情報にマッチング(マッピング)させた場合に、測距距離Dmに測距誤差dxがあると、進行先において経路情報上を自車がそのままたどったとする場合と、白線認識により車線に沿って走行した場合もしくは運転者による運転の場合とで車両2の位置ずれが生じる。このとき、道路形状が曲がっている場合は、このずれが車両横方向の位置ずれ量dyとして表れる。ここで、図4は、白線認識による走路と経路情報との差分である位置ずれ量dyの一例を示す図である。図4に示すように、地点Paにおいて地物の測距を行う場合に、距離の真値を「D」、測距距離を「Dm」、測距誤差を「dx」、地点Paにおける経路方向を「θa」、また進行先の地点Pbにおける経路方向を「θb」とすると、式「Dm=D+dx」と式「dθ=θb−θa」から、位置ずれ量算出式「dy=dx×sin(dθ)」が得られる。この位置ずれ量算出式を用いることで、図4に示すように、測距後の曲線道路の先(地点Pb)において検出される車両横方向の位置ずれ量dyに基づいて、測距点(地点Pa)における測距誤差dxを知ることができる。
本実施形態では、図2〜図4を用いた上述した内容を考慮し、地物から手前の地点「P1,P2,P3」それぞれの測距距離「Dm1,Dm2,Dm3」における測距誤差を「dx1,dx2,dx3」としている。ここで、補正係数c(t)は動的誤差でありランダム的に発生するものであるので、同じ地点で複数回測定して平均化することで相殺されると考えられる。そこで、上述の測距誤差算出式において補正係数c(t)を考慮しなくても実質的に影響がないように、各測距距離「Dm1,Dm2,Dm3」における測距誤差の平均誤差(平均測距誤差)として「E(dx)」を算出している。そうすると、各測距距離「Dm1,Dm2,Dm3」における平均誤差「E(dx1),E(dx2),E(dx3)」は、図5に示すような関係となる。ここで、図5は、測距距離Dm1〜Dm3と平均誤差E(dx1)〜E(dx3)の一次近似式の一例を示す図である。図5において、測距距離Dmと平均誤差E(dx)との関係は、一次近似式「E(dx)=(a/(1+a))Dm+b/(1+a)」で表される。式中、傾きAは、「A=a/(1+a)」となり、Y軸との交点Bは、「B=b/(1+a)」となる。これにより、補正係数aは、補正係数a算出式「a=A/(1−A)」により求められる。また、補正係数bは、補正係数b算出式「b=B/(1−A)」により求められる。更に、距離の真値Dは、式「D=Dm−dx」に、「dx」として、一次近似式から「(a/(1+a))Dm+b/(1+a)」を代入することで、測距算出式「D=(Dm−b)/(1+a)」が得られる。この測距算出式により、正確な地物までの距離の測定が可能となる。
このように、本実施形態では、複数回地物の測距と誤差の測定を行うことにより測距距離Dmと平均誤差E(dx)の関係式(すなわち、一次近似式「E(dx)=(a/(1+a))Dm+b/(1+a)」)を算出している。この関係式が算出できれば、次回からは測距点においてこの関係式を利用して補正係数a,bを算出できる。そして、これら補正係数a,bと測距距離Dmを、距離の真値Dを求める測距算出式「D=(Dm−b)/(1+a)」に用いることで、正確な地物までの距離Dを測定することが可能となる。
続いて、上述のように構成された運転制御装置1において実行される処理の一例について図6〜図11を参照して説明する。図6は、実施形態に係る運転制御装置1の処理の一例を示すフローチャートである。図6に示す処理は、運転制御装置1の地物測距補正対応・経路マッチング処理部12(道程距離取得部、測距距離取得部、経路マッチング部、位置ずれ量検出部、測距距離補正部(測距誤差算出部、平均誤差算出部、一次近似式算出部、補正係数算出部、補正測距距離算出部)としての機能を含む)において実行される。
図6に示すように、運転制御装置1は、カメラ11から取得される車両2の走行先(進行方向先)の画像に基づいて、走行先に測距対象の地物があるか否かを判定する(ステップS10)。ステップS10において、運転制御装置1は、カメラ11からの画像を解析し、当該画像から得られる特徴情報が特定の地物の特徴情報に一致するかを判定するパターンマッチング技術等により、走行先に測距対象の地物があるか否かを判定する。本実施形態において、測距対象の地物は、例えば、看板、標識、バス停行灯、反射板、路面ペイント、信号機、トンネル、橋脚、橋桁、および、歩道橋等を含むが、これらに限定されない。
そして、運転制御装置1の道程距離取得部は、ステップS10にて走行先に測距対象の地物があると判定された場合は(ステップS10:Yes)、測距対象の地物の経路上の道程距離Rcを取得する(ステップS11)。つまり、ステップS11において、道程距離取得部は、車両2の走行先に存在する測距対象の地物の設定経路上における道程距離Rcを取得する。道程距離Rcは、経路情報記憶部13に記憶された経路情報に含まれる、予め設定された車両2が出発地から目的地まで走行するための設定経路に基づいて取得される。例えば、道程距離取得部は、出発地から、ステップS10にて特定された設定経路上に設置された地物の位置までの道程距離Rcを取得する。その後、ステップS12の処理へ移行する。一方、ステップS10にて走行先に測距対象の地物がないと判定された場合は(ステップS10:No)、運転制御装置1は、本処理を終了する。その後、ステップS10の処理から本処理を繰り返す。
