JP2015220185A - 膜電極接合体の製造装置及び製造方法 - Google Patents

膜電極接合体の製造装置及び製造方法 Download PDF

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Hiroshi Okonogi
浩史 小此木
沼尾 康弘
Yasuhiro Numao
康弘 沼尾
倫人 岸
Michito Kishi
倫人 岸
隆行 平尾
Takayuki Hirao
隆行 平尾
西村 公男
Kimio Nishimura
公男 西村
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Abstract

【課題】膜電極接合体の電解質膜にシワが入ることを防止することのできる膜電極接合体の製造装置を提供する。【解決手段】減圧チャンバ50と、載置される電解質膜21を吸着自在な載置面61を備える吸着ステージ60と、減圧チャンバ内を吸引して減圧するとともに、載置面の反対側の面から載置面を吸引して、電解質膜を載置面に固定させる吸引部90と、吸引部によって載置面に固定される電解質膜の表面21Sに、触媒層形成用インク22Aを塗布する塗布部70と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、膜電極接合体の製造装置及び製造方法に関する。
近年、エネルギー・環境問題を背景とした社会的要求や動向と呼応して、常温でも作動して高出力密度が得られる燃料電池が電気自動車用電源、定置型電源として注目されている。燃料電池は、電極反応による生成物が原理的に水であり、地球環境への負荷が少ないクリーンな発電システムである。特に、固体高分子形燃料電池(PEFC)は、比較的低温で作動することから、電気自動車用電源として期待されている。
固体高分子形燃料電池は、電解質膜、当該電解質膜の両面に形成される触媒層、ガス拡散層等を有する膜電極接合体(Membrane Electrode Assembly 以下、MEAと称する)を含む。膜電極接合体がセパレータを介して複数積層されて燃料電池が構成される。
例えば、下記の特許文献1には、電解質膜に触媒層形成用インクを塗布する工程、及び塗布した触媒層形成用インクを常温にて減圧乾燥させて触媒層を形成する工程を備える膜電極接合体の製造方法が開示されている。
特開2010−33731号公報
特許文献1に記載の膜電極接合体の製造方法では、電解質膜に触媒層形成用インクを塗布する際に、電解質膜が膨潤する虞がある。一方、電解質膜の表面に触媒層形成用インクが塗布された状態で、触媒層形成用インクを減圧乾燥させて触媒層を形成する際に、電解質膜が収縮する虞がある。このように電解質膜が膨潤または収縮することによって、電解質膜にシワが入ってしまい、完成した燃料電池が所望の電池性能を満足することができない虞がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、膜電極接合体の電解質膜にシワが入ることを防止することのできる膜電極接合体の製造装置及び製造法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係る膜電極接合体の製造装置は、電解質膜に触媒成分を含有する触媒層形成用インクを塗布することによって、前記電解質膜及び触媒層を有する膜電極接合体を製造する製造装置である。膜電極接合体の製造装置は、減圧チャンバと、前記減圧チャンバ内に設けられ、載置される前記電解質膜を吸着自在な載置面を備える吸着ステージと、を有する。膜電極接合体の製造装置は、前記減圧チャンバ内を吸引して減圧するとともに、前記載置面の反対側の面から前記載置面を吸引して、前記電解質膜を前記載置面に固定させる吸引部を有する。膜電極接合体の製造装置は、前記吸引部によって前記載置面に固定される前記電解質膜の表面に、前記触媒層形成用インクを塗布する塗布部を有する。前記吸引部は、前記電解質膜を前記載置面に固定させつつ前記減圧チャンバ内を減圧することによって、前記触媒層形成用インクを乾燥させる。
また、上記目的を達成する本発明に係る膜電極接合体の製造方法は、電解質膜に触媒成分を含有する触媒層形成用インクを塗布することによって、前記電解質膜及び触媒層を有する膜電極接合体を製造する製造方法である。膜電極接合体の製造方法は、減圧チャンバ内に設けられる吸着ステージの載置面に前記電解質膜を載置する載置工程を有する。膜電極接合体の製造方法は、前記載置面に対して反対側の面から吸引して、前記載置面に載置される前記電解質膜を固定する吸着工程を有する。膜電極接合体の製造方法は、前記載置面に固定される前記電解質膜の表面に、前記触媒層形成用インクを塗布する塗布工程を有する。膜電極接合体の製造方法は、前記電解質膜を前記載置面に固定させつつ、前記減圧チャンバ内を吸引して減圧することによって、前記電解質膜上に塗布された前記触媒層形成用インクを乾燥する乾燥工程を有する。
