JP2019051878A - 圧力制御弁 - Google Patents

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杉崎 智弘
Toshihiro Sugizaki
智弘 杉崎
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Abstract

【課題】圧力制御弁において低圧に対する応答性を向上させる。【解決手段】圧力制御弁(10)は、第1流路部(95)と、第1流路部(95)よりも大きい流路断面積を有する第2流路部(96)と、第2流路部(96)と弁開口(90)を介して連通する第3流路部(97)と、を有するハウジング(20)と、仕切部(30)と、仕切部(30)と連なり弁開口(90)の周りに形成された弁座(35)と、弁座(35)に着座可能に構成された弁体(40)と、第1流路部(95)内と第2流路部(96)内とに亘って移動可能に構成され受圧面(61)を含む受圧部材(60)と、弁体(40)を弁座(35)に着座させる圧縮コイルばね(50)とを備え、受圧面(61)は弁開口(90)の流路断面積(S1)よりも大きい面積(S2)を有し、受圧部材(60)は弁体(40)が弁座(35)に着座した状態において第1流路部(95)を塞ぐ。【選択図】図1

Description

本発明は、燃料供給装置に用いられる圧力制御弁に関する。
従来から、燃料供給装置の燃料キャップの内部や燃料タンクとキャニスタとの間に圧力制御弁が配置されることがある。例えば、特許文献1に記載の圧力制御弁では、圧縮コイルばねにより付勢された弁体を有し、連通する流路から流入する流体の圧力によって弁体が押されて開弁する。
特開2002−161820号公報
しかしながら、特許文献1に記載の圧力制御弁では、流体の圧力が低い場合に開弁することが困難であり、低圧に対する応答性が低いという問題があった。このため、圧力制御弁において低圧に対する応答性を向上できる技術が求められていた。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、圧力制御弁が提供される。この圧力制御弁は、外部から流体が流入する流入開口と、外部へと前記流体が流出する流出開口と、前記流入開口と連通する第1流路部と、前記第1流路部と連通し少なくとも一部において前記第1流路部よりも大きい流路断面積を有する第2流路部と、前記第2流路部と弁開口を介して連通するとともに前記流出開口と連通する第3流路部と、を有するハウジングと;前記弁開口が形成され、前記ハウジングと連なり前記第2流路部と前記第3流路部とを仕切る仕切部と;前記仕切部と連なり、前記弁開口の周りに形成された弁座と;前記弁座に着座可能に構成され、前記弁座に着座した場合に前記弁開口を封止する弁体と;前記第1流路部内と前記第2流路部内とに亘って移動可能に構成され、前記流入開口から流入する前記流体の圧力を受ける受圧面を含む受圧部材と;前記弁体と前記受圧部材とを、予め定められた距離だけ離して互いに接続させる接続部と;前記第3流路部に配置され、前記弁体を付勢して前記弁座に着座させる圧縮コイルばねと;を備え;前記受圧面は、前記弁開口の流路断面積よりも大きい面積を有し;前記受圧部材は、前記弁体が前記弁座に着座した状態において、前記第1流路部を塞ぐ。この形態の圧力制御弁によれば、弁体が弁座に着座した状態において受圧部材が第1流路部を塞ぐので、流入開口から流入する流体により受圧部材の受圧面を押して圧力制御弁を開弁させることができる。受圧面が弁開口の流路断面積よりも大きい面積を有するので、受圧部材が省略された態様と比較して低い圧力で圧力制御弁を開弁でき、圧力制御弁において低圧に対する応答性を向上できる。
(2)上記形態の圧力制御弁において、前記接続部は、前記圧縮コイルばねの軸方向に沿って配置された棒状部材で構成され;前記ハウジングと前記仕切部とのうちの少なくとも一方と連なり、前記接続部の少なくとも一部を囲み、前記軸方向への前記接続部の移動をガイドするガイド部材を、さらに備えていてもよい。この形態の圧力制御弁によれば、接続部の少なくとも一部を囲み、軸方向への接続部の移動をガイドするガイド部材をさらに備えるので、受圧部材が第1流路部内と第2流路部内とに亘って移動する際に、ハウジングの内部でぐらつくことを抑制できる。
