JP2019048581A - 車椅子用階段昇降機 - Google Patents
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Abstract
Description
この車椅子用階段昇降機は、車椅子搭載部に車椅子を搭載する際や、階段に向かって平地を移動する際には、走行装置に対して車椅子搭載部が略平行の配置にある。
そして、車椅子用階段昇降機が階段を昇降する際には、階段を走行する走行装置に対して車椅子搭載部の角度を切り替え、車椅子搭載部に搭載されている車椅子の姿勢が略水平となるようにしている。
そのため、車椅子用階段昇降機の移動方向を変える際には介助者が人力で昇降機の向きを変えるしかなかったが、車椅子用階段昇降機に車椅子と車椅子の搭乗者を加えた重量は重く、その向きを変えることは困難であった。特に、車椅子用階段昇降機が階段を昇降する際に、その向きを変えることは困難であった。
それぞれ独立して回転駆動される左右一対のクローラを備えて階段を走行可能な走行装置と、前記走行装置に枢設されている車椅子搭載部とを具備し、前記車椅子搭載部に車椅子を搭載して階段を昇降する車椅子用階段昇降機であって、
当該車椅子用階段昇降機は、左右方向に並んだ配置に設けられ、前記階段の蹴込板までの距離を測定する一対の測距センサと、
当該車椅子用階段昇降機を駆動制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記一対の測距センサがそれぞれ測定した距離の差分に基づき、前記階段の昇降方向に対する当該車椅子用階段昇降機の走行方向の傾きの程度を判断する傾き判断手段と、
前記傾き判断手段が、当該車椅子用階段昇降機の走行方向の傾きが所定角度以上であると判断した場合に、当該車椅子用階段昇降機が昇降方向に対し遅れて傾いた側のクローラの回転速度を相対的に上げるように、少なくとも一方のクローラの回転速度を切り替える傾き修正用クローラ制御手段と、
を備えるようにした。
そして、車椅子用階段昇降機の走行方向の傾きが所定角度以上であるとの判断に基づき、その車椅子用階段昇降機が階段の昇降方向に対し遅れて傾いた側のクローラの回転速度を相対的に上げるように切り替えることで、車椅子用階段昇降機の走行方向を階段の昇降方向に合わせるように、昇降機の傾きを修正することができる。
こうして車椅子用階段昇降機は、走行方向の傾きを修正しつつ階段を走行することで、好適に階段を昇降することができる。
前記階段のいずれか一方の側壁までの距離を測定する側方測距センサを備え、
前記制御部は、
前記側方測距センサが測定した前記側壁までの距離が、第1閾値よりも近いか否かを判断するとともに、前記第1閾値よりも大きな値の第2閾値よりも遠いか否かを判断する側壁距離判断手段と、
前記側壁距離判断手段が、前記側方測距センサが測定した前記側壁までの距離が第1閾値よりも近いと判断した場合には、当該車椅子用階段昇降機の前記側壁側のクローラの回転速度を相対的に上げるように、少なくとも一方のクローラの回転速度を切り替え、前記側方測距センサが測定した前記側壁までの距離が第2閾値よりも遠いと判断した場合には、当該車椅子用階段昇降機の前記側壁とは反対側のクローラの回転速度を相対的に上げるように、少なくとも一方のクローラの回転速度を切り替える側壁距離修正用クローラ制御手段と、
を備えるようにする。
同様に、階段の側壁に沿うように走行する車椅子用階段昇降機が、所定の範囲を越えて側壁から離れた場合、その車椅子用階段昇降機の側壁とは反対側のクローラの回転速度を相対的に上げるように切り替えることで、その車椅子用階段昇降機が側壁に近付くように調整することができる。
こうすることで、車椅子用階段昇降機が側壁に近寄り過ぎず、側壁から遠ざかり過ぎずに、側壁と好適な距離を保ちつつ階段を走行することが可能になる。
