JP2019050118A - 電極層−ガス拡散層接合体の製造方法 - Google Patents

電極層−ガス拡散層接合体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電極層に異物が付着することを防止することができ、電極層−ガス拡散層接合体で構成される燃料電池の発電性能の悪化を防止することができる電極層−ガス拡散層接合体の製造方法を提供する。【解決手段】少なくとも一方が長尺状であるGDL20と電極層40とが一体化した長尺状の積層体シート10sを得る第1取得工程と、電極層40上に長尺状の剥離紙50を配置して、長尺状の積層体シート10sと剥離紙50とを巻き取ってロール積層体シート10rを形成する巻取工程と、ロール積層体シート10rと剥離紙50とを巻き出して、電極層40上に剥離紙50を配置したまま、剥離紙50と、GDL20および電極層40の少なくとも一方と、を裁断して、枚葉状の剥離紙50と、枚葉状の積層体シート10と、を得る第2取得工程と、を有することを特徴とする。【選択図】図4

Description

本発明は、電極層−ガス拡散層接合体の製造方法に関する。
特許文献1には、電解質膜に電極触媒層からなる電極層が形成された膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)と、この膜電極接合体にガス拡散層が形成された膜電極ガス拡散層接合体(MEGA:Membrane Electrode Gas diffusion layer Assembly)を構成する電極層−ガス拡散層接合体の製造方法が開示されている。特許文献1では、ガス拡散層と電極層とが積層された長尺状の積層体シートをロール状に巻き取る際にガス拡散層の炭素繊維が電極層の表面に接触しないように、積層体シートの片方の面に剥離可能なバックフィルムとしての剥離紙を貼り付けて巻き取っている。剥離紙は、ロール積層体シートにおけるガス拡散層と電極層との間に貼り付けられている。このように、剥離紙で電極層を保護することにより、炭素繊維が電極層に刺さるのを防ぎ、燃料電池セルとしたときに短絡するのを防止している。剥離紙は、ロール積層体シートから積層体シートが巻き出される際に剥離される。そして、剥離紙が剥離された後で、積層体シートが切り抜かれて枚葉状の積層体シートが形成される。
特開2014−086132号公報
従来の電極層−ガス拡散層接合体の製造方法においては、裁断機構で長尺状の積層体シートが切り抜かれて枚葉状の積層体シートが形成される前の工程で、即ち、ロール積層体シートから長尺状の積層体シートを巻き出す際に、剥離紙がロール積層体シートから剥離される。そして、電極層が露出して雰囲気に晒されたままの状態で裁断機構に送られて裁断される。したがって、電極層に異物が付着する可能性があり、異物付着により電極層−ガス拡散層接合体で構成される燃料電池の発電性能が悪化するおそれがある。
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、電極層への異物の付着を抑制して、電極層−ガス拡散層接合体で構成される燃料電池の発電性能の悪化を防ぐことができる電極層−ガス拡散層接合体の製造方法を提供することを課題とする。
本発明に係る電極層−ガス拡散層接合体の製造方法は、少なくとも一方が長尺状であるガス拡散層と電極層とが一体化した積層体シートを得る第1取得工程と、前記電極層上に長尺状の剥離紙を配置して、前記積層体シートと前記剥離紙とを巻き取る巻取工程と、前記積層体シートと前記剥離紙とを巻き出して、前記電極層上に前記剥離紙を配置したまま、前記剥離紙と、前記ガス拡散層と前記電極層の少なくとも一方と、を裁断して、枚葉状の前記剥離紙と、枚葉状の前記積層体シートと、を得る第2取得工程と、を有することを特徴とする。
本発明に係る電極層−ガス拡散層接合体の製造方法においては、第2取得工程で積層体シートと剥離紙とを巻き出して、電極層上に剥離紙を配置したまま、剥離紙と、ガス拡散層と電極層の少なくとも一方と、を裁断して、枚葉状の剥離紙と、枚葉状の積層体シートとを得るようにしている。これにより、第2取得工程において電極層が雰囲気に晒されるのを防ぎ、電極層上に異物が付着するのを効果的に抑制することができる。
