JP2019049126A - リフトキャブ付き建設機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】軸受装置に対して潤滑油を効率良く給油することができると共に、十分に給油がなされたことを容易に確認することができるリフトキャブ付き建設機械を提供する。【解決手段】キャブ昇降装置6の各構造物を回転可能に軸支する軸受装置11は、貫通孔17Aを有する回転側構造物17と、回転側構造物17を挟持する固定側構造物18と、貫通孔17Aに挿通されて回転側構造物17と固定側構造物18を連結する連結軸20とを備えており、連結軸20に回転側構造物17との摺動面に通じる潤滑油供給流路19が設けられていると共に、固定側構造物18に回転側構造物17との摺動面に通じる潤滑油帰路22が設けられており、潤滑油供給流路19は軸受装置11から離れた位置に設けられた給油口13と給油ホース15を介して接続され、潤滑油帰路22は給油口13を視認可能な位置に設けられた排出口14とドレーンホース16を介して接続されている。【選択図】図7

Description

本発明は、例えば油圧ショベル、油圧クレーン等の建設機械に係り、特に、キャブを上昇位置と下降位置との間で昇降させるキャブ昇降装置を備えたリフトキャブ付き建設機械に関する。
一般に、建設機械の代表例である油圧ショベルは、自走可能な下部走行体(走行体)と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体(旋回体)と、上部走行体の前部側に上下方向へ回動可能に設けられた作業装置とにより大略構成されており、上部旋回体の前部左側には運転室を構成するキャブが設けられている。そして、油圧ショベルは、作業装置の先端部に取付けられる作業具を交換することにより、例えばバケットを用いた土砂等の掘削作業、グラップルを用いた解体作業、マグネットを用いたスクラップ分別作業といった種々の作業を行うことができるようになっている。
ところで、油圧ショベルを用いてスクラップの分類、積込を行う場合には、建築廃材や鉄屑等のスクラップ材をトラックの荷台に積上げる必要があるが、例えば荷台の周囲が仕切り板等によって囲まれていると、キャブ内にいるオペレータにとってトラックの荷台に積上げられたスクラップ材が見にくくなってしまう。
そこで従来より、特許文献1に開示されているように、上部旋回体とキャブとの間にキャブ昇降装置を設け、このキャブ昇降装置によってキャブを上昇位置と下降位置との間で昇降させるようにしたリフトキャブ付きの油圧ショベルが提案されている。
特許文献1に開示された従来のキャブ昇降装置は、上部旋回体に固定して設けられた基台と、キャブを支持するキャブベッドと、基台とキャブベッドの間に設けられた上部リンクおよび下部リンクを有する平行リンク機構と、上部リンクを基台に対して回動させる昇降シリンダとにより大略構成されている。上部リンクと下部リンクの一端部はそれぞれ軸受装置を介してキャブベッドに回転可能に連結されており、上部リンクと下部リンクの他端部はそれぞれ軸受装置を介して基台に回転可能に連結されている。また、昇降シリンダを構成するロッドとボトムのうち、ロッドの先端部は軸受装置を介して上部リンクに回転可能に連結されており、ボトムの基端部は軸受装置を介して基台に回転可能に連結されている。これら軸受装置は、貫通孔を有する回転側構造物(上部リンク、下部リンク、昇降シリンダ等)と、回転側構造物を挟持する固定側構造物(キャブベッド、基台等)と、貫通孔に挿通されて回転側構造物と固定側構造物を連結する円柱状の連結軸とによって構成されている。
このように構成されたキャブ昇降装置では、昇降シリンダのロッドを伸縮動作させると、平行リンク機構の上部リンクと下部リンクが基台側を支点として回動することにより、上部リンクと下部リンクの先端側に軸支されたキャブベッドがキャブを水平に保った状態で上下方向に平行移動する。これにより、キャブベッド上に支持されたキャブを上昇位置と下降位置との間で昇降させることができるため、キャブ内にいるオペレータは、トラックの荷台に対するスクラップ材の積載状態を正確に把握しつつ、グラップルやマグネットを用いてスクラップ材の積込み作業を行うことができる。
特開2007−170048号公報
