JP2019050461A - 産業用通信システム、産業機器、及び産業用通信方法 - Google Patents

産業用通信システム、産業機器、及び産業用通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】適用中の通信設定が産業機器間で一致しない状況が生じた場合でも、産業機器間の通信を可能にする方法を提供する。【解決手段】直列に接続される複数の産業機器を有する産業用通信システムにおいて、スレーブ機器200は、複数の産業機器における通信に適用可能な適用通信設定を記憶する適用通信設定記憶部261と、適用通信設定記憶部261に記憶された適用通信設定に基づいて、当該スレーブ機器200に接続される産業機器からの信号を受信する第1受信回路231と、複数の産業機器における通信に適用可能であり、複数の産業機器において共通な所定の通信設定である初期通信設定を記憶する初期通信設定記憶部271と、初期通信設定記憶部271に記憶された初期通信設定に基づいて、第1受信回路231に入力される信号の少なくとも一部を含む信号を受信する第2受信回路241とを備える。【選択図】図5

Description

本発明は、産業用通信システムと、この産業用通信システムにおいて用いる産業機器及び産業用通信方法とに関する。
特許文献1には、複数の産業機器が直列に接続された産業用通信システムが記載されている。この産業用通信システムでは、適用中の通信設定を産業機器間で一致させて、産業機器間の通信を可能としている。
国際公開第2016/042636号
本発明は、適用中の通信設定が産業機器間で一致しない状況が生じた場合でも、産業機器間の通信を効率的に可能にすることができる産業用通信システム、産業機器、及び産業用通信方法を提供することを目的とする。
第1の態様に係る産業用通信システムは、直列に接続される複数の産業機器を有する。前記複数の産業機器を構成する産業機器は、前記複数の産業機器における通信に適用可能な第1通信設定を記憶する第1記憶部と、前記第1記憶部に記憶された前記第1通信設定に基づいて、前記複数の産業機器のうち当該産業機器に接続される産業機器からの信号を受信する第1受信回路と、前記複数の産業機器における通信に適用可能であり、前記複数の産業機器において共通な所定の通信設定である第2通信設定を記憶する第2記憶部と、前記第2記憶部に記憶された前記第2通信設定に基づいて、前記第1受信回路に入力される信号の少なくとも一部を含む信号を受信する第2受信回路とを備える。
第2の態様に係る産業機器は、直列に接続される複数の産業機器を構成する産業機器である。当該産業機器は、前記複数の産業機器における通信に適用可能な第1通信設定を記憶する第1記憶部と、前記第1記憶部に記憶された前記第1通信設定に基づいて、前記複数の産業機器のうち当該産業機器に接続される産業機器からの信号を受信する第1受信回路と、前記複数の産業機器における通信に適用可能であり、前記複数の産業機器において共通な所定の通信設定である第2通信設定を記憶する第2記憶部と、前記第2記憶部に記憶された前記第2通信設定に基づいて、前記第1受信回路に入力される信号の少なくとも一部を含む信号を受信する第2受信回路とを備える。
第3の態様に係る産業用通信方法は、直列に接続される複数の産業機器を構成する産業機器における方法である。産業用通信方法は、前記複数の産業機器における通信に適用可能な第1通信設定を記憶することと、前記複数の産業機器における通信に適用可能であり、前記複数の産業機器において共通な所定の通信設定である第2通信設定を記憶することと、当該産業機器に設けられる第1受信回路が、前記第1通信設定に基づいて、前記複数の産業機器のうち当該産業機器に接続される産業機器からの信号を受信することと、当該産業機器に設けられる第2受信回路が、前記第2通信設定に基づいて、前記第1受信回路に入力される信号の少なくとも一部を含む信号を受信することとを備える。
一態様によれば、適用中の通信設定が産業機器間で一致しない状況が生じた場合でも、産業機器間の通信を効率的に可能にすることができる産業用通信システム、産業機器、及び産業用通信方法を提供することができる。
実施形態に係る産業用通信システムの概略構成を示す図である。 実施形態に係る産業用通信システムにおける通信実行中の動作例を示すタイムチャートである。 実施形態に係る産業用通信システムのハードウェア構成を示す図である。 実施形態に係るマスタ機器(サーボアンプ)の機能ブロック構成を示す図である。 実施形態に係るスレーブ機器の機能ブロック構成を示す図である。 実施形態に係るマスタ機器(サーボアンプ)の動作を示す動作フロー図である。 図6のステップS14〜S16の具体例を示すフロー図である。 実施形態に係るスレーブ機器の動作を示す動作フロー図である。 図8のステップS22〜S25の具体例を示すフロー図である。 実施形態の第2変更例に係るスレーブ機器の機能ブロック構成を示す図である。
実施形態について図面を参照しながら説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。
(1)産業用通信システムの概要
実施形態に係る産業用通信システムの概要について説明する。図1は、実施形態に係る産業用通信システム1の全体構成を示す図である。
図1に示すように、産業用通信システム1は、上位コントローラ50と、信号線30を介して上位コントローラ50に接続される3つのサーボアンプ100A〜100Cとを有する。以下において、サーボアンプ100A〜100Cを区別なく示す場合には単に「サーボアンプ100」と称する。上位コントローラ50に接続されるサーボアンプ100の数は、3つに限らず、2つであってもよいし、4つ以上であってもよい。上位コントローラ50は、信号線30を介してサーボアンプ100に指令を行う。上位コントローラ50は、PLC(Programmable Logic Controller)であってもよい。
サーボアンプ100には、複数のスレーブ機器200−1〜200−N(N:2以上の整数)が直列に接続される。具体的には、サーボアンプ100には、信号線10−1及び電源線20を介してサーボモータ200−1が接続される。サーボモータ200−1には、信号線10−2を介してセンサ200−2が接続される。センサ200−2には、信号線10−3を介してセンサ200−3が接続される。このような直列型の接続形態は、デイジーチェーン方式と称されることがある。直列型の接続形態は、例えばスター型等の他の接続形態に比べて省配線化を図ることができる。以下において、信号線10−1〜10−Nを区別なく示す場合には単に「信号線10」と称する。サーボモータ200−1及びセンサ200−2〜200−Nを区別なく示す場合には単に「スレーブ機器200」と称する。
サーボアンプ100は、上位コントローラ50からの指令に基づいて、サーボモータ200−1を制御する。サーボアンプ100は、マスタ機器の一例である。サーボアンプ100は、半導体スイッチのスイッチングにより、周波数、電流、電圧等の電力の変換を行う。具体的には、サーボアンプ100は、商用交流電源又は直流電源から可変周波数三相交流へと変換し、電源線20を介して交流電力(駆動電力)をサーボモータ200−1に供給する。
サーボモータ200−1は、エンコーダを含む。エンコーダは、サーボモータ200−1の回転軸の回転速度及び回転位置(回転角度)の少なくともいずれかを検出する。センサ200−2〜200−Nは、例えば、トルクセンサ、圧力センサ、又は温度センサ等である。サーボアンプ100は、信号線10を介して、サーボモータ200−1のエンコーダの検出値及びセンサ200−2〜200−Nのそれぞれの検出値を取得し、取得した検出値に基づいて、電源線20を介してサーボモータ200−1に駆動電力を供給する。サーボモータ200−1は、多軸機械に組み込まれてもよい。多軸機械は、産業用ロボットであってもよい。多軸機械は、サーボモータ200−1の数に対応する数の軸を有し、サーボモータ200−1を動力源として動作する。
図2は、産業用通信システム1における通信実行中の動作例を示すタイムチャートである。ここでは、センサの数が2つである場合を想定する。
図2に示すように、サーボアンプ100と各スレーブ機器200との間の通信は、所定の通信周期毎に行われる。サーボアンプ100は、サーボモータ200−1のエンコーダの検出値及びセンサ200−2及び200−2のそれぞれの検出値を取得するための指令信号を生成し、サーボモータ200−1に指令信号を送信する(ステップS1)。サーボアンプ100からの指令信号は、サーボモータ200−1からセンサ200−3に向けて順次転送される。具体的には、サーボアンプ100からの指令信号は、サーボモータ200−1によってセンサ200−2に転送され(ステップS2)、その後、センサ200−2によってセンサ200−3に転送される(ステップS3)。
