JP2019047151A - スピーカ用の振動板、スピーカ、および、スピーカ用の振動板の製造方法 - Google Patents

スピーカ用の振動板、スピーカ、および、スピーカ用の振動板の製造方法 Download PDF

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【課題】環境に優しく低コストで軽量化や高剛性化を実現し、音質調整の自由度が大きく、耐湿信頼性や強度を確保することができるスピーカ用の振動板を提供する。【解決手段】スピーカ用の振動板100は、樹脂101と樹脂101内に分散配置された種子外被由来のシリカ102とを備える。スピーカ用の振動板100は、熱可塑性の樹脂原料に種子外被由来のシリカ102を混入した材料を混練してペレットを成形し、ペレットを用いて射出成形することにより形成している。【選択図】図1

Description

本開示は、各種音響機器や映像機器等に使用されるスピーカ用の振動板、これを用いたスピーカ、および、スピーカ用の振動板の製造方法に関する。
従来、スピーカ用の振動板の材料としては紙、樹脂などが用いられている。例えば、特許文献1、2のように、種子外被の1つである籾殻を1000℃以上、1500℃以下の酸素中にて燃焼させて得られるセラミクス系残留物を、樹脂バインダーを介してパルプ繊維と混抄させ、これを抄造し成型することによって、高い弾性率を実現するスピーカ用の振動板が提案されている。
特開平5−236590号公報 特開平6−165287号公報
ところが、籾殻を1000℃以上の高温で燃焼して得られたセラミクスは、多孔質であるために抄紙の際に水面上に浮上し、均一に混抄することが困難である。従って、スピーカ用の振動板としての所望の性能を任意に調整することが困難であり、スピーカ用の振動板として実用は難しい。
また、籾殻を1000℃以上の高温で燃焼するとトリディマイトが多量に生成されるため、人体に対する影響も懸念される。
本開示は、前記課題に鑑み、スピーカとしての特性、音質の調整の自由度が大きく、耐湿信頼性や強度を確保することができるスピーカ用の振動板、スピーカ、スピーカ用の振動板の製造方法を提供する。
上記目的を達成するために、本開示にかかるスピーカ用の振動板は、樹脂と、前記樹脂に含有される種子外被由来のシリカとを備えることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本開示にかかるスピーカは、前記振動板と、磁気回路と、前記磁気回路に結合されたフレームと、前記振動板に一端部が結合されるとともに、他端部が前記磁気回路の磁気ギャップに配置されるボイスコイル体とを備えることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本開示にかかるスピーカ用の振動板の製造方法は、種子外被を300℃以上、900℃以下で燃焼させて非晶質のシリカを生成し、前記シリカが配合された熱可塑性樹脂を混練してペレットを生成し、前記ペレットを成形してスピーカ用の振動板を得ることを特徴とする。
本開示の構成により、種子外被由来のシリカを樹脂に混入することで樹脂製の振動板の低比重化を図ることができ、また、高い曲げ弾性率の確保と高剛性化を図ることができる。従って、耐湿信頼性や強度を確保し得るスピーカ用の振動板を提供することができ、当該スピーカ用の振動板を用いたスピーカの音響特性や音質を向上させることができる。
本開示の一実施形態の振動板の断面を示した断面図である。 本開示の一実施形態の振動板を示した平面図である。 本開示の一実施形態の振動板の一部を拡大して示した断面図である。 本開示の一実施の形態の振動板の製造方法を示す図である。 本開示の一実施形態にかかるスピーカを示した断面図である。 本開示の実施態様の一つである電子機器の外観を示した図である。 本開示の実施態様の一つである移動体を示した断面図である。
次に、本開示に係るスピーカ用の振動板、スピーカ、および、スピーカ用の振動板の製造方法の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の実施の形態は、本開示に係るスピーカ用の振動板、スピーカ、および、スピーカ用の振動板の製造方法の一例を示したものに過ぎない。従って本開示は、以下の実施の形態を参考に請求の範囲の文言によって範囲が画定されるものであり、以下の実施の形態のみに限定されるものではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本開示の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、本開示の課題を達成するのに必ずしも必要ではないが、より好ましい形態を構成するものとして説明される。