ところで、この種のリフトキャブ付き油圧ショベルでは、オペレータがキャブに容易に乗り降りできるようにするために、キャブの下降位置を低くして良好なアクセス性が保てるように配慮されている。このため、キャブが下降位置にある状態では、キャブ昇降装置の構成部材である平行リンク機構の上部リンクと下部リンク、昇降シリンダ、基台、キャブベッド間の隙間が極力小さくなるように設計されている。
また、これら上部リンク、下部リンク、昇降シリンダ、基台、キャブベッドを互いに回転可能に連結する軸受装置には、連結軸と回転側構造物の貫通孔との間にグリース等の潤滑油を給油して摺動面の摩耗や焼き付けを防止するようにしている。通常、このような軸受装置に対する給油作業は、キャブを下降位置に移動した状態で行われるが、前述したように、キャブが下降位置にある状態では平行リンク機構等の構造物が密集しているため、密集空間に手を差し込んで連結軸と貫通孔との間に潤滑油を直接給油することは困難となる。
そこで、軸受装置から離れた位置にある上部旋回体やキャブベッド等の任意位置にグリースニップル等からなる給油口を設け、これら給油口と軸受装置との間をホースで接続するようにした給油構造が提案されている。このような給油構造を採用すれば、グリースポンプ等を用いて給油口から軸受装置に対して潤滑油を給油できるが、軸受装置を直接視認できない場所から潤滑油を給油することになるため、軸受装置から流出する潤滑油を目視することはできず、潤滑油が十分に給油されたことを確認できないという課題がある。
本発明は、このような従来技術の実情からなされたもので、その目的は、軸受装置に対して潤滑油を効率良く給油することができると共に、十分に給油がなされたことを容易に確認することができるリフトキャブ付き建設機械を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明のリフトキャブ付き建設機械は、自走可能な走行体と、前記走行体上に旋回可能に搭載された旋回体と、キャブと、前記キャブを上昇位置と下降位置との間で昇降させるキャブ昇降装置とを備え、前記キャブ昇降装置が、前記旋回体と前記キャブにそれぞれ軸受装置を介して回転可能に連結された一対のリンク部材と、前記旋回体と一方の前記リンク部材にそれぞれ軸受装置を介して回転可能に連結された昇降シリンダとを有しているリフトキャブ付き建設機械において、少なくとも一つの前記軸受装置が、貫通孔を有する回転側構造物と、前記回転側構造物を挟持する固定側構造物と、前記貫通孔に挿通されて前記回転側構造物と前記固定側構造物を連結する円柱状の連結軸とからなり、前記連結軸に前記回転側構造物との摺動面に通じる潤滑油供給流路が設けられていると共に、前記固定側構造物に前記回転側構造物との摺動面に通じる潤滑油帰路が設けられており、前記潤滑油供給流路の入口側の開口部が前記軸受装置から離れた位置に設けられた給油口とホースを介して接続されており、前記潤滑油帰路の出口側の開口部が前記給油口を前記旋回体上における視認可能な位置に設けられた排出口とホースを介して接続されていることを特徴としている。
本発明のリフトキャブ付き建設機械によれば、軸受装置に対して潤滑油を効率良く給油することができると共に、十分に給油がなされたことを容易に確認することができる。前述した以外の課題、構成、および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明が対象とするリフトキャブ付き油圧ショベルの外観斜視図である。 第1の実施形態に係るキャブ昇降装置を概略的に示す側面図である。 第1の実施形態に係るキャブ昇降装置を一方向から見た斜視図である。 第1の実施形態に係るキャブ昇降装置を他方向から見た斜視図である。 図2のA部拡大図である。 図2のB部拡大図である。 第1の実施形態に係るキャブ昇降装置の軸受装置を示す断面図である。 図7のVIII−VIII線に沿う断面図である。 第2の実施形態に係るキャブ昇降装置の軸受装置を示す断面図である。 図9の軸受装置に備えられるシムリングの説明図である。 第3の実施形態に係るキャブ昇降装置の軸受装置を示す断面図である。
以下、本発明に係るリフトキャブ付き建設機械の実施の形態を油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