(3)上記形態の圧力制御弁において、前記受圧部材は、前記受圧面の外縁に、前記第1流路部を形成する前記ハウジングの内側面に対して傾斜する傾斜部を備えていてもよい。この形態の圧力制御弁によれば、受圧面の外縁に傾斜部を備えるので、受圧部材を第2流路部から第1流路部へと滑らかに移動させることができる。
(4)上記形態の圧力制御弁において、前記ハウジングにおける前記第2流路部の前記第1流路部側の端には、前記第2流路部から前記第1流路部へと流路断面積が縮小する縮小部が形成されていてもよい。この形態の圧力制御弁によれば、第2流路部の第1流路部側の端に縮小部が形成されているので、受圧部材を第2流路部から第1流路部へと滑らかに移動させることができる。
(5)上記形態の圧力制御弁は、燃料供給装置の燃料キャップの内部に配置されてもよい。この形態の圧力制御弁によれば、燃料キャップの内部において低圧に対する応答性を向上できる。
(6)上記形態の圧力制御弁は、燃料供給装置の燃料タンクとキャニスタとの間に配置されてもよい。この形態の圧力制御弁によれば、燃料タンクとキャニスタとの間において低圧に対する応答性を向上できる。
本発明は、圧力制御弁以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、燃料キャップ、燃料供給装置、蒸発燃料処理装置、圧力制御弁の製造方法等の形態で実現することができる。
本発明によれば、弁体が弁座に着座した状態において受圧部材が第1流路部を塞ぐので、流入開口から流入する流体により受圧部材の受圧面を押して圧力制御弁を開弁させることができる。受圧面が弁開口の流路断面積よりも大きい面積を有するので、受圧部材が省略された態様と比較して低い圧力で圧力制御弁を開弁でき、圧力制御弁において低圧に対する応答性を向上できる。
本発明の一実施形態としての圧力制御弁の概略構成を示す断面図である。 図1の2−2線に沿った断面を示す断面図である。 開弁状態における圧力制御弁を示す説明図である。 第2実施形態の圧力制御弁の概略構成を示す断面図である。 他の実施形態1の圧力制御弁の概略構成を示す断面図である。 他の実施形態2の圧力制御弁の概略構成を示す断面図である。 他の実施形態4の圧力制御弁の概略構成を示す断面図である。
A.第1実施形態:
A−1.装置構成:
図1は、本発明の一実施形態としての圧力制御弁の概略構成を示す断面図である。図1では、圧縮コイルばね50の中心軸CXに沿って圧力制御弁10を切断した断面を模式的に示し、コイル形状を有する圧縮コイルばね50を破線で示している。圧力制御弁10は、図示しない燃料供給装置の燃料タンクとキャニスタとの間に配置され、燃料タンクの内圧を逃がすためのリリーフ弁として機能する。以降の説明では、圧力制御弁10において、燃料タンクと接続される側を上流側とも呼び、キャニスタと接続される側を下流側とも呼ぶ。
圧力制御弁10は、ハウジング20と、弁体40と、圧縮コイルばね50と、受圧部材60と、接続部70と、ガイド部材80とを備える。ハウジング20は、上流部材21と、タンク連通部22と、大径部25と、下流部材27と、キャニスタ連通部29と、仕切部30と、弁座35と、流入開口91と、流出開口92と、第1流路部95と、第2流路部96と、第3流路部97とを備える。
上流部材21は、蓋部23と、小径部24と、円環部26とを有する。蓋部23は、燃料蒸気が流入する流入開口91が形成された円環状の外観形状を有する。小径部24は、円筒状の外観形状を有し、蓋部23の径方向外側の端部において下流側に連なっている。円環部26は、小径部24の下流側の端部において径方向外側に向かって形成され、蓋部23と略平行に円環状に形成されている。タンク連通部22は、円筒状の外観形状を有し、蓋部23に連なっている。このため、タンク連通部22の内部空間は、流入開口91と連通している。タンク連通部22は、図示しない燃料タンクと接続されて、燃料タンクと圧力制御弁10とを連通する。