前記側壁距離判断手段は、前記側方測距センサが測定した前記側壁までの距離が、前記第1閾値よりも小さな値の第3閾値よりも近いか否かを判断する処理を実行する機能を有し、
前記制御部は、
前記側壁距離判断手段が、前記側方測距センサが測定した前記側壁までの距離が第3閾値よりも近いと判断した場合には、当該車椅子用階段昇降機の走行を止めるように前記一対のクローラの回転駆動を停止するクローラ停止制御手段を備えるようにする。
前記側壁距離判断手段は、前記側方測距センサが測定した前記側壁までの距離が、前記第2閾値よりも大きな値の第4閾値よりも遠いか否かを判断する処理を実行する機能を有し、
前記制御部は、
前記側壁距離判断手段が、前記側方測距センサが測定した前記側壁までの距離が第4閾値よりも遠いと判断した場合には、当該車椅子用階段昇降機の走行を止めるように前記一対のクローラの回転駆動を停止するクローラ停止制御手段を備えるようにする。
クローラ駆動モーター12は、左右一対のクローラ11にそれぞれ設けられており、左右一対のクローラ11がそれぞれ独立して回転駆動されるようになっている。
なお、クローラ11における駆動輪11aの反対側には従動輪11bが配設されており、クローラ11は、駆動輪11aと従動輪11bの間で少なくとも階段Sの2段に跨る長さを有している。
本実施形態の車椅子用階段昇降機100には、4つの側方測距センサ40が設けられている。
具体的には、昇降機左側のフレーム10aに2つの側方測距センサ40が設けられ、その一方の側方測距センサ40が駆動輪11aの近傍に設けられ、他方が従動輪11bの近傍に設けられている。同様に、昇降機右側のフレーム10aに2つの側方測距センサ40が設けられ、その一方の側方測距センサ40が駆動輪11aの近傍に設けられ、他方が従動輪11bの近傍に設けられている。
なお、側方測距センサ40は、昇降機の左側の前後に各1つ又は昇降機の右側の前後に各1つの計2つが設けられた構成であってもよい。
車椅子用階段昇降機100は、例えば、階段Sの両側にある側壁Wのいずれかに寄せられた位置を走行するので、その側壁W寄りのフレーム10aに設けられている側方測距センサ40を使用するように切り替えて、階段S側方の側壁Wまでの距離を測定する。
特に、フレーム10aに設けられている2つの側方測距センサ40のうち、進行方向前方の側方測距センサ40を使用するように切り替える。本実施形態では、階段Sを昇る方向に走行する際には、従動輪11b側の側方測距センサ40を使用するように切り替え、階段Sを降りる方向に走行する際には、駆動輪11a側の側方測距センサ40を使用するように切り替える。
なお、階段Sの片側にのみ側壁Wがある場合、その側壁Wに寄せた位置で車椅子用階段昇降機100を走行させ、側壁W寄りのフレーム10aに設けられている側方測距センサ40のうち、進行方向前方の側方測距センサ40を使用するようにすればよい。
本実施形態では、車椅子搭載部20の底面寄りの外面に一対の測距センサ30が左右方向に並んだ配置に設けられている。
具体的には、階段Sの昇降方向と車椅子用階段昇降機100の走行方向とが一致している場合、左右一対の測距センサ30がそれぞれ測定した階段Sの蹴込板Pまでの距離が同じ値になる配置に、一対の測距センサ30が車椅子搭載部20に配設されている。
なお、左右一対の測距センサ30はそれぞれ、走行装置10の従動輪11bの近傍側の面に配設されている。
この車椅子搭載部用駆動部50は、車椅子用階段昇降機100が階段Sに向かって平地を移動する際(図2参照)にはシリンダを縮めるように作動して、走行装置10に対して車椅子搭載部20が略平行の配置になるように、走行装置10に対する車椅子搭載部20の角度を切り換える。また、椅子用階段昇降機100が階段Sを昇降する際にはシリンダを伸ばすように作動して、車椅子搭載部20に搭載されている車椅子Cの姿勢が略水平となるように、走行装置10に対する車椅子搭載部20の角度を切り換える。