また、図面は、本開示を示すために適宜強調や省略、比率の調整を行った模式的な図となっており、実際の形状や位置関係、比率とは異なる場合がある。
(実施の形態1)
図1は、本開示の一実施形態の振動板の断面を示した断面図である。
図2は、本開示の一実施形態の振動板を示した平面図である。
これらの図に示すように、スピーカ用の振動板100は、樹脂101と樹脂101内に分散配置された種子外被由来のシリカ102とを備えている。本実施の形態の場合、スピーカ用の振動板100は、熱可塑性の樹脂原料に種子外被由来のシリカ102を混入した材料を混練してペレットを成形し、前記ペレットを用いて射出成形することにより形成している。
スピーカ用の振動板100の形状は、特に限定されるものではない。例えばスピーカ用の振動板100の形状としては、円板形状や矩形の板形状など平面的な形状ばかりでなく、本実施の形態の場合のようなコーン形状など立体的な形状であってもかまわない。
スピーカ用の振動板100を主として構成する樹脂101、いわゆるマトリクス樹脂は、特に限定されるものではなく、所望の特性に応じて選定される。具体的に例えばスピーカ用の振動板100に採用される樹脂101は、結晶性または非晶性のオレフィン樹脂を挙示することができる。ここで、スピーカ用の振動板100にポリプロピレンなどのオレフィン樹脂を使用することにより、成形性が良好になる。また結晶性の樹脂と非晶性の樹脂を用途に応じて使い分けすることで、樹脂材料としての最適な物性値を満足させることが可能となる。なお、樹脂101の種類は、ポリプロピレンに限定されることなく、環境配慮のためにポリ乳酸に代表される生分解性プラスチックを使用しても良い。
種子外被由来のシリカ102は、樹脂製のスピーカ用の振動板100の例えば密度や剛性などの物理的特性を調整する充填剤である。スピーカ用の振動板100の樹脂101中に種子外被由来のシリカ102を含有させることで、スピーカ用の振動板100を軽量化することができ、また、スピーカ用の振動板100の剛性を高め、曲げ弾性率を調整することが可能となる。また、発泡により樹脂製の振動板100に空房を形成する場合に比べて、スピーカ用の振動板100の薄肉化が可能となり、さらに軽量化を図ることができる。
種子外被由来のシリカ102とは、種子外被を300℃以上、900℃以下で燃焼させることにより得られる非晶質のシリカを意味している。シリカ102は、いわゆる低温型石英を多く含有しており、トリディマイトの含有量は20重量%以下である。これは、種子外被を300℃以上、900℃以下で燃焼させることにより得られた組成であると考えられる。また、図中には、シリカ102は、白い丸で記載されているが、実際には、シリカ102の形状は、種子外被の少なくとも一部の形状を呈している。これは、種子外被を300℃以上、900℃以下で燃焼させることにより種子外被の形状がある程度維持されると考えられる。また、種子外被を900℃よりも高温で燃焼させたシリカはほぼ白色であるが、種子外被を300℃以上、900℃以下で燃焼させて得られるシリカ102は、灰色、黒色などである。これは、シリコンと酸素の他に炭素などの成分が残存しているためであると考えられる。また、種子外被を300℃以上、900℃以下で燃焼させて得られるシリカ102は、相溶化剤などを用いなくても熱可塑性樹脂と馴染みがよく、シリカ102の含有量を高くしても振動板100を容易に形成できる。これは、炭素などの残存成分が影響していると考えられる。
なお、種子外被を燃焼させる温度は、350℃以上、600℃以下の範囲が好ましい。燃焼温度が350℃未満の場合、シリカ102を生成するために長い燃焼時間が必要になり、効率的にシリカ102を生成することが困難である。また、600℃を越えて燃焼を行うと、トリディマイトの生成を適切に制御することが困難となる。好ましいトリディマイトの含有量は、5重量%以下である。
種子とは、特に限定されるものではないが、具体的に例えば種子として、穀物である米、小麦、トウモロコシ、オオムギ、ライムギなどイネ科作物の種子、大豆、小豆などマメ科作物の種子、蕎麦などのタデ科作物の種子などを挙示することができる。また外被とは、米における籾殻、豆における鞘などを意味する。特に、スピーカ用の振動板100の添加剤に用いる場合、環境などの観点から、種子は穀物など食用の種子であって、外被は、種子を食用とするために廃棄されるような部分が望ましい。