次に、サーボモータ200−1は、エンコーダの検出値を含む応答信号をサーボアンプ100に送信する(ステップS4)。センサ200−2は、検出値を含む応答信号をサーボモータ200−1に送信する(ステップS5)。センサ200−3は、検出値を含む応答信号をセンサ200−2に送信する(ステップS6)。
次に、センサ200−2からの応答信号は、サーボモータ200−1によってサーボアンプ100に転送される(ステップS7)。センサ200−3からの応答信号は、センサ200−2によってサーボモータ200−1に転送され(ステップS8)、その後、サーボモータ200−1によってサーボアンプ100に転送される(ステップS9)。
サーボアンプ100と各スレーブ機器200との間の通信は、所定の通信周期毎に行われる。サーボアンプ100は、複数のスレーブ機器200と一定周期での通信を行うことによって、各スレーブ機器200から周期的に検出値を取得する。以下において、このような一定周期での通信を「定周期通信」と称する。しかしながら、スレーブ機器200の数が増えてくると、サーボアンプ100と各スレーブ機器200との間の通信を通信周期内で終わらせることができない場合がある。この場合、サーボアンプ100と各スレーブ機器200との間の通信における通信速度を上げる必要がある。
実施形態において、指令信号及び応答信号等の信号を有線伝送路(信号線10)上で送受信する際にベースバンド伝送と称される伝送方式を用いる。ベースバンド伝送は、デジタル信号を変調せずにベースバンドの状態で伝送する方式である。ベースバンド伝送において、デジタル信号をパルス波形に変換して有線伝送路に流すために伝送路符号を用いる。伝送路符号としては、例えば、マンチェスタ符号、NRZ(Non Return to Zero)符号等がある。また、ベースバンド伝送における通信速度を上げるためには、有線伝送路に流すパルス波形の周波数(すなわち、クロック周波数)を上げる必要がある。通信速度を上げる場合、それに合わせて伝送路符号も変更される。なお、マンチェスタ符号は、クロックの1周期(ビット間隔)内に必ず1回の立ち上がり又は立ち下がりの変化があるため、受信側におけるクロック抽出が容易である。一方で、NRZ符号は、同じ値が連続すると立ち上がり及び立ち下がりの変化が生じないため、受信側におけるクロック抽出が難しい。
サーボアンプ100及び各スレーブ機器200は、適用中の通信設定(通信速度、伝送路符号等)を記憶しており、記憶している通信設定に基づいて有線伝送路上で信号を送受信する。通信速度を上げる場合、サーボアンプ100は、通信設定の変更(具体的には、通信速度の上昇)を指示する指令信号を各スレーブ機器200に送信する。各スレーブ機器200は、指令信号に応じて通信設定を変更し、変更後の通信設定に基づいて有線伝送路上で信号を送受信する。
サーボアンプ100によって、適用中の通信設定が変更された後において、いずれかのスレーブ機器200又は信号線10に問題が生じた場合、特定のスレーブ機器200の電源をオフにすることによって点検や修理等が行われたり、特定のスレーブ機器200を交換したりすることがある。かかる点検、修理、又は交換等が行われると、点検、修理、又は交換等が行われた特定のスレーブ機器200の通信設定は、サーボアンプ100によって変更されていない状態(例えば、初期通信設定)になる。一方で、他のスレーブ機器200の通信設定は、サーボアンプ100によって変更された状態のままである。よって、特定のスレーブ機器200と他のスレーブ機器200とで通信設定の不一致が生じることがある。例えば、図1に示すサーボモータ200−1及びセンサ200−2〜200−3のそれぞれの通信設定がサーボアンプ100によって変更された後、センサ200−2が交換された場合を想定する。この場合、交換されたセンサ200−2の通信設定はサーボアンプ100によって変更されていない状態であり、サーボモータ200−1及びセンサ200−3〜200−Nのそれぞれの通信設定はサーボアンプ100によって変更された状態である。このため、サーボアンプ100が変更後の通信設定によって指令信号を送信しても、センサ200−2は、サーボモータ200−1から転送された指令信号を受信することも、当該指令信号をセンサ200−3に転送することもできない。その結果、サーボアンプ100は、センサ200−2との通信ができないだけではなく、センサ200−3〜200−Nとの通信もできなくなる。
以下において、適用中の通信設定が産業機器間で一致しない状況が生じた場合でも、産業機器間の通信を効率的に可能にすることができる産業用通信システムの構成及び動作について説明する。
(2)産業用通信システムのハードウェア構成
産業用通信システム1のハードウェア構成について説明する。以下において、電源線20及びそれに関連する構成の説明を省略する。
(2.1)サーボアンプのハードウェア構成
図3は、実施形態に係る産業用通信システム1のハードウェア構成を示す図である。図3に示すように、サーボアンプ100は、インターフェイス110と、通信回路120と、プロセッサ130と、揮発性メモリ140と、不揮発性メモリ150とを備える。
インターフェイス110は、外部機器と通信するためのインターフェイスである。インターフェイス110には、信号線10−1が連結される。インターフェイス110は、信号線10−1を介して最上位のスレーブ機器であるサーボモータ200−1と接続される。ここで、「上位」とはサーボアンプ100に近い側を意味し、「下位」とはサーボアンプ100から遠い側を意味する。
通信回路120は、インターフェイス110と接続される。通信回路120は、ベースバンド伝送によって、インターフェイス110を介して信号を有線伝送路上で送受信する回路である。通信回路120は、複数の通信設定(通信速度、伝送路符号等)に対応可能に構成されている。
プロセッサ130は、通信回路120と接続される。プロセッサ130は、マイクロコントローラやFPGA(Field Programmable Gate Array)等であってもよい。プロセッサ130は、不揮発性メモリ150に格納されたプログラムを実行することによって、プログラムに応じた処理を行ってもよい。その際に、プロセッサ130は、揮発性メモリ140を作業領域として用いてもよい。揮発性メモリ140及び不揮発性メモリ150は、プロセッサ130と接続される。揮発性メモリ140は、RAM(Random AccessMemory)等である。不揮発性メモリ150は、ROM(Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、又はフラッシュメモリ等である。
通信回路120は、1チップ上に集積化され、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)として構成されてもよい。通信回路120に加えて、プロセッサ130、揮発性メモリ140、及び不揮発性メモリ150の少なくともいずれかを1チップ上に集積化してもよい。
(2.2)スレーブ機器のハードウェア構成
次に、スレーブ機器200を代表して、サーボモータ200−1のハードウェア構成について説明する。図3に示すように、サーボモータ200−1は、上位インターフェイス210−1と、下位インターフェイス220−1と、運用系通信回路230−1と、予備系通信回路240−1と、プロセッサ250−1と、揮発性メモリ260−1と、不揮発性メモリ270−1とを備える。
上位インターフェイス210−1は、上位の産業機器と通信するためのインターフェイスである。インターフェイス210−1には、信号線10−1が連結される。インターフェイス210は、信号線10−1を介してサーボアンプ100と接続される。
下位インターフェイス220−1は、下位の産業機器と通信するためのインターフェイスである。インターフェイス220−1には、信号線10−2が連結される。下位インターフェイス220−1は、信号線10−2を介して下位のセンサ200−2と接続される。
運用系通信回路230−1は、上位インターフェイス210−1及び下位インターフェイス220−1と接続される。運用系通信回路230−1は、ベースバンド伝送によって信号を有線伝送路上で送受信する回路である。運用系通信回路230−1は、複数の通信設定に対応可能に構成されている。
予備系通信回路240−1は、上位インターフェイス210−1及び下位インターフェイス220−1と接続される。予備系通信回路240−1は、ベースバンド伝送によって信号を有線伝送路上で送受信する回路である。予備系通信回路240−1は、対応可能な通信設定が限定されている。予備系通信回路240−1が対応可能な通信設定は、1つであってもよい。このため、予備系通信回路240−1の回路規模は、運用系通信回路230−1の回路規模よりも小さくてもよい。
