JP2019049316A - 軸受部構造及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】軸受部材の保持性能を良好に確保でき、更に、シンプルな構造で且つ生産性を向上できること。【解決手段】ドライブシャフト12を回転自在に支持するベアリング13と、クランクケース11に設けられてベアリングを保持するベアリング保持部14と、を有し、ベアリング保持部14におけるベアリング13を臨む内周面αに溝部21が形成され、樹脂製の熱膨張補正バンド15が、溝部21内に埋め込まれた状態でベアリング保持部14と一体に構成されたものである。【選択図】 図1
Description
本発明は、ケース部材の軸受部材保持部に軸受部材を保持する軸受部構造、及びこの軸受部構造の製造方法に関する。
特許文献1には、軸受外輪の外径面に周方向溝を形成し、この周方向溝に合成樹脂製の熱膨張補正バンドを嵌め合せた軸受が開示され、この軸受が、クランクケースの軸受台に組み込まれている。
特許文献1に記載の軸受では、エンジンの運転時に軸受台と軸受外輪との間に線膨張係数の差によって隙間が生じても、熱膨張補正バンドの熱膨張により上記隙間が埋められることで軸受が良好に保持されて、軸受台と軸受外輪との嵌め合い面のフレッティングが防止される。
ところが、この特許文献1に記載の軸受は、軸受外輪を含む軸受と、クランクケースの軸受台はもちろん、熱膨張補正バンドについても個別に製造する必要があり、しかも、それぞれに高い寸法精度及び組付精度が要求される。このため、複雑な構造であり、生産性が高いとは言い難い。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、軸受部材の保持性能を良好に確保でき、更に、シンプルな構造で且つ生産性を向上できる軸受部構造及びその製造方法を提供することにある。
本発明に係る軸受部構造は、軸を回転自在に支持する軸受部材と、ケース部材に設けられて前記軸受部材を保持する軸受部材保持部と、を有し、前記軸受部材保持部における前記軸受部材を臨む内周面に溝部が形成され、樹脂製の熱膨張補正部材が、前記溝部内に埋め込まれた状態で前記軸受部材保持部と一体に構成されたことを特徴とするものである。
また、本発明に係る軸受部構造の製造方法は、軸を回転自在に支持する軸受部材と、ケース部材に設けられて前記軸受部材を保持する軸受部材保持部と、を有する軸受部構造であって、前記軸受部材保持部における前記軸受部材を臨む内周面に溝部を形成し、この溝部内に樹脂を注入して、樹脂製の熱膨張補正部材を、前記溝部内に埋め込んだ状態で前記軸受部材保持部と一体に構成し、前記軸受部材保持部の前記内周面及び前記熱膨張補正部材を同時に加工して、前記軸受部材に接する前記軸受部材保持面を形成することを特徴とするものである。
本発明によれば、軸受部構造は、ケース部材の軸受部材保持部と軸受部材との間に介在された熱膨張補正部材が熱膨張することで、軸受部材保持部と軸受部材との線膨張係数の差による両部材間の隙間を埋めて補正するので、軸受部材の保持性能を良好に確保できる。この結果、軸受部材保持部と軸受部材間にフレッティングの発生を防止できる。
また、軸受部構造は、熱膨張補正部材がケース部材の軸受部材保持部と一体に構成されたので、部品点数の少ないシンプルな構造になり、更に、熱膨張補正部材を別部品として製造するための設備や工数が不要になるので、生産性を向上させることができる。
以下、本発明を実施するための実施形態を図面に基づき説明する。
[A]第1実施形態(図1〜図3)
図1は、本発明に係る軸受部構造の第1実施形態が適用されたクランクケース及びベアリングを示す部分断面図である。この図1に示す軸受部構造10は、エンジンにおけるケース部材としてのクランクケース11内に設けられた減速機構の各種シャフト(本実施形態ではドライブシャフト12)や、図示しないクランクシャフトを支持するものであり、軸受部材としてのベアリング13、軸受部材保持部としてのベアリング保持部14、及び熱膨張補正部材としての熱膨張補正バンド15を有して構成される。
[A]第1実施形態(図1〜図3)
図1は、本発明に係る軸受部構造の第1実施形態が適用されたクランクケース及びベアリングを示す部分断面図である。この図1に示す軸受部構造10は、エンジンにおけるケース部材としてのクランクケース11内に設けられた減速機構の各種シャフト(本実施形態ではドライブシャフト12)や、図示しないクランクシャフトを支持するものであり、軸受部材としてのベアリング13、軸受部材保持部としてのベアリング保持部14、及び熱膨張補正部材としての熱膨張補正バンド15を有して構成される。
クランクケース11は、図1〜図3に示すように、ベアリング13の中心軸Oを境に、例えば上下に分割可能なアッパケース11Aとロアケース11Bとが結合されて構成される。アッパケース11Aとロアケース11Bは、それぞれ、成形型(例えば金型)を用いて鋳造により成形される。アッパケース11Aには半円筒形状のアッパ保持部エレメント14Aが、また、ロアケース11Bには半円筒形状のロア保持部エレメント14Bがそれぞれ形成される。アッパケース11Aとロアケース11Bとが結合されてクランクケース11が構成されるとき、アッパ保持部エレメント14Aとロア保持部エレメント14Bとにより、ベアリング13を保持する円筒形状のベアリング保持部14が構成される。
