JP2019050757A - 発芽ニンニク育成方法 - Google Patents
発芽ニンニク育成方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019050757A JP2019050757A JP2017176267A JP2017176267A JP2019050757A JP 2019050757 A JP2019050757 A JP 2019050757A JP 2017176267 A JP2017176267 A JP 2017176267A JP 2017176267 A JP2017176267 A JP 2017176267A JP 2019050757 A JP2019050757 A JP 2019050757A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- garlic
- palea
- germination
- stored
- bag
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Cultivation Of Plants (AREA)
- Hydroponics (AREA)
Abstract
【課題】発芽ニンニクの発芽率を高め、短期栽培と通年栽培ができる発芽ニンニク育成方法を提供する。【解決手段】球ニンニクのリン片を1片ずつに切り離し、前記リン片の外皮と、根の部分に固着している硬い部分の盤茎を取り除いたリン片を袋に入れ、5℃〜6℃に調整された冷蔵庫に1日〜3日間保存し、前記冷蔵保存したリン片を水耕栽培装置に植え込み、室温15℃〜30℃以下で栽培する方法と、球ニンニク自体を袋に入れ、5〜6℃に調整された冷蔵庫に20日前後保存した後、リン片を1片ずつに切り離し、前記リン片の外皮と、根の部分に固着している硬い部分の盤茎を取り除いたリン片を、水耕栽培装置に植え込み、室温15℃〜30℃以下で栽培する育成方法。【選択図】図1
Description
本発明は、室内における水耕栽培装置を用いて発芽率を高め、通年栽培及び短期栽培
が可能となる発芽ニンニク育成方法に関するものである。
が可能となる発芽ニンニク育成方法に関するものである。
従来から、発芽ニンニクの水耕栽培は行われているが、季節によって発芽率が異な
り、特に、夏場の温度25℃を超えるとニンニクのリン片が自発休眠に入り、35℃
でピークとなり発芽しなくなるため通年栽培が不可能であった。
り、特に、夏場の温度25℃を超えるとニンニクのリン片が自発休眠に入り、35℃
でピークとなり発芽しなくなるため通年栽培が不可能であった。
発芽ニンニクの栽培方法は、屋外でビニールハウスの中で栽培する方法が一般的に
行われており、その栽培方法は、土壌栽培もしくは水耕栽培の二つの方法があって、そのいずれでも、夏場の温度管理がビニールハウス内では難しく、コストがかかるため、25℃を超える6月ころから9月下旬までの期間は栽培ができなくなるため、出荷することができないといった問題点があった。
行われており、その栽培方法は、土壌栽培もしくは水耕栽培の二つの方法があって、そのいずれでも、夏場の温度管理がビニールハウス内では難しく、コストがかかるため、25℃を超える6月ころから9月下旬までの期間は栽培ができなくなるため、出荷することができないといった問題点があった。
また、従来方法であると、植え込みから採取までの期間が早くて2週間、遅ければ3
週間かかるため収穫の回転率が悪かった。
週間かかるため収穫の回転率が悪かった。
従って、本発明の目的は、上記の問題点を解決するため、発芽率を高め通年栽培及び短期栽培が可能となる育成方法を提供することにある。
次に、上記課題を解決するために、その手段を説明する。
本発明の請求項1は、球ニンニクのリン片を1片ずつに切り離し、前記リン片の外皮と、根の部分に固着している硬い部分の盤茎を取り除いたリン片を袋に入れ、5℃〜6℃に調整された冷蔵庫に1日〜3日間保存し、前記冷蔵保存したリン片を水耕栽培装置に植え込み、室温15℃〜30℃以下で栽培する方法と、球ニンニク自体を袋に入れ、5〜6℃に調整された冷蔵庫に14〜20日前後保存した後、リン片を1片ず
つに切り離し、前記リン片の外皮と、根の部分に固着している硬い部分の盤茎を取り除いたリン片を、水耕栽培装置に植え込み、室温15℃〜30℃以下で栽培する育成方法。
つに切り離し、前記リン片の外皮と、根の部分に固着している硬い部分の盤茎を取り除いたリン片を、水耕栽培装置に植え込み、室温15℃〜30℃以下で栽培する育成方法。
本発明は、以上のような方法によってなされているので、以下に記載する効果を奏
す。
す。
従来の栽培方法であれば、高温になる6月頃から9月頃までの間ニンニクを発芽させることができなくなるため、栽培を一時休止しなくてはならず、市場に提供できない状況であったが、本発明の育成方法を用いれば、高温になる夏場でも栽培が可能となり、通年栽培ができるようになる。
従来の栽培方法であれば、ニンニクの発芽率が70%以下と悪く、廃棄処分するニンニクも多い状態であったが、本発明の育成方法であると、発芽率90%以上であり、廃棄処分量が極端に抑えることができる。
従来の栽培方法であれば、発芽ニンニクの生育期間が2〜3週間を必要としていたが、本発明の育成方法であれば、平均6日で生育させることができる。
発芽率が高く、短期栽培が可能となるため、収益性が高まる。
次は、この発明の実施の形態を説明する。