そして、運転制御装置1は、補正係数算出部の処理により既に測距距離補正係数a,bが算出済みであるか否かを判定する(ステップS12)。
ステップS12において、測距距離補正係数a,bが算出済みであると判定された場合(ステップS12:Yes)、運転制御装置1は、既に算出された測距距離補正係数a,bを使用して測距と測距距離補正を行う(ステップS13)。つまり、ステップS13において、運転制御装置1の測距距離取得部は、車両2と測距対象の地物との間の測距距離Dmを取得する。そして、運転制御装置1の補正測距距離算出部は、測距距離取得部により取得された測距距離Dm、および、補正係数算出部の処理により既に算出された測距距離補正係数a,bを、測距距離Dmを補正する測距算出式「D=(Dm−b)/(1+a)」に用いることで、測距距離Dmを補正した補正測距距離D(すなわち、距離の真値D)を算出する。
そして、運転制御装置1は、車両2の補正結果の位置を設定経路上にマッチングする測距補正経路マッチングを行う(ステップS14)。つまり、ステップS14において、運転制御装置1の経路マッチング部は、ステップS11にて道程距離取得部により取得された道程距離Rcと、ステップS13にて補正測距距離算出部により測距距離補正係数a,bおよび測距距離Dmに基づいて算出された補正測距距離Dと、に基づいて、道程距離Rcから補正測距距離Dを差し引いた設定経路上の位置Rc−Dに自車位置をマッチングする。その後、本処理を終了する。
一方、ステップS12において、測距距離補正係数a,bが算出済みではないと判定された場合(ステップS12:No)、運転制御装置1は、測距距離補正係数a,bを算出するために測距距離補正係数算出処理を行う(ステップS15)。その後、本処理を終了する。
ここで、図7を参照して、図6のステップS15において実行される測距距離補正係数算出処理の詳細について説明する。図7は、図6の測距補正係数算出処理の詳細の一例を示すフローチャートである。
図7に示すように、運転制御装置1は、まず地物までの測距を行う(ステップS20)。つまり、ステップS20において、運転制御装置1の測距距離取得部は、車両2と測距対象の地物との間の測距距離を取得する。
そして、運転制御装置1は、ステップS20にて測距距離取得部により取得した測距距離がDm1になったか否かを判定する(ステップS21)。ステップS21において、測距距離がDm1になったと判定された場合、運転制御装置1の経路マッチング部は、自車位置が経路上の道程距離がRc−Dm1となる位置にマッチングする(ステップS22)。つまり、運転制御装置1の経路マッチング部は、図6のステップ11にて道程距離取得部により取得された道程距離Rcと、図7のステップS20にて測距距離取得部により取得された測距距離Dm1に基づいて、道程距離Rcから測距距離Dm1を差し引いた設定経路上の位置Rc−Dm1に自車位置をマッチングする。その後、ステップS27の処理へ移行する。
そして、運転制御装置1は、測距距離Dm1〜Dm3の3点における測距が完了し、設定経路上に自車位置のマッチングが3回行われた状態であるか否かを判定する(ステップS27)。この場合、運転制御装置1は、ステップS21およびステップS22において、測距距離Dm1の1点における測距が完了し、設定経路上に自車位置のマッチングが1回行われた状態であるため、ステップS27にて否定判定し(ステップS27:No)、ステップS20の処理へ戻る。
本実施形態において、各測距距離Dm1,Dm2,Dm3の距離の長さは、図5に示すように、測距距離Dm1は測距距離Dm2よりも長く、測距距離Dm2は測距距離Dm3よりも長い。なお、各測距距離Dm1,Dm2,Dm3の距離は、後述のステップS33にて測距距離Dmと平均誤差E(dx)の一次近似式が算出可能な程度に、互いに離れた距離を維持した長さに設定されるものとする。
再びステップS20の処理に戻り、運転制御装置1の測距距離取得部は、車両2と測距対象の地物との間の測距距離を取得する(ステップS20)。そして、運転制御装置1は、ステップS20にて測距距離取得部により取得した測距距離がDm1になったか否かを判定する(ステップS21)。この場合、運転制御装置1を搭載した車両2は、測距距離Dm1を取得した測距点を通り過ぎ、更に測距対象の地物に向かって走行中であるため、測距距離取得部により取得した測距距離はDm1より短くなっている。そのため、ステップS21にて否定判定し(ステップS21:No)、ステップS23の処理へ移行する。
そして、運転制御装置1は、ステップS20にて測距距離取得部により取得した測距距離がDm2になったか否かを判定する(ステップS23)。ステップS23において、測距距離がDm2になったと判定された場合(ステップS23:Yes)、運転制御装置1の経路マッチング部は、自車位置が経路上の道程距離がRc−Dm2となる位置にマッチングする(ステップS24)。つまり、運転制御装置1の経路マッチング部は、図6のステップ11にて道程距離取得部により取得された道程距離Rcと、図7のステップS20にて測距距離取得部により取得された測距距離Dm2に基づいて、道程距離Rcから測距距離Dm2を差し引いた設定経路上の位置Rc−Dm2に自車位置をマッチングする。その後、ステップS27の処理へ移行する。