まず、リフトキャブ付き油圧ショベルの構成について説明する。図1は建設機械の代表例である油圧ショベルの外観斜視図であり、この油圧ショベルは、自走可能な装軌式(クローラ式)の下部走行体(走行体)1と、下部走行体1上に旋回可能に搭載された上部旋回体(旋回体)2と、上部旋回体2の前部右側に上下方向へ回動可能に設けられたブーム3と、ブーム3の先端に回動可能に連結されたアーム4とにより大略構成されており、アーム4の先端には作業用途に応じたアタッチメント(図示せず)が取り付けられるようになっている。また、上部旋回体2の前部左側にはキャブ5が配設されており、このキャブ5はキャブ昇降装置6により上昇位置と下降位置との間を昇降可能となっている。
図2は第1の実施形態に係るキャブ昇降装置6を概略的に示す側面図、図3はこのキャブ昇降装置6を左側方から見た斜視図、図4はキャブ昇降装置6を右側方から見た斜視図、図5は図2のA部拡大図、図6は図2のB部拡大図である。
図2〜図6に示すように、第1の実施形態に係るキャブ昇降装置6は、上部旋回体2のフレーム2A上に取り付けられた基台7と、キャブ5を支持するキャブベッド8と、これら基台7とキャブベッド8との間に設けられた上部リンク9Aおよび下部リンク9Bを有する平行リンク機構9と、平行リンク機構9を基台7に対して回動させる昇降シリンダ10とにより概略構成されている。昇降シリンダ10は油圧シリンダからなり、そのロッド側の先端部はキャブベッド8に連結され、ボトム側の基端部は基台7に連結されている。なお、キャブ昇降装置6の構造を見やすくするために、図2では基台7の一部を破断して示してある。
基台7は、フレーム2A上で左右方向に対をなすブラケット本体7Aと、これらブラケット本体7Aの間に延びる複数の連結軸20とを備えており、上部リンク9Aと下部リンク9Bおよび昇降シリンダ10等の各回転側構造物は、後述する軸受装置11により固定側構造物である基台7とキャブベッド8に回転可能に支持されている。図示省略されているが、各構造物間の隙間や基台7の内部スペースには、図示せぬ油圧回路から昇降シリンダ10へ圧油を供給するための油圧ホースや、キャブ5の内部に設置された電気部品への電源供給、通信のための電気ハーネス等が引き回されている。
上部旋回体2のフレーム2Aの左側面の前方箇所には集中給脂部12Aが設置されており、キャブベッド8の左側面には別の集中給脂部12Bが設置されている。なお、本実施形態では、集中給脂部12Aと集中給脂部12Bとがキャブ5の後方側部とその近傍位置に集約されており、例えばキャブ5の左側面と対面する位置にいるオペレータがこれら集中給脂部12A,12Bを同時に視認可能となっている。図5と図6に示すように、集中給脂部12A,12Bには、それぞれ所定数の給油口13と排出口14が設けられている。給油口13はグリースガン(図示せず)と接続可能なグリースニップルからなり、給油口13は給油ホース15を介して後述する軸受装置11の潤滑油供給流路19に接続されている。また、排出口14は給油口13の側方位置に近接配置されており、排出口14はドレーンホース16を介して後述する軸受装置11の潤滑油帰路22に接続されている。このように、各集中給脂部12A,12Bには、給油口13と排出口14の組が複数設けられており、各集中給脂部12A,12Bにオペレータが対面するだけで、給油口13と排出口14を同時に視認可能な構成となっている。
また、給油ホース15とドレーンホース16は、平行リンク機構9や昇降シリンダ10の動きの妨げにならない箇所に配置されている。なお、図3と図4において、給油口13と潤滑油供給流路19間を接続する給油ホース15は黒塗りの実線で示し、潤滑油帰路22と排出口14間を接続するドレーンホース16は破線で示してある。
上部リンク9Aと下部リンク9Bおよび昇降シリンダ10等の回転側構造物を、固定側構造物である基台7とキャブベッド8に回転可能に連結する各軸受装置11は全て同じ構造を持ち、図7に示すように構成されている。
図7に示すように、この軸受装置11は、貫通孔17Aを有する回転側構造物17(上部リンク9A、下部リンク9B、昇降シリンダ10が該当)と、回転側構造物17を両側から挟み込む固定側構造物18(基台7のブラケット本体7A、キャブベッド8が該当)と、回転側構造物17と固定側構造物18を連結する円柱状の前記連結軸20とにより大略構成されている。連結軸20は軸方向の一端側に鍔部20Aを有しており、この連結軸20は回転側構造物17の貫通孔17Aを挿通して固定側構造物18に設けられた軸孔18Aに固定されている。連結軸20には鍔部20Aから回転側構造物17との摺動面(貫通孔17A)に通じる潤滑油供給流路19が設けられており、この潤滑油供給流路19の鍔部20A側の開口部に前述した給油ホース15がホースアダプタ21を介して接続されている。
