JP2019049141A - 接合構造及び面構造の施工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】施工現場での施工手間を削減することができる接合構造及び面構造の施工方法を提供する。【解決手段】接合構造1は、隣り合うパネル材2を相互に接合する接合構造1であって、一方のパネル材2aの接合面21に固定される取付部30と、取付部30から間隔を開けて平行に延びる差込部32と、を有する第一金物3と、他方のパネル材2bの接合面21に固定され、差込部32が挿入される受入孔を形成する第二金物4と、いずれかのパネル材2の接合面21と直交する端面24に設けられた施工用穴25の側面から接合面21に向かって延びる水平貫通孔を通して、少なくとも第一金物3及び第二金物4に設けられたピン孔に挿入されるピンと、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、隣り合うパネル材同士を相互に接合する接合構造及び当該接合構造を用いた面構造の施工方法に関する。
木材同士の接合構造として、一方の接合面に上方が開口した受け金具を固定し、他方の接合面に受け金具に差込可能な差込み金具を固定しておき、一方の木材を固定した状態で他方の木材を上方から落とし込むことで受け金具の開口に差込み金具を差し込んで固定する構造が知られている(特許文献1、特許文献2参照)。
また、壁パネル同士の接合構造として、隣接する一方の壁パネルの接合面に雄接合金物、他方の壁パネルの前記雄接合金物と対応する接合面に前記雄接合金物と係合して連設する壁パネルの接合面同士を密着させる雌接合金物を取付ける壁パネルの接合構造が提案されている(特許文献3)。
特開2005−273254号公報 特開2008−202326号公報 実開平6−40118号公報
ところで、CLTパネル工法などのパネル工法においては、各パネル材を1枚ずつ吊り上げて現場合わせの手法で施工することになり、施工するパネル材の枚数が多く、また、接合が完了するまでパネル材を支持し続ける必要があるため施工現場での手間が大きい。
そこで、本発明は施工現場での施工手間を削減することができる接合構造及び面構造の施工方法を提供することを目的とする。
本発明の接合構造は、隣り合うパネル材を相互に接合する接合構造であって、一方のパネル材の接合面に固定される取付部と、当該取付部から間隔を開けて前記接合面に対して平行に延びる差込部と、を有する第一金物と、他方のパネル材の接合面に固定され、前記差込部が挿入される受入孔を形成する第二金物と、いずれかのパネル材の接合面と直交する端面に設けられた施工用穴の側面から前記接合面に向かって延びる水平貫通孔を通して、少なくとも前記第一金物及び前記第二金物に設けられたピン孔に挿入されるピンと、を備えることを特徴としている。
本発明の接合構造は、いずれか一方または双方の前記パネル材の接合面は、互いに接合された前記第一金物及び前記第二金物が収納される凹溝部が形成されることを特徴としている。
本発明の接合構造は、前記凹溝部は前記パネル材の接合面及び接合面に直交する一方の端面が開口しており、当該凹溝部の前記端面側の開口に溝用キャップが設けられることを特徴としている。
本発明の接合構造は、前記パネル材の端面に形成された前記施工用穴の開口に穴用キャップが設けられることを特徴としている。
本発明の面構造の施工方法は、上記のいずれかの接合構造を用いた面構造の施工方法であって、複数の連設される前記パネル材のうち、互いに隣り合う前記パネル材の前記一方のパネル材の前記接合面に前記第一金物を固定するとともに、前記他方のパネル材の接合面に前記第二金物を固定する金物固定工程と、前記第一金物の差込部を前記第二金物によって形成された受入孔に挿入する連結工程と、互いに隣り合う前記パネル材のうちいずれかのパネル材の接合面と直交する端面に設けられた前記施工用穴の側面から前記接合面に向かって延びる水平貫通孔にピンを通して、少なくとも前記連結工程で連結した前記第一金物及び前記第二金物に設けられたピン孔に当該ピンを挿入するピン挿入工程と、前記連結工程及び前記ピン挿入工程で互いに接合した複数のパネル材のうち両端のパネル材を保持して、当該複数のパネル材全体を吊り上げて、当該パネル材全体を面構造の設置箇所に配置する吊り上げ配置工程と、を備えることを特徴としている。