上述した膜電極接合体の製造装置及び製造方法によれば、電解質膜に触媒層形成用インクを塗布する際に、電解質膜は吸着ステージの載置面に吸着されるため、電解質が膨潤することを好適に防止することができる。一方、電解質膜の表面に塗布された触媒層形成用インクを減圧乾燥させる際に、電解質膜は吸着ステージの載置面に吸着されるため、電解質膜が収縮することを好適に防止することができる。したがって、膜電極接合体の電解質膜にシワが入ることを防止することができる。
本実施形態に係る燃料電池のセル構造を示す断面図である。 本実施形態に係る膜電極接合体の製造装置を示す概略構成図である。 本実施形態に係る膜電極接合体の製造方法を示すフローチャートである。 膜電極接合体の製造方法の初期状態を示す概略図である。 膜電極接合体の製造方法の第1吸着工程の様子を示す概略図である。 膜電極接合体の製造方法の第1塗布工程の様子を示す概略図である。 膜電極接合体の製造方法の第1塗布工程終了時の様子を示す概略図である。 膜電極接合体の製造方法の第1乾燥工程の様子を示す概略図である。 膜電極接合体の製造方法の第1乾燥工程終了時の様子を示す概略図である。 膜電極接合体の製造方法の第2吸着工程の様子を示す概略図である。 膜電極接合体の製造方法の剥離工程の様子を示す概略図である。 膜電極接合体の製造方法の第2塗布工程の様子を示す概略図である。 膜電極接合体の製造方法の第2塗布工程終了時の様子を示す概略図である。 膜電極接合体の製造方法の第2乾燥工程の様子を示す概略図である。 膜電極接合体の製造方法の第2乾燥工程終了時の様子を示す概略図である。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる。
図1は、本実施形態に係る燃料電池の単セル10を示す断面図である。
単セル10は、図1に示すように、水素を燃料とする固体高分子形燃料電池(PEFC)等に適用され、MEA(膜電極接合体)20、セパレータ31、32、及びガスケット41,42を有する。
MEA20は、電解質膜21、触媒層22、23、ガス拡散層24、25を有する。
触媒層22は、触媒成分、触媒成分を担持する導電性の触媒担体および高分子電解質を含んでおり、水素の酸化反応が進行するアノード触媒層であり、電解質膜21の一方の側に配置される。
触媒層23は、触媒成分、触媒成分を担持する導電性の触媒担体および高分子電解質を含んでおり、酸素の還元反応が進行するカソード触媒層であり、電解質膜21の他方の側に配置される。
電解質膜21は、触媒層22で生成したプロトンを触媒層23へ選択的に透過させる機能およびアノード側に供給される燃料ガスとカソード側に供給される酸化剤ガスとを混合させないための隔壁としての機能を有する。
ガス拡散層24は、アノード側に供給される燃料ガスを分散させるためのアノードガス拡散層であり、セパレータ31と触媒層22との間に位置している。
ガス拡散層25は、カソード側に供給される酸化剤ガスを分散させるためのカソードガス拡散層であり、セパレータ32と触媒層23との間に位置している。
セパレータ31、32は、単セル10を電気的に直列接続する機能および燃料ガス、酸化剤ガスおよび冷媒を互いに遮断する隔壁としての機能を有する。セパレータ31、32は、MEA20と略同一形状であり、例えば、ステンレス鋼鈑にプレス加工を施すことによって形成される。ステンレス鋼鈑は、複雑な機械加工を施しやすくかつ導電性が良好である点で好ましく、必要に応じて、耐食性のコーティングを施すことも可能である。
セパレータ31は、MEA20のアノード側に配置されるアノードセパレータであり、触媒層22に相対し、MEA20とセパレータ31との間に位置するガス流路を構成する溝部31aを有する。溝部31aは、燃料ガスを触媒層22に供給するために利用される。
セパレータ32は、MEA20のカソード側に配置されるカソードセパレータであり、触媒層23に相対し、MEA20とセパレータ32との間に位置するガス流路を構成する溝部32aを有する。溝部32aは、酸化剤ガスを触媒層23に供給するために利用される。
ガスケット41、42は、枠形状を有し、電解質膜21の外周部の両面に配置される。
ガスケット41は、触媒層22(およびガス拡散層24)を包囲するように塗布されており、触媒層22に供給される燃料ガスが外部にリークするのを防止する機能を有する。
ガスケット42は、触媒層23(およびガス拡散層25)を包囲するように塗布されており、触媒層23に供給される酸化剤ガスが外部にリークするのを防止する機能を有する。
次に、各構成部材の材質およびサイズ等について詳述する。
電解質膜21は、パーフルオロカーボンスルホン酸系ポリマーから構成されるフッ素系電解質膜、スルホン酸基を有する炭化水素系樹脂膜、リン酸やイオン性液体等の電解質成分を含浸した多孔質状の膜を、適用することが可能である。パーフルオロカーボンスルホン酸系ポリマーは、例えば、ナフィオン(登録商標、デュポン株式会社製)、アシプレックス(登録商標、旭化成株式会社製)、フレミオン(登録商標、旭硝子株式会社製)である。多孔質状の膜は、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)から形成される。