プロセッサ250−1は、運用系通信回路230−1及び予備系通信回路240−1と接続される。プロセッサ250−1は、マイクロコントローラやFPGA等であってもよい。プロセッサ250−1は、不揮発性メモリ270−1に格納されたプログラムを実行することによって、プログラムに応じた処理を行ってもよい。その際に、プロセッサ250−1は、揮発性メモリ260−1を作業領域として用いてもよい。揮発性メモリ260−1及び不揮発性メモリ270−1は、プロセッサ250−1と接続される。揮発性メモリ260−1は、RAM等である。不揮発性メモリ270−1は、ROM、EEPROM、又はフラッシュメモリ等である。
運用系通信回路230−1及び予備系通信回路240−1は、1チップ上に集積化され、ASICとして構成されてもよい。運用系通信回路230−1及び予備系通信回路240−1に加えて、プロセッサ250−1、揮発性メモリ260−1、及び不揮発性メモリ270−1の少なくともいずれかを1チップ上に集積化してもよい。
(3)産業用通信システムの機能ブロック構成
次に、産業用通信システム1の機能ブロック構成について説明する。
(3.1)サーボアンプの機能ブロック構成
図4は、サーボアンプ100の機能ブロック構成を示す図である。図4に示すように、サーボアンプ100は、サーボモータ200−1と接続されるインターフェイス110と、通信回路120と、初期設定部131と、適用通信設定決定部132と、指令生成部133と、指令送信部134と、応答受信部135と、判定部136と、適用通信設定記憶部141と、初期通信設定記憶部151と、を備える。通信回路120は、送信回路121と、受信回路122とを備える。
初期通信設定記憶部151は、初期通信設定を記憶する。初期通信設定は、第2通信設定の一例である。初期通信設定記憶部151は、不揮発性メモリ150の一部である。サーボアンプ100の製造時に、複数の産業機器において共通化するよう定められた所定の通信設定が初期通信設定として初期通信設定記憶部151に書き込まれる。或いは、サーボアンプ100を購入したユーザが、所定の通信設定を初期通信設定として初期通信設定記憶部151に書き込んでもよい。
初期設定部131は、サーボアンプ100の起動時に、初期通信設定記憶部151から初期通信設定を読み出し、読み出した初期通信設定を適用通信設定記憶部141に書き込む。サーボアンプ100の起動時において、適用通信設定記憶部141は、初期設定部131によって書き込まれた初期通信設定を記憶する。適用通信設定記憶部141は、揮発性メモリ140の一部である。適用通信設定記憶部141は、通信回路120の一部であってもよい。
通信回路120の送信回路121は、適用通信設定記憶部141に記憶された通信設定に基づいて、インターフェイス110を介して信号を送信する。通信回路120の受信回路122は、適用通信設定記憶部141に記憶された通信設定に基づいて、インターフェイス110を介して信号を受信する。適用通信設定記憶部141に初期通信設定が記憶されている場合、通信回路120は、初期通信設定に基づいて信号を送受信する。
適用通信設定決定部132は、複数のスレーブ機器200との定周期通信を行う際に用いる適用通信設定を決定する。適用通信設定は、第1通信設定の一例である。適用通信設定決定部132は、複数のスレーブ機器200のそれぞれの最高通信速度を把握し、把握した最高通信速度のうち最も低い最高通信速度を選択する。或いは、適用通信設定決定部132は、スレーブ機器200の数を把握し、スレーブ機器200の数に基づいて通信速度を選択してもよい。適用通信設定決定部132は、選択した最高通信速度を有する通信設定を適用通信設定として決定する。適用通信設定決定部132よって決定された適用通信設定は、初期通信設定の通信速度の設定よりも高い通信速度の設定を有する。初期通信設定の通信速度の設定よりも速い通信速度の設定を有する通信設定を適用通信設定とすることによって、適用通信設定に基づく通信の通信速度を初期通信設定に基づく通信の通信速度よりも高速化することができる。
指令生成部133は、適用通信設定決定部132によって決定された適用通信設定への変更を指示する設定変更指令信号を生成する。設定変更指令信号は、適用通信設定決定部132によって決定された適用通信設定の情報(通信速度、伝送路符号等)を含む。指令送信部134は、指令生成部133によって生成された設定変更指令信号を、送信回路121を介して送信する。設定変更指令信号は、サーボモータ200−1からセンサ200−Nに向けて初期通信設定で順次転送される。応答受信部135は、通信設定を変更する旨の応答信号を、受信回路122を介して受信する。この応答信号の受信後に、適用通信設定決定部132は、適用通信設定記憶部141に記憶された初期通信設定を適用通信設定で上書きすることによって、適用通信設定記憶部141に記憶された通信設定を変更する。適用通信設定記憶部141に適用通信設定が記憶されている場合、通信回路120は、適用通信設定に基づいて信号を送受信することになる。
適用通信設定記憶部141に記憶された通信設定が変更された後、定周期通信が開始されると、指令生成部133は、エンコーダの検出値及びセンサの検出値の送信を各スレーブ機器200に指示する検出値送信指令信号を定期的に生成する。指令送信部134は、指令生成部133によって生成された検出値送信指令信号を、送信回路121を介して適用通信設定で送信する。検出値送信指令信号は、サーボモータ200−1からセンサ200−Nに向けて適用通信設定で順次転送される。応答受信部135は、検出値を含む応答信号を、受信回路122を介して受信する。
判定部136は、応答受信部135が受信した応答信号に含まれる送信元アドレスに基づいて、応答信号の送信元のスレーブ機器200を識別する。判定部136は、第1周期において複数のスレーブ機器200から受信した応答信号と、第1周期とは異なる第2周期において複数のスレーブ機器200から受信した応答信号とに基づいて、サーボアンプ100と通信可能なスレーブ機器200の数が変化したか否かを判定する。例えば、判定部136は、応答信号の送信元のスレーブ機器200の数をカウントし、通信周期毎に、今回の通信周期におけるカウント結果と前回の通信周期におけるカウント結果とが同じであるか否かを判定する。スレーブ機器200の数が変化したと判定された場合、適用通信設定の不一致が生じたスレーブ機器200が存在する可能性がある。
判定部136は、サーボアンプ100と通信可能なスレーブ機器200の数が変化したと判定した場合、その旨を初期設定部131に通知する。この通知に応じて、初期設定部131は、初期通信設定記憶部151から初期通信設定を読み出し、読み出した初期通信設定を適用通信設定記憶部141に書き込むことによって、適用通信設定を初期化する。適用通信設定記憶部141に初期通信設定が記憶されている場合、通信回路120は、初期通信設定に基づいて信号を送受信することになる。また、初期設定部131は、適用通信設定の初期化を指示する初期化指令信号を指令生成部133に生成させる。指令生成部133によって生成された初期化指令信号は、指令送信部134の初期化指令送信部134aによって送信される。具体的には、初期化指令送信部134aは、送信回路121を介して初期化指令信号を初期通信設定で送信する。初期化指令信号は、サーボモータ200−1からセンサ200−Nに向けて初期通信設定で順次転送される。その結果、各スレーブ機器200の適用通信設定が初期通信設定に初期化される。
(3.2)スレーブ機器の機能ブロック構成
図5は、スレーブ機器200の機能ブロック構成を示す図である。図5に示すように、スレーブ機器200は、サーボアンプ100又は上位のスレーブ機器200と接続される上位インターフェイス210と、下位のスレーブ機器200と接続される下位インターフェイス220と、運用系通信回路230と、予備系通信回路240と、第1処理部251と、第1変更部252と、第2処理部253と、第2変更部254と、初期設定部256と、適用通信設定記憶部261と、初期通信設定記憶部271とを備える。
初期通信設定記憶部271は、初期通信設定を記憶する。初期通信設定記憶部271は、不揮発性メモリ270の一部である。スレーブ機器200の製造時に、複数の産業機器において共通化するよう定められた所定の通信設定が初期通信設定として初期通信設定記憶部271に書き込まれる。或いは、スレーブ機器200を購入したユーザが、所定の通信設定を初期通信設定として初期通信設定記憶部271に書き込んでもよい。