本発明の接合構造によると、差込部を有する第一金物が一方のパネル材の接合面に固定され、受入孔を形成する第二金物が他方のパネル材に固定されているので、差込部を受入孔に挿入することで隣り合うパネル材が相互に接合される。これにより、簡単な作業でパネル材同士を接合することができる。そして、ピンを少なくとも第一金物及び第二金物に設けられたピン孔に水平に挿入することで受入孔から差込部が抜けることを防止できる。このようにピンを挿入することで一方のパネル材を吊り上げたとしても接合が解除されることがないので、複数のパネル材を接合した状態のまま一体物として吊り上げて所望の位置に配置することができ、大判のパネル材を製造することなく、大判のパネル材と同様の施工手間で施工することができ、建築物の施工工程を簡略化することができる。そして、パネル材には接合面と直交する端面に施工用穴が設けられており、施工用穴の側面から接合面に向かって延びる水平貫通孔を通してピンが第一金物及び第二金物に設けられるピン孔に挿入される構成であるので、枠材のない板材のみで形成したパネル材であっても水平方向にピンを配置することができる。またパネル材の端面及び接合面にのみ金具が現れる接合形式であるので、パネル材の表面及び裏面の意匠性を損なうことがなく、例えばパネル材を外装または内装のあらわし材としても用いることができる。
本発明の接合構造によると、いずれか一方または双方のパネル材の接合面に、第一金物及び第二金物が収納される凹溝部が形成されるので、接合されたパネル材の間から第一金物及び第二金物が露出することがなく、より意匠性の高い接合構造とすることができる。
本発明の接合構造によると、凹溝部の端面側の開口に溝用キャップが設けられるので、第一金物及び第二金物が凹溝部の開口から外部に露出することが無く、意匠性に優れる。
本発明の接合構造によると、パネル材の端面に形成された施工用穴の開口に穴用キャップが設けられるので、第一金物及び第二金物が施工用穴の開口から外部に露出することが無く、意匠性に優れる。
本発明の面構造の施工方法によると、連結工程及びピン挿入工程で互いに接合した複数のパネル材のうち両端のパネル材を保持して、当該複数のパネル材全体を吊り上げて、当該パネル材全体を面構造の設置箇所に配置するので、大判のパネル材を用いることなく、大判のパネル材と同様の施工手順で施工することができ、パネル材の製造コストと施工コストとを低減することができる。
接合構造の構成を示す断面図。 (A)は第一金物の構成を説明する斜視図であり、(B)はI−I線断面図、(C)はII−II線断面図。 (A)は第二金物の構成を説明する斜視図であり、(B)はIII−III線断面図、(C)はIV−IV線断面図。 パネル材の接合面及び端面の構成を示す斜視図。 パネル材の構成を説明する一部省略断面図。 第一金物を一方のパネル材の接合面に固定する状態を説明する斜視図。 第一金物を一方のパネル材の接合面に固定した状態を説明する断面図。 第二金物を他方のパネル材の接合面に固定する状態を説明する斜視図。 第二金物を他方のパネル材の接合面に固定した状態を説明する断面図。 第一金物の差込部を第二金物の受入孔に挿入する前の状態を説明する断面図。 第一金物の差込部を第二金物の受入孔に挿入した状態を説明する断面図。 ピンを第一金物及び第二金物に形成されたピン孔に挿入する状態を説明する断面図。 穴用キャップを施工用穴に挿入し、溝用キャップを凹溝部に挿入する状態を説明する図。 吊り上げ配置工程を説明する斜視図。 一方のパネル材に施工用穴が形成された変形例を示す断面図。