一方、シリカ102の平均粒子径は、3ミクロン以上、20ミクロン以下の範囲から選定されることが好ましい。シリカ102の平均粒子径が3ミクロン未満の場合、シリカ102の体積が十分に大きくないため、振動板100の軽量化の効果がほとんど現れない。一方、シリカ102の平均粒子径が20ミクロンを越える場合、振動板100が脆弱化する恐れがある。また、振動板100を成型する際の樹脂の流動を妨げることにもなる。
シリカ102の混入比率が、0.5重量%に満たない場合、振動板100としてシリカ102の効果がほとんど現れない。一方、50重量%より多い場合は振動板100の脆化、製造時の流動性の低下による生産性及び成形性の低下を招き、振動板100の形状設定の自由度が小さくなる。また、シリカ102の混入比率は、1重量%以上、30重量%以下の範囲から選定されることが望ましい。
次に、スピーカ用の振動板の製造方法について説明する。
まず、種子外被として籾殻を選定し、これを300℃以上、900℃以下で燃焼させる。本実施の形態の場合は、燃焼温度が600℃を越えないように制御した。これにより、籾殻の形状が残存した多孔質の低温型石英であるシリカ102が生成され、トリディマイトの含有量は5重量%以下となる。シリカ102の粒径は、3μm以上、20μm以下の範囲から選定されることが好ましい。さらにシリカ102の粒径は、5μm以上、15μm以下の範囲から選定されることが好ましい。シリカ102の粒径が3μmよりも小さい場合は、スピーカ用の振動板100においてシリカ102の効果を十分に発揮できない。一方、20μmより大きな場合は、樹脂101内においてシリカ102の分散不良が生じ、スピーカ用の振動板100の外観を損ね、音響特性の不安定化を招く要因となる。
次に、樹脂101としてポリプロピレンを用いる。ポリプロピレンは一般的に入手しやすく、射出成形が容易であるという特性を備えている。
本実施の形態の場合、図3に示すように、樹脂101には、強化材103をフィラー材として添加している。強化材103により、樹脂101とシリカ102とを複合化した際に、振動板100としての強度向上の効果が効率良く発揮され、かつ、生産効率と品質が向上する。
強化材103は、スピーカ用の振動板100の強化や、音にアクセントを付けたり、音圧周波数特性にピークを持たせて音響特性や音質調整するために樹脂101に含有させる添加剤である。強化材103の種類は、特に限定されるものではないが、マイカ、カーボン繊維、アラミド繊維、セルロース、ガラス繊維、および無機の繊維状物質などからいずれか1種類、または、複数の種類を組み合わせた強化材などを例示することができる。具体的に例えば、強化材103にマイカを混入するとスピーカ用の振動板100の剛性や弾性率を高くすることができる。よって、スピーカの高域限界周波数の伸長や明るくメリハリのある高音質化を実現することができる。
さらに、削除したい音圧周波数特性上の不要なピークを考慮し、ピークの周波数に内部損失を有している高内部損失材を添加してもよい。
高内部損失材は、スピーカ用の振動板100を柔らかくして内部損失を発生させ、音圧周波数特性のピークを低減させる方向に調整するための添加剤である。高内部損失材の種類は、特に限定されるものではないが、タルク、炭酸カルシウム、クレイなどからいずれか1種類、または、複数の種類を組み合わせた高内部損失材などを例示することができる。
以上、樹脂101、シリカ102、強化材103、高内部損失材、その他の混入材料については、その材料特有の密度、弾性率、内部損失、音色、スピーカ用の振動板100の形状に成形したときの共振周波数等を考慮しながら選定される。なお、本実施の形態の場合、樹脂101には、相溶化剤は添加されない。
次に、図4に示すように、樹脂101に対する種子外被由来のシリカ102の含有量を、0.5wt%以上、50wt%以下に調整し、その他添加剤などを予め混練して得られたペレット110を射出成形機202により金型203の空洞204内に射出する。以上によりスピーカ用の振動板100が形成される。
本開示は、ポリプロピレンなどのである樹脂101と籾殻由来のシリカ102、その他の添加剤とを混練したペレット110を用い、射出成形によりスピーカ用の振動板100を構成することにより、均質な性質の振動板100を形成することができる。例えば、得られた振動板100の曲げ弾性率は、いずれの部分でも1.7GPa以上、2.1GPa以下となっている。