本発明によれば、電極層に異物が付着するのを抑制することができ、電極層−ガス拡散層接合体で構成される燃料電池の発電性能の悪化を防止することができる電極層−ガス拡散層接合体の製造方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係る枚葉状の積層体シートの図であり、図1(a)は、枚葉状の積層体シートの分解斜視図を示し、図1(b)は、枚葉状の積層体シートの断面図を示す。 本発明の実施形態に係る積層体シートの製造方法の工程図。 本発明の実施形態に係る長尺状の積層体シートおよびロール積層体シートの作製を説明する説明図。 本発明の実施形態に係る長尺状の積層体シートおよびロール積層体シートの図であり、図4(a)は、双方が長尺状のガス拡散層および電極層からなる積層体シートおよびロール積層体シートの斜視図を示し、図4(b)は、いずれか一方が長尺状のガス拡散層および電極層からなる積層体シートおよびロール積層体シートで、いずれか他方が裁断線の範囲よりも大きい短冊状の積層体シートの斜視図を示し、図4(c)は、いずれか一方が長尺状のガス拡散層および電極層からなる積層体シートおよびロール積層体シートで、いずれか他方が裁断線の範囲よりも小さい短冊状の積層体シートの斜視図を示す。 本発明の実施形態に係る長尺状の積層体シートの搬送方法を説明する斜視図であり、図5(a)は、クランプによって搬送する例を示し、図5(b)は、ニップローラによって搬送する例を示す。 本発明の実施形態に係る長尺状の積層体シートを裁断する積層体シート裁断装置を説明する説明図。 間紙と製品の分離方法の一例を説明する斜視図。 間紙と製品の分離方法の一例を説明する斜視図。 本発明の実施形態の変形例に係る長尺状の積層体シートの図であり、図7(a)は、積層体シートの分解斜視図を示し、図7(b)は、積層体シートの断面図を示す。 従来の裁断方法を説明する図。
本発明に係る電極層−ガス拡散層接合体の製造方法を適用した実施形態に係る枚葉状の積層体シート10の製造方法について図面を参照して説明する。まず、枚葉状の積層体シート10の構成について説明する。
枚葉状の積層体シート10は、図1(a)および図1(b)に示すように、ガス拡散層(GDL:Gas Diffusion Layer、以下GDLという。)20と、マイクロポーラス層(MPL:Micro Porous Layer、以下MPLという。 )30と、電極層40とにより構成されている。電極層40は、アノード触媒層41と、電解質膜42と、カソード触媒層43とにより構成された膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)からなる。積層体シート10は、本発明に係る電極層−ガス拡散層接合体を構成する。
枚葉状の積層体シート10には、さらにカソード触媒層43の外側にGDL20と同様の図示しないカソード側ガス拡散層が積層されて、膜電極ガス拡散層接合体(MEGA:Membrane Electrode Gas diffusion layer Assembly)が形成される。さらに、この膜電極ガス拡散層接合体を挟むようにして、一対のセパレータやガスケットが組み込まれて燃料電池セルが形成される。この燃料電池セルが複数個重ね合わされて積層され、図示しない燃料電池が形成される。
GDL20は、ガス透過性および導電性を有する材料、例えば炭素繊維や黒鉛繊維などの多孔質の繊維基材で方形のシート状に形成されている。GDL20は、電極層40を構成するアノード触媒層41の外側に配置されたアノード側ガス拡散層からなり、水素(H)ガスを拡散させて均一にし、MPL30を介してアノード触媒層41に行き渡らせる機能を有している。
MPL30は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などの撥水性樹脂とカーボンブラックなどの導電性材料を主成分とするコーティング薄膜からなり、GDL20の一方の表面に積層されている。MPL30は、水素(H)ガスを流通させるとともに、電解質膜42に、より多くの水分(HO)を保持する機能や膜電極接合体中の余分な水分を効率よく排出する機能を有している。
電極層40は、MPL30の上側に積層されたアノード触媒層41と、アノード触媒層41の上側に積層された電解質膜42と、電解質膜42の上側に積層されたカソード触媒層43とにより構成されている。
アノード触媒層41は、白金や白金合金などの触媒を担持した導電性の担体からなり、例えば触媒担持カーボン粒子などのカーボン粒子を、プロトン伝導性を有するアイオノマーで被覆して形成された電極触媒層からなる。なお、アイオノマーは、電解質膜42と同質のフッ素系樹脂などの固体高分子材料である高分子電解質樹脂からなり、その有するイオン交換基によりプロトン伝導性を有する。アノード触媒層41は、水素ガスをプロトンと電子に分解する機能を有している。