固定側構造物18には回転側構造物17との摺動面に達する潤滑油帰路22が設けられており、図8に示すように、この潤滑油帰路22は軸孔18Aの周囲に形成された環状部22Aを有している。潤滑油帰路22の外表面側の開口部に前述したドレーンホース16がドレーンアダプタ23を介して接続されており、ドレーンホース16の反対側の端部に接続された排出口14は大気中に解放されるようになっている。ただし、後述する潤滑油の給油作業以外は、排出口14にプラグ(図示せず)を取り付けて密閉しておくことが好ましい。
本実施形態においては、上部リンク9Aと下部リンク9Bおよび昇降シリンダ10の一端側を基台7に連結する3つの軸受装置11の各潤滑油供給流路19に、上部旋回体2側の集中給脂部12Aに設けた3つの給油口13がそれぞれ給油ホース15を介して接続されている。そして、これら3つの軸受装置11の各潤滑油帰路22に、上部旋回体2側の同じ集中給脂部12Aに設けた3つの排出口14がそれぞれドレーンホース16を介して接続されている。
また、上部リンク9Aと下部リンク9Bおよび昇降シリンダ10の他端側をキャブベッド8に連結する3つの軸受装置11の各潤滑油供給流路19に、キャブベッド8側の集中給脂部12Bに設けた3つの給油口13がそれぞれ給油ホース15を介して接続されている。そして、これら3つの軸受装置11の各潤滑油帰路22に、キャブベッド8側の同じ集中給脂部12Bに設けた3つの排出口14がそれぞれドレーンホース16を介して接続されている。ただし、集中給脂部12A,12Bに設けられる給油口13と排出口14の数は3個ずつに限らず、例えば、上部旋回体2側の集中給脂部12Aに給油口13と排出口14を6個ずつ設けると共に、キャブベッド8側の集中給脂部12Bにも給油口13と排出口14を6個ずつ設けても良い。すなわち、オペレータが同時に給油口13と排出口14を目視できれば、集中給脂部12A,12B内に設けられる給油口13と排出口14との個数は問わない。
このように構成された軸受装置11に対してグリース(潤滑油)を給脂する場合は、キャブ昇降装置6によりキャブ5を下降位置に移動させると共に、集中給脂部12A,12Bの各排出口14からプラグを取り外しておく。この状態で上部旋回体2側の集中給脂部12Aに設けられた任意の給油口13に図示せぬグリースガンを接続してグリースを送り出すと、グリースが給油ホース15から潤滑油供給流路19を通じて連結軸20と回転側構造物17の貫通孔17Aとの摺動面に流入するため、連結軸20と回転側構造物17は良好な潤滑を得ることができる。さらにグリースの注入を続けると、グリースは、貫通孔17Aに通じる環状部22Aから潤滑油帰路22に流入した後、ドレーンホース16を通じて同一の集中給脂部12Aに設けられた排出口14から外部へ排出される。
同様に、キャブベッド8側の集中給脂部12Bに設けられた任意の給油口13に図示せぬグリースガンを接続してグリースを送り出すと、グリースが給油ホース15から潤滑油供給流路19を通じて連結軸20と回転側構造物17の貫通孔17Aとの摺動面に流入するため、連結軸20と回転側構造物17は良好な潤滑を得ることができる。さらにグリースの注入を続けると、グリースは、貫通孔17Aに通じる環状部22Aから潤滑油帰路22に流入した後、ドレーンホース16を通じて同一の集中給脂部12Bに設けられた排出口14から外部へ排出される。
このように、グリースが外部に排出される排出口14とグリースが供給される給油口13とは、上部旋回体2とキャブベッド8の左側面に設置された集中給脂部12A,12Bの同一箇所に設けられているため、排出口14からグリースが排出される様子を給脂しながら容易に視認できる。これにより、グリースが軸受装置11に十分に給脂されたかどうかを、給脂作業を行いながらスムーズに確認することができ、メンテナンス作業の効率化が図れる。