初期設定部256は、スレーブ機器200の起動時に、初期通信設定記憶部271から初期通信設定を読み出し、読み出した初期通信設定を適用通信設定記憶部261に書き込む。スレーブ機器200の起動時において、適用通信設定記憶部261は、初期設定部256によって書き込まれた初期通信設定を記憶する。適用通信設定記憶部261は、揮発性メモリ261の一部である。適用通信設定記憶部261は、運用系通信回路230の一部であってもよい。
運用系通信回路230の第1受信回路231は、適用通信設定記憶部261に記憶された通信設定に基づいて、上位インターフェイス210を介して入力される指令信号を受信する。運用系通信回路230の第1送信回路232は、第1受信回路231が受信した指令信号を、適用通信設定記憶部261に記憶された適用通信設定に基づいて、下位インターフェイス220を介して下位のスレーブ機器に送信する。このような動作は、指令信号を転送する動作に相当する。なお、当該スレーブ機器200が最下位のスレーブ機器(センサ200−N)である場合、第1送信回路232は、下位インターフェイス220を介して指令信号を送信しない。
第1処理部251は、第1受信回路231が受信する指令信号のうち、初期化指令信号以外の信号(第1信号)を処理する。すなわち、第1処理部251は、第1受信回路231が第1信号を受信した場合に、第1受信回路231が受信した第1信号に対応する第1処理を行う。第1処理部251は、プロセッサ250の一部であってもよいし、運用系通信回路230の一部であってもよい。第1処理部251は、第1受信回路231が受信した指令信号の内容を解釈し、処理対象の指令信号であるか否かを判断する。第1処理部251は、第1受信回路231が初期化指令信号を受信した場合に、初期化指令信号に対応する処理を所定期間内で行わなくてもよい。例えば、第1処理部251は、初期化指令信号を無視してもよい。「所定期間」とは、信号受信タイミングを含む通信周期に相当する期間であってもよい。或いは、第1処理部251は、初期化指令信号に対応する処理として、初期化指令信号を破棄する処理を行ってもよい。初期化指令信号は第2処理部253が処理すべき指令信号であるため、第1処理部251が初期化指令信号を処理すると、第1処理部251及び第2処理部253の両方が初期化指令信号を処理し得る。このため、第1処理部251が初期化指令信号を無視又は破棄することによって、第1処理部251及び第2処理部253において処理の衝突が発生することを防止することができる。
定周期通信の開始前において、最高通信速度の送信を指示する速度送信指令信号を第1受信回路231が受信した場合、第1処理部251は、当該スレーブ機器200の最高通信速度の情報を含む応答信号を生成する。最高通信速度の情報を含む応答信号は、第1送信回路232によって上位インターフェイス210を介して送信される。
その後、サーボアンプ100によって決定された適用通信設定への変更を指示する設定変更指令信号を第1受信回路231が受信した場合、第1処理部251は、設定変更指令信号に含まれる情報(指定された通信設定の情報)を第1変更部252に入力する。
第1変更部252は、第1処理部251から入力された情報に基づいて、適用通信設定記憶部261に記憶された通信設定を、初期通信設定から、設定変更指令信号によって指定された通信設定に変更する。例えば、適用通信設定記憶部261に記憶された初期通信設定が通信速度の設定としてV1を有し、設定変更指令信号が通信速度の設定としてV2を指定するものである場合、第1変更部252は、適用通信設定記憶部261に記憶された通信速度の設定をV2に変更する。適用通信設定記憶部261に記憶された初期通信設定が通信速度の設定としてマンチェスタ符号を有し、設定変更指令信号が伝送路符号の設定としてNRZ符号を指定するものである場合、第1変更部252は、適用通信設定記憶部261に記憶された伝送路符号の設定をNRZ符号に変更する。第1変更部252によって、適用通信設定記憶部261に記憶された通信設定が変更されると、運用系通信回路230(第1受信回路231及び第1送信回路232)は、変更後の適用通信設定に基づいて信号の送受信を行うことになる。
その後、定周期通信が開始されると、第1受信回路231は、上位インターフェイス210を介して検出値送信指令信号を適用通信設定で受信する。検出値送信指令信号を第1受信回路231が受信した場合、第1処理部251は、検出値を含む応答信号を生成する。最高通信速度の情報を含む応答信号は、第1送信回路232によって上位インターフェイス210を介して送信される。
一方で、予備系通信回路241の第2受信回路241は、初期通信設定記憶部271に記憶された初期通信設定に基づいて、第1受信回路231に入力される信号の少なくとも一部を含む信号を受信する。例えば、第1受信回路231に入力される指令信号が複製され、複製された指令信号が第2受信回路241に入力される。初期通信設定で送信された指令信号が第2受信回路241に入力された場合、第2受信回路241は、当該指令信号を受信することができる。
予備系通信回路241の第2送信回路242は、第2受信回路241が受信した指令信号を、初期通信設定記憶部271に記憶された初期通信設定に基づいて、下位インターフェイス220を介して下位のスレーブ機器に送信する。このような動作は、指令信号を転送する動作に相当する。なお、当該スレーブ機器200が最下位のスレーブ機器(センサ200−N)である場合、第2送信回路242は、下位インターフェイス220を介して指令信号を送信しない。
第2処理部253は、第2受信回路241が受信する指令信号のうち、初期化指令信号(第2信号)を処理する。すなわち、第2処理部253は、第2受信回路241が第2信号を受信した場合に、第2受信回路241が受信した第2信号に対応する第2処理を行う。第2処理部253は、プロセッサ250の一部であってもよいし、予備系通信回路240の一部であってもよい。第2処理部253は、第2受信回路241が受信した信号の内容を解釈し、処理対象の指令信号であるか否かを判断する。第2処理部253は、第2受信回路241が初期化指令以外の指令信号を受信した場合に、第2受信回路241が受信した指令信号に対応する処理を所定期間内で行わなくてもよい。例えば、第2処理部253は、初期化指令信号以外の指令信号を無視してもよい。或いは、第1処理部251は、初期化指令信号以外の指令信号に対応する処理として、初期化指令信号以外の指令信号を破棄する処理を行ってもよい。第2処理部253が初期化指令信号以外の指令信号を処理すると、第1処理部251及び第2処理部253の両方が同じ指令信号を処理し得る。このため、第2処理部253が初期化指令信号以外の指令信号を無視又は破棄することによって、第1処理部251及び第2処理部253において処理の衝突が発生することを防止することができる。
第2処理部253は、第2受信回路241が初期化指令信号を受信した場合、初期化指令信号に従った初期化処理を行う旨の情報を第2変更部254に入力する。第2変更部254の設定変更部254aは、第2処理部253から入力された情報に基づいて、適用通信設定記憶部261に記憶された適用通信設定を、初期通信設定で初期化することによって変更する。第2変更部254によって適用通信設定が初期化されると、運用系通信回路230(第1受信回路231及び第1送信回路232)は、初期通信設定に基づいて信号の送受信を行う。適用通信設定が産業機器間で不一致である場合には、第1受信回路231経由で第1変更部252が適用通信設定を変更することができないが、第2受信回路241経由で第2変更部254が適用通信設定を変更することによって、通信設定を産業機器間で一致させることができる。
(4)産業用通信システムの動作フロー
産業用通信システム1の動作フローについて説明する。
(4.1)サーボアンプの動作フロー
図6は、サーボアンプ100の動作を示す動作フロー図である。
図6に示すように、ステップS11において、サーボアンプ100に電源が投入され、サーボアンプ100が起動する。初期設定部131は、サーボアンプ100の起動時に、初期通信設定記憶部151から初期通信設定を読み出し、読み出した初期通信設定を適用通信設定記憶部141に書き込む。
ステップS12において、適用通信設定決定部132は、適用通信設定を決定する。具体的には、適用通信設定決定部132は、最高通信速度の送信を指示する速度送信指令信号を指令生成部133に生成させる。指令送信部134は、送信回路121を介して、速度送信指令信号を初期通信設定で送信する。応答受信部135は、受信回路122を介して、最高通信速度の情報を含む応答信号を初期通信設定で各スレーブ機器200から受信する。適用通信設定決定部132は、各スレーブ機器200からの応答信号に基づいて、複数のスレーブ機器200のそれぞれの最高通信速度を把握し、把握した最高通信速度のうち最も低い最高通信速度を選択し、選択した最高通信速度を有する通信設定を適用通信設定として決定する。