大径部25は、略円筒状の外観形状を備え、小径部24よりも大きな径を有する。大径部25は、円環部26の径方向外側の端部および下流部材27と溶着されている。ハウジング20の内部には、小径部24と円環部26とによって第1流路部95が形成されている。また、大径部25と仕切部30とによって第2流路部96が形成されている。第1流路部95は、流入開口91と連通している。受圧部材60によって第1流路部95が塞がれていない状態において、第1流路部95と第2流路部96とは連通する。第2流路部96における上流側の流路断面積、具体的には、ガイド部材80が配置されていない部分における流路断面積は、第1流路部95の流路断面積よりも大きい。
下流部材27は、大径部25または仕切部30と連なり、有底の略円筒状の外観形状を有する。下流部材27の底面を構成する底部28には、燃料蒸気が流出する流出開口92が形成されている。キャニスタ連通部29は、円筒状の外観形状を有し、底部28に連なっている。このため、キャニスタ連通部29の内部空間は、流出開口92と連通している。キャニスタ連通部29は、図示しないキャニスタと接続されて、キャニスタと圧力制御弁10とを連通する。
仕切部30は、大径部25の内側面と連なり、大径部25と一体に形成されている。仕切部30は、中央に円形の弁開口90が形成された略円環状の外観形状を有する。仕切部30は、第2流路部96と第3流路部97とを仕切っている。このため、ハウジング20において弁開口90よりも下流側には、第3流路部97が形成されている。弁座35は、仕切部30と連なって形成されている。弁座35は、仕切部30の径方向内側の端部(弁開口90の周囲)において、弁体40側に向かって突出している。弁座35には、弁体40が着座する。弁開口90は、中心軸CXに垂直な断面において、流路断面積S1を有する。
弁体40は、弁開口90よりも大きな径を備える略円板状の外観形状を有する。弁体40は、弁座35に着座可能に構成され、弁座35に着座した場合に弁開口90を封止する。弁体40は、弁本体41とゴム部材45とを有する。弁本体41の略中央には、上流側に向かって突出する円形の嵌合部42が形成されている。嵌合部42には、接続部70の端部が圧入される。ゴム部材45は、弁本体41のうち、弁座35と対向する箇所を含む径方向外側の端部を覆っている。第3流路部97は、弁体40が弁座35に着座していない状態において弁開口90を介して第2流路部96と連通する。弁体40が弁座35に着座することにより、第2流路部96と第3流路部97とは、非連通となる。また、第3流路部97は、流出開口92と連通している。
圧縮コイルばね50は、中心軸CXを備える円筒状の外観形状を有する。圧縮コイルばね50は、第3流路部97に配置され、一端が底部28に固定され、他端が弁体40の弁本体41と固定されている。圧縮コイルばね50は、所定の長さに縮められた状態で組み付けられている。圧縮コイルばね50は、弁体40を付勢して弁座35に着座させる。
受圧部材60は、略円板状の外観形状を有し、圧縮コイルばね50の軸方向に沿って動く。受圧部材60は、第1流路部95内と第2流路部96内とに亘って移動可能に構成されている。受圧部材60は、受圧面61と傾斜部62とを備える。受圧面61は、流入開口91と対向し、流入開口91から流入する燃料蒸気の圧力を受ける。受圧面61の面積S2は、弁開口90の流路断面積S1よりも大きく、小径部24の流路断面積と等しい。本実施形態において、受圧面61の面積S2は、弁開口90の流路断面積S1よりも約2倍大きい。なお、受圧面61の面積S2は、所望の効果が得られる範囲において、他の任意の大きさに設計してもよい。傾斜部62は、受圧面61の外縁の全周に亘って形成されている。傾斜部62は、小径部24の内側面に対して傾斜している。本実施形態において、傾斜部62は、流入開口91側に向かって突出して形成されている。傾斜部62は、受圧部材60を第2流路部96から第1流路部95へと滑らかに移動させる。
接続部70は、圧縮コイルばね50の軸方向に沿って配置された棒状部材で構成されている。接続部70は、弁体40と受圧部材60とを予め定められた距離だけ離して互いに接続している。接続部70は、受圧部材60と一体に成形されることにより、一端が受圧部材60の中央に固定されている。接続部70の他端は、弁本体41の嵌合部42に圧入されることにより、弁体40と固定されている。