電解質膜21の厚みは、特に限定されないが、強度、耐久性および出力特性の観点から5〜300μmが好ましく、より好ましくは10〜200μmである。
触媒層(カソード触媒層)23に用いられる触媒成分は、酸素の還元反応に触媒作用を有するものであれば、特に限定されない。触媒層(アノード触媒層)22に用いられる触媒成分は、水素の酸化反応に触媒作用を有するものであれば、特に限定されない。
具体的な触媒成分は、例えば、白金、ルテニウム、イリジウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、タングステン、鉛、鉄、クロム、コバルト、ニッケル、マンガン、バナジウム、モリブデン、ガリウム、アルミニウム等の金属、及びそれらの合金等などから選択される。触媒活性、一酸化炭素等に対する耐被毒性、耐熱性などを向上させるために、少なくとも白金を含むものが好ましい。カソード触媒層およびアノード触媒層に適用される触媒成分は、同一である必要はなく、適宜変更することが可能である。
触媒層22、23に用いられる触媒の導電性担体は、触媒成分を所望の分散状態で担持するための比表面積、および、集電体として十分な電子導電性を有しておれば、特に限定されないが、主成分がカーボン粒子であるのが好ましい。カーボン粒子は、例えば、カーボンブラック、活性炭、コークス、天然黒鉛、人造黒鉛から構成される。
触媒層22、23に用いられる高分子電解質は、少なくとも高いプロトン伝導性を有する部材であれば、特に限定されず、例えば、ポリマー骨格の全部又は一部にフッ素原子を含むフッ素系電解質や、ポリマー骨格にフッ素原子を含まない炭化水素系電解質が適用可能である。触媒層22、23に用いられる高分子電解質は、電解質膜21に用いられる高分子電解質と同一であっても異なっていてもよいが、電解質膜21に対する触媒層22、23の密着性を向上させる観点から、同一であることが好ましい。
本実施形態では触媒層22,23として、高沸点溶剤(プロピレングリコール(PG)、プロピレングリコール1−モノメチルエーテル2−アセテート(PEGMEA)、1−メトキシ−2−プロパノール(PGME)など)を添加できる。これは後述するように、触媒層22,23を減圧することによって乾燥するためである。このように高沸点溶剤を添加することによって、触媒層形成用インク22A,23Aの乾燥性を制御し易く、塗布中に発生する異物やスジムラ、乾燥中に発生するひび割れの発生を抑制できる。
触媒層の厚みは、水素の酸化反応(アノード側)および酸素の還元反応(カソード側)の触媒作用が十分発揮できる厚みであれば特に制限されず、従来と同様の厚みが使用できる。具体的には、各触媒層の厚みは、1〜20μmが好ましい。
ガス拡散層24、25は、例えば、グラッシーカーボン等の炭素製の織物、紙状抄紙体、フェルト、不織布といった導電性及び多孔質性を有するシート状材料を、基材として構成される。基材の厚さは、特に限定されないが、機械的強度およびガスや水などの透過性の観点から、30〜500μmが好ましい。ガス拡散層24、25は、撥水性およびフラッディング現象の抑制の観点から、基材に撥水剤を含ませることが好ましい。撥水剤は、例えば、PTFE、PVDF、ポリヘキサフルオロプロピレン、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)などのフッ素系の高分子材料、ポリプロピレン、ポリエチレンである。
セパレータ31、32は、ステンレス鋼鈑から構成する形態に限定されず、その他の金属材料(例えば、アルミニウム板やクラッド材)、緻密カーボングラファイトや炭素板などのカーボンを適用することも可能である。カーボンを適用する場合、溝部31a、32aは、切削加工やスクリーン印刷によって形成することが可能である。
ガスケット41、42は、接着剤から形成される。接着剤には、例えば、熱可塑性の接着剤であるホットメルト剤を使用することができる。ガスケット41、42の厚さは、10μm〜2mmが好ましい。
次に、図2を参照して、本実施形態に係る膜電極接合体20の製造装置100について説明する。なお、以下の説明で、「電解質膜21」と記載する場合において、「一方の面に保護シートSが貼り付けられた電解質膜21」を意味する場合がある。
図2は、本実施形態に係る膜電極接合体20の製造装置100を示す概略構成図である。
膜電極接合体20の製造装置100は、電解質膜21に触媒成分を含有する触媒層形成用インク22Aを塗布することによって、電解質膜21及び触媒層22を有する膜電極接合体20を製造する製造装置である。