ステップS13において、指令生成部133は、適用通信設定決定部132によって決定された適用通信設定への変更を指示する設定変更指令信号を生成する。指令送信部134は、送信回路121を介して、設定変更指令信号を初期通信設定で送信する。応答受信部135は、受信回路122を介して、適用通信設定へ変更する旨の応答信号を初期通信設定で各スレーブ機器200から受信する。適用通信設定決定部132は、適用通信設定記憶部141に記憶された初期通信設定を適用通信設定で上書きすることによって、適用通信設定記憶部141に記憶された通信設定を変更する。適用通信設定は、初期通信設定の通信速度の設定よりも速い通信速度の設定を有する。
ステップS14において、指令生成部133は、エンコーダの検出値及びセンサの検出値の送信を各スレーブ機器200に指示する検出値送信指令信号を定期的に生成する。指令送信部134は、送信回路121を介して、検出値送信指令信号を適用通信設定で送信する。応答受信部135は、受信回路122を介して、検出値を含む応答信号を適用通信設定で各スレーブ機器200から定期的に受信する。
ステップS14において、判定部136は、適用通信設定を初期化するか否かを判定する。具体的には、判定部136は、第1周期において複数のスレーブ機器200から受信した応答信号と、第1周期とは異なる第2周期において複数のスレーブ機器200から受信した応答信号とに基づいて、サーボアンプ100と通信可能なスレーブ機器200の数が変化したか否かを判定する。判定部136は、サーボアンプ100と通信可能なスレーブ機器200の数が変化したと判定した場合、適用通信設定を初期化すると判定する。
適用通信設定を初期化すると判定された場合(ステップS15:Yes)、ステップS16において、初期設定部131は、初期通信設定記憶部151から初期通信設定を読み出し、読み出した初期通信設定を適用通信設定記憶部141に書き込むことによって、適用通信設定を初期化する。また、初期設定部131は、適用通信設定の初期化を指示する初期化指令信号を指令生成部133に生成させる。指令送信部134の初期化指令送信部134aは、送信回路121を介して、初期化指令信号を初期通信設定で送信する。応答受信部135は、受信回路122を介して、適用通信設定を初期化した旨の応答信号を初期通信設定で各スレーブ機器200から受信する。適用通信設定が初期化された後、処理がステップS12に戻る。或いは、適用通信設定が初期化された後、処理がステップS13に戻ってもよい。
図7は、図6のステップS14〜S16の具体例を示すフロー図である。
図7に示すように、ステップS101において、指令生成部133は、検出値送信指令信号を生成する。ステップS101〜S105は、通信周期毎に実行されてもよい。
ステップS102において、指令送信部134は、送信回路121を介して、検出値送信指令信号を適用通信設定で送信する。検出値送信指令信号は、サーボモータ200−1からセンサ200−Nに向けて適用通信設定で順次転送される。
ステップS103において、応答受信部135は、受信回路122を介して、検出値を含む応答信号を適用通信設定で各スレーブ機器200から受信する。
ステップS104において、判定部136は、応答信号の送信元のスレーブ機器200の数をカウントする。
ステップS105において、判定部136は、今回のカウント結果が前回のカウント結果から変化したか否かを判定する。今回のカウント結果が前回のカウント結果から変化していない場合(ステップS105:No)、処理がステップS101に戻る。
一方で、今回のカウント結果が前回のカウント結果から変化している場合(ステップS105:Yes)、ステップS106において、指令生成部133は、初期化指令信号を生成する。
ステップS107において、指令送信部134は、送信回路121を介して、初期化指令信号を初期通信設定で送信する。初期化指令信号は、サーボモータ200−1からセンサ200−Nに向けて初期通信設定で順次転送される。
ステップS108において、応答受信部135は、受信回路122を介して応答信号を初期通信設定で受信する。
(4.2)スレーブ機器の動作フロー
図8は、スレーブ機器200の動作を示す動作フロー図である。ここでは、図1に示すセンサ200−2を例に挙げて説明する。また、応答信号を転送する処理については説明を省略する。
図8に示すように、ステップS21において、センサ200−2に電源が投入され、センサ200−2が起動する。初期設定部256は、スレーブ機器200の起動時に、初期通信設定記憶部271から初期通信設定を読み出し、読み出した初期通信設定を適用通信設定記憶部261に書き込む。
ステップS22において、第1受信回路231は、上位インターフェイス210を介して、速度送信指令信号を初期通信設定でサーボモータ200−1から受信する。第1送信回路232は、第1受信回路231が受信した速度送信指令信号を、下位インターフェイス220を介して、センサ200−3に初期通信設定で転送する。第1処理部251は、速度送信指令信号に応じて、センサ200−2の最高通信速度の情報を含む応答信号を生成する。第1送信回路232は、上位インターフェイス210を介して、第1処理部251によって生成された応答信号を初期通信設定で送信する。その後、第1受信回路231は、上位インターフェイス210を介して、サーボアンプ100によって決定された適用通信設定への変更を指示する設定変更指令信号を初期通信設定でサーボモータ200−1から受信する。第1送信回路232は、第1受信回路231が受信した設定変更指令信号を、下位インターフェイス220を介して、センサ200−3に初期通信設定で転送する。第1処理部251は、設定変更指令信号に含まれる情報を第1変更部252に入力する。第1変更部252は、第1処理部251から入力された情報に基づいて、適用通信設定記憶部261に記憶された通信設定を、初期通信設定から、設定変更指令信号によって指定された通信設定に変更する。
ステップS23において、第1受信回路231は、上位インターフェイス210を介して検出値送信指令信号を適用通信設定でサーボモータ200−1から受信する。第1送信回路232は、第1受信回路231が受信した検出値送信指令信号を、下位インターフェイス220を介して、センサ200−3に適用通信設定で転送する。第1処理部251は、検出値送信指令信号に応じて、検出値を含む応答信号を生成する。第1送信回路232は、上位インターフェイス210を介して、第1処理部251によって生成された応答信号を適用通信設定で送信する。
その後、第2受信回路241が上位インターフェイス210を介して初期化指令信号を初期通信設定で受信した場合(ステップS24:Yes)、ステップS25において、第2処理部253は、初期化指令信号に従った初期化処理を行う旨の情報を第2変更部254に入力する。第2変更部254の設定変更部254aは、第2処理部253から入力された情報に基づいて、適用通信設定記憶部261に記憶された適用通信設定を、初期通信設定で初期化することによって変更する。適用通信設定が初期化された後、処理がステップS22に戻る。
図9は、図8のステップS22〜S25の具体例を示すフロー図である。
図9に示すように、ステップS201において、第1受信回路231は、適用通信設定記憶部261に記憶された適用通信設定に基づいて、サーボモータ200−1から上位インターフェイス210を介して入力される指令信号の受信を試みる。適用通信設定記憶部261に記憶された通信設定と同じ通信設定で送信された指令信号が第1受信回路231に入力された場合、第1受信回路231は、当該指令信号を受信することができる。また、第2受信回路241は、初期通信設定記憶部271に記憶された初期通信設定に基づいて、サーボモータ200−1から上位インターフェイス210を介して入力される指令信号の受信を試みる。初期通信設定と同じ通信設定に基づいて送信された指令信号が第2受信回路241に入力された場合、第2受信回路241は、当該指令信号を受信することができる。
第1受信回路231が指令信号を受信した場合、ステップS202において、第1処理部251は、第1受信回路231が受信した指令信号が初期化指令信号であるか否かを判定する。第1受信回路231が受信した指令信号が初期化指令信号である場合(ステップS202:Yes)、ステップS203において、第1処理部251は、第1受信回路231が受信した初期化指令信号を破棄又は無視する。一方で、第1受信回路231が受信した指令信号が初期化指令信号ではない場合(ステップS202:No)、ステップS204において、第1処理部251は、当該受信した指令信号に対応する処理を行う。また、第1処理部251は、第1受信回路231が受信した指令信号を、第1送信回路232から下位インターフェイス220を介してセンサ200−3に送信させる。第1受信回路231が受信した指令信号が設定変更指令信号である場合、ステップS205において、第1変更部252は、適用通信設定記憶部261に記憶された通信設定を、設定変更指令信号によって指定された通信設定(適用通信設定)に変更する。