以下、本発明に係る接合構造1及び面構造の施工方法の最良の実施形態について各図を参照しつつ説明する。接合構造1は、互いに隣り合うパネル材2を相互に接合する構造である。パネル材2は木製のパネル材2であり、矩形板状に形成された集成材又はCLT(Cross Laminated Timber)である。これらパネル材2は隣り合うパネル材2同士が柱材や梁材を介することなく、直接接合されることで、外壁面、床面、屋根面などの面構造を形成する。本実施形態においては、パネル材2は木質系パネル工法における外壁パネル材であり、好ましくは、CLTパネル工法の外壁パネル材である。
接合構造1は、図1に示すように、互いに隣接するパネル材2のうち、一方のパネル材2aに固定される第一金物3と、他方のパネル材2bに固定される第二金物4と、第一金物3及び第二金物4に設けられたピン孔7に挿入されるピン5とを備えている。第一金物3及び第二金物4はパネル材2の上端近傍の接合面21にそれぞれの固定されている。なお、本実施形態においてはパネル材2の接合面21の下部には下部接合構造6が形成されており、第一金物3とほぼ同じ形状の第三金物6a及び第二金物4とほとんど同じ形状の第四金物6bがそれぞれのパネル材2の接合面21に固定されている。第三金物6aの差込部6cが第四金物6bの受入孔6dに係止されることで、接合されたパネル材2の下部が互いに離反することを防止している。
第一金物3は例えば鋼製であり、図1及び図2に示すように、一方のパネル材2aの接合面21に固定される平板状の取付部30と、取付部30の上端から他方のパネル材2b側に突出する連結部31と、連結部31の先端から下方に垂れ下がり、取付部30から間隔を開けて接合面21に対して平行に伸びる平板状の差込部32とが一体形成されている。差込部32は下端の角部が面取りされており、第二金物4によって形成される受入孔40に差込部32を挿入する際にガイドの役割を果たす。差込部32には上下方向に2列で3箇所ずつの作業孔33が形成されている。また、差込部32の中央にはピン孔7が貫通している。また、取付部30には、差込部32の作業孔33と重なる位置に当該作業孔33よりも径の小さい取付孔34が形成されている。取付孔34は円錐状に形成されており、一方のパネル材2aの接合面21に螺合するラグスクリュー35の頭部が取付孔34に圧接することで、第一金物3が一方のパネル材2aの接合面21に固定される。
第二金物4は、例えば鋼製であり、図1及び図3に示すように、受入孔40を有する矩形筒状に形成されている。第二金物4は他方のパネル材2bの接合面21に当接する当接部41と、当接部41から間隔を開けて平行に配置され当該当接部41に対向する対面部42と、当接部41及び対面部42の両側をそれぞれ繋ぐ側面部43と、を有している。受入孔40は、第一金物3の差込部32が差し込み可能な大きさに形成されている。第二金物4の当接部41には円錐状の固定孔44が上下方向に2列で3箇所ずつ形成されており、対面部42には固定孔44と重なる位置に作業孔45が形成されている。固定孔44は円錐状に形成されており、他方のパネル材2bの接合面21に固定されるボルト46の頭部が固定孔44に圧接することで、第二金物4が他方のパネル材2bの接合面21に固定される。当接部41及び対面部42にはそれぞれ中央に重なり合うピン孔7が形成されている。
接合構造1は、第一金物3の差込部32を第二金物4の受入孔40に挿入した状態で、当接部41、差込部32、及び対面部42にそれぞれ形成されたピン孔7にピン5を挿入することで、第一金物3の差込部32の引き抜き方向へ移動するが規制される。ピン5は円柱状でピン孔7に挿入可能な径を有する鋼材である。
なお、第三金物6a及び第四金物6bは第一金物3及び第二金物4とほとんど同じ形状であるので説明を省略する。これら第三金物6a及び第四金物6bにはピン5を挿入しないのでピン孔7が形成されていなくても良い。
パネル材2は集成材又はCLTの矩形板材である。図4及び図5に示すように、一方のパネル材2aの接合面21の上端付近には第一金物3を固定するラグスクリュー35を螺着させる下穴22が予め形成されており、この下穴22にラグスクリュー35が螺合して一方のパネル材2aの接合面21に第一金物3が固定される。また、一方のパネル材2aの接合面21の下部にも第三金物6aを固定するラグスクリュー6eを螺着させる下穴6fが形成されている。