膜電極接合体20の製造装置100は、図2に示すように、減圧チャンバ50と、吸着ステージ60と、塗布部70と、搬送部80と、吸引部90と、駆動部120と、制御部130と、を有する。減圧チャンバ50、吸着ステージ60、及び搬送部80は、減圧乾燥装置140を構成する。
減圧チャンバ50は、内部空間の圧力を減圧可能に構成される。減圧チャンバ50の内部空間における圧力は、後述する吸引部90の第1吸引部91によって、例えば、5Pa〜4000Paの範囲に設定され得る。
減圧チャンバ50は、上側チャンバ51と、下側チャンバ56と、を有する。
上側チャンバ51は、駆動部120によって、図2の上下方向に移動可能に構成される。上側チャンバ51は、後述する第1吸引部91の第1配管98が気密に連結される開口部52を有する。また、上側チャンバ51には、減圧乾燥時の吸引ムラを低減するための整流プレート54が設けられる。なお、図2において、整流プレート54は断面図によって示し、ハッチングは省略している。
下側チャンバ56は、後述する第2吸引部92の第2配管95が気密に連結される開口部57を有する。
上側チャンバ51の端部53及び下側チャンバ56の端部58が、互いに接触した状態で、減圧チャンバ50の内部空間は減圧される。
吸着ステージ60は、減圧チャンバ50内に設けられ、載置される電解質膜21を吸着自在な載置面61を備える。吸着ステージ60は、減圧チャンバ50の下側チャンバ56の上面に載置される。後述する吸引部90の第2吸引部92が、吸着ステージ60の貫通孔(不図示)を吸引することによって、吸着ステージ60の載置面61が負圧となり、電解質膜21が吸着ステージ60の載置面61に固定される。
吸着ステージ60の載置面61は、電解質膜21の全面を吸着するように構成されることが好ましい。また、吸着ステージ60の載置面61には、撥水処理が施されることが好ましい。撥水処理は、例えば、フッ素系表面処理であるが、これに限定されない。このように吸着ステージ60の載置面61に撥水処理を施すことによって、吸着ステージ60の載置面61に触媒層形成用インク22Aが付着した場合、触媒層形成用インク22Aを弾くことができる。したがって、吸着ステージ60の貫通孔の目詰まりを防止し、吸着ステージ60の吸着性能を維持することができる。
塗布部70は、吸引部90によって吸着ステージ60の載置面61に固定される電解質膜21の表面21Sに触媒層形成用インク22Aを塗布する。塗布部70は、駆動部120によって、電解質膜21の表面21Sの所望の位置に触媒層形成用インク22Aを塗布するように移動される。
塗布部70は、例えば、スリットダイ方式が適用され、ダイに形成したスリットから触媒層形成用インク22Aが押し出されて塗布される。塗布部70の吐出の方式は、スリットダイ方式に限定されず、スプレー方式、インクジェット方式等が用いられ得る。
搬送部80は、吸着ステージ60の載置面61に電解質膜21を搬送するとともに、載置面61に載置される電解質膜21を減圧チャンバ50外へ搬出する。
搬送部80は、第1吸引部91が吸引することによって電解質膜21を吸着する吸着面81Aを備えるステージ81と、ステージ81を移動させる移動部82と、を有する。
ステージ81の吸着面81Aは、吸引部90の第1吸引部91が吸引することによって、電解質膜21を吸着する。より具体的には、第1吸引部91が、ステージ81の貫通孔(不図示)を吸引することによって、吸着面81Aが負圧となり、電解質膜21が吸着面81Aに吸着されて固定される。そして、吸着面81Aに固定された電解質膜21を吸着ステージ60の所望の位置に搬送する。また、載置面61に載置される電解質膜21を、吸着面81Aによって固定し、減圧チャンバ50外へ搬出する。
ステージ81の吸着面81Aは、電解質膜21の全面を吸着するように構成されることが好ましい。また、ステージ81の吸着面81Aには、吸着ステージ60の載置面61と同様に、撥水処理が施されることが好ましい。
移動部82は、例えば、自動搬送ロボットや自動搬送アームである。なお、移動部82の制御は、制御部130によって行われる。
吸引部90は、吸着ステージ60の載置面61の反対側の面から載置面61を吸引して、電解質膜21を載置面61に固定させた後に、減圧チャンバ50内を吸引して減圧する。
吸引部90は、減圧チャンバ50内を吸引して減圧するとともに、ステージ81の貫通孔を吸引する第1吸引部91と、載置面61の反対側の面から載置面61を吸引して、電解質膜21を載置面61に固定させる第2吸引部92と、を有する。
電解質膜21の表面21Sに触媒層形成用インク22Aが塗布された状態で、第2吸引部92が電解質膜21を吸着ステージ60の載置面61に固定させ、第1吸引部91が減圧チャンバ50内を減圧することによって、触媒層形成用インク22Aを乾燥させる。このとき、吸着ステージ60の載置面61における電解質膜21を吸引する圧力P1は、減圧チャンバ50内の圧力P2よりも小さく設定することが好ましい。このように設定することで、減圧乾燥する際に、電解質膜21が吸着ステージ60から剥離することを好適に防止することができる。