そして、運転制御装置1は、測距距離Dm1〜Dm3の3点における測距が完了し、設定経路上に自車位置のマッチングが3回行われた状態であるか否かを判定する(ステップS27)。この場合、運転制御装置1は、ステップS21〜ステップS24において、測距距離Dm1と測距距離Dm2の2点における測距が完了し、設定経路上に自車位置のマッチングが2回行われた状態であるため、ステップS27にて否定判定し(ステップS27:No)、ステップS20の処理へ戻る。
再びステップS20の処理に戻り、運転制御装置1の測距距離取得部は、車両2と測距対象の地物との間の測距距離を取得する(ステップS20)。そして、運転制御装置1は、ステップS20にて測距距離取得部により取得した測距距離がDm1になったか否かを判定する(ステップS21)。この場合、運転制御装置1を搭載した車両2は、測距距離Dm1を取得した測距点を通り過ぎているため、ステップS21にて否定判定し(ステップS20:No)、ステップS23の処理へ移行する。そして、運転制御装置1は、ステップS21にて測距距離取得部により取得した測距距離がDm2になったか否かを判定する(ステップS23)。この場合、運転制御装置1を搭載した車両2は、測距距離Dm1および測距距離Dm2をそれぞれ取得した2つの測距点を通り過ぎ、更に測距対象の地物に向かって走行中であるため、測距距離取得部により取得した測距距離はDm1およびDm2より短くなっている。そのため、ステップS23にて否定判定し(ステップS23:No)、ステップS25の処理へ移行する。
そして、運転制御装置1は、ステップS20にて測距距離取得部により取得した測距距離がDm3になったか否かを判定する(ステップS25)。ステップS25において、測距距離がDm3になっていないと判定された場合(ステップS25:No)、すなわち、ステップS20にて測距距離取得部により取得した測距距離がDm3に達していない場合は、ステップS20の処理へ戻る。一方、ステップS25において、測距距離がDm3になったと判定された場合(ステップS25:Yes)、運転制御装置1の経路マッチング部は、自車位置が経路上の道程距離がRc−Dm3となる位置にマッチングする(ステップS26)。つまり、運転制御装置1の経路マッチング部は、図6のステップS11にて道程距離取得部により取得された道程距離Rcと、図7のステップS20にて測距距離取得部により取得された測距距離Dm3に基づいて、道程距離Rcから測距距離Dm3を差し引いた設定経路上の位置Rc−Dm3に自車位置をマッチングする。その後、ステップS27の処理へ移行する。
そして、運転制御装置1は、測距距離Dm1〜Dm3の3点における測距が完了し、設定経路上に自車位置のマッチングが3回行われた状態であるか否かを判定する(ステップS27)。この場合、運転制御装置1は、ステップS21〜ステップS26において、測距距離Dm1と測距距離Dm2と測距距離Dm3の3点における測距が完了し、設定経路上に自車位置のマッチングが3回行われた状態であるため、ステップS27にて肯定判定し(ステップS27:Yes)、ステップS28の処理へ移行する。
そして、運転制御装置1は、測距距離Dm1〜Dm3をそれぞれ取得した3つの各測距点の経路方向と現時点の経路方向との差分dθ1〜dθ3が、所定閾値θ0より大きくなるかを判定する(ステップS28)。つまり、運転制御装置1は、ステップS28において、運転制御装置1を搭載した車両2がある程度の曲率を有した曲線道路(カーブ)を走行中であるか否かを判定する。所定閾値θ0は、後述の位置ずれ量検出部によりカーブ走行時における車両横方向の位置ずれ量dyを検出可能な程度のカーブ曲率に対応する値に設定される。
ステップS28において、運転制御装置1は、測距距離Dm1〜Dm3をそれぞれ取得した3つの各測距点の経路方向と現時点の経路方向との差分dθ1〜dθ3が所定閾値θ0より大きくなると判定した場合(ステップS28:Yes)、ステップS29の処理へ移行する。一方、ステップS28において、運転制御装置1は、測距距離Dm1〜Dm3をそれぞれ取得した3つの各測距点の経路方向と現時点の経路方向との差分dθ1〜dθ3が所定閾値θ0未満であると判定した場合(ステップS28:No)、再度ステップS28の処理を行い、ステップS28にて肯定判定(ステップS28:Yes)されるまで、処理を繰り返す。