ベアリング13は、内輪17と外輪18との間に、転動体19が配設されて構成される。外輪18の外周面が、クランクケース11におけるベアリング保持部14の軸受部材保持面としてのベアリング保持面20に嵌め合されることで、ベアリング13がベアリング保持部14に保持される。また、ベアリング13における内輪17の内周面にドライブシャフト12が嵌め込まれることで、ベアリング13がドライブシャフト12を回転自在に支持する。
上述のベアリング保持部14のベアリング保持面20は、ベアリング保持部14におけるベアリング13を臨む内周面αが切削加工されることで形成されたものである。この切削加工前の内周面αに溝部21が、内周面αに沿って円周形状に形成される。この溝部21は、ベアリング保持部14の内周面αに溝加工されることで形成されてもよいが、本実施形態では、アッパケース11A、ロアケース11Bをそれぞれ鋳造成形する際に用いられるそれぞれの成形型により形成される。
そして、ベアリング保持部14の内周面αの溝部21内に合成樹脂が注入されて、合成樹脂製の熱膨張補正バンド15が、溝部21内に埋め込まれた状態でベアリング保持部14と一体に構成される。その後、ベアリング保持部14の内周面αと熱膨張補正バンド15とに同時に上述の切削加工が施されることで、ベアリング13の外輪18に接触する均一な同一面形状のベアリング保持面20が形成される。
以上のように構成されたことから、本第1実施形態によれば、次の効果(1)〜(5)を奏する。
(1)エンジンの運転によりクランクケース11及びベアリング13の温度が上昇すると、クランクケース11が主にアルミ合金製であり、ベアリング13が主に軸受鋼製であることから、これらのクランクケース11とベアリング13のそれぞれの線膨張係数の差によって、クランクケース11のベアリング保持部14とベアリング13の外輪18との間に隙間が生じ、ベアリング13の外輪18が振動して、ベアリング保持部14のベアリング保持面20とベアリング13の外輪18の外周面にフレッティングが発生する場合がある。
(1)エンジンの運転によりクランクケース11及びベアリング13の温度が上昇すると、クランクケース11が主にアルミ合金製であり、ベアリング13が主に軸受鋼製であることから、これらのクランクケース11とベアリング13のそれぞれの線膨張係数の差によって、クランクケース11のベアリング保持部14とベアリング13の外輪18との間に隙間が生じ、ベアリング13の外輪18が振動して、ベアリング保持部14のベアリング保持面20とベアリング13の外輪18の外周面にフレッティングが発生する場合がある。
このような場合、本実施形態の軸受部構造10では、クランクケース11のベアリング保持部14におけるベアリング保持面20の一部を形成する熱膨張補正バンド15は、ベアリング保持部14とベアリング13の外輪18との間に介在するので、エンジンの運転時に温度上昇して熱膨張することで、ベアリング保持部14と外輪18との間に生じた隙間を埋めて補正する。このため、軸受部構造10によるベアリング13の保持性が良好に確保されて、ベアリング13の外輪18の振動を抑制でき、ベアリング保持部14のベアリング保持面20とベアリング13の外輪18の外周面との間に生ずるフレッティングを防止できる。
(2)軸受部構造10は、熱膨張補正バンド15がクランクケース11のベアリング保持部14と一体に構成されたので、部品点数が少ないシンプルな構造になり、更に、熱膨張補正バンドを別部品として製造するための設備(例えば成形型など)や工数が不要になり、樹脂注入用ノズルなどの簡易な設備でよいので、軸受部構造10の生産性を向上させることができる。
(3)熱膨張補正バンド15がクランクケース14のベアリング保持部14と一体に構成されたので、ベアリング保持部14と熱膨張補正バンド15との間の寸法のばらつきが無くなる。しかも、ベアリング保持部14の内周面αの溝部21に埋め込まれた状態でベアリング保持部14と一体に構成された熱膨張補正バンド15は、ベアリング保持部14の内周面αと同時に加工されてこの内周面αと共に均一な同一面形状のベアリング保持面20を形成する。これらの結果、軸受部構造10は、熱膨張補正バンド15によって、ベアリング保持部14とベアリング13との線膨張係数の差により生ずる隙間の補正を安定して実施できる。
(4)熱膨張補正バンド15がクランクケース11のベアリング保持部14と一体に構成されたので、ベアリング保持部14と熱膨張補正バンド15との間の寸法のばらつきが無くなる。しかも、ベアリング保持部14の内周面αの溝部21に埋め込まれた状態でベアリング保持部14と一体に構成された熱膨張補正バンド15は、ベアリング保持部14の内周面αと同時に加工されてこの内周面αと共に均一な同一面形状のベアリング保持面20を形成するので、この加工前の内径寸法の精度が不要になる。これらの結果、熱膨張補正バンド15の寸法精度及び組付精度の管理が不要になるので、軸受部構造10は精度管理が容易になって生産性を向上させることができる。