図2は、図1の2−2線に沿った断面を示す断面図である。ガイド部材80は、軸方向への接続部70の移動をガイドする。ガイド部材80は、円筒部81と3つの支持部82とを備え、大径部25と一体に成形されている。円筒部81は、円筒状の外観形状を有し、接続部70を、軸方向に沿った一部の範囲において全周に亘って囲んでいる。各支持部82は、薄い板状の外観形状を有し、大径部25および仕切部30と連なって円筒部81を支持している。本実施形態において、3つの支持部82は、周方向に沿って等間隔に並んで配置されている。
本実施形態において、ハウジング20と仕切部30と弁体40と受圧部材60と接続部70とガイド部材80とは、ポリアセタールによりそれぞれ形成されている。一般に、ポリアセタールは、良好な滑り性を有する。なお、ポリアセタールに代えて、ポリアミド等の他の任意の樹脂材料により形成されてもよい。
本実施形態において、燃料蒸気は、課題を解決するための手段における流体の下位概念に相当し、燃料タンクおよびキャニスタは、課題を解決するための手段における外部の下位概念に相当する。
A−2.圧力制御弁の組み立て方法:
本実施形態における圧力制御弁10の組み立ては、例えば、以下のように行なわれる。まず、圧縮コイルばね50の一端がハウジング20の底部28に固定され、他端が弁体40の弁本体41と固定される。次に、ガイド部材80が一体成形された大径部25が、下流部材27と重ねられて溶着される。このとき、弁体40のゴム部材45と仕切部30に連なる弁座35とが密着し、圧縮コイルばね50の軸方向に沿った長さが、自由長からセット長に縮められる。次に、受圧部材60と一体成形された接続部70の他端が、弁体40の嵌合部42に圧入される。最後に、大径部25に上流部材21が重ねられて溶着され、圧力制御弁10が完成する。
A−3.圧力制御弁の動作:
上述のように、圧力制御弁10は、燃料タンクとキャニスタとの間に配置されている。燃料タンク内の圧力が所定値以上に上昇すると、燃料タンク内の燃料蒸気が圧力制御弁10を介してキャニスタへと導かれ、燃料タンク内の圧力が低下する。
図1は、閉弁状態の圧力制御弁10を示している。閉弁状態とは、受圧部材60が第1流路部95を塞ぐことにより、第1流路部95と第2流路部96とが連通せず、したがって第1流路部95と第3流路部97とが連通していない状態を示す。
圧縮コイルばね50は、弁体40を弁座35側に押している。より具体的には、圧縮コイルばね50のばね定数をk、自由長をL1、セット長をL2とすると、圧縮コイルばね50は、以下の式(1)の力で弁体40を弁座35側に押している。
k(L1−L2)・・・(1)
弁本体41のうち弁座35と対向する箇所がゴム部材45で覆われているので、燃料タンク内の圧力が所定値以下の状態において、弁体40と弁座35とは密着している。受圧面61の面積S2が小径部24の流路断面積と等しいので、受圧部材60とハウジング20(小径部24の内側面)とは、接触してシールされている。このため、受圧部材60は、弁体40が弁座35に着座した状態において、第1流路部95を塞いでいる。本実施形態の受圧部材60は、弁体40が弁座35に着座した状態において、受圧面61の全てが、小径部24および円環部26により形成される第1流路部95内に位置している。
給油時等において燃料タンクの内圧が上昇して燃料タンクが正圧状態となると、燃料タンク内の燃料蒸気は、タンク連通部22を介して流入開口91から第1流路部95へと流入し、受圧面61を下流側に向かって押す。受圧面61の面積をS2とし、第1流路部95と第3流路部97との圧力差をPとすると、燃料蒸気は、以下の式(2)の力で弁体40を下流側に向かって押す。
P×S2・・・(2)
上記式(2)で与えられる力が、上記式(1)で与えられる力よりも大きい場合、すなわち、以下の式(3)が成り立つ場合に、受圧部材60は、第1流路部95側から第2流路部96側へと向かって移動する。
P×S2>k(L1−L2)・・・(3)