そして、運転制御装置1は、測距距離Dm1〜Dm3をそれぞれ取得した3つの各測距点の経路方向と現時点の経路方向との差分dθ1〜dθ3が所定閾値θ0より大きくなると判定した場合(ステップS28:Yes)、その地点における経路情報上を自車がそのままたどったとする場合と、白線認識により車線に沿って走行した場合もしくは運転者による運転の場合との車両横方向における位置ずれ量dy1〜dy3から、測距誤差dx1〜dx3を算出する(ステップS29)。つまり、ステップS29において、運転制御装置1の位置ずれ量検出部は、カーブ走行時において、白線認識または運転者の操作により車両2が車線に沿ってカーブを実際に走行した場合の走行経路上の実自車位置、および、経路マッチング部によりマッチングした設定経路上に沿って車両2がカーブを仮に走行したとする場合の設定経路上の仮自車位置に基づいて、走行経路上の実自車位置と設定経路上の仮自車位置との車両横方向における位置ずれ量dyを検出する。そして、運転制御装置1は、検出した位置ずれ量dy、および、測距点の経路方向と現時点の経路方向との差分dθを、上述の位置ずれ量算出式「dy=dx×sin(dθ)」に代入することで、測距誤差dxを算出する。つまり、測距誤差dxは、「dx=dy/sin(dθ)」となる。
具体的には、ステップS29において、位置ずれ量検出部は、まず、ステップS28にてカーブ走行していると肯定判定(ステップS28:Yes)された時点の走行経路上の実自車位置を取得する。この実自車位置は、GPS情報受信部10により受信された位置情報に基づく絶対位置として取得される。この他、実自車位置は、車速・ヨーレート検出部16により検出される車速やヨーレート等の車両情報を利用して正確な位置を示す基準地点からの相対位置として取得されてもよい。次に、位置ずれ量検出部は、図6のステップS11にて道程距離取得部により取得された道程距離Rcと、ステップS20において測距距離取得部により複数の異なる測距点において取得された複数の測距距離Dm1〜Dm3を用いて、ステップS22、ステップS24、ステップS26において経路マッチング部によりマッチングされた設定経路上に沿って、車両2がカーブを仮に走行したとする場合の設定経路上の複数の仮自車位置を取得する。この仮自車位置は、経路マッチング部により自車位置をマッチングした時点からステップS28にてカーブ走行していると肯定判定(ステップS28:Yes)された時点(すなわち、実自車位置が取得された時点)までの間に、車両2が実際に移動した移動距離に相当する分を、マッチングした設定経路上に沿って移動させることで取得される。そして、位置ずれ量検出部は、走行経路上の実自車位置と設定経路上の複数の仮自車位置との車両横方向における位置ずれ量dy1〜dy3をそれぞれ検出する。その後、運転制御装置1の測距距離補正部は、位置ずれ量検出部によりそれぞれ検出された位置ずれ量dy1〜dy3に基づいて、測距距離Dm1〜Dm3が取得された際に生じる各測距点における測距誤差dx1〜dx3を算出する。この測距誤差dx1〜dx3は、検出した位置ずれ量dy1〜dy3、および、測距点の経路方向と現時点の経路方向との差分dθ1〜dθ3を、上述の位置ずれ量算出式「dy=dx×sin(dθ)」に代入することで算出される。つまり、測距誤差dx1〜dx3はそれぞれ、「dx1=dy1/sin(dθ1)」、「dx2=dy2/sin(dθ2)」、「dx3=dy3/sin(dθ3)」となる。
そして、運転制御装置1は、以前に算出した各測距距離Dm1〜Dm3における測距誤差dxとの平均誤差E(dx)を更に算出する(ステップS30)。具体的には、ステップS30において、運転制御装置1の平均誤差算出部は、ステップS29にて測距誤差算出部により各測距点においてそれぞれ過去複数回算出された測距誤差dx1〜dx3に基づいて、測距誤差dxの平均処理より各測距点における測距誤差dxの平均誤差E(dx1)〜E(dx3)を算出する。
そして、運転制御装置1は、ステップS30にて平均誤差算出部により測距誤差の平均誤差E(dx1)〜E(dx3)が何回算出されたかをカウントする誤差算出数カウンタCtをインクリメントする(ステップS31)。
そして、運転制御装置1は、ステップS31にてカウントされた誤差算出数カウンタCtが所定閾値C0を上回るか否かを判定する(ステップS32)。所定閾値C0は、後述のステップS33にて算出される測距距離Dmと平均誤差E(dx)の一次近似式において、上述の測距誤差算出式の補正係数c(t)を考慮しなくても実質的に影響がない程度となる回数に設定されるものとする。
ステップS32において、運転制御装置1は、ステップS31にてカウントされた誤差算出数カウンタCtが所定閾値C0を上回ると判定された場合(ステップS32:Yes)、測距距離Dmと平均誤差E(dx)の一次近似式を算出する(ステップS33)。具体的には、ステップS33において、運転制御装置1の一次近似式算出部は、ステップS20にて測距距離取得部により各測距点において取得された複数の測距距離Dm1〜Dm3、および、ステップS30にて平均誤差算出部により算出された各測距点における平均誤差E(dx1)〜E(dx3)に基づいて、図5に示すような測距距離Dmと平均誤差E(dx)の一次近似式「E(dx)=(a/(1+a))Dm+b/(1+a)」を算出する。図5に示すように、この一次近似式の傾きAは、「A=(a/(1+a))」となり、Y軸との交点Bは、「B=(b/(1+a))」となる。その後ステップS34の処理へ移行する。