電解質膜42は、フッ素系樹脂などの固体高分子材料である高分子電解質樹脂で形成されており、イオン伝導性を有する高分子膜を電解質とするイオン交換膜からなる。電解質膜42は、電子および気体の流通を阻止するとともに、プロトンをアノード触媒層41からカソード触媒層43に移動させる機能を有している。
カソード触媒層43は、アノード触媒層41と同様の材料で形成されているが、アノード触媒層41と異なり、プロトンと電子と酸素から水を生成する機能を有している。
次いで、実施形態に係る枚葉状の積層体シート10の製造方法について、図面を参照して説明する。
枚葉状の積層体シート10の製造方法は、図2に示すように、第1取得工程、巻取工程、第2取得工程、剥離工程、搬送工程および廃棄工程を含んで構成されている。これらの各工程は、順次行われるが、剥離工程および搬送工程は同時に行ってもよい。なお、実施形態に係る枚葉状の積層体シート10の製造方法における第1取得工程、巻取工程および第2取得工程は、本発明に係る電極層−ガス拡散層接合体の製造方法を構成する。
第1取得工程においては、図3に示すように、GDL20を構成する長尺状の繊維基材101がロール状に巻き取られた繊維基材ロール102が用いられる。繊維基材ロール102は、先端が巻き出されて長尺状の繊維基材101が矢印方向に搬送され、積層体シート形成装置103により繊維基材101に各層が形成され、長尺状の積層体シート10sが取得される(ステップS1)。
積層体シート形成装置103は、搬送された繊維基材101にMPL30を積層し、さらにMPL30の上側にアノード触媒層41を積層し、アノード触媒層41の上側に電解質膜42を積層し、電解質膜42の上側にカソード触媒層43を積層し、即ちMPL30の上側に電極層40を積層して長尺状の積層体シート10sを形成するよう構成されている。
巻取工程においては、図3に示すように、形成された長尺状の積層体シート10sに、電極層40の上側に間紙と称される長尺状の剥離紙50が配置され、長尺状の積層体シート10sと剥離紙50とが一体となってロール状に巻き取られてロール積層体シート10rが作製される(ステップS2)。
ロール積層体シート10rは、剥離紙50が長尺状に形成されるとともに、GDL20と電極層40の少なくとも一方が長尺状に形成される。なお、MPL30の形状は電極層40と同様の形状にしてもよく、GDL20と同様の形状にしてもよい。ロール積層体シート10rは、図4(a)に示すように、GDL20と電極層40の双方が長尺状に形成されてもよい。この場合、GDL20と電極層40の双方が図4(a)に一点鎖線で示す裁断線Cutで裁断され、GDL20と電極層40の双方が同一の形状となる。
ロール積層体シート10rは、GDL20と電極層40の双方が同一の長尺状に形状されるだけでなく、GDL20と電極層40の一方が長尺状に形成され、他方が短冊状に形状されるようにしてもよい。例えば図4(b)に示すように、剥離紙50が長尺状に形成されるとともに、GDL20が長尺状に形成され、電極層40が裁断線Cutで示される範囲よりも大きい短冊状に形成されて長尺状のGDL20と大きい短冊状の電極層40が一体化されるようにしてもよい。この場合、長尺状のGDL20と大きい短冊状の電極層40の双方が図4(b)に示す裁断線Cutで裁断され、長尺状のGDL20と大きい短冊状の電極層40の双方が同一の形状となる。
また、ロール積層体シート10rは、図4(b)の括弧内の符号で示すように、剥離紙50が長尺状に形成されるとともに、GDL20が裁断線Cutで示される範囲よりも大きい短冊状に形成され、電極層40が長尺状に形成されて大きい短冊状のGDL20と長尺状の電極層40が一体化されるようにしてもよい。この場合、大きい短冊状のGDL20と長尺状の電極層40の双方が図4(b)に示す裁断線Cutで裁断され、大きい短冊状のGDL20と長尺状の電極層40の双方が同一の形状となる。
また、ロール積層体シート10rは、図4(c)に示すように、剥離紙50が長尺状に形成されるとともに、GDL20が長尺状に形成され、電極層40が裁断線Cutで示される範囲よりも小さい短冊状に形成されて長尺状のGDL20と小さい短冊状の電極層40が一体化されるようにしてもよい。この場合、長尺状のGDL20が図4(c)に示す裁断線Cutで裁断され、小さい短冊状の電極層40は裁断されない。したがって、裁断により、GDL20と、GDL20より小さい短冊状の電極層40が積層された枚葉状の積層体シート10が得られることになる。