第1吸引部91は、第1ポンプ96と、第1ポンプ96の吸引圧を調整する第1開閉弁97と、第1ポンプ96の吸引圧を減圧チャンバ50内に連通させる第1配管98と、を有する。
第1ポンプ96は、メカニカルブースターポンプであって、例えば250Pa,50Pa,40Paの3段階の圧力調整が可能である。このため、減圧チャンバ50内の圧力を、大気圧から250Pa、250Paから50Pa、50Paから40Paと、段階的に下げることが可能である。なお、圧力調整が可能な段階数は、3回に限定されない。この構成によれば、触媒層形成用インク22Aの急激な乾燥を防止でき、触媒層22にクラックが発生することを防止することができる。
第2吸引部92は、第2ポンプ93と、第2ポンプ93の吸引圧を調整する第2開閉弁94と、第2ポンプ93の吸引圧を吸着ステージ60の貫通孔に連通する第2配管95と、を有する。第2吸引部92は、加圧手段99をさらに有する。
第2ポンプ93は、第1ポンプ96と同様の構成であるため、説明は省略する。
第2開閉弁94は三方弁であって、第2ポンプ93と加圧手段99の圧力を調整しつつ切り替え可能に構成される。
加圧手段99は、吸着ステージ60の載置面61の反対側の面から載置面61を加圧することによって、吸着ステージ60の載置面61に載置される電解質膜21を剥離することができる。
駆動部120は、上側チャンバ51を上下方向に移動させ、塗布部70を水平方向に移動させる。駆動部120は、ボールネジ等による昇降機構及びボールネジやリニアスライダーによる横行機構により構成される。なお、駆動部120の制御は、制御部130によって行われる。
制御部130は、例えばCPUを含むコンピュータにより構成される。
次に、図3〜図15を参照して、本実施形態に係る膜電極接合体20の製造方法について説明する。
図3は、本実施形態に係る膜電極接合体の製造方法を示すフローチャートである。図4は、膜電極接合体の製造方法の初期状態を示す概略図である。図5は、膜電極接合体の製造方法の第1吸着工程の様子を示す概略図である。図6は、膜電極接合体の製造方法の第1塗布工程の様子を示す概略図である。図7は、膜電極接合体の製造方法の第1塗布工程終了時の様子を示す概略図である。図8は、膜電極接合体の製造方法の第1乾燥工程の様子を示す概略図である。図9は、膜電極接合体の製造方法の第1乾燥工程終了時の様子を示す概略図である。図10は、膜電極接合体の製造方法の第2吸着工程の様子を示す概略図である。図11は、膜電極接合体の製造方法の剥離工程の様子を示す概略図である。図12は、膜電極接合体の製造方法の第2塗布工程の様子を示す概略図である。図13は、膜電極接合体の製造方法の第2塗布工程終了時の様子を示す概略図である。図14は、膜電極接合体の製造方法の第2乾燥工程の様子を示す概略図である。図15は、膜電極接合体の製造方法の第2乾燥工程終了時の様子を示す概略図である。なお、図4〜15において、理解の容易のため、搬送部80、吸引部90、駆動部120、及び制御部130は省略して示す。
まず、図4に示すように、膜電極接合体20の製造装置100をセットする。
次に、図5に示すように、一方の面に保護シートSが貼り付けられた電解質膜21を搬送部80によって搬送し、載置面61の所望の位置に載置する(第1載置工程S01)。このとき、保護シートSが載置面61側となるように載置する。
次に、第2吸引部92が、載置面61に対して反対側の面から吸引して、載置面61に載置される電解質膜21を、保護シートSを介して載置面61に固定する(第1吸着工程S02)。
次に、図6に示すように、塗布部70が、載置面61に固定される電解質膜21の表面21Sに、触媒層形成用インク22Aを塗布する(第1塗布工程S03)。このとき、電解質膜21の表面21Sの所望の位置に触媒層形成用インク22Aを塗布するように、駆動部120によって塗布部70を移動させる。そして、図7に示すように、電解質膜21の表面21Sの所望の位置に触媒層形成用インク22Aが塗布される。第1塗布工程S03において、電解質膜21は吸着ステージ60の載置面61に固定されるため、電解質膜21が膨潤することを好適に防止することができる。
次に、図8に示すように、上側チャンバ51を下側チャンバ52に近接させる。そして、電解質膜21を載置面61に固定させつつ、減圧チャンバ50内を吸引して減圧することによって、電解質膜21上に塗布された触媒層形成用インク22Aを乾燥する(第1乾燥工程S04)。より具体的には、第2吸引部92が吸引することによって、電解質膜21を吸着ステージ60の載置面61に吸着して固定させる。一方、第1吸引部91が吸引して、減圧チャンバ50内を減圧する。このとき、上述したように、載置面61における電解質膜21を吸引する圧力P1は、減圧チャンバ50内の圧力P2よりも小さく設定することが好ましい。このように設定することで、電解質膜21が吸着ステージ60から剥離することを好適に防止することができる。また、上述したように、第1ポンプ96は、250Pa,50Pa,40Paの3段階の圧力調整が可能であるため、減圧チャンバ50内の圧力を、大気圧から250Pa、250Paから50Pa、50Paから40Paと、段階的に下げることができる。したがって、触媒層形成用インク22Aの急激な乾燥を防止でき、触媒層22にクラックが発生することを防止することができる。第1乾燥工程S04において、電解質膜21は吸着ステージ60の載置面61に吸着されるため、電解質膜21が収縮することを好適に防止することができる。