他方のパネル材2bの接合面21には凹溝部23が形成されている。凹溝部23は、第一金物3及び第二金物4を収納可能な溝である。凹溝部23は、少なくとも他方のパネル材2bの接合面21と上端面24とが開口するように形成されている。この凹溝部23によってパネル材2の接合面21の間から第一金物3及び第二金物4が露出することがないので、これらパネル材2を内装又は外装のあらわし材として用いることができる。凹溝部23は、他方のパネル材2bの接合面21の上下方向の全長に設けられていてもよいが、例えば、第一金物3及び第二金物4が配置される上端部と、第三金物6a及び第四金物6bが配置される下部にのみ形成されていても良い。
また、他方のパネル材2bの上端面24の接合面21に近い位置には施工用穴25が形成されている。施工用穴25は直方体状に掘り込まれた穴である。施工用穴25には施工用穴25の接合面21側の側面と凹溝部23とを連通するボルト挿通孔26が上下方向に2列で3箇所ずつ形成されている。ボルト挿通孔26は第二金物4の当接部41に形成された固定孔44と重なり合うように配置されており、固定孔44からボルト挿通孔26にボルト46を挿入し、施工用穴25側に突き出したボルト46の先端にナット47を螺合させることで第二金物4を他方のパネル材2bの接合面21に固定している。なお、第二金物4の他方のパネル材2bの接合面21への固定は、これに限られず、第一金物3の固定と同様にラグスクリューによって固定するものであってもよい。
施工用穴25の接合面21側の側面には、接合面21に向かって延びる水平貫通孔27も形成されている。水平貫通孔27はピン5を挿入可能な円柱形状で第一金物3及び第二金物4に形成されたピン孔7と重なる位置に形成されており、施工用穴25から水平貫通孔27に挿入したピン5を第一金物3及び第二金物4のピン孔7に挿入している。
なお、図12に示されるように、本実施形態の接合構造1においては一方のパネル材2aの接合面21にはピン5が挿入されるものではないが、本発明の接合構造1のピン5は、第一金物3及び第二金物4全体を貫通するとともに、ピン5の先端が一方のパネル2aの接合面21に挿入される構成であってもよい。具体的には、ピン孔7が第一金物3の取付部30にも形成されるとともに、一方のパネル2aの接合面21に図示しない先端挿入孔が形成され、ピン5が水平貫通孔27を通って、当接部41、差込部32、対面部42、及び取付部30にそれぞれ形成されたピン孔7に挿入され、当該ピン5の先端が一方のパネル2aの接合面21に形成された先端挿入孔に挿入される構成であってもよい。このような構成と採ると、より接合強度をあげることができる。
なお、他方のパネル材2bの接合面21の下部には第四金物6bを固定するラグスクリュー6eを螺着させる下穴6fが形成されている。
施工用穴25の開口には、穴用キャップ8が設けられており、凹溝部23の端面24側の開口には、溝用キャップ9が設けられている。穴用キャップ8及び溝用キャップ9は、図1に示すように、外部に露出する側の面がパネル材2の端面24と面一に配置されている。これら穴用キャップ8及び溝用キャップ9が設けられることで第一金物3及び第二金物4は施工穴25及び凹溝部23の開口から外部に露出することが無く接合構造1の意匠性を高めることができる。また、これら穴用キャップ8及び溝用キャップ9は第一金物3及び第二金物4よりも熱伝導率の低い材料で形成されていることが好ましい。穴用キャップ8及び溝用キャップ9が第一金物3及び第二金物4よりも熱伝導率が低い材料で形成されれば、これらの金物3,4が熱橋となって建築物の断熱性能が低下することを防止することができる。なお、穴用キャップ8及び溝用キャップ9は樹脂製に限られるものではなく、例えば木製などの他の材料で形成されていてもよい。