(5)クランクケース11におけるベアリング保持部14の溝部21は、クランクケース11のアッパケース11A、ロアケース11Bをそれぞれ鋳造成形する際の成形型により、アッパケース11A、ロアケース11Bの鋳造時に形成される。このため、アッパケース11A、ロアケース11Bの成形後に溝部21を加工する加工工程が不要になり、しかも、溝部21の深浅を上記成形型により自在に形成できるので、この点からも軸受部構造10の生産性を向上させることができる。
[B]第2実施形態(図4)
図4は、本発明に係る軸受部構造の第2実施形態が適用されたロアケースの一部を示す部分側面図である。この第2実施形態において第1実施形態と同様な部分については、第1実施形態と同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
図4は、本発明に係る軸受部構造の第2実施形態が適用されたロアケースの一部を示す部分側面図である。この第2実施形態において第1実施形態と同様な部分については、第1実施形態と同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本第2実施形態の軸受部構造25が第1実施形態と異なる点は、クランクケース11におけるベアリング保持部14の内周面αに形成される溝部26が、その底面26Aに、この底面26Aから更に窪んだ谷部27を備えた点である。
この谷部27は、溝部26の底面26Aに沿って略等間隔に複数設けられる。これらの谷部27のそれぞれは、クランクケース11のアッパケース11A、ロアケース11Bの分割方向Xに窪む形状に形成されて、アッパケース11A、ロアケース11Bの鋳造成形用の成形型により形成が可能になる。
以上のように構成されたことから、本第2実施形態においても、第1実施形態の効果(1)〜(5)と同様な効果を奏するほか、次の効果(6)を奏する。
(6)クランクケース11におけるベアリング保持部14の内周面αに設けられた溝部26が、その底面26Aから更に窪んだ谷部27を備えたことから、この溝部26及び谷部27に合成樹脂が注入されることでベアリング保持部14と一体に構成される、熱膨張補正部材としての熱膨張補正バンド28は、ベアリング保持部14への接着が強固になる。このため、熱膨張補正バンド28が溝部26及び谷部27から剥離し難くなるので、ベアリング保持部14の内周面αを熱膨張補正バンド28と同時に加工してベアリング保持面20を形成する際に、その加工を容易化できる。
[C]第3実施形態(図5)
図5は、本発明に係る軸受部構造の第3実施形態が適用されたロアケースの一部を示す部分平面図である。この第3実施形態において第1実施形態と同様な部分については、第1実施形態と同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
図5は、本発明に係る軸受部構造の第3実施形態が適用されたロアケースの一部を示す部分平面図である。この第3実施形態において第1実施形態と同様な部分については、第1実施形態と同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本第3実施形態の軸受部構造30が第1実施形態と異なる点は、クランクケース11におけるベアリング保持部14の内周面αに設けられる溝部31が、ベアリング13の中心軸O(図1参照)の方向に複数本(例えば2本)並んで形成され、これらの溝部31を相互に繋ぐ連結溝部32が複数本形成された点である。従って、溝部31及び連結溝部32は、梯子形状に形成されることになる。そして、これらの溝部31及び連結溝部32も、アッパケース11A、ロアケース11Bのそれぞれの鋳造用成形型により成形されることが好ましい。
以上のように構成されたことから、本第3実施形態においても、第1実施形態の効果(1)〜(5)と同様な効果を奏するほか、次の効果(7)を奏する。
(7)クランクケース11におけるベアリング保持部14の内周面αに設けられた溝部31が、ベアリング13の中心軸Oの方向に複数本並んで形成され、これらの溝部31が連結溝部32により相互に連結されたことから、この溝部31及び連結溝部32に合成樹脂が注入されることでベアリング保持部14と一体に構成される、熱膨張補正部材としての熱膨張補正バンド33は、ベアリング保持部14への接着が強固になる。このため、熱膨張補正バンド33が溝部31及び連結溝部32から剥離し難くなるので、ベアリング保持部14の内周面αを熱膨張補正バンド33と同時に加工してベアリング保持面20を形成する際に、その加工を容易化できる。
[D]第4実施形態(図6)
図6は、本発明に係る軸受部構造の第4実施形態が適用されたロアケースの一部を示す部分平面図である。この第4実施形態において第1実施形態と同様な部分については、第1実施形態と同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