さらに、ロール積層体シート10rは、図4(c)の括弧内の符号で示すように、剥離紙50が長尺状に形成されるとともに、GDL20が裁断線Cutで示される範囲よりも小さい短冊状に形成され、電極層40が長尺状に形成されて小さい短冊状のGDL20と長尺状の電極層40が一体化されるようにしてもよい。この場合、小さい短冊状のGDL20が図4(c)に示す裁断線Cutで裁断されず、長尺状の電極層40が裁断される。したがって、裁断により、GDL20と、GDL20より大きい短冊状の電極層40が積層された枚葉状の積層体シート10が得られることになる。
長尺状の積層体シート10sは、例えば図5(a)に示すように、クランプ装置130でロール積層体シート10rから矢印a方向に巻き出されて搬送される。クランプ装置130は、巻き出された長尺状の積層体シート10sの紙面における上部に配置された一対のクランプ131と下部に配置された一対のクランプ132とにより構成されている。クランプ装置130は、これらのクランプ131、132により、長尺状の積層体シート10sと剥離紙50を挟み込んで間欠搬送するようになっている。
なお、図5(a)に示すクランプ装置130の代わりに、図5(b)に示すローラ装置110で、ロール積層体シート10rを矢印a方向に巻き出して長尺状の積層体シート10sを搬送するようにしてもよい。ローラ装置110は、上下一対のニップローラを備えており、これら一対のニップローラの間に長尺状の積層体シート10sと剥離紙50を挟み込んで間欠搬送するようになっている。
第2取得工程では、図6に示すように、電極層40上に剥離紙50を配置したままの、即ち剥離紙50が貼り付いたままの長尺状の積層体シート10sを積層体シート裁断装置120で裁断する。この裁断により、図7及び図8に示すように、枚葉状の剥離紙50pと、枚葉状の積層体シート10とが取得される(ステップS3)。
積層体シート裁断装置120は、図6に示すように、枚葉状の積層体シート10と同様の大きさで形成された方形の貫通孔121を有するパンチ122と、矢印a方向に搬送される長尺状の積層体シート10sの紙面における下部に配置されたダイ123とにより構成されている。積層体シート裁断装置120は、ダイ123を矢印b方向に上昇させるとともに、パンチ122を矢印c方向に下降させて、長尺状の積層体シート10s及び剥離紙50を一緒に重ねた状態で裁断し、枚葉状に切り抜く。これにより、枚葉状の剥離紙50pと、枚葉状の積層体シート10とが得られる。
剥離工程においては、例えば図7(a)に示すように、パンチ122とダイ123によって切り抜かれて、ダイ123の上に載置されている枚葉状の剥離紙50pと枚葉状の積層体シート10に対して、上方から吸着装置150の吸着ハンド151を接近させ、吸着ハンド151で枚葉状の剥離紙50pのみを吸着し、吸着ハンド151の上昇により枚葉状の積層体シート10から枚葉状の剥離紙50pを剥離させる(ステップS4)。剥離された枚葉状の剥離紙50pは、図示しない剥離紙回収部に回収される。
搬送工程においては、図7(b)に示すように、ダイ123の上に載置されており剥離紙50pが剥離された枚葉状の積層体シート10に対して、上方から吸着装置150の吸着ハンド151を接近させ、吸着ハンド151で枚葉状の積層体シート10を吸着し、吸着ハンド151の上昇によりダイ123の上から枚葉状の積層体シート10を持ち上げ、搬送装置140の上に載せる。搬送装置140は、上に載せられた枚葉状の積層体シート10を、外観検査工程などの後工程に向けて搬送する(ステップS5)。
なお、剥離工程においては、例えば図8(a)に示すように、パンチ122とダイ123により切り抜かれて長尺状の積層体シート10sと面一に配置されている枚葉状の剥離紙50p及び積層体シート10に対して、上方から吸着装置150の吸着ハンド151を接近させ、吸着ハンド151で枚葉状の剥離紙50pのみを吸着し、吸着ハンド151の上昇により枚葉状の積層体シート10から枚葉状の剥離紙50pを剥離させてもよい。
そして、搬送工程においては、図8(b)に示すように、枚葉状の剥離紙50pが剥離された枚葉状の積層体シート10に対して、上方から吸着装置150の吸着ハンド151を接近させ、吸着ハンド151で枚葉状の積層体シート10を吸着し、吸着ハンド151の上昇により長尺状の積層体シート10sから枚葉状の積層体シート10を持ち上げ、搬送装置140の上に載せる構成としてもよい。
廃棄工程においては、積層体シート裁断装置120により枚葉状の積層体シート10が切り抜かれた後の用済みの長尺状の積層体シート10sは、クランプ装置130やローラ装置110によって搬送され、図示しない積層体シート回収部に回収されて廃棄される。
以上のように構成された実施形態に係る枚葉状の積層体シート10の製造方法の効果について説明する。