面構造の施工方法は、本実施形態においては外壁面構造の施工方法である。面構造の施工方法は、これに限定されるものではなく、床面構造又は屋根面構造の施工方法であっても良い。面構造の施工方法は、まず、それぞれのパネル材2の接合面21に第一金物3又は第二金物4を固定する金物固定工程を行う。金物固定工程は、図6及び図7に示すように、まず、ラグスクリュー35を第一金物3の差込部32の作業孔33を通じて取付部30の取付孔34に挿入し、当該ラグスクリュー35を一方のパネルの接合面21に設けられた下穴22に螺合することで、ラグスクリュー35の頭部を取付孔34に圧接させて、第一金物3を一方のパネル材2aの接合面21に固定する。そして、図8及び図9に示すように、第二金物4の当接部41を他方のパネル材2bの接合面21に形成された凹溝部23に当接させて、ボルト46を第二金物4の対面部42の作業孔45を通じて当接部41の固定孔44に挿入し、当該ボルト46を他方のパネルの接合面21と施工用穴25とを連通するボルト挿通孔26に挿入し、施工用穴25側に突き出したボルト46の先端にナット47を螺合させることで第二金物4を他方のパネル材2bの接合面21に固定する。
なお、一方のパネル材2aの接合面21の下部には第三金物6aをラグスクリュー6eによって固定し、他方のパネル材2bの接合面21の下部には第四金物6bをラグスクリュー6eによって固定する。
そして、次に、図10に示すように、一方のパネル材2aの接合面21と他方のパネル材2bの接合面21とが上下にずれるように配置し、図11に示すように、第一金物3の差込部32を第二金物4の受入孔40に挿入するように移動させる連結工程を行う。これによって第一金物3と第二金物4とが互いに連結され、第一金物3が固定される一方のパネル材2aと第二金物4が固定される他方のパネル材2bとが連結される。
そして、図12に示すように、他方のパネル材2bの施工用穴25からピン5を水平貫通孔27に挿入して、第二金物4の当接部41、第一金物3の差込部32、及び第二金物4の対面部42にそれぞれ形成されているピン孔7に当該ピン5を挿入するピン挿入工程を行う。このように第一金物3及び第二金物4のピン孔7にピン5が挿入されることで、第一金物3の差込部32が第二金物4の受入孔40から離脱不能となる。ピン挿入工程が完了すると、次に、図13に示すように、施工用穴25の開口に穴用キャップ8を挿入するとともに、凹溝部23の端面24側の開口に溝用キャップ9を挿入する。
そして、以上のような工程を繰り返すことにより複数枚のパネル材2を連結する。本実施形態では4枚のパネル材2を連結している。そして、図14に示すように、連結したパネル材2のうち両端のパネル材2に吊り上げ用のワイヤー10を固定して、連結されている複数枚のパネル材2全体を吊り上げて、所望の設置箇所に配置する吊り上げ配置工程を行う。
以上のように本実施形態の接合構造1及び面構造の施工方法によると、第一金物3と第二金物4とを簡単に接合することができ、ピン5を挿入することで、第一金物3の差込部32が第二金物4の受入孔40から離脱不能となるので、連結されている複数枚のパネル材2全体を吊り上げることができるのでコストが高い大判のパネル材2を用いることなく、大判のパネル材2と同様の施工手順で施工することができ、パネル材2の製造コストと施工コストとを低減することができる。
なお、CLTパネルはラミナ同士を直交させる構造であるので大判のCLTパネルを生産するためには大きな設備投資が必要となるので、本実施形態のように複数枚のパネル材2を大判のパネル材のように扱って、大判のパネル材と同様の施工手順で施工することができるので、本実施形態の接合構造1及び面構造の施工方法はCLTパネル工法において好適である。