そして、運転制御装置1は、ステップS33にて算出された一次近似式に基づいて、測距距離補正係数a、bを算出する(ステップS34)。具体的には、ステップS34において、運転制御装置1の補正係数算出部は、ステップS33において一次近似式算出部により算出された一次近似式「E(dx)=(a/(1+a))Dm+b/(1+a)」に基づいて、測距距離補正係数a,bを算出する。ここで、測距距離補正係数aは、一次近似式の傾き「A=(a/(1+a))」から得られる式「a=A/(1−A)」に基づいて算出される。また、測距距離補正係数bは、一次近似式のY軸との交点「B=(b/(1+a))」から得られる式「b=B/(1−A)」に基づいて算出される。その後、本処理を終了する。この図7の処理を実行後、運転制御装置1は、測距距離補正係数a,bを既に算出している状態にあるので、図6のステップS12にて肯定判定し(ステップS12:Yes)、測距補正経路マッチングを行う。
一方、ステップS32において、運転制御装置1は、ステップS31にてカウントされた誤差算出数カウンタCtが所定閾値C0未満であると判定された場合(ステップS32:No)、本処理を終了する。
ここで、図8を参照して、本実施形態に係る運転制御装置1により実行される運転支援制御処理の一例について説明する。図8は、運転支援制御処理の一例を示すフローチャートである。図8に示す処理は、運転制御装置1の測距補正経路マッチング対応・車両走行制御処理部15(運転支援制御部としての機能を含む)において実行される。
図8に示すように、運転制御装置1の運転支援制御部は、図6のステップS14に示した測距補正経路マッチングが完了したか否かを判定する(ステップS50)。
ステップS50において、運転制御装置1の運転支援制御部は、測距補正経路マッチングが完了していないと判定した場合(ステップS50:No)、白線認識による運転支援制御を実施する(ステップS51)。
このステップS51において実行される処理の詳細については、図9を参照して説明する。図9は、図8の白線認識による運転支援制御処理の一例を示すフローチャートである。
図9に示すように、運転制御装置1の運転支援制御部は、白線認識処理部14から出力される車線中心からのオフセット量、カーブ曲率、経路方向と車両2の向きとの差分である方位角を取得する(ステップS60)。更に、運転支援制御部は、車速・ヨーレート検出部16から車両2の車速、ヨーレートを取得し、操舵角検出部から車両2の操舵角を取得する(ステップS61)。そして、運転支援制御部は、ステップS60およびステップS61にて取得されたこれらの情報から制御舵角を算出する(ステップS62)。更に、運転支援制御部は、ステアリングトルクを算出する(ステップS63)。その後、運転支援制御部は、ステップS62およびステップS63にて取得されたこれらの情報に基づいてアクチュエータ17を駆動させて、アクセル・ブレーキ・ステアリング18を動作させる。
図8に戻り、ステップS50において、運転制御装置1の運転支援制御部は、測距補正経路マッチングが完了していると判定した場合(ステップS50:Yes)、白線認識と経路情報(具体的には、自車位置をマッチングした設定経路)を利用した運転支援制御を実施する(ステップS52)。つまり、ステップS52において、運転支援制御部は、図6のステップS14にて経路マッチング部により道程距離Rcから補正測距距離Dを差し引いた設定経路上の位置Rc−Dに自車位置をマッチングした場合は、白線認識と設定経路を利用した運転支援制御を実施する。このように、本実施形態では、正確に経路マッチングできている場合にのみ、自車位置をマッチングした設定経路を利用した制御を行うため、白線認識できない場所においても車両2を正確に車線内に制御可能となる。
このステップS52において実行される処理の詳細については、図10を参照して説明する。図10は、図8の白線認識と経路情報を利用した運転支援制御処理の一例を示すフローチャートである。
図10に示すように、運転制御装置1の運転支援制御部は、白線認識処理部14から出力される制御信号に基づいて白線認識中であるか否かを判定する(ステップS70)。ステップS70において、運転支援制御部は、白線認識中であると判定した場合(ステップS70:Yes)、上述の図9のステップS60〜S63の処理を実行して、白線認識による運転支援制御を実施する(ステップS71)。
一方、ステップS70において、運転制御装置1の運転支援制御部は、白線認識中ではないと判定した場合(ステップS70:No)、地物測距補正対応・経路マッチング処理部12により車両2の位置や走行状態や経路情報が処理されて出力される、経路情報と自車状態に対応した制御舵角算出に利用するオフセット量やカーブ曲率、方位角を取得する(ステップS72)。更に、運転支援制御部は、車速・ヨーレート検出部16から車両2の車速、ヨーレートを取得し、操舵角検出部から車両2の操舵角を取得する(ステップS73)。そして、運転支援制御部は、ステップS72およびステップS73にて取得されたこれらの情報から制御舵角を算出する(ステップS74)。更に、運転支援制御部は、ステアリングトルクを算出する(ステップS75)。その後、運転支援制御部は、ステップS74およびステップS76にて取得されたこれらの情報に基づいてアクチュエータ17を駆動させて、アクセル・ブレーキ・ステアリング18を動作させる。