以上説明したように、第1の実施形態に係るリフトキャブ付き油圧ショベルでは、キャブ5を上昇位置と下降位置との間で昇降させるキャブ昇降装置6の各構造物を回転可能に軸支する軸受装置11が、貫通孔17Aを有する回転側構造物17と、回転側構造物17を両側から挟み込む固定側構造物18と、貫通孔17Aに挿通されて回転側構造物17と固定側構造物18を連結する円柱状の連結軸20とを備えて構成され、この連結軸20に回転側構造物17との摺動面に通じる潤滑油供給流路19が設けられていると共に、固定側構造物18に回転側構造物17との摺動面に通じる潤滑油帰路22が設けられている。そして、上部旋回体2とキャブベッド8の軸受装置11から離れた位置に集中給脂部12A,12Bを設置し、これら集中給脂部12A,12Bに、潤滑油供給流路19の入口側の開口部に給油ホース15を介して接続された給油口13と、潤滑油帰路22の出口側の開口部にドレーンホース16を介して接続された排出口14とが集約的に設けてあるため、給油口13から軸受装置11に対してグリースを給脂しながら、排出口14からグリースが排出される様子を視認することが可能となり、グリースが軸受装置11に十分に給脂されたかどうかを容易に確認することができる。
図9は第2の実施形態に係るキャブ昇降装置の軸受装置30を示す断面図であり、図7に対応する部分には同一符号を付してある。
図9に示す第2の実施形態に係る軸受装置30では、回転側構造物17と固定側構造物18の摺動面との間に隙間調整用のシムリング24が介設されており、それ以外の構成は第1の実施形態に係る軸受装置11と基本的に同じである。シムリング24は樹脂または金属からなる円環状の薄板であり、円柱状の連結軸20が挿通される中心孔24Aを有している。図10に示すように、シムリング24には円弧状のスリット24Bが複数形成されており、これらスリット24Bは連結軸20および中心孔24Aと同心円上に所定間隔を存して配列されている。スリット24Bは潤滑油帰路22の環状部22Aと対向しており、潤滑油供給流路19から連結軸20と回転側構造物17の摺動面に流入したグリースを、シムリング24のスリット24Bから環状部22Aを経て潤滑油帰路22に流入させた後、ドレーンホース16を通じて排出口14から外部へ排出することができる。
このように構成された第2の実施形態においても、給油口13から軸受装置30に対してグリースを給脂しながら、給油口13が設けられた集中給脂部12A,12Bと同一の集中給脂部12A,12B内に設けられた排出口14からグリースが排出される様子を視認することができるため、第1の実施形態と同様に、メンテナンス作業の効率化が図れる。また、シムリング24によって構造物間の隙間を埋めることが可能となるため、構造物間のガタつきや、隙間からのグリースの流出を防止することができる。しかも、シムリング24に連結軸20や中心孔24Aと同心円上に配列された複数のスリット24Bが形成されているため、シムリング24を複数枚重ねて使用したとしても、各シムリング24のスリット24Bが塞がれてしまうことはなく、シムリング24が潤滑油供給流路19から潤滑油帰路22へのグリースの流れを妨げることはない。
図11は第3の実施形態に係るキャブ昇降装置の軸受装置40を示す断面図であり、図7に対応する部分には同一符号を付してある。
図11に示す第3の実施形態に係る軸受装置40では、回転側構造物17と固定側構造物18の摺動面2つのうち、一方の摺動面にシール部材25を取り付けて潤滑油供給流路19から遮断してあり、それ以外の構成は第1の実施形態に係る軸受装置11と基本的に同じである。潤滑油供給流路19に通じる潤滑油帰路22はシール部材25を有していない方の固定側構造物18にだけ形成されており、シール部材25が取り付けられた方の固定側構造物18に潤滑油帰路22は形成されていない。このシール部材25は、回転側構造物17と固定側構造物18の摺動面、および連結軸20と軸孔18Aの隙間からグリースが流出するのを防止するものであり、例えばOリングを用いることができる。なお、このような機能を1つのシール部材25で満たせない場合、複数のシール部材25を用いても良い。
このように構成された第3の実施形態において、給油口13から軸受装置30の潤滑油供給流路19にグリースを給脂すると、グリースは、シール部材25が取り付けられている摺動面からは流出せず、シール部材25で塞がれていない潤滑油帰路22へのみ流入する。これにより、給油口13が設けられた集中給脂部12A,12Bと同一の集中給脂部12A,12B内に設けられた排出口14からグリースが排出される様子を給脂しながら視認することができるため、第1の実施形態と同様に、メンテナンス作業の効率化が図れる。また、回転側構造物17と固定側構造物18の摺動面2つのうち、一方の摺動面からのグリース流出をシール部材25により防止するようにしたので、当該摺動面に対応する固定側構造物18に潤滑油帰路22を設ける必要がなくなり、潤滑油帰路22の加工費用やドレーンホース16とドレーンアダプタ23の数を低減することができる。