なお、混練や成型時の熱酸化によって樹脂物性が低下することもあるため、それを抑制するために酸化防止剤を追加して加えてもよい。酸化防止剤を追加することで、スピーカ用の振動板の劣化を防止することができる。すなわち、本来の樹脂や種子外被由来のシリカ102が有する良好な物性の維持、および、それらを混錬して得られる良好な音響特性や音質を実現させることができる。
(実施の形態2)
次に、スピーカ300について説明する。なお、前記実施の形態1と同様の作用や機能、同様の形状や機構や構造を有するもの(部分)には同じ符号を付して説明を省略する場合がある。また、以下では実施の形態1と異なる点を中心に説明し、同じ内容については説明を省略する場合がある。
図5は、本開示の一実施形態にかかるスピーカを示した断面図である。
同図に示すように、スピーカ300は、スピーカ用の振動板100と、磁気回路301と、フレーム302と、ボイスコイル体303とを備えている。
磁気回路301は、着磁された永久磁石である円柱状のマグネット312と、マグネット312の上部に取り付けられた円板状のプレート313と、マグネット312とプレート313とを収容する有底円筒状のヨーク314とを備えており、プレート313とヨーク314との間に円環状の磁気ギャップ316を形成している。
フレーム302は、磁気回路301のヨーク314に結合した漏斗形状の構造部材である。このフレーム302の上端周縁部に囲まれる位置に、スピーカ用の振動板100が配置されており、フレーム302とスピーカ用の振動板100とは円環状のエッジ304を介してそれぞれ接着されている。また、スピーカ用の振動板100の中心に設けられている孔を塞ぐようにセンターキャップ306が取り付けられている。
ボイスコイル体303は、円筒状のボビンとその外周に巻き付けられたコイルとで形成されており、スピーカ用の振動板100の中心部に一端が結合されるとともに、他端を磁気回路301の磁気ギャップ316にはまり込むように配置されている。また、ボイスコイル体303は、フレーム302とボイスコイル体303とを架橋状に接続するダンパー305によって支えられている。
以上は、内磁型の磁気回路301を有するスピーカについて説明したが、これに限定されず、外磁型の磁気回路を有するスピーカに適用しても良い。
この構成により、実施の形態1において説明したように、特性、音質の調整の自由度が大きく、耐湿信頼性や強度が確保でき、外観の優れた、生産性の高いスピーカを実現することができる。
(実施の形態3)
以下、実施の形態3を用いて、本開示が適用される電子機器について説明する。
図6は、本開示の実施態様の一つである電子機器の外観を示した図である。
本実施の形態の場合、電子機器400は、オーディオ用のミニコンポシステムとして説明する。
電子機器400は、エンクロジャー411にスピーカ300が二つ組込まれてスピーカシステム410を左右にそれぞれ備えている。
また、電子機器400は、スピーカシステム410に入力する電気信号の増幅回路を含むアンプ412と、アンプ412に入力されるソースを出力するチューナー413や、CDプレーヤ414を備えている。
オーディオ用のミニコンポシステムである電子機器400は、チューナー413やCDプレーヤ414から入力される音楽信号をアンプ412により増幅し、スピーカシステム410に備えられたスピーカ300から音が放出される。具体的にはスピーカ300は、ボイスコイル体303に入力された電気信号により発生した動的な磁力と磁気回路301の磁気ギャップ316に発生する静的な磁力との相互作用により、フレーム302に対してボイスコイル体303が振動し、当該振動が伝えられることによりスピーカ用の振動板100が振動して音を発する。
この構成により、上述したように従来では実現できなかった良好で精度の高い特性づくり、音づくり、デザインを可能とした電子機器400を実現することが可能となる。
なおスピーカ300の電子機器400への応用として、オーディオ用のミニコンポシステムについて説明したが、これに限定されない。例えば自動車用のオーディオシステムや持運び可能なポータブル用のオーディオ機器等への応用も可能である。さらに、液晶テレビやプラズマディスプレイテレビ等の映像機器、携帯電話等の情報通信機器、コンピュータ関連機器等の電子機器に広く応用、展開が可能である。
(実施の形態4)
以下、実施の形態4を用いて、本開示が適用される移動体500について説明する。
図7は、本開示の実施態様の一つである移動体を示した断面図である。
本実施の形態の場合、移動体500は、自動車として説明する。