このように、燃料タンク内の圧力が所定値以上に上昇すると、受圧部材60は、燃料蒸気の圧力によって第1流路部95側から第2流路部96側へと押されて移動する。このとき、受圧面61の面積S2が比較的大きく構成されているため、第1流路部95と第3流路部97との圧力差Pが比較的小さい場合でも上記式(3)が成立し、受圧部材60が移動することとなる。本実施形態の受圧部材60およびハウジング20は、良好な滑り性を有するポリアセタールによりそれぞれ形成されているので、受圧部材60とハウジング20(小径部24の内側面)とのシール性が保たれたまま、受圧部材60が移動する。接続部70によって弁体40と受圧部材60とが接続されているので、接続部70および弁体40も、受圧部材60と一体となって軸方向に移動する。これにより、圧縮コイルばね50が軸方向に縮められて弁体40と弁座35との密着性が低下する。このとき、ガイド部材80によって軸方向への接続部70の移動がガイドされるので、受圧部材60は、ハウジング20の内部でぐらつくことが抑制されつつ移動する。
図3は、開弁状態における圧力制御弁10を示す説明図である。開弁状態とは、弁体40が弁座35から離れ、受圧部材60が第1流路部95を塞がなくなることにより、第1流路部95と第3流路部97とが連通する状態を示す。図3における白抜きの矢印は、燃料蒸気の流れを模式的に示している。
燃料蒸気の圧力によって受圧面61がさらに押されると、受圧部材60が第1流路部95側から第2流路部96側へと向かって移動し、受圧部材60とハウジング20(小径部24の内側面)との接触が解消されることにより、第1流路部95と第2流路部96とが連通する。また、圧縮コイルばね50がさらに縮められ、弁体40が弁座35から完全に離れることにより、第2流路部96と第3流路部97とが連通する。したがって、第1流路部95と第3流路部97とが連通する。第1流路部95から第2流路部96を経て第3流路部97へと流れた燃料蒸気は、流出開口92およびキャニスタ連通部29を通ってキャニスタへと流出する。このようにして、燃料タンク内の燃料蒸気が圧力制御弁10を介してキャニスタへと導かれ、燃料タンク内の圧力が低下する。
燃料タンク内の圧力が低下して燃料タンクの正圧状態が解消されると、圧力制御弁10は、図1に示す状態に戻る。すなわち、圧縮コイルばね50の付勢力によって弁体40が上流側へと押し戻され、弁体40が弁座35に着座する。これと同時に、受圧部材60が第2流路部96から第1流路部95へと移動する。このときも、ガイド部材80によって軸方向への接続部70の移動がガイドされるので、受圧部材60は、ハウジング20の内部でぐらつくことが抑制されつつ移動する。また、受圧部材60は、傾斜部62を備えることにより、第2流路部96から第1流路部95へと滑らかに移動する。
以上説明した第1実施形態の圧力制御弁10によれば、弁体40が弁座35に着座した状態において受圧部材60が第1流路部95を塞ぐので、流入開口91から流入する燃料蒸気により、受圧部材60の受圧面61を押して圧力制御弁10を開弁させることができる。このとき、受圧面61の面積S2が弁開口90の流路断面積S1よりも大きいので、受圧部材60が省略された態様と比較して、低い圧力で圧力制御弁10を開弁できる。このため、圧力制御弁10において低圧に対する応答性を向上できる。なお、低圧とは、受圧部材60が省略された態様において圧力制御弁10を開弁させるために必要な圧力よりも低い圧力を意味する。また、圧力制御弁10が燃料供給装置の燃料タンクとキャニスタとの間に配置されているので、燃料タンクの内圧を逃がすためのリリーフ弁として機能させることができ、かかるリリーフ弁において、低圧に対する応答性を向上できる。
また、受圧部材60を備えることにより、低圧に対する応答性を向上できるので、上記式(3)を満たすために圧縮コイルばね50のばね定数kが過度に小さく設計されて付勢力が弱くなることを抑制でき、弁体40と弁座35とのシール性が不安定となることを抑制できる。また、圧力制御弁10のために特別な圧縮コイルばね50を用意しなくてもよいため、汎用の圧縮コイルばね50を利用でき、圧力制御弁10の製造コストが増加することを抑制できる。
また、受圧部材60を備えることにより、低圧に対する応答性を向上できるので、弁開口90の流路断面積S1を、必要とされる流量を実現しつつ可能な限り小さく設計できる。このため、弁体40の大きさを小さく設計できるので、弁座35と対向する側における弁体40の面粗度の低下を抑制でき、弁座35と対向する側においてシール面に対する弁体40の表面の傾きが大きくなることを抑制できる。したがって、弁体40と弁座35との密着性の低下を抑制できる。