なお、車椅子搭載部用駆動部50は、シリンダ装置であることに限らず、他の駆動機構を採用してもよい。
例えば、各種センサの測定結果を利用して昇降機を走行させるセミ自動モードでは、主に車椅子用階段昇降機100の前進・後退に関する操作がコントローラー60によって行われる。また、4つの側方測距センサ40のうち、使用する側方測距センサ40の切り替えをコントローラー60によって行ってもよい。
また、各種センサの測定結果を利用しないで昇降機を走行させる手動モードでは、車椅子用階段昇降機100の前進・後退および左右の方向指示の操作と、停止に関する操作がコントローラー60によって行われる。
制御部1のROMには、後述する閾値(第1閾値D1、第2閾値D2、第3閾値、第4閾値D4)や、車椅子用階段昇降機100の走行方向の傾きに関する角度の基準値(第1基準値、第2基準値)が格納されている。
なお、閾値(第1閾値D1、第2閾値D2、第3閾値、第4閾値D4)に関するデータは、車椅子用階段昇降機100が走行する階段Sの幅などに応じて、コントローラー60を介して入力設定するようにしてもよい。
上述したように、階段Sの昇降方向と車椅子用階段昇降機100の走行方向とが一致している場合、左右一対の測距センサ30がそれぞれ測定した階段Sの蹴込板Pまでの距離は同じ値になるので、一対の測距センサ30がそれぞれ測定した蹴込板Pまでの距離が異なる値であるとき、階段Sの昇降方向に対して車椅子用階段昇降機100の走行方向が傾いている状態であると判定できる。
また、一対の測距センサ30がそれぞれ測定した蹴込板Pまでの距離の差分が第1基準値よりも大きく、第1基準値よりも大きな値の第2基準値よりも小さい場合、傾き判断手段として機能する制御部1は、階段Sの昇降方向に対する車椅子用階段昇降機100の走行方向の傾きが3°以上10°未満であり、その車椅子用階段昇降機100の走行方向に小さな傾きがあると判断する。
また、一対の測距センサ30がそれぞれ測定した蹴込板Pまでの距離の差分が第2基準値を超える場合、傾き判断手段として機能する制御部1は、階段Sの昇降方向に対する車椅子用階段昇降機100の走行方向の傾きが10°以上であり、その車椅子用階段昇降機100の走行方向に大きな傾きがあると判断する。
なお、一対の測距センサ30がそれぞれ測定した蹴込板Pまでの距離の差分に関する基準値は、一対の測距センサ30の間隔に応じて異なるので、昇降機の設計に応じて設定される。
例えば、傾き判断手段として機能する制御部1が、車椅子用階段昇降機100の走行方向の傾きが3°以上であると判断した場合、車椅子用階段昇降機100が階段Sの昇降方向に対し遅れて傾いた側のクローラ11の回転速度を上げるように切り替えるか、その反対側のクローラ11の回転速度を下げるように切り替えるか、またその両方のクローラ11の回転速度を切り替えるかして、階段Sの昇降方向に対し遅れて傾いた側のクローラ11の回転速度を相対的に上げて、車椅子用階段昇降機100の走行方向を階段Sの昇降方向に合わせるように、昇降機の傾きを修正する。
また、制御部1は、側壁距離判断手段として機能する制御部1が、側方測距センサ40が測定した側壁Wまでの距離が第1閾値D1よりも近いと判断した場合には、当該車椅子用階段昇降機100の側壁W側のクローラ11の回転速度を相対的に上げるように、少なくとも一方のクローラ11の回転速度を切り替え、側方測距センサ40が測定した側壁Wまでの距離が第2閾値D2よりも遠いと判断した場合には、当該車椅子用階段昇降機100の側壁Wとは反対側のクローラ11の回転速度を相対的に上げるように、少なくとも一方のクローラ11の回転速度を切り替える側壁距離修正用クローラ制御手段としての処理を実行する。