なお、本実施形態においては、第二金物4が固定される他方のパネル材2bに施工用穴25及び凹溝部23を形成したが、施工用穴25は例えば第一金物3が固定される一方のパネル材2aに形成してもよく、また、凹溝部23は第一金物3が固定される一方のパネル材2aに形成してもよい。また、凹溝部23は一方のパネル材2a及び他方のパネル材2bの双方の接合面21に形成されていてもよい。この場合、一方のパネル材2aの凹溝部23の深さ及び他方のパネル材2bの凹溝部23の深さの合計が連結された第一金物3及び第二金物4を収納できる深さであればよい。また、図15に示すように、施工用穴25を一方のパネル材2aの上端面24に形成する場合には、水平貫通孔27も一方のパネル材2aに形成し、またピン孔7を第一金物3の取付部30及び差込部32と第二金物4の対面部42とに形成する。このように形成すればピン5を施工用穴25から水平貫通孔27に挿入し、第一金物3及び第二金物4のピン孔7に挿入して、第一金物3の差込部32が第二金物4の受入孔40から離脱することを防止できる。
なお、本発明の実施の形態は上述の形態に限ることなく、本発明の思想の範囲を逸脱しない範囲で適宜変更することができることは云うまでもない。
本発明に係る接合構造1及び面構造の施工方法は例えばCLTパネル工法のように木質パネル材2を並べて外壁、床、又は屋根を形成する工法の建築物のパネル材2同士の接合構造1及び外壁面、床面、又は屋根面などの面構造の施工方法として好適に用いることができる。
1 接合構造
2 パネル材
2a 一方のパネル材
2b 他方のパネル材
3 第一金物
4 第二金物
5 ピン
7 ピン孔
8 穴用キャップ
9 溝用キャップ
25 施工用穴
27 水平貫通孔
32 差込部
40 受入孔

Claims (5)

  1. 隣り合うパネル材を相互に接合する接合構造であって、
    一方のパネル材の接合面に固定される取付部と、当該取付部から間隔を開けて前記接合面に対して平行に延びる差込部と、を有する第一金物と、
    他方のパネル材の接合面に固定され、前記差込部が挿入される受入孔を形成する第二金物と、
    いずれかのパネル材の接合面と直交する端面に設けられた施工用穴の側面から前記接合面に向かって延びる水平貫通孔を通して、少なくとも前記第一金物及び前記第二金物に設けられたピン孔に挿入されるピンと、
    を備えることを特徴とする接合構造。
  2. いずれか一方または双方の前記パネル材の接合面は、互いに接合された前記第一金物及び前記第二金物が収納される凹溝部が形成されることを特徴とする請求項1に記載の接合構造。
  3. 前記凹溝部は前記パネル材の接合面及び接合面に直交する一方の端面が開口しており、当該凹溝部の前記端面側の開口に溝用キャップが設けられることを特徴とする請求項2に記載の接合構造。
  4. 前記パネル材の端面に形成された前記施工用穴の開口に穴用キャップが設けられることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の接合構造。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかの接合構造を用いた面構造の施工方法であって、
    複数の連設される前記パネル材のうち、互いに隣り合う前記パネル材の前記一方のパネル材の前記接合面に前記第一金物を固定するとともに、前記他方のパネル材の接合面に前記第二金物を固定する金物固定工程と、
    前記第一金物の前記差込部を前記第二金物によって形成された前記受入孔に挿入する連結工程と、
    互いに隣り合う前記パネル材のうちいずれかのパネル材の接合面と直交する端面に設けられた前記施工用穴の側面から前記接合面に向かって延びる前記水平貫通孔に前記ピンを通して、少なくとも前記連結工程で連結した前記第一金物及び前記第二金物に設けられた前記ピン孔に当該ピンを挿入するピン挿入工程と、
    前記連結工程及び前記ピン挿入工程で互いに接合した複数のパネル材のうち両端のパネル材を保持して、当該複数のパネル材全体を吊り上げて、当該パネル材全体を面構造の設置箇所に配置する吊り上げ配置工程と、
    を備えることを特徴とする面構造の施工方法。
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