以上の工程によって、図9に示すように、電解質膜21の保護シートSが貼り付けられる面の反対側の面に触媒層22が形成される。
次に、搬送部80によって、電解質膜21を減圧チャンバ50外へ搬出する。このとき、上述したように、第2吸引部92の加圧手段99は、載置面61を加圧することによって、載置面61に載置される電解質膜21を剥離するように構成される。したがって、容易に、載置面61に載置される電解質膜21を剥離でき、電解質膜21の搬出作業が容易となる。
次に、図10に示すように、上側に保護シートSが、下側に触媒層22が配置されるように電解質膜21の上下を反転させる(反転工程S05)。電解質膜21の上下の反転方法は、特に限定されないが、例えば、吸着ステージ60が反転機構を有することで反転が可能である。
そして再度、電解質膜21を搬送部80によって搬送し、吸着ステージ60の載置面61に載置する(第2載置工程S06)。このとき、触媒層22が吸着ステージ60の載置面61側となるように載置する。
次に、第2吸引部92が、載置面61を吸引して、載置面61に載置される電解質膜21を、触媒層22を介して載置面61に固定する(第2吸着工程S07)。
次に、図11に示すように、保護シートSを電解質膜21から剥離する(剥離工程S08)。具体的には、まず、上側チャンバ51を下側チャンバ56に近接させる。そして、第2吸引部92が吸引することによって、吸着ステージ60の載置面61に電解質膜21及び触媒層22が吸着され、第1吸引部91が吸引することによって、ステージ81の吸着面81Aに保護シートSが吸着される。そして、上側チャンバ51を下側チャンバ56から離間することによって、保護シートSが、電解質膜21から剥離される。
膜電極接合体20の製造装置100は、図11に示すように、保護シートSを電解質膜21から剥離する際の帯電を除去する除電部160をさらに有することが好ましい。除電部160は、例えばイオナイザーであって、電解質膜21及び保護シートSが剥離する剥離面に照射されるように配置される。このように、除電部160が設けられることによって、電解質膜21の静電破壊や、吸着ステージ60の鏡面化を抑制することができる。
次に、図12に示すように、塗布部70が、載置面61に固定される電解質膜21の触媒層22が形成される面と反対側の面に、触媒層形成用インク23Aを塗布する(第2塗布工程S09)。そして、図13に示すように、電解質膜21の触媒層22が形成される面と反対側の面の所望の位置に触媒層形成用インク23Aが塗布される。
次に、図14に示すように、上側チャンバ51を下側チャンバ52に近接させる。そして、電解質膜21を載置面61に固定させつつ、減圧チャンバ50内を吸引して減圧することによって、電解質膜21上に塗布された触媒層形成用インク23Aを乾燥させる(第2乾燥工程S10)。
以上の工程によって、図15に示すように、電解質膜21の両面に触媒層22,23が形成される。この後、必要に応じて、ガス拡散層24,25を触媒層22,23の電解質膜が設けられる面と反対側の面に形成して単セル10が完成する。
以上説明したように、本実施形態に係る膜電極接合体20の製造装置100において、電解質膜21に触媒層形成用インク22Aを塗布する際に、電解質膜21は吸着ステージ60の載置面61に吸着される。このため、電解質膜21が膨潤することを好適に防止することができる。一方、電解質膜21の表面21Sに塗布された触媒層形成用インク22Aを減圧乾燥させる際に、電解質膜21は吸着ステージ60の載置面61に吸着されるため、電解質膜21が収縮することを好適に防止することができる。したがって、膜電極接合体20の電解質膜21にシワが入ることを防止することができる。
また、減圧チャンバ50内で、触媒層形成用インク22Aの塗布及び乾燥を行うため、製造装置全体としての専有面積を小さくすることができる。さらに、熱源を使用することなく減圧することによって触媒層形成用インク22Aを乾燥させるために、製造コストを低減することができる。また、電解質膜21に触媒層形成用インク22Aを塗布した後に搬送することなく、乾燥させるため、製造時間の短縮を図ることができる。