図1は、ニンニクの発芽率を示す表である。実験は合計8回行い、室温5℃〜6℃で3日間冷蔵保存されたリン片2を50個使用した。栽培環境は室温26℃から28℃で同一環境の元実験を行った。結果、発芽率平均で94%が得られた。本発芽率94%は驚異的発芽率であり、従来に無い発芽率である。
図2は、ニンニクの発芽率を示す表である。実験は合計8回行い、球ニンニクの状
態で室温5℃〜6℃で20日間冷蔵保存された球ニンニク1のリン片を1個ずつ切
り離し、外皮3と盤茎4を取り除いたリン片を50個使用した。栽培環境は室温2
6℃から28℃で同一環境の元実験を行った。結果、発芽率97%が得られた。本
発芽率97%は驚異的発芽率であり、従来に無い発芽率である。
態で室温5℃〜6℃で20日間冷蔵保存された球ニンニク1のリン片を1個ずつ切
り離し、外皮3と盤茎4を取り除いたリン片を50個使用した。栽培環境は室温2
6℃から28℃で同一環境の元実験を行った。結果、発芽率97%が得られた。本
発芽率97%は驚異的発芽率であり、従来に無い発芽率である。
図3は、球ニンニクを示す斜視図である。
図4は、皮つきリン片3を示したものである。根の部分には盤茎4が付着してい
る。
る。
図5は、皮と盤茎を取り除いたリン片を示したものである。
図6は、盤茎を取り除いている斜視図である。
図7は、皮と盤茎を取り除き、リン片を袋に入れた状態を示すものである。袋に入
れたリン片を室温6℃の冷蔵庫に3日間保存する。
れたリン片を室温6℃の冷蔵庫に3日間保存する。
図8は、球ニンニクを袋に入れた状態を示す斜視図である。室温6℃の冷蔵庫に2
0日間保存する。
0日間保存する。
図9は、水耕栽培装置に植え込んだ状態を示す斜視図である。
図10は、植え込み後3日経過した状態を示すものである。順調に発芽し、3日目
で芽の長さが約3〜4cmに成長した。
で芽の長さが約3〜4cmに成長した。
ニンニク栽培は、11月頃に植え込み、翌年の5月頃に採取する野菜である。植え
込んだ11月と12月には栄養を溜め込み、冬の寒い時期の1月から2月の地中温
度が5℃から6℃になるこの時期は冬眠状態となり、地中温度が10℃前後に上昇
する3月から4月頃にかけて活性化しはじめ、5月〜6月に採取される。このニン
ニクの生育過程を疑似体験させることで発芽率が高まり通年栽培が可能となる。
込んだ11月と12月には栄養を溜め込み、冬の寒い時期の1月から2月の地中温
度が5℃から6℃になるこの時期は冬眠状態となり、地中温度が10℃前後に上昇
する3月から4月頃にかけて活性化しはじめ、5月〜6月に採取される。このニン
ニクの生育過程を疑似体験させることで発芽率が高まり通年栽培が可能となる。
1 球ニンニク
2 リン片
3 皮つきリン片
4 盤茎
5 袋
6 水耕栽培装置
7 容器
8 水
9 発芽ニンニク
2 リン片
3 皮つきリン片
4 盤茎
5 袋
6 水耕栽培装置
7 容器
8 水
9 発芽ニンニク
Claims (1)
- 球ニンニクのリン片を1片ずつに切り離し、前記リン片の外皮と、根の部分に固着して
いる硬い部分の盤茎を取り除いたリン片を袋に入れ、5℃〜6℃に調整された冷蔵庫に
1日〜3日間保存し、前記冷蔵保存したリン片を水耕栽培装置に植え込み、室温15℃〜
30℃以下で栽培する方法と、球ニンニク自体を袋に入れ、5〜6℃に調整された冷蔵庫
に14〜20日前後保存した後、リン片を1片ずつに切り離し、前記リン片の外皮と、根
の部分に固着している硬い部分の盤茎を取り除いたリン片を、水耕栽培装置に植え込み、
室温15℃〜30℃以下で栽培する育成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017176267A JP2019050757A (ja) | 2017-09-14 | 2017-09-14 | 発芽ニンニク育成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017176267A JP2019050757A (ja) | 2017-09-14 | 2017-09-14 | 発芽ニンニク育成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019050757A true JP2019050757A (ja) | 2019-04-04 |
Family
ID=66013140
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017176267A Pending JP2019050757A (ja) | 2017-09-14 | 2017-09-14 | 発芽ニンニク育成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019050757A (ja) |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH067081A (ja) * | 1992-06-26 | 1994-01-18 | Sanyo Electric Co Ltd | ニンニクの長期貯蔵法 |
JPH09172815A (ja) * | 1995-10-27 | 1997-07-08 | Sapporo Breweries Ltd | ニンニク種子の発芽方法 |
JP2006223203A (ja) * | 2005-02-18 | 2006-08-31 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | ニンニク用の包装袋、ニンニクの包装体及びニンニクの保存方法 |