また、側壁距離判断手段として機能する制御部1が、側方測距センサ40が測定した側壁Wまでの距離が30cm(第2閾値D2)よりも遠いと判断した場合には、側壁Wとは反対側のクローラ11の回転速度を上げるように切り替えるか、側壁W側のクローラ11の回転速度を下げるように切り替えるか、またその両方のクローラ11の回転速度を切り替えるかして、車椅子用階段昇降機100の側壁Wとは反対側のクローラ11の回転速度を相対的に上げて、車椅子用階段昇降機100が側壁Wに近付くように調整する。
こうすることで、車椅子用階段昇降機100が側壁Wに近寄り過ぎず、側壁Wから遠ざかり過ぎずに、側壁Wと好適な距離を保ちつつ階段Sを走行することが可能になる。
そして、制御部1は、側壁距離判断手段として機能する制御部1が、側方測距センサ40が測定した側壁Wまでの距離が第3閾値D3よりも近いと判断した場合には、当該車椅子用階段昇降機100の走行を止めるように一対のクローラ11の回転駆動を停止し、側方測距センサ40が測定したW側壁までの距離が第4閾値D4よりも遠いと判断した場合には、当該車椅子用階段昇降機100の走行を止めるように一対のクローラ11の回転駆動を停止するクローラ停止制御手段としての処理を実行する。
また、側壁距離判断手段として機能する制御部1が、側方測距センサ40が測定した側壁Wまでの距離が40cm(第4閾値D4)よりも遠いと判断した場合には、一対のクローラ11の回転駆動を停止して車椅子用階段昇降機100の走行を止める。
こうすることで、車椅子用階段昇降機100に何らかの異常が発生し、側壁Wに沿う走行ができなくなった場合に、緊急停止することができる。
ここでは、車椅子用階段昇降機100が階段Sを昇る方向に対し、左側の側壁Wに沿って走行する場合を例に説明する。
なお、車椅子用階段昇降機100をセミ自動モードで階段Sを昇る方向に走行させる際、例えば、介助者はコントローラー60の「昇」スイッチを押下すればよい。
図4に示す「A欄」のように、車椅子用階段昇降機100の走行方向に傾きがなく、側壁Wとの距離が第1閾値D1と第2閾値D2の間にある場合、車椅子用階段昇降機100がそのまま直進するよう、左右一対のクローラ11が回転駆動される。
同様に、図4に示す「C欄」のように、側壁Wとの距離が第1閾値D1と第2閾値D2の間にある車椅子用階段昇降機100の走行方向が階段Sの昇降方向に対して傾き、その走行方向左側が遅れて傾いた角度が、例えば3°以上である場合、側壁W側のクローラ11の回転速度を相対的に上げる動作制御がなされ、車椅子用階段昇降機100の走行方向を階段Sの昇降方向に合わせるように、昇降機の傾きが修正される。
図4に示す「D欄」のように、車椅子用階段昇降機100と側壁Wとの距離が第1閾値D1よりも近い場合、車椅子用階段昇降機100が側壁Wから離間するように、側壁W側のクローラ11の回転速度を相対的に上げる動作制御がなされる。
具体的には、車椅子用階段昇降機100の走行方向に傾きがなく、側壁Wとの距離が第1閾値D1よりも近い場合、側壁W側のクローラ11の回転速度を相対的に上げる動作制御がなされ、車椅子用階段昇降機100が側壁Wから離間するように調整される。
また、側壁Wとの距離が第1閾値D1よりも近くにあって、車椅子用階段昇降機100の走行方向が階段Sの昇降方向に対して傾き、その走行方向左側が遅れて傾いた角度が、例えば3°以上である場合、側壁W側のクローラ11の回転速度を相対的に上げる動作制御がなされ、車椅子用階段昇降機100の走行方向を階段Sの昇降方向に合わせつつ、椅子用階段昇降機100が側壁Wから離間するように(椅子用階段昇降機100が側壁Wに近付かないように)調整される。