また、吸引部90は、減圧チャンバ50内を吸引して減圧する第1吸引部91と、載置面61の反対側の面から載置面61を吸引して、電解質膜21を載置面61に吸着して固定させる第2吸引部92と、を有する。このため、乾燥工程S04において、載置面61における電解質膜21を吸引する圧力P1を、減圧チャンバ50内の圧力P2よりも小さく設定することができ、吸着ステージ60から電解質膜21が剥離することを好適に防止することができる。
また、載置面61に電解質膜21を搬送するとともに、載置面61に載置される電解質膜21を減圧チャンバ50外へ搬出する搬送部80をさらに有する。搬送部80は、第1吸引部91が吸引することによって電解質膜21を吸着する吸着面81Aを有する。このため、吸着ステージ60の載置面61に電解質膜21を精度良く載置することができ、触媒層形成用インク22Aを精度良く塗布することができる。
また、載置面61及び吸着面81Aは、電解質膜21の全面を吸着する。このため、電解質膜21の膨潤や収縮の発生をより好適に防止することができる。
また、載置面61及び吸着面81Aには、撥水処理が施される。このため、載置面61または吸着面81Aに触媒層形成用インク22Aが付着した場合、触媒層形成用インク22Aを弾くことができる。したがって、吸着ステージ60及びステージ81の貫通孔の目詰まりを防止し、吸着ステージ60及びステージ81の吸着性能を維持することができる。
また、第1吸引部91は、メカニカルブースターポンプを有する。このため、減圧チャンバ内を高真空にすることができ、触媒層形成用インク22Aとして、沸点が約70℃の低沸点溶剤から、約200℃の高沸点溶剤まで、使用することができる。したがって、触媒層形成用インク22Aの乾燥の進行を抑制でき、触媒層形成用インク22Aの凝集起因の異物やスジムラの発生を抑制できる。
また、メカニカルブースターポンプは、3段階の圧力調整が可能である。このため、触媒層形成用インク22Aの急激な乾燥を防止でき、触媒層22にクラックが発生することを防止できる。
また、第2吸引部92は、載置面61の反対側の面から載置面61を加圧する加圧手段99をさらに有し、加圧手段99は、載置面61に載置される電解質膜21を剥離する。このため、第1乾燥工程S04の後に、電解質膜21を減圧チャンバ50内から搬出する際に、容易に電解質膜21を載置面61から剥離することができる。
また、電解質膜21には、一方の面に保護シートSが貼り付けられている。また、載置面61は電解質膜21を吸着し、吸着面81Aは、保護シートSを吸着した状態で互いに離間することによって、保護シートSを電解質膜21から剥離する。このため、保護フィルムSを剥離する際に、電解質膜21は載置面61に吸着されているため、電解質膜21にシワが入ることを防止することができる。
また、保護シートSを電解質膜21から剥離する際の帯電を除去する除電部160を有する。このため、電解質膜21の静電破壊や、吸着ステージ60の鏡面化を抑制することができる。
また、塗布部70は、スリットダイ方式、スプレー方式、またはインクジェット方式が適用される。このため、多様なウェットプロセスの塗布に適用できる。
また、本実施形態に係る膜電極接合体20の製造方法において、電解質膜21に触媒層形成用インク22Aを塗布する際に、電解質膜21は吸着ステージ60の載置面61に吸着される。このため、電解質膜21が膨潤することを好適に防止することができる。一方、電解質膜21の表面21Sに塗布された触媒層形成用インク22Aを減圧乾燥させる際に、電解質膜21は吸着ステージ60の載置面61に吸着される。このため、電解質膜21が収縮することを好適に防止することができる。したがって、膜電極接合体20の電解質膜21にシワが入ることを防止することができる。
また、乾燥工程S04において、減圧チャンバ50内の圧力P2は、吸着ステージ60の載置面61における電解質膜21を吸引する圧力P1よりも大きい。このため、乾燥工程S04において、吸着ステージ60から電解質膜21が剥離することを好適に防止することができる。
また、乾燥工程S04において、減圧チャンバ内50の圧力は、5Pa〜4000Paである。このため、減圧チャンバ50内を高真空にすることができ、触媒層形成用インク22Aとして、沸点が約70℃の低沸点溶剤から、約200℃の高沸点溶剤まで、使用することができる。したがって、触媒層形成用インク22Aの乾燥の進行を抑制でき、触媒層形成用インク22Aの凝集起因の異物やスジムラの発生を抑制できる。
以下、上述した実施形態の改変例を例示する。
上述した実施形態では、吸引部90は第1吸引部91及び第2吸引部92を有した。しかしながら、吸引部は1つから構成されてもよく、このとき、調整バルブによって減圧チャンバ50内を吸引する圧力と、吸着ステージ60の載置面61における電解質膜21を吸引する圧力と、がそれぞれ調整される。
また、上述した実施形態では除電部160は、保護シートSを電解質膜21から剥離する際の帯電を除去した。しかしながら、除電部160は、電解質膜21を吸着ステージ60から剥離する際の帯電を除去してもよい。
20 膜電極接合体、
21 電解質膜、