このように、本実施形態によれば、カメラ11の搭載位置が測距対象の地物の基準点よりずれていたり搭載パラメータに誤差がある場合でも、測距結果を補正でき、車両2を正確に経路情報にマッチングさせることができる。これにより、本実施形態によれば、車両2を道路に沿って正確に制御できるようになる。また、車両2ごとに搭載位置やパラメータ値の適合が不要となり煩雑な作業が不要となる。
ここで、図11を参照して、一旦算出された測距距離補正係数a,bをリセットする処理の一例について説明する。図11は、測距距離補正係数リセット処理の一例を示すフローチャートである。本実施形態では、図6のステップS14に示した測距補正経路マッチングが行われている状態において、走行先に測距対象の地物がある場合(すなわち、経路マッチング部により道程距離Rcから補正測距距離Dを差し引いた設定経路上の位置Rc−Dに自車位置をマッチングした状態において、車両2の走行先に次の測距対象の地物の存在を検出した場合)、以下の図11の処理により測距距離補正係数a,bをリセットして、再度補正係数を算出している。これにより、常に車両2を道路に沿って正確に制御可能となる。その結果、本実施形態によれば、カメラ等の距離測定装置に位置設定の不備や経年変化があっても、補正によって距離測定が正確に行うことができる。
図11に示すように、運転制御装置1は、測距距離補正係数リセット処理を開始した地点(例えば、測距補正経路マッチング処理を実行後に、次の測距対象の地物の存在を検出した検出時点)の経路方向θcを取得する(ステップS80)。そして、運転制御装置1は、ステップS80にて取得した経路方向θcと現地点の経路方向との差分dθ4が所定閾値dθ0より大きいか否かを判定する(ステップS81)。所定閾値dθ0は、後述の位置ずれ量検出部によりカーブ走行時における車両横方向の位置ずれ量dY4を検出可能な程度のカーブ曲率に対応する値に設定される。
そして、運転制御装置1は、ステップS81にて差分dθ4が所定閾値dθ0より大きいと判定した場合(ステップS81:Yes)、その地点における経路情報上を車両2がそのままたどったとする場合と、白線認識により車線に沿って走行した場合もしくは運転者による運転の場合との車両2の位置ずれ量dY4を検出する。つまり、運転制御装置1の位置ずれ量検出部は、次の測距対象の地物の存在を検出した検出時点以降のカーブ走行時における走行経路上の実自車位置と設定経路上の仮自車位置との位置ずれ量dy4を検出する。そして、運転制御装置1は、算出した位置ずれ量dY4および差分dθ4から、測距距離補正係数リセット処理を開始した地点の経路方向成分の測距誤差量dY4/sin(dθ4)を算出する。つまり、運転制御装置1の測距誤差算出部は、位置ずれ量検出部により検出された、検出時点以降のカーブ走行時における位置ずれ量dy4に基づいて、検出時点における測距誤差量dY4/sin(dθ4)を算出する。そして、運転制御装置1は、算出した測距誤差量dY4/sin(dθ4)が誤差量判定値dXhより大きいかを判定する(ステップS82)。誤差量判定値dXhは、後述のステップS83にて測距距離補正部により算出済みに測距距離補正係数a,bをリセットする必要がある程度の誤差の値に設定される。
一方、運転制御装置1は、ステップS81にて差分dθ4が所定閾値dθ0未満であると判定した場合(ステップS81:No)、再度ステップS81の処理を行い、ステップS81にて肯定判定(ステップS81:Yes)されるまで、ステップS81の処理を繰り返す。
そして、運転制御装置1は、測距誤差量dY4/sin(dθ4)が誤差量判定値dXhより大きいと判定した場合(ステップS82:Yes)、測距距離補正係数a,bをリセットする(ステップS83)。つまり、ステップS83において、運転制御装置1の測距距離補正部は、ステップS82において測距誤差算出部により算出された検出時点における測距誤差量dY4/sin(dθ4)が、誤差量判定値dXhよりも大きい場合は、補正係数算出部により算出された測距距離補正係数a,bをリセットする。そして、運転制御装置1の測距距離補正部は、測距誤差算出部により算出された検出時点における測距誤差量dY4/sin(dθ4)が、誤差量判定値dXhよりも大きい場合は、補正係数算出部により算出された測距距離補正係数a,bをリセットする。その後、本処理を終了する。
一方、運転制御装置1は、ステップS82にて測距誤差量dY4/sin(dθ4)が誤差量判定値dXh未満であると判定した場合(ステップS82:No)、その後、本処理を終了する。
このように、本実施形態によれば、一旦、測距距離補正係数を算出し、測距経路マッチングしている場合でも、測距補正経路マッチング後に経路情報上を自車がそのままたどったとする場合と、白線認識もしくは運転者による運転による自車位置とで一定以上の誤差が生じた場合は、測距距離補正係数a、bをリセットし、再度補正係数生成処理を行うことができる。これにより、本実施形態によれば、経年変化や利用者がカメラ11を動かした場合の補正対応が可能であり、常に車両2を道路に沿って正確に制御できる。