なお、上記の各実施形態では、キャブ昇降装置6の回転側構造物である上部リンク9Aと下部リンク9Bおよび昇降シリンダ10を固定側構造物(基台7とキャブベッド8)に連結する全ての軸受装置に本発明を適用した場合について説明したが、潤滑油(グリース)を直接手差しできる軸受装置があれば、当該軸受装置については必ずしも本発明を適用しなくても良い。
また、上記の各実施形態では、一方の集中給脂部12Aを上部旋回体2のフレーム2Aの左側面に設置し、他方の集中給脂部12Bをキャブベッド8の左側面に設置した場合について説明したが、集中給脂部12A,12Bの設置場所はこれに限定されるものではなく、下部走行体1と上部旋回体2からなる車体の任意位置に設置することができる。
また、上記の各実施形態では、1つの軸受装置に対応する給油口13と排出口14を同じ集中給脂部12A,12Bに集約的に設けた場合について説明したが、排出口14は給油口13を視認可能な位置であれば別の箇所に設けても良い。
また、上述した第2の実施形態と第3の実施形態を組み合わせ、回転側構造物17と固定側構造物18の摺動面2つのうち、一方の摺動面にシール部材25を取り付けて潤滑油供給流路19から遮断し、他方の摺動面に隙間調整用のシムリング24を介設するようにしても良い。
また、上記した各実施形態は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施することができる。
1 下部走行体(走行体)
2 上部旋回体(旋回体)
2A フレーム
3 ブーム
4 アーム
5 キャブ
6 キャブ昇降装置
7 基台
7A ブラケット本体
8 キャブベッド
9 平行リンク機構
9A 上部リンク
9B 下部リンク
10 昇降シリンダ
11,30,40 軸受装置
12A,12B 集中給脂部
13 給油口
14 排出口
15 給油ホース
16 ドレーンホース
17 回転側構造物
17A 貫通孔
18 固定側構造物
18A 軸孔
19 潤滑油供給流路
20 連結軸
20A 鍔部
21 ホースアダプタ
22 潤滑油帰路
22A 環状部
23 ドレーンアダプタ
24 シムリング
24A 中心孔
24B スリット
25 シール部材

Claims (4)

  1. 自走可能な走行体と、前記走行体上に旋回可能に搭載された旋回体と、キャブと、前記キャブを上昇位置と下降位置との間で昇降させるキャブ昇降装置とを備え、前記キャブ昇降装置が、前記旋回体と前記キャブにそれぞれ軸受装置を介して回転可能に連結された一対のリンク部材と、前記旋回体と一方の前記リンク部材にそれぞれ軸受装置を介して回転可能に連結された昇降シリンダとを有しているリフトキャブ付き建設機械において、
    少なくとも一つの前記軸受装置が、貫通孔を有する回転側構造物と、前記回転側構造物を挟持する固定側構造物と、前記貫通孔に挿通されて前記回転側構造物と前記固定側構造物を連結する円柱状の連結軸とからなり、
    前記連結軸に前記回転側構造物との摺動面に通じる潤滑油供給流路が設けられていると共に、前記固定側構造物に前記回転側構造物との摺動面に通じる潤滑油帰路が設けられており、
    前記潤滑油供給流路の入口側の開口部が前記軸受装置から離れた位置に設けられた給油口とホースを介して接続されており、
    前記潤滑油帰路の出口側の開口部が前記給油口を前記旋回体上における視認可能な位置に設けられた排出口とホースを介して接続されていることを特徴とするリフトキャブ付き建設機械。
  2. 請求項1に記載のリフトキャブ付き建設機械において、
    前記回転側構造物と前記固定側構造物の摺動面の間に隙間調整用のシムリングが介設されており、前記シムリングに前記潤滑油帰路に通じるスリットが形成されていることを特徴とするリフトキャブ付き建設機械。
  3. 請求項2に記載のリフトキャブ付き建設機械において、
    前記スリットが前記連結軸と同心円上に複数形成されていることを特徴とするリフトキャブ付き建設機械。
  4. 請求項1に記載のリフトキャブ付き建設機械において、
    前記潤滑油供給流路は前記回転側構造物と前記固定側構造物の一方の摺動面を介して前記潤滑油帰路に通じており、前記回転側構造物と前記固定側構造物の他方の摺動面はシール部材によって前記潤滑油供給流路から遮断されていることを特徴とするリフトキャブ付き建設機械。
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