21S 電解質膜の表面、
22,23 触媒層
22A,23A 触媒層形成用インク、
50 減圧チャンバ、
60 吸着ステージ、
61 載置面、
70 塗布部、
80 搬送部、
81A 吸着面、
90 吸引部、
91 第1吸引部、
92 第2吸引部、
100 膜電極接合体の製造装置、
160 除電部、
S 保護シート、
S01 第1載置工程(載置工程)、
S02 第1吸着工程(吸着工程)、
S03 第1塗布工程(塗布工程)、
S04 第1乾燥工程(乾燥工程)、
S06 第2載置工程(載置工程)、
S07 第2吸着工程(吸着工程)、
S09 第2塗布工程(塗布工程)、
S10 第2乾燥工程(乾燥工程)。

Claims (14)

  1. 電解質膜に触媒成分を含有する触媒層形成用インクを塗布することによって、前記電解質膜及び触媒層を有する膜電極接合体を製造する製造装置であって、
    減圧チャンバと、
    前記減圧チャンバ内に設けられ、載置される前記電解質膜を吸着自在な載置面を備える吸着ステージと、
    前記減圧チャンバ内を吸引して減圧するとともに、前記載置面の反対側の面から前記載置面を吸引して、前記電解質膜を前記載置面に固定させる吸引部と、
    前記吸引部によって前記載置面に固定される前記電解質膜の表面に、前記触媒層形成用インクを塗布する塗布部と、を有し、
    前記吸引部は、前記電解質膜を前記載置面に固定させつつ前記減圧チャンバ内を減圧することによって、前記触媒層形成用インクを乾燥させる膜電極接合体の製造装置。
  2. 前記吸引部は、
    前記減圧チャンバ内を吸引して減圧する第1吸引部と、
    前記載置面の反対側の面から前記載置面を吸引して、前記電解質膜を前記載置面に固定させる第2吸引部と、を有する請求項1に記載の膜電極接合体の製造装置。
  3. 前記載置面に前記電解質膜を搬送するとともに、前記載置面に載置される前記電解質膜を前記減圧チャンバ外へ搬出する搬送部をさらに有し、
    前記搬送部は、前記第1吸引部が吸引することによって前記電解質膜を吸着する吸着面を有する請求項2に記載の膜電極接合体の製造装置。
  4. 前記載置面及び前記吸着面の少なくとも一方は、前記電解質膜の全面を吸着する請求項3に記載の膜電極接合体の製造装置。
  5. 前記載置面及び前記吸着面の少なくとも一方には、撥水処理が施される請求項3または4に記載の膜電極接合体の製造装置。
  6. 前記吸引部は、メカニカルブースターポンプを有する請求項2〜5のいずれか1項に記載の膜電極接合体の製造装置。
  7. 前記メカニカルブースターポンプは、少なくとも2段階の圧力調整が可能である請求項6に記載の膜電極接合体の製造装置。
  8. 前記第2吸引部は、前記載置面の反対側の面から前記載置面を加圧する加圧手段をさらに有し、
    前記加圧手段は、前記載置面に載置される前記電解質膜を剥離する請求項2〜7のいずれか1項に記載の膜電極接合体の製造装置。
  9. 前記電解質膜には、一方の面に保護シートが貼り付けられており、
    前記載置面は、前記電解質膜及び前記保護シートの一方を吸着し、前記吸着面は、前記電解質膜及び前記保護シートの他方を吸着した状態で、前記載置面及び前記吸着面を互いに離間することによって、前記保護シートを前記電解質膜から剥離可能に構成される請求項3〜8のいずれか1項に記載の膜電極接合体の製造装置。
  10. 前記保護シートを前記電解質膜から剥離する際の帯電を除去する除電部をさらに有する請求項9に記載の膜電極接合体の製造装置。
  11. 前記塗布部は、スリットダイ方式、スプレー方式、またはインクジェット方式が適用される請求項1〜10のいずれか1項に記載の膜電極接合体の製造装置。
  12. 電解質膜に触媒成分を含有する触媒層形成用インクを塗布することによって、前記電解質膜及び触媒層を有する膜電極接合体を製造する製造方法であって、
    減圧チャンバ内に設けられる吸着ステージの載置面に前記電解質膜を載置する載置工程と、
    前記載置面に対して反対側の面から吸引して、前記載置面に載置される前記電解質膜を固定する吸着工程と、
    前記載置面に固定される前記電解質膜の表面に、前記触媒層形成用インクを塗布する塗布工程と、
    前記電解質膜を前記載置面に固定させつつ、前記減圧チャンバ内を吸引して減圧することによって、前記電解質膜上に塗布された前記触媒層形成用インクを乾燥する乾燥工程と、を有する膜電極接合体の製造方法。
  13. 前記乾燥工程において、
    前記減圧チャンバ内の圧力は、前記載置面における前記電解質膜を吸引する圧力よりも大きい請求項12に記載の膜電極接合体の製造方法。
  14. 前記乾燥工程において、
    前記減圧チャンバ内の圧力は、5Pa〜4000Paである請求項12または13に記載の膜電極接合体の製造方法。
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