1 運転制御装置
2 車両(自車両)
10 GPS情報受信部
11 カメラ
12 地物測距補正対応・経路マッチング処理部(道程距離取得部、測距距離取得部、
経路マッチング部、位置ずれ量検出部、測距距離補正部)
13 経路情報記憶部
14 白線認識処理部
15 測距補正経路マッチング対応・車両走行制御処理部(運転支援制御部)
16 車速・ヨーレート検出部
17 アクチュエータ
18 アクセル・ブレーキ・ステアリング

Claims (8)

  1. 自車両の走行先に存在する測距対象の地物の設定経路上における道程距離を取得する道程距離取得部と、
    前記自車両と前記測距対象の地物との間の測距距離を取得する測距距離取得部と、
    前記道程距離取得部により取得された前記道程距離と、前記測距距離取得部により取得された前記測距距離に基づいて、前記道程距離から前記測距距離を差し引いた前記設定経路上の位置に自車位置をマッチングする経路マッチング部と、
    カーブ走行時において、白線認識により前記自車両が車線に沿ってカーブを実際に走行した場合の走行経路上の実自車位置、および、前記経路マッチング部によりマッチングした前記設定経路上に沿って前記自車両がカーブを仮に走行したとする場合の前記設定経路上の仮自車位置に基づいて、前記走行経路上の前記実自車位置と前記設定経路上の前記仮自車位置との車両横方向における位置ずれ量を検出する位置ずれ量検出部と、
    前記位置ずれ量検出部により検出された前記位置ずれ量に基づいて、前記測距距離取得部により取得された前記測距距離を補正する測距距離補正部と、
    を備えることを特徴とする運転制御装置。
  2. 前記位置ずれ量検出部は、
    前記道程距離取得部により取得された前記道程距離と、前記測距距離取得部により複数の異なる測距点において取得された複数の前記測距距離とを用いて、前記経路マッチング部によりマッチングされた前記設定経路上に沿って、前記自車両がカーブを仮に走行したとする場合の前記設定経路上の複数の前記仮自車位置、ならびに、前記走行経路上の前記実自車位置に基づいて、前記走行経路上の前記実自車位置と前記設定経路上の前記複数の仮自車位置との車両横方向における位置ずれ量をそれぞれ検出し、
    前記測距距離補正部は、
    前記位置ずれ量検出部によりそれぞれ検出された前記位置ずれ量に基づいて、前記測距距離が取得された際に生じる各測距点における測距誤差を算出する測距誤差算出部と、
    前記測距誤差算出部により前記各測距点においてそれぞれ過去複数回算出された前記測距誤差に基づいて、前記各測距点における前記測距誤差の平均誤差を算出する平均誤差算出部と、
    前記測距距離取得部により前記各測距点において取得された複数の前記測距距離、および、前記平均誤差算出部により算出された前記各測距点における前記平均誤差に基づいて、前記測距距離と前記平均誤差の一次近似式を算出する一次近似式算出部と、
    前記一次近似式算出部により算出された前記一次近似式に基づいて、測距距離補正係数を算出する補正係数算出部と、
    前記測距距離取得部により取得された前記測距距離、および、前記補正係数算出部により算出された前記測距距離補正係数を、前記測距距離を補正する測距算出式に用いることで、前記測距距離を補正した補正測距距離を算出する補正測距距離算出部と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の運転制御装置。
  3. 前記経路マッチング部は、
    前記補正係数算出部により前記測距距離補正係数が算出されている場合は、前記道程距離取得部により取得された前記道程距離と、前記補正測距距離算出部により前記測距距離補正係数および前記測距距離に基づいて算出された前記補正測距距離と、に基づいて、前記道程距離から前記補正測距距離を差し引いた前記設定経路上の位置に前記自車位置をマッチングし、
    前記運転制御装置は、
    前記経路マッチング部により前記道程距離から前記補正測距距離を差し引いた前記設定経路上の位置に前記自車位置をマッチングした場合は、前記白線認識と前記設定経路を利用した運転支援制御を実施する運転支援制御部、
    を更に備えることを特徴とする請求項2に記載の運転制御装置。
  4. 前記位置ずれ量検出部は、
    前記経路マッチング部により前記道程距離から前記補正測距距離を差し引いた前記設定経路上の位置に前記自車位置をマッチングした状態で、前記自車両の走行先に次の測距対象の地物の存在を検出した場合は、当該次の測距対象の地物の存在を検出した検出時点以降のカーブ走行時における前記走行経路上の前記実自車位置と前記設定経路上の前記仮自車位置との位置ずれ量を検出し、
    前記測距誤差算出部は、
    前記位置ずれ量検出部により検出された、前記検出時点以降のカーブ走行時における前記位置ずれ量に基づいて、前記検出時点における測距誤差を算出し、
    前記測距距離補正部は、