図6は、本発明に係る軸受部構造の第4実施形態が適用されたロアケースの一部を示す部分平面図である。この第4実施形態において第1実施形態と同様な部分については、第1実施形態と同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本第4実施形態の軸受部構造40が第1実施形態と異なる点は、クランクケース11におけるベアリング保持部14の溝部21内に埋め込まれた状態でベアリング保持部14と一体に設けられた、熱膨張補正部材としての熱膨張補正バンド41が、その幅方向(ベアリング13の中心軸Oの方向)中央位置に逃し溝部42を備えた点である。
この逃し溝部42は、ベアリング保持部14の内周面αを熱膨張補正バンド41と同時に加工してベアリング保持面20を形成した後に、熱膨張補正バンド41の表面に形成される。そして、この逃し溝部42は、熱膨張補正バンド41の全周に亘って、または熱膨張補正バンド41の周方向に適宜の間隔で形成される。
以上のように構成されたことから、本第4実施形態においても、第1実施形態の効果(1)〜(5)と同様な効果を奏するほか、次の効果(8)を奏する。
(8)クランクケース11の温度上昇時に熱膨張補正バンド41は、ベアリング保持部14のベアリング保持面20とベアリング13の外輪18の外周面との間に生ずる隙間を埋める以上に過度に熱膨張する場合がある。このような場合においても、クランクケース11のベアリング保持部14の溝部21内に埋め込まれた熱膨張補正バンド41の表面に逃し溝部42が設けられたことで、熱膨張補正バンド41における上述の過度の熱膨張による変形を逃し溝部42に逃すことができる。このため、熱膨張補正バンド41の熱膨張時の破損を確実に防止できる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができ、また、それらの置き換えや変更は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、本実施形態では、本発明の軸受部構造がエンジンに適用されるものを述べたが、工作機械等の各種機械に適用されてもよい。
10…軸受部構造、11…クランクケース(ケース部材)、12…ドライブシャフト(軸)、13…ベアリング(軸受部材)、14…ベアリング保持部(軸受部材保持部)、15…熱膨張補正バンド(熱膨張補正部材)、18…外輪、20…ベアリング保持面(軸受部材保持面)、21…溝部、25…軸受部構造、26…溝部、26A…溝部の底面、27…谷部、28…熱膨張補正バンド(熱膨張補正部材)、30…軸受部構造、31…溝部、32…連結溝部、33…熱膨張補正バンド(熱膨張補正部材)、40…軸受部構造、41…熱膨張補正バンド(熱膨張補正部材)、42…逃し溝部、O…ベアリングの中心軸、α…ベアリング保持部の内周面。
Claims (7)
- 軸を回転自在に支持する軸受部材と、ケース部材に設けられて前記軸受部材を保持する軸受部材保持部と、を有し、
前記軸受部材保持部における前記軸受部材を臨む内周面に溝部が形成され、
樹脂製の熱膨張補正部材が、前記溝部内に埋め込まれた状態で前記軸受部材保持部と一体に構成されたことを特徴とする軸受部構造。 - 前記溝部は、軸受部材保持部の内周面に沿って円周形状に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の軸受部構造。
- 前記溝部は、その底面から更に窪んだ谷部を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の軸受部構造。
- 前記溝部は、軸受部材の軸方向に複数並んで形成され、これらの溝部を相互に繋ぐ連結溝部を備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の軸受部構造。
- 前記熱膨張補正部材は、その幅方向中央位置に逃し溝部を備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の軸受部構造。
- 軸を回転自在に支持する軸受部材と、ケース部材に設けられて前記軸受部材を保持する軸受部材保持部と、を有する軸受部構造であって、
前記軸受部材保持部における前記軸受部材を臨む内周面に溝部を形成し、
この溝部内に樹脂を注入して、樹脂製の熱膨張補正部材を、前記溝部内に埋め込んだ状態で前記軸受部材保持部と一体に構成し、
前記軸受部材保持部の前記内周面及び前記熱膨張補正部材を同時に加工して、前記軸受部材に接する前記軸受部材保持面を形成することを特徴とする軸受部構造の製造方法。 - 前記ケース部材を鋳造により成形し、このケース部材の軸受部材保持部の溝部を、前記ケース部材の鋳造用の型により形成することを特徴とする請求項6に記載の軸受部構造の製造方法。
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