また、図4に示す「F欄」のように、側壁Wとの距離が第1閾値D1よりも近くにあって、車椅子用階段昇降機100の走行方向が階段Sの昇降方向に対して傾き、その走行方向右側が遅れて傾いた角度が、例えば10°以上である場合、まずは、車椅子用階段昇降機100の走行方向を階段Sの昇降方向に合わせる傾き修正のために、側壁Wとは反対側のクローラ11の回転速度を相対的に上げる動作制御がなされる。
図4に示す「G欄」のように、車椅子用階段昇降機100と側壁Wとの距離が第2閾値D2よりも遠い場合、車椅子用階段昇降機100が側壁Wに近付くように、側壁Wとは反対側のクローラ11の回転速度を相対的に上げる動作制御がなされる。
具体的には、車椅子用階段昇降機100の走行方向に傾きがなく、側壁Wとの距離が第2閾値D2よりも遠い場合、側壁Wとは反対側のクローラ11の回転速度を相対的に上げる動作制御がなされ、車椅子用階段昇降機100が側壁Wに近付くように調整される。
また、側壁Wとの距離が第2閾値D2よりも遠くにあって、車椅子用階段昇降機100の走行方向が階段Sの昇降方向に対して傾き、その走行方向右側が遅れて傾いた角度が、例えば3°以上である場合、側壁Wとは反対側のクローラ11の回転速度を相対的に上げる動作制御がなされ、車椅子用階段昇降機100の走行方向を階段Sの昇降方向に合わせつつ、椅子用階段昇降機100が側壁Wに近付くように(椅子用階段昇降機100が側壁Wから離間しないように)調整される。
また、図4に示す「I欄」のように、側壁Wとの距離が第2閾値D2よりも遠くにあって、車椅子用階段昇降機100の走行方向が階段Sの昇降方向に対して傾き、その走行方向左側が遅れて傾いた角度が、例えば10°以上である場合、まずは、車椅子用階段昇降機100の走行方向を階段Sの昇降方向に合わせる傾き修正のために、側壁W側のクローラ11の回転速度を相対的に上げる動作制御がなされる。
図4に示す「J欄」のように、車椅子用階段昇降機100と側壁Wとの距離が第3閾値D3よりも近い場合、車椅子用階段昇降機100の走行方向の傾きによらず、椅子用階段昇降機100の走行を止めるために、一対のクローラ11の回転駆動を停止する動作制御がなされる。こうすることで、車椅子用階段昇降機100が側壁Wに衝突してしまうトラブルを防ぐことができる。
また、図4に示す「K欄」のように、車椅子用階段昇降機100と側壁Wとの距離が第4閾値D4よりも遠い場合、車椅子用階段昇降機100の走行方向の傾きによらず、椅子用階段昇降機100の走行を止めるために、一対のクローラ11の回転駆動を停止する動作制御がなされる。こうすることで、車椅子用階段昇降機100が階段Sの中央側へ寄り過ぎてしまうトラブルを防ぐことができる。
なお、クローラ11の従動輪11bが階段Sの最上段を越えると、一対の測距センサ30は蹴込板Pまでの距離を測定できなくなるので、一対の測距センサ30が遠方の壁などを測定するようになった後は、車椅子用階段昇降機100がそのまま直進するよう、左右一対のクローラ11が回転駆動される。
そして、車椅子用階段昇降機100が階段Sを昇り切った後、介助者がコントローラー60の操作スイッチを放すことで、車椅子用階段昇降機100を停止させるようにする。
つまり、制御部1が、側壁距離修正用クローラ制御手段としての処理を実行せずに、傾き修正用クローラ制御手段としての処理を実行することでも、車椅子用階段昇降機100は、好適に階段を昇降することができる。
このタイミングでは、一対の測距センサ30がそれぞれ測定した距離の差分が急激に変化するので、このタイミングでの測定データをマスキングする処理を実行することで、車椅子用階段昇降機100の走行を安定させることができる。
10 走行装置