    前記測距誤差算出部により算出された前記検出時点における前記測距誤差が、誤差量判定値よりも大きい場合は、前記補正係数算出部により算出された前記測距距離補正係数をリセットし、前記測距距離補正係数を再度算出することを特徴とする請求項2または3に記載の運転制御装置。
  5. 運転制御装置において実行される運転制御方法であって、
    自車両の走行先に存在する測距対象の地物の設定経路上における道程距離を取得する道程距離取得工程と、
    前記自車両と前記測距対象の地物との間の測距距離を取得する測距距離取得工程と、
    前記道程距離取得工程にて取得された前記道程距離と、前記測距距離取得工程にて取得された前記測距距離に基づいて、前記道程距離から前記測距距離を差し引いた前記設定経路上の位置に自車位置をマッチングする経路マッチング工程と、
    カーブ走行時において、白線認識により前記自車両が車線に沿ってカーブを実際に走行した場合の走行経路上の実自車位置、および、前記経路マッチング工程にてマッチングした前記設定経路上に沿って前記自車両がカーブを仮に走行したとする場合の前記設定経路上の仮自車位置に基づいて、前記走行経路上の前記実自車位置と前記設定経路上の前記仮自車位置との車両横方向における位置ずれ量を検出する位置ずれ量検出工程と、
    前記位置ずれ量検出工程にて検出された前記位置ずれ量に基づいて、前記測距距離取得工程にて取得された前記測距距離を補正する測距距離補正工程と、
    を含むことを特徴とする運転制御方法。
  6. 前記位置ずれ量検出工程において、
    前記道程距離取得工程にて取得された前記道程距離と、前記測距距離取得工程にて複数の異なる測距点において取得された複数の前記測距距離とを用いて、前記経路マッチング工程にてマッチングされた前記設定経路上に沿って、前記自車両がカーブを仮に走行したとする場合の前記設定経路上の複数の前記仮自車位置、ならびに、前記走行経路上の前記実自車位置に基づいて、前記走行経路上の前記実自車位置と前記設定経路上の前記複数の仮自車位置との車両横方向における位置ずれ量がそれぞれ検出され、
    前記測距距離補正工程は、
    前記位置ずれ量検出工程にてそれぞれ検出された前記位置ずれ量に基づいて、前記測距距離が取得された際に生じる各測距点における測距誤差を算出する測距誤差算出工程と、
    前記測距誤差算出工程にて前記各測距点においてそれぞれ過去複数回算出された前記測距誤差に基づいて、前記各測距点における前記測距誤差の平均誤差を算出する平均誤差算出工程と、
    前記測距距離取得工程にて前記各測距点において取得された複数の前記測距距離、および、前記平均誤差算出工程にて算出された前記各測距点における前記平均誤差に基づいて、前記測距距離と前記平均誤差の一次近似式を算出する一次近似式算出工程と、
    前記一次近似式算出工程にて算出された前記一次近似式に基づいて、測距距離補正係数を算出する補正係数算出工程と、
    前記測距距離取得工程にて取得された前記測距距離、および、前記補正係数算出工程にて算出された前記測距距離補正係数を、前記測距距離を補正する測距算出式に用いることで、前記測距距離を補正した補正測距距離を算出する補正測距距離算出工程と、
    を更に含むことを特徴とする請求項5に記載の運転制御方法。
  7. 前記経路マッチング工程において、
    前記補正係数算出工程にて前記測距距離補正係数が算出されている場合は、前記道程距離取得工程にて取得された前記道程距離と、前記補正測距距離算出工程にて前記測距距離補正係数および前記測距距離に基づいて算出された前記補正測距距離と、に基づいて、前記道程距離から前記補正測距距離を差し引いた前記設定経路上の位置に前記自車位置がマッチングされ、
    前記運転制御方法は、
    前記経路マッチング工程にて前記道程距離から前記補正測距距離を差し引いた前記設定経路上の位置に前記自車位置をマッチングした場合は、前記白線認識と前記設定経路を利用した運転支援制御を実施する運転支援制御工程、
    を更に含むことを特徴とする請求項6に記載の運転制御方法。
  8. 前記位置ずれ量検出工程は、
    前記経路マッチング工程にて前記道程距離から前記補正測距距離を差し引いた前記設定経路上の位置に前記自車位置をマッチングした状態で、前記自車両の走行先に次の測距対象の地物の存在を検出した場合は、当該次の測距対象の地物の存在を検出した検出時点以降のカーブ走行時における前記走行経路上の前記実自車位置と前記設定経路上の前記仮自車位置との位置ずれ量を検出し、
    前記測距誤差算出工程において、
    前記位置ずれ量検出工程にて検出された、前記検出時点以降のカーブ走行時における前記位置ずれ量に基づいて、前記検出時点における測距誤差が算出され、
    前記測距距離補正工程において、
    前記測距誤差算出工程にて算出された前記検出時点における前記測距誤差が、誤差量判定値よりも大きい場合は、前記補正係数算出工程にて算出された前記測距距離補正係数がリセットされ、前記測距距離補正係数が再度算出されることを特徴とする請求項6または7に記載の運転制御方法。
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