第2受信回路241が指令信号を受信した場合、ステップS206において、第2処理部253は、第2受信回路241が受信した指令信号が初期化指令信号であるか否かを判定する。第2受信回路241が受信した指令信号が初期化指令信号でない場合(ステップS206:No)、ステップS207において、第2処理部253は、第2受信回路241が受信した指令信号を破棄又は無視する。一方で、第2受信回路241が受信した指令信号が初期化指令信号である場合(ステップS206:Yes)、ステップS208において、第2変更部254は、適用通信設定記憶部261に記憶された適用通信設定を、初期通信設定記憶部271に記憶された初期通信設定で初期化することによって変更する。また、第2処理部253は、第2受信回路241が受信した初期化指令信号を、第2送信回路242から下位インターフェイス220を介してセンサ200−3に送信させる。
(5)実施形態のまとめ
直列に接続される複数の産業機器を有する産業用通信システム1において、スレーブ機器200は、複数の産業機器における通信に適用可能な適用通信設定を記憶する適用通信設定記憶部(第1記憶部)261と、適用通信設定記憶部261に記憶された適用通信設定(第1通信設定)に基づいて、複数の産業機器のうち当該スレーブ機器200に接続される産業機器からの信号を受信する第1受信回路231と、複数の産業機器における通信に適用可能であり、複数の産業機器において共通な所定の通信設定である初期通信設定(第2通信設定)を記憶する初期通信設定記憶部(第2記憶部)271と、初期通信設定記憶部271に記憶された初期通信設定に基づいて、第1受信回路231に入力される信号の少なくとも一部を含む信号を受信する第2受信回路241とを備える。
当該スレーブ機器200と他の産業機器との間で適用通信設定が一致しない場合、第1受信回路231は、当該他の産業機器からの信号を受信することができない。一方で、第2受信回路241は、産業機器間で共通な所定の通信設定である初期通信設定に基づいて、当該他の産業機器からの信号を受信することができる。よって、適用通信設定が産業機器間で一致しない状況が生じた場合でも、産業機器間の通信を効率的に可能にすることができる。
実施形態において、スレーブ機器200は、第1受信回路231が受信した信号の少なくとも一部を含む信号を、適用通信設定記憶部261に記憶された適用通信設定に基づいて、複数の産業機器のうち当該スレーブ機器200に接続される産業機器に送信する第1送信回路232と、第2受信回路241が受信した信号の少なくとも一部を含む信号を、初期通信設定記憶部271に記憶された初期通信設定に基づいて、複数の産業機器のうち当該スレーブ機器200に接続される産業機器に送信する第2送信回路242とを備えてもよい。
かかる構成によれば、スレーブ機器200は、受信した信号の通信設定と一致した通信設定に基づいて当該信号を送信することができるため、産業機器間で一致した通信設定に基づいて信号を送受信することができる。
実施形態において、スレーブ機器200は、第1受信回路231が受信した信号に基づいて、適用通信設定記憶部261に記憶された適用通信設定を変更する第1変更部252と、第2受信回路241が受信した信号に基づいて、適用通信設定記憶部261に記憶された適用通信設定を変更する第2変更部254とを備えてもよい。
適用通信設定が産業機器間で不一致である場合には、第1受信回路231が信号を受信することができないため、第1受信回路231経由で適用通信設定を変更することができない。このような場合において、第2受信回路241は信号を受信することができるため、第2受信回路241経由で適用通信設定を変更することによって、適用通信設定を産業機器間で一致させることができる。
実施形態において、スレーブ機器200は、第1受信回路231が第1信号を受信した場合に、第1信号に対応する第1処理を第1所定期間内において行う第1処理部251と、第2受信回路241が第2信号を受信した場合に、第2信号に対応する第2処理を第2所定期間内において行う第2処理部253とを備えてもよい。第2処理部253は、第2受信回路241が第1信号を受信した場合に、第1処理を第1所定期間内において行わなくてもよい。
かかる構成によれば、第1受信回路231が第1信号を受信した場合、第1処理部251が第1処理を第1所定期間内において行う。一方で、第2受信回路241が第1信号を受信した場合、第2処理部253は第1処理を第1所定期間内において行わない。これによって、第1受信回路231及び第2受信回路241の両方が第1信号を受信する場合でも、第1処理部251及び第2処理部253が同じ処理を行うことによる処理間の衝突(干渉)を避けることができる。また、第2処理部253が第1処理を行わないことによって、第2処理部253を第1処理以外の処理に特化した構成とし、第2処理部253の処理能力を低く抑えることができるため、コスト及び回路規模の増大を抑制することができる。
実施形態において、第1処理部251は、第1受信回路231が第2信号を受信した場合に、第2処理を第2所定期間内において行わなくてもよい。
かかる構成によれば、第2受信回路241が第2信号を受信した場合、第2処理部253が第2処理を第2所定期間内において行う。一方で、第1受信回路231が第2信号を受信した場合、第1処理部251は第2所定期間内において第2処理を行わない。これによって、第1受信回路231及び第2受信回路241の両方が第2信号を受信する場合でも、第1処理部251及び第2処理部253が同じ処理を行うことによる処理間の衝突(干渉)を避けることができる。また、第1処理部251が第2処理を行わないことによって、第1処理部251を第2処理以外の処理に特化した構成とし、第1処理部251の処理能力を低く抑えることができるため、コスト及び回路規模の増大を抑制することができる。
実施形態において、第1処理部251及び第2処理部253は、第1受信回路231及び第2受信回路241が同じ信号を受信した場合に、互いに異なる処理を行ってもよい。
適用通信設定と初期通信設定とが同じ通信設定である場合、第1受信回路231及び第2受信回路241が同じ信号を受信し得る。このような場合に、第1処理部251及び第2処理部253が、互いに異なる処理を行うことによって、第1処理部251及び第2処理部253が同じ処理を行うことによる処理間の衝突(干渉)を避けることができる。
実施形態において、スレーブ機器200に記憶される初期通信設定は、当該スレーブ機器200が起動したときに自動的に設定される通信設定であってもよい。
かかる構成によれば、初期通信設定は、当該スレーブ機器200が起動したときに自動的に設定される通信設定、すなわち、デフォルトの通信設定(初期通信設定)である。かかるデフォルトの通信設定を初期通信設定として用いることによって、初期通信設定が複数の産業機器において共通であることが保証される。また、利用者が産業機器ごとに初期通信設定を設定する場合に比べて、利用者の手間を省くことができる。
実施形態において、スレーブ機器200は、不揮発性メモリ270を備え、初期通信設定記憶部271は、不揮発性メモリ270に設けられてもよい。
かかる構成によれば、スレーブ機器200の電源がオフになっても、初期通信設定記憶部271が初期通信設定を保持することができるため、初期通信設定が複数の産業機器において共通であることを保証することができる。
実施形態において、適用通信設定及び初期通信設定のそれぞれは、通信速度の設定を有し、適用通信設定は、初期通信設定の通信速度の設定よりも速い通信速度の設定を有する通信設定であってもよい。
かかる構成によれば、初期通信設定の通信速度の設定よりも速い通信速度の設定を有する通信設定を適用通信設定とすることによって、適用通信設定に基づく通信の通信速度を初期通信設定に基づく通信の通信速度よりも高速化することができる。また、初期通信設定は複数の産業機器において共通であるため、初期通信設定によって産業機器間の通信を効率的に可能にし、通信の継続性を担保することができる。よって、適用通信設定と初期通信設定とを併存させることによって、通信速度の高速化の要求に応えつつ、通信の継続性も担保することができる。