また、ガイド部材80によって軸方向への接続部70の移動がガイドされるので、受圧部材60が第1流路部95内と第2流路部96内とに亘って移動する際に、ハウジング20の内部でぐらつくことを抑制できる。また、受圧部材60の受圧面61の外縁に、ハウジング20の内側面に対して傾斜する傾斜部62が形成されているので、受圧部材60を第2流路部96から第1流路部95へと滑らかに移動させることができる。このため、受圧部材60の外縁およびハウジング20の内側面が傷つくことを抑制できる。また、傾斜部62が流入開口91側に向かって突出して形成されているので、受圧部材60の外縁を厚肉に形成でき、受圧部材60の剛性を向上できる。
また、弁座35が形成された仕切部30と、ガイド部材80とが、それぞれハウジング20と一体に成形されているので、圧力制御弁10の構造の複雑化を抑制でき、製造工程を簡素化できる。また、受圧部材60とハウジング20とがポリアセタールによりそれぞれ形成されているので、互いに良好な滑り性を有し、受圧部材60とハウジング20の内側面とのシール性を保ちつつ、受圧部材60を移動させることができる。
また、接続部70が、受圧部材60と一体に成形されているので、部品点数の増加を抑制できる。また、接続部70の他端が弁体40の嵌合部42に圧入されて固定されるので、接続部70と弁体40との固定方法を簡素化でき、製造工程を簡素化できる。
B.第2実施形態:
図4は、第2実施形態の圧力制御弁10aの概略構成を示す断面図である。図4では、閉弁状態の圧力制御弁10aを示している。第2実施形態の圧力制御弁10aは、受圧部材60に代えて受圧部材60aを備える点と、ハウジング20に代えてハウジング20aを備える点とにおいて、第1実施形態の圧力制御弁10と異なる。その他の構成は第1実施形態の圧力制御弁10と同じであるので、同一の構成には同一の符号を付し、それらの詳細な説明を省略する。
第2実施形態の圧力制御弁10aは、受圧部材60aとハウジング20aとを備える。受圧部材60aは、第1実施形態の受圧部材60と比べて、傾斜部62が省略されている。ハウジング20aは、縮小部19aが形成された上流部材21aを有する。縮小部19aは、上流部材21aの内側面において、第2流路部96aの第1流路部95a側の端に形成されている。縮小部19aがテーパ状に形成されることによって、下流側から上流側へと向かって流路断面積が縮小している。このため、第2実施形態における第1流路部95aは、縮小部19aよりも上流側の領域によって構成され、第2流路部96aは、縮小部19aを含めた縮小部19aよりも下流側の領域によって構成される。
第2実施形態の圧力制御弁10aは、第1実施形態の圧力制御弁10と同様に、燃料タンク内の圧力が所定値以上に上昇すると開弁する。すなわち、燃料蒸気によって受圧部材60aが第1流路部95a側から第2流路部96a側へと押されて移動し、受圧面61aが縮小部19aに到達すると、第1流路部95aと第2流路部96aとが連通し、したがって第1流路部95aと第3流路部97とが連通する。
他方、燃料タンク内の圧力が低下して燃料タンクの正圧状態が解消されると、圧力制御弁10aは、図4に示す状態に戻る。第2実施形態の圧力制御弁10aは、縮小部19aを有するので、受圧部材60aを第2流路部96aから第1流路部95aへと滑らかに移動させることができる。
以上説明した第2実施形態の圧力制御弁10aは、第1実施形態の圧力制御弁10と同様な効果を有する。加えて、縮小部19aを有するので、受圧部材60aを第2流路部96aから第1流路部95aへと滑らかに移動させることができ、受圧部材60aおよびハウジング20aの内側面が傷つくことを抑制できる。
C.他の実施形態:
C−1.他の実施形態1:
図5は、他の実施形態1の圧力制御弁10bの概略構成を示す断面図である。第1実施形態における受圧部材60は、弁体40が弁座35に着座した状態において、受圧面61の全てが、小径部24および円環部26によって形成される第1流路部95内に位置していたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図5に示すように、受圧部材60bが、径方向外側の端部において上流側に向かって形成された封鎖部63bを備えることにより、弁体40が弁座35に着座した状態において、受圧面61bの一部が、大径部25によって形成される第2流路部96内に位置していてもよい。このような状態においても、第1実施形態の図1に示す状態と同様に、受圧部材60bは第1流路部95を塞いでいる。すなわち一般には、受圧部材60、60a、60bは、弁体40が弁座35に着座した状態において、第1流路部95、95aを塞ぐ任意の構成を有してもよい。なお、図5に示すように、封鎖部63bの外縁に、小径部24の内側面に対して傾斜する傾斜部62が形成されていてもよい。かかる構成によっても、第1実施形態の圧力制御弁10と同様な効果を奏する。