本実施形態に係る枚葉状の積層体シート10の製造方法は、第2取得工程において、ローラ装置110でロール積層体シート10rを巻き出して、長尺状の積層体シート10sにした状態で、電極層40上に剥離紙50を配置したまま、積層体シート10sと剥離紙50とを一緒に裁断して、枚葉状の剥離紙50と、枚葉状の積層体シート10とを得るようにしている。その結果、ロール積層体シート10rを巻き出して裁断し、剥離紙50pを剥離するまでの間、電極層40の表面を剥離紙50により被覆して外部から保護することができる。
したがって、第2取得工程において電極層40に異物が付着するのを抑制することができ、電極層−ガス拡散層接合体で構成される燃料電池の発電性能の悪化を防止することができるという効果が得られる。
なお、本実施形態に係る枚葉状の積層体シート10の製造方法においては、枚葉状の積層体シート10を、GDL20と、MPL30と、電極層40とが積層された構造で説明した。しかしながら、本実施形態に係る枚葉状の積層体シート10の製造方法においては、枚葉状の積層体シート10を他の構造を有する変形例に係る枚葉状の積層体シート60で構成するようにしてもよい。
枚葉状の積層体シート60は、図9(a)および図9(b)に示すように、実施形態と同様のGDL20と、MPL30との積層体で構成されており、GDL20と、MPL30とが一体化されている。MPL30の上側には剥離紙50が貼り付けられている。枚葉状の積層体シート60は、本実施形態に係る枚葉状の積層体シート10の製造方法と同様の製造方法により製造される。
本実施形態の変形例に係る枚葉状の積層体シート60の製造方法においても、本実施形態に係る枚葉状の積層体シート10と同様の効果が得られる。即ち、剥離紙50によりMPL30に異物が付着することを防止することができるという効果が得られる。
図10は、従来の裁断方法を説明する図である。従来は、ロール積層体シート10rから積層体シート10sを巻き出す際に、積層体シート10sから剥離紙50を剥離し、電極層が露出した状態で積層体シート裁断装置120に供給していた。したがって、裁断前及び裁断中において電極層が雰囲気に晒された状態となっており、電極層の表面に雰囲気中の異物が載る可能性があった。
電極層の表面に載った異物は、電極層−ガス拡散層接合体で構成される燃料電池の発電性能に影響を与えるおそれがある。また、電極層の表面に異物が載ってしまうと、後工程の外観検査工程で不良品として検出され、手動のエアブローなどにより異物除去の手直しが必要となる。また、手直しが不可能な場合には不良品として廃棄処分となり、生産性が低くなるおそれがある。したがって、雰囲気中の異物を除く集塵機や電極層に載った異物を取り除くクリーナが別途必要であった。
これに対し、本実施形態では、ロール積層体シート10rから積層体シート10sを巻き出す際に、積層体シート10sに剥離紙50が貼り付けられたまま積層体シート裁断装置120に供給し、積層体シート裁断装置120で積層体シート10sを剥離紙50が貼り付けられたまま裁断して、枚葉状の剥離紙50と枚葉状の積層体シート10とを得ている。これにより、裁断前及び裁断時において積層体シート10sの電極層40が雰囲気に晒されるのを防ぎ、電極層40上に異物が付着するのを効果的に抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。
10,60・・・枚葉状の積層体シート、10r・・・ロール積層体シート、10s・・・長尺状の積層体シート、20・・・GDL、30・・・MPL、40・・・電極層、41・・・アノード触媒層、42・・・電解質膜、43・・・カソード触媒層、50・・・剥離紙、101・・・繊維基材、102・・・繊維基材ロール、103・・・積層体シート形成装置、110・・・ローラ装置、120・・・積層体シート裁断装置、121・・・貫通孔、122・・・パンチ、123・・・ダイ、130・・・クランプ装置、131,132・・・クランプ、140・・・搬送装置、150・・・吸着装置、151・・・吸着ハンド

Claims (1)

  1. 少なくとも一方が長尺状であるガス拡散層と電極層とが一体化した積層体シートを得る第1取得工程と、
    前記電極層上に長尺状の剥離紙を配置して、前記積層体シートと前記剥離紙とを巻き取る巻取工程と、
    前記積層体シートと前記剥離紙とを巻き出して、前記電極層上に前記剥離紙を配置したまま、前記剥離紙と、前記ガス拡散層と前記電極層の少なくとも一方と、を裁断して、枚葉状の前記剥離紙と、枚葉状の前記積層体シートと、を得る第2取得工程と、
    を有することを特徴とする電極層−ガス拡散層接合体の製造方法。
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