10a フレーム
11 クローラ
11a 駆動輪
11b 従動輪
12 クローラ駆動モーター
20 車椅子搭載部
30 測距センサ(一対の測距センサ)
40 側方測距センサ
50 車椅子搭載部用駆動部
60 コントローラー
100 車椅子用階段昇降機
C 車椅子
S 階段
P 蹴込板
W 側壁
D1 第1閾値
D2 第2閾値
D3 第3閾値
D4 第4閾値
Claims (4)
- それぞれ独立して回転駆動される左右一対のクローラを備えて階段を走行可能な走行装置と、前記走行装置に枢設されている車椅子搭載部とを具備し、前記車椅子搭載部に車椅子を搭載して階段を昇降する車椅子用階段昇降機であって、
当該車椅子用階段昇降機は、左右方向に並んだ配置に設けられ、前記階段の蹴込板までの距離を測定する一対の測距センサと、
当該車椅子用階段昇降機を駆動制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記一対の測距センサがそれぞれ測定した距離の差分に基づき、前記階段の昇降方向に対する当該車椅子用階段昇降機の走行方向の傾きの程度を判断する傾き判断手段と、
前記傾き判断手段が、当該車椅子用階段昇降機の走行方向の傾きが所定角度以上であると判断した場合に、当該車椅子用階段昇降機が昇降方向に対し遅れて傾いた側のクローラの回転速度を相対的に上げるように、少なくとも一方のクローラの回転速度を切り替える傾き修正用クローラ制御手段と、
を備えたことを特徴とする車椅子用階段昇降機。 - 前記階段のいずれか一方の側壁までの距離を測定する側方測距センサを備え、
前記制御部は、
前記側方測距センサが測定した前記側壁までの距離が、第1閾値よりも近いか否かを判断するとともに、前記第1閾値よりも大きな値の第2閾値よりも遠いか否かを判断する側壁距離判断手段と、
前記側壁距離判断手段が、前記側方測距センサが測定した前記側壁までの距離が第1閾値よりも近いと判断した場合には、当該車椅子用階段昇降機の前記側壁側のクローラの回転速度を相対的に上げるように、少なくとも一方のクローラの回転速度を切り替え、前記側方測距センサが測定した前記側壁までの距離が第2閾値よりも遠いと判断した場合には、当該車椅子用階段昇降機の前記側壁とは反対側のクローラの回転速度を相対的に上げるように、少なくとも一方のクローラの回転速度を切り替える側壁距離修正用クローラ制御手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の車椅子用階段昇降機。 - 前記側壁距離判断手段は、前記側方測距センサが測定した前記側壁までの距離が、前記第1閾値よりも小さな値の第3閾値よりも近いか否かを判断する処理を実行する機能を有し、
前記制御部は、
前記側壁距離判断手段が、前記側方測距センサが測定した前記側壁までの距離が第3閾値よりも近いと判断した場合には、当該車椅子用階段昇降機の走行を止めるように前記一対のクローラの回転駆動を停止するクローラ停止制御手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の車椅子用階段昇降機。 - 前記側壁距離判断手段は、前記側方測距センサが測定した前記側壁までの距離が、前記第2閾値よりも大きな値の第4閾値よりも遠いか否かを判断する処理を実行する機能を有し、
前記制御部は、
前記側壁距離判断手段が、前記側方測距センサが測定した前記側壁までの距離が第4閾値よりも遠いと判断した場合には、当該車椅子用階段昇降機の走行を止めるように前記一対のクローラの回転駆動を停止するクローラ停止制御手段を備えたことを特徴とする請求項2又は3に記載の車椅子用階段昇降機。
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