JP2008178388A (ja) * | 2006-12-28 | 2008-08-07 | Sanken Shokuhin Kk | ニンニクの増殖方法 |
JP2011139636A (ja) * | 2010-01-05 | 2011-07-21 | Enseki Aojiru Kk | 大蒜栽培方法及びその大蒜栽培装置 |
CN104012388A (zh) * | 2014-06-19 | 2014-09-03 | 南京麦思德餐饮管理有限公司 | 一种蒜黄水培方法 |
JP2016010364A (ja) * | 2014-06-30 | 2016-01-21 | 修司 畑瀬 | 栽培方法 |
-
2017
- 2017-09-14 JP JP2017176267A patent/JP2019050757A/ja active Pending
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH067081A (ja) * | 1992-06-26 | 1994-01-18 | Sanyo Electric Co Ltd | ニンニクの長期貯蔵法 |
JPH09172815A (ja) * | 1995-10-27 | 1997-07-08 | Sapporo Breweries Ltd | ニンニク種子の発芽方法 |
JP2006223203A (ja) * | 2005-02-18 | 2006-08-31 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | ニンニク用の包装袋、ニンニクの包装体及びニンニクの保存方法 |
JP2008178388A (ja) * | 2006-12-28 | 2008-08-07 | Sanken Shokuhin Kk | ニンニクの増殖方法 |
JP2011139636A (ja) * | 2010-01-05 | 2011-07-21 | Enseki Aojiru Kk | 大蒜栽培方法及びその大蒜栽培装置 |
CN104012388A (zh) * | 2014-06-19 | 2014-09-03 | 南京麦思德餐饮管理有限公司 | 一种蒜黄水培方法 |
JP2016010364A (ja) * | 2014-06-30 | 2016-01-21 | 修司 畑瀬 | 栽培方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN103477858A (zh) | 樱桃番茄种植方法 | |
CN104737828B (zh) | 板栗嵌枝嫁接方法 | |
CN104255245B (zh) | 生姜茎蔸过冬育种苗繁殖方法 | |
CN103385083A (zh) | 一种茄子春大棚培育壮苗的方法 | |
CN103210848A (zh) | 青花菜侧枝培育植株以及杂交制种方法 | |
CN103503684A (zh) | 一种移栽式苜蓿种植的方法 | |
CN108811813B (zh) | 一种沙棘嫩芽扦插快繁育苗方法 | |
CN104488592A (zh) | 一种山竹育苗方法 | |
CN104170632A (zh) | 一种培育半红树植物海芒果优质插穗的方法 | |
CN103733864B (zh) | 一种用甘薯茎蔓繁殖甘薯苗的方法 | |
CN106105938A (zh) | 一种花石榴的种植方法 | |
CN105638224B (zh) | 一种提高养心菜扦插移植成活率的方法 | |
JP2015181369A (ja) | オタネニンジンの生産方法 | |
CN103718814A (zh) | 爬蔓型豌豆芽苗人工春化处理方法 | |
CN110810147A (zh) | 紫背天葵栽培方法 | |
CN105706748B (zh) | 一种香椿、红椿嫁接繁殖方法 | |
JP2019050757A (ja) | 発芽ニンニク育成方法 | |
ES2732843T3 (es) | Métodos y composiciones para la producción de frutos de sandía | |
CN106376320A (zh) | 黄瓜的种植方法 | |
KR20140136116A (ko) | 비닐하우스 인공토양 아이스플랜트 재배방법 | |
CN106613689B (zh) | 一种滇牡丹快速繁育的方法 | |
Ugli et al. | The effect of certain substances on the growth of pumpkin seeds | |
CN104904478A (zh) | 一种东方百合鲜切花的种植方法 | |
CN104838876B (zh) | 一种慈姑无土育苗的方法 | |
JP7153344B2 (ja) | 非結球性芽キャベツの栽培方法、包装品、及び栽培キット |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210818 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210921 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20220405 |