同図に示すように、本開示のスピーカ用の振動板100を備えたスピーカ300は、移動体500のリアトレイやフロントパネルに組込まれている。スピーカ300からは、別途移動体に取り付けられているカーナビゲーションやカーオーディオから送信される音声信号に基づき移動体内に音を発するものとなっている。
このように移動体500に取り付けられたスピーカ用の振動板100は、大きな温度差や、多湿、乾燥などの過酷な環境に放置される場合が想定されるが、樹脂製のスピーカ用の振動板100の特徴を活かした高い耐久性を備えると共に、良好で精度の高い特性づくり、音づくり、デザインを図ることが可能となる。
なお、本開示は、上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、本明細書において記載した構成要素を任意に組み合わせて、また、構成要素のいくつかを除外して実現される別の実施の形態を本開示の実施の形態としてもよい。また、上記実施の形態に対して本開示の主旨、すなわち、請求の範囲に記載される文言が示す意味を逸脱しない範囲で当業者が思いつく各種変形を施して得られる変形例も本開示に含まれる。
例えば、樹脂101に混入されるシリカ102の表面に、樹脂101との接着性を向上させるための表面処理を施してもかまわない。
また、種子外被由来のシリカ102は、籾殻など単一種類の外被を燃焼させて得られるものばかりでなく、複数種類の外被を燃焼させて得たものでもかまわない。
本開示にかかるスピーカ用の振動板、スピーカ、および、スピーカ用の振動板の製造方法によれば映像音響機器や情報通信機器等の電子機器、自動車等の移動体に適用できる。
100 振動板
101 樹脂
102 シリカ
103 強化材
110 ペレット
202 射出成形機
203 金型
204 空洞
300 スピーカ
301 磁気回路
302 フレーム
303 ボイスコイル体
304 エッジ
305 ダンパー
306 センターキャップ
312 マグネット
313 プレート
314 ヨーク
316 磁気ギャップ
400 電子機器
410 スピーカシステム
411 エンクロジャー
412 アンプ
413 チューナー
414 プレーヤ
500 移動体

Claims (12)

  1. 樹脂と、
    前記樹脂に含有される種子外被由来のシリカと
    を備えるスピーカ用の振動板。
  2. 種子外被由来の前記シリカは、
    300℃以上、900℃以下で種子外被を燃焼して得られる非晶質のシリカである
    請求項1に記載のスピーカ用の振動板。
  3. 種子外被由来の前記シリカは、種子外被の形状を呈する
    請求項1または2に記載のスピーカ用の振動板。
  4. 種子外被由来の前記シリカのトリディマイトの含有量は、20%以下である
    請求項1から3のいずれか一項に記載のスピーカ用の振動板。
  5. 種子外被由来の前記シリカは、炭素を含有する
    請求項1から4のいずれか一項に記載のスピーカ用の振動板。
  6. 種子外被由来の前記シリカは、低温型石英である
    請求項1から5のいずれか一項に記載のスピーカ用の振動板。
  7. 前記樹脂は、相溶化剤を含有しない
    請求項1から6のいずれか一項に記載のスピーカ用の振動板。
  8. 前記樹脂に対する種子外被由来の前記シリカの含有量は、0.5wt%以上、50wt%以下である
    請求項1から7のいずれか一項に記載のスピーカ用の振動板。
  9. 前記樹脂はポリプロピレンである
    請求項1から8のいずれか一項に記載のスピーカ用の振動板。
  10. 前記樹脂の曲げ弾性率が1.7GPa以上、2.1GPa以下である
    請求項1から9のいずれか一項に記載のスピーカ用の振動板。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の振動板と、
    磁気回路と、
    前記磁気回路に結合されたフレームと、
    前記振動板に一端部が結合されるとともに、他端部が前記磁気回路の磁気ギャップに配置されるボイスコイル体と
    を備えたスピーカ。
  12. 種子外被を300℃以上、900℃以下で燃焼させて非晶質のシリカを生成し、
    前記シリカが配合された熱可塑性樹脂を混練してペレットを生成し、
    前記ペレットを成形してスピーカ用の振動板を得る
    スピーカ用の振動板の製造方法。
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