C−2.他の実施形態2:
図6は、他の実施形態2の圧力制御弁10cの概略構成を示す断面図である。第1実施形態の圧力制御弁10は、上流部材21の小径部24と円環部26とによって第1流路部95が形成されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図6に示すように、ハウジング20cの上流部材21cが、大径部25cと同じ外径を有する蓋部23cを備え、下流側に向かって形成された小径部24cにより、第1流路部95cが形成されていてもよい。すなわち一般には、ハウジング20、20a、20cは、第1流路部95、95a、95cと連通し少なくとも一部において第1流路部95、95a、95cよりも大きい流路断面積を有する第2流路部96、96a、96cを備えていてもよい。かかる構成によっても、第1実施形態の圧力制御弁10と同様な効果を奏する。
C−3.他の実施形態3:
上記実施形態における圧力制御弁10、10aの構成は、あくまで一例であり、種々変更可能である。例えば、第1実施形態の受圧部材60と第2実施形態のハウジング20aとが組み合わされた構成であってもよい。また、例えば、傾斜部62と縮小部19aとの両方が省略されていてもよい。また、例えば、第2実施形態の受圧部材60aにおいて、径方向外側の端部が薄肉に形成されることにより、傾斜部62が形成されていてもよい。かかる構成によっても、上記実施形態の圧力制御弁10、10aと同様な効果を奏する。
C−4.他の実施形態4:
図7は、他の実施形態4の圧力制御弁10dの概略構成を示す断面図である。上記実施形態におけるガイド部材80の構成は、あくまで一例であり、種々変更可能である。例えば、図7に示すように、ガイド部材80dは、円筒部81に代えて、接続部70を周方向に囲む薄い円環状の円環状部材81dを備えていてもよく、複数の円環状部材81dを備えていてもよい。また、例えば、支持部82、82dは、大径部25のみと連なって形成されていてもよく、仕切部30のみと連なって形成されていてもよい。また、円筒部81および円環状部材81dは、周方向の一部に空隙が設けられていてもよい。また、例えば、支持部82、82bの数は、3つに限らず、2つや4つ等の他の任意の数であってもよい。また、各支持部82、82bは、周方向に沿って異なる間隔を設けて並んで配置されていてもよい。また、ガイド部材80、80dは、大径部25、25cと別体に形成されていてもよい。すなわち一般には、ハウジング20、20a、20cと仕切部30とのうちの少なくとも一方と連なり、接続部70の少なくとも一部を囲み、軸方向への接続部70の移動をガイドするガイド部材80、80dを備えていてもよい。また、ガイド部材80、80dが省略されていてもよい。このような構成によっても、上記実施形態の圧力制御弁10、10a、10b、10cと同様な効果を奏する。
C−5.他の実施形態5:
上記実施形態における接続部70の構成は、あくまで一例であり、種々変更可能である。例えば、接続部70は、棒状部材で構成されていたが、棒状部材に代えて、例えば板状部材等、他の任意の形状を有する部材により構成されていてもよい。また、接続部70が弁体40と一体に成形された態様であってもよい。かかる態様においては、接続部70の一端が、受圧部材60、60a、60bの中央部に圧入されて固定されてもよく、溶着により固定されてもよい。すなわち一般には、接続部70は、弁体40と受圧部材60、60a、60bとを予め定められた距離だけ離して互いに接続させる任意の構成を有していてもよい。かかる構成によっても、上記実施形態の圧力制御弁10、10a〜10dと同様な効果を奏する。
C−6.他の実施形態6:
上記実施形態の圧力制御弁10、10a〜10dは、燃料タンクとキャニスタとの間に配置されていたが、圧力制御弁10、10a〜10dは、燃料キャップの内部に配置されて用いられてもよい。燃料キャップの内部に配置された場合には、燃料タンクの内圧を逃がすためのリリーフ弁として機能させることができ、かかるリリーフ弁において、低圧に対する応答性を向上できる。
本発明は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
CX…中心軸
S1…流路断面積
S2…面積
10、10a、10b、10c、10d…圧力制御弁
19a…縮小部
20、20a、20c…ハウジング
21、21a、21c…上流部材
22…タンク連通部
23、23c…蓋部
24、24c…小径部
25、25c…大径部
26…円環部
27…下流部材
28…底部
29…キャニスタ連通部
30…仕切部
35…弁座
40…弁体
41…弁本体
42…嵌合部
45…ゴム部材
50…圧縮コイルばね
60、60a、60b…受圧部材
61、61a、61b…受圧面
62…傾斜部
63b…封鎖部
70…接続部
80、80d…ガイド部材
81…円筒部
81d…円環状部材
82、82d…支持部
90…弁開口
91…流入開口
92…流出開口
95、95a、95c…第1流路部
96、96a、96c…第2流路部
97…第3流路部

Claims (6)

  1. 圧力制御弁であって、
    外部から流体が流入する流入開口と、外部へと前記流体が流出する流出開口と、前記流入開口と連通する第1流路部と、前記第1流路部と連通し少なくとも一部において前記第1流路部よりも大きい流路断面積を有する第2流路部と、前記第2流路部と弁開口を介して連通するとともに前記流出開口と連通する第3流路部と、を有するハウジングと、
    前記弁開口が形成され、前記ハウジングと連なり前記第2流路部と前記第3流路部とを仕切る仕切部と、
    前記仕切部と連なり、前記弁開口の周りに形成された弁座と、
    前記弁座に着座可能に構成され、前記弁座に着座した場合に前記弁開口を封止する弁体と、
    前記第1流路部内と前記第2流路部内とに亘って移動可能に構成され、前記流入開口から流入する前記流体の圧力を受ける受圧面を含む受圧部材と、
    前記弁体と前記受圧部材とを、予め定められた距離だけ離して互いに接続させる接続部と、
    前記第3流路部に配置され、前記弁体を付勢して前記弁座に着座させる圧縮コイルばねと、
    を備え、
    前記受圧面は、前記弁開口の流路断面積よりも大きい面積を有し、
    前記受圧部材は、前記弁体が前記弁座に着座した状態において、前記第1流路部を塞ぐ、
    圧力制御弁。
  2. 請求項1に記載の圧力制御弁であって、
    前記接続部は、前記圧縮コイルばねの軸方向に沿って配置された棒状部材で構成され、
    前記ハウジングと前記仕切部とのうちの少なくとも一方と連なり、前記接続部の少なくとも一部を囲み、前記軸方向への前記接続部の移動をガイドするガイド部材を、さらに備える、
    圧力制御弁。
  3. 請求項1または請求項2に記載の圧力制御弁であって、
    前記受圧部材は、前記受圧面の外縁に、前記第1流路部を形成する前記ハウジングの内側面に対して傾斜する傾斜部を備える、
    圧力制御弁。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の圧力制御弁であって、
    前記ハウジングにおける前記第2流路部の前記第1流路部側の端には、前記第2流路部から前記第1流路部へと流路断面積が縮小する縮小部が形成されている、
    圧力制御弁。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の圧力制御弁であって、
    燃料供給装置の燃料キャップの内部に配置される、
    圧力制御弁。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の圧力制御弁であって、
    燃料供給装置の燃料タンクとキャニスタとの間に配置される、
    圧力制御弁。
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