実施形態において、産業用通信システム1は、複数の産業機器を制御するサーボアンプ100を有する。複数の産業機器は、サーボアンプ100が周期的に送信する指令信号によって制御され、指令信号に対する応答信号を送信する複数のスレーブ機器200を備える。サーボアンプ100は、第1周期において複数のスレーブ機器200から受信した応答信号と、第1周期とは異なる第2周期において複数のスレーブ機器200から受信した応答信号とに基づいて、サーボアンプ100と通信可能なスレーブ機器200の数が変化したか否かを判定する判定部136を備えてもよい。
サーボアンプ100と通信可能なスレーブ機器200の数が変化した場合、産業機器間で通信設定(適用通信設定)の不一致が生じた可能性がある。サーボアンプ100は、第1周期において複数のスレーブ機器200から受信した応答信号と、第1周期とは異なる第2周期において複数のスレーブ機器200から受信した応答信号とに基づいて、サーボアンプ100と通信可能なスレーブ機器200の数が変化したか否かを判定することによって、サーボアンプ100と通信可能なスレーブ機器200の数が変化した場合にサーボアンプ100が適切な措置をとることができる。
実施形態において、サーボアンプ100は、サーボアンプ100と通信可能なスレーブ機器200の数が変化したと判定部136が判定した場合に、初期通信設定に基づいて指令信号を送信する指令送信部134を備える。
かかる構成によれば、サーボアンプ100と通信可能なスレーブ機器200の数が変化したと判定部136が判定した場合、すなわち、産業機器間で通信設定(適用通信設定)の不一致が生じた可能性がある場合、指令送信部134が初期通信設定に基づいて指令信号を送信することによって、サーボアンプ100と複数のスレーブ機器200との間の通信を再開又は継続させることができる。
実施形態において、指令送信部134は、サーボアンプ100と通信可能なスレーブ機器200の数が変化したと判定部136が判定した場合に、初期通信設定に基づいて、適用通信設定を変更させる所定指令信号を送信する所定指令送信部134aを有してもよい。所定指令信号を受信したスレーブ機器200は、所定指令信号に基づいて、当該スレーブ機器200の適用通信設定記憶部261に記憶された適用通信設定を変更する設定変更部254aを有してもよい。
かかる構成によれば、産業機器間で通信設定(適用通信設定)の不一致が生じた可能性がある場合、サーボアンプ100の所定指令送信部134aが、初期通信設定に基づいて、適用通信設定を変更させる指令信号を送信することによって、適用通信設定を産業機器間で一致させることができる。
(6)第1変更例
上述した実施形態において、サーボアンプ100と通信可能なスレーブ機器200の数が変化したと判定部136が判定した場合に初期化処理を行う一例を説明した。しかしながら、判定部136の判定結果に加えて、又は判定部136の判定結果に代えて、ユーザの操作入力に基づいて初期化処理を行ってもよい。例えば、サーボアンプ100に操作端末が設けられる場合、初期設定部131は、操作端末の所定スイッチが操作されたことを検知し、初期化処理を行ってもよい。かかる所定スイッチは、初期化操作を受け付ける初期化スイッチであってもよい。或いは、所定スイッチは、産業用通信システム1における通信を停止する保守点検モードからの復旧操作を受け付ける復旧スイッチ又はモード切り替えスイッチであってもよい。
(7)第2変更例
上述した実施形態において、第1処理部251及び第2処理部253の処理対象とする信号を異ならせることによって、適用通信設定及び初期通信設定が同じ通信設定である場合に第1処理部251及び第2処理部253が同じ処理を行うことを防止していた。
第2変更例では、適用通信設定及び初期通信設定が同じ通信設定である場合に第1処理部251及び第2処理部253のうち一方の処理を停止させる。図10は、第1変更例に係るスレーブ機器200の機能ブロック構成を示す図である。図10に示すように、第1変更例に係るスレーブ機器200は、適用通信設定及び初期通信設定が同じ通信設定である場合に、第1受信回路231が受信した信号に対応する処理を第1処理部251が行うか、第2受信回路241が受信した信号に対応する処理を第2処理部253が行うかのいずれか一方を決定する決定部255を備える。
決定部255は、適用通信設定記憶部261が記憶する適用通信設定と初期通信設定記憶部271が記憶する初期通信設定とを監視する。決定部255は、適用通信設定及び初期通信設定が同じ通信設定である場合には、第1処理部251及び第2処理部253のうち第1処理部251のみが処理を行うように、第2処理部253の動作を停止させる。或いは、決定部255は、適用通信設定及び初期通信設定が同じ通信設定である場合には、第1処理部251及び第2処理部253のうち第2処理部253のみが処理を行うように、第1処理部251の動作を停止させてもよい。これによって、適用通信設定及び初期通信設定が同じ通信設定である場合に第1処理部251及び第2処理部253が同じ処理を行うことを防止し、同じ処理を行うことによる処理間の衝突(干渉)を避けることができる。
(8)第3変更例
上述した実施形態において、第2変更部254は、適用通信設定記憶部261に記憶された適用通信設定を、初期通信設定記憶部271に記憶された初期通信設定で初期化することによって変更していた。しかしながら、第2変更部254は、適用通信設定記憶部261に記憶された適用通信設定を、初期通信設定記憶部271に記憶された初期通信設定とは異なる通信設定に変更してもよい。
第3変更例では、第2変更部254は、適用通信設定記憶部261に記憶された適用通信設定を、初期通信設定記憶部271に記憶された初期通信設定の通信速度の設定よりも速い通信速度の設定を有する通信設定に変更する。例えば、初期通信設定記憶部271に記憶された初期通信設定の通信速度の設定がV1(例えば、4[MHz])である場合、第2変更部254は、適用通信設定記憶部261に記憶された適用通信設定を、初期通信設定記憶部271に記憶された初期通信設定の通信速度よりも速い通信速度の設定であるV2(例えば、8[MHz])を有する通信設定に変更する。
これによって、適用通信設定記憶部261に記憶された適用通信設定を、初期通信設定記憶部271に記憶された初期通信設定の通信速度の設定以下の通信速度の設定を有する通信設定に変更する場合に比べて、変更後の適用通信設定に基づいて産業機器間の通信速度を高速化することができる。
(9)その他の実施形態
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
例えば、サーボアンプ100が1系統の通信回路(通信回路120)を有し、スレーブ機器200が2系統の通信回路(運用系通信回路230及び予備系通信回路240)を有する一例を説明した。しかしながら、サーボアンプ100は、スレーブ機器200と同様に2系統の通信回路を有していてもよい。
上述した実施形態において、デジタル信号を有線伝送路(信号線10)上で送受信する際にベースバンド伝送を用いる一例を説明した。しかしながら、ベースバンド伝送に代えて、デジタル信号をキャリア(搬送波)に変調して伝送するブロードバンド伝送を用いてもよい。ブロードバンド伝送の場合、キャリア周波数を異ならせて、複数の信号を周波数分割によって多重化することができる。この場合、各産業機器は、複数の信号が多重化された多重化信号を有線伝送路(信号線10)上で送受信する。このような想定下においては、第1通信設定が第1キャリア周波数の設定を有し、第2通信設定が第2キャリア周波数の設定を有する。第1受信回路231は、第1キャリア周波数の設定に基づいて、第1キャリア周波数によって送信された信号の復調を行う。具体的には、第1受信回路231は、多重化信号から第1キャリア周波数成分の信号をフィルタ処理によって抽出し、第1キャリア周波数成分の信号の復調を行う。第2受信回路241は、第2キャリア周波数の設定に基づいて、第2キャリア周波数によって送信された信号の復調を行う。具体的には、第2受信回路241は、多重化信号から第2キャリア周波数成分の信号をフィルタ処理によって抽出し、第2キャリア周波数成分の信号の復調を行う。これによって、第1受信回路231及び第2受信回路241は、周波数分割多重によって多重化された複数の信号を並列的に受信することができるため、通信速度を向上させることができる。
10・・・信号線、20・・・電源線、50・・・上位コントローラ、100・・・サーボアンプ、110・・・インターフェイス、120・・・通信回路、121・・・送信回路、122・・・受信回路、130・・・プロセッサ、131・・・初期設定部、132・・・適用通信設定決定部、133・・・指令生成部、134・・・指令送信部、134a・・・初期化指令送信部、135・・・応答受信部、136・・・判定部、140・・・揮発性メモリ、141・・・適用通信設定記憶部、150・・・不揮発性メモリ、151・・・初期通信設定記憶部、200・・・スレーブ機器、210・・・上位インターフェイス、220・・・下位インターフェイス、230・・・運用系通信回路、231・・・第1受信回路、232・・・第1送信回路、240・・・予備系通信回路、241・・・第2受信回路、242・・・第2送信回路、250・・・プロセッサ、251・・・第1処理部、252・・・第1変更部、253・・・第2処理部、254・・・第2変更部、255・・・決定部、260・・・揮発性メモリ、261・・・適用通信設定記憶部、270・・・不揮発性メモリ、271・・・初期通信設定記憶部

Claims (15)

  1. 直列に接続される複数の産業機器を有する産業用通信システムであって、
    前記複数の産業機器を構成する産業機器は、
    前記複数の産業機器における通信に適用可能な第1通信設定を記憶する第1記憶部と、
    前記第1記憶部に記憶された前記第1通信設定に基づいて、前記複数の産業機器のうち当該産業機器に接続される産業機器からの信号を受信する第1受信回路と、
    前記複数の産業機器における通信に適用可能であり、前記複数の産業機器において共通な所定の通信設定である第2通信設定を記憶する第2記憶部と、
    前記第2記憶部に記憶された前記第2通信設定に基づいて、前記第1受信回路に入力される信号の少なくとも一部を含む信号を受信する第2受信回路と
    を備える産業用通信システム。
  2. 前記複数の産業機器を構成する産業機器は、
    前記第1受信回路が受信した信号の少なくとも一部を含む信号を、前記第1記憶部に記憶された前記第1通信設定に基づいて、前記複数の産業機器のうち当該産業機器に接続される産業機器に送信する第1送信回路と、
    前記第2受信回路が受信した信号の少なくとも一部を含む信号を、前記第2記憶部に記憶された前記第2通信設定に基づいて、前記複数の産業機器のうち当該産業機器に接続される産業機器に送信する第2送信回路と
    を備える請求項1に記載の産業用通信システム。
  3. 前記複数の産業機器を構成する産業機器は、
    前記第1受信回路が受信した信号に基づいて、前記第1記憶部に記憶された前記第1通信設定を変更する第1変更部と、
    前記第2受信回路が受信した信号に基づいて、前記第1記憶部に記憶された前記第1通信設定を変更する第2変更部と
    を備える請求項1又は2に記載の産業用通信システム。
  4. 前記複数の産業機器を構成する産業機器は、
    前記第1受信回路が第1信号を受信した場合に、前記第1信号に対応する第1処理を第1所定期間内において行う第1処理部と、
    前記第2受信回路が前記第1信号とは異なる第2信号を受信した場合に、前記第2信号に対応する第2処理を第2所定期間内において行う第2処理部とを備え、
    前記第2処理部は、前記第2受信回路が前記第1信号を受信した場合に、前記第1処理を前記第1所定期間内において行わない、請求項1〜3のいずれか一項に記載の産業用通信システム。
  5. 前記複数の産業機器を構成する産業機器は、
    前記第1受信回路が第1信号を受信した場合に、前記第1信号に対応する第1処理を第1所定期間内において行う第1処理部と、
    前記第2受信回路が前記第1信号とは異なる第2信号を受信した場合に、前記第2信号に対応する第2処理を第2所定期間内において行う第2処理部とを備え、
    前記第1処理部は、前記第1受信回路が前記第2信号を受信した場合に、前記第2処理を前記第2所定期間内において行わない、請求項1〜3のいずれか一項に記載の産業用通信システム。
  6. 前記複数の産業機器を構成する産業機器は、
    前記第1受信回路が第1信号を受信した場合に、前記第1信号に対応する第1処理を第1所定期間内において行う第1処理部と、
    前記第2受信回路が前記第1信号とは異なる第2信号を受信した場合に、前記第2信号に対応する第2処理を第2所定期間内において行う第2処理部とを備え、
    前記第1処理部及び前記第2処理部は、前記第1受信回路及び前記第2受信回路が同じ信号を受信した場合に、互いに異なる処理を行う、請求項1〜3のいずれか一項に記載の産業用通信システム。
  7. 前記複数の産業機器を構成する産業機器に記憶される前記第2通信設定は、当該産業機器が起動したときに自動的に設定される通信設定である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の産業用通信システム。
  8. 前記複数の産業機器を構成する産業機器は、不揮発性メモリを備え、
    前記第2記憶部は、前記不揮発性メモリに設けられる、請求項1〜6のいずれか一項に記載の産業用通信システム。
  9. 前記第1通信設定及び前記第2通信設定のそれぞれは、通信速度の設定を有し、
    前記第1通信設定は、前記第2通信設定の通信速度の設定よりも速い通信速度の設定を有する通信設定である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の産業用通信システム。
  10. 前記複数の産業機器を制御するマスタ機器を更に有し、
    前記複数の産業機器は、
    前記マスタ機器が周期的に送信する指令信号によって制御され、前記指令信号に対する応答信号を送信する複数のスレーブ機器を備え、
    前記マスタ機器は、
    第1周期において前記複数のスレーブ機器から受信した前記応答信号と、前記第1周期とは異なる第2周期において前記複数のスレーブ機器から受信した前記応答信号とに基づいて、前記マスタ機器と通信可能な前記スレーブ機器の数が変化したか否かを判定する判定部を備える、請求項1〜9のいずれか一項に記載の産業用通信システム。
  11. 前記マスタ機器は、
    前記マスタ機器と通信可能な前記スレーブ機器の数が変化したと前記判定部が判定した場合に、前記第2通信設定に基づいて前記指令信号を送信する指令送信部を備える、請求項10に記載の産業用通信システム。
  12. 前記指令送信部は、前記マスタ機器と通信可能なスレーブ機器の数が変化したと前記判定部が判定した場合に、前記第2通信設定に基づいて、前記第1通信設定を変更させる所定指令信号を送信する所定指令送信部を有し、
    前記所定指令信号を受信したスレーブ機器は、前記所定指令信号に基づいて、当該スレーブ機器の前記第1記憶部に記憶された前記第1通信設定を変更する設定変更部を有する、請求項11に記載の産業用通信システム。
  13. 前記複数の産業機器を構成する産業機器は、
    前記第1受信回路が信号を受信した場合に、前記第1受信回路が受信した信号に対応する処理を行う第1処理部と、
    前記第2受信回路が信号を受信した場合に、前記第2受信回路が受信した信号に対応する処理を行う第2処理部と、
    前記第1通信設定及び前記第2通信設定が同じ通信設定である場合に、前記第1受信回路が受信した信号に対応する処理を前記第1処理部が行うか、前記第2受信回路が受信した信号に対応する処理を前記第2処理部が行うかのいずれか一方を決定する決定部と
    を備える請求項1〜3のいずれか一項に記載の産業用通信システム。
  14. 直列に接続される複数の産業機器を構成する産業機器であって、
    前記複数の産業機器における通信に適用可能な第1通信設定を記憶する第1記憶部と、
    前記第1記憶部に記憶された前記第1通信設定に基づいて、前記複数の産業機器のうち当該産業機器に接続される産業機器からの信号を受信する第1受信回路と、
    前記複数の産業機器における通信に適用可能であり、前記複数の産業機器において共通な所定の通信設定である第2通信設定を記憶する第2記憶部と、
    前記第2記憶部に記憶された前記第2通信設定に基づいて、前記第1受信回路に入力される信号の少なくとも一部を含む信号を受信する第2受信回路と
    を備える産業機器。
  15. 直列に接続される複数の産業機器を構成する産業機器における産業用通信方法であって、
    前記複数の産業機器における通信に適用可能な第1通信設定を記憶することと、
    前記複数の産業機器における通信に適用可能であり、前記複数の産業機器において共通な所定の通信設定である第2通信設定を記憶することと、
    当該産業機器に設けられる第1受信回路が、前記第1通信設定に基づいて、前記複数の産業機器のうち当該産業機器に接続される産業機器からの信号を受信することと、
    当該産業機器に設けられる第2受信回路が、前記第2通信設定に基づいて、前記第1受信回路に入力される信号の少なくとも一部を含む信号を受信することと
    を備える